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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

曙ブレーキ工業

AKEBONO BRAKE INDUSTRY CO.,LTD.7238 · Prime · 輸送用機器

自動車用ブレーキで国内最大手の一角。ディスクブレーキ、ドラムブレーキ、パッドなどをグローバルに供給。

概要

曙ブレーキ工業は、自動車用ブレーキシステムの専業メーカーであり、ディスクブレーキ、ドラムブレーキ、摩擦材(パッド、ライニング)を主力製品とする。2026年3月期の連結売上高は1,601億円、従業員数は5,096人。東京証券取引所プライム市場に上場(1961年上場)。トヨタ自動車をはじめ国内外の完成車メーカーに供給し、世界トップクラスのブレーキ部品専業メーカーとして知られる。近年は電動車向け回生協調ブレーキなどにも注力している。

6つの地域セグメントで構成されるグローバル体制

曙ブレーキ工業グループは、日本、北米、欧州、中国、タイ、インドネシアの6地域で事業を展開する。日本セグメントでは、当社が販売・研究開発を担い、曙ブレーキ岩槻製造、曙ブレーキ山形製造、曙ブレーキ福島製造、曙ブレーキ山陽製造の4社が製造を行う。北米はAkebono Brake CorporationとAkebono Brake Mexico S.A. de C.V.が製造・販売を担当。欧州はスロバキアのAkebono Brake Slovakia s.r.o.がディスクブレーキを製造する。中国では曙光制動器(蘇州)有限公司がパッド、広州曙光制動器有限公司がディスク・ドラムブレーキを手掛ける。タイはAkebono Brake (Thailand)と鋳造子会社が、インドネシアはPT. Akebono Brake Astra Indonesiaとベトナム子会社が四輪・二輪車用製品を供給する。2026年3月期のセグメント売上高は日本648億円、北米493億円、欧州92億円、中国127億円、タイ77億円、インドネシア248億円。北米は営業損失32億円と赤字が続く課題地域である。

ブレーキ専業メーカーとしての製品ラインアップ

同社の製品は大きく分けて、ディスクブレーキ、ドラムブレーキ、摩擦材(パッド、ライニング)、クラッチフェーシング、ホイールシリンダー、マスターシリンダーなどがある。ディスクブレーキは乗用車から大型商用車まで幅広く対応し、AD型ディスクブレーキは1982年に日本機械学会賞を受賞した。摩擦材はノンアスベスト化に対応し、高い制動性能と耐摩耗性を実現。産業機械・鉄道車両用ブレーキも手掛け、事業ポートフォリオを多角化している。近年は電動車向け回生協調ブレーキや、電動パーキングブレーキのモータギヤユニットを開発し、2024年には日本機械学会賞(技術)を受賞している。補修品(アフターマーケット)向け供給も強みの一つである。

収益構造と中期経営計画の課題

2026年3月期の連結営業利益は56億円(対前期比78.2%増)、営業利益率3.5%。セグメント別では日本(45億円)、中国(11億円)、タイ(10億円)、インドネシア(19億円)が黒字だが、北米(△32億円)と欧州(1億円、実質低調)が課題。北米はエリザベスタウン工場の閉鎖や関税影響で赤字が継続。2025年8月に公表した中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)では「基盤再構築」を掲げ、2027年度に営業利益80億円、営業利益率6%、フリーキャッシュフロー60億円を目標とする。さらに次期中計(2029年3月期~2031年3月期)では過去最高益(2007年度152億円)の再達成を目指す。主要施策は米国事業の黒字化、国内コスト構造改革、鉄道・補修品の拡販である。

連結子会社18社から成るグループ体制

当社グループは、曙ブレーキ工業(持株会社相当)と連結子会社18社、非連結子会社1社、持分法非適用の関連会社2社で構成される。国内では曙ブレーキ岩槻製造、曙ブレーキ山形製造、曙ブレーキ福島製造、曙ブレーキ山陽製造の4製造子会社が中核。物流は㈱アロックスが担う。海外では北米に2社、欧州に1社、中国に2社、タイに3社(2025年に合弁解消で鋳造子会社が100%子会社化)、インドネシアに1社、ベトナムに1社。さらに、あけぼの123㈱(人材派遣)や㈱アケボノキッズケア(保育園運営)など非製造子会社も有する。グループ全体で研究開発、鋳造、加工、組立、物流、販売まで一貫体制を構築している。

業界の中での役割は自動車用ブレーキサプライヤー(ティア1)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,601億円
営業利益
56億円
営業利益率
3.5%
純利益
18億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
日本596億円37.2%45億円7.6%
北米487億円30.4%-32億円-6.6%
インド ネシア246億円15.4%19億円7.7%
中国115億円7.2%11億円9.6%
欧州86億円5.4%1億円1.2%
タイ71億円4.4%10億円14.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車(日本)主力

国内でディスクブレーキ、ディスクブレーキパッド、ドラムブレーキ、ドラムブレーキライニング、クラッチフェーシング、ホイールシリンダー等を製造。当社が販売・研究開発を担い、連結子会社が製造を行う。産業機械・鉄道車両用ブレーキも含む。

主な製品・サービス7
ディスクブレーキ
自動車の制動に用いるディスクブレーキアセンブリ。
ディスクブレーキパッド
ディスクブレーキ用の摩擦材を備えたパッド。
ドラムブレーキ
ドラム式ブレーキアセンブリ。
ドラムブレーキライニング
ドラムブレーキ用の摩擦材ライニング。
クラッチフェーシング
クラッチ用の摩擦材。
ホイールシリンダー
ドラムブレーキ内でブレーキシューを押し出す油圧シリンダー。
産業機械・鉄道車両用ブレーキ
産業機械や鉄道車両向けのブレーキ製品。

02自動車(北米)主力

Akebono Brake Corporationがディスクブレーキ、ディスクブレーキパッド、ドラムブレーキ等の製造・販売・研究開発を、Akebono Brake Mexico S.A. de C.V.がディスクブレーキ、ドラムブレーキ等の製造・販売を担当。北米市場向けに供給。

主な製品・サービス3
ディスクブレーキ
自動車用ディスクブレーキアセンブリ。
ディスクブレーキパッド
ディスクブレーキ用パッド。
ドラムブレーキ
ドラム式ブレーキアセンブリ。

03自動車(欧州)準主力

Akebono Brake Slovakia s.r.o.がディスクブレーキの製造・販売を担当。欧州市場向け。

主な製品・サービス1
ディスクブレーキ
自動車用ディスクブレーキアセンブリ。

04自動車(中国)準主力

曙光制動器(蘇州)有限公司がディスクブレーキパッドの製造・販売・研究開発を、広州曙光制動器有限公司がディスクブレーキ及びドラムブレーキの製造・販売を担当。中国市場向け。

主な製品・サービス3
ディスクブレーキパッド
ディスクブレーキ用パッド。
ディスクブレーキ
自動車用ディスクブレーキアセンブリ。
ドラムブレーキ
ドラム式ブレーキアセンブリ。

05自動車(タイ)準主力

Akebono Brake (Thailand) Co., Ltd.がディスクブレーキ、ディスクブレーキパッド等の製造・販売を、Akebono Brake Foundry (Thailand) Co., Ltd.がブレーキ用鋳鉄部品の製造・販売を担当。タイ市場及び周辺地域向け。

主な製品・サービス3
ディスクブレーキ
自動車用ディスクブレーキアセンブリ。
ディスクブレーキパッド
ディスクブレーキ用パッド。
ブレーキ用鋳鉄部品
ブレーキ部品の鋳造素材。

06自動車(インドネシア)準主力

PT. Akebono Brake Astra Indonesiaがディスクブレーキ、ディスクブレーキパッド、ドラムブレーキ、ドラムブレーキライニング、マスターシリンダー等の製造・販売を、Akebono Brake Astra Vietnam Co., Ltd.が二輪車用ディスクブレーキ、マスターシリンダーの製造・販売を担当。インドネシア・ベトナム市場向け。

主な製品・サービス5
ディスクブレーキ
四輪・二輪車用ディスクブレーキアセンブリ。
ディスクブレーキパッド
ディスクブレーキ用パッド。
ドラムブレーキ
ドラム式ブレーキアセンブリ。
ドラムブレーキライニング
ドラムブレーキ用摩擦材ライニング。
マスターシリンダー
ブレーキペダルの力を油圧に変換するシリンダー。

製品と技術

ディスクブレーキとAD型の技術的蓄積

曙ブレーキ工業の主力製品はディスクブレーキである。1979年に岩槻製造所で量産を開始したAD型ディスクブレーキは、当時国産初の軽量・高剛性設計で注目され、1982年に日本機械学会賞を受賞した。その後、AD型をベースに様々な派生モデルを開発。現在では乗用車からSUV、トラックまで幅広い車種に対応する。ディスクブレーキはキャリパー、ディスクロータ、パッドから構成されるが、特にキャリパーの剛性設計と制動フィーリングのチューニングに強みを持つ。同社はブレーキシステム全体を一貫開発できる数少ない専業メーカーであり、完成車メーカーと協調して最適な制動性能を追求している。

摩擦材技術:ノンアスベストから高性能パッドへ

同社の摩擦材(ディスクブレーキパッド、ドラムブレーキライニング、クラッチフェーシング)は、創業以来の石綿技術をベースに、環境規制対応でノンアスベスト化を早期に達成。現在はセラミック繊維、アラミド繊維、カーボンなどを配合した高性能摩擦材を開発している。特に、パッド材質の均一性と耐フェード性に優れ、欧州車向け高品位パッドでも実績がある。中国曙光制動器(蘇州)ではパッド専用工場を運営。2022年にグッドデザイン賞を受賞した「NR22」キャリパーは、レース用の高摩擦パッドとの組み合わせで極限の制動力を実現する。一般市販車向けには低ダスト・低鳴き性を両立したパッドもラインアップする。

電動化対応:回生協調ブレーキと電動パーキングブレーキ

電動車の普及に伴い、曙ブレーキ工業は回生協調ブレーキシステムを開発。これはモーター回生と摩擦ブレーキを協調制御し、エネルギー回収効率を最大化するもの。また、2024年に日本機械学会賞(技術)を受賞した「中小型トラック用電動パーキングブレーキのモータギヤユニット」は、従来の機械式パーキングブレーキを電動化し、省スペースと操作性向上を実現。同社はブレーキバイワイヤ技術にも取り組み、将来の完全自動運転に対応する冗長系ブレーキシステムの研究開発を進めている。これらの技術は、同社が摩擦と振動の制御・解析をコアコンピタンスとする企業理念に基づく。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

ブレーキ専業で世界シェア、黒字化進む

曙ブレーキ工業は自動車用ブレーキシステムの専業メーカーで、世界規模でのシェアを有する。売上高は1663億円(24/3)から1601億円(26/3予想)と微減傾向だが、営業利益率は1.92%から3.5%へ改善し、収益性が向上している。同業のトヨタ紡織やユニプレスに比べ規模は小さいが、ブレーキに特化した技術力で差別化。ただし、EVシフトに伴うブレーキ需要の変化や、原材料価格高騰が課題。新興メーカーとの競争もある。

強み

  • 長年培ったブレーキシステムの開発・製造技術で、高品質・高信頼性を誇る。
  • 国内外の自動車メーカーを顧客に持ち、安定した受注が見込める。
  • 営業利益率が1.92%→3.5%と上昇、コスト削減や価格転嫁が奏功している。
  • 半導体不足緩和で世界の自動車生産が回復し、部品需要増加が期待される。

課題

  • EVではブレーキの使用頻度が減るため、需要構造の変化に対応する必要がある。
  • 鉄鋼等の原材料価格高騰が収益を圧迫し、価格転嫁が課題。
  • 売上が3期連続で減少(1663→1617→1601億円)し、成長性に懸念。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字が曙ブレーキ工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16240ヤマシンフィルタ373億円21.7倍
27769リズム330億円13.7倍
35185フコク322億円27.5倍
45957日東精工310億円11.2倍
57628オーハシテクニカ306億円14.6倍
67238曙ブレーキ工業290億円31.1倍
76584三櫻工業285億円18.0倍
84228積水化成品工業281億円12.7倍
97888三光合成274億円36.0倍
107294ヨロズ229億円10.3倍
113501SUMINOE181億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

石綿工業所として創業しブレーキ事業に特化した1929~1960年

1929年、曙石綿工業所として創業し、ウーブンブレーキライニングとクラッチフェーシングの製造を開始した。1936年に曙石綿工業㈱として法人化。1939年には羽生製造所を建設し生産拠点を拡大。1960年には社名を曙ブレーキ工業㈱に改称すると同時に、米国ベンディックス社とブレーキに関する技術援助契約を締結し、本格的な自動車用ブレーキメーカーへの道を歩み始めた。この時期、石綿(アスベスト)を主原料とする摩擦材から出発し、後にノンアスベスト化への対応力を蓄える基盤となった。

上場と国内生産拠点の拡充を進めた1961~1980年代

1961年に東京証券取引所市場第二部に上場。1962年には岩槻製造所(現曙ブレーキ岩槻製造㈱)を稼働。1965年には晝田工業、三菱重工業との共同出資で山陽ブレーキ工業㈱(現曙ブレーキ山陽製造㈱)を設立し、西日本での生産体制を強化。1971年には福島製造所を建設。1979年には岩槻製造所でAD型ディスクブレーキの量産を開始し、1982年には同製品で日本機械学会賞を受賞するなど技術力を高めた。1983年には東京証券取引所市場第一部に指定替えとなり、株式市場での評価を高めた。

北米進出とグローバル展開の加速した1986~2006年

1986年、米国GM社との合弁でAmbrake Corporation(現Akebono Brake, Elizabethtown Plant)を設立し北米生産に参入。1988年にはテストコース「曙ブレーキ・プルービング・グラウンド」(現Ai-Ring)を完成。1994年にはAmak Brake L.L.C.(現Akebono Brake, Glasgow Plant)を設立。1996年にはインドネシアのPT. Tri Dharma Wisesaに資本参加し東南アジアへ進出。1998年にAkebono Corporation (North America)(現Akebono Brake Corporation)を設立し北米統括を強化。2004年にはドイツ現地法人、2006年にはタイ現地法人を設立。この20年間で生産・販売拠点を日米欧アジアに広げ、グローバルサプライヤーとしての地位を固めた。

F1参戦と新技術への挑戦、そして経営危機に至る2007~2019年

2007年、マクラーレンチームのオフィシャルサプライヤーとしてF1に参戦。2008年には館林鋳造所を稼働。2012年にはメキシコ、2014年にはスロバキアに新工場を設立するなど積極投資を続けた。2016年には市販ロードカー用高性能ブレーキの開発で再び日本機械学会賞を受賞。しかし、過剰な設備投資と販売競争激化により収益が悪化。2019年には事業再生ADR手続きを申請・受理し、経営再建に入った。この間、2018年には保育園運営の㈱アケボノキッズケアを設立するなど、多角化も試みた。

事業再生ADRとプライム市場移行を経た2020年代

2019年の事業再生ADR手続き開始後、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第弐号投資事業有限責任組合(JISファンド)からの出資とリファイナンスにより財務基盤を再構築。2022年には東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行したが、流通株式比率が上場維持基準(35%)を下回り、特例適用で2030年3月末までの猶予期間を得ている。2022年には耐久レース用ブレーキキャリパー「NR22」がグッドデザイン賞を受賞。2024年には中小型トラック用電動パーキングブレーキのモータギヤユニット開発で日本機械学会賞を再度受賞し、技術開発力を示した。2024年に事業再生計画期間を終了し、2025年8月には新たな中期経営計画を策定している。

年表31件を開く

1920年代

  • 1929年創業曙石綿工業所を創業、ウーブンブレーキライニング、クラッチフェーシングの製造開始

1930年代

  • 1936年曙石綿工業㈱を設立
  • 1939年羽生製造所建設、稼動開始

1960年代

  • 1960年曙ブレーキ工業㈱に改称 米国ベンディックス社とブレーキに関する技術援助契約を締結
  • 1961年上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 1962年岩槻製造所建設、稼動開始(現曙ブレーキ岩槻製造㈱)
  • 1965年晝田工業㈱、三菱重工業㈱と共同出資で山陽ブレーキ工業㈱を設立(現曙ブレーキ山陽製造㈱)

1970年代

  • 1971年福島製造所建設、稼動開始(現曙ブレーキ福島製造㈱)
  • 1979年岩槻製造所、AD型ディスクブレーキの量産を開始

1980年代

  • 1982年AD型ディスクブレーキ「昭和56年度日本機械学会賞」受賞
  • 1983年上場東京証券取引所市場第一部に上場
  • 1986年米国GM社との合弁会社Ambrake Corporationを設立(現Akebono Brake, Elizabethtown Plant)
  • 1988年テストコース「曙ブレーキ・プルービング・グラウンド」完成(現Ai-Ring)

1990年代

  • 1992年曙ブレーキ山形製造㈱を設立(現連結子会社)
  • 1994年創業米国現地法人Amak Brake L.L.C.を設立(現Akebono Brake, Glasgow Plant)
  • 1996年インドネシアPT. Tri Dharma Wisesaに資本参加(現PT. Akebono Brake Astra Indonesia)
  • 1998年創業米国現地法人Akebono Corporation (North America)設立(現Akebono Brake Corporation)

2000年代

  • 2001年本社新社屋「Akebono Crystal Wing(ACW)」竣工
  • 2003年あけぼの123㈱を設立(現連結子会社)
  • 2004年ドイツ現地法人Akebono Europe GmbHを設立(現連結子会社)ブレーキ博物館「Ai-Museum」完成 中国現地法人 広州曙光制動器有限公司及び曙光制動器(蘇州)有限公司(現連結子会社)を設立
  • 2006年タイ現地法人Akebono Brake (Thailand) Co., Ltd.を設立(現連結子会社)
  • 2007年F1に新規参戦、マクラーレンチームのオフィシャルサプライヤーになる
  • 2008年館林鋳造所稼動開始

2010年代

  • 2011年ベトナム現地法人Akebono Brake Astra Vietnam Co., Ltd.を設立(現連結子会社)
  • 2012年メキシコ現地法人Akebono Brake Mexico S.A. de C.V.を設立(現連結子会社)
  • 2014年スロバキア現地法人Akebono Brake Slovakia s.r.o.を設立(現連結子会社)タイに㈱真岡製作所との合弁会社A&M Casting (Thailand) Co., Ltd.を設立(現 Akebono Brake Foundry (Thailand) Co., Ltd.)
  • 2016年「市販ロードカー用高性能自動車ブレーキの開発と量産化」において「日本機械学会賞(技術)」を受賞
  • 2018年㈱アケボノキッズケア(現連結子会社)を設立し、あけぼの保育園(Ai-Kids)を開園
  • 2019年タイ現地法人Akebono Cooperation (Thailand) Co., Ltd.を設立(現連結子会社)事業再生ADR手続申込・受理

2020年代

  • 2022年東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行 耐久レース用ブレーキキャリパー「NR22」が2022年度グッドデザイン賞を受賞
  • 2024年「中小型トラック用電動パーキングブレーキのモータギヤユニット開発」において「日本機械学会賞(技術)」を受賞 事業再生計画期間終了

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益2028年3月期(2027年度)まで80億円
  • 営業利益率2028年3月期(2027年度)まで6%
  • フリー・キャッシュ・フロー2028年3月期(2027年度)まで60億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    全地域での黒字化達成

    米国事業の黒字化を中心に、全リージョンで黒字化を実現し、外部環境に左右されにくい安定的な収益基盤を構築する。

  2. 02

    コスト構造改革

    国内の自動車用製品を中心に、コスト削減と生産性向上を推進し、収益体質を強化する。

  3. 03

    成長分野への拡販

    鉄道車両用製品や補修品など、即効性のある分野で販売を拡大し、収益源を多様化する。

  4. 04

    次期中計への布石

    高収益事業の拡大や新技術・新商品・新市場への挑戦に向け、中計期間中に必要な準備(仕込み)を行う。

  5. 05

    IR活動の強化

    経営トップがIRに積極的に関与し、投資家との対話を促進。IRサイトの情報発信を充実させ透明性を向上する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,096人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は715万円で、9期前と比べて+3.0%平均年齢は46.0歳、平均勤続年数は20.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月9,457
2018年3月9,240
2019年3月69443.418.58,678
2020年3月62644.219.37,652
2021年3月65143.918.96,299
2022年3月67543.419.35,826
2023年3月69144.819.55,720
2024年3月67945.420.15,548
2025年3月69645.720.55,35158
2026年3月71546.020.85,096110

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社19(国内 10 / 海外 9、うち連結子会社 18) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — インドネシア ジャカルタ市他8,240百万円
インド ネシア
本社 — 米国 ミシガン州他5,526百万円
北米
曙ブレーキ岩槻製造㈱貸与(注)4 — 埼玉県 さいたま市岩槻区5,404百万円
日本
本社 — メキシコ グアナファト州5,247百万円
北米
本社他 — 埼玉県羽生市他3,849百万円
日本
本社 — 中国広東省3,223百万円
中国
本社 — タイ ラチャブリ県1,920百万円
タイ
本社 — スロバキア トレンチーン市1,733百万円
欧州
曙ブレーキ山形製造㈱貸与(注)4 — 山形県寒河江市1,683百万円
日本
開発部門 — 福島県いわき市1,669百万円
日本
ほか7件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    曙ブレーキ山形製造株式会社(注)3
    山形県寒河江市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    曙ブレーキ福島製造株式会社(注)3
    福島県桑折町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    曙ブレーキ岩槻製造株式会社(注)3
    埼玉県さいたま市 岩槻区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    曙ブレーキ山陽製造株式会社(注)3
    岡山県総社市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    あけぼの123株式会社
    埼玉県羽生市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アロックス
    埼玉県さいたま市 岩槻区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アケボノキッズケア
    埼玉県羽生市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Akebono Brake Corporation (注)3,6,7
    米国 ミシガン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Akebono Brake Mexico S.A. de C.V. (注)3
    メキシコ グアナファト州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Akebono Europe GmbH
    独国 ヘッセン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Akebono Brake Slovakia s.r.o. (注)3
    スロバキア トレンチーン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    曙光制動器(蘇州)有限公司(注)3
    中国江蘇省 · 連結子会社
    議決権70.0%
残りのグループ会社7社を開く
  • 広州曙光制動器有限公司中国広東省70%
  • Akebono Brake (Thailand) Co., Ltd. (注)3タイ チョンブリ県100%
  • Akebono Brake Foundry (Thailand) Co.,Ltd. (注)3,8タイ ラチャブリ県100%
  • Akebono Cooperation (Thailand) Co., Ltd.タイ バンコク市100%
  • PT. Akebono Brake Astra Indonesia (注)3,4,6インドネシア ジャカルタ市50%
  • Akebono Brake Astra Vietnam Co., Ltd. (注)4ベトナム ハノイ市50%
  • ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社東京都千代田区51%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,601億円営業利益56億円前期と比べると減収増益で、売上が-1.0%、利益が+80.6%。

売上高
-1.0%
1,601億円
営業利益
+80.6%
56億円
純利益
+800.0%
18億円
営業利益率
3.5%
前期比 +1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,409億円1,601億円
営業利益70億円56億円
純利益25億円18億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は372億円、営業利益は14億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−9.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q411−10
2024年1Q410−1−0.213
2024年2Q402−1−0.2−5
2024年3Q438133.0−6
2024年4Q41333
2025年2Q81491.17
2025年4Q803222.7−5
2026年2Q789232.9−8
2026年4Q812334.126
2027年1Q372143.81

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2,061億円から1,601億円へ78%に減った。直近期の営業利益率は3.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2,061345
スロバキア現地法人Akebono Brake Slovakia s.r.o.を設立(現連結子会社)タイに㈱真岡製作所との合弁会社A&M Casting (Thailand) Co., Ltd.を設立(現 Akebono Brake Foundry (Thailand) Co., Ltd.)
2014年3月2,3677324
2015年3月2,54228−61
2016年3月2,813−68−195
2017年3月2,66184
㈱アケボノキッズケア(現連結子会社)を設立し、あけぼの保育園(Ai-Kids)を開園
2018年3月2,649588
タイ現地法人Akebono Cooperation (Thailand) Co., Ltd.を設立(現連結子会社)事業再生ADR手続申込・受理
2019年3月2,437−28−183
2020年3月1,93311249
2021年3月1,340−18−119
2022年3月1,3556142
2023年3月1,5402310
2024年3月1,6633835
2025年3月1,61731−231.92
2026年3月1,60156483.518

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,601億円のうち、営業利益として残るのは56億円3.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は18億円、売上の1.1%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金88.6%1,418億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.9%127億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.5%56億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
11.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.6pt
3.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.6pt
1.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.0pt
3.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが48億円、投資CFが−24億円で、差し引きのフリーCFは24億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は181億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月76−41−2035207
2014年3月189−203−62−14135
2015年3月102−17758−75124
2016年3月75−101112−26204
2017年3月141−159−28−18156
2018年3月194−111−11383127
2019年3月52−334419188
2020年3月−3−20160−23327
2021年3月56−27−5029296
2022年3月55−22−1133303
2023年3月46−64−17−18255
2024年3月76−35−1941269
2025年3月1460−18574183
2026年3月48−24−924181

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,288億円。このうち返さなくてよい自己資本が576億円で、自己資本比率は39.2%(業種中央値53.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,8665381,32824.9
2014年3月1,9926041,38826.4
2015年3月2,2595991,66023.9
2016年3月2,0443011,74311.6
2017年3月2,0182941,72412.4
2018年3月1,9343151,61914.0
2019年3月1,686791,6071.7
2020年3月1,49053995132.5
2021年3月1,32642690028.1
2022年3月1,39748990830.5
2023年3月1,41350391030.7
2024年3月1,50560590034.8
2025年3月1,28355972438.6
2026年3月1,28857671239.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
181億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
197億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
38億円
在庫として抱えている分
負債合計
712億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
63
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率82社中54位あたり、逆に低いのは自己資本比率82社中66位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.7%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.5%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.2%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
-1.0%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥106で、1年前と比べて-5.4%過去52週の値幅のなかでは3%の位置にある。

¥106-2.8%1ヶ月-5.4%1年-5.4%時価総額290億円
過去52週の値幅
安値¥104高値¥183

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)31.1倍
PER (会社予想)11.5倍
PBR0.56倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月ほぼ横ばい(0%変動)で、8月13日時点で110円。25日移動平均線(109.24円)をわずかに上回るが、75日線(114.53円)と200日線(119.61円)を下回っており、中長期トレンドは弱含み。52週高値183円から約40%下落した一方、52週安値104円からは約6%回復。出来高は7月17日に333万株超と急増した後、8月に入っても概ね200万株前後と高水準を維持しており、売買が活発。7月29日の356万株をピークに、8月13日は215万株と依然大きい。RSIは52と中立。110円前後のもみ合いが続き、方向性が定まらない状態。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

予想PERは11.9倍と業界平均16.87倍を下回り割安感があるが、実績PERは32.26倍と高く、直近の業績は黒字化したばかり。PBRは0.59倍と業界平均1.11倍を大きく下回り割安。ROEは3.7%と低い。配当利回りは0%で無配当だが、配当性向は94.1%と高く、将来の復配可能性はある。業績は改善傾向だが、収益性は低く、割安だが配当は伸び悩み。

指標この会社業種平均
PER (実績)31.1倍16.3倍
PER (予想)11.5倍
PBR0.56倍1.12倍
ROE3.7%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は回復途上だが、収益性は低水準で、ROEは3.7%と資本効率は悪い。強気派は、世界的な自動車生産回復と電動車シフトで回生協調ブレーキの需要が拡大し、技術力で採算が改善するとみる。一方、弱気派は、原材料高や競争激化で利益率が伸び悩み、連結業績は低調で、株価も下落傾向にあると警戒する。焦点は、ブレーキ需要の伸びを利益に転換できるか、そして新興メーカーや部品モジュール化の競争に勝てるか。

プラスに働く材料7
  • 電動車向け需要拡大

    回生協調ブレーキなど高付加価値製品の需要が増えるとみられる

  • 世界生産回復の恩恵

    主要市場の自動車生産台数が回復傾向にあり、受注が増える

  • 技術開発力

    ブレーキ専業としての開発力で他社と差別化できる

  • 営業利益率1.9%→3.5%、収益改善が加速通年影響

    売上高は減収だが営業利益は31→56億円に増加、営業利益率も1.92%→3.50%へ上昇。

  • 予想PER11.9倍、利益回復を織り込む決算発表後影響

    現在PER32.26倍に対し予想PER11.9倍は、市場が大幅増益を予想している。

  • PBR0.59倍、修正余地と資本政策不定影響

    時価総額301億円に対し純資産約510億円、低評価からの見直し余地。

  • 売上高の減収率が2.8%→1.0%に縮小通年影響

    売上高は前々期▲2.8%、前期▲1.0%と減収率が縮小し、需要下げ止まりの兆し。

マイナスに働く材料7
  • 低収益性

    営業利益率は2%未満と低く、価格競争で改善が見込みにくい

  • 業績の不安定さ

    純利益が前年比90%減と大きく変動し、計画未達のリスクがある

  • 競争激化

    海外部品メーカーや新興の電動部品企業が参入しシェアを脅かす

  • 売上高3期連続減収、成長力が弱い通年影響

    売上高は1663→1617→1601億円と3年連続で減少、利益改善ではカバーしきれない。

  • 純利益の変動が大きく、予測が困難決算発表後影響

    純利益は35、2、18億円と乱高下、営業利益の増加ほど安定していない。

  • ROE3.7%と資本効率が低位継続影響

    ROE3.7%では資本コストを賄えず、PBR0.59倍に張り付く可能性。

  • 無配が続き個人投資家の買いが入りにくい次回株主総会影響

    配当利回り0%で、株主への還元がなく、需給の広がりに欠ける。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の進捗を示す。低水準からの回復が投資判断の鍵
電動車向け売上比率
回生協調ブレーキなど高付加価値品の寄与度を測る
受注残高
将来の売上につながる受注の変動を把握するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
94.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2013年3月10529.9
2014年3月100.0
2015年3月100.094.1

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ20,385人。区分でいちばん多いのは個人・その他74.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が20.6%を占め、残る79.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他47.443.244.548.075.574.1
事業法人32.031.532.532.214.714.5
金融機関12.816.116.213.86.16.1
外国法人5.67.24.83.32.73.5
証券会社2.22.01.92.71.01.7
自己株式1.81.81.81.80.90.8
外国人個人0.10.00.10.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第弐号投資事業有限責任組合50.33
02トヨタ自動車株式会社5.66
03いすゞ自動車株式会社4.42
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.31
05曙ブレーキ誠和魂従業員持株会1.08
06林 勇一郎0.84
07セコム株式会社0.73
08伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社0.73
09大塚化学株式会社0.60
10BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCT E PSMPJ(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行)0.59

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-15
    ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社
    変更報告
    77.35%
    +27.03pt
  • 2026-05-12
    ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社
    新規の大量保有報告
    77.35%
    +27.03pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+74%、1株純資産は14期で−66%。直近期のROEは3.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月43511.2108.5529.9
2014年3月183964.925.3
2015年3月−4640594.1
2016年3月−146179
2017年3月31881.4131.0
2018年3月62033.048.7
2019年3月−13722
2020年3月18621096.90.8
2021年3月−89122
2022年3月3115510.45.0
2023年3月71522.220.2
2024年3月262107.25.7
2025年3月11180.3105.9
2026年3月71183.717.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額142百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
長岡宏代表取締役 執行役員社長 CEO646,000
安藤昌明取締役 執行役員616,000
戎野順一取締役44
駒形崇社外取締役50
丹治宏彰社外取締役 監査等委員745,000
河本茂行社外取締役 監査等委員59
片山智裕社外取締役 監査等委員53
石岡修49
柳澤是清取締役 執行役員副社長63
渡邉高夫取締役 監査等委員6652,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)39110033
社外取締役642427

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,349字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社18社、非連結子会社1社及び持分法非適用の関連会社2社で構成されております。営んでいる主な事業内容は、自動車用ブレーキ及び産業機械・鉄道車両用ブレーキの製造及び販売であり、さらに事業に関連する研究開発・物流・サービス等を展開しております。 なお、次の6区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント区分と同一であります。 (1) 日本……………主要な事業内容は、当社が販売、研究開発を行うほか、曙ブレーキ岩槻製造㈱、曙ブレーキ山形製造㈱、曙ブレーキ福島製造㈱、曙ブレーキ山陽製造㈱の各社でディスクブレーキ、ディスクブレーキパッド、ドラムブレーキ、ドラムブレーキライニング、クラッチフェーシング、ホイールシリンダー、産業機械・鉄道車両用ブレーキ等の製造を行っております。また、㈱アロックスが物流を行っております。 (2) 北米……………主要な事業内容は、Akebono Brake Corporationがディスクブレーキ、ディスクブレーキパッド、ドラムブレーキ等の製造、販売及び研究開発を行い、Akebono Brake Mexico S.A. de C.V.がディスクブレーキ、ドラムブレーキ等の製造及び販売を行っております。 (3) 欧州……………主要な事業内容は、Akebono Brake Slovakia s.r.o.がディスクブレーキの製造及び販売を行っております。 (4) 中国……………主要な事業内容は、曙光制動器(蘇州)有限公司がディスクブレーキパッドの製造、販売及び研究開発を行い、広州曙光制動器有限公司がディスクブレーキ及びドラムブレーキの製造及び販売を行っております。 (5) タイ……………主要な事業内容は、Akebono Brake (Thailand) Co., Ltd.がディスクブレーキ、ディスクブレーキパッド等の製造及び販売を行い、Akebono Brake Foundry (Thailand) Co., Ltd.がブレーキ用鋳鉄部品の製造及び販売を行っております。また、Akebono Cooperation (Thailand) Co., Ltd.はブレーキ部品の販売、管理・販売促進等の支援サービス及び研究開発を行っております。 (6) インドネシア…主要な事業内容は、PT. Akebono Brake Astra Indonesiaがディスクブレーキ、ディスクブレーキパッド、ドラムブレーキ、ドラムブレーキライニング、マスターシリンダー等の製造及び販売を行い、Akebono Brake Astra Vietnam Co., Ltd.が二輪車用ディスクブレーキ、マスターシリンダーの製造及び販売を行っております。 (注) Akebono Brake Foundry (Thailand) Co., Ltd.は、2025年12月15日付で合弁契約を終了し、当社の出資比率は74.9%から100%となりました。併せて、A&M Casting (Thailand) Co., Ltd.から名称変更しております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,231字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものでありますが、予測しえない経済状況の変化等、様々な要因があるため、その結果について、当社が保証するものではありません。 (1) 経営方針 当社は、企業理念を、「私達は、『摩擦と振動、その制御と解析』により、ひとつひとつのいのちを守り、育み、支え続けて行きます。」と定めています。この企業理念のもと、モノづくりを通じた新たな価値の創出と、企業価値・株主価値のさらなる向上を目指すとともに、重要保安部品メーカーとして、お客様、株主様、お取引先様、社員、地域社会を含む全てのステークホルダーと、健全で良好な関係を維持・促進し、持続可能な成長、発展を遂げていくことが重要だと考えています。 (2) 対処すべき課題 ① 中期経営計画 ⅰ.中期経営計画の概要 当社グループは、2025年8月7日に中期経営計画(以下、「本中計」といいます。)を発表いたしました。 本中計では、当連結会計年度である2026年3月期から2028年3月期(2025年度から2027年度)までの3年間を「基盤再構築」の期間と定義いたしました。外部環境の変化に左右されにくく、安定的な収益基盤を有する会社になるために、全地域における黒字化を目指し、2027年度には営業利益80億円、営業利益率6%、フリー・キャッシュ・フロー60億円の達成を目標としております。 さらに、2029年3月期から2031年3月期(2028年度から2030年度)を対象とする次期中期経営計画においては、「再成長」期間と位置づけ、当社グループの過去最高益である2007年度の営業利益152億円水準の再達成、並びにその先の持続的成長を目指してまいります。その実現に向け、高収益事業を中心とした事業拡大に加え、新技術・新商品・新市場へ挑戦するとともに、本中計期間中にそのために必要な仕込みを行ってまいります。 これらの戦略を支える土台として、確固とした安全・品質・コンプライアンスのもと、ステークホルダーの皆様から信頼される企業であり続けることが不可欠です。この土台の確立があってはじめて、柱となる各施策を積み上げていくことができると考えています。 本中計における主要施策は以下のとおりです。 第1に、従来より課題となっている、「米国事業の黒字化必達を中心とした、各リージョンにおける黒字化の実現」です。 第2に、国内の自動車用製品を中心とした「コスト構造改革」です。 第3に、鉄道車両用製品及び補修品を中心とした「即効性のある拡販」の実行です。 また、「次期中期経営計画に向けた新技術・新商品・新市場への仕込み」にも取り組んでまいります。 ⅱ.中期経営計画の進捗 本中計1年目にあたる当連結会計年度においては、特に「コスト構造改革」及び「即効性のある拡販」に重点を置き、スピード感をもって取り組んでまいりました。その結果、目標である営業利益40億円、営業利益率2.6%、フリー・キャッシュ・フロー9億円に対し、実績は営業利益56億円、営業利益率3.5%、フリー・キャッシュ・フロー24億円となり、いずれも1年目の目標を上回ることができました。 本中計2年目においては、「米国事業の黒字化必達を中心とした、各リージョンにおける黒字化の実現」により、営業利益70億円、営業利益率5.0%、フリー・キャッシュ・フロー40億円の達成を目指してまいります。 ② 上場維持基準への適合 前連結会計年度末において、当社の流通株式比率は、東京証券取引所プライム市場の流通株式比率の上場維持基準(35%以上)に適合しておりません。通常、1年以内に上場維持基準に適合することが必要となりますが、当社は、事業再生支援目的でジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第弐号投資事業有限責任組合(以下、「JISファンド」といいます。)との出資契約を締結し、JISファンドと連携しながらリファイナンス資金320億円の借入契約の締結にあたって当社が策定した事業計画(以下、「本事業計画」といいます。)の達成に向けて経営体質の改善を進めている最中であることから、東京証券取引所より2030年3月末までを適合に向けた計画期間とする特例適用が認められており、同計画期間内での流通株式比率の上場維持基準適合に向けて取り組んでおります。 上場維持基準適合のために、以下の取り組みを通じて企業価値を向上させてまいります。 ⅰ.企業価値向上の実現に向けた事業運営 JISファンドは、当社とより一体となって事業運営を図り、全てのステークホルダーに資する企業価値向上を実現していく意向であり、当社としても、引き続き、JISファンドとの連携及び信頼関係をより一層強化してまいります。 ⅱ.本事業計画及び中期経営計画の遂行 当社は、JISファンドのモニタリングのもと、本事業計画の達成に向けた施策を進めております。また、2025年8月に策定・発表した中期経営計画の着実な遂行に向け鋭意取り組んでまいります。 ⅲ.IR活動の強化 経営トップのIR活動への積極的な関与により、投資家と当社経営層の対話を促進してまいります。また、IRサイトによる情報発信をより充実させることにより、企業としての透明性を向上させてまいります。
事業等のリスク7,345字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1) リスク管理体制 当社は、リスク管理活動の推進組織として、内部統制委員会を設置しています。 内部統制委員会は、企業活動に潜在する様々なリスクに対処するため、事業環境の変化に対応して、当社に関連するリスクを洗い出し、影響度や発生頻度に応じてマッピングを行い、定期的に点検しております。事業継続マネジメントやサプライチェーンマネジメントなど、当社全体の重点リスクについて対処方針を決定し、対処策の指示やその実施状況と有効性の監視を行い、活動内容を定期的に取締役会に報告しております。 体制については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要」に記載しておりますコーポレート・ガバナンス体制図をご参照ください。 (2) 事業等のリスク 当社グループの事業において、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると考えるリスクには、主として次のようなものがあり、会社運営にあたり注意を払っております。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの事業、業績及び財政状態に与える影響につきまして、合理的に予見することが困難であるものは記載しておりません。 ① 技術革新・新製品開発に関するリスク 当社グループは、真のグローバリゼーションの中での事業拡大を目指し、将来のニーズを予測し、必要な経営資源を技術革新・新製品開発に投入しておりますが、市場、お客様ニーズ及び業界の技術の急激な変化等により、お客様の必要とする新技術・新製品がタイムリーに開発できなかった場合、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 現在、急速な普及拡大がみられる電動パーキングブレーキについては当社の独自技術を活かした商用車等の高出力発生可能な重車両向け、高性能車両をターゲットとした軽量、コンパクトな電動パーキングブレーキの開発に取り組み、既存の製品ではカバーできない領域の商品化を実現しました。 一方で、従来ブレーキの改良も進めxEVへのシフトに対応していきます。航続距離に貢献するさらなる軽量化、低引き摺り化を図りつつ、xEVの特徴である回生制動に伴う摩擦ブレーキ使用頻度低下にも対応したブレーキ摩擦面の防錆技術、貼り付き抑制技術開発、また昨今のプレミアムEVで需要が旺盛な意匠性、見栄えを向上した製品の開発も進めてまいります。 摩擦材開発については銅フリー摩擦材のシェア拡大に向けた取り組みとともに積極的な持続可能資源の活用のもと、欧州EURO7にて具体的な規制が示されたブレーキ摩耗粉塵排出の抑制、xEVへのシフトで着眼されている回生ブレーキとの協調、さらには原材料や製造プロセスを抜本的に見直し製造過程でのCO2発生量を従来比で50%削減できるブレーキパッド開発を含め、今後の市場の変化に対応した次世代摩擦材の開発を推進しております。 これらに加えて、これまで当社が培ってきた技術をベースに、コンピュータシミュレーションを活用した技術開発の強化を図っております。これにより、品質向上と同時に開発リードタイムの短縮も可能となり、お客様へタイムリーに新製品を提案することで、多くのビジネスチャンスを得ることが可能となります。 当社はこのような将来の環境対応を軸として、お客様ニーズに沿った開発を進めることで、新技術、新製品で他社に先行されるというリスクを抑制しながら社会貢献を図ってまいります。 ② 生産技術・設備に関するリスク 当社グループは、事業再生計画に基づく生産拠点の再編を実施しており、その基盤となっているのは最適生産への取り組みです。余剰設備の有効活用、工場間及び工場内での寄せ止め、生産設備の稼働率向上を進めており、国内は専門工場化しております。その結果として、地震、台風、洪水等の自然災害や大規模な火災・爆発などの事故等により建屋や設備の損壊が発生した場合、生産補完ができないため、顧客への製品供給に遅延や不能が生じることで当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 国内での補完はできなくとも海外工場との補完は以下のように可能となっております。補完関係にある工場が海外にあることによってリードタイムが長くなることについては、事業継続マネジメント(BCM)の危機発生時の対応として必要な措置を実行します。 海外補完体制 製品・主要部品   国内生産工場   海外生産工場 ディスクブレーキ   岩槻製造(埼玉県)   メキシコ、広州(中国)、 チョンブリ(タイ)、インドネシア ドラムブレーキ   山陽製造(岡山県)   インドネシア ブレーキパッド   山形製造(山形県)   米国、蘇州(中国)、 チョンブリ(タイ)、インドネシア ブレーキライニング   福島製造(福島県)   インドネシア 鋳物部品   館林鋳造所(群馬県)   ラチャブリ(タイ) ピストン   岩槻製造   チョンブリ(タイ)、インドネシア ③ 品質に関するリスク 当社グループでは、安全・安心を支える上で品質は最も重要であると考え、常に、より高度な品質保証体制の構築を目指しております。自工程での品質保証、過去の不具合に学び失敗を繰り返さないなどの活動の浸透を進め、万全の体制をもって製品の生産に努めております。ただし、当社グループの製品は直接安全に関わる製品であり、万が一、製品の欠陥等が発生し、お客様への流出が防止できなかった場合、多大な費用の発生と社会的信用の低下により、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社国内生産子会社が製造する一部製品の定期検査報告における不適切な行為について、再発防止策を今後も着実に実行することにより、信頼の回復に全力で取り組んでおります。 ④ 災害等に関するリスク 当社グループは、国内外に多くの拠点を有しており、地震、台風、洪水等の自然災害、感染症などのパンデミック、大規模火災や爆発のような事態が発生した場合、人的資源への影響、建屋や設備の損壊、ライフラインや情報インフラの寸断などにより生産活動が困難となり、顧客への製品供給に遅延や不能が生じることで当社グループの財政状態や業績、ひいては事業の継続に悪影響を及ぼす可能性があります。 その対応策として当社グループでは、危機管理マニュアルの整備、従業員の安否確認方法の整備、事業継続マネジメント(BCM)の啓蒙活動とこれらに基づいた防災訓練、さらに、防災、減災の取り組みや早期復旧を目的とした建屋の耐震補強、生産設備の転倒防止などを、安全・BCM推進部署を中心として独立した組織で毎年チェックと評価、改善を行っています。 危機が発生した場合は、安全・BCM推進部署が中心となって関係する国内外の拠点を網羅して速やかに対策本部を立ち上げ、必要な措置を実行しております。 ⑤ 原材料等の調達に関するリスク 当社グループは多数の外部取引先から原材料・鋼材・部品等を調達しておりますが、市況変化による価格の高騰や品不足、取引先が製造した製品の欠陥、経営状態の悪化、不慮の事故、自然災害等に伴う原材料・鋼材・部品等の供給停滞によって、当社グループの製造コストの上昇、生産遅延・停止が起こり、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、市場における電動化の促進に伴い、より高度で複雑な技術を利用する部品の取引が増えることによるサプライチェーンの複雑化や製造コストの上昇などによって当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 自然災害(地震、豪雨浸水など)や事故(火災、爆発など)による事業継続性への影響を考慮したサプライチェーンにおける適正な在庫量の再検証や、サプライヤーマップの作成など有事発生による供給影響度の確認プロセスの迅速化に取り組んでまいります。 ⑥ コンプライアンスに関するリスク 当社グループでは、様々なコンプライアンス活動を通じてコンプライアンス上のリスクの回避を図っておりますが、法令違反を含むコンプライアンス上の問題が発生した場合には、法令による処罰や訴訟の提起、損害賠償請求、ステークホルダーからの信頼低下などにより、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 その対応策として、当社グループでは、akebonoグローバル行動規範、akebonoグローバル行動基準やコンプライアンス規定等の整備によりコンプライアンス推進体制を構築するとともに、各事業部門・製造拠点が自ら施策を立案し、コンプライアンス委員会において承認されたそれぞれの年間活動計画に沿ってコンプライアンス活動を推進することを中心に、ハラスメントや長時間労働防止のための労務研修、取適法(旧下請法)違反防止・インサイダー取引防止を目的とした各種研修を行うなど、社員のコンプライアンス意識向上のための各種施策を実施しております。 また、内部通報制度として社外相談窓口と社内相談窓口を設置しており、それぞれの窓口に寄せられた相談については、適宜必要な調査を実施し、適切に対応しております。外部相談窓口への相談については、対応部署のみならず全ての取締役が受領することとしており、その対応と進捗については毎月取締役会に報告しております。 ⑦ 情報セキュリティに関するリスク 当社グループでは製品開発や製造、経営等に関わる機密情報や個人情報等の重要情報を保有しており、サイバー攻撃や情報機器の盗難・紛失、社内における誤操作・管理ミス等によりこれら重要情報が漏洩するリスクがあります。 これらの情報が漏洩した場合、会社の信用失墜、損害賠償・法的罰則・競争力低下等により、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、情報セキュリティに関しての最高意思決定機関としてISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)委員会を設置し、その配下に各業務部門・製造拠点責任者及び担当者を配置し、情報システム管理部署と連携し、海外子会社とも連携して、漏洩防止等の情報管理徹底に努めております。 平時は、ネットワーク・サーバー等の物理的防御に加え、外部専門家による常時セキュリティ監視をグローバルで行うと同時に、人に対する情報セキュリティレベルの向上を行うために教育・訓練・啓発活動を行っています。 また有事の際は、ISMS委員会、各業務部門・製造拠点責任者及び担当者が情報システム管理部署と連携し、初動から封じ込め、対策までを短時間で行えるよう有事フローを作成し備えています。 新型コロナウイルス感染症の蔓延防止策として利用拡大されたテレワーク・在宅勤務は働き方のひとつとしても定着しており、これに対応するため、ソフト面ではテレワーク・在宅勤務時のガイドライン等による啓発活動を実施すると同時に、ハード面では外部からの不正アクセスを防止するための暗号化通信の必須化、セキュアなネットワーク環境の提供、会社貸与デバイス以外でのネットワークアクセスの制限等により、リスクの低減を図っております。 ⑧ 環境に関するリスク 当社グループでは、サステナビリティ推進に向けて様々な環境対策を進めておりますが、環境問題への対応の遅れや適応が難しい場合、当社グループへの社会的信頼が損なわれる可能性も想定され、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、地球環境保全の見地から環境問題への対応は企業としての重要な社会的責任であると考えており、サステナビリティ推進に向けて、環境に配慮した製品の開発、生産設備の改善、CO2排出量削減を始めとして様々な環境対策を進めております。 また、気候変動を含む環境に関わる課題はサステナビリティ経営推進のための重要なテーマと捉えており、カーボンニュートラルに向けた中長期目標を設定、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に基づく情報を開示し、将来を見据えた取り組みを進めております。環境に関わる課題はサステナビリティ委員会にて取り組み方針・施策を策定し、事業に重要な影響を及ぼすと判断されたテーマについては、経営会議で検討の上、取締役会へ報告し監督を行っております。 ⑨ 為替・金利変動に関するリスク 当社グループの事業は、地域ごとに原材料・部品の輸入、製品等の輸出の取引があります。また、当社グループの資産及び負債の一部は外貨建てであり、適宜、為替バランスの監視を行っておりますが、全てのリスクをヘッジすることは難しく、その変動は当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社の海外関係会社財務諸表は現地通貨で作成されておりますが、当社グループの連結財務諸表作成時においてこれらの財務諸表は円換算されるため、現地における通貨金額が変わらない場合においても、換算時の為替レートにより円換算後の連結財務諸表上の金額が悪影響を受けることがあります。また、金利情勢や証券市場の変動が当社グループの事業、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 経済状況の変動に関するリスク 当社グループにおける営業収入は、当社グループが製品を生産・販売している国又は地域の経済状況の影響を受けます。当社グループの主要市場において、以下の事象が発生した場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ・予期しない法律や規制の変更 ・戦争、内乱、紛争、暴動、テロ、疾病等による社会的又は経済的混乱 ・深刻な景気後退による自動車需要の減少とそれに伴う完成車メーカーの生産計画変更 また、将来の脱炭素社会を目指す各国政府方針や各完成車メーカーにおける社会全体のモビリティ変革への取り組みによる業界の構図の変化等、国内外の競合他社との競争環境の変化により、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 人財に関するリスク 当社グループは、人財は経営の基盤と考え様々な人事施策を行っておりますが、若手社員の人財育成・確保ができなかった場合や、特定のスキルを持った社員が流出した場合、適材適所の配置が計画どおり進まなかった場合の社員のモチベーション低下や、急速な事業環境の変化によるストレス増大等からくる休職や退職者が増加した場合、長期的視点から当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの競争力を維持・向上し続けるためには、高度な専門技術に精通した人財、経営のマネジメント能力に優れた人財を採用し、高齢化が進む中で技術を伝承する人財を計画的に育成することが重要であると考えております。特に近年、グローバルな事業活動を一層進めるなかで、それらの環境で活躍できる人財の育成・確保が急務であり、国内外での積極的な採用活動、研修・教育の充実、コア人財の流出防止などの施策を講じています。 ⑫ 知的財産に関するリスク 当社グループが事業を遂行する上で必要な技術を、他者に特許出願等されてしまうと、市場における自社事業の自由度が確保できなくなり、その結果、特定の技術、製品又はサービスを提供できなくなる可能性があります。 この対策として、当社グループの発展に寄与できるよう積極的な発明提案の発掘活動を行い特許権等の権利を確保することにより、市場における事業の自由度の確保に努めています。 また、当社グループが事業を遂行するなかで、当社グループの事業が他者の知的財産権を侵害したとして、損害賠償請求を受ける可能性があり、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 この対策として製品開発時に他者の知的財産権とのクリアランスの調査が義務付けられており、他者の知的財産権を侵害しないことを確認しています。 ⑬ 上場維持基準に関するリスク 前連結会計年度末において、当社の流通株式比率は、東京証券取引所プライム市場の流通株式比率の上場維持基準(35%以上)に適合しておりません。通常、1年以内に上場維持基準に適合することが必要となりますが、当社は、事業再生支援目的でジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第弐号投資事業有限責任組合(以下「JISファンド」といいます。)との出資契約を締結し、JISファンドと連携しながら経営体質の改善を進めている最中であることから、東京証券取引所より2030年3月末までを適合に向けた計画期間とする特例適用が認められており、同計画期間内での流通株式比率の上場維持基準適合に向けて取り組んでおります。 上場維持基準適合のためには、2026年3月31日時点で50.32%の当社普通株式を保有するJISファンドの持株比率低下を図ることが必要となります。また、JISファンドが保有する当社のA種種類株式の普通株式を対価とする取得請求権の行使がなされた場合、一時的に流通株式比率が一層低下する可能性があります。 このため、当社は、JISファンドと持株比率の低下等について協議をしていくためにも、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 対処すべき課題 ② 上場維持基準への適合」に記載の取り組みを実施してまいります。 しかしながら、こうした取り組みをもってしても、2030年3月末までの計画期間内に流通株式比率の上場維持基準に適合しない場合、プライム市場の上場は廃止となります。
経営成績の分析 (MD&A)7,513字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (業績等の概要) (1) 業績 当社グループを取り巻く事業環境は、物価の高止まりや景気減速リスク、為替相場の変動などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。 加えて、足元では中東情勢の緊張を背景に、エネルギー価格及び物流面への影響が一部で顕在化し始めております。当社グループでは、これら外部環境の動向を注視するとともに、影響の最小化に努めてまいります。 当社は中期経営計画を策定し、外部環境の変化に左右されにくく、安定的に収益を確保できる企業体質の構築を目指し、事業基盤の再構築に取り組んでおります。 このような状況下、当連結会計年度における当社グループの業績は、中国における中国系完成車メーカーの新型車向け製品の立ち上げやインドネシアにおける二輪車用製品の受注増加があったものの、欧州における一部車種のモデルチェンジに伴う生産終了や完成車メーカーの生産量減少に伴う受注減少に加え円高の影響により、売上高は1,601億円と対前期比16億円(△1.0%)の減収となりました。 利益面では、原材料価格やエネルギーコストの販売価格への転嫁、経費削減や生産性向上などの合理化により、営業利益は56億円と対前期比24億円(+78.2%)の増益となりました。経常利益は、為替差損が為替差益に転じたことや、資金調達費用が減少したことなどにより48億円(前期は経常損失23億円)となりました。 特別損益において投資有価証券売却益が前期から減少した一方で、北米における米国エリザベスタウン工場の閉鎖に向けた不動産売却に伴う固定資産売却益を計上したこと、繰延税金資産の計上に伴う税金費用の減少により、親会社株主に帰属する当期純利益は18億円と対前期比17億円(+996.3%)の増益となりました。 (単位:億円) 前期   当期   増減   増減率 売上高   1,617   1,601   △16   △1.0% 営業利益   31   56   24   78.2% 経常利益   △23   48   71   -% 税金等調整前当期純利益   40   34   △6   △15.5% 親会社株主に帰属する当期純利益   2   18   17   996.3% 地域セグメントごとの業績は次のとおりです。 (単位:億円) 前期   当期   増減   増減率   為替換算 影響 売上高   日本   650   648   △2   △0.3%   - 北米   498   493   △6   △1.1%   △8 欧州   127   92   △36   △28.0%   6 中国   119   127   7   6.3%   △2 タイ   73   77   4   5.0%   4 インドネシア   245   248   4   1.4%   △14 連結消去   △96   △84   13   -%   - 連結   1,617   1,601   △16   △1.0%   △13 営業利益   日本   27   45   18   68.3%   - 北米   △32   △32   △0   -%   1 欧州   3   1   △3   △83.9%   0 中国   6   11   5   77.4%   △0 タイ   6   10   3   56.1%   1 インドネシア   18   19   1   5.1%   △1 連結消去   2   2   △0   △16.9%   - 連結   31   56   24   78.2%   △0 ① 日本 原材料価格やエネルギーコストの販売価格への転嫁に加え、自動車用補修品や鉄道車両用製品の受注増加があったものの、一部完成車メーカーの生産量減少や既存製品の欧州への生産移管などにより、売上高は648億円と対前期比2億円(△0.3%)の減収となりました。 利益面では、受注変動の影響があったものの、生産性向上などの合理化や経費削減に加え、上述の価格転嫁により、営業利益は45億円と対前期比18億円(+68.3%)の増益となりました。 ② 北米 前期の後半に立ち上がったメキシコにおける新型車向け製品をはじめとした受注増加はあったものの、米国における一部車種の生産終了や生産量減少に伴う受注減少や円高影響などにより、売上高は493億円と対前期比6億円(△1.1%)の減収となりました。 利益面では、生産性改善などの合理化があったものの、賃金上昇や米国エリザベスタウン工場閉鎖に向けた在庫造り込みに伴う一時的な人員増加による労務費の増加、関税影響などの経費増加により、営業損失は32億円(前期は営業損失32億円)となりました。 ③ 欧州 一部車種のモデルチェンジによる生産終了や完成車メーカーの生産量減少に伴う大幅な受注減少により、売上高は92億円と対前期比36億円(△28.0%)の減収となりました。 利益面では、生産数量減少に応じた人員適正化や経費削減などの合理化に努め、原材料価格やエネルギーコストの高騰影響を販売価格へ転嫁しましたが、受注減少の影響が大きく、営業利益は1億円と対前期比3億円(△83.9%)の減益となりました。 ④ 中国 摩擦材製品の受注減少がありましたが、中国系完成車メーカーの新型車向け製品の立ち上げがあり、売上高は127億円と対前期比7億円(+6.3%)の増収となりました。 利益面では、中国系完成車メーカーから販売価格の見直し要請の影響があったものの、受注増加による影響に加え、前期までに実施した人員適正化による労務費の削減及び材料合理化の影響により、営業利益は11億円と対前期比5億円(+77.4%)の増益となりました。 ⑤ タイ 前期における一部車種の生産終了の影響があったものの、円安の影響により、売上高は77億円と対前期比4億円(+5.0%)の増収となりました。 利益面では、上述、一部車種の生産終了影響があったものの、生産性向上などの合理化により、営業利益は10億円と対前期比3億円(+56.1%)の増益となりました。 ⑥ インドネシア 小型車用製品の受注減少や円高の影響があったものの、二輪車用製品の受注増加により、売上高は248億円と対前期比4億円(+1.4%)の増収となりました。 利益面では、新工場移転に伴う一時費用の発生がありましたが、原材料価格やエネルギーコストの販売価格への転嫁に加え、二輪車用製品の受注増加により、営業利益は19億円と対前期比1億円(+5.1%)の増益となりました。 (注)当連結会計年度とは (1) 北米・中国・タイ・インドネシア:2025年1月~2025年12月 (2) 日本・欧州                    :2025年4月~2026年3月 となります。 (2) 財政状態 当期末の総資産は、前期末比5億円増加の1,288億円となりました。 (単位:億円) (資産の部)   前期末   当期末   前期末比   (負債・純資産の部)   前期末   当期末   前期末比 流動資産   650   672   22   流動負債   313   323   9 現金及び預金   183   181   △2   仕入債務   182   163   △20 売上債権   274   294   20   有利子負債   30   35   6 棚卸資産   172   173   2   その他   101   124   23 その他   21   23   3   固定負債   410   390   △21 固定資産   634   617   △17   有利子負債   322   317   △4 有形固定資産   502   483   △18   その他   89   73   △16 無形固定資産   24   23   △0   負債合計   724   712   △11 その他   109   111   2   純資産   559   576   17 総資産   1,283   1,288   5   負債・純資産   1,283   1,288   5 (3) キャッシュ・フローの状況 当期末の現金及び現金同等物は、前期末比2億円減少の181億円となりました。 (単位:億円) 前期   当期   増減 営業活動によるキャッシュ・フロー   14   48   34 投資活動によるキャッシュ・フロー   60   △24   △84 計 (フリー・キャッシュ・フロー)   74   24   △50 財務活動によるキャッシュ・フロー   △185   △9   176 換算差額   27   △17   △44 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 運転資本の増減額△37億円や法人税等の支払額18億円があった一方で、税金等調整前当期純利益34億円、減価償却費62億円などにより、資金が増加となりました。前期に対しては、リコール関連損失に係る支出がなくなったことなどから、収入が増加となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 米国エリザベスタウン工場の不動産売却などにより有形及び無形固定資産の売却による収入20億円があった一方で、インドネシアにおける工場移転などの設備投資により有形及び無形固定資産の取得による支出46億円の計上があり、資金が減少となりました。前期に対しては、投資有価証券の売却による収入が減少したことから、収入から支出となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) インドネシアにおける設備投資に伴う長期借入れによる収入27億円があった一方で、短期借入金の純増減額△10億円、長期借入金の返済による支出19億円及び非支配株主への配当金の支払額4億円があり、資金が減少となりました。前期に対しては、前期に実施したリファイナンスに伴う長期借入金の返済による支出がなくなったことなどにより、支出が減少となりました。 (生産、受注及び販売の状況) (1) 生産実績 当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 日本   59,673   1.4 北米   48,867   △0.7 欧州   8,407   △28.0 中国   11,425   8.1 タイ   7,245   9.7 インドネシア   24,338   △1.8 合計   159,955   △1.1 (注) 金額は、販売価格によるものであります。 (2) 受注実績 当連結会計年度における受注実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 日本   59,842   2.1   4,731   4.9 北米   48,069   △2.7   1,557   △28.5 欧州   8,581   △28.4   837   △3.4 中国   11,528   12.0   807   5.5 タイ   7,143   7.5   568   6.6 インドネシア   24,773   1.8   2,158   8.9 合計   159,935   △0.8   10,658   △1.6 (3) 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 日本   59,619   1.3 北米   48,690   △0.7 欧州   8,611   △29.6 中国   11,486   8.0 タイ   7,108   7.5 インドネシア   24,596   1.2 合計   160,109   △1.0 (注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものでありますが、予測しえない経済状況の変化等、様々な要因があるため、その結果について、当社が保証するものではありません。 (1) 当連結会計年度の経営成績の分析 当連結会計年度は、売上高は1,601億円と対前期比16億円(△1.0%)の減少となりました。うち、為替影響による売上高の減少は13億円であり、受注増減や価格変動の影響による売上高減少は3億円であります。 売上原価は1,419億円と対前期比36億円(△2.5%)の減少となり、販売費及び一般管理費は127億円と対前期比4億円(△3.1%)の減少となりました。受注変動・構成変化については北米とアジアで利益改善影響があったものの、日本と欧州の利益悪化影響により9億円の営業利益悪化影響、労務費については賞与や賃金上昇、人員増などにより12億円の営業利益悪化影響となりました。一方で、生産性向上やエネルギーコストの削減、歩留まり向上などの合理化と経費削減により23億円の営業利益改善効果、市況や労務費の上昇分を販売価格に反映したことによる価格変動による22億円の営業利益改善効果により、営業利益は56億円と対前期比24億円増(78.2%)で増益となりました。経常利益は営業利益の増加に加えて、前期は為替差損19億円を計上した一方で当期は16億円の為替差益が発生したこと、前期に発生したリファイナンス資金の借入に伴う資金調達費用17億円が当期はほとんど発生していないことなどにより48億円の経常利益(前期は経常損失23億円)となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に計上した投資有価証券売却益が当期はほとんど発生しなかった一方で、経常利益の増加や、前期実施した有価証券の売却に伴い繰延税金資産の取崩がなくなり、また、当期末に課税所得を見積りその回収性を検討した結果として繰延税金資産を計上したことにより法人税等調整額の負担が24億円減少したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は18億円と対前期比17億円(+996.3%)の増益となりました。 (2) 財政状態の分析 (単位:億円) (資産の部)   前期末   当期末   前期末比   (負債・純資産の部)   前期末   当期末   前期末比 流動資産   650   672   22   流動負債   313   323   9 現金及び預金   183   181   △2   仕入債務   182   163   △20 売上債権   274   294   20   有利子負債   30   35   6 棚卸資産   172   173   2   その他   101   124   23 その他   21   23   3   固定負債   410   390   △21 固定資産   634   617   △17   有利子負債   322   317   △4 有形固定資産   502   483   △18   その他   89   73   △16 無形固定資産   24   23   △0   負債合計   724   712   △11 その他   109   111   2   純資産   559   576   17 総資産   1,283   1,288   5   負債・純資産   1,283   1,288   5 (資産) 当期末の資産は1,288億円と前期末比5億円の増加となりました。流動資産は672億円と前期末比22億円の増加となりました。これは主に、売上増加などにより売上債権が20億円増加したことによるものです。固定資産は617億円と前期末比17億円の減少となりました。これは主に、設備投資を行った一方で、減価償却費の計上や米国エリザベスタウン工場の不動産売却などにより有形固定資産が18億円減少したことによるものです。 (負債) 当期末の負債は712億円と前期末比11億円の減少となりました。これは主に、日本における中小受託取引適正化法(取適法)対応に伴う支払い条件の見直しなどにより仕入債務が20億円減少したことによるものです。 有利子負債残高352億円から「現金及び預金」を控除したネット有利子負債残高は172億円であります。 (純資産) 当期末の純資産は576億円と前期末比17億円の増加となりました。これは主に、子会社株式の追加取得により資本剰余金が1億円減少した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が18億円増加したことによるものです。 (3) 資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を資金調達の基本としております。当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は352億円、現金及び現金同等物の残高は181億円となっております。有利子負債残高から「現金及び預金」を控除したネット有利子負債残高は172億円と前期末と比べ3億円増加しました。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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