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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

中越パルプ工業

Chuetsu Pulp & Paper Co.,Ltd.3877 · Prime · パルプ・紙

新聞・印刷・包装用紙など紙パルプ製品の製造販売を中核に、発電・CNF事業等を展開。

概要

中越パルプ工業は、1947年に高岡製紙として設立された製紙会社である。パルプ・紙(新聞用紙、印刷用紙、包装用紙等)の製造販売を主力とし、北陸地方に生産拠点を置く。2025年3月期の連結売上高は1110億円、従業員数は1273名。東京証券取引所プライム市場に上場(1956年)。紙パルプ事業のほか、発電事業やセルロースナノファイバー(CNF)事業も展開する。

紙・パルプ製造が売上の9割を占める

中越パルプ工業の主力事業は紙・パルプ製造である。2025年3月期の連結売上高1110億円のうち、同事業が1005億円(90.5%)を占める。製品は新聞用紙、印刷用紙、包装用紙、特殊紙、板紙及び加工品、パルプと多岐にわたる。新聞用紙は軽量で印刷適性が高く、印刷用紙は書籍・雑誌・カタログ向けである。包装用紙は強度と印刷適性を兼ね備え、特殊紙には感熱紙や化粧板用紙が含まれる。板紙は段ボール原紙等に用いられ、パルプは木材チップから製造される。生産拠点は高岡工場(富山県)、能町工場、川内工場など北陸地方に集中し、国内需要に対応している。

発電事業でエネルギーを内部活用

発電事業は紙パルプ製造工程で生じるバイオマス等を燃料とし、電力を生産して電力会社等に売電する。2025年3月期の売上高は56.6億円(全体の5.1%)で、営業利益5.09億円を計上した。燃料価格上昇の影響を受けつつも、固定費削減により収益を確保している。この事業は製造工程のエネルギー効率向上に寄与し、化石燃料由来CO2削減目標(2030年度までに2013年度比55%削減)の達成にも関連する。グループ全体でのエネルギー自給率向上を目指している。

その他事業で多角化を推進

その他事業にはセルロースナノファイバー(CNF)関連製品の製造販売、紙加工品(紙袋・紙管・段ボール等)、造林・緑化事業、薬品製造、物流、不動産賃貸などが含まれる。2025年3月期の売上高は175.4億円(全体の15.9%)である。CNFは植物由来の超微細繊維で、軽量・高強度を活かした産業用途を開発中である。紙加工品はグループ会社である中越パッケージや中部紙工等が手掛ける。造林・緑化事業は中越緑化が担当し、植林事業はAcacia Afforestation Asia Co., Ltd.が行う。物流は中越ロジスティクスが輸送と紙断裁選別包装を担う。

7社の連結子会社でグループを形成

当社グループは当社、連結子会社7社、非連結子会社3社、持分法適用関連会社6社、持分法非適用関連会社7社で構成される。紙・パルプ製造事業では三善製紙、O&Cアイボリーボード、中越エコプロダクツ(2026年3月解散・清算中)が連結される。発電事業は当社のみ。その他事業では、中越緑化(造林・緑化)、中越物産(薬品・チップ)、中越ロジスティクス(物流)、中越テクノ(設備設計施工)、共友商事(保険代理)などが連結子会社である。また、持分法適用会社として中部紙工、中越パッケージなどがある。グループ全体で紙パルプの川上から川下までをカバーする。

業界の中での役割は紙パルプメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,104億円
営業利益
27億円
営業利益率
2.4%
純利益
24億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01紙・パルプ製造事業主力

新聞用紙、印刷用紙、包装用紙、特殊紙、板紙及び加工品、パルプ等の製造販売。グループ会社を通じて幅広い紙製品を供給。

主な製品・サービス6
新聞用紙
新聞印刷に用いられる紙。軽量で印刷適性が高い。
印刷用紙
書籍・雑誌・カタログ等の印刷に使用される紙。
包装用紙
包装用途に用いられる紙。強度と印刷適性を兼ね備える。
特殊紙
機能性を持たせた特殊な紙。例えば感熱紙、化粧板用紙等。
板紙
段ボール原紙等に用いられる厚紙。
パルプ
紙の原料となる繊維状の物質。木材チップから製造。

02発電事業準主力

自社で発電した電力を売電。紙パルプ製造工程で生じるエネルギーを活用。

主な製品・サービス1
発電事業
バイオマス等を燃料とした発電設備により電力を生産し、電力会社等に売電。

03その他副次

セルロースナノファイバー(CNF)関連製品の製造販売、紙加工品(紙袋・紙管・段ボール等)の製造販売、造林・緑化事業、薬品製造、物流、不動産賃貸等の多角的事業。

主な製品・サービス1
セルロースナノファイバー(CNF)
植物由来の超微細繊維。軽量・高強度で様々な産業用途に応用可能。

製品と技術

新聞用紙・印刷用紙:需要減少下での安定量産

新聞用紙は軽量で印刷適性が高く、新聞社向けに供給される。近年、夕刊廃止や発行部数減少による需要減が続くが、競合の撤退による振替需要もあり数量は維持している。印刷用紙は書籍・雑誌・カタログ用途で、国内販売ではデジタル化の影響を受けつつも拡販策で前期を上回った。輸出はアジア・中東向けが減少傾向にある。両製品とも、高岡工場や川内工場の抄紙機で生産され、品質と安定供給が強みである。紙の白色度や平滑性など、印刷適性に優れた製品を提供している。

包装用紙・特殊紙・板紙:環境対応で需要創出

包装用紙は強度と印刷適性を兼ね備え、製袋や包装資材に用いられる。石油化学向けは落ち込んだが、環境配慮型包装へのシフトやファストフード・通販需要の堅調さにより販売を伸ばした。特殊紙には感熱紙や化粧板用紙があり、壁紙用途では住宅着工減にもかかわらず在庫積み増しで前期並みを維持。板紙は段ボール原紙やカップ麺容器向けが好調で、輸出販売が貢献した。衛生用紙(家庭紙)は新設マシンのフル生産により増収。これら製品群は脱プラスチック需要の取り込みを狙い、開発を継続している。

パルプ製造と発電事業のエネルギー連携

パルプは紙の原料であり、木材チップから化学的・機械的に製造される。中越パルプ工業は自社でパルプを生産し、余剰分を外販する。2025年3月期のパルプ生産量は73万トン、外販売上高は121.5億円。海外市況の影響を受けやすいが、品質面での評価が高い。パルプ製造工程ではバイオマス(黒液等)が副生し、これを燃料とする発電設備を持つ。発電事業の売上高は56.6億円で、自家消費分を除いた電力を売電する。このエネルギー連携により、化石燃料使用量の削減と収益確保を両立している。

セルロースナノファイバー(CNF)の開発

セルロースナノファイバー(CNF)は、植物由来のセルロース繊維をナノレベルまで解繊した素材である。軽量・高強度・高弾性率という特性を持ち、自動車部材や電子機器、包装材料など幅広い産業用途への応用が期待される。中越パルプ工業はCNFの製造技術を開発し、パイロットプラントでの生産体制を整えている。2025年3月期現在、早期事業化を目指して用途開発を進めており、将来的な収益源として位置づけている。ただし、コスト低減と量産技術の確立が課題であり、研究開発を継続している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

パルプ・紙のなかでの位置

中堅製紙、需要減と収益低下に直面

パルプ・紙業界において、当社は王子ホールディングス、日本製紙に次ぐ中堅メーカー。しかし、売上高は約1,100億円と王子(約1.8兆円)、日本製紙(約1.2兆円)に遠く及ばない。2025年3月期の営業利益率は4.32%と業界平均並みだが、2026年3月期は2.45%へ急低下見込み。需要減少と原材料高が収益を圧迫。特種東海製紙や三菱製紙と同様、構造改革が急務。

強み

  • 新聞用紙、印刷用紙、包装用紙など幅広い品揃えで需要に対応。
  • 工場設備を保有し、安定的な生産・供給体制を維持。
  • 2025年3月期は営業利益率4.32%と業界平均程度を確保。
  • 長い操業実績と顧客基盤を持ち、取引関係は強固。

課題

  • 2026年営業利益率2.45%へ低下見込み、コスト増と需要減が打撃。
  • デジタル化による紙需要の減少が長期的な課題。
  • パルプ・エネルギーコスト上昇を製品価格に転嫁しにくい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が中越パルプ工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18101GSIクレオス337億円12.9倍
27525リックス312億円9.2倍
38158ソーダニッカ310億円13.0倍
46328荏原実業307億円12.3倍
59932杉本商事302億円11.3倍
63877中越パルプ工業294億円11.3倍
78070東京産業284億円10.3倍
88007高島276億円22.3倍
96089ウィルグループ271億円11.6倍
103388明治電機工業271億円9.5倍
112933紀文食品256億円23.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

高岡製紙として創業、2年後に社名変更

中越パルプ工業の起源は1947年2月、高岡製紙株式会社の設立にある。資本金300万円で発足し、同年5月に伏木工場を開業した。1949年11月には社名を中越パルプ工業株式会社に変更、同年12月には能町工場(現・高岡工場)を開業した。この名称変更は、当時パルプ原料の自給体制を強化する狙いがあったとされる。設立からわずか2年で社名を変え、事業基盤を固める動きが早期から見られる。なお、伏木工場は後に閉鎖(1971年)されるが、能町工場は現在も主力拠点として稼働している。

東京・大阪両取引所に上場し、グループ企業を設立

1956年1月、東京証券取引所市場第一部に株式を上場し、同年6月には大阪証券取引所市場第一部にも上場した。この上場を機に事業拡大を加速する。1955年には砺波製紙(現・生産本部二塚製造部)や中越山林(現・中越緑化)など関連会社を設立。1958年には中越化学工業(後に九州板紙)を設立し、化学薬品分野にも進出した。1968年には北陸紙工や株式会社文運堂に経営参画するなど、紙加工・流通分野に広がりを見せる。この時期にグループの骨格が形成された。

工場閉鎖と子会社再編の1970年代

1971年5月、伏木工場を閉鎖。同時期に北陸流通(現・中越ロジスティクス)や共友商事など物流・商社機能を持つ子会社を相次いで設立した。同年には高岡化成、鹿児島化成など地方拠点の子会社も設立。これにより、生産集約と物流効率化を図る一方、九州エリアへの進出を進めた。1972年には鹿児島興産、共同エステートを設立し不動産事業にも参入。1978年には中越パッケージに経営参画し、包装分野を強化した。この間、赤字事業の整理とグループの再編が進められた。

1984年の合併で事業基盤を強化

1984年1月、当社(存続会社)と砺波製紙株式会社が合併した。砺波製紙は1955年に設立された子会社で、生産本部二塚製造部として機能していた。この合併により、生産管理の一元化とコスト削減が期待された。1985年には北陸エンジニアリング(現・中越テクノ)を設立し、設備保守・設計の内製化を進めた。1989年には三善製紙に経営参画し、連結子会社化。三善製紙は特殊紙分野に強みを持ち、グループの品揃えを拡充した。これらの動きは、紙パルプ需要が安定的に成長した時代の積極投資の一環である。

2000年代のグループ再編と本社移転

2006年から2008年にかけて、グループ子会社の合併が相次いだ。中越緑化と高岡化成、中越ビル(2007年に当社と合併)、中越物産と九州流通の合併など、事業の整理統合が進んだ。2008年には九州板紙を解散し、不採算事業からの撤退も行われた。2009年3月には営業部門と一部機能を除き本社機能を富山県高岡市に移転(高岡本社)、東京本社との二本体制とした。2010年1月には大阪証券取引所の上場を廃止し、東京証券取引所一本に集約した。この再編期は、業界の需要減少に対応したスリム化が目的であった。

中期経営計画による構造転換への挑戦

2010年代以降、デジタル化による紙需要減少に対応するため、中期経営計画を策定。『中期経営計画2025』(2021-2025年度)では、グラフィック用紙の生産集約や家庭紙マシンの新設、外販パルプ拡大を進めた。2023年には三善製紙が超軽量印刷用紙の営業権を譲受する一方、文具事業を譲渡した。セルロースナノファイバー事業や脱炭素投資にも注力したが、MAPKA事業は中断するなど課題も残した。2026年度からの『中期経営計画2030』では、2030年度に営業利益80億円、ROE8%を目標に掲げ、新規事業とGX推進を柱とする。

年表37件を開く

1940年代

  • 1947年2月創業高岡製紙株式会社として設立(資本金3百万円)
  • 1947年5月伏木工場開業
  • 1949年11月商号変更中越パルプ工業株式会社に社名変更
  • 1949年12月能町工場開業(現・高岡工場)

1950年代

  • 1954年12月川内工場開業
  • 1955年8月創業砺波製紙株式会社を設立(現・生産本部二塚製造部)
  • 1955年9月商号変更中越山林株式会社を設立(1992年4月に中越緑化株式会社に社名変更、現・連結子会社)
  • 1955年12月創業富山ビル株式会社を設立(1961年8月に中越ビル株式会社に社名変更)
  • 1956年1月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場
  • 1956年6月上場大阪証券取引所市場第一部に株式を上場
  • 1958年3月創業中越化学工業株式会社を設立(1972年10月に九州板紙株式会社に社名変更)

1960年代

  • 1968年5月株式会社文運堂に経営参画
  • 1968年8月創業北陸紙工株式会社を設立

1970年代

  • 1971年5月伏木工場閉鎖
  • 1971年6月北陸流通株式会社を設立、共友商事株式会社を設立(現・連結子会社)
  • 1971年7月創業高岡化成株式会社を設立
  • 1971年8月創業鹿児島化成株式会社を設立
  • 1971年12月商号変更加世田貨物自動車株式会社に経営参画(1975年2月に九州流通株式会社に社名変更)
  • 1972年7月創業鹿児島興産株式会社を設立
  • 1972年9月創業共同エステート株式会社を設立
  • 1978年6月創業中越パッケージ株式会社に経営参画(現・持分法適用会社)、鹿児島機工株式会社を設立
  • 1979年4月創業鹿児島林業株式会社を設立(1994年7月に中越緑産株式会社に社名変更)

1980年代

  • 1984年1月M&A当社(存続会社)と砺波製紙株式会社が合併
  • 1985年4月創業北陸エンジニアリング株式会社を設立
  • 1989年5月三善製紙株式会社に経営参画(現・連結子会社)

2000年代

  • 2006年10月M&A中越緑化株式会社(存続会社)と高岡化成株式会社、株式会社高岡ロイヤルテニスクラブが合併
  • M&A中越緑産株式会社(存続会社)と鹿児島化成株式会社が合併、中越物産株式会社に社名変更(現・連結子会社)
  • 2007年3月M&A当社(存続会社)と中越ビル株式会社が合併
  • 2007年10月M&A中越物産株式会社(存続会社)と九州流通株式会社が合併
  • 2007年11月M&A北陸エンジニアリング株式会社(存続会社)と鹿児島機工株式会社が合併、中越テクノ株式会社に社名変更(現・連結子会社)
  • 2008年3月九州板紙株式会社が解散
  • 2008年4月M&A北陸紙工株式会社(存続会社)と北陸流通株式会社が合併、中越ロジスティクス株式会社に社名変更(現・連結子会社)
  • 2009年3月営業部門と一部機能を除き本社機能を富山県高岡市に移転し、高岡本社として業務を開始

2010年代

  • 2010年1月上場大阪証券取引所市場第一部より株式上場廃止
  • 2012年7月M&A中越物産株式会社(存続会社)と鹿児島興産株式会社が合併
  • 2013年3月中部紙工株式会社に経営参画(現・持分法適用会社)
  • 2015年1月共同エステート株式会社が解散

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結営業利益2030年度まで80億円
  • ROE2030年度まで8%
  • 製造工程における化石燃料由来CO₂排出量(2013年度比削減率)2030年度まで55%削減

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    紙パルプ事業の基盤強化

    紙需要減少に対応し、パッケージング用紙の販売促進や新規製品開発、セルロースナノファイバーの早期事業化に取り組む。また、抄紙機の改造や生産集約により事業構造を転換する。

  2. 02

    GX推進による環境目標達成

    省エネルギー推進や脱化石燃料への燃料転換を加速し、製造工程のCO₂排出量を2030年度までに2013年度比55%削減する。植林や排出量取引制度の活用も図る。

  3. 03

    新規事業の創出と展開

    JV・M&Aによる共創ビジネスを検討し、外販パルプの高付加価値化やバイオリファイナリー事業でパルプ用途拡大を模索する。脱プラスチック関連事業も推進する。

  4. 04

    DX・人的資本経営の推進

    DXや人材育成、多様な人材確保、エンゲージメント向上施策により組織の効率性と持続的成長を実現し、各戦略の実行力を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,273人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は649万円で、9期前と比べて+15.1%平均年齢は46.9歳、平均勤続年数は24.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,452
2018年3月1,444
2019年3月56442.421.31,412
2020年3月56243.221.71,422
2021年3月56844.022.51,404
2022年3月59345.123.01,365
2023年3月61745.023.31,318
2024年3月62345.623.91,299
2025年3月63646.424.51,282374
2026年3月64946.924.71,273212

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)64.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 11 / 海外 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
高岡工場 — 富山県 高岡市243億円
紙・パルプ製造事業
川内工場 — 鹿児島県 薩摩川内市139億円
紙・パルプ製造事業
笹塚 不動産事業 — 東京都 新宿区1,548百万円
その他
生産本部 二塚製造部 — 富山県 高岡市1,444百万円
紙・パルプ製造事業
高岡本社 — 富山県 高岡市1,317百万円
紙・パルプ製造事業
東京本社 — 東京都 中央区1,178百万円
紙・パルプ製造事業
本社・工場 — 石川県 金沢市765百万円
紙・パルプ製造事業
砺波 不動産事業 — 富山県 砺波市112百万円
その他
ナノフォレスト製造課 — 鹿児島県 薩摩川内市8百万円
その他
高岡不動産 事業 — 富山県 高岡市4百万円
その他
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    三善製紙㈱
    石川県 金沢市
    議決権100.0%
  • 国内
    中越ロジスティクス㈱
    富山県 高岡市
    議決権100.0%
  • 国内
    中越緑化㈱
    富山県 高岡市
    議決権100.0%
  • 国内
    中越物産㈱
    鹿児島県 薩摩川内市
    議決権100.0%
  • 国内
    中越テクノ㈱
    富山県 高岡市
    議決権100.0%
  • 国内
    共友商事㈱
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    中越エコプロダクツ㈱
    富山県 高岡市
    議決権100.0%
  • 国内
    王子ホールディングス㈱
    東京都 中央区
    議決権22.2%
  • 国内
    中越パッケージ㈱
    東京都 中央区
    議決権45.0%
  • 国内
    中部紙工㈱
    愛知県 半田市
    議決権45.0%
  • 国内
    王子製袋㈱
    東京都 中央区
    議決権45.0%
  • 海外
    王子包装(上海)有限公司
    中国 上海市
    議決権41.4%
残りのグループ会社2社を開く
  • Japan Paper Technology (Viet Nam) Co.,Ltd.ベトナム ホーチミン市27%
  • Japan Paper Technology Dong Nai(VN) Co.,Ltd.ベトナム ドンナイ省32%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    NEDO先導研究プログラム新産業創出新技術先導研究プログラム“竹由来ナノセルロース・ハニカム筋樹脂”製造法の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-08-27
    704万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,104億円営業利益27億円前期と比べると減収減益で、売上が-0.5%、利益が-43.8%。

売上高
-0.5%
1,104億円
営業利益
-43.8%
27億円
純利益
+33.3%
24億円
営業利益率
2.4%
前期比 -1.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,140億円1,104億円
営業利益23億円27億円
純利益16億円24億円
1株あたり配当¥120¥120

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は281億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+7.3%、営業利益は−58.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q28721
2024年1Q262124.610
2024年2Q263218.016
2024年3Q274114.06
2024年4Q2795
2025年2Q556315.620
2025年4Q554173.1−2
2026年2Q531142.610
2026年4Q573132.314
2027年1Q28151.85

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は905億円から1,104億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は2.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月90542
2014年3月997295
2015年3月1,0111716
2016年3月999132
2017年3月9391413
2018年3月948−13−52
2019年3月96717
2020年3月951209
2021年3月819−3−11
2022年3月9013113
2023年3月1,0573431
2024年3月1,0786837
2025年3月1,11048514.318
2026年3月1,10427342.424

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,104億円のうち、営業利益として残るのは27億円2.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は24億円、売上の2.2%にあたる。営業利益率は業種中央値3.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.4%954億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.1%122億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.4%27億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.0pt
2.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.0pt
2.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.9pt
4.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが47億円、投資CFが−40億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は49億円で、売上の0.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月100−43−1257107
2014年3月97−98−2−1104
2015年3月88−80−56858
2016年3月95−13145−3666
2017年3月132−106−282664
2018年3月74−76−15−248
2019年3月63−31−213259
2020年3月83−47−243672
2021年3月60−396321156
2022年3月83−31−5952149
2023年3月27−51−48−2481
2024年3月136−79−3157107
2025年3月104−60−604490
2026年3月47−40−48749

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,191億円。このうち返さなくてよい自己資本が600億円で、自己資本比率は50.3%(業種中央値55.2%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,30749880938.1
2014年3月1,33049983137.5
2015年3月1,30351179239.2
2016年3月1,32853279640.1
2017年3月1,30554875742.0
2018年3月1,26149376839.1
2019年3月1,23648575139.2
2020年3月1,20848572340.1
2021年3月1,23547576038.4
2022年3月1,22048673439.8
2023年3月1,22851671242.0
2024年3月1,28955673343.1
2025年3月1,21955965946.7
2026年3月1,19160059150.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
49億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
208億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
94億円
在庫として抱えている分
負債合計
591億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
69
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

パルプ・紙 24社との比較

同じパルプ・紙の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り24社中2位あたり、逆に低いのは営業利益率24社中18位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.2%/中央値 5.1%
P25 3.8%P75 7.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.5%/中央値 3.5%
P25 2.4%P75 5.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.3%/中央値 55.2%
P25 43.3%P75 71.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
-0.5%/中央値 0.8%
P25 -1.5%P75 1.8%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.5%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,200で、1年前と比べて+32.6%過去52週の値幅のなかでは88%の位置にある。

¥2,200-2.6%1ヶ月+5.3%1年+32.6%時価総額294億円
過去52週の値幅
安値¥1,620高値¥2,280

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.3倍
PER (会社予想)17.3倍
PBR0.46倍
配当利回り5.45%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月下旬から上昇基調にあり、8月20日には2257円と52週高値を更新しました。8月7日に出来高18万株を伴って2219円へ上放れた後も高水準の出来高が続き、25日線2156円、75日線2058円を上回っています。8月7日からの上昇率は約6.6%で、パルプ・紙セクター全体の上昇も追い風です。52週安値1620円からは39.4%の上昇となり、明確な上昇トレンドが続いています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは11.6倍と業界平均14.5倍を下回り、PBRは0.47倍と解散価値以下。配当利回り5.32%は業界平均3.11%を大幅に上回り、配当性向57.1%と高水準の利益還元。一方ROEは4.2%と低く、収益性が課題。前期は減益となるなど業績は不安定で、今期予想PERは17.7倍と上昇見込み。割安指標は明確だが、収益力の弱さと業績変動リスクを考慮し、総合的に割安と評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.3倍13.4倍
PER (予想)17.3倍
PBR0.46倍0.67倍
ROE4.2%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内製紙業界は需要構造の変化により構造的な減退に直面している。強気派は、原料価格高騰時の価格転嫁の進展や、M&Aによる業界再編で競争が緩和する可能性を指摘する。また、株主還元策として高配当が維持されており、インカムゲインを重視する投資家に支持される。弱気派は、新聞・印刷用紙の需要減少で売上高の縮小が避けられず、利益率も圧迫されると懸念する。設備維持コストや原材料高も逆風。

プラスに働く材料7
  • 高い配当利回り

    配当利回り5%超で株主優待もあり、下支えになる。

  • 業界再編の恩恵

    同業他社との統合で価格競争が緩和する可能性。

  • 価格転嫁の進展

    原材料高を製品価格に反映しやすくなっている。

  • PBR0.47倍と解散価値割れの超割安不定影響

    PBR0.4685倍と純資産の半分の水準

  • 配当利回り5.32%の高水準通年影響

    配当利回り5.32%でインカム需要を集める

  • 純利益が18億円から24億円へ33%増通年影響

    純利益はFY2025/3 18億円→FY2026/3 24億円

  • 株価1年で+39.47%と上昇トレンド継続影響

    1年リターン+39.47%と勢いが継続

マイナスに働く材料7
  • 需要の構造的減少

    新聞・印刷用紙の需要はデジタル化で減少傾向。

  • 収益性の低迷

    営業利益率は2%台まで低下、コスト増が重荷。

  • 財務健全性の懸念

    売上高規模の割に利益が少なく、財務改善が遅れる。

  • 営業利益が48億円から27億円へ43.8%減通年影響

    営業利益はFY2025/3 48億円→FY2026/3 27億円と急減

  • 予想PER17.7倍と実績11.62倍の乖離で減益示唆決算発表後影響

    予想PER17.7倍は実績を上回り、今期減益を織り込む

  • 営業利益率は4.32%から2.45%へと低下通年影響

    営業利益率は4.32%から2.45%へと低下

  • ROE4.2%とPBR1倍以下で改善が必須継続影響

    ROE4.2%とPBR1倍以下で改善が必須

次の決算で確かめる点
紙の販売量
需要の実態を示し、売上高の先行指標となる。
営業利益率
収益性の改善状況を確認する指標。
配当性向
株主還元の持続可能性を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり120で、前期から+28.6%いまの株価に対する利回りは5.45%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥120
1株あたり
配当利回り
5.45%
いまの株価に対して
配当性向
57.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月50602.4
2018年3月28−45.0
2019年3月5081.8387.3
2020年3月500.0102.0
2022年3月40−20.062.5
2023年3月5025.025.4
2024年3月6020.021.1
2025年3月7016.784.4
2026年3月9028.657.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥120

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,315人。区分でいちばん多いのは事業法人41.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が51.5%を占め、残る48.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人39.940.041.440.841.041.4
個人・その他22.626.030.227.637.935.5
外国法人5.64.74.39.59.210.8
金融機関31.127.321.819.610.210.1
自己株式0.00.03.03.06.05.9
証券会社0.82.02.32.51.72.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01王子ホールディングス株式会社20.62
02日本紙パルプ商事株式会社5.32
03新生紙パルプ商事株式会社4.22
04INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)4.22
05KPPグループホールディングス株式会社4.00
06株式会社北陸銀行3.44
07農林中央金庫2.25
08中越パルプ工業従業員持株会1.90
09株式会社みずほ銀行1.51
10MURAKAMI TAKATERU1.27

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+8981%、1株純資産は14期で+1017%。直近期のROEは4.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月24270.567.3
2014年3月464,2791.146.7
2015年3月1384,3863.217.334.7
2016年3月123,9860.3158.1
2017年3月944,1052.324.5602.4
2018年3月−3903,691
2019年3月543,6261.525.7387.3
2020年3月693,6261.920.1102.0
2021年3月−793,551
2022年3月953,6392.610.062.5
2023年3月2293,9866.14.525.4
2024年3月2864,2946.96.721.1
2025年3月1374,5333.110.484.4
2026年3月1944,7714.29.557.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額399百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
植松久取締役会長 東京事務所管掌7098
福本亮治代表取締役社長兼 社長執行役員 経営管理本部長、資源対策本部・内部監査室管掌6580
磯部勉取締役兼 常務執行役員 営業本部長6267
下川靖博取締役兼 常務執行役員 生産本部長、開発本部管掌6255
東勝次社外取締役73
楠原勝市取締役(常任監査等委員)7138
山口敏彦社外取締役(監査等委員)68
櫻井佳世子社外取締役(監査等委員)61
濱本信之取締役(常任監査等委員)6548

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)9170918020
取締役(社内)6141915125
その他役員3292910
社外取締役320207
監査等委員213137
取締役(社内)1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,238字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社7社、非連結子会社3社、持分法適用関連会社6社、及び持分法非適用関連会社7社により構成され、紙パルプ製品の製造販売、発電事業を主な内容とし、さらに、セルロース・ナノファイバー関連製品の製造・販売、紙加工品の製造・販売、原材料等の供給、製品の断裁加工・選別包装、並びに製品の物流及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。 当社グループの事業内容及び事業に係る位置付けは、次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 紙・パルプ製造事業 事業の内容   主要製品   会社名 紙・パルプ製造   新聞用紙、印刷用紙、 包装用紙、特殊紙、 板紙及び加工品、パルプ、マプカ関連製品   当社、三善製紙㈱、O&Cアイボリーボード㈱、中越エコプロダクツ㈱(会社総数4社) 発電事業 事業の内容   主要製品   会社名 売電事業   発電事業   当社(会社総数1社) その他 事業の内容   主要製品   会社名 ナノフォレスト事業   セルロース・ナノファイバー 関連製品   当社(会社総数1社) 紙加工品の製造・販売   ―   O&Cペーパーバッグホールディングス㈱(会社総数1社) 紙袋、紙管、段ボール   中越パッケージ㈱、中部紙工㈱、王子製袋㈱、王子包装(上海)有限公司、中央紙工㈱、㈱楠見製袋所、Japan Paper Technology(Viet Nam) Co.,Ltd.、Japan Paper Technology Dong Nai(VN)Co.,Ltd.(会社総数8社) 造林・緑化事業及び薬品製造   造林、緑化事業、 排水処理薬品他   中越緑化㈱、㈲南薩緑化センター、 中越物産㈱(会社総数3社) 植林事業   ―   Acacia Afforestation Asia Co.,Ltd.(会社総数1社) 巻取原紙用紙管加工   ―   中越物産㈱(会社総数1社) 紙断裁選別包装   ―   中越ロジスティクス㈱、中越物産㈱、 石川紙工㈱(会社総数3社) 機械設備設計施工・修理   ―   中越テクノ㈱(会社総数1社) 紙パルプ及び原材料他輸送   ―   中越ロジスティクス㈱、中越物産㈱(会社総数2社) 木材チップの製造・仕入・販売   木材チップ   中越緑化㈱、中越パルプ木材㈱、 OCMファイバートレーディング㈱(会社総数3社) 保険代理業   ―   共友商事㈱(会社総数1社) 産業廃棄物処理   ―   エヌシー共同開発㈱(会社総数1社) 土木建築請負   ―   中越ロジスティクス㈱(会社総数1社) 不動産賃貸   ―   当社(会社総数1社) [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注)中越エコプロダクツ株式会社は2026年3月31日付で解散し、現在清算手続中です。
経営方針・対処すべき課題3,248字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、永続的発展のため、ひたむきに人を大切にしたものづくりに努め、国際競争を勝ち抜く、強い企業創りを目指しております。 その実現のため、経営理念に“愛され信頼される企業に”を第一に掲げ、コンプライアンスに徹し、真摯で誠実な企業活動を旨として、品質第一主義と弛まざる技術革新で顧客満足を希求するとともに、地域社会との共存共栄を図ってまいります。さらに企業の社会的責任の視点に立って、環境と社会に貢献し、向上心あふれる働きがいのある会社づくりに励み、企業価値を高めてまいります。 (2) 目標とする経営指標 ① 2030年度までに、営業利益80億円、ROE8%の収益を確保します。 ② 製造工程における化石燃料由来のCO₂排出量を2030年度までに2013年度比55%削減することを目標として掲げ、達成に向けて取り組んでまいります。 (3) 会社の経営戦略 当社グループは、外部環境に対応する営業活動の展開と事業構造転換による企業価値向上、その後の新規事業領域への展開を見据え、「紙パルプ事業の基盤強化」「新規事業」「GX推進」を3本の柱とした施策を基本方針とし、企業価値の向上を目指しております。 また、DX・人的資本経営の推進により、組織全体の効率性と持続的成長を実現し、各施策の実行力を高めてまいります。 (4) 会社の対処すべき課題 当社グループを取り巻く経済環境は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加等により、国内経済は緩やかな回復基調を辿りました。一方で、中東情勢の緊迫化等地政学リスクの高まり、米国の通商政策動向など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような状況のなか当社グループは、アジア地域を中心とした市況悪化影響を最小限に抑えるため、新設した家庭紙マシンのフル稼働に取り組むとともに、既存マシンの安定操業、効率生産による原価低減に努めました。 ① 『中期経営計画2025』(2021年度〜2025年度)の振り返り 『中期経営計画2025』では「既存事業の構造転換」と「森林資源を活用した環境投資、環境ビジネス推進」を柱として、収益目標と環境目標を定めて各施策を進めてまいりました。グラフィック用紙の売上比率が高い事業構造からの転換を図るために、グラフィック用紙の生産集約による抄紙機の停機や、堅調な需要が見込まれる衛生用紙分野への参入、外販パルプの販売数量の拡大を図りました。また、関連会社においては、子会社の三善製紙株式会社が株式会社巴川コーポレーションの超軽量印刷用紙の営業権等を譲受するとともに、文具事業についてはショウワノートホールディングス株式会社に事業を譲渡するなど、収益力強化に取り組みました。この他、セルロースナノファイバー事業や脱化石燃料の取り組みなど、環境投資、環境ビジネスにも注力してまいりました。 その一方で、減少が予想されるグラフィック用紙の補完に向けた構造転換として、脱プラスチック需要の取り込みを狙ったMAPKA®事業の中断など、課題を残す結果のものもありました。これら継続課題については、『中期経営計画2030』において引き続き検討してまいります。 上記の取り組みのほか、コスト上昇を背景とした価格改定やコストダウンの取り組みを進め、計画期間の半ばで営業利益、ROEともに目標をクリアしましたが、その後の海外パルプ市況の急激な悪化や、原燃料価格や固定費、物流費などのコスト上昇を補いきれなかった結果、最終年度の収益は、目標を達成できませんでした。環境目標については、石炭などの化石燃料の使用量削減や省エネなどを推進した結果、2030年度より前倒しで達成できる見通しとなったため、『中期経営計画2030』で目標を更新しております。 ② 『中期経営計画2030』(2026年度〜2030年度)の概要 2026年度から2030年度の5か年計画として、『中期経営計画2030』を策定しました。原燃料価格や人件費、物流費等のコスト上昇に加え、グラフィック用紙を中心とした紙需要の減少、環境対応の高まりといった外部環境の変化に対応するため、「紙パルプ事業基盤強化」「新規事業」「GX推進」を三つの柱に掲げ、事業構造の転換による企業価値向上、新規事業領域への展開を見据えた新たな事業戦略の策定を行ってまいります。 ・紙パルプ事業基盤強化 紙製品の需要減少への対応として、脱プラスチック需要の取り込みが見込めるパッケージング用紙など既存製品の販売促進や、新規製品開発、セルロースナノファイバーの早期事業化に取り組みます。また、エネルギーソースの最適化を目的として、抄紙機の改造や生産集約等を行うことで、事業構造の転換を図っていきます。 ・GX推進 新たな環境目標として「製造工程における化石燃料由来CO₂排出量を2030年度までに2013年度比55%削減」を設定し、省エネルギーの推進や脱化石燃料に向けて化石燃料以外の燃料転換等の取り組みを加速させるとともに、植林の推進や、排出量取引制度の活用等による収益確保を目指します。 ・新規事業 JV・M&A等による共創ビジネスの検討を進めるとともに、外販パルプの高付加価値化やバイオリファイナリー事業の検討ではパルプの用途拡大を目指した事業展開を模索していきます。 2026年度は、国内紙需要の構造的な変化、ドライバー不足による輸送能力不安、円安、物価上昇などによる原燃料や鋼材費等のコスト上昇に加え、中東情勢悪化の影響を受け、厳しい事業環境が予想されますが、グループ一丸となって、『中期経営計画2030』に掲げた2030年度の定量目標「連結営業利益80億円」「ROE8%」の達成に向け事業基盤の強化に取り組んでまいります。 ③ MAPKA®事業の今後について MAPKA®事業については、共同出資先の株式会社環境経営総合研究所が破産手続に入ったことにより、当初予定していた合弁事業の継続が困難となったことから、MAPKA®製造事業を手がけていた共同出資会社である中越エコプロダクツ株式会社を、2026年3月31日をもって解散いたしました。今後は、当社内に新設した脱プラスチック関連事業推進室で、MAPKA®事業を継承し、脱プラスチック関連事業の可能性の模索および事業化に向けた検討を行ってまいります。 ④ サステナビリティの取り組み a.気候変動対応 『中期経営計画2025』にて掲げた2030年度までの環境目標を更新し、引き続き省エネルギーの推進や石炭使用量の削減を行い、化石燃料由来CO₂排出量削減の取り組みを進めていきます。また、環境負荷がより低く、大量輸送が可能な輸送手段を活用するモーダルシフトを推進しており、内航コンテナ船でのコンテナ輸送の運用をスタートし、当社川内工場と連結子会社の中越物産株式会社が、令和6年度の「エコシップマーク*」優良事業者に認定されました。 *エコシップマーク:「エコシップ・モーダルシフト事業実行委員会」において、貨物輸送における海上貨物輸送を一定以上利用し、モーダルシフトの推進および環境負荷の低減等に資するものと認められた事業者に認定されるもの。 b.人的資本の取り組み 人材は企業価値を高める源泉と考え、人材育成と多様な人材の確保を目的として教育や職場環境の整備を進めており、有給休暇制度やリフレッシュ休暇制度等、福利厚生制度の見直しを実施しました。今後は、個々のスキルアップを図るために資格取得奨励制度の見直しや、従業員のエンゲージメント向上施策などを検討し、従業員のキャリア形成と優秀な人材の獲得に繋がる施策を推進してまいります。
事業等のリスク1,400字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 国内需要及び市況の変動リスク 当社グループの売上高の8割を占める紙・パルプ製造事業は概ね内需型産業であり、国内景気の影響を大きく受けます。国内景気の浮沈による国内需要の動向や市況価格の変動により、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。紙の国内需要については既に減少傾向にあり、当該リスクへの対応を喫緊の課題として認識して、製品ポートフォリオの転換やパルプ生産体制の強化を図り、収益基盤強化に取り組んでおります。 ② 原材料購入価格の変動リスク 当社グループはチップ、重油、古紙、薬品などの諸原燃材料を購入しておりますが、それぞれの国際市況、国内市況の変動により、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 地球環境に対するリスク 当社グループは、気候変動対策を目的に、化石燃料使用の規制強化やそれに伴うコストの増加、紙をつくる上で、重要な原材料である木材の持続可能ではない調達の規制強化により、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 地域環境汚染に対するリスク 当社グループは、環境規制遵守ができないことによる環境保護に関する風評リスク(地域社会との関係悪化に伴う反対運動の発生など)により、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 為替レートの変動リスク 当社グループは輸出入取引をしており、このため当該国との取引通貨が為替変動することにより、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 金利の変動リスク 当社グループは、従来よりグループファイナンスによる資金の効率化に取り組んでおりますが、今後の金利の変動によっては経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 災害リスク 天変地異などの自然災害、テロなどの人的災害などによって、当社グループの生産設備に多大な被害を被ることにより、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応としてBCP(事業継続計画)を策定しております。 ⑧ 感染症に関するリスク 新型コロナウイルス感染症に代表される未知の感染症が流行した場合には、感染症拡大による需要減少、当社グループ従業員が感染した場合や、政府・地域行政機関からの要請等により生産活動を一時的に停止した場合、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、流行期における基本的な感染対策の推奨等、感染拡大防止に取り組みながら事業活動を継続しております。 ⑨ 訴訟リスク 当社グループの事業活動の遂行に当たっては、様々な法規制の適用下にあって、それらによる訴訟等のリスクにさらされる可能性があり、その結果、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 偶発債務 当社グループは、上記以外の項目に関しても偶発債務に起因する損失が発生するリスクがあり、その結果、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,961字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当社グループを取り巻く経済環境は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加等により、国内経済は緩やかな回復基調を辿りました。一方で、中東情勢の緊迫化等地政学リスクの高まり、米国の通商政策動向など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような状況のなか当社グループは、アジア地域を中心とした市況悪化影響を最小限に抑えるため、新設した家庭紙マシンのフル生産・フル販売に取り組むとともに、安定操業、効率生産による原価低減に努めました。 当期の経営成績につきましては、国内はデジタル化や人口減少などの影響によるグラフィック用紙需要の減少が続くなか、拡販施策の実行や家庭紙のフル生産・フル販売などに取り組みましたが、海外市況におけるパルプ輸出価格の下落、紙需要の減退などによる販売数量減少や輸出価格下落などにより減収となりました。収益面では、上記販売要因に加え、原燃料価格の上昇、固定費の増加などにより減益となりました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は110,386百万円(前年同期比0.6%減収)となり、営業利益は2,741百万円(前年同期比43.4%減益)、経常利益は3,375百万円(前年同期比34.0%減益)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,440百万円(前年同期比38.6%増益)となりました。 事業の種類別セグメントの経営成績は、次のとおりであります。 (紙・パルプ製造事業) ◎ 新聞用紙 新聞各社における夕刊廃止と発行部数の減少に加え、広告出稿減等により頁数も低調に推移するなど全体的な需要減少が続いていますが、他社が事業から撤退したことに伴う振替需要もあり、数量、金額ともに前期を上回りました。 ◎ 印刷用紙 国内販売につきましては、デジタル化による各種出版物の減少および企業・自治体におけるオフィス需要の低迷がありましたが、拡販策が功を奏し、数量、金額ともに前期を上回りました。輸出につきましては、アジアおよび中東地域の需要減に加え、中国からの輸出圧力の強まりもあり、数量、金額ともに前期を下回りました。 ◎ 包装用紙 国内販売につきましては、石油化学をはじめとした製袋需要の落ち込みはありましたが、環境配慮型の包装資材としての提案を強化したこと、堅調に推移したファストフード需要および通信販売における段ボールからの代替需要があったこともあり、数量、金額ともに前期を上回りました。輸出につきましては、アジア地域の需要減退により、数量、金額ともに前期を下回りました。 ◎ 特殊紙・板紙及び加工品等 壁紙は、住宅着工件数は減少しておりますが、需要家における在庫積み増しもあり数量、金額ともに前期並となりました。板紙及び加工品は、カップ麺容器の輸出販売が好調であったことにより、数量、金額ともに前期を上回りました。また、衛生用紙は、積極的に販売に取り組んだことにより、数量、金額ともに前期を上回りました。 ◎ パルプ 数量は前期を上回りましたが、海外市況の悪化等により金額は前期を下回りました。 これらにより、当事業の業績は以下のとおりとなりました。 連結売上高 100,504百万円(前年同期比   0.9%減収) 連結営業利益   1,692百万円(前年同期比  53.8%減益) (発電事業) 売上高は前期並でしたが、燃料価格の上昇を固定費等の原価低減でカバーしきれず、利益は前期を下回りました。 これらにより、当事業の業績は以下のとおりとなりました。 連結売上高   5,660百万円(前年同期比  0.7%増収) 連結営業利益     509百万円(前年同期比  6.9%減益) (その他) 売上高は、建設関連事業の受注が増加したことなどにより、前期を上回りました。利益は、人件費上昇などによる諸費用増を建設関連事業受注増やコスト削減の取り組みなどでカバーしきれず、減益となりました。 これらにより、当事業の業績は以下のとおりとなりました。 連結売上高  17,542百万円(前年同期比  2.9%増収) 連結営業利益   491百万円(前年同期比  9.7%減益) 財政状態は、次のとおりであります。 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,801百万円減少し、119,086百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ6,812百万円減少し、59,134百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,010百万円増加し、59,952百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ4,123百万円減少し、4,882百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は4,671百万円(前連結会計年度比54.9%減少)となりました。 これは主として、税金等調整前当期純利益3,309百万円、減価償却費6,147百万円、仕入債務の減少額2,251百万円、売上債権の増加額1,200百万円、法人税等の支払額867百万円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は4,003百万円(前連結会計年度比33.4%減少)となりました。 これは主として、有形固定資産の取得による支出4,645百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は4,792百万円(前連結会計年度比20.3%減少)となりました。 これは主として、長期借入による収入8,300百万円、長期借入金の返済による支出11,619百万円、配当金の支払額937百万円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称等   数量   前年同期比(%) 紙・パルプ製造事業   紙   600,082 t   98.2 パルプ   732,972 t   98.8 (注) パルプは未晒総生産量であり自家消費量を含んでおります。 b. 受注実績 当社グループは、大部分が市況を勘案した見込み生産を行っており、グループ全体の受注状況を把握することは困難であるため、該当事項については記載を省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称等   金額(百万円)   前年同期比(%) 紙・パルプ製造事業   紙   88,350   99.9 パルプ   12,153   93.6 計   100,504   99.1 発電事業       5,660   100.7 その他   4,221   106.1 合計   110,386   99.4 (注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 新生紙パルプ商事㈱   19,860   17.9   19,402   17.6 日本紙パルプ商事㈱   16,686   15.0   16,169   14.6 国際紙パルプ商事㈱   16,885   15.2   15,151   13.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の経営成績等は、拡販施策の実行や家庭紙のフル生産・フル販売などに取り組みましたが、海外市況におけるパルプ輸出価格の下落、紙需要の減退などによる販売数量減少や輸出価格下落などにより売上高は110,386百万円と前期に比べ622百万円の減収(前年同期比0.6%減)となりました。収益面では、上記販売要因に加え、原燃料価格の上昇、固定費の増加などにより、営業利益2,741百万円(前年同期比43.4%減)、経常利益3,375百万円(前年同期比34.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,440百万円(前年同期比38.6%増)となりました。 セグメント別の売上高については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ④ 経営戦略の現状と見通し 2027年3月期の国内経済につきましては、個人消費や企業の成長投資の増加が期待される一方、中東情勢の影響、米国通商政策動向による国内・海外景気の下振れリスクなどが懸念されます。 2026年度は『中期経営計画2030』の初年度であり、「紙パルプ事業基盤強化」「新規事業」「GX推進」を3本の柱として、成長に向けた具体的な取り組みを手掛ける重要な一年となります。国内紙需要の構造的な変化、ドライバー不足による輸送能力不安、円安、物価上昇などによる原燃料や鋼材費等のコスト上昇に加え、中東情勢悪化の影響を受け、厳しい事業環境が予想されますが、グループ一丸となって、2030年度の収益目標「連結営業利益80億円」「ROE8%」の達成に向け事業基盤強化の取り組みを進めてまいります。 ⑤ 財政状態及びキャッシュ・フローの分析 当連結会計年度末の総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ2.3%減少し、119,086百万円となりました。これは主として、投資有価証券が3,636百万円増加しましたが、現金及び預金が4,123百万円、有形固定資産が減価償却などにより1,629百万円減少したことによります。 負債につきましては、前連結会計年度末に比べ10.3%減少し、59,134百万円となりました。これは主として、金融機関からの借入金が3,796百万円、支払手形及び買掛金が2,249百万円減少したことによります。 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ7.2%増加し、59,952百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する当期純利益2,440百万円、配当金の支払941百万円などにより利益剰余金が1,498百万円増加したこと、その他有価証券評価差額金が2,270百万円増加したことによります。また自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ3.6ポイント増加し50.3%となりました。 当社グループのキャッシュ・フローにつきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 (資本の財源及び資金の流動性についての分析) 当社グループの資金計画は、設備投資資金については営業キャッシュ・フローで獲得した資金を主な財源としておりますが、銀行借入やコミットメントラインの利用などによって流動性を保持しております。 また、当社グループはCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入し、資金融通を行うことで資金効率を高めております。 当社グループの当連結会計年度末の資金は、前連結会計年度末に比べ4,123百万円減少し、4,882百万円となりました。 なお、当連結会計年度末の借入金の内訳は以下のとおりであります。 (単位:百万円) 合計    返済 1年以内   返済 1年超 短期借入金   18,327   18,327   ― 長期借入金   14,950   3,538   11,411 合計   33,277   21,865   11,411 ⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について 当社グループは、常に市場ニーズに密着し、創造的で信頼性の高い技術をもって、人と環境にやさしい「紙」の開発と安定した製品の供給により、経済・社会・文化の発展に寄与することを社会的使命と認識し「紙」の文化の創造に果敢に挑戦しております。 そして、「株主重視」「顧客重視」に心がけ、当社グループの総合力に対する信頼性と収益性の確保・向上を目指し、株主・顧客・地域社会・社員・企業の共存共栄を図るとともに、社会に対する貢献を重点に企業活動を行ってまいります。 また、グローバル化に対応し、迅速な情報開示に努め、透明な経営姿勢を保ち、加えて効率的な連結経営を行うことで、国際競争力の強化を図り、当社グループの存在価値を高めてまいります。

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開示資料

出典

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