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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

戸田工業

TODA KOGYO CORP.4100 · Standard · 化学

フェライトなどの機能性顔料とリチウムイオン電池正極材を手掛ける化学メーカー。電子部品や電池材料で存在感。

概要

戸田工業は、1933年に広島市で弁柄(ベンガラ)の製造販売会社として創業した化学品メーカーである。現在は機能性顔料と電子素材の二つの事業を柱とし、磁性粉末材料、着色顔料、フェライト材料、リチウムイオン電池用正極材料などを手がける。本社を広島市に置き、連結従業員数は1,037人。東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、2025年3月期の連結売上高は317億円、2026年3月期は280億円である。

機能性顔料と電子素材の二本柱

戸田工業の事業は大きく機能性顔料と電子素材に分かれる。機能性顔料セグメントでは、磁性粉末材料(記録媒体用)や各種着色材料、トナー用材料、有機顔料などを扱う。祖業である弁柄(酸化鉄系顔料)から発展し、現在も幅広い顔料製品を持つ。2026年3月期のセグメント売上高は78億円、セグメント利益は15億円であった。電子素材セグメントは、フェライト材料(コンパウンド、ボンド用磁石)、軟磁性材料、誘電体材料、リチウムイオン電池(LIB)用正極材料およびその前駆体、ハイドロタルサイトなど多岐にわたる。同セグメントの売上高は207億円、セグメント利益は22億円であり、グループ全体の売上の約7割を占める主力事業である。両セグメントとも、自動車、家電、情報通信機器など幅広い産業向けに製品を供給している。

38の国と地域に広がる生産・販売網

戸田工業は日本国内に広島県大竹市の大竹工場(フェライト材料)、山口県山陽小野田市の小野田事業所(磁性粉・着色顔料)、岡山事業所(2021年に吸収合併した戸田ピグメント由来)などの生産拠点を持つ。海外では中国に戸田塑磁材料(浙江)、浙江東磁戸田磁業、戸田麦格昆磁磁性材料(天津)、江門協立磁業高科技の4社、韓国に戸田マテリアルズ(旧戸田イス)、タイに戸田工業アジア(タイランド)、米国に戸田アメリカ、カナダに戸田アドバンストマテリアルズ、欧州に戸田工業ヨーロッパ(ドイツ)を擁する。このうち戸田アドバンストマテリアルズは解散・清算が決定しており、事業の選択と集中が進んでいる。また、中国の浙江華源応用新材料を関連会社として無機顔料の製造販売にも関与する。グループ全体で15の子会社と4つの関連会社で構成される。

湿式合成技術を核とした材料開発

戸田工業の技術基盤は、湿式合成法を中心とする微粒子制御技術にある。この技術により、粒子の大きさや形状、結晶構造を精密に制御した機能性粉体を量産できる。磁性粉末材料では、塗布型記録媒体に使われる針状磁性粉を、均一な粒子径で製造する。フェライト材料では、ボンド磁石用の異方性フェライト粉を湿式で合成し、磁気特性を高めている。誘電体材料では、積層セラミックコンデンサ(MLCC)向けに粒径100ナノメートル級の微粒子チタン酸バリウムを供給。小型化・大容量化が進むMLCCの需要に対応する。また、リチウムイオン電池用正極材料では、前駆体の共沈合成から焼成までの一貫プロセスを持つ。2008年には米国アルゴンヌ国立研究所から正極材料の特許ライセンスを取得し、BASFとの合弁会社で生産してきたが、2026年に同事業からの撤退を決定した。

事業ポートフォリオマネジメントと構造改革

戸田工業は、収益性と成長性に基づいて全材料を4つのカテゴリーに分類し、選択と集中を進めている。磁石材料、誘電体材料、LIB用材料(持分法適用関連会社)を「成長事業」、軟磁性材料と環境関連材料を「次世代事業」、触媒などを「収益基盤事業」、LIB用前駆体・ハイドロタルサイト・着色顔料・トナー用材料を「再生・転換事業」と位置づける。2026年2月には、持分法適用関連会社であるBASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社の出資持分を全て譲渡する決議を行った。これはEV市場の減速を背景とした判断であり、連結経常利益の改善を見込む。同時に、棚卸資産の適正化や運転資本の効率化によって財務体質の強化を図っている。中期経営計画「Vision2026」の最終年度(2027年3月期)において、成長事業への投資と再生事業の収益改善により、筋肉質な経営体質への転換を目指す。

業界の中での役割は機能性材料メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
280億円
営業利益
9億円
営業利益率
3.2%
純利益
-35億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
電子素材202億円72.1%22億円10.9%
機能性顔料78億円27.9%15億円19.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子部品・モーター主力

フェライトコンパウンドや磁性材料を電子部品メーカーやモーターメーカーに供給。フェライト磁石、インダクタ等の原料となる。

主な製品・サービス5
フェライトコンパウンド
フェライト磁石の原料となる磁性粉と樹脂を混ぜたコンパウンド。
フェライト材料
焼結フェライト磁石やフェライトコアの原料となる材料。
ボンド用フェライト材料
ボンド磁石(樹脂で固めた磁石)用のフェライト磁性粉。
希土類磁性コンパウンド
ネオジム磁石用の磁性粉と樹脂を混ぜたコンパウンド。
射出成型磁石
磁性粉と樹脂を混ぜて射出成形した複雑形状の磁石。

02リチウムイオン電池主力

リチウムイオン電池用正極材料およびその前駆体(水酸化ニッケルなど)を製造・販売。BASFとの合弁会社を通じて供給。

主要顧客BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社

主な製品・サービス2
リチウムイオン電池用正極材料
NMC系やLFP系などの正極活物質。
正極材料前駆体
正極材料の原料となる水酸化ニッケルなどの化合物。

03自動車・電装品準主力

磁性粉やフェライト材料がモーター、センサー、リアクトルなど自動車電装部品に使用される。

主な製品・サービス1
磁性粉末材料
モーターや発電機などの磁気回路に用いられる磁性粉。

04塗料・インキ・プラスチック副次

各種着色材料(無機顔料・有機顔料)を塗料、インキ、プラスチック着色用途に供給。

主な製品・サービス2
各種着色材料(無機顔料)
酸化鉄系顔料など。塗料や建材の着色に使用。
有機顔料
鮮やかな着色が可能な有機顔料。インキや樹脂着色に使用。

製品と技術

磁性粉から顔料までカバーする機能性顔料

機能性顔料セグメントの主力製品は、磁性粉末材料と各種着色材料である。磁性粉末材料は、塗布型磁気記録媒体(テープ、フロッピーディスクなど)に使われる針状の酸化鉄粉や二酸化クロム粉で、当社は高保磁力・高飽和磁化の製品をラインナップする。着色材料は、無機顔料として弁柄(赤色)、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、複合酸化物顔料などを製造。有機顔料は子会社の東京色材工業が手がけ、印刷インキや樹脂着色に用いられる。トナー用材料では、電子写真用のキャリアやトナー用外添剤を供給。また、触媒用途向けの顔料も手がける。2026年3月期の機能性顔料セグメントの売上高は78億円で、グループ全体の約28%を占める。祖業を継承しつつ、多様な産業向けに製品を供給している。

フェライト材料と誘電体材料の電子素材

電子素材セグメントの中核は、フェライト材料と誘電体材料である。フェライト材料には、ボンド磁石用の異方性フェライト粉末、フェライトコンパウンド(樹脂混合品)、焼結フェライト用原料がある。これらはモーター、スピーカー、センサーなどに使われる。子会社の戸田塑磁材料(浙江)や浙江東磁戸田磁業が中国で生産する。誘電体材料は、積層セラミックコンデンサ(MLCC)向けの微粒子チタン酸バリウムが主力。AIサーバーやスマートフォンの小型化・高容量化ニーズに対応し、2026年3月期には過去最高の売上高を記録した。また軟磁性材料として、電磁波吸収体やインダクタ用の軟磁性フェライト粉末も手がける。これらの材料はグループ内で一貫生産されることが強みである。

リチウムイオン電池材料とその前駆体

リチウムイオン電池(LIB)用材料は、戸田工業が2008年に参入した成長事業である。正極材料の前駆体(共沈水酸化物)は子会社の株式会社セントラル・バッテリー・マテリアルズが製造する。これを原料として、合弁会社BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社が正極材料(NCM系など)を生産し、自動車メーカーに供給してきた。しかし、EV市場の減速により業績が悪化し、2026年2月に戸田工業はBASF戸田の出資持分を全て譲渡することを決定した。今後、LIB材料事業からは撤退する見込みである。また、ハイドロタルサイト(吸着剤・樹脂安定剤)も同事業に含まれていたが、協業活動を解消している。

希土類磁石と射出成型磁石のグループ製品

戸田工業グループは、ネオジム磁石などの希土類磁石材料も手がける。中国・天津市の戸田麦格昆磁磁性材料(天津)有限公司が、ボンド磁石用の希土類磁性コンパウンド(NdFeB系)を製造する。同社は2007年の設立で、中国市場向けに供給している。また、2021年に連結子会社化した江門協立磁業高科技有限公司は、射出成型磁石(プラスチック磁石)の製造・販売を行う。射出成型磁石は、複雑形状の磁石部品を量産できる点が特徴で、小型モーターやセンサーに使用される。韓国の戸田マテリアルズ(旧戸田イス)も磁性材料を生産している。これらの子会社を通じて、磁石材料のグローバルな供給体制を構築している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

機能性材料で独自性、収益安定化を模索

戸田工業は、化学業界に属し、顔料や電子材料など機能性材料を手掛けるメーカーである。同業他社にはクラレ、東洋紡、北の達人コーポレーションなどが挙げられるが、戸田工業の売上高は2024年3月期262億円、2025年3月期317億円、2026年3月期280億円と変動がある。営業利益率は2025年3月期にマイナス1.89%と赤字となったが、2026年3月期には3.21%と黒字転換し、収益が改善している。機能性材料で独自の技術を持ち、特定分野でのシェアがあるが、売上の不安定さや競争激化が課題である。

強み

  • 顔料や電子材料で高い技術力と特許を持つ。
  • 特定材料で競争優位性を有し、差別化が可能。
  • 営業利益率が改善し、収益基盤を回復。
  • 幅広い製品ラインナップで需要に対応。

課題

  • 売上高が不安定で、安定的な成長が課題。
  • 利益率がまだ低く、収益性の向上が必須。
  • 化学業界の競争が激しく、価格競争の懸念。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が戸田工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14222児玉化学工業105億円0.4倍
24629大伸化学101億円11.3倍
34960ケミプロ化成101億円33.1倍
44245ダイキアクシス98億円11.3倍
54224ロンシール工業98億円9.6倍
64100戸田工業95億円
74406新日本理化95億円15.9倍
84119日本ピグメントホールディングス94億円8.1倍
94040南海化学92億円2.9倍
103878巴川コーポレーション89億円9.0倍
114360マナック・ケミカル・パートナーズ86億円10.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

弁柄メーカーとして創業した1933年

戸田工業は、1933年11月に広島市横川町で弁柄(ベンガラ)の製造販売を目的として、資本金50万円で設立された。弁柄は酸化鉄を主成分とする赤色顔料で、当時は塗料や建築材料の着色に広く使われていた。創業後、1951年にクツワ弁柄製造株式会社、1954年に吉備工業株式会社を相次いで合併し、生産規模を拡大した。この時期までは顔料メーカーとしての地盤を固める段階であり、後の事業多角化の基盤となった。また、1959年には山口県小野田市(現・山陽小野田市)に小野田工場を新設し、生産能力を増強している。

磁性粉と電子材料へ進出した1960~70年代

1969年7月、小野田工場にオーディオ・ビデオテープ用磁性粉末材料の生産設備を新設した。これが電子素材事業への本格参入である。当時は磁気記録媒体の需要が拡大しており、磁性粉はカセットテープやVHSテープの主要原料として成長した。1973年6月には同工場に湿式着色顔料工場を新設し、顔料事業も強化。さらに1984年12月には広島県大竹市にフェライト材料の生産工場(大竹工場)を新設し、磁石材料の分野に進出した。1988年4月には小野田工場に電子印刷用着色材料の専用生産設備を導入するなど、事業領域を広げていった。これらの投資により、同社は顔料専業から電子材料へと事業の軸足を移していく。

東証一部上場と海外展開の本格化(1983~2007年)

1983年9月、戸田工業は東京証券取引所市場第一部(現プライム市場)に指定された。これを機に海外市場への進出を加速する。1994年7月にドイツのデュッセルドルフ市に戸田工業ヨーロッパGmbHを設立、1996年8月には米国イリノイ州に戸田アメリカIncorporatedを設立した。2000年代に入ると中国を重視し、2003年1月に浙江省に戸田塑磁材料(浙江)有限公司、2004年8月に同省に浙江東磁戸田磁業有限公司を設立。2006年10月には韓国釜山広域市に戸田フェライトコリア(現戸田コリアソウル)を設立した。さらに2007年4月に中国天津市に戸田麦格昆磁磁性材料(天津)有限公司、同年8月にカナダ・オンタリオ州に戸田アドバンストマテリアルズInc.を設立し、グローバルな生産販売網を構築した。

リチウムイオン電池材料への参入と合弁事業(2008~2015年)

2008年3月、戸田工業は米国アルゴンヌ国立研究所からリチウムイオン電池用正極材料の特許ライセンスを取得した。これがLIB材料事業の始まりである。同年4月には韓国江原道原州市に戸田イスCORPORATION(現戸田マテリアルズ)を設立し、磁性材料とともにLIB材料の生産拠点とした。また2008年6月には東京色材工業株式会社の株式を取得し、有機顔料のラインアップを強化した。2015年2月、小野田事業所と北九州工場のLIB正極材料生産設備等を現物出資し、BASFジャパンとの合弁会社BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社を設立。この合弁により、自動車向けLIB材料の量産体制を整えた。戸田工業は持分法適用関連会社として同事業に関与することとなった。

再編と市場区分変更の2020年代

2021年4月、1997年に分社化していた戸田ピグメント株式会社を吸収合併し、岡山事業所とした。同年8月には中国広東省の江門協立磁業高科技有限公司を連結子会社化し、射出成型磁石の事業を拡大した。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行したが、わずか1年半後の2023年10月にはスタンダード市場に移行した。移行の理由は、プライム市場の上場維持基準を満たせなかったことによる。2023年11月には韓国の戸田イスCORPORATIONを連結子会社化し、その後2025年1月に戸田マテリアルズへ社名変更した。この間、業績は不安定で、2024年3月期には純損失36億円、2025年3月期にも純損失36億円を計上。2026年2月にはBASF戸田からの撤退を決議し、事業ポートフォリオの見直しを進めている。

年表27件を開く

1930年代

  • 1933年11月創業広島市横川町に弁柄の製造販売を事業目的とする「戸田工業株式会社」を資本金50万円で設立。

1950年代

  • 1951年4月M&Aクツワ弁柄製造株式会社を合併。
  • 1954年11月M&A吉備工業株式会社を合併。
  • 1959年10月山口県小野田市に小野田工場を新設。

1960年代

  • 1969年7月小野田工場にオーディオ・ビデオテープ用磁性粉末材料の生産設備を新設。

1970年代

  • 1973年6月小野田工場に湿式着色顔料工場を新設。

1980年代

  • 1983年9月東京証券取引所市場第1部(現プライム市場)指定。
  • 1984年12月広島県大竹市にフェライト材料の生産工場(大竹工場)を新設。
  • 1988年4月小野田工場に電子印刷用着色材料の専用生産設備を新設。

1990年代

  • 1994年7月創業ドイツ デュッセルドルフ市に「戸田工業ヨーロッパGmbH」を設立。
  • 1996年8月創業アメリカ イリノイ州シャンバーグ市(現ミシガン州バトルクリーク市に移転)に「戸田アメリカ Incorporated」を設立。

2000年代

  • 2003年1月創業中国 浙江省に「戸田塑磁材料(浙江)有限公司」を設立。
  • 2004年8月創業中国 浙江省に「浙江東磁戸田磁業有限公司」を設立。
  • 2006年10月創業韓国 釜山広域市(現京畿道安養市に移転)に「戸田フェライトコリア Co., LTD.」(2022年2月に「戸田コリアソウル Co., LTD.」へ社名変更)を設立。
  • 2007年4月創業中国 天津市に「戸田麦格昆磁磁性材料(天津)有限公司」を設立。
  • 2007年8月創業カナダ オンタリオ州サーニア市に「戸田アドバンストマテリアルズ Inc.」を設立。
  • 2008年3月アメリカ アルゴンヌ国立研究所から、リチウムイオン電池用正極材料の特許ライセンスを取得。
  • 2008年4月創業韓国 江原道原州市に「戸田イス CORPORATION」を設立。
  • 2008年6月「東京色材工業株式会社」の株式を取得。

2010年代

  • 2015年2月小野田事業所、北九州工場のリチウムイオン電池正極材料生産設備等を現物出資して、BASFジャパン㈱との合弁会社「BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社」を設立。
  • 2016年4月創業タイ バンコク都(現アユタヤ県に移転)に「戸田工業アジア(タイランド)Co., Ltd.」を設立。
  • 2016年4月商号変更「戸田ファクトリー株式会社」(2016年4月に「戸田ファインテック株式会社」へ社名変更)を連結子会社とする。

2020年代

  • 2021年4月M&A1997年に分社化した戸田ピグメント株式会社を吸収合併し、当社岡山事業所とする。
  • 2021年8月中国 広東省の江門協立磁業高科技有限公司を連結子会社とする。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2023年10月東京証券取引所のスタンダード市場に移行。
  • 2023年11月商号変更韓国 江原特別自治道原州市の「戸田イス CORPORATION」(2025年1月に「戸田マテリアルズ株式会社」へ社名変更)を連結子会社とする。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2031年3月期まで10億円
  • 営業利益率2031年3月期まで10%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオマネジメントの強化

    収益性と成長性に基づき事業を「成長」「次世代」「収益基盤」「再生・転換」の4カテゴリーに分類し、選択と集中を徹底。収益構造の質的改善と筋肉質な経営体質への転換を図る。

  2. 02

    成長分野への事業展開加速

    モビリティ、AI、環境の成長分野において、独自の湿式合成技術を核に磁石材料、誘電体材料、軟磁性材料、環境材料(CO₂回収、水素製造)の拡大を推進する。

  3. 03

    財務基盤の安定と資本効率向上

    営業利益率、ROE、自己資本比率、運転資本回転期間を主要KPIに設定。キャッシュ・コンバージョン・サイクル改善による運転資本効率化とNPVに基づく投資判断でキャッシュ創出を図る。

  4. 04

    人財戦略の強化

    サクセッションプラン本格導入、女性・マイノリティのキャリア開発、DX人財育成の3施策を軸に、経営戦略と一体化した人財マネジメントを推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,037人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は622万円で、9期前と比べて10.0%平均年齢は46.6歳、平均勤続年数は18.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,188
2018年3月1,186
2019年3月69145.820.31,206
2020年3月68044.619.21,188
2021年3月65547.021.51,208
2022年3月70247.220.11,303
2023年3月66947.320.2846
2024年3月65547.119.91,112
2025年3月64246.418.81,067−56
2026年3月62246.618.41,03787

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社17(国内 7 / 海外 10、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
大竹事業所 — 広島県大竹市4,110百万円
機能性顔料 電子素材(全社部分含む。)
小野田事業所 — 山口県山陽小野田市等2,093百万円
機能性顔料 電子素材
本社・工場 — 韓国 江原道原州市2,046百万円
電子素材
本社・工場 — 中国 浙江省605百万円
電子素材
本社・工場 — 中国 広東省442百万円
電子素材
本社・工場 — 中国 天津市413百万円
電子素材
本社・工場 — 東京都 板橋区等290百万円
機能性顔料
本社・工場 — タイ アユタヤ県110百万円
電子素材
岡山事業所 — 岡山市北区57百万円
機能性顔料
本社 — 広島市南区11百万円
全社
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    戸田工業ヨーロッパ GmbH
    ドイツ デュッセルドルフ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    戸田塑磁材料(浙江)有限公司(注)1
    中国浙江省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    戸田コリアソウル Co., LTD.
    韓国京畿道安養市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東京色材工業㈱
    東京都板橋区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    戸田麦格昆磁磁性材料(天津)有限公司(注)1
    中国天津市 · 連結子会社
    議決権67.0%
  • 国内
    戸田アメリカIncorporated(注)1
    アメリカ ミシガン州 バトルクリーク市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    戸田アドバンストマテリアルズInc.(注)1
    カナダ オンタリオ州 サーニア市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    戸田ファインテック㈱
    広島県大竹市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    戸田工業アジア(タイランド) Co., Ltd.
    タイ アユタヤ県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    江門協立磁業高科技有限公司(注)1
    中国広東省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    戸田マテリアルズ㈱(注)1,3
    韓国江原道原州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    その他3社
    - · 連結子会社
残りのグループ会社5社を開く
  • 浙江華源応用新材料股份有限公司中国浙江省21%
  • 浙江東磁戸田磁業有限公司中国浙江省50%
  • ㈱セントラル・バッテリー・マテリアルズ大阪府堺市40%
  • BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社山口県山陽小野田市34%
  • TDK㈱(注)2東京都中央区25%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/CO2の分離回収等技術開発低圧・低濃度CO2分離回収の低コスト化技術開発・実証工場排ガス等からの中小規模CO2分離回収技術開発・実証/Na-Fe系酸化物による革新的CO2分離回収技術の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-07-26
    2.9億円
  • 調達
    水素利用等先導研究開発事業炭化水素等を活用した二酸化炭素を排出しない水素製造技術開発メタン直接改質法による鉄系触媒を用いた高効率水素製造システムの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-06-18
    3,836万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は280億円営業利益9億円前期と比べると減収で、売上が-11.7%。

売上高
-11.7%
280億円
営業利益
9億円
純利益
-35億円
営業利益率
3.2%
前期比 +5.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高290億円280億円
営業利益10億円9億円
純利益5億円-35億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は73億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+17.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q746
2024年1Q62−1−1.67
2024年2Q6511.51
2024年3Q6922.97
2024年4Q66−51
2025年2Q145−3−2.1−9
2025年4Q172−3−1.7−27
2026年2Q14364.2−1
2026年4Q13732.2−34
2027年1Q7345.53

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は317億円から280億円へ88%に減った。直近期の営業利益率は3.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月317−93
2014年3月316−4−17
小野田事業所、北九州工場のリチウムイオン電池正極材料生産設備等を現物出資して、BASFジャパン㈱との合弁会社「BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社」を設立。
2015年3月340106
タイ バンコク都(現アユタヤ県に移転)に「戸田工業アジア(タイランド)Co., Ltd.」を設立。
2016年3月285−14−69
2017年3月279−11−29
2018年3月3281210
2019年3月34440
2020年3月331−13−53
1997年に分社化した戸田ピグメント株式会社を吸収合併し、当社岡山事業所とする。
2021年3月290−6−41
2022年3月3534231
韓国 江原特別自治道原州市の「戸田イス CORPORATION」(2025年1月に「戸田マテリアルズ株式会社」へ社名変更)を連結子会社とする。
2023年3月3493333
2024年3月26212−36
2025年3月317−6−14−1.9−36
2026年3月2809−13.2−35

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高280億円のうち、営業利益として残るのは9億円3.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-35億円、売上の-12.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.1%213億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.1%59億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.2%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.1pt
3.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比17.9pt
-12.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-7.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが33億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは23億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は72億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月40−26201485
2014年3月15−18−26−358
2015年3月1821−353964
2016年3月0−1−11−160
2017年3月21−27−5−648
2018年3月17−2−201543
2019年3月1−1711−1638
2020年3月23−2−12155
2021年3月6−1214−665
2022年3月9−119−275
2023年3月8−42485
2024年3月−6−1412−2079
2025年3月38−19−211978
2026年3月33−10−322372

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は479億円。このうち返さなくてよい自己資本が98億円で、自己資本比率は18.9%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月65128137041.8
2014年3月61227134142.8
2015年3月60529331246.5
2016年3月49321328041.1
2017年3月46418028436.7
2018年3月47919528438.4
2019年3月48318429936.1
2020年3月43912631326.2
2021年3月4189432419.5
2022年3月51314037324.2
2023年3月52016635430.5
2024年3月53714539225.8
2025年3月50711838921.7
2026年3月4799838118.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
73億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-74億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
33億円
在庫として抱えている分
負債合計
381億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
39
/ 100
安定性自己資本比率13 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中177位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中202位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.2%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
18.9%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-11.7%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,565で、1年前と比べて+12.5%過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。

¥1,565-5.1%1ヶ月+8.7%1年+12.5%時価総額95億円
過去52週の値幅
安値¥1,079高値¥2,219

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)18.1倍
PBR0.79倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

6月下旬に1776円から下落基調となり、7月17日に1357円まで調整。しかし7月29日には1258円まで売られ、その後は急速に反発し8月5日には1563円まで戻した。25日移動平均線(1455.68円)を約7.4%上回り、75日線(1574.69円)に接近。週足では下げ一服後、下値を切り上げる展開。出来高は下落時に膨らみ、反発局面でも8月5日に9.96万株と増加。52週高値2219円からは依然高水準の調整圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERは赤字のため算出不能。PBRは0.99倍とほぼ1倍で、業界平均の1.46倍より低く、株価は資産価値に近い。ROEは23.1%と高いが、直近の業績は赤字が続いており、収益性の悪化が懸念される。配当利回りは2.56%と業界平均の2.69%に近く、配当は維持されている。しかし、赤字が続く中での配当維持はリスクがある。バリュエーションはPBRから妥当圏内と見るが、業績回復の見通しが不透明なため、ほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (予想)18.1倍
PBR0.79倍1.41倍
ROE23.1%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績悪化が続き、赤字からの脱却が課題。強気派は、事業ポートフォリオの見直しやコスト削減で収益改善が進むと期待する。弱気派は、需要減退や競争激化で構造的な不調が続くとみて、改善を懐疑的に捉える。

プラスに働く材料7
  • 構造改革の進展

    不採算事業の撤退やコスト削減で赤字幅が縮小傾向。

  • 新製品の可能性

    電子材料などの成長分野で新製品が寄与する可能性。

  • 低PBR

    PBRが1倍未満で、資産価値に比べて割安。

  • 営業損益が-6億円から+9億円へ黒字転換2026年3月期影響

    営業利益9億円、前期の-6億円から15億円改善

  • 営業利益率が-1.89%から3.21%へ改善2026年3月期影響

    売上高280億円、営業利益9億円、利益率は前期比5.10pt上昇

  • PBR0.99倍で純資産水準の下値不定影響

    PBR0.99倍と株価が1株純資産と同水準、資産面で下値が堅い

  • 配当利回り2.56%と相対的に高い通年影響

    配当利回り2.56%で、赤字局面でも一定の株主還元

マイナスに働く材料7
  • 赤字の継続

    直近も赤字が続き、業績回復の見通しが立たない。

  • 需要減退

    主要セグメントの市場が縮小している。

  • 競争激化

    新興国の競合が台頭し、価格競争が激しい。

  • 純損失3期連続、-36→-36→-35億円2026年3月期影響

    純損益は2024年3月期-36億円、2025年3月期-36億円、2026年3月期-35億円

  • 売上高317億円から280億円へ大幅減収2026年3月期影響

    売上高は前期比約11.7%減の280億円、需要減退が鮮明

  • PERが算出できず収益力の評価困難通年影響

    純利益赤字のためPERがマイナス圏で、株価指標として機能せず

  • 外国保有6.06%と低く売買が細い継続影響

    外国人保有6.06%で流動性が低く、大口売りで下げやすい

次の決算で確かめる点
営業損益
赤字脱却の進捗が投資判断の鍵。
売上高
需要の動向を反映する。
在庫水準
在庫調整が進むか、需要と供給のバランス。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
32.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月20
2018年3月40100.032.9
2019年3月400.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,881人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.8%を占め、残る60.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他43.343.044.551.247.450.9
事業法人22.722.022.922.021.821.8
金融機関26.124.424.418.321.918.0
外国法人5.35.94.65.76.25.9
自己株式5.55.55.35.35.25.1
証券会社2.64.63.52.62.53.2
外国人個人0.10.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01TDK株式会社20.66
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.23
03堤 浩二3.62
04株式会社広島銀行3.56
05秋元 利規3.28
06株式会社日本カストディ銀行(三井住友信託銀行再信託分・TDK株式会社退職給付信託口)3.26
07UBS AG SINGAPORE (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ)2.89
08三菱UFJeスマート証券株式会社1.31
09横田 芳紀1.20
10明治安田生命保険相互会社0.95

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−11287%、1株純資産は14期で+231%。直近期のROEは23.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年3月54721.059.7
2014年3月−3024,547
2015年3月974,8892.144.6
2016年3月−1,1923,519
2017年3月−5082,954
2018年3月1703,1945.522.4
2019年3月−03,022
2020年3月−9171,997
2021年3月−7191,412
2022年3月5412,15630.35.3
2023年3月5672,74423.14.5
2024年3月−6202,399
2025年3月−6161,905
2026年3月−5971,561

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額126百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
久保恒晃代表取締役社長執行役員 兼 調達物流部 管掌61
寳來茂取締役会長執行役員66
松岡大取締役専務執行役員 創造本部長 兼 事業統括室 副室長 兼 知財特許グループ 管掌63
友川淳取締役常務執行役員 経営企画室長 兼 営業本部・事業統括室 管掌53
橋山秀一取締役59
袖野玲子取締役52
生嶋太郎取締役56
沖本和美取締役(常勤の監査等委員)67
長谷川臣介取締役(監査等委員)60
金澤浩志取締役(監査等委員)47
浦勇和也取締役(監査等委員)68

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)479348822
社外取締役629295
取締役(社内)1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容692字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社15社、関連会社4社及びその他の関係会社1社により構成されており、機能性顔料、電子素材の製造・販売の事業を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 (1)機能性顔料 磁性粉末材料及び各種着色材料等の製造・販売を当社が中心となって行っております。 東京色材工業㈱は、有機顔料の製造・販売を行っております。 また、中国における事業活動として、浙江華源応用新材料股份有限公司は、無機顔料等の製造・販売を行っております。 (2)電子素材 当社は電子機器の素材としてのフェライトコンパウンド・フェライト材料等の製造・販売を行っており、戸田塑磁材料(浙江)有限公司及び戸田工業アジア(タイランド)Co.,Ltd.は、フェライト磁性コンパウンド等の製造・販売を、浙江東磁戸田磁業有限公司は、ボンド用フェライト材料の製造・販売を行っております。戸田マテリアルズ㈱は磁性材料の製造・販売を、戸田麦格昆磁磁性材料(天津)有限公司は希土類磁性コンパウンド等の製造・販売を、江門協立磁業高科技有限公司は射出成型磁石等の製造・販売を行っております。 また、㈱セントラル・バッテリー・マテリアルズはリチウムイオン電池用正極材料の前駆体の製造・販売を行っております。BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社は、リチウムイオン電池用正極材料の製造・販売を行っております。 なお、主要な関係会社における異動はありません。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題7,092字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは、マテリアリティで定めた第98期(2031年3月期)のありたい姿の実現を目指し、第92期(2025年3月期)から第94期(2027年3月期)までの3ヶ年を実行期間とする中期経営計画「Vision2026」を推進しております。第94期(2027年3月期)は「Vision2026」の最終年度にあたり、本計画で掲げた経営目標数値の達成に向けた総仕上げを行うとともに、次期成長フェーズへの確かな基盤を構築する重要な一年と位置付けております。 当社グループは引き続き、「事業ポートフォリオマネジメントの強化」という経営方針に基づき、選択と集中を徹底することで、収益構造の質的改善と、より筋肉質な経営体質への転換を図ってまいります。 「Vision2026」における事業セグメント及び材料区分 「電子素材」セグメントの材料       「機能性顔料」 セグメントの材料 ・磁石材料       ・顔料(着色顔料、トナー、触媒など) ・誘電体材料       ・環境関連材料 ・軟磁性材料 ・リチウムイオン電池(LIB)用材料 ・ハイドロタルサイト 事業ポートフォリオマネジメントの強化 <「Vision2026」の概要> 当社グループは、各材料・事業について収益性及び成長性の観点から整理し、以下の4つのカテゴリーに分類して事業運営を行っております。 「成長事業」 :磁石材料、誘電体材料、LIB用材料(持分法適用関連会社) 「次世代事業」 :軟磁性材料、環境関連材料 「収益基盤事業」 :触媒など 「再生・転換事業」:LIB用前駆体、ハイドロタルサイト、着色顔料、トナー用材料 また、事業ポートフォリオマネジメントを強力に推し進めるべく、事業戦略、財務戦略、人財戦略の3つの戦略を着実に実行してまいります。 <「Vision2026」の振り返り> 「Vision2026」の中間年度にあたる当期は、前期に顕在化した収益構造上の課題に対する改善施策を着実に実行するとともに、事業ポートフォリオマネジメントのもと、成長事業への積極的な投資による将来に向けた事業基盤の拡充に取り組んでまいりました。 成長事業である磁石材料及び誘電体材料につきましては、磁石材料において中国市場での競争激化の影響を受け減収となったものの、新製法の導入による製造コスト削減などの取組みが奏功し、利益を確保いたしました。また、誘電体材料については、AIサーバー向けの積層セラミックコンデンサ用途を中心に、小型化・高性能化ニーズの高まりを背景として、当社独自の微粒子材料への需要が拡大し、順調に推移いたしました。再生・転換事業に位置付けた各種材料についても、合理化の推進や事業体制の見直しを進め、収益改善に向けた成果を得ることができました。 一方、次世代事業の軟磁性材料は、中国での競争激化により減収減益となり、収益改善に向けた取組みを開始いたしました。LIB用材料は、EV市場減速の影響を受けたことから、2026年2月26日開催の取締役会において、当該材料の生産・販売を行う持分法適用関連会社「BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社」の出資持分を全て譲渡し、合弁事業の解消することを決議いたしました。これにより、収益構造の改善と経営資源の最適配分を図り、連結経常利益の向上を見込んでおります。 財務体質の改善に向けては、キャッシュ・フローの改善を重要な経営課題として位置付け、棚卸資産の適正化をはじめとする運転資本の効率化に取り組んだ結果、財務の柔軟性は着実に回復し、成長事業及び次世代事業への投資余力を確保するための環境が整いつつあります。併せて、経営戦略と一体化した人財戦略のもと、多様な人財の活躍推進やDXを支える人財の育成にも取り組んでまいりました。 これらの取組みを通じて、当期は収益構造の質的改善や、より筋肉質な経営体質への転換に向けた成果が表れ始めた年度であったと認識しております。 <今後の取組み> 1.事業戦略 成長分野における当社グループの事業展開イメージ 「Vision2026」の最終年度となる次期は、不安定な国際情勢による原材料及びエネルギー価格の高騰、物流への影響等が懸念され、依然として不透明な状況が続くことが予想されます。特に中東情勢の緊迫化は様々なコストの上昇や原材料調達への影響等、サプライチェーン全体におけるリスクが顕在化しつつあり、当社グループを取り巻く経営環境は、慎重な見極めと柔軟な対応が求められる局面にあると認識しております。 このような環境の中、当社グループは、第98期(2031年3月期)に目指すありたい姿の実現に向けた重要な節目と認識し、これまで進めてきた選択と集中をさらに深化させ、事業ポートフォリオマネジメントの強化による持続的な成長基盤の確立に取り組んでまいります。 当社グループは、独自の湿式合成をはじめとする微粒子合成技術を中核に据え、「事業ポートフォリオマネジメントの強化」を軸として、モビリティ、AI、環境といった成長分野への事業展開を加速し、持続的な企業価値の向上を目指しております。これらの成長分野において、当社グループが長年培ってきた材料技術を、社会や産業にとって「なくてはならない価値」として提供し続けることが、当社グループにとって重要な経営課題であると認識しております。 最終年度である次期においては、単なる施策の推進にとどまらず、成長事業・次世代事業の拡大と、再生・転換事業の収益性改善による財務体質の強化を着実に進めることで、「Vision2026」の総仕上げを図ってまいります。 今後、以下の重点施策を着実に実行し、「Vision2026」の達成と、その先の持続的な成長につなげてまいります。 (モビリティ及びAI分野への取組み) 成長事業である磁石材料及び誘電体材料に加え、次世代事業と位置づける軟磁性材料の事業拡大に注力しております。 磁石材料では、磁性粉と樹脂を複合化したボンド磁石及びその材料の開発・製造・販売を行っております。ボンド磁石は、焼結磁石と比較して軽量であることに加え、高い寸法精度や形状自由度を有することから、自動車のモータやセンサをはじめとする用途で採用が進んでおります。特に、自動車における省エネルギー性能の向上に向けては、車両全体の熱を効率的に制御する熱マネジメントの重要性が高まっており、温度管理に用いられる冷却ポンプモータ向けを中心に、磁石材料の需要が拡大しております。こうした市場ニーズに対応するため、当社グループではアジアを中心としたグローバルな生産体制を構築し、安定供給体制の強化を進めております。また、2021年に連結子会社化した射出成形磁石メーカーである江門協立磁業高科技有限公司を中核に、川下領域を含めた事業基盤の強化を図っております。さらに、高磁力・高耐食・高耐熱性を備えた希土類系ボンド磁石材料の展開を拡充しております。希土類磁石の課題である腐食に対しては、当社独自の表面処理技術により高い耐食性を実現し、顧客から高い評価を得ております。一方、希土類磁石に使用される希土類(レアアース)は、貴重な資源であるとともに、国際情勢等の影響を受けやすく、調達面における不確実性が高い材料であります。当社は、希土類の中でも特に高価で調達難易度の高い重希土類(ジスプロシウム)に依存することなく、比較的安定的に調達が可能な希土類を用いた磁石材料の生産技術及び製造プロセスを確立しております。これにより、原材料調達リスクの低減を図るとともに、お客様の求める安定的な製品供給を継続的に実現してまいります。 誘電体材料であるチタン酸バリウムは、自動車やICT機器に用いられる積層セラミックコンデンサの主要材料であり、AIサーバー向けを中心とした需要回復・拡大を背景に市場環境は堅調に推移しております。積層セラミックコンデンサの高周波化・小型化・高容量化に伴い、材料には粒子径や形状の均一性、高い結晶性が求められることから、当社グループでは湿式合成法を用いた独自の微粒子合成技術により、150nm以下の微粒子に特化した製品の開発・製造を進めております。加えて、従来は粉体として供給していたチタン酸バリウムについて、顧客の工程負担低減と付加価値向上を目的に、分散体形態での提供を推進しており、当期には専用設備を稼働させております。今後も安定品質・安定供給を徹底し、成長市場における事業拡大を図ってまいります。 軟磁性材料については、電子機器に搭載されるインダクタ用途を中心に、自動車及びICT分野で市場拡大が続いております。電源モジュールの小型化や大電流化に対応するため、材料は従来のフェライト系磁性粉からメタル系磁性粉へと移行が進んでおり、当社グループでは顧客ニーズに応じた多様な磁気特性・粒子サイズのメタル系磁性粉を供給しております。さらに、競争が激化する市場においても技術力を軸とした差別化を進め、事業拡大を図ってまいります。 (環境分野への取組み) 機能性顔料(着色顔料、トナー用材料)で長年培ってきた酸化鉄に関する技術・知見を活かし、次世代事業として環境関連材料の開発を進めております。現在、主に2つの材料開発を進めており、いずれも温室効果ガスの資源化を目的とした取組みであります。 ①CO₂分離回収材料の開発 室温でCO₂を分離・回収する材料で、2025年「大阪・関西万博」に出展し、事業化に向けた実証試験を実施いたしました。万博での実証試験データをもとに様々な需要に対応すべく、CO₂回収能力の向上に取り組んでおります。現在は、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「グリーンイノベーション基金事業/CO₂の分離回収等技術開発プロジェクト」に基づき、実証設備を当社小野田事業所(山口県山陽小野田市)に移設し、引き続き実証実験を行い、第95期(2028年3月期)以降の商用化を目指しております。 ②CO₂フリー水素・CNT製造技術の開発 メタンガスを原料としたCO₂フリー水素・カーボンナノチューブ(CNT)の製造技術・材料の実証試験を北海道豊富町で実施いたしました。現地においては、NEDOの助成事業により実証プラントを建設しております。今後、DMR 法による水素製造システムの確立とコスト低減を図るとともに需要家での品質実証を行い、本事業の社会実装を目指してまいります。 環境負荷低減への貢献と将来の事業成長を見据え、第95期(2028年3月期)までの事業化、第98期(2031年3月期)には売上高10億円、営業利益率10%規模への成長を目指しております。 2.財務戦略 「Vision2026」において、当社グループは、財務基盤の安定と資本効率の向上を目指した事業運営を推進するため、営業利益率、ROE、自己資本比率、運転資本回転期間を主要KPIとして設定し、管理しております。これらの指標を通じて、資本コストを意識した経営判断を行い、持続的なキャッシュ創出に取り組んでまいりました。 前期に低下した収益力を踏まえ、当社グループでは、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)の改善を中心とした運転資本の効率化を全社一丸となって推進しております。その結果、営業キャッシュ・フローは着実に改善し、財務の柔軟性の回復が進むとともに、収益力の回復に向けた事業体質の整備が着実に進展しております。 また、事業ポートフォリオマネジメントの実効性を高めるため、投資判断及び資源配分にあたっては、収益性と成長性の両面から重要な指標としてNPVを用い、投資の妥当性を検証しております。こうした評価に基づき、成長事業及び次世代事業への重点的な資源配分を進めております。これらの取組みにより、次期以降は収益の着実な創出と中長期的な成長につなげていく方針であります。 株主還元につきましては、安定的な配当の継続を重要な方針としておりますが、現時点では収益力及び財務基盤の回復を優先すべき段階にあると認識しております。「Vision2026」の期間を通じて、復配に向けた体制整備を着実に進めてまいります。 3.人財戦略 当社グループは、200年を超えて事業を継続してきた技術立社として、「人財」こそが最大の経営資本であるとの認識のもと、「Vision2026」における事業ポートフォリオマネジメントを実行するため、経営戦略と一体化した人財戦略を推進しております。 社員一人ひとりが自主的に学び、経験を重ねながら成長し続けることを重視し、その基盤として自律的なキャリア形成を支援しております。また、多様な人財の活躍とDXを支える人財育成は、「Vision2026」の達成と次期成長フェーズへの備えの双方において重要な要素であると考えております。 これらの考え方を踏まえ、以下の3つの重点施策を軸に取組みを進めてまいります。 ①主要部門のサクセッションプラン強化 当社は、「Vision2026」を確実に実行し、次期成長フェーズにつなげていくためには、CEOを含む主要ポジションの後継者について、経営トップの見立てに加え、制度による妥当性・継続性の担保が必要と認識しております。前期及び当期においては、サクセッションプラン本格導入に向けたガバナンス及び制度基盤の整備を進めてまいりました。具体的には、指名・報酬諮問委員会の運用を見直し、形式的な審議から脱却した実質的な議論を行う体制へ移行するとともに、役員報酬制度の点検・整備および役職体系の整理を通じて、人財マネジメントの制度運用の整合性と透明性の向上を図ってまいりました。これらの取り組みを踏まえ、次期からは、キーポジションの定義や人財要件の明確化、候補者プールの管理、育成、定期モニタリングを含むサクセッションプランの制度を構築し、運用を開始いたします。取締役会の監督のもと、透明性の確保に努めてまいります。 ②女性及びマイノリティのキャリア開発 当社は、事業ポートフォリオマネジメントを支える人財基盤を強化するため、多様な人財が能力を発揮できる環境を整備し、適所適材の配置や将来の登用につなげていくことが重要であると考えております。とりわけ女性やマイノリティの活躍推進を重要視し、アンコンシャス・バイアス研修や女性社員向けのシリーズ研修を通じてキャリア支援の強化を図っております。また、管理職への理解促進や育児・介護両立支援策の充実も継続して行い、多様な人財の活躍環境を整備しております。採用面では、性別にとらわれることなく、能力や意欲を重視した人財の確保を行っております。その前提のもと、多様な視点を活かした組織づくりを進めるため、理工系女性の採用にも取り組んでおります。マイノリティ理解については、2024年1月より、LGBTQ+に関する啓発漫画を毎月配信し、理解度確認テストを全社員が受講することを通じて、偏見の是正と多様性尊重の意識醸成に努めております。次期はこれらの取り組みを基盤に、多様な人財の採用強化と戦略的な配置・育成を進めるとともに、女性のキャリア形成支援や両立支援施策の充実を通じて活躍機会の拡大を図り、管理職層の多様性向上につなげてまいります。 ③DX推進を加速する人財育成 迅速な業務遂行・意思決定を実現するためには、業務のデジタル化とDXの推進が不可欠であります。当社では、デジタルイノベーション推進室を中心に、各部門から選出されたメンバーが現場業務の棚卸しを行い、デジタル技術を活用した効率的な業務体制の構築に取り組んでおります。これらの活動に加え、部門内外での勉強会や研修を積極的に実施し、DX推進を担う人財の育成を推進しております。今後も組織全体のDX推進力強化を図り、企業価値のさらなる向上を目指してまいります。 最後に、当社グループは、「事業活動を通じて、社会的な課題解決を支援する」ことを使命とし、社会のニーズや時代の最先端の要請に応えることで持続的な成長を遂げてまいりました。今後も、酸化鉄の可能性を追求し、新たな素材やソリューションを提供し、多様化・高度化する社会を支える存在であり続けることを目指しております。 また、メーカーとして重要な責務である「お客様のニーズに応える製品の安定的かつ継続的な供給」に真摯に取り組み、信頼されるパートナーとしての役割を果たしてまいります。 当社グループは、今後も会社を生々発展させることを通じて、株主様、お客様、従業員及び地域社会の皆様に対する社会的責任を果たしてまいります。 パーパス 微粒子の可能性を、世界の可能性に変えていく。   経営理念 私たちグループは、酸化鉄で培った微粒子合成技術を深化させながら、永遠に生々発展します。 誠実・信頼を基盤とし創造力と製造力を結集させ、魅力ある独創性に富んだ新素材及びソリューションを通じて、広く社会に貢献します。
事業等のリスク5,485字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 [体制] 企業を取り巻く環境は年々複雑化し、かつ不確実性を増しております。当社グループは、企業活動に重大な影響を及ぼすリスクに的確に対処し、経営戦略や事業目標を達成するために各リスクの責任部署を定め、各責任部署において、リスクの特定、分析、評価及び対策を行う取組みを進めております。また、当該各リスクを管理する責任者として、リスク管理責任者を定めております。各リスク管理活動の進捗や課題については、代表取締役社長執行役員を委員長として、執行役員及び常勤の監査等委員等で構成するリスク管理委員会にて毎月1回、各リスク管理部署からの報告を受け、報告に対する意見交換やモニタリングを行っています。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)予期し得ない事業環境急変に関するリスク 当社グループは、グローバルに事業展開していることから、国内外における政治・経済の情勢悪化、輸出入や外資企業への規制、テロ・戦争・パンデミックの発生等に伴うサプライチェーンの分断又は世界的な貿易摩擦の長期化により、当社グループの企業収益が悪化する恐れがあります。コスト構造のスリム化、生産拠点・資材調達の複数化等の施策による収益体制の強化を通じて、事業環境の変化に備えております。しかしながら、中東情勢の長期化、中国の輸出規制の深刻化等、政治・経済情勢に予期し得ない環境の変化があった場合、当社グループの資金繰り環境、財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (2)製品品質に関するリスク 当社グループは、モノづくりへの取組みを進めていくための原点である「Toda Spirits」を定め、「継続的改善活動を展開し、お客様の信頼と満足を得る品質を提供する」という品質方針の下、品質保証活動を推進しております。各事業所における品質マネジメントシステム(ISO9001)の運用、車載用製品に対するIATF16949システム運用による源流管理、プロセス管理の強化、営業及び製造から独立した品質保証部による品質監査、人材育成の強化等の活動を行っております。しかしながら、各国規制の変化や車載用製品を中心に顧客の要求水準が高まる中、品質上の欠陥や事故が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (3)原燃料の調達に関するリスク 当社グループは、原材料等を複数の外部供給者から購入し、適正な在庫の確保を前提とした生産体制をとっておりますが、一部原材料等は、代替困難な限られた供給国、供給者に依存する場合があります。そのため、各国の輸出入規制や環境規制、供給者の被災及び事故等による原材料等の供給中断、品質不良等による供給停止、さらに製品需要の増加による供給不足等が発生する可能性があります。また、海外生産拡大に伴う現地調達においては海外の諸情勢に悪影響を受ける場合があり、それらが長期にわたった場合、生産体制に影響を及ぼし、顧客への供給責任を果たせなくなる可能性があります。市場における需給バランスが崩れた場合、原材料価格の高騰や原油及び石炭をはじめとするエネルギー価格の高騰による製造コストの増大が想定されます。さらに、中東情勢より石油関連原燃料の供給不安や大幅な価格上昇等にも直面しております。このような仕入価格の変動を販売価格への転嫁や海外を含めた当社グループでの共同購入及び共有化等の原価低減活動で吸収しきれなかった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (4)新製品の開発力、技術革新、事業拡大に関するリスク 当社グループは、酸化鉄総合メーカーとして、製品開発力と供給力を高めてまいりました。加えて、更なる発展のため、酸化鉄以外の事業への多角化も進めております。市場環境変化が激しく、製品ライフサイクルの短命化が進む現代においては、開発した新製品をより早く確実に社会実装する必要があります。そのため、新製品の開発にあたり、ステージゲート方式を導入し、開発テーマの選択と集中によるリソースの効率的な活用を進めております。しかしながら、既存製品市場における需要減退、競合先による安価な製品又は代替製品が出現した場合、新製品の開発が計画通りに進展しない場合又は技術革新による新製品が出現した場合には、当社グループの競争力が低下する恐れがあり、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (5)減損損失・在庫評価損等のリスク 当社グループは、電子部品及び自動車市場の顧客に素材・部材を提供しており、顧客の業績及び経営戦略の転換等によって需要の変動が発生した場合には、在庫評価損等が発生する可能性があります。また、当社グループは、品質及び生産性の向上並びに事業拡大のため、製造設備等の投資を継続的に行っており、多額の固定資産を保有しております。固定資産については、定期的に調査を行い、減損の兆候が認められる場合は適切な会計処理を行っております。しかしながら、固定資産の時価が著しく低下した場合や事業の収益性が悪化した場合には減損損失が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (6)情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、事業や業務を通して取引先や当社グループ内の機密情報等を保有しており、これらの情報に対してウイルス感染やサイバー攻撃等、外部からの攻撃や内部的な過失による情報流出、システム停止等が生じる可能性があります。当社グループは、これらの脅威に対してソフトウェア、ハードウェアの技術を活用した管理及び制御による技術的対策、入退室・施錠管理等の強化による物理的対策、情報セキュリティ関連規程の見直しや当社グループ及び協力会社の従業員に対する定期的な教育・訓練等により人的・組織的対策をITリテラシーの向上と合わせて強化してまいります。しかしながら、前述の脅威が顕在化した場合は、情報システムの停止等により、当社グループの信用、財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (7)訴訟等に関するリスク 当社グループは、法令遵守を重視した事業活動を行っておりますが、 知的財産権に関する争いを含め、事業活動の中で第三者との訴訟、クレーム又は種々の紛争に関わる可能性があります。契約条件の明確化、知的財産権の適正な管理、弁護士等専門家との連携等により、紛争等の未然防止に努めております。しかしながら、訴訟等の内容及び結果によっては、当社グループの信用、財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (8)コンプライアンスに関するリスク 当社グループは、法令遵守を重視した事業活動を行うべく、適切な社内規程整備を行うとともに、コンプライアンス行動規範を定めて、従業員に対するコンプライアンス教育の実施、内部通報制度等を整え、グループ全体のコンプライアンスの維持及び向上に取り組んでおります。しかしながら、当社グループにおいて、故意又は過失による法令違反、不正、ハラスメント等のコンプライアンス違反が発生する可能性があります。また、当社グループは、グローバルに事業活動を行っていることから、各国の法規制等の改廃により、当社グループの事業活動に不利な影響が生じる可能性があります。これらの内容及び結果によっては、当社グループの信用、財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (9)災害等に関するリスク 地震・集中豪雨等の自然災害、火災等の事故、重大な感染症によるパンデミック、電力や物流等の社会インフラの長期的な停止等によって、当社グループの各拠点において事業活動に支障が生じる可能性があります。BCP策定、設備の定期点検や改修及び定期的な防災訓練、備蓄食料や非常電源の準備等の対策を行っておりますが、この様な災害等が発生した場合、当社グループの操業が中断し、生産及び出荷が遅延することにより売上が低下することに加え、製造拠点等の修復又は代替のために巨額な費用を要することにより、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (10)戦略的提携に関するリスク 当社グループは、既存事業の拡大あるいは、新たな事業への進出等のために、事業戦略の一環として企業買収・M&A等の戦略的提携を行う可能性があります。これら戦略的提携に際しては、市場動向や相手企業について十分な調査検討を行っております。しかしながら、買収・提携後に市場環境の著しい変化があった場合等、当初想定した計画通りに進捗しない場合には、投下資金の回収ができない場合や追加費用が発生すること等により、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (11)人材確保と人材育成に関するリスク 当社グループは、経営戦略やグローバル経営といったマネジメント能力及び専門性を有した人材の確保が重要と考えております。新卒採用及び経験者の通年採用を通じて人材の獲得を行うとともに、階層毎の教育プログラムを充実させ、人材の育成も推進しております。しかしながら、少子高齢化、労働人口減少等により人材獲得競争が激化し、事業運営に必要となる優秀な人材の確保が困難となり育成が計画的に推進できない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (12)為替レートの変動に関するリスク 当社グループは、海外の関係会社が14社あり、各地域における現地通貨建ての財務諸表の項目は、連結財務諸表作成のために円換算されております。加えて、日本からの輸出の大部分は外貨建てであり、海外関係会社への外貨建て貸付等も行っております。常に為替変動のモニタリングを行い、円建て又は安定的な通貨での取引、外貨建て取引については外貨預金口座での決済を行う等の対策をとっておりますが、円に対して外貨の為替変動が想定以上となった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (13)金利変動によるリスク 当社グループは、運転資金及び設備投資資金の一部を銀行借入によって調達しております。有利子負債の圧縮を進めるとともに将来の金利変動によるリスクを回避する目的で固定金利での借入を行っておりますが、今後の市場動向により金利に急激な変動が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (14)カントリーリスク 当社グループは、中国をはじめとしたアジア、北米、ヨーロッパに海外拠点を有しております。各拠点とは定期的に海外安全情報等を共有して適時適切な対応がとれるよう努めております。しかしながら、これら拠点のある国において、紛争やテロ、政治情勢の悪化、大規模災害、パンデミック、労働争議、外資規制等が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (15)環境に関するリスク 当社グループは、製品の製造過程において、原材料及び廃棄物等の化学物質並びに燃料、電気及び蒸気等のエネルギーを使用しております。また、多くの水資源を使用しており、使用した水は排水処理工程を経て無害化し、全量を河川・海に排水しております。このため当社グループは、化学物質管理、エネルギー管理、水資源管理を徹底し、法規制に沿ったリスクアセスメントを実施しております。しかしながら、環境に関わる法規制が変更された場合や、自然災害及び火災等の事故による化学物質の流失が発生した場合、当社グループの信用、財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (16)気候変動に関するリスク 当社グループは、将来の世代も安心して暮らせる持続可能な経済社会をつくるため、気候変動を経営上の重要課題とし、地球温暖化対策に取り組んでおります。しかしながら、気候変動について、移行リスク(カーボンプライシングによる税負担の増加、低炭素化設備・低炭素プロセスへの転換による設備投資の増加等)と物理的リスク(自然災害による建物や設備への被害、海面上昇による沿岸部事業所への追加投資の発生等)があります。 詳細については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1)気候変動への対応(TCFD提言への取組) ②戦略」に記載しております。 (17)知的財産に関するリスク 当社グループは、重要な財産である知的財産に関わる創作活動を奨励し、その適切な保護と活用を推進しております。事業展開に必要な製品及び技術について知的財産権の確保に努め、第三者の知的財産権を侵害しないように十分な調査を行っております。しかしながら、想定するような権利範囲が確保できない場合又は第三者の知的財産権を侵害しているとして権利侵害の訴えを起こされた場合、財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,573字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度(以下、「当期」という)における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 売上高 (百万円)   営業利益又は 営業損失(△) (百万円)   経常損失(△) (百万円)   親会社株主に帰属する当期純損失(△)(百万円)   1株当たり 当期純損失(△)(円) 当期   28,041   862   △77   △3,455   △597.39 前期   31,667   △648   △1,411   △3,563   △616.44 増減率(%)   △11.4   -   -   -   - 当期の業績は、売上高は28,041百万円(前期比11.4%減)、営業利益は862百万円(前期は営業損失648百万円)、経常損失は77百万円(前期は経常損失1,411百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は3,455百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失3,563百万円)となりました。 セグメント別の状況は、次のとおりであります。 売上高   セグメント利益 前期 (百万円)   当期 (百万円)   増減率(%)   前期 (百万円)   当期 (百万円)   増減率(%) 機能性顔料   8,071   7,815   △3.2   1,009   1,498   48.4 電子素材   24,121   20,726   △14.1   1,212   2,151   77.5 消去又は全社   △525   △500   -   △2,870   △2,787   - 合計   31,667   28,041   △11.4   △648   862   - (機能性顔料) 記録材の需要は好調に推移し、前期に比べ伸長いたしました。また、祖業である着色材料も回復いたしました。一方、トナー用材料において一部顧客による在庫調整の影響を受けたこと等により、売上高は前期比3.2%減の7,815百万円となりました。セグメント利益においては、原価低減及び諸経費削減に加え、製品の価格是正活動等の効果により前期比48.4%増の1,498百万円となりました。 (電子素材) 誘電体材料はAIサーバー及び周辺機器向けMLCC(積層セラミックコンデンサ)の需要が大幅に増加していることにより、過去最高の売上高となりました。一方、磁石材料や軟磁性材料は自動車市場における新車販売台数の減少や中国における同業他社との競争激化により苦戦いたしました。また、戸田アドバンストマテリアルズInc.の解散及び清算することを決定したこと、ハイドロタルサイト事業の協業活動を解消した影響もあり、売上高は前期比14.1%減の20,726百万円となりました。利益面においては、拡販活動や原価低減及び諸経費削減の効果に加え、戸田アドバンストマテリアルズInc.においても費用の減少や在庫の販売により、前期に比べ業績が大幅に改善いたしました。以上のことから、セグメント利益は前期比77.5%増の2,151百万円となりました。 ②財政状態の状況 前期 (百万円)   当期 (百万円)   増減 (百万円) 資産合計   50,672   47,887   △2,785 負債合計   38,894   38,069   △825 純資産合計   11,777   9,817   △1,960 当社グループの当期末における資産は、投資有価証券が941百万円増加したものの、現金及び預金が796百万円、受取手形及び売掛金が1,177百万円、商品及び製品が787百万円、関係会社出資金が1,218百万円減少したこと等から、前期末に比べ2,785百万円減少いたしました。 負債は、関係会社出資金譲渡損失引当金が3,016百万円増加したものの、借入金が2,695百万円、関係会社整理損失引当金が422百万円、流動負債のその他が579百万円減少したこと等から、前期末に比べ825百万円減少いたしました。 純資産は、その他有価証券評価差額金が643百万円、為替換算調整勘定が248百万円、退職給付に係る調整額が573百万円増加したものの、親会社株主に帰属する当期純損失3,455百万円の計上等から、前期末に比べ1,960百万円減少いたしました。 以上の結果、1株当たりの純資産額は前期比343.65円減少して1,561.31円となり、自己資本比率は前期比2.8ポイント減少して18.9%となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 前期 (百万円)   当期 (百万円)   増減 (百万円) 営業活動によるキャッシュ・フロー   3,820   3,323   △497 投資活動によるキャッシュ・フロー   △1,890   △994   896 財務活動によるキャッシュ・フロー   △2,131   △3,175   △1,044 現金及び現金同等物期末残高   7,837   7,234   △603 当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は7,234百万円となり、前期末より603百万円減少いたしました。 当期における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは3,323百万円(前期は3,820百万円)となりました。これは主に、売上債権の減少額1,276百万円、棚卸資産の減少額838百万円等による資金の増加が、仕入債務の減少額223百万円、法人税等の支払額481百万円等による資金の減少を上回ったこと等によります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは△994百万円(前期は△1,890百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,580百万円、無形固定資産の取得による支出230百万円等による資金の減少が、利息及び配当金の受取額380百万円、補助金の受取額273百万円等による資金の増加を上回ったこと等によります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは△3,175百万円(前期は△2,131百万円)となりました。これは主に、長期借入金等の返済による支出7,507百万円等による資金の減少が、長期借入れによる収入4,350百万円等による資金の増加を上回ったこと等によります。 ④生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 機能性顔料   7,560   △1.7 電子素材   18,603   △9.9 合計   26,164   △7.7 (注)金額は、平均販売価格によっております。 (2)受注実績 当社グループの主要製品については主に見込み生産を行っております。 (3)販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 機能性顔料   7,807   △3.1 電子素材   20,234   △14.3 合計   28,041   △11.4 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。その内容等については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載しております。 3 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績の10%以上の相手先がないため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当期末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (a)経営成績の分析 当期における当社グループを取り巻く事業環境は、雇用・所得環境の改善等を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、米国の通商政策の動向や日中関係の悪化、中東情勢の緊迫化による原材料及びエネルギー価格の高騰が懸念される等、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループにおきましては、2030年度(2031年3月期)のありたい姿や2024年度(2025年3月期)から2026年度(2027年3月期)までの3ヶ年を実行期間とする中期経営計画「Vision2026」で掲げたKPIの達成に向けて、選択と集中を加速させ、さらなる事業ポートフォリオマネジメントの強化を推し進めております。事業ポートフォリオマネジメントにおいて成長事業と位置付けている磁石材料及び誘電体材料はさらなる事業拡大を図っております。磁石材料の主な用途は自動車のモータやセンサであり、自動車部品の小型化・軽量化ニーズによる需要拡大に対応するため、経営資源を投入いたしました。また、誘電体材料の主な用途は自動車やICT機器等に搭載される積層セラミックコンデンサであり、さらなる小型化、高容量化が求められております。当社は独自の微粒子合成技術による150nm以下に特化した製品の開発及び製造を進めていることに加え、お客様に乾燥前の微粒子をご提供することで、高品質かつ微粒子分散の手間の軽減を実現可能とする分散体を提供することも目指しております。再生・転換事業と位置付けている着色材料やトナー用材料は、製品の価格是正活動や原価低減及び諸経費削減等の合理化活動を推し進めてまいりました。次世代事業と位置付けている環境関連材料においては、CO₂分離回収材料等の環境負荷低減に貢献する新素材の開発を進め、早期事業化を目指し、経営資源を重点的に投入いたしました。 営業外収支においてはEV市場の成長鈍化の影響を受け、持分法による投資損失を計上いたしました。また、特別損益においては当社の持分法適用関連会社であるBASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社の出資持分の全部を譲渡することに伴い、発生が見込まれる損失を計上いたしました。 以上のことから、売上高は28,041百万円(前期比11.4%減)、営業利益は862百万円(前期は営業損失648百万円)、経常損失は77百万円(前期は経常損失1,411百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は3,455百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失3,563百万円)となりました。 なお、セグメント別の経営成績については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載しております。 (b)財政状態の分析 当期の財政状態につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載しております。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当期におけるキャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。また、当期における金融機関からの借入状況は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 ⑤ 連結附属明細表 借入金等明細表」に記載しております。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、関係会社への投融資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入れを基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入れを基本としております。 ③経営成績に重要な影響を与える要因 当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、この連結財務諸表の作成にあたり必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しておりますが、見積りには不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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