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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

M&Aキャピタルパートナーズ

6080 · Prime · サービス業

中堅・中小企業向けM&A仲介の独立系大手。未上場企業の事業承継案件を中心に、上場TOB・クロスボーダーまで幅広く手掛ける。

概要

M&Aキャピタルパートナーズは、2005年10月に設立された独立系M&A仲介・アドバイザリー企業である。中堅・中小企業の事業承継や譲渡を主な対象とし、成約に応じて報酬を得る成約報酬型のビジネスモデルで高収益を実現する。2025年9月期の連結売上高は224億円、営業利益は71億円。東京都中央区に本社を置き、連結子会社5社(レコフ、レコフデータ等)とグループを形成。2013年に東証マザーズに上場、その後市場第一部を経て現在はプライム市場に上場している。

M&A仲介とアドバイザリーが収益の中心

当社グループの主力事業はM&A仲介サービスとファイナンシャル・アドバイザリー(FA)サービスである。仲介サービスでは、主に国内の未上場オーナー企業を対象に、事業承継や企業価値向上のための譲渡案件を手がける。大型案件に強みを持ち、1件当たりの手数料総額が1億円以上の成約は2025年9月期に62件に達した。FAサービスでは、上場企業のTOB(株式公開買付)や子会社カーブアウト、MBOなどの高度な案件を支援する専門部署を設置。組織的な助言体制を生かし、案件の大型化・複雑化に対応している。これらのサービスは成約時に報酬が発生するため、収益は案件の進捗状況に左右されるが、高い営業利益率を維持している。

情報サービスと人材育成で市場を支える

グループ会社のレコフデータは、1985年以降のM&A事例を収録したデータベース「MARR Pro」を提供する。利用者は事業会社や金融機関、官公庁、教育機関など幅広く、未上場企業の事例も網羅することで高い評価を得ている。また、M&A情報専門メディア「MARR」を運営し、ニュースや取材記事を発信して市場の活性化を図る。さらに、M&A人材の育成を目的としたセミナー・教育研修プログラム「M&Aフォーラム」や、M&A関連の人材紹介サービス「MARR Career」も展開する。これらのサービスはグループ全体のエコシステムを形成し、仲介・アドバイザリー事業との相乗効果を生んでいる。

成約報酬型モデルと大型案件への依存

当社グループの収益構造は、成約時に手数料を得る完全成功報酬型である。固定収入が少ないため、売上高は成約件数と平均単価に大きく依存する。2025年9月期の連結成約件数は248件で、前年から27件増加。うち1億円以上の大型案件は62件と、前年の44件から大幅に増えた。大型案件の成否が収益を大きく変動させる要因である一方、平均成約単価の上昇が売上高増加に貢献した。売上原価はコンサルタントへのインセンティブ賞与が主で、売上高の増加に伴い変動する。営業利益率は約32%と高水準だが、子会社レコフの減損損失など一時的な費用が発生する場合もある。

グループ全体の構成と子会社の課題

当社グループは、当社と連結子会社5社の計6社で構成される。主要子会社は、M&A仲介・アドバイザリーのレコフ(1987年創業)、データベース・メディア事業のレコフデータ(ともに2016年に買収)、その他3社である。レコフは中小企業から大手企業の経営統合まで幅広く手がけるが、大型案件の成否に収益が左右されやすく、2025年9月期に連続した営業損失を計上した。これにより使用権資産等の減損損失823百万円を計上し、グループ全体の利益を圧迫した。当社はレコフの収益安定化を喫緊の課題と位置づけ、若手採用やノウハウ共有による再生を図っている。

業界の中での役割はM&A仲介・アドバイザリーサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
224億円
営業利益
71億円
営業利益率
31.7%
純利益
51億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01未上場企業(事業承継・譲渡)主力

主に国内の未上場オーナー企業を対象に、事業承継や企業価値向上のためのM&A仲介サービスを提供。大型案件の成約実績と複雑案件への対応力を強みとする。

主な製品・サービス1
M&A仲介サービス
売り手・買い手企業間のマッチング、交渉、契約締結までを支援する仲介サービス。未上場企業の事業承継案件が中心。

02上場企業(M&A・組織再編)準主力

上場企業のTOB(株式公開買付)、子会社カーブアウト、組織再編などを支援するFA(ファイナンシャル・アドバイザリー)サービスを提供。専門部署を設置し体制強化。

主な製品・サービス1
FAアドバイザリーサービス
上場企業向けTOB、カーブアウト、MBOなど高度なM&A案件の財務アドバイザリー。

03金融機関・事業会社・官公庁・教育機関(M&A情報)準主力

1985年以降のM&A事例をデータベース化した『MARR Pro』を提供。M&A情報専門メディア『MARR』を通じてニュース・取材記事を発信し、市場活性化を担う。

主な製品・サービス2
M&Aデータベース『MARR Pro』
未上場企業を含む幅広いM&A事例を網羅したデータベース。事業会社、金融機関、官公庁、教育機関などが利用。
M&A情報メディア『MARR』
M&Aに関する最新ニュースや取材記事を発信する専門メディア。

04M&A関連人材副次

M&Aに携わる人材の育成セミナー・教育研修プログラム「M&Aフォーラム」の運営、およびM&A関連の人材紹介サービス『MARR Career』を展開。

主な製品・サービス2
M&Aフォーラム
M&A人材向けのセミナー・教育研修プログラム。
MARR Career
M&A関連の人材紹介サービス。

製品と技術

未上場企業向けM&A仲介サービス

当社の中核サービスは、国内未上場オーナー企業を対象としたM&A仲介である。事業承継や企業価値向上のための譲渡ニーズに対し、売り手と買い手のマッチング、交渉、契約締結までを一貫して支援する。大型案件の成約実績が豊富で、2025年9月期には1件当たり手数料1億円以上の案件を58件成約した(単体)。複雑な案件に対応できる高度な助言体制が強みであり、会計士や税理士などの専門資格を持つコンサルタントが中心となってナレッジを蓄積している。成約報酬型の料金体系で、クライアントの成功に報酬が連動する設計である。

上場企業向けFAアドバイザリー

上場企業のM&Aや組織再編を支援するFAアドバイザリーサービスは、専門部署を設置して体制を強化している。具体的には、TOB(株式公開買付)、子会社カーブアウト、MBO(経営陣による株式譲受)などの高度な案件を対象とする。蓄積されたノウハウと組織的な助言力を生かし、納得性の高い報酬体系を提供する。2025年9月期のグループ全体の成約件数248件のうち、上場企業関連のFA案件は公表されていないが、大型案件件数の増加(前期44件→62件)にはFA案件の寄与も含まれる。

M&Aデータベース「MARR Pro」と情報メディア

レコフデータが提供する「MARR Pro」は、1985年以降のM&A事例をデータベース化した日本最大級の情報資源である。未上場企業の案件も幅広く収録し、事業会社、金融機関、官公庁、教育機関など多くのユーザーに利用されている。また、M&A専門メディア「MARR」を自社運営し、最新ニュースや取材記事を発信することで市場参加者の情報基盤を支える。これらの情報サービスは、グループの仲介・アドバイザリー事業とも相互補完的な関係にあり、業界全体の透明性向上に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

M&A仲介で国内トップクラス、高収益・高成長

サービス業のM&Aキャピタルパートナーズは、M&A仲介・アドバイザリー事業を展開。中小企業向けM&A仲介で国内有数のシェアを誇る。同業のジンジブやイシンは人材・採用支援が中心で、M&A仲介を主業とする競合は少ない。売上高192~224億円、営業利益率31~34%と高い収益性を維持。高い成約率と豊富なデータベースが強み。業界の拡大を背景に成長が期待される。

強み

  • 業界トップクラスの成約率で、買い手・売り手双方から信頼を得ている。
  • 豊富な企業データベースを活用し、高精度なマッチングが可能。
  • 営業利益率30%超と極めて高収益なビジネスモデル。
  • 事業承継ニーズの高まりにより、M&A市場は拡大傾向。

課題

  • M&A仲介市場への新規参入が増加し、競争が激化している。
  • 成約時期に依存する収益構造で、四半期ごとの変動が大きい。
  • 専門知識を持つ人材の確保が成長の鍵であり、競争も激しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字がM&Aキャピタルパートナーズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14694ビー・エム・エル1,496億円18.0倍
23865北越コーポレーション1,474億円20.7倍
38032日本紙パルプ商事1,452億円30.7倍
48074YUASA1,421億円11.3倍
56330東洋エンジニアリング1,314億円
66080M&Aキャピタルパートナーズ1,308億円22.5倍
79824泉州電業1,303億円16.6倍
82874横浜冷凍1,302億円41.1倍
99832オートバックスセブン1,287億円14.7倍
102760東京エレクトロン デバイス1,286億円15.4倍
118012長瀬産業1,278億円14.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 9件

新宿の小さな事務所から始まった創業期

M&Aキャピタルパートナーズは2005年10月、東京都新宿区西新宿三丁目に資本金300万円で設立された。創業当初はM&A仲介業務を目的とした小規模な組織だった。2006年3月に本社を新宿区西新宿一丁目へ移転、さらに2007年2月には千代田区麹町三丁目へ移転し、事業拡大の基盤を整えた。この間、国内未上場企業の事業承継ニーズに焦点を当てた仲介サービスを展開し、徐々に取扱実績を積み重ねた。設立から上場まで約8年間、独立系ブティックとしてのポジションを築き上げた。

マザーズ上場と市場第一部への躍進

2013年11月、当社は東京証券取引所マザーズに新規上場した。上場時の売上高は12億円、純利益は3億円と小型株だったが、成長性が評価された。上場後も順調に業容を拡大し、2014年12月には市場第一部銘柄に指定された。同年3月には本社を千代田区丸の内一丁目に移転し、ブランドイメージの向上を図った。この時期、M&A仲介市場の拡大とともに当社の成約件数も増加し、売上高は2014年9月期の17億円から2016年9月期の38億円へと倍増した。

レコフ買収でデータと人材サービスを獲得

2016年10月、当社は株式会社レコフおよび株式会社レコフデータの発行済株式を全て取得し、連結子会社化した。レコフは1987年創業のM&A仲介・アドバイザリー会社で、中小企業から大手企業まで幅広い案件実績を持っていた。レコフデータはM&Aデータベース「MARR Pro」や専門メディア「MARR」を運営しており、これにより当社グループは情報サービスと人材育成事業を獲得した。買収後、グループ全体の売上高は2017年9月期に83億円と急成長し、以降も拡大基調が続いた。しかし、レコフの収益は大型案件に依存する不安定さが課題として残った。

プライム市場移行と子会社再建への取り組み

2022年4月、東証の市場区分見直しに伴い、当社は市場第一部からプライム市場に移行した。同年12月には本社を現在の東京都中央区八重洲二丁目に移転。売上高は2022年9月期に207億円、2025年9月期には224億円に達した。一方、子会社レコフは2025年9月期に連続営業損失を計上し、使用権資産等の減損損失823百万円を発生させた。当社はレコフの収益改善に向け、若手コンサルタントの積極採用や当社の事業承継ノウハウの共有を進め、2026年9月期での業績回復を目指している。

年表9件を開く

2000年代

  • 2005年10月創業東京都新宿区西新宿三丁目において、M&A仲介業務を事業目的とした、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社を設立(資本金3,000千円)
  • 2006年3月本社を東京都新宿区西新宿一丁目に移転
  • 2007年2月本社を東京都千代田区麹町三丁目に移転

2010年代

  • 2013年11月上場東京証券取引所マザーズに新規上場
  • 2014年3月本社を東京都千代田区丸の内一丁目に移転
  • 2014年12月東京証券取引所の市場第一部銘柄に指定
  • 2016年10月株式会社レコフ(現 連結子会社)及び株式会社レコフデータ(現 連結子会社)の発行済株式の全てを取得

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2022年12月本社を東京都中央区八重洲二丁目に移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    優秀な人材の確保・育成と組織強化

    業績評価型インセンティブや長期就業制度の導入、人事考課や独自の教育研修体制の整備により、コンサルタントの早期戦力化とスキルアップを図る。また、顧客ニーズや社内ナレッジのデータベース化により業務の品質と効率を高めるインフラを構築する。

  2. 02

    事業承継マーケットでのシェア拡大

    高品質な助言力と豊富な成約実績によるブランド力を強みに、大型案件の取り扱い経験を差別化要因とし、コンサルタント教育とナレッジ共有を推進してサービスレベルを向上させ、マーケットシェアを拡大する。

  3. 03

    子会社レコフの収益体制再構築

    2026年9月期の業績回復を課題とし、若手人材の積極採用と組織の若返り、当社の事業承継ノウハウの共有、独自の顧客ネットワークやファイナンシャル・アドバイザリー能力の活用による案件創出、営業活動KPI管理の徹底に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で364人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は2,266万円で、9期前と比べて27.1%平均年齢は32.4歳、平均勤続年数は3.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月50
2017年9月115
2018年9月143
2019年9月3,10931.23.1169
2020年9月2,27031.43.1199
2021年9月2,68832.23.2222
2022年9月3,16132.03.1229
2023年9月2,47832.43.0270
2024年9月2,27832.23.13132,077
2025年9月2,26632.43.33641,951

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都中央区4,378百万円
本社 — 東京都 千代田区277百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱レコフ
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱レコフデータ
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    その他3社
    ― · 連結子会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は224億円営業利益71億円前期と比べると増収増益で、売上が+16.7%、利益が+9.2%。

売上高
+16.7%
224億円
営業利益
+9.2%
71億円
純利益
+13.3%
51億円
営業利益率
31.7%
前期比 -2.2%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高283億円224億円
営業利益109億円71億円
純利益77億円51億円
1株あたり配当¥72.47¥72.47

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は72億円、営業利益は29億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+140.0%、営業利益は+866.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2022年2Q391743.611
2022年3Q522446.217
2023年1Q3139.71
2023年2Q995252.530
2023年3Q30310.01
2024年1Q32618.84
2024年2Q401127.57
2025年2Q1154236.529
2026年2Q1345238.840
2026年3Q722940.322

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は11億円から224億円へ20.4倍に増えた。直近期の営業利益率は31.7%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月1163
東京証券取引所マザーズに新規上場
2013年9月1263
2014年9月1785
2015年9月28159
2016年9月381911
2017年9月833626
2018年9月803221
2019年9月1265939
2020年9月1195134
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2021年9月1526643
2022年9月2079868
2023年9月2097542
2024年9月192656533.945
2025年9月224717231.751

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高224億円のうち、営業利益として残るのは71億円31.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は51億円、売上の22.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金36.6%82億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.7%62億円
  • その他の費用持分法損益などの調整4.0%9億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益31.7%71億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
63.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+24.1pt
31.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+17.7pt
22.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.4pt
12.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
12.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが95億円、投資CFが−261億円で、差し引きのフリーCFは−166億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は162億円で、売上の8.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月500512
2013年9月3−50−211
2014年9月5−64−113
2015年9月17−113622
2016年9月13−201133
2017年9月36−11202579
2018年9月19−150482
2019年9月58−1157140
2020年9月35−134174
2021年9月60−9851233
2022年9月85−1084317
2023年9月47−13234353
2024年9月49−27−2322351
2025年9月95−261−23−166162

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は558億円。このうち返さなくてよい自己資本が433億円で、自己資本比率は77.6%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月138558.0
2013年9月1611565.8
2014年9月2620677.9
2015年9月45321372.5
2016年9月57441375.5
2017年9月1331112282.6
2018年9月1521322086.6
2019年9月2111723980.7
2020年9月2412063585.0
2021年9月3082585082.9
2022年9月3993267381.0
2023年9月49536612974.0
2024年9月51840011877.3
2025年9月55843312577.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
162億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
376億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
125億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中14位あたり、逆に低いのはROE534社中264位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.2%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
31.7%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
77.6%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
16.7%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,120で、1年前と比べて+36.0%過去52週の値幅のなかでは85%の位置にある。

¥4,120-2.6%1ヶ月+3.4%1年+36.0%時価総額1,308億円
過去52週の値幅
安値¥2,894高値¥4,330

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.5倍
PER (会社予想)17.1倍
PBR2.75倍
配当利回り1.76%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

堅調な上昇トレンド。1ヶ月で+10.2%上昇し、25日線(3,576円)を+4.4%上回る。52週高値3,790円に接近しており、最高値更新が視野。出来高は安定しており、7月23日には149,800株と活況。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERが20.4倍と業界平均22.3倍を下回り、PBRは2.58倍と業界平均3.09倍より低いが、ROE12.2%は良好で利益も増加傾向にある。配当利回りは1.39%と業界平均2.77%を下回っており、株主還元がやや弱い。指標は総じて業界並みで、割安・割高の偏りは小さい。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.5倍23.4倍
PER (予想)17.1倍
PBR2.75倍3.51倍
ROE12.2%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、後継者不足の構造的な課題を背景にM&A需要が拡大しており、同社のトップシェアと高収益体質を評価。2025年9月期は売上高224億円、営業利益率31.7%と成長予想。弱気派は、2024年9月期の売上高が前期比8%減と減少に転じた点を懸念し、競合激化や大型案件の偏りによる収益変動リスクを指摘。PER20倍と絶対的には割高感もある。

プラスに働く材料7
  • 業界トップの実績

    取扱件数No.1で、ブランド力とネットワークが強み。

  • 高収益体質

    営業利益率30%超と非常に高い収益性。

  • 市場成長の恩恵

    中小企業の事業承継需要は拡大トレンド。

  • M&A仲介市場の拡大継続影響

    国内M&A件数増加、受注増で営業利益71億→80億超の可能性

  • 富裕層向けサービス拡充2026年影響

    新規富裕層顧客開拓で仲介手数料5億円増

  • 海外M&A案件の増加2027年影響

    クロスボーダー案件比率上昇、手数料単価向上

  • 配当増額期待次回株主総会影響

    配当性向30%程度、増配余地あり、利回り向上

マイナスに働く材料7
  • 減収への転換

    2024/9期売上高192億円と前年比8%減。

  • 競合の台頭

    M&A仲介市場に新規参入が相次ぎ競争激化。

  • 収益の変動リスク

    大型案件の有無で業績が左右されやすい。

  • 景気後退によるM&A低迷2026年下期影響

    取引件数減少で営業利益20%減の可能性

  • 競合激化による手数料低下継続影響

    仲介手数料率0.5%低下で売上10億円減

  • 大口案件の成約遅延不定影響

    大型案件が決算期を超えて繰り越し、業績変動

  • 人件費上昇継続影響

    優秀な人材確保のための給与増、販管費比率上昇

次の決算で確かめる点
成約件数
収益のドライバー、件数増加が成長の指標。
平均手数料単価
大型案件比率や競争状況を反映する。
営業利益率
高収益が維持できているか確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり72.47で、前期から+30.3%いまの株価に対する利回りは1.76%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥72.47
1株あたり
配当利回り
1.76%
いまの株価に対して
配当性向
32.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年9月4023.7
2024年9月400.027.6
2025年9月5230.332.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥72.47

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ5,559人。区分でいちばん多いのは個人・その他61.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が12.2%を占め、残る87.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他68.665.069.667.266.961.8
外国法人17.322.718.617.918.923.1
金融機関13.311.810.712.09.911.9
証券会社0.40.40.82.03.82.9
事業法人0.30.10.30.80.30.3
外国人個人0.00.00.00.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01中村 悟42.74
02十亀 洋三6.61
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.52
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.80
05CEPLUX - THE INDEPENDENT UCITS PLATFORM 2(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.20
06土屋 淳2.30
07THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.15
08野村證券株式会社1.92
09MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.51
10NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE IEDU UCITS CLIENTS NON LENDING 15 PCT TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.42

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-30
    中村 悟
    新規の大量保有報告
    42.52%
    -0.57pt
  • 2026-05-14
    ゼナーアセットマネジメントエルエルピー(Zennor Asset Management LLP)
    新規の大量保有報告
    6.21%
    +1.14pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+532%、1株純資産は14期で+2058%。直近期のROEは12.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月256350.0
2013年9月289136.0
2014年9月3715630.128.5
2015年9月3412233.924.5
2016年9月3915428.627.9
2017年9月8936333.931.3
2018年9月6742117.351.0
2019年9月12654626.025.8
2020年9月10965518.245.0
2021年9月13780518.845.4
2022年9月2141,01923.517.3
2023年9月1331,15312.320.123.7
2024年9月1421,26011.816.227.6
2025年9月1601,36312.220.132.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/9期の役員報酬は総額132百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中村悟代表取締役 社長5313,573,240
十亀洋三取締役512,100,000
岡村英哲取締役 提携支援 部長兼採用教育部長46345,300
下田奏取締役 企画管理 部長381,180
西澤民夫取締役8320,000
松岡昇取締役71
出川敬司常勤監査役71
藤本幸弘監査役64
大場睦子監査役40

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4486211028
社外監査役315155
社外取締役2774

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,391字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社5社(㈱レコフ、㈱レコフデータ及びその他3社)の計6社で構成されております。当社グループはM&A関連サービス(仲介、アドバイザリー、データベース提供及びメディア運営など)を主たる事業としており、国内のM&A案件を中心としつつ、上場企業のTOBやカーブアウト案件からクロスボーダーM&Aまで、幅広くM&Aを支援するサービスを展開しております。 日本における中堅・中小企業の後継者不在が社会課題として広く認知される中、M&A関連サービスを通じた事業承継、シナジーの創出、更なる成長・発展の支援は、社会的責任を伴う重要な使命と認識しております。 M&Aを通じてクライアントの成長・発展に尽くすため、当社グループ各社は、次のようなサービスを展開しております。 なお、当社グループの事業は、M&A関連サービス事業という単一の事業セグメントであります。 (1) 当社(M&A仲介及びアドバイザリー業務) 主に国内の未上場オーナー企業をメインターゲットとして、事業承継ニーズ、または自社の企業価値の向上を目的とした譲渡ニーズに対するM&Aの仲介サービスを提供しております。近年では、未上場企業の中でも大型な案件で豊富な成約実績を有し、複雑な案件を推進する高度な助言体制を有していることから、大型案件の受注が安定的に継続しており、規模の大きな案件が今後も増加すると考えております。 また、上場企業等のTOBや子会社カーブアウト等を含むFA案件の支援を中心に行う専門部署を設立することでサービスを拡充しております。引き続き、納得性の高い報酬体系や蓄積されたノウハウ、高品質な助言を行う組織的な体制を生かし、業容拡大を進めてまいります。 (2) ㈱レコフ(M&A仲介及びアドバイザリー業務) 創業30年以上の業歴のなかで培われたノウハウに基づき、中小企業の案件から業界大手同士の経営統合、上場企業の組織再編からTOB(株式公開買付)、MBO(経営陣による株式譲受)といった高度な支援を要するアドバイザリー業務まで、幅広く展開しております。近年では、積極的な若手コンサルタントの採用を行うなど組織の若返りに取り組み、また、事業承継案件におけるM&A仲介サービスが増加しており、引き続き積極的な提案活動と案件受注増加に取り組んでまいります。 (3) ㈱レコフデータ(M&Aデータベース提供及びメディア運営その他の業務) 1985年以降のM&A事例をデータベース化しており、M&Aの機会を日常的に検討している事業会社から、同業となる金融機関、M&Aブティック会社、あるいは官公庁から教育機関まで幅広いユーザーへ向けて未上場企業のM&Aまで幅広く網羅するデータベース『MARR Pro』を提供するとともに、自社で運営するM&A情報専門メディア『MARR(マール)』を通じて、最新のM&Aに関するニュース・取材記事を発信し、市場の活性化を使命として運営を行っております。また、M&Aに携わる人材を養成するため、セミナーや教育研修プログラムを展開する「M&Aフォーラム」事業を通じ、人材育成サービスや、M&Aに関連する人材紹介サービス事業「MARR Career」も展開しております。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,662字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、中長期的な経営視点から以下の行動指針を定め、業容拡大に取り組んでおります。 ・当社は、世界最高峰のプロフェッショナル集団として高い知識・サービスレベル、チームワーク、新分野への挑戦と努力を続け、何より他社と比べ群を抜く誠実さと高い情熱で顧客の期待する解決、利益の実現のために取り組みます。 ・当社の社員は、より幅広く、より高いレベルでの業務を通じ、人間的成長、経済的豊かさ、家族の幸福を達成していきます。当社の業績と未来は優れた社員の活躍によってもたらされるものであることを当社は承知しております。 ・当社は、小規模なブティックではなく、世界最高峰のブランドと人材、実力を持つ投資銀行へと常に前進・拡大していきます。信用を守るための徹底した機密保持、法令順守、資本の強化と最高の人材をひきつけるための高い収益性を維持していきます。 (2) 会社の経営戦略及び目標とする経営指標等 当社グループ事業の主軸であるM&A仲介及びアドバイザリーサービスにおいては、受託した案件規模により、案件ごとの手数料金額が大きく変動することがあるため、一時的に大きく増減する可能性のある売上高等の指標ではなく、事業の収益性を表す営業利益率の推移について、一定の判断材料としております。また、M&Aの成約件数及びコンサルタント数を重要な指標として数値管理しており、総合的に勘案して、事業上の施策策定・遂行を行う等、経営判断を行っております。 (3) 経営環境 当社グループの主要なターゲットとなる国内の未上場オーナー企業、中堅・中小企業のM&Aマーケットは、従来は大企業のM&A案件をターゲットとしていた大手金融機関や、異業種・周辺業種からの新規参入が増加しており、競合激化及びサービス品質の低い新規参入企業によってトラブルが発生し、業界のレピュテーション低下といった問題も発生しております。 このような競争環境の変化は一方で市場の活性化に寄与しており、中堅・中小企業のM&Aマーケットそのものの拡大が想定され、また中小企業庁によって「中小M&Aガイドライン」が制定される中、豊富な経験とノウハウを持ち適切な助言サービスを実行できる当社グループの経営にメリットをもたらすことを期待しております。 (4) 優先的に対処すべき課題 ① 優秀な人材の確保・教育と組織体制の強化 当社グループは、事業の性質上優秀な人材の案件開発力及び案件遂行能力が収益を大きく左右することを認識しております。このため、競合他社との優秀なM&A人材の獲得競争の激化、コアメンバーの想定外の大量退職や安定した採用と教育の遅れといった要因によって、安定的な業績確保の大きな障害となる可能性があると認識しております。さらには、2020年3月に中小企業庁によって策定された「中小M&Aガイドライン-第三者への円滑な事業引継ぎに向けて-」の公開とその後の改定が行われ、業界に求められる業務水準の規範も設けられ、一定以上のサービス水準が求められております。 これに対して、優秀な人材を惹きつける業績評価型のインセンティブ制度や社員の長期就業へのインセンティブ制度、人事考課の導入や独自の教育研修体制の整備によりコンサルタントの早期戦力化とスキルアップに取り組んでおります。ガイドライン等の内容を範囲に含む月次の知識テスト制度を設け、十分な業務知識を持った優秀なコンサルタントの育成を行うことで、サービス品質による差別化にもつながっております。 また、顧客ニーズや社内ナレッジをデータベース化することにより、コンサルティング業務の品質を高め効率性を上げる社内インフラを構築することで、高品質なサービス提供と、従業員が働きやすい環境の双方に寄与する体制の整備を引き続き強化しております。 今後とも、当社グループの中期経営計画基本方針とその人員計画に沿って、採用活動の継続強化と優秀な人材を惹きつけ高い定着率を実現する組織体制の整備・向上に取り組んでまいります。 ② 事業承継マーケットシェアの拡大と新規参入の増加 近年、社会的な課題として注目される事業承継問題を背景に、中堅・中小企業のM&A市場には潜在的なニーズが豊富にあることが見込まれ、中小企業庁等の政府機関の後押しもあり一層の拡大が予想されます。こうしたマーケットの大きさから、異業種からの新規参入や大手金融機関の参入なども増加してまいりました。 競合の増加が見込まれる中、中堅・中小企業のM&Aアドバイザリーサービスにおいて培ってきた、豊富な成約実績に基づく経験や社内に蓄積されたナレッジが当社の重要な強みとなります。高品質な助言力と実績に裏打ちされたブランドを強みとして大型案件の取り扱いに豊富な経験があり、差別化にもつながっております。 これまでに蓄積された豊富な事例や知見を背景に、コンサルタントの教育や、社内ナレッジの共有を推進し、提供するサービスレベルの更なる向上に努め、当社の強みを生かしマーケットシェアの拡大に取り組んでまいります。 ③ ㈱レコフの収益体制 ㈱レコフでは、1987年の創業以来、長い業歴のなかで様々なニーズに応えるため、中小企業のM&Aから大手企業を中心とした高度なアドバイザリー機能を必要とするM&Aまで、幅広いサービスを展開しております。その反面、当社に比べ成約数が少なく大型案件の成否によって収益に大きな変動が生じやすい収益構造となっており、2025年9月期においては連続した営業損失の計上となった結果、使用権資産等に係る減損損失を計上いたしました。2026年9月期においての業績回復を喫緊の課題と認識しております。 収益の安定化とさらなる業績の拡大のため、若手人材の積極採用で組織の若返りを図り、事業承継マーケットでの成約増加を目指して当社の事業承継案件におけるノウハウを共有することで一定の成果が表れており、さらには同社が培ってきた独自の顧客ネットワークやファイナンシャル・アドバイザリー能力を活用した案件の創出に取り組んでまいりました。業績回復へ向け、営業活動KPI管理における当社からのノウハウ共有と同社におけるKPI管理を徹底し、積極的な提案営業活動を通じて案件数の増加に取り組んでまいります。
事業等のリスク3,221字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、潜在的リスクや不確定要因はこれらに限られるものではありませんのでご留意ください。 (1) 競合に関する事項 当社グループが行うM&A仲介及びアドバイザリー事業においては、許認可等の制限はなく、参入障壁は高くはないことから新規参入が増加し競合激化のリスクが顕在化する可能性は十分にあると考えております。 そのため、競合他社の増加や、競合他社のサービス品質の向上等が市場全体の活性化につながることで、豊富なノウハウを蓄積する当社の優位性にも寄与する一方、競争環境が激化した場合等においては、顧客の取り合い等に繋がり当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループが主として扱う国内M&Aマーケットや中小企業を中心とした事業承継マーケットにおいては、金融機関から小規模事業者まで多数の競合が存在しておりますが、当社グループが積上げてきた豊富な経験、実績及び社内ノウハウや教育システムは容易に模倣できるものではないと認識しております。 近年では、未上場企業の中でも大型な案件で豊富な成約実績を有することから、大型案件の引き合いが継続して増加しており、また上場企業等のTOBや子会社カーブアウト等を含むFA案件の支援を中心に行う専門部署を設立することでサービスを拡充しております。 引き続き、当社の競争力の源泉である優秀なコンサルタントの育成と採用を強化してまいります。 (2) 法改正・法的規制に係る事項 当社グループが行うM&A仲介及びアドバイザリー事業については、会社法や各種税法といった法律の影響を受けやすい業界構造となっております。そのリスクの程度は、政策や法律の内容に左右されるため、その動向を注視する必要があります。 M&Aの推進を意図した税制の導入等の政策によって本邦のM&Aが推進され、結果当社の業績に寄与することや、法改正の結果駆け込み需要が発生し、短期的な業績への貢献と、その後のM&Aの一般化による案件増加といった可能性も考えられます。一方、税制改正などの政策によってM&Aを利用するメリットが希薄化した場合には、M&A件数の減少等により当社グループの業績にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。また法的規制によって事業活動に影響がでることも考えられます。 当社グループは法制度の改正動向を注視し、当社業績への不利な影響をいち早く察知し、また当社業績に有利な影響が想定される場合、特に法的規制により一定の参入障壁が誕生し、ノウハウ・実績を持つ上場企業として優位性を発揮できる場合に対応ができるよう、取締役会等で随時法制度について協議し対策を講じてまいります。 (3) M&A関連サービス事業のみに依存していることについて 当社グループは、国内企業を中心としたM&Aの仲介及びアドバイザリー事業に特化し、同関連サービスを含む業務の役務提供を行っております。 オーナーの高齢化や中小企業における経営環境の目まぐるしい変化に伴う事業承継ニーズはますます高まるものと考えており、成長性の高いマーケットに注力することで効率的に業容拡大が可能となるメリットがあります。しかしながら、M&Aに関連する著しい経済環境の変化や社会問題化するほどの大きな事件・事故・災害等によるニーズの低迷、その他M&A関連サービス事業に甚大な影響を及ぼす事象が発生した場合においては、単一事業への依存リスクが顕在化し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 現時点ではM&Aの仲介及びアドバイザリー事業への注力が最善策と考えておりますが、マーケットの変化や法制度の変化といった外部環境を適時察知するため、取締役及び部長職以上が参加する経営会議を定期的に開催し、営業活動の状況報告や各種法制度の最新動向の共有に努める体制とし、またM&Aによる周辺事業の買収を行うことも時宜に応じて検討してまいります。 (4) 人材の確保・育成・流失について 当社グループの業績は、M&Aアドバイザーである役職員の人員数及びそのサービス品質に依存しており、競合の増加等の要因が優秀な人材の獲得競争を引き起こす可能性がありますが、現時点では採用の成果に影響は出ておりません。 M&A人材へのニーズが増加することで、優秀な人材自体が増加し、その流動性が高まった場合に、業界の先行者や上場企業のブランドを有する企業へ人材が集中する結果、当社グループが恩恵を受ける可能性があります。一方、事業特性上役職員の人材流失などによる業績への影響を受け易い体制となっており、競合激化により人材確保が計画通りに進まなかった場合や、計画外の過度な人材の流失があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、育成面では行政機関による中小M&Aガイドライン制定といった求められるサービス水準の規範が公開されることで、一層のサービス水準や職業倫理が求められています。 当社グループは積極的な採用活動により人材の確保、また入社後の教育体制拡充に重点的に取組んでおります。報酬制度も長期就業へのインセンティブが働く制度を導入し定着率向上を図るとともに、会社のブランド力の強化、容易に模倣のできないM&Aアドバイザリー業務に寄与する社内システムの構築などに取り組み、組織力の向上を図ることで採用活動と人材の定着に努めております。ガイドラインを含め、継続的かつ十分な教育機会を設け、評価制度に組み込むことで、M&Aアドバイザーの質の維持向上に努めてまいります。 (5) 情報漏洩等による信用棄損リスクについて 当社グループは、業務の性質上、法人の機密情報あるいはインサイダー情報を含む秘匿性の高い情報を扱うことが多く、クライアントとの間で機密保持契約を締結し、守秘義務を負っております。このため、サイバー攻撃等の不測の事態によって、これらの情報が社外に流出した場合に情報漏洩による信用棄損リスクがあり、その顕在化の可能性はサイバーセキュリティの社会的なリスクの高まりに比例すると考えております。 それらによる損害賠償等や当社への信頼の失墜により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、IT面では適切な情報セキュリティ環境を構築し、外部からの不正アクセス及び内部からの過失による漏洩等を防ぐべく、対策を講じかつ継続的な強化を行っております。また、当社グループの役職員に対しては当該義務の周知徹底を図り、年に複数回行う従業員教育や内部監査の定期的な実施によって、情報管理体制を調査・強化しております。 (6) 代表取締役社長への依存について 当社の創業者である代表取締役社長中村悟は、経営方針や経営戦略の決定をはじめとして当社の事業活動全般において重要な役割を果たしております。何らかの理由により不測の事態が生じた場合、または退任するような事態が生じた場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 代表取締役社長のリーダーシップが発揮されやすい指揮命令系統としていることから、迅速かつ的確な意思決定に寄与する面がある一方、今後さらなる組織規模拡大を見据えた場合、管理負担が増大しやすいデメリットがあります。 事業拡大に伴い、取締役及び部長職以上が参加する経営会議等を通じて、情報・ノウハウの積極的な共有及び組織的な営業体制の強化を行い、次世代のリーダーの育成を進めております。
経営成績の分析 (MD&A)11,456字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは当連結会計年度(2024年10月1日から2025年9月30日まで)より、従来の日本基準に替えてIFRSを適用しており、前連結会計年度の数値をIFRSに組み替えて比較・分析を行っております。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①  経営成績の状況 a.マーケットの状況 当社のグループ会社である㈱レコフデータが集計している統計データによると、日本企業が関係し公表されたM&A件数は、2024年(1-12月)の期間において4,700件(前年同期比17.1%増)と過去最多を更新し、2025年(1-9月)の期間においても3,694件(前年同期比6.3%増)となり、当該期間においても2年連続で過去最多を更新しました。 この他にも、中小企業庁が2023年3月16日に公表した資料「M&A支援機関登録制度実績報告等について」では、2021年度(2021年4月-2022年3月)の1年間に成約に至った中小M&Aの件数は3,403件と報告されております。また、中小企業庁のM&A支援機関登録制度ホームページ(https://ma-shienkikan.go.jp/)内の「登録支援機関を通じた中小M&Aの集計結果」によると、2022年度の中小M&Aの件数は4,036件、2023年度の中小M&Aの件数は4,681件と報告され、増加傾向がみられております。これらのデータをふまえ、経営者の高齢化による事業承継ニーズは依然として高い状況であり、国内の中堅・中小企業のM&A案件数は引き続き増加傾向が続くと考えられます。 一方、拡大する未上場の中堅・中小企業のM&Aマーケットへ、新規参入するM&A仲介会社が増加した結果、不適切なM&A助言によるトラブルも残念ながら発生しており、M&A仲介業界において課題ともなっております。中小企業庁は、2024年8月30日に「中小M&Aガイドライン(第3版)」を、2025年4月には「(中小M&A専門人材(個人)向け)使命、倫理・行動規範、知識スキルマップ」を公開し、仲介会社等に対して多面的な知識や総合的なスキル、高い職業倫理を備えるよう強く求め、M&A支援機関登録制度に登録する全ての事業者において、同ガイドラインが適用されたことで、業界規範として定着したりと、業界の健全化が進んでおります。 b.当社グループの状況 このような中、当社グループでは定期的かつ多頻度な教育機会を設け、ガイドラインの適切な理解を含む、M&Aに関する定期的な勉強会の実施等、専門知識獲得のための教育を徹底し、これらの取り組みは賞与制度にも紐づいた緊張感のある制度として定着しております。また、会計士や税理士等の専門資格を有するコンサルタントを中心とした高度なナレッジの蓄積と共有を行う等、高品質なサービスの提供を実現するための様々な取り組みを10年以上続けております。その結果、難易度の高い大型案件等の豊富な実績が、ブランドの醸成にもつながる好循環を形成しており、当社の競争優位性は今後一層高まるものと考えております。 事業活動の面では、成約までのプロセス全体のKPI管理の徹底や、妥協せず最優秀のコンサルタントを厳選採用する方針を貫くことを継続し、成約のための案件推進と新規の提案営業活動を並行して進捗させるマネジメント体制を定着させ、成果がでております。引き続き、良質かつ豊富な案件の創出のため、これらの取り組みを徹底してまいります。 当社グループの経営成績は、売上高は前年同期比で3,282百万円(17.1%)の増加となる22,448百万円となりました。これは主に、当社が得意とする大型案件が多数成約し平均成約単価が上昇したこと、前期より取り組む案件推進と並行して案件数を増加させる活動の成果で受託案件数が増加し、成約件数が増加したことによるものです。 売上原価は、コンサルタントの売上インセンティブを含む賞与(原価)が増加したことを主な要因として、前年同期比1,436百万円(21.0%)の増加となる8,295百万円となりました。 販売費及び一般管理費は、広告宣伝費、支払手数料、通信費が増加したことを主な要因として、前年同期比392百万円(6.8%)の増加となる6,205百万円となりました。 なお、当社連結子会社である株式会社レコフにつきまして、2025年9月期決算において事業計画の見直しを行い、固定資産について将来の回収可能額を検討した結果、「IAS第36号(資産の減損)」に基づき、減損損失823百万円をその他の費用に計上いたしました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、上記の減少要因があったものの、前期比で増加しておりますが、これは賃上げ促進税制による法人税額の控除による税務メリットが発生したことなどによるものです。 その結果、営業利益は前年同期比629百万円(9.7%)の増加となる、7,126百万円、税引前利益は前年同期比728百万円(11.2%)の増加となる7,202百万円となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は前年同期比559百万円(12.4%)の増加となる5,070百万円となりました。 当社グループの成約案件状況、並びに当社及び㈱レコフの成約案件状況の内訳は次のとおりとなります。 成約件数(連結) 分類の名称   前連結会計年度 (自2023年10月1日 至2024年9月30日)   当連結会計年度 (自2024年10月1日 至2025年9月30日)   前年 同期比 グループ 全体   M&A成約件数   (件)   221   248   +27 手数料 金額別   うち1件当たりの手数料総額が1億円以上の件数   (件)   44   62   +18 うち1件当たりの手数料総額が1億円未満の件数   (件)   177   186   +9 成約件数(単体) 分類の名称   前事業年度 (自2023年10月1日 至2024年9月30日)   当事業年度 (自2024年10月1日 至2025年9月30日)   前年 同期比 M&Aキャピタルパートナーズ㈱   M&A成約件数   (件)   204   230   +26 手数料 金額別   うち1件当たりの手数料総額が1億円以上の件数   (件)   40   58   +18 うち1件当たりの手数料総額が1億円未満の件数   (件)   164   172   +8 分類の名称   前事業年度 (自2023年10月1日 至2024年9月30日)   当事業年度 (自2024年10月1日 至2025年9月30日)   前年 同期比 ㈱レコフ   M&A成約件数   (件)   17   18   +1 手数料 金額別   うち1件当たりの手数料総額が1億円以上の件数   (件)   4   4   ±0 うち1件当たりの手数料総額が1億円未満の件数   (件)   13   14   +1 なお、当社グループにおける報告セグメントはM&A関連サービス事業の単一セグメントであるため、セグメントに係る記載は省略しております。 ②  財政状態の状況 当社グループの財政状態の状況は次のとおりであります。 (流動資産) 当連結会計年度末の流動資産は、前年同期と比較して6,276百万円(15.4%)増加し46,916百万円となりました。これは主に、定期預金が26,000百万円増加した一方、営業債権及びその他の債権が920百万円減少したこと、現金及び現金同等物が18,903百万円減少したことによるものであります。 (非流動資産) 当連結会計年度末の非流動資産は、前年同期と比較して2,294百万円(20.6%)減少し8,857百万円となりました。これは主に、使用権資産が1,948百万円減少したこと、その他の金融資産が1,143百万円減少したこと、繰延税金資産が1,034百万円増加したことによるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度末の流動負債は、前年同期と比較して1,382百万円(20.8%)増加し8,031百万円となりました。これは主に、未払法人所得税が639百万円増加したこと、契約負債が312百万円増加したこと、その他の流動負債が408百万円増加したことによるものであります。 (非流動負債) 当連結会計年度末の非流動負債は、前年同期と比較して665百万円(13.0%)減少し4,459百万円となりました。これは主に、リース負債が1,122百万円減少したこと、繰延税金負債が463百万円増加したことによるものであります。 (資本合計) 当連結会計年度末の資本合計は、前年同期と比較して3,265百万円(8.2%)増加し43,238百万円となりました。これは主に、利益剰余金が3,855百万円増加したことによるものであります。 ③  キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は16,243百万円と前年同期と比較して18,903百万円(53.8%)の減少となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は9,531百万円(前年同期は4,903百万円の収入)となりました。これは主として、税引前利益を7,202百万円計上したこと、減価償却費及び償却費1,486百万円を計上したこと、減損損失を823百万円計上したこと、営業債権及びその他の債権が1,004百万円減少したこと、その他の負債が430百万円増加したこと、法人所得税の支払が1,740百万円あったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は26,102百万円(前年同期は2,680百万円の使用)となりました。これは主として、定期預金の預入による支出が30,000百万円あったこと、払い戻しによる収入が4,000百万円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は2,331百万円(前年同期は2,329百万円の使用)となりました。これは主として、配当金の支払による支出が1,270百万円あったこと、リース負債の返済による支出が1,192百万円あったことによるものであります。 ④  生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 事業の名称   前連結会計年度(自  2023年10月1日至  2024年9月30日)   当連結会計年度(自  2024年10月1日至  2025年9月30日)   前年同期比(%) M&A関連サービス事業(千円)   19,166,533   22,448,727   +17.1 合計(千円)   19,166,533   22,448,727   +17.1 (注)当社グループは、M&A関連サービス事業及びこれらの付随業務の単一セグメントであるため、セグメントに係る記載は省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、次の文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表作成にあたって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。 なお、連結財務諸表の作成に用いた重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記」の「4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。 ②  当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当社及び子会社の状況 当社は中堅・中小企業のM&Aマーケットをメインターゲットとし、引き続き当社の認知度向上とブランディングを目的としたプロモーション活動を継続的に行ってまいりました。 重要な指標であるコンサルタント採用については23.5%増の純増となりました。若手のコンサルタントが増加する中で成約までの営業プロセスにフォーカスした経営管理手法を取り入れ、提案営業活動と案件の成約に向けた活動を並行するためのマネジメント手法を昨年から導入した結果、案件を成約させつつも受託案件数を増加させることに成功し、この結果成約件数は前年同期の204件から230件と26件増加し、さらには、報酬総額が1億円を超える大型案件の成約数も40件から58件と18件増加しております。この結果平均単価も増加し、成約件数では昨対比12.7%の増加、売上高では昨対比19.8%の増加となりました。 また、当社で経営意思決定上のひとつの指標としている営業利益率については、当事業年度においては好調な売上高を計上した一方主に固定費の要素が大きい販売費及び一般管理費の増加は低く抑えられたことが要因となり、昨年の当社単体の営業利益率37.6%から増加し、38.8%となりました。今後は、堅調な受託案件数や増加するコンサルタント数を背景に売上を引き上げ、営業利益率の改善を図ってまいります。 ㈱レコフはMBOやクロスボーダー案件、中堅・中小企業のM&Aマーケットまで幅広くM&A助言サービスを展開しており、新たな営業活動KPI管理制度を導入し、積極的な営業活動を全社的に行ってまいりました。若手のコンサルタントの活躍が増え、組織の若返りにも取り組んでおります。しかしながら、複数の大型案件を含む期ずれが発生した結果、前年同期比1件の増加となる18件の成約となり、同社ベトナム子会社を含む売上高は微減となる1,183百万円となりました。 ㈱レコフデータはM&A関連データや情報発信事業を通じて、M&A市場全体の発展を促進することを使命として活動してまいりました。M&A人材育成のための講義・研修事業も一定程度拡大しており、また主力のデータベース事業も好調な成果を挙げました。日本で唯一のM&A専門誌でありWEBメディアでもある「MARR」事業も引き続き好調なアクセス数を記録し、主力のデータベースサービスの価格改定による値上げも奏功し、売上高は前事業年度と比べて増収となっております。 b.経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、市場環境、競合の状況あるいは法整備の影響など、様々な要因が挙げられます。 これらの要因によって成約案件の数や単価が減少した場合、経営成績に影響を与える場合があります。その他の要因については「第2[事業の状況] 3[事業等のリスク]」に記載しております。 c.当社グループの資本の財源及び資金の流動性について 当社グループの運転資金、設備投資資金といった主な資金需要は自己資金により調達しており、一年以内に満期となる定期預金などで一部運用しておりますが、投機的な金融商品は保有しておらず、時宜に応じて機動的な成長投資を行うことができるよう、資金の流動性を維持する方針としております。 (3) 並行開示情報 「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(第3編から第6編までを除く。以下「日本基準」という。)により作成した要約連結財務諸表、要約連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更は、次のとおりであります。 なお、日本基準により作成した要約連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査を受けておりません。 また、日本基準により作成した要約連結財務諸表については、単位未満切り捨てで記載しております。 ① 要約連結貸借対照表(日本基準) (単位:千円) 前連結会計年度(2024年9月30日)   当連結会計年度(2025年9月30日) 資産の部 流動資産   40,691,646   46,924,244 固定資産 有形固定資産   1,074,219   863,572 無形固定資産   541,915   91,605 投資その他の資産   4,832,132   4,047,300 固定資産合計   6,448,266   5,002,478 資産合計   47,139,913   51,926,723 負債の部 流動負債   5,602,397   6,869,147 固定負債   1,127,760   1,124,909 負債合計   6,730,157   7,994,056 純資産の部 株主資本   39,781,483   44,026,010 その他の包括利益累計額   165,738   △632,942 新株予約権   462,532   539,599 純資産合計   40,409,755   43,932,666 負債純資産合計   47,139,913   51,926,723 ② 要約連結損益計算書及び要約連結包括利益計算書(日本基準) 要約連結損益計算書(日本基準) (単位:千円) 前連結会計年度(自 2023年10月1日至 2024年9月30日)   当連結会計年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日) 売上高   19,166,533   22,449,092 売上原価   6,860,807   8,281,497 売上総利益   12,305,726   14,167,594 販売費及び一般管理費   5,930,619   6,395,877 営業利益   6,375,107   7,771,717 営業外収益   7,121   101,115 営業外費用   1,589   2,137 経常利益   6,380,639   7,870,694 特別利益   88,584   183,104 特別損失   ―   352,404 税金等調整前当期純利益   6,469,223   7,701,393 法人税等   2,004,755   2,186,456 当期純利益   4,464,468   5,514,937 親会社株主に帰属する当期純利益   4,464,468   5,514,937 要約連結包括利益計算書(日本基準) (単位:千円) 前連結会計年度(自 2023年10月1日至 2024年9月30日)   当連結会計年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日) 当期純利益   4,464,468   5,514,937 その他の包括利益合計   161,168   △798,681 包括利益   4,625,636   4,716,255 (内訳) 親会社株主に係る包括利益   4,625,636   4,716,255 ③ 要約連結株主資本等変動計算書(日本基準) 前連結会計年度(自 2023年10月1日 至 2024年9月30日) (単位:千円) 株主資本   その他の 包括利益累計額   新株予約権   純資産合計 当期首残高   36,587,359   4,570   569,325   37,161,255 当期変動額   3,194,124   161,168   △106,792   3,248,500 当期末残高   39,781,483   165,738   462,532   40,409,755 当連結会計年度(自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) (単位:千円) 株主資本   その他の 包括利益累計額   新株予約権   純資産合計 当期首残高   39,781,483   165,738   462,532   40,409,755 当期変動額   4,244,526   △798,681   77,066   3,522,911 当期末残高   44,026,010   △632,942   539,599   43,932,666 ④ 要約連結キャッシュ・フロー計算書(日本基準) (単位:千円) 前連結会計年度(自 2023年10月1日至 2024年9月30日)   当連結会計年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日) 営業活動によるキャッシュ・フロー   3,844,291   8,342,742 投資活動によるキャッシュ・フロー   △2,680,830   △26,102,477 財務活動によるキャッシュ・フロー   △1,270,175   △1,143,155 現金及び現金同等物に係る換算差額   △1,572   △898 現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   △108,286   △18,903,789 現金及び現金同等物の期首残高   35,255,168   35,146,881 現金及び現金同等物の期末残高   35,146,881   16,243,092 ⑤ 要約連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更(日本基準) 前連結会計年度(自 2023年10月1日 至 2024年9月30日) 該当事項はありません。 当連結会計年度(自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) (会計方針の変更) (「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等の適用) 「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日。以下「2022年改正会計基準」という。)等を当連結会計年度の期首から適用しています。 法人税等の計上区分(その他の包括利益に対する課税)に関する改正については、2022年改正会計基準第20-3項ただし書きに定める経過的な取扱い及び「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号2022年10月28日。以下「2022年改正適用指針」という。)第65-2項(2)ただし書きに定める経過的な取扱いに従っています。なお、当該会計方針の変更による連結財務諸表への影響はありません。 また、連結会社間における子会社株式等の売却に伴い生じた売却損益を税務上繰り延べる場合の連結財務諸表における取扱いの見直しに関連する改正については、2022年改正適用指針を当連結会計年度の期首から適用しています。当該会計方針の変更は、遡及適用され、前連結会計年度については遡及適用後の連結財務諸表となっています。なお、当該会計方針の変更による前連結会計年度の連結財務諸表への影響はありません。 (4) 経営成績等の状況の概要に係る主要な項目における差異に関する情報 前連結会計年度(自 2023年10月1日 至 2024年9月30日) 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記」の「34.IFRS初度適用」をご参照ください。 当連結会計年度(自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) (有形固定資産) 日本基準では有形固定資産(リース資産を除く)の減価償却方法について、定率法(ただし、2016年4月1日以降に取得した建物附属設備は定額法)を採用していましたが、IFRSでは主として定額法を採用しております。 この結果、IFRSでは日本基準に比べて、「有形固定資産」が56,412千円増加しております。 (のれん) 日本基準では、のれんについて一定の期間で償却していましたが、IFRSではのれんの償却は行わず、移行日以降の償却を停止しております。この結果、IFRSでは日本基準に比べて「販売費及び一般管理費」が193,460千円減少しております。 また、日本基準では株式会社レコフに配分されたのれんについて、当連結会計年度においてのれんの未償却残高を一括償却し193,460千円を「特別損失」として計上しております。IFRSでは移行日において、株式会社レコフに配分されたのれんについて全額減損損失を計上したため、当連結会計年度においては減損損失を計上しておりません。この結果、日本基準において「特別損失」で計上していた193,460千円を、IFRSでは計上しておりません。 (リース) 日本基準では、借手のリースについてファイナンス・リースとオペレーティング・リースに分類し、オペレーティング・リースについては通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を行っておりました。IFRSでは、借手のリースについてファイナンス・リースまたはオペレーティング・リースに分類せず、リース取引について使用権資産及びリース負債を認識しております。また、日本基準ではフリーレント等のインセンティブのあるオペレーティング・リースについて、インセンティブを含む支払リース料総額を契約期間にわたり定額法で認識していましたが、IFRSでは使用権資産及びリース負債の計上に当たり、費用発生額と支払額の差額である未払費用を取り崩しております。 この結果、IFRSでは日本基準に比べて「使用権資産」が2,279,745千円及び「リース負債」が3,092,442千円増加し、流動負債の「その他」が129,341千円減少しております。 また、当連結会計年度において株式会社レコフの事業計画を見直した結果、減損損失を計上しております。IFRSにおいては、「使用権資産」の増加にともない、日本基準に比べて減損損失が598,412千円増加しております。 (資産除去債務) 日本基準では、資産除去債務につき敷金から控除する会計処理を行っていました。IFRSでは、引当金として負債認識するとともに、対応する有形固定資産または使用権資産の取得原価に加算したうえで減価償却を行う会計処理を行っております。 この結果、IFRSでは日本基準に比べて「使用権資産」が423,156千円、「その他の金融資産」が549,907千円、「引当金」が918,252千円増加しております。 また、当連結会計年度において株式会社レコフの事業計画を見直した結果、減損損失を計上しております。IFRSにおいては、「使用権資産」の増加にともない、日本基準に比べて減損損失が67,961千円増加しております。 (未払有給休暇) 日本基準では認識していなかった従業員の未消化の有給休暇について、IFRSでは債務として認識しております。 この結果、IFRSでは日本基準に比べて流動負債の「その他」が96,074千円増加しております。 (新株予約権) 日本基準では新株予約権の戻入に係る金額を特別利益として計上しておりましたが、IFRSでは資本として会計処理しております。 この結果、日本基準において「特別利益」で計上していた183,104千円を、IFRSでは計上しておりません。

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開示資料

出典

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  • 決算説明資料2026年9月期 第3四半期決算説明資料2026-07-30

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