概要
アクセルスペースホールディングスは、小型衛星の開発・製造・運用を手掛ける宇宙スタートアップである。2008年の創業以来、顧客専用衛星と自社地球観測衛星コンステレーションの両方を展開し、2025年5月期の連結売上高は16億円、従業員数は182名。東京大学発の技術を基盤に、民生部品の活用や自動運用システムで低コスト・短期間の衛星開発を実現し、政府系機関向けの受注を中心に事業を成長させている。
二つの事業で構成される収益構造
当社グループは、AxelLiner事業とAxelGlobe事業の二つのセグメントで構成される。AxelLiner事業は、顧客のミッションに応じた小型衛星の設計・製造・打上げ・運用をワンストップで提供するアップストリーム事業である。主な顧客は政府系機関で、2025年5月期の同事業の売上高は13億円と全体の83%を占める。AxelGlobe事業は、自社保有の地球観測衛星から得た画像データを販売・解析するダウンストリーム事業で、同期の売上高は2.6億円。両事業のシナジーとして、自社衛星で培った技術をAxelLinerの顧客案件に還元し、さらにエンドユーザーのニーズを衛星設計に反映する循環を形成している。
小型衛星に特化した設計思想と製造体制
創業者の大学時代の研究成果を源泉とする当社は、従来の大型衛星とは異なる小型衛星独自の設計基準を持つ。宇宙用部品ではなく民生部品を積極的に採用し、信頼性を損なわない範囲で環境試験を簡略化することで、開発コストと期間を大幅に削減した。さらに、衛星バス(基本機能を担う構造)と自動運用システムの標準化・汎用化を進め、新規衛星の設計から打上げまで最短1年での実現を目指す。2024年に打上げた「PYXIS」で汎用バスを初搭載したが、電源系統の故障で実証は未完。その後改修を施した「GRUS-3α」を2025年6月に打上げ、軌道上検証中である。
政府系需要を軸に拡大する事業基盤
当社の売上は政府系機関からの委託試験研究が大宗を占める。主なプロジェクトとして、NEDOの「経済安全保障重要技術育成プログラム」に採択された光通信衛星コンステレーションの開発(2031年度まで最大10年間)、NICT委託の次世代小型通信衛星向け光・電波ハイブリッド通信技術の研究開発などがある。また、JAXAの「宇宙戦略基金」や防衛省の衛星コンステレーション予算拡大などの政策追い風も受ける。2025年5月期のAxelLiner事業の売上高は国内100%だが、今後は海外需要も視野に入れている。
赤字が続く財務状況と投資フェーズ
当社は創業以来、研究開発と衛星打上げに先行投資を行うフェーズにあり、2025年5月期の連結営業損失は25億円、親会社株主帰属当期純損失は20億円と赤字が続く。売上高は前期比25%減の16億円に落ち込んだが、これは大型案件の進捗タイミングによる変動が大きいためである。資産は95億円(前期比30%増)に拡大し、うち現金及び現金同等物は41億円。長期借入金を46億円調達し、次世代衛星「GRUS-3」の開発資金に充てている。純資産は30億円と前期比39%減少し、自己資本比率は32%である。
業界の中での役割は小型衛星開発・運用サービス提供者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2026/5期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| AxelLiner事業 | 15億円 | 60.0% | — | — |
| AxelGlobe事業 | 10億円 | 40.0% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01政府系機関(宇宙関連)主力
AxelLiner事業として、顧客向け小型衛星の開発・製造・打上げ・運用をワンストップで提供。政府系機関が主要顧客で、売上の99%以上を占める。
- 衛星バス
- 小型衛星の基本機能を構成するプラットフォーム。標準化・汎用化を進めている。
- 自動運用システム
- 衛星の監視・運用を自動化するクラウドシステム。運用コストを低減する。
02民間企業(農業・インフラ・報道など)準主力
AxelGlobe事業として、自社衛星が撮影した光学画像データの販売、解析サービス、コンサルテーションを提供。農業、インフラモニタリング、環境、報道など幅広い産業で活用される。
日本初の小型衛星コンステレーションサービス
- AxelGlobe タスキング
- 顧客指定の期間・エリアを撮影するサービス。雲が検出された場合は再撮影。
- AxelGlobe モニタリング
- 定期モニタリングサービス。月1回から月6回の頻度で指定エリアを撮影。
- AxelGlobe エマージェンシー
- 災害時などの緊急撮影サービス。最短3時間前まで受け付け、優先データ配信。
- AxelGlobe アーカイブ
- 過去の撮影画像を販売するサービス。低価格で衛星データを利用可能。
- AxelGlobe モザイク
- 雲のない画像を合成するサービス。広域地図作成に利用。
- 撮影サブスクリプション
- シャッター権販売。自由に撮影ができ、必要な画像のみ購入可能。
製品と技術
AxelLiner:顧客専用衛星のワンストップ開発サービス
AxelLiner事業は、顧客の要求に合わせた小型衛星の設計から製造、打上げ手配、軌道上運用までを一括提供する。質量10kg級の超小型衛星から100kg級まで対応可能で、民生部品の活用と試験の簡略化により、従来の大型衛星と比べて開発期間を約3分の1、コストを約10分の1に抑えるとされる。過去の実績として、ウェザーニューズ向け「WNISAT-1/R」、JAXA向け「RAPIS-1」、東京大学主導の「ほどよし1号機」など11機の製造実績を持つ。現在は政府系機関からの受注が売上の99%以上を占め、標準化した汎用バスシステム「GRUSバス」の改良を進めている。
AxelGlobe:自社衛星画像のデータ販売・解析サービス
AxelGlobe事業は、当社が保有・運用する5機の光学地球観測衛星「GRUS-1」シリーズから取得した画像データを販売する。1機あたり観測幅約30km、解像度約2.5m(パンシャープン時)で、農業、土地管理、環境、金融、報道など多分野の顧客に提供。衛星コンステレーションにより、同一地点を高頻度(日本上空なら1日複数回)で撮影可能。データにAI解析などの付加価値を加えたソリューション販売も行う。2025年5月期の売上高は2.6億円と前期比34%減だが、次世代機「GRUS-3」(中分解能)の開発を進め、2027年5月期の打上げを予定している。
自動運用システム:無人化・クラウドベースの衛星管制
当社の衛星運用は、創業以来開発してきた自動運用システムによって無人化・クラウド化されている。地上局との通信可能時間帯に合わせ、夜間・休日を問わず自動でコマンド生成・送信を行い、軽微な異常は自律復旧する。2018年のGRUS-1Aから本格適用し、現在では衝突回避の自動実行機能も実装中。ソフトウェアは衛星搭載用と地上管制用の両方を内製し、設計から運用までの一貫した最適化を実現している。このシステムにより、運用担当者の人的負荷を大幅に低減し、複数衛星の同時運用を効率化している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
輸送用機器のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 民間企業(農業・インフラ・報道など)日本初の小型衛星コンステレーションサービス
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
宇宙インフラの草分け、収益化途上
超小型衛星の開発・運用や地球観測データサービスを提供する宇宙ベンチャー。同業のトヨタ紡織などは自動車内装が主軸で、宇宙事業は小規模。アクセルスペースはスペースワンやJAXA等との連携を強みに、独自の衛星コンステレーションを展開。しかし、売上高は20億円前後と低水準で、営業赤字が続いており、収益化が急務。
強み
- 複数の衛星を軌道投入し、実証・商用サービスで先行。
- 高頻度観測データを提供し、農業・防災などで需要開拓中。
- 宇宙航空研究開発機構などとの協業で、技術・資金面での支援獲得。
- 宇宙インフラ市場は拡大期にあり、早期参入でブランド構築。
課題
- 営業赤字が継続し、2026年5月期も大幅な赤字見通し。
- 売上高20億円程度と業界平均を大きく下回り、規模の経済が働かない。
- 海外衛星スタートアップとの競争激化で、差別化とコスト低減が課題。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
輸送用機器の時価総額近傍。太字がアクセルスペースホールディングス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7292村上開明堂 | 830億円 | 13.1倍 |
| 2 | 7231トピー工業 | 756億円 | 6.7倍 |
| 3 | 5949ユニプレス | 619億円 | — |
| 4 | 7245大同メタル工業 | 547億円 | 12.3倍 |
| 5 | 7102日本車輌製造 | 530億円 | 4.5倍 |
| 6 | 402Aアクセルスペースホールディングス | 347億円 | — |
| 7 | 7238曙ブレーキ工業 | 296億円 | 31.7倍 |
| 8 | 7018内海造船 | 283億円 | 9.2倍 |
| 9 | 6584三櫻工業 | 280億円 | 17.7倍 |
| 10 | 7318セレンディップ・ホールディングス | 250億円 | 5.7倍 |
| 11 | 7317松屋アールアンドディ | 236億円 | 15.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 12件
大学発の技術を核に創業した2008年
2008年8月、東京大学と東京工業大学(現・東京科学大学)の小型衛星研究を背景に、中村友哉、永島隆、宮下直己らが東京都文京区に株式会社アクセルスペースを設立。同年、株式会社ウェザーニューズと超小型気象衛星「WNISAT-1」の製作契約を締結し、初の受注を獲得した。創業当初から、宇宙でも利用可能な民生部品を選定するノウハウを蓄積し、低コストで短期間の衛星開発を目指す方針を打ち立てた。
初の自社衛星打上げと大学プロジェクト参画(2013~2014年)
2013年11月、ウェザーニューズ向けの超小型衛星「WNISAT-1」(質量約10kg)を打上げ、日本初の民間気象衛星として運用を開始(2024年2月まで)。2014年11月には、内閣府の最先端研究開発支援プログラムの一環として東京大学主導の「ほどよし1号機」を打上げ、超小型衛星のビジネス実証に成功。これらのプロジェクトを通じて、衛星開発・運用の実績と信頼性工学の知見を獲得した。
政府系受注と自社衛星コンステレーション構築(2016~2019年)
2016年、JAXAから技術実証衛星「RAPIS-1」の開発・運用契約を受託。スタートアップによる政府系衛星の受託は国内初の事例となった。2019年1月、イプシロンロケット4号機で打上げ、約1年半の軌道上実証を成功裡に完了した。並行して2018年12月、自社地球観測衛星「GRUS初号機(GRUS-1A)」を打上げ、2019年5月にAxelGlobe事業を本格開始。単機での画像データ販売サービスを立ち上げた。
4機同時打上げでコンステレーション化(2021年)
2021年、GRUS-1B・1C・1D・1Eの4機を同時打上げ、5機体制の地球観測衛星コンステレーションを日本で初めて構築。同一地点の高頻度観測や冗長性の確保が可能となった。ただし、GRUS-1Eは姿勢制御の不具合で商用運用を停止し、復旧作業中である。この年、売上高は4億円と前期比倍増したが、研究開発投資の増加により純損失は17億円に拡大した。
汎用バス開発と大型プロジェクト受注(2023~2025年)
2023年3月、NEDOの「経済安全保障重要技術育成プログラム」に採択され、光通信衛星コンステレーションの基盤技術開発(最大10年間)を受注。同年7月にはミスミ、由紀ホールディングス、キャリムエンジニアリングと宇宙機製造アライアンスを締結し、衛星の並行製造・効率化に着手。2024年3月、汎用バス初搭載の「PYXIS」を打上げたが電源系統故障で通信断絶。2025年6月、改修を施した「GRUS-3α」を打上げ、軌道上検証を開始している。
年表12件を開く
2000年代
- 2008年8月創業小型衛星の活用により多くの人に宇宙が当たり前に使われる社会の実現を目指して、東京都文京区に株式会社アクセルスペースを設立
- 2008年8月株式会社ウェザーニューズと超小型衛星「WNISAT-1」(注1)の製作に係る契約締結
- 2009年5月千葉県柏市柏の葉に事業所を開設
2010年代
- 2011年3月業務拡大により、東京都千代田区神田小川町に本店及び事業所を移転
- 2013年11月株式会社ウェザーニューズより受注した北極海航路監視用超小型衛星「WNISAT-1」を打上げ
- 2014年11月東京大学主導のプロジェクト(内閣府最先端研究開発支援プログラムに採択)の一環で、ビジネス実証用超小型衛星「ほどよし1号機」を打上げ
- 2017年4月業務拡大により、東京都中央区日本橋本町に本店及び事業所を移転
- 2017年7月「WNISAT-1」の後続機である超小型衛星「WNISAT-1R」を打上げ
- 2018年5月業務拡大により、サテライトオフィスとして東京都中央区日本橋室町に事業所を開設
- 2018年12月衛星画像データ等を利活用する地球観測プラットフォームであるAxelGlobe事業に供する自社所有の小型衛星「GRUS初号機(GRUS-1A)」(注2)を打上げ
- 2019年1月国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」という。)より受注した小型実証衛星「RAPIS-1」(注3)を打上げ
- 2019年5月自社衛星にて撮影した画像データを販売及び衛星画像を使ったサービスを提供するAxelGlobe事業を開始
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/5期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。
- GRUS-3追加機数2027年5月期まで最大7機
- 高分解能衛星画像の地上分解能50cm以下
- 高分解能衛星導入機数2028年5月期以降まで3機
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
アップストリーム・ダウンストリーム両輪の展開
AxelLiner事業とAxelGlobe事業の両方を推進し、量産効果・開発ノウハウ活用・エンドユーザーニーズのフィードバックにより競争優位性を高める。
- 02
汎用バスシステムの確立と開発期間短縮
過去の専用衛星開発で培った技術をベースに、多様なミッションに対応可能な汎用バスシステムを確立し、衛星開発から打上げまでを最短1年に短縮する。
- 03
ソフトウエアによるユーザーエクスペリエンス革新
顧客との窓口ソフト「AxelLiner Terminal」を提供し、事業設計から軌道上運用までの全フェーズをデジタル化・省力化する。
- 04
AxelGlobe事業の3軸成長戦略
中分解能衛星GRUSの撮影能力増強、高分解能衛星投入、特定産業向けソリューション強化の3軸で成長を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で218人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は812万円で、1期前と比べて+13.9%。平均年齢は44.8歳、平均勤続年数は1.7年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年5月 | 713 | 42.4 | 2.5 | 182 | −1,374 |
| 2026年5月 | 812 | 44.8 | 1.7 | 218 | −1,743 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社アクセルスペース(注)1・2・3東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社アクセルスペースディフェンス&インテリジェンス(注)5東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年5月期の売上高は25億円、営業利益は-38億円。前期と比べると増収で、売上が+56.3%。
会社が出している今期の予想2027年5月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 90億円 | 25億円 |
| 営業利益 | -8億円 | -38億円 |
| 純利益 | -2億円 | -41億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
半期ごとの推移
2期分
直近は2026年下期で、売上は19億円、営業利益は−16億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年上期 | 6 | −22 | −366.7 | −22 |
| 2026年下期 | 19 | −16 | −84.2 | −19 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2021年5月期からの6期で、売上は2億円から25億円へ12.5倍に増えた。直近期の営業利益率は-152.0%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年5月 | 2 | — | 0 | — | 0 |
| 2022年5月 | 4 | — | −11 | — | −17 |
| 2023年5月 | 13 | — | −13 | — | −13 |
| 2024年5月 | 21 | −25 | −25 | −119.0 | −32 |
| 2025年5月 | 16 | −25 | −18 | −156.3 | −20 |
| 2026年5月 | 25 | −38 | −37 | −152.0 | −41 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年5月期
売上高25億円のうち、営業利益として残るのは-38億円で-152.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-41億円、売上の-164.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.0%17億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金184.0%46億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-152.0%-38億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2026年5月期は営業CFが−51億円、投資CFが−21億円で、差し引きのフリーCFは−72億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は47億円で、売上の22.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年5月 | −13 | −1 | — | −14 | 17 |
| 2023年5月 | −12 | 0 | 9 | −12 | 14 |
| 2024年5月 | −26 | −10 | 64 | −36 | 42 |
| 2025年5月 | −43 | −2 | 44 | −45 | 41 |
| 2026年5月 | −51 | −21 | 78 | −72 | 47 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2026年5月期の総資産は146億円。このうち返さなくてよい自己資本が70億円で、自己資本比率は47.7%(業種中央値53.0%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2021年5月 | 54 | 53 | 1 | 97.8 |
| 2022年5月 | 33 | 23 | 10 | 69.5 |
| 2023年5月 | 29 | 19 | 10 | 66.5 |
| 2024年5月 | 74 | 50 | 24 | 67.7 |
| 2025年5月 | 95 | 30 | 65 | 31.8 |
| 2026年5月 | 146 | 70 | 76 | 47.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
輸送用機器 82社との比較
同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で82社中3位あたり、逆に低いのは自己資本比率で82社中50位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月3日の終値
直近の終値は¥521で、1年前と比べて-36.3%。過去52週の値幅のなかでは18%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 4.96倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月19日に前日比5.61%安の505円と急落しましたが、8月上旬からの上昇基調は維持しています。直近1カ月では10.5%高と堅調で、8月17日に549円の戻り高値を付けました。ただし年初来高値1141円からは約56%下の水準で、上値は重いです。RSIは69.9と買われすぎ圏に近く、短期的な調整リスクがあります。出来高は8月8日に大量の出来高を記録後、増加傾向が続いており、売買が活発です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
同社は宇宙産業の成長を背景に、小型衛星の需要拡大が期待される一方、現時点では営業赤字が続き、財務基盤が脆弱。強気派は「衛星コンステレーション時代の到来で受注拡大」と見るが、弱気派は「競争激化と技術陳腐化リスク、資金調達懸念」を指摘する。PERは算出不能、PBR4.38倍と割高感があり、収益化のタイミングが論点。
- 宇宙市場の成長
衛星コンステレーション需要拡大で受注増加の余地大。
- 技術優位性
小型衛星の量産化技術と軌道実績が差別化。
- 政府支援
防衛・宇宙政策の後押しで官需が安定。
- 赤字継続リスク
2026/5期も営業赤字予想、資金調達リスク。
- 競争激化
国内外の宇宙ベンチャー・大手参入で価格競争。
- 評価の高さ
PBR4.38倍と収益化未確立ながら割高。
- 受注高
- 将来収益の先行指標、衛星販売台数。
- 営業損益
- 赤字縮小ペース、収益化の目途。
株主
有価証券報告書より
2026年5月期末の株主数は延べ36,246人。区分でいちばん多いのは個人・その他で60.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が15.4%を占め、残る84.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2025年5月% | 2026年5月% |
|---|---|---|
| 個人・その他 | 22.8 | 60.7 |
| 証券会社 | — | 13.1 |
| 外国法人 | — | 10.6 |
| 事業法人 | 73.8 | 9.9 |
| 金融機関 | 3.4 | 5.5 |
| 外国人個人 | — | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 楽天証券株式会社共有口 | 4.96 |
| 02 | 中村 友哉 | 4.35 |
| 03 | 永島 隆 | 3.39 |
| 04 | UntroD野村クロスオーバーインパクトファンド投資事業有限責任組合 | 3.20 |
| 05 | JPモルガン証券株式会社 | 3.16 |
| 06 | 株式会社SpaceCompass | 2.88 |
| 07 | Kepple Liquidity1号投資事業有限責任組合 | 2.54 |
| 08 | SBI Ventures Three合同会社 | 2.24 |
| 09 | 特定金外信託受託者株式会社SMBC信託銀行 | 2.20 |
| 10 | BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 2.17 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-13SBI Ventures Two株式会社新規の大量保有報告4.98%-0.09pt
- 2026-07-28SBI Ventures Two株式会社新規の大量保有報告5.07%-0.24pt
- 2026-07-16SBI Ventures Two株式会社新規の大量保有報告0.25%
- 2026-07-10SBI Ventures Two株式会社新規の大量保有報告0.25%
- 2026-05-26グローバル・ブレイン株式会社新規の大量保有報告3.91%-1.05pt
- 2026-05-13グローバル・ブレイン株式会社新規の大量保有報告4.96%-0.16pt
- 2026-05-08グローバル・ブレイン株式会社新規の大量保有報告5.12%-1.02pt
- 2026-04-23グローバル・ブレイン株式会社新規の大量保有報告6.14%-1.04pt
- 2026-04-16グローバル・ブレイン株式会社新規の大量保有報告7.18%-1.00pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で−878%、1株純資産は2期で+50%。直近期のROEは0.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2021年5月 | 8 | — |
| 2022年5月 | −11,058 | — |
| 2023年5月 | −44 | — |
| 2024年5月 | −86 | — |
| 2025年5月 | −45 | 70 |
| 2026年5月 | −66 | 105 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/5期の役員報酬は総額86百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 中村友哉 | 代表取締役 | 46 | 2,900,000 |
| 折原大吾 | 取締役 | 54 | — |
| 鎌田富久 | 取締役(社外) | 65 | 280,000 |
| 向井千秋 | 取締役(社外) | 74 | — |
| 杉山全功 | 取締役(社外) | 61 | — |
| 佐藤裕 | 常勤監査役 | 61 | — |
| 小幡映未子 | 監査役(非常勤) | 54 | — |
| 原田誠司 | 監査役(非常勤) | 67 | — |
役員報酬の内訳2026/5期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 57 | 57 | 19 |
| 社外監査役 | 4 | 18 | 18 | 5 |
| 社外取締役 | 3 | 11 | 11 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/5期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容11,682字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題11,542字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク27,514字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)9,637字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2026年5月期 通期 決算補足説明資料2026-07-14
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