概要
杉本商事は、大阪市西区に本社を置く産業用機械工具・測定器具・空圧油圧器具などの専門商社である。1938年に「㈱旭商店」として創業、1952年に現社名に改称した。工場向けに幅広いメーカー品を卸し、売上高は約486億円(2026年3月期)、従業員数592名。関西圏を中心に全国に営業網を持ち、地域密着型の提案営業を強みとする。
東部・中部・西部・海外の4セグメントで構成される営業体制
当社は営業所単位の独立採算制を採用し、取締役会では営業所単位で業績評価を行う。営業所は東部(東京中心、17拠点)、中部(名古屋中心、13拠点)、西部(大阪中心、27拠点)、海外(貿易部)の4セグメントに集約される。2026年3月期のセグメント売上高は西部が212億62百万円と最大で、中部140億41百万円、東部113億92百万円、海外19億15百万円と続く。
取扱商品の多様性と顧客層
主な取扱商品は測定器具、工作用器具、機械工具、空圧・油圧器具、工場用品・消耗品である。顧客は製造業の工場が中心で、品質管理用の精密計測機器から日常的に消費される作業用手袋、切削油まで幅広く扱う。単なる商品供給に留まらず、AI・自動化・現場DX関連商材の提案も強化しており、省人化や生産性向上の課題解決を目指す。
安定した収益基盤と中期経営計画
売上高は2013年3月期の294億円から増加傾向にあり、2026年3月期は486億円、営業利益20億47百万円、当期純利益21億12百万円を計上した。堅実な卸売業態で安定した利益を上げている。2024年5月に第4次中期経営計画『Start of the next 100 years~変化へチャレンジ』を発表し、新事業開発、新市場拡大、ESG推進、IT投資、社員満足度向上を掲げる。
海外展開の現状
海外セグメントは貿易部が担当し、アジア地域を中心に取引を行う。2026年3月期の海外売上高は19億15百万円(前期比10.8%増)と成長した。中国向け半導体関連需要が堅調で、ベトナム、インド向けも拡大している。一方、韓国・タイ向けは伸び悩み、中東情勢の影響で物流コスト上昇懸念もある。売上は好調だが、利益面では低調に推移している。
業界の中での役割は産業用測定機器・工具・工場用品の商社(地域密着型)。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 西部 | 213億円 | 43.8% | 10億円 | 4.7% |
| 中部 | 140億円 | 28.8% | 5億円 | 3.6% |
| 東部 | 114億円 | 23.5% | 4億円 | 3.5% |
| 海外 | 19億円 | 3.9% | 1億円 | 5.3% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01製造業(工場)向け主力
製造業の工場等に対して、測定器具、工作用器具、機械工具、空圧・油圧器具、工場用品、消耗品等を販売。地域密着型営業で、新規開拓や既存顧客へのフォローを行う。
- 測定器具
- 長さ、角度、表面粗さ等を測定する精密計測機器。工場の品質管理に使用。
- 機械工具
- 切削工具、研削工具、作業工具等。工作機械での加工に用いる。
- 空圧・油圧器具
- エアシリンダ、バルブ、ポンプ等。工場の自動化設備に使用。
- 工場用品・消耗品
- 作業用手袋、保護具、清掃用品、切削油等。日常的に消費される物品。
製品と技術
精密な品質管理を支える測定器具
長さ、角度、表面粗さなどを測定する精密計測機器を取り扱う。工場の品質管理工程で使用されるノギス、マイクロメーター、ハイトゲージ、表面粗さ計などが該当する。多メーカーの品揃えを生かし、顧客の要求精度に応じた製品提案を行う。
加工の要となる機械工具
切削工具、研削工具、作業工具など工作機械で使用される工具類を販売。ドリル、エンドミル、バイト、砥石、ハンドツールなどが含まれる。工場の加工ラインを支える消耗品として、安定供給が求められる分野である。
自動化設備に必須の空圧・油圧器具
エアシリンダ、バルブ、ポンプ、フィルタ、レギュレータなど空気圧・油圧機器を取り扱う。工場の自動化設備や搬送装置の駆動源として使用され、生産ラインの効率化に寄与する。省人化・自動化需要の高まりに伴い、需要が堅調なカテゴリーである。
日常の稼働を支える工場用品・消耗品
作業用手袋、保護メガネ、安全靴、清掃用品、切削油、グリースなど工場で日常的に消費される物品を幅広く扱う。単価は小さいが、継続的に需要が発生するストック型商材であり、安定収益源となっている。
現場DX商材の拡充とINDUSTRIAL-Xとの連携
2025年4月にINDUSTRIAL-Xと資本業務提携を結び、同社のコンサルティング力・技術力と当社の顧客基盤・DX商材を組み合わせ、生産現場のDXを一気通貫で提供する。AI活用や自動化、データ利活用に関する商材を強化しており、顧客の省人化・生産性向上を支援する。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
卸売業のなかでの位置
工具卸で中位、減収減益の懸念
売上高は466億円〜495億円と過去2期は増収だが、26年3月期は486億円と減収予想。営業利益率も4%台と低めで競争が激しい。同業にはリョーサン菱洋(167A)などが存在するが、杉本商事は工具・産業機器の専門商社として、特にFA・電気・空油圧工具に強みを持つ。しかし、仕入価格上昇やデジタル化への対応遅れで収益性が低下傾向。
強み
- FA機器、電動工具など幅広い商品ラインナップが強み。顧客ニーズに柔軟対応。
- 優良顧客との長期取引により安定的な売上を確保。リピート率が高い。
- 適正在庫管理により欠品リスク低減。顧客への安定供給が信頼獲得に寄与。
- 自己資本比率が高く、財務体質は健全。投資余力がある。
課題
- 26年3月期は減収、営業利益率も低下予想。市場環境悪化が懸念。
- 営業利益率4%台と業界平均並み。価格競争の影響を受けやすい。
- EC化やデジタル販売の波に乗り遅れる可能性。対面営業依存からの脱却が必要。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
商社・卸売の時価総額近傍。太字が杉本商事
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3176三洋貿易 | 338億円 | 15.3倍 |
| 2 | 8101GSIクレオス | 337億円 | 12.9倍 |
| 3 | 7525リックス | 312億円 | 9.2倍 |
| 4 | 8158ソーダニッカ | 310億円 | 13.0倍 |
| 5 | 6328荏原実業 | 307億円 | 12.3倍 |
| 6 | 9932杉本商事 | 302億円 | 11.3倍 |
| 7 | 3877中越パルプ工業 | 294億円 | 11.3倍 |
| 8 | 8070東京産業 | 284億円 | 10.3倍 |
| 9 | 8007高島 | 276億円 | 22.3倍 |
| 10 | 6089ウィルグループ | 271億円 | 11.6倍 |
| 11 | 3388明治電機工業 | 271億円 | 9.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。
会社の歴史
沿革 38件
㈱旭商店として創業した1938年
1938年1月、大阪市東淀川区において株式会社旭商店を設立。この時点では現社名ではなく、後の杉本商事の前身となる。創業から約90年超の歴史を持つ老舗卸商社である。
社名変更と会社合併による事業基盤強化(1952~1953年)
1952年12月に株式会社旭商店を杉本商事株式会社へ改称。翌1953年1月には日之出工具株式会社、株式会社日測商会を合併し、それぞれ日之出営業所、日測営業所とした。この合併により測定器具・工具分野の品揃えが強化された。
東京進出と全国展開の始まり(1953~1960年代)
1953年9月に東京営業所(大田区)を開設、関東へ初進出。1957年には平野営業所、名古屋営業所を開設し、中部・関西のカバレッジを拡大。その後も城東、墨田、堀田など営業所を次々に開設し、1963年には東京支店を設置、本格的な全国展開が始まった。
高度経済成長期の拠点拡充(1968~1971年)
1968年から1971年にかけて、江東、広島、北陸、両毛、城南、静岡など全国各地に営業所を開設。1971年には本社を大阪市東淀川区から西区に移転し、同時に中国、四国、枚方、栗東の各営業所を開設。需要拡大に合わせて積極的に営業網を広げた。
九州・関東への守備範囲拡大(1973~1979年)
1973年に九州営業所(福岡)を開設、西日本全域をカバー。1974年には埼玉営業所、1977年には厚木営業所と関東にも拠点を追加。1979年には浜松営業所を開設し、自動車産業集積地である静岡県への進出を果たした。
拠点の統廃合と再編(1980年代)
1980年代に入ると、東大阪、長野、岡崎、新潟、東北、栃木など新規開設を続ける一方、1982年に中国営業所を廃止し広島営業所へ統合。1991年には機工部を廃止し東大阪営業所と日測営業所へ吸収。効率化と地域性を重視した再編が行われた。
1991年以降の組織体制の確立
1991年10月の機工部廃止後、現在の営業所体制がほぼ固まる。以降、大規模な新設・廃止はなく、既存拠点の運営に注力。その後はM&Aや新規事業開発を通じて成長を模索するフェーズに入る。
中期経営計画と資本業務提携による変革(2024~2025年)
2024年5月に第4次中期経営計画を策定、DX商材販売やM&Aによる新市場拡大を掲げる。2025年4月には株式会社INDUSTRIAL-Xと資本業務提携を締結し、製造業のDXを一気通貫で提供する体制を構築。100周年を見据えた変革期を迎えている。
年表38件を開く
1930年代
- 1938年1月㈱旭商店を大阪市東淀川区において設立。
1950年代
- 1952年12月㈱旭商店を杉本商事㈱に改称。
- 1953年1月M&A日之出工具㈱、㈱日測商会を合併。日之出営業所、日測営業所に改称。
- 1953年9月東京営業所(東京都大田区)を開設。
- 1957年2月平野営業所(大阪市東住吉区)を開設。
- 1957年11月名古屋営業所(名古屋市中区)を開設。
- 1959年9月城東営業所(大阪市城東区)を開設。
1960年代
- 1960年3月墨田営業所(東京都墨田区)を開設。
- 1961年1月堀田営業所(名古屋市瑞穂区)を開設。
- 1962年3月機工部(大阪市西区)を開設。
- 1963年3月東京支店(東京都大田区)を開設。
- 1963年7月貿易部(大阪市東淀川区)を開設。
- 1964年7月名古屋機工部(名古屋市熱田区)を開設。
- 1964年11月淡路営業所(大阪市東淀川区)を開設。
- 1968年9月江東営業所(東京都墨田区)を開設。
- 1969年3月広島営業所(広島市中区)を開設。
- 1969年4月北陸営業所(石川県金沢市)を開設。
- 1969年11月両毛営業所(群馬県伊勢崎市)を開設。
1970年代
- 1970年3月城南営業所(東京都大田区)を開設。
- 1970年11月静岡営業所(静岡県静岡市)を開設。
- 1971年2月本社を大阪市東淀川区から大阪市西区に移転。
- 1971年4月中国営業所(広島市中区)を開設。
- 1971年5月四国営業所(香川県高松市)を開設。
- 1971年8月枚方営業所(大阪府枚方市)を開設。
- 1971年11月栗東営業所(滋賀県栗東市)を開設。
- 1973年10月九州営業所(福岡市博多区)を開設。
- 1974年1月埼玉営業所(埼玉県戸田市)を開設。
- 1975年3月本社販売部(大阪市西区)を開設。
- 1977年4月厚木営業所(神奈川県伊勢原市)を開設。
- 1979年9月浜松営業所(静岡県浜松市)を開設。
1980年代
- 1980年11月東大阪営業所(東大阪市)を開設。
- 1982年4月長野営業所(長野県諏訪市)を開設。
- 1982年6月M&A中国営業所を廃止して広島営業所へ統合。
- 1982年9月岡崎営業所(愛知県岡崎市)を開設。
- 1984年9月新潟営業所(新潟市東区)を開設。
- 1985年9月東北営業所(宮城県仙台市)を開設。
- 1987年9月栃木営業所(栃木県小山市)を開設。
1990年代
- 1991年10月M&A機工部を廃止して東大阪営業所と日測営業所へ統合。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2027年3月期まで55,830百万円
- 営業利益2027年3月期まで2,860百万円
- 経常利益2027年3月期まで3,400百万円
- 当期純利益2027年3月期まで2,130百万円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
AI・自動化・現場DX商材の拡販
顧客の省人化・生産性向上・品質安定化といった経営課題を解決するため、AI、自動化、現場DX関連商材の提案・販売を拡大する。
- 02
グループ全体のAI・データ利活用推進
受発注・在庫・物流・営業活動の高度化・効率化を図るため、グループ内部でのAI活用やデータ利活用を推進し、持続的成長基盤を構築する。
- 03
新規営業所開設と若手人材育成
商圏拡大を目指し新規営業所・連絡所を開設するとともに、若手人材の確保と育成により地域密着型の提案営業を徹底する。
- 04
新事業開発とM&Aによる市場拡大
DX商材販売の開始や他業種との事業連携、M&Aを通じて業種・地域のホワイトスペースを補完し、新市場への拡大を進める。
- 05
ESG推進と社員満足度向上
地域貢献(スポーツ施設投資・寄付)、気候変動対策(エコカー導入・木造建築活用)、社員エンゲージメント向上や福利厚生充実により持続可能な経営を実現する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で592人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は657万円で、9期前と比べて+16.4%。平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は13.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 516 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 517 | — |
| 2019年3月 | 564 | 38.3 | 13.0 | 510 | — |
| 2020年3月 | 565 | 38.7 | 13.1 | 522 | — |
| 2021年3月 | 575 | 38.8 | 13.4 | 521 | — |
| 2022年3月 | 597 | 38.2 | 12.4 | 550 | — |
| 2023年3月 | 611 | 35.9 | 11.6 | 579 | — |
| 2024年3月 | 601 | 38.1 | 12.3 | 580 | — |
| 2025年3月 | 662 | 38.9 | 13.4 | 574 | 418 |
| 2026年3月 | 657 | 38.9 | 13.5 | 592 | 338 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は486億円、営業利益は20億円。前期と比べると減収減益で、売上が-1.8%、利益が-16.7%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 511億円 | 486億円 |
| 営業利益 | 21億円 | 20億円 |
| 純利益 | 17億円 | 21億円 |
| 1株あたり配当 | ¥54 | ¥54 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は121億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.0%、営業利益は+25.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 114 | — | — | 5 |
| 2024年1Q | 108 | 4 | 3.7 | 4 |
| 2024年2Q | 113 | 5 | 4.4 | 4 |
| 2024年3Q | 133 | 10 | 7.5 | 7 |
| 2024年4Q | 112 | — | — | 4 |
| 2025年2Q | 232 | 9 | 3.9 | 7 |
| 2025年4Q | 263 | 15 | 5.7 | 12 |
| 2026年2Q | 228 | 7 | 3.1 | 7 |
| 2026年4Q | 258 | 13 | 5.0 | 14 |
| 2027年1Q | 121 | 5 | 4.1 | 4 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は294億円から486億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は4.1%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 294 | — | 11 | — | 6 |
| 2014年3月 | 314 | — | 16 | — | 9 |
| 2015年3月 | 353 | — | 20 | — | 13 |
| 2016年3月 | 414 | — | 24 | — | 15 |
| 2017年3月 | 416 | — | 25 | — | 16 |
| 2018年3月 | 443 | — | 29 | — | 19 |
| 2019年3月 | 454 | — | 33 | — | 22 |
| 2020年3月 | 439 | — | 29 | — | 19 |
| 2021年3月 | 404 | — | 25 | — | 17 |
| 2022年3月 | 431 | — | 25 | — | 16 |
| 2023年3月 | 456 | — | 27 | — | 21 |
| 2024年3月 | 466 | — | 28 | — | 19 |
| 2025年3月 | 495 | 24 | 29 | 4.8 | 19 |
| 2026年3月 | 486 | 20 | 26 | 4.1 | 21 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高486億円のうち、営業利益として残るのは20億円で4.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.0%389億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.8%77億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.1%20億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが33億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは27億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は83億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 5 | −12 | −3 | −7 | 64 |
| 2014年3月 | 4 | 10 | −1 | 14 | 77 |
| 2015年3月 | 10 | −27 | −6 | −17 | 53 |
| 2016年3月 | 15 | −4 | −7 | 11 | 56 |
| 2017年3月 | 18 | −5 | −12 | 13 | 57 |
| 2018年3月 | 15 | −2 | −7 | 13 | 64 |
| 2019年3月 | 20 | −2 | −7 | 18 | 75 |
| 2020年3月 | 32 | −12 | −19 | 20 | 76 |
| 2021年3月 | 33 | −2 | −15 | 31 | 93 |
| 2022年3月 | 10 | −9 | −13 | 1 | 81 |
| 2023年3月 | 7 | −4 | −6 | 3 | 77 |
| 2024年3月 | 25 | −11 | −7 | 14 | 84 |
| 2025年3月 | 27 | −18 | −21 | 9 | 73 |
| 2026年3月 | 33 | −6 | −17 | 27 | 83 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は436億円。このうち返さなくてよい自己資本が340億円で、自己資本比率は77.9%(業種中央値50.6%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 279 | 242 | 37 | 86.6 |
| 2014年3月 | 297 | 250 | 47 | 84.4 |
| 2015年3月 | 332 | 263 | 69 | 79.2 |
| 2016年3月 | 328 | 271 | 57 | 82.6 |
| 2017年3月 | 341 | 283 | 58 | 82.9 |
| 2018年3月 | 359 | 298 | 61 | 83.0 |
| 2019年3月 | 370 | 311 | 59 | 84.0 |
| 2020年3月 | 365 | 311 | 54 | 85.1 |
| 2021年3月 | 378 | 319 | 59 | 84.4 |
| 2022年3月 | 383 | 323 | 60 | 84.2 |
| 2023年3月 | 397 | 338 | 59 | 85.2 |
| 2024年3月 | 426 | 360 | 66 | 84.4 |
| 2025年3月 | 424 | 355 | 69 | 83.7 |
| 2026年3月 | 436 | 340 | 96 | 77.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
卸売業 284社との比較
同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で284社中15位あたり、逆に低いのは売上成長率で284社中241位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,326で、1年前と比べて-23.2%。過去52週の値幅のなかでは24%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 11.3倍 |
| PER (会社予想) | 13.4倍 |
| PBR | 0.66倍 |
| 配当利回り | 4.07% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は1298円で、25日移動平均線1272.32円を上回り、75日線1213.75円も上回っており、短中期の上昇トレンドにありますが、200日線1345.63円は下回っており、中期的には下落トレンドです。52週高値2015円からは大幅に下落しており、約35.6%安い水準です。7月29日に1358円の高値をつけましたが、その後は1300円前後に調整しています。出来高は7月29日に241,900株と急増し、その後も50,000株前後で推移しており、売買が活発です。1ヶ月で3.92%上昇しましたが、年初来では29.87%下落しており、高値からの調整局面にあります。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)。
PERは11.07倍と同業界平均の17.94倍を大幅に下回る。PBRは0.6494倍と平均1.24倍の約半分で、解散価値に対して割安。配当利回りは4.16%と平均2.97%を上回り、配当性向59.2%で安定した還元。ただしROEは6.1%と低く、収益性の改善が課題。売上高はほぼ横ばいで、利益も緩やかな成長にとどまる。割安だが成長性は限定的で、業績の伸び悩みがリスク。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 11.3倍 | 17.9倍 |
| PER (予想) | 13.4倍 | — |
| PBR | 0.66倍 | 1.24倍 |
| ROE | 6.1% | 8.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
堅実な商社業態で安定収益を上げるが、市場の成熟と競争激化で成長鈍化が懸念される。強気派は、高い配当利回りと割安な株価水準を評価し、設備投資需要の回復を期待する。弱気派は、売上高の伸び悩みと利益率の低下、業界の構造的な課題を指摘する。
- 高水準の配当
配当利回り4.16%と利回りが高い
- 株価の割安感
PBR0.65倍と解散価値以下で推移
- 安定した収益基盤
堅実な売上と利益を計上し続けている
- 2026/3期は純利益21億円と増益計画通年影響中
純利益は前期19億円から21億円へ10.5%増益。株主還元の原資が増える
- 配当利回り4.16%と高水準の株主還元継続影響弱
配当利回り4.16%は投資家の下値志向を誘い、株価のサポートになる
- PBR0.65倍、資本効率改善余地次回株主総会影響中
PBR0.65倍に対しROE6.1%。資本効率改善策が示されれば再評価余地
- 株価1年で29.87%下落、売られ過ぎ感不定影響弱
1年で29.87%下落しPER11.07倍まで低下。割安修正の反発が期待される
- 成長性の乏しさ
売上高が横ばいで、将来の成長が見込みにくい
- 利益率の低下
営業利益率が4.12%と前年から低下
- 業界の競争激化
ネット通販や他商社との競争でマージンが圧縮
- 2026/3期は売上高・営業利益が減益通年影響中
売上高495→486億円、営業利益24→20億円(営業減益率16.7%)
- 予想PER13.1倍と実績比で悪化決算発表後影響中
実績PER11.07倍に対して予想PER13.1倍。減益予想で割高感が強まる
- 時価総額296億円と小型株で需給脆弱継続影響弱
時価総額296億円に留まり売買代金が細い。売りが膨らむと株価が下落しやすい
- 営業利益率4.12%と低水準が継続通年影響中
営業利益率は4.12%と前期4.85%から0.73ポイント低下。収益力の弱さが鮮明
- 売上高成長率
- 市場シェアと事業拡大の度合いを測るため
- 営業利益率
- 卸売業の収益性と競争力の変化を確認するため
- 在庫回転率
- 仕入れと在庫管理の効率性を評価するため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり54円で、前期から+21.3%。いまの株価に対する利回りは4.07%。増配か配当維持が4年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 24 | — | 40.3 |
| 2018年3月 | 28 | 17.0 | 36.9 |
| 2019年3月 | 35 | 27.3 | 41.5 |
| 2020年3月 | 40 | 14.3 | 54.7 |
| 2021年3月 | 45 | 12.5 | 73.4 |
| 2022年3月 | 30 | −33.3 | 48.0 |
| 2023年3月 | 33 | 8.3 | 38.0 |
| 2024年3月 | 35 | 7.7 | 50.6 |
| 2025年3月 | 45 | 27.1 | 40.4 |
| 2026年3月 | 54 | 21.3 | 59.2 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥54
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ6,621人。区分でいちばん多いのは個人・その他で77.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が20.6%を占め、残る79.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 67.2 | 68.1 | 69.9 | 67.0 | 67.2 | 77.2 |
| 自己株式 | 10.0 | 11.6 | 11.6 | 11.6 | 16.0 | 23.3 |
| 金融機関 | 19.6 | 18.8 | 16.0 | 18.1 | 19.1 | 13.3 |
| 事業法人 | 6.6 | 6.7 | 6.8 | 7.8 | 9.6 | 7.3 |
| 外国法人 | 5.3 | 5.4 | 5.5 | 5.3 | 3.0 | 1.3 |
| 証券会社 | 1.3 | 1.0 | 1.8 | 1.8 | 1.1 | 0.9 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注)1 | 8.78 |
| 02 | 杉本正広 | 4.66 |
| 03 | 光通信KK投資事業有限責任組合 | 2.33 |
| 04 | 杉本直広 | 2.20 |
| 05 | 杉本商事従業員持株会 | 1.84 |
| 06 | 株式会社Firm | 1.75 |
| 07 | 杉本栄作 | 1.71 |
| 08 | 畑井三雄 | 1.47 |
| 09 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口)(注)2 | 1.37 |
| 10 | 杉本英樹 | 1.12 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+108%、1株純資産は14期で−11%。直近期のROEは6.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 56 | 2,179 | 2.6 | 14.2 | 35.3 |
| 2014年3月 | 84 | 2,236 | 3.8 | 12.1 | 23.8 |
| 2015年3月 | 115 | 2,348 | 4.9 | 10.5 | 30.2 |
| 2016年3月 | 136 | 2,415 | 5.7 | 9.1 | 41.6 |
| 2017年3月 | 148 | 2,556 | 6.0 | 10.3 | 40.3 |
| 2018年3月 | 173 | 2,696 | 6.6 | 10.8 | 36.9 |
| 2019年3月 | 201 | 2,815 | 7.3 | 8.8 | 41.5 |
| 2020年3月 | 177 | 2,945 | 6.1 | 10.0 | 54.7 |
| 2021年3月 | 82 | 1,557 | 5.5 | 14.4 | 73.4 |
| 2022年3月 | 81 | 1,601 | 5.1 | 12.9 | 48.0 |
| 2023年3月 | 104 | 1,679 | 6.4 | 9.9 | 38.0 |
| 2024年3月 | 93 | 1,784 | 5.4 | 12.2 | 50.6 |
| 2025年3月 | 98 | 1,852 | 5.4 | 12.8 | 40.4 |
| 2026年3月 | 117 | 1,946 | 6.1 | 10.7 | 59.2 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額258百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 杉本正行 | 代表取締役社長執行役員 兼経営戦略本部長 | 42 | 223,000 |
| 杉本正広 | 取締役会長 | 75 | 1,062,000 |
| 今中博幸 | 取締役常務執行役員 営業本部長 | 52 | 33,000 |
| 鶴由貴 | 取締役 | 57 | — |
| 吉田晴行 | 取締役 | 67 | — |
| 青谷晃行 | 常勤監査役 | 63 | — |
| 伊與政元治 | 監査役 | 67 | — |
| 河野喜次 | 監査役 | 67 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 160 | 44 | 204 | 41 |
| 監査役 | 5 | 17 | 2 | 19 | 4 |
| 社外監査役 | 5 | 17 | 2 | 19 | 4 |
| 社外取締役 | 2 | 14 | 2 | 16 | 8 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容506字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,588字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,991字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,534字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第101期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-15
- 半期報告書半期報告書-第101期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第100期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-17
- 半期報告書半期報告書-第100期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第99期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-21
- 四半期報告書四半期報告書-第99期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第99期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第99期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第98期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-19
- 四半期報告書四半期報告書-第98期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第98期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第98期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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