概要
グンゼは1896年に生糸製造会社として創業し、その後メリヤス肌着やナイロンストッキングへと事業を広げた繊維・衣料品メーカーである。現在は機能ソリューション事業(プラスチックフィルム、エンジニアリングプラスチックス、産業機械)、メディカル事業(手術用縫合糸、癒着防止材)、アパレル事業(インナー・レッグ・アウター、ミシン糸)、ライフクリエイト事業(不動産、スポーツクラブ、太陽光発電)の4セグメントで構成される。2025年3月期の連結売上高は1371億円、営業利益79億円、従業員数4102人。東京証券取引所プライム市場に上場する。
四つの事業セグメントで構成される現在の姿
グンゼは、機能ソリューション、メディカル、アパレル、ライフクリエイトの4事業を柱とする。機能ソリューション事業はプラスチックフィルム・エンジニアリングプラスチックス・産業機械に分かれ、2025年3月期の売上高は475億円(全社の約36%)で、営業利益72億円を稼ぐ最大の収益源である。メディカル事業は手術用縫合糸「Nescosuture」や癒着防止材を扱い、売上高132億円、営業利益15億円。アパレル事業はインナーウエア・レッグウエア・アウターウエア・ミシン糸を含み、売上高586億円と最大のセグメントだが、構造改革の最中で2025年3月期は営業損失13億円を計上した。ライフクリエイト事業は不動産開発(商業施設「つかしん」等)、スポーツクラブ運営、太陽光発電からなり、売上高125億円、営業利益12億円と安定した収益を上げている。
海外子会社28社を擁するグローバル体制
2025年3月期の連結対象は子会社45社、関連会社6社の計51社。海外子会社は28社あり、タイ、インドネシア、ベトナム、中国、アメリカなどに点在する。機能ソリューション分野ではGunze Plastics & Engineering Corporation of America(米国)や上海郡是新塑材有限公司(中国)がプラスチックフィルムを現地生産。メディカル分野では郡是医療器材(深圳)有限公司が中国市場向けに製造販売を行う。アパレル分野ではThai GunzeやPT.Gunze Indonesiaがインナーウエア・繊維資材を生産し、大連坤姿時装有限公司や北京愛慕郡是服飾有限公司が中国市場での販売を担う。国内では東北グンゼ、九州グンゼ、グンゼ物流などが製造・物流を支える。売上高の海外比率は約3割と推計される。
アパレル事業の構造改革と収益改善への課題
アパレル事業は売上高では最大セグメントだが、2025年3月期に13億円の営業損失を出した。主因は量販店ルートでの販売減少と、在庫適正化のための棚卸資産評価損約19億円である。同社は2025年度から2026年度を構造改革期間と位置づけ「AXプロ」を立ち上げ、生産・物流拠点の集約や間接部門合理化を進める。一方、D to C(直販)ルートでは「アセドロン」やレディスインナーの差異化商品が拡販できており、非継続品を除く集中戦略で収益改善を図る。中期経営計画「VISION 2030 stage2」ではアパレル構造改革を最優先課題とし、創益事業への再生を目指す。
ライフクリエイト事業が支える安定収益
ライフクリエイト事業は不動産、スポーツクラブ、緑化樹木販売、太陽光発電からなる。核となるのはグンゼ開発株式会社が運営する商業施設「グンゼ タウンセンター つかしん」(兵庫県尼崎市)で、工場跡地を再開発し2006年にリニューアル、天然温泉施設も併設する。同施設の来館者増加が不動産収益を押し上げ、2025年3月期の同事業売上高は125億円(前期比4.4%増)、営業利益12億円(同24.7%増)と好調だ。グンゼスポーツ株式会社はスポーツクラブを運営し、不採算店舗の削減で損益が改善。また2013年から宇都宮事業所などで太陽光発電による売電を開始し、再生可能エネルギー事業にも取り組む。
業界の中での役割は多角的製造・サービス企業にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| アパレル 事業 | 583億円 | 44.5% | -13億円 | -2.2% |
| 機能ソリューション 事業 | 469億円 | 35.8% | 72億円 | 15.4% |
| メディカル 事業 | 132億円 | 10.1% | 15億円 | 11.4% |
| ライフクリ エイト事業 | 125億円 | 9.5% | 12億円 | 9.6% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01機能ソリューション事業(機能資材分野)主力
プラスチックフィルム、エンジニアリングプラスチックス等の製造・販売。包装資材、電子部品向けフィルム等。自社加工・販売も行う。
- プラスチックフィルム
- 延伸フィルム、多層フィルム。食品包装、工業用、電子部品用キャリアテープ等。
- エンジニアリングプラスチックス
- ポリイミドフィルム等。耐熱性・絶縁性が要求される電子部品用途。
02メディカル事業主力
メディカル材料の製造・販売。手術用縫合糸、癒着防止材等。医療機器として病院向け。
- 手術用縫合糸
- 吸収性・非吸収性縫合糸。ブランド名「Nescosuture」。
- 癒着防止材
- 外科手術後の組織癒着を防ぐシート状材料。
03アパレル事業(衣料品分野)主力
インナーウエア、レッグウエア、アウターウエアの製造・販売。自社ブランド「GUNZE」等。
- インナーウエア
- 肌着、ブラジャー、ショーツ等。
- レッグウエア
- ストッキング、タイツ、ソックス等。
- アウターウエア
- カジュアルウェア、ユニフォーム等。
04機能ソリューション事業(機械類分野)準主力
印刷関係機械・食品関係機械の製造・販売。産業機械事業。
- 印刷関係機械
- グラビア印刷機、フレキソ印刷機等。包装材印刷用。
- 食品関係機械
- 食品包装機、加工機等。
05アパレル事業(繊維資材分野)準主力
各種ミシン糸の製造・販売。産業用・家庭用ミシン糸。
- ミシン糸
- ポリエステル糸、綿糸等。アパレル縫製向け。
06ライフクリエイト事業副次
不動産事業(工場跡地再開発、建築工事)、緑化樹木販売、スポーツクラブ運営、太陽光発電。
製品と技術
プラスチックフィルムとエンジニアリングプラスチックス
機能ソリューション事業の中核をなすプラスチックフィルムは、延伸フィルムや多層フィルムを中心に、食品包装、工業用、電子部品用キャリアテープなどに使われる。自社加工子会社グンゼ包装システムでの印刷加工も手がける。エンジニアリングプラスチックスではポリイミドフィルムなどを製造し、耐熱性・絶縁性が要求される電子部品用途で強みを持つ。半導体市場の在庫調整の影響を受けつつも、2025年3月期の同事業セグメント全体の営業利益は72億円と前期比微増。環境対応型新製品の投入や、江南工場の増設による医療・半導体向け需要取り込みを進める。また米国、中国、ベトナムにも生産拠点を持ち、グローバルに供給する。
手術用縫合糸「Nescosuture」と癒着防止材
メディカル事業の主力製品は、吸収性・非吸収性の手術用縫合糸(ブランド名「Nescosuture」)と、外科手術後の組織癒着を防ぐシート状材料である。これらはバイオマテリアル技術を活かした高付加価品で、日本国内では価格競争があるものの吸収性製品の拡販が進む。一方、中国市場では高額医療規制や日中関係悪化による日本製品の購入抑制の影響を受け、2025年3月期の同事業売上高は132億円と微増だが、営業利益は15億円と前期比39%減。同社は欧州・米国での販売網開拓や中東・南米への市場参入を視野に、グローバルな医療機器企業への成長を目指す。2023年には事業の一部を子会社グンゼメディカルに承継し、体制を強化した。
インナー・レッグ・アウターとミシン糸のアパレル製品
アパレル事業はインナーウエア(肌着、ブラジャー、ショーツ)、レッグウエア(ストッキング、タイツ、ソックス)、アウターウエア(カジュアルウェア、ユニフォーム)、そしてミシン糸からなる。自社ブランド「GUNZE」を冠し、国内では東北グンゼや九州グンゼが製造を担い、グンゼ物流が流通加工を行う。海外ではタイ、インドネシア、ベトナム、中国の子会社が生産・販売。ミシン糸はポリエステル糸・綿糸を中心に、アパレル縫製向けに供給する。2025年3月期の同事業は構造改革の途上にあり、量販店ルートの縮小や在庫評価損により営業損失13億円を計上。D to Cルートの拡充と商品絞り込みで再生を図っている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
繊維製品のなかでの位置
総合繊維で中規模、内装材に強み
繊維業界ではユニチカや富士紡HDなど大手が先行する中、グンゼは機能性素材や内装材で差別化。売上高は1300億円前後で業界中位。片倉工業やシキボウと比較し、アパレルから産業資材まで幅広く手掛けるが、海外生産比率が低く国内市場への依存度が高い。2025/3期の営業利益率5.76%から2026/3期は3.74%への低下が予想され、収益力の改善が課題。内需偏重型の構造から、成長には海外展開や新規市場開拓が不可欠。
強み
- 機能性素材、内装材、医療関連など幅広い分野で事業展開、収益基盤を分散。
- 肌着で高い知名度、品質と安心感で顧客ロイヤルティが強い。
- 独自の繊維加工技術を保有、差別化製品を生み出す力がある。
- 内装材や医療関連は景気に左右されにくく、安定的な売上を確保。
課題
- 2026/3期の営業利益率3.74%と低下予想、コスト削減や高付加価値化が必要。
- 国内中心の事業構造で海外比率低く、成長市場への対応が急務。
- ユニチカや富士紡HDなど競合が多く、価格競争や技術競争が厳しい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機能性化学の時価総額近傍。太字がグンゼ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 5310東洋炭素 | 1,417億円 | 31.8倍 |
| 2 | 4958長谷川香料 | 1,412億円 | 18.4倍 |
| 3 | 4461第一工業製薬 | 1,371億円 | 21.2倍 |
| 4 | 7821前田工繊 | 1,353億円 | 13.9倍 |
| 5 | 4914高砂香料工業 | 1,338億円 | 13.6倍 |
| 6 | 3002グンゼ | 1,303億円 | 257.8倍 |
| 7 | 4220リケンテクノス | 1,295億円 | 16.4倍 |
| 8 | 4189KHネオケム | 1,263億円 | 13.0倍 |
| 9 | 4028石原産業 | 1,256億円 | 7.2倍 |
| 10 | 4047関東電化工業 | 1,250億円 | 32.9倍 |
| 11 | 7995バルカー | 1,209億円 | 22.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。
会社の歴史
沿革 42件
生糸会社から靴下・肌着メーカーへ(1896~1946年)
1896年8月、現本店所在地の京都府綾部市で「郡是製絲株式会社」として創業。生糸の製造販売を目的とした。1934年10月には塚口工場を新設し、絹婦人長靴下事業に進出。1943年5月、戦時体制下で商号を「郡是工業株式会社」に変更、同年12月には製糸17工場を日本蚕糸製造株式会社へ移管した。1945年の終戦後、移管工場等が復帰し、1946年5月に商号を郡是製絲株式会社に復元。同年8月には宮津工場でメリヤス肌着事業を開始し、衣料品製造へ本格的に乗り出した。この時期、主力事業が生糸から靴下・肌着へと転換し、戦後の成長基盤を築いた。
ナイロン製品とミシン糸で事業拡大(1946~1967年)
1949年5月、東京・大阪・名古屋の各証券取引所に株式を上場。1952年6月にはナイロンストッキングの生産を開始し、合成繊維分野に進出。1954年6月、津山工場でミシン糸事業を始め、繊維資材の分野にも足場を築いた。1958年8月には江南工場を新設し合繊紡績事業を開始(後に撤退し、1990年にエンプラ事業部として転用)。1967年2月、商号を「グンゼ株式会社」(現社名)に変更し、社名から「製絲」を外して多角化する方向を明確にした。この20年間でナイロン・合繊製品を軸にアパレル事業を拡大し、上場企業としての地歩を固めた。
プラスチックフィルム事業への多角化(1968~1989年)
1968年11月、守山工場を新設しプラスチックフィルム事業を強化。これが後の機能ソリューション事業の核となる。1970年には九州グンゼ(ストッキング製造)と東北グンゼ(インナーウエア製造)を設立し、衣料品の生産拠点を分散化。1973年にはグンゼ物流とグンゼ包装システムを設立し、流通・加工の内製化を進めた。1985年9月、塚口工場跡地にショッピングセンター「つかしん」を開業し、不動産事業に参入。1989年10月、新大阪造機を吸収合併し印刷・食品関係機械事業に進出、産業機械分野を獲得した。この時期、繊維以外の事業ポートフォリオが大きく拡充した。
海外生産拠点の急拡大(1990~2000年)
1990年4月、タイにThai Gunzeを設立し、インナーウエアの海外生産を開始。同年10月には中国大連に大連坤姿時装、インドネシアにPT.Gunze Indonesiaを設立し、アジアでの生産網を急速に広げた。1992年10月には米国にGunze Plastics & Engineering Corporation of Americaを設立し、プラスチックフィルムの現地製造に乗り出す。1995年8月にはベトナムにGunze (Vietnam) Co.,Ltd.を設立。2000年8月には綾部エンプラを設立し、エンジニアリングプラスチックスの製造を強化。この10年で海外子会社が一気に増え、グローバルな生産・販売体制が整った。
メディカル事業と太陽光発電への進出(2000~2013年)
2000年代に入り、高付加価値のメディカル事業に本格参入。2011年1月、中国深圳に郡是医療器材(深圳)有限公司を設立し、手術用縫合糸や癒着防止材の製造販売を開始。2017年4月にはグンゼメディカルジャパンを設立、2019年4月に株式会社メディカルユーアンドエイを子会社化し、2022年10月に両社を合併してグンゼメディカル株式会社を発足させた。また2013年11月から宇都宮事業所などで太陽光発電による売電事業を開始し、ライフクリエイト事業の一角として定着した。この時期、医療と再生可能エネルギーという新たな収益の柱を育てた。
中期経営計画と組織再編の現在(2022~2025年)
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場に移行。同年、2030年に向けた中期経営計画「VISION 2030」を策定し、サステナブル経営と事業構造改革を掲げた。2023年4月、メディカル事業の一部をグンゼメディカルに承継。2025年4月、津山グンゼを吸収合併しミシン糸事業を統合した。2025年度からスタートした第2期(stage2)では、アパレル構造改革とビジネスプロセス改革を重点課題とし、売上高1400億円、営業利益125億円、ROE8%以上の目標を掲げる。2026年3月期の実績は売上高1309億円、営業利益49億円と目標に届かなかったが、構造改革を継続中である。
年表42件を開く
1890年代
- 1896年8月創業生糸の製造販売を目的として、現本店所在地(綾部)で郡是製絲株式会社を設立
1930年代
- 1934年10月塚口工場新設、絹婦人長靴下事業を開始
1940年代
- 1943年5月商号変更商号を郡是工業株式会社に変更
- 1943年12月戦時体制のため、日本蚕糸製造㈱へ製糸17工場ほか移管
- 1946年5月終戦により移管工場等が復帰し、商号を郡是製絲株式会社に復元
- 1946年8月メリヤス肌着事業開始(宮津工場)
- 1949年5月上場東京・大阪・名古屋証券取引所に株式を上場
1950年代
- 1952年6月ナイロンストッキング生産開始
- 1954年6月ミシン糸事業開始(津山工場)
- 1958年8月江南工場新設、合繊紡績事業開始(1981年撤収、1990年エンプラ事業センター<現 エンプラ事業部>を同工場に移転)
1960年代
- 1967年2月商号変更商号をグンゼ株式会社(現社名)に変更
- 1968年11月守山工場新設 プラスチックフィルム事業を強化
1970年代
- 1970年3月九州グンゼ㈱設立(ストッキング製造、現・連結子会社)
- 1970年9月東北グンゼ㈱設立(インナーウエア製造、現・連結子会社)
- 1973年4月グンゼ物流㈱設立(現・連結子会社)
- 1973年10月グンゼ包装システム㈱設立(プラスチックフィルムの印刷加工・販売、現・連結子会社)
1980年代
- 1984年12月グンゼスポーツ㈱設立(現・連結子会社)、スポーツクラブ事業開始
- 1985年9月グンゼ塚口開発㈱(現社名グンゼ開発㈱、現・連結子会社)が、当社塚口工場跡地に、各種商業・文化・スポーツ施設等を完成し、ショッピングセンター「つかしん」として発足(2006年4月「グンゼ タウンセンター つかしん」としてリニューアル)
- 1989年10月M&A新大阪造機㈱を吸収合併し、印刷・食品関係機械事業に進出
1990年代
- 1990年2月福島プラスチックス㈱設立(プラスチックフィルム製造、現・連結子会社)
- 1990年4月Thai Gunze Co.,Ltd.設立(インナーウエア製造販売、現・連結子会社)
- 1991年10月大連坤姿時装有限公司設立(インナーウエア製造販売、現・連結子会社) PT.Gunze Indonesia設立(繊維資材の製造販売、現・連結子会社)
- 1992年10月Gunze Plastics & Engineering Corporation of America設立(プラスチックフィルム製造販売、現・連結子会社)
- 1995年8月Gunze (Vietnam) Co.,Ltd.設立(インナーウエア製造販売、現・連結子会社)
2000年代
- 2000年8月綾部エンプラ㈱設立(エンジニアリングプラスチックスの製造、現・連結子会社)
- 2002年8月上海郡是新塑材有限公司設立(プラスチックフィルム製造販売、現・連結子会社)
- 2004年7月つかしん天然温泉「湯の華廊」オープン(グンゼ開発㈱運営)
- 2006年3月郡是(上海)商貿有限公司設立(インナーウエア・ストッキング等販売、現・連結子会社)
- 2007年7月常熟郡是輔料有限公司設立(繊維資材の製造販売、現・連結子会社)
2010年代
- 2011年1月郡是医療器材(深圳)有限公司設立(メディカル材料の製造販売、現・連結子会社)
- 2011年9月北京愛慕郡是服飾有限公司設立(アパレル製品等の卸売及び小売、現・連結子会社)
- 2013年11月宇都宮事業所等で太陽光発電による売電を順次開始
- 2015年3月創業Gunze Sports (Cambodia) Co.,Ltd.設立(スポーツクラブの運営)
- 2016年4月Gunze Hanoi Co.,Ltd.設立(繊維資材の製造販売、現・連結子会社)
- 2016年4月M&A㈱ジーンズ・カジュアルダン(アウターウエアの小売、現・連結子会社)を株式取得により子会社化
- 2017年4月グンゼメディカルジャパン㈱設立
- 2018年7月Gunze Plastics & Engineering of Vietnam Co.,Ltd.設立(プラスチックフィルム製造及び販売、現・連結子会社)
- 2019年4月M&A㈱メディカルユーアンドエイを株式取得により子会社化
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場に移行
- 2022年10月M&A㈱メディカルユーアンドエイがグンゼメディカルジャパン㈱を吸収合併し、商号をグンゼメディカル㈱(メディカル材料の販売、現・連結子会社)に変更
- 2023年4月メディカル事業の一部を会社分割によりグンゼメディカル㈱に承継
- 2025年4月M&A津山グンゼ㈱(ミシン糸の製造加工)を吸収合併
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- グループ売上高2027年度まで1,400億円
- 営業利益2027年度まで125億円
- ROE2027年度まで8%以上
- ROIC2027年度まで6.6%以上
- 総還元性向100%超
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
アパレル構造改革の断行
2025~2026年度を構造改革期間と位置づけ、アパレル事業の再生を図る。商品価格改定とSKU削減を完遂し、強みを活かした商品構成へ変革。生産物流再編、間接部門効率化、地産地消の強化により資本効率を高め、持続的創益事業に再生する。
- 02
ビジネスプロセス改革とグローバル競争力強化
2026年度の重点テーマ。人事制度改革による人的資本最大化、業務効率向上、国際視点の実装、DX活用による業務変革、差異化技術の研鑽を通じて企業体質を強化する。
- 03
機能ソリューション事業の成長と循環型モデル構築
プラスチックフィルム分野では環境対応型新製品を市場投入し販路拡大、サーキュラーファクトリーを中核とした資源循環モデルを確立。エンジニアリングプラスチックス分野では医療・半導体向け需要に対応、エネルギー分野へ新規開拓を進める。
- 04
メディカル事業のグローバル拡大
人工皮膚・組織補強材・癒着防止材を中心に、日本・中国でのシェア拡大、欧米での販売体制強化、中東・南米・アジアへの市場参入を推進し、グローバルな医療機器企業への成長を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で4,102人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は652万円で、9期前と比べて+11.9%。平均年齢は42.8歳、平均勤続年数は19.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 7,038 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 6,754 | — |
| 2019年3月 | 583 | 43.3 | 20.4 | 6,607 | — |
| 2020年3月 | 595 | 43.3 | 20.1 | 6,185 | — |
| 2021年3月 | 601 | 43.5 | 20.2 | 5,808 | — |
| 2022年3月 | 595 | 43.7 | 20.2 | 5,692 | — |
| 2023年3月 | 606 | 43.3 | 19.7 | 5,214 | — |
| 2024年3月 | 619 | 43.5 | 20.0 | 4,883 | — |
| 2025年3月 | 637 | 43.5 | 19.9 | 4,339 | 182 |
| 2026年3月 | 652 | 42.8 | 19.1 | 4,102 | 119 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社41社(国内 23 / 海外 18、うち連結子会社 21) を有報から抽出しています。
- 国内福島プラスチックス㈱滋賀県 守山市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱小津加工センター滋賀県 守山市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内グンゼ包装システム㈱滋賀県 守山市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内福島グラビア㈱(注1)滋賀県 守山市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内グンゼ高分子㈱神奈川県 伊勢原市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内綾部エンプラ㈱京都府 綾部市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Gunze Plastics & Engineering Corporation of America米国 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外上海郡是新塑材有限公司中国 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Gunze Plastics & Engineering of Vietnam Co.,Ltd.ベトナム · 連結子会社議決権100.0%
- 海外上海郡是新包装有限公司(注1)中国 · 連結子会社議決権93.0%
- 海外郡是工程塑材香港有限公司香港 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内グンゼメディカル㈱大阪市 北区 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社29社を開く
- 郡是医療器材(深圳)有限公司中国100%
- 東北グンゼ㈱山形県 寒河江市100%
- 養父アパレル㈱(注3)兵庫県 朝来市100%
- 九州グンゼ㈱大阪市 北区100%
- 兵庫グンゼ㈱兵庫県 加古川市100%
- グンゼ物流㈱大阪市 北区100%
- 中央繊維資材㈱大阪市 北区100%
- ㈱トライオン東京都 中央区100%
- ㈱ジーンズ・カジュアルダン大阪市 北区100%
- Thai Gunze Co.,Ltd.タイ55%
- Gunze (Vietnam) Co.,Ltd.ベトナム100%
- 郡是(上海)商貿有限公司(注3)中国100%
- 大連坤姿時装有限公司中国100%
- 北京愛慕郡是服飾有限公司中国51%
- 台湾郡是股份有限公司台湾100%
- PT.Gunze Socks Indonesia (注1,3)インドネシア100%
- PT.Gunze Indonesiaインドネシア96%
- Gunze Hanoi Co.,Ltd.ベトナム100%
- 常熟郡是輔料有限公司中国100%
- 太倉郡是新材料有限公司中国100%
- 郡是(上海)国際貿易有限公司(注1)中国100%
- グンゼ開発㈱兵庫県 尼崎市100%
- グンゼエンジニアリング㈱(注1)兵庫県 尼崎市100%
- ㈱エルミ鴻巣(注1)埼玉県 鴻巣市66%
- グンゼグリーン㈱兵庫県 尼崎市100%
- グンゼスポーツ㈱兵庫県 尼崎市100%
- ㈱グンゼオフィスサービス(注1)兵庫県 尼崎市100%
- AUSPICIOUS㈱(注4)東京都 千代田区33%
- Gunze United Limited (注4)バングラデシュ50%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,309億円、営業利益は49億円。前期と比べると減収減益で、売上が-4.5%、利益が-38.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,320億円 | 1,309億円 |
| 営業利益 | 88億円 | 49億円 |
| 純利益 | 52億円 | 5億円 |
| 1株あたり配当 | ¥216 | ¥216 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は314億円、営業利益は34億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−0.9%、営業利益は+126.7%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 322 | — | — | 6 |
| 2024年1Q | 317 | 15 | 4.7 | 16 |
| 2024年2Q | 335 | 17 | 5.1 | 11 |
| 2024年3Q | 363 | 30 | 8.3 | 13 |
| 2024年4Q | 314 | — | — | 11 |
| 2025年2Q | 673 | 36 | 5.3 | 30 |
| 2025年4Q | 698 | 43 | 6.2 | 33 |
| 2026年2Q | 653 | 32 | 4.9 | −7 |
| 2026年4Q | 656 | 17 | 2.6 | 12 |
| 2027年1Q | 314 | 34 | 10.8 | 26 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1,324億円から1,309億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は3.7%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,324 | — | 23 | — | −12 |
| 2014年3月 | 1,424 | — | 51 | — | 25 |
| Gunze Sports (Cambodia) Co.,Ltd.設立(スポーツクラブの運営) | |||||
| 2015年3月 | 1,412 | — | 49 | — | 32 |
| ㈱ジーンズ・カジュアルダン(アウターウエアの小売、現・連結子会社)を株式取得により子会社化 | |||||
| 2016年3月 | 1,383 | — | 8 | — | −12 |
| グンゼメディカルジャパン㈱設立 | |||||
| 2017年3月 | 1,366 | — | 47 | — | 31 |
| Gunze Plastics & Engineering of Vietnam Co.,Ltd.設立(プラスチックフィルム製造及び販売、現・連結子会社) | |||||
| 2018年3月 | 1,405 | — | 64 | — | 35 |
| ㈱メディカルユーアンドエイを株式取得により子会社化 | |||||
| 2019年3月 | 1,407 | — | 72 | — | 41 |
| 2020年3月 | 1,403 | — | 69 | — | 44 |
| 2021年3月 | 1,236 | — | 51 | — | 21 |
| ㈱メディカルユーアンドエイがグンゼメディカルジャパン㈱を吸収合併し、商号をグンゼメディカル㈱(メディカル材料の販売、現・連結子会社)に変更 | |||||
| 2022年3月 | 1,243 | — | 54 | — | 29 |
| 2023年3月 | 1,360 | — | 60 | — | 45 |
| 2024年3月 | 1,329 | — | 68 | — | 51 |
| 津山グンゼ㈱(ミシン糸の製造加工)を吸収合併 | |||||
| 2025年3月 | 1,371 | 79 | 82 | 5.8 | 63 |
| 2026年3月 | 1,309 | 49 | 49 | 3.7 | 5 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,309億円のうち、営業利益として残るのは49億円で3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の0.4%にあたる。営業利益率は業種中央値3.9%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.5%910億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.7%350億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%49億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが173億円、投資CFが−116億円で、差し引きのフリーCFは57億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は99億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 123 | −76 | −51 | 47 | 61 |
| 2014年3月 | 138 | −54 | −83 | 84 | 68 |
| 2015年3月 | 95 | −92 | 17 | 3 | 92 |
| 2016年3月 | 118 | −120 | −13 | −2 | 75 |
| 2017年3月 | 138 | −78 | −41 | 60 | 97 |
| 2018年3月 | 90 | −60 | −18 | 30 | 95 |
| 2019年3月 | 115 | −74 | −55 | 41 | 81 |
| 2020年3月 | 137 | −83 | −49 | 54 | 93 |
| 2021年3月 | 86 | 12 | −93 | 98 | 97 |
| 2022年3月 | 92 | 68 | −124 | 160 | 145 |
| 2023年3月 | 18 | −59 | 10 | −41 | 115 |
| 2024年3月 | 104 | −2 | −113 | 102 | 108 |
| 2025年3月 | 116 | −75 | −52 | 41 | 105 |
| 2026年3月 | 173 | −116 | −63 | 57 | 99 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は1,536億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,137億円で、自己資本比率は72.8%(業種中央値57.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,633 | 1,087 | 546 | 65.9 |
| 2014年3月 | 1,665 | 1,142 | 523 | 67.5 |
| 2015年3月 | 1,753 | 1,174 | 579 | 66.0 |
| 2016年3月 | 1,697 | 1,066 | 631 | 61.9 |
| 2017年3月 | 1,695 | 1,084 | 611 | 63.8 |
| 2018年3月 | 1,713 | 1,121 | 592 | 64.9 |
| 2019年3月 | 1,696 | 1,111 | 585 | 64.6 |
| 2020年3月 | 1,666 | 1,091 | 575 | 64.6 |
| 2021年3月 | 1,596 | 1,152 | 444 | 71.1 |
| 2022年3月 | 1,582 | 1,148 | 434 | 71.4 |
| 2023年3月 | 1,659 | 1,177 | 482 | 69.8 |
| 2024年3月 | 1,620 | 1,205 | 415 | 73.2 |
| 2025年3月 | 1,597 | 1,210 | 387 | 74.6 |
| 2026年3月 | 1,536 | 1,137 | 399 | 72.8 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
繊維製品 48社との比較
同じ繊維製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で48社中12位あたり、逆に低いのはROEで48社中43位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥4,125で、1年前と比べて+13.1%。過去52週の値幅のなかでは48%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 257.8倍 |
| PER (会社予想) | 24.9倍 |
| PBR | 1.20倍 |
| 配当利回り | 5.24% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月12日時点で4220円と、1カ月で6.3%上昇し、力強い上昇基調にある。25日移動平均線(4036円)や75日線(3841円)を大きく上回り、週足でも上向きのトレンドが明確だ。52週高値(4765円)には11%の距離まで接近しており、52週安値(3545円)からは19%上昇した。出来高は7月31日に53万5600株と急増する場面もあり、買い意欲が強い。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)。
PERは265.08倍と非常に高く、予想PERも25.4倍で業界平均24.5倍を上回る。PBRは1.23倍で平均1.01倍を上回るが、ROEは0.4%と極めて低く、資本効率が悪い。配当利回り5.12%は平均2.75%を大きく上回るが、配当性向450%超は持続可能性に懸念。直近の利益も急減しており、割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 257.8倍 | 26.6倍 |
| PER (予想) | 24.9倍 | — |
| PBR | 1.20倍 | 1.01倍 |
| ROE | 0.4% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
繊維産業の成熟化と中国・東南アジア勢の台頭で、衣料事業の収益性が低下する一方、機能素材や電子材料など成長分野への投資が進む。強気派は非衣料事業の拡大と収益構造改革の進展を評価するが、弱気派は衣料依存の高さと競争激化、設備投資の回収リスクを懸念する。2025/3期の営業利益率5.76%は横ばい圏で、26/3期の大幅減益予想が争点。
- 非衣料事業の成長
機能ソリューションとライフクリエイトの売上比率が拡大し、高付加価値素材の需要増が期待される。
- 収益改革の進展
生産効率化や事業ポートフォリオ見直しで、衣料以外の利益率改善が図られている。
- 高配当利回り
配当利回り5.16%は投資家の下支えとなり、株価の下値リスクを限定する。
- 業績予想25.3倍PERへの正常化期待2027年〜2028年影響強
直近実績PERは263.19倍と異常水準。会社予想ベース25.3倍まで正常化すれば株価は大きく上昇余地がある。
- 配当利回り5.16%が投資資金を呼ぶ継続影響弱
配当利回り5.16%は相対的に高く、株価下落局面では買い支え要因となる。
- 営業利益率3.74%からの反転攻勢2026年下期影響中
2025/3期は営業利益率5.76%だったが、2026/3期は3.74%に低下。コスト改善で5%に戻れば営業利益65億円に回復する。
- 外国人保有12.19%と高く、物色継続継続影響中
外国人保有比率は12.19%と高く、グローバル投資家の選好が続けば需給は安定する。
- 衣料事業の構造衰退
国内市場の縮小と海外競争で、主力のアウター・インナー衣料の販売減少が続く。
- 投資回収の不確実性
成長投資の成果が不透明で、26/3期の営業利益が前期比大幅減となる予想。
- ROEの低さ
ROEが0.4%と資本効率が悪く、株主価値向上への疑問がある。
- 純利益63億円→5億円への急減2026年Q2影響強
純利益は2025/3期63億円から2026/3期5億円へ約92%減。大幅な減益を背景にPER263倍まで上昇した。
- 営業利益79億円→49億円の減益継続2026年Q2影響中
営業利益は79億円(2025/3期)から49億円(2026/3期)へ減少。売上高も1371億円から1309億円と減収。
- ROE0.4%と資本効率の低迷継続影響中
ROEは0.4%と低く、PBR1.22倍でも株主資本利益率が見合わない。改善なければ割安修正は進まない。
- 株価15.46%上昇後の利益確定売り不定影響弱
株価は1年で約15%上昇したが、純利益は5億円に激減。戻り局面では売りが出やすい。
- 機能ソリューション売上高
- 非衣料事業の成長度合いを測る主要指標。
- 衣料セグメント利益率
- 主力事業の収益性悪化が全体に与える影響を確認。
- 設備投資額
- 成長分野への投資規模と投資効率の判断材料。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり216円で、前期から+10.8%。いまの株価に対する利回りは5.24%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 38 | — | 50.4 |
| 2018年3月 | 45 | 20.0 | 49.6 |
| 2019年3月 | 55 | 22.2 | 52.7 |
| 2020年3月 | 58 | 4.5 | 46.5 |
| 2021年3月 | 58 | 0.0 | 159.5 |
| 2022年3月 | 70 | 21.7 | 143.3 |
| 2023年3月 | 74 | 5.0 | 44.2 |
| 2024年3月 | 77 | 4.1 | 47.0 |
| 2025年3月 | 195 | 154.9 | 137.9 |
| 2026年3月 | 216 | 10.8 | 450.3 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥216
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ40,054人。区分でいちばん多いのは個人・その他で53.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が33.2%を占め、残る66.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 36.8 | 36.9 | 34.5 | 35.7 | 39.1 | 53.3 |
| 金融機関 | 40.3 | 38.3 | 40.3 | 39.4 | 32.9 | 26.2 |
| 外国法人 | 14.5 | 15.3 | 15.6 | 17.4 | 20.8 | 12.2 |
| 事業法人 | 7.5 | 7.9 | 8.0 | 6.3 | 6.1 | 7.0 |
| 証券会社 | 0.9 | 1.6 | 1.6 | 1.2 | 1.1 | 1.3 |
| 自己株式 | 8.3 | 5.6 | 1.4 | 3.5 | 6.1 | 0.8 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行㈱ | 12.52 |
| 02 | ㈱日本カストディ銀行 | 8.32 |
| 03 | グンゼグループ従業員持株会 | 2.82 |
| 04 | ㈱京都銀行 | 2.12 |
| 05 | ㈱GSIクレオス | 1.72 |
| 06 | JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.35 |
| 07 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.00 |
| 08 | 倉敷紡績㈱ | 0.95 |
| 09 | グンゼ共栄会 | 0.94 |
| 10 | 第一生命保険㈱ | 0.92 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+361%、1株純資産は14期で+535%。直近期のROEは0.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −6 | 561 | — | — | — |
| 2014年3月 | 131 | 5,863 | 2.3 | 20.9 | 72.5 |
| 2015年3月 | 168 | 6,039 | 2.8 | 19.1 | 48.9 |
| 2016年3月 | −64 | 5,624 | — | — | — |
| 2017年3月 | 166 | 5,785 | 2.9 | 27.4 | 50.4 |
| 2018年3月 | 189 | 6,084 | 3.2 | 31.9 | 49.6 |
| 2019年3月 | 226 | 6,059 | 3.7 | 19.8 | 52.7 |
| 2020年3月 | 245 | 6,061 | 4.0 | 14.8 | 46.5 |
| 2021年3月 | 60 | 3,210 | 1.9 | 34.4 | 159.5 |
| 2022年3月 | 84 | 3,268 | 2.6 | 22.2 | 143.3 |
| 2023年3月 | 131 | 3,395 | 3.9 | 17.2 | 44.2 |
| 2024年3月 | 151 | 3,556 | 4.4 | 18.3 | 47.0 |
| 2025年3月 | 190 | 3,667 | 5.3 | 13.9 | 137.9 |
| 2026年3月 | 16 | 3,565 | 0.4 | 233.7 | 450.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
15名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額199百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 佐口敏康 | 代表取締役社長 社長執行役員 | 64 | 40,377 |
| 岡高広 | 代表取締役 専務執行役員 経営戦略部長 | 63 | 14,715 |
| 中井洋恵 | 取締役 | 65 | 4,500 |
| 鯨岡修 | 取締役 | 70 | 3,800 |
| 木田理恵 | 取締役 | 57 | 2,300 |
| 澤田博和 | 取締役 常務執行役員 財務経理部長 | 61 | 12,042 |
| 奥田智久 | 取締役 常務執行役員 プラスチックカンパニー長 | 61 | 8,480 |
| 河西亮二 | 取締役 執行役員 アパレルカンパニー長 | 63 | 9,992 |
| 松田晶二郎 | 取締役 執行役員 グンゼメディカル㈱ 代表取締役社長 メディカル事業部長 | 57 | 6,449 |
| 鈴木富夫 | 監査役(常勤) | 62 | 5,336 |
| 舩冨康次 | 監査役 | 65 | 1,200 |
| 中紀人 | 監査役 | 64 | 2,200 |
残りの役員3名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 吉鹿央子 | 監査役 | 62 | 8,660 |
| 前川直輝 | — | 51 | — |
| 船戸貴美子 | 取締役 | 57 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 7 | 84 | 38 | 139 | 20 |
| 監査役 | 3 | 24 | — | 24 | 8 |
| 社外取締役 | 3 | 22 | — | 22 | 7 |
| 社外監査役 | 2 | 14 | — | 14 | 7 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,184字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,599字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク8,297字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,538字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第130期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第130期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第129期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-24
- 半期報告書半期報告書-第129期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第128期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第128期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第128期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
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