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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

新日本理化

New Japan Chemical Co., Ltd.4406 · Standard · 化学

天然油脂と石油化学の両方を原料とする総合オレオケミカルメーカー。脂肪酸、高級アルコール、可塑剤などを展開。

概要

新日本理化は、可塑剤や工業用脂肪酸などの有機化学品およびその誘導品を製造する化学メーカーである。1919年に大阪酸水素株式会社として創業し、現在は脂肪酸、高級アルコール、界面活性剤、可塑剤、樹脂添加剤などを手がける。2026年3月期の連結売上高は321億円、営業利益5.7億円、従業員数394名。収益は低水準ながら改善傾向にある。

天然油脂と石油化学の二つの原料ルートを持つ事業構成

当社グループの事業は、原料の源泉によって大きく二分される。天然油脂を主原料とする製品群には脂肪酸、高級アルコール、不飽和アルコール、界面活性剤があり、当社および子会社の日新理化、日東化成工業で製造する。石油化学製品を主原料とする製品群には可塑剤、機能製品、樹脂添加剤があり、当社と日新理化が製造を担当する。販売は当社が行い、一部は関連会社から仕入れる。この二本立ての原料基盤が、市況変動に対する一定のリスク分散機能を果たしている。

連結子会社6社と関連会社3社で構成されるグループ体制

グループは当社、6社の連結子会社、3社の関連会社で構成される。主な連結子会社には、可塑剤製造を目的に日産化学工業との合弁で設立した日新理化、脂肪酸製造の千葉脂肪酸を吸収合併した同社、樹脂添加剤販売のNJC Europe Ltd.、韓国販売子会社NJC Korea Co., Ltd.、米国子会社NJC America Inc.などがある。関連会社にはマレーシアの高級アルコール製造会社Edenor Oleochemicals Rika (M) Sdn.Bhd.や台湾の界面活性剤製造販売会社台湾新日化股份有限公司が含まれる。

売上高320億円台で推移するも営業利益は低水準

2013年3月期から2026年3月期までの連結売上高は、244億円から331億円の範囲で推移している。2023年3月期に331億円を記録したが、2026年3月期は前期比1.8%減の321億円となった。営業利益は公表されている2025年3月期が8億円、2026年3月期が5.7億円と低水準にある。経常利益も同期間に5.4億円まで減少した。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は2026年3月期に5.9億円と前期比で増加しており、投資有価証券売却益などの特殊要因が寄与した。

国内4工場と研究開発拠点を擁する生産体制

生産拠点は京都工場(本店所在地)、徳島工場(1963年建設)、川崎工場(1964年建設)、千葉工場(2004年新設)の4カ所である。堺工場は2025年度に閉鎖が決定され、酸無水物および可塑剤製品の生産を終了した。研究開発は京都工場内の研究所(1968年建設)と、2021年に竣工した京都R&Dセンター(京都府精華町)の2拠点で行う。川崎工場や千葉工場は首都圏の需要に、徳島工場は四国圏の需要に対応する。各工場の製造品目は異なり、脂肪酸系と石油化学系の製品バランスを地域ごとに最適化している。

業界の中での役割はオレオケミカルメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
321億円
営業利益
6億円
営業利益率
1.9%
純利益
6億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2018/3
事業売上構成比利益利益率
化学製品234億円89.7%
その他(注)127億円10.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01化学業界主力

天然油脂を主原料とする脂肪酸、高級アルコール、不飽和アルコール、界面活性剤などを製造・販売。関連会社Edenor Oleochemicals Rika (M) Sdn.Bhd.から一部を調達。

主な製品・サービス4
脂肪酸
天然油脂から製造される有機酸。石鹸、化粧品、潤滑油、ゴム薬品など様々な工業製品の原料となる。
高級アルコール
炭素数12以上の一価アルコール。界面活性剤、化粧品、洗剤などの原料。
不飽和アルコール
不飽和結合を持つ高級アルコール。香料、化粧品、医薬品の原料。
界面活性剤
水と油のように混ざり合わない物質を混和させる性質を持つ化合物。洗剤、乳化剤、分散剤などに使用。

02プラスチック・ゴム業界準主力

石油化学製品を主原料とする可塑剤、機能製品、樹脂添加剤を製造・販売。可塑剤は塩化ビニル樹脂の柔軟性向上に、樹脂添加剤は耐熱性・耐候性の向上などに使用される。

主な製品・サービス3
可塑剤
プラスチックに柔軟性や加工性を与える添加剤。主に塩化ビニル樹脂の可塑化に使用され、フィルム、シート、電線被覆などに利用。
機能製品
特定の機能を持つ化学品。用途に応じて様々な製品が開発される。
樹脂添加剤
プラスチックの特性を改良するために添加する薬品。酸化防止剤、難燃剤、紫外線吸収剤などがある。

製品と技術

可塑剤:汎用品と機能性品の二軸で展開

可塑剤は、樹脂に柔軟性や加工性を付与する添加剤であり、床材、壁紙、電線被覆材などの建築部材に広く使用される。当社は汎用可塑剤に加え、高耐熱・高耐候といった機能性可塑剤をラインアップする。汎用品は海外からの廉価品流入や住宅着工低迷の影響で数量・売上高とも減少傾向にあるが、機能性品は用途高度化を背景に堅調な需要がある。代表的な製品に「グリーンサイザー®シリーズ」があり、バイオマス由来原料を活用した環境配慮型可塑剤として脱炭素ニーズに対応する。可塑剤は日新理化と当社の京都工場・川崎工場で製造される。

界面活性剤:パーソナルケア向け高機能原料が成長牽引

界面活性剤は、洗浄、乳化、分散などの機能を持ち、トイレタリー製品や化粧品原料として使用される。当社は脂肪酸を原料とした高級アルコール系界面活性剤を主力とし、パーソナルケア製品の高付加価値化に伴う高機能原料の需要を取り込む。一方、汎用品はアジア産廉価品との競合にさらされている。原料価格高騰に伴う価格改定を進めた結果、売上高は前年を上回ったが数量は減少した。海外関連会社である台湾新日化股份有限公司やEdenor Oleochemicals Rika (M) Sdn.Bhd.でも界面活性剤や高級アルコールを製造し、グループ全体で供給網を構築している。

樹脂添加剤と電子材料向け高付加価値製品

樹脂添加剤は、樹脂の加工性や耐久性を向上させるために添加される化学品である。当社は「RiKACRYSTA®(リカクリスタ)」という樹脂成型の生産効率向上に寄与する添加剤を開発し、自動車部品分野での採用を拡大している。電子材料向け製品では、中国経済減速の影響で数量は減少したが、価格転嫁と高付加価値品の販売により売上高は増加した。また、バイオマス由来原料を用いた「RiKANATURA®(リカナチュラ)シリーズ」など環境調和型製品の開発を進め、高度情報化(デジタル)領域や環境調和(グリーン)領域といった次世代成長市場への展開を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が新日本理化

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14629大伸化学101億円11.3倍
24960ケミプロ化成101億円33.1倍
34245ダイキアクシス98億円11.3倍
44224ロンシール工業98億円9.6倍
54406新日本理化95億円15.9倍
64100戸田工業95億円
74119日本ピグメントホールディングス94億円8.1倍
84040南海化学92億円2.9倍
93878巴川コーポレーション89億円9.0倍
104360マナック・ケミカル・パートナーズ86億円10.4倍
114623アサヒペン84億円9.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

水の電気分解から油脂加工へ転じた創業期(1919〜1943年)

1919年11月、大阪酸水素株式会社として設立され、京都市に工場を置き水の電気分解による酸素・水素の製造を開始した。1922年12月には魚油硬化油の製造に着手し、油脂加工分野へ進出。1942年に東京営業所を開設し販路を拡大した。1943年5月、社名を鐘淵油脂工業株式会社に改称し、油脂事業への集中を明確にした。創業から20年余りで、原料を水から天然油脂へと軸足を移し、後の化学品メーカーとしての基盤を築いた。

戦後復興と酸素事業からの撤退(1948〜1967年)

1948年11月、社名を酸水素油脂工業株式会社に変更。1949年9月には大阪証券取引所に株式を上場し、資本市場から資金調達の道を開いた。1956年1月に本店を京都市の京都工場所在地に移し、大阪営業所を設置した。1963年から1964年にかけて徳島工場と川崎工場を相次いで建設し、生産能力を拡大した。1966年には100%出資の化学品販売子会社アルベス(現連結子会社)を設立し、販売機能を強化。1967年3月、社名を現在の新日本理化株式会社に改称し、油脂化学専門メーカーとしてのアイデンティティを確立した。

合弁会社設立で事業領域を拡大した高度成長期(1968〜1990年)

1968年に京都工場内に研究所を建設し研究開発体制を整えた。1972年には日産化学工業との合弁で可塑剤製造会社日新理化を設立し、石油化学系製品へ本格参入。同年、京都工場での水素製造を中止し、事業の選択と集中を進めた。1979年には日本油脂・旭電化工業との合弁で千葉脂肪酸を設立し、脂肪酸事業を強化。1990年1月には台湾に界面活性剤製造販売会社を、マレーシアに高級アルコール製造会社を設立し、アジア市場への直接投資を開始した。同年9月には大阪証券取引所第二部から第一部へ指定替えとなり、企業規模の拡大を示した。

国内外の子会社統合と拠点集約による構造改革(2004〜2021年)

2004年6月に千葉工場、同7月に堺工場を新設し生産能力を増強した。2008年には千葉脂肪酸を完全子会社化し、脂肪酸事業の一体化を推進。2010年3月には日東化成工業を子会社化し、樹脂添加剤分野を拡充した。同年8月には韓国販売子会社NJC Koreaを設立し、東アジアでの販売網を強化。2012年4月、日新理化が千葉脂肪酸を吸収合併し、可塑剤と脂肪酸の製造子会社を統合した。2013年には米国販売子会社を子会社化し、北米市場への足がかりを得た。2021年5月には京都R&Dセンターを竣工し、研究開発機能を集約した。

堺工場閉鎖と中期経営計画の修正(2022〜2026年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場に移行した。2024年度には堺工場の酸無水物および可塑剤製品の生産終了を決定し、2025年度には同工場の閉鎖を決定した。これに伴い、閉鎖関連損失を計上した。2021年度〜2025年度の中期経営計画では収益構造改善を目指したが、原料高騰や汎用製品の市況悪化により目標達成はならず、2026年度からの新中期経営計画では「構造改革」を掲げた。2026年3月期の売上高は321億円、営業利益5.7億円と低水準にとどまり、低採算事業のスクラップと高付加価値分野への集中が急務となっている。

年表31件を開く

1910年代

  • 1919年11月創業大阪酸水素株式会社設立。本店を大阪市、工場を京都市(現京都工場)に置き、水の電気分解による酸素・水素の製造開始。

1920年代

  • 1922年12月魚油硬化油の製造開始。

1940年代

  • 1942年10月東京営業所を開設。
  • 1943年5月社名を鐘淵油脂工業株式会社と改称。
  • 1948年11月社名を酸水素油脂工業株式会社と改称。
  • 1949年9月上場大阪証券取引所に株式上場。

1950年代

  • 1956年1月本店を京都市(現京都工場)に移し、大阪市に大阪営業所を開設。

1960年代

  • 1963年6月徳島市に徳島工場を建設。
  • 1964年4月川崎市に川崎工場を建設。
  • 1966年10月100%出資の化学品販売子会社アルベス㈱(現・連結子会社)を設立。
  • 1967年3月社名を新日本理化株式会社と改称。
  • 1968年1月京都工場内に研究所建設。

1970年代

  • 1972年5月京都工場での水素の製造を中止。
  • 1972年9月日産化学工業㈱と合弁で可塑剤製造を目的とする日新理化㈱(現・連結子会社)を設立。
  • 1979年2月日本油脂㈱、旭電化工業㈱との合弁で脂肪酸製造を目的とする千葉脂肪酸㈱を設立。

1980年代

  • 1989年3月大阪営業所を大阪本社に、東京営業所を東京支社に改称。
  • 1989年3月商号変更決算期日を11月30日から3月31日に変更。

1990年代

  • 1990年1月創業台湾に耐斯企業股份有限公司、琦昌化学股份有限公司との共同出資により界面活性剤製造販売会社「台湾新日化股份有限公司」(現・持分法適用関連会社)を設立。
  • 1990年1月創業ヘンケルオレオケミカルズSdn.Bhd.、ラッキーLtd.との共同出資により、マレーシアに高級アルコール製造会社「ヘンケルリカSdn.Bhd.」(現・持分法適用関連会社Edenor Oleochemicals Rika (M) Sdn.Bhd.)を設立。
  • 1990年9月大阪証券取引所市場第二部より市場第一部に指定替。
  • 1997年5月イギリスに100%出資の樹脂添加剤販売子会社「RiKA International Ltd.」(現・持分法適用子会社NJC Europe Ltd.)を設立。

2000年代

  • 2004年6月千葉県市原市に千葉工場を新設。
  • 2004年7月大阪府堺市に堺工場を新設。
  • 2008年9月M&A千葉脂肪酸㈱の株式を追加取得し子会社化。

2010年代

  • 2010年3月M&A日東化成工業㈱(現・連結子会社)の株式を追加取得し子会社化。
  • 2010年8月韓国に100%出資の化学品販売子会社「NJC Korea Co., Ltd.」(現・連結子会社)を設立。
  • 2012年4月M&A日新理化㈱が千葉脂肪酸㈱を吸収合併。
  • 2013年5月M&A「RiKAmerica Inc.」(現・NJC America Inc.)を子会社化。
  • 2013年7月大阪証券取引所市場第一部より東京証券取引所市場第一部に指定替。

2020年代

  • 2021年5月京都府相楽郡精華町に京都R&Dセンターの竣工。稼働を開始。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からスタンダード市場に移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2030年度まで350億円
  • 営業利益2030年度まで17.5億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    稼ぐ力の再構築2.0

    次世代成長市場(デジタル・グリーン領域)で営業が潜在ニーズを研究開発に結びつけ、コア技術と社外知見を融合して高付加価値製品を早期事業化する。部門連携による市場開拓サイクルを回し、ファインケミカル主導の高収益体質を完成させる。

  2. 02

    筋肉質な経営基盤の構築

    低採算事業をスクラップし創出したリソースを成長領域に集中。全社バリューチェーンのデジタル化で業務効率化と高付加価値業務へのシフト、原料調達網の分散化でサプライチェーンを強靭化し、外部環境変化に揺るがない収益基盤を確立する。

  3. 03

    無形資産の戦略的活用

    知的財産と人財への投資を強化。自社技術防衛と特許情報起点の「ミライづくり」で知財の利益化を推進。新人事制度の定着により変化を恐れず挑む「挑戦型人財」を輩出し、多様な人財が活躍できる組織風土を醸成する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で394人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は730万円で、9期前と比べて+6.2%平均年齢は45.3歳、平均勤続年数は16.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月428
2018年3月427
2019年3月68841.116.3429
2020年3月70041.817.1432
2021年3月69041.817.1429
2022年3月70342.617.3433
2023年3月71743.116.9434
2024年3月68143.517.3410
2025年3月70344.815.5413194
2026年3月73045.316.4394152

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)86.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 4 / 海外 4、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
本社工場 — 横浜市緑区2,808百万円
京都R&Dセンター — 京都府相楽郡精華町2,467百万円
本社工場 — 千葉県市原市1,017百万円
京都工場・研究所 — 京都市伏見区638百万円
徳島工場 — 徳島県徳島市632百万円
千葉工場(千葉県市原市)(注)3604百万円
福井工場用地(福井県坂井市)(注)4329百万円
川崎工場(川崎市川崎区)(注)2220百万円
堺工場(堺市西区)(注)20百万円
主な関係会社
  • 国内
    日新理化㈱
    千葉県市原市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アルベス㈱
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日東化成工業㈱
    横浜市緑区 · 連結子会社
    議決権55.0%
  • 海外
    NJC Europe Ltd.
    英国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NJC Korea Co., Ltd.
    大韓民国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NJC America Inc.
    米国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Edenor Oleochemicals Rika (M) Sdn.Bhd.
    マレーシア · 持分法適用会社
    議決権25.0%
  • 海外
    台湾新日化股份有限公司
    台湾 · 持分法適用会社
    議決権43.7%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は321億円営業利益6億円前期と比べると減収減益で、売上が-1.8%、利益が-25.0%。

売上高
-1.8%
321億円
営業利益
-25.0%
6億円
純利益
+20.0%
6億円
営業利益率
1.9%
前期比 -0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高334億円321億円
営業利益15億円6億円
純利益8億円6億円
1株あたり配当¥4.5¥4.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は94億円、営業利益は10億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+17.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q77−2
2024年1Q8000.01
2024年2Q77−1−1.3−2
2024年3Q8400.00
2024年4Q883
2025年2Q16131.93
2025年4Q16653.02
2026年2Q15831.92
2026年4Q16331.84
2027年1Q941010.610

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は285億円から321億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は1.9%。純利益は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
「RiKAmerica Inc.」(現・NJC America Inc.)を子会社化。
2013年3月285−3−8
2014年3月30642
2015年3月30333
2016年3月27941
2017年3月260−4−5
2018年3月27564
2019年3月28686
2020年3月26875
2021年3月24475
2022年3月324168
2023年3月3311−4
2024年3月32982
2025年3月3278122.45
2026年3月321651.96

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高321億円のうち、営業利益として残るのは6億円1.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の1.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.5%268億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.6%47億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.9%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比5.4pt
1.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.5pt
1.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.7pt
3.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが16億円、投資CFが5億円で、差し引きのフリーCFは21億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は55億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月4−114−720
2014年3月−4−2021−2417
2015年3月4−3−3115
2016年3月178−182522
2017年3月12−1−131121
2018年3月9−9−1021
2019年3月10−136−323
2020年3月18−6−61229
2021年3月13−175−430
2022年3月11−169−533
2023年3月1−70−628
2024年3月36−1−263537
2025年3月−2−2−5−428
2026年3月165−12155

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は403億円。このうち返さなくてよい自己資本が210億円で、自己資本比率は48.9%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月34212421834.1
2014年3月35813222634.9
2015年3月36015120939.8
2016年3月31413517940.3
2017年3月31313218139.5
2018年3月34514719840.1
2019年3月34814820039.8
2020年3月32814618241.6
2021年3月35916219742.4
2022年3月40117023139.8
2023年3月38617021641.2
2024年3月40118521643.1
2025年3月37519018547.4
2026年3月40321019448.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
57億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
51億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
33億円
在庫として抱えている分
負債合計
194億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
57
/ 100
安定性自己資本比率33 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中156位あたり、逆に低いのは営業利益率203社中187位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.2%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.9%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
48.9%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-1.8%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥255で、1年前と比べて+10.0%過去52週の値幅のなかでは60%の位置にある。

¥255+0.0%1ヶ月+25.6%1年+10.0%時価総額95億円
過去52週の値幅
安値¥188高値¥299

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.9倍
PER (会社予想)11.9倍
PBR0.46倍
配当利回り1.76%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月10日に248円と前日比+18.66%急騰。25日線(203.92円)を約22%上回り、52週高値(299円)には未達。1ヶ月で+22.77%と上昇。出来高は373.8万株と通常の10倍超に急増し、需給が引き締まった。RSIは88.52と買われ過ぎで、短期的な調整リスク。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 12.47倍は同業界平均18.00倍を下回り、PBR 0.38倍は同平均1.40倍を大きく下回る。ROE 3.2%と低いが、PBRが0.38倍と純資産価値に比して大幅割安。配当利回り2.24%は同平均2.59%をやや下回るが、減収でも利益は安定。割安だがROE低く、利益成長は鈍い。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.9倍17.8倍
PER (予想)11.9倍
PBR0.46倍1.41倍
ROE3.2%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

収益改善基調にあるが、市場規模が小さく競争激化。強気は業績回復とPBR0.38倍の低位株ROE改善期待。弱気は成長性欠如と市況リスクを指摘。

プラスに働く材料3
  • 業績回復基調

    2024/3期黒字化。2026/3期純利益6億円予想。

  • 低PBR

    PBR0.38倍は解散価値以下。株主還元余地。

  • セグメント多様

    化粧品原料など新分野開拓で安定化図る。

マイナスに働く材料3
  • 収益力弱い

    売上高327億円に対し純利益5億円、営業利益率2.45%と低水準。

  • 成長鈍化

    売上高横ばいで新たな成長エンジン不在。

  • 競争激化

    同業他社との価格競争で値上げ難しく収益率改善限定的。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益改善が続くかの確認。
化粧品原料売上
新規分野の成長性を見る。
フリーキャッシュフロー
投資余力や還元策の持続性。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり4.5で、前期から+12.5%いまの株価に対する利回りは1.76%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥4.5
1株あたり
配当利回り
1.76%
いまの株価に対して
配当性向
24.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年3月339.3
2021年3月30.032.1
2022年3月566.733.6
2025年3月4−20.036.9
2026年3月512.524.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥4.5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ12,318人。区分でいちばん多いのは個人・その他46.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.3%を占め、残る54.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他37.437.238.442.942.246.2
事業法人29.128.736.034.840.938.0
金融機関27.426.719.014.17.47.3
外国法人1.94.84.85.26.25.4
証券会社4.22.61.82.93.33.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ワイエムシィ14.76
02株式会社りそな銀行4.99
03フクダ電子株式会社3.22
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.40
05野村貿易株式会社2.28
06ダイソーケミカル株式会社2.03
07日油株式会社1.88
08三井住友海上火災保険株式会社1.77
09KHネオケム株式会社1.63
10岩谷産業株式会社1.37

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-23
    株式会社ワイエムシィ
    新規の大量保有報告
    14.70%
    -1.06pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+175%、1株純資産は14期で+69%。直近期のROEは3.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−21313−6.7
2014年3月63351.840.9
2015年3月93852.426.1
2016年3月33390.753.0
2017年3月−15332−4.4
2018年3月113713.223.3
2019年3月153714.113.6
2020年3月123653.412.639.3
2021年3月134083.521.832.1
2022年3月224275.211.133.6
2023年3月−12426−2.8
2024年3月64641.331.9
2025年3月144773.013.736.9
2026年3月165303.212.524.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額154百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
三浦芳樹代表取締役 会長執行役員711,256
盛田賀容子代表取締役 社長執行役員 研究開発本部管掌58611
中川真二取締役 執行役員 社長補佐65244
松本惠司取締役(注)177220
柳瀬英喜取締役(注)169169
川原康行取締役(常勤監査等委員)581,093
織田貴昭取締役(監査等委員)(注)164
竹林満浩取締役(監査等委員)(注)15993
荻野伸一56
杉本雅史取締役(注)165
山畑博史取締役(監査等委員)(注)149

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)411211228
社外取締役424246
取締役(社内)1181818

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容384字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社6社及び関連会社3社で構成されており、その主な事業内容と当該事業における当社、子会社及び関連会社の位置づけは次のとおりであります。 天然油脂を主たる原料とする主な製品は脂肪酸、高級アルコール、不飽和アルコール、界面活性剤等であり、当社及び子会社である日新理化㈱、日東化成工業㈱で製造し、当社が販売するほか、関連会社であるEdenor Oleochemicals Rika (M) Sdn.Bhd.等で製造し、その一部を当社が仕入れて販売しております。また、一部は市場より仕入れて当社が販売しております。 石油化学製品を主たる原料とする主な製品は可塑剤、機能製品、樹脂添加剤等であり、当社及び子会社である日新理化㈱で製造し、当社が販売するほか、一部は市場より仕入れて販売しております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,874字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営理念及び経営ビジョン 経営理念:私たち新日本理化グループは、もの創りを通して広く社会の発展に貢献します。 2030年の経営ビジョン:Be the best SPICE!~心躍る極上のスパイスになる~ 当社は、1919年の創業からこれまで、上記経営理念のもと着実に事業を継続してまいりました。そして2030年のありたい姿を示すものとして、ビジョン2030「Be the best SPICE!~心躍る極上のスパイスになる~」を策定しております。 当社が創るものは、社会の様々なシーンを支える、キラリと光る唯一無二の特性をもった素材です。それらの素材は、当社自身が、多様な価値観を活かす、精鋭の集まりであってこそ生み出されるものだと考えております。当社の一人ひとりが、スパイスのようにお互いを引き立て合い、そして人々の心を躍らせるようなスパイスを提供する企業となること、それが2030年に向けて、当社が目指す姿です。 (2)経営環境 当社を取り巻く環境は、生成AIの普及に伴う半導体材料需要の拡大など一部に堅調さが見られるものの、ナフサ価格の高騰や中国経済の減速に伴う末端需要の停滞、さらには海外メーカーからの廉価品の流入激化など、当社の主力を占める汎用製品分野を中心に厳しい事業環境が続いております。 このような変化の激しい外部環境に適応し、持続的な成長を実現するためには、激化する市場競争に左右されない構造改革が不可欠であると認識しております。 (3)中期経営計画の策定と基本方針 当社は、前中期経営計画(2021年度~2025年度)では事業撤退や拠点集約等の合理化と高付加価値化により収益構造は改善したものの、地政学リスク等に伴う原料高騰を補えず、当初目標とした収益水準の達成には至りませんでした。この結果を真摯に受け止め、2026年度からの5ヵ年を「構造改革」期とする新中期経営計画を策定いたしました。 <中期経営計画の基本方針> 「社会(お客様)の満足を超えた感動を生み出す機能を提供できる、もの創りの会社でありつづける」のもと、以下3つの成長戦略を断行してまいります。 <中期経営計画の事業戦略骨子> ①稼ぐ力の再構築 2.0 ②筋肉質な経営基盤の構築 ③無形資産(知的財産・人財)の戦略的活用 <経営目標(連結)> 2030年度目標 売上高   350億円 営業利益   17.5億円 <対処すべき課題> ①稼ぐ力の再構築 2.0 高度情報化(デジタル)領域や環境調和(グリーン)領域といった次世代成長市場において、営業が潜在ニーズを捉え研究開発へ繋ぎ、当社のコア技術と社外知見を掛け合わせることで高付加価値製品の早期事業化を進めてまいります。 また、開発製品を再び営業が「ソリューション」として市場へ展開し部門間連携による市場開拓のサイクルを回すことで、ファインケミカル主導の高収益体質を完成させてまいります。 ②筋肉質な経営基盤の構築 低採算事業の聖域なきスクラップにより利益体質を改善し、創出したリソースを成長領域へ集中させてまいります。 また、全社バリューチェーンのデジタル化による業務効率化と高付加価値業務へのシフト、さらに、原料調達網の分散化等でサプライチェーンを強靭化し、いかなる外部環境の変化にも揺るがない「強靭な収益基盤」を確立してまいります。 ③無形資産(知的財産・人財)の戦略的活用 持続的成長の源泉として知的財産と人財への投資を強化してまいります。自社技術の防衛と特許情報を起点にした「ミライづくり」の両輪で知的財産の利益化を推進し、競争優位性を強固にしてまいります。 また、人財投資では、新人事制度の運用を定着させることで、変化を恐れずに挑む「挑戦型人財」を継続的に輩出し、多様な人財が活躍できる組織風土を醸成し、個人の成長を企業の価値向上へと直結させてまいります。 当社グループは経営理念「もの創りを通して広く社会の発展に貢献します」のもと、事業を通じた社会価値の創造を目指します。2050年度のカーボンニュートラル達成に向けた環境対応や、人権・環境に配慮したCSR調達を進めることで、持続可能な社会と当社グループの持続的な成長を実現してまいります。
事業等のリスク1,937字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)原材料の価格変動 当社グループの主要原材料である油脂原料及び石化原料の購入価格は、国内外の市況の変動の影響を受けます。植物系油脂原料の購入価格は、気候変動による不作やバイオ燃料需要の拡大により上昇する可能性があります。また、石化原料の購入価格は、原油・ナフサの国際市況の影響を受けます。原油価格は、国際的な需給バランスに加え、中東等の産油国の情勢や先物市場での投機的な要因により変動する可能性があります。これらの原材料価格が大幅に変動した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスク低減のため、製品販売価格への転嫁等の対策をとっております。 (2)原材料の調達 当社グループが調達する原材料の供給元において、自然災害や事故等による製品供給の停止や遅れ、品質不良が発生した場合、当社製品の安定生産が困難となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスク低減のため、品質・コストを踏まえ調達先の多様化を図るなど安定的な調達に努めております。 (3)為替相場の変動 為替相場の変動により輸入原材料価格が大幅に変動した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスク低減のため、必要な範囲で為替予約を行うなどの対策をとっております。 (4)物流の確保 当社グループの製品輸送に関し、人手不足等を背景に物流費用の増加が顕著であることから、最適な物流手段の確保が困難となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスク低減のため、国内外の海運及び国内陸送等の幅広い物流手段を活用しており、コスト・時間・品質面での最適化に努めております。 (5)自然災害、事故災害 当社グループの工場において大規模な自然災害や事故災害が発生した場合、生産活動の停止による機会損失及び顧客に対する補償に加え、近隣地域への損害賠償や社会的信用の失墜に見舞われることにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスク低減のため、災害に備えた教育訓練の実施や製造設備の定期保全、損害保険への加入等の対策をとっております。 (6)製品の品質 当社グループの製品に予期しない欠陥が生じる等の重大な品質問題が発生した場合、製品回収や顧客への損害賠償を行うことにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスク低減のため、品質マネジメントシステムに基づく品質保証体制の強化のほか、製造物賠償責任保険を付保する等の対策をとっております。 (7)知的財産 当社グループの予期しない事情により第三者との間で知的財産に関する紛争が発生し、当社グループに不利な判断がなされた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスク低減のため、開発した技術を早期に権利化するほか、第三者が保有する知的財産権を十分に調査することにより、第三者の権利を侵害することがないよう努めております。 (8)人材の確保 日本国内の労働者人口の減少や価値観の変化により、優秀な人材の採用及び維持が困難となった場合、人材不足により事業運営に支障をきたすことにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスク低減のため、採用方法及び雇用形態の多様化や働きやすい環境の整備のほか、デジタル技術を活用した技能伝承を進めるなど人材の確保に努めております。 (9)サイバー攻撃、システム障害 当社グループは、生産、物流、販売等の業務において各種情報システムやネットワークを利用しており、また、機密情報や個人情報を保有しております。これらが、悪意ある第三者からのサイバー攻撃(ランサムウェアや不正アクセス等)やコンピューターウイルスの感染、または予期せぬ機器の故障や災害等により停止・誤作動を起こした場合、あるいは重大な情報漏洩が発生した場合、操業停止による機会損失、復旧費用の発生、社会的信用の失墜や顧客への損害賠償等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスク低減のため、セキュリティ対策の強化、データの定期的なバックアップの取得、従業員へのセキュリティ教育の徹底、及び万一のシステム障害発生時に備えた緊急時対応計画の整備等の対策を進めております。
経営成績の分析 (MD&A)4,640字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済におきましては、米国経済の堅調さが維持された一方、中国の不動産不況や欧州の製造業停滞など、地域間での景況感の格差が鮮明となりました。 わが国経済におきましては、トランプ関税によるマイナス効果や物価上昇さらには人手不足による供給制約が見られたものの、継続的な賃上げによる所得環境の改善や個人消費の持ち直しにより、緩やかな回復基調で推移いたしました。 化学業界におきましては、生成AIの普及に伴う半導体材料需要の拡大が見られた一方、ナフサ価格の高騰や、中国市場の需要停滞による汎用製品の市況悪化が、収益を圧迫する要因となりました。 このような環境のなか、中期経営計画(2021年度~2025年度)の最終年度として、「もの創り力の向上」と「事業ポートフォリオの組換え」を加速してまいりました。「もの創り力の向上」におきましては、重要品目の複数購買化やサプライチェーンの見直しを推進し、地政学リスク等に伴う調達不安への耐性を強化いたしました。また、設備・運転情報のデジタル化により、安定生産を阻害する要因の排除に努めるとともに、ビッグデータの活用により異常を早期に発見し、対策を講じることで、生産性の維持・向上を図ってまいりました。「事業ポートフォリオの組換え」におきましては、前連結会計年度において、堺工場の酸無水物及び可塑剤製品の生産終了を決定し、当連結会計年度においては、経営資源の最適化及び生産効率の向上をさらに推し進めるべく、同工場を閉鎖することを決定し、閉鎖に付随して発生する諸費用等について損失を計上しました。一方で、成長分野への注力として、樹脂成型における生産効率向上に寄与する「RiKACRYSTA®(リカクリスタ)」の自動車部品での採用の他、脱炭素社会の実現に向け、バイオマス由来原料を活用した「RiKANATURA®(リカナチュラ)シリーズ」や「グリーンサイザー®シリーズ」等の新製品開発及び市場展開を積極的に推進いたしました。 しかしながら、上期はトランプ関税による自動車産業向け製品の販売が減少しました。当社の収益基盤である汎用製品分野におきましては、海外メーカーによる廉価品の流入が激化しており、当連結会計年度の営業利益は前連結会計年度を下回る厳しい決算となりました。 この結果、2024年6月に修正公表した中期経営計画の目標(営業利益8億円)に対し、前連結会計年度はこれを上回る実績を上げましたが、当連結会計年度におきましては、当社グループの売上高は321億5百万円(前期比1.8%減)となり、損益面では、営業利益5億7千6百万円(前期比30.5%減)、経常利益5億4千7百万円(前期比54.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益5億9千7百万円(前期比14.5%増)となりました。 当連結会計年度における主要製品の概況は次のとおりであります。 トイレタリー向け界面活性剤におきましては、パーソナルケア製品の高付加価値化が進み、これに伴う高機能原料の需要が堅調に推移しております。一方で、主力の汎用品においては、アジア地域から流入する廉価品との競合により数量は前年を下回ったものの、原料価格高騰に伴う価格改定を進めた結果、売上高は前年を上回りました。市場全体として需給の緩和が続いており、総じて厳しい事業環境で推移いたしました。 主に床材や壁紙、電線被覆材などの建築部材に使用される汎用可塑剤は、住宅着工の低迷や建設コスト上昇の影響に加え、海外からの廉価品の流入により競争環境が悪化し、数量、売上高ともに前年を下回りました。一方で、高耐熱・高耐候といった機能性可塑剤については、用途の高度化を背景に需要が堅調に推移し、全体の下支え要因となっております。 自動車産業向け製品は、海外向けを中心とした需要構造の中で、上期に影響を受けたトランプ関税による販売減少が一巡し、下期においては受注が回復基調となりましたが、数量、売上高ともに前年を下回りました。電子材料向け製品については、中国経済の減速により末端需要が低迷したことから数量は前年を下回りましたが、価格転嫁、高付加価値製品の販売により、売上高は前年を上回りました。 当連結会計年度末の総資産は前期末比7.5%増、金額で28億2千6百万円増加の403億4千5百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ27億5千2百万円増加し、55億3千2百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、資金は16億4千3百万円増加(前期は2億2千4百万円減少)しました。これは主に、税金等調整前当期純利益6億7千9百万円及び減価償却費7億5千5百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、資金は5億1百万円増加(前期は1億7千4百万円減少)しました。これは主に、投資有価証券の売却による収入9億4千2百万円及び有形固定資産の取得による支出3億2千2百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、資金は6千4百万円減少(前期は5億1千3百万円減少)しました。これは主に、長期借入金の純増1億4千9百万円及び配当金の支払額1億4千9百万円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 1)生産実績 当連結会計年度における生産実績を示すと、次のとおりであります。 生産量(トン)   前年同期比(%) 54,477   95.1 2)受注状況 当社グループ(当社及び連結子会社)は、需要予測に基づく見込生産を行っているため、該当事項はありません。 3)販売実績 当連結会計年度における販売実績を示すと、次のとおりであります。 販売高(百万円)   前年同期比(%) 32,105   98.2 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自2024年4月1日 至2025年3月31日)   当連結会計年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 昭和化成工業(株)   3,422   10.5   -   - 主な相手先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。また、当連結会計年度の昭和化成工業㈱に対する販売実績は、総販売実績の10%未満のため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の売上高は、前期比1.8%減、金額で5億9千8百万円減少の321億5百万円となりました。これは主に、高耐候性可塑剤や医療用原料などの高機能製品が販売数量を伸ばしたものの、汎用品は安価な海外品との価格競争激化などにより販売数量が減少したためであります。 営業利益は前期比30.5%減、金額で2億5千2百万円減少の5億7千6百万円となりました。これは主に、生産・設備保全・品質管理体制の見直しによる生産ロス低減によるものであります。 受取配当金、支払利息等の営業外損益を加えた経常利益は前期比54.2%減、金額で6億4千8百万円減少の5億4千7百万円となり、投資有価証券売却益や法人税等を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比14.5%増、金額で7千5百万円増加の5億9千7百万円となりました。 当連結会計年度末の総資産は前期末比7.5%増、金額で28億2千6百万円増加の403億4千5百万円となりました。 流動資産につきましては、現金及び預金が増加したことなどにより前期末比14.2%増、金額で24億9千9百万円増加の200億8千4百万円となりました。固定資産につきましては、一部株式を売却したものの、投資有価証券の時価が上昇したことなどにより前期末比1.6%増、金額で3億2千6百万円増加の202億6千万円となりました。 流動負債につきましては、資産除去債務が増加したことなどにより前期末比13.4%増、金額で12億1千5百万円増加の102億9千2百万円となりました。固定負債につきましては、資産除去債務を流動負債に振り替えたことなどにより前期末比4.0%減、金額で3億8千万円減少の90億6千5百万円となりました。 純資産につきましては、利益剰余金及びその他有価証券評価差額金が増加したことなどにより前期末比10.5%増、金額で19億9千1百万円増加の209億8千7百万円となりました。 この結果、当連結会計年度末の自己資本比率は48.9%となりました。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」をご参照ください。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、運転資金及び設備資金を内部資金又は借入により資金調達することとしております。このうち、借入金による資金調達につきましては、運転資金は短期借入金で、設備資金などの長期資金は長期借入金で調達しております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は74億2百万円となっております。 また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は55億3千2百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されています。 連結財務諸表の作成にあたっては、経営者の判断の下、一定の前提条件に基づく見積りが必要となる場合がありますが、この前提条件の置き方などにより、連結貸借対照表上の資産及び負債、連結損益計算書上の収益及び費用などに重要な影響を及ぼすことがあります。 なお、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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