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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

杉本商事

SUGIMOTO & CO.,LTD.9932 · Prime · 卸売業

測定器具・機械工具を主力とする産業用工具の専門商社。全国約60の営業所で地域密着型営業。

概要

杉本商事は、大阪市西区に本社を置く産業用機械工具・測定器具・空圧油圧器具などの専門商社である。1938年に「㈱旭商店」として創業、1952年に現社名に改称した。工場向けに幅広いメーカー品を卸し、売上高は約486億円(2026年3月期)、従業員数592名。関西圏を中心に全国に営業網を持ち、地域密着型の提案営業を強みとする。

東部・中部・西部・海外の4セグメントで構成される営業体制

当社は営業所単位の独立採算制を採用し、取締役会では営業所単位で業績評価を行う。営業所は東部(東京中心、17拠点)、中部(名古屋中心、13拠点)、西部(大阪中心、27拠点)、海外(貿易部)の4セグメントに集約される。2026年3月期のセグメント売上高は西部が212億62百万円と最大で、中部140億41百万円、東部113億92百万円、海外19億15百万円と続く。

取扱商品の多様性と顧客層

主な取扱商品は測定器具、工作用器具、機械工具、空圧・油圧器具、工場用品・消耗品である。顧客は製造業の工場が中心で、品質管理用の精密計測機器から日常的に消費される作業用手袋、切削油まで幅広く扱う。単なる商品供給に留まらず、AI・自動化・現場DX関連商材の提案も強化しており、省人化や生産性向上の課題解決を目指す。

安定した収益基盤と中期経営計画

売上高は2013年3月期の294億円から増加傾向にあり、2026年3月期は486億円、営業利益20億47百万円、当期純利益21億12百万円を計上した。堅実な卸売業態で安定した利益を上げている。2024年5月に第4次中期経営計画『Start of the next 100 years~変化へチャレンジ』を発表し、新事業開発、新市場拡大、ESG推進、IT投資、社員満足度向上を掲げる。

海外展開の現状

海外セグメントは貿易部が担当し、アジア地域を中心に取引を行う。2026年3月期の海外売上高は19億15百万円(前期比10.8%増)と成長した。中国向け半導体関連需要が堅調で、ベトナム、インド向けも拡大している。一方、韓国・タイ向けは伸び悩み、中東情勢の影響で物流コスト上昇懸念もある。売上は好調だが、利益面では低調に推移している。

業界の中での役割は産業用測定機器・工具・工場用品の商社(地域密着型)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
486億円
営業利益
20億円
営業利益率
4.1%
純利益
21億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
西部213億円43.8%10億円4.7%
中部140億円28.8%5億円3.6%
東部114億円23.5%4億円3.5%
海外19億円3.9%1億円5.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01製造業(工場)向け主力

製造業の工場等に対して、測定器具、工作用器具、機械工具、空圧・油圧器具、工場用品、消耗品等を販売。地域密着型営業で、新規開拓や既存顧客へのフォローを行う。

主な製品・サービス4
測定器具
長さ、角度、表面粗さ等を測定する精密計測機器。工場の品質管理に使用。
機械工具
切削工具、研削工具、作業工具等。工作機械での加工に用いる。
空圧・油圧器具
エアシリンダ、バルブ、ポンプ等。工場の自動化設備に使用。
工場用品・消耗品
作業用手袋、保護具、清掃用品、切削油等。日常的に消費される物品。

製品と技術

精密な品質管理を支える測定器具

長さ、角度、表面粗さなどを測定する精密計測機器を取り扱う。工場の品質管理工程で使用されるノギス、マイクロメーター、ハイトゲージ、表面粗さ計などが該当する。多メーカーの品揃えを生かし、顧客の要求精度に応じた製品提案を行う。

加工の要となる機械工具

切削工具、研削工具、作業工具など工作機械で使用される工具類を販売。ドリル、エンドミル、バイト、砥石、ハンドツールなどが含まれる。工場の加工ラインを支える消耗品として、安定供給が求められる分野である。

自動化設備に必須の空圧・油圧器具

エアシリンダ、バルブ、ポンプ、フィルタ、レギュレータなど空気圧・油圧機器を取り扱う。工場の自動化設備や搬送装置の駆動源として使用され、生産ラインの効率化に寄与する。省人化・自動化需要の高まりに伴い、需要が堅調なカテゴリーである。

日常の稼働を支える工場用品・消耗品

作業用手袋、保護メガネ、安全靴、清掃用品、切削油、グリースなど工場で日常的に消費される物品を幅広く扱う。単価は小さいが、継続的に需要が発生するストック型商材であり、安定収益源となっている。

現場DX商材の拡充とINDUSTRIAL-Xとの連携

2025年4月にINDUSTRIAL-Xと資本業務提携を結び、同社のコンサルティング力・技術力と当社の顧客基盤・DX商材を組み合わせ、生産現場のDXを一気通貫で提供する。AI活用や自動化、データ利活用に関する商材を強化しており、顧客の省人化・生産性向上を支援する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

工具卸で中位、減収減益の懸念

売上高は466億円〜495億円と過去2期は増収だが、26年3月期は486億円と減収予想。営業利益率も4%台と低めで競争が激しい。同業にはリョーサン菱洋(167A)などが存在するが、杉本商事は工具・産業機器の専門商社として、特にFA・電気・空油圧工具に強みを持つ。しかし、仕入価格上昇やデジタル化への対応遅れで収益性が低下傾向。

強み

  • FA機器、電動工具など幅広い商品ラインナップが強み。顧客ニーズに柔軟対応。
  • 優良顧客との長期取引により安定的な売上を確保。リピート率が高い。
  • 適正在庫管理により欠品リスク低減。顧客への安定供給が信頼獲得に寄与。
  • 自己資本比率が高く、財務体質は健全。投資余力がある。

課題

  • 26年3月期は減収、営業利益率も低下予想。市場環境悪化が懸念。
  • 営業利益率4%台と業界平均並み。価格競争の影響を受けやすい。
  • EC化やデジタル販売の波に乗り遅れる可能性。対面営業依存からの脱却が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が杉本商事

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13176三洋貿易338億円15.3倍
28101GSIクレオス337億円12.9倍
37525リックス312億円9.2倍
48158ソーダニッカ310億円13.0倍
56328荏原実業307億円12.3倍
69932杉本商事302億円11.3倍
73877中越パルプ工業294億円11.3倍
88070東京産業284億円10.3倍
98007高島276億円22.3倍
106089ウィルグループ271億円11.6倍
113388明治電機工業271億円9.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

㈱旭商店として創業した1938年

1938年1月、大阪市東淀川区において株式会社旭商店を設立。この時点では現社名ではなく、後の杉本商事の前身となる。創業から約90年超の歴史を持つ老舗卸商社である。

社名変更と会社合併による事業基盤強化(1952~1953年)

1952年12月に株式会社旭商店を杉本商事株式会社へ改称。翌1953年1月には日之出工具株式会社、株式会社日測商会を合併し、それぞれ日之出営業所、日測営業所とした。この合併により測定器具・工具分野の品揃えが強化された。

東京進出と全国展開の始まり(1953~1960年代)

1953年9月に東京営業所(大田区)を開設、関東へ初進出。1957年には平野営業所、名古屋営業所を開設し、中部・関西のカバレッジを拡大。その後も城東、墨田、堀田など営業所を次々に開設し、1963年には東京支店を設置、本格的な全国展開が始まった。

高度経済成長期の拠点拡充(1968~1971年)

1968年から1971年にかけて、江東、広島、北陸、両毛、城南、静岡など全国各地に営業所を開設。1971年には本社を大阪市東淀川区から西区に移転し、同時に中国、四国、枚方、栗東の各営業所を開設。需要拡大に合わせて積極的に営業網を広げた。

九州・関東への守備範囲拡大(1973~1979年)

1973年に九州営業所(福岡)を開設、西日本全域をカバー。1974年には埼玉営業所、1977年には厚木営業所と関東にも拠点を追加。1979年には浜松営業所を開設し、自動車産業集積地である静岡県への進出を果たした。

拠点の統廃合と再編(1980年代)

1980年代に入ると、東大阪、長野、岡崎、新潟、東北、栃木など新規開設を続ける一方、1982年に中国営業所を廃止し広島営業所へ統合。1991年には機工部を廃止し東大阪営業所と日測営業所へ吸収。効率化と地域性を重視した再編が行われた。

1991年以降の組織体制の確立

1991年10月の機工部廃止後、現在の営業所体制がほぼ固まる。以降、大規模な新設・廃止はなく、既存拠点の運営に注力。その後はM&Aや新規事業開発を通じて成長を模索するフェーズに入る。

中期経営計画と資本業務提携による変革(2024~2025年)

2024年5月に第4次中期経営計画を策定、DX商材販売やM&Aによる新市場拡大を掲げる。2025年4月には株式会社INDUSTRIAL-Xと資本業務提携を締結し、製造業のDXを一気通貫で提供する体制を構築。100周年を見据えた変革期を迎えている。

年表38件を開く

1930年代

  • 1938年1月㈱旭商店を大阪市東淀川区において設立。

1950年代

  • 1952年12月㈱旭商店を杉本商事㈱に改称。
  • 1953年1月M&A日之出工具㈱、㈱日測商会を合併。日之出営業所、日測営業所に改称。
  • 1953年9月東京営業所(東京都大田区)を開設。
  • 1957年2月平野営業所(大阪市東住吉区)を開設。
  • 1957年11月名古屋営業所(名古屋市中区)を開設。
  • 1959年9月城東営業所(大阪市城東区)を開設。

1960年代

  • 1960年3月墨田営業所(東京都墨田区)を開設。
  • 1961年1月堀田営業所(名古屋市瑞穂区)を開設。
  • 1962年3月機工部(大阪市西区)を開設。
  • 1963年3月東京支店(東京都大田区)を開設。
  • 1963年7月貿易部(大阪市東淀川区)を開設。
  • 1964年7月名古屋機工部(名古屋市熱田区)を開設。
  • 1964年11月淡路営業所(大阪市東淀川区)を開設。
  • 1968年9月江東営業所(東京都墨田区)を開設。
  • 1969年3月広島営業所(広島市中区)を開設。
  • 1969年4月北陸営業所(石川県金沢市)を開設。
  • 1969年11月両毛営業所(群馬県伊勢崎市)を開設。

1970年代

  • 1970年3月城南営業所(東京都大田区)を開設。
  • 1970年11月静岡営業所(静岡県静岡市)を開設。
  • 1971年2月本社を大阪市東淀川区から大阪市西区に移転。
  • 1971年4月中国営業所(広島市中区)を開設。
  • 1971年5月四国営業所(香川県高松市)を開設。
  • 1971年8月枚方営業所(大阪府枚方市)を開設。
  • 1971年11月栗東営業所(滋賀県栗東市)を開設。
  • 1973年10月九州営業所(福岡市博多区)を開設。
  • 1974年1月埼玉営業所(埼玉県戸田市)を開設。
  • 1975年3月本社販売部(大阪市西区)を開設。
  • 1977年4月厚木営業所(神奈川県伊勢原市)を開設。
  • 1979年9月浜松営業所(静岡県浜松市)を開設。

1980年代

  • 1980年11月東大阪営業所(東大阪市)を開設。
  • 1982年4月長野営業所(長野県諏訪市)を開設。
  • 1982年6月M&A中国営業所を廃止して広島営業所へ統合。
  • 1982年9月岡崎営業所(愛知県岡崎市)を開設。
  • 1984年9月新潟営業所(新潟市東区)を開設。
  • 1985年9月東北営業所(宮城県仙台市)を開設。
  • 1987年9月栃木営業所(栃木県小山市)を開設。

1990年代

  • 1991年10月M&A機工部を廃止して東大阪営業所と日測営業所へ統合。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで55,830百万円
  • 営業利益2027年3月期まで2,860百万円
  • 経常利益2027年3月期まで3,400百万円
  • 当期純利益2027年3月期まで2,130百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    AI・自動化・現場DX商材の拡販

    顧客の省人化・生産性向上・品質安定化といった経営課題を解決するため、AI、自動化、現場DX関連商材の提案・販売を拡大する。

  2. 02

    グループ全体のAI・データ利活用推進

    受発注・在庫・物流・営業活動の高度化・効率化を図るため、グループ内部でのAI活用やデータ利活用を推進し、持続的成長基盤を構築する。

  3. 03

    新規営業所開設と若手人材育成

    商圏拡大を目指し新規営業所・連絡所を開設するとともに、若手人材の確保と育成により地域密着型の提案営業を徹底する。

  4. 04

    新事業開発とM&Aによる市場拡大

    DX商材販売の開始や他業種との事業連携、M&Aを通じて業種・地域のホワイトスペースを補完し、新市場への拡大を進める。

  5. 05

    ESG推進と社員満足度向上

    地域貢献(スポーツ施設投資・寄付)、気候変動対策(エコカー導入・木造建築活用)、社員エンゲージメント向上や福利厚生充実により持続可能な経営を実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で592人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は657万円で、9期前と比べて+16.4%平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は13.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月516
2018年3月517
2019年3月56438.313.0510
2020年3月56538.713.1522
2021年3月57538.813.4521
2022年3月59738.212.4550
2023年3月61135.911.6579
2024年3月60138.112.3580
2025年3月66238.913.4574418
2026年3月65738.913.5592338

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率69.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.5%
100なら男女で差がない状態

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は486億円営業利益20億円前期と比べると減収減益で、売上が-1.8%、利益が-16.7%。

売上高
-1.8%
486億円
営業利益
-16.7%
20億円
純利益
+10.5%
21億円
営業利益率
4.1%
前期比 -0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高511億円486億円
営業利益21億円20億円
純利益17億円21億円
1株あたり配当¥54¥54

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は121億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.0%、営業利益は+25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1145
2024年1Q10843.74
2024年2Q11354.44
2024年3Q133107.57
2024年4Q1124
2025年2Q23293.97
2025年4Q263155.712
2026年2Q22873.17
2026年4Q258135.014
2027年1Q12154.14

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は294億円から486億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は4.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月294116
2014年3月314169
2015年3月3532013
2016年3月4142415
2017年3月4162516
2018年3月4432919
2019年3月4543322
2020年3月4392919
2021年3月4042517
2022年3月4312516
2023年3月4562721
2024年3月4662819
2025年3月49524294.819
2026年3月48620264.121

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高486億円のうち、営業利益として残るのは20億円4.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.0%389億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.8%77億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.1%20億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.9pt
4.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.9pt
4.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.0pt
6.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが33億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは27億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は83億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月5−12−3−764
2014年3月410−11477
2015年3月10−27−6−1753
2016年3月15−4−71156
2017年3月18−5−121357
2018年3月15−2−71364
2019年3月20−2−71875
2020年3月32−12−192076
2021年3月33−2−153193
2022年3月10−9−13181
2023年3月7−4−6377
2024年3月25−11−71484
2025年3月27−18−21973
2026年3月33−6−172783

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は436億円。このうち返さなくてよい自己資本が340億円で、自己資本比率は77.9%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2792423786.6
2014年3月2972504784.4
2015年3月3322636979.2
2016年3月3282715782.6
2017年3月3412835882.9
2018年3月3592986183.0
2019年3月3703115984.0
2020年3月3653115485.1
2021年3月3783195984.4
2022年3月3833236084.2
2023年3月3973385985.2
2024年3月4263606684.4
2025年3月4243556983.7
2026年3月4363409677.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
84億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
334億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
96億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率284社中15位あたり、逆に低いのは売上成長率284社中241位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.1%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.1%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
77.9%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-1.8%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.1%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,326で、1年前と比べて-23.2%過去52週の値幅のなかでは24%の位置にある。

¥1,326-2.2%1ヶ月+5.2%1年-23.2%時価総額302億円
過去52週の値幅
安値¥1,113高値¥2,015

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.3倍
PER (会社予想)13.4倍
PBR0.66倍
配当利回り4.07%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1298円で、25日移動平均線1272.32円を上回り、75日線1213.75円も上回っており、短中期の上昇トレンドにありますが、200日線1345.63円は下回っており、中期的には下落トレンドです。52週高値2015円からは大幅に下落しており、約35.6%安い水準です。7月29日に1358円の高値をつけましたが、その後は1300円前後に調整しています。出来高は7月29日に241,900株と急増し、その後も50,000株前後で推移しており、売買が活発です。1ヶ月で3.92%上昇しましたが、年初来では29.87%下落しており、高値からの調整局面にあります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PERは11.07倍と同業界平均の17.94倍を大幅に下回る。PBRは0.6494倍と平均1.24倍の約半分で、解散価値に対して割安。配当利回りは4.16%と平均2.97%を上回り、配当性向59.2%で安定した還元。ただしROEは6.1%と低く、収益性の改善が課題。売上高はほぼ横ばいで、利益も緩やかな成長にとどまる。割安だが成長性は限定的で、業績の伸び悩みがリスク。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.3倍17.9倍
PER (予想)13.4倍
PBR0.66倍1.24倍
ROE6.1%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

堅実な商社業態で安定収益を上げるが、市場の成熟と競争激化で成長鈍化が懸念される。強気派は、高い配当利回りと割安な株価水準を評価し、設備投資需要の回復を期待する。弱気派は、売上高の伸び悩みと利益率の低下、業界の構造的な課題を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 高水準の配当

    配当利回り4.16%と利回りが高い

  • 株価の割安感

    PBR0.65倍と解散価値以下で推移

  • 安定した収益基盤

    堅実な売上と利益を計上し続けている

  • 2026/3期は純利益21億円と増益計画通年影響

    純利益は前期19億円から21億円へ10.5%増益。株主還元の原資が増える

  • 配当利回り4.16%と高水準の株主還元継続影響

    配当利回り4.16%は投資家の下値志向を誘い、株価のサポートになる

  • PBR0.65倍、資本効率改善余地次回株主総会影響

    PBR0.65倍に対しROE6.1%。資本効率改善策が示されれば再評価余地

  • 株価1年で29.87%下落、売られ過ぎ感不定影響

    1年で29.87%下落しPER11.07倍まで低下。割安修正の反発が期待される

マイナスに働く材料7
  • 成長性の乏しさ

    売上高が横ばいで、将来の成長が見込みにくい

  • 利益率の低下

    営業利益率が4.12%と前年から低下

  • 業界の競争激化

    ネット通販や他商社との競争でマージンが圧縮

  • 2026/3期は売上高・営業利益が減益通年影響

    売上高495→486億円、営業利益24→20億円(営業減益率16.7%)

  • 予想PER13.1倍と実績比で悪化決算発表後影響

    実績PER11.07倍に対して予想PER13.1倍。減益予想で割高感が強まる

  • 時価総額296億円と小型株で需給脆弱継続影響

    時価総額296億円に留まり売買代金が細い。売りが膨らむと株価が下落しやすい

  • 営業利益率4.12%と低水準が継続通年影響

    営業利益率は4.12%と前期4.85%から0.73ポイント低下。収益力の弱さが鮮明

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場シェアと事業拡大の度合いを測るため
営業利益率
卸売業の収益性と競争力の変化を確認するため
在庫回転率
仕入れと在庫管理の効率性を評価するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり54で、前期から+21.3%いまの株価に対する利回りは4.07%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥54
1株あたり
配当利回り
4.07%
いまの株価に対して
配当性向
59.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2440.3
2018年3月2817.036.9
2019年3月3527.341.5
2020年3月4014.354.7
2021年3月4512.573.4
2022年3月30−33.348.0
2023年3月338.338.0
2024年3月357.750.6
2025年3月4527.140.4
2026年3月5421.359.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥54

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,621人。区分でいちばん多いのは個人・その他77.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が20.6%を占め、残る79.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他67.268.169.967.067.277.2
自己株式10.011.611.611.616.023.3
金融機関19.618.816.018.119.113.3
事業法人6.66.76.87.89.67.3
外国法人5.35.45.55.33.01.3
証券会社1.31.01.81.81.10.9

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注)18.78
02杉本正広4.66
03光通信KK投資事業有限責任組合2.33
04杉本直広2.20
05杉本商事従業員持株会1.84
06株式会社Firm1.75
07杉本栄作1.71
08畑井三雄1.47
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)(注)21.37
10杉本英樹1.12

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+108%、1株純資産は14期で−11%。直近期のROEは6.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月562,1792.614.235.3
2014年3月842,2363.812.123.8
2015年3月1152,3484.910.530.2
2016年3月1362,4155.79.141.6
2017年3月1482,5566.010.340.3
2018年3月1732,6966.610.836.9
2019年3月2012,8157.38.841.5
2020年3月1772,9456.110.054.7
2021年3月821,5575.514.473.4
2022年3月811,6015.112.948.0
2023年3月1041,6796.49.938.0
2024年3月931,7845.412.250.6
2025年3月981,8525.412.840.4
2026年3月1171,9466.110.759.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額258百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
杉本正行代表取締役社長執行役員 兼経営戦略本部長42223,000
杉本正広取締役会長751,062,000
今中博幸取締役常務執行役員 営業本部長5233,000
鶴由貴取締役57
吉田晴行取締役67
青谷晃行常勤監査役63
伊與政元治監査役67
河野喜次監査役67

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51604420441
監査役5172194
社外監査役5172194
社外取締役2142168

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容506字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、連結子会社1社及び非連結子会社1社で構成され、当社及び連結会社は測定器具、工作用器具、機械工具、空圧・油圧器具等の販売を主な事業内容としております。 当社グループは、営業所単位で独立採算の営業を展開しており、営業所単位で財務情報が入手可能であり、取締役会では、経営の判断、業績の評価・検討を営業所単位で行っております。当社グループの取扱商品は測定器具・機械器具を中心に工場等で使用される機械、工具、工場用品、消耗品等を販売しております。当社の営業方針は、地域密着型の営業であり、新規の営業所開設、拡張、廃止は地域性を重視して判断・検討を行っております。また、営業戦略も地域性を重視して立案・活動を行っております。従って、個々の営業所を販売地域別に集約して報告セグメントとしております。 東部 東京を中心とする大森営業所・川崎営業所・土浦営業所他14営業所 中部 名古屋を中心とする名古屋営業所・浜松営業所・堀田営業所・小牧営業所他12営業所 西部 大阪を中心とする日測営業所・十三営業所・日之出営業所他26営業所 海外 貿易部 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,588字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループを取り巻く事業環境は、地政学的リスクの長期化や通商環境の変化に伴う資源・エネルギー価格の変動、原材料費・人件費・物流費の上昇など不確実性の高い状況が続いております。また世界経済の成長鈍化が意識される中、金融環境や為替動向が企業収益や設備投資に与える影響についても注視が必要な状況です。一方、国内では人手不足の深刻化を背景に生産性向上や省人化・自動化への需要が高まりAIやデジタル技術を活用した現場DXへの投資意欲は堅調に推移しております。機械工具販売業界においては単なる商品提供にとどまらず、AI活用や自動化、省力化を通じて顧客の課題を解決する提案力が、企業価値を左右する重要な要素となっております。 当社グループは、各社の強みを最大限に活かし、取扱商品の多様化と専門性を基盤とした提案力の強化に取り組んでおります。特に、AI・自動化・現場DX関連商材の提案・販売を拡大し、顧客の省人化、生産性向上、品質安定化といった経営課題の解決に貢献してまいります。また、グループ内部においてもAI活用やデータ利活用を推進し、受発注・在庫・物流・営業活動の高度化・効率化を図ることで、変化の大きい事業環境においても持続的な成長基盤の構築を進めております。 また、商圏の拡大を目指し新規営業所及び連絡所の開設とともに他社との差別化を図るべく、若手人材の確保と育成により、地域密着型の提案営業を徹底してまいります。 当社グループは、前中期経営計画『MOOVING ONE~100 年の感謝を未来へつなぐ~』のスローガンを引き継ぎ、200周年に向けて会社を変革し、積極的に新たな事業チャレンジを目指します。第4次中期経営計画『Start of the next 100 years~変化へチャレンジ』では、以下方針の下、大きく変化する環境に耐えられる筋肉質な体質へ変化してまいります。顧客視点を保ち、グループ一致団結しチャレンジし続け、経営計画の達成に取り組みます。 1.個別方針 ①  新事業の開発 新たな商材販売の強力な推進 ・DX商材販売の開始 ・他業種との事業連携 ②  新市場への拡大 既存ネットワークからの横展開 ・現在のグループ営業拠点数64か所のサプライヤーチェーンとの関係性を生かし、更に新たな地域への展開を進める M&A戦略 ・M&Aを通して業種・地域でホワイトスペースとなっている部分を補完していく ③ ESG推進 社会貢献の一環として利益の一部を支出し、地域貢献を実施 ・地域へのスポーツ振興の為にネーミングライツ等スポーツ施設への投資 ・各種支援団体への寄付、側面支援 商社ならではの気候変動対策の実現 ・営業車両の順次エコカーへの車両変更 ・木造建築などを活用した事務所建替により環境への配慮 ④  IT資源への投資 インフラを含めた最新技術への投資とそれを活用した業務への切り替え ・様々な施策へ将来的に売上の一定程度枠でのシステム投資実現 ・技術を活用した業務集約の実現 ⑤  社員満足度の向上 働く環境の整備により、社員が安心して生活を送ることにより生産性向上を図る ・社員エンゲージメントサーベイの向上 ・社員への福利厚生制度の充実 ワークライフバランスの充実 ・有給休暇取得及び時間外労働削減の促進 2.経営数値目標(連結) (単位:百万円) 第100期実績(2025年3月期)   第101期実績(2026年3月期)   第102期 (2027年3月期) 売上高   49,465   48,611   55,830 営業利益   2,395   2,047   2,860 経常利益   2,906   2,550   3,400 当期純利益   1,917   2,112   2,130
事業等のリスク1,991字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 以下において、当社グループの事業展開上のリスクの要因となる可能性があると考えられる事項を記載しております。当社グループは、これらのリスクの存在を認識した上で、その回避及び顕在化した場合の対応に努める所存であります。また、以下の記載は本株式への投資に関連するリスク全てを網羅するものではありませんので、この点ご留意ください。 (1) 主に製造業業績(国内設備投資及び工場の稼働率)の影響 当社グループは、景気動向、主に鉱工業生産指数や製造業稼働率指数及び機械受注等の統計資料で示される分野に比較的影響を受けやすい業種に属しています。その原因は、当社グループの取扱商品の最終消費者は主として国内の工場向けであり、当社グループの主な取り扱い商品である機械及び機器・工具類が、産業機械、工作機械、自動車、電気、半導体、電子部品等の設備投資及び製造過程に最も多く使用・消費されているからであり、各々が経済成長率に影響を与えるほどすそ野が広い分野であるからです。 当社グループといたしましては、販売先の属する業種の多角化、分野流通過程の見直しによる販売ルートの開拓、新規商品の開拓、新規出店による商圏の拡大等の営業努力を行っておりますが、自動車関連、弱電関連、半導体関連等の国内製造現場での設備投資、工場稼働率が下降した場合には、当社グループの業績が直接的に多大な影響を受ける可能性があります。 (2) 人材の確保及び教育 当社グループの経営に係る基本的な方針は、「顧客満足度の向上」であり、当該方針を実現できる人材の確保と育成を重要な経営課題として捉えております。今後においても、業績拡大や積極的な出店を継続していくためには、従来以上に注力する必要があります。 当社グループといたしましては、新市場開拓のために積極的に人材確保を行いながら、情報提供、技術提供といった提案型営業のできる人材育成と技術的専門知識をもったセールスエンジニアを育成し他社と差別化を図り、新規出店、業容拡大に向け努力しております。 しかしながら、業容拡大・新規出店を担える人材の確保及び育成ができない場合には、間接的かつ緩やかではありますが、当社グループの業績及び今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 自然災害等 地震、大雨や洪水に加え感染症の拡大など自然災害等により、営業施設、物流体制や情報インフラに加え人的損害等が発生した場合、当該事業の継続が困難になる事態が想定されます。当社グループの営業網は、ほぼ全国に展開し、物流も全国3拠点体制を整備してあることから、事業全体が一斉に継続困難に至る事態は想定できません。しかし、情報インフラは本社に集中しており、本社に損害が発生した場合は、事業全体に影響が出る懸念はありましたが、2020年9月にバックアップ設備を東京に構築し、その懸念も減少しております。 (4) 販売ルートの変化 直近、大規模な情報システム、物流センターを整備した競合企業がIT技術を駆使して、汎用(規格)品を中心にインターネット経由での販売を増やしております。またユーザー側でもIT技術を活用した集中購買の動きも増えてきました。当社グループの商圏においてもその動きは顕著で当社グループへの影響も大きなものがあります。当社グループとしても、インターネット経由の販売にも対応していくためECサイト「よいしな」を開設いたしました。しかし、先行する他社と同じ土俵で勝負するのではなく、当社グループの強みである顧客とのリレーションの緊密化により「対面営業、課題解決型の提案営業の充実・拡大を図る」ことで競合他社との競争に打ち勝っていきたいと考えております。 (5) システム障害・情報セキュリティ 現在、企業間の通信や決済手段、企業内の業務フローにおいて、ICT技術の利用は必要不可欠であります。システムの脆弱性による障害発生、外部からのマルウェア等による攻撃があった場合、その対応、復旧に時間を要した場合、事業活動が阻害されると同時に、機密情報などの流出による信用失墜等当社グループ業績に直接間接的に大きな影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、情報セキュリティシステムの強化、従業員の情報リテラシーの向上、基幹システム・データベースのバックアップ体制の整備等の施策を実施していますが、リスクを完全に排除することは難しいものと考えております。 (6) カーボンゼロ・気候変動リスク 地球温暖化等の気候変動リスクに対する全世界的な動きに鑑み、カーボンゼロへの積極的かつ早急な対応が企業に対しても求められています。温室効果ガスの排出量削減にむけた法的規制の強化や産業構造や企業活動の変化が、当社グループ業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,534字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 (2) 経営成績 当連結会計年度におけるわが国の経済は、賃金上昇や雇用環境の安定を背景に、企業の設備投資に持ち直しの動きがみられ、緩やかな回復基調となりましたが、地政学的リスクの高まりに加え、米国の関税政策をはじめとする海外情勢の不透明感は依然として残り、先行きに対する慎重な見方も継続しております。物価上昇については、原油価格の動向や円安の影響を受けつつも、年度後半にかけては上昇ペースが鈍化し、実質賃金は改善の兆しがみられましたが、資材価格や人件費の上昇は引き続き企業収益への影響要因となりました。総じて、国内需要が景気を下支えする一方、海外リスクやコスト上昇への対応が求められる状況が続きました。 当社グループを取り巻く機械器具関連業界におきましては、生成AI、半導体、自動化、DX関連分野を中心に設備投資の持ち直しが見られる一方、鉄鋼、建設、工作機械、民生エレクトロニクス、EV関連分野では、コスト高や在庫調整、需要減速の影響などから投資は慎重な動きが続いており、当連結会計年度を通じて分野間の濃淡が際立つ選別的な事業環境となりました。 このような環境のもと、2024年5月に発表した第4次中期経営計画『Start of the next 100 years~変化へチャレンジ』に基づき、変化に強い筋肉質な企業体質への転換を図るとともに、顧客視点を重視した経営を推進し、グループ一丸となって挑戦を続け、当該経営計画の着実な遂行に取り組んでまいりました。また、当社グループは2025年4月25日、株式会社INDUSTRIAL-Xと資本業務提携契約を締結いたしました。これにより、INDUSTRIAL-X社が持つコンサルティング力・技術力と、当社グループの顧客基盤・DX商材を掛け合わせることが可能となり、生産現場のDXコンサルティングから導入までをスピード感をもって一気通貫で提供し、製造業のDX化に貢献してまいります。また、資本コストに関する施策を打ちだし既存株主の皆様にご満足いただくとともに、新規安定株主獲得に向け邁進してまいります。 当連結会計年度の業績につきましては、売上高486億11百万円(前年同期比1.7%減)、経常利益25億50百万円(前年同期比12.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益21億12百万円(前年同期比10.2%増)となりました。 中期経営計画につきましては下記Webアドレスにて開示済みであります。 https://www.sugi-net.co.jp/for_investors/material.html セグメントの業績を示すと次のとおりであります。 (東部) 東部では、AIサーバ向けを中心とした半導体材料・製造装置関連の需要が堅調で、設備投資案件も引き続きみられました。一方、鉄鋼、建設、工作機械など幅広い分野で投資抑制や需要が停滞し、原材料価格の高騰などの影響も継続しており、当該期間の業績は全体として低調に推移致しました。 この結果、当セグメントの売上高は113億92百万円(前年同期比3.0%減)、セグメント利益は3億80百万円(前年同期比27.9%減)となりました。 (中部) 中部では、半導体製造装置関連分野において、需要回復を背景に機械要素部品や周辺機器の受注動向が改善しました。また、労働力不足を背景に、製造業全般で自動化や工程効率化につながる設備投資需要が継続しました。一方、自動車や工作機械分野では回復の兆しがみられたものの、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー供給不安や国際情勢の影響から、生産副資材の供給面に不透明感が残り、当該期間の業績は全体として低調に推移致しました。 この結果、当セグメントの売上高は140億41百万円(前年同期比3.9%減)、セグメント利益は5億45百万円(前年同期比26.8%減)となりました。 (西部) 西部では、EV関連分野で、北米市場を中心とした需要減速の影響を受け、リチウムイオン電池に関わる設備投資計画の先送りなどがみられました。一方、半導体向けの設備投資が年度後半にかけて回復基調となり、半導体関連や自動化設備、データセンター向け分野において一定の需要がみられました。また、鉄鋼業界においては需要減少や価格低迷といった厳しい局面もあるものの、必要な設備投資や設備更新は継続したことから、当該期間の業績は全体として売上は低調でしたが、利益は堅調に推移致しました。 この結果、当セグメントの売上高は212億62百万円(前年同期比0.5%減)、セグメント利益は9億87百万円(前年同期比1.3%増)となりました。 (海外) 海外では、アジア地域において中国、ベトナム、インド向け取引が堅調で、とりわけ中国では半導体関連分野を中心に需要の継続がみられ、ベトナムおよびインド向けについても市場拡大を背景に、取引件数の増加が寄与する動きがありました。一方、韓国およびタイ向けでは景況感の悪化などを背景に取引が伸び悩み、また中東情勢の悪化に伴う原材料価格や物流コスト上昇への懸念も継続しており、当該期間の業績は全体として売上は好調でしたが、利益は低調に推移致しました。 この結果、当セグメントの売上高は19億15百万円(前年同期比10.8%増)、セグメント利益は1億34百万円(前年同期比9.2%減)となりました。 市場規模が大きく成長余力が大きいにもかかわらず、まだ、占有率が低い東部へ経営資源を投入するのと併行して、自動車鉄鋼工作機械等の従来の主要な得意先業種以外の部品供給制約の影響が少ない、または逆にプラスの影響がでている業種へ得意先の幅を広げる努力により、売上・利益とも拡大を図る方針です。 販売及び仕入の状況は次のとおりであります。 ① 仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(千円)   前年同期比(%) 東部   9,016,449   △2.7% 中部   11,196,079   △2.6% 西部   17,695,571   1.5% 海外   772,617   6.7% 合計   38,680,717   △0.6% (注)金額は仕入価格によっております。 ② 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 東部   11,392,587   △3.0 中部   14,041,268   △3.9 西部   21,262,080   △0.5 海外   1,915,685   10.8 合計   48,611,621   △1.7 (注)金額は販売価格によっております。 (3) 財政状態 当連結会計年度末における総資産は436億30百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億23百万円増加しております。資産につきましては主に、現金及び預金が10億46百万円、投資有価証券が15億19百万円、退職給付に係る資産が1億17百万円、土地が1億3百万円増加する一方で、売掛金が6億45百万円、受取手形が4億93百万円、建物が2億38百万円、ソフトウエアが2億47百万円、のれんが57百万円減少したためであります。負債は96億23百万円となり、前連結会計年度末に比べ27億1百万円増加しております。これは主に、短期借入金が23億円、買掛金が59百万円、繰延税金負債が2億32百万円、未払消費税等が1億75百万円増加する一方で、未払金が66百万円、未払法人税等が31百万円減少したためであります。また純資産は340億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ 14億77百万円減少しております。これは主に、利益剰余金が11億13百万円、その他有価証券評価差額金が3億98百万円増加する一方で、自己株式の取得に29億99百万円支出したためであります。この結果、自己資本比率は 77.9%となりました。 (4) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、83億円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動より得られた資金は33億46百万円(前年同期は 26億69百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益30億82百万円、減価償却費5億40百万円、売上債権の減少10億65百万円等の収入に対して、法人税等の支払額9億90百万円の支出によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動に使用した資金は6億円(前年同期は17億54百万円の支出)となりました。これは主に、投資有価証券の取得10億47百万円、有形固定資産の取得に2億60百万円の支出に対して、投資有価証券の売却による収入6億83百万円、有形固定資産の売却による収入25百万円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動に使用した資金は16億98百万円(前年同期は 20億75百万円の支出)となりました。これは主に、自己株式の取得29億99百万円ならびに配当金の支払9億98百万円による支出があった一方で、短期借入金の純増23億円があったことによるものであります。 従来より投資活動・財務活動に必要な資金は、営業活動によるキャッシュ・フローにて賄っており健全な財務体質を維持しております。急激な円安や部品供給制約、自然災害等により、業績が悪化した場合にも現金同等物を月間平均仕入額の2ケ月相当分確保しており、当面の資金繰りには問題ないと考えております。 一方、換金容易な純投資目的の投資有価証券を単体で37億64百万円保有しております。また、連結ベースで各取引金融機関と当座貸越限度を総額80億円契約しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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