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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

セレンディップ・ホールディングス

7318 · Growth · 輸送用機器

後継者不在の中小企業をM&Aで傘下に収め、経営改革で企業価値を高める持株会社。

概要

セレンディップ・ホールディングス株式会社は、M&Aによる事業承継と経営改革を中核とする持株会社である。中堅・中小製造業を中心に買収し、プロ経営者を派遣して「中小企業経営の近代化」を推進する。2021年6月に東証マザーズに上場(現グロース市場)。2026年3月期の連結売上高は512億円、営業利益22億円、純利益41億円。従業員数は3,185名。本社は愛知県名古屋市中区に置く。グループはモノづくり事業、プロフェッショナル・ソリューション事業、インベストメント事業の3セグメントで構成される。

「モノづくり」「プロフェッショナル・ソリューション」「インベストメント」の3事業

当社グループは、モノづくり事業、プロフェッショナル・ソリューション事業、インベストメント事業の3区分で構成される。モノづくり事業は自動車内外装部品、精密金属部品、FA装置、試作品、美容機器などを手掛ける製造子会社9社からなる。プロフェッショナル・ソリューション事業は、プロ経営者派遣や経営コンサルティング、ITエンジニア派遣等を提供する。インベストメント事業はM&A関連の投資・フィナンシャル・アドバイザリーを行う。2026年3月期の売上高構成比はモノづくり事業が約96%を占め(49,052百万円)、プロフェッショナル・ソリューション事業は2,772百万円、インベストメント事業はその他である。各事業は、買収した企業の経営改革を通じて相互に連携する。

EBITDAを中核指標とする収益管理

当社は経営上の重要指標(KPI)としてEBITDAを採用する。買収先の本業の収益力を評価するため減価償却費や金融費用の影響を除いた指標である。2026年3月期の営業利益は22億円、純利益は41億円。また、財務健全性の指標としてNet Debt/EBITDA倍率も併用し、レバレッジ管理を行う。収益構造では、モノづくり事業が売上の大部分を占め、同事業のセグメント利益は20億円超。一方、プロフェッショナル・ソリューション事業は売上高が前期比29%増の27.7億円と成長が顕著である。グループ全体の営業利益率は約4.3%である。

連結子会社24社、国内外に広がる生産拠点

当社グループは2026年3月期時点で連結子会社24社を有する。製造拠点は国内に加え、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン、メキシコなど海外にも展開する。例えば、サーテックカリヤ・グループは表面処理加工でグローバルに生産拠点を持ち、エクセル・グループはアメリカとタイに拠点を置く。三井屋工業は2021年に山形県米沢市に東北工場を新設し、スマートファクトリー構想を具現化した。本社は名古屋市中区に所在し、従業員数は3,185名(連結)。グループ全体で、M&Aによる事業承継と経営改革のプラットフォームを構築し、規模拡大を続けている。

業界の中での役割は日本のモノづくり中小企業の事業承継と経営改革を支援する投資・経営ソリューション企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
512億円
営業利益
22億円
営業利益率
4.3%
純利益
41億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
モノづくり 事業490億円95.9%21億円4.3%
プロフェッショナル・ソリューション 事業20億円3.9%1億円5.0%
インベスト メント事業1億円0.2%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01モノづくり事業(自動車部品・FA装置・試作品・美容機器)主力

M&Aにより傘下に収めたモノづくり企業が、自動車部品製造(内外装部品、精密金属部品、樹脂成型品、表面処理)、FA装置製造、試作品製作、美容機器の開発製造販売を行う。特に自動車産業向けが中心で、主要顧客としてトヨタ自動車やアイシンなどが名指しされている。

主要顧客トヨタ自動車、株式会社アイシン

主な製品・サービス5
自動車内外装部品
ラゲージルーム内装部品やフェンダーライナー等の外装部品。軽量で吸遮音性に優れた発泡PP材などのオリジナル素材を開発し、トヨタ向けに供給。
オートマチック機能部品、プレス・溶接加工
ATの油圧制御部品であるプレート・バルブボデー等の精密プレス加工品。最小0.68mmの穴を抜く高度な技術を持ち、アイシン向けに供給。
自動車内装部品(ダクト等の樹脂成型品)
3次元ブロー成型技術を活かした自動車用ダクト等の樹脂成型品。グローバル生産体制で供給している。
自動車部品へのめっき・表面処理加工
エンジン、ブレーキ、空調部品に施される耐熱・耐摩耗・防錆などの機能性めっき。無電解ニッケルや亜鉛など多様なめっき技術を持ち、グローバルに生産拠点を展開。
コネクタ自動組立機、電池関連自動組立機、クリームはんだ印刷機
工場の自動化・省力化を図るFA装置。個別受注生産の自動組立機と量産品のクリームはんだ印刷機に強みを持つ。

02プロフェッショナル・ソリューション事業(経営コンサルティング・人材派遣)主力

中堅・中小企業の経営課題に対して、事業承継・再生などのプロ経営者派遣、経営・IT・現場改善(DXツール提供、協働ロボット導入支援)のコンサルティング、設計・開発・ITエンジニア派遣、ソフトウェア開発などのソリューションを提供。

主な製品・サービス3
プロ経営者派遣
経営課題を抱える中堅・中小企業にプロ経営者を派遣し、経営執行にコミットした改革(ターンアラウンド)を実行する。
経営・IT・現場改善コンサルティング
DXツールや協働ロボットの導入を支援し、工場の省人化や生産性向上を実現するコンサルティングサービス。
エンジニア派遣、ソフトウェア開発
設計・開発・ITエンジニアを派遣し、受託開発も行う。自動車業界の自動運転・電動化など高度な技術ニーズに対応。

03インベストメント事業(投資・M&A関連)副次

金融機関等と連携した共同投資やマイノリティ出資、フィナンシャル・アドバイザリーにより、事業承継問題に機動的に対応。投資先企業への経営関与を高め、企業価値向上後の売却益を目指す。

主な製品・サービス1
共同投資、フィナンシャル・アドバイザリー
金融機関と連携した共同投資や、M&A・事業承継・資金調達に関するアドバイザリーサービス。

製品と技術

発泡PP材を開発した自動車内外装部品のスペシャリスト

三井屋工業株式会社は1947年創業の自動車内外装部品メーカーであり、トヨタ自動車を主要顧客とする。主力製品はラゲージルーム内装部品、フェンダーライナー、リアホイルハウスライナー。特徴は自社開発のオリジナル素材にある。特に発泡PP材は、軽量化と剛性を両立し、2002年にトヨタの技術開発賞を受賞。吸遮音性と軽量化を両立した材料開発にも強みを持つ。2021年に山形県米沢市に東北工場を新設し、スマートファクトリーを導入。EV化に伴い静粛性要求が高まる中、高付加価値部品の開発を進める。

極小穴加工とハイテン材加工に強みを持つ精密プレスメーカー

ユニクレア株式会社(旧佐藤工業・イワヰの合併)は、自動車のオートマチックトランスミッション機能部品であるプレート・バルブボデーを主力とする。順送プレス加工において板厚の半分以下の穴(最小0.68mm)を抜く精密技術を持ち、金型から設計製造する。高張力鋼材(ハイテン材)加工にも対応。不良率は2018年に0.13ppmを達成し、アイシン精機から総合優秀賞を受賞。2025年4月に佐藤工業とイワヰが合併しユニクレアに商号変更。アイシンを主要顧客とする。

クリームはんだ印刷機のデジタル化で業界に革新

天竜精機株式会社は1959年創業のFA装置メーカー。主力はコネクタ自動組立機、電池関連組立機、クリームはんだ印刷機。全従業員の約40%が設計部に所属し、受注生産品と量産品の両方を手掛ける。2018年に印刷条件フルデジタル設定のクリームはんだ印刷機を開発。従来は熟練工の経験に依存していた印刷条件を、レオロジーアナライザーで計測した粘性データを基に自動設定可能とした。これにより品質の安定と効率化を実現。FA市場の拡大に対応している。

75年の歴史を持つ機能性めっきのリーディングカンパニー

サーテックカリヤ・グループは金属表面に耐熱・耐摩耗・防錆などの機能を付与する表面処理のパイオニア。無電解ニッケル、亜鉛、銅めっき等に加え、アルマイト処理も手掛ける。自動車のエンジン、ブレーキ、空調部品など安全性が求められる部品に採用実績多数。生産拠点は日本、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン、メキシコに展開し、グローバルに安定供給。設備開発も内製化。電動化に対応し、電動コンプレッサーやインバータ、バスバー向けの表面処理も開発中。2025年7月にグループ入りした。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

輸送機器部品、規模拡大中だが低収益

セレンディップ・ホールディングスは輸送用機器セクターに属し、自動車部品など製造。業界内ではトヨタ紡織、アクセルスペース、ARCHION、ユニプレス、ジャパンエンジンと競合。売上高251億円(2025/3期)と中小規模だが、2026/3期には512億円へ倍増見込み。しかし営業利益率は2.79%から4.3%と低水準。利益率の低さは、業界の厳しいコスト競争や原材料高が背景。同業他社と比較しても利益率は劣る。規模拡大によりスケールメリットを追求する戦略だが、収益改善が急務。自動車業界の電動化やサプライチェーン変動への対応も課題。

強み

  • 売上高251→512億円と倍増見込み。
  • 大型化による購買力向上。
  • 自動車生産回復で需要増。
  • 電動化関連投資の可能性。

課題

  • 営業利益率2-4%と業界低水準。
  • 大手部品メーカーとの価格競争。
  • 電動化・CASE対応が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

輸送用機器の時価総額近傍。太字がセレンディップ・ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17102日本車輌製造524億円4.4倍
2402Aアクセルスペースホールディングス340億円
37238曙ブレーキ工業290億円31.1倍
46584三櫻工業285億円18.0倍
57018内海造船271億円8.9倍
67318セレンディップ・ホールディングス260億円6.0倍
77317松屋アールアンドディ236億円15.2倍
87294ヨロズ229億円10.3倍
97266今仙電機製作所229億円8.7倍
106018阪神内燃機工業199億円27.1倍
117254ユニバンス196億円18.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

2006年創業:ベンチャー支援から事業承継コンサルティングへ

2006年8月、名古屋市名東区に株式会社T3ネットワーク(資本金300万円)を設立。同年10月にセレンディップ・コンサルティング株式会社に商号変更し、ベンチャー支援ファンドのSync Partners株式会社を子会社化。当初はベンチャー企業への投資・コンサルティングを手掛けた。2008年10月に本社を名古屋市中区錦に移転。2013年には自ら経営執行を行う実験としてパン製造販売会社バンデロールに出資するが、後に役員に譲渡。この時期に事業承継型M&Aの基盤を築いた。

2014年以降の事業承継型M&Aの本格化

2014年10月、事業承継を目的として天竜精機株式会社の株式を取得。これが最初の子会社化であり、製造業への本格参入となる。続いて2015年に佐藤工業、2018年に三井屋工業、サンテクトと買収を重ね、モノづくり事業のポートフォリオを形成。2017年にはファンドのSync Partnersを解散し、事業承継に特化。2018年には天竜精機がクリームはんだ印刷機のフルデジタル化を実現するなど、技術面でも成果を上げた。

2020年のホールディングス体制移行と子会社再編

2020年7月、商号をセレンディップ・ホールディングス株式会社に変更し、純粋持株会社体制へ移行。同時に投資・アドバイザリー機能をセレンディップ・フィナンシャルサービス株式会社に移管。同年、サンテクトがITエンジニア派遣のエムジエクを買収し、2021年に合併してセレンディップ・テクノロジーズを設立。IT分野の強化を図る。また、三井屋工業は東北工場建設のため山形県米沢市に用地取得。

2021年東証マザーズ上場とグロース市場移行

2021年6月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。上場後の2022年4月、市場区分見直しによりグロース市場に移行。上場により資金調達力を高め、更なるM&Aを加速。上場時の売上高は138億円(2022年3月期)。上場後も継続して子会社を買収し、グループ規模を拡大する。

2022~2024年の買収拡大と事業領域の多角化

2022年9月、フィナンシャルサービスと新生企業投資が事業承継ファンドを設立。2023年1月に試作品製作のアペックス、2024年3月に美容機器のレディーバード、4月には高島ロボットマーケティング(後にセレンディップ・ロボクロスへ)を買収。M&Aを通じて事業領域を自動車部品からFA装置、試作、美容機器、ロボットソリューションへ拡大。

2025~2026年の大型買収とグループ再編

2025年7月、サーテックカリヤ・グループを買収。表面処理加工のパイオニアであり、国内外に生産拠点を持つ大規模な子会社となる。同年8月、コンサルティング事業をロボクロスに統合。2026年1月、三井屋工業をセレンディップ・オートモーティブ傘下に再編し、自動車部品事業の統合を進める。2026年4月にはDXコンサルティング事業をテクノロジーズ(アクストリア)に承継。一連の再編によりグループ経営の効率化を図る。

年表36件を開く

2000年代

  • 2006年8月創業名古屋市名東区に株式会社T3ネットワーク(資本金300万円)を設立
  • 2006年10月商号変更社名をセレンディップ・コンサルティング株式会社に変更 ベンチャー支援目的のファンドであるSync Partners株式会社(子会社)を設立
  • 2007年5月本社を名古屋市中区栄に移転
  • 2008年10月本社を名古屋市中区錦に移転

2010年代

  • 2013年3月自ら経営執行を行うことを目的として、株式会社バンデロール(パン製造販売会社)へ当社及び当社役員で100%出資(その後、当社持分を当社役員に譲渡)
  • 2014年9月本社を名古屋市中区栄に移転
  • 2014年10月M&A事業承継を目的として天竜精機株式会社(現・連結子会社)の株式取得
  • 2015年10月M&A事業承継を目的として佐藤工業株式会社(現・連結子会社)の株式取得
  • 2017年7月Sync Partners株式会社(子会社)を解散
  • 2018年8月M&A事業承継を目的として三井屋工業株式会社(現・連結子会社)の株式取得
  • 2018年12月M&A事業承継を目的として株式会社サンテクト(現・連結子会社)の株式取得

2020年代

  • 2020年3月事業承継問題の多様化に対応するため、当社より投資、フィナンシャル・アドバイザリー事業を移管し、セレンディップ・フィナンシャルサービス株式会社(現・連結子会社)を設立
  • 2020年4月三井屋工業株式会社が、東北エリア及び関東エリアの自動車組立生産拠点向けの高付加価値内外装部品の競争力強化を目的として、山形県米沢市に工場用地を取得
  • 2020年7月商号変更社名をセレンディップ・ホールディングス株式会社に変更
  • 2020年7月M&A株式会社サンテクトが、IT分野の強化を目的として、ソフトウェア開発及びITエンジニア派遣事業を展開する株式会社エムジエクの株式取得
  • 2021年4月M&A株式会社エムジエクと株式会社サンテクトが合併(株式会社サンテクトが存続会社、同時にセレンディップ・テクノロジーズ株式会社へ社名変更)
  • 2021年5月山形県米沢市に三井屋工業株式会社の東北工場新設
  • 2021年6月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズからグロース市場に移行
  • 2022年4月本社を名古屋市中区錦(現所在地)に移転
  • 2022年9月創業セレンディップ・フィナンシャルサービス株式会社と新生企業投資株式会社が、日本ものづくり事業承継投資株式会社(現・持分法適用関連会社)を設立
  • 2023年1月M&A事業承継を目的として株式会社アペックス(現・連結子会社)の株式取得
  • 2023年2月日本ものづくり事業承継投資株式会社が、中堅・中小製造業を対象とした事業承継ファンドとして、日本ものづくり事業承継基金1号投資事業有限責任組合を組成
  • 2024年3月M&A事業承継を目的として株式会社レディーバード(現・連結子会社)の株式取得
  • 2024年4月コンサルティング事業の規模拡大を目的として株式会社高島ロボットマーケティング(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2024年5月商号変更株式会社高島ロボットマーケティングが、セレンディップ・ロボクロスマーケティング株式会社へ社名変更
  • 2024年10月M&A事業承継を目的として株式会社イワヰの株式取得
  • 2024年10月M&A株式会社アペックスが、技術者確保を目的として株式会社トライシスの株式取得
  • 2024年12月M&A事業承継を目的としてエクセル・グループ(現・連結子会社)の株式取得
  • 2025年4月M&A佐藤工業株式会社と株式会社イワヰが合併(佐藤工業株式会社が存続会社、同時にユニクレア株式会社へ社名変更)
  • 2025年7月M&A事業承継を目的としてサーテックカリヤ・グループ(現・連結子会社)の株式取得(取得に伴い株式会社日本政策投資銀行及び商工中金キャピタル株式会社によるメザニン出資実行)
  • 2025年8月M&Aセレンディップ・ロボクロスマーケティング株式会社へ当社のRXコンサルティング事業を統合、同時にセレンディップ・ロボクロス株式会社へ社名変更
  • 2025年9月株式会社アペックスが、生産体制強化を目的として新工場「Base5」を新設
  • 2025年10月M&A株式会社アペックスと株式会社トライシスが合併(株式会社アペックスが存続会社)
  • 2026年1月M&A三井屋工業株式会社をエクセル・グループの親会社(M&A時の買収ビークル)であるセレンディップSPC1号(現・連結子会社)の子会社とする組織再編を行い、同時にセレンディップSPC1号株式会社をセレンディップ・オートモーティブ株式会社へ社名変更
  • 2026年4月商号変更当社のDXコンサルティング事業を吸収分割によりセレンディップ・テクノロジーズ株式会社へ承継、同時にアクストリア株式会社へ社名変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    EBITDAを軸とした成長戦略

    M&Aを通じた事業ポートフォリオ拡充を進め、各子会社の本業収益力をEBITDAで評価。減価償却費や金融費用の影響を排除し、事業の収益性とキャッシュ創出力を正確に把握して持続的成長を図る。

  2. 02

    財務規律とレバレッジ管理

    Net Debt/EBITDA倍率を管理指標として採用し、過度な財務リスクを抑制。成長投資と財務規律のバランスを重視し、最適なファイナンスアレンジによりキャッシュ創出力の最大化と財務基盤強化を両立する。

  3. 03

    子会社の収益力向上とPMI推進

    買収後のPMI(統合プロセス)を徹底し、各子会社の事業パフォーマンスを継続的に向上。グループ全体のEBITDA安定拡大を目指し、中長期的な企業価値向上を実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で3,185人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は735万円で、5期前と比べて+1.1%平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は3.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年3月72739.41.8512
2022年3月66539.91.6487
2023年3月65740.42.2570
2024年3月71440.22.4615
2025年3月69241.02.41,12262
2026年3月73542.23.03,18569

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率0.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社20(国内 11 / 海外 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
本社工場・篠原工場(愛知県豊田市)東北工場 — 山形県米沢市5,517百万円
モノづくり事業
本社及び工場 — 愛知県刈谷市5,223百万円
モノづくり事業
本社及び工場(愛知県あま市)三重事業所 — 三重県津市1,957百万円
モノづくり事業
インドネシア工場 — インドネシア共和国ブカシ県1,639百万円
モノづくり事業
タイ工場 — タイ王国プラチンブリ県1,302百万円
モノづくり事業
タイ工場 — タイ王国アユタヤ県、チョンブリ県1,268百万円
モノづくり事業
アメリカ工場 — アメリカ合衆国インディアナ州1,222百万円
モノづくり事業
タイ工場 — タイ王国チョンブリ県1,180百万円
モノづくり事業
群馬工場 — 群馬県桐生市613百万円
モノづくり事業
主な関係会社
  • 国内
    三井屋工業㈱(注)2.11.
    愛知県豊田市
    議決権100.0%
  • 国内
    天竜精機㈱
    長野県駒ヶ根市
    議決権100.0%
  • 国内
    セレンディップ・テクノロジーズ㈱(注)9.
    名古屋市中区
    議決権100.0%
  • 国内
    セレンディップ・フィナンシャルサービス㈱
    名古屋市中区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アペックス(注)2.7.
    東京都八王子市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱レディーバード(注)3.
    東京都港区
    議決権80.0%
  • 国内
    セレンディップ・ロボクロス㈱(注)8.
    名古屋市中区
    議決権100.0%
  • 国内
    エクセル㈱(注)2.6.12.
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    EXCELL USA, INC. (注)2.
    アメリカ
    議決権100.0%
  • 海外
    THAI EXCELL MANUFACTURING Co., Ltd. (注)2.
    タイ
    議決権100.0%
  • 海外
    DALIAN-EXCELL MANUFACTURING Co., Ltd. (注)2.
    中国
    議決権100.0%
  • 海外
    EXCELL CZECH s.r.o. (注)2.
    チェコ
    議決権100.0%
残りのグループ会社8社を開く
  • ㈱サーテックカリヤ(注)2.4.13.愛知県刈谷市100%
  • 東海化工機㈱愛知県刈谷市66%
  • PT.Surteckariya Indonesia (注)2.インドネシア96%
  • SurtecPhilippines Inc. (注)2.フィリピン95%
  • Surteckariya (Thailand) Co., Ltd. (注)2.タイ70%
  • Surtec&PlamexCo., Ltd. (注)2.タイ67%
  • SurteckariyaVietnam Co., Ltd. (注)2.ベトナム100%
  • Surtec&Suzuki TechnologyMexicana, S.A.DE C.V. (注)2.メキシコ85%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は512億円営業利益22億円前期と比べると増収増益で、売上が+104.0%、利益が+214.3%。

売上高
+104.0%
512億円
営業利益
+214.3%
22億円
純利益
+95.2%
41億円
営業利益率
4.3%
前期比 +1.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高640億円512億円
営業利益35億円22億円
純利益22億円41億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は159億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+245.7%、営業利益は+400.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q472
2024年1Q4612.22
2024年2Q4936.12
2024年3Q5323.81
2024年4Q500
2025年2Q9833.12
2025年4Q15342.619
2026年2Q19373.631
2026年4Q319154.710
2027年1Q15953.13

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2016年12月期からの11期で、売上は2億円から512億円へ256.0倍に増えた。直近期の営業利益率は4.3%。売上は4期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年12月200
2017年12月201
事業承継を目的として三井屋工業株式会社(現・連結子会社)の株式取得
2018年3月000
2019年3月13014
株式会社サンテクトが、IT分野の強化を目的として、ソフトウェア開発及びITエンジニア派遣事業を展開する株式会社エムジエクの株式取得
2020年3月15221
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2021年3月14544
セレンディップ・フィナンシャルサービス株式会社と新生企業投資株式会社が、日本ものづくり事業承継投資株式会社(現・持分法適用関連会社)を設立
2022年3月13822
事業承継を目的として株式会社アペックス(現・連結子会社)の株式取得
2023年3月15233
事業承継を目的として株式会社レディーバード(現・連結子会社)の株式取得
2024年3月19865
佐藤工業株式会社と株式会社イワヰが合併(佐藤工業株式会社が存続会社、同時にユニクレア株式会社へ社名変更)
2025年3月251772.821
三井屋工業株式会社をエクセル・グループの親会社(M&A時の買収ビークル)であるセレンディップSPC1号(現・連結子会社)の子会社とする組織再編を行い、同時にセレンディップSPC1号株式会社をセレンディップ・オートモーティブ株式会社へ社名変更
2026年3月51222244.341

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高512億円のうち、営業利益として残るのは22億円4.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は41億円、売上の8.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.6%433億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.1%57億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.3%22億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
15.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.8pt
4.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.3pt
8.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+32.9pt
38.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年3月期は営業CFが45億円、投資CFが−31億円で、差し引きのフリーCFは14億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は132億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年3月2−3227−3029
2020年3月15−10−11524
2021年3月10−148−428
2022年3月8−128−432
2023年3月10−4−9630
2024年3月26−259140
2025年3月3−4060−3765
2026年3月45−314414132

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2026年3月期の総資産は577億円。このうち返さなくてよい自己資本が171億円で、自己資本比率は23.4%(業種中央値53.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年12月32187.9
2017年12月33090.0
2018年3月99097.6
2019年3月1432212114.8
2020年3月1302310716.9
2021年3月1483011819.8
2022年3月1574611128.5
2023年3月1624511727.7
2024年3月2036214130.4
2025年3月3228124124.8
2026年3月57717140623.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
136億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
79億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
12億円
在庫として抱えている分
負債合計
406億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
55
/ 100
安定性自己資本比率16 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE82社中1位あたり、逆に低いのは自己資本比率82社中81位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
38.6%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.3%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
23.4%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
104.0%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,364で、1年前と比べて-3.4%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥1,364-5.9%1ヶ月-30.2%1年-3.4%時価総額260億円
過去52週の値幅
安値¥950高値¥2,600

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)6.0倍
PER (会社予想)11.3倍
PBR1.85倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月19日に9.09%下落し1410円。8月12日に1553円と急落後、8月14日に1476円、19日に1410円と下値を更新。25日線1839円を約23%下回り、75日線2084円を下回る。52週安値950円には迫るが、52週高値2600円からは約46%下落。RSIは33.86と売られすぎ圏に接近。1ヶ月で-27%と大幅下落。出来高は8月12日に85万株と急増後、19日に36万株。週足では7月28日の1907円から下落トレンドが加速。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER 6.47倍、PBR 2.0倍で、同業界平均(PER 17.05倍、PBR 1.13倍)と比べPERは大幅に低い。ROE 38.6%と高収益で、今期の業績拡大が期待される。無配当が続くが、予想PER 12.2倍を見込む。業界平均を下回る評価ながら、収益力や成長性を考慮すると割安感は強いが、配当がない点がリスク要因。

指標この会社業種平均
PER (実績)6.0倍16.3倍
PER (予想)11.3倍
PBR1.85倍1.12倍
ROE38.6%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高・利益が急拡大する一方、その原動力がM&Aによる連結拡大であり、有機的な成長力が未知数な点が最大の争点。強気派は、積極的な事業拡大が継続し、収益基盤が強化されると評価する。弱気派は、買収先の統合リスクやのれん償却負担、成長の持続性に疑問を呈する。また、ROEや利益率の高さを評価する声がある一方、PBR2倍とバリュエーションが割高感を指摘する向きもある。

プラスに働く材料7
  • 急成長する事業規模

    売上高が2年で倍増し、純利益も大幅に増加している

  • 高い収益性指標

    ROE38.6%と非常に高く、効率的な資本活用がうかがえる

  • M&Aによる成長機会

    事業拡大を継続し、シナジー発揮で更なる成長が期待できる

  • 2026/3期売上高512億円、前期比2倍2026年3月期決算発表後影響

    売上高は251億円→512億円と約2倍に拡大、純利益は41億円

  • 営業利益22億円、利益率4.3%へ改善2026年3月期決算発表後影響

    営業利益は7億円→22億円と約3倍増加、営業利益率2.79%→4.3%

  • ROE38.6%と高い資本効率通年影響

    ROE38.6%と高く、資本を効率的に使い成長を継続する期待

  • 実績PER6.47倍と低い評価水準通年影響

    実績PER6.47倍と低く、成長率に対して割安な水準

マイナスに働く材料7
  • M&A依存の成長

    成長が買収頼みで、有機的な成長能力が確認できない

  • 統合リスク

    買収先の経営統合に失敗すると業績が悪化する可能性

  • バリュエーション懸念

    PBR2倍と割高感があり、急成長が既に株価に織り込み済みの可能性

  • 予想PER12.2倍は減益予想を示す2026年3月期決算発表後影響

    実績PER6.47倍から予想PER12.2倍へ悪化し、将来の純利益減が示唆される

  • 営業利益率4.3%は売上急拡大の割に低い決算発表後影響

    売上高512億円に対し営業利益22億円、利益率4.3%と収益性は薄い

  • 無配当で株主への還元がない継続影響

    配当利回り0%と無配で、成長鈍化時に評価が下がりやすい

  • 外国人保有比率3.83%と低く需給が細い継続影響

    外国人保有比率3.83%と低く、機関投資家の売買参加が限定的

次の決算で確かめる点
売上高成長率
M&Aによる拡大ペースと持続性を確認するため
のれん償却前利益
買収案件の利益貢献を実質ベースで測るため
買収件数・規模
成長戦略の継続性とリスクを評価するため

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,532人。区分でいちばん多いのは個人・その他62.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が27.9%を占め、残る72.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他49.860.260.458.160.562.8
事業法人47.329.528.025.925.625.6
証券会社3.53.76.15.95.4
自己株式3.22.45.04.94.94.7
外国法人1.81.16.44.33.8
金融機関2.94.96.83.53.62.3
外国人個人0.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01竹内 在15.07
02髙村 徳康15.03
03諸戸グループマネジメント株式会社9.44
04ネクストシークエンス合同会社6.30
05一徳合同会社6.30
06セレンディップグループ従業員持株会3.57
07GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)2.20
08竹内 弘一1.30
09株式会社SBI証券1.12
10日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1.01

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-07-14
    諸戸グループマネジメント株式会社 代表取締役 中野敦之
    変更報告
    8.92%
    -1.72pt
  • 2026-07-13
    諸戸グループマネジメント株式会社 代表取締役 中野敦之
    変更報告
    9.49%
    -1.15pt
  • 2026-07-13
    諸戸グループマネジメント株式会社 代表取締役 中野敦之
    新規の大量保有報告
    8.92%
    -1.72pt
  • 2026-07-10
    諸戸グループマネジメント株式会社 代表取締役 中野敦之
    新規の大量保有報告
    9.49%
    -1.15pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+57%、1株純資産は11期で−38%。直近期のROEは38.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2016年12月1451,19012.7
2017年12月3831,47321.2
2018年3月53,6040.2
2019年3月13171729.1
2020年3月307464.2
2021年3月12792315.6
2022年3月122575.415.7
2023年3月182597.016.1
2024年3月3034112.417.2
2025年3月11644229.53.9
2026年3月22774238.66.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

19名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は19名。2026/3期の役員報酬は総額95百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
竹内在代表取締役 社長兼CEO554,072,360
髙村徳康取締役CIO584,064,144
北村隆史取締役CFO5076,108
西山一彦取締役(監査等委員)671,316
村松高男取締役(監査等委員)72
山口豪取締役(監査等委員)67
橋詰水音取締役(監査等委員)46
岩田正樹執行役員
時田知幸執行役員
髙橋直輝執行役員
森博和執行役員
本多伸彦執行役員
残りの役員7名を開く
氏名役職年齢
横沢直希執行役員
和田正信執行役員
北爪厚執行役員
大野順平執行役員
酒井一繁執行役員
小谷和央執行役員
梅下翔太郎執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)37087826
社外取締役3993
取締役(社内)17088

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容9,519字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(セレンディップ・ホールディングス株式会社)及び連結子会社24社で構成され、「モノづくり事業」、「プロフェッショナル・ソリューション事業」、「インベストメント事業」の3つの事業に区分されます。 我が国のモノづくり産業においては、中堅・中小企業が多数を占め、サプライチェーンを支えるとともに多くの雇用を創出しております。しかしながら、これらの中小企業オーナー経営者の高齢化に伴い、高い技術力・製品力がありながらも後継者不在により事業の継続が困難となり、多くの中小企業が廃業に至るという社会問題が顕在化しております。 また、後継者不在という理由に限らず、近代経営の複雑化・高度化に対応した経営管理体制が十分に構築されていない、少子高齢化に伴う労働力不足等によって経営資源を充分に確保できない、生産性が低く稼ぐ力が弱いといった課題を抱えた中堅・中小企業も数多く存在します。 このような課題を抱えた中堅・中小企業に対し、当社は「すべてのステークホルダーに価値と成長をもたらす100年企業グループ」創出というグループビジョンを掲げ、M&Aによる事業承継、中小企業が直面する複雑で高度な経営課題に対応できるプロ経営者の派遣及び経営執行にコミットしたPMI(※1)の実行、顧客企業の企業価値の回復・向上を図る一連の経営コンサルティング等、「中小企業経営の近代化(※2)」に資する総合的なソリューションを提供しております。 (※1)PMI(Post Merger Integration:M&A成立後の統合プロセス)とは、当初計画したM&A後の統合効果を最大化するための統合プロセスを指します。統合の対象範囲は、経営、業務、意識など統合に関わる全てのプロセスに及びます。M&Aが企業活動にもたらす成果の度合いは、このPMIの巧拙によって決まると言われます。 (※2)企業が継続的な成長を図るためには、限られた経営資源を有効活用して、社会環境や産業構造の急激な変化に対応していくことが求められます。このような変化を敏感に察知して、時代にフィットした経営を行うことを、当社では「経営の近代化」と呼んでいます。 当社グループは「事業承継(投資)×モノづくり(経営)」を事業領域とし、事業承継を目的としたM&A(事業承継型M&A)によってモノづくり企業を中心とした中堅・中小企業を当社グループの傘下に収める「投資」と、近代経営の複雑化・高度化に対応した経営執行によって企業価値の回復・向上を図る「経営」を主軸とした事業を行っております。 例えば、M&A仲介会社であれば、基本的に譲渡を希望する企業と買収を希望する企業の引き合わせ、提携条件の調整、取引の実行までに係るM&Aプロセスでのサービス提供を主たる事業とし、また経営コンサルティング専業会社であれば、基本的に顧客企業の自主独立による成長に対するソリューション提供を主たる事業としております。 一方、当社グループは、経営権の譲渡を希望する中堅・中小企業の開拓、M&A戦略の立案、対象企業の選定・アプローチ、各種デューデリジェンス(調査・分析)、企業価値算定、ファイナンスアレンジ(資金調達等)、取引条件・契約交渉、クロージング(資金決済等)手続といったM&Aに関わる全般的な業務を当社グループ内で一気通貫して行っております。 また、当社はプロ経営者のチームでの派遣及び経営執行にコミットしたPMIにより現場・財務・経営を徹底的に見える化し、ムリ・ムダ・ムラの排除によって生産性を高め、また数値を集約することによって意思決定のスピードと精度を高める経営管理体制の構築を行います。更には、長期的な企業価値向上を図るため、グローバル化への対応、新技術・新製品への成長投資を実行し、「中小企業経営の近代化」を推進しております。 以上により、事業承継に課題を抱えたモノづくり中堅・中小企業に対し、事業承継型M&Aという「投資」による経営改革(ターンアラウンド)を実施し、その後の経営執行にコミットした「経営」による経営改革(ターンアラウンド)を実施するといった、シームレスな(途切れのない)経営改革を行う点が当社の特徴であります。 当社グループの各事業の内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは次のとおりであります。 なお、次の3つのセグメントは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 セグメント名   事業内容   主な製品・サービス   グループ会社名 モノづくり事業   オートモーティブ サプライヤー   自動車内外装部品 (ラゲージルーム内装部品、フェンダーライナー・リアホイルハウスライナー等外装部品)   三井屋工業㈱ 自動車精密・金属部品 (オートマチック機能部品、プレス・溶接加工)   ユニクレア㈱ 自動車内装部品 (ダクト等の樹脂成型品の開発・製造)   エクセル・グループ 自動車部品へのめっき・表面処理加工   サーテックカリヤ・ グループ FA装置製造   コネクタ自動組立機、電池関連自動組立機、クリームはんだ印刷機   天竜精機㈱ 試作品製作   開発段階における試作品製作   ㈱アペックス ビューティー テック   業務用美容機器開発・製造・販売   ㈱レディーバード プロフェッショナル・ソリューション事業   プロ経営者派遣   事業承継・事業再生等   当社 セレンディップ・ ロボクロス㈱ 経営 コンサルティング   経営・IT・現場改善(DXツール提供・協働ロボット導入支援等)コンサルティング エンジニア派遣   設計・開発・ITエンジニア派遣、 ソフトウェア開発   アクストリア㈱ インベストメント事業   投資・M&A関連   共同投資、ファンド フィナンシャル・アドバイザリー   セレンディップ・フィナンシャルサービス㈱ (1)モノづくり事業 「モノづくり事業」においては、当社が事業承継を目的としたM&Aによって傘下に収めたモノづくり企業が自動車部品製造、FA装置製造、試作品作成及び美容機器の開発製造販売を行っております。 日本のモノづくり産業においては、自動車産業が基幹産業の一つとなっております。そのため、自動車産業に関わる中堅・中小企業の事業承継促進や収益力の強化が日本経済の発展にとって重要な課題であり、当社はこれらの自動車産業に関連する製造企業を連結子会社として傘下に収め、「中小企業経営の近代化」によって企業価値の向上を図っております。 また、少子高齢化による労働力不足や海外生産拠点の人件費上昇といった課題への解決策として、モノづくり産業における工場の省人化・FA化が進展しております。今後も省人化・FA化に関連する市場は拡大していくと考えられ、当社もFA装置製造企業を連結子会社とし、当社グループの成長において重要な位置づけとしております。 ① 自動車内外装部品製造(三井屋工業株式会社) 三井屋工業株式会社は、1947年創業の自動車内外装部品メーカーです。主力製品は、自動車のラゲージルーム内装部品とフェンダーライナー・リアホイルハウスライナーといった外装部品であり、トヨタ自動車株式会社を長年主要顧客としております。 三井屋工業株式会社はトヨタ自動車株式会社と直接取引を行うサプライヤーであるため、新車種の企画段階から開発に参画し、顧客ニーズの早期把握に留まらず要求性能そのものを顧客とともに作り込むことが可能であります。自動車メーカーから発注された部品を単に納めるのではなく、自社の技術力を最大限に活かした機能性部品を顧客とともに考案することができ、高付加価値部品の製造・販売が可能という強みがあります。 また、三井屋工業株式会社では顧客の多様なニーズに応えるために競争力の高い材料を常に開発し続けており、主要素材は自社オリジナル品であります。特に、吸遮音性と軽量化を追求した材料は顧客より高い評価を得ております。近年では、自動車の車外騒音規制がより厳しくなるとともに、EV等のエコカーの生産・販売台数が増加しているなか、自動車部品にはこの吸遮音性と軽量化の両方が求められております。今後もその傾向は続くと考えられるため、このような付加価値の高い新材料を開発していくために、引き続き材料メーカーや化学メーカーと共同で材料開発に取り組んでまいります。 2002年には、三井屋工業株式会社が開発した軽さと剛性を兼ね備えた新素材である発泡PP材(※1)が、トヨタ自動車株式会社の技術開発賞を受賞いたしました。 2021年には、東北エリア及び関東エリアに自動車組立生産拠点を置く顧客へ迅速かつ柔軟に対応するため、山形県米沢市に東北工場を新設しました。東北工場では、当社グループが考えるスマートファクトリー(※2)構想を具現化するため、様々なデジタルデバイスの実装や生産性の高い設備導入を行いました。 (※1)発泡PP材とは、材料であるPP(ポリプロピレン)の内部に小さな気泡を入れることで剛性を備えたまま軽量化に成功した新素材です。 (※2)スマートファクトリーとは、工場内のあらゆる機器や設備、工場内で行う人の作業などのデータを、 IoT(モノのインターネット)などを活用して取得・収集し、このデータを分析・活用することで新たな付加価値を生み出せるようにする工場を指します。 ② 自動車精密・金属部品製造(ユニクレア株式会社) ユニクレア株式会社は、高度な精密プレス加工技術及び自動車のボディ・シート部品の金属加工技術を持つ自動車精密部品メーカーです。主力製品は、自動車のオートマチックトランスミッション(AT)の機能部品であるプレート・バルブボデーであり、株式会社アイシンを主要顧客としております。順送プレス量産加工において板厚の半分以下(最小0.68mm)の穴を抜くという高度な精密プレス加工技術を持っております。極小の穴や楕円形など特殊な形を開けるためのパンチを金型から自社で設計・製造することによって、順送プレスでは難しいと言われていたこの精密プレス加工を可能としました。 また、自動車の軽量化・高剛性化の潮流に対応する高張力鋼材(ハイテン材)の加工においても大きなアドバンテージがあります。 不良品を出さない製造工程の設計と確認作業の徹底によって、2018年度には顧客目標0.51ppm(製品5,500万個中、不良品28個以内)を大幅に下回る不良率0.13ppm(製品約5,500万個中、不良品7個)を達成しました。2019年には、アイシン精機株式会社(現・株式会社アイシン)のグループ原価賞及びアイシン・エィ・ダブリュ株式会社(現・株式会社アイシン)の総合優秀賞を受賞しました。 ③ 自動車内装部品(エクセル・グループ) エクセル・グループは、高い設計(形状)自由度、性質の異なる樹脂材料の一体成形を特徴とする3次元ブロー成型をコア技術として、主に自動車部品ダクト等の樹脂成型品の開発・製造を行っております。その歴史は50年以上に及び、他社の追随を許さない高い技術力・開発力を有しております。 また、同社は、アメリカ・タイを中心に、グローバルに製品を製造・供給する体制を構築しております。同社の自動車部品ダクトは、乗用車のみならず、トラックやピックアップトラックにも採用されているのが特徴で、HEVのみならずEVへの移行期のつなぎとして最近注目されているPHEVにも継続的に採用されております。さらに、EVが不向きとされる積載量が多く長距離を走る大型トラックに有望なFCEVについても、その技術力・提案力を武器に、いち早くメーカーと共同で開発に取り組んでおります。 ④ 自動車部品へのめっき・表面処理加工(サーテックカリヤ・グループ) サーテックカリヤ・グループは、金属の表面に耐熱・耐摩耗・防錆などの機能を付加する表面処理技術のパイオニアであり、自動車のエンジン、ブレーキ、空調部品といった安全性・信頼性が求められる部品への採用実績を多数有するなど、高機能部品の量産加工に強みを持ち、表面処理の機能性めっき分野におけるリーディング・カンパニーとしての地位を確立しています。 同社は、無電解ニッケルや亜鉛・銅などを用いた多様なめっき加工に加え、アルマイトなどのめっき以外の表面処理技術と生産設備を保有し、日本・タイ・インドネシア・ベトナム・フィリピン・メキシコなどに生産拠点を展開することで、グローバルに展開するメーカーに同社製品を安定供給できる体制を構築してきました。 また、製品ごとの仕様に応じた専用生産設備を自社グループ内で企画・製造する体制を持ち、短納期と高い生産性を両立する柔軟な設備開発力も同社の大きな特長です。さらに、自動車の電動化が進展する中、同社は75年の歴史の中で培ったこうした強みと、長年にわたり築いてきた強固な顧客基盤を背景に、急速に需要が高まる電動コンプレッサー(EV・HVなど電動車の空調システムの部品)をはじめ、インバータ(電力を制御する装置)やバスバー(大容量の電流を流す部品)など電動車に不可欠な領域においても、メーカーと共同で先行開発に取り組むなど、脱炭素・電動化の潮流に沿った事業領域の拡大を進めております。 ⑤ FA装置製造(天竜精機株式会社) 天竜精機株式会社は、1959年の創業以来一貫して工場の製造工程を自動化・省力化するための装置を開発・製造するFA装置メーカーです。主力製品は、個別受注生産品であるコネクタ自動組立機・電池関連自動組立機等と、量産品であるクリームはんだ印刷機をはじめとした実装関連設備であります。 天竜精機株式会社は、製品の設計や技術開発を担う設計部に、全従業員の約40%の人員が所属しております。この豊富な設計陣容によって、多様な製品・製造法に合わせた軽量化・微細化・高速化等の高度な顧客ニーズに柔軟・迅速に対応し、顧客ごとに最適な機械装置を提供することが可能となっております。 2018年には、印刷条件フルデジタル設定のクリームはんだ印刷機を開発いたしました。時間の経過とともに状態が変化するクリームはんだの粘性特性(レオロジー)をレオロジーアナライザーという製品(2015年商品化)で解析し、その計測データをクリームはんだ印刷機に転送することにより、従来は熟練工の経験を基に手動で設定していた印刷条件が、高い印刷品質を維持したままフルデジタルで設定可能となりました。 ⑥ 試作品製作(株式会社アペックス) 株式会社アペックスは、主に顧客の開発段階における試作品製作を行っており、機械加工、電子制御に留まらず、デザイン、アプリ開発に至るまで、社内一貫製作が可能な技術力を強みとしています。特に、自動車エンドユーザーに対する、新しい顧客体験の提供を可能にするための独自の技術力は、顧客から高く評価されています。また、事業の性質上、試作品の製作を通じて、今後トレンドとなる技術や材料の情報やノウハウを得ることが可能です。当社グループ企業の安定した顧客基盤を共有することで、株式会社アペックスの更なる事業拡大を図ると共に、株式会社アペックスの技術力・デザイン力を生かして当社グループ企業の製品開発力・デザイン力を高め、グループ全体の成長を加速いたします。 ⑦ 美容機器の開発製造販売(株式会社レディーバード) 株式会社レディーバードは、国内の美容ニーズの高まりを背景に、業務用脱毛機器を中心とするコストパフォーマンスの優れた美容機器及びエステ商材の開発・製造・販売を行う企業です。当社は同社の子会社化により、新たにビューティーテック市場に参入します。当社グループ企業の知見を活かし、同社が提供する最終製品のデザインの高度化を進めるとともに、より付加価値の高い製品へ製品領域を拡大していきます。 (2)プロフェッショナル・ソリューション事業 「プロフェッショナル・ソリューション事業」においては、事業承継等の経営課題を抱えた中堅・中小企業や技術力強化を推進するモノづくり企業へ、プロ経営者やエンジニアといった当社グループの各種プロフェッショナルを派遣し、経営課題や技術的課題に対するソリューションを提供しております。当該セグメントには、当社、セレンディップ・テクノロジーズ株式会社及びセレンディップ・ロボクロス株式会社が属しております。 また当社グループにおいて、当社及びセレンディップ・テクノロジーズ株式会社はグループ各社の横断的機能を担っております。当社は、グループ各社の経営の近代化を推進する経営執行の役割を担い、プロ経営者派遣及びPMIを実行するとともに、バックオフィス業務強化のためのサポートやグループ各社の交流促進など、グループ全体の組織の活性化を図っております。セレンディップ・テクノロジーズ株式会社は、外部顧客のみならず当社グループ内へのエンジニア派遣を行い、技術交流及びR&D(新技術の研究開発活動)を促進する役割を担っております。 ① プロ経営者派遣(当社) 当社は、中堅・中小企業が直面する複雑で高度な経営課題に対応できる「プロ経営者」を派遣しております。 我が国のモノづくり産業においては、中堅・中小企業が多数を占め、サプライチェーンを支えるとともに多くの雇用を創出しております。しかしながら、これらの中小企業オーナー経営者の高齢化に伴い、高い技術力・製品力がありながらも後継者不在により事業の継続が困難となり、多くの中小企業が廃業に至るという社会問題が顕在化しております。 また、後継者不在という理由に限らず、近代経営の複雑化・高度化に対応した経営管理体制が十分に構築されていない、少子高齢化に伴う労働力不足等によって経営資源を充分に確保できない、生産性が低く稼ぐ力が弱いといった課題を抱えた中堅・中小企業も数多く存在します。 このような課題を抱えた中堅・中小企業や、事業承継を目的としたM&Aによって傘下に収めた連結子会社へ、当社よりプロ経営者を派遣し、経営執行にコミットした経営改革(ターンアラウンド)の実行、顧客企業の企業価値の回復・向上を図る一連の経営コンサルティング等の「中小企業経営の近代化」に資する総合的なソリューションを提供しております。 ② 経営コンサルティング(当社・セレンディップ・ロボクロス株式会社) DXに対する各社の取り組みの本格化、中堅・中小企業の基幹システムの再構築需要の増加に伴うITコンサルティングのニーズや、少子高齢化による人材不足を解消するため、現場の省人化を実現する製造コンサルティングニーズも増加しております。 このような経営課題を抱える中堅・中小企業の課題解決・経営改革(ターンアラウンド)に寄与するため経営改善効果を実証したIoTツールや協働ロボット等の活用等、総合的なソリューションを提供しております。 ③ エンジニア派遣(アクストリア株式会社) アクストリア株式会社は、2026年4月に当社のDXコンサルティング事業を吸収分割によりセレンディップ・テクノロジーズ株式会社へ承継し、同時に社名を変更したものであります。 アクストリア株式会社は、エンジニアを自社の正社員として雇用し、専門性の高いプロフェッショナルのエンジニアを必要とするメーカーに派遣しております。また、ソフトウェアの受託開発も行っております。 モノづくり産業においては技術力の高さが競争力となります。製品の設計や開発といった重要な業務を任せられる人材の不足を補い、自社の技術開発を推進するために、高い専門性を持った人材をエンジニア派遣という形で受け入れるメーカーが増加しております。近年の自動車業界では、自動運転や電動化に関連する激しい技術開発競争を背景に、既存の自動車開発・設計技術とは異なる分野の高度な技術を持ったエンジニアへのニーズが高まっております。 (3)インベストメント事業 「インベストメント事業」においては、金融機関等と連携した共同投資やマイノリティ出資、フィナンシャル・アドバイザリーによって、多様化する事業承継問題に柔軟かつ機動的に対応しております。事業承継等に課題を抱えた企業へのフィナンシャル・アドバイザリーの提供や、共同投資等により投資先企業への経営関与を高め、経営改革(ターンアラウンド)を促進し企業価値の向上を図り売却を通じたキャピタルゲインによって収益を獲得しております。当該セグメントには、セレンディップ・フィナンシャルサービス株式会社が属しております。 「インベストメント事業」を取り巻く環境においては、オーナー経営者の高齢化・後継者問題に加え、近年では原材料価格の上昇や人材不足等による事業環境の変化により、先行きに不安感を持つ中堅・中小企業が増加しております。これによって事業承継へのニーズが高まり、事業承継問題の多様化・顕在化がますます加速していくと考えられます。 また、セレンディップ・フィナンシャルサービス株式会社は、当社と連携し、当社グループ全体の企業価値を高めるための戦略的な投資先企業の発掘を担っております。 [事業系統図] (注)2026年4月1日を効力発生日として、セレンディップ・テクノロジーズ株式会社は、商号をアクストリア株式会社へ変更しております。 本書記載内容に対する理解を容易にするため、また、正しく理解していただくために、本書で記載する用語の解説は以下に記載しております。 分野   用語   解説 「投資・金融」関連   M&A   M&A(Merger&Acquisition):企業の合併・買収 フィナンシャルアドバイザリー   M&Aや事業承継の他、資本業務提携や資金調達等のアドバイザー デューデリジェンス   企業の財務情報の正確性や法的なリスクを確認することを目的とした調査 企業価値算定   M&A取引における企業の価値を客観的に算定すること マイノリティ出資   株式の過半数を超えない投資のこと 「モノづくり」関連   R&D   R&D(Research&Development):研究開発活動のこと FA装置   FA(Factory Automation):生産工程の自動化を図る装置のこと クリームはんだ印刷機   プリント基板のパッド上にクリームはんだ(はんだの粉末にフラックスを加えて、適当な粘度にしたもの)を塗布するための装置 ラゲージルーム   自動車の荷室スペース フェンダーライナー   自動車のフロントタイヤを覆っている防音対策の機能部品 リアホイルハウスライナー   自動車のリアタイヤを覆っている防音対策の機能部品 オートマチックトランスミッション(AT)   車速やエンジンの回転速度に応じて変速比を自動的に切り替える機能を備えた自動車の変速機 プレート・バルブボデー   ATを構成する油圧制御部品 順送プレス   内部に材料が送られると、複数の工程が順に進行し、1回のプレスで複雑な形状の部品を作ることができ、高い効率とスピーディーな加工が特徴
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経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「すべてのステークホルダーに価値と成長をもたらす100年企業グループ」創出というグループビジョンを掲げ、中小企業経営の近代化(使命)と、よき伝統の尊重と戦略合理的経営を追求していくこと(価値観)を目指しております。中小企業経営において変化が求められる今の時代に、古き良き伝統のみに縛られるのではなく、経営の変革により企業価値を継続・発展させていくことを基本的な経営方針としております。 (2)経営上目標とする客観的な指標 当社グループは、経営上の中核指標(KPI)としてEBITDAを採用しております。 これは、当社が主としてM&Aを通じて事業ポートフォリオの拡充を図るビジネスモデルを採用しており、各子会社の本業から創出される正常収益力およびキャッシュ創出力を適切に把握・比較することが重要であるためです。 EBITDAは、減価償却費および金融費用の影響を受けない指標であり、資本構成や会計処理の差異に左右されず、事業そのものの収益力を評価するうえで有効な指標です。また、当社が活用するLBOファイナンス(※)においては、EBITDAが負債調達余力や返済能力の基礎指標となることから、M&A実行時の投資判断ならびにPMI後の業績管理においても重要な役割を担っております。 一方で、当社グループにおける事業価値の創出は、各子会社の事業パフォーマンスそのものにとどまらず、M&Aスキーム全体を通じたファイナンスアレンジの巧拙によっても大きく左右されると認識しております。すなわち、調達手法や資本構成、返済スケジュールを含む一連のファイナンス戦略は、キャッシュ・フローの安定性や資本効率に影響を及ぼす重要な経営要素であり、事業パフォーマンスを総合的に評価するうえでの重要な評価軸と位置付けております。 このため、当社は財務健全性およびレバレッジ水準の管理指標として、EBITDAに加えNet Debt/EBITDA倍率を併用しております。本指標により、過度な財務リスクを抑制しつつ、成長投資と財務規律のバランスを意識した資本効率の向上を図っております。 以上を踏まえ、当社グループでは、各子会社の本業における収益力の継続的な向上を通じたEBITDAの安定的な創出・拡大に加え、規律あるレバレッジ管理(Net Debt/EBITDA倍率)および最適なファイナンスアレンジを一体として実行することで、キャッシュ創出力の最大化と財務基盤の強化を両立し、グループ全体の持続的な成長と企業価値向上を実現してまいります。 (※)LBOファイナンスとは、企業やファンドが他社を買収する際、自己資金だけではなく、買収先の資産や将来のキャッシュ・フローを見合いとした借入等で調達した資金を元手に買収を行う方法です。 (3)経営環境 ①事業承継・M&A市場 東京商工リサーチが2026年2月に公表した「2025年『全国社長の年齢』調査」によれば、国内企業における経営者の平均年齢は63.81歳となり、調査開始以来の最高水準を更新しております。加えて、70代以上の経営者比率は34.7%に達しており、事業承継の遅れが引き続き日本の構造課題となっております。 一方、帝国データバンクが2025年11月に発表した「全国『後継者不在率』動向調査」では、後継者不在率は50.1%と改善傾向にあるものの、依然として企業の約半数で後継者が不在であり、とりわけ中小企業においては経営の持続性確保が重要な課題となっております。 政策面では、中小企業庁が第三者承継支援を重要施策に位置付けており、後継者不在企業の円滑な承継を後押ししております。こうした環境のもと、国内M&A市場は事業承継ニーズを背景に拡大が続いております。 このような政策的後押しや事業承継ニーズの高まりを背景に、日本企業が関与するM&A件数は着実に増加しております。レコフデータによれば、国内M&A件数は2017年の3,050件から2025年には5,115件へと増加し、過去最多を更新しております。特に事業承継を目的とした中小企業のM&Aは拡大傾向にあり、今後も事業承継ニーズを背景とした市場の拡大が見込まれております。 ②自動車内外装部品・自動車精密部品製造市場 日本自動車部品工業会が公表した2024年度(2024年4月~2025年3月)の「自動車部品出荷動向調査結果」によれば、国内自動車部品メーカーの出荷額は全体としては前年度比で微減となったものの、電動化関連部品を中心に分野別では成長が見られるなど、出荷構成に変化が生じております。 品目別では、車体部品が引き続き出荷額構成の中で大きな割合を占める一方、内燃機関関連部品は減少傾向にあり、電動車両向け部品の比率が着実に上昇しております。 このような環境のもと、自動車の電動化(EV化)の進展に伴い、静粛性や快適性、軽量化といった付加価値に対する要求は引き続き高まっており、特に内外装部品や精密部品分野においては、技術対応力や品質確保能力の重要性が一層増しております。一方で、次世代技術への対応や設備投資負担の増加により、部品サプライヤー間の競争環境は厳しさを増しております。 こうした事業環境の変化を背景に、完成車メーカーのみならず、部品サプライヤーにおいても、競争力強化を目的とした事業規模の拡大や再編の動きが進展しております。特に大手・中堅企業を中心に再編が進む一方で、中小サプライヤーにおいては、技術投資、人材確保、及び事業承継への対応が事業継続上の重要な課題となっております。 ③機能性表面処理市場 近年、製造業においては、母材そのものの置換に加え、表面に耐食性、耐摩耗性、導電性、摺動性、密着性、装飾性等の機能を付与する「機能性表面処理」の重要性が高まっております。これは、部品の高性能化、長寿命化、軽量化を実現するうえで、表面改質が性能とコストの両面で有効な手段となっているためであります。とりわけ、自動車分野では、電動化の進展に伴い部品構成が変化する一方で、HEVおよびPHEVでは今後も一定期間にわたり内燃機関を搭載した構成が継続すると見込まれ、従来型部品と新たな電動系部品の双方において、表面処理技術の重要性は引き続き高いと考えられます。 HEV・PHEVにおいては、エンジン、排気、熱管理、駆動補機等に関わる部材で、防錆性、耐熱性、耐摩耗性、摺動性を支える表面処理需要が残存する一方、モーター周辺部品、制御系部品等では、導電性、耐食性、接触信頼性を高める機能性表面処理の重要性が高まっております。すなわち、電動化の移行期においては、内燃機関由来の需要が直ちに消失するのではなく、既存需要と新規需要が重なり合うことで、表面処理の適用領域は多層化していると捉えられます。 他方、BEVおよびFCEVでは、高電圧化、軽量化、熱管理、安全性への要求が一段と高まることから、電池周辺部材、電力制御部材、接続部品等において、より高い耐食性、導電性、絶縁性、耐久性が求められております。また、燃料電池分野では、NEDOのロードマップにおいて、金属セパレータ等に対し、長時間使用下での腐食耐性向上と低接触抵抗維持のための表面処理高度化が課題として示されております。さらに、全固体電池を含む次世代電池分野においても、界面制御や表面コーティングは、性能発現および耐久性向上に関わる重要な技術課題として位置付けられております。 加えて、欧州ではELV関連制度のもとで六価クロム等の有害物質使用規制の見直しが継続しており、自動車部品における代替表面処理技術の開発・量産対応力は、環境対応のみならず新規採用機会の獲得にもつながる要素となっております。 このような環境のもと、機能性表面処理市場は、汎用品では価格競争が継続する一方で、HEV・PHEVにおける内燃機関関連部品の高耐久化需要、電動化進展に伴う導電・耐食・接触信頼性需要、BEV・FCEV・電池関連分野における高機能化需要、有害物質規制に対応した代替処理需要の各領域で成長機会が存在しております。したがって、量産安定性、品質保証、環境対応、ならびに顧客要求に応じた処方・工程設計力を有する事業者にとって、高付加価値化と採用領域拡大の余地が大きい市場であると認識しております。 ④製造業向け生産自動化ソリューション市場 製造業を取り巻く環境は、労働力不足やサプライチェーン上の制約など複合的な課題が顕在化しており、これらの課題解決の手段として、デジタルソリューションや自動化技術の活用による変革の重要性が高まっております。 経済産業省とNEDOが公表する「スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン」においても、製造部門単体の部分最適ではなく、開発設計・調達・製造・販売等を含むプロセス全体を俯瞰した全体最適を目指すことが重要である旨が示されております。 こうした背景のもと、製造現場では、単に機械・ロボットを導入するだけでなく、工程課題の整理から、最適な機器選定、システム設計、導入・立上げ、導入後の定着支援までを一体として提供する「生産自動化ソリューション」へのニーズが拡大しております。 特に、多品種少量生産を行う中堅・中小製造業では、「何から手を付ければよいか分からない」といった段階から、課題の可視化と実行可能な解決策の提示、導入後のフォローまでを含めた“伴走型”の支援が求められる傾向にあります。 また、生産自動化の実現には、ロボットや専用機単体の性能だけでなく、供給・加工・組立・検査・梱包・搬送(マテハン)といった複数工程をつなぎ、現場条件に合わせて稼働させるインテグレーション(統合・組み込み)が成否を左右します。 この点、専用・特注自動機の設計・製造に加え、ヒアリングから設計・納品、保守までを一貫して担うライフサイクル型サービスや、導入初期費用にとどまらないTCO(導入~運用・保守までの総コスト)を意識した提案の重要性が高まっております。 さらに、協働ロボット等の活用は、人手不足への対応のみならず、工程の柔軟性向上や段取り負荷の軽減にも寄与し得る一方、現場で“使い切る”ためには、導入設計・運用設計・教育を含む定着支援が不可欠です。 このため、製造業向け生産自動化ソリューション市場は、ハードウェア提供(専用機・周辺設備)と、導入コンサルティング/ロボット・システムインテグレーション/導入後サポートが組み合わさる形で付加価値が形成され、今後も継続的な需要が見込まれる市場であると考えられます。 ⑤試作品製作市場 経済産業省の「自動車部品産業の変遷に関する調査」によれば、自動運転技術の進展や車両の電子化(SDV化)に伴い、車両に搭載される機能は高度化・多様化しており、自動車に求められる顧客価値は、従来の走行性能や耐久性に加え、安全性、快適性、さらにはユーザーインターフェースを含む操作性・使い勝手といった分野へ広がっております。 特に、車載HMI(Human Machine Interface)の領域においては、これまで進展してきたタッチパネル中心のインターフェースにおいて、安全性や操作性の観点から課題が顕在化しており、物理スイッチの再評価を含めた、直感的な操作性の向上が求められる傾向が見られます。これに伴い、物理的要素とデジタル技術を融合した「フィジタル(Phygital)」型のインターフェースの重要性が高まりつつあり、ユーザー体験を起点とした製品開発が進展しております。 こうした顧客価値の高度化を背景として、自動車メーカーおよび部品メーカーでは研究開発活動が一層活発化しており、開発初期段階において設計内容や機能のみならず、操作性やユーザー体験を含めた検証を行うため、試作品の役割は従来以上に重要性を増しております。特に、短期間での試作や実機に近い形での評価に加え、実際の使用環境を想定した検証が求められる傾向にあります。 また、開発から量産に至るまでのリードタイム短縮の要請が高まる中で、従来の概念実証(PoC)にとどまらず、量産工程への移行を前提とした試作および技術評価の重要性が高まっております。すなわち、早期段階において量産を見据えた仕様・デバイスを用いた試作を行い、迅速に設計判断につなげる開発プロセスへの転換が進んでおります。 さらに、車載コンテンツを含むHMI領域では、SDV化や高度情報端末化を背景として、UI/UX設計の重要性が一層高まっております。これに伴い、試作から量産準備に至る過程において、単発的なデザイン検証にとどまらず、量産を前提としたUI/UX設計やデザインシステムの構築に対する需要が拡大しております。 このような環境のもと、試作品製作市場においては、従来の形状確認や単機能検証にとどまらず、機能・操作性・意匠性を統合した高付加価値な試作および、量産移行を見据えた技術検証を担う役割へと進化しております。また、製品開発の効率化および開発リスクの低減を目的として、これら高度な試作機能を外部の専門事業者に委ねる動きも継続しており、試作品製作市場は自動車関連の研究開発を支える重要な分野として、その重要性は一層高まっております。 ⑥ビューティーテック市場 矢野経済研究所が2026年1月に公表した「2026年版 エステティックサロンマーケティング総鑑」によれば、国内エステティックサロン市場規模は、2024年度において前年度比96.9%の3,043億円(事業者売上高ベース)と、引き続き緩やかな縮小傾向にあります。一方で、市場全体の減少にもかかわらず、その内訳や提供価値には変化が生じております。 特に、コロナ禍以降の生活様式の変化やオンラインコミュニケーションの定着を背景に、性別を問わず自身の外見やコンディションに対する意識が高まりつつあり、メンズエステ市場は前年度比100.6%と堅調に推移しております。美容に対する価値観は、リラクゼーション中心のサービスから、効果実感や再現性を重視する方向へとシフトしており、ジェンダーレスな考え方を持つ若年層を中心に新たな顧客層の拡大が進む可能性が示されております。 このような環境下において、エステティック業界では、施術者の経験や技量に依存するビジネスモデルから、業務用美容機器を活用してサービス品質の安定化や効率化を図る取り組みが重要性を増しております。ビューティーテック分野においては、美容機器を単なる設備としてではなく、サロン運営を支援し、顧客満足度の向上や差別化を実現するための中核的なツールとして位置付ける動きが広がっており、今後も同分野の役割は一層高まるものと考えられます。 (4)経営戦略 ①基本方針 上記経営環境のもと、M&Aを通じモノづくり企業をグループ化し、当社独自の「モノづくり事業承継プラットフォーム」に組み込むことで、グループ会社を変革・進化させ、グループ全体の成長を図るのが当社グループのビジネスモデルです。 「モノづくり事業承継プラットフォーム」とは、a.M&A実行基盤(投資)、b.経営管理基盤(整備)、c.モノづくり基盤(育成)の3つの基盤で構成され、事業承継に必要なすべてのソリューションをワンストップで提供する当社独自の仕組みを指します。 a.M&A実行基盤(投資) M&Aプロセス全体(M&Aの戦略立案、デューデリジェンス、資金調達、PMI等)を、モノづくり事業とインベストメント事業に精通したプロフェッショナル人材が一気通貫で遂行していきます。 b.経営管理基盤(整備) プロ経営者のタレント・マネジメント・システムの構築、業務のシェアード化、CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)の構築及びグループ全体のGRC(ガバナンス・リスクマネジメント・コンプライアンス)体制の構築を、経営管理に精通したプロフェッショナル人材がチームで推進していきます。 c.モノづくり基盤(育成) 標準化された、品質管理強化・製造効率化・IoTを活用した省人化・そして新製品開発を、モノづくり事業と経営に精通したプロフェッショナル人材がチームで推進していきます。 さらに、当社グループは、モノづくり事業承継プラットフォームで蓄積したノウハウを、グループ内に留まらず、フィナンシャル・アドバイザリー、経営コンサルティングを始めとした事業化を進め、当社グループ全体の企業価値最大化を図ります。 ②成長戦略 当社グループは、更なる成長に向けた戦略として、以下の方針を立てています。 (ⅰ)事業ポートフォリオの強化 当社は、M&Aによる非連続的成長と既存事業のオーガニック成長(※)を両輪で推進し、事業ポートフォリオを強化していきます。 M&Aによる非連続的成長においては、M&Aを戦略的に実行し、スピード感を持ってグループの成長を推進します。投資企業の選定には「国際競争力が高く、サプライチェーンが強固な分野」を重点投資領域に設定し、製造業において安定的な成長が期待できる分野や、高成長・高付加価値の創造が期待できる分野を主なターゲットとした独自の投資ポートフォリオを構築していきます。 一方、既存事業のオーガニック成長においては、M&A後のPMIフェーズで、当社から派遣されたプロ経営者チームが、経営環境及び製造現場の可視化を前提とした「標準PMI」で再現性の高い統合プロセスを実現します。PMIフェーズで得た知見を当社グループの独自ノウハウとして蓄積し、「標準PMI」のアップデートを重ねることで、PMIの効果・スピードを高めていきます。 また、当社グループは自動車部品製造事業、製造業向け生産自動化ソリューション、試作品製作、業務用美容機器開発製造等において、成長に必要なR&D(新技術の研究開発活動)を積極的に行っていきます。具体的な取り組みとしては、「リサイクル率向上」「低騒音化」といった環境に配慮した取り組み、「工場の自動化」「DX化」といった効率性と品質向上への取り組み及び産学共同研究を通じた「伝送効率の改善」を実現する新素材の開発・製品化に向けた取り組み等を行っていきます。 (※)当社がいう「オーガニック成長」とは、当社グループが買収した企業を含む既存事業の持続的な成長を指しています。当社グループは、既存事業の強みを活かしながら、標準化、省力化及びDX化を推進し、生産性を向上させています。また、既存事業から派生した新たな事業の創造や研究開発への取り組みもオーガニック成長の一環として位置づけています。 (ⅱ)グループ財務機能の強化 当社グループは、グループ経営の課題として収益基盤の安定化と子会社財務の健全化を目指しています。具体的には、超過利潤であるROICスプレッド(ROIC(投下資本利益率)とWACC(加重平均資本コスト)の差)の拡大、当社グループ内の資金を有効活用し最適配分を行うための事業ポートフォリオ戦略によるグループ財務の安定、更には予算精度向上による継続的な収益力の改善を図っていきます。 事業ポートフォリオ戦略による投資余力の確保、金融、会計、法律等の多分野にわたる複雑で高度な専門知識やノウハウを組み合わせて「全体最適」な資金調達手段を導き出し、機動的・多様な資金調達を目指します。 (ⅲ)人的資本への投資 人的資本投資については、「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、M&Aによる事業承継を通じて傘下に収めた子会社の中長期的な成長を実現し、グループ全体の企業価値向上を図るビジネスモデルを基本としております。このビジネスモデルを持続的に発展させていくため、子会社における既存事業の成長及びソリューション拡充に向け、以下の課題に注力してまいります。 ① M&A対象企業の発掘及び事業成長の実現 当社グループにとって、成長の源泉となる良質なM&A案件の継続的な発掘及び、M&A後における事業成長の実現は最重要課題の一つであります。 M&A案件の検討に際しては、金融機関、M&A仲介会社等の多様なリソースを活用しつつ、対象企業の事業内容・収益力に関する精緻な分析に加え、M&A後の成長戦略、PMI戦略、グループシナジーの創出可能性等を十分に勘案した上で投資判断を行っております。 また、ターゲット案件については、当社取締役を中心とした経営層及び関係部門で構成する投資委員会において十分な審議を行い、当社グループの中長期的な成長に資するM&Aの実行に引き続き注力してまいります。 ② プロ経営者の積極的採用及び育成の強化 当社グループの最も重要な経営資源は人材であり、M&A後における子会社経営の高度化及び成長戦略の遂行において、プロ経営者の確保・育成は継続的な経営課題であると認識しております。 今後も、当社グループの競争優位性を一層高めるため、経営、財務、事業運営等の分野において高い専門性を有する人材の積極的な採用を進めるとともに、既存人材の育成強化を通じて、M&A案件の成功確率向上及びグループ全体の経営力強化を図ってまいります。 ③ 当社グループの一体化及び意思統一 当社グループは、M&Aを通じてグループ会社を拡大し、成長を実現してきたビジネスモデルを基本としていることから、各社の歴史や企業文化の違いに起因する価値観の相違が生じる可能性があります。そのため、グループ全体が同一の目標に向かって一体的に事業運営を行うための体制構築は重要な課題であると認識しております。 これらの課題に対応するため、各社横断的な会議体やコミュニケーションの場を設け、相互理解と信頼関係の構築に努めるとともに、年1回の方針説明会の開催等を通じてグループ方針の共有と意思統一を図り、グループ経営の高度化を推進してまいります。 ④ 販売チャネルの拡大 当社グループは、グループ会社間で経営層・マネジメント層を兼任させることで、子会社各社にとっては新規となりうる顧客に対して総合的な提案を実施することにより新たな販路、新製品の開発・製造を実施し、販売チャネルの拡大を実行してまいります。 ⑤ グローバル展開への対応力強化 当社グループは、成長機会の一つとして、海外市場を含めた事業展開を推進しております。 この取り組みを継続・強化していくため、業務提携・技術提携、新たな販売先・仕入先の開拓に加え、グローバル事業を推進するための人材確保やネットワーク構築等が重要な課題であると考えております。 ⑥ 新市場への挑戦、技術革新及び現場改革 当社グループの一部子会社が属する自動車関連産業においては、環境規制の強化を背景とした電動化の進展、自動運転技術の高度化、コネクティッド技術の普及などにより、事業環境が大きく変化しております。加えて、製品・サービスの提供方法や競争環境も継続的に変化しており、企業には柔軟かつ迅速な対応が求められています。 こうした環境変化を成長機会と捉え、新市場への挑戦、新技術の導入及び生産・業務プロセスにおける現場改革に積極的に取り組むことで、事業競争力の強化を図ってまいります。 ⑦ 財務体質の改善 当社グループは、M&A実行に際し、各子会社の正常収益力を前提としたLBOファイナンス等により資金調達を行っているため、有利子負債比率が相対的に高い水準にあります。 今後は、各子会社におけるEBITDAの向上による財務基盤の強化に加え、事業環境や成長ステージに応じた多様な資金調達手法を検討・活用することで、財務体質の更なる強化と財務の健全性向上に努めてまいります。 ⑧ 内部統制の充実 当社グループは、国内外のグループ会社を含めた企業経営の透明性確保及び開示情報の正確性向上、ならびに各国・地域における法令等の遵守を徹底するため、グローバルベースでの内部統制システムの整備・運用を継続的に推進しております。
事業等のリスク10,037字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 <ヒートマップ>(※下図参照) 当社グループでは、「事業等のリスク」に記載した各リスクについて、影響度および発生可能性の2軸により評価を行い、ヒートマップとして可視化しております。 本ヒートマップは、リスクの相対的な重要性を一覧化し、経営上特に注視すべき領域を明確化することを目的として作成しております。 <評価軸> ・影響度:当該リスクが顕在化した場合の財政状態・経営成績への影響の大きさ ・発生可能性:一定期間内における発生確率 (※いずれも5段階評価) <リスク項目の番号> 本ヒートマップに記載している各リスク項目は、有価証券報告書の「事業等のリスク」における以下の番号と対応しております。 ・「G-」で始まる項目 →「(1)当社グループ全体に関するリスク」に対応 ・「M-」で始まる項目 →「(2)モノづくり事業におけるリスク」に対応 (1)当社グループ全体に関するリスク ①中期経営計画について 当社グループは、単年度予算及び中期経営計画を策定し、継続的な発展を目指して事業展開を行っております。しかしながら、中期経営計画については、策定時点の外部環境・市場環境に基づくものであり、経済情勢や所属する各種業界に想定外の変化が生じた場合や、有効な投資機会を見出せない場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、当社グループはM&Aによる事業承継により傘下に収めた子会社の変革・進化を通じてグループ全体の成長を図るビジネスモデルでもあり、M&Aの実施により当社グループの資産及び負債が増減するとともに、キャッシュ・フローの状況も変動します。今後のM&A戦略の実行により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ②投資について 当社の投資先企業には、事業や経営組織の再構築中の企業が含まれる可能性があり、これらの企業は、将来の不確定要因を多分に含んでおり今後発生し得る様々な要因により投資先企業の業績が変動するリスクがあります。また、投資先企業の財政状態や経営成績の変動により、当社グループの業績が大きく変動する可能性があります。買収当初の見通しに対し、急激な事業環境の変化、PMIの計画遅れ等により当初の中期経営計画が達成できない可能性があります。 ③プロフェッショナル人材の確保・流出について 当社は、M&A成立後の統合プロセスであるPMIについて、プロ経営者及びコンサルタントをチームで派遣する等、独自のノウハウを蓄積しており、グループ全体の成長を牽引・実現してきた経緯があります。また、当社グループはプロフェッショナル・ソリューション事業の拡大に合わせて、コンサルタント、ITエンジニア等を積極的に増員してきました。今後、当社グループの事業を拡大していく上で、専門性の高い優秀なプロフェッショナル人材であるプロ経営者、コンサルタント、ITエンジニア等の確保ができなかった場合、若しくは専門性の高い優秀な人材が流出した場合、当社グループの事業遂行に影響を与える可能性があります。 ④子会社の業績変動について 当社グループは、子会社各社の財政状態及び経営成績の状況が当社グループ全体に与える影響が大きいため、子会社の業績が変動することにより当社グループの業績に影響を与える可能性があります。現在、当社においてグループ全社及び各社の経営戦略の立案や経営管理全般の統括管理を実行しておりますが、各子会社の事業運営が順調に遂行できない場合、または当社グループに予期しない変動が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑤為替相場の変動について 当社グループの海外売上高比率は、25.6%を見込んでおります。その大部分を占める米国・タイについては米ドル・タイバーツ建取引となり、為替相場の変動の影響を直接的に受け易くなっております。 また、海外現地法人において現地通貨で取引されている収支の各項目は、連結財務諸表を作成する際に円に換算されるため、結果として換算する時点での為替相場の変動に影響される可能性があり、予想を超えた為替相場の変動は当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑥事業を取り巻く環境の変化について 当社グループは、事業の遂行にあたり国内外の経済情勢、景気、株式市場の動向及び政治情勢に大きく影響を受ける可能性があり、これらの要因によって企業収益が悪化した場合、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。このため、予想した投資回収の時期のズレにより当社グループの業績が大きく変動する可能性があります。 ⑦連結子会社増加に伴う連結決算体制について 当社は、事業承継を必要とする中堅・中小企業に対して、M&Aを行い連結子会社化しておりますが、投資対象企業の管理体制が不十分であり適時適切に決算を行うことができない場合、連結決算作業が適時適切に行えない可能性があります。 ⑧投資有価証券の減損について 当社グループが保有する投資有価証券について、株式市場の動向や有価証券発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下した場合において、評価額の引き下げに伴う減損損失を計上し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑨のれんの減損について 当社グループは、企業買収に伴い発生したのれんを連結貸借対照表に計上し、原則として投資回収計画の算定基礎となった期間で償却しております。事業環境の変化等により期待する成果が得られない場合は、当該のれんについて減損損失を計上し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑩財務制限条項について 当社グループにおける金融機関からの借入金の一部において、当社グループ又は各子会社単体の各年度の年度決算における損益計算書の経常損益、各年度の年度決算期末における貸借対照表における純資産の部の金額等を基準とした財務制限条項が付加されており、利率の上昇又は請求により期限の利益を喪失する等、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑪金利変動について 当社グループは、企業買収に関する資金を主に金融機関からの借入により調達しております。有利子負債は総資産に比して高い水準にあるため、資金調達方法の見直しや有利子負債の抑制を行っておりますが、金利上昇となった場合、支払利息の増加を招き利益を圧迫する要因となる可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑫新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループでは、役員及び従業員に対するインセンティブを目的として、当社の新株予約権(以下、「ストック・オプション」という。)を付与しております。また、今後におきましても、役員及び従業員に対してインセンティブとしてストック・オプションを付与する可能性があります。これらのストック・オプションが権利行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 ⑬情報管理システムについて 当社グループでは、製品、販売及び個人情報等の情報をシステム管理しており、システム上のトラブル等、万が一の場合に備え保守・保全の対策を講じる等、情報管理体制を構築しております。しかしながら想定を超えた技術による不正アクセスや予測不能のコンピュータウイルス感染等によって情報漏洩が発生した場合、顧客及び取引先からの損害賠償請求を含め、当社グループの社会的信用に大きく影響を与える事象が発生するリスクがあります。 また、事業買収等により取得した子会社等に対し、適切なグループガバナンスが及ばず、またはシステム・セキュリティを含む様々なリスクに対するモニタリングやコントロールが十分に及ばない等、リスクマネジメントが適切に機能しない場合には、当社グループの事業運営、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 さらには生成AIやクラウドサービスの業務利用拡大により、プロンプトやファイル共有を通じた機密情報・個人情報・技術情報の漏えい、著作権・営業秘密侵害、学習データ混入等のリスクが高まっています。ガバナンス・利用ルール・DLP等の対策が不十分な場合、取引先信用の毀損や損害賠償等が発生し、当社グループの事業運営に影響を与える可能性があります。 ⑭OT(Operational Technology)領域を含むサイバー攻撃・ランサムウェアによる操業停止/物流停止について 近時、製造業を含む幅広い業種でランサムウェア等による操業停止やサプライチェーンを通じた被害が継続しています。基幹システム・工場ネットワーク(OT)・委託先を含む対策が不十分な場合、生産停止、出荷遅延、復旧コスト増、情報漏えい等が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑮情報漏洩とインサイダー取引について 当社グループの事業は、各子会社全てが顧客企業の機密情報を取得することが前提であり、顧客企業や将来的に顧客になる可能性のある企業に対して守秘義務を負っております。当社グループでは守秘義務遵守のための教育・指導を継続的に行っておりますが、何らかの理由により機密情報が外部に漏洩した場合、信用を失墜する等により、当社グループの事業戦略及び経営成績等に影響を与える可能性があります。また、当社グループはインサイダー取引防止の観点から、グループ内役職員及び従業員に教育・指導を実施しておりますが、万が一、グループ内役職員及び従業員が顧客企業の機密情報を元にインサイダー取引を行った場合、当社グループの事業戦略、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑯法的規制について 株式会社サーテックカリヤ及びサーテックカリヤグループの環境規制を除き、当社グループの主要事業を制限する直接的な法的規制は存在しないと考えております。しかしながら、当社子会社であるセレンディップ・オートモーティブ株式会社(三井屋工業株式会社、エクセル株式会社及びエクセルグループ)は自動車内外装部品製造を行っており、「四輪車走行騒音規制」に準じた製造事業を行っております。また、技術者派遣事業を行っているアクストリア株式会社は「労働者派遣法」「職業安定法」に基づいて事業を行っております。両社では関係法令の遵守に努めておりますが、関係法令に違反するような行為・事象が発生した場合は、当該事業が行えなくなるリスクがあります。更には、当社が行う事業承継、企業買収、業務提携等において、直接的若しくは間接的に制限する法的規制の新規制定や変更が行われた場合、当社グループの事業戦略、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑰取引適正化(価格転嫁・支払条件・物流委託)を巡る規制強化への備えについて サプライチェーン全体での価格転嫁・取引適正化を促進する政策が進む中、取引条件明確化、価格協議プロセス、支払手段、物流委託等の見直しが求められる可能性があります。対応が不十分な場合、取引先との紛争、行政対応、調達・販売条件の悪化等が発生し、当社グループに影響を与える可能性があります。 ⑱重要な訴訟等について 当社グループは、有効なコンプライアンス体制の確立に努めておりますが、M&A等の事業戦略の実施に伴い、各種紛争等が発生する可能性があり、これらの紛争が訴訟等に発展する可能性があります。訴訟等が提起され、風評被害や損害賠償義務等に発展した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑲会計制度・税制等の導入・変更について 当社グループは、新たな会計制度や税制等の導入・変更等に対し、速やかに対応するよう努めておりますが、これらの導入・変更に対応することにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑳自然災害等について 当社グループは、中部・東海地区及び北関東・東北地区に子会社本社・工場等の拠点が点在しており、販売先についても日本全国及び一部海外にも拡がっております。このため、大地震・豪雨等の自然災害により、当社グループの事務所・工場等の建物・機械設備等が破損・停止する可能性があります。また、想定外の自然災害が発生した場合、電力・水・ガス等の供給停止、交通・通信網の停止、サプライチェーンの被害等の発生により販売先への商品・製品の出荷停止や遅延につながることにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ㉑配当政策について 当社では株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題の一つとして認識しております。現在、当社グループは引き続き成長過程にあると考えており、持続的成長に向けた積極的な投資に資本を充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると判断しております。このことから創業以来配当は実施していません。 将来的には、各期の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況を勘案した上で株主に対して利益還元策を実施していく方針ではありますが、現時点において配当実施の可能性及びその時期等については未定です。 ㉒海外進出について 当社グループは海外においても事業活動を行っており、その重要性は高まる傾向にあります。当社グループの海外展開は今後も継続していくことから、中長期的には以下のようなリスクが考えられます。これらの事態が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ・予期しない法律または規制の変更 ・不利な政治または経済要因 ・人材の採用と確保の難しさ ・ストライキ等の労働争議 ・テロ、戦争及びその他の要因による社会的混乱 ㉓海外現地法人・拠点の管理不備について 海外現地法人・拠点の管理不備については、一般的に経営・管理の人員が少なく、業務が属人化しやすいため、不正等が発生しやすいと考えられます。そのため、対応状況を確認しています。 しかしながら、海外現地法人・拠点の管理が不十分である場合、不正・不祥事が発生し、当社グループの財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)モノづくり事業におけるリスク ①主要販売先業種の業績等による影響について 当社の主力子会社であるセレンディップ・オートモーティブ株式会社、ユニクレア株式会社、株式会社サーテックカリヤ及びサーテックカリヤグループは、いずれも自動車業界への売上構成比が高く、特にトヨタ自動車グループ、アイシングループの販売台数、工場の稼働状況及び設備投資により、当社グループの業績が大きく影響を受ける可能性があります。更には、トヨタ自動車グループ、デンソーグループ、アイシングループの主要市場である日本、北米、欧州、アジア等における景気後退、及びそれに伴う需要の縮小は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。株式会社アペックスにおいては、開発段階における試作受託を行っておりますが、自動車メーカー等の開発計画によって受注状況に大きく影響を与える可能性があります。天竜精機株式会社においては自動化技術による自動機製造を行っておりますが、得意先である各種メーカーの設備投資計画によって受注状況に大きく影響を与える結果、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ②技術・製品開発について 自動車産業は、CASE(コネクテッド化、自動運転化、シェア/サービス化、電動化)関連技術の導入により部品メーカーを含め業界全体が大きな変革期に突入しております。当社グループにおいてもこの変革に対して、セレンディップ・オートモーティブ株式会社、ユニクレア株式会社においてEV車を含む電動車に多用される部品の自社生産に向けて研究・開発を進めております。 しかしながら、競合他社における新技術の開発や、市場ニーズの変化に伴う開発途中段階での技術の新規性の喪失によるコスト優位性の低下などで売上が低下し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ③原材料、部品価格の上昇・依存について 当社の主力子会社は、原材料・部品を外部サプライヤーより仕入れており、原油価格やエネルギー価格の高騰、世界的なインフレ圧力、為替変動等による材料・部品価格の上昇が製造コストの上昇につながり、製品単価に十分に転嫁できない場合があります。また、当社グループはサプライヤーと基本取引契約を締結し、原材料・部品の安定的な取引を安定的な生産・製造の前提としておりますが、世界的に供給が逼迫する状況やサプライヤーにおける不慮の事故等により、生産・製造遅延を招くおそれがあります。これらの事由により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 また、ユニクレア株式会社が顧客へ供給する製品には、自社で生産しているものと外注先に生産を委託しているものがあり、製品によっては特定の外注先に依存しております。当該外注先に不測の事態が起きた場合には、製品の供給が受けられなくなり、ユニクレア株式会社が顧客に対して供給責任を果たせなくなる可能性があります。 ④製品の品質不具合・契約不適合責任について 当社の主力子会社は、品質管理に重点を置き、顧客のニーズに沿った高品質な製品作りに全社を挙げて取り組んでおります。しかしながら、全ての製品について品質不具合がなく、将来的にリコールが発生しないという保証はありません。また、製造物責任賠償(PL)については保険に加入していますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。大規模なリコールや製造物責任賠償につながるような製品の品質不具合は、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え、それにより売上が低下し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 また、当社の主力子会社はいずれも製造業であり、引き渡した製品について、重要な不具合等を原因としたリコール、アフターサービスにより多額の補償費用の発生が見込まれる場合には、当該案件を対象とした製品保証引当金の計上が必要となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑤棚卸資産の収益性の低下について 当社の主力子会社を取り巻く市場環境の急変及び販売見込みの相違等の理由により滞留在庫を抱えた場合、もしくは販売価額が大幅に下落した場合等には、棚卸資産の簿価を切下げなければならない可能性があります。この場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑥消費者とのトラブル及び風評について 株式会社レディーバードの展開する美容健康関連事業において販売する製品・商品には、身体へ接触させ使用する製品・商品が含まれます。消費者が期待する効果が体感できなかった場合や健康被害等のトラブルが発生する可能性があります。 また、このような問題が生じないよう製品・商品の安全性管理を徹底しておりますが、同業他社のトラブルや風評等により業界全体のイメージダウンに繋がるようなトラブル等が発生した場合には、結果として、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦人員の確保について 製造業における人員確保の競争が高まっております。そのため、安定的に工場を操業するために必要な人員が確保されない可能性及び人件費の高騰により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑧知的財産権について 当社グループが事業を優位に展開していく上で、知的財産権は重要な役割を果たしております。当社グループが保有する知的財産権については、適切な保護及び管理を行っておりますが、第三者が当社グループの技術等を使用し、市場において当社グループの競争力に影響を与える可能性があります。また、当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しないよう留意し、調査を行っておりますが、万が一、当社グループが第三者の知的財産権を侵害した場合には、対価の支払いや損害賠償請求の訴訟等、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑨固定資産の減損について 当社グループにおける製造業を営む子会社については、自社で工場を有しており、生産設備等多額な有形固定資産を保有しております。事業収益の著しい低下や生産設備の遊休化、陳腐化等に伴い、固定資産の回収可能価額が大きく下落し帳簿価額を下回った場合には、減損損失の計上の可能性があり、この場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 ⑩労働安全衛生について 当社グループの事業には、酸・アルカリ等の化学薬品、高温処理設備、重量物の取り扱い等を伴うことがあり、労働災害や健康障害のリスクが存在します。 例えば、薬品の漏洩や設備トラブルによる火傷・中毒事故、又は搬送工程での挟まれ事故等が発生した場合、従業員の安全確保に加え、操業停止や行政指導、補償費用の発生につながる可能性があります。また、安全管理体制の不備が指摘された場合には、顧客監査での評価低下や取引への影響が生じる可能性があります。 ⑪設備依存及び操業停止について 当社グループは専用ライン設備を前提とした連続処理型の生産方式があり、設備の故障、老朽化、停電、災害等により操業が停止した場合、生産活動に直接的な影響が生じます。 例えば、主要ラインの故障により数日間操業停止が発生した場合、代替生産が困難であるため納期遅延や受注取消が発生する可能性があります。また、設備復旧に時間を要する場合には、顧客の生産停止等を招き、損害賠償請求や取引関係の見直しにつながる可能性があります。 ⑫顧客依存及び工程組込み型取引について 株式会社サーテックカリヤ及びサーテックカリヤグループのめっき加工は、顧客製品の製造工程に組み込まれる「工程依存型取引」であり、一度採用されると継続的な受注が見込まれる一方で、顧客側の設計変更、工程変更、内製化方針の決定等により、受注が急減または消失する可能性があります。 例えば、顧客がコスト削減を目的としてめっき工程を内製化した場合や、別処理への変更を決定した場合、一定の売上が短期間で失われる可能性があります。また、主要顧客への依存度が高い場合、当該顧客の生産動向や経営方針の変化が当社グループの業績に直接影響を及ぼす可能性があります。 ⑬海外規制・顧客要求への対応について 顧客製品が海外市場向けである場合には、REACH規則、RoHS指令等の各国の化学物質規制や、自動車メーカー等による独自の品質・環境基準への適合が求められます。 例えば、有害物質規制の改正により使用可能な材料が制限された場合、既存工程の変更や材料置換の検証が必要となり、対応遅延が発生した場合には受注停止や取引制限につながる可能性があります。また、顧客監査において基準未達と判断された場合、是正対応や取引縮小等の影響が生じる可能性があります。 ⑭環境規制について 株式会社サーテックカリヤ及びサーテックカリヤグループの事業においては、有害物質を含む薬品の使用や排水処理が不可避であり、水質汚濁防止法、廃棄物処理法、化学物質管理法令等の厳格な規制の対象となっております。 例えば、排水基準の強化や特定物質の使用制限が強化された場合、それに対応するための排水処理設備の更新や工程変更が必要となり、多額の設備投資が発生する可能性があります。また、万一、排水基準の逸脱や不適切な廃棄物処理等の法令違反が発生した場合、操業停止命令や罰則、浄化費用の負担、さらには社会的信用の低下等により当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)9,115字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善し、各種政策の効果もあり緩やかな回復が続くことが期待されている一方、物価動向や金融資本市場の変動等の影響、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクが継続する中で、米国の通商政策の影響が残ることに加え、年度末にかけては中東情勢の影響を注視する必要があるなど、経営環境はより先行きが不透明な状況となっております。 当社グループは、M&Aによる事業承継を通じて日本の中堅・中小製造業を世界に誇れる100年企業とするため、「M&A実行」「経営管理」「モノづくり」の3つの基盤からなる「モノづくり事業承継プラットフォーム」を構築し、事業承継のトータルソリューションカンパニーとして、プロ経営者の輩出と、「経営の近代化」を通じて経営革新をはかり、日本のモノづくりの未来を創造しております。併せて、中堅・中小企業への投資やフィナンシャル・アドバイザリーで、中堅・中小企業の円滑な事業承継と企業価値向上を実現するための「インベストメント事業」を展開しております。 当社グループの事業領域である「モノづくり」におきましては、米国の通商政策の影響は内在するものの、米国向け自動車輸出には持ち直しの動きが確認され自動車メーカーの国内生産は引き続き高水準で推移しております。 このような状況のもと、当社グループは、社会環境や産業構造の急激な変化を敏感に察知して、時代にフィットする「経営の近代化」を実現するため、経営執行にコミットしたプロ経営者をチームで派遣し現場・財務・経営の見える化を徹底し、バックオフィスの生産性向上や製造現場での幅広いITの活用に取り組み、ムダ・ムリ・ムラの排除を実施してまいりました。 当社グループのもう一つの事業領域である中堅・中小企業の「事業承継」におきましては、中堅・中小企業の事業承継問題が深刻化する中で、事業承継手段としてのM&Aニーズ(譲渡ニーズ)が一段と増加しており、当連結会計年度において、1件のグループインM&A(サーテックカリヤ・グループ)を実行しており、業績は第3四半期連結会計期間より連結損益計算書に取り込んでおります。 以上の結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は前期に比べ26,039,038千円増加し、51,163,634千円(前期比103.6%増)、営業利益は2,189,860千円(同198.1%増)、経常利益は2,418,495千円(同229.0%増)、M&A実行により発生した「負ののれん発生益」3,068,987千円等で親会社株主に帰属する当期純利益は4,147,520千円(同98.6%増)となりました。 各セグメントの経営成績は次のとおりであります。 (モノづくり事業) 当セグメントには、セレンディップ・オートモーティブ株式会社、三井屋工業株式会社、エクセル・グループ、ユニクレア株式会社、天竜精機株式会社、株式会社アペックス(※)、株式会社レディーバード、株式会社トライシス(※)及びサーテックカリヤ・グループのモノづくり企業が含まれております。なお、前期に株式を取得し連結子会社化した株式会社イワヰ(現ユニクレア株式会社。2025年4月1日付で佐藤工業株式会社と合併)及びエクセル・グループの業績は、当連結会計年度においては、期首から取り込んでおります。 (※)株式会社アペックス及び株式会社トライシスは、2025年10月1日付で合併しております。 「オートモーティブサプライヤー(自動車内外装部品製造、自動車精密部品製造)」におきましては、米国の通商政策の影響は内在するものの、米国向け自動車輸出には持ち直しの動きが確認され自動車メーカーの国内生産は引き続き高水準で推移しております。また、サーテックカリヤ・グループの業績を第3四半期連結会計期間より連結損益計算書に取り込んでおります。 「FA装置製造」におきましては、期初より主要顧客の設備投資が大幅に回復するまでには至っておらず、受注確定に遅れが生じておりましたが、一部で回復の兆しが見えてきております。 「試作品製作」におきましては、グループ間シナジーによる販路拡大等により、受注は順調に進捗しております。 「ビューティーテック」におきましては、大手サロンの倒産・再編が相次いでおり、個人サロン向けのマーケティング・営業活動を強化し、受注を獲得しております。 この結果、当セグメントの当連結会計年度の売上高は前期に比べ25,622,117千円増加し、49,052,347千円(前期比109.4%増)、セグメント利益は前期に比べ1,391,859千円増加し、2,093,903千円(同198.3%増)となりました。なお、サーテックカリヤ・グループの株式取得関連費用295,851千円は、当セグメントに計上しております。 (プロフェッショナル・ソリューション事業) 当セグメントには、当社、セレンディップ・テクノロジーズ株式会社及びセレンディップ・ロボクロス株式会社(※)が含まれております。 (※)2025年8月1日付で、セレンディップ・ロボクロスマーケティング株式会社から商号変更し、当社RX事業に係る業務をセレンディップ・ロボクロス株式会社に統合いたしました。 「コンサルティング」におきましては、事業承継課題や経営課題を抱える中堅・中小企業が今後益々増加していく社会的背景があり、中堅・中小モノづくり企業から事業承継案件、事業再生案件の当社への持ち込みが増加しております。また、基幹システムの再構築需要等により、ITコンサルティングのニーズが増加していることに伴い、当社コンサルティング事業部の売上は前期比29.3%増と伸長し、当セグメントの増収要因となりました。一方で、経営課題を抱える中堅・中小企業の課題解決・成長に更に寄与するための積極的な人材採用を継続的に実施しております。 「エンジニア派遣・受託開発」におきましては、中堅・中小企業の成長を支援するため、経営基盤の強化、エンジニアのリスキリング強化、当セグメントの成長に寄与するため当社コンサルティング事業部との連携による新しいIoTソリューションの開発とDXに注力しております。 この結果、当セグメントの当連結会計年度の売上高は前期に比べ617,966千円増加し、2,772,019千円(前期比28.7%増)、セグメント利益は前期に比べ110,090千円増加し、124,811千円(同747.8%増)となりました。 (インベストメント事業) 当セグメントには、セレンディップ・フィナンシャルサービス株式会社が含まれております。 従来から、事業承継問題に機動的に対応すべく、案件の発掘・開拓に注力して参りました。モノづくり企業を中心とした再生型事業承継支援サービス、フィナンシャル・アドバイザリー等の企業経営サポートを積極的に進めております。また、2023年2月に組成した「日本ものづくり事業承継基金1号投資事業有限責任組合」からの管理業務に伴う報酬の受取も発生しております。 この結果、当セグメントの当連結会計年度の売上高は前期に比べ45,412千円減少し、146,325千円(前期比23.7%減)、セグメント損失は28,854千円(前期はセグメント利益23,261千円)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産の部) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ12,630,195千円増加し、28,824,099千円となりました。これは主に、連結子会社の増加及びキャッシュ・フローの増加により現金及び預金が7,081,004千円増加したこと、受取手形、売掛金及び契約資産が3,444,399千円増加したことや原材料及び貯蔵品が1,178,368千円増加したことによるものであります。 当連結会計年度末における固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ12,783,231千円増加し、28,831,150千円となりました。これは主に、連結子会社の増加により有形固定資産が11,532,870千円増加したことや投資その他の資産が1,358,569千円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は57,655,249千円となり、前連結会計年度末に比べ25,413,427千円の増加となりました。 (負債の部) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ11,662,153千円増加し、24,761,683千円となりました。これは主に、連結子会社の増加により支払手形及び買掛金が4,185,552千円増加したこと、短期借入金が3,100,000千円増加したことや1年内返済予定の長期借入金が2,825,831千円増加によるものであります。 当連結会計年度末における固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ4,820,129千円増加し、15,830,393千円となりました。これは主に、連結子会社の増加により長期借入金が3,698,628千円増加したことや退職給付に係る負債が466,322千円増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は40,592,077千円となり、前連結会計年度末に比べ16,482,282千円の増加となりました。 (純資産の部) 当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ8,931,144千円増加し、17,063,171千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が4,147,485千円増加したこと、非支配株主持分が3,414,514千円増加したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動により4,526,055千円増加、投資活動により3,074,413千円減少、財務活動により4,419,224千円増加、現金及び現金同等物に係る換算差額により788,938千円増加となった結果、前連結会計年度末に比べ、6,659,804千円増加し13,162,333千円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、4,526,055千円(前連結会計年度は292,883千円の獲得)となりました。 これは主に、税金等調整前当期純利益5,208,685千円、減価償却費2,035,990千円、負ののれん発生益3,068,987千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、3,074,413千円(前連結会計年度は4,037,449千円の使用)となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出3,687,256千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入700,956千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は、4,419,224千円(前連結会計年度は6,006,731千円の獲得)となりました。 これは主に、短期借入金の純増減額(△は減少)3,100,000千円、長期借入れによる収入8,800,000千円、長期借入金の返済による支出7,929,739千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) モノづくり事業 (千円)   44,913,782   221.2 合計(千円)   44,913,782   221.2 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.プロフェッショナル・ソリューション事業、インベストメント事業が営む事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) モノづくり事業   3,408,481   107.4   754,415   130.5 プロフェッショナル・ソリューション事業   515,061   470.7   234,304   1,308.2 合計   3,923,542   119.5   988,719   165.9 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.モノづくり事業の自動車内外装部品製造及び自動車精密部品製造は、受注生産形態をとらないため受注高及び受注残高に含めておりません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) モノづくり事業 (千円)   49,033,843   209.3% プロフェッショナル・ソリューション事業 (千円)   1,988,465   127.0% インベストメント事業 (千円)   141,325   106.8% 合計(千円)   51,163,634   203.6% (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.モノづくり事業の売上高は、前連結会計年度と比較して209.3%となり著しい増加となっております。これは主に、既存連結子会社における受注の増加に加え、第3四半期連結会計期間よりサーテックカリヤ・グループを新たに連結の範囲に含めたことにより、売上高が増加したことによるものであります。 3.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) トヨタ自動車㈱   4,817,299   19.2   5,023,090   9.8 ㈱アイシン   4,554,055   18.1   4,992,682   9.8 d.営業投資活動の状況 当社グループは、他社との共同投資等により、中堅・中小企業への投資を行っております。 当社グループの営業投資活動を示すための投資残高は次のとおりです。 ① 投資実行額 (単位:千円) エクイティ投資実行額:業種別   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 上場   -   - 非上場   -   - 合計   -   - ② 投資残高 (単位:千円) エクイティ投資残高:業種別   前連結会計年度 (2025年3月31日)   当連結会計年度 (2026年3月31日) 上場   -   - 非上場   180,000   80,000 合計   180,000   80,000 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は有価証券報告書提出日現在において、判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善し、各種政策の効果もあり緩やかな回復が続くことが期待されている一方、物価動向や金融資本市場の変動等の影響、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクが継続する中で、米国の通商政策の影響が残ることに加え、年度末にかけては中東情勢の影響を注視する必要があるなど、経営環境はより先行きが不透明な状況となっております。 当社グループの事業領域である「モノづくり」におきましては、米国の通商政策の影響は内在するものの、米国向け自動車輸出には持ち直しの動きが確認され自動車メーカーの国内生産は引き続き高水準で推移しております。 このような状況のもと、当社グループは、社会環境や産業構造の急激な変化を敏感に察知して、時代にフィットする「経営の近代化」を実現するため、経営執行にコミットしたプロ経営者をチームで派遣し現場・財務・経営の見える化を徹底し、バックオフィスの生産性向上や製造現場での幅広いITの活用に取り組み、ムダ・ムリ・ムラの排除を実施してまいりました。 当社グループのもう一つの事業領域である中堅・中小企業の「事業承継」におきましては、中堅・中小企業の事業承継問題が深刻化する中で、事業承継手段としてのM&Aニーズ(譲渡ニーズ)が一段と増加しており、当連結会計年度において、1件のグループインM&Aを実行いたしました。 なお、経営成績については、以下のとおりです。 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、「モノづくり事業」セグメントにおきましては、自動車メーカーの国内生産は高水準で推移したことや、前期にM&Aを実行したエクセル・グループ及び株式会社イワヰの業績を期首から取り込んだこと、当期にM&Aを実行したサーテックカリヤ・グループの業績を第3四半期連結会計期間より取り込みをしたことで増収となりました。「プロフェッショナル・ソリューション事業」セグメントにおきまして、中堅・中小企業の基幹システムの再構築需要の増加により、ITコンサルティングに対するニーズが増加したことにより増収となりました。 以上の結果により、前連結会計年度と比べ26,039,038千円増加の51,163,634千円(前期比103.6%増)となりました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、売上高の増加により前連結会計年度と比較して22,392,261千円増加の43,272,831千円(前期比107.2%増)となりました。 以上により売上総利益は、7,890,803千円(前期比85.9%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較して2,191,512千円増加の5,700,942千円(前期比62.4%増)となりました。これは主として、前期にM&Aを実行したエクセル・グループ及び株式会社イワヰの業績を期首から取り込んだこと、当期にM&Aを実行したサーテックカリヤ・グループの業績を第3四半期連結会計期間より取り込みをしたことや、M&A費用の発生によるものであります。 以上の結果により、当連結会計年度の営業利益は、2,189,860千円(前期比198.1%増)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益) 営業外収益は、取引先との間でエネルギー等のコスト増加に対応する販売価格の修正に合意したことにより受取補償金194,139千円を計上したこと等により787,723千円(前期比105.5%増)となりました。 営業外費用は、借入等に係る「営業外支払手数料」147,519千円を計上したこと等により559,088千円(前期比46.0%増)となりました。 特別利益として、M&A実行により発生した「負ののれん発生益」3,068,987千円を計上しております。 以上の結果により、当連結会計年度の経常利益は、2,418,495千円(前期比229.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、4,147,520千円(前期比98.6%増)となりました。 b.財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載されているとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載されているとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、当社グループ事業領域の「モノづくり」における設備投資及び研究開発活動に伴う投資資金、「事業承継」におけるLBOファイナンスに対する買収資金の返済があります。これらの資金需要に対して安定的な資金供給を行うための財源については、主に内部資金により確保しております。また、当社と一部の子会社は、CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を通じて当社グループ企業相互間で余剰・不足資金を融通し、資金の効率化を図っております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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