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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

南海化学

NANKAI CHEMICAL COMPANY, LIMITED4040 · Standard · 化学

創業以来の化学品メーカー。苛性ソーダなどの基礎化学品から食品添加物、農薬、廃硫酸リサイクルまで手がけ、塩事業も展開。

概要

南海化学は1906年創業の化学品メーカーである。塩水の電気分解で得られる苛性ソーダや次亜塩素酸ソーダなどの基礎化学品、食品添加物や農薬、廃硫酸リサイクル、塩の加工販売の5事業を展開する。2023年4月に東京証券取引所スタンダード市場に上場し、2026年3月期の連結売上高は211億円、従業員数は319人。本社は大阪市西区。

5つの事業が織りなす収益の柱

南海化学グループは「化学品事業」と「各種塩事業」の2つの報告セグメントで構成されるが、実務上は基礎化学品・機能化学品・アグリ(農薬)・環境リサイクル・各種塩の5事業に分かれる。基礎化学品は苛性ソーダ、合成塩酸、次亜塩素酸ソーダなどクロール・アルカリ製品が中心で、和歌山工場と中国の連結子会社で生産する。機能化学品では酢酸ナトリウム(食品の日持ち向上剤)やグルコサミンなどの健康食品を手がける。アグリ事業は土壌殺菌剤クロルピクリンを製造し、液剤に加え独自の固形化技術で錠剤も販売する。環境リサイクルでは石油精製業者などから廃硫酸を引き取り、精製して再販売する。各種塩事業はオーストラリアやメキシコから輸入した原塩を加工し、食品用や凍結防止剤として販売する。

地場密着とコスト競争力を強みとする販売戦略

基礎化学品事業では、製品の特性や輸送コストの制約から遠隔地への供給に適さないものが多く、関西地方を中心に販売する。商社経由とメーカー直販の両ルートを持ち、原料メーカーや中間製品メーカーを主な顧客とする。一方、各種塩事業では和歌山県南部の梅干し加工業者や全国の食品メーカーに向けて販売し、冬季には道路凍結防止剤として自治体などにも供給する。機能化学品とアグリ事業はきめ細かな営業を展開し、クロルピクリンは液剤タイプが主流だが、安全性を訴求した錠剤タイプの普及に注力する。環境リサイクル事業は廃硫酸の精製技術を応用し、新たなリサイクル事業の創出にも取り組む。

グループ全体の構成と海外拠点

2026年3月期末時点の連結対象は、南海化学(当社)と国内外の連結子会社3社(如皋市四友合成化工有限公司、如皋南海水処理剤有限公司、株式会社エヌエムソルト)、持分法適用関連会社2社(サンワ南海リサイクル株式会社、ATNグラファイト・テクノロジー株式会社)である。中国の如皋市には2つの子会社があり、水処理凝集剤や有機化学品などを製造する。かつて存在した富士アミドケミカル株式会社は2025年12月に清算、エヌシー環境株式会社は2025年4月に吸収合併された。グループ全体で化学品の製造から販売、リサイクルまでをカバーする体制をとる。

売上高200億円超、利益は拡大基調

直近の2026年3月期の連結売上高は211億円(前期比0.8%増)、営業利益は17億円(同30.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は28億円(同173.5%増)となった。化学品事業の売上高は170億円(同3.9%増)でセグメント利益は25億円(同17.3%増)。各種塩事業は暖冬の影響で凍結防止剤の出荷が減少し、売上高41億円(同10.3%減)、セグメント利益3億円(同14.2%減)となった。特別利益として富士アミドケミカルの土地売却益を計上したことが当期純利益を押し上げた。中期経営計画では2027年3月期に売上高217億円、経常利益23億円、ROE12.5%を目標とする。

業界の中での役割は総合化学品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
211億円
営業利益
17億円
営業利益率
8.1%
純利益
28億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
化学品事業170億円80.6%25億円14.7%
各種塩事業41億円19.4%3億円7.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01基礎化学品主力

塩水の電気分解により苛性ソーダを中心に、塩素や水素を活用したクロール・アルカリ製品、塩素系殺菌・消毒剤、水処理凝集剤などを製造・販売。主に化学工業、鉄鋼・製紙、化粧品・洗剤等の製造業へ供給。

主な製品・サービス5
苛性ソーダ
塩水の電気分解で生成されるアルカリ製品で、化学工業をはじめ幅広い産業で中和・洗浄等に利用される。
合成塩酸
塩素と水素から合成される塩酸で、金属加工や食品工業など多岐にわたる用途がある。
次亜塩素酸ソーダ
殺菌・漂白作用を持つ化学薬品で、水処理や衛生管理に広く使用される。
高度さらし粉
塩素系殺菌・消毒剤で、浄化槽やプール、食品工場などの衛生管理に利用される。
水処理凝集剤
工場排水や下水処理において、不純物を凝集・沈殿させるために使用される薬品。

02機能化学品準主力

食品添加物や健康食品の製造・販売、医療機器の洗浄剤や樹脂等の添加剤の受託製造を行っている。

主な製品・サービス2
酢酸ナトリウム
食品の日持ち向上剤として使用される食品添加物。
グルコサミン
健康食品として販売される成分で、関節の健康維持に役立つとされる。

03アグリ準主力

土壌殺菌剤である農薬クロルピクリンの製造・販売。液剤と錠剤があり、特に独自の固形化技術による錠剤タイプの普及に注力。

当社独自の固形化技術による錠剤タイプ

主な製品・サービス1
クロルピクリン
土壌殺菌剤で、畑地の病害虫を防除するために使用される。液剤と錠剤がある。

04環境リサイクル準主力

石油精製業者などから廃硫酸を引き取り、精製して各種メーカーへ販売する硫酸リサイクル事業。

主な製品・サービス1
再生硫酸
廃硫酸から不純物を除去・精製した硫酸で、工業用に再販される。

05各種塩事業副次

オーストラリアやメキシコから輸入した原塩を加工し、食品用や凍結防止用の塩を製造・販売。主な顧客は梅干し加工業者や食品メーカー、道路管理者など。

主な製品・サービス1
各種塩
輸入原塩を洗滌などの加工工程を経て製造される塩で、食品加工や凍結防止に用いられる。

製品と技術

塩水電気分解が生む基礎化学品のラインナップ

基礎化学品事業の中核は、和歌山工場での塩水の電気分解により生産されるクロール・アルカリ製品である。主な製品は苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)、合成塩酸、次亜塩素酸ソーダなど。苛性ソーダは化学工業や鉄鋼、製紙、化粧品・洗剤業界などで広く使われる。併産される塩素や水素を活用し、高度さらし粉などの塩素系殺菌・消毒剤も製造する。水処理分野では、工場排水や下水排水に用いる凝集剤(ポリ塩化アルミニウムなど)も手がける。重亜硫酸ソーダや含鉄バンドなど取扱品目を拡大している。

食品添加物と健康食品を支える機能化学品

機能化学品事業では、食品添加物として酢酸ナトリウムを製造・販売する。これは各種食品の日持ち向上剤として使用される。また、健康食品原料としてグルコサミンも取り扱う。さらに、医療機器の洗浄剤や樹脂等の添加剤の受託製造も行う。これらの製品は、顧客のニーズに応じたきめ細かな販売が求められ、同社はマーケットイン型の商品開発を進めている。

固形化技術で差別化する農薬クロルピクリン

アグリ事業では、土壌殺菌剤クロルピクリンを製造する。1948年にたばこ向けに実用化され、現在は野菜や花きなど適用作物が拡大している。液剤は濃度99.5%の高濃度品と80%の低濃度品がある。同社は液剤を特殊な方法で固形化した錠剤タイプを開発し、農業従事者がより安全に使用できるよう普及活動に力を入れている。クロルピクリンは畑地の土壌消毒に用いられ、連作障害の防止などに効果を発揮する。

廃硫酸を再生する環境リサイクルと脱塩事業

環境リサイクル事業の中心は、青岸工場で行う廃硫酸のリサイクルである。石油精製業者などから廃硫酸を引き取り、精製プロセスを経て再び硫酸として各種メーカーに販売する。関連会社のサンワ南海リサイクルも同事業に参画する。2023年10月からは土佐工場で脱塩素セメント原料リサイクル事業(脱塩事業)を開始。これは塩素を含む廃棄物からセメント原料を再生するもので、環境負荷低減に貢献する新たなリサイクル事業として位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • アグリ当社独自の固形化技術による錠剤タイプ

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

中堅化学メーカー、安定成長継続

南海化学は、産業用化学品を中心とする中堅化学メーカー。同業にはクラレや東洋紡など大手が存在するが、同社はニッチな分野で強みを持つ。売上高は約200億円と小規模で、営業利益率は改善傾向にあるが、依然として6〜8%とやや低い。競合に対し、特定顧客向けのカスタマイズ製品で差別化を図る。

強み

  • 特定の産業用化学品に特化し、専門性の高い技術を有する。
  • 営業利益率が6.22%から8.06%へ上昇しており、改善基調。
  • 売上は200億円前後で安定しており、急激な変動が少ない。
  • 負債が少なく、自己資本比率が高い堅実な財務体質。

課題

  • 売上高が横ばいで、今後の大きな拡大が見込みにくい。
  • 大手化学メーカーの参入余地があり、価格競争にさらされる可能性。
  • 営業利益率が他業種比で低く、コスト削減が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が南海化学

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14245ダイキアクシス98億円11.3倍
24224ロンシール工業98億円9.6倍
34100戸田工業95億円
44406新日本理化95億円15.9倍
54119日本ピグメントホールディングス94億円8.1倍
64040南海化学92億円2.9倍
73878巴川コーポレーション89億円9.0倍
84360マナック・ケミカル・パートナーズ86億円10.4倍
94623アサヒペン84億円9.5倍
104624イサム塗料82億円10.4倍
114937Waqoo82億円34.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

硫酸・さらし粉製造から始まった1906年の創業

1906年10月、各種化学製品の製造を目的として南海硫肥株式会社(当社の前身)が創業した。翌1907年7月にはさらし粉の製造を開始、1911年1月には現在の青岸工場で硫酸製造を始めた。1918年5月には土佐工場の前身である土佐曹達株式会社を設立し、苛性ソーダの製造に着手。同年9月には小雑賀工場(後の和歌山工場)が竣工し生産を開始した。1920年2月には和歌山株取引所に株式を上場するが、1939年9月に上場廃止となり、同年には株式会社中山製鋼所と合併した。

中山製鋼所から分離し再出発した1951年

第二次世界大戦後、1947年7月に各種化学製品の販売会社として興南商事株式会社(後の興南産業株式会社)を設立。1951年6月、株式会社中山製鋼所から分離する形で南海化学工業株式会社が設立された。この分離により、化学部門が独立した企業として再スタートを切った。1976年4月には本社を現在の大阪市西区に移転。2000年10月には東日本での販路拡大を目的に東京オフィスを開設し、同年12月には全社でISO14001認証を取得した。

子会社化と海外展開で事業領域を拡大した2000年代

2002年8月、各種塩事業の強化のために株式会社エヌエムソルトを設立。2003年3月には研究開発会社として株式会社南海化学アールアンドディーを設立(2019年吸収合併)。2004年3月には京都・滋賀地域の販売強化を狙い株式会社山藤を子会社化(2018年吸収合併)。2006年3月には有機化学製品の強化のため富士アミドケミカル株式会社を子会社化した。2009年5月には中国・如皋市に如皋市四友合成化工有限公司を設立、2010年6月には如皋南海水処理剤有限公司を設立し、海外生産拠点を確保した。

中山製鋼所からの独立と上場を果たした2010年代

2010年1月、商号を南海化学株式会社に変更。同年4月には環境リサイクル事業を分社化しエヌシー環境株式会社を設立。2013年2月、南海グローバルケミ株式会社(SPC)が中山製鋼所及び関連会社から当社株式の全株を取得し、資本関係が消滅。同年9月に同SPCを吸収合併したことで、中山製鋼所グループから完全に独立した。2018年1月には三和油化工業と合弁でサンワ南海リサイクル株式会社を設立、2020年6月にはエア・ウォーターや東洋炭素と合弁でATNグラファイト・テクノロジー株式会社を設立した。2023年4月、東京証券取引所スタンダード市場に上場した。

事業再編とリサイクル事業への注力(2020年代後半)

2023年10月、土佐工場で脱塩素セメント原料リサイクル事業(脱塩事業)を開始。2025年4月にはエヌシー環境株式会社を吸収合併し、環境リサイクル事業を当社本体に統合した。一方、2025年12月には富士アミドケミカル株式会社を清算し、有機化学事業を整理。2026年3月には京都支店を閉鎖するなど、拠点の集約も進めた。これらの再編は、中期経営計画「サステナブルな明日を創る」に基づき、収益基盤の強化と環境リサイクル事業の拡大を目指すものと説明されている。

年表35件を開く

1900年代

  • 1906年10月創業各種化学製品の製造を目的として、南海硫肥株式会社(当社の前身)創業
  • 1907年7月さらし粉製造開始

1910年代

  • 1911年1月現在の青岸工場にて硫酸製造開始
  • 1918年5月創業土佐工場の前身である土佐曹達株式会社設立
  • 1918年5月苛性ソーダ製造開始
  • 1918年9月小雑賀工場(現在の和歌山工場)竣工、生産開始

1920年代

  • 1920年2月上場和歌山株取引所に株式上場(1939年9月 上場廃止)

1930年代

  • 1939年9月M&A株式会社中山製鋼所と合併

1940年代

  • 1947年7月創業各種化学製品の販売を目的として、興南商事株式会社設立(その後興南産業株式会社と改称し、2020年4月 吸収合併)

1950年代

  • 1951年6月創業株式会社中山製鋼所から分離し、南海化学工業株式会社設立

1970年代

  • 1976年4月本社を現在の大阪市西区に移転

2000年代

  • 2000年10月東日本での各種化学製品の販路拡大を目的として、東京オフィス(現在の東京支店)開設
  • 2000年12月全社にてISO14001認証取得完了
  • 2002年8月各種塩事業の強化を目的として、株式会社エヌエムソルト(当社子会社)設立
  • 2003年3月創業研究開発事業の強化を目的として、株式会社南海化学アールアンドディー設立(2019年6月 吸収合併)
  • 2004年3月M&A京都・滋賀地域の販売強化を目的として、株式会社山藤を子会社化(2018年4月 吸収合併)
  • 2006年3月M&A有機化学製品の製造強化を目的として、富士アミドケミカル株式会社を子会社化
  • 2009年5月如皋市四友合成化工有限公司(当社子会社)設立

2010年代

  • 2010年1月商号変更南海化学株式会社へ商号変更
  • 2010年4月環境リサイクル事業(青岸工場)を分社化、エヌシー環境株式会社(当社子会社)設立
  • 2010年6月如皋南海水処理剤有限公司(当社子会社)設立
  • 2011年4月有機化学製品の販売強化を目的として、富士アミドケミカル株式会社の営業部門を継承
  • 2013年2月南海グローバルケミ株式会社(SPC)が株式会社中山製鋼所及びその関連会社が所有する当社株式の全株を取得し、株式会社中山製鋼所との資本関係が消滅
  • 2013年9月M&A南海グローバルケミ株式会社(SPC)を吸収合併
  • 2016年5月如皋新南海国際貿易有限公司(当社子会社)設立
  • 2018年1月環境リサイクル事業の多角化を目的として、三和油化工業株式会社と合弁にて、サンワ南海リサイクル株式会社(持分法適用関連会社)を設立
  • 2018年4月M&A株式会社山藤の吸収合併に伴い、京都市南区に京都支店を開設

2020年代

  • 2020年6月化学品事業における取扱品目の拡充を目的として、エア・ウォーター株式会社及び東洋炭素株式会社と合弁にて、ATNグラファイト・テクノロジー株式会社(持分法適用関連会社)を設立
  • 2023年2月東京支店を現在の台東区に移転
  • 2023年3月如皋新南海国際貿易有限公司(当社子会社)清算
  • 2023年4月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式上場
  • 2023年10月土佐工場にて脱塩素セメント原料リサイクル事業(脱塩事業)開始
  • 2025年4月M&Aエヌシー環境株式会社(当社子会社)を吸収合併
  • 2025年12月富士アミドケミカル株式会社(当社子会社)清算
  • 2026年3月京都支店を閉鎖

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年度まで21,700百万円
  • 経常利益2026年度まで2,340百万円
  • ROE(自己資本利益率)2026年度まで12.5%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    収益基盤の強化

    事業ポートフォリオの最適化を意識し、業務効率化による筋肉質な体質強化を推進。地域立脚を活かした差別化や、顧客ニーズに応える既存製品の高付加価値化にリソースを集中する。

  2. 02

    環境リサイクル事業領域の拡大

    廃硫酸リサイクル事業を伸長させるとともに、土佐工場で開始した脱塩事業を拡大。さらに、強みを活かした新たなリサイクル事業の創出にも取り組む。

  3. 03

    サステナブル経営の推進

    環境リサイクル事業の拡大を通じて環境・社会に貢献。BCPを考慮した安心・安全な持続的製販体制の強化や、人材育成、DE&I施策推進による人的資本投資の拡充を行う。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で319人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は688万円で、3期前と比べて+3.6%平均年齢は43.7歳、平均勤続年数は8.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年3月66446.79.0301
2024年3月67344.78.7305
2025年3月71343.78.1308422
2026年3月68843.78.2319533

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 3 / 海外 2、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
青岸工場 — 和歌山県和歌山市2,801百万円
全社共通 化学品事業
和歌山工場 — 和歌山県和歌山市2,024百万円
全社共通 化学品事業
土佐工場 — 高知県高知市1,955百万円
全社共通 化学品事業
本社・西浜工場 — 和歌山県和歌山市835百万円
各種塩事業
本社 — 大阪府大阪市320百万円
全社共通
本社 — 中華人民共和国108百万円
化学品事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱エヌエムソルト(注)4
    和歌山県和歌山市 · 連結子会社
    議決権85.5%
  • 海外
    如皋市四友合成化工有限公司(注)3
    中国江蘇省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    如皋南海水処理剤有限公司(注)3
    中国江蘇省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    サンワ南海リサイクル㈱
    和歌山県和歌山市 · 持分法適用会社
    議決権20.0%
  • 国内
    ATNグラファイト・テクノロジー㈱(注)5
    和歌山県和歌山市 · 持分法適用会社
    議決権15.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    [第六回]事業再構築補助金(交付申請等)
    中小企業庁
    1億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は211億円営業利益17億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.0%、利益が+30.8%。

売上高
+1.0%
211億円
営業利益
+30.8%
17億円
純利益
+180.0%
28億円
営業利益率
8.1%
前期比 +1.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高217億円211億円
営業利益23億円17億円
純利益13億円28億円
1株あたり配当¥65¥65

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

9期分

直近は2027年1Qで、売上は49億円、営業利益は6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q49612.24
2024年2Q4237.12
2024年3Q5347.54
2024年4Q562
2025年2Q8855.74
2025年4Q12186.66
2026年2Q9266.54
2026年4Q119119.224
2027年1Q49612.25

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年3月期からの8期で、売上は146億円から211億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は8.1%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年3月1461−6
化学品事業における取扱品目の拡充を目的として、エア・ウォーター株式会社及び東洋炭素株式会社と合弁にて、ATNグラファイト・テクノロジー株式会社(持分法適用関連会社)を設立
2020年3月14231
2021年3月16572
2022年3月17475
東京証券取引所スタンダード市場に株式上場
2023年3月19695
2024年3月2001812
エヌシー環境株式会社(当社子会社)を吸収合併
2025年3月20913156.210
2026年3月21117188.128

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高211億円のうち、営業利益として残るのは17億円8.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は28億円、売上の13.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.6%151億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.4%43億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.1%17億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.8pt
8.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.9pt
13.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+21.7pt
28.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
14.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2026年3月期は営業CFが−3億円、投資CFが29億円で、差し引きのフリーCFは26億円この組み合わせは資産取り崩し型にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面期末の手元現金は20億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年3月13−189−511
2022年3月16−6−91013
2023年3月18−4−141413
2024年3月27−19−3817
2025年3月2−52−317
2026年3月−329−232620

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2026年3月期の総資産は195億円。このうち返さなくてよい自己資本が112億円で、自己資本比率は56.8%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年3月1682714116.2
2020年3月1502812218.4
2021年3月1614012124.8
2022年3月1704712327.2
2023年3月1835213128.0
2024年3月2037512836.6
2025年3月2258514037.4
2026年3月1951128356.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
20億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
112億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
12億円
在庫として抱えている分
負債合計
83億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
74
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE203社中3位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中169位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
28.6%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.1%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
56.8%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.0%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,930で、1年前と比べて+37.8%過去52週の値幅のなかでは79%の位置にある。

¥3,930-1.8%1ヶ月+11.0%1年+37.8%時価総額92億円
過去52週の値幅
安値¥2,605高値¥4,275

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)2.9倍
PER (会社予想)6.3倍
PBR0.68倍
配当利回り1.65%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で-2.7%下落。6月中旬から下降トレンドが続いたが、7月6日に+1.1%の反発。25日線(3670.4円)を下回って推移し、弱含み。RSIは50と中立圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 95/100)

PERが2.65倍と業界平均18.97倍から極端に低く、PBRも0.66倍と業界平均1.50倍を下回る。無配当(0%)がマイナス要素だが、2026/3期の純利益28億円への急回復見込みが評価され、割安度は非常に高い。

指標この会社業種平均
PER (実績)2.9倍17.8倍
PER (予想)6.3倍
PBR0.68倍1.41倍
ROE28.6%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は安定しているが成長性は限定的。PER2.7倍、PBR0.66倍と超割安だが、利益の変動が大きく、配当も無し。強気派はバリュエーションの極端な低さと利益回復を評価。弱気派は業績の不透明感と成長性の欠如を懸念。

プラスに働く材料7
  • 極端な割安感

    PER2.7倍、PBR0.66倍と市場で最も割安な部類

  • 利益回復トレンド

    24/3期経常増益、26/3期は純利益28億円と大幅増益見込み

  • 事業構造改革

    高付加価値品比率向上で収益性改善の余地

  • PER2.65倍の割安修正継続影響

    PER2.65倍は業界最低水準。収益正常化なら急騰余地

  • 営業利益2桁成長通年影響

    営業利益13→17億円(+31%)。化学品市況改善

  • 純利益28億円への急増FY2026/3影響

    純利益が前期10→28億円。特別利益含むが大幅増

  • PBR0.66倍の株主還元期待次回株主総会影響

    自己株式取得や増配の可能性。PBR改善への思惑

マイナスに働く材料7
  • 低収益性・無配

    営業利益率6%程度、配当なしで株主還元劣後

  • 業績変動大

    原料市況や需要変動で利益が大きく振れる

  • 成長性乏しい

    売上高横ばい、成熟業界で新規需要開拓困難

  • 利益の質への懸念FY2026/3影響

    純利益28億円のうち特別利益前提。無ければ大きく下落

  • 営業利益率の伸び悩み通年影響

    営業利益率8.06%と低収益。設備投資負担

  • 売上高の低成長継続影響

    売上高200→211億円。年率2%成長で高評価得られず

  • 無配政策の継続継続影響

    配当利回り0%。株主還元欠如で割安放置リスク

次の決算で確かめる点
営業利益率
高付加価値化の進捗を示す
売上高成長率
事業の成長性を測る
EPS
利益の安定性と回復度合いを確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり65で、前期から+9.1%いまの株価に対する利回りは1.65%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥65
1株あたり
配当利回り
1.65%
いまの株価に対して
配当性向
5.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年3月5515.8
2026年3月609.15.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥65

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,229人。区分でいちばん多いのは個人・その他40.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.5%を占め、残る46.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他56.034.636.940.6
事業法人40.538.837.136.9
金融機関3.415.915.016.6
自己株式44.86.56.37.5
証券会社4.54.23.9
外国法人6.16.71.9
外国人個人0.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社日本カストディ銀行(信託口)10.82
02南海化学従業員持株会3.52
03東亞合成株式会社3.00
04ソーダニッカ株式会社2.70
05大中物産株式会社2.34
06野村信託銀行株式会社(投信口)2.32
07不動恒産株式会社2.27
08根岸運送株式会社2.15
09尼崎製罐株式会社2.12
10協和商事株式会社2.02

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-23
    株式会社りそな銀行
    新規の大量保有報告
    6.66%
    -1.06pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で+342%、1株純資産は8期で+108%。直近期のROEは28.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2019年3月−5682,669
2020年3月632,7162.423.7
2021年3月1463,1064.35.9
2022年3月3603,59610.73.3
2023年3月3923,99110.34.5
2024年3月5873,71518.58.38.7
2025年3月5064,17412.85.215.8
2026年3月1,3765,54228.62.35.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額137百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
杉岡伸也代表取締役 社長執行役員595,400
長津徹取締役 執行役員 業務本部長 チーフコンプライアンスオフィサー651,400
吉門孝芳取締役 執行役員 製造管掌役員656,400
堀尾知樹取締役70
上川圭一取締役 監査等委員672,500
伊集院薫取締役 監査等委員61
海部行延取締役 監査等委員68
渡邉りつ子取締役 監査等委員49
山口悦司執行役員
氏原正執行役員
伊藤久義取締役 執行役員 製造管掌役員 チーフテクニカルオフィサー 生産管理・RC本部長 生産管理部長 研究開発本部長57
片岡康浩執行役員
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
小林宏之執行役員
栗山康秀取締役 監査等委員60

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
その他役員54810298818
取締役(社内)431318
社外取締役314145
取締役(社内)1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,463字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは1906年の創業以来、化学品メーカーとして歩み続けてきました。現在は、「化学品事業を通じて地球環境と豊かな社会の創生に貢献する」を企業理念に掲げ、様々な製品の基礎原料として使われる苛性ソーダや殺菌、消毒に使われる次亜塩素酸ソーダをはじめとする「基礎化学品事業」、酢酸ナトリウム(食品用日持ち向上剤)、グルコサミンをはじめとする「機能化学品事業」、土壌殺菌剤として使われる農薬クロルピクリンをはじめとする「アグリ事業」、廃硫酸のリサイクルを中心とする「環境リサイクル事業」、及び塩の加工・販売に関する「各種塩事業」の5事業を展開しております。また、当社及び当社の関係会社は、当社及び国内外の連結子会社3社並びに持分法適用関連会社2社により構成されております。 当社グループの事業における報告セグメントの概要及び位置付けは次のとおりであり、以下の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 セグメントの名称    主な事業内容   会社名 化学品事業    (基礎化学品)苛性ソーダ、合成塩酸、次亜塩素酸ソーダなどのクロール・アルカリ製品、水の衛生管理に利用される塩素系殺菌・消毒剤、工場排水や下水排水に利用される水処理凝集剤の製造・販売業務   南海化学㈱(当社)如皋市四友合成化工有限公司(連結子会社)如皋南海水処理剤有限公司(連結子会社)ATNグラファイト・テクノロジー㈱ (持分法適用関連会社) (機能化学品)食品添加物や健康食品の製造・販売、医療機器の洗浄剤、樹脂等の添加剤の受託製造業務   南海化学㈱(当社) (アグリ)クロルピクリン及びクロルピクリン錠剤の製造・販売業務   南海化学㈱(当社) (環境リサイクル)硫酸リサイクル並びに当該技術を応用したリサイクル業務   南海化学㈱(当社)サンワ南海リサイクル㈱(持分法適用関連会社) 各種塩事業   各種塩の製造・販売業務   ㈱エヌエムソルト(連結子会社) (注)報告セグメントについては、「化学品事業」と「各種塩事業」に区分しておりますが、「化学品事業」に おける取扱品目が多岐にわたることから、以下の説明においては、「化学品事業」を基礎化学品・機能化学 品・アグリ・環境リサイクルに分類しております。 上記に掲げている報告セグメント別の事業の詳細は、次のとおりです。 [化学品事業] (基礎化学品) 当事業は当社和歌山工場のほか、連結子会社である如皋市四友合成化工有限公司、如皋南海水処理剤有限公司、持分法適用関連会社であるATNグラファイト・テクノロジー㈱にて行っております。 当事業では、塩水の電気分解により生成される苛性ソーダを中心に、併産される塩素や水素を活用した各種製品の製造及び販売を行っております。具体的には、当社が長年取扱っている水資源関連・医療・食品等の分野で漂白や殺菌、中和用に利用されるクロール・アルカリ製品(合成塩酸、次亜塩素酸ソーダなど)、浄化槽やプール水及び魚肉の解体場、食品工場等の衛生管理に利用される塩素系殺菌・消毒剤(高度さらし粉など)、工場排水や下水排水などに利用される水処理凝集剤などのほかに、重亜硫酸ソーダ、含鉄バンドの取扱拡大を図っており、商社経由あるいはメーカー直販の商流にて、原料メーカーや中間製品メーカーといった製造業を中心に提供しております。製品の特性や輸送コストの観点から、遠隔地への供給には適していないものが多く、関西地方を中心に供給を行っております。 (機能化学品) 当事業は、当社において、各種食品の日持ち向上剤として使用される酢酸ナトリウムなどの食品添加物やグルコサミンなどの健康食品の製造・販売と、医療機器の洗浄剤、樹脂等の添加剤の受託製造業務を行っております。 (アグリ) 当事業は当社土佐工場にて行っております。当事業では、農薬の一種である土壌殺菌剤として使用されているクロルピクリンの製造・販売を行っております。クロルピクリンは液剤と錠剤があり、液剤は高濃度品(濃度99.5%)と低濃度品(濃度80%)、錠剤は液剤を特殊な方法で固形化した新しいタイプの商品となっております。クロルピクリンは液剤タイプが主流ではありますが、農業従事者の皆様により安全に安心してご使用いただくため、当社独自の固形化技術による錠剤タイプの普及活動に重点を置き、営業活動を行っております。 クロルピクリンは、畑地をクリーンにする農薬の一つとして、1948年にたばこ向けに実用化されて以降、用途は野菜、花き等に広がっており、今後も適用作物の拡大に努めております。 化学品事業における基礎化学品、機能化学品、アグリの事業系統図は、次のとおりであります。 [基礎化学品、機能化学品] [アグリ] (注)基礎化学品、機能化学品の販売先メーカーは主に化学工業、鉄鋼・製紙、化粧品・洗剤等の業界になります。 (環境リサイクル) 当事業は当社青岸工場及び持分法適用関連会社であるサンワ南海リサイクル㈱が行っております。当事業では、石油精製業者などの廃硫酸供給業者より廃硫酸を引取り、硫酸を精製し各種メーカーへ販売しております。 化学品事業における環境リサイクルの事業系統図は、次のとおりであります。 [各種塩事業] 当事業は連結子会社である㈱エヌエムソルトが行っております。当事業では、オーストラリアやメキシコから輸入した原塩(天日塩)を、洗滌(せんでき)などの加工工程を経て、食品関係や道路の凍結防止など様々な用途に用いられる塩を製造し、国内有数の梅干しの原産地である和歌山県南部地区の梅干加工業者や全国の食品メーカーをはじめとした各種メーカーに販売しております。また、凍結防止剤として、道路を維持管理する団体などに販売しております。 各種塩事業の事業系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,915字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)  経営方針 当社グループは1906年の創業以来、化学品メーカーとして歩み続けてきました。現在は、「化学品事業を通じて地球環境と豊かな社会の創生に貢献する」を企業理念に掲げ、様々な製品の基礎原料として使われる苛性ソーダや殺菌、消毒に使われる次亜塩素酸ソーダをはじめとする「基礎化学品事業」、酢酸ナトリウム(食品用日持ち向上剤)、グルコサミンをはじめとする「機能化学品事業」、土壌殺菌剤として使われる農薬クロルピクリンをはじめとする「アグリ事業」、廃硫酸のリサイクルを中心とする「環境リサイクル事業」、及び塩の加工・販売に関する「各種塩事業」の5事業を展開しています。 特に、2013年にそれまでの親会社であった㈱中山製鋼所から独立したタイミングを機に、それまでの化学品のシナジーを生かしたプロダクトアウト型から、顧客のニーズをふまえ商品開発を行うマーケットイン型の企業へと大きく企業体質を転換しており、顧客に近接した工場立地と、硫黄、水素などの原料を自社製造できるコスト競争力を強みに、商品提案力に磨きをかけ、さらなる発展に繋げていく方針です。 (2)  経営環境及び中長期的な経営戦略 当連結会計年度における世界経済は、全体として緩やかな成長を維持したものの、主要国の中央銀行による政策金利の変更、米国の通商政策を巡る動き、中国経済の減速に加え、年度終盤には中東情勢が急速に緊迫化するなど、依然として先行き不透明な状況が続きました。日本国内においても、個人消費の回復に伴う緩やかな回復基調が見られる一方、資源価格や原材料価格の高止まりによる物価の上昇、海外からの安価な化学品の流入、為替相場の大幅な変動、政局の不安定化など、依然として先行き不透明な状況が続きました。 このような経済情勢のもと、当社グループは2027年3月期までの中期経営計画の2期目として「サステナブルな明日を創る」のスローガンのもと、重点施策である、①収益基盤の強化、②環境リサイクル事業領域拡大、③サステナブル経営の推進の達成に向け、諸施策を適切に実施いたしました。具体的には、基礎化学品を中心に採算性を重視した販売に注力するとともに、製造原価や一般管理費の削減に取り組んでまいりました。 (3)  経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、企業価値の向上と株主利益の増大を図るため、設備投資を効果的に実施しながら事業の収益性と成長性を高めるべく、主な経営指標(KPI)として、売上高、経常利益及び資産効率を示すROE(自己資本利益率)を掲げております。2026年度の目標値は売上高21,700百万円、経常利益2,340百万円、ROE12.5%であります。当該KPIの各数値については有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (4)  経営上及び財務上の対処すべき課題 当社は2023年4月に東京証券取引所スタンダード市場に上場を果たし、今後も引き続き上場企業に相応しいガバナンスの強化とコンプライアンスの徹底の下でステークホルダーの満足度向上に向けた施策を実施してまいります。 具体的には、2027年3月期が3年目となる3ヵ年の新中期経営計画に基づいた各施策を実行してまいります。 ① 収益基盤の強化~強い事業を更に強く 事業ポートフォリオの最適化を常に意識し、あらゆる業務の効率化の推進による筋肉質な体質強化に取り組んでまいります。加えて、当社の強みである地域立脚を活かし差別化が図れる事業や、顧客ニーズに応える既存製品の高付加価値化へのリソース集中にも注力してまいります。 ② 環境リサイクル事業領域拡大~成長への布石造り 当社の環境リサイクル事業の中心である廃硫酸リサイクル事業を伸長させていくとともに、2023年10月から当社土佐工場にて開始いたしました脱塩事業を拡大してまいります。加えて、当社の強みを活かした新たなリサイクル事業の創出にも取り組んでまいります。 ③ サステナブル経営の推進~経済価値・社会価値・環境価値の同時実現 環境リサイクル事業は、その先駆者として事業拡大を通じて環境・社会に貢献してまいります。また、BCPも念頭に置いた安心・安全な持続的製販体制の強化に努めてまいります。加えて、人材育成、DE&I施策推進により、人的資本投資も拡充していきます。
事業等のリスク3,304字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 当社グループでは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避や発生した場合の対応に最善を尽くす方針としております。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであり、当社グループに係る全てのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外にも予測が困難な事業等のリスクがあるものと考えられます。 (1) 国内外の経済情勢・需要変動・競争 国内外の顧客や市場の動向、経済情勢の変動により、当社グループの製品マーケットの縮小や市況の下落が生じた場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、競合他社による生産能力増強や低価格販売などの事業展開により、当社グループの製品マーケットのシェア低下や需給バランスが崩れることによる製品価格の下落が生じた場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (2) 原材料の調達 当社グループの製品で使用する原材料が確保できない場合、あるいは原材料価格が急激に変動した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。このため、調達先の分散化や多様化により、原材料の安定的な調達に努めるとともに、原材料価格の上昇に対しては、原価の低減や販売価格の改定などの施策を行うことにより経営成績及び財政状態への影響の軽減を図っております。 (3) 製品の品質 当社グループでは、品質管理体制を整備し品質の維持に努めておりますが、予期せぬ品質トラブルが発生した場合には、顧客からの信用の低下や当社グループの社会的信用の低下を招く可能性があります。これらに対しては、製造物賠償責任保険に加入し、影響額を最小限にとどめる取組みを行っているものの、損害賠償や補償の履行により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 法的規制・環境規制 当社グループでは、法令や規則の遵守徹底を基本として事業活動を行うとともに、化学物質を製造し、又は取り扱う事業者として、化学物質の開発から製造・流通・使用・最終消費を経て廃棄に至る全ライフサイクルにわたって「環境・安全・健康」を確保することを経営方針として公約し、環境・安全・健康面の対策を実行し、改善を図っていく自己管理活動である「レスポンシブル・ケア活動」を推進しておりますが、これらの規制の動向により、過去、現在及び将来の当社グループの事業活動に関し、法的又は社会的責任の観点から対応を行う場合には、事業活動に対する制約の拡大やコストの増加が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 訴訟等 当社グループでは、コンプライアンスの徹底が最重要かつ第一義であると役職員が認識した上で各自の職務にあたっておりますが、当社グループの事業活動に関連して訴訟、その他の法的手段が提起された場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 知的財産の保護 当社グループは、知的財産権の重要性を認識し、知的財産の権利化、第三者が保有する知的財産権の侵害防止に取り組んでおります。しかしながら、広範囲に事業を展開する中で、当社グループの知的財産権が侵害される可能性や第三者が保有する知的財産権を侵害する可能性があり、こうした場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 突発的な事故や災害の発生 当社グループでは、全ての製造設備を対象とした定期的な点検や必要に応じての修繕を行うことにより、安全かつ安定的な工場設備の操業に努めておりますが、不具合や事故による製造設備の損壊に起因する生産活動の中断により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの製造拠点は主に和歌山県及び高知県に立地しており、南海トラフを震源とする地震災害の影響を受ける可能性があり、また台風による風水害の影響を受けやすいことからBCP策定ワーキンググループによる対策検討を実施し、その影響の最小化を図っておりますが、当該製造設備の損壊に起因する生産活動の中断により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 設備投資 当社グループは、今後の需要予測、損益等を総合的に勘案して、戦略的に設備投資を実施しております。しかしながら、人手不足による建設費・物流費の高騰などにより実際の投資額が予定額を大幅に上回った場合や、製品・原燃料市況の変化等により計画通りの収益が得られなかった場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (9) 固定資産の減損 当社グループが保有する固定資産については、「固定資産の減損に関する会計基準」を適用しておりますが、固定資産又は資産グループが属する製造拠点の経営環境の著しい変化や収益状況の悪化等があった場合には、固定資産の減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 経営成績の季節変動及び天候影響 当社グループの事業は、降雪時の路面凍結防止剤などに用いられる各種塩製品や、農薬などの取扱製品については、その特性上、冬期から春先(11月から翌年5月頃)にかけて売上高及び利益が計上される結果、夏場である第2四半期会計期間は収益が減少する傾向となっております。また、降雪時の路面凍結防止剤などに用いられる各種塩製品は天候に左右されやすい傾向があるため、天候の変動により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 情報セキュリティ 当社グループでは、コンピュータシステムによって、販売・受注・出荷・生産・在庫・購買・給与・財務・経理といった事業活動に必要な業務情報の一元管理を行っており、当該管理体制には万全を期すとともに、情報セキュリティを含めたコンプライアンス研修などを実施しております。しかしながら、予期せぬコンピュータシステムの停止や外部からのサイバー攻撃などによる事業活動の停滞、あるいは重要情報の漏えいや紛失による対外的信用の低下により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (12) 人材の採用及び育成 当社グループは、人材戦略を事業活動における最重要課題の一つとして捉えており、今後の事業展開には適切な人材の確保・育成が必要と認識しております。多様な人材の積極的な採用や育成を通じた最適な人材の確保、生産工程の省人化等による人的資源の有効活用に努めておりますが、適切な人材を十分に確保できなかった場合、当社グループの事業遂行に制約を受け、または機会損失が生じるなど、売上高の減少等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (13) 金利変動 当社グループは、設備投資資金、運転資金を銀行からの借入により賄っており、業容拡大等に伴う設備投資、運転資金の増加は今後も想定されます。当社グループは借入金比率の低減を図り財務体質の強化に努めてまいりますが、金利の上昇傾向が続いた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (14) 繰延税金資産の取崩し 当社グループは、将来減算一時差異に対して、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を検討した上で繰延税金資産を計上しておりますが、実際の課税所得が見積りと異なり、回収可能性の見直しが必要となった場合、又は税率変更を含む税制の改正等があった場合には、繰延税金資産の取崩しが必要となり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,313字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における世界経済は、全体として緩やかな成長を維持したものの、主要国の中央銀行による政策金利の変更、米国の通商政策を巡る動き、中国経済の減速に加え、年度終盤には中東情勢が急速に緊迫化するなど、依然として先行き不透明な状況が続きました。日本国内においても、個人消費の回復に伴う緩やかな回復基調が見られる一方、資源価格や原材料価格の高止まりによる物価の上昇、海外からの安価な化学品の流入、為替相場の大幅な変動、政局の不安定化など、依然として先行き不透明な状況が続きました。 このような経済情勢のもと、当社グループは2027年3月期までの中期経営計画として「サステナブルな明日を創る」のスローガンのもと、重点施策である、①収益基盤の強化、②環境リサイクル事業領域拡大、③サステナブル経営の推進の達成に向け、会社課題として「筋肉質化」「採算改善」「成長戦略」「人事戦略」の4つの課題を掲げ、諸施策を適切に実施いたしました。具体的には、基礎化学品を中心に採算性を重視した販売に注力するとともに、製造原価や一般管理費の削減に取り組んでまいりました。 以上の結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は21,063百万円(前期比0.8%増)となり、損益面につきましては、営業利益は1,700百万円(前期比30.2%増)、経常利益は1,760百万円(前期比20.8%増)となり、特別利益において子会社土地売却益を計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は2,776百万円(前期比173.5%増)となりました。 なお、当連結会計年度におけるセグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 <化学品事業> 基礎化学品につきましては、地場に立脚した販売体制のさらなる強化に取り組むとともに、採算改善を意識した販売に注力いたしました。 機能化学品およびアグリにつきましては、お客さまのニーズに応じたきめ細やかな販売を推進するとともに、引き続き安定供給体制の構築に向けて、サプライチェーンの整備に努めました。 環境リサイクルにつきましては、廃硫酸リサイクルの新規顧客の獲得推進などを積極的に実施いたしました。 以上の結果、化学品事業における当連結会計年度の売上高は16,979百万円(前期比3.9%増)、セグメント利益は2,472百万円(前期比17.3%増)となりました。 <各種塩事業> 各種塩事業につきましては、暖冬の影響で凍結防止剤の出荷が前期比減少となったことなどにより、売上高は4,083百万円(前期比10.3%減)、セグメント利益308百万円(前期比14.2%減)となりました。 (2) 財政状態及び経営成績の状況 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末の資産合計は19,454百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,016百万円減少しました。流動資産につきましては、売掛金が761百万円増加、一方で原材料及び貯蔵品が365百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ306百万円増加し9,812百万円となりました。また固定資産につきましては、主に連結子会社であった富士アミドケミカル株式会社において不動産の譲渡が完了したことなどにより有形固定資産が3,178百万円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ3,321百万円減少し9,629百万円となりました。 繰延資産につきましては、13百万円となりました。 (負債) 当連結会計年度末の負債合計は8,283百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,684百万円減少しました。流動負債につきましては、主に連結子会社であった富士アミドケミカル株式会社において不動産の譲渡が完了したことにより、手付金収入であった前受金が2,784百万円、短期借入金が850百万円、買掛金が627百万円それぞれ減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ4,871百万円減少し4,966百万円となりました。また固定負債につきましては、資産除去債務が61百万円増加、一方で社債100百万円、長期借入金が770百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ813百万円減少し3,316百万円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は11,171百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,667百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が2,642百万円増加したことなどによるものであります。 ② 経営成績の状況 当社グループの売上高、売上総利益、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は以下のとおりとなりました。 (売上高) 当連結会計年度の売上高は21,063百万円(前期比0.8%増)となりました。化学品事業において地場に立脚した販売体制のさらなる強化に取り組み、電解製品(苛性ソーダ誘導品、塩素誘導品)の価格是正を進めた結果、各種塩事業における暖冬影響による冬季の路面凍結材の出荷減少による売上減収をカバーし、増収となりました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は15,083百万円(前期比2.0%減)、売上総利益は5,980百万円(前期比8.5%増)となりました。価格是正の浸透、製造原価・一般管理費の削減等により、売上総利益が増加しました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は4,280百万円(前期比1.8%増)、営業利益は1,700百万円(前期比30.2%増)となりました。主に燃料費高騰に伴う運送費の増加により、販売費が増加しました。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度の経常利益は1,760百万円(前期比20.8%増)となりました。営業外損益におきましては、営業外収益は賃貸収入や補助金収入の減少などにより前期比152百万円の減少、営業外費用は賃貸収入原価の減少やその他に含まれる為替差損が発生しなかったことなどにより、前期比62百万円の減少となりました。 (特別損益、税金等調整前当期純利益) 当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は4,086百万円(前期比203.2%増)となりました。特別損益におきましては、特別利益は連結子会社であった富士アミドケミカル㈱において不動産の譲渡が完了したことによる土地売却益の計上により前期比2,441百万円の増加、特別損失は固定資産除却損や減損損失が減少したものの、火災損失の発生があったこと等から、前期比6百万円の増加となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は2,776百万円(前期比173.5%増)となりました。土地売却益の計上による特別利益の増加、法人税、住民税及び事業税1,041百万円、法人税等調整額241百万円の計上により、法人税等合計は前期比986百万円増加し、前期比1,761百万円の増加となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は2,040百万円となり、前連結会計年度末と比較して337百万円の増加となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により支出した資金は259百万円(前年同期は181百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益4,086百万円、固定資産売却益2,519百万円、売上債権の増加687百万円、棚卸資産の減少544百万円、仕入債務の減少627百万円、法人税等の支払額925百万円などによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により得られた資金は2,872百万円(前年同期は490百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1,256百万円、有形固定資産の売却による収入4,106百万円などによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により支出した資金は2,305百万円(前年同期は243百万円の収入)となりました。これは主に短期借入金の減少850百万円、長期借入金の返済による支出957百万円、自己株式の取得による支出149百万円などによるものであります。 (3) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 化学品事業   9,731   102.2 各種塩事業   1,587   98.3 報告セグメント計   11,318   101.6 合計   11,318   101.6 (注)金額は製造原価によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 ② 受注実績 当社グループは見込生産を行っていることから、当該記載を省略しております。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 化学品事業   16,979   103.9 各種塩事業   4,083   89.7 報告セグメント計   21,063   100.8 合計   21,063   100.8 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (4) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態及び経営成績の状況につきましては、「(2) 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「(2) 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 当社グループは、化学工業薬品の製造・販売業務を営んでおり、原材料の仕入れから製造工程を経て販売に至るまでにおいて支払と売上代金回収の間には一定期間タイムラグが生じることから、運転資金が必要となっております。また、製造においては設備投資が発生するため設備資金が必要となっており、これらの所要資金については、銀行からの借入を基本としております。 運転資金については、毎月月末に資金繰りを勘案した上で当座貸越により調達しております。また設備資金については、大規模な設備投資が発生した場合に設備投資の支払時期に長期借入金にて調達することを基本としております。 上記記載のとおり、当社グループの事業運営を円滑に遂行するための資金調達チャネルは十分に確保されており、適正な水準の資金の流動性を維持・確保できているものと認識しております。 ③ 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、固定資産の減損会計、繰延税金資産の回収可能性の判断や見積りついては、過去の実績や合理的な基準に基づいて実施しておりますが、見積りには不確実性があるため、前提条件や事業環境の変化により見積りと将来の実績が異なる場合があります。会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営戦略の現状と見通し 経営戦略の現状と見通しについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ⑥ 経営者の問題意識と今後の方針 当社の経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社グループが今後さらなる成長を遂げるためには、様々な課題に対処することが必要であると認識しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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