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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

松田産業

MATSUDA SANGYO Co.,Ltd.7456 · Prime · 卸売業

貴金属リサイクルと食品原料卸の二軸で展開する企業。電子材料向け貴金属・産業廃棄物処理も。

概要

松田産業は、使用済み製品から金・銀・白金族などを回収・製錬する貴金属リサイクル事業と、冷凍魚介類や畜産物などを輸入・卸売する食品関連事業を二本柱とする企業である。1956年の創業以来、合併と事業拡大を経て、2026年3月期の連結売上高は6878億円、従業員数は単体で1761人に達する。東京証券取引所プライム市場(旧市場第一部)に上場し、貴金属地金はロンドン市場の指定ブランドとしても認められている。

貴金属リサイクルと食品卸売の二軸構造

松田産業の事業は、貴金属関連事業と食品関連事業の二つに大別される。2026年3月期のセグメント別売上高は、貴金属関連事業が5704億円(全体の約83%)、食品関連事業が1175億円(約17%)を占める。貴金属関連事業では、半導体・電子部品メーカーなどから発生するスクラップを回収し、自社工場で製錬・精製した後、金・銀・白金・パラジウムなどの地金やボンディングワイヤなどの電子材料として販売する。産業廃棄物の収集・処理も同事業内で行う。食品関連事業では、冷凍魚介類、食肉、野菜、果実、調味料などを国内外の食品メーカーや外食産業向けに輸入・卸売し、物流サービスも提供する。この二つの事業は一見関連性が薄いが、いずれも「資源の有効活用」という企業理念に基づく。貴金属は都市鉱山からのリサイクル、食品は地球の恵みを安全に届けるという位置づけである。

グローバルに展開する生産・回収拠点

貴金属関連事業は、国内の埼玉県入間市にある武蔵工場、武蔵第2工場、入間工場を中核に、海外ではタイ、フィリピン、シンガポール、マレーシア、ベトナム、台湾、韓国などに子会社を置く。1992年に開設したシンガポール支店を皮切りに、2000年にはタイ現地法人(後に100%子会社化)、2004年にはフィリピン、2005年にはシンガポール、2007年には中国にそれぞれ貴金属スクラップ回収拠点を設立した。これらの拠点は、現地の電子部品メーカーや宝飾業者からスクラップを収集し、国内工場へ送る前処理も行う。食品関連事業では、青島、タイ、ベトナム、インド、インドネシアに現地法人を設置し、グローバルな調達網を構築している。物流はグループのマツダ流通が担う。

品質と信頼を支える国際認証

松田産業の貴金属地金は、国際的な市場で高い信頼を得ている。1995年には白金地金とパラジウム地金がロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット(LPPM)の指定ブランドとして認可され、2000年には金地金と銀地金がロンドン金銀市場(LBMA)の受渡供用品として登録された。国内では、1992年にパラジウム、1993年に金・銀・白金について東京工業品取引所(現・東京商品取引所)の鑑定業者に指定され、同取引所の受渡供用品にも認定されている。これらの認証は、自社で製錬した地金の純度や品質が国際基準を満たすことを意味し、国内外の顧客との取引を円滑にする。また、1999年には武蔵工場などでISO14001、2006年には環境事業部でも同認証を取得し、環境マネジメントの体制を整えている。

22社の子会社で構成されるグループ体制

松田産業は、当社(松田産業)と子会社22社、関連会社1社で企業集団を形成する。子会社は貴金属関連事業と食品関連事業に分かれる。貴金属関連では、マツダ環境(産業廃棄物処理)、日本メディカルテクノロジー(デンタル向けスクラップ回収)、北海道アオキ化学(北海道の廃棄物処理)、ゼロ・ジャパン(リサイクル技術)など、国内に専門子会社を持つ。海外ではタイ、フィリピン、シンガポールなどに現地法人を置き、それぞれ地域のスクラップ回収・前処理を担当する。食品関連では、ガルフ食品やアジア各国のトレーディング会社が調達・販売を補完する。関連会社の日鉄マイクロメタル(出資比率30%)は、半導体用ボンディングワイヤを生産し、貴金属関連事業の電子材料を供給する。このグループ体制により、回収から製錬、製品販売まで一貫したバリューチェーンを構築している。

業界の中での役割は貴金属リサイクル・食品原料の総合商社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
6,878億円
営業利益
224億円
営業利益率
3.3%
純利益
168億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
貴金属関連事業5,704億円82.9%193億円3.4%
食品関連事業1,174億円17.1%31億円2.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01貴金属関連事業主力

スクラップから金・銀・白金族などを回収・製錬し、地金や電子材料(ボンディングワイヤ等)として販売。半導体・電子部品メーカーなどへ供給。産業廃棄物の収集・処理も同セグメント内で行う。

貴金属リサイクルで業界随一の技術力とネットワーク

主な製品・サービス2
貴金属地金
金、銀、白金、パラジウムなどのインゴット。宝飾品や工業用途に販売。
電子材料(ボンディングワイヤ等)
金線や銀線など、半導体パッケージ内部の配線に用いる極細ワイヤ。

02食品関連事業準主力

食品加工向け原材料(冷凍魚介類、畜産物、野菜、調味料など)の輸入・卸売、及び物流サービスを提供。国内外の食品メーカーや外食産業向け。

主な製品・サービス1
食品加工原材料
冷凍魚介類、食肉、野菜、果実、調味料など、加工食品製造に必要な原料を幅広く扱う。

製品と技術

国際市場で取引される貴金属地金

松田産業の貴金属地金は、金、銀、白金、パラジウムのインゴットとして販売される。これらの地金は、自社で回収・製錬したスクラップを原料とし、純度は国際基準を満たす。金地金と銀地金はロンドン金銀市場(LBMA)の受渡供用品に、白金地金とパラジウム地金はロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット(LPPM)の指定ブランドに登録されている。国内では東京商品取引所の受渡供用品としても認められており、宝飾品や工業用途、投資需要など幅広い分野に供給される。地金の販売は貴金属関連事業の売上の大部分を占め、2026年3月期の同事業売上高5704億円の主な源泉である。地金の価格は国際相場に連動するため、収益は市況変動の影響を受けるが、原料調達から販売まで一貫して行うことでマージンを確保している。

半導体パッケージに使われるボンディングワイヤ

松田産業は、貴金属地金をさらに加工した電子材料として、半導体用ボンディングワイヤを手掛ける。ボンディングワイヤは、半導体チップと基板を接続するための極細の金属線で、金線や銀線が主流である。同社は1981年にマツダ電子工業を設立してこの分野に参入し、1987年には新日本製鐵との合弁で日鉄マイクロメタルを設立して生産を継承した。現在、日鉄マイクロメタル(関連会社)がボンディングワイヤを製造し、松田産業が販売を担当している。ワイヤの直径は数十マイクロメートルと非常に細く、高い導電性と接合信頼性が求められる。半導体の高性能化・小型化に伴い、ワイヤの細線化や高純度化が進んでおり、松田産業は貴金属製錬で培った精製技術を活かして材料を供給する。この製品は、貴金属関連事業における高付加価値分野の一端を担う。

食品加工向けの冷凍原料と調味料

食品関連事業では、食品メーカーや外食産業向けに、冷凍魚介類、食肉、野菜、果実、調味料などの加工原材料を輸入・卸売する。扱う品目は多岐にわたり、1964年には魚肉すりみ、1973年には冷凍乾燥野菜や植物性蛋白、1976年には冷凍魚類、1979年には畜肉類の取扱を開始した。これらの原材料は、主に海外から調達され、国内の食品工場に納められる。グループの海外現地法人(青島、タイ、ベトナム、インド、インドネシア)が現地での買付や品質管理を行い、マツダ流通が国内物流を担う。2026年3月期の食品関連事業売上高は1175億円で、営業利益は31億円。原材料価格の高騰や円安の影響を受ける一方、顧客ニーズに合わせた商品提案と安定供給が強みである。近年は簡便調理品など加工度の高い商品の拡充にも取り組んでいる。

産業廃棄物処理とリサイクルサービス

貴金属関連事業の一環として、松田産業は産業廃棄物の収集・運搬・処理も手掛ける。1992年にマツダ化学から産業廃棄物関連事業を譲り受け、マツダ環境、北海道アオキ化学、ゼロ・ジャパンなどの子会社を通じてサービスを提供している。マツダ環境は1997年にマツダ流通から分離して設立され、主に貴金属含有廃棄物の処理を担当。北海道アオキ化学は1997年に買収し、北海道地区の拠点とした。ゼロ・ジャパンは1998年にドイツのALD Vacuum Technologiesとの合弁で設立され、産業廃棄物のリサイクル技術を開発・提供する。これらの会社は、廃棄物から貴金属を回収するだけでなく、プラスチックや金属のリサイクルにも取り組む。2026年3月期の貴金属関連事業の営業利益193億円の一部は、この処理サービスからも生まれている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 貴金属関連事業貴金属リサイクルで業界随一の技術力とネットワーク

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

急拡大する資源リサイクル商社

松田産業は金属リサイクル・環境事業を展開する卸売企業。売上高は2024年3月期3605億円から2026年3月期6878億円へ倍増、営業利益率も2.71%から3.26%へ上昇。同業のリョーサン菱洋は電子部品商社で事業内容が異なるが、規模では凌駕。高千穂交易も異業種だが、松田産業は資源高とリサイクル需要で急成長。ただし、営業利益率は低めで、ボラティリティの高い資源価格に依存。

強み

  • 売上高3期で倍増、資源リサイクル市場の拡大を享受。
  • 国内外の調達・販売網が強固で、安定した取扱量を確保。
  • リサイクルビジネスでESG需要を取り込み、社会的価値も高い。
  • 営業利益率が上昇傾向、規模の効果が現れている。

課題

  • 金属価格の変動が業績に直結、安定性に欠ける。
  • 営業利益率3%程度と卸売業平均以下、付加価値向上が課題。
  • リサイクル市場拡大に伴い新規参入が増え、競争激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が松田産業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11333Umios1,976億円8.9倍
28130サンゲツ1,888億円12.8倍
37476アズワン1,868億円19.4倍
48051山善1,844億円19.4倍
57552ハピネット1,806億円16.5倍
67456松田産業1,771億円10.2倍
7167Aリョーサン菱洋ホールディングス1,747億円17.5倍
83880大王製紙1,629億円17.9倍
99830トラスコ中山1,595億円9.7倍
103863日本製紙1,542億円13.0倍
118037カメイ1,506億円11.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 44件

卵白販売と金属精煉の二つの創業

松田産業の起源は、1951年に設立された竹善商事と、1956年と1957年に相次いで設立された二つの松田商店にある。1956年5月、東京都中野区にて卵白の販売を目的とした株式会社松田商店(旧・松田産業)が設立され、これが食品関連事業の出発点となる。翌1957年5月、東京都練馬区には金属の製錬・販売を目的とした別の株式会社松田商店(旧・マツダメタル工業)が設立され、貴金属事業の基礎が築かれた。1964年、卵白販売の松田商店は商号を松田産業に変更し、同年には魚肉すりみの取扱を開始、食品事業の幅を広げた。一方、金属の松田商店は1973年にマツダメタル工業と改称し、貴金属製錬に特化していく。この二つの流れが、後に一つの企業に統合されることになる。

1978年のマツダ貴金属工業設立と本格的なリサイクル事業

1978年9月、半導体・電子部品業界を対象とした貴金属リサイクルを目的に、マツダ貴金属工業が東京都練馬区に設立される。これが現在の松田産業の実質上の存続会社となる。当時、電子産業の成長に伴い、製造工程で発生する貴金属含有スクラップの処理需要が高まっていた。1971年には埼玉県入間市に武蔵工場を新設し、金属製錬の能力を強化していたが、マツダ貴金属工業の設立によりリサイクル事業を明確に事業化した。1981年にはグループ各社の本社機能を東京都新宿区の新宿野村ビルに集約し、管理体制を整備。1982年1月、豊洋物産(旧竹善商事)を存続会社としてマツダ貴金属工業と合併し、商号をマツダ貴金属工業に変更。これにより、食品と貴金属の二事業を一社で持つ体制が整った。

日鉄との合弁と電子材料事業への進出

1987年2月、松田産業は新日本製鐵(現・日本製鉄)と共同出資で、マツダ電子工業の事業を実質的に継承する会社として、日鉄マイクロメタルを埼玉県入間市に設立した。出資比率は新日本製鐵70%、松田産業30%で、現在も関連会社として半導体用ボンディングワイヤなどの電子材料を生産している。この合弁により、松田産業は貴金属製錬で得た金や銀を、高付加価値の電子材料として加工・販売するルートを得た。同年、半導体製造治具の精密洗浄事業も開始し、貴金属関連事業の幅を広げた。1990年にはグループの配送請負を目的にマツダ流通を設立し、物流基盤を強化。1992年7月にはマツダ貴金属工業を存続会社として、松田産業、マツダメタル工業、マツダプロセシングの3社を吸収合併し、商号を再び松田産業に統一。これにより、現在の企業形態が完成した。

上場と国際認証取得による飛躍

1995年8月、松田産業は日本証券業協会に株式を店頭登録し、同年12月には東京証券取引所市場第二部に上場、2001年9月には市場第一部に指定された。上場前後の1990年代は、貴金属地金の国際認証取得が相次いだ。1992年にはパラジウム地金が東京工業品取引所の認定を受け、1993年には金・銀・白金も同取引所の受渡供用品に登録。1995年には白金とパラジウムがロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット(LPPM)の指定ブランドとなり、2000年には金と銀がロンドン金銀市場(LBMA)の認定を取得した。これらの認証は、国内外の市場で自社地金を直接取引可能にするもので、収益の安定化に寄与した。また、1997年には産業廃棄物処理関連の子会社(マツダ環境、北海道アオキ化学)を設立・買収し、リサイクル事業の垂直統合を進めた。

海外展開の加速と2000年代のアジア拠点

2000年代に入り、松田産業はアジアでの貴金属スクラップ回収網を急速に拡大した。2000年10月、タイにMatsuda Sangyo (Thailand) Co., Ltd.を設立(当初出資49%、後に100%子会社化)。2003年2月には同社に貴金属製錬の前処理工場を新設した。2004年2月にはフィリピン、2005年2月にはシンガポールに現地法人を設立。2007年4月には中国・蘇州にMatsuda Resource Recycling(Suzhou)Co., Ltd.を設立した。これらの拠点は、現地の電子機器メーカーや宝飾業者からスクラップを集め、国内工場で製錬するビジネスモデルを完成させた。同時に食品関連事業でも、2000年代後半に青島やタイ、ベトナムなどにトレーディング会社を設立し、グローバル調達を強化。2010年代以降、売上高は順調に拡大し、2013年3月期の1673億円から2026年3月期には6878億円へと4倍以上に増加した。

2020年代の急成長と中期経営計画

2020年代、松田産業は貴金属価格の上昇やAIデータセンター向け半導体需要の拡大を追い風に、売上高・利益を急拡大させた。2021年3月期の売上高は2316億円、営業利益は非開示だが純利益61億円。2026年3月期には売上高6878億円、営業利益224億円、純利益168億円に達した。2022年度から2025年度を対象とした中期経営計画では、「積極投資」「経営基盤強化」「ESG経営」を掲げ、貴金属リサイクルの生産インフラ拡充やリチウムイオン電池リサイクルの事業化、食品事業のグローバルサプライチェーン強化に取り組んだ。2026年度からは新たな3カ年計画「中期経営計画2028」を策定し、両事業を成長の牽引役と位置づけ、循環バリューチェーンの強化と高付加価値化を目指している。自己資本比率は2026年3月期に52.0%と健全性を維持しつつ、積極投資で収益基盤を固めている。

年表44件を開く

1950年代

  • 1951年6月松田商店を組織変更して竹善商事㈱(当社の形式上の存続会社)を設立。
  • 1956年5月卵白の販売を目的とした㈱松田商店(旧・松田産業㈱)を東京都中野区に設立。
  • 1957年5月金属の製錬並びに販売を目的とした㈱松田商店(旧・マツダメタル工業㈱)を東京都練馬区に設立。

1960年代

  • 1964年5月商号変更㈱松田商店(旧・松田産業㈱)の商号を松田産業㈱に変更。
  • 1964年9月魚肉すりみの取扱開始。

1970年代

  • 1971年12月金属の製錬を目的とした武蔵工場を埼玉県入間市に新設。
  • 1973年4月商号変更㈱松田商店(旧・マツダメタル工業㈱)の商号をマツダメタル工業㈱に変更。
  • 1973年12月冷凍、乾燥野菜及び植物性蛋白の取扱開始。
  • 1976年1月冷凍魚類の取扱開始。
  • 1978年9月半導体・電子部品業界を対象とした貴金属のリサイクル事業を目的としてマツダ貴金属工業㈱(当社の実質上の存続会社)を東京都練馬区に設立。
  • 1979年3月商号変更竹善商事㈱の商号を豊洋物産㈱に変更。
  • 1979年3月畜肉類の取扱開始。

1980年代

  • 1981年10月グループ各社の本社機能を東京都新宿区新宿野村ビルに移転。
  • 1981年11月電子工業用貴金属製品の製造加工及び販売等を目的としたマツダ電子工業㈱を埼玉県入間市に設立。
  • 1982年1月M&A豊洋物産㈱を存続会社とし、同社とマツダ貴金属工業㈱が合併、商号をマツダ貴金属工業㈱に変更。
  • 1986年3月貴金属製錬の前処理を目的とした入間工場を埼玉県入間市に新設。
  • 1987年2月新日本製鐵㈱(現・日本製鉄㈱)と共同出資(出資比率:当社30%、新日本製鐵㈱(現・日本製鉄㈱)70%)で、マツダ電子工業㈱の事業を実質的に継承する会社として、㈱日鉄マイクロメタル(現・日鉄マイクロメタル㈱、現・関連会社)を埼玉県入間市に設立。
  • 1989年8月半導体製造治具の精密洗浄事業開始。

1990年代

  • 1990年11月グループ各社の配送請負を目的としたマツダ流通㈱(現・連結子会社)を設立。
  • 1992年7月M&Aマツダ貴金属工業㈱を存続会社とし、同社及び松田産業㈱、マツダメタル工業㈱、マツダプロセシング㈱が合併、商号を松田産業㈱(当社)に変更。
  • 1992年7月東京工業品取引所から同所におけるパラジウムの鑑定業者に指定され、また当社のパラジウム地金が東京工業品取引所の認定を受け、受渡供用品として登録。
  • 1992年9月マツダ化学㈱より産業廃棄物関連事業の全部を営業譲受。
  • 1992年11月シンガポールにシンガポール支店を開設。
  • 1993年5月東京工業品取引所から同所における金、銀及び白金の鑑定業者に指定され、また当社製の金地金、銀地金及び白金地金が東京工業品取引所の認定を受け、受渡供用品として登録。
  • 1995年1月当社製の白金地金及びパラジウム地金がロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット(LPPM)の指定ブランドとして認可。
  • 1995年8月日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 1997年1月デンタル業界を対象とした貴金属含有スクラップの回収を目的とした日本メディカルテクノロジー㈱(現・連結子会社)を設立。
  • 1997年3月M&A北海道地区における産業廃棄物関連事業の拠点として、北海道アオキ化学㈱(現・連結子会社)を買収。
  • 1997年7月マツダ流通㈱の産業廃棄物収集・運搬及び処理業を分離して、マツダ環境㈱(現・連結子会社)を設立。
  • 1998年4月埼玉県入間市に武蔵第2工場を開設。
  • 1998年12月ALD Vacuum Technologies GmbHと共同出資(出資比率:当社60%、ALD Vacuum Technologies GmbH 40%)で産業廃棄物を対象としたリサイクル事業分野に進出するため、ゼロ・ジャパン㈱(現・連結子会社)を設立。
  • 1999年10月武蔵工場、武蔵第2工場及び入間工場において「国際環境規格ISO14001」の認証を取得。
  • 1999年12月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

2000年代

  • 2000年1月当社製の金地金及び銀地金がロンドン金銀市場(LBMA)の認定を受け、受渡供用品として登録。
  • 2000年10月タイにおける貴金属含有スクラップの回収を目的としたMatsuda Sangyo (Thailand) Co.,Ltd.(出資比率:当社49%、現・連結子会社)を設立。
  • 2001年9月東京証券取引所市場第一部に指定。
  • 2002年8月貴金属関連事業における技術開発、分析、設備技術を目的とした開発センターを埼玉県入間市に新設。
  • 2003年2月Matsuda Sangyo (Thailand) Co.,Ltd.において貴金属製錬の前処理を目的とした工場を新設。
  • 2004年2月フィリピンにおける貴金属含有スクラップの回収を目的としたMatsuda Sangyo (Philippines) Corporation(現・連結子会社)を設立。
  • 2004年3月連結子会社であるMatsuda Sangyo (Thailand) Co.,Ltd.の株式を追加取得(出資比率:当社100%)。
  • 2005年2月シンガポールにおける貴金属含有スクラップの回収を目的としたMatsuda Sangyo (Singapore) Pte.Ltd.(現・連結子会社)を設立。
  • 2006年3月環境事業部において「国際環境規格ISO14001」の認証を取得。精密洗浄事業及び化成品事業に係わる生産本部と貴金属事業部の関連事業所において「国際品質規格ISO9001」の認証を取得。
  • 2007年3月連結子会社であるゼロ・ジャパン㈱の株式を追加取得(出資比率:当社100%)。
  • 2007年4月創業中国における貴金属含有スクラップの回収及び販売を目的としたMatsuda Resource Recycling(Suzhou)Co.,Ltd.を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結営業利益2028年度まで280億円
  • 連結営業キャッシュ・フロー(3カ年累計)2028年度まで350億円
  • 連結自己資本利益率(ROE)2028年度まで11.0%以上
  • 連結総資産経常利益率(ROA)2028年度まで10.0%以上
  • 株主資本配当率(DOE)2028年度まで2.5%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    資源循環バリューチェーンの構築・強化

    貴金属関連事業で動脈・静脈プロセス双方を強化。販売では高機能電子材料やリサイクル100%地金製品のラインナップを拡充し、回収ではグローバルインフラの拡充やリチウムイオン電池の水平リサイクル構築により、循環バリューチェーンを競争力あるものにし一気通貫のソリューションでシェア拡大を図る。

  2. 02

    食品調達網拡大と高付加価値化

    水産・畜産・農産品のグローバル調達網を拡大し商品ラインナップを充実。市場ニーズを先取りした加工度向上による商品開発と提案営業で成長市場での販路拡大と付加価値向上を進める。

  3. 03

    DX推進と人的資本の拡充

    事業の高度化を目指したDX推進、事業継続のためのセキュリティ対策、価値創造の源泉となる人的資本の拡充に取り組み、事業の持続的成長を支える経営基盤を強化する。

  4. 04

    資本政策と株主還元の充実

    成長投資(3カ年累計180億円規模)と財務健全性・株主還元のバランスを重視。安定・持続的な配当方針のもと、最終年度にDOE 2.5%以上を目指し、機動的な自己株式取得も検討する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,761人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は681万円で、9期前と比べて+15.0%平均年齢は39.7歳、平均勤続年数は12.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,133
2018年3月1,214
2019年3月59237.911.01,354
2020年3月59338.711.31,436
2021年3月60337.711.01,468
2022年3月61638.711.31,500
2023年3月61638.811.31,605
2024年3月62939.611.91,624
2025年3月63739.712.11,698748
2026年3月68139.712.11,7611,272

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率73.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社23(国内 11 / 海外 12、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
武蔵工場・武蔵第2工場及び武蔵第3工場及び武蔵第4工場 — 埼玉県入間市185億円
貴金属関連事業
入間工場・入間第2工場及び開発センター — 埼玉県入間市5,474百万円
貴金属関連事業
北九州工場 — 北九州市若松区3,658百万円
貴金属関連事業
関工場・関第二工場 — 岐阜県関市3,058百万円
貴金属関連事業
貴金属関連事業 — Matsuda Sangyo (Thailand)Co.,Ltd. (タイ)2,698百万円
貴金属関連事業 — ㈱山陽レック(広島市安佐北区)1,588百万円
仙台営業所 — 仙台市宮城野区1,143百万円
貴金属関連事業 食品関連事業
狭山事業場 — 埼玉県狭山市他990百万円
貴金属関連事業
貴金属関連事業 — Matsuda Sangyo (Malaysia)Sdn.Bhd. (マレーシア)920百万円
本社及び分室 — 東京都新宿区699百万円
貴金属関連事業 食品関連事業 全社共通
ほか22件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    マツダ流通㈱
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    マツダ環境㈱
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本メディカル テクノロジー㈱
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    北海道アオキ化学㈱
    札幌市白石区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ゼロ・ジャパン㈱
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ガルフ食品㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱山陽レック
    広島市安佐北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱フラップリソース
    広島市安佐北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Matsuda Sangyo (Thailand)Co.,Ltd. (注7)
    タイ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Matsuda Sangyo (Philippines) Corporation
    フィリピン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Matsuda Sangyo (Singapore)Pte.Ltd.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Matsuda Sangyo (Malaysia)Sdn.Bhd. (注7)
    マレーシア · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社11社を開く
  • Matsuda Sangyo Trading (Qingdao) Co.,Ltd.中国100%
  • Matsuda Sangyo Trading (Thailand) Co.,Ltd.タイ49%
  • South Gate Realty Holding Inc.フィリピン40%
  • Matsuda Sangyo (Vietnam)Co.,Ltd. (注7)ベトナム100%
  • Matsuda Sangyo Trading (Vietnam) Co.,Ltd.ベトナム100%
  • Matsuda Sangyo (Taiwan)Co.,Ltd. (注7)中華民国100%
  • Matsuda Sangyo (Korea)Co.,Ltd.大韓民国100%
  • Matsuda Sangyo Trading India Private Limitedインド100%
  • PT Matsuda Sangyo Trading Indonesiaインドネシア100%
  • SEAM Holdings (Thailand) Co.,Ltd.タイ49%
  • 日鉄マイクロメタル㈱埼玉県入間市30%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    IC旅券対応・出入国審査等旅券自動読取装置の収集運搬及び産業廃棄物処理業務の委託 一式
    法務省 · 2021-11-17
    782万円
  • 調達
    金等の精錬業務委託契約
    財務省 · 2021-11-11
    378万円
  • 調達
    金等の精錬及び加工業務
    財務省 · 2021-09-30
    280万円
  • 調達
    金等の精錬及び加工業務
    財務省 · 2021-01-14
    220万円
  • 調達
    金等の精錬及び加工業務
    財務省 · 2021-02-03
    189万円
  • 調達
    千葉倉庫PCB廃棄物濃度分析調査業務委託
    国税庁 · 2019-05-30
    129万円
  • 調達
    特別登録済PCB廃棄物収集・運搬作業の請負 一式
    法務省 · 2018-06-20
    74万円
  • 調達
    金地金の精錬及び加工業務
    財務省 · 2021-11-11
    21万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は6,878億円営業利益224億円前期と比べると増収増益で、売上が+46.7%、利益が+76.4%。

売上高
+46.7%
6,878億円
営業利益
+76.4%
224億円
純利益
+76.8%
168億円
営業利益率
3.3%
前期比 +0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高7,400億円6,878億円
営業利益285億円224億円
純利益206億円168億円
1株あたり配当¥120¥120

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,087億円、営業利益は103億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+135.6%、営業利益は+329.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q80517
2024年1Q886242.720
2024年2Q902273.021
2024年3Q926212.312
2024年4Q89120
2025年2Q2,222632.846
2025年4Q2,466642.649
2026年2Q2,882812.861
2026年4Q3,9961433.6107
2027年1Q2,0871034.976

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,673億円から6,878億円へ4.1倍に増えた。直近期の営業利益率は3.3%。売上は10期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,6736140
2014年3月1,6544932
2015年3月1,7955833
2016年3月1,6213826
2017年3月1,6313525
2018年3月1,9025135
2019年3月2,0835134
2020年3月2,1106440
2021年3月2,3168461
2022年3月2,72313796
2023年3月3,51013897
2024年3月3,60510673
2025年3月4,6881271352.795
2026年3月6,8782242353.3168

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高6,878億円のうち、営業利益として残るのは224億円3.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は168億円、売上の2.4%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金93.0%6,397億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金3.7%256億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.3%224億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
7.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.0pt
3.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.0pt
2.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+7.3pt
15.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−90億円、投資CFが−44億円で、差し引きのフリーCFは−134億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は145億円で、売上の0.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月27−28−16−186
2014年3月−4−8−9−1268
2015年3月−14−2324−3759
2016年3月86−14−337295
2017年3月8−18−16−1068
2018年3月−5−2335−2876
2019年3月62−22−374078
2020年3月−4−2768−31117
2021年3月2−323−3088
2022年3月70−25−2345114
2023年3月106−12214−16118
2024年3月18−8081−62144
2025年3月25−622−37114
2026年3月−90−44163−134145

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,278億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,190億円で、自己資本比率は52.0%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月63144518670.4
2014年3月66447419071.5
2015年3月73051221870.1
2016年3月69551817774.5
2017年3月72353418973.8
2018年3月80356623770.5
2019年3月80959021972.8
2020年3月94560534063.9
2021年3月1,04365638762.8
2022年3月1,15874441464.2
2023年3月1,29284644665.4
2024年3月1,48991457561.2
2025年3月1,6931,00169158.9
2026年3月2,2781,1901,08752.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
146億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,040億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
453億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,087億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
62
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率284社中8位あたり、逆に低いのは配当利回り284社中236位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.4%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.3%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
52.0%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
46.7%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥6,580で、1年前と比べて+69.2%過去52週の値幅のなかでは54%の位置にある。

¥6,580-7.7%1ヶ月+19.4%1年+69.2%時価総額1,771億円
過去52週の値幅
安値¥3,955高値¥8,860

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.2倍
PER (会社予想)8.3倍
PBR1.36倍
配当利回り1.82%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月19日に前日比-5.28%の6460円と下落しましたが、1ヶ月では+18.53%と大幅に上昇しています。8月12日には6900円と上昇し、その後も7060円まで上昇しました。25日線(5892.8円)を大きく上回っており、短期トレンドは強気です。ただし、52週高値(8860円)からはまだ乖離があり、上値余地はあるものの、RSIは74.44と過熱感が強く、短期的な調整リスクが高まっています。8月12日には出来高が約48万株と急増しており、投機的な売買が活発化しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが10.75倍と予想PERの8.7倍に対し、同業界平均18.16倍を大きく下回り割安。PBRは1.43倍で平均1.25倍を上回るが、ROE15.4%と高い収益性を考慮すれば許容範囲。配当利回り1.72%は平均2.92%を下回り伸び悩むが、業績拡大で将来の増配余地がある。総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.2倍17.9倍
PER (予想)8.3倍
PBR1.36倍1.24倍
ROE15.4%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高が急拡大しており、為替や資源価格の上昇が追い風となっている。強気派は、資源リサイクルの需要拡大や、金価格高騰などによる金属資源事業の収益増を期待し、業績好調なことから株価も上昇。弱気派は、資源価格変動による業績の不安定性や、処理コストの上昇、環境規制の強化を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 業績の伸び

    2026/3期は売上高・純利益とも大幅に増加しており、好調

  • 資源高の恩恵

    金属価格の高止まりでリサイクル事業の収益が拡大

  • 高い株主還元

    増配傾向で、配当利回りも1.7%超

  • 売上高6878億円・営業利益224億円の急拡大2026年3月期影響

    売上高は4688→6878億円と約2190億円増加。営業利益も76%増と大幅増益

  • 予想PER8.7倍と割安感の継続通年影響

    実績PER10.75倍に対し予想PER8.7倍。市場は増益継続を織り込む

  • ROE15.4%と高い資本効率継続影響

    ROE15.4%に対しPER10.75倍・PBR1.43倍。利益成長が続けば評価は上振れ

  • 株価1年で94%上昇の成長モメンタム継続影響

    株価は1年で93.67%上昇し、増益期待で資金が継続的に流入

マイナスに働く材料7
  • 商品市況依存

    銅や金などの価格下落時は業績が悪化しやすい

  • 処理コストの上昇

    人件費やエネルギー費の増加が収益を圧迫

  • 環境規制の強化

    規制対応のコストが増える可能性

  • 売上高急拡大の反動減リスク2027年3月期影響

    前期比47%増の後は増収率が急減速するのが通例。次年度のハードルが高い

  • 営業利益率3.26%と薄利体質通年影響

    営業利益率2.71%→3.26%だが依然低水準。原高や価格競争で圧迫リスク

  • 増益率76%に対し配当利回り1.72%と低い通年影響

    純利益95→168億円と大幅増益でも配当利回り1.72%と還元不足感

  • 株価94%上昇後の短期的な過熱感継続影響

    1年で94%上昇した反動で高値警戒売りが出やすい

次の決算で確かめる点
金属価格
売上高と利益率に直接影響する
処理量
リサイクル事業の稼働水準を示す
在庫回転率
金属在庫の動きと資金効率を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり120で、前期から+33.3%いまの株価に対する利回りは1.82%。増配か配当維持が8年続いている。

年間配当
¥120
1株あたり
配当利回り
1.82%
いまの株価に対して
配当性向
19.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
8年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2839.0
2018年3月280.024.4
2019年3月307.126.5
2020年3月3413.321.2
2021年3月365.919.8
2022年3月4627.812.7
2023年3月508.716.2
2024年3月6020.022.9
2025年3月7525.024.3
2026年3月10033.319.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥120

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ18,975人。区分でいちばん多いのは個人・その他38.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.3%を占め、残る53.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他47.747.443.341.839.538.5
事業法人21.622.024.124.023.823.4
金融機関22.519.622.523.023.422.9
外国法人7.08.98.69.912.013.4
自己株式9.89.83.13.73.73.7
証券会社1.22.11.51.21.21.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01松田物産株式会社12.90
02松田芳明10.93
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.84
04明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.46
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.06
06松田和子2.87
07對馬純子2.87
08住友生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.47
09松田邦子1.88
10松田洋明1.80

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-07
    松田物産株式会社
    新規の大量保有報告
    12.90%
    -0.03pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+342%、1株純資産は14期で+179%。直近期のROEは15.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1471,6439.49.921.2
2014年3月1191,7787.010.526.0
2015年3月1261,9246.812.223.2
2016年3月971,9685.012.037.6
2017年3月932,0274.716.039.0
2018年3月1312,1496.314.924.4
2019年3月1292,2365.910.826.5
2020年3月1542,2956.88.321.2
2021年3月2332,5119.78.819.8
2022年3月3662,84813.76.812.7
2023年3月3723,23912.26.116.2
2024年3月2803,5168.38.922.9
2025年3月3653,8499.99.524.3
2026年3月6484,58415.49.619.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

17名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は17名。2026/3期の役員報酬は総額509百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢
松田芳明代表取締役社長 社長執行役員 指名・報酬委員長 サステナビリティ委員長64
對馬浩二取締役副社長 副社長執行役員 社長執行役員補佐・コーポレート部門統括兼経営企画室長 兼人事部・総務部管掌58
山﨑隆一取締役 常務執行役員 金属・環境営業本部長68
石禾健二取締役 上席執行役員 食品事業部長兼営業管理部長62
上田雄大取締役 執行役員 TRM委員長 兼管理部長兼地金市場部長兼情報システム部・財務部管掌54
今井英人取締役 執行役員 生産統括本部長兼品質保証室管掌54
田中善則取締役 執行役員 CSR・IR部長・法務部長兼経理部管掌61
鈴木一宏取締役(監査等委員)65
畠山伸一取締役(監査等委員)73
宮田礼子取締役(監査等委員)70
小島康雄取締役(監査等委員)64
新藤裕一朗上席執行役員
残りの役員5名を開く
氏名役職年齢
増井祐二執行役員
川村啓之執行役員
池田一夫執行役員
西出悌順執行役員
鈴木秀樹執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円退職慰労百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)8189352533547860
社外取締役631315

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容938字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、子会社22社及び関連会社1社で構成され、貴金属回収製錬、貴金属地金・電子材料他の販売及び産業廃棄物の収集・運搬・処理を行う貴金属関連事業、食品加工原材料販売及び物流サービスを行う食品関連事業を主たる事業内容としております。子会社のマツダ環境㈱、日本メディカルテクノロジー㈱、北海道アオキ化学㈱、ゼロ・ジャパン㈱、㈱山陽レック、㈱フラップリソース、Matsuda Sangyo (Thailand) Co., Ltd.、Matsuda Sangyo (Philippines) Corporation、South Gate Realty Holding Inc.、Matsuda Sangyo (Singapore) Pte.Ltd.、Matsuda Sangyo (Malaysia) Sdn. Bhd.、Matsuda Sangyo(Vietnam)Co.,Ltd.、Matsuda Sangyo (Taiwan) Co.,Ltd.、Matsuda Sangyo (Korea) Co.,Ltd.及びSEAM Holdings (Thailand) Co.,Ltd.においては、当社の貴金属関連事業の対象業界または地域について補完しております。マツダ流通㈱においては当社の食品関連事業の物流を担当しており、ガルフ食品㈱、Matsuda Sangyo Trading (Qingdao) Co.,Ltd.、Matsuda Sangyo Trading (Thailand) Co.,Ltd. 、Matsuda Sangyo Trading (Vietnam) Co.,Ltd. 、Matsuda Sangyo Trading India Private Limited及びPT Matsuda Sangyo Trading Indonesiaにおいては食品関連事業の対象業界または地域について補完しております。関連会社の日鉄マイクロメタル㈱においては当社貴金属関連事業の取扱商品であるボンディングワイヤなどの電子材料を生産しております。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) 関連会社は、持分法適用会社に該当しております。
経営方針・対処すべき課題3,465字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 当社グループは、「限りある地球資源を有効活用し、業を通じて社会に貢献する」という企業理念を持ち、貴金属などの資源のリサイクルを通じて、持続可能な循環経済への移行に繋げる「貴金属関連事業」と、地球の豊かな恵みである食資源を安全・安心な品質で安定供給し、人の豊かさに繋げる「食品関連事業」を柱に事業展開を図っております。 当社グループは、企業理念を実践し持続的成長と企業価値の向上を図るために、経営上の基本方針として「顧客重視」「株主重視」「人間尊重」を掲げております。 (2) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 ①経営環境 地球温暖化や生物多様性といった自然・環境問題、中東情勢などの地政学リスク、経済安全保障の高まりなどが複雑に絡み合い、世界的な物価上昇も加わって、当社グループの役割である鉱物資源や食資源の安定確保及び流通等への懸念がいっそう高まる中で、鉱物資源では、AIを象徴とするテクノロジーの進化を支えている電子デバイス産業を中心としたサプライチェーン全体の資源循環への取組みが、持続可能な経済・社会の実現に向けた期待に繋がっております。一方、食資源では、食料自給率に課題のある我が国においては、買い負けなどにより食資源の安定確保に対する懸念が増大しており、安全・安心な食資源の安定供給を実現可能とする、グローバルな調達力の重要性がいっそう高まっております。 このような経営環境の中で、当社グループの貴金属関連事業は、電子デバイス等の生産に欠かすことのできない金属資源を、環境負荷低減にも繋がるリサイクルによって有効活用し、循環経済の発展に貢献してまいります。また、食品関連事業では、食の豊かさに必要不可欠な資源となる多種多様な食品原材料を、安全・安心な品質を確保しつつ安定的に調達及び提供し、食の豊かな社会の実現に向けて貢献してまいります。 当社グループでは、サプライチェーンにおけるパートナーシップの強化も行い、金属資源や食資源の有効活用によって持続可能な環境・社会・経済に貢献し、中長期的に企業価値を向上してまいります。 ②中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、「中期経営計画(2022-2025年度)」において、「積極投資の継続で収益基盤強化と新規収益源の創出」・「持続的成長を支え、加速させる経営基盤の強化」・「ESG経営の推進で企業価値向上」の方針のもと、貴金属関連事業では、リサイクル100%貴金属を原料とした高付加価値材料の開発及び販売、リチウムイオン電池等のリサイクルスキーム構築、並びに、貴金属リサイクルに関する機能向上及び取扱量の拡大などに向けた生産インフラの拡充を進めました。また、食品関連事業では、冷凍魚・フルーツ・簡便調理品等の商品ラインナップの拡充やインド、インドネシア各現地法人の稼働を開始し、グローバルサプライチェーンの強化などに取り組みました。さらに経営基盤の強化では、カーボンニュートラルの実現に向けた脱炭素への取り組みや、情報セキュリティ対策、人的資本経営の推進などに努めました。これらの結果、当社グループ全体として収益拡大及び企業価値向上を進めることができ、「中期経営計画(2022-2025年度)」の最終年度である2026年3月期においては、連結営業利益率を除き、連結売上高、連結営業利益、連結自己資本利益率(ROE)及び連結総資産経常利益率(ROA)の経営目標を達成しましたが、貴金属関連事業における貴金属価格上昇などの追い風によるところもあり、収益基盤強化と新規収益源の創出は引き続きの課題となりました。 当社グループでは、この課題認識のもと、新たに「中期経営計画2028(2026-2028年度)」を策定し、対象期間である2026年度から2028年度を「その先」の長期成長を見据えた礎となる期間として設定し、貴金属関連事業と食品関連事業の双方を成長の牽引役とし、収益基盤強化と新規収益源の創出・マテリアリティの取り組みの経済価値化を図り、さらなる企業価値向上に取り組んでまいります。 『中期経営計画2028(2026-2028年度)の概要』 (目指す姿) 当社グループは、貴金属関連事業と食品関連事業の双方が牽引役として成長戦略を推進し、資源の有効活用と持続可能な資源確保を通して、お客様や社会の課題解決に資する高い付加価値を提供することで、「社会変化に適応し、進化し続ける、お客様・社会から常に必要とされる企業へ」を目指してまいります。 (マテリアリティ) 当社グループは、事業を通じて社会に貢献するために、気候変動対応などの環境負荷低減への取り組みや多様な人材活躍の推進及びお客様満足の向上と社会の信用確保によって競争力をさらに高め、資源リサイクルの総合力向上と食資源の安定調達に繋がり経済価値化を図ることで、中長期での企業価値向上を目指してまいります。 (成長ストーリー) 当社グループの貴金属関連事業では、資源循環を事業の核とし、資源リサイクルの総合力を高め、動脈・静脈プロセスの双方を強化し活用することで循環バリューチェーンを強化し、技術開発と資源活用によって新たな価値を創造する成長ストーリーのもとで、収益基盤強化と新規収益源の創出に繋げ、食品関連事業では、グローバル調達網の拡大による持続的な食資源の確保に取り組み、川下領域や海外市場他の成長市場における販路を拡大し、加工度向上による高付加価値化を進める成長ストーリーのもとで、収益基盤強化と新規収益源の創出を図ってまいります。また、事業の持続的成長を支える経営基盤として、事業の高度化を目指したDX推進及び事業の持続性を確保するためのセキュリティ対策、並びに、価値創造の源泉となる人的資本の拡充に努めてまいります。 (事業戦略) 貴金属関連事業では、高機能電子材料やリサイクル100%地金を活用した環境負荷低減製品のラインナップ拡充などによる動脈プロセス(販売)の強化と、グローバルなインフラの拡充と生産ネットワークの最適化やリチウムイオン電池の水平リサイクルスキームの構築を図り、未開拓市場の開拓とアフターマーケット市場の深耕などによる静脈プロセス(回収)の強化によって、競争力のある資源循環バリューチェーンの構築・強化に繋げ、一気通貫のソリューション展開によるシェアの拡大を図ってまいります。 食品関連事業では、水産品・畜産品・農産品それぞれのグローバルな調達網を拡大して商品ラインナップを拡充すると共に、市場ニーズを先取りした加工度向上などによる商品開発と提案営業に取り組み、成長市場での販路拡大と付加価値向上を図ってまいります。 (3) 資本政策 当社グループは、成長性を捉えた事業機会への最適資源配分、財務健全性の確保、株主還元のバランスを考慮し、持続的に企業価値を向上させることを資本政策の基本方針としており、資本収益性の向上に繋げる将来への成長投資を積極的に推し進めるとともに、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて、的確なキャッシュ・フロー経営のもとで、株主還元の充実を含む資本政策の的確な実行及びIR活動の強化に取り組んでまいります。 将来への成長投資では、「中期経営計画2028(2026-2028年度)」において、収益基盤の強化・新規事業展開・脱炭素への取り組み・経営基盤の強化などへの経営資源配分として、3カ年累計の総額で180億円規模の投資を計画し、積極的に進めてまいります。 株主還元については、「安定且つ持続的な配当の実施」の方針のもと、計画の最終年度となる2028年度に株主資本配当率(DOE)2.5%以上を目指した配当と、市場環境を勘案した機動的な自己株式取得等による充実を検討してまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、「中期経営計画2028(2026-2028年度)」において、最終年度となる2028年度(2029年3月期)の経営目標を連結営業利益280億円、連結営業キャッシュ・フロー350億円(3カ年累計)、連結自己資本利益率(ROE)11.0%以上、連結総資産経常利益率(ROA)10.0%以上としております。
事業等のリスク2,921字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループは、以下に記載のリスクマネジメント体制の下で、リスク発生の回避及びリスク発生時の影響の極小化に努めております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) リスクマネジメント体制 当社は、当社グループの事業活動等に関する各種のリスクを管理し所管する組織として、TRM(トータルリスクマネジメント)委員会を設置し、リスク管理体制の構築・運用及び評価・教育及び訓練等を行い、その結果を取締役会に報告しております。TRM(トータルリスクマネジメント)委員会では、リスクの認識について発生頻度・経済的損失影響度・検知度の各要素をそれぞれ5段階で評価し、評価結果の乗数をリスク度評価として定量化し、重要なリスクを識別しております。 (2) 事業等の主要なリスク ①主要製品・商品の価格変動 当社グループの貴金属関連事業が取り扱う製品の生産に用いられる主要原材料は、主に金、銀、白金、パラジウム等の貴金属元素を含有するリサイクル原材料であり、その仕入価格及び販売価格は原則として貴金属地金の市場価格に基づいており、国際商品市況及び為替相場の変動による影響を受けております。当社グループは、価格変動に伴う相場リスクを回避する目的で商品先渡取引を行っておりますが、全量に対する回避は困難であるため、製造及び在庫期間における貴金属価格の動向によっては、価格変動が業績に影響を与える可能性があります。当社グループの食品関連事業が取り扱う商品である水産品、畜産品、農産品等の食品加工原材料は、取扱品の大部分が外国産品であり、その価格は、仕入・販売いずれも商品市況、為替相場の変動による影響を受けます。当社グループは、先物為替予約を行い、販売価格への転嫁によりこれらの変動に対応しておりますが、商品の需給バランス等により販売価格が下落した場合は、棚卸資産の評価損等の損失が発生する可能性があり、業績に影響を与える可能性があります。 ②食品関連事業に関わる品質問題等 当社グループの食品関連事業は、すりみ、エビ、イカ、カニ、タコ等を中心とした水産品加工原料、生鮮野菜、乾燥野菜、冷凍野菜等を中心とした農産品加工原料、鶏肉、豚肉、牛肉等の各種素材肉、鶏卵を中心とした畜産品加工原料を輸入し、水産練製品、冷凍食品、食肉加工、惣菜、製菓等の食品メーカー等へ販売しております。当社グループでは、法令に基づく食品表示の徹底はもとより、海外産地の品質管理指導や異物混入対策の強化などに万全を尽くしておりますが、食品の安全性等に係る問題が発生し、輸入禁止措置等がとられた場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③法的規制 環境問題についての社会的関心の高まりから、環境関連の法的規制は強化される方向にあります。当社グループの貴金属関連事業に関連する法的規制が強化された場合においては、それに対処するために、追加の設備投資負担が必要になることがあります。また、当社及び当社グループの一部は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づく事業者として、産業廃棄物の収集運搬、処理等の事業を行っており、各種法令の遵守が事業継続の大前提となっております。当社グループでは、事業活動及びその他の社会的活動における最高位の社内基準として「松田産業グループ グローバル行動規範」を制定するとともに、コンプライアンスの実現のための取扱いを定めた「コンプライアンス規程」を制定し、経営活動全般にわたるコンプライアンスの実現に取り組んでおります。 ④廃棄物等の管理 当社グループでは、製造過程において毒物や劇物を使用しており、廃液や大気への排出物に対して、環境に配慮した適切な処理を行っております。しかしながら、工場の事故等により、これらの管理に何らかの問題が生じた場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤カントリーリスク 当社グループは、貴金属関連事業・食品関連事業ともに、海外の様々な国や地域において事業活動を行っており、これらの国や地域の政治・経済・社会情勢等の環境変化に起因し予期せぬ事態が生じた場合には、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥自然災害・気候変動等 当社グループが事業活動を行う国や地域において、地震・洪水等の自然災害が発生した場合には、当社グループの事業活動に影響を与える可能性があります。当社グループでは、大規模災害の発生に備え、安否確認システムの導入、防災訓練の実施及び事業継続のための各種対策を講じておりますが、被害を完全に回避できるものではなく、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、気候変動等による異常気象が発生した場合には、当社グループの食品関連事業が取り扱う商品の生産等に影響する可能性があり、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。併せて、自然災害等の大規模災害発生時に備え、製商品及び役務の供給体制の整備を進めておりますが、調達の遅延や事業活動の停滞・停止が発生した場合には、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦情報セキュリティ 当社グループが行う事業活動の多くは、コンピュータシステム及び通信ネットワークを利用しており、コンピュータシステム及び通信ネットワークに生じる障害や不具合・欠陥や、データセンターの機能停止などにより、事業活動に支障が出る可能性があり、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、顧客情報をはじめとする各種の個人情報がサイバー攻撃を含む不測の事態により遺漏が発生した場合は、社会的信頼の失墜や多額の費用負担が生じる可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧部材の調達 当社グループは、製品の安定供給に向けて、製造に必要な部材の調達では複数の供給元を確保するなどの対策を講じていますが、一部の部材は限られたサプライヤーから調達しています。地政学リスク等の影響を受け、これらの部材の供給が滞った場合や、代替供給先からの調達が困難となった場合、製品の生産遅延やコストの増加を招き、お客様への製品の提供が遅れ、納期遅延や収益性が悪化する可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨知的財産 当社グループは、事業活動遂行のため、自社技術を保護するために特許等の知的財産を取得していますが、意図しない知的財産権の侵害が発生する可能性があり、第三者からの訴訟を提起されるリスクがあります。また、当社の特許が競合他社の技術に対して十分な保護を提供できない場合や、当社の製品・サービスの販売差し止めが命じられた場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,391字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度との比較・分析については、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の見直しが反映された後の金額となります。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 当連結会計年度の資産合計は、前連結会計年度末に比べ58,512百万円増加し、227,771百万円となりました。 当連結会計年度の負債合計は、前連結会計年度末に比べ39,597百万円増加し、108,721百万円となりました。 当連結会計年度の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ18,915百万円増加し、119,049百万円となりました。 ②経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用や所得環境の改善などにより緩やかな回復が見られましたが、中東情勢などの地政学リスクや物価上昇による個人消費の伸び悩みなどから、先行き不透明な状況が続きました。 このような状況の中で、当社グループの貴金属関連事業においては、資源リサイクルの総合力及び高機能電子材料の開発などによる差別化のもとで、国内外における生産拠点の整備・活用を推進し、貴金属原料の安定的な確保、製商品販売及び産業廃棄物処理受託の拡大に取り組みました。また、食品関連事業においては、グローバルに展開する調達網を最大限に活用して、多様化する顧客ニーズに応えた商品の開拓と安全安心な商品の安定提供により、販売量の拡大に取り組みました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は687,843百万円(前連結会計年度比46.7%増)、営業利益は22,437百万円(前連結会計年度比77.0%増)、経常利益は23,549百万円(前連結会計年度比74.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は16,753百万円(前連結会計年度比77.2%増)となりました。 セグメント別の状況は以下のとおりであります。 (貴金属関連事業) 当事業の主力顧客であるエレクトロニクス業界の電子デバイス分野は、自動車向けが低調に推移したもののAIデータセンター向け需要の拡大が牽引し、半導体・電子部品の生産は総じて緩やかな回復基調で推移しました。 このような状況の中で、当事業においては、宝飾分野を含めた貴金属リサイクル取扱量の増加に加え、貴金属相場が全般的に上昇したことも追い風となり、売上高及び営業利益は前連結会計年度に比べ増加しました。 これらの結果、当該事業の売上高は570,422百万円(前連結会計年度比57.7%増)、営業利益は19,342百万円(前連結会計年度比90.0%増)となりました。 (食品関連事業) 当事業の主力顧客である食品製造業界は、原材料価格の高騰や円安を背景とした物価高により消費マインドは力強さを欠き、慎重な節約志向が継続する厳しい市場環境となりました。 このような状況の中で、当事業においては、顧客ニーズの変化に即した機動的な商品提案と安定供給体制の強化に努めた結果、水産品、畜産品、農産品の販売量は増加し、原材料価格の高騰などに対する価格転嫁が進んだことなどから、売上高及び営業利益は前連結会計年度に比べ増加しました。 これらの結果、当該事業の売上高は117,466百万円(前連結会計年度比9.6%増)、営業利益は3,095百万円(前連結会計年度比23.9%増)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は14,501百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,072百万円の増加となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動により減少した資金は8,961百万円となりました。これは主として税金等調整前当期純利益、仕入債務の増加による資金の増加と、売上債権、棚卸資産の増加及び法人税等の支払いによる資金の減少との差引によるものです。なお、前連結会計年度の2,542百万円の資金の増加に比べ11,503百万円減少しました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動に使用した資金は4,448百万円となりました。工場設備新設等の有形固定資産の取得による資金の減少と、定期預金の払戻しによる資金の増加との差引によるものです。なお、前連結会計年度の6,243百万円の支出に比べ1,794百万円の支出が減少しました (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動により増加した資金は16,274百万円となりました。これは主として短期借入金及び長期借入金の増加による資金の増加と、配当金の支払いによる資金の減少との差引によるものです。なお、前連結会計年度の210百万円の資金の増加に比べ16,064百万円増加しました。 (参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移 回次       第73期   第74期   第75期   第76期   第77期 決算年月       2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 自己資本比率 (注)1       64.2   65.4   61.2   58.9   52.0 時価ベースの自己資本比率 (注)2       55.8   45.8   43.5   53.2   70.6 キャッシュ・フロー対有利子負債比率 (注)3       2.3   1.8   16.0   13.1   △5.8 インタレスト・カバレッジ・レシオ (注)4       106.4   55.6   12.2   6.8   △14.9 (注) 1 自己資本比率:自己資本/総資産 2 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 3 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー 4 インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い ※ 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 ※ 株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに算出しております。 ※ キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ④生産、受注及び販売の実績 (生産実績) 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 貴金属関連事業 製品   572,147   160.2 処理   5,699   108.7 (注) 1 当社グループにおける生産活動は、貴金属関連事業においてのみ行われております。 2 金額は、販売価格によっております。 (仕入実績) 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(百万円)   前年同期比(%) 貴金属関連事業   102,675   154.3 食品関連事業   95,121   103.0 合計   197,796   124.5 (注) 1 金額は、仕入価格によっております。 2 当連結会計年度において、貴金属関連事業における仕入実績に著しい変動がありました。これは、金地金の仕入増加及び金価格の上昇等によるものです。 (受注実績) 見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 (販売実績) 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 貴金属関連事業   570,422   157.7 食品関連事業   117,421   109.5 合計   687,843   146.7 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 三井物産株式会社   79,849   17.0   79,616   11.6 三菱商事RtMジャパン株式会社   53,027   11.3   108,060   15.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり重要となる会計方針につきましては、「第一部[企業情報] 第5[経理の状況] 1[連結財務諸表等] [注記事項] (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりですが、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りは、主に退職給付会計、賞与引当金、税効果会計、貸倒引当金、減損会計、棚卸資産の評価であり、継続して評価を行っております。 また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは、「第一部 [企業情報] 第5[経理の状況] 1[連結財務諸表等] [注記事項] (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 なお、見積り及び判断・評価につきましては、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。 ②当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ 財政状態の分析 a 資産の部 流動資産は、受取手形及び売掛金が14,673百万円、棚卸資産が31,319百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ54,580百万円増加しました。固定資産は、工場設備の新設及び更新などで有形固定資産が2,766百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ3,932百万円増加しました。これらの結果、当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ58,512百万円増加し、227,771百万円となりました。 b 負債の部 流動負債は、買掛金が9,834百万円、短期借入金が14,255百万円、前受金が7,551百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ35,384百万円増加しました。固定負債は、長期借入金が3,756百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ4,212百万円増加しました。これらの結果、当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ39,597百万円増加し、108,721百万円となりました。 c 純資産の部 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益が16,753百万円と、配当金の支払い2,332百万円等の差引による利益剰余金は14,421百万円増加しました。これらの結果、前連結会計年度末に比べ18,915百万円増加し、119,049百万円となりました。 ロ 経営成績の分析 a 売上高 当連結会計年度における売上高は687,843百万円(前連結会計年度比46.7%増)となり、前連結会計年度に比べ219,002百万円増加しました。セグメント別の売上高につきましては、「第一部[企業情報] 第2[事業の状況] 4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析] (1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」に記載のとおりですが、主要な分析は以下のとおりであります。 (貴金属関連事業) 金製品の売上高は、前連結会計年度に比べ163,165百万円増加し、437,999百万円(前連結会計年度比59.4%増)となり、売上単価は前連結会計年度に比べ50.9%上昇しました。 銀製品の売上高は、前連結会計年度に比べ17,634百万円増加し、42,688百万円(前連結会計年度比70.4%増)となり、売上単価は前連結会計年度に比べ72.7%上昇しました。 白金族製品の売上高は、前連結会計年度に比べ25,404百万円増加し、67,156百万円(前連結会計年度比60.8%増)となり、売上単価は前連結会計年度に比べ48.5%上昇しました。 (食品関連事業) 水産品の売上高は、前連結会計年度に比べ4,001百万円増加し、47,436百万円(前連結会計年度比9.2%増)となり、売上単価は前連結会計年度に比べ7.6%上昇しました。 畜産品の売上高は、前連結会計年度に比べ3,959百万円増加し、46,895百万円(前連結会計年度比9.2%増)となり、売上単価は前連結会計年度に比べ6.5%上昇しました。 農産品の売上高は、前連結会計年度に比べ788百万円増加し、14,337百万円(前連結会計年度比5.8%増)となり、売上単価は前連結会計年度に比べ1.7%上昇しました。 b 売上総利益 当連結会計年度における売上総利益は48,064百万円(前連結会計年度比36.5%増)となり、前連結会計年度に比べ12,861百万円増加しました。売上総利益率は7.0%となり前連結会計年度比0.5ポイント低下しましたが、この主な要因は、貴金属相場の上昇により売上高は増加したものの、ヘッジ取引により利益増加は抑制されたことに加え、宝飾分野からの貴金属リサイクル取扱量の増加などにより売上総利益率が低下したことが要因です。 c 営業利益 当連結会計年度における営業利益は22,437百万円(前連結会計年度比77.0%増)となり、前連結会計年度に比べ9,761百万円増加しました。営業利益率は3.3%となり前連結会計年度比0.6ポイント上昇しましたが、この主な要因は、売上総利益率が0.5ポイント低下した一方で、金相場の上昇等による売上高の上昇に対して販売費及び一般管理費の割合が1.1ポイント低下したことの差し引きによるものです。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析 イ キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析につきましては、「第一部[企業情報] 第2[事業の状況] 4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ロ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、貴金属関連事業におけるリサイクル原材料及び食品関連事業における食品加工原材料の仕入れ等の事業運営上必要となる資金の確保に加え、急激な環境変化にも備え流動性を維持する考えの下で、運転資金については営業活動により獲得したキャッシュ・フロー及び金融機関からの短期借入を、設備投資については営業活動により獲得したキャッシュ・フロー及び金融機関からの長期借入を基本としております。なお、当社は資金調達の機動性を高めるため、株式会社みずほ銀行をアレンジャーとする計4行の金融機関との間に3,000百万円の借入枠(コミットメントライン)を設定しております。 当連結会計年度末における有利子負債の残高は、前連結会計年度末に比べ18,993百万円増加し52,466百万円となりました。売上高の増加等に伴う資金の需要増大に対し流動性の確保を図るとともに、資金調達コストの低減にも努め、金利変動リスクに対してもヘッジ手段として金利スワップ等を活用しております。「第一部[企業情報]第3[設備の状況] 3[設備の新設、除却等の計画] (1)重要な設備の新設等」に記載の設備投資につきまして、必要資金は営業活動により獲得したキャッシュ・フロー及び金融機関からの長期借入により賄う予定であります。 ④経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「第一部[企業情報]第2[事業の状況] 1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等] (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、「中期経営計画 2028(2026‐2028 年度)」では、計画の最終年度となる2028年度(2029年3月期)の業績目標を連結営業利益280億円、連結営業キャッシュ・フロー350億円(3カ年累計)、連結自己資本利益率(ROE)11.0%、連結総資産経常利益率(ROA)10.0%としております。 なお、当連結会計年度を最終年度とする「中期経営計画(2022年-2025年度)」においては、事業戦略の推進、経営基盤の強化等を進めた結果、貴金属相場上昇の追い風もあり、貴金属関連事業・食品関連事業の両事業ともに総じて好調に推移し、目標としました経営指標のうち連結営業利益率を除いた連結売上高、連結営業利益、連結自己資本利益率(ROE)及び連結総資産経常利益率(ROA)の目標を達成することができました。

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出典

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