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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

バルカー

VALQUA , LTD.7995 · Prime · 化学

産業用シール・ガスケットで国内トップクラス。ふっ素樹脂製品も手掛けるシール専門メーカー。

概要

1927年にブレーキライニング製造から創業し、現在はシール製品事業と機能樹脂製品事業を柱とする産業用高機能樹脂製品メーカー。高温・高圧下で使用されるガスケットやパッキンを中心に、発電プラントや半導体製造装置向けに強みを持つ。2026年3月期の連結売上高は586億円、従業員数は1,582名。

シール製品と機能樹脂製品の二事業体制

当社グループはシール製品事業と機能樹脂製品事業の二本柱で構成される。シール製品事業ではプラント・機器向けガスケット、エラストマー製品、自動車部品用シールなどを手がける。機能樹脂製品事業ではふっ素樹脂(PTFE)を加工したシート、ロッド、チューブ、ベアリング、ライニングタンクなどを製造する。2025年度のセグメント別売上高はシール製品事業が438億円、機能樹脂製品事業が146億円であり、シール製品事業が全体の約75%を占める。

国内外に広がる生産販売ネットワーク

国内では奈良工場や九州バルカー、バルカーシールソリューションズなどが生産を担い、海外ではタイ、米国、韓国、台湾、ベトナムなどに連結子会社を持つ。2025年にはベトナムに新工場を設立し、同年にはバルカーシール(上海)有限公司の全持分を譲渡、上海貿易会社の解散を決議するなど、サプライチェーンの再編を進めている。また、2025年にトルクシステム株式会社を買収し、連結範囲に加えた。

連結売上高586億円、従業員1,582名の規模

2026年3月期の連結売上高は585億円(前期比2.6%減)、営業利益は71億円(同25.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は51億円(同9.7%増)となった。総資産は834億円、自己資本比率は約64%。従業員数は1,582名(連結)。東京証券取引所プライム市場に上場しており、中期経営計画「New Frontier 2026」で2027年3月期に売上高650億円、営業利益90億円を目標とする。

業界の中での役割は産業用シール・機能樹脂製品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
586億円
営業利益
71億円
営業利益率
12.1%
純利益
51億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01シール製品事業主力

プラント・機器向けガスケット、エラストマー製品、自動車部品用シールなどの製造販売。国内外に製造・販売網を有し、幅広い産業向けに供給。

主な製品・サービス3
プラント・機器関連シール製品
化学プラントや発電所等で配管接合部に使用するガスケット・パッキン。流体漏れを防止。
エラストマー製品
ゴム製シール・パッキン。自動車・一般産業で使用。
自動車部品
エンジンやトランスミッション用シール類。

02機能樹脂製品事業準主力

ふっ素樹脂製品等の製造販売。耐熱性・耐薬品性に優れた樹脂部品を各種産業向けに供給。

主な製品・サービス1
ふっ素樹脂製品
PTFE等のふっ素樹脂を加工したシート、ロッド、チューブ、ベアリング等。摺動性・耐薬品性が要求される用途に使用。

製品と技術

シール製品:ガスケット・パッキンで流体漏れを防ぐ

シール製品事業の主力は、化学プラントや発電所の配管接合部に使用するガスケット・パッキンである。高温・高圧環境下で流体漏れを防止する役割を担う。エラストマー製品としてゴム製シール・パッキンも製造し、自動車のエンジンやトランスミッション用シールにも展開。半導体製造装置向けの高機能シールも強みで、2025年度下期には先端産業市場向けの販売が高水準に推移し、同事業のセグメント利益は66億円と前期比35%増加した。

機能樹脂製品:ふっ素樹脂「バルフロン」の加工品

機能樹脂製品事業では、1952年に日本初の製品化を果たしたふっ素樹脂(PTFE)加工品「バルフロン」を中心に、シート、ロッド、チューブ、ベアリング、ライニングタンクなどを供給する。耐熱性・耐薬品性・摺動性に優れ、化学プラントや半導体製造装置の部品として使用される。2025年度の売上高は146億円と前期比10%減となったが、下半期には需要が回復傾向にある。愛知県田原市にはふっ素樹脂ライニングタンクの新工場を竣工し、生産能力を強化している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

高収益体質の産業用シール材専門

同社は化学業界で産業用シール材(ガスケット・パッキン)に特化。売上高は617億円(2024/3)から586億円(2026/3予)と微減だが、営業利益率は9.48%から12.12%へ向上と高収益。同業の東洋紡やクラレは総合化学であり、同社はニッチトップ戦略で差別化。高付加価値品とアフターサービスが強み。

強み

  • 産業用シール材で国内トップクラスのシェア。
  • 営業利益率12%超と、業界平均を上回る。
  • 長期取引に基づく安定した需要。
  • 長年のノウハウで高信頼性製品を提供。

課題

  • 売上高が減少しており、市場縮小の可能性。
  • 産業設備向けで、景気変動の影響を受けやすい。
  • 国内中心で、成長市場の海外取り込みが課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字がバルカー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13002グンゼ1,303億円257.8倍
24220リケンテクノス1,295億円16.4倍
34189KHネオケム1,263億円13.0倍
44028石原産業1,256億円7.2倍
54047関東電化工業1,250億円32.9倍
67995バルカー1,209億円22.2倍
74044セントラル硝子1,167億円13.3倍
84216旭有機材1,133億円32.3倍
94997日本農薬1,068億円14.1倍
104956コニシ1,045億円11.9倍
114996クミアイ化学工業1,040億円13.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

ブレーキライニング製作所として1927年に創業

1927年1月、自動車及び各種高速機械用ブレーキライニングの製造・販売を目的として、大阪府中河内郡龍華町(現八尾市)に日本ブレーキライニング製作所を創立。1932年4月には日本バルカー工業株式会社を設立し、工業用パッキンの生産を開始した。1941年には航空機用合成ゴムパッキン、ジョイントシートの製造を始め、軍需に対応。1943年には日本金属衛帯工業を吸収合併し、金属ガスケットの製造に参入した。

日本初のふっ素樹脂製品「バルフロン」を1952年に製品化

1952年2月、ふっ素樹脂の加工技術研究が完了し、日本で最初の製品化に成功。商品名を「バルフロン」として生産・販売を開始した。これにより、耐熱性・耐薬品性に優れた樹脂部品を提供できるようになり、機能樹脂製品事業の基盤を築いた。その後、1962年9月に東京証券取引所市場第二部に上場、1975年9月には市場第一部に指定替えとなり、成長資金を確保した。

1970~90年代の国内生産拡大と海外進出

1985年8月に福岡県に九州バルカーを設立。1988年7月にはタイに合弁会社VALQUA INDUSTRIES (THAILAND)を設立し、海外生産を開始。1993年11月には奈良工場を新設し、高機能ゴム製品の製造を開始。1996年には奈良工場がISO9002を取得。1998年6月には米国にVALQUA AMERICAを設立。さらに2000年代に入り、台湾、韓国、ベトナムなどにも拠点を拡大した。

2002年の生産部門分離と中国拠点の設立

2002年10月、奈良工場を分社化し、株式会社バルカーシールソリューションズを設立。同年には中国にバルカー(上海)貿易有限公司を設立し、中国市場への販売網を構築。2000年12月にはバルカーシール(上海)有限公司を設立していたが、2025年に全出資持分を譲渡し撤退した。2006年には東京都町田市に機能樹脂製品の研究・人材育成拠点としてM・R・Tセンターを開設した。

2018年の商号変更と中期経営計画の推進

2018年10月、商号を株式会社バルカーへ変更。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行した。2023年から中期経営計画「New Frontier 2026」を開始し、「ステークホルダーの最高満足」を掲げ、半導体市場向けの生産能力増強やデジタルイノベーションを推進。2026年3月期には連結営業利益71億円を達成し、最終年度の目標に接近している。

2025~26年の構造改革:子会社の売却・買収・新設

2025年1月、バルカーシール(上海)有限公司の全出資持分を譲渡。同時期にトルクシステム株式会社の全株式を取得し、バルカートルクシステム株式会社に改称。また、株式会社バルカーエスイーエスの清算が結了。バルカーミカワフロンテックでは愛知県田原市にふっ素樹脂ライニングタンクの新工場を竣工。ベトナムでは新工場の事業を新設分割によりVALQUA ADVANCED VIETNAMとして継承した。

年表31件を開く

1920年代

  • 1927年1月創業自動車及び各種高速機械用ブレーキライニングの製造及び販売を目的として、大阪府中河内郡龍華町(現八尾市)に日本ブレーキライニング製作所を創立。

1930年代

  • 1932年4月創業日本バルカー工業株式会社を設立。工業用パッキンの生産を開始。

1940年代

  • 1941年6月航空機用合成ゴムパッキン、ジョイントシートの製造を開始。
  • 1943年10月M&A日本金属衛帯工業株式会社を吸収合併し、燃料工業用金属ガスケットの製造を開始。

1950年代

  • 1952年2月ふっ素樹脂の加工技術研究が完了、日本で最初の製品化。商品名を「バルフロン」として生産・販売を開始。

1960年代

  • 1962年9月上場東京証券取引所、市場第二部に株式上場。

1970年代

  • 1975年9月上場東京証券取引所、市場第一部に株式上場。

1980年代

  • 1985年8月福岡県嘉穂郡(現飯塚市)に九州バルカー株式会社(現連結子会社)を設立。
  • 1988年7月タイに合弁会社、VALQUA INDUSTRIES(THAILAND),LTD.(現連結子会社)を設立。
  • 1989年4月M&A岡福商事株式会社を吸収合併。

1990年代

  • 1993年11月奈良県五條市に奈良工場を新設。高機能ゴム製品の製造を開始。
  • 1996年3月奈良工場がISO9002の認証取得を受ける。
  • 1998年6月米国にVALQUA AMERICA,INC.(現連結子会社)を設立。

2000年代

  • 2000年3月創業千葉県市原市(現東京都品川区)に株式会社バルカーエスイーエス(2025年11月清算結了)を設立。
  • 2000年3月大成機材株式会社(現株式会社バルカーテクノ(現連結子会社))に資本参加。
  • 2000年3月台湾に台湾バルカー国際股份有限公司(現連結子会社)を設立。
  • 2000年12月創業中国にバルカーシール(上海)有限公司(2025年12月に全出資持分を譲渡)を設立。
  • 2001年7月奈良工場がISO14001の認証取得を受ける。
  • 2002年9月中国にバルカー(上海)貿易有限公司(現連結子会社)を設立。
  • 2002年10月奈良工場がISO9001の認証取得を受ける。
  • 2002年10月生産部門(奈良工場)を分社型簡易分割により株式会社バルカー シール ソリューションズ(現連結子会社)を設立。
  • 2004年3月韓国にVALQUA KOREA CO.,LTD.(現連結子会社)を設立。
  • 2006年1月東京都町田市に機能樹脂製品事業と人材育成の中心拠点としてM・R・Tセンターを開設。
  • 2007年12月M&A本社及び東京事業所を東京都新宿区西新宿から東京都品川区大崎に移転・統合。
  • 2008年4月ベトナムにVALQUA VIETNAM CO.,LTD.(現連結子会社)を設立。

2010年代

  • 2010年4月飯田パッキン工業株式会社(現株式会社バルカーミカワフロンテック(現連結子会社))の株式を追加取得。
  • 2013年3月九州バルカー株式会社において、太陽光発電システムによる売電を開始。米国のNISSHIN GULF COAST,INC.(現VALQUA NGC,INC.(現連結子会社))の株式を取得。シンガポールにVALQUA INDUSTRIES SINGAPORE PTE.LTD.(現連結子会社)を設立。
  • 2018年10月商号を株式会社バルカーへ変更。

2020年代

  • 2021年10月台湾バルカー国際股份有限公司(現連結子会社)において、台湾高雄市に工場を新設移転。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に 移行。
  • 2025年1月株式会社バルカーミカワフロンテックにおいて、愛知県田原市にふっ素樹脂ライニングタンク新工場竣工。トルクシステム株式会社(現バルカートルクシステム株式会社(現連結子会社))の全株式を取得。株式会社バルカーエスイーエスの清算結了。バルカーシール(上海)有限公司の全出資持分を譲渡。ベトナムにVALQUA VIETNAM CO.,LTD.の新工場における事業を新設分割により継承したVALQUA ADVANCED VIETNAM CO.,LTD.を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2027年3月期まで650億円
  • 連結営業利益2027年3月期まで90億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    激変する世界への対応と人材育成

    本質を追求する目線の確立とそれに伴う人材育成を進める。世界的な変化に対応できる人材の育成に重点を置く。

  2. 02

    サプライチェーンの改革と強靭化

    地政学リスクの増大に対応し、安全在庫の確保やサプライチェーン全体の動向把握を通じて、サプライチェーンの強靭化を図る。

  3. 03

    デジタルイノベーションによる新事業の展開

    AI・ITソリューション事業のマネタイズを加速する。シールエンジニアリングサービスとデジタル技術・AIの融合により、産業界の生産性向上に貢献する。

  4. 04

    技術流出防止と新領域開拓

    技術流出の徹底防止を図るとともに、新領域・新技術の見極めを行い、将来の成長分野を開拓する。

  5. 05

    グローカリゼーションの徹底

    「Think Globally, Act Locally」の考え方に基づき、グローバルとローカルの両視点で事業展開を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,582人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は859万円で、9期前と比べて+19.2%平均年齢は47.1歳、平均勤続年数は17.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,691
2018年3月1,759
2019年3月72045.317.31,846
2020年3月70545.817.21,876
2021年3月70946.718.01,800
2022年3月71747.118.31,772
2023年3月79146.817.81,682
2024年3月85246.917.91,670
2025年3月86746.717.41,536371
2026年3月85947.117.71,582449

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率91.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社16(国内 7 / 海外 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社工場 — HAI DUONG PRO VIETNAM4,360百万円
シール 製品事業
賃貸設備・研究所等 — 奈良県五條市等3,805百万円
シール製品事業 機能樹脂製品事業
田原工場 — 愛知県田原市2,541百万円
機能樹脂 製品事業
南部サイエンスパーク支社他 — KAOHSIUNG CITY TAIWAN2,540百万円
シール 製品事業 機能樹脂 製品事業
本社工場 — GYEONGGI-DO KOREA2,080百万円
シール 製品事業
M・R・Tセンター — 東京都町田市1,587百万円
シール製品事業 機能樹脂製品事業
本社工場 — 奈良県五條市1,576百万円
シール 製品事業
本社工場 — 愛知県新城市他1,097百万円
シール 製品事業 機能樹脂 製品事業
本社 — CALIFORNIA U.S.A577百万円
シール 製品事業
本社工場 — SAMUTPRAKARN THAILAND486百万円
シール 製品事業
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱バルカーテクノ
    東京都品川区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱バルカー シール ソリューションズ
    奈良県五條市
    議決権100.0%
  • 国内
    九州バルカー㈱
    福岡県飯塚市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱バルカーミカワフロンテック
    愛知県新城市
    議決権100.0%
  • 国内
    バルカートルクシステム㈱
    愛知県大府市
    議決権100.0%
  • 海外
    VALQUA AMERICA,INC.
    CALIFORNIA U.S.A.
    議決権100.0%
  • 海外
    VALQUA NGC,INC.
    TEXAS U.S.A.
    議決権100.0%
  • 海外
    バルカー(上海)貿易 有限公司
    SHANGHAI CHINA
    議決権100.0%
  • 海外
    VALQUA KOREA CO.,LTD.
    SEOUL KOREA
    議決権100.0%
  • 海外
    台湾バルカー国際股份 有限公司
    KAOHSIUNG CITY TAIWAN
    議決権100.0%
  • 海外
    VALQUA VIETNAM CO.,LTD.
    HAI DUONG PRO VIETNAM
    議決権100.0%
  • 海外
    VALQUA ADVANCED VIETNAM CO.,LTD.
    HAI DUONG PRO VIETNAM
    議決権100.0%
残りのグループ会社4社を開く
  • VALQUA INDUSTRIES (THAILAND),LTD.SAMUTPRAKARN THAILAND95%
  • VALQUA INDUSTRIES SINGAPORE PTE.LTD.SINGAPORE100%
  • ㈱新晃製作所愛知県名古屋市南区20%
  • ㈱オーエヌエラストマー福島県東白川郡棚倉町20%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は586億円営業利益71億円前期と比べると減収増益で、売上が-2.5%、利益が+24.6%。

売上高
-2.5%
586億円
営業利益
+24.6%
71億円
純利益
+8.5%
51億円
営業利益率
12.1%
前期比 +2.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高690億円586億円
営業利益110億円71億円
純利益87億円51億円
1株あたり配当¥200¥200

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は172億円、営業利益は29億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+11.0%、営業利益は+45.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q16513
2024年1Q1552012.914
2024年2Q1571912.113
2024年3Q1501510.013
2024年4Q1559
2025年2Q301299.620
2025年4Q300289.327
2026年2Q2713211.826
2026年4Q3153912.425
2027年1Q1722916.933

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は378億円から586億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は12.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
九州バルカー株式会社において、太陽光発電システムによる売電を開始。米国のNISSHIN GULF COAST,INC.(現VALQUA NGC,INC.(現連結子会社))の株式を取得。シンガポールにVALQUA INDUSTRIES SINGAPORE PTE.LTD.(現連結子会社)を設立。
2013年3月378148
2014年3月3942314
2015年3月4003118
2016年3月4113118
2017年3月4363923
2018年3月4765538
2019年3月5125841
2020年3月4824329
台湾バルカー国際股份有限公司(現連結子会社)において、台湾高雄市に工場を新設移転。
2021年3月4473731
2022年3月5327248
2023年3月6229067
2024年3月6177449
株式会社バルカーミカワフロンテックにおいて、愛知県田原市にふっ素樹脂ライニングタンク新工場竣工。トルクシステム株式会社(現バルカートルクシステム株式会社(現連結子会社))の全株式を取得。株式会社バルカーエスイーエスの清算結了。バルカーシール(上海)有限公司の全出資持分を譲渡。ベトナムにVALQUA VIETNAM CO.,LTD.の新工場における事業を新設分割により継承したVALQUA ADVANCED VIETNAM CO.,LTD.を設立。
2025年3月60157609.547
2026年3月586717012.151

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高586億円のうち、営業利益として残るのは71億円12.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は51億円、売上の8.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金57.3%336億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.5%179億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.1%71億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
42.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.8pt
12.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.3pt
8.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.0pt
9.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが50億円、投資CFが−44億円で、差し引きのフリーCFは6億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は79億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月23−9−221457
2014年3月27−18−20946
2015年3月34−10−202450
2016年3月37−17−102060
2017年3月37−21−131662
2018年3月39−12−252764
2019年3月54−20−273470
2020年3月51−28−282366
2021年3月46−23−82380
2022年3月52−37−181581
2023年3月44−13−343182
2024年3月18−489−3064
2025年3月49−4916080
2026年3月50−44−9679

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は834億円。このうち返さなくてよい自己資本が535億円で、自己資本比率は64.1%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月41926215758.8
2014年3月42227714561.9
2015年3月43728914863.1
2016年3月43328514862.8
2017年3月46730815962.7
2018年3月50634616065.3
2019年3月49534415166.2
2020年3月48134913269.3
2021年3月52737315467.7
2022年3月60241019266.0
2023年3月68545722866.0
2024年3月74548725864.7
2025年3月77850527364.9
2026年3月83453529964.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
79億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
319億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
69億円
在庫として抱えている分
負債合計
299億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
94
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中43位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中165位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.9%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.1%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.1%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.5%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥6,470で、1年前と比べて+75.7%過去52週の値幅のなかでは57%の位置にある。

¥6,470-4.1%1ヶ月-6.2%1年+75.7%時価総額1,209億円
過去52週の値幅
安値¥3,545高値¥8,660

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.2倍
PER (会社予想)13.1倍
PBR2.03倍
配当利回り3.09%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に6340円で、前日比5.37%下落した。1ヶ月では-1.86%と小幅下落に留まるが、25日線(6677円)を下回っており、上値は重い。52週高値8660円からは26.8%下落しているが、年初来では+76.06%と高いパフォーマンス。RSI55.9と中立圏で、出来高は7万株前後と低調で方向感に欠ける。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 45/100)

PER実績21.0倍は業界平均17.6倍を上回りやや割高感があるが、予想PER12.4倍と低下見込み。PBR2.01倍は業界平均1.36倍を上回る。ROE9.9%は業界平均を上回る可能性があり、配当利回り3.27%は業界平均2.80%を上回る。成長性と収益性を考慮するとほぼ妥当な水準。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.2倍17.8倍
PER (予想)13.1倍
PBR2.03倍1.41倍
ROE9.9%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

発電・半導体向け需要と省エネ・メンテナンス需要の拡大が期待される一方、受注変動や原材料高がリスク。強気派は技術力と保守需要の安定性を評価するが、弱気派は売上高減少や業績停滞を懸念。

プラスに働く材料7
  • 高い技術力と顧客基盤

    発電プラントや半導体向けで高いシェア、切り替え困難。

  • 省エネ・保守需要の追い風

    既存プラントの保守・省エネ改修需要が増加。

  • 強固な財務と株主還元

    自己資本比率高く、配当利回り3.27%、自己株買いも実施。

  • 営業利益率の大幅改善通年影響

    営業利益率9.48%→12.12%へ上昇、高付加価値品の構成比向上

  • 将来PER12.4倍の割安感次期決算影響

    予想PER12.4倍、同業平均比割安、収益拡大でバリュエーション修正

  • 旺盛な受注環境(半導体向け)継続影響

    半導体製造装置向けシール材需要堅調、FY2026営業利益71億へ

  • 自社株買い実施の可能性不定影響

    ROE10%近く、キャッシュフロー良好、株主還元強化余地

マイナスに働く材料7
  • 売上高減少傾向

    2023/3期以降、売上高が減少しており成長が鈍い。

  • 原材料高と受注変動

    樹脂原料高が採算を圧迫、半導体市況変動の影響も。

  • 大型案件の不確実性

    発電所建設や半導体投資の遅延リスクがある。

  • 売上高の減少トレンド通年影響

    売上高617→601→586億と3期連続減、需要減退の兆候

  • 半導体市況の変動リスク不定影響

    顧客の設備投資調整で受注減、営業利益が7割減少する可能性(過去事例)

  • 原材料高騰によるコスト増継続影響

    フッ素樹脂など原燃料高が利益圧迫、営業利益率拡大を阻害

  • 外国人株主売り決算後影響

    外国人保有16.7%、年初来高値圏で利益確定売り

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高を占う先行指標。
営業利益率
原材料高の影響と収益性を確認。
半導体向け売上高
成長セグメントの動向を把握。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり200で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.09%。

年間配当
¥200
1株あたり
配当利回り
3.09%
いまの株価に対して
配当性向
38.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月75154.7
2018年3月8513.349.2
2019年3月9511.865.0
2020年3月1005.382.0
2021年3月90−10.076.3
2022年3月12538.967.3
2023年3月15020.052.1
2024年3月1500.087.2
2025年3月1500.051.2
2026年3月1500.038.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥200

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ14,347人。区分でいちばん多いのは個人・その他48.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.2%を占め、残る65.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他44.746.848.946.852.048.3
金融機関27.528.827.233.129.828.3
外国法人18.614.313.511.910.416.7
事業法人6.86.87.05.86.25.9
自己株式5.55.36.15.95.85.7
証券会社2.23.03.12.41.60.8
外国人個人0.20.20.20.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.75
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.61
03STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)7.42
04バルカー東京共栄会3.26
05株式会社三井住友銀行2.87
06瀧澤 利一2.17
07三井住友信託銀行株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.14
08ダイキン工業株式会社1.52
09バルカー大阪共栄会1.52
10瀧澤 椎子1.30

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-22
    三井住友信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    2.14%
  • 2026-06-04
    三井住友信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    2.14%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+514%、1株純資産は14期で+117%。直近期のROEは9.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月471,3973.425.0135.1
2014年3月771,4775.318.681.8
2015年3月1021,5596.715.356.1
2016年3月991,5376.414.961.7
2017年3月1331,6578.313.8154.7
2018年3月2171,87012.313.649.2
2019年3月2321,86812.49.565.0
2020年3月1661,8938.810.682.0
2021年3月1752,0209.012.276.3
2022年3月2742,24712.89.767.3
2023年3月3822,57515.99.052.1
2024年3月2792,74310.518.487.2
2025年3月2662,8699.511.751.2
2026年3月2913,0359.915.638.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額446百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約11倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
瀧澤利一代表取締役会長 CEO 兼 CWO65406,000
瀧澤利治代表取締役社長 COO 兼 H&S事業担当3842,000
中澤剛太取締役副社長 CFO 兼 CDO 兼 CRO4613,000
成田学取締役67
齊藤三希子取締役515,000
沓澤浩也取締役671,000
髙昭夫常勤監査役702,000
高橋秀法監査役756,000
戸井川岩夫監査役73
堤直彦53
八戸孝彦798,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)425080414137193
社外取締役6575710
監査役1181818

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,655字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当企業集団は㈱バルカー(当社)および子会社14社、関連会社3社で構成されており、シール製品事業および機能樹脂製品事業の製造・販売を主な事業としているほか、これらに附帯するサービス業務等を営んでおります。 当社グループにおける事業およびその主要な構成製品と、当社、子会社および関連会社との関係は、次のとおりであります。 セグメントの名称   主要な構成製品   会社名 製造会社   販売およびサービス会社等 シール製品事業   プラント・機器 関連製品 エラストマー製品 自動車部品 その他シール製品   (国内) ㈱バルカー シール ソリューションズ 九州バルカー㈱ ㈱バルカーミカワフロンテック ㈱新晃製作所 ㈱オーエヌエラストマー 大東パッキング工業㈱ (海外) VALQUA KOREA CO.,LTD. 台湾バルカー国際股份有限公司 VALQUA VIETNAM CO.,LTD. VALQUA ADVANCED VIETNAM CO.,LTD. VALQUA INDUSTRIES(THAILAND),LTD.     (国内) 当社 ㈱バルカーテクノ 九州バルカー㈱ ㈱バルカーミカワフロンテック バルカートルクシステム㈱ (海外) VALQUA AMERICA INC. VALQUA NGC,INC. バルカー(上海)貿易有限公司 VALQUA KOREA CO.,LTD. 台湾バルカー国際股份有限公司 VALQUA VIETNAM CO.,LTD. VALQUA ADVANCED VIETNAM CO.,LTD. VALQUA INDUSTRIES(THAILAND),LTD. VALQUA INDUSTRIES SINGAPORE PTE.LTD. 機能樹脂製品 事業   ふっ素樹脂製品等     (国内) ㈱バルカーミカワフロンテック (海外) VALQUA NGC,INC. 台湾バルカー国際股份有限公司 VALQUA ADVANCED VIETNAM CO.,LTD. (注)1 バルカートルクシステム㈱は2025年7月31日付で全株式を取得したため連結の範囲に含めております。 2 VALQUA NGC,INC.は、現在会社清算中であります。 3 ㈱バルカーエスイーエスは、清算が結了したことにより連結の範囲から除外しております。 4 バルカーシール(上海)有限公司は、2025年12月10日付で出資持分を全て譲渡したため、連結の範囲から除外しております。 5 バルカー(上海)貿易有限公司は、2026年2月9日に解散および清算の決議を行い、同日より解散および清算の手続きを開始いたしました。 6 VALQUA VIETNAM CO.,LTD.の新工場における事業を2026年3月24日付で新設分割により継承したVALQUA ADVANCED VIETNAM CO.,LTD.を連結の範囲に含めております。 以上に述べた企業集団の状況についての概要図は次のとおりであります。 (注)1 ※印は持分法適用会社であります。 2 VALQUA NGC,INC.は、現在清算中であります。 3 バルカートルクシステム㈱は2025年7月31日付で全株式を取得したため連結の範囲に含めております。 4 ㈱バルカーエスイーエスは、清算が結了したことにより連結の範囲から除外しております。 5 バルカーシール(上海)有限公司は、2025年12月10日付で出資持分を全て譲渡したため、連結の範囲から除外しております。 6 バルカー(上海)貿易有限公司は、2026年2月9日に解散および清算の決議を行い、同日より解散および清算の手続きを開始いたしました。 7 VALQUA VIETNAM CO.,LTD.の新工場における事業を2026年3月24日付で新設分割により継承したVALQUA ADVANCED VIETNAM CO.,LTD.を連結の範囲に含めております。
経営方針・対処すべき課題2,653字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、社名の由来でもある「Value & Quality」をスローガンとして、創業以来、価値ある製品の研究、開発、信頼を生む品質の高い製品の提供に努力してまいりました。そのなかで企業理念として「THE VALQUA WAY」を制定し、それを全グループ社員が共有したうえで、それぞれの業務における指針としております。 (2)経営環境、事業戦略及び優先的に対処すべき課題等 当社グループは、2期目となる中期経営計画“New Frontier 2026”(NF2026)で掲げた「ステークホルダーの最高満足に向けて新たな価値創造に邁進する」という視点に立ち、不透明感が増す事業環境下において収益確保を図りつつ、半導体景況の回復と今後の市場成長に向けた生産拠点の整備・増強などの施策を推進しました。 次期に向けましては、中東、ウクライナ、東アジアをはじめとする国際情勢が不安定な状況にあり、世界経済に影響を及ぼし得る不確実性が高まっております。さらに、当社グループを取り巻く事業環境においても、エネルギーおよび原材料の不足や価格の高騰、人材不足と人件費の上昇など、先行きに対する懸念材料が存在しております。 このような事業環境下におきまして、2027年3月期の当社グループは、3か年中期経営計画NF2026の完遂を目指すとともに「次の100年」における持続的な価値創造づくりの起点となる年度であると考え、以下の基本方針のもと諸戦略を着実かつ迅速に推進してまいります。 (中期経営計画NF2026 基本方針) 《世界の分断が急激に進み デジタル化によるビジネスモデルが激変する環境下において 「THE VALQUA WAY」のもとマルチ視点で ステークホルダーの最高満足に向けて新たな価値創造に邁進しよう》 1.  激変する世界において本質を追求する目線の確立とそれに伴う人材育成 2.  地政学リスクの増大に対応した更なるサプライチェーンの改革と強靭化 3.  デジタルイノベーション加速による新たなAI/ITソリューション事業のマネタイズ 4.「技術流出」の徹底防止と新領域・新技術の見極め 5.「Think Globally, Act Locally」によるグローカリゼーションの徹底 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、売上高および営業利益を重要な経営指標と位置づけております。各期において計画値を設定し、その基準を達成することで持続的な成長を行うとともに企業価値を高めることに注力してまいります。 2027年3月期 経営目標 ・連結売上高  650億円 ・連結営業利益 90億円 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①事業の強化に向けた取り組み シール製品事業につきましては、高い成長が期待される半導体などの先端産業市場におきまして製品供給体制の最適化と生産力強化を完遂し、事業基盤のさらなる強靭化に努めてまいります。また、プラント機器市場におきましては、「シールエンジニアリングサービス」の提供を通じて顧客の安全性向上に寄与するとともに、デジタル技術とAIを融合させたソリューション展開を加速させ、産業界の生産性向上に貢献してまいります。 機能樹脂製品事業につきましては、先端産業市場を最重点領域と位置づけ、戦略的な資源投入と供給網の整備を推進し、急激な需要の変化に対しても確実な供給責任を果たしてまいります。あわせて、デジタルの力を活用して社内の業務プロセス合理化を加速させ、より筋肉質な事業体質を構築することで収益力のさらなる強化を図ってまいります。 なお、地政学リスクへの対応といたしまして、国際情勢の不確実性が当社事業に及ぼす影響を踏まえ、原材料やエネルギー価格の変動、物流の混乱等に備えたリスク管理を継続しております。重要資材に対する安全在庫の確保やサプライチェーン全体の動向把握等を通じて、事業継続性の確保に努めております。 ②サステナビリティ活動の推進と人材開発の強化 当社グループは、企業理念である「THE VALQUA WAY」のもと、グループの健全かつ持続的な成長と持続可能な社会の実現の両立をサステナビリティの基本的な考え方としております。人類の豊かさと地球環境への貢献を目指し、創業100周年に向けたありたい企業像として掲げる「より良き地球市民」の実現に向け、「環境・社会・企業統治」に関する取り組みを積極的に推進しております。 これらの持続可能な社会の実現に向けた取り組みを「VALQUA Sustainable Action」と位置づけ、以下の重点施策を推進することで、基本理念であるValue(価値の創造)およびQuality(品質の向上)の実現につなげてまいります。 1. サステナビリティ経営に資する重要課題の見直し 2. 重要課題ごとの具体的な目標設定と進捗管理 3. コーポレートレポート等を通じた経営戦略とつながるサステナビリティ活動状況の開示拡充 また、当社グループはこれまで一貫して、人材こそが最も重要な経営資源であり競争力の源泉であると位置づけており、世界がかつてない変化と課題に直面する中、「THE VALQUA WAY」を基軸に、「理と利(理念と利益)」の実現を図っております。また、ビジョナリー経営のさらなる強化に向け、「THE VALQUA WAY」の現場への浸透を一層推進するとともに、社員一人ひとりの活性に焦点をあてた「Well-being経営」の実現に向けて、積極的な人材開発を進め、時代の要請と社会的責任を担いうる人材(バルカーパーソン)の育成に努めてまいります。 ③企業倫理の徹底・浸透の拡充 2026年4月22日に公表いたしました当社元従業員による不正行為につきまして、当社は社外専門家をメンバーに加えた調査チームにて調査を行い、その結果に基づき原因究明と再発防止策を策定、実行しております。 再発防止策における、グループでの財務経理業務の統制強化および内部監査の実効性の向上等を通じてガバナンスの強化を着実に進めてまいります。
事業等のリスク5,494字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループは、事業活動に関するリスク管理を所管するリスク管理委員会(委員長:CEO、副委員長:COO及びCRO)を設置し、経営上重要なリスクの抽出・評価および執行におけるリスク管理状況の確認を行い、常務会および取締役会に定期的に報告しております。特に品質、貿易管理、法令遵守、安全・衛生、経済安全保障、情報セキュリティ等のリスクは各専門委員会で管理しており、リスク管理委員会はこれらの活動状況を総合評価の上で全社リスクとして管理しております。以下は、当連結会計年度末において、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローに重要な影響を与えると経営者が認識する主要なリスクと当社の対応です。なお、当社グループは主要取引金融機関との間で合計30億円のコミットメントラインを設定しております。 (1) 地政学的リスク ① 海外事業展開に関するリスク <リスクの内容> 当社グループは、製品の輸出入や海外における現地生産など、幅広く海外で事業を展開しております。こうしたグローバルな事業展開に関するリスクとして、国や地域における政治経済情勢の悪化、各国の法規制の変更、テロ、紛争などの要因による社会的混乱等の地政学的リスクが考えられ、当社グループとしては、適切な対策を講じる努力を継続しております。しかしながら、これらの事象の発生により、当社グループの事業活動に支障をきたし、業績および財政状態に影響を及ぼすおそれがあります。 <リスクへの対応> 当社グループは引き続き、戦略的にグローバル展開をはかりながら同時にカントリーリスクの分散化を図ってまいります。また、特に注意すべき国・地域における有事リスクへの対応として、グループ内で個別に対応方針を定めており、これに則り政治的・社会的状況を定期的にモニタリングしております。なお、米国をはじめとする関税政策の影響については、リスク低減に向けて一定の対応を図っておりますが、当社グループとしましては引き続きその動向を注視し、機動的な対応に努めてまいります。 ② 原材料価格変動と調達に伴うリスク <リスクの内容> 当社グループは、国内外から部品や原材料を購入して製品の製造を行っており、一部の部品や原材料については、市場ニーズに応えるための高い品質・性能を追求する結果、供給が滞った際の代替調達先や十分な物量を確保できない可能性があります。また、テロ、紛争、関税政策などの要因によるグローバルレベルでのエネルギー価格上昇や供給制約などのリスクが考えられます。これらによる需給の逼迫や為替変動などにより調達コストに変化が生じた場合、当社グループの業績および財政状態に影響を与える場合があります。 <リスクへの対応> 当社グループは、これまでも調達のマルチソース化や適時適量の在庫確保などを行ってきましたが、リスクの高まりとともに対象品目の精査が必要との認識のもと重要管理品目の範囲を拡張し、調達・製造・供給リスクの一層の低減に努めております。 (2) 品質に関するリスク <リスクの内容> 想定外の事情による製品の欠陥の発生およびそれに起因する事故の発生、ならびにこれらによるブランドイメージの低下が売上高の減少、収益の悪化原因となり、当社グループの業績および財政状態に影響を与える場合があります。 <リスクへの対応> 当社グループは、社名の由来である「Value & Quality」(価値の創造と品質の向上)を基本理念として、厳格な品質管理基準に従い製品の製造を行っております。また、部門横断的な品質保証委員会を中心とした品質保証体制を構築し、顧客満足を高める品質の向上活動を継続しており、定期的に常務会にその活動が報告されております。なお、万が一事故が発生し多額の賠償費用が必要となる可能性に備え、製造物責任保険(PL保険)に加入しております。 (3) コンプライアンスに関するリスク <リスクの内容> 当社グループはグローバルに事業を展開しており、各国の法令や規則の適用を受けております。法規制の強化やその解釈・運用の変更、政策転換などが起きた場合、対応コストの増加や事業制約を招き、業績や財政に影響を及ぼす可能性があります。また、内部管理体制の強化が不十分で、当社グループや委託先が重大な法令違反を起こした場合、社会的信用やブランドイメージが損なわれ、業績および財政状態に影響する可能性があります。なお、2026年4月22日に公表いたしましたとおり、元従業員による会社資金の着服という不正行為が判明いたしました。現在、同日に公表した再発防止策を着実に実行し、再発防止に努めております。 <リスクへの対応> 当社グループは、各国の法令や規則の変化に対し、外部専門家の助言を受けながら対応しております。不正の排除に向けては、「正正堂堂と」の理念のもと、「コンプライアンス遵守と誠実な行動」を行動指針とし、コンプライアンス委員会を中心に監査・執行の両面から取り組んでおります。定期的なコンプライアンス意識調査により課題を把握し、改善を進めるとともに、報告・相談・通報ルートの活用を促し、早期発見と適切な対応ができる風通しのよい職場づくりに注力しております。 また、社会的課題である人権問題について、バルカーを含む主要な連結グループ会社において人権方針を策定しており、生産・調達に関係した主要取引先に対して人権に関する取り組み状況を把握するためのアンケートを実施し、グループ全体の人権基本方針の周知を図ると共に理解度の確認および人権に関する取り組み状況を確認しております。引き続き、グループ全体で人権に配慮した事業運営の推進に努めてまいります。 (4) 為替相場の変動に伴うリスク <リスクの内容> 為替相場の変動は売上・調達コストおよび海外子会社の資産評価に影響を及ぼし、業績および財政状態に影響を与えるおそれがあります。 <リスクへの対応> 当社グループにおいては、為替変動リスクの低減を図るため、外貨建ての債権と債務の通貨を一致させる取組みを行うなど、取引全体における為替エクスポージャーの抑制に努めております。また為替動向について継続的なモニタリングを実施し、取引規模や為替変動の状況等を踏まえ、必要に応じて為替予約等のヘッジ手段を活用する方針としております。 (5) 他社との業務提携等に伴うリスク <リスクの内容> 当社グループでは、新中期経営計画(NF2026)のもと、新素材・新市場・新事業への展開を加速・推進するため、他社との業務提携やM&Aを積極的に実施しております。しかし、外部環境の変化や戦略の不一致により、計画通りの成果が得られない可能性があり、その場合は当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす場合があります。 <リスクへの対応> 他社との業務提携やM&Aに際しては、投資先や提携先の事業状況や財務状況をデューデリジェンスなどを通じて慎重に評価し、リスクを最小限に抑えるための対策を講じております。また、M&A実行後においてはPMI(買収後の経営統合プロセス)体制を構築し、グループ共通の業務ルール整備や企業風土の醸成を通じてガバナンスの強化を図るとともに、当初計画と実際の成果との乖離を随時確認する取り組みを行っております。 (6) 人材に関するリスク <リスクの内容> 当社グループの中期経営計画(NF2026)の戦略を担う人材や当社の技術優位性を支える高度な専門性を持つ人材、変化を先導するリーダー人材を確保できない場合や、人材の流出を防止できない場合、当社グループの業績および成長計画に影響を与える場合があります。 <リスクへの対応> 当社グループは、「人」を成長の源泉と考え、性別・年齢・経歴・国籍等にとらわれない多様な人材を登用し、人材投資や労働環境・体制の継続的な見直しを実施しております。積極的に中途採用を行っており、デジタル人材やグローバル経験豊富な人材など様々なバックグラウンドをもつ人材が活躍できる環境を整えております。上位職を早いうちから目指せる飛び級制度や、次世代の執行役員、拠点トップ候補などの育成プログラムなどを通じ、挑戦を促す環境づくりを進めており、生産性向上や定着率向上を図っております。また、CWO(チーフウェルビーイングオフィサー)を代表取締役が担い、エンゲージメントサーベイの定期的な実施と、その結果を踏まえた改善やウェルビーイングな職場環境づくりにも積極的に取り組んでおります。 (7) 情報セキュリティに関わるリスク <リスクの内容> 当社グループは、事業を展開するなかで重要な技術情報や取引先・顧客情報、その他様々な情報を保有しております。サイバー攻撃による不正アクセス等の脅威は日々高度化・巧妙化しております。また、人為的なミス等による情報流出やシステム障害に伴う事業中断等のリスクを完全に排除できるものではなく、万が一これらが発生した場合には、当社グループの信用低下やグループの業績および財政状態に影響を与える場合があります。 <リスクへの対応> 当社グループでは、情報セキュリティ委員会が中心となって、グループ全体とサプライチェーンも巻き込んだセキュリティ管理体制および事業継続性の強化に注力しております。情報の外部流出や事業の中断を防止するために、社内ルールの整備、教育、インフラ基盤の強靭化等に努めております。2026年度の具体的な対策として、また、最新のサイバー攻撃動向を踏まえたサプライチェーンリスク評価の拡大を実施し、より広範囲かつ高度な評価を通じてグループ全体のサイバーレジリエンスを継続的に向上させます。システムだけでは対応しきれない万一の事態に備えたサイバー保険への加入やSaaSシステムへのセキュリティ予算も計上いたしました。これらの対策により、前年度の成果を基盤に、より先進的なリスク低減を実現いたします。 (8) 大規模災害等に関するリスク <リスクの内容> 気候変動がもたらす異常気象がサプライチェーンに与える影響や不安定な国際情勢による気候変動対策の後退がエネルギー価格の不透明さを招き、事業に影響を与える場合があります。また、各国の環境法規制強化、または予期せぬ事故や自然災害等により非意図的な環境汚染等が発生した場合、事業活動への制限や多額の対策費用が必要となり、当社グループの業績および財政状態に影響を与える場合があります。 <リスクへの対応> 当社グループは、従業員の安全確保や事業中断に伴う影響の極小化ならびに迅速な事業継続を実現するためのBCP(事業継続計画)を策定しております。また、実践的な初動対応訓練を定期的に行うとともに、必要物資の備蓄や通信手段の確保、ならびに安否確認システムの運用や多様な働き方(リモートワークの推進等)によるリスク分散、極小化に取り組んでおります。 (9) 環境規制・気候変動等の社会課題への対応 <リスクの内容> 気候変動がもたらす異常気象がサプライチェーンに与える影響や不安定な国際情勢による気候変動対策の後退がエネルギー価格の不透明さを招き、事業に影響を与える場合があります。また、各国の環境法規制強化、または予期せぬ事故や自然災害等により非意図的な環境汚染等が発生した場合、事業活動への制限や多額の対策費用が必要となり、当社グループの業績および財政状態に影響を与える場合があります。 <リスクへの対応> 当社グループでは、環境関連リスク管理の強化に向け、環境領域の管轄をSHE(安全・衛生・環境)委員会からサステナビリティ委員会へ移管しました。サステナビリティ委員会は方針の策定・統括を担い、その活動状況は常務会へ定期的に報告されています。また、委員会の下部組織である環境ワーキンググループが、情報収集や法規制動向の監視、部門横断の連携を担当し、委員会の方針と現場の実行を確実に結びつける役割を果たしています。さらに、重要事項については、CEO・COOをはじめとする各部門の執行役員で構成される執行役員会へ報告し、必要な監督および指導を受ける体制としています。 (10) 石綿問題に関するリスク <リスクの内容> 石綿による健康被害について、当社規程に基づく補償金や見舞金の支払いによる費用負担は、限定的なものでありますが、今後も継続する可能性があります。また、健康被害に関して損害賠償請求の訴訟を受けており、当社グループの業績および財政状態に影響を与える場合があります。 <リスクへの対応> 当社グループは、2006年9月1日施行の労働安全衛生法施行令による「アスベスト全面禁止」に先立ち、2006年7月31日をもって一切の石綿製品の供給を停止いたしました。石綿代替品(ノンアスベスト製品)の品揃えは他社に先駆け完了しておりますので、今後ともノンアスベスト製品の強力な販売活動を展開していく所存であります。2006年3月27日施行の「石綿による健康被害の救済に関する法律」に基づく被害者救済策が講じられておりますが、当社といたしましては、以下の措置を継続して講じております。 ・石綿関連の質問や相談に応じるための「相談窓口」の開設 ・従業員および元従業員のうち、希望された方への健康診断の実施 ・当社ホームページでのアスベストに関する情報の開示
経営成績の分析 (MD&A)6,790字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度において当社グループは、2期目となる中期経営計画“New Frontier 2026”(NF2026)で掲げた「ステークホルダーの最高満足に向けて新たな価値創造に邁進する」という視点に立ち、不透明感が増す事業環境下において収益の獲得を図りつつ、半導体景況の回復と今後の市場成長に向けた生産拠点の整備・増強などの施策を推進しました。 当社グループの当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高が585億5千6百万円(前年同期比2.6%減)、営業利益が71億円(同25.3%増)、経常利益が70億1千2百万円(同16.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が51億2千8百万円(同9.7%増)となりました。 当連結会計年度における受注高は603億3千4百万円、当期末の受注残高は128億1千万円となりました。 セグメント別の業績は次のとおりであります。 なお、シリコンウエハーリサイクル事業の事業会社売却に伴い、当連結会計年度から事業セグメントを変更しております。詳細につきましては、第5経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表  注記事項(セグメント情報等)をご参照ください。なお、前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。 (シール製品事業) シール製品事業は、先端産業市場向け高機能シール製品の販売が、特に下期において高水準に推移したことにより、売上高は438億5千8百万円(前年同期比7.1%増)、セグメント利益は66億5百万円(同35.2%増)となりました。 (機能樹脂製品事業) 機能樹脂製品事業は、上半期に先端産業市場向けのフッ素樹脂加工品・タンク、プラント市場向けのフッ素樹脂バルブ・タンクなどの需要が減少し、下半期にそれらが一定の回復をしたものの、売上高は146億9千7百万円(前年同期比10.0%減)にとどまりました。また、事業体制及び生産拠点の見直しに関連する費用の計上を反映し、セグメント利益は4億9千5百万円(前年同期比12.7%減)となりました。 ②財政状態の状況 資産、負債および純資産の概況 当連結会計年度末の資産につきましては、総資産が前連結会計年度末に比べ55億8千2百万円増加し、834億5百万円となりました。 流動資産は479億7千万円となり、15億4千万円増加しました。この主な要因は、原材料及び貯蔵品の増加11億7千1百万円、売掛金の増加10億1百万円、商品及び製品の増加3億6千7百万円、未収入金の減少11億3千9百万円、受取手形の減少6億5千8百万円、電子記録債権の減少3億4千9百万円等によるものであります。 有形固定資産は235億7千9百万円となり、9億5千5百万円増加しました。この主な要因は、建物及び構築物の増加29億4千5百万円、機械装置及び運搬具の増加14億2千6百万円、工具、器具及び備品の増加9千3百万円、建設仮勘定の減少34億3千4百万円等によるものであります。無形固定資産は38億7千2百万円となり、19億9千5百万円増加しました。この主な要因は、顧客関連資産の増加12億8千3百万円、のれんの増加7億8千3百万円等によるものであります。投資その他の資産は79億8千3百万円となり、10億9千1百万円増加しました。この主な要因は、退職給付に係る資産の増加7億9千8百万円、投資有価証券の増加2億4千万円等によるものであります。それらの結果、固定資産は354億3千5百万円となり、40億4千2百万円増加しました。 負債につきましては、前連結会計年度末に比べ25億8千5百万円増加し、298億8千7百万円となりました。流動負債は158億2千4百万円となり、27億4千5百万円減少しました。この主な要因は、短期借入金の減少13億5百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少8億6千4百万円、支払手形及び買掛金の減少7億6千万円等によるものであります。 固定負債は140億6千3百万円となり、53億3千万円増加しました。この主な要因は、長期借入金の増加48億2千万円、繰延税金負債の増加7億2千1百万円等によるものであります。 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ29億9千7百万円増加し、535億1千8百万円となりました。この主な要因は、利益剰余金の増加24億8千6百万円、その他有価証券評価差額金の増加1億7千5百万円、退職給付に係る調整累計額の増加1億6千9百万円等によるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ5千3百万円減少し、当連結会計年度末には79億1千5百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によって得られた資金は、50億2千8百万円(前年同期比3.2%増)となりました。 これは主に、税金等調整前当期純利益67億5千5百万円、減価償却費27億3千6百万円、法人税等の支払額21億6千7百万円、棚卸資産の増加15億2千万円、仕入債務の減少10億5千2百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、43億6千万円(前年同期比10.8%減)となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出44億5千6百万円、連結の範囲の変更を伴う関係会社株式取得による支出17億3千5百万円、無形固定資産の取得による支出4億9千1百万円、補助金の受取額14億9千6百万円、連結の範囲の変更を伴う関係会社出資金の売却による収入4億9千4百万円、有形固定資産の売却による収入3億9千7百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、9億2百万円(前年同期は15億7千3百万円の獲得)となりました。 これは主に、長期借入金の純収入33億5千2百万円、短期借入金の純支出14億1百万円、配当金の支払額26億3千6百万円、リース債務の返済による支出2億1千2百万円等によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 なお当連結会計年度よりセグメント区分を変更しているため、以下の合計額の前年同期比(%)は、前連結会計年度の合計金額から、前連結会計年度に売却したシリコンウエハーリサイクル事業の事業会社に係る数値を除外し、当連結会計年度の合計金額と比較しております。 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) シール製品事業(百万円)   16,907   109.4 機能樹脂製品事業(百万円)   6,050   107.0 合計(百万円)   22,957   108.8 (注) 上記の金額は、販売価格によっております。 b. 仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) シール製品事業(百万円)   12,806   104.9 機能樹脂製品事業(百万円)   6,153   87.7 合計(百万円)   18,959   98.6 c. 受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) シール製品事業   44,369   105.8   7,363   107.5 機能樹脂製品事業   15,964   100.5   5,446   130.3 合 計   60,334   104.4   12,810   116.1 d. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) シール製品事業(百万円)   43,858   107.1 機能樹脂製品事業(百万円)   14,697   90.0 合計(百万円)   58,556   102.2 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.連結経営成績の分析 当社グループの当連結会計年度の売上高は586億円(前期比△2.6%)、営業利益71億円(前期比+25.3%)と減収・増益となりました。減収の要因としては、高機能シール製品の販売が海外を中心に堅調に推移したものの、機能樹脂事業全般の回復が遅延したこと及び国内及び中国子会社の連結除外の影響が挙げられ、これらの国内外子会社の再編成影響を除くと増収となっております。 営業利益については、国内新工場の固定費負担や生産移管コストなどの減益要因があったものの、高機能シール製品の増収に伴う増益に加え、人件費や外部委託費の削減等の固定費低減により前期比で増加いたしました。なおセグメント別売上高及び営業利益の詳細については、「(1)経営成績等の状況の概要②経営成績の状況」に記載しております。 経常利益は、為替差益や持分法投資利益の減少があったものの営業利益の増加により70億円(前期比+16.9%)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、中国事業撤退に伴う事業構造改善費用(特別損失)の計上があった一方で、経常利益の増加により51億円(前期比+9.7%)となりました。 b.連結財政状態の分析 財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要②財政状態の状況」に記載しております。 これらの結果、当社グループの経営上の目標として重要な指標と位置付けている「総資産当期純利益率(ROA)」は6.4%(前年同期比0.2ポイント改善)、「自己資本利益率(ROE)」は9.9%(前年同期比0.4ポイント改善)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度はエラストマー製品等のシール製品事業、ふっ素樹脂製品等の機能樹脂製品事業にて設備投資を実施するなどの既存事業の成長に向けた投資を着実に推進しました。 このように、当社グループにおける主な資金需要は、健全で持続的な成長を実現するための成長投資と考えており、これらの投資資金は、内部留保金の配分とともに、金融機関からの借入金等により充当しております。なお、借入金のうち、短期借入金は、主に営業取引に係る資金調達であり、長期借入金は、主に設備投資に係る資金調達であります。 手許の運転資金につきましては、グループファイナンスを通じて、国内外の連結子会社における余剰資金を当社へ集中し、一元管理を行うことで、資金効率の向上を図っております。 また、現預金残高と有利子負債残高を一定範囲にコントロールし、経営環境の変化に対応するための資金の流動性を確保しながら資金管理を行っております。 当社グループにおける当連結会計年度における流動比率は303.1%(前連結会計年度250.0%)となっており、キャッシュ・フロー対有利子負債比率は3.2倍となりました。直近5ヵ年における以下の数表の通りであります。 第122期 2022年3月期   第123期 2023年3月期   第124期 2024年3月期   第125期 2025年3月期   第126期 2026年3月期 流動比率(%)   261.9   248.5   264.5   250.0   303.1 自己資本比率(%)   66.0   66.0   64.7   64.9   64.1 時価ベースの自己資本比率(%)   78.1   88.3   121.1   70.2   96.1 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(倍)   1.0   1.3   5.7   2.8   3.2 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   84.3   39.5   9.0   22.7   19.6 当社グループでは、業績の大幅な悪化による手許資金減少、或いは生産会社の稼働停止や主要顧客の稼働停止等不測の事態に備え、主要取引銀行との間で30億円のコミットメントラインの締結を行っております。このように、リスクに対応するとともに、今後の事業展開においても、相互関税をめぐる市場の変化等の芽を的確に捉え、スピーディーに対応してまいりたいと考えております。2027年3月期の新規の設備投資は、事業基盤の再構築を目指し、キャッシュ・フローを重視しながら、次なる飛躍に繋げてまいります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。 連結財務諸表の作成に際しては、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発債務の開示、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び予測を行わなければなりません。したがって、当該見積り及び予測については不確実性が存在するため、将来生じる実際の結果はこれらの見積り及び予測と異なる場合があります。 当社は、特に以下の会計上の見積りが当社グループの連結財務諸表に重要な影響を与えるものと考えております。 a. 固定資産の減損処理 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。 b. のれん及び顧客関連資産の評価 企業結合取引により取得したのれんは、被取得企業の今後の事業展開により期待される将来の超過収益力であり、取得原価と被取得企業の識別可能な資産および負債の企業結合日時点の時価との差額で計上しております。また、企業結合により識別した顧客関連資産の時価については、外部の専門家を利用し、企業価値評価で用いられた事業計画を基礎に、顧客関連資産から生み出すことが期待される将来キャッシュ・フローを割り引くインカム・アプローチ(超過収益法)により算出しております。 のれん及び顧客関連資産は、将来の経営環境の変動等に伴う事業計画の進捗状況に影響を受ける可能性があり、主要な仮定である事業計画における予想売上高及び顧客関連資産の金額の算定の基礎となる既存顧客の予想売上高と既存顧客の継続率の見直しが必要となった場合には、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において、のれん及び顧客関連資産等の金額に重要な影響を与える可能性があります。 c. 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を慎重に計上しておりますが、繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積に依存するため、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。

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開示資料

出典

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