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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

関東電化工業

KANTO DENKA KOGYO CO.,LTD.4047 · Prime · 化学

無機・有機化学薬品を基盤に、特殊ガスや電池材料へ展開する総合化学メーカー。半導体関連向けに強み。

概要

関東電化工業は、1938年に設立された化学メーカーである。基礎化学品、精密化学品、鉄系製品、商事、設備の5事業を展開し、2026年3月期の連結売上高は654億円、従業員数は1,169人。フッ素化学を中核技術とし、半導体向け特殊ガスやリチウムイオン電池材料を主力製品とする。

精密化学品が売上の8割を占めるセグメント構成

5つの事業セグメントのうち、精密化学品事業が連結売上高の約8割を占める。2026年3月期の同事業の売上高は525億円で、半導体製造用の特殊ガス(三フッ化窒素、六フッ化タングステンなど)とリチウムイオン二次電池用電解液原料(六フッ化リン酸リチウム)を中心とする。基礎化学品事業は80億円、鉄系事業は19億円、商事事業は8億円、設備事業は22億円であり、精密化学品への集中度が高い。

フッ酸電解技術から生まれた多様なフッ素化合物

当社の技術的基盤は1970年に確立した独自のフッ酸電解技術にある。これによりフッ化水素酸、フッ化塩素などの無機フッ素化合物、有機フッ素化合物、さらには半導体工程で不可欠な高純度エッチングガスやドーピングガスを開発してきた。2000年以降もフッ素系製品の品揃えを拡大し、六フッ化エタン、八フッ化プロパン、三フッ化塩素などの製造を開始している。

国内4拠点と海外子会社で構成されるグループ体制

連結子会社7社と非連結子会社5社を擁する。国内では渋川工場(群馬県)と水島工場(岡山県)が主要製造拠点であり、子会社の関東電化ファインテックが鉄系製品、関電興産が販売・原料調達、上備製作所が設備工事を担う。海外では韓国、中国、台湾に販売・製造子会社を置き、現地の半導体・電子部品メーカーに製品を供給している。

1,000億円目標とROIC経営への転換

2022年度から開始した中期経営計画「Dominate 1000」では、2024年度に連結売上高1,000億円を目標としたが、経営環境の変化を受け最終年度を2年延長した。新たな戦略として精密化学品事業の拡大、ROIC経営の導入、政策保有株式の30%縮減を掲げる。配当性向30%以上を維持し、PBR1倍改善に向けたIR活動を強化している。

業界の中での役割は化学品メーカー。半導体・電子材料向け精密化学品に強み。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
654億円
営業利益
55億円
営業利益率
8.4%
純利益
38億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
精密化学品 事業525億円80.3%49億円9.3%
基礎化学品 事業80億円12.2%1億円1.3%
設備事業22億円3.4%3億円13.6%
鉄系事業19億円2.9%2億円10.5%
商事事業8億円1.2%1億円12.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01基礎化学品主力

無機・有機化学薬品(フッ素化学製品、クロム化合物など)の製造販売。当社が製造し、関電興産等が販売。

主な製品・サービス2
無機化学薬品
フッ化水素酸、フッ化塩素等のフッ素化合物、クロム酸などのクロム化合物。
有機化学薬品
有機フッ素化合物、有機金属化合物等。

02精密化学品主力

半導体製造用の特殊ガス(エッチングガス等)や電池材料(リチウムイオン二次電池用電解液等)の製造販売。当社および海外子会社(韓国・中国)が担当。

主な製品・サービス2
特殊ガス
半導体・LCD製造工程に用いられる高純度エッチングガス、ドーピングガス等。
電池材料
リチウムイオン二次電池用の電解液原料、添加剤等。

03鉄系準主力

鉄粉、フェライト磁石原料等の鉄系製品の製造販売。子会社の関東電化ファインテックが製造。

主な製品・サービス2
鉄粉
焼結用鉄粉、粉末冶金用鉄粉、電磁波吸収体用鉄粉等。
フェライト磁石原料
フェライト磁石の主原料となる酸化鉄等。

04商事事業副次

当社製品の販売、原材料の購入、特殊ガス容器の整備等を行う。子会社の関電興産が担当。

05設備事業副次

化学設備関連および一般産業用の設計・建設・保全工事。子会社の上備製作所が受注。

主な製品・サービス1
化学プラント設備工事
化学工場向けのプラント設計、建設、保全工事。

製品と技術

エッチングとCVDに不可欠な半導体向け特殊ガス

半導体製造工程で用いられる特殊ガスは当社の主力製品群である。三フッ化窒素(NF3)はプラズマエッチングやCVD装置のクリーニング用として需要が大きく、六フッ化タングステン(WF6)は配線材料の成膜に使われる。六フッ化エタン(C2F6)、三フッ化メタン(CHF3)、八フッ化プロパン(C3F8)などもラインアップに含み、同分野で広範な品揃えを誇る。

リチウムイオン電池の性能を左右する電解液材料

1997年に製造を開始した六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)は、リチウムイオン二次電池の電解液に不可欠な溶質である。現在は添加剤も含めた電解液材料を展開し、日本、韓国、中国の顧客に供給している。さらに、使用済み電池からのリチウム回収リサイクルプラントの建設を決定し、循環型社会への貢献を目指している。

基礎化学品と鉄系製品の安定収益事業

基礎化学品ではか性ソーダ、塩酸、トリクロールエチレン、パークロールエチレン、塩化ビニリデンなどの量産品を扱う。鉄系事業では焼結用鉄粉、フェライト磁石原料の酸化鉄、複写機用キャリヤーなどを子会社の関東電化ファインテックが製造する。両事業は精密化学品に比べて規模は小さいが、化学品メーカーとしての基盤を支える。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

特殊ガスで独自技術、化学業界でニッチ市場に強み

関東電化工業はフッ素化学や特殊ガスを中心とした化学メーカーで、半導体や電子材料向けに高純度製品を供給している。同業他社には東洋紡やクラレなど総合化学企業があるが、当社は特定分野に特化したニッチ戦略を取る。売上高は624億円から654億円と緩やかな成長を見せ、営業利益率も2025年3月期の6.89%から2026年3月期には8.41%へと改善が見込まれる。独自のフッ素加工技術や高純度化技術が強みであり、競争力の源泉となっている。一方で、需要は半導体市況に左右されやすく、また競合他社の参入による競争激化のリスクがある。今後の成長には、新製品開発や用途拡大、海外市場への展開が鍵となる。

強み

  • フッ素化学や高純度ガスで高度な技術を保有
  • 特定分野に特化し、大手と差別化した製品を提供
  • 営業利益率が向上し、収益性が高まっている
  • 半導体や電子材料向け需要で成長の可能性がある

課題

  • 半導体の市況変動の影響を強く受け、収益が不安定
  • 同業他社や新規参入により、価格競争や技術競争が激化
  • 国内中心で海外シェアが低く、グローバル市場での拡大が課題

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が関東電化工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14914高砂香料工業1,338億円13.6倍
23002グンゼ1,303億円257.8倍
34220リケンテクノス1,295億円16.4倍
44189KHネオケム1,263億円13.0倍
54028石原産業1,256億円7.2倍
64047関東電化工業1,250億円32.9倍
77995バルカー1,209億円22.2倍
84044セントラル硝子1,167億円13.3倍
94216旭有機材1,133億円32.3倍
104997日本農薬1,068億円14.1倍
114956コニシ1,045億円11.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

3社の共同出資で金属マグネシウム製造を目的に設立

1938年9月、関東水力電気興業、旭電化工業(現ADEKA)、古河電気工業の3社が出資し、資本金400万円で設立された。当初の目的は金属マグネシウム、か性ソーダ、塩酸の製造であった。1939年11月に群馬県渋川工場で操業を開始したが、1945年12月の終戦により金属マグネシウムの製造を全廃し、か性ソーダ中心の無機薬品メーカーへ転換した。

日本初の有機塩素系溶剤の工業化と水島工場建設

1950年にトリクロールエチレンの製造を開始し、1952年には日本で初めてパークロールエチレンの製造に成功した。1956年には直接酸化法によるシクロヘキサノンの製造も日本初で開始。1960年代に入ると大阪、名古屋に営業所を開設し、1965年には岡山県水島に第二の工場を建設、か性ソーダや塩素系溶剤の生産を開始した。

フッ酸電解技術の確立とファインケミカル分野への進出

1970年、独自のフッ酸電解技術を確立し、フッ素系ファインケミカル分野に進出。1971年に六フッ化硫黄の製造を開始し、1979年には日本初のメタルテープ用磁性合金粉「MAP」の製造を開始した。同年に五フッ化ヨウ素、1981年に四フッ化炭素、1983年に三フッ化メタンと、フッ素化合物の品揃えを急速に拡大した。

半導体向け高純度ガスの開発と国際品質認証の取得

1986年に六フッ化タングステンの製造を開始し、1987年には半導体エッチング用の三フッ化窒素の製造を開始した。1990年代には八フッ化プロパン、六フッ化エタン、三フッ化塩素を相次いで製品化。1995年に渋川工場がフッ素系製品でISO9002認証を取得し、1997年には水島工場で六フッ化リン酸リチウムの製造を開始した。

年表41件を開く

1930年代

  • 1938年9月関東水力電気興業㈱、旭電化工業㈱(現・㈱ADEKA)および古河電気工業㈱の3社共同出資により、金属マグネシウム、か性ソーダおよび塩酸の製造を目的として資本金400万円で設立。
  • 1939年11月群馬県に渋川工場を置き、金属マグネシウム、か性ソーダの操業を開始。

1940年代

  • 1945年12月終戦により金属マグネシウムの製造を全廃、か性ソーダを主とした無機工業薬品を製造。

1950年代

  • 1950年9月トリクロールエチレンの製造を開始。
  • 1951年11月株式を店頭公開。
  • 1952年9月わが国で最初のパークロールエチレンの製造を開始。
  • 1956年3月わが国で最初の直接酸化法によるシクロヘキサノンの製造を開始。

1960年代

  • 1960年7月大阪営業所(現・大阪支店)を新設。
  • 1961年10月大崎産業㈱(現・カンデン渋川産業㈱)を設立。
  • 1961年11月㈱群馬鉄工所を設立。
  • 1962年10月名古屋営業所を新設。
  • 1963年8月東京証券取引所市場第一部に指定。
  • 1964年6月㈱堀口鉄工所へ出資し、㈱上備製作所(現・連結子会社)発足。
  • 1965年3月岡山県に水島工場を置き、か性ソーダ、次亜塩素酸ソーダ、およびわが国で最初のエチレン法によるトリクロールエチレン、パークロールエチレンの製造を開始。
  • 1967年10月塩化ビニリデンの製造を開始。
  • 1969年11月関東運輸㈱(現・関東電化産業㈱)を設立。

1970年代

  • 1970年9月当社独自のフッ酸電解技術を確立し、フッ素系ファイン分野に進出。
  • 1971年1月六フッ化硫黄の製造を開始。
  • 1971年8月塩化アルミニウムの製造を開始。
  • 1975年1月M&A森下弁柄工業㈱、日本酸化鉄工業㈱および森下弁柄販売㈱の3社合併により森下弁柄工業㈱(現・㈱関東電化ファインテック、連結子会社)に資本参加。
  • 1977年10月複写機用キャリヤーの製造を開始。
  • 1978年3月関電興産㈱(現・連結子会社)を設立。
  • 1979年6月わが国で最初のメタルテープ用磁性合金粉「MAP」の製造を開始。
  • 1979年7月五フッ化ヨウ素の製造を開始。

1980年代

  • 1981年6月四フッ化炭素の製造を開始。
  • 1983年10月三フッ化メタンの製造を開始。
  • 1984年4月八フッ化プロパンの製造を開始。
  • 1986年5月六フッ化タングステンの製造を開始。
  • 1986年6月渋川・水島両工場のか性ソーダ製造方式を、イオン交換膜法に全面転換。
  • 1987年3月三フッ化窒素の製造を開始。
  • 1988年6月フェライト・キャリヤーの製造を開始。
  • 1988年9月顔料用マグネタイトの製造を開始。
  • 1989年1月四フッ化ケイ素の製造を開始。
  • 1989年7月水切り乾燥用塩素系溶剤「カンデンドライ」の販売を開始。
  • 1989年11月六フッ化エタンの製造を開始。

1990年代

  • 1995年10月渋川工場、フッ素系製品5品目について「ISO9002」の認証を取得。
  • 1995年11月下郷産業㈲(現・カンデン渋川産業㈱)に資本参加。
  • 1997年4月三フッ化塩素の製造を開始。
  • 1997年5月水島工場にフッ酸電解設備を新設。
  • 1997年8月水島工場で、六フッ化リン酸リチウムの製造を開始。
  • 1998年3月水島工場、「ISO9002」の認証を取得。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2026年度まで1,000億円
  • 政策保有株式の縮減率2026年度まで約30%
  • 連結配当性向30%以上
  • エネルギー由来温室効果ガス排出量削減(2013年度比)2030年度まで50%削減

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    精密化学品事業の拡大推進

    特殊ガスは新規ガス需要に対応し製造拠点の複数化で安定供給。電池材料は品質・ノウハウを活かし需要獲得、ライセンスビジネス拡大やリサイクルプラント建設を進める。

  2. 02

    事業ポートフォリオ改革

    キャリヤー製品の製造移管完了後、成長性の高い精密化学品事業に経営資源を集中。基礎化学品は値上げ・省人化で黒字化を図り、無機製品へのシフトや構造改革を進める。

  3. 03

    ROIC経営の推進と資本効率向上

    経営指標にROICを追加し資本効率を意識した事業戦略を実行。政策保有株式を2026年度までに約30%縮減し、売却資金を事業活動に活用する。

  4. 04

    人的資本・組織戦略の強化

    人材開発室を新設し育成プログラムを開始。IR強化、DX推進、法務体制強化により企業価値向上を図る。

  5. 05

    カーボンニュートラルへの取り組み

    精密化学品事業の成長と同時に温室効果ガス排出原単位を改善。再生可能エネルギー投入や環境配慮型製品開発を推進し、2030年度までに2013年度比50%削減を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,169人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は738万円で、9期前と比べて0.2%平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は16.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月793
2018年3月815
2019年3月73940.217.4859
2020年3月73640.017.1892
2021年3月75440.117.0927
2022年3月73440.016.6982
2023年3月75339.616.11,059
2024年3月75439.715.61,145
2025年3月69340.316.01,177365
2026年3月73840.816.71,169470

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率70.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 3 / 海外 4、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
水島工場 — 岡山県倉敷市163億円
基礎化学品事業 精密化学品事業
渋川工場 — 群馬県渋川市113億円
精密化学品事業 鉄系事業
本社および工場 — 中華人民共和国安徽省宣城市100億円
精密化学品事業
本社および工場 — 大韓民国忠清 南道天安市6,743百万円
精密化学品事業
本社および工場 — 三重県伊賀市2,364百万円
鉄系事業
天安倉庫 — 大韓民国忠清 南道天安市663百万円
精密化学品事業
三重倉庫 — 三重県三重郡 川越町307百万円
精密化学品事業
高崎工場 — 群馬県高崎市221百万円
設備事業
水島工場 — 岡山県倉敷市147百万円
設備事業
本社 — 東京都千代田区66百万円
基礎化学品事業 精密化学品事業 全社
主な関係会社
  • 国内
    関電興産㈱(注)2
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱上備製作所(注)3
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権49.4%
  • 国内
    ㈱関東電化ファインテック
    三重県伊賀市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    関東電化KOREA㈱(注)2、4
    韓国 ソウル特別市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    台灣關東電化股份有限公司(注)2、4
    台湾 新竹市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    関東電化 ファインプロダクツ韓国㈱(注)2
    韓国 天安市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    宣城科地克科技有限公司(注)2
    中国 宣城市 · 連結子会社
    議決権98.3%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    NEDO先導研究プログラム新産業創出新技術先導研究プログラム5G移動通信と次世代パワーエレクトロニクスの高性能化を支える高周波磁性材料の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-30
    514万円
  • 調達
    エネルギー・環境新技術先導プログラム ナノ結晶クラスター組織からなる革新的磁性材料の創製
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-06-13
    356万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は654億円営業利益55億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.8%、利益が+27.9%。

売上高
+4.8%
654億円
営業利益
+27.9%
55億円
純利益
+18.8%
38億円
営業利益率
8.4%
前期比 +1.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高950億円654億円
営業利益113億円55億円
純利益76億円38億円
1株あたり配当¥36¥36

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は198億円、営業利益は40億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+21.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q21515
2024年1Q163−14−8.6−3
2024年2Q185105.46
2024年3Q143−2−1.4−1
2024年4Q157−48
2025年2Q313175.414
2025年4Q311268.418
2026年2Q30882.61
2026年4Q3464713.637
2027年1Q1984020.232

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は344億円から654億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は8.4%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月344−3−85
2014年3月3651812
2015年3月3844945
2016年3月4308881
2017年3月4609467
2018年3月5139061
2019年3月5529666
2020年3月5377850
2021年3月5195636
2022年3月62311178
2023年3月78713794
2024年3月648−13−46
2025年3月62443456.932
2026年3月65455668.438

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高654億円のうち、営業利益として残るのは55億円8.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は38億円、売上の5.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.8%496億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.9%104億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.4%55億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.1pt
8.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.4pt
5.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.4pt
5.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが73億円、投資CFが−92億円で、差し引きのフリーCFは−19億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は194億円で、売上の3.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月18−27−5−968
2014年3月66−18−204899
2015年3月60−16−3044115
2016年3月107−29−6478128
2017年3月68−65−263102
2018年3月72−7530−3132
2019年3月107−933614181
2020年3月91−106−1−15163
2021年3月120−994421233
2022年3月112−111241264
2023年3月73−16644−93220
2024年3月112−106186252
2025年3月131−141−47−10201
2026年3月73−927−19194

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,313億円。このうち返さなくてよい自己資本が742億円で、自己資本比率は55.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月46411035421.7
2014年3月47112534624.5
2015年3月50019130935.6
2016年3月53026126946.7
2017年3月60833227652.7
2018年3月70639830854.7
2019年3月81644137552.7
2020年3月84147236954.8
2021年3月92352439955.2
2022年3月1,09959950053.0
2023年3月1,30868862051.6
2024年3月1,25365659751.1
2025年3月1,23667656053.4
2026年3月1,31374257155.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
202億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
573億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
66億円
在庫として抱えている分
負債合計
571億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
84
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中62位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中168位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.5%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.4%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
55.1%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.8%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.7%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,173で、1年前と比べて+159.3%過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。

¥2,173-6.2%1ヶ月-23.4%1年+159.3%時価総額1,250億円
過去52週の値幅
安値¥841高値¥4,405

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)32.9倍
PER (会社予想)16.4倍
PBR1.64倍
配当利回り1.66%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で-7.07%と急落し2380円。25日線2750円、75日線3079円を下回り、下落トレンド。52週高値4405円から46%下落し、52週安値841円からは183%上昇の位置。出来高は8月12日に202万株と急増し、その後も100万株超。1ヶ月で-14.85%と大幅安で、半導体材料需要の減速懸念が重荷。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)

PERは41.36倍で業界平均の17.91倍を大幅に上回り、割高感が強い。PBRも2.25倍で平均1.41倍を上回る。ROEは5.5%と低く、配当利回り0.7%は平均2.76%を大きく下回る。業績は改善傾向にあるものの、純利益は前期に赤字から黒字転換したばかりで実績が乏しい。成長期待が先行してバリュエーションが膨らんでおり、割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)32.9倍17.8倍
PER (予想)16.4倍
PBR1.64倍1.41倍
ROE5.5%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体市場の成長と電子材料需要の高まりを背景に、業績が回復しつつある。強気派は、半導体の長期的な需要拡大と高純度品の需要増を期待し、弱気派は、市況変動や競争激化、利益率の低さを懸念する。株価は大きく上昇しており、割高感への議論もある。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要の拡大

    先端半導体向け材料で需要増が見込まれる

  • 業績回復

    営業利益率が改善し、増益基調にある

  • 特殊材料の強み

    高純度フッ素化合物などで競争優位

  • 2026年3月期は営業利益55億円と前期比28%増益通年影響

    売上高654億円、営業利益55億円。前期43億円から12億円増益で収益基調が改善。

  • 売上高654億円と前期から増収に転じる通年影響

    前期624億円から4.8%増収。増収効果で営業利益率8.41%を確保。

  • 2期連続の最終黒字で財務安定化通年影響

    当期純利益38億円、前期32億円から増加。赤字期から脱却した安定感がある。

  • 外国人保有比率40.5%と高く需給が活況継続影響

    外国人の保有比率40.51%。浮動株の多くが海外投資家で、上昇局面の買いを支える。

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低さ

    営業利益率8%前後で化学業界として高くない

  • 市況依存

    半導体市況の悪化で業績が変動しやすい

  • 株価の過熱感

    1年で株価が大きく上昇し、PER40倍超に

  • PER41.4倍と化学業界対比で割高感継続影響

    PER41.36倍、PBR2.25倍。利益成長が鈍ればバリュエーション修正の売り要因。

  • 1年間で235%上昇した反動売り不定影響

    株価2837円は1年前から3.35倍。高値警戒感から利食い売りが重し。

  • 配当利回り0.7%と株主還元が薄い継続影響

    年間配当は約20円、利回り0.7%。増配期待が無ければ長期資金は離れやすい。

  • ROE5.5%と低くPBR2.25倍の正当性に疑問継続影響

    ROE5.5%に対しPBR2.25倍。資本効率が低く、株価が割高に映る。

次の決算で確かめる点
半導体向け売上比率
業績の依存度が高く市場動向を反映する
営業利益率
化学品の収益性改善度合いを測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり36で、前期から+17.6%いまの株価に対する利回りは1.66%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥36
1株あたり
配当利回り
1.66%
いまの株価に対して
配当性向
50.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月98.3
2018年3月1122.210.0
2019年3月1318.212.0
2020年3月147.716.1
2021年3月140.027.8
2022年3月2257.119.0
2023年3月3350.022.6
2024年3月14−57.6
2025年3月1721.429.7
2026年3月2017.650.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥36

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,396人。区分でいちばん多いのは外国法人40.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.6%を占め、残る54.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人21.323.127.331.534.140.5
金融機関43.440.436.032.333.729.3
事業法人20.520.418.919.317.716.3
個人・その他13.313.215.214.913.011.2
証券会社1.62.92.52.01.52.8
自己株式0.00.00.00.00.00.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.54
02朝日生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)6.20
03日本ゼオン株式会社6.17
04GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)5.61
05ECM MF (常任代理人 立花証券株式会社)4.06
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.83
07MLI FOR SEGREGATED PB CLIENT(常任代理人 BOFA証券株式会社)3.48
08JPMSPLC CLIENT ASSETS SK JPY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.17
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.75
10株式会社中国銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.43

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-24
    エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    19.83%
  • 2026-06-05
    朝日生命保険相互会社
    新規の大量保有報告
    6.20%
  • 2026-05-12
    朝日生命保険相互会社
    新規の大量保有報告
    6.20%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+145%、1株純資産は14期で+623%。直近期のROEは5.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−148174−61.3
2014年3月2120111.012.8
2015年3月7931030.99.84.4
2016年3月14043037.95.75.2
2017年3月11655723.58.38.3
2018年3月10667217.310.110.0
2019年3月11474716.16.512.0
2020年3月8780011.38.916.1
2021年3月638877.414.327.8
2022年3月1351,01414.28.019.0
2023年3月1631,17514.96.322.6
2024年3月−801,114−7.0
2025年3月571,1485.015.429.7
2026年3月661,2625.520.450.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額242百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
長谷川淳一代表取締役社長(内部監査室担当)676,322,000
新美和生取締役常務執行役員(サステナビリティ推進室、法務・総務部、広報・IR室、人事部、業務サポート室、経理財務部、情報システム部担当)652,616,000
八髙賢一取締役執行役員 技術本部長(海外工場、資材部担当)57115,000
米村泰輔取締役執行役員 経営企画部長(経営企画部、海外事業推進部担当)5495,000
越野純子取締役56
矢島武明常勤監査役637,000
増島亮司常勤監査役598,000
古河直純監査役81
池田健一監査役63
川俣尚高61
大塚康弘取締役執行役員(経理財務部担当)61
田中公章監査役73

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4105401115840
監査役2424221
社外取締役742426

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容778字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、連結子会社7社、非連結子会社5社で構成され、無機・有機化学薬品等の基礎化学品事業、特殊ガスおよび電池材料等の精密化学品事業、鉄系製品の鉄系事業、製品販売等の商事事業および化学工業用設備工事等の設備事業を展開しております。 当社および連結子会社の当該事業に係わる位置付けは、次のとおりであります。 基礎化学品事業――― 当社が製造販売しております。 精密化学品事業――― 当社、関東電化ファインプロダクツ韓国㈱および宣城科地克科技有限公司が製造販売しております。関東電化KOREA㈱は韓国で、台灣關東電化股份有限公司は台湾で、それぞれ当社製品を販売しております。当社は、宣城科地克科技有限公司より原材料を購入しております。 鉄系事業―――――― ㈱関東電化ファインテックは、鉄系製品を製造販売しております。当社は、同社に対して鉄系製品の製造を委託し、同社で製造された鉄系製品を販売しております。 商事事業―――――― 関電興産㈱は、当社製品を販売し、当社は、同社より原材料を購入しております。また、同社は、特殊ガスの容器整備を行っております。 設備事業―――――― ㈱上備製作所は、化学設備関連および一般産業用の工事を行い、当社は、同社に対して設備等の設計、建設、保全工事等を委託しております。 以上述べた連結子会社と当社との関係を事業系統図に示すと次のとおりであります。 なお、非連結子会社と当社との関係は、次のとおりであります。 当社は、カンデン渋川産業㈱、カンデン水島産業㈱に対しては、工場内作業等を、㈱群馬鉄工所には、工場設備の建設・保全工事等を、関東電化産業㈱には、各種環境測定・分析業務等を委託しております。 科地克(上海)貿易有限公司は、中国で当社製品の販売と原材料の調達を行っております。
経営方針・対処すべき課題2,875字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「会社の永遠の発展を追求し、地球環境との調和を図りながら適正な利益を確保することにより、株主、ユーザー、従業員と共に繁栄する企業を目指して持続可能な社会づくりに貢献する。」を経営の理念としております。これを実現するために、当社独自の技術と心のこもったサービスでユーザーの期待に応え、誠意・創造性・迅速な対応・自然との調和をモットーに、信頼される企業を築き上げるべく全社をあげて事業の発展に取り組んでまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題 当社グループは、2022年度より、新中期経営計画をスタートさせております。本計画では、「Dominate 1000 ~持続的成長と競争力育成~」をキーワードとして、2024年度連結売上高1,000億円達成を目指して活動していましたが、企業を取り巻く経営環境の変化や業績動向を踏まえ、最終年度を2年間延長して計画を見直しました。 当初計画した重点戦略に加えて新たな戦略・施策を実行し、企業価値向上を図ります。具体的には、精密化学品事業を中心とした事業の拡大、事業ポートフォリオの改革、ROIC経営の推進、IR活動の強化、政策保有株式の縮減などを進め、収益を回復させるとともに、資本コストを意識した経営を進めてまいります。 また、2030年に想定される社会を見据え、安定した経営基盤のもと、安全で働きがいを実感できる環境を提供し、独自性・優位性のある製品で世界最先端の技術を支え、サステナブルな社会に貢献する「創造的開発型企業」を目指してまいります。 ① 重点戦略および見直しにおける新たな戦略・施策 ア 事業戦略および精密化学品事業の拡大推進 a.成長戦略 特殊ガスは、市場の成長性や技術進化に伴う新規ガスの需要を機会と捉え、持続可能な社会に貢献する独自の製品群の開発・投資によって成長していきます。更に、各国で半導体への投資が活発なことから、製造拠点の複数化により安定供給体制を構築していきます。また、顧客に密着した開発を進めていきます。 電池材料は、EVの成長鈍化により厳しい状況が続いておりますが、当社の強みである品質と豊富なノウハウ、技術力を活かし、米欧日の市場で期待される需要を確実に取り込んでいきます。当社技術への関心が高まっていることを機会と捉え、ライセンスビジネス拡大や更なる技術開発に邁進していきます。また、建設を決定したリチウムイオン二次電池リサイクルプラントを計画通り完成させ、循環型社会の実現に貢献してまいります。 b.ポートフォリオ改革 鉄系事業は、経営資源の有効活用と収益力の向上を図るため、㈱関東電化ファインテックへのキャリヤー製品の製造移管を2025年度に完了させました。また、従来のキャリヤー製造拠点の経営資源は成長性の高い精密化学品事業に集中させます。 基礎化学品事業は、無機製品の値上げ、省人化・コストダウンの徹底により、安定した黒字化に取り組むとともに、将来を見据え無機製品へのシフトや精密化学品事業への展開等の構造改革に取り組んでいきます。 c.研究開発 研究開発部門は、当社のコア技術を生かした新規製品の早期創出をテーマとし、顧客密着型の研究開発を推進すると共に、研究開発部門と製造部門の連携を強化していきます。顧客密着の一環として、2023年11月より関東電化ファインプロダクツ韓国㈱内で研究開発業務を開始しています。 イ 資本効率向上 経営指標に新たに追加したROICを活用し、資本効率を意識した事業戦略を進め、持続的な成長をもたらす体制を目指します。また、資本効率向上のために現在保有している政策保有株式の約30%を2026年度までに段階的に縮減し、売却資金を事業活動に活用していきます。 ウ ガバナンス強化 役員報酬制度を改定して報酬と株価の連動性を高めるなど、企業価値向上につながる制度設計を目指します。 エ 人的資本戦略 経営戦略と連動した人材開発を行うため、2023年6月に人材開発室を新設し、2024年度からは新たな人材育成プログラムの運用を開始しました。 また、ダイバーシティの推進と社員のwell-beingの追求は従前から掲げる目標を達成するべく活動していきます。 オ 組織戦略および生産技術力の底上げ a.IRの強化 2023年6月に新設した広報・IR室が中心となり、今後も株主や投資家に対して積極的に情報を発信していきます。また、2023年度より、統合報告書の発行を開始しました。 b.DXの推進 デジタル技術を活用して生産性を向上させるために活動しており、今後専門部署の設置を検討しています。 c.品質保証能力の向上 d.法務・輸出貿易管理体制の強化 海外での事業拡大およびライセンスビジネスの拡大に伴い、管理体制をより一層強化するため、今後も法務人材を育成・拡充していきます。 カ ESG戦略および社会的価値向上 a.サステナビリティに対する活動推進 b.エネルギー多消費型製品事業の縮小と脱炭素への取組強化 c.リサイクルの推進 ② 財務戦略および資金配分に対する考え方 内部留保資金は、事業リスクを踏まえた適正な自己資本比率を維持してまいります。配当につきましては、連結配当性向30%以上とし、投融資とのバランスを考慮して適正な株主還元を行います。 ③ PBR1倍割れ対策 当社の市場評価は、2022年5月以降PBRが1倍を下回る状態が継続しておりましたが、足元では改善し、2026年1月以降はPBR1倍以上で推移しております。これは半導体市場の伸長および電池材料市場の変化に対する期待を背景に株価が上昇したことに加え、個人投資家向け会社説明会の開催などの広報活動が一定の成果を上げたことによるものと認識しております。 一方で、投資効率の改善はなお途上であることから、以下の方針に基づき資本コストの引き下げや期待成長率の向上につながる施策を着実に実行してまいります。 ア ROIC経営の推進 イ 外部環境変化に強い収益構造の構築 ウ IR/SR活動のさらなる強化 エ ESG経営の推進 ④ カーボンニュートラルに向けた取り組み ア 2030年に向けたビジョン 精密化学品事業の拡大を一層進めることにより成長を加速するとともに、温室効果ガス排出の削減と脱炭素に向けた技術開発を進め、サステナブルな社会に貢献する「創造的開発型企業」へ成長する。 イ 主な取り組み方針 a.精密化学品事業の成長を果たしながら、温室効果ガス排出原単位を改善 b.再生可能エネルギーの投入 c.プロダクトミックスによる温室効果ガス排出量削減 d.Scope3削減に貢献する環境配慮型製品の開発推進 ウ エネルギー由来温室効果ガス排出量削減目標(2030年度) 2013年度比50%削減を目標とする。(Scope1、Scope2対象)
事業等のリスク2,750字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績および財務状況等に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、ここに記載した事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループがリスクとして判断したものですが、当社グループに係る全てのリスクを網羅したものではありません。 (1) 事業環境の変化 当社グループの主力製品は半導体・液晶用フッ素系製品であります。半導体・液晶業界は循環的な市況変動が大きい業界であり、需給環境に大きな変化があった場合、業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループ製品の川下における技術革新により、関係する製品に対する需要そのものがなくなる可能性があります。 (2) 競争の激化 当社グループは、韓国・中国等のメーカーとの激しい競争を繰り広げております。競争力の維持・強化に向けた様々な取り組みを進めておりますが、当社製品の技術・品質面での優位性がなくなり、競合メーカーとの価格競争となった場合には、販売シェアのダウンまたは販売価格低下により、業績に影響を与える可能性があります。 (3) 海外事業活動 当社グループは、東アジアを中心に海外事業活動を強化しておりますが、予期しない法令または規制の変更、政治および社会情勢の変化、テロ、感染症等のリスクがあり、これらのリスクが発生した場合、業績に影響を与える可能性があります。 (4) 原燃料価格の変動および調達状況 当社グループは、電力が最大の原材料であります。また、当社グループは、原材料として、タングステン、無水フッ酸、エチレン、工業塩、リチウム化合物等を購入しております。製造にあたっては、効率的な資材購入と製品価格への転嫁を図っておりますが、電力をはじめ原燃料の価格変動や調達状況が、業績に影響を与える可能性があります。 (5) 新規製品の開発の遅れ 当社グループは、収益の柱となるような新規製品の開発に経営資源を投入しておりますが、開発が計画どおりに進捗しない場合や、開発した製品が市場投入時に市場ニーズにマッチしない場合には、業績に影響を与える可能性があります。 (6) 事故災害 当社グループは、安全には万全を期しておりますが、万一、当社工場にて大規模事故災害が発生した場合には、社会的信用の失墜、補償などの費用の発生、生産活動停止に伴う機会損失等により、業績に影響を与える可能性があります。 (7) 製造・品質トラブル 当社グループは、安定運転、品質の維持に努めておりますが、製造トラブルや品質トラブルが発生し、その回復に時間がかかる場合には、業績に影響を与える可能性があります。また、生産物賠償責任保険には加入しておりますが、この保険が最終的に負担する全ての費用を十分にカバーできない可能性があります。 (8) 情報セキュリティ 当社グループでは、情報セキュリティ基本方針、情報セキュリティガイドライン、社内情報管理規程等を制定し、各種セキュリティ対策を実施するほか、社員教育を継続的に実施するなど、ハード、ソフト双方から情報管理の徹底に努めておりますが、外部攻撃、不正アクセス、コンピューターウィルスの感染等により、システム障害、機密情報・個人情報の漏洩が発生した場合、当社グループへの信用および業績に影響を与える可能性があります。 (9) 気候変動 当社グループでは、気候変動による事業活動への影響を「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に基づいて分析を行いました。 4℃シナリオにおける分析においては、異常気象の頻発化および激甚化により、国内拠点での洪水被害、およびそれに伴う営業停止による損害発生の可能性があります。 2℃(1.5℃)シナリオにおける分析においては、脱炭素社会への移行のための政策の一つとして炭素税をはじめとするカーボンプライシングが導入されることによりコストが上昇する可能性、ならびに特殊ガス製品のうち温暖化係数の高い製品の需要低下により業績に影響を与える可能性があります。 (10) 自然災害 当社グループは、地震等の自然災害や感染症の流行に対しては各種訓練や防災対策、事業継続対策は行っておりますが、災害等により製造拠点等が影響を受けた場合には、業績に影響を与える可能性があります。 (11) 既知および未知の感染症の感染拡大 新型コロナウイルスについては国民の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがある状態を脱したと言えるものの、今後も既知および未知の感染症が世界的に流行する可能性があります。 感染拡大した場合に、当社グループでは、従業員の感染、物流網の停滞、原材料調達の遅延、生産活動の停止により業績に影響を与える可能性があります。また、顧客の事業活動の停止や生産計画の見直しにより当社製品の需要が減少した場合、売上高が減少し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (12) 固定資産の減損 当社グループは、製造設備など多数の固定資産を有しておりますが、今後、各製品において事業収益性が大幅に悪化した場合や、保有資産の時価が著しく低下した場合等は、減損損失の計上が必要となり、業績に影響を与える可能性があります。 (13) 環境規制 当社グループは、化学物質を取り扱う企業として環境対策に万全を期しておりますが、万一、有害物質が社外に流出した場合には、社会的信用の失墜、補償などの費用の発生、生産活動停止に伴う機会損失等により、業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループは、土壌・地下水汚染、大気汚染、水質汚濁、廃棄物処理等各種の環境規制に服しています。これらの規制の動向等により、過去、現在および将来の当社グループの事業活動に関し、法的または社会的責任の観点から対応を行う場合は、業績に影響を与える可能性があります。 (14) 資金調達 当社グループは、金融機関から資金を調達しております。金利スワップによるヘッジは行っておりますが、金利が大幅に上昇した場合は金利負担が増加し、業績に影響を与える可能性があります。 (15) 法令・規制 当社グループは、事業活動を行うにあたって、各種の法令・規制に服しております。グループをあげてコンプライアンスの遵守に注力しておりますが、重大な法令違反があった場合には、業績に影響を与える可能性があります。 (16) 知的財産の保護 当社グループは、事業の優位性確保のため、新規開発技術の特許保護を重視する戦略をとっておりますが、開発した技術やノウハウの外部への流失や、知的財産権についての係争により、業績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,580字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 業績 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により緩やかな回復基調にありましたが、消費者物価の上昇等により依然として厳しい状況にありました。海外においては、米国の通商政策による景気の下振れリスク、物価上昇、金融資本市場の変動等に留意する必要があり、依然として先行き不透明な状況が続きました。 化学工業におきましては、半導体・電子材料業界における生成AIの急速な技術進展に伴う需要の拡大が見られたものの、地政学リスク等に起因する原材料調達の不安定化や調達価格の変動等により、引き続き厳しい事業環境にありました。 このような情勢下におきまして、当社グループは、基礎化学品事業、精密化学品事業および鉄系事業の収益力を強化するとともに、当社の強みであるフッ素関連技術を活かした新規製品の開発に取り組んでまいりました。 当期の売上高は、2025年8月に発生した渋川工場火災事故による影響があったものの主に精密化学品事業部門が増収となったため、654億円と前期に比べ30億48百万円、4.9%の増加となりました。損益につきましては、渋川工場火災事故の影響があったものの基礎化学品および精密化学品事業の増益と為替差益の増加により、経常利益66億29百万円、と前期に比べ21億22百万円、47.1%の増加となりました。最終損益につきましては、災害による損失を計上したものの、経常利益の増加により、親会社株主に帰属する当期純利益37億85百万円と前期に比べ5億37百万円、16.5%の増加となりました。 なお、セグメント別の概況は、次のとおりであります。 ア.基礎化学品事業部門 (無機製品) か性ソーダは、販売数量の増加があったものの輸出販売の増加に伴う販売価格の低下により、前期に比べ減収となりました。塩酸は、価格修正効果により、前期に比べ増収となりました。 (有機製品) トリクロールエチレンは、価格修正効果があったものの販売数量の減少により、前期に比べ減収となりました。パークロールエチレンは、販売数量が減少したことにより、前期に比べ減収となりました。塩化ビニリデンは、販売数量が増加したことから、前期に比べ増収となりました。 以上の結果、基礎化学品事業部門の売上高は、80億10百万円となり、前期に比べ15百万円、0.2%の増加となりました。営業損益につきましては、営業利益1億9百万円となりました(前期は営業損失5億78百万円)。 イ.精密化学品事業部門 (特殊ガス製品) 三フッ化窒素は、渋川工場火災事故による販売数量の減少により、前期に比べ減収となりました。六フッ化タングステンは、価格修正効果と販売数量の増加により、KSG-14は、販売数量の増加により、前期に比べ増収となりました。 (電池材料製品) 六フッ化リン酸リチウムは、販売数量の増加と価格修正効果により、前期に比べ増収となりました。ライセンス契約に基づき受領する技術支援料は、本年度は発生が無かったことにより、前期に比べ減収となりました。 以上の結果、精密化学品事業部門の売上高は、525億36百万円となり、前期に比べ30億53百万円、6.2%の増加となりました。営業損益につきましては、営業利益49億3百万円となり、前期に比べ9億4百万円、22.6%の増加となりました。 ウ.鉄系事業部門 複写機・プリンターの現像剤用であるキャリヤーは、販売数量の減少により、前期に比べ減収となりました。鉄酸化物は、着色剤の販売減少により、前期に比べ減収となりました。 以上の結果、鉄系事業部門の売上高は、19億15百万円となり、前期に比べ3億85百万円、16.8%の減少となりました。営業損益につきましては、営業利益1億61百万円となり、前期に比べ、1億94百万円、54.6%の減少となりました。 エ.商事事業部門 商事事業につきましては、化学工業薬品の販売増加により、前期に比べ増収となりました。 以上の結果、商事事業部門の売上高は、7億67百万円となり、前期に比べ1億4百万円、15.8%の増加となりました。営業損益につきましては、営業利益1億14百万円となり、前期に比べ16百万円、12.9%の減少となりました。 オ.設備事業部門 化学設備プラントおよび一般産業用プラント建設の売上高は、請負工事の増加により前期に比べ増収となりました。 以上の結果、設備事業部門の売上高は、21億69百万円となり、前期に比べ2億61百万円、13.7%の増加となりました。営業損益につきましては、営業利益3億36百万円となり、前期に比べ2百万円、0.9%の減少となりました。 また、既報のとおり、2025年8月に当社渋川工場(群馬県渋川市)構内におきまして、火災事故が発生しました。この事故により、多くの皆様に多大なご迷惑とご心配をお掛けし、深くお詫び申し上げます。三フッ化窒素製造プラントは、復旧を完了させ、安全対策を講じた上で関係当局の許可を受け、安全を確認しながら操業を再開しております。当社グループでは、今後、絶対に災害は起こさないという強い決意を持ち、再発防止策の徹底と更なる安全確保に向け、以下の取組みを実施しています。 (発災職場における再発防止策) より安全な設備・作業となるよう、設備の圧力の状態を示す表示灯の追加設置、現場の識別表示の強化および設備運用方法の見直しを実施しました。 (安全レベルを高めるための取組み) 当社では、安全基本方針として「全員参加」、「三現(現場、現物、現実)主義」、「愛情と徹底」を掲げております。安全に対する意識と能力を根本から高めるために、リスクアセスメントの運用を見直し、安全教育の内容充実を全社で実施しています。 また、本社技術本部に安全専任者を配置し、安全に対する専門家を社内で育成し、各事業所の安全に対する指導、推進活動を行っています。さらに、安全専任者が中心となり、各職場における班単位での小集団活動(KDK-SS活動)を行っています。この活動を通じて、社員自ら考え、互いに意見を出し合える職場風土の形成を目指しています。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末(以下「前期末」という)に比べ7億36百万円減少し、193億62百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は、72億80百万円となりました(前年同期は130億85百万円の資金の獲得)。これは主に、棚卸資産の増加額が38億15百万円、売上債権の増加額が33億84百万円となったことにより減少した一方で、減価償却費が93億05百万円、税金等調整前当期純利益が58億03百万円となったことにより増加したものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は、92億19百万円となりました(前年同期は140億81百万円の資金を使用)。これは主に、有形固定資産の取得によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により獲得した資金は、6億76百万円となりました(前年同期は47億22百万円の資金の使用)。これは主に、長期借入金の返済による支出が93億97百万円、配当金の支払額が10億35百万円となった一方で、長期借入れによる収入が108億81百万円となったことによるものであります。なお、長期借入れによる収入につきましては、主に精密化学品事業の成長投資及び維持投資に使用予定であります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 ア.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 基礎化学品事業   7,453   7.9 精密化学品事業   50,473   9.3 鉄系事業   2,632   △23.9 設備事業   3,725   △2.0 合計   64,285   6.5 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.金額は、基本的に販売価格によっておりますが、設備事業の金額は、当連結会計年度の製造費用によっております。 イ.受注状況 当連結会計年度の設備事業の受注状況を示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 設備事業   2,096   △3.2   1,207   △14.1 合計   2,096   △3.2   1,207   △14.1 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 ウ.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 基礎化学品事業   8,010   0.2 精密化学品事業   52,536   6.2 鉄系事業   1,915   △16.8 商事事業   767   15.8 設備事業   2,169   13.7 合計   65,400   4.9 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) Samsung Electronics Co., Ltd.   13,548   21.7   14,394   22.0 キオクシア株式会社   9,625   15.4   12,342   18.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中における将来に関する記述は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 財政状態の分析 当連結会計年度末の総資産は1,313億14百万円となり、前期末に比べ76億96百万円増加しました。 (流動資産) 流動資産は644億42百万円で、前期末に比べ70億16百万円増加しました。その主な要因は、棚卸資産が38億96百万円増加、受取手形、売掛金及び契約資産が32億82百万円増加したためであります。 (固定資産) 固定資産は668億71百万円で、前期末に比べ6億80百万円増加しました。その主な要因は、有形固定資産が24億50百万円減少、繰延税金資産が10億15百万円減少した一方、投資有価証券が40億03百万円増加したためであります。 (流動負債) 流動負債は277億34百万円で、前期末に比べ14億46百万円減少しました。その主な要因は、支払手形及び買掛金が13億05百万円増加した一方、流動負債その他が31億19百万円減少したためであります。 (固定負債) 固定負債は293億30百万円で、前期末に比べ25億15百万円増加しました。その主な要因は、長期借入金が26億27百万円増加したためであります。有利子負債の残高は398億45百万円となり、前期末に比べ19億61百万円の増加となりました。 (純資産) 純資産合計は742億49百万円となり、前期末に比べ66億27百万円増加しました。その主な要因は、利益剰余金が27億50百万円増加、その他有価証券評価差額金が26億56百万円増加したためであります。 ③ 経営成績の分析 当連結会計年度の売上高は654億円となり、前期に比べ30億48百万円、4.9%の増加となりました。これは、主に精密化学品事業の販売数量の増加や販売価格の上昇により増収となったためであります。 なお、事業別の売上の概要につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①業績」に記載のとおりであります。 売上原価は、原材料価格の上昇等により12億11百万円増加しました。また、販売費及び一般管理費は人件費等が増加しました。以上の結果、営業利益は54億78百万円となり、前期に比べ12億6百万円、28.2%の増加となりました。 営業外収益は為替差益が増加したこと等により10億90百万円増加しております。また、営業外費用はデリバティブ評価損が増加したこと等により1億74百万円増加しております。以上の結果、経常利益は66億29百万円となり、前期に比べ21億22百万円、47.1%の増加となりました。 特別利益は投資有価証券売却益が減少したことにより5億85百万円減少しております。特別損失は災害による損失等により7億46百万円増加しております。以上の結果、税金等調整前当期純利益は58億3百万円となりました。法人税等および非支配株主に帰属する当期純利益を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は37億85百万円となり、前期に比べ5億37百万円、16.5%の増加となりました。 ④ 資本の財源および資金の流動性 ア.キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 イ.資金需要 当社グループの主な資金需要は、設備投資、関係会社貸付金等の長期資金ならびに原材料の購入、製造費用、販売費及び一般管理費等の運転資金であります。 資金調達の方法および状況ならびに資金の主要な使途を含む資金需要の動向につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(2)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題 ④ 財務戦略」に記載のとおりであります。 ウ.財務政策 長期資金については自己資金のほかに金融機関からの長期借入、短期資金については自己資金のほかに金融機関からの短期借入による調達を基本としております。また、運転資金の効率的な調達・安定性に配慮し、取引銀行との間でコミットメントライン契約を締結しております。 なお、当社グループは、事業活動に必要な資金を安定的に確保することを基本方針としており、財務状況や金融・経済情勢に応じて最適と判断した手段により資金を調達しております。 ⑤ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、2022年度を初年度とする第12次中期経営計画(5ヵ年)において、最終年度の連結経営指標について以下の数値目標を設定しております。 数値目標(最終年度の連結経営指標) 第12次中期経営計画 売上高   1,000億円 営業利益   150億円 ROE   12%以上 ROIC   8%以上 第12次中期経営計画の4年目にあたる当連結会計年度の売上高は654億円、営業利益は54億78百万円となりました。なお、第12次中期経営計画の目標達成に向けた経営戦略と課題につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題」に記載のとおりであります。

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出典

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