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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

東洋エンジニアリング

TOYO ENGINEERING CORPORATION6330 · Prime · 建設業

プラントエンジニアリングの老舗。石油・ガスから医薬・AIまで多分野のEPCをグローバルに手掛ける。

概要

東洋エンジニアリングは1961年に創業した総合エンジニアリング企業で、石油・ガス・化学プラントなどの設計・調達・建設(EPC)を主力とする。中東やアジア向けの大型プロジェクトを数多く手がけてきたが、近年は受注競争の激化や工事遅延により業績が低迷。2026年3月期には営業損失190億円、親会社株主帰属当期純損失149億円を計上し、再生が急務となっている。連結従業員数は4,559人、本社は千葉県千葉市。

石油・ガスプラントに始まる中東での実績

東洋エンジニアリングの事業の中核は石油・ガス分野のプラントEPCである。1970年代から中東向けの大型プロジェクトを多数受注し、現在も期首繰越工事高で海外石油・ガスが約598億円(2025年3月期)を占める。同社は原油精製や天然ガス処理プラントの設計・調達・建設を一貫して請け負い、長年の実績で顧客基盤を築いてきた。しかし、近年は石油化学や発電分野との競合も激しく、受注単価の低下や工事遅延が収益を圧迫している。2026年3月期の受注実績では、海外石油・ガスは72.5億円と前期比79.8%減となり、同事業の収縮が顕著である。

化学・水・発電へ拡大した事業ポートフォリオ

石油・ガスだけでなく、化学分野(石油化学プラントや一般化学プラント)、水処理プラント(海水淡水化・上下水処理)、発電プラント(ガス火力・石炭火力など)にも事業を広げている。さらに医薬、ファインケミカル、バイオ、環境、資源開発、人工知能など多様な産業向けプラントも手掛ける。2025年3月期の受注実績では、国内の医薬・環境・産業施設が367億円と前期比約4倍に急増しており、非石油分野へのシフトが進んでいる。ただし、同事業の収益性は依然として低く、全体の利益を押し上げるまでには至っていない。

売上の大半を海外が占めるグローバル展開

同社の完成工事高は海外が約8割を占める。主要な子会社としてToyo Engineering India Private Limited(インド)、PT. Inti Karya Persada Tehnik(インドネシア)、東洋工程(上海)有限公司(中国)、Toyo U.S.A., Inc.(アメリカ)などを擁し、現地法人がプロジェクトを遂行する。しかし、海外案件では現地の法律・慣習や為替変動のリスクがあり、ブラジル向けガス火力発電案件では収支が大きく悪化し、2026年3月期の完成工事総利益を196億円減少させる要因となった。現在はリスク管理を強化し、案件選別を徹底している。

30社から成る連結グループ体制

当社および子会社23社、関連会社7社の合計30社でグループを構成する。国内子会社にはテックビジネスサービス株式会社(業務支援)、テックプロジェクトサービス株式会社(建設工事の請負・設計)などがある。グループ全体で単一セグメント(EPC事業)として経営され、プロジェクトのリスク管理や技術開発を共同で行っている。2024年12月には本社を千葉市美浜区に移転し、エンジニアリング機能を集約した。連結純資産は437億円(2026年3月期)で、前期から165億円減少している。

業界の中での役割は産業プラントEPC(設計・調達・建設)請負にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01石油・ガス主力

石油・ガス分野のプラントEPCを提供。長年のプロジェクト実績と技術力で顧客の要求に対応。

日本初の本格的石油化学プラント輸出等の実績

主な製品・サービス1
石油・ガスプラント
石油精製、天然ガス処理プラント等の設計・調達・建設。

02化学主力

石油化学、一般化学プラントのEPCを提供。

主な製品・サービス2
石油化学プラント
エチレン等の基礎化学品プラントの設計・建設。
一般化学プラント
各種化学製品の製造プラント。

03準主力

水処理プラント(海水淡水化、上下水処理等)のEPCを提供。

主な製品・サービス1
水処理プラント
工業用水・飲料水向け水処理施設の設計・建設。

04発電準主力

火力発電、再生可能エネルギー等の発電プラントEPCを提供。

主な製品・サービス1
発電プラント
ガス火力、石炭火力等の発電設備の設計・建設。

05その他産業副次

医薬、ファインケミカル、バイオ、環境、資源開発、人工知能など多様な産業向けプラントのEPC及びコンサルティング・技術指導を提供。

主な製品・サービス3
医薬プラント
医薬品製造施設の設計・建設。
ファインケミカルプラント
高機能化学品プラントの設計・建設。
環境プラント
廃棄物処理・リサイクル施設等。

製品と技術

中東で鍛えた石油・ガスプラントEPC

同社の代表的製品は石油精製プラントと天然ガス処理プラントである。中東諸国向けに大型プロジェクトを多数完工し、設計から試運転までの一貫EPCを提供する。2025年3月期の受注実績では、海外石油・ガス分野の期中受注が359.6億円に上った。ただし、同事業は受注競争の激化で採算が悪化しており、同社はリスク管理を徹底し、採算性の高い案件に絞る方針を示している。

エチレンから特殊化学品まで扱う化学プラント

石油化学プラントではエチレンなどの基礎化学品製造設備、一般化学プラントでは各種化学品の生産設備を手掛ける。2025年3月期の受注実績では、海外化学・肥料分野が385.0億円と全分野で最大だった。近年はカーボンニュートラル対応のグリーンアンモニア製造プラントなど、環境配慮型の案件も増えており、インドネシアでグリーンアンモニア製造のFEED(基本設計)を2025年11月に完了した。

水・発電・環境分野への展開とその課題

水処理プラント(海水淡水化・上下水処理)、発電プラント(ガス火力・石炭火力)、環境プラント(廃棄物処理・リサイクル)も提供している。2025年3月期の受注実績では、海外発電・交通システム等が539.1億円と急増したが、ブラジル向けガス火力発電案件で収支が大幅に悪化し、完成工事総利益を196億円減少させる原因となった。同事業ではリスクの高い案件を回避し、安定的な収益が見込める案件に注力する方針である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 石油・ガス日本初の本格的石油化学プラント輸出等の実績

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

プラントエンジ大手だが、業績不透明

石油化学プラントなどのエンジニアリング大手。ショーボンドHDやミライト・ワン等の建設業と競合するが、国際プロジェクト受注に強み。ただし直近業績データがなく、受注環境の不透明感が強い。大手としてのブランド力はあるが、プロジェクトの大型化による収益変動リスクが課題。

強み

  • 国内外で多くの大型プラントを手掛け、豊富な実績と信用力。
  • 石油化学、ガス、環境等多岐にわたるエンジニアリング技術。
  • 世界各地に拠点を持ち、国際プロジェクトに対応可能。
  • 大手石油会社や化学メーカーと長期関係を構築。

課題

  • 直近の財務データがなく、収益動向が把握しづらい。
  • 大型案件の遅延やコスト超過リスクが収益を圧迫。
  • 海外エンジ会社との競争が激しく、採算性が低下傾向。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が東洋エンジニアリング

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11518三井松島ホールディングス1,501億円15.5倍
24694ビー・エム・エル1,496億円18.0倍
33865北越コーポレーション1,474億円20.7倍
48032日本紙パルプ商事1,452億円30.7倍
58074YUASA1,421億円11.3倍
66330東洋エンジニアリング1,314億円
76080M&Aキャピタルパートナーズ1,308億円22.5倍
89824泉州電業1,303億円16.6倍
92874横浜冷凍1,302億円41.1倍
109832オートバックスセブン1,287億円14.7倍
112760東京エレクトロン デバイス1,286億円15.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

本店開設からインド進出まで(1961-1976)

1961年5月、東京都中央区日本橋本町に本店事務所を開設した。1973年4月には旅行・保険代理業のテック航空サービス株式会社を設立し、多角化の第一歩を踏み出す。1976年11月にはインドでの事業展開を目的にToyo Engineering India Limitedを設立、海外進出の基盤を築いた。この時期はまだ国内市場を中心に営業していたが、1979年の合併を機に資本基盤を強化し、上場への道を準備した。

上場と米韓拠点の設立(1979-1988)

1979年4月、株式の額面変更のため旧・寿商事株式会社と合併(合併比率1:10)。同年7月には不動産管理の株式会社サンテックを設立。1980年11月に東京証券取引所市場第二部に上場、1982年9月には第一部銘柄に指定された。1986年3月には米国調達強化のためToyo U.S.A., Inc.を設立、1988年2月には韓国のTMS Engineering Corporationに出資するなど、海外調達・エンジニアリング網を拡充した。

総合エンジニアリングセンター統合とアジア展開(1990-2004)

1990年5月、千葉県習志野市に総合エンジニアリングセンターを開設し、エンジニアリング機能を統合。1999年5月には本社機能を同センターに移管し、業務の効率的一体運営を図った。2000年7月、韓国子会社をToyo Engineering Korea Limitedに商号変更。2004年12月には中国に東洋工程(上海)有限公司を設立し、アジア市場への本格進出を果たした。同時に、国内子会社の再編も進められた。

インドネシア進出と社内再編(2012-2015)

2012年2月、インドネシアのPT. Inti Karya Persada Tehnikに出資し、東南アジア事業を強化。同年4月にはテックソフトアンドサービス株式会社と株式会社サンテックが合併しテックビジネスサービス株式会社に、7月には株式会社テクノフロンティアがテックプロジェクトサービス株式会社に商号変更されるなど、グループ内再編を進めた。2015年1月、インド子会社をToyo Engineering India Private Limitedに変更し、現地法人化を完了した。

市場区分変更と本社移転(2022-2024)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。同年7月、東京本社を港区西新橋に移転。2024年12月には本社・総合エンジニアリングセンターを千葉市美浜区に移転し、本店を同所に変更。東京本社は東京オフィスに改称され、千葉への機能集約が完了した。この間、業績は低迷が続き、2026年3月期には営業赤字に転落した。

年表25件を開く

1960年代

  • 1961年5月本店事務所を「東京都中央区日本橋本町3丁目5番地」に開設。
  • 1968年10月本店事務所を「東京都千代田区霞が関3丁目2番5号」に移転。

1970年代

  • 1973年4月旅行業、保険代理業を目的として、テック航空サービス株式会社を設立(現・連結子会社)。
  • 1976年11月創業インドでの事業展開を図るため、Toyo Engineering India Limitedを設立。
  • 1979年4月M&A株式の額面変更のため東洋エンジニアリング株式会社(旧・寿商事株式会社)と合併(合併比率1:10)。
  • 1979年7月創業不動産の取得、管理ならびに各種技術サービスを目的として、株式会社サンテックを設立。

1980年代

  • 1980年11月上場東京証券取引所市場第二部へ上場。
  • 1982年9月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 1986年3月アメリカでの調達体制強化のため、Toyo U.S.A., Inc.を設立(現・連結子会社)。
  • 1986年11月技術・事務サービス事業の人材派遣とサービスの請負を目的として、テックソフトアンドサービス株式会社に出資。
  • 1987年1月創業中小規模の建設工事の請負と設計を主たる目的として、株式会社テクノフロンティアを設立。
  • 1988年2月韓国内でのエンジニアリングおよび機器調達を目的として、TMS Engineering Corporationに出資。

1990年代

  • 1990年5月M&A「千葉県習志野市茜浜2丁目8番1号」に、エンジニアリング機能の統合強化のため総合エンジニアリングセンターを開設。
  • 1992年10月商号変更United Toyo Engineering Sdn. Bhd.の商号をToyo Engineering & Construction Sdn. Bhd.に変更(現・連結子会社)。
  • 1999年5月業務の効率的一体運営を目的として、本社機能を総合エンジニアリングセンターに移管し、旧総合エンジニアリングセンターを本社・総合エンジニアリングセンターに、旧本社を東京本社(本店)に改称。

2000年代

  • 2000年7月商号変更TMS Engineering Corporationの商号をToyo Engineering Korea Limitedに変更(現・連結子会社)。
  • 2004年12月中国での事業展開を図るため、東洋工程(上海)有限公司を設立(現・連結子会社)。
  • 2007年8月東京本社(本店)事務所を「東京都千代田区丸の内1丁目5番1号」に移転。

2010年代

  • 2012年2月インドネシアでの事業拡大を図るため、PT. Inti Karya Persada Tehnikに出資(現・連結子会社)。
  • 2012年4月M&Aテックソフトアンドサービス株式会社および株式会社サンテックが合併し、商号をテックビジネスサービス株式会社へ変更(現・連結子会社)。
  • 2012年7月商号変更株式会社テクノフロンティアの商号をテックプロジェクトサービス株式会社に変更(現・連結子会社)。
  • 2015年1月商号変更Toyo Engineering India Limitedの商号をToyo Engineering India Private Limitedに変更(現・連結子会社)。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2022年7月東京本社(本店)事務所を「東京都港区西新橋1丁目1番1号」に移転。
  • 2024年12月本社・総合エンジニアリングセンターを「千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目1番地」に移転するとともに本店とし、東京本社(本店)事務所を東京オフィスに改称。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    EPC収益の安定化

    受注前審査、契約条件管理、履行中モニタリングを徹底し、リスクに見合わない案件を排除することで、安定的な利益創出を目指す。

  2. 02

    プラントライフサイクル全体への事業転換

    EPCを核としつつ、構想から設計、建設、運用、保全、改修まで一貫した価値創出モデルに転換。O&M、ファインケミカル、バイオ医薬、次世代地熱、重要鉱物を成長ドライバーとする。

  3. 03

    重点地域への戦略的資源配分

    インド、中央アジア、アフリカに経営資源を集中投入し、成長市場でのプレゼンスを高める。

  4. 04

    二軸収益モデルの構築

    長期ビジョン「TOYO VISION 2040」のもと、フロー型ビジネス(EPC等)とストック型ビジネス(O&M等)を組み合わせた収益構造を確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で4,559人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は920万円で、9期前と比べて+28.2%平均年齢は42.4歳、平均勤続年数は15.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,287
2018年3月4,085
2019年3月71843.817.63,997
2020年3月79843.917.63,991
2021年3月68543.817.53,943
2022年3月82443.416.94,037
2023年3月85543.416.64,005
2024年3月87643.115.94,094
2025年3月95842.515.45,17450
2026年3月92042.415.34,559−417

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率77.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社11(国内 6 / 海外 5、うち連結子会社 10) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社・総合エンジニア リングセンター — 千葉県千葉市美浜区2,912百万円
EPC事業
主な関係会社
  • 国内
    テックプロジェクトサービス㈱
    千葉県千葉市 美浜区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    テックビジネスサービス㈱
    千葉県千葉市 美浜区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    テック航空サービス㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Toyo Engineering Korea Limited (注)1
    大韓民国 ソウル · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東洋工程(上海)有限公司(注)1,2
    中華人民共和国 上海 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Toyo Engineering India Private Limited (注)1,2
    インド ムンバイ · 連結子会社
    議決権98.9%
  • 海外
    Toyo Engineering & Construction Sdn. Bhd.
    マレーシア クアラルンプール · 連結子会社
    議決権32.5%
  • 国内
    Toyo U.S.A., Inc. (注)1
    アメリカ合衆国 ヒューストン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT. Inti Karya Persada Tehnik (注)2
    インドネシア ジャカルタ · 連結子会社
    議決権47.0%
  • 海外
    TS Participações e Investimentos S.A. (注)1, 3
    ブラジル サンパウロ · 連結子会社
    議決権97.7%
  • 海外
    Offshore Frontier Solutions Pte. Ltd.
    シンガポール · 持分法適用会社
    議決権35.0%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • INTOYO ENGINEERING INDIA PRIVATE LIMITED

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発ナフサ分解炉の高度化技術の開発アンモニア燃料のナフサ分解炉実用化
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-03-30
    11億円
  • 調達
    バイオジェット燃料生産技術開発事業 一貫製造プロセスに関するパイロットスケール試験 高性能噴流床ガス化とFT合成による純バイオジェット燃料製造パイロットプラントの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-06-15
    8,655万円
  • 調達
    エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業実証要件適合性等調査再生可能エネルギーの出力変動時においてグリーンアンモニア合成プラント安定運転を実現するための製造技術の実証研究(チリ)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-07-13
    1,803万円
  • 調達
    エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業実証要件適合性等調査エチレン分解炉からのCO2排出ゼロを実現するための分解炉電化技術実証研究(タイ)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-12-22
    1,657万円
  • 調達
    戦略的省エネルギー技術革新プログラム化学産業において近い将来実現が期待される省エネルギー技術等に関する調査
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-02-28
    1,481万円
  • 調達
    水素社会構築技術開発事業総合調査研究革新的水素製造技術等に関する海外研究動向調査(水素製造技術に係る海外の技術に関する動向調査)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-06-15
    1,464万円
  • 調達
    脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業実証要件適合性等調査アンモニア分解水素及びアンモニアオフテイカー調査、およびアンモニア分解装置の安定稼働を実現するための実証研究(タイ)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-07-29
    699万円
  • 調達
    カーボンリサイクル・火力発電の脱炭素化技術等国際協力事業カーボンリサイクル・火力発電の脱炭素化技術等に係る調査カーボンリサイクル関連技術及び脱炭素化技術等の海外展開可能性の調査/インドにおけるe-fuel技術の展開可能性調査
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-09-26
    557万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績の推移

有価証券報告書 14期分

直近14期の通期業績。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4015
2014年3月4910
Toyo Engineering India Limitedの商号をToyo Engineering India Private Limitedに変更(現・連結子会社)。
2015年3月−253−210
2016年3月3930
2017年3月1615
2018年3月−278−268
2019年3月34−8
2020年3月2517
2021年3月288
2022年3月3116
2023年3月3916
2024年3月7098
2025年3月266520
2026年3月−190−114−149

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが93億円、投資CFが2億円で、差し引きのフリーCFは95億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は870億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−190−16−5−206717
2014年3月212−1632196969
2015年3月−4296−14354905
2016年3月464−118113461,241
2017年3月190−166−15241,227
2018年3月−22864−12−1641,065
2019年3月−25814168−244979
2020年3月−18780−62−107802
2021年3月178−27−5151945
2022年3月−68−7976−147898
2023年3月156−95−1661959
2024年3月6073−111331,091
2025年3月−231−1987−429725
2026年3月9326395870

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,611億円。このうち返さなくてよい自己資本が437億円で、自己資本比率は16.7%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,4077111,69628.9
2014年3月2,5757481,82728.5
2015年3月2,6164502,16617.2
2016年3月3,2185102,70815.8
2017年3月3,1715132,65816.2
2018年3月2,5192522,26710.0
2019年3月2,3973642,03315.1
2020年3月2,0873601,72717.2
2021年3月2,1834011,78218.3
2022年3月2,4094461,96318.4
2023年3月2,5634912,07219.1
2024年3月2,8606422,21822.4
2025年3月2,8666022,26420.9
2026年3月2,6114372,17416.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,052億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
125億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2,174億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り140社中135位あたり、逆に低いのは自己資本比率140社中138位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
16.7%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,499で、1年前と比べて+52.0%過去52週の値幅のなかでは15%の位置にある。

¥2,499-4.2%1ヶ月+25.1%1年+52.0%時価総額1,314億円
過去52週の値幅
安値¥1,437高値¥8,760

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)24.4倍
PBR3.14倍
配当利回り1.00%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に2408円と前日比+6.31%と上昇し、直近1ヶ月で+26.54%と急伸しています。25日線(2094円)を約15%上回り、75日線(2067円)も大きく上抜けています。ただし52週高値8760円からは約73%下落した水準であり、低位株のリバウンドと見られます。出来高は直近で270万株と高水準が続いており、投機的な買いが旺盛です。RSIは66.2とまだ上昇余地があると見られますが、ボラティリティの高さには注意が必要です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERが算出できず、PBR 2.54倍は業界平均1.51倍を上回り割高。ROE 3.3%と低収益で、配当利回り1.33%は業界平均3.40%を大きく下回る。配当性向87.5%と高いが、2026/3期に営業赤字・最終赤字が予想され、業績悪化により配当の持続性も懸念される。

指標この会社業種平均
PER (予想)24.4倍
PBR3.14倍1.55倍
ROE3.3%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績低迷からの再生が最大の論点。2026年3月期に営業赤字転落見込みだが、受注回復とコスト削減で反転できるかが焦点。強気派は既存の強固な顧客基盤と新興国需要を評価する一方、弱気派は競争激化とコスト管理の甘さを懸念。

プラスに働く材料7
  • 長期顧客との関係

    中東・アジアで培った実績と信頼が新規案件獲得に有利。

  • 新興国需要回復

    脱炭素やエネルギー転換でプラント投資は中長期で増加傾向。

  • コスト削減施策

    徹底したコスト管理で赤字からの反転が可能との期待。

  • 大型プラント受注の積み上げ2026年下期影響

    FY25/3営業利益26億円からFY26/3は▲190億円の転落、受注回復が必要

  • コスト削減による収益改善継続影響

    FY26/3の営業赤字190億円から黒字転換への構造改革期待

  • 海外プロジェクトの採算改善2027年〜2028年影響

    中東・アジア案件の採算改善で収益貢献の可能性

  • PBR2.5倍の割安修正期待次回決算発表後影響

    現在PBR2.5倍だが、業績回復で更なる上昇余地

マイナスに働く材料7
  • 受注競争激化

    中国や韓国勢の低価格攻勢で採算悪化が続く。

  • 工事遅延リスク

    過去の巨額損失案件の再発リスクが常につきまとう。

  • 財務体力の低下

    赤字拡大で自己資本減少、資金調達に影響する懸念。

  • FY26/3の大幅赤字継続リスク2026年Q3影響

    営業赤字190億円が予想より拡大する場合、株価急落

  • 大型案件の損失計上リスク不定影響

    過去のプロジェクトで追加損失が発生する可能性

  • 受注低迷による収益基盤の脆弱化継続影響

    新規大型受注が不調で、赤字が長期化する懸念

  • ROE3.3%の低収益性継続影響

    自己資本利益率が低く、投資魅力低下の一因

次の決算で確かめる点
受注高
将来収益の先行指標。赤字脱却には受注回復が不可欠。
受注残高
既に確保した工事量を示し、業績の安定性を測る。
営業利益率
コスト管理と採算改善の進捗を直接示す指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり25で、前期から7.4%いまの株価に対する利回りは1.00%。

年間配当
¥25
1株あたり
配当利回り
1.00%
いまの株価に対して
配当性向
87.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1090.1
2024年3月27170.04.5
2025年3月25−7.487.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥25

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ68,548人。区分でいちばん多いのは個人・その他47.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.6%を占め、残る62.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他38.132.433.228.832.947.7
事業法人26.626.527.026.726.821.1
金融機関24.833.425.726.827.816.4
証券会社2.31.22.62.63.37.3
外国法人8.26.511.415.19.17.1
自己株式0.40.40.40.40.40.4
外国人個人0.10.10.10.10.10.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01三井物産株式会社16.65
02インテグラルTeam投資事業有限責任組合10.29
03株式会社日本カストディ銀行(三井住友信託銀行再信託分・三井化学株式会社退職給付信託口)9.77
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.24
05株式会社SBI証券2.77
06大成建設株式会社1.90
07Innovation Alpha Team L.P.1.58
08BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.14
09楽天証券株式会社共有口1.02
10株式会社三井住友銀行0.89

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-04-07
    インテグラルTeam株式会社
    新規の大量保有報告
    5.96%
    -3.24pt
  • 2026-04-07
    インテグラルTeam株式会社
    新規の大量保有報告
    3.67%
    -2.29pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−3456%、1株純資産は14期で+105%。直近期のROEは3.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月83632.153.822.2
2014年3月53831.493.9
2015年3月−109234
2016年3月162666.318.5
2017年3月381,3372.936.390.1
2018年3月−700655
2019年3月−21554
2020年3月285444.611.4
2021年3月146512.256.2
2022年3月287673.823.0
2023年3月288853.520.1
2024年3月1681,27717.45.84.5
2025年3月341,1743.320.187.5
2026年3月−255743

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額239百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
永松治夫取締役会長6924,452
細井栄治代表取締役 取締役社長6614,600
鳥越紀良代表取締役654,900
鈴木恭孝取締役625,800
三代川康雄取締役617,814
田代真巳取締役747,000
山本礼二郎取締役65
寺澤達也取締役652,800
宮入小夜子取締役694,500
根村俊彦常任監査役(常勤)674,300
吉田寛監査役(常勤)613,300
松尾英喜監査役70
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
三好貴子監査役50
松室健取締役会長672,700
都築豊久常任監査役(常勤)63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)716016023
監査役2434322
社外取締役636366

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容387字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社および当社の関係会社30社(子会社23社、関連会社7社)により構成されており、主な事業内容であるEPC事業は、石油、ガス、石油化学、一般化学、水、発電、高度生産システム、医薬、ファインケミカル、バイオ、環境、資源開発、人工知能その他各種産業におけるプラントの研究・開発協力、企画、設計、機器調達、建設、試運転、技術指導などを内容としており、当社および当社のグループ会社が、グローバルな体制で、変化する顧客ニーズにフレキシブルに応える総合エンジニアリングビジネスを展開しております。 なお、当社グループは、EPC事業ならびにこれらの付帯事業の単一セグメントであります。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) 1 上記事業の系統図に記載のほか、子会社13社、関連会社6社があります。 2 ○ 連結子会社 * 持分法適用関連会社
経営方針・対処すべき課題6,232字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 当社グループは、変化する事業環境の中で、世界に点在する当社グループ企業の全従業員が、共通する使命感、価値観のもとでグループとしての一体感を高めていくことを目的に、Mission、Vision、Values、いわゆるMVVを制定しております。 ◆グループ・ミッション(使命):“Engineering for Sustainable Growth of the Global Community” 世界水準のエンジニアリングの提供によって、多様な顧客各社の課題を総合的に解決し、顧客ニーズの充足を実現するとともに、エネルギー・素材等の供給と環境保全を調和させ、持続性のある地球社会の実現に貢献します。 ◆グループ・ビジョン(目指す企業像):“Global Leading Engineering Partner” 世界第一級のエンジニアリング企業グループとして、顧客の立場に立脚し共に課題を解決することによって、品質、HSE(健康・安全・環境)、納期、価格等を含む総合的な価値を提供し、顧客にとって最も信頼できる継続的なパートナーとなります。 ◆グループ・バリュー(価値観・行動基準):“Integrity, Creativity, Diversity, Learning, Team” 東洋エンジニアリンググループで働く一人ひとりの役職員は、これらの価値観を共有して行動します。 Integrity   :誠意と責任を持って業務を遂行します。 Creativity   :知恵と創造力を発揮し、顧客とともに、もしくは自ら、新たな価値を創造します。 Diversity   :個性、人格、ならびに各国、各地域の文化、慣習を尊重します。 Learning   :進取の気性で、新たな経験、技能、知識を獲得します。 Team   :自社グループ内はもとより、顧客や協業先とのチームプレイを通じて、成果を実現します。 上記の経営方針に基づき、当社グループは、5つの強み(プロジェクトマネジメント力、受注前リスク管理・案件選別力、技術・共創による事業創出力、アライアンス構築力、グローバル事業推進力)を一体的に発揮し、顧客への価値提供と当社の収益性の向上を実現します。 そのうえで、長期ビジョン「TOYO VISION 2040」で掲げるフロー型ビジネスとストック型ビジネスによる二軸収益モデルの構築に向け、2026年度から2030年度までの中期経営計画において、経営基盤を一層強靱にしつつ、「EPCの枠を超え、社会価値を共創・実装するパートナー」への進化を目指してまいります。 (2) 経営環境 当連結会計年度における世界経済全体としては、金融環境の改善やAI関連投資の好調等もあり底堅い成長を維持しましたが、今後は、中東情勢を始めとする地政学リスクの高まりに起因するエネルギー価格の上昇、サプライチェーンの混乱、先行きの不確実性上昇等に伴う各国経済の下振れリスク、AI開発・利活用に不可欠な電力・半導体の不足など供給制約が深刻化した場合の混乱リスク等に注視が必要です。 地域別に見ると、米国経済は、トランプ政権下での減税や関税合意等に基づく対米投資拡大、AI需要の拡大を背景に、国内生産回帰に向けた設備投資やデータ・エネルギー関連の設備投資が堅調に推移する見込みです。一方、中東情勢への関与や関税政策などの対外政策については、先行きの不確実性が極めて高く、景気や金融市場に与える影響に注視が必要です。欧州経済は、堅調な雇用・所得環境に伴う個人消費の拡大とデジタル・脱炭素・防衛分野の設備投資の本格化が見込まれますが、地政学リスクの高まりやEUの中心であるフランスの大統領選挙の結果によっては、金融市場の混乱やEUの政策調整の難航に伴う競争力の低下、個人消費の下振れが懸念されます。中国経済は、景気刺激策の効果一巡により成長が鈍化しています。今後、米国からの対中圧力が高まり緊張が再燃するリスク、AI投資の調整を契機とした都市部消費の落ち込みやそれに伴う不動産市況の更なる冷え込みなどのリスクに注視が必要です。日本経済は、中東情勢の緊迫化により、物価上昇が個人消費を抑制することが見込まれるものの、企業の賃上げ継続に伴う実質賃金の改善が個人消費を下支えし、企業の設備投資は、デジタル化・脱炭素・サプライチェーン強靭化に向けた取り組みを背景に拡大傾向が続く見込みです。一方で人手不足が深刻化しており、引き続き労働力の確保および限られた労働力の下での生産性向上が課題となっております。 このような経済状況を受け、当社グループの事業環境としては、 ① カーボンニュートラル事業については、米国のパリ協定再離脱、米国IRA(インフレ抑制法)におけるクリーン水素生産控除(45V)の支援対象期間終了の前倒し等による政策進捗の鈍化がみられるものの、全世界的に脱炭素化や経済安全保障上のレジリエンス強化の観点から、政府支援で民間投資を後押しする動きは今後も継続していくものと見られます。中東情勢の悪化によるエネルギー供給不安は、短期的には原油・ガス価格の上昇や化石燃料依存の強化を通じてエネルギー安全保障を圧迫する一方で、化石燃料の地政学リスクが改めて意識され、再生可能エネルギーを軸とするエネルギートランジションを中長期的に後押しする契機になっています。インドネシアにおけるグリーンアンモニア製造、バンカリング(船舶への燃料供給行為)向け燃料アンモニア供給事業に関しては、2024年8月にPupuk Indonesia Holding Companyおよび伊藤忠商事株式会社と共同開発契約を締結し、2025年11月にFEED(基本設計)を完了しましたが、国際海事機関(IMO)のネットゼロ・フレームワーク(NZF)の審議・採択を1年延期するとの決議を受け、事業化の時期は検討中です。CCS(CO2回収・貯留)に関しては、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)により、2030年度までのCO2貯留開始に向けた先進的CCS事業候補が選定され、当社においてもFS(事業化調査)/Pre-FEED(概念設計)が進捗しております。地熱発電に関しては、インドネシアの政府および民間企業とインドネシアにおける包括的な地熱活用のマスタープラン策定に関する覚書を締結の上、2024年12月から2026年2月まで経済産業省のグローバルサウス未来志向型共創等事業委託費におけるマスタープラン策定等調査事業を実施しました。マスタープランに基づいた社会実装に向けインドネシア地熱事業者との協議を開始しています。一方、日本国内においては、2025年4月に次世代型地熱推進官民協議会が立ち上がり、当社も協議メンバーとして参加しております。そして、2025年10月から2026年3月までJOGMECの次世代型地熱発電技術に関する実現可能性調査で「日本国内における同軸二重管方式『クローズドループ地熱発電技術』の実現可能性調査」を実施しました。SAF(持続可能な航空燃料)に関しては、世界的な市場規模の拡大を見据え、日揮株式会社との国内アライアンスにおける早期実績作りに向け注力、インドやマレーシアでは廃食油をベースとしたSAFのFEED案件が進んでおります。また、脱炭素・低炭素化に直結するプラントの省エネ化に関しては、当社独自技術であるSUPERHIDICTMとAIによる数理最適化技術を活用したHERO(Hybrid Energy system Re-Optimization)で着実に実績を積み上げ、温室効果ガス排出量削減に貢献しており、プラント省エネ化の確実な手法として改めて高い関心を集めています。特にタイ大手石油化学会社向けには、主要プラントに対してHEROの初期検討を実施し、将来に向けた脱炭素化のロードマップ作成に寄与しており、同社とは、複数プラントに対するFS、PDP(プロセス基本設計)作成、改造実施後の性能確認に関する契約を締結しています。 ② 石油化学・肥料プラント等の既存事業については、海外では、米国の関税政策に関して日本を含む主要国は合意に至り、対米輸出の抑制圧力は軽減されましたが、合意を経ても関税コストが今後企業収益の抑制に繋がれば景況感が悪化する可能性があり、未だ国際市場はその趨勢の見極めに時間を要しております。その中でも肥料案件は人口増加と地政学リスクによる需給バランスの変化、そして世界的な食糧安全保障問題の高まりに伴い中長期的には堅調な需要増が見込まれ、足元では事業化を見据えたFS・FEED案件や既存設備の増強・更新を含む投資機会、またアフリカ地域でこれまでの輸入代替・自国生産化を目指す新規投資が期待されます。石油化学案件については、中国での需要減退に伴い石油化学製品の需給が緩和継続の一方、世界のエチレン・ポリマー市場では、相対的に競争力の高いエタン分解炉の追設や低炭素化への動きも織り込みながら今後も一定程度の成長が見込まれています。また既存製油所設備の転換(SAF製造設備への転換等)や高度化等構造改革も交え、選別的ではあるものの中東やインドを中心に引き続き設備投資が見込まれます。インフラ市場においては、主にアジアで低炭素/再生可能エネルギー/地熱、廃棄物等の発電事業分野等で設備投資が見込まれます。一方、国内では、EV(電気自動車)や半導体用の高機能化学品の需要の回復が見込まれ、それらの材料に関する設備投資が期待されます。 ③ FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)事業については、2023年以降の10年間はGolden Ageと呼ぶに相応しい活況を呈する市況が予想される中、石油メジャー・国営石油会社による投資が加速しており、引き続き旺盛な需要が期待されます。当社グループのエンジニアリングとプロジェクトマネジメント力、複数の戦略的拠点の活用による最適化および三井海洋開発株式会社(MODEC)の知見との融合による差別化を武器に、MODECとの合弁会社であるOFS(Offshore Frontier Solutions Pte. Ltd.)にてEPCI(設計・調達・工事・据付)案件を当連結会計年度に2件受注しており、中長期的にも更なる受注が期待されます。 (3) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題 当社グループでは、2021年度から5年間にわたる中期経営計画に基づき、事業基盤の強化および将来成長に向けた諸施策を推進してまいりました。当連結会計年度末をもって、当該期間を終え、これまでの取り組みについて総括し、検証を行う節目を迎えております。 こうした認識のもと、当社グループの持続的な成長および企業価値の向上に向け、2021年度~2025年度中期経営計画の振り返りを行うとともに、その結果を踏まえた2026年度~2030年度の中期経営計画についてご説明いたします。 ① 『2021年度~2025年度 中期経営計画』振り返り 当社グループは、2021年度から2025年度までの中期経営計画において、「EPC強靭化」および「新技術・事業開拓」という二つの戦略軸を掲げ、収益基盤の強化と将来の成長に向けた事業機会の創出に取り組んでまいりました。 この間、尿素ライセンス案件やEPs(設計・調達支援)案件等の非EPC領域での粗利拡大が進展するとともに、構想段階から顧客と共創する案件の創出、OFSの安定的な利益貢献、インドネシア連結子会社であるIKPT(PT. Inti Karya Persada Tehnik)における地熱案件の継続受注等、当社グループの強みを活かした成果が着実に現れております。 一方で、国内案件およびブラジル連結子会社におけるガス火力発電案件等において損失を計上し、案件ごとの採算変動や収益のボラティリティを十分に抑制できませんでした。また、拠点案件を含むリスク審査やリソース配分の徹底、一部新規領域における収益化の進捗にも課題を残しました。 こうした反省を踏まえ、当社グループは、受注前から完工までのプロジェクトリスク管理を一層強化するため、2025年1月にプロジェクト管理本部を新設し、当社主体の案件のみならず拠点独自案件も含めた包括的かつ独立的なリスクマネジメント体制の整備を進めております。 今後も、案件選別力の強化、契約条件管理および履行中案件へのモニタリング徹底を通じて、規律ある判断のもと、リスクに見合わない案件を的確に見極めて排除し、安定的に利益を創出できる事業基盤の確立を進めてまいります。 ② 『2026年度~2030年度 中期経営計画』について 当社グループは、長期ビジョンである「TOYO VISION 2040」の実現に向け、2026年度から2030年度に向けた中期経営計画において、経営基盤を一層強靱にしつつ、「EPCの枠を超え、社会価値を共創・実装するパートナー」へ進化していくことを大きな方向性としております。 その実現に向けては、EPCを核とした確かな遂行力を前提に、構想・設計・建設・運用・保全・改修まで、プラントライフサイクル全体で価値を創出する事業モデルへの転換を進めてまいります。あわせて、O&M(運転・保守)、ファインケミカル、バイオ医薬、次世代地熱、重要鉱物といった分野を成長ドライバーとし、注力重点地域であるインド・中央アジア・アフリカに戦略的に資源を配分してまいります。 また、2026年4月1日付で実施した組織改正は、この方向性を支える基盤整備を先行して進めたものであり、プロジェクト遂行力の強化、新規事業創出力の強化、およびコーポレート機能の戦略性向上を通じて、中長期的な企業価値向上を下支えしてまいります。 なお、外部環境が大きく変化し得る中、当社グループは、計画を固定的に捉えることなく、適時に、必要に応じた見直しを通じて戦略の優先順位や資源配分を見直してまいります。これにより、利益の安定化、事業ポートフォリオの高度化、人財力の強化を着実に進めてまいります。 今後の重点課題としては、第一に、受注前審査・契約条件管理・履行中モニタリングの更なる徹底を通じたEPC事業の収益安定化、第二に、当社グループの強みが活かせる市場・商品・地域への集中による高付加価値化、第三に、技術・人財・DXを組み合わせたライフサイクルサービスおよび新規事業の育成であると認識しております。これらの課題に着実に取り組むことで、当社グループは持続的な成長と企業価値の向上を実現してまいります。 (4) 2027年3月期連結業績予想 (単位:百万円) 連結 受注高   200,000 完成工事高   190,000 営業利益   3,000 経常利益   7,500 親会社株主に帰属する当期純利益   6,000 [本業績見通しにおける想定為替レート] 1米ドル=150円
事業等のリスク3,245字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 投資者の判断に重要な影響を与える可能性のあるリスクの内容および程度につき当社グループが認識している事項は以下のとおりであります。但し、列挙した項目は例示であり、限定的なものではありません。また、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 (1) 当社グループ事業としてのプロジェクトの受注および遂行に伴う共通リスク 当社グループはグローバルな環境における長期間に渡るプラント建設工事を主たる事業としているため、当社グループ内の各種リソースの状況等の内的要因や、客先や取引先をはじめとする各ビジネスパートナーの状況、各国・各地域の政治・経済情勢および自然災害等の外的要因に起因して、受注額が大きく減少したり、プロジェクトの中止、中断または延期等による収支の悪化や工事代金の回収不能等によって、当社グループの経営成績および財務状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループはこのようなプロジェクトの受注および遂行に関するリスクに対して、受注前の情報収集を密にして、プロジェクトの内容を審査し、併せてリスクの把握と評価に努めることによって、合理的な対応策を策定するとともに、受注後も定期的な報告とモニタリングを通じた適切な対応策を講じることで、リスクの軽減に努めております。 (2) 感染症によるリスク 各種感染症の流行により、当社グループの事業の遂行に影響を与える可能性があります。感染症が発生した場合、当社グループは、協力会社を含めた従業員およびその家族、更に地域の方々の安全を最優先とし、テレワークや時差出勤の推奨、事業所および建設現場内での感染拡大防止対策に取り組みます。 (3) カントリーリスク 当社グループは、世界各国・各地域の拠点、パートナー、顧客、取引先等と連携し、グローバルに事業活動を行っているため、戦争、内乱、テロ等の非常事態の発生や貿易、金融政策等の各種政策の変更、為替レートの著しい変動等のカントリーリスクの顕在化によって、プロジェクトの中止、中断または延期等による収支の悪化や工事代金の回収不能等の様々な影響が生じる可能性があります。このようなリスクに対応するため、各地の情勢や政策等に関する情報収集を行い、リスクに応じた契約条件の設定(契約建値の設定、支払い条件、顧客とのリスク分担条項等)、為替予約、機器・資材の調達先や工事発注先の分散化等の可能な対策を講じ、プロジェクト収支の維持・向上に努めております。 (4) コンプライアンスに関するリスク 当社グループの事業は、国内外の労働法規、個人情報保護法、税法、輸出入管理規制、不正競争防止法等の広範な法律や規制に服しており、これらの法令の変更、予測しえない解釈等により、法令遵守対応の負担が増加する可能性があります。法令に違反する行為または疑義を持たれる行為が万が一発生した場合、当社グループに追加の負担、営業の中断や信用の低下等が発生し、当社グループの業績に悪影響を及ぼす恐れがあります。当社グループはこのようなリスクに対して、役職員行動規範、コンプライアンス・マニュアル等の周知徹底、当社グループ統一の内部通報制度の整備・運用およびChief Compliance Officer(CCO)を委員長とするコンプライアンス委員会を中心とした啓蒙・推進活動の実施により、法令遵守体制の強化に努めております。 (5) 情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、当社グループおよび当社グループと取引関係にある法人または個人の技術上および営業上その他の業務上の企業秘密情報および個人情報を保持・管理しておりますが、コンピューターウイルスの感染、外部からの不正アクセスやサイバー攻撃等によりシステム障害、情報の漏洩、破壊または改ざん等があった場合には、当社グループの業績に悪影響を及ぼす恐れがあります。当社グループは、情報資産マネジメント規程およびHSE・品質・情報セキュリティ基本方針に従い、事業継続のために必要な情報セキュリティに関する管理計画の策定・維持、SQE統括担当部門による各部門の情報セキュリティマネジメント活動の推進、情報セキュリティマネジメントに関する啓発教育、各部門の情報セキュリティマネジメント活動の監査および監査結果のICT委員会への報告等を行い、リスクの軽減に努めております。 (6) 投資等に関するリスク 当社グループは、新会社の設立や事業会社の買収等の事業投資を行うことがあります。それらの事業投資において多額の資本拠出や投資先に対する貸付・保証等の信用供与を行う場合がありますが、事業環境の変化等により、業績の停滞等に伴い投資にかかわる損失が発生するリスクがあります。当社が出資しているグループ各社の事業運営に関しては、グループ経営管理部門がグループ会社の状況を適時に把握するよう努めており、上述のようなリスクが起こらぬよう努めております。 (7) 気候変動に関するリスク 当社グループの事業における気候変動に関するリスクとしては、各種関連政策等による従来型プラントの需要の減少やコストの増大、新技術の開発や省エネ対応への遅れによる事業機会の逸失、電源構成・商品等の市場の変化、自然災害の激甚化等によるプロジェクト遂行への影響が想定されます。こうしたリスクに適切に対応できない場合、財務状態や経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 一方、当社グループでは、気候変動に関する課題への対応は、新たな事業機会獲得にもつながる重要な経営課題であると認識しております。技術、製品・サービスや市場の観点からは、新たな技術を適用した非従来型プラントやアンモニア・水素/合成ガス技術/CO2資源化等のノウハウ・実績を活用した受注機会の増加、また、省エネ、廃プラ・再生プラ等の循環型分野や高機能素材分野の受注機会の増加等が想定されます。 当社グループとしては、ステークホルダーとの協調、技術・製品・ソリューションの提供により、引き続き、気候変動対策に取り組んでまいります(上記「2 サステナビリティに関する考え方及び取組、(2)気候変動への対応 (TCFD提言への取組み)」参照)。 (8) 工事従業者および機器資材に関するリスク プラント建設地、機器資材の調達地において、工事従事者の不足・賃金の高騰、機器資材の価格高騰が発生した場合、建設工事の遅延および建設工事費の増加等の様々な影響が生じるリスクがあります。このようなリスクに対応するため、継続的に市場動向をモニタリングし、工事従事者の不足・賃金の高騰に対しては、モジュール工法の採用による工事最適化等の対策、機器資材の価格高騰に対しては、調達先候補の多様化、調達先との交渉、客先への価格転嫁、予定調達先の振替等の対策によりリスクの軽減に努めてまいります。 (9) 継続企業の前提に関する重要事象等 当社グループは、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況の分析 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容」に記載のとおり、当連結会計年度において、ブラジル向けガス火力発電案件における収支悪化により財政状態が悪化したことから、当連結会計年度末において、金融機関との間で締結している借入契約に付された財務制限条項に抵触しておりました。 しかしながら、有価証券報告書提出日までに、当該金融機関と財務制限条項の見直しに関して変更契約を締結したことにより、当該抵触は解消しております。加えて、金融機関からの支援体制も十分に確保されていることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況は存在していないものと判断しております。
経営成績の分析 (MD&A)11,313字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)  経営成績等の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」と記載します。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①   財政状態および経営成績の状況 a.  財政状態 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は2,137億円で、前連結会計年度末から305億円減少しております。現金預金が149億円増加した一方、受取手形・完成工事未収入金等が366億円減少したことなどが主な原因であります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は474億円で、前連結会計年度末から50億円増加しております。投資その他の資産が59億円増加したことなどが主な原因であります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は1,821億円で、前連結会計年度末から5億円減少しております。短期借入金が192億円、未成工事受入金が36億円それぞれ増加した一方、支払手形・工事未払金等が295億円減少したことなどが主な原因であります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は353億円で、前連結会計年度末から84億円減少しております。長期借入金が101億円減少したことなどが主な原因であります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は437億円で、前連結会計年度末から165億円減少しております。親会社株主に帰属する当期純損失を149億円計上したほか、配当金14億円の支払などが主な原因であります。 b.  経営成績 (完成工事高) 当連結会計年度における完成工事高は、主にタイ向け石油化学プラント、トルクメニスタン向け石油化学プラント等の複数のプロジェクトが進捗した一方、大型プロジェクトの期間進捗率が前年同期と比較して減少した結果、前連結会計年度比951億円(34.2%)減の1,829億円となりました。 (完成工事総利益) 当連結会計年度における完成工事総利益は、主にブラジル向けガス火力発電案件における収支悪化により、前連結会計年度比196億円(75.3%)減の64億円となりました。 (営業損益) 当連結会計年度における営業損失は、前述の完成工事総利益の減少に加え、販売費及び一般管理費が増加した結果、190億円(前連結会計年度は営業利益25億円)となりました。 (経常損益) 当連結会計年度における経常損失は、持分法による投資利益83億円を計上した一方、営業損失の計上により、113億円(前連結会計年度は経常利益64億円)となりました。 (税金等調整前当期純損益) 当連結会計年度における税金等調整前当期純損失は、113億円(前連結会計年度は税金等調整前当期純利益50億円)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純損益) 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純損失は、税金費用を35億円計上した結果、149億円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益20億円)となりました。 ②   キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」と記載します。)の残高は、前連結会計年度末と比較し144億円増加し、869億円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純損失113億円の計上および仕入債務の減少があった一方で、売上債権の減少や、利息及び配当金の受取額の増加などにより、93億円の資金増加(前連結会計年度は230億円の資金減少)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、無形固定資産の取得による支出、投資有価証券の売却による収入などにより、1億円の資金増加(前連結会計年度は197億円の資金減少)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払による支出、借入金の収支などにより、62億円の資金増加(前連結会計年度は6億円の資金増加)となりました。 ③   生産、受注および販売の実績 a.  受注実績 当連結会計年度における当社および当社の連結子会社の受注実績は次のとおりであります。 期別   工事別   期首繰越 工事高 (百万円)   期中受注 工事高 (百万円)   計 (百万円)   期中完成 工事高 (百万円)   次期繰越 工事高 (百万円) 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   海外 石油化学   71,835   29,428   101,264   36,757   60,951 石油・ガス   66,596   35,960   102,557   71,385   59,770 発電・交通システム等   16,896   53,914   70,811   18,040   66,819 化学・肥料   84,936   38,500   123,437   81,701   46,043 医薬・環境・産業施設   2,340   1,566   3,906   2,075   1,885 その他   3,670   1,325   4,996   3,105   1,887 小計   246,277   160,695   406,973   213,065   237,356 国内 石油化学   11,471   15,944   27,416   10,741   16,636 石油・ガス   315   8,743   9,058   6,951   2,106 発電・交通システム等   32,130   1,195   33,325   28,255   3,830 化学・肥料   387   8,446   8,833   1,631   7,202 医薬・環境・産業施設   9,022   36,743   45,765   11,247   34,513 その他   70   6,195   6,265   6,197   67 小計   53,397   77,268   130,666   65,025   64,356 合計   ※10,705299,675   237,964   537,639   278,091   ※2,242301,713 当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   海外 石油化学   60,951   85,452   146,403   58,740   85,198 石油・ガス   59,770   7,251   67,022   34,649   24,390 発電・交通システム等   66,819   1,787   68,606   14,237   41,968 化学・肥料   46,043   28,579   74,623   38,015   36,794 医薬・環境・産業施設   1,885   3,025   4,910   3,674   1,216 その他   1,887   2,415   4,303   2,403   1,865 小計   237,356   128,512   365,869   151,720   191,434 国内 石油化学   16,636   525   17,162   6,387   10,628 石油・ガス   2,106   7,705   9,811   5,753   4,054 発電・交通システム等   3,830   309   4,139   1,436   694 化学・肥料   7,202   29,786   36,988   6,210   30,787 医薬・環境・産業施設   34,513   6,688   41,201   9,082   31,723 その他   67   2,358   2,426   2,348   76 小計   64,356   47,373   111,729   31,220   77,964 合計   ※2,242301,713   175,885   477,598   182,941   ※△558269,399 (注) 1 期中完成工事高は、外貨建受注工事高のうち期中完成工事高に係る為替差分(前連結会計年度8,451百万円、当連結会計年度1,302百万円)を含んでおります。 2 次期繰越工事高は、前期以前に受注した工事の契約変更等による調整分(前連結会計年度33,712百万円、 当連結会計年度△26,560百万円)を含んでおります。 3 ※印は、外貨建契約に関する為替換算修正に伴う増減額を示しております。 (参考情報) 当連結会計年度における持分法適用関連会社の当社持分相当の期中受注工事高は244,611百万円、 次期繰越工事高は233,026百万円であります。 当連結会計年度の受注実績は、インド向け石油化学プラント、トルクメニスタン向け石油化学プラント、韓国向け化学プラント等を受注し、1,758億円(前連結会計年度比26.1%減)となりました。なお、持分法適用関連会社の当社持分相当の受注高を含めた総受注高は4,204億円、総受注残高は5,024億円となりました。 なお、提出会社における受注実績は次のとおりであります。 期別   工事別   期首繰越 工事高 (百万円)   期中受注 工事高 (百万円)   計 (百万円)   期中完成 工事高 (百万円)   次期繰越 工事高 (百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   海外 石油化学   51,525   8,126   59,652   22,338   32,857 石油・ガス   8,403   721   9,124   6,066   3,352 発電・交通システム等   2,473   ―   2,473   9   2,236 化学・肥料   59,824   13,642   73,466   54,805   21,405 医薬・環境・産業施設   ―   16   16   16   ― その他   1,292   0   1,292   1,227   ― 小計   123,519   22,506   146,025   84,462   59,852 国内 石油化学   10,700   3,279   13,979   9,368   4,549 石油・ガス   304   133   437   356   81 発電・交通システム等   32,130   1,195   33,325   28,255   3,830 化学・肥料   387   8,070   8,457   1,570   6,887 医薬・環境・産業施設   8   27,104   27,112   901   26,211 その他   6   85   92   88   3 小計   43,536   39,868   83,405   40,540   41,563 合計   ※4,021167,056   62,375   229,431   125,002   ※△75101,415 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   海外 石油化学   32,857   45,935   78,793   36,333   41,739 石油・ガス   3,352   3,832   7,184   2,698   2,729 発電・交通システム等   2,236   34   2,271   34   2,236 化学・肥料   21,405   1,044   22,449   11,716   10,111 医薬・環境・産業施設   ―   ―   ―   ―   ― その他   ―   20   20   20   ― 小計   59,852   50,867   110,719   50,802   56,818 国内 石油化学   4,549   347   4,897   3,432   1,318 石油・ガス   81   94   175   171   ― 発電・交通システム等   3,830   309   4,139   1,436   694 化学・肥料   6,887   29,757   36,644   5,856   30,787 医薬・環境・産業施設   26,211   3,630   29,841   4,520   25,321 その他   3   23   27   26   0 小計   41,563   34,162   75,725   15,445   58,122 合計   ※△75101,415   85,029   186,445   66,248   ※△21114,940 (注) 1 期中完成工事高は、外貨建受注工事高のうち期中完成工事高に係る為替差分(前事業年度3,134百万円、当事業年度△14百万円)を含んでおります。 2 次期繰越工事高は、前期以前に受注した工事の契約変更等による調整分(前事業年度△6,147百万円、当事業年度△5,242百万円)を含んでおります。 3 ※印は、外貨建契約に関する為替換算修正に伴う増減額を示しております。 b.  売上実績 当社グループはEPC事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 主な相手先別の売上実績および総売上実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) Indorama Fertilizer FZE   48,999   17.62   ―   ― (注) 1 当連結会計年度のIndorama Fertilizer FZEについては、当該割合が100分の10未満のため記載を 省略しております。 2 当連結会計年度については、当該割合が100分の10以上を占める相手先が存在しないため、記載を省略しております。 (2)  経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 ①   財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.  財政状況 概要は「(1)経営成績等の概要 ①財政状態および経営成績の状況 a.財政状態」に記載したとおりです。 受取手形・完成工事未収入金等の減少の影響等により、総資産の残高は2,611億円となり、前連結会計年度末から254億円減少しました。総負債につきましても、支払手形・工事未払金等の減少等に伴い、残高は前連結会計年度末から89億円減少の2,174億円となりました。純資産につきましては、親会社株主に帰属する当期純損失149億円の計上、配当金の支払等に伴い、残高は前連結会計年度末から165億円減少の437億円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度の20.9%から16.7%へと推移しました。 b.  経営成績 概要は「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境」および「(1)経営成績等の概要 ①財政状態および経営成績の状況 b.経営成績」に記載したとおりです。 当期の期初に公表した業績見込みとの比較は以下のとおりです。 (単位:億円) 2025年5月15日公表業績見込み   2026年3月期実績 受注高   1,700   1,758 完成工事高   2,000   1,829 営業利益または営業損失(△)      15   △190 経常利益または経常損失(△)      65   △113 親会社株主に帰属する当期純利益または 親会社株主に帰属する当期純損失(△)      50   △149 持分法適用関連会社の当社持分相当の2026年3月期受注実績は2,446億円となりました。 完成工事高は、タイ向け石油化学プラント、トルクメニスタン向け石油化学プラント等の複数のプロジェクトが順調に進捗したものの、主にブラジル向けガス火力発電案件における収益の減額により、期初予想の2,000億円から171億円減少し、1,829億円となりました。 営業損益は、主にブラジル向けガス火力発電案件における収支の悪化により、期初予想の営業利益15億円から205億円減少し、190億円の営業損失となりました。 経常損益は、持分法による投資利益の増加等による改善があったものの、営業損失の計上により、期初予想の経常利益65億円から178億円減少し、113億円の経常損失となりました。 親会社株主に帰属する当期純損益は、税金費用35億円を計上した結果、期初予想の親会社株主に帰属する当期純利益50億円から199億円減少し、149億円の親会社株主に帰属する当期純損失となりました。 ブラジル向けガス火力発電案件におきましては、契約対価の改訂および工期の見直し等について、顧客と協議を継続しておりましたが、最終的に合意に至らず、当社グループは2025年7月に仲裁を申し立てております。一方、顧客は工期遅延に関わる予定損害賠償金の適用を主張し、当社グループが既に履行した役務に対する対価の支払を2025年10月以降停止したこともあり、顧客による支払留保額が累積する形となりました。このような状況、並びに、仲裁手続きの長期化・顧客の信用状況等を総合的に勘案し、当連結会計年度において、顧客からの契約対価の回収可能性を保守的に評価するとともに、工事の完成までに要する費用を再精査の上で、工事損失を追加計上しています。今後、当社グループといたしましては、仲裁手続きを確実に行い、損失の回復と債権回収に努めてまいります。 当連結会計年度におきましては、業績の悪化により、株主・投資家をはじめとするステークホルダーの皆様からの信頼を損なう結果となりましたことを心からお詫び申し上げます。 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載したとおりです。 また、当社グループの経営成績における先行指標となります受注実績の概要につきましては、「(1)経営成績等の概要 ③生産、受注および販売の実績」に記載のとおりです。「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境」に記載した状況を受けて、当連結会計年度の受注実績は1,758億円となりました。持分法適用関連会社の当社持分相当の受注高を含めた総受注高は4,204億円、総受注残高は5,024億円となりました。 分野別では、「石油化学」分野の受注実績が860億円(受注実績合計に対して48.9%)と最も大きく、以下、「化学・肥料」分野の受注実績が583億円、「石油・ガス」分野の受注実績が149億円となりました。 なお、当社グループはEPC事業のみの単一セグメントであり、セグメント別の記載を省略しております。 ②   キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関わる情報 a.  キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高(以下「資金」と記載します。)は、主に営業活動による資金の増加93億円の影響により、前連結会計年度末から144億円増加し、869億円となりました。 概要は「(1)経営成績等の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載したとおりです。 当連結会計年度における資金の増加の主な要因は、進行中の一部のプロジェクトにおいて顧客からの資金回収が進捗したことや、持分法適用会社からの受取配当金が増加したことなどによるものです。 b.  キャッシュ・フロー指標のトレンド経営成績 2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 キャッシュ・フロー対 有利子負債比率   2.3   6.0   △2.2   6.6 インタレスト・ カバレッジ・レシオ(倍)   18.0   8.3   △19.1   4.5 (注) キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い * 各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 * キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを使用しております。 * 有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象と しております。 c.  資本の財源および資金の流動性に関わる情報 (資金需要) 当社グループは、現金及び現金同等物ならびに営業活動によるキャッシュ・フローを資金の源泉としております。資金需要の主なものは、進行中プロジェクトの遂行に関わる機器資材の購入や外注費等の費用、従業員給料手当等の人件費、営業費用・DX・研究開発に係る活動費といった販売費及び一般管理費、IT基盤の充実に関わる設備投資等となります。当連結会計年度における損失計上を踏まえ、財務基盤の回復・安定化を優先させつつ、株主還元の実施および、将来の成長に資する人的資本・戦略領域への選択的な投資を計画してまいります。 (資金調達) 当社グループは、円滑な事業活動のための適切な資金調達、適切な流動性の維持および健全な財務状態の維持を財務方針としており、資金需要に対して必要充分な水準の手元流動性として月商の2.5ヶ月分程度の資金残高を確保すべく、自己資金のほか、銀行からの借入による資金調達を行っております。当連結会計年度末の資金残高は869億円となり、必要な流動性水準を維持しました。 なお、安定的な経常運転資金枠の確保、マーケット環境の一時的な変化等の不測の事態への対応手段確保の観点から、取引銀行10行と総額90億円の貸出コミットメント契約を締結しております。なお、これら契約に基づく当連結会計年度末の借入実行残高はありません。 (財務上の課題) 当社グループの財務上の課題は、安定的な配当の継続と自己資本の着実な蓄積を両立させ、企業価値の向上に向けた成長軌道に乗せることです。 当社グループは、2021年度~2025年度中期経営計画の振り返りを行うとともに、その結果を踏まえ、経営基盤を一層強靱にしつつ、「EPCの枠を超え、社会価値を共創・実装するパートナー」へ進化していくことを大きな方向性とする、2026年度~2030年度中期経営計画を策定いたしました。 新中期経営計画においては、収益力のさらなる強化に向け、以下の取り組みを推進してまいります。 1.  EPCを核とした確かな遂行力を前提に、構想・設計・建設・運用・保全・改修まで、プラントライフサ イクル全体で価値を創出する事業モデルへの転換を進めてまいります。 2.  O&M(運転・保守)、ファインケミカル、バイオ医薬、次世代地熱、重要鉱物といった分野を成長ドライ バーとし、注力重点地域であるインド・中央アジア・アフリカに戦略的に資源を配分してまいります。 これらの取り組みにより、2030年度までに自己資本を750億円前後まで積み上げることを目標といたします。ROEについては資本コストを上回る12%を維持することを目指し、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。 (株主還元) 当社は、株主の皆様への利益還元を経営の重要課題として位置づけております。具体的な株主還元方針の内容については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおりです。 (事業等のリスクに記載した重要事象等関連) 当社グループは、当連結会計年度末において、金融機関との間で締結している借入契約に付された財務制限条項に抵触しておりましたが、「3 事業等のリスク (9)継続企業の前提に関する重要事象等」に記載のとおり、有価証券報告書提出日現在、当該金融機関と財務制限条項の見直しに関して変更契約を締結したことにより、当該抵触は解消しており、金融機関からの支援体制も十分に確保されております。 ③   重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、経営者による会計方針の選択や適用、また、資産、負債、収益および費用の報告額に影響を与える見積りおよび仮定を用いております。経営者は、これらの見積りおよび仮定に基づく数値について過去の実績や状況に応じ合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性が存在する為、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目・事象は以下のとおりです。 なお、なかでも特に重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (a)完成工事高および完成工事原価 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り) 1 一定の期間にわたり履行義務を充足し認識する収益」に記載しております。 (b)工事損失引当金 当連結会計年度末において損失の発生が見込まれる未引渡工事に係る将来の損失に備えるため、その損失見込額を計上しています。工事施工の途中において見積りを超える原価が発生した場合、引当金の追加計上、追加損失の計上が必要となる可能性があります。 (c)貸倒引当金 営業債権、貸付金等の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率に基づき、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に債権の回収可能性を検討し、回収不能見込額を引当金として計上しています。顧客の財政状況が悪化し、その支払い見通しが変動した場合、引当金の追加計上または貸倒損失が発生する可能性があります。 (d)退職給付に係る資産または負債 退職給付債務および退職給付費用は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算定しており、これらの前提条件には、割引率、予定昇給率、退職率、死亡率および年金資産の長期期待運用収益率等が含まれます。前提条件の変動により、将来の退職給付に係る資産または負債、および退職給付費用の金額に影響を与える可能性があります。 (e)繰延税金資産 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り) 2 繰延税金資産の評価」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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