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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

グンゼ

GUNZE LIMITED3002 · Prime · 繊維製品

機能資材・メディカル・アパレル・不動産の4事業。プラスチックフィルムや手術用縫合糸が強み。

概要

グンゼは1896年に生糸製造会社として創業し、その後メリヤス肌着やナイロンストッキングへと事業を広げた繊維・衣料品メーカーである。現在は機能ソリューション事業(プラスチックフィルム、エンジニアリングプラスチックス、産業機械)、メディカル事業(手術用縫合糸、癒着防止材)、アパレル事業(インナー・レッグ・アウター、ミシン糸)、ライフクリエイト事業(不動産、スポーツクラブ、太陽光発電)の4セグメントで構成される。2025年3月期の連結売上高は1371億円、営業利益79億円、従業員数4102人。東京証券取引所プライム市場に上場する。

四つの事業セグメントで構成される現在の姿

グンゼは、機能ソリューション、メディカル、アパレル、ライフクリエイトの4事業を柱とする。機能ソリューション事業はプラスチックフィルム・エンジニアリングプラスチックス・産業機械に分かれ、2025年3月期の売上高は475億円(全社の約36%)で、営業利益72億円を稼ぐ最大の収益源である。メディカル事業は手術用縫合糸「Nescosuture」や癒着防止材を扱い、売上高132億円、営業利益15億円。アパレル事業はインナーウエア・レッグウエア・アウターウエア・ミシン糸を含み、売上高586億円と最大のセグメントだが、構造改革の最中で2025年3月期は営業損失13億円を計上した。ライフクリエイト事業は不動産開発(商業施設「つかしん」等)、スポーツクラブ運営、太陽光発電からなり、売上高125億円、営業利益12億円と安定した収益を上げている。

海外子会社28社を擁するグローバル体制

2025年3月期の連結対象は子会社45社、関連会社6社の計51社。海外子会社は28社あり、タイ、インドネシア、ベトナム、中国、アメリカなどに点在する。機能ソリューション分野ではGunze Plastics & Engineering Corporation of America(米国)や上海郡是新塑材有限公司(中国)がプラスチックフィルムを現地生産。メディカル分野では郡是医療器材(深圳)有限公司が中国市場向けに製造販売を行う。アパレル分野ではThai GunzeやPT.Gunze Indonesiaがインナーウエア・繊維資材を生産し、大連坤姿時装有限公司や北京愛慕郡是服飾有限公司が中国市場での販売を担う。国内では東北グンゼ、九州グンゼ、グンゼ物流などが製造・物流を支える。売上高の海外比率は約3割と推計される。

アパレル事業の構造改革と収益改善への課題

アパレル事業は売上高では最大セグメントだが、2025年3月期に13億円の営業損失を出した。主因は量販店ルートでの販売減少と、在庫適正化のための棚卸資産評価損約19億円である。同社は2025年度から2026年度を構造改革期間と位置づけ「AXプロ」を立ち上げ、生産・物流拠点の集約や間接部門合理化を進める。一方、D to C(直販)ルートでは「アセドロン」やレディスインナーの差異化商品が拡販できており、非継続品を除く集中戦略で収益改善を図る。中期経営計画「VISION 2030 stage2」ではアパレル構造改革を最優先課題とし、創益事業への再生を目指す。

ライフクリエイト事業が支える安定収益

ライフクリエイト事業は不動産、スポーツクラブ、緑化樹木販売、太陽光発電からなる。核となるのはグンゼ開発株式会社が運営する商業施設「グンゼ タウンセンター つかしん」(兵庫県尼崎市)で、工場跡地を再開発し2006年にリニューアル、天然温泉施設も併設する。同施設の来館者増加が不動産収益を押し上げ、2025年3月期の同事業売上高は125億円(前期比4.4%増)、営業利益12億円(同24.7%増)と好調だ。グンゼスポーツ株式会社はスポーツクラブを運営し、不採算店舗の削減で損益が改善。また2013年から宇都宮事業所などで太陽光発電による売電を開始し、再生可能エネルギー事業にも取り組む。

業界の中での役割は多角的製造・サービス企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,309億円
営業利益
49億円
営業利益率
3.7%
純利益
5億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
アパレル 事業583億円44.5%-13億円-2.2%
機能ソリューション 事業469億円35.8%72億円15.4%
メディカル 事業132億円10.1%15億円11.4%
ライフクリ エイト事業125億円9.5%12億円9.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01機能ソリューション事業(機能資材分野)主力

プラスチックフィルム、エンジニアリングプラスチックス等の製造・販売。包装資材、電子部品向けフィルム等。自社加工・販売も行う。

主な製品・サービス2
プラスチックフィルム
延伸フィルム、多層フィルム。食品包装、工業用、電子部品用キャリアテープ等。
エンジニアリングプラスチックス
ポリイミドフィルム等。耐熱性・絶縁性が要求される電子部品用途。

02メディカル事業主力

メディカル材料の製造・販売。手術用縫合糸、癒着防止材等。医療機器として病院向け。

主な製品・サービス2
手術用縫合糸
吸収性・非吸収性縫合糸。ブランド名「Nescosuture」。
癒着防止材
外科手術後の組織癒着を防ぐシート状材料。

03アパレル事業(衣料品分野)主力

インナーウエア、レッグウエア、アウターウエアの製造・販売。自社ブランド「GUNZE」等。

主な製品・サービス3
インナーウエア
肌着、ブラジャー、ショーツ等。
レッグウエア
ストッキング、タイツ、ソックス等。
アウターウエア
カジュアルウェア、ユニフォーム等。

04機能ソリューション事業(機械類分野)準主力

印刷関係機械・食品関係機械の製造・販売。産業機械事業。

主な製品・サービス2
印刷関係機械
グラビア印刷機、フレキソ印刷機等。包装材印刷用。
食品関係機械
食品包装機、加工機等。

05アパレル事業(繊維資材分野)準主力

各種ミシン糸の製造・販売。産業用・家庭用ミシン糸。

主な製品・サービス1
ミシン糸
ポリエステル糸、綿糸等。アパレル縫製向け。

06ライフクリエイト事業副次

不動産事業(工場跡地再開発、建築工事)、緑化樹木販売、スポーツクラブ運営、太陽光発電。

製品と技術

プラスチックフィルムとエンジニアリングプラスチックス

機能ソリューション事業の中核をなすプラスチックフィルムは、延伸フィルムや多層フィルムを中心に、食品包装、工業用、電子部品用キャリアテープなどに使われる。自社加工子会社グンゼ包装システムでの印刷加工も手がける。エンジニアリングプラスチックスではポリイミドフィルムなどを製造し、耐熱性・絶縁性が要求される電子部品用途で強みを持つ。半導体市場の在庫調整の影響を受けつつも、2025年3月期の同事業セグメント全体の営業利益は72億円と前期比微増。環境対応型新製品の投入や、江南工場の増設による医療・半導体向け需要取り込みを進める。また米国、中国、ベトナムにも生産拠点を持ち、グローバルに供給する。

手術用縫合糸「Nescosuture」と癒着防止材

メディカル事業の主力製品は、吸収性・非吸収性の手術用縫合糸(ブランド名「Nescosuture」)と、外科手術後の組織癒着を防ぐシート状材料である。これらはバイオマテリアル技術を活かした高付加価品で、日本国内では価格競争があるものの吸収性製品の拡販が進む。一方、中国市場では高額医療規制や日中関係悪化による日本製品の購入抑制の影響を受け、2025年3月期の同事業売上高は132億円と微増だが、営業利益は15億円と前期比39%減。同社は欧州・米国での販売網開拓や中東・南米への市場参入を視野に、グローバルな医療機器企業への成長を目指す。2023年には事業の一部を子会社グンゼメディカルに承継し、体制を強化した。

インナー・レッグ・アウターとミシン糸のアパレル製品

アパレル事業はインナーウエア(肌着、ブラジャー、ショーツ)、レッグウエア(ストッキング、タイツ、ソックス)、アウターウエア(カジュアルウェア、ユニフォーム)、そしてミシン糸からなる。自社ブランド「GUNZE」を冠し、国内では東北グンゼや九州グンゼが製造を担い、グンゼ物流が流通加工を行う。海外ではタイ、インドネシア、ベトナム、中国の子会社が生産・販売。ミシン糸はポリエステル糸・綿糸を中心に、アパレル縫製向けに供給する。2025年3月期の同事業は構造改革の途上にあり、量販店ルートの縮小や在庫評価損により営業損失13億円を計上。D to Cルートの拡充と商品絞り込みで再生を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

繊維製品のなかでの位置

総合繊維で中規模、内装材に強み

繊維業界ではユニチカや富士紡HDなど大手が先行する中、グンゼは機能性素材や内装材で差別化。売上高は1300億円前後で業界中位。片倉工業やシキボウと比較し、アパレルから産業資材まで幅広く手掛けるが、海外生産比率が低く国内市場への依存度が高い。2025/3期の営業利益率5.76%から2026/3期は3.74%への低下が予想され、収益力の改善が課題。内需偏重型の構造から、成長には海外展開や新規市場開拓が不可欠。

強み

  • 機能性素材、内装材、医療関連など幅広い分野で事業展開、収益基盤を分散。
  • 肌着で高い知名度、品質と安心感で顧客ロイヤルティが強い。
  • 独自の繊維加工技術を保有、差別化製品を生み出す力がある。
  • 内装材や医療関連は景気に左右されにくく、安定的な売上を確保。

課題

  • 2026/3期の営業利益率3.74%と低下予想、コスト削減や高付加価値化が必要。
  • 国内中心の事業構造で海外比率低く、成長市場への対応が急務。
  • ユニチカや富士紡HDなど競合が多く、価格競争や技術競争が厳しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字がグンゼ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15310東洋炭素1,417億円31.8倍
24958長谷川香料1,412億円18.4倍
34461第一工業製薬1,371億円21.2倍
47821前田工繊1,353億円13.9倍
54914高砂香料工業1,338億円13.6倍
63002グンゼ1,303億円257.8倍
74220リケンテクノス1,295億円16.4倍
84189KHネオケム1,263億円13.0倍
94028石原産業1,256億円7.2倍
104047関東電化工業1,250億円32.9倍
117995バルカー1,209億円22.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

生糸会社から靴下・肌着メーカーへ(1896~1946年)

1896年8月、現本店所在地の京都府綾部市で「郡是製絲株式会社」として創業。生糸の製造販売を目的とした。1934年10月には塚口工場を新設し、絹婦人長靴下事業に進出。1943年5月、戦時体制下で商号を「郡是工業株式会社」に変更、同年12月には製糸17工場を日本蚕糸製造株式会社へ移管した。1945年の終戦後、移管工場等が復帰し、1946年5月に商号を郡是製絲株式会社に復元。同年8月には宮津工場でメリヤス肌着事業を開始し、衣料品製造へ本格的に乗り出した。この時期、主力事業が生糸から靴下・肌着へと転換し、戦後の成長基盤を築いた。

ナイロン製品とミシン糸で事業拡大(1946~1967年)

1949年5月、東京・大阪・名古屋の各証券取引所に株式を上場。1952年6月にはナイロンストッキングの生産を開始し、合成繊維分野に進出。1954年6月、津山工場でミシン糸事業を始め、繊維資材の分野にも足場を築いた。1958年8月には江南工場を新設し合繊紡績事業を開始(後に撤退し、1990年にエンプラ事業部として転用)。1967年2月、商号を「グンゼ株式会社」(現社名)に変更し、社名から「製絲」を外して多角化する方向を明確にした。この20年間でナイロン・合繊製品を軸にアパレル事業を拡大し、上場企業としての地歩を固めた。

プラスチックフィルム事業への多角化(1968~1989年)

1968年11月、守山工場を新設しプラスチックフィルム事業を強化。これが後の機能ソリューション事業の核となる。1970年には九州グンゼ(ストッキング製造)と東北グンゼ(インナーウエア製造)を設立し、衣料品の生産拠点を分散化。1973年にはグンゼ物流とグンゼ包装システムを設立し、流通・加工の内製化を進めた。1985年9月、塚口工場跡地にショッピングセンター「つかしん」を開業し、不動産事業に参入。1989年10月、新大阪造機を吸収合併し印刷・食品関係機械事業に進出、産業機械分野を獲得した。この時期、繊維以外の事業ポートフォリオが大きく拡充した。

海外生産拠点の急拡大(1990~2000年)

1990年4月、タイにThai Gunzeを設立し、インナーウエアの海外生産を開始。同年10月には中国大連に大連坤姿時装、インドネシアにPT.Gunze Indonesiaを設立し、アジアでの生産網を急速に広げた。1992年10月には米国にGunze Plastics & Engineering Corporation of Americaを設立し、プラスチックフィルムの現地製造に乗り出す。1995年8月にはベトナムにGunze (Vietnam) Co.,Ltd.を設立。2000年8月には綾部エンプラを設立し、エンジニアリングプラスチックスの製造を強化。この10年で海外子会社が一気に増え、グローバルな生産・販売体制が整った。

メディカル事業と太陽光発電への進出(2000~2013年)

2000年代に入り、高付加価値のメディカル事業に本格参入。2011年1月、中国深圳に郡是医療器材(深圳)有限公司を設立し、手術用縫合糸や癒着防止材の製造販売を開始。2017年4月にはグンゼメディカルジャパンを設立、2019年4月に株式会社メディカルユーアンドエイを子会社化し、2022年10月に両社を合併してグンゼメディカル株式会社を発足させた。また2013年11月から宇都宮事業所などで太陽光発電による売電事業を開始し、ライフクリエイト事業の一角として定着した。この時期、医療と再生可能エネルギーという新たな収益の柱を育てた。

中期経営計画と組織再編の現在(2022~2025年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場に移行。同年、2030年に向けた中期経営計画「VISION 2030」を策定し、サステナブル経営と事業構造改革を掲げた。2023年4月、メディカル事業の一部をグンゼメディカルに承継。2025年4月、津山グンゼを吸収合併しミシン糸事業を統合した。2025年度からスタートした第2期(stage2)では、アパレル構造改革とビジネスプロセス改革を重点課題とし、売上高1400億円、営業利益125億円、ROE8%以上の目標を掲げる。2026年3月期の実績は売上高1309億円、営業利益49億円と目標に届かなかったが、構造改革を継続中である。

年表42件を開く

1890年代

  • 1896年8月創業生糸の製造販売を目的として、現本店所在地(綾部)で郡是製絲株式会社を設立

1930年代

  • 1934年10月塚口工場新設、絹婦人長靴下事業を開始

1940年代

  • 1943年5月商号変更商号を郡是工業株式会社に変更
  • 1943年12月戦時体制のため、日本蚕糸製造㈱へ製糸17工場ほか移管
  • 1946年5月終戦により移管工場等が復帰し、商号を郡是製絲株式会社に復元
  • 1946年8月メリヤス肌着事業開始(宮津工場)
  • 1949年5月上場東京・大阪・名古屋証券取引所に株式を上場

1950年代

  • 1952年6月ナイロンストッキング生産開始
  • 1954年6月ミシン糸事業開始(津山工場)
  • 1958年8月江南工場新設、合繊紡績事業開始(1981年撤収、1990年エンプラ事業センター<現 エンプラ事業部>を同工場に移転)

1960年代

  • 1967年2月商号変更商号をグンゼ株式会社(現社名)に変更
  • 1968年11月守山工場新設 プラスチックフィルム事業を強化

1970年代

  • 1970年3月九州グンゼ㈱設立(ストッキング製造、現・連結子会社)
  • 1970年9月東北グンゼ㈱設立(インナーウエア製造、現・連結子会社)
  • 1973年4月グンゼ物流㈱設立(現・連結子会社)
  • 1973年10月グンゼ包装システム㈱設立(プラスチックフィルムの印刷加工・販売、現・連結子会社)

1980年代

  • 1984年12月グンゼスポーツ㈱設立(現・連結子会社)、スポーツクラブ事業開始
  • 1985年9月グンゼ塚口開発㈱(現社名グンゼ開発㈱、現・連結子会社)が、当社塚口工場跡地に、各種商業・文化・スポーツ施設等を完成し、ショッピングセンター「つかしん」として発足(2006年4月「グンゼ タウンセンター つかしん」としてリニューアル)
  • 1989年10月M&A新大阪造機㈱を吸収合併し、印刷・食品関係機械事業に進出

1990年代

  • 1990年2月福島プラスチックス㈱設立(プラスチックフィルム製造、現・連結子会社)
  • 1990年4月Thai Gunze Co.,Ltd.設立(インナーウエア製造販売、現・連結子会社)
  • 1991年10月大連坤姿時装有限公司設立(インナーウエア製造販売、現・連結子会社) PT.Gunze Indonesia設立(繊維資材の製造販売、現・連結子会社)
  • 1992年10月Gunze Plastics & Engineering Corporation of America設立(プラスチックフィルム製造販売、現・連結子会社)
  • 1995年8月Gunze (Vietnam) Co.,Ltd.設立(インナーウエア製造販売、現・連結子会社)

2000年代

  • 2000年8月綾部エンプラ㈱設立(エンジニアリングプラスチックスの製造、現・連結子会社)
  • 2002年8月上海郡是新塑材有限公司設立(プラスチックフィルム製造販売、現・連結子会社)
  • 2004年7月つかしん天然温泉「湯の華廊」オープン(グンゼ開発㈱運営)
  • 2006年3月郡是(上海)商貿有限公司設立(インナーウエア・ストッキング等販売、現・連結子会社)
  • 2007年7月常熟郡是輔料有限公司設立(繊維資材の製造販売、現・連結子会社)

2010年代

  • 2011年1月郡是医療器材(深圳)有限公司設立(メディカル材料の製造販売、現・連結子会社)
  • 2011年9月北京愛慕郡是服飾有限公司設立(アパレル製品等の卸売及び小売、現・連結子会社)
  • 2013年11月宇都宮事業所等で太陽光発電による売電を順次開始
  • 2015年3月創業Gunze Sports (Cambodia) Co.,Ltd.設立(スポーツクラブの運営)
  • 2016年4月Gunze Hanoi Co.,Ltd.設立(繊維資材の製造販売、現・連結子会社)
  • 2016年4月M&A㈱ジーンズ・カジュアルダン(アウターウエアの小売、現・連結子会社)を株式取得により子会社化
  • 2017年4月グンゼメディカルジャパン㈱設立
  • 2018年7月Gunze Plastics & Engineering of Vietnam Co.,Ltd.設立(プラスチックフィルム製造及び販売、現・連結子会社)
  • 2019年4月M&A㈱メディカルユーアンドエイを株式取得により子会社化

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場に移行
  • 2022年10月M&A㈱メディカルユーアンドエイがグンゼメディカルジャパン㈱を吸収合併し、商号をグンゼメディカル㈱(メディカル材料の販売、現・連結子会社)に変更
  • 2023年4月メディカル事業の一部を会社分割によりグンゼメディカル㈱に承継
  • 2025年4月M&A津山グンゼ㈱(ミシン糸の製造加工)を吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • グループ売上高2027年度まで1,400億円
  • 営業利益2027年度まで125億円
  • ROE2027年度まで8%以上
  • ROIC2027年度まで6.6%以上
  • 総還元性向100%超

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    アパレル構造改革の断行

    2025~2026年度を構造改革期間と位置づけ、アパレル事業の再生を図る。商品価格改定とSKU削減を完遂し、強みを活かした商品構成へ変革。生産物流再編、間接部門効率化、地産地消の強化により資本効率を高め、持続的創益事業に再生する。

  2. 02

    ビジネスプロセス改革とグローバル競争力強化

    2026年度の重点テーマ。人事制度改革による人的資本最大化、業務効率向上、国際視点の実装、DX活用による業務変革、差異化技術の研鑽を通じて企業体質を強化する。

  3. 03

    機能ソリューション事業の成長と循環型モデル構築

    プラスチックフィルム分野では環境対応型新製品を市場投入し販路拡大、サーキュラーファクトリーを中核とした資源循環モデルを確立。エンジニアリングプラスチックス分野では医療・半導体向け需要に対応、エネルギー分野へ新規開拓を進める。

  4. 04

    メディカル事業のグローバル拡大

    人工皮膚・組織補強材・癒着防止材を中心に、日本・中国でのシェア拡大、欧米での販売体制強化、中東・南米・アジアへの市場参入を推進し、グローバルな医療機器企業への成長を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で4,102人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は652万円で、9期前と比べて+11.9%平均年齢は42.8歳、平均勤続年数は19.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月7,038
2018年3月6,754
2019年3月58343.320.46,607
2020年3月59543.320.16,185
2021年3月60143.520.25,808
2022年3月59543.720.25,692
2023年3月60643.319.75,214
2024年3月61943.520.04,883
2025年3月63743.519.94,339182
2026年3月65242.819.14,102119

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率85.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)59.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社41(国内 23 / 海外 18、うち連結子会社 21) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
グンゼ開発㈱(注6) (つかしん(兵庫県尼崎市)ほか)167億円
ライフ クリエイト
江南工場 — 愛知県江南市8,510百万円
守山工場(注3) — 滋賀県守山市6,421百万円
機能ソリュ ーション
その他 — 注55,796百万円
綾部工場(注3) — 京都府綾部市4,570百万円
メディカル
GUNZE PLASTICS & ENGINEERING OF VIETNAM CO.,LTD.(べトナム) — 注62,419百万円
宮津工場 — 京都府宮津市2,418百万円
アパレル
福島プラスチックス㈱(注6) — 福島県本宮市2,157百万円
機能ソリュ ーション
Gunze Plastics & Engineering Corporation of America — 米国1,836百万円
機能ソリュ ーション
綾部本社(注3) — 京都府綾部市1,833百万円
全社管理
ほか23件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    福島プラスチックス㈱
    滋賀県 守山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱小津加工センター
    滋賀県 守山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    グンゼ包装システム㈱
    滋賀県 守山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    福島グラビア㈱(注1)
    滋賀県 守山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    グンゼ高分子㈱
    神奈川県 伊勢原市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    綾部エンプラ㈱
    京都府 綾部市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Gunze Plastics & Engineering Corporation of America
    米国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海郡是新塑材有限公司
    中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Gunze Plastics & Engineering of Vietnam Co.,Ltd.
    ベトナム · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海郡是新包装有限公司(注1)
    中国 · 連結子会社
    議決権93.0%
  • 海外
    郡是工程塑材香港有限公司
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    グンゼメディカル㈱
    大阪市 北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社29社を開く
  • 郡是医療器材(深圳)有限公司中国100%
  • 東北グンゼ㈱山形県 寒河江市100%
  • 養父アパレル㈱(注3)兵庫県 朝来市100%
  • 九州グンゼ㈱大阪市 北区100%
  • 兵庫グンゼ㈱兵庫県 加古川市100%
  • グンゼ物流㈱大阪市 北区100%
  • 中央繊維資材㈱大阪市 北区100%
  • ㈱トライオン東京都 中央区100%
  • ㈱ジーンズ・カジュアルダン大阪市 北区100%
  • Thai Gunze Co.,Ltd.タイ55%
  • Gunze (Vietnam) Co.,Ltd.ベトナム100%
  • 郡是(上海)商貿有限公司(注3)中国100%
  • 大連坤姿時装有限公司中国100%
  • 北京愛慕郡是服飾有限公司中国51%
  • 台湾郡是股份有限公司台湾100%
  • PT.Gunze Socks Indonesia (注1,3)インドネシア100%
  • PT.Gunze Indonesiaインドネシア96%
  • Gunze Hanoi Co.,Ltd.ベトナム100%
  • 常熟郡是輔料有限公司中国100%
  • 太倉郡是新材料有限公司中国100%
  • 郡是(上海)国際貿易有限公司(注1)中国100%
  • グンゼ開発㈱兵庫県 尼崎市100%
  • グンゼエンジニアリング㈱(注1)兵庫県 尼崎市100%
  • ㈱エルミ鴻巣(注1)埼玉県 鴻巣市66%
  • グンゼグリーン㈱兵庫県 尼崎市100%
  • グンゼスポーツ㈱兵庫県 尼崎市100%
  • ㈱グンゼオフィスサービス(注1)兵庫県 尼崎市100%
  • AUSPICIOUS㈱(注4)東京都 千代田区33%
  • Gunze United Limited (注4)バングラデシュ50%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,309億円営業利益49億円前期と比べると減収減益で、売上が-4.5%、利益が-38.0%。

売上高
-4.5%
1,309億円
営業利益
-38.0%
49億円
純利益
-92.1%
5億円
営業利益率
3.7%
前期比 -2.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,320億円1,309億円
営業利益88億円49億円
純利益52億円5億円
1株あたり配当¥216¥216

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は314億円、営業利益は34億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−0.9%、営業利益は+126.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q3226
2024年1Q317154.716
2024年2Q335175.111
2024年3Q363308.313
2024年4Q31411
2025年2Q673365.330
2025年4Q698436.233
2026年2Q653324.9−7
2026年4Q656172.612
2027年1Q3143410.826

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,324億円から1,309億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は3.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,32423−12
2014年3月1,4245125
Gunze Sports (Cambodia) Co.,Ltd.設立(スポーツクラブの運営)
2015年3月1,4124932
㈱ジーンズ・カジュアルダン(アウターウエアの小売、現・連結子会社)を株式取得により子会社化
2016年3月1,3838−12
グンゼメディカルジャパン㈱設立
2017年3月1,3664731
Gunze Plastics & Engineering of Vietnam Co.,Ltd.設立(プラスチックフィルム製造及び販売、現・連結子会社)
2018年3月1,4056435
㈱メディカルユーアンドエイを株式取得により子会社化
2019年3月1,4077241
2020年3月1,4036944
2021年3月1,2365121
㈱メディカルユーアンドエイがグンゼメディカルジャパン㈱を吸収合併し、商号をグンゼメディカル㈱(メディカル材料の販売、現・連結子会社)に変更
2022年3月1,2435429
2023年3月1,3606045
2024年3月1,3296851
津山グンゼ㈱(ミシン糸の製造加工)を吸収合併
2025年3月1,37179825.863
2026年3月1,30949493.75

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,309億円のうち、営業利益として残るのは49億円3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の0.4%にあたる。営業利益率は業種中央値3.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.5%910億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.7%350億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%49億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.1pt
3.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.8pt
0.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.1pt
0.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが173億円、投資CFが−116億円で、差し引きのフリーCFは57億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は99億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月123−76−514761
2014年3月138−54−838468
2015年3月95−9217392
2016年3月118−120−13−275
2017年3月138−78−416097
2018年3月90−60−183095
2019年3月115−74−554181
2020年3月137−83−495493
2021年3月8612−939897
2022年3月9268−124160145
2023年3月18−5910−41115
2024年3月104−2−113102108
2025年3月116−75−5241105
2026年3月173−116−635799

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,536億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,137億円で、自己資本比率は72.8%(業種中央値57.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,6331,08754665.9
2014年3月1,6651,14252367.5
2015年3月1,7531,17457966.0
2016年3月1,6971,06663161.9
2017年3月1,6951,08461163.8
2018年3月1,7131,12159264.9
2019年3月1,6961,11158564.6
2020年3月1,6661,09157564.6
2021年3月1,5961,15244471.1
2022年3月1,5821,14843471.4
2023年3月1,6591,17748269.8
2024年3月1,6201,20541573.2
2025年3月1,5971,21038774.6
2026年3月1,5361,13739972.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
99億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
698億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
191億円
在庫として抱えている分
負債合計
399億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

繊維製品 48社との比較

同じ繊維製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率48社中12位あたり、逆に低いのはROE48社中43位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
0.4%/中央値 5.5%
P25 2.7%P75 10.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.7%/中央値 3.9%
P25 1.4%P75 9.8%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
72.8%/中央値 57.9%
P25 39.9%P75 72.6%
売上成長率前期からの売上の伸び
-4.5%/中央値 0.5%
P25 -4.6%P75 5.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.2%/中央値 3.0%
P25 2.6%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,125で、1年前と比べて+13.1%過去52週の値幅のなかでは48%の位置にある。

¥4,125-2.0%1ヶ月+3.1%1年+13.1%時価総額1,303億円
過去52週の値幅
安値¥3,545高値¥4,765

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)257.8倍
PER (会社予想)24.9倍
PBR1.20倍
配当利回り5.24%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月12日時点で4220円と、1カ月で6.3%上昇し、力強い上昇基調にある。25日移動平均線(4036円)や75日線(3841円)を大きく上回り、週足でも上向きのトレンドが明確だ。52週高値(4765円)には11%の距離まで接近しており、52週安値(3545円)からは19%上昇した。出来高は7月31日に53万5600株と急増する場面もあり、買い意欲が強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERは265.08倍と非常に高く、予想PERも25.4倍で業界平均24.5倍を上回る。PBRは1.23倍で平均1.01倍を上回るが、ROEは0.4%と極めて低く、資本効率が悪い。配当利回り5.12%は平均2.75%を大きく上回るが、配当性向450%超は持続可能性に懸念。直近の利益も急減しており、割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)257.8倍26.6倍
PER (予想)24.9倍
PBR1.20倍1.01倍
ROE0.4%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

繊維産業の成熟化と中国・東南アジア勢の台頭で、衣料事業の収益性が低下する一方、機能素材や電子材料など成長分野への投資が進む。強気派は非衣料事業の拡大と収益構造改革の進展を評価するが、弱気派は衣料依存の高さと競争激化、設備投資の回収リスクを懸念する。2025/3期の営業利益率5.76%は横ばい圏で、26/3期の大幅減益予想が争点。

プラスに働く材料7
  • 非衣料事業の成長

    機能ソリューションとライフクリエイトの売上比率が拡大し、高付加価値素材の需要増が期待される。

  • 収益改革の進展

    生産効率化や事業ポートフォリオ見直しで、衣料以外の利益率改善が図られている。

  • 高配当利回り

    配当利回り5.16%は投資家の下支えとなり、株価の下値リスクを限定する。

  • 業績予想25.3倍PERへの正常化期待2027年〜2028年影響

    直近実績PERは263.19倍と異常水準。会社予想ベース25.3倍まで正常化すれば株価は大きく上昇余地がある。

  • 配当利回り5.16%が投資資金を呼ぶ継続影響

    配当利回り5.16%は相対的に高く、株価下落局面では買い支え要因となる。

  • 営業利益率3.74%からの反転攻勢2026年下期影響

    2025/3期は営業利益率5.76%だったが、2026/3期は3.74%に低下。コスト改善で5%に戻れば営業利益65億円に回復する。

  • 外国人保有12.19%と高く、物色継続継続影響

    外国人保有比率は12.19%と高く、グローバル投資家の選好が続けば需給は安定する。

マイナスに働く材料7
  • 衣料事業の構造衰退

    国内市場の縮小と海外競争で、主力のアウター・インナー衣料の販売減少が続く。

  • 投資回収の不確実性

    成長投資の成果が不透明で、26/3期の営業利益が前期比大幅減となる予想。

  • ROEの低さ

    ROEが0.4%と資本効率が悪く、株主価値向上への疑問がある。

  • 純利益63億円→5億円への急減2026年Q2影響

    純利益は2025/3期63億円から2026/3期5億円へ約92%減。大幅な減益を背景にPER263倍まで上昇した。

  • 営業利益79億円→49億円の減益継続2026年Q2影響

    営業利益は79億円(2025/3期)から49億円(2026/3期)へ減少。売上高も1371億円から1309億円と減収。

  • ROE0.4%と資本効率の低迷継続影響

    ROEは0.4%と低く、PBR1.22倍でも株主資本利益率が見合わない。改善なければ割安修正は進まない。

  • 株価15.46%上昇後の利益確定売り不定影響

    株価は1年で約15%上昇したが、純利益は5億円に激減。戻り局面では売りが出やすい。

次の決算で確かめる点
機能ソリューション売上高
非衣料事業の成長度合いを測る主要指標。
衣料セグメント利益率
主力事業の収益性悪化が全体に与える影響を確認。
設備投資額
成長分野への投資規模と投資効率の判断材料。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり216で、前期から+10.8%いまの株価に対する利回りは5.24%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥216
1株あたり
配当利回り
5.24%
いまの株価に対して
配当性向
450.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3850.4
2018年3月4520.049.6
2019年3月5522.252.7
2020年3月584.546.5
2021年3月580.0159.5
2022年3月7021.7143.3
2023年3月745.044.2
2024年3月774.147.0
2025年3月195154.9137.9
2026年3月21610.8450.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥216

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ40,054人。区分でいちばん多いのは個人・その他53.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が33.2%を占め、残る66.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他36.836.934.535.739.153.3
金融機関40.338.340.339.432.926.2
外国法人14.515.315.617.420.812.2
事業法人7.57.98.06.36.17.0
証券会社0.91.61.61.21.11.3
自己株式8.35.61.43.56.10.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行㈱12.52
02㈱日本カストディ銀行8.32
03グンゼグループ従業員持株会2.82
04㈱京都銀行2.12
05㈱GSIクレオス1.72
06JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.35
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.00
08倉敷紡績㈱0.95
09グンゼ共栄会0.94
10第一生命保険㈱0.92

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+361%、1株純資産は14期で+535%。直近期のROEは0.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−6561
2014年3月1315,8632.320.972.5
2015年3月1686,0392.819.148.9
2016年3月−645,624
2017年3月1665,7852.927.450.4
2018年3月1896,0843.231.949.6
2019年3月2266,0593.719.852.7
2020年3月2456,0614.014.846.5
2021年3月603,2101.934.4159.5
2022年3月843,2682.622.2143.3
2023年3月1313,3953.917.244.2
2024年3月1513,5564.418.347.0
2025年3月1903,6675.313.9137.9
2026年3月163,5650.4233.7450.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額199百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐口敏康代表取締役社長 社長執行役員6440,377
岡高広代表取締役 専務執行役員 経営戦略部長6314,715
中井洋恵取締役654,500
鯨岡修取締役703,800
木田理恵取締役572,300
澤田博和取締役 常務執行役員 財務経理部長6112,042
奥田智久取締役 常務執行役員 プラスチックカンパニー長618,480
河西亮二取締役 執行役員 アパレルカンパニー長639,992
松田晶二郎取締役 執行役員 グンゼメディカル㈱ 代表取締役社長 メディカル事業部長576,449
鈴木富夫監査役(常勤)625,336
舩冨康次監査役651,200
中紀人監査役642,200
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
吉鹿央子監査役628,660
前川直輝51
船戸貴美子取締役57

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7843813920
監査役324248
社外取締役322227
社外監査役214147

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,184字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社を中核として関係会社51社(子会社45社、関連会社6社)で構成され、機能資材、機械類、メディカル材料の製造・加工・販売、インナーウエア、レッグウエア、アウターウエア、繊維資材、不動産事業及び緑化樹木の販売、スポーツクラブの運営管理等を主な内容とし、更に各事業に関連する研究開発及びその他の事業活動を行っております。当社及び関係会社の当該事業に係わる位置づけ及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 (1) 機能ソリューション事業(当社、及び関係会社11社) ① 機能資材分野 当社は、プラスチックフィルム・エンジニアリングプラスチックス等の製造・販売を行っており、福島プラスチックス㈱等に製造加工を委託しております。また、グンゼ包装システム㈱が当社プラスチックフィルム製品を仕入れて印刷加工及び販売を行っております。 海外では、Gunze Plastics & Engineering Corporation of America等の海外関係会社が、それぞれ現地でプラスチック製品、エンジニアリングプラスチックス等の製造・加工及び販売を行っております。 ② 機械類分野 当社が、印刷関係機械・食品関係機械の製造・販売を行っております。 (2) メディカル事業(当社、及び関係会社5社) 当社が、メディカル材料の製造を行っているほか、グンゼメディカル㈱がメディカル材料の仕入販売を行っております。また、海外では郡是医療器材(深圳)有限公司がメディカル材料の製造・販売を行っております。 (3) アパレル事業(当社、及び関係会社28社) ① 衣料品分野 当社は衣料品(インナーウエア、レッグウエア等)の製造・販売を行っており、東北グンゼ㈱等関係会社に製造加工を委託し、流通加工の多くはグンゼ物流㈱に委託しております。また、㈱トライオンが国内でアウターウエアの卸売販売を行っているほか、北京愛慕郡是服飾有限公司等の海外関係会社が現地仕入・販売を行っております。 ② 繊維資材分野 当社は、繊維資材(各種ミシン糸)の製造・販売を行っており、販売の一部を中央繊維資材㈱を通じて行っております。また、PT.Gunze Indonesia等海外関係会社が現地生産及び販売を行っているほか、製品の一部を当社が仕入れております。 (4) ライフクリエイト事業(当社、及び関係会社7社) グンゼ開発㈱等の関係会社が、当社工場跡地の再開発計画の立案と実行並びに再開発事業の管理運営に当たるほか建築工事の請負・設計施工等を行っております。また、グンゼグリーン㈱が緑化樹木の販売を行っているほか、グンゼスポーツ㈱がスポーツクラブを運営管理しております。また、当社において太陽光発電事業を行っております。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,599字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 当社グループは、「人間尊重と優良品の生産を基礎として、会社をめぐるすべての関係者との共存共栄をはかる」という創業の精神を変えてはならない経糸(たていと)、社会からの期待に誠意をもって柔軟に応えることを緯糸(よこいと)とし、様々な製品やサービスの提供を通じて時代に求められた社会課題の解決に取り組み、企業価値の持続的向上を目指しております。 (2) 中期的な経営戦略 当社グループは、2030年ビジョン「新しい価値を創造し『ここちよさ』を提供することで持続可能な社会の実現に貢献します」を掲げ、「変革と挑戦」をキーワードに、経済的利益と社会的利益を両立させるサステナブル経営を通じて社会貢献と当社グループの持続的成長の実現を目指す中期経営計画「VISION 2030」を2022年度より推進しております。 (2030年に向けたグランドデザイン) 2025年度から2027年度までの3ヵ年を期間とする「VISION 2030 stage2」では、持続的に成長できる企業に「創りかえる」3年間と位置づけ、企業体質の強化に向けた取り組みを推進しています。 具体的には「アパレル構造改革」を断行することにより、創益事業への再生を図るとともに、2年目にあたる2026年度は、「ビジネスプロセス改革」と「グローバル競争力と技術の強化」をテーマとして取り組んでいます。人事制度改革による人的資本の最大化や、事業の体質強化を目的とした業務効率向上の追求、更に人財獲得、事業活動における国際視点の実装、DX活用による業務変革への挑戦と差異化技術の研鑽を通じて2030年のありたい姿の実現を目指してまいります。 (VISION2030 stage2 計画[サマリー]) (財務戦略) 当社は企業価値の持続的向上のため、成長事業への積極投資と低収益事業の事業構造改革による利益伸長ならびに最適資本構成を目指した資本政策による資本収益性の向上に取り組んでまいります。加えて、資本政策と連動した株主還元方針の実施とPER向上政策にも取り組み、PBR(株価純資産倍率)向上に努めてまいります。 (目標とする経営指標) [財務目標] VISION 2030 stage2 の経営目標は、グループ売上高1,400億円、営業利益125億円、ROE(自己資本利益率)8%以上、ROIC(投下資本収益率)6.6%以上としております。引き続きROICとGVA※による業績管理を事業毎に月度単位で実施し資本コストを上回る資本収益性を実現し、企業価値向上に努めてまいります。 ※GVA(Gunze Value Added)= 税引後営業利益 + 配当金 - 期末投下資本 × WACC(加重平均資本コスト) 上記財務目標に加え、サステナブル経営の視点から2030年度までの非財務目標を以下のとおり設定しております。 [非財務目標] 区分   目標指標   2027年度目標   2030年度目標 環境対応   CO2排出量 削減率(対2013年比)   31%以上   35%以上 エネルギー原単位削減率(対前年)   1%/年以上 企業体質の進化   女性活躍推進   女性管理職比率   14%以上   20%以上 女性社員比率   38%   41% 女性総合職採用比率   50%   50% 子育て支援   男性育休取得率   70%   100% 組織風土づくり   エンゲージメントスコア   66点想定   70点想定 働き方改革   年休取得率   80%   80% (3) 当社グループの対処すべき課題 (セグメント別課題) 機能ソリューション事業においては、持続的な成長と社会的価値の創出に取り組んでおります。 プラスチックフィルム分野では、「社会的利益と経済的利益の両立を基本に、資源循環モデルをグローバルに展開する」を事業ビジョンに掲げています。サステナブルな社会の実現に貢献することを目標に環境対応型の新製品を積極的に市場に投入することで、販路の拡大を目指すとともにサーキュラーファクトリー(資源循環型工場)を中核とした資源循環モデルの確立を進めております。従来の生産・消費モデルから脱却し、資源の再利用を前提とした「サーキュラーメーカー」への転換を図ることで、増収増益の実現を目指しています。 エンジニアリングプラスチックス分野では、「独自技術の掛け合わせで、より良い環境と快適な暮らしに貢献する」を事業ビジョンとし、主力のOA市場向け製品において確実な利益創出を図るとともに、今後の医療・半導体分野における需要拡大への対応として江南工場の増設を行いました。更に、戦略的事業単位(SBU)として立ち上げたエネルギー分野向け製品を通じて、環境分野への新規開拓を進めております。 メディカル事業においては、「革新的な“バイオマテリアル×デバイス”の提供により、明るい未来を描く」を事業ビジョンに掲げ、人工皮膚、組織補強材、癒着防止材を中心とした製品群により、着実な売上拡大を図りながら、グローバルに展開する医療機器企業への成長を目指しております。 事業拡大の加速に向けては、地域ごとの市場特性を踏まえた戦略を推進しております。日本及び中国においては、既存製品の拡販に加えて新製品の開発・上市を積極的に行い、シェア拡大を図ってまいります。欧州及び米国においては、現地代理店及び販売会社の開拓・育成を通じて販売体制を強化し、市場浸透を進めております。更に、中東・南米・アジア地域においては、各国の規制動向や市場ニーズの調査を通じて、迅速かつ確実な市場参入を目指してまいります。 アパレル事業においては、2025年度から2026年度の2年間を構造改革期間と位置づけ、アパレル構造改革チームとしてAXプロを立上げることで再生に向けた取り組みを行っており、順調に成果をあげております。商品価格の改定とSKU削減を完遂し、当社の強みを活かせる商品構成へ変革させ、生産物流再編、間接部門効率化及び地産地消への取り組み強化により、資本効率を高め、持続的創益事業に再生してまいります。 ライフクリエイト事業においては、不動産分野では、投資効率を重視した物件管理を強化し、低収益アセットの改善を進めております。グリーン分野では、開発計画における緑化需要の取り込みと大気中のCO2削減に向け、CO2固定化に積極的に取り組んでまいります。スポーツクラブ分野は、課題店舗への対応を強化するとともに、スクール事業の拡大と地域・店舗特性に合わせた特長のあるサービス提供や新業態の開発に取り組んでまいります。 (財務戦略課題) 中期経営計画「VISION 2030 stage2」期間における当社の株主資本コストは、CAPM(資本資産価格モデル)による試算結果のほか、投資家の皆さまとの対話を通じて認識した資本収益性の期待水準などを踏まえ、7.2~7.8%と推計しております。この水準を上回る資本収益性の実現のためには、利益伸長だけでなく、資本収益性最大化・財務健全性維持を両立する資本の最適化に取り組む必要があると考えております。また、当社株価や出来高、株主構成などの分析結果から、株式市場に対する成長期待の醸成のほか、当社の認知度向上、株式の流動性改善によってPERを向上させる余地があると推測しております。 以上を踏まえ、中期経営計画「VISION 2030 stage2」では、部門別WACCに基づく経営判断の強化や当社独自の資本効率性指標GVAによる管理、ROICツリー展開といった当社グループにおける資本コスト経営マネジメントの下、成長牽引事業であるメディカル・エンジニアリングプラスチックス事業の投資促進および新規事業・M&Aによる事業拡大を図るとともに、低収益事業の構造改革を推進し、さらなる利益伸長に取り組んでまいります。加えて、総還元性向100%超の株主還元などの資本政策(※)によって最適資本構成を構築し、資本コストを上回る資本収益性の早期実現を図ります。さらに、株式の流動性改善やIR強化などによるPER向上政策にも取り組み、PBR向上に努めてまいります。 ※資本政策については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報」に記載しております。
事業等のリスク8,297字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 1. 当社グループのリスクマネジメント体制 当社グループにおいて発生しうるリスクの防止に係る管理体制の整備及び発生したリスクへの対応について「リスク管理規程」を定めております。 本規程ではリスクを「企業の妨げとなる可能性のある、社内外から受ける不確実な危険性であって、当社グループの経営にとってマイナスの結果をもたらす可能性のあるもの」と定義し、ステークホルダーに対する責任及び影響に鑑み、リスクを可能な限り排除することを基本方針としております。ただし、関係法令、社内諸規則及び社会秩序に反しない限りで、事業遂行に必要と認められるときは、適切なリスクを取ることがあります。 当社グループにおいて、リスクが事象として発生した際には、ステークホルダーに対する影響を最小限にとどめることを第一の目的とし、以下の行動を実施いたします。 (1) 当該リスクに対する方策の迅速な実施 (2) 当該リスクの発生の原因究明及び適切な再発防止策の策定 (3) ステークホルダーに対しての適切な情報提供 また、当社グループでは、必要に応じコンプライアンス担当責任者を委員長とするリスクマネジメント委員会を開催し、リスク事象の発生、採られた又は採られる予定の措置、リスク予防などについて協議しております。 リスクマネジメント委員会においては、人権侵害、法令違反、品質不正、贈収賄等を含む腐敗行為、感染症・天災などの災害、労働災害など当社が直面する可能性のあるリスクを分析・評価し、重点経営リスクを抽出し、施策及び対応方針の検討を行っています。また、それぞれのリスクに対して主担当部門による定期的なモニタリング体制を整え、関係部門に対するフォローアップや研修を実施する等、取組みを強化しています。 2. 主要リスク 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (事業運営上生じうるリスク) (1) 経営戦略的リスクについて 当社グループの成長戦略の一つとして、新規事業創出を掲げており、「M&A活用による事業拡大」、「新規テーマ創出の仕組み構築」に向けた取り組みを強化しております。M&A等外部の経営資源獲得に当たっては、慎重に検討を行い、将来の当社グループの業績に貢献すると判断した場合に限り実行いたします。しかしながら、期待したシナジー効果が創出できなかった場合や、買収した事業における製品・サービス等の需要を維持できない場合等により、期待する成果が得られない可能性があります。 また、研究開発部門を中心として新規テーマに取り組んだ結果、市場環境の変化や技術革新、消費者ニーズの変化等により、そのテーマの事業化が困難と判断した場合は、研究開発等に要したコストが回収されず、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 加えて、当社グループは、経営の効率化及び競争力強化のため、子会社や関連会社を含めた不採算事業の構造改革や製造・販売・物流拠点の再編等、事業の再構築を行うことがあります。これらの施策を実施する場合、一時的な損失の発生等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (2) 製品・サービスの安全性、品質について 当社グループは「品質第一主義 優良品の提供」を事業の根幹に置き、より安心・安全で、より快適な、魅力ある製品とサービスの提供のために、徹底した安全性と品質の確認を実施しております。しかしながら当社グループの製品の重大な品質トラブルや、当社グループの商業施設やスポーツクラブ内においてお客様の事故が発生した場合には、該当する製品・施設のみならず、当社グループの社会的信用やブランドイメージにも重大な影響を与え、売上高の減少によって、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 競合他社との競争について 当社グループの各事業分野における製品・サービスは、国内外の市場で競合他社との激しい競争にさらされております。当社グループの競合先には、各事業分野でのシェアの優位性の他、研究開発や製造、販売面で有力な企業が存在しております。 当社グループは、2030年ビジョンとして「新しい価値を創造し『ここちよさ』を提供することで持続可能な社会の実現に貢献します」を掲げ、「変革と挑戦」をキーワードに、経済的利益と社会的利益を両立させるサステナブル経営を通じて社会貢献と当社グループの持続的成長の実現を目指し、これら競合他社との差異化を図るべく、商品開発、生産・販売革新及び提供サービスの向上を行っております。 しかしながら、競合他社が提供する商品・サービスに対して当社グループが適切に対応できず、当社グループが提供する製品・サービスが競合他社に劣後した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (4) 情報セキュリティについて 当社グループは、事業に関連する情報の大部分を電子データとして保有し、セキュリティ対策を施したIT機器、ソフトウエア、ネットワークインフラ環境で運用しております。またアパレル事業の公式通販サイトの顧客情報、スポーツクラブや商業施設の会員情報といった個人情報に対しては、アクセスできる端末・人を限定しております。 各種情報の取り扱いに関し、「ITセキュリティ方針」を定め、各種のセキュリティ対策を施し、情報管理に関する従業員への教育、外部委託先との機密保持契約などを行い、その管理に万全を期しておりますが、外部からのサイバー攻撃やウイルス感染等、予期せぬ事態により重要情報が漏えいまたは不正使用された場合、当社グループの社会的信用に影響を与え、更には損害賠償責任の発生等により、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (5) 人財確保について 我が国の労働力人口は減少傾向にあり、労働市場における人財獲得競争は近年益々激しさを増しており、当社グループでも優秀な人財の確保が課題となっております。特に当社は、50歳以上が約50%を占める従業員構成となっており、技術革新による効率化を推進する一方で、継続的な一定数の人財確保と活性化が事業継続と成長、技術伝承には必要不可欠となっております。 また開発・生産・販売の各活動において、多様な資質の高い人財を採用し、 自律性・挑戦意欲のある人財への育成とその後の活用を図って参りますが、十分な人財確保ができず、事業を担い新たな価値を創造する人財の育成ができなかった場合、当社グループの成長性と将来における経営成績に大きな影響を与える可能性があります。 (6) 固定資産の減損について 当社グループは固定資産の減損に係る会計基準を適用しています。投資判断については事業部門ごとにWACC(加重平均資本コスト)を設定し、低収益事業への投資に歯止めをかけておりますが、当社グループが保有する固定資産について、投資判断時に想定できなかった水準で経営環境が著しく悪化し、収益性の低下や市場価格の下落等により期待されるキャッシュ・フローが生み出せない場合、設備投資により計上した固定資産や、M&Aにより計上したのれんの減損処理により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当連結会計年度末時点で当社グループが保有している有形固定資産は688億円、無形固定資産は13億円であります。 (7) 人権リスクについて 「ビジネスと人権」に関する意識が世界的に高まる中、当社グループは「人間尊重」、「優良品の生産」、「共存共栄」を創業の精神として受け継いでおり、事業活動を継続していくうえで、人権尊重を重要課題と位置付けて取り組んでおります。しかしながら、万一、当社グループおよびサプライチェーンにおける児童労働、強制労働、外国人労働者の差別等の人権にかかる問題が生じた場合、当社グループの社会的な信用低下により、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 訴訟リスクについて 当社グループは、事業を遂行していくうえで、知的財産権、製造物責任、環境、労務等について、様々な訴訟を提起される可能性があります。万一当社グループが訴訟を提起された場合、また訴訟の結果によっては、損害賠償責任の発生等により当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) ライセンス契約に関連するリスク 当社グループは、アパレル部門において国内外企業が所有する商標の使用許諾を得て製造・販売している製品がありますが、不測の事由によりライセンス契約が継続できない状況が発生し、当該製品の製造・販売ができなくなった場合、売上高の減少等により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) レピュテーションリスクについて ソーシャルネットワーキングサービス(以下、SNS)は社会一般に浸透しております。SNSは利用するメリットが大きい一方で、誤った使い方をするとお客様や取引先のみならず、会社や自分自身に多大な損害を与えるリスクがあります。当社グループにおいても、広告等での不適切な表現や、不適切な書き込み等がSNSを通じて拡散した場合、また、当社製品やブランド、事業活動等について誤った投稿が拡散した場合、当社グループのブランドイメージや社会的信用の低下につながり、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11) メディカル事業のコンプライアンスリスク 当社グループのメディカル事業は、生体吸収性材料を中心とした医療機器の開発、製造、販売を行っておりますが、医療機器の品質保持については、薬機法、臨床試験法、各種省令等の法令遵守が厳しく求められています。当社グループは、高い倫理性と公共性が求められる医療関連企業の一員として、法令遵守については当然のことながら、営業活動についても、日本医療機器産業連合会が策定する「医療機器業界における医療機関等との透明性ガイドライン」 および医療機器業公正取引協議会が定める「医療機器業公正競争規約」とそれらの精神に従い、 医療機関等との関係の透明性に関する企業方針として、「医療機関等との関係の透明性に関する指針」を公表しております。 これらを遵守するために、法令および社内規定の遵守をモニタリングしておりますが、法令違反等が発生した場合、法令による処罰や制裁、訴訟の提起を受ける可能性があり、社会的な信頼を失うとともに金銭的損害等により、当社グループの経営成績、財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (12) プラスチック使用規制強化に伴うリスク 海洋プラスチック問題に対する国際的意識の高まりから、使い捨てプラスチックに対する規制強化の流れが加速しており、当社としてもプラスチック資源循環基本方針を策定し、プラスチック包装材料等を製造販売、使用する企業として、事業を通じてプラスチックの3R+Renewableを推進し、社会的責任を果たしてまいる所存であります。 しかしながら、プラスチックを大量に使用する製品に対する社会の目は厳しくなっており、当社グループのプラスチック包装材料等に関する施策を上回るスピードでプラスチック代替品が普及した場合、売上高の減少・在庫の増加などにより当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 保有不動産の環境汚染によるリスク 当社グループが所有する不動産について、土壌汚染等環境問題が判明した場合には資産価値の毀損や多額の対策費用が発生する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、PCBやアスベスト等建物に関して有害物質が使用されている場合には、解体費用や処分等多額の費用が発生する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (財務上のリスク) (1) 為替相場の変動 当社グループの取引には外貨による輸出・輸入が含まれており、外国為替レートの変動の影響を受けます。特に海外からの原材料・商品等の仕入については、その多くが米ドルでの決済となることから、当社グループにおいては米ドルの為替変動による影響が大きくなっております。そのため為替予約等により為替相場の変動リスクをヘッジしておりますが、そのリスクを全て排除することは不可能であります。また外貨建取引により生ずる収益・費用及び外貨建債権・債務の円貨換算額並びに外貨建で作成されている海外連結対象会社等の財務諸表の円貨換算額についても外国為替レートの変動の影響を受け、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (2) 投資有価証券の価格変動 当社グループは取引関係の維持・強化を目的として一部の取引先について株式を所有しております。これらのいわゆる政策保有株式については、株式保有リスクの低減、資本効率向上の観点から、取引先企業との十分な対話を経た上で、縮減を進めております。しかしながらこれらの投資有価証券は金融商品会計基準に基づき時価評価を行っており、保有銘柄の株価が著しく下落した場合、基準に基づき減損処理を実施しております。また、減損に至らない場合でも時価の変動により包括利益は大きく変動することが考えられるなど、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。なお、当連結会計年度末時点において当社グループが保有している時価のある有価証券は24億円であります。 (3) 退職給付債務 当社グループの退職給付制度の一部は、確定給付型制度を採用しております。退職給付債務については安全性の高い長期の債券の利回りを基準とした割引率に基づいて算定しており、金利の変動は退職給付債務に影響を与えます。また、確定給付型年金制度における年金資産はその一部を株式等のリスク資産に投資しており、株式市場の下落等により、その運用利回りは悪化する可能性があります。このように長期金利の変動及び株式市場の下落等運用環境の悪化は、退職給付債務の増加につながり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。なお、当社グループが連結貸借対照表に計上した退職給付に係る負債は当連結会計年度末時点で26億円であります。 (4) 資金の流動性に関するリスク 当社グループは、事業資金の一部を主に金融機関からの借入、コマーシャル・ペーパーの発行等により調達しており、金融市場の不安定化や金利上昇、または格付機関による当社グループの信用格付けの引下げが行われた場合等には、資金調達に大きな制約が出る、もしくは資金調達コストが大幅に増加し、当社グループの業績・財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、当連結会計年度末時点で当社グループが連結貸借対照表に計上しているコマーシャル・ペーパーを含む長短借入金の残高は138億円であります。 (外部環境に起因するリスク) (1) 市場トレンドや消費者の嗜好変化について 当社グループのアパレル事業は、市場トレンドや消費者の嗜好の変化に的確に対応するために、フレキシブルに対応する生産構造の変革に取り組んでおりますが、消費者の嗜好及び需要が想定外に変化し、市場動向の判断を誤った場合は売上高の減少・在庫の増加などにより、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 (2) 事業展開国のカントリーリスクについて 当社グループは、中国、東南アジアを中心に海外に生産・販売拠点を設置しております。海外事業所においては、事業の進捗管理や財政状態等の情報収集、内部統制の体制構築に加えて、当該事業所との密接なコミュニケーションを通してガバナンス体制を強化しております。しかしながら、事業展開する海外各国において、法律・規制の大きな変化、経済安全保障体制を含む政治・経済状況の急激な変化、テロや戦争、疾病といった予測し難い事態が生じ、事業活動に大きな影響を受け、事業継続が困難になった場合、海外での事業活動の停滞や不測の事態による損害の発生等、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 (3) 気候変動について 当社グループは2021年10月に金融安定理事会(FSB)の「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言」に賛同を表明し、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載の通り、短期~長期におけるリスクの特定とその対応策の検討及び機会の抽出を実施し、計画的なCO2 排出量削減に向けた取り組みを進めております。低炭素社会に移行する中で、排出権取引や炭素税導入による操業コストの上昇、規制強化によるバイオ素材、リサイクル素材の導入に伴う原材料価格の上昇等により、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 (4) 原材料価格の変動 当社グループはメーカーとして、アパレル事業のインナーウエア分野、レッグウエア分野は原糸(綿糸・合繊糸)、機能ソリューション事業のプラスチック分野、エンジニアリングプラスチックス分野はプラスチック樹脂、メディカル事業は生分解性高分子材料等多岐にわたる原材料を購入し、それぞれの事業を通じて製品化しております。原材料価格は市況により変動するため、原材料価格が高騰した場合は原価高となり採算性が悪化し、製品価格に転嫁できない場合には、製品の収益性が低下することにより当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 (5) 天候不順について 当社グループのアパレル事業は、お客様に心からここちよいと感じていただくために、インナーウエアでは、年々厳しさを増す夏の暑さに対し独自の汗解消テクノロジーで不快感の解決を図る「アセドロン」等、シーズンに応じて機能性を高めた商品を展開しております。冷夏・暖冬等の天候不順となった場合は、当社製品の機能性のニーズは減少し、販売量は想定を下回る可能性があります。 また、プラスチック事業においては、飲料用途向けシュリンクラベルを生産し、飲料メーカーに販売しておりますが、最需要期の夏場において、長雨等でレジャー、イベント等の消費動向が低調となり、飲料の販売量が低迷する場合は、売上高の減少・在庫の増加などにより当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 (6) 自然災害の発生・感染症の流行 当社グループは、機能ソリューション事業、メディカル事業およびアパレル事業において国内外に生産工場等の事業所を配置しております。それぞれにおいて自然災害に対する被害・損害を最小限にするための防災、減災に努めていますが、想定を上回る大規模な地震や台風、洪水等の自然災害の発生により、生産拠点や物流拠点が被災した場合や、感染症の流行により生産活動を中断せざるを得なくなった場合、別拠点からの商品供給のバックアップ対応を行うものの、一部商品については供給がストップするなどサプライチェーンに支障を来す可能性があり、ライフクリエイト事業の商業施設においては、商品の納品遅れや、施設の一時的な休館により、テナントの売上高が減少する可能性があります。 また、感染症の流行により、外出自粛や休業要請などの経済活動の制約が発生した場合、アパレル事業ではインナーウエア、レッグウエア分野において店頭販売が低迷し、ライフクリエイト事業では不動産関連分野において商業施設の休館に伴うテナント売上減少等により賃料収入が減少し、スポーツクラブ分野においては休館等により収入が減少するなど、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,538字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における日本経済は、日中関係の悪化など地政学リスクの高まりによる輸出の伸び悩みや、資源価格の高騰や円安などの影響による物価上昇により、実質賃金は改善傾向にあるものの、消費者の節約志向や購入単価抑制は継続しました。加えて、中東情勢やウクライナ情勢の長期化による原料価格の変動リスクのさらなる高まりなど、当社を取り巻く事業環境は、引き続き不透明な状況が続いております。 このような事業環境のもと、当社グループでは、今期よりスタートした中期経営計画「VISION 2030 stage2」において、「持続可能な事業基盤づくりを進めグローバルに選ばれ続ける会社となる」ために、この期間を「創りかえる3年間」と定め、機能ソリューション、メディカル事業の強化・拡大、アパレル、ライフクリエイト事業の構造改革に向けたスタートを切りました。 当連結会計年度における当社グループの経営成績は以下のとおりであります。 売上高   130,918百万円   (前期比  4.5%減) 営業利益   4,882百万円   (前期比 38.4%減) 経常利益   4,920百万円   (前期比 39.9%減) 親会社株主に帰属する当期純利益   509百万円   (前期比 91.9%減) 売上高は、前期末に事業終息した電子部品の売上影響や、プラスチックフィルムの海外での売上減少、アパレルの量販店など既存ルートでの販売減少などにより、6,199百万円の減収となりました。 営業利益は、構造改革中のアパレル事業の在庫適正化に向けた棚卸資産の評価減影響、およびメディカル事業の中国販売の停滞や固定費等の増加により3,038百万円の減益、経常利益は3,260百万円の減益となりました。また、第1四半期に計上したアパレル事業における事業構造改善費用の影響などにより、親会社株主に帰属する当期純利益は5,769百万円の減益となりました。 セグメント別の概況については、次のとおりであります。 機能ソリューション事業の売上高は47,543百万円(前期比8.9%減)、営業利益は7,234百万円(前期比0.4%増)となりました。 <主要な変動要因> ・プラスチックフィルムは、国内が環境対応新製品の展開などにより増益となりましたが、海外市場における消費停滞や低価格化の影響を受けました。 ・エンジニアリングプラスチックスは、半導体市場での在庫調整局面の長期化影響を受けました。 ・電子部品事業の終息により、売上高は約29億円減少しましたが、営業利益は約3億円改善しました。 メディカル事業の売上高は13,197百万円(前期比1.9%増)、営業利益は1,474百万円(前期比39.3%減)となりました。 <主要な変動要因> ・国内は、価格競争の影響はあるものの癒着防止材など吸収性製品の拡販が進みました。 ・中国販売は、高額医療規制や、日中関係悪化に伴う日本製品の購入抑制影響を受けました。 ・医療用レーザーは、事業縮小に伴う在庫評価損を計上しました。 ・事業拡大に向けた設備投資や人員増などの固定費増加影響を受けました。 アパレル事業の売上高は58,597百万円(前期比3.6%減)、棚卸資産の評価損が約19億円増加したため営業損失は1,334百万円(前期は753百万円の利益)となりました。 <主要な変動要因> ・生産・物流拠点の集約化や間接部門合理化等の事業構造改革は計画どおりに進捗しており、また、期末には集中特化戦略の中で非継続品となる在庫の評価損を計上しました。 ・衣料品関連のDtoCルートは、アセドロンやレディスインナーの差異化商品を中心に拡販が進みましたが、量販店などの既存ルートは、売り場の縮小、消費者の買い控え影響を受けました。 ライフクリエイト事業の売上高は12,530百万円(前期比4.4%増)、営業利益は1,232百万円(前期比24.7%増)となりました。 <主要な変動要因> ・不動産関連は、商業施設のリニューアル効果により来館者が増加するなど、好調に推移しました。 ・スポーツクラブは、既存店の売上回復と不採算店舗削減により損益が大幅に改善しました。 ② 財政状態の概況 総資産は153,612百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,064百万円減少しました。主な増加要因は、エンジニアリングプラスチックスおよびメディカルの工場増築等による建物及び構築物(純額)の増加3,540百万円及び退職給付に係る資産の増加3,289百万円であり、主な減少要因は、受取手形、売掛金及び契約資産の減少2,455百万円、商品及び製品の減少5,128百万円及び建設仮勘定の減少2,748百万円であります。 負債は39,865百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,170百万円増加しました。主な増加要因は、コマーシャル・ペーパーを含む長短借入金の増加4,991百万円であり、主な減少要因は、流動負債その他の減少1,579百万円(未払金等)、退職給付に係る負債の減少1,529百万円であります。 純資産は113,746百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,235百万円減少しました。主な増加要因は、退職給付に係る調整累計額の増加2,950百万円であり、主な減少要因は、配当による減少6,331百万円、自己株式の取得による減少5,007百万円であります。 セグメントごとの資産は、次のとおりであります。 機能ソリューション事業のセグメント資産は55,860百万円となり、前連結会計年度末に比べ549百万円減少しました。主な増加要因は、エンジニアリングプラスチックス分野の工場増築等による建物及び構築物(純額)の増加であり、主な減少要因は、建設仮勘定の減少、プラスチックフィルム分野での受取手形、売掛金及び契約資産の減少等であります。 メディカル事業のセグメント資産は14,110百万円となり、前連結会計年度末に比べ663百万円減少しました。主な増加要因は、工場増築等による建物及び構築物(純額)の増加であり、主な減少要因は、建設仮勘定の減少、現金及び預金の減少等であります。 アパレル事業のセグメント資産は43,224百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,333百万円減少しました。主な減少要因は、インナーウエア分野及びレッグウエア分野での商品及び製品、受取手形、売掛金及び契約資産の減少等であります。 ライフクリエイト事業のセグメント資産は23,794百万円となり、前連結会計年度末に比べ708百万円減少しました。主な減少要因は、不動産関連分野で減価償却がすすんだことによる固定資産の減少等であります。 また、各報告セグメントに配分していない全社資産の調整額は16,621百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,190百万円増加しました。主な増加要因は、退職給付に係る資産の増加等であります。 ③ キャッシュ・フローの概況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ604百万円減少し、9,936百万円となりました。当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。 営業活動によって得られたキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比較して5,698百万円増加し、17,271百万円となりました。主なキャッシュ・インの要因は、営業利益4,882百万円、減価償却費7,260百万円、棚卸資産の減少5,359百万円であります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比較して4,100百万円減少し、11,585百万円の支出となりました。主なキャッシュ・アウトの要因は、固定資産の取得による支出12,149百万円であります。 財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比較して1,135百万円減少し、6,320百万円の支出となりました。主なキャッシュ・インの要因は、長期借入れによる収入5,304百万円であり、主なキャッシュ・アウトの要因は配当金の支払額6,307百万円、自己株式の取得による支出5,007百万円であります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 機能ソリューション事業   35,052   △10.1 メディカル事業   1,637   21.5 アパレル事業   34,150   △10.5 合計   70,840   △9.8 (注) 1.上記金額は、製造原価ベースで表示しており、外注生産高を含んでおります。 2.上記生産実績以外に、下記の商品仕入高があります。 セグメントの名称   仕入高(百万円)   前期比(%) 機能ソリューション事業   218   2.1 メディカル事業   2,972   △7.7 アパレル事業   4,471   △10.1 ライフクリエイト事業   2,038   △3.9 合計   9,700   △7.9 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 区分   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 機能ソリューション事業   1,871   16.7   809   △20.5 合計   1,871   16.7   809   △20.5 (注) 当社グループは、機能ソリューション事業に含まれる機械類を除き、原則として見込生産であります。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 機能ソリューション事業   47,543   △8.9 メディカル事業   13,197   1.9 アパレル事業   58,597   △3.6 ライフクリエイト事業   12,530   4.4 小計   131,868   △4.4 内部売上控除   △950   15.3 合計   130,918   △4.5 (注) 販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10を超える販売先はありません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、2030年ビジョン「新しい価値を創造し『ここちよさ』を提供することで持続可能な社会の実現に貢献します」を掲げ、「変革と挑戦」をキーワードに、経済的利益と社会的利益を両立させるサステナブル経営を通じて社会貢献と当社グループの持続的成長の実現を目指す中期経営計画「VISION 2030」を2022年度より推進しております。 当連結会計年度は、今期よりスタートした中期経営計画「VISION 2030 stage2」において、「持続可能な事業基盤づくりを進めグローバルに選ばれ続ける会社となる」ために、この期間を「創りかえる3年間」と定め、機能ソリューション、メディカル事業の強化・拡大、アパレル、ライフクリエイト事業の構造改革に向けたスタートを切りました。 売上高は、前期末に事業終息した電子部品の売上影響や、プラスチックフィルムの海外での売上減少、アパレルの量販店など既存ルートでの販売減少などにより、6,199百万円の減収となりました。 営業利益は、構造改革中のアパレル事業の在庫適正化に向けた棚卸資産の評価減影響、およびメディカル事業の中国販売の停滞や固定費等の増加により3,038百万円の減益、経常利益は3,260百万円の減益となりました。また、第1四半期に計上したアパレル事業における事業構造改善費用の影響などにより、親会社株主に帰属する当期純利益は5,769百万円の減益となりました。 その結果、ROEは0.4%(前年同期5.3%)、ROICは2.7%(前年同期4.3%)となりました。 (VISION 2030 stage2の経営目標と進捗状況) [財務目標] (単位:億円) 2024年度 (2025年3月期)実績   VISION 2030 stage2 2025年度 (2026年3月期)実績   2026年度 (2027年3月期)業績予想   2027年度 (2028年3月期)目標 売上高   1,371   1,309   1,320   1,400 営業利益   79   48   88   125 営業利益率   5.8%   3.7%   6.7%   8.9% ROE   5.3%   0.4%   4.8%   8.0%以上 ROIC   4.3%   2.7%   4.8%   6.6%以上 [非財務目標] 区分   目標指標   2025年度実績   2027年度目標   2030年度目標 環境対応   CO2排出量 削減率(対2013年度比)   42.7%   31%以上   35%以上 エネルギー原単位削減率(対前年)   △4.2%   1%/年以上 企業体質の進化   女性活躍推進   女性管理職比率   13.1%   14%以上   20%以上 女性社員比率   35%   38%   41% 女性総合職採用比率   45%   50%   50% 子育て支援   男性育休取得率   85.7%   70%   100% 組織風土づくり   エンゲージメントスコア   61点   66点想定   70点想定 働き方改革   年休取得率   79%(15.8日)   80%(16日)   80%(16日) ※ CO2排出量 削減率(対2013年度比)、エネルギー原単位削減率(対前年)、女性管理職比率については、連結グループの実績を、その他の指標については、提出会社の実績を記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの概況」に記載のとおりであります。 中期経営計画「VISION 2030 stage2」では、資本コストを上回る資本収益性の早期実現のため、以下の資本政策に取り組んでまいります。 a. 中期経営計画「VISION 2030 stage2」における資本政策 DEレシオ0.3倍程度、自己資本1,000億円以上、自己資本比率60%程度を目安として、以下のキャッシュアロケーション方針および株主還元方針に基づくバランスシートコントロールに取り組み、資本収益性最大化・財務健全性維持を両立する資本の最適化を図ります。なお、当社では、この資本構成に基づく株主資本コストを7.2~8.0%、WACCを5.5~6.2%と推計しており、VISION 2030 stage2における利益目標を達成することで、資本コストを上回る資本収益性の実現が可能と考えております。 (キャッシュアロケーション方針) 原則、営業キャッシュ・フローの範囲内で更新投資および株主還元を実施し、レバレッジや低収益資産売却による創出キャッシュを活用し、成長投資を実施してまいります。 (株主還元方針) 当社は、株主の皆さまに対する安定的・継続的な利益還元を経営の重要政策と位置付けております。配当については、DOE(株主資本配当率)4.0%以上を目安に実施してまいります。加えて、企業価値の持続的向上を目指す上で、連結ROEが8%以上となるまで、還元性向100%超となる株主還元(特別配当/自己株式取得)を機動的に実施してまいります。 b. 当連結会計年度における状況 (キャッシュ・フローの状況の分析) キャッシュ・フローの状況の分析内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの概況」に記載のとおりであります。 (キャッシュアロケーション) 当連結会計年度は、キャッシュアロケーション方針に基づき、営業キャッシュ・フローで得た資金約172億円のうち、約113億円を株主還元(配当・自己株式取得)に配分いたしました。また、残存する営業キャッシュ・フローで得た資金に加え、外部から調達した資金約50億円(リファイナンス充当分除く)をメディカル事業及びエンジニアリングプラスチックス分野の増産対応や新工場建設などの設備投資に充当いたしました。 (資金調達) 当社グループの主な資金調達手段はコマーシャル・ペーパーや金融機関からの借入、コミットメントラインであります。当連結会計年度は、短期資金については主にコマーシャル・ペーパーを用いて調達いたしました。長期資金については、金利環境などを踏まえて検討した結果、国内はシンジケートローン、海外は銀行の相対ローンで調達いたしました。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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