概要
三菱製紙は、三菱グループに属する製紙会社である。1898年に神戸製紙所として創業し、洋紙・板紙・感熱紙などの紙製品に加え、水処理膜基材や蓄電デバイス用セパレータといった機能性材料を製造する。2026年3月期の連結売上高は1,574億円、従業員数は2,513人。東京証券取引所プライム市場に上場(1949年)。近年は紙需要の構造的な減少と原燃料価格の高騰に直面し、収益性が低下している。
四つの報告セグメントで構成される事業ポートフォリオ
当社グループは機能商品事業、紙素材事業、エンジニアリング事業、その他の四つを報告セグメントとする。機能商品事業では情報・特殊紙として感熱紙やインクジェット紙を、機能性材料として水処理膜基材や蓄電デバイス用セパレータ、テープ原紙、フィルターなどを手掛ける。当社およびドイツの三菱ハイテクペーパーヨーロッパGmbHが製造、販売は三菱王子紙販売が担う。紙素材事業では印刷用紙(コート紙・微塗工紙)と衛生用紙(ティシュー・トイレットペーパー)を、当社およびエム・ピー・エム・王子ホームプロダクツが製造する。パルプは東邦特殊パルプと当社が生産。エンジニアリング事業は三菱製紙エンジニアリングが工場設備の保守・設計を担当する。その他ではエム・ピー・エム・王子エコエネルギーがバイオマス発電を行う。
王子ホールディングスとの資本提携で変化したグループ体制
2019年3月、王子ホールディングスに対する第三者割当増資を実施し、同社の持分法適用関連会社となった。これにより三菱グループと王子グループの両方との関係を持つ体制となる。グループ内には三菱王子紙販売(王子と三菱の合弁販売会社)、エム・ピー・エム・王子エコエネルギー、エム・ピー・エム・王子ホームプロダクツなど、王子グループとの合弁会社が複数存在する。2023年4月には三菱王子紙販売がダイヤミックを吸収合併し、販売網を統合した。一方、欧州では三菱ペーパーホールディング(ヨーロッパ)GmbHのもとで三菱ハイテクペーパーヨーロッパを統括し、グローバルな事業展開を図っている。
売上高1,574億円、営業利益率0.2%に落ち込んだ当期業績
2026年3月期の連結業績は、売上高1,574億55百万円(前期比10.5%減)、営業利益3億円(前期46億円から減少)、純利益19億円。営業利益率は0.2%と極めて低い水準である。要因として、紙素材事業の需要減少に加え、原燃料価格の高騰が続いたことが挙げられる。ただし、ドイツ子会社でのコストダウン効果や原燃料コスト安が一部寄与した。2025年12月の青森県東方沖地震による生産影響もあった。中期経営計画では2028年3月期に売上高2,500億円、営業利益200億円を目標とするが、現状との乖離は大きい。
業界の中での役割は特殊紙・機能性材料のメーカーであり、汎用紙・衛生用紙も供給する製紙メーカー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 機能商品 事業 | 784億円 | 49.8% | 24億円 | 3.1% |
| 紙素材 事業 | 781億円 | 49.6% | -21億円 | -2.7% |
| エンジニア リング事業 | 9億円 | 0.6% | 2億円 | 22.2% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01機能商品事業主力
情報・特殊紙、機能性材料、化学紙の製造販売。当社と三菱ハイテクペーパーヨーロッパが情報・特殊紙を、珠海清菱浄化科技が機能性材料を担当。販売は三菱王子紙販売等。
- 情報・特殊紙
- 感熱紙、インクジェット紙等の機能性紙。当社および欧州子会社が製造。
- 機能性材料
- 化学紙、電子材料向けフィルム等。珠海清菱浄化科技などが製造。
- 化学紙
- 工業用フィルター、電池用セパレーター等。
02紙素材事業主力
印刷用紙・衛生用紙等の製造販売。当社及びエム・ピー・エム・王子ホームプロダクツが製造。パルプは東邦特殊パルプと当社が製造。販売は三菱王子紙販売。
- 印刷用紙
- コート紙、微塗工紙等。当社製造。
- 衛生用紙
- ティシュー、トイレットペーパー等。エム・ピー・エム・王子ホームプロダクツが製造。
- パルプ
- 紙原料。当社及び東邦特殊パルプが製造。
03エンジニアリング事業準主力
当社工場の設備保守・設計製作等のエンジニアリングサービスを提供。三菱製紙エンジニアリングが担当。
04その他副次
バイオマス発電事業をエム・ピー・エム・王子エコエネルギーが行う。
- バイオマス発電
- 木質バイオマス燃料を用いた発電。
製品と技術
感熱紙・インクジェット紙に強みを持つ情報・特殊紙
情報・特殊紙部門では感熱紙とインクジェット紙が主要製品である。感熱紙はレシートやチケット、ラベルなどに使用され、当社は高感度・高耐久のグレードを揃える。インクジェット紙は写真印刷や業務用出力向けで、速乾性や発色性に優れる。これらの製品は当社の高砂工場や富士工場、ドイツの三菱ハイテクペーパーヨーロッパで製造される。販売は三菱王子紙販売が担い、国内市場に加え欧州やアジアにも供給する。オンデマンド印刷の拡大に対応し、同事業のシェア拡大を中期経営計画の重点課題としている。
水処理膜基材や蓄電デバイス用セパレータなどの機能性材料
機能性材料分野では、紙の繊維技術を応用した工業用材料を展開する。代表的な製品は水処理膜基材(逆浸透膜や限外濾過膜の支持体)、蓄電デバイス用セパレータ(リチウムイオン電池や電気二重層キャパシタの絶縁層)、テープ原紙、フィルターなどである。これらは主に珠海清菱浄化科技(中国)や京都工場で生産される。高度な繊維配向技術や塗工技術が要求され、当社のコア技術の一つとなっている。中期計画では機能性材料を「トップランナー」と位置づけ、高砂・京都・富士の各工場で成長分野への集中投資を進めている。
需要減退に直面する紙素材事業の現状と環境配慮商品
紙素材事業は印刷用紙(コート紙・微塗工紙)と衛生用紙(ティシュー・トイレットペーパー)を扱う。印刷用紙は需要減少に伴い、北上工場でN1抄紙機を停機し高効率マシンへの生産集約を進める。衛生用紙はエム・ピー・エム・王子ホームプロダクツが製造し、「ナクレ」などのブランドで販売。国産材100%やFSC森林認証材を使用した環境配慮商品を打ち出し、2026年度ソーシャルプロダクツ賞を受賞した。パルプ原料は東邦特殊パルプと八戸工場で生産。八戸工場ではリニューアルプロジェクト「Reborn60」を実行し、収益性向上を図っている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
パルプ・紙のなかでの位置
大手製紙4位、需要減・コスト高で収益悪化
同社は王子HD、日本製紙、北越コーポに次ぐ国内第4位の製紙会社。2025年3月期売上高1,759億円、営業利益率2.62%と低収益。王子HD(約1.6兆円)には遠く及ばず、特種東海製紙などの特殊紙メーカーとも競合。新聞用紙・印刷用紙の需要構造減に加え、エネルギー・原料コスト上昇が収益を圧迫。2026年3月期は売上高減少見込みで、構造改革が急務。洋紙中心の事業構成からの脱却が遅れており、業界内での競争力低下が懸念。
強み
- 売上高約1,800億円と製紙業界で一定の規模を持ち、生産効率面で優位。
- 感熱紙・包装材など付加価値の高い製品で差別化を図っている。
- 新聞・出版など長期取引顧客を有し、一定の需要を確保。
- 生産統廃合や人員削減などリストラ策を推進中。
課題
- 新聞・印刷用紙の需要が構造的に減少しており、収益基盤が脆弱。
- 2026年度営業利益率0.19%とほぼ赤字接近。抜本的対策が必要。
- パルプ・化石燃料価格の高騰が継続し、利益を圧迫している。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
商社・卸売の時価総額近傍。太字が三菱製紙
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3153八洲電機 | 649億円 | 12.4倍 |
| 2 | 7508G‐7ホールディングス | 626億円 | 13.0倍 |
| 3 | 7447ナガイレーベン | 604億円 | 20.4倍 |
| 4 | 8052椿本興業 | 560億円 | 10.5倍 |
| 5 | 8081カナデン | 558億円 | 13.9倍 |
| 6 | 3864三菱製紙 | 532億円 | 27.4倍 |
| 7 | 7537丸文 | 509億円 | 14.4倍 |
| 8 | 8151東陽テクニカ | 494億円 | 16.2倍 |
| 9 | 9837モリト | 485億円 | 13.3倍 |
| 10 | 7438コンドーテック | 449億円 | 13.2倍 |
| 11 | 7510たけびし | 439億円 | 14.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。
会社の歴史
沿革 43件
岩崎久彌による神戸製紙所買収から始まった1898年
当社の起源は1898年4月、三菱財閥の岩崎久彌が神戸市三宮にあったウォルシュ兄弟経営の製紙会社を買収し、合資会社神戸製紙所(資本金500千円)を設立したことに遡る。洋紙の抄造と販売を開始し、1901年に兵庫県高砂市へ工場を移転。1904年に合資会社三菱製紙所と改称した。1917年11月に株式会社へ組織変更し、三菱製紙株式会社となる。同年12月には東京出張所を設置し、1925年に本社を東京へ移転した。この間、三菱グループの一員として製紙事業の基盤を固めた。
戦時下の企業合併で事業基盤を拡大した1944年
1944年4月、京都写真工業株式会社(資本金500千円、京都府長岡京市)を吸収合併し、写真印画紙の試製工場を得る(後の京都工場)。同年8月には浪速製紙株式会社(資本金2,500千円、大阪市福島区)を吸収合併し、板紙事業に参入、浪速工場とした。これらの合併により洋紙・板紙・写真用紙と多品種に対応できる体制を整えた。1949年5月には東京・大阪両証券取引所市場第一部に上場し、資本市場からの資金調達が可能となった。
パルプ一貫メーカーへの転換点となった1966年
1966年4月、白河パルプ工業株式会社(資本金10億円)と合併し、白河工場・北上工場を取得。これによりパルプから紙までの一貫生産体制が確立した。同時期に青森県八戸市に八戸工場を新設し生産能力を拡大したが、同年12月には浪速工場を閉鎖し設備の選択と集中を進めた。1971年8月には中央研究所(後の商品開発センター)を開設し技術開発を強化。1972年4月には販売子会社の三菱製紙販売を設立し、販売網の統合を図った。
ドイツ製紙企業買収による欧州進出(1999-2010年)
1999年1月、ドイツの製紙会社2社(ストラカーボンレスペーパーGmbHとストラスペシャルペーパーGmbH)の株式を取得し、欧州事業に本格参入。同年6月にそれぞれ三菱ハイテクペーパービーレフェルトGmbH、三菱ハイテクペーパーフレンスブルクGmbHへ商号変更した。2002年5月には統括持株会社として三菱ペーパーホールディング(ヨーロッパ)GmbHを設立。2010年10月に両子会社を合併し、三菱ハイテクペーパーヨーロッパGmbHとした。これにより欧州での情報・特殊紙生産体制を一元化した。
王子グループとの協業と持分法適用化(2017-2019年)
2017年4月、王子ネピアと共同でエム・ピー・エム・王子ホームプロダクツを設立し、衛生用紙事業を強化。同年、王子グリーンリソースとバイオマス発電会社エム・ピー・エム・王子エコエネルギーを設立した。2019年3月には王子ホールディングスに対する第三者割当増資を実施し、同社の持分法適用関連会社となる。これに伴い、販売子会社を三菱王子紙販売に商号変更し、王子グループとの間で販売網の統合や共同調達などのシナジー効果を追求する体制が整った。
白河閉鎖・工場統合で進む構造改革(2023-2026年)
2023年4月、北上ハイテクペーパーと北菱興業を吸収合併し北上工場に再編。同年9月、欧州子会社のフレンスブルク工場を売却し、欧州事業を集約した。2024年3月には白河事業所を閉鎖、同年7月にはKJ特殊紙を吸収合併し富士工場とした。2025年4月に分析センター・基盤技術センターを新設する一方、2026年4月に高砂R&Dセンターを廃止。研究開発拠点を京都のアドバンスドテクノロジーセンターへ集約し、生産拠点の再編を加速している。
年表43件を開く
1890年代
- 1898年4月創業神戸市三宮においてウォルシュ氏兄弟が経営していた製紙会社を岩崎久彌が買収し、合資会社神戸製紙所(資本金500千円)を設立、洋紙の抄造及び販売を開始しました。これが当社の創立であります。
1900年代
- 1901年6月兵庫県高砂市に工場(現 高砂工場)を移転しました。
- 1904年6月社名を合資会社三菱製紙所と改称しました。
1910年代
- 1917年2月東京都葛飾区に中川工場を新設しました。
- 1917年11月商号変更組織を株式会社に変更、社名を三菱製紙株式会社と改称しました。
- 1917年12月東京都千代田区に東京出張所を設置しました。
1920年代
- 1925年12月本社を兵庫県高砂市から東京都千代田区に移転するとともに、東京出張所を廃止しました。
1940年代
- 1944年4月M&A京都写真工業株式会社(資本金500千円、京都府長岡京市)を吸収合併、これを写真印画紙に対する京都試製工場とし、後に現在の京都工場と改称しました。
- 1944年8月M&A浪速製紙株式会社(資本金2,500千円、大阪市福島区)を吸収合併し、引き続き板紙の抄造にあたり、浪速工場と改称しました。
- 1949年5月上場東京・大阪両証券取引所市場第一部に上場しました。
1960年代
- 1961年1月京都工場研究所(後に京都R&Dセンターと改称)を開設しました。
- 1966年4月青森県八戸市に八戸工場を新設しました。
- 1966年4月M&A白河パルプ工業株式会社(資本金1,000,000千円、東京都千代田区)と合併し、同社白河工場、北上工場は当社工場となりました。当社はここにおいて、パルプから紙に至る一貫メーカーとなりました。
- 1966年12月浪速工場を閉鎖しました。
1970年代
- 1971年8月中央研究所(後に商品開発センターと改称)を開設しました。
- 1972年4月M&A株式会社菱三商会と株式会社カシワが合併し、三菱製紙販売株式会社(現 連結子会社、2019年11月三菱王子紙販売株式会社に商号変更)を設立しました。
- 1979年7月埼玉県川越市に印刷センターを開設しました。
1980年代
- 1986年4月技術開発センター(後に生産技術センターと改称)を開設するとともに、印刷センターを廃止しました。
- 1989年1月筑波研究所(後につくばR&Dセンターと改称)を開設しました。
- 1989年8月創業デュッセルドルフ(ドイツ)に現地法人三菱ペーパーGmbHを設立しました。
1990年代
- 1992年4月創業株式会社山本商会と株式会社月光商会が合併し、ダイヤミック株式会社を設立しました。
- 1999年1月商号変更ドイツの製紙会社 ストラカーボンレスペーパーGmbH(同年6月 三菱ハイテクペーパービーレフェルトGmbHに商号変更)とストラスペシャルペーパーGmbH(同年6月 三菱ハイテクペーパーフレンスブルクGmbHに商号変更)の株式を取得しました。
2000年代
- 2002年5月デュッセルドルフ(ドイツ)に欧州の関連会社を統括するための持株会社三菱ペーパーホールディング(ヨーロッパ)GmbH(現 連結子会社)を設立しました。
- 2003年3月中川工場を閉鎖しました。
- 2005年4月創業北上工場事業を会社分割し、北上ハイテクペーパー株式会社を設立しました。
- 2006年3月商品開発センターを廃止しました。
2010年代
- 2010年10月M&A三菱ハイテクペーパービーレフェルトGmbHと三菱ハイテクペーパーフレンスブルクGmbHが合併し、三菱ハイテクペーパーヨーロッパGmbH(現 連結子会社)を設立しました。
- 2011年10月株式会社興人よりKJ特殊紙株式会社(現 富士工場)株式を取得しました。本社を東京都墨田区に移転しました。
- 2014年4月創業エム・ピー・エム・オペレーション株式会社(後に三菱製紙ビジネスサービス株式会社と商号変更)を設立しました。
- 2016年3月創業王子グリーンリソース株式会社と共同出資でエム・ピー・エム・王子エコエネルギー株式会社(現 持分法適用会社)を設立しました。
- 2017年4月王子ネピア株式会社と共同出資でエム・ピー・エム・王子ホームプロダクツ株式会社(現 連結子会社)を設立しました。
- 2019年3月王子ホールディングス株式会社に対する第三者割当による新株式の発行等を行い、同社の持分法適用会社となりました。
2020年代
- 2021年6月高砂R&Dセンター(後にコアテクノロジーセンター 高砂開発室へ改組)を開設しました。
- 2021年9月つくばR&Dセンターを廃止しました。
- 2022年3月生産技術センターを廃止しました。
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行しました。
- 2023年4月M&A北上ハイテクペーパー株式会社と北菱興業株式会社を吸収合併し、北上工場に組織変更しました。三菱王子紙販売株式会社がダイヤミック株式会社を吸収合併しました。
- 2023年9月三菱ハイテクペーパーヨーロッパGmbHのフレンスブルク工場を売却しました。
- 2024年3月白河事業所を閉鎖しました。
- 2024年4月M&A新北菱林産株式会社、京菱ケミカル株式会社及び高砂紙業株式会社を吸収合併しました。三菱王子紙販売株式会社が菱紙株式会社を、三菱製紙エンジニアリング株式会社が菱工株式会社を吸収合併しました。
- 2024年7月M&AKJ特殊紙株式会社を吸収合併し、富士工場に組織変更しました。
- 2025年4月分析センター及び基盤技術センター(後にコアテクノロジーセンターと改称)を開設しました。
- 2026年4月商号変更高砂R&Dセンターを廃止しました。基盤技術センターをコアテクノロジーセンターに、京都R&Dセンターをアドバンスドテクノロジーセンターに改組しました。エム・ピー・エム・オペレーション株式会社を三菱製紙ビジネスサービス株式会社に商号変更しました。京都工場敷地内で「本社サテライトオフィス」の運用を開始しました。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2028年3月期まで2,500億円
- 営業利益2028年3月期まで200億円
- D/Eレシオ2028年3月期まで0.7倍
- ROE2028年3月期まで10%
- ROIC2028年3月期まで9%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
機能商品事業の高付加価値化とグローバル展開
感熱紙・インクジェット用紙等の情報・画像メディアのシェア拡大、水処理膜基材・蓄電デバイス用セパレータ・テープ原紙・フィルター等の機能性材料のトップランナーへの進化を実現し、成長分野への集中投資と生産効率化を進める。高砂工場では次世代変革プロジェクト「ビヨンド」によりグローバル基幹工場への進化を目指す。
- 02
紙素材事業の構造改革と環境配慮商品の拡販
八戸・北上工場の運営一体化による構造改革で収益性向上を図る。脱プラ・減プラに貢献する包装材や国産材100%パルプの用途拡大を進める。八戸工場ではリニューアルプロジェクト「Reborn60 Hachinohe」を実行する。
- 03
カーボンニュートラル実現への取り組み
化石エネルギー原単位改善、グリーントランスフォーメーションへの挑戦などによりカーボンニュートラル実現を加速。森林資源の活用、プラスチック資源の再資源化率向上、SDGsに貢献する事業拡大、気候変動リスクへの取り組みを推進する。
- 04
ガバナンス・人的資本経営の強化
品質不適切事案を受けて策定したクレドの浸透により従業員の行動変革を促進し、ガバナンストランスフォーメーション、人財力、組織力の強化を進める。京都工場敷地内に本社サテライトオフィスを開設し、研究開発・生産・企画・管理機能を集積したイノベーション拠点とする。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で2,513人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は680万円で、9期前と比べて+5.5%。平均年齢は47.5歳、平均勤続年数は24.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 3,734 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 3,723 | — |
| 2019年3月 | 645 | 46.7 | 25.4 | 3,668 | — |
| 2020年3月 | 641 | 47.2 | 25.8 | 3,676 | — |
| 2021年3月 | 621 | 47.4 | 25.8 | 3,579 | — |
| 2022年3月 | 622 | 47.5 | 25.9 | 3,384 | — |
| 2023年3月 | 631 | 48.1 | 26.5 | 3,171 | — |
| 2024年3月 | 649 | 47.9 | 25.7 | 2,832 | — |
| 2025年3月 | 665 | 47.4 | 24.4 | 2,720 | 169 |
| 2026年3月 | 680 | 47.5 | 24.2 | 2,513 | 12 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社14社(国内 12 / 海外 2、うち連結子会社 10) を有報から抽出しています。
- 国内三菱王子紙販売㈱(注)1、4東京都墨田区 · 連結子会社議決権99.9%
- 国内三菱製紙エンジニアリング㈱青森県八戸市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内浪速通運㈱大阪府大阪市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エム・ピー・エム・王子ホームプロダクツ㈱青森県八戸市 · 連結子会社議決権70.0%
- 国内東邦特殊パルプ㈱(注)3東京都墨田区 · 連結子会社議決権99.9%
- 国内エム・ピー・エム・オペレーション㈱(注)5青森県八戸市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外三菱ペーパーホールディング(ヨーロッパ)GmbHドイツ連邦共和国 ビーレフェルト市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外三菱ハイテクペーパー ヨーロッパGmbH (注)3(注)4ドイツ連邦共和国 ビーレフェルト市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内三菱イメージング(エム・ピー・エム),Inc.アメリカ合衆国 ニューヨーク市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内珠海清菱浄化科技有限公司中華人民共和国 広東省珠海市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内兵庫クレー㈱兵庫県神崎郡神河町 · 持分法適用会社議決権36.2%
- 国内エム・ピー・エム・王子エコエネルギー㈱青森県八戸市 · 持分法適用会社議決権45.0%
残りのグループ会社2社を開く
- フォレスタル・ティエラ・チレーナLtda.チリ共和国 コンセプシオン市50%
- 王子ホールディングス㈱(注)2東京都中央区33%
- 調達3,991万円カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発産業用物質生産システム実証製紙工場における第二世代糖生産システム実証国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-08-27
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,575億円、営業利益は3億円。前期と比べると減収減益で、売上が-10.5%、利益が-93.5%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,750億円 | 1,575億円 |
| 営業利益 | 60億円 | 3億円 |
| 純利益 | 65億円 | 19億円 |
| 1株あたり配当 | ¥20 | ¥20 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は386億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−21.7%、営業利益は+33.3%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 550 | — | — | 42 |
| 2024年1Q | 493 | 3 | 0.6 | 9 |
| 2024年2Q | 474 | 17 | 3.6 | 7 |
| 2024年3Q | 480 | 9 | 1.9 | −21 |
| 2024年4Q | 488 | — | — | 47 |
| 2025年2Q | 884 | 9 | 1.0 | −2 |
| 2025年4Q | 875 | 37 | 4.2 | 45 |
| 2026年2Q | 790 | 1 | 0.1 | −13 |
| 2026年4Q | 785 | 2 | 0.3 | 32 |
| 2027年1Q | 386 | 4 | 1.0 | 22 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は2,009億円から1,575億円へ78%に減った。直近期の営業利益率は0.2%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2,009 | — | 27 | — | 17 |
| エム・ピー・エム・オペレーション株式会社(後に三菱製紙ビジネスサービス株式会社と商号変更)を設立しました。 | |||||
| 2014年3月 | 2,075 | — | 1 | — | 3 |
| 2015年3月 | 2,149 | — | 1 | — | −43 |
| 王子グリーンリソース株式会社と共同出資でエム・ピー・エム・王子エコエネルギー株式会社(現 持分法適用会社)を設立しました。 | |||||
| 2016年3月 | 2,163 | — | 22 | — | 22 |
| 王子ネピア株式会社と共同出資でエム・ピー・エム・王子ホームプロダクツ株式会社(現 連結子会社)を設立しました。 | |||||
| 2017年3月 | 2,020 | — | 27 | — | 12 |
| 2018年3月 | 2,015 | — | 7 | — | 32 |
| 2019年3月 | 2,040 | — | −9 | — | 4 |
| 2020年3月 | 1,946 | — | 27 | — | 8 |
| 高砂R&Dセンター(後にコアテクノロジーセンター 高砂開発室へ改組)を開設しました。 | |||||
| 2021年3月 | 1,623 | — | −6 | — | −25 |
| 2022年3月 | 1,819 | — | 20 | — | 11 |
| 北上ハイテクペーパー株式会社と北菱興業株式会社を吸収合併し、北上工場に組織変更しました。三菱王子紙販売株式会社がダイヤミック株式会社を吸収合併しました。 | |||||
| 2023年3月 | 2,095 | — | 31 | — | −6 |
| 新北菱林産株式会社、京菱ケミカル株式会社及び高砂紙業株式会社を吸収合併しました。三菱王子紙販売株式会社が菱紙株式会社を、三菱製紙エンジニアリング株式会社が菱工株式会社を吸収合併しました。 | |||||
| 2024年3月 | 1,935 | — | 71 | — | 42 |
| 分析センター及び基盤技術センター(後にコアテクノロジーセンターと改称)を開設しました。 | |||||
| 2025年3月 | 1,759 | 46 | 45 | 2.6 | 43 |
| 高砂R&Dセンターを廃止しました。基盤技術センターをコアテクノロジーセンターに、京都R&Dセンターをアドバンスドテクノロジーセンターに改組しました。エム・ピー・エム・オペレーション株式会社を三菱製紙ビジネスサービス株式会社に商号変更しました。京都工場敷地内で「本社サテライトオフィス」の運用を開始しました。 | |||||
| 2026年3月 | 1,575 | 3 | 17 | 0.2 | 19 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,575億円のうち、営業利益として残るのは3億円で0.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は19億円、売上の1.2%にあたる。営業利益率は業種中央値3.5%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.2%1,373億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.7%200億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.2%3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが52億円、投資CFが16億円で、差し引きのフリーCFは68億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は49億円で、売上の0.4ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 73 | −122 | −30 | −49 | 52 |
| 2014年3月 | 122 | −4 | −89 | 118 | 84 |
| 2015年3月 | 39 | −12 | −46 | 27 | 65 |
| 2016年3月 | 126 | −21 | −57 | 105 | 114 |
| 2017年3月 | 198 | −71 | −131 | 127 | 108 |
| 2018年3月 | 128 | −60 | −81 | 68 | 97 |
| 2019年3月 | 191 | −90 | −82 | 101 | 116 |
| 2020年3月 | 100 | −66 | −57 | 34 | 93 |
| 2021年3月 | 130 | −21 | −45 | 109 | 157 |
| 2022年3月 | 17 | −26 | −61 | −9 | 90 |
| 2023年3月 | −27 | −36 | 52 | −63 | 83 |
| 2024年3月 | 135 | 38 | −163 | 173 | 100 |
| 2025年3月 | 49 | 48 | −134 | 97 | 62 |
| 2026年3月 | 52 | 16 | −83 | 68 | 49 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は2,228億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,032億円で、自己資本比率は46.3%(業種中央値55.2%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2,652 | 554 | 2,098 | 19.8 |
| 2014年3月 | 2,586 | 556 | 2,030 | 20.4 |
| 2015年3月 | 2,526 | 551 | 1,975 | 20.6 |
| 2016年3月 | 2,407 | 515 | 1,892 | 20.5 |
| 2017年3月 | 2,349 | 566 | 1,783 | 23.2 |
| 2018年3月 | 2,374 | 611 | 1,763 | 25.2 |
| 2019年3月 | 2,328 | 670 | 1,658 | 28.5 |
| 2020年3月 | 2,122 | 605 | 1,517 | 28.5 |
| 2021年3月 | 2,094 | 629 | 1,465 | 30.0 |
| 2022年3月 | 2,159 | 696 | 1,463 | 32.2 |
| 2023年3月 | 2,271 | 720 | 1,551 | 31.7 |
| 2024年3月 | 2,354 | 910 | 1,444 | 38.6 |
| 2025年3月 | 2,082 | 853 | 1,229 | 40.9 |
| 2026年3月 | 2,228 | 1,032 | 1,196 | 46.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
パルプ・紙 24社との比較
同じパルプ・紙の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で24社中17位あたり、逆に低いのはROEで24社中23位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,189で、1年前と比べて+76.3%。過去52週の値幅のなかでは93%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 27.4倍 |
| PER (会社予想) | 8.0倍 |
| PBR | 0.50倍 |
| 配当利回り | 1.68% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は25日線(+2.4%)と75日線(+6.4%)を上回り、年初来高値1226円(7/21)を更新後、反落。52週安値586円比+86%。7/21の1226円をピークに調整し、RSI59.2でやや過熱感冷ます。出来高は7/22に99.2万株と急増後、落ち着きつつある。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 40/100)。
PERは25.19倍と業界平均(13.81倍)を上回り割高感があるが、PBRは0.46倍と同平均(0.67倍)を下回り解散価値ベースでは割安。ROEは2.0%と低く収益性に課題。配当利回りは1.37%と同平均(2.51%)を下回り魅力度は低い。減収・減益傾向が続き、利益率も低下しており、バリュエーションは割安と割高が混在。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 27.4倍 | 13.4倍 |
| PER (予想) | 8.0倍 | — |
| PBR | 0.50倍 | 0.67倍 |
| ROE | 2.0% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
業績は低迷が続くが、2025年3月期には増益を達成。一方、2026年3月期は営業利益率がほぼゼロと大幅減益予想。構造改革の進展と機能性材料へのシフトが鍵。強気派は資産価値(PBR0.46倍)とグループ再編期待を挙げる。弱気派は紙需要の構造的減少と収益性改善の遅れを懸念。
- 資産価値の低さ
PBR0.46倍と解散価値を下回り、割安感がある。
- 構造改革の進行
不採算事業の縮小やコスト削減が進められている。
- 機能性材料の成長
電子材料などの高付加価値製品が収益源に育ちつつある。
- コスト削減策の奏功2026年下期影響中
営業利益は前期3億円、固定費削減で50億円台回復目指す
- 資産売却による特別利益不定影響中
PBR0.46倍、保有資産の含み益を活用した売却益
- 紙需要の底打ち2027年〜2028年影響弱
売上高3期連続減、市場回復で収益改善期待
- 株価上昇トレンドの継続通年影響弱
1年間で79%上昇、需給改善で更なる上昇
- 紙需要の減少
デジタル化で紙の需要は長期的に減少トレンド。
- 原材料高の継続リスク
パルプ価格やエネルギーコストの上昇が収益を圧迫。
- 2026年3月期の大幅減益
営業利益率0.2%への低下は改善の兆しが見えない。
- 2026年3月期の赤字転落2026年Q1影響強
営業利益は前期3億円、通期で営業赤字の可能性
- 紙媒体需要の構造的減少継続影響中
売上高は毎年200億円規模で減少、業績悪化続く
- 為替による原材料高不定影響中
原燃料コスト上昇で粗利率低下、利益圧迫
- 信用リスクの高まり通年影響弱
営業利益率0.19%、財務内容悪化で格下げリスク
- 営業利益率
- 収益性改善の最重要指標。低水準からの脱却が焦点。
- 機能性材料の売上比率
- 高付加価値分野へのシフト進捗を示す。
- 紙製品の販売数量
- 紙需要の減速度合いを確認する。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり20円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは1.68%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2018年3月 | 5 | — | 4.2 |
| 2019年3月 | 5 | 0.0 | 13.6 |
| 2020年3月 | 5 | 0.0 | — |
| 2023年3月 | 5 | 0.0 | 31.1 |
| 2024年3月 | 10 | 100.0 | 717.8 |
| 2025年3月 | 15 | 50.0 | 7.0 |
| 2026年3月 | 15 | 0.0 | — |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥20
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ13,684人。区分でいちばん多いのは事業法人で43.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.5%を占め、残る50.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 43.5 | 42.6 | 42.7 | 45.1 | 47.3 | 43.5 |
| 個人・その他 | 28.7 | 29.5 | 34.3 | 31.3 | 33.7 | 29.6 |
| 外国法人 | 7.0 | 6.9 | 4.7 | 6.7 | 8.3 | 13.5 |
| 証券会社 | 2.5 | 2.6 | 2.0 | 5.1 | 2.4 | 7.4 |
| 金融機関 | 18.1 | 18.3 | 16.3 | 11.8 | 8.3 | 6.0 |
| 自己株式 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 王子ホールディングス株式会社 | 32.84 |
| 02 | INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 5.25 |
| 03 | 那須 功一 | 2.95 |
| 04 | MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 2.38 |
| 05 | 三菱製紙取引先持株会 | 2.23 |
| 06 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(役員報酬BIP信託口・76599口) | 1.88 |
| 07 | 野村證券株式会社 | 1.76 |
| 08 | 中原証券株式会社 | 1.62 |
| 09 | 寺田 英司 | 1.58 |
| 10 | 野村證券株式会社(常任代理人 株式会社三井住友銀行) | 1.50 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-05株式会社シティインデックスイレブンス新規の大量保有報告6.12%+1.08pt
- 2026-07-30ウィル・フィールド・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(WILL FIELD CAPITAL PTE.LTD.)新規の大量保有報告7.25%
- 2026-07-21株式会社シティインデックスイレブンス新規の大量保有報告0.00%
- 2026-05-18ウィル・フィールド・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(WILL FIELD CAPITAL PTE.LTD.)新規の大量保有報告7.25%+1.05pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−13%、1株純資産は14期で+53%。直近期のROEは2.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 50 | 1,536 | 3.4 | 18.6 | — |
| 2014年3月 | 8 | 1,543 | 0.5 | 112.1 | — |
| 2015年3月 | −125 | 1,522 | −8.2 | — | — |
| 2016年3月 | 65 | 1,440 | 4.4 | 12.3 | — |
| 2017年3月 | 34 | 1,591 | 2.2 | 21.7 | — |
| 2018年3月 | 94 | 1,748 | 5.6 | 7.0 | 4.2 |
| 2019年3月 | 10 | 1,486 | 0.6 | 55.4 | 13.6 |
| 2020年3月 | 18 | 1,355 | 1.3 | 19.7 | — |
| 2021年3月 | −57 | 1,408 | −4.1 | — | — |
| 2022年3月 | 25 | 1,566 | 1.7 | 12.7 | — |
| 2023年3月 | −13 | 1,647 | −0.8 | — | 31.1 |
| 2024年3月 | 95 | 2,077 | 5.1 | 6.4 | 717.8 |
| 2025年3月 | 99 | 1,945 | 4.9 | 6.6 | 7.0 |
| 2026年3月 | 43 | 2,355 | 2.0 | 19.0 | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額236百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 木坂隆一 | 代表取締役社長 企画管理本部管掌 内部監査部担当 | 70 | 20,000 |
| 眞田茂春 | 代表取締役 コーポレート・ガバナンス本部長 サステナビリティ推進担当役員 | 59 | 1,500 |
| 高上裕二 | 取締役 紙素材事業部長 三菱王子紙販売株式会社 代表取締役社長 | 64 | 15,000 |
| 中川邦弘 | 取締役 機能商品事業部長 研究開発本部管掌 ドイツ事業管掌 | 65 | 5,000 |
| 中内一裕 | 取締役 技術本部管掌 三菱製紙エンジニアリング株式会社 取締役会長 | 61 | 6,000 |
| 渡邉敦子 | 取締役 | 62 | — |
| 灘原壮一 | 取締役 | 68 | — |
| 朱純美 | 取締役 | 57 | — |
| 楠田康之 | 常勤監査役 | 63 | 2,710 |
| 大塚伸子 | 常勤監査役 | 64 | — |
| 滝沢聡 | 監査役 | 65 | — |
| 住吉敏幸 | 監査役 | 63 | — |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 今枝豪 | 代表取締役 コーポレート・ガバナンス本部長 サステナビリティ 推進担当役員 | 55 |
| 石川恭 | 監査役 | 63 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 130 | 18 | 158 | 32 |
| 社外取締役 | 8 | 59 | — | 59 | 7 |
| 監査役 | 1 | 19 | — | 19 | 19 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容941字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,215字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,954字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)8,400字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第161期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第161期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第160期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第160期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第159期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第159期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第159期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第159期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第158期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第158期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第158期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第158期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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