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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

北越コーポレーション

Hokuetsu Corporation3865 · Prime · パルプ・紙

北越コーポレーション。紙パルプ事業を基盤に、パッケージング・紙加工、木材、建設、物流等を展開する総合紙グループ。

概要

北越コーポレーションは、新潟県長岡市に本社を置く大手製紙会社である。段ボール原紙、新聞用紙、塗工紙、パルプなどを製造・販売し、国内紙市場で中核的な存在となっている。2026年3月期の連結売上高は2,877億円、営業利益75億円、従業員数は約3,700名。カナダやフランスにも生産拠点を持ち、事業のグローバル化を進めている。

紙パルプ事業が売上の9割を占めるセグメント構成

北越コーポレーションの主力は紙パルプ事業であり、2026年3月期の連結売上高2,877億円のうち261,384百万円(約91%)を占める。同事業では、パルプ、新聞用紙、印刷用紙、包装用紙、板紙などを手掛け、主に当社および北越紙販売を通じて販売する。製造は当社の新潟工場や長岡工場のほか、カナダのAlberta-Pacific Forest Industries、フランスのBernard Dumas、国内の北越東洋ファイバーが担う。板紙は特殊白板紙、高級白板紙、コート白ボール、段ボール原紙など多岐にわたり、トレーディングカード用途や食品向けなど成長分野へのシフトを進めている。

液体容器から加工品まで展開するパッケージング事業

パッケージング・紙加工事業は連結売上高の約6%を占め、2026年3月期は17,437百万円の売上高と558百万円の営業利益を計上した。同事業では、北越パッケージと東拓(上海)電材が紙器や液体容器(飲料用紙パックなど)を製造販売する。食品用高機能紙容器「ハロパック」は拡販中の製品であり、グループ内製化や新商品開発による生産能力拡張が計画されている。加工原紙の一部は当社から購入しており、紙パルプ事業との連携が強い。近年は液体容器の価格改定や販売数量増加により増収増益を達成している。

木材・建設・物流を支えるグループ子会社群

その他事業として、木材事業、建設業、運送・倉庫業、古紙卸業などがあり、連結売上高の約3%を構成する。木材事業では北越マテリアルがバイオマスボイラー向け燃料チップの集荷・販売を行う。建設業・機械製造は北越エンジニアリングが担い、グループ設備の製作・保守に加え外部工事も受注する。物流は北越物流と北越水運が担当し、当社製品や原材料の保管・運送を手掛ける。また北越パレットは木製パレットの製造販売と古紙卸業を営む。これらの子会社はグループのサプライチェーンを支える役割を果たしている。

カナダ・フランスに生産拠点を持つ国際展開

北越グループは国内4工場(新潟、長岡、関東、紀州)に加え、カナダのAlberta-Pacific Forest IndustriesとフランスのBernard Dumasを連結子会社として保有する。Alberta-Pacificではパルプを生産し、Bernard Dumasは機能材事業を展開する。2007年の創業100周年を経て、2009年に紀州製紙を完全子会社化し、商号を北越紀州製紙に変更した。中期経営計画では輸出拡大を掲げ、洋紙輸出営業本部を新設し、米国やインドをターゲットに輸出比率を2025年度の27%から2030年度に38%へ引き上げる方針である。

業界の中での役割は紙・パルプの製造メーカーであり、紙器・液体容器等の加工品も自社供給する。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,877億円
営業利益
75億円
営業利益率
2.6%
純利益
73億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01紙パルプ事業主力

パルプ・紙等の製造販売。当社、Alberta-Pacific Forest Industries(カナダ)、Bernard Dumas(フランス)、北越東洋ファイバーが製造。販売は当社、北越紙販売等が担う。

主な製品・サービス2
パルプ
木材チップから製造される紙原料。カナダ子会社などが生産。
新聞用紙、印刷用紙、包装用紙等。当社が製造。

02パッケージング・紙加工事業主力

紙器・液体容器等の製造販売、紙加工品の製造加工。北越パッケージ、東拓(上海)電材有限公司が担当。加工原紙の一部を当社から購入。

主な製品・サービス2
紙器・液体容器
飲料用紙パック、食品用紙容器等。北越パッケージ、東拓(上海)が製造販売。
紙加工品
各種加工紙。北越パッケージが製造。

03その他(木材事業)準主力

バイオマスボイラー向け燃料チップの集荷・販売を㈱北越マテリアルが行う。

主な製品・サービス1
燃料チップ
間伐材等から製造される木質チップ。バイオマス発電燃料として供給。

04その他(建設業、機械製造・販売・営繕)副次

当社グループ設備の製作・納入、保守・修繕、建設工事等を㈱北越エンジニアリングが行う。

05その他(運送・倉庫業)副次

一般貨物運送業、倉庫業を北越物流、北越水運が行う。当社製品・原材料の保管・運送。

06その他(その他)副次

パレット製造販売、古紙卸業を北越パレットが行う。

主な製品・サービス2
パレット
木製パレットの製造販売。
古紙
古紙の仕入販売。

製品と技術

ECFパルプと環境配慮型の紙原料

北越グループのパルプ事業では、1998年からECFパルプ(無元素塩素漂白パルプ)の生産を開始し、2000年には全社のパルプをECF法に転換した。原料は木材チップで、カナダのAlberta-Pacific Forest IndustriesやフランスのBernard Dumasでも生産している。ECFパルプは塩素ガスを使わず二酸化塩素で漂白するため、環境負荷が低い。グループ内ではパルプを洋紙や板紙の原料として使用するほか、外部にも販売している。2026年3月期のパルプ事業は海外市場価格の下落や販売数量減少により減収となったが、環境対応製品としての競争力を維持している。

塗工紙・微塗工紙から特殊紙まで多彩な洋紙品揃え

洋紙事業では、上質紙、中質紙、塗工紙、微塗工紙、特殊紙などを製造する。新潟工場や長岡工場に設置された抄紙機(5号機から9号機)が、上質塗工紙や微塗工紙を生産。特に1990年設置の7号機や2008年設置の9号機は大型で高効率な設備である。機能材分野では、電子部品搬送用のチップキャリアテープ原紙やタック関連加工原紙など、付加価値の高い製品も手掛ける。輸出比率を高める方針で、米国やインド向けに洋紙を販売している。国内需要減少に対し、輸出拡大で生産量を維持する戦略を取っている。

板紙:白板紙と段ボール原紙の再構築

板紙部門は、特殊白板紙、高級白板紙、コート白ボール、段ボール原紙などを扱う。1968年に日本初の表裏のない板紙を開発した実績がある。高級白板紙はトレーディングカード用途が堅調で、2026年3月期には価格改定と新規案件受注により増収となった。段ボール原紙は薄物強化芯など採算性の高い製品に注力。白板紙の生産拠点見直しを進め、新潟工場と関東工場で最適な体制を構築中である。また、食品一次容器向けのコート白ボールも増収に貢献している。

液体容器「ハロパック」などパッケージ製品

パッケージング事業では、北越パッケージが液体容器(紙パック)や食品用紙容器を製造する。主力製品のひとつが「ハロパック」で、高機能な食品用紙容器として拡販中である。グループ内製化や新商品開発により生産能力を強化している。また、東拓(上海)電材が中国で紙器・液体容器を生産。加工原紙を当社から調達し、一貫体制を活かしている。2026年3月期は液体容器の価格改定と販売数量増により、同事業の営業利益は前年比144%増の558百万円となった。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

パルプ・紙のなかでの位置

紙業界第3位、原料価格高騰響く

国内製紙業界で王子ホールディングス、日本製紙に次ぐ第3位の売上高(約3057億円)。洋紙・板紙・家庭紙を幅広く生産する総合製紙メーカー。特種東海製紙や中越パルプ工業と比較しても規模は大きいが、原料費高騰や需要減少の影響を強く受ける。2026/3期の営業利益率は2.61%と急減見込みで、コスト競争力の強化が急務。環境規制対応や非紙事業へのシフトが課題。

強み

  • 売上高約3000億円超と国内大手の一角を占め、生産量・販路で優位。
  • 洋紙・板紙・家庭紙を幅広くカバーし、需要変動のリスクを分散。
  • 安定した原料調達網を持ち、バリューチェーンを有する。
  • 古紙利用率の高さやバイオマス発電など、環境配慮型生産を推進。

課題

  • パルプ・古紙・燃料価格の高騰が収益を圧迫。
  • デジタル化による印刷需要減少が長期的な逆風。
  • 営業利益率が6.44%→2.61%と急低下し、コスト削減が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が北越コーポレーション

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19830トラスコ中山1,595億円9.7倍
23863日本製紙1,542億円13.0倍
38037カメイ1,506億円11.7倍
41518三井松島ホールディングス1,501億円15.5倍
54694ビー・エム・エル1,496億円18.0倍
63865北越コーポレーション1,474億円20.7倍
78032日本紙パルプ商事1,452億円30.7倍
88074YUASA1,421億円11.3倍
96330東洋エンジニアリング1,314億円
106080M&Aキャピタルパートナーズ1,308億円22.5倍
119824泉州電業1,303億円16.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

長岡で板紙製造から始まった1907年の創業

北越コーポレーションの前身は、1907年5月に長岡市で設立登記された北越製紙である。1908年10月には長岡工場で板紙の製造を開始した。1914年には新潟市に北越板紙を設立し、1917年にこれを合併して新潟工場とした。1920年には市川市に市川工場を建設し、上質紙の製造に乗り出す。1935年には長岡工場でファイバー生産を始め、1937年には新潟市に北越パルプを設立。1944年には北越パルプを合併しパルプ工場とした。第二次世界大戦中の1944年までに、板紙から上質紙、パルプへと事業を拡大した。

戦後復興と上場、紀州製紙の設立で基盤強化

1947年、北越水運(現北越物流)を設立し運送事業に進出。1949年5月には東京証券取引所に株式を上場した。1950年、三重県南牟婁郡に紀州製紙パルプ(のちの紀州製紙)を設立。1951年に紀州工場で未晒クラフトパルプの生産を開始し、1954年には洋紙生産に進出。1955年には吹田市に大阪工場を建設。1956年から1957年にかけて長岡工場に上質紙抄紙機を新設し、パルプ工場に晒クラフトパルプ設備を完成させた。1960年、紀州製紙パルプは紀州製紙に商号変更。1961年には市川工場に塗工白板紙抄紙機を導入し、生産能力を高めた。これらの投資により、戦後の需要増に対応した。

新潟地震からの復興と新技術導入

1964年6月、新潟工場は新潟地震により被災したが、直ちに再建工事に着手。1966年3月に再建工事を完了し、新鋭抄紙設備を含む2号機移設・3号機新設を果たした。1968年8月には新潟工場に長網三層高級白板紙抄紙機(4号機)を新設し、わが国初の表裏のない板紙の生産を開始した。1970年には大型上質紙抄紙機(5号機)を新設。1971年には長岡工場に繊維板「パスコ」製造設備を完成させ、勝田工場を新設して液体紙容器・紙加工設備を設置した。災害を乗り越え、多品種生産と新技術の導入で成長を遂げた。

液体容器事業の分離と微塗工紙への展開

1975年、勝田工場に特殊白板紙抄紙機(1号機)を新設。1977年には北越パッケージを設立し、勝田工場の液体紙容器・紙加工品の製造販売業務を移管した。1986年、新潟工場に上・中質微塗工紙抄紙機(6号機)を新設。1990年には上・中質塗工紙抄紙機(7号機)を新設し、塗工紙分野を強化。1998年には上質塗工紙抄紙機(8号機)を新設し、ECFパルプ(無元素塩素漂白パルプ)の生産を開始。2000年には全社のパルプをECF法に転換した。同年、市川工場と勝田工場を組織統合し関東工場とした。2002年には長岡工場に特殊紙抄紙機(6号機)を新設している。

中越地震からの復旧と百周年を経て紀州製紙完全子会社化

2004年10月、新潟県中越地震で長岡工場が被災したが、早期に復旧を果たす。2007年4月に創業百周年を迎えた。2008年9月には新潟工場に上質塗工紙抄紙機(9号機)を新設。2009年10月、紀州製紙との株式交換により同社を完全子会社化し、同時に商号を「北越紀州製紙」に変更した。これにより、グループの統合を進めた。以降は中期経営計画に基づき、事業ポートフォリオのシフトや環境経営を推進し、2013年頃からは連結売上高2,000億円台を維持している。

年表39件を開く

1900年代

  • 1907年4月長岡市にて設立総会を開催、北越製紙㈱創業(同年5月9日設立登記)
  • 1908年10月長岡工場で板紙の製造を開始

1910年代

  • 1914年7月新潟市に北越板紙㈱を設立
  • 1917年2月M&A北越板紙㈱を合併、新潟工場と称す

1920年代

  • 1920年12月市川市に市川工場を建設、上質紙の製造を開始

1930年代

  • 1935年12月長岡工場でファイバーの生産を開始
  • 1937年5月新潟市に北越パルプ㈱を設立

1940年代

  • 1944年3月M&A北越パルプ㈱を合併、パルプ工場と称す
  • 1947年1月北越水運㈱(現 北越物流㈱)を設立、運送事業を開始(現 連結子会社)
  • 1949年5月上場東京証券取引所に株式を上場

1950年代

  • 1950年10月三重県南牟婁郡に紀州製紙パルプ㈱(紀州製紙㈱)を設立
  • 1951年8月紀州製紙パルプ㈱紀州工場を建設、未晒クラフトパルプの生産を開始
  • 1954年11月紀州製紙パルプ㈱紀州工場で洋紙の生産を開始
  • 1955年9月吹田市に紀州製紙パルプ㈱大阪工場を建設、洋紙の生産を開始
  • 1956年7月長岡工場に上質紙抄紙機(3号機)を新設
  • 1957年3月パルプ工場に晒クラフトパルプ製造設備完成
  • 1958年2月M&A新潟工場、パルプ工場、新潟支社の三事業所を統合、新たに新潟工場と称す

1960年代

  • 1960年5月商号変更紀州製紙パルプ㈱は紀州製紙㈱に商号変更
  • 1961年10月市川工場に塗工白板紙抄紙機(4号機)を新設
  • 1964年5月市川工場に塗工白板紙抄紙機(5号機)を新設
  • 1964年6月新潟工場は新潟地震により被災、ただちに再建工事(新鋭抄紙設備を含む)に入る
  • 1966年3月新潟工場の再建工事完成(2号機移設、3号機新設)
  • 1968年8月新潟工場に長網三層高級白板紙抄紙機(4号機)を新設、わが国初の表裏のない板紙の生産開始

1970年代

  • 1970年4月新潟工場に大型上質紙抄紙機(5号機)を新設
  • 1971年6月総合建設業を営む㈱北越エンジニアリングを設立(現 連結子会社)
  • 1971年9月長岡工場に繊維板「パスコ」製造設備完成
  • 1971年10月勝田工場を新設、第一期工事として液体紙容器及び紙加工設備完成
  • 1975年4月勝田工場に特殊白板紙抄紙機(1号機)を新設
  • 1977年11月北越パッケージ㈱を設立、勝田工場の液体紙容器及び紙加工品の製造、販売の業務を移管(現 連結子会社)

1980年代

  • 1986年7月新潟工場に上・中質微塗工紙抄紙機(6号機)を新設

1990年代

  • 1990年9月新潟工場に上・中質塗工紙抄紙機(7号機)を新設
  • 1998年7月新潟工場に上質塗工紙抄紙機(8号機)を新設、ECFパルプを生産開始

2000年代

  • 2000年4月全社のパルプをECF法に転換
  • 2000年4月M&A市川工場と勝田工場を組織統合し、関東工場と称す
  • 2002年3月長岡工場に特殊紙抄紙機(6号機)を新設
  • 2004年10月新潟県中越地震で長岡工場が被災、早期復旧果たす
  • 2007年4月創業創業百周年を迎える
  • 2008年9月新潟工場に上質塗工紙抄紙機(9号機)を新設
  • 2009年10月M&A紀州製紙㈱との株式交換により同社を完全子会社とする 同時に当社商号を「北越紀州製紙㈱」に変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 洋紙輸出比率2030年度まで38%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオの加速的シフト

    パッケージング事業の拡大(ハロパックの拡販等)、白板紙再構築(成長分野へのシフト)、輸出拡大(米国・インド向け洋紙輸出比率を27%から38%へ)、戦略投資(M&A・新規事業開発)の4分野に注力する。

  2. 02

    競争力強化による優位性の確立

    洋紙事業のコスト競争力強化、品質確保、国内シェア拡大を図るとともに、大王製紙との業務提携深化による収益改善効果を追求する。環境事業ではCCS事業や燃料転換等を推進する。

  3. 03

    サステナビリティ経営による価値創造

    環境経営戦略(ゼロCO2 2050に向けたCO2削減、モーダルシフト)、人的資本経営(多様な人材活躍、健康経営)、コーポレートガバナンス強化(監督と執行の分離、資本効率経営)を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,728人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は633万円で、9期前と比べて+16.4%平均年齢は45.0歳、平均勤続年数は22.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,769
2018年3月4,779
2019年3月54442.018.04,714
2020年3月54942.019.04,688
2021年3月53442.019.04,545
2022年3月55743.021.04,270
2023年3月57844.021.04,163
2024年3月56044.022.03,749
2025年3月61345.022.03,711531
2026年3月63345.022.03,728201

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)64.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社19(国内 16 / 海外 3、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
新潟工場 — 新潟県新潟市 東区448億円
紙パルプ事業
本社、工場 — カナダ アルバータ州309億円
紙パルプ事業
紀州工場 — 三重県南牟婁 郡紀宝町101億円
紙パルプ事業
関東工場(勝田) — 茨城県ひたち なか市6,915百万円
紙パルプ事業
本社他 — 東京都中央区 他5,598百万円
紙パルプ事業
関東工場(市川) — 千葉県市川市5,014百万円
紙パルプ事業
長岡工場 — 新潟県長岡市4,827百万円
紙パルプ事業
関東工場 — 茨城県ひた ちなか市4,481百万円
パッケージング・紙加工事業
大阪工場 — 大阪府吹田市3,731百万円
紙パルプ事業
本社 — 新潟県新潟市東区2,100百万円
その他
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    北越紙販売㈱
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Alberta-Pacific Forest Industries Inc.
    カナダ アルバータ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Bernard Dumas S.A.S.
    フランス ドルドーニュ県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    北越東洋ファイバー㈱
    静岡県 沼津市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱北越ペーパーテック新潟
    新潟県 新潟市東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱北越ペーパーテック紀州
    三重県 南牟婁郡 紀宝町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱北越ペーパーテック勝田
    茨城県 ひたちなか市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱テクノ北越
    新潟県 新潟市東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    MC北越エネルギーサービス㈱
    新潟県 新潟市東区 · 連結子会社
    議決権50.5%
  • 国内
    北越パッケージ㈱
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    東拓(上海)電材有限公司
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    北越物流㈱
    新潟県 新潟市東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社7社を開く
  • 北越水運㈱新潟県 新潟市東区100%
  • ㈱北越マテリアル福島県 河沼郡 会津坂下町100%
  • ㈱北越エンジニアリング新潟県 新潟市東区100%
  • 北越パレット㈱東京都 中央区100%
  • ㈱ニッカン新潟県 長岡市50%
  • ㈱新潟ジーシーシー新潟県 新潟市東区40%
  • ㈱新潟ピーシーシー新潟県 新潟市東区30%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,877億円営業利益75億円前期と比べると減収減益で、売上が-5.9%、利益が-61.9%。

売上高
-5.9%
2,877億円
営業利益
-61.9%
75億円
純利益
-52.9%
73億円
営業利益率
2.6%
前期比 -3.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,050億円2,877億円
営業利益30億円75億円
純利益50億円73億円
1株あたり配当¥26¥26

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は726億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−3.6%、営業利益は−90.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q85544
2024年1Q753729.663
2024年2Q749496.531
2024年3Q751−12−1.6−21
2024年4Q71811
2025年2Q1,494906.063
2025年4Q1,5631076.892
2026年2Q1,398201.424
2026年4Q1,479553.749
2027年1Q72671.016

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2,083億円から2,877億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は2.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2,08310582
2014年3月2,2398561
2015年3月2,28411584
2016年3月2,46810675
2017年3月2,624141104
2018年3月2,691139103
2019年3月2,75813092
2020年3月2,64615781
2021年3月2,22598142
2022年3月2,616295212
2023年3月3,01211583
2024年3月2,97117884
2025年3月3,0571971886.4155
2026年3月2,877751132.673

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,877億円のうち、営業利益として残るのは75億円2.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は73億円、売上の2.5%にあたる。営業利益率は業種中央値3.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.4%2,312億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.0%489億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.6%75億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.8pt
2.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.6pt
2.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.3pt
2.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが102億円、投資CFが−33億円で、差し引きのフリーCFは69億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は264億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月212−25193−39290
2014年3月187−228−75−41199
2015年3月279−163−168116153
2016年3月209−36−123173189
2017年3月289−136−144153193
2018年3月197−142−10655143
2019年3月216−193−923152
2020年3月440−202−173238214
2021年3月238−1964442298
2022年3月202−16−192186303
2023年3月17−128−21−111181
2024年3月223−155−3868221
2025年3月409−188−191221251
2026年3月102−33−6369264

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,206億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,527億円で、自己資本比率は59.9%(業種中央値55.2%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3,4311,5881,84345.6
2014年3月3,5081,5881,92044.8
2015年3月3,5101,6861,82447.7
2016年3月3,6371,6951,94246.4
2017年3月3,6221,8101,81249.8
2018年3月3,6641,9201,74452.2
2019年3月3,6811,9291,75252.2
2020年3月3,4471,8091,63852.3
2021年3月3,6311,9541,67753.6
2022年3月3,7702,1701,60057.4
2023年3月3,8842,2601,62458.0
2024年3月4,1572,5251,63260.6
2025年3月4,1892,6591,53063.3
2026年3月4,2062,5271,67859.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
301億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,228億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
339億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,678億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

パルプ・紙 24社との比較

同じパルプ・紙の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率24社中9位あたり、逆に低いのは売上成長率24社中22位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.8%/中央値 5.1%
P25 3.8%P75 7.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.6%/中央値 3.5%
P25 2.4%P75 5.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.9%/中央値 55.2%
P25 43.3%P75 71.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.9%/中央値 0.8%
P25 -1.5%P75 1.8%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥904で、1年前と比べて-9.1%過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。

¥904-0.2%1ヶ月+1.5%1年-9.1%時価総額1,474億円
過去52週の値幅
安値¥809高値¥1,074

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.7倍
PER (会社予想)28.7倍
PBR0.57倍
配当利回り2.88%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+0.9%と底堅いが、週足では25日線(893.48円)を上回って推移し、週末は922円で終了。52週高値1074円からは依然14%低い一方、安値809円からは+14%。出来高は6月中旬に一時増加したが直近期は220,800株と落ち着いており、方向感は乏しい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 45/100)

PER21.19倍は業界平均13.81倍を上回るが、PBR0.58倍は平均0.67倍を下回り割安感があります。ROE2.8%は低水準で収益性は課題ですが、配当利回り2.80%は平均2.51%を上回り株主還元は安定しています。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.7倍13.4倍
PER (予想)28.7倍
PBR0.57倍0.67倍
ROE2.8%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025年3月期は大幅増益で営業利益率6.44%と好調だったが、2026年3期は減収減益予想。強気派は、2025年の好業績を新たな収益力向上の起点とみる。弱気派は、紙需要の構造的減少と原材料コスト上昇が短期的に収益を圧迫すると懸念。ROEが2.8%と低く、PBR0.58倍と割安だが、資産効率改善が必要。

プラスに働く材料7
  • 2025年好業績の持続

    営業利益率6.44%と高水準、コスト削減効果が定着。

  • 割安バリュエーション

    PBR0.58倍と解散価値以下。資産価値に着目した買い安心感。

  • 需要安定化への期待

    段ボール需要はEC拡大で底堅い。非紙分野の展開も進む。

  • 業績予想の上方修正次回決算発表影響

    2026/3期営業利益予想75億円に対し、原材料安で上振れ可能性。過去実績197億円。

  • PBR改善による株価上昇2026年下期影響

    PBR0.58倍は業界平均1倍未満。自己株式取得や配当増でPBR1倍接近。

  • 紙需要の底打ち回復2027年~影響

    デジタル化一服で紙パルプ需要安定。売上高3000億円台維持で利益率改善。

  • コスト削減効果の顕在化通年影響

    営業利益率が6.44%から2.61%に低下。固定費削減で1%改善で約30億円効果。

マイナスに働く材料7
  • 需要減少トレンド

    紙媒体の需要減少は長期トレンド。2026年売上高も減収予想。

  • 利益変動の大きさ

    原材料・エネルギーコストに業績が左右されやすい。2026年営業利益率は2.61%に急落予想。

  • 低い資本収益性

    ROE2.8%と低く、資本効率が悪い。収益力向上の実績が必要。

  • 需要減退による減収通年影響

    2026/3期売上高2877億円、前期比▲5.9%。紙需要減少続けば更に減収。

  • 原材料価格高騰継続影響

    パルプ価格上昇で原燃料費増。営業利益75億円予想を下回る可能性。

  • 海外競合との価格競争不定影響

    アジア製紙メーカーの低価格攻勢で販売価格下落リスク。

  • 配当利回りの低下次回配当影響

    業績悪化で減配リスク。現状配当利回り2.8%が低下すると売り材料。

次の決算で確かめる点
営業利益率
コスト管理と収益力の変動を確認する。
ROE
資本効率が改善しているか。PBRとの関連で重要。
段ボール原紙売上高
主力製品の需要動向を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり26で、前期から+18.2%いまの株価に対する利回りは2.88%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥26
1株あたり
配当利回り
2.88%
いまの株価に対して
配当性向
31.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1246.2
2018年3月120.095.6
2019年3月120.0
2020年3月120.081.8
2021年3月1416.719.6
2022年3月2471.454.9
2023年3月18−25.040.8
2024年3月180.083.1
2025年3月2222.232.0
2026年3月2618.231.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥26

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,534人。区分でいちばん多いのは事業法人36.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が71.5%を占め、残る28.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人22.724.325.836.739.636.9
金融機関36.834.129.526.426.034.6
個人・その他22.020.720.419.419.413.0
外国法人17.620.323.516.913.012.7
証券会社0.80.70.90.52.12.8
自己株式10.410.310.310.310.32.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01大王製紙㈱17.13
02日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)7.43
03㈱第四北越銀行5.11
04北越コーポレーション持株会4.41
05㈱日本カストディ銀行(金銭信託課税口)3.72
06OASIS JAPAN STRATEGIC FUND LTD.(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.44
07損害保険ジャパン㈱2.76
08農林中央金庫2.18
09新生紙パルプ商事㈱1.88
10㈱日本カストディ銀行(三井住友信託銀行再信託分・王子マネジメントオフィス㈱退職給付信託口)1.74

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    0.92%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+9%、1株純資産は14期で+106%。直近期のROEは2.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月407705.411.280.6
2014年3月318343.917.091.4
2015年3月448885.212.159.1
2016年3月408954.516.946.9
2017年3月559576.014.146.2
2018年3月551,0125.612.695.6
2019年3月481,0164.813.4
2020年3月431,0734.39.381.8
2021年3月841,1597.66.119.6
2022年3月1261,28710.35.554.9
2023年3月501,3403.817.940.8
2024年3月501,4973.538.683.1
2025年3月921,5766.013.232.0
2026年3月441,5862.821.031.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

17名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は17名。2026/3期の役員報酬は総額280百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢
岸本晢夫代表取締役 会長 グループCEO81
若本茂代表取締役 社長 COO 兼生産技術本部長68
立花滋春専務取締役 代表取締役会長付 特命事項担当67
柳澤誠取締役 CFO、法務C・広報担当 兼プロフィット マネジメント室長 兼経営企画部長70
石塚豊取締役 代表取締役会長付 特命事項担当66
飯田智之取締役 資源・原料本部長 兼チップ・パルプ部長 兼プロフィット マネジメント室65
岩田満泰社外取締役79
中瀬一夫社外取締役76
倉本博光社外取締役78
二瓶ひろ子社外取締役50
上野学常勤監査役57
井上寅喜社外監査役69
残りの役員5名を開く
氏名役職年齢保有株数
近藤剛社外監査役61
有賀茂夫75
鈴木祥司6714,000
岡本敏取締役 洋紙国内営業本部長 兼板紙営業本部担当 兼プロフィット マネジメント室64
高濟和弘取締役 新潟工場長63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円ストックオプション百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6165332422437
社外取締役643437
監査役1131313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,033字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、子会社22社及び関連会社6社で構成されております。当企業集団が営んでいる主な事業内容と当該事業に係る位置づけ及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(セグメント情報等)」のセグメントと同一の区分であります。 (1) 紙パルプ事業 当社、Alberta-Pacific Forest Industries Inc.、Bernard Dumas S.A.S.及び北越東洋ファイバー㈱はパルプ・紙等を製造し、販売は主として当社、北越紙販売㈱、Alberta-Pacific Forest Industries Inc.及びその他の代理店を通じて行っております。 ㈱北越ペーパーテック新潟、㈱北越ペーパーテック紀州及び㈱北越ペーパーテック勝田は、製品の仕上、包装工程を受託しております。 ㈱北越ペーパーテック紀州及び㈱テクノ北越は、当社の紙製造に関する作業の請負をしております。 MC北越エネルギーサービス㈱は、当社へ電力及び蒸気を供給しております。 (2) パッケージング・紙加工事業 北越パッケージ㈱及び東拓(上海)電材有限公司は、紙器・液体容器等の製造販売並びに紙加工品の製造、加工及び販売を行っております。また、その使用する加工原紙の一部を当社から購入しております。 当社は、㈱ニッカンに紙の加工の一部を委託しており、その使用する加工用原紙の一部を供給しております。 (3) その他 ① 木材事業 ㈱北越マテリアルは、バイオマスボイラー向け燃料チップの集荷及び販売を行っており、当社及び外部に販売しております。 ② 建設業、機械製造・販売・営繕 ㈱北越エンジニアリングは、当社グループの設備の一部を製作・納入するとともに、当社設備の保守・修繕作業を受託しております。また、同社は建設業を営み、請負工事等も行っております。 ③ 運送・倉庫業 北越物流㈱及び北越水運㈱は、一般貨物運送業及び倉庫業を営み、当社の製品及び当社で使用する原材料の保管・運送を行っております。 ④ その他 北越パレット㈱は、木材製品等を製造及び販売しており、当社には主にパレットを販売しております。また、古紙卸業を営み、当社及び外部に販売しております。 上記の企業集団の状況について事業の系統図を示すと次のとおりであります。 (注) 無印 連結子会社 ※  持分法適用会社 △  持分法非適用会社
経営方針・対処すべき課題3,872字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 ① 会社の経営の基本方針 当社グループは、「北越グループ企業理念」のもと、紙パルプ事業及びパッケージング・紙加工事業を核として、魅力ある商品とサービスを広く社会に提供し、顧客、株主、取引先、地域社会をはじめとする総てのステークホルダーの支持と信頼に基づいた企業グループの安定的かつ持続的な成長と企業価値の向上を図ることを経営の基本方針としております。 また、「北越グループ企業理念」に掲げる「自然との共生」を達成するため、原料から製品に至るまでの環境へのあらゆる影響を最小限にとどめることにより、持続可能な社会の実現に貢献することを目的に「北越グループサステナビリティ基本方針」を制定しております。特に環境については、2050年までにCO2排出実質ゼロに挑戦するなど、気候変動問題に対する取組みを積極的かつ能動的に推進してまいります。 ② 目標とする経営指標 当社グループは、事業活動の成果を示す売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益に加え、資本効率、財務健全性の観点からROE、ネットD/Eレシオを重要な経営指標として位置付け、これらの向上を通じて、企業価値の持続的な拡大を図ってまいります。 ③ 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは長期経営ビジョン「Vision 2030」に基づき、グローバル企業としての持続的な成長を目指してまいります。「Vision 2030」における企業グループイメージは、環境経営を基軸として、持続可能な社会の発展に貢献する企業グループ、多様な労働力と最新技術を活用し、時代に適応した新たな事業領域に挑戦する企業グループ、夢・希望・誇りが持てる働きがいのある企業グループであります。 また、長期経営ビジョン「Vision 2030」の企業グループイメージ実現に向けた最終ステップとして2026年4月より「中期経営計画 2030」をスタートさせました。「中期経営計画 2030」では、事業ポートフォリオシフトの加速、競争力強化による優位性の確立、サステナビリティ経営による価値創造の3つを基本方針としております。事業ポートフォリオシフトの加速については、輸出拡大の加速のための洋紙輸出営業本部、新規事業開発専門の組織として新規事業開発室をそれぞれ設置し、体制を整えております。今後も紙パルプの事業基盤に、環境経営、新規商品開発及びM&Aなどによる事業領域の拡大を加えて強力に推進していくことにより、継続的な企業価値の向上を目指してまいります。 (2) 経営環境及び対処すべき課題 ① 経営環境認識 世界経済は、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢の緊張が依然として継続する中、主要国における金融政策や通商政策を巡る不透明感も相まって、先行きの不確実性が高い状況が続いております。加えて、資源・エネルギー価格の変動や為替相場の不安定な動きなどが、各国経済や企業活動に影響を及ぼしております。 このような環境下、国内紙パルプ産業においては、デジタル化の進展や人口構造の変化を背景とした需要構造の変化が引き続き進むとともに、エネルギー・原材料価格の高止まりや物流費の上昇、人手不足の深刻化など、引き続き厳しい事業環境が継続しております。 ② 対処すべき課題 イ 事業ポートフォリオシフトの加速 当社グループは、北米のパルプ事業や欧州の機能材事業などを展開しており、それらの強化を図るとともに、輸出製品の販売拡大も進め、事業ポートフォリオシフトを積極的に実行してまいりました。 「中期経営計画 2030」では、主にパッケージング事業の拡大、白板紙再構築、輸出の拡大、戦略投資の4つの分野に注力してまいります。 パッケージング事業の拡大については、伸長している包材事業の受注拡大に対応するため、グループ内製化や新商品開発等、生産能力の拡張を図ります。また、食品用高機能紙容器「ハロパック」の拡販・収益化を推進します。 白板紙再構築については、食品一次容器やトレーディングカード等の成長分野への製品シフトを推進します。また、生産拠点の見直しにより、新潟工場及び関東工場で最適な生産体制の構築を検討してまいります。 輸出の拡大については、2026年4月に新設した洋紙輸出営業本部のもと、安定した需要と十分な市場規模を有する海外市場への販売強化に取り組みます。具体的には、米国やインドをターゲットに、洋紙輸出比率を2025年度の27%から2030年度には38%まで高める方針であります。 戦略投資については、2026年4月に新設した新規事業開発室のもと、当社グループの将来の持続的成長を支える新規事業の開拓を進めます。具体的には、機能材分野や紙加工分野などをターゲットに、国内外のM&A案件を検討してまいります。 これらを通じて事業ポートフォリオの最適化を加速し、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。 ロ 競争力強化による優位性の確立 当社グループは、国内紙パルプ業界をリードする環境競争力を有する製品をお客様に提供することにより、多くのご支持をいただいております。 今後も「中期経営計画 2030」においてさらなる企業価値の向上を果たし、国内紙パルプ業界において揺るぎない地位の確立を目指し、既存事業の基盤強化と、環境事業への取り組みを重点戦略として推進してまいります。 既存事業の基盤強化としては、当社グループのコア事業である洋紙事業のコスト競争力の徹底強化と品質確保、国内シェア拡大など、競争力強化を図ることで業界優位のポジション確立を目指すと共に、国内最大規模の基幹工場である新潟工場の高効率操業を活かしつつ、併せて製品全般について適時かつ適正な価格改定のアクションをとってまいります。 また、当社は2024年5月に大王製紙㈱との戦略的業務提携基本契約を締結し、生産技術、製品物流、原材料購買におけるコストダウン施策において一定の収益改善効果を発現してきています。具体的には、当社において提携1年目である2024年度に13億円、2年目の2025年度には30億円を上回る収益改善効果を積み上げております。また、2026年3月には戦略的業務提携の深化を公表しており、両社が対等な資本関係を構築することで取り得る施策の範囲を拡大し、企業価値の一層の向上を目指してまいります。 環境事業の取り組み推進については、当社グループが先進的に進めてきた燃料転換や省エネ活動、CO2削減などの環境投資に加え、排出量取引制度への対応や、国内外CCS事業、紙・パルプの再生可能資源としての価値創造、北米の広大な森林資源の活用などを将来の新たな事業として位置付けて取り組みを進め、成長させてまいります。特に国内CCS事業については、紙パルプ業界で唯一の参画企業であり、これまでの環境事業への取り組みを活かして積極的に推進していきます。 ハ サステナビリティ経営による価値創造 当社グループは、「Vision 2030」に掲げる「環境経営を基軸として、持続可能な社会の発展に貢献する企業グループ」の実現に向けて、サステナビリティを競争力の源泉と位置づけております。 その中核となるのが、環境経営戦略の実践、人的資本経営、コーポレートガバナンスの強化であります。 (a) 環境経営戦略の実践 当社は、「北越グループ ゼロCO2 2050」の達成に向けて、CO2排出量削減を着実に進めるとともに、環境負荷の低い輸送や生産体制の構築を推進しております。例えば、鉄道貨物輸送を活用したモーダルシフトの拡大や、異業種とのラウンドマッチング輸送の開始など、物流面でのCO2排出量削減を具体的に進めております。さらに、CDPでは、フォレスト、水セキュリティの両分野で最高評価の「A」、気候変動で「A-」と、全ての分野で最上位のリーダーシップレベルを獲得するなど、当社の環境対応は外部からも高く評価されております。今後も、燃料転換やCCS事業、環境配慮型製品の展開など、環境事業の可能性を広げ、社会のカーボンニュートラル実現に貢献してまいります。 (b) 人的資本経営 当社は、社員一人ひとりが能力を発揮できる環境を構築することこそが、組織の創造性と競争力の源泉であると考えております。そのため、多様な人材の活躍を後押しし、働きがいのある職場づくり、健康経営、安全衛生活動に取り組んでおります。また、株式給付信託(従業員持株会処分型)の導入や、持株会奨励金の引き上げを通じて、従業員が自らの成長を企業価値の向上として実感できる仕組みも整えてまいりました。加えて、人権方針のもと、サプライチェーンも含めた人権尊重の取り組みを進め、外部環境の変化に柔軟に対応できるレジリエントな組織を構築してまいります。 (c) コーポレートガバナンスの強化 当社は、経営の監督と執行の役割を明確にし、透明性と実効性を高めることで、意思決定のスピードと質を両立させてまいります。取締役の任期短縮や、会長 グループCEOと社長 COOによる経営体制への移行もその一環であります。こうしたガバナンスの強化を通じて、資本効率を意識した経営を徹底し、稼ぐ力の最大化と企業価値の向上を実現してまいります。
事業等のリスク4,399字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況(以下「経営成績等」といいます。)に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクと対応の状況は、以下のとおりであります。 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (特に重要なリスク) (1)製品需要及び価格の変動について 当社グループは、紙パルプ事業及びパッケージング・紙加工事業を主力事業としており、景気後退や需要構造の変化等による需要減少の影響を受けることがあります。また、当社グループの製品は市況商品の割合も高いため、経済情勢の変動に伴い製品価格が変動するリスクがあります。これらの製品需要及び価格変動が、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。そのため、「中期経営計画 2030」において「事業ポートフォリオシフトの加速」、「競争力強化による優位性の確立」及び「サステナビリティ経営による価値創造」を基本方針に掲げ、更なる事業基盤強化による収益拡大に向け取り組んでおります。 (2)原燃料市況の変動について 当社グループは、主として木材チップ、古紙、薬品、ガス、重油等の原燃料を購入しておりますが、ロシア・ウクライナ問題、中東情勢の緊迫化などの国際情勢の変化に端を発する国内外の市況変動により、物流費用や原燃料等購入価格が変動するリスクがあります。その結果、これら原燃料費等の価格変動が当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。そのため、「北越グループ原材料調達基本方針」を踏まえて、サプライヤーの多様化等により有利購買、安定調達に努めております。 (3)海外の政治、経済情勢の変動について 当社グループは、木材チップ、重油等の原燃料の多くを海外から調達しております。また、カナダ、フランスで紙パルプ事業を、中国で紙加工事業を展開しております。中東情勢の緊迫化などの現地の政局や経済情勢の変化による原燃料確保の困難な状況や価格の乱高下、または現地政府による規制や政治不安等による経済環境の悪化等のリスクがあり、それらが発生した場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。そのため、海外子会社では、現地弁護士やコンサルタント等のアドバイスに基づき法改正等に対する迅速な対応を行うことでリスクを軽減する体制を構築しております。 (4)法規制及び訴訟等について 当社グループは、環境関係法令、公正取引関係法令、安全衛生関係法令、労働関係法令その他の各種法令等の適用を受けており、これらの改正等に適切に対応するため、追加の費用が発生する可能性があります。また、訴訟等のリスクに晒される可能性がないとは言えません。それらが発生した場合には、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社グループは「北越グループ企業理念」及び「北越グループ行動規範」を制定し、当社グループ全社員に対し、法令・定款の遵守は勿論のこと、社内規程の遵守も徹底しております。 (5)設備投資について 紙パルプ産業は装置産業であり、当社グループでは、生産コストの削減、品質向上、効率化等を目的とした設備投資を行っており、多くの有形固定資産を保有しております。設備投資の決定は、製品市場の需給予測など当社グループの慎重な分析に基づいております。しかし、将来的な事業環境の急激な変化等により、固定資産の価値が予想以上に減少した場合、減損処理が必要となり、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。そのため、設備投資後も市場動向を常に注視し、最適な生産体制を維持する努力を続けております。 (6)自然災害・設備トラブルについて 地震、洪水、台風、大雪等の自然災害、事故やテロ、突発的な設備トラブルの発生等のような予測不可能な事由により、当社グループの生産設備が大きな損害を受け、生産の継続が困難になるとともに、公共交通機関や公共道路の断絶等によるサプライチェーンの寸断等が発生し、復旧に多大な時間と費用が掛かるに至った場合には、当社グループの企業業績等に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社グループは日常の保全体制の継続と設備トラブル発生時に適用される各種損害保険の付保や「緊急事態対応規程」に基づくBCP(事業継続計画)及び「緊急事態対応基準」等を策定しており、自然災害をはじめとした緊急事態に対処する態勢をとっております。 (7)気候変動について 気候変動による地球温暖化や異常気象は、干ばつや森林火災、集中豪雨、大型台風、土砂災害などをもたらす原因となり、木材原料やその他の原材料の調達に影響を及ぼすほか、当社グループの所有する森林資産の価値を棄損する等のリスクになります。また、当社グループのみならずサプライチェーンが被害を受けることにより様々な事業活動に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは従来から気候変動リスクを低減するため、バイオマス燃料などへの燃料転換の設備投資を進め、率先して温室効果ガスの発生削減に取り組んでおり、TCFDに基づきリスクや機会を経営戦略に反映して、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする環境経営を推進しております。こうした取り組みの結果、2025年度、国際的な非営利団体CDPより、「気候変動」の分野において「A-」、「フォレスト」の分野において「A」、「水セキュリティ」の分野で「A」の評価を獲得しました。 (8)情報セキュリティについて 当社グループは、特に重要な業務システムをプライベート・クラウド上に構築し情報セキュリティ上のリスクを低減しております。しかし、それらにサイバー攻撃等による情報セキュリティ事故が発生した場合、業務遂行に支障をきたし、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社グループでは「北越グループ情報セキュリティ基本方針」を定め、リスクの特定とその低減・回避・移転策を実施しています。具体的には、役職員に対する教育及び標的攻撃型メール訓練、IT・OT(Operational Technology)環境を対象としたセキュリティ脆弱性診断及び対策、コンピューター端末・サーバー上での不正なプログラムの実行を阻止するアプリケーションの導入等を実施し、ウイルス感染やサイバー攻撃によるシステム障害、社外への情報漏洩の防止に努めております。また、グループ各社の守るべき情報資産のバックアップ体制の構築、またサイバー保険への加入等により、インシデント発生時の緊急対応体制の整備も図っております。 (9)人材の確保について 昨今の少子高齢化等による労働力不足により、人材の確保が困難となる可能性があります。また、労働環境の悪化や職場の安全衛生管理上の問題、従業員のモチベーションの低下等により、労働生産性の悪化、更には人材流出につながる可能性があります。それらが発生した場合には、当社グループの営業活動等に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社グループは、「北越グループダイバーシティ方針」及び「北越グループ人材育成方針」に則り、新規採用、経験者採用、多様な人材の採用及び確保並びに働きやすい会社風土の醸成及び仕事と生活の調和のための施策等、人的資本経営の推進を進めております。 (10)労働安全衛生について 当社グループでは、抄紙機をはじめ多数の生産設備を保有しており、重篤な労働災害が発生した場合、生産活動等に支障をきたし、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社グループでは、安全と健康が経営の根幹であることを基本とした「北越グループ安全衛生基本方針」を掲げ、その実現に向けて、安全衛生活動「hSA25」に沿って「安全人材育成」、「設備安全の推進」、「安全管理のしくみ構築」を維持、強化することにより、安全衛生パフォーマンスのさらなる向上を目指しています。 (11)企業買収等について 当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社の企業価値の源泉を十分に理解したうえで、当社の企業価値ないし株主の皆様共同の利益を中長期的に確保し、向上させる者でなければならないと考えております。しかしながら、株式の大規模買付行為等の中には、経営を一時的に支配して当社の有形・無形の重要な経営資産を大規模買付者又はそのグループ会社等に移譲させることを目的としたものなど、当社の中長期的な企業価値ないし株主の皆様共同の利益を棄損するものがあります。そのため、当社の企業価値ないし株主の皆様共同の利益を毀損する大規模買付行為等を行おうとする者に対しては、株主の皆様の検討のための時間と情報の確保に努めるなど、会社法、金融商品取引法、企業買収における行動指針その他関連法令に基づき、適切な措置を講じてまいります。 (重要なリスク) (12)株価の変動について 当社グループは、取引先を中心に株式を保有しておりますが、市場性のある株式については、各種要因による株価の変動により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。そのため、特に政策保有株式の保有による企業価値向上効果やリスクについて、毎年取締役会で検証しております。 (13)為替変動について 当社グループは、製品輸出取引、原燃料輸入取引及び海外子会社の業績において為替変動の影響を受けることがあります。この為替変動が、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。これらの影響を回避するため、一部為替予約によるリスクヘッジを実施しております。 (14)金利変動について 当社グループは一定の有利子負債を有しており、今後の市場金利上昇は、当社グループの経営成績や投資戦略等に影響を及ぼす可能性があります。そのため、グループファイナンスの実施等、グループ資金の効率化に努めております。 (15)連結子会社の内部統制について 当社グループは、国内の他、カナダ、フランスで紙パルプ事業を、中国で紙加工事業を展開しております。 国内外連結子会社における内部統制に予期せぬ脆弱性があった場合、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。そのため、当社の内部監査部門であるグループ統制管理室による管理下で、経営から独立した専任の内部監査人の設置、海外連結子会社においては内部監査部門の設置または現地の専門コンサルタントによるアドバイザリー業務の実施等により、内部統制の強化を図っております。
経営成績の分析 (MD&A)9,509字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当社グループにおきましては、世界的なパルプ市況の軟化や、国内洋紙の内需減退の継続及び輸出市況の軟化による販売数量の減少等により、減収減益となりました。当社グループの当期における業績は以下のとおりです。 売 上 高   287,736   百万円   (前連結会計年度比   5.9%減   ) 営 業 利 益   7,539   百万円   (前連結会計年度比   61.8%減   ) 経 常 利 益   11,271   百万円   (前連結会計年度比   39.9%減   ) 親会社株主に帰属する当期純利益   7,299   百万円   (前連結会計年度比   53.0%減   ) 主なセグメント別の経営成績は、下記のとおりであります。 紙パルプ事業 紙パルプ事業につきましては、洋紙・パルプの販売数量減少により、減収減益となりました。 品種別には、洋紙につきましては、国内販売は、需要の減少が継続していることにより、塗工紙等を中心に販売数量は減少し、輸出販売においても販売数量の減少と販売価格の低迷により減収となりました。 板紙につきましては、価格改定を実施したことにより増収となりました。グレード別には、特殊白板紙は、価格改定を実施したものの、需要低迷により販売数量が減少し、減収となりました。高級白板紙は、トレーディングカード用途の需要が堅調で、新規案件の受注もあり販売数量が増加し、価格改定を実施したことも加わり、増収となりました。コート白ボールは、食品・菓子向けは需要低迷により、販売数量は減少したものの、拡販努力と価格改定を実施したことにより、増収となりました。段ボール原紙は、採算性の高い薄物強化芯等の拡販により、販売数量は増加し、増収となりました。 機能材につきましては、機能紙分野においては、電子部品搬送用のチップキャリアテープ原紙は、自動車やAI関連需要の続伸で販売数量が増加し、特殊紙・情報用紙分野においては、主に輸出販売におけるタック関連等加工原紙等で販売数量が増加したことにより、増収となりました。 パルプにつきましては、海外市場におけるパルプ価格の下落及び販売数量の減少により、減収となりました。 以上の結果、紙パルプ事業の業績は以下のとおりとなりました。 売上高   261,384   百万円   (前連結会計年度比   6.7%減   ) 営業利益   5,963   百万円   (前連結会計年度比   67.3%減   ) パッケージング・紙加工事業 パッケージング・紙加工事業につきましては、液体容器の価格改定及び販売数量の増加等により、増収増益となりました。 この結果、パッケージング・紙加工事業の業績は以下のとおりとなりました。 売上高   17,437   百万円   (前連結会計年度比   4.7%増   ) 営業利益   558   百万円   (前連結会計年度比   144.0%増   ) その他 木材事業、建設業、運送・倉庫業、古紙卸業をはじめとするその他事業につきましては、主に建設業において外部受注が増加したことにより、増収となりましたが、損益面におきましては、運送・倉庫業のコストアップにより、減益となりました。 この結果、その他事業の業績は以下のとおりとなりました。 売上高   8,914   百万円   (前連結会計年度比   1.1%増   ) 営業利益   647   百万円   (前連結会計年度比   24.4%減   ) 総資産は、前連結会計年度末に比べて1,691百万円増加し、420,574百万円となりました。これは主として、現金及び預金が2,478百万円、電子記録債権が2,118百万円、商品及び製品が2,533百万円、原材料及び貯蔵品が3,860百万円、有形固定資産が6,183百万円、投資有価証券が38,058百万円、退職給付に係る資産が7,643百万円それぞれ増加した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が3,198百万円、関係会社株式が59,971百万円それぞれ減少したことによるものであります。 負債は、前連結会計年度末に比べて14,814百万円増加し、167,827百万円となりました。これは主として、有利子負債が8,377百万円、繰延税金負債が6,529百万円それぞれ増加したことによるものであります。 純資産は、前連結会計年度末に比べて13,122百万円減少し、252,747百万円となりました。これは主として、その他有価証券評価差額金が9,477百万円、退職給付に係る調整累計額が3,595百万円それぞれ増加した一方で、自己株式が6,512百万円、持分法適用会社の持分法適用除外及び資本剰余金への振替等により利益剰余金が29,032百万円減少したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べて1,272百万円増加し、26,421百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は10,192百万円(前連結会計年度比75.1%減)となりました。 収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益11,525百万円、減価償却費13,833百万円、売上債権の減少額1,842百万円、利息及び配当金の受取額2,833百万円、支出の主な内訳は、退職給付に係る資産の増加額7,635百万円、棚卸資産の増加額5,406百万円、法人税等の支払額6,013百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は3,279百万円(前連結会計年度は18,816百万円の支出)となりました。 支出の主な内訳は、定期預金の預入による支出2,381百万円、投資有価証券の取得による支出2,984百万円、有形固定資産の取得による支出16,690百万円、収入の主な内訳は、投資有価証券の売却による収入7,387百万円、関係会社株式の売却による収入12,331百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は6,254百万円(前連結会計年度は19,121百万円の支出)となりました。 収入の主な内訳は、長期借入れによる収入18,205百万円、社債の発行による収入15,000百万円、支出の主な内訳は、短期借入金の減少額7,202百万円、長期借入金の返済による支出17,599百万円、配当金の支払額4,051百万円、自己株式の取得による支出10,986百万円であります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、その内容、構造、形式等は必ずしも一様ではありません。このため、セグメントごとの生産高を表示することは困難であります。そこで、紙パルプ事業の主要生産会社である当社及びAlberta-Pacific Forest Industries Inc.の当連結会計年度における主たる品種別生産実績を示すと、次のとおりであります。 区分   生産高(t)   前年同期比(%) 紙   洋紙   1,013,587   97.4 板紙   362,649   98.7 合計   1,376,236   97.7 パルプ   1,454,880   97.6 b. 受注実績 当社グループは、一部受注生産を行っているものもありますが、大部分は一般市況及び直接需要を勘案して計画生産を行い、自由契約に基づき販売しております。このため、グループ会社の受注実績を把握することが困難であります。そこで、受注実績については記載を省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 紙パルプ事業   261,384   93.3 パッケージング・紙加工事業   17,437   104.7 その他   8,914   101.1 合計   287,736   94.1 (注)  主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 新生紙パルプ商事㈱   36,669   12.0   35,230   12.2 国際紙パルプ商事㈱   19,419   6.4   18,611   6.4 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 (単位:百万円) 前連結会計年度(2025年3月期)   当連結会計年度(2026年3月期)   連結業績予想(2026年3月期) 売上高   305,718   287,736   292,000 営業利益   19,727   7,539   8,000 経常利益   18,759   11,271   10,000 親会社株主に帰属する当期純利益   15,529   7,299   6,000 当連結会計年度においては、パルプ市況の世界的な軟化に加え輸出販売の数量減少や価格低下により、過去最高売上高を記録した前年からは減収となり、海外売上高比率も34.4%に減少いたしました。 利益においては、生産効率改善の他、原燃料価格低下がありましたが、上記事由による減益影響や固定費増加により、営業利益は減益となりました。経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、持分法による投資利益を計上したものの、営業利益の減益影響が大きく、減益となりました。 なお、上表記載の連結業績予想(2025年10月28日開示)との比較においては、売上高はパルプ販売の数量減少や価格低下により乖離しましたが、営業利益は生産効率改善や原燃料価格低下があり概ね連結業績予想並みの結果となりました。経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は持分法による投資利益の増加等により連結業績予想を上回りました。 b.財政状態の分析 当連結会計年度末の流動資産合計は、現金及び預金及び棚卸資産が増加し、9,844百万円増加しました。固定資産合計では、減価償却費を上回る設備投資を実施した一方、関係会社株式を売却したことで投資その他の資産が減少し、8,152百万円減少しました。 負債合計は、有利子負債や繰延税金負債が増加したことにより、14,814百万円増加しました。純資産合計においては、自己株式の取得や持分法適用会社の持分法適用除外等により13,122百万円の減少となりました。 以上により、財務健全性指標の一つである自己資本比率は59.9%と前連結会計年度より3.4ポイント低下しておりますが、財政状態の健全性は引き続き維持できているものと認識しております。 c.キャッシュ・フローの分析 営業活動によるキャッシュ・フローにつきましては、税金等調整前当期純利益の減少及び法人税等の支払い増加により、前連結会計年度から30,739百万円減少し10,192百万円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、各種設備投資を実施した一方、関係会社株式の売却収入により3,279百万円の支出に抑えられました。財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債は増加したものの、自己株式取得の支出や配当金の支払いにより、6,254百万円の支出となりました。以上から、現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度から1,272百万円増加の26,421百万円となっております。 d.当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの取扱商品は市況商品が多く、需給動向や市場価格等の影響を大きく受けます。国内印刷情報用紙事業においては、構造的な需要減退が継続しており、市販パルプ事業は、世界的な需給バランスに加え、投機的な市場価格形成の影響が発生することから、大きな価格変動が生じます。 当社グループが購入している原燃料につきましても市況商品が多く、価格変動リスクに晒されております。また国内事業においては輸入原燃料を多用しており、為替変動リスクだけでなく、各国の通商政策や地政学的リスクも、当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 かかる認識の下、当社グループは事業ポートフォリオシフトに注力しており、取扱商品及び販売市場の拡充及び分散、特に輸出を含めた海外売上高比率の向上等による為替リスク軽減等に努めております。 e.当社グループの資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、事業活動に必要な流動性の安定確保と財務健全性の維持を基本方針としております。コマーシャル・ペーパーや長期社債発行等による直接調達及び金融機関借入等による間接調達を活用し、機動的かつ分散調達により安定的な財務基盤を確立しております。 運転資金につきましては主にコマーシャル・ペーパーや短期借入金にて調達しており、いずれも調達枠には十分な余力を有しています。また、設備投資等につきましては主に長期社債、長期借入金等にて調達し、市場環境を鑑みながら調達手段を選択しております。 安定的な財務基盤の指標の一つとして、有利子負債残高から現預金残高を差し引いた後のネット有利子負債残高を自己資本にて除したネットD/Eレシオを用いております。ネットD/Eレシオは一定水準以上であり、財務健全性は維持できております。なお、当社グループでは財務健全性を維持しつつ、有利子負債の有効活用により、財務レバレッジの改善に努め、資本コスト低減を進めてまいります。 (単位:百万円) 2025年3月期(前期)   2026年3月期(当期) 有利子負債残高   88,972   97,350 現預金残高   27,644   30,123 ネット有利子負債残高   61,328   67,227 自己資本   265,052   251,816 ネットD/Eレシオ   0.23倍   0.27倍 また、円滑な資金調達を継続するために株式会社格付投資情報センター(以下、「R&I」といいます。)及び株式会社日本格付研究所(以下、「JCR」といいます。)から格付を取得しており、下記格付の維持向上に努めてまいります。 R&I   JCR 短期格付   a-1   ― (長期)発行体格付   A   A f.当社グループの経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、全てのステークホルダーと共に持続的な成長を目指し、企業価値を向上させるために2030年を目標とする長期経営ビジョン「Vision 2030」を2020年5月に策定いたしました。その企業グループイメージの実現に向けた第2ステップとして、2023年4月より「事業ポートフォリオシフト」「競争力強化」「サステナビリティ(ESG)活動推進」を基本方針とした「中期経営計画 2026」に取り組んできました。最終年度となる当連結会計年度は中期経営計画には届きませんでしたが、前連結会計年度における営業利益は197億円を計上しており中期経営計画を概ね達成いたしました。 (単位:億円) 中期経営計画 2026(2026年3月期)   2026年3月期(実績) 売上高   3,300   2,877 営業利益   200   75 経常利益   240   112 親会社株主に帰属する当期純利益   200   72 ROE   8.0%   2.8% EBITDA   390   261 2026年4月からは「事業ポートフォリオシフトの加速」「競争力強化による優位性の確立」「サステナビリティ経営による価値創造」を基本方針とした「中期経営計画 2030」をスタートしております。本計画は長期経営ビジョン「Vision 2030」の実現に向けた最終ステップとなる重要な計画と認識しております。 基本方針1つ目として、持続的成長に向け戦略投資による新規事業開拓の他、パッケージング事業拡大、白板紙再構築、輸出拡大を柱に事業構造の転換を加速します。基本方針2つ目は、既存事業の基盤強化と環境事業の推進を柱に収益を追求します。基本方針3つ目は、環境経営戦略の実践、人的資本経営、コーポレートガバナンス強化を経営へ直結させることで企業価値の最大化を図ります。 上記基本方針に掲げる環境関連については、2021年に制定した「北越グループサステナビリティ基本方針」の下、「北越グループ ゼロCO2 2050」に挑戦すると共に、長期的な重要課題に積極的・能動的に取り組んでおります。2025年はCDPスコアにおいて、フォレスト分野に加え水セキュリティ分野でも最高評価のA評価となり、気候変動分野のA-評価と共に全ての分野で最上位のリーダーシップレベルを獲得いたしました。また、CCS事業につきましては、東新潟地域における事業の実現を目指しております。引き続き、サステナビリティ推進本部を中心に環境課題への対応を含めたサステナビリティ活動を推進し、企業価値の向上を図ります。 また、2024年5月に大王製紙㈱と戦略的業務提携を開始以降、生産技術、原材料購買、製品物流の各分野において積極的に活動しており、2年目となる当連結会計年度においても提携効果を発現し、収益改善に寄与しました。2026年3月には戦略的業務提携を深化させるべく、戦略的業務提携に関する覚書を締結しました。取り得る施策の具体的な範囲を拡大し、中長期的な企業価値向上に資する取り組みを推進してまいります。 g.主なセグメント別の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 紙パルプ事業のセグメント売上高は261,384百万円と前連結会計年度比6.7%の減少となり、セグメント利益は5,963百万円となりました。 当該セグメントの売上高は連結売上高の90.8%を占めております。また当該セグメントの資産は総資産の94.4%を占め、当該セグメントの財政状態及び経営成績が連結財政状態及び経営成績に大きな影響を与えるものと考えております。 当連結会計年度においては、国内での紙需要減退による販売数量減少に加え、輸出市況の弱含みから販売数量は減少し、紙販売数量合計は前年を下回りました。また、国内販売価格については、洋紙は前年に改定した価格を維持し、白板紙は価格改定により上昇しましたが、洋紙輸出販売価格についてはドル建値低下と円高進行により低下しました。利益面では、生産効率改善に努め、円高進行や原油価格低下による原燃料価格低下のコストダウンもありましたが、販売数量減少及び販売価格低下の影響が大きく減益となりました。 カナダにおける市販パルプ事業では、世界的なパルプ市況軟化による販売数量及び販売価格の低下に加え、修繕費負担が増加する年度だったことから、減収減益となりました。 2026年4月には、事業環境の大きな変化に対応するため、新たに洋紙輸出営業本部を新設し、国内事業と海外事業の競争力強化を同時に推進する体制を再構築しました。米国市場の販売強化やカスタマイズ商品への対応を図り、洋紙販売数量における輸出比率及び当社グループの海外売上高比率を高めてまいります。 当該セグメントの売上高及び収益力を安定かつ強化するべく、引き続き事業ポートフォリオシフトに取り組んでまいります。 パッケージング・紙加工事業のセグメント売上高は17,437百万円と前連結会計年度比4.7%の増加となり、セグメント利益は558百万円となりました。 当該セグメントの国内事業においては、液体容器の価格改定や食品一次容器の新規受注増加等から増収となりました。利益面では、上記事由や加工設備増強による外注加工費減少等により、増益となりました。また、中国における紙加工事業においては、有利品種の販売増加や生産コスト削減に取り組んだことにより増収増益となりました。引き続き、紙パルプ事業セグメント内の板紙事業と連携し当社グループの素材開発・原紙生産から製品まで一貫生産できる強みを活かし、需要増加が期待される紙容器・包材等のパッケージング事業に注力してまいります。 その他事業のセグメント売上高は8,914百万円と前連結会計年度比1.1%の増加となり、セグメント利益は647百万円となりました。 当該セグメントは木材事業、建設業、輸送・倉庫業、古紙卸業等の多岐に亘っております。主に建設業において外部受注が増加したこと等から増収となりましたが、物流費等のコスト上昇により減益となりました。引き続き、当社グループが有する経営資源の有効活用を目的に安定した利益確保に努めてまいります。 ② 次期の見通し 我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により緩やかな回復の継続が期待されるものの、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格高騰と原油由来製品の供給不安により景気変動リスクが増大しており、先行きの不確実性は高まっております。 次期の見通しにつきましては、輸出販売の数量増加を計画し、パルプ市況回復による販売数量増加及び価格上昇により、売上高は増収を見込んでおります。利益面では、上記事由による増益が見込まれるものの、原油高及び円安による原燃料価格上昇のコストアップ影響が大きく、減益を予想しております。 当社グループは、「北越グループサステナビリティ基本方針」に掲げる持続可能な社会の実現に貢献すべく、新たにスタートさせた「中期経営計画 2030」の基本方針に則した事業活動を推進し、企業価値向上を目指してまいります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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