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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ロンシール工業

LONSEAL CORPORATION4224 · Standard · 化学

塩ビ床材や防水材などの建築資材を主力に、商業施設の不動産賃貸も手掛ける合成樹脂加工メーカー。

概要

1928年にゴム製造業として創業し、1947年に日本で初めて塩化ビニル製品の製造に成功したロンシール工業は、現在、合成樹脂加工を主事業とする企業である。建築用床材、防水材、壁装材、車両用床材、フィルム基材などを手がけ、不動産賃貸事業も併せ持つ。2026年3月期の連結売上高は221億円、従業員419名。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、米国と中国に連結子会社を有する。

合成樹脂加工と不動産賃貸の二軸構造

ロンシール工業の事業は、報告セグメントとして「合成樹脂加工品事業」と「不動産賃貸事業」に区分される。2026年3月期の連結売上高221億円のうち、合成樹脂加工品事業が217億円(98.4%)を占め、不動産賃貸事業は3.6億円(1.6%)である。合成樹脂加工品事業では、建築用床材、防水資材、住宅資材、壁装材、車両用床材、フィルム基材などを製造・販売する。不動産賃貸事業はショッピングセンター施設の賃貸を行う。グループは製造を担う当社と、販売・施工を行う3つの連結子会社(株式会社ロンテクノ、ロンシールインコーポレイテッド、龍喜陸(上海)貿易有限公司)で構成される。

売上高経常利益率5%を目標とする収益構造

当社グループの経営指標として売上高経常利益率5%以上の安定的な達成を掲げる。近年の業績推移をみると、売上高は2013年3月期の192億円から2026年3月期の221億円まで緩やかに増加している。営業利益は2025年3月期に9億円、2026年3月期に13億円と回復傾向にある。純利益は2026年3月期に10億円となった。原材料価格やエネルギー価格の変動、為替の影響を受けるが、販売価格改定やコストダウンにより収益改善を図っている。経営方針では、既存事業の選択と集中、コア事業への資源集中、新規事業展開を戦略とする。

国内生産拠点の集約と海外子会社によるグローバル展開

生産拠点は茨城県土浦市の土浦事業所に集約されている。かつては蒲生工場(埼玉県)、岡山工場(岡山県)などがあったが、1975年以降順次土浦に統合された。海外展開としては、1972年に米国カリフォルニア州に建材販売子会社ロンシールインコーポレイテッドを設立。2011年には中国上海市に龍喜陸(上海)貿易有限公司を設立し、現地販売を行っている。2004年には上海事務所を開設したが2006年に閉鎖している。これらの子会社は代理店の一部として機能し、グループ全体の販売網を補完する。

製造・販売・施工を連携させるグループ体制

当社グループは4社で構成される。製造販売を行うロンシール工業(当社)が中心となり、販売は代理店経由が基本だが、連結子会社である株式会社ロンテクノ、ロンシールインコーポレイテッド、龍喜陸(上海)貿易有限公司がその代理店の一部を担う。株式会社ロンテクノは、1996年に取得した日本装備(後のロンテクノ近畿)と考現社(後のロンテクノ東京)が2010年に合併して設立された。かつて存在した子会社ロンエスは2009年に解散し、2010年に清算結了した。グループ各社は自主性を尊重しつつ、全体最適の枠組みで連携する。

業界の中での役割は建築資材メーカー(合成樹脂加工品)兼商業施設賃貸業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
221億円
営業利益
13億円
営業利益率
5.9%
純利益
10億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
合成樹脂加工品事業217億円98.2%11億円5.1%
不動産賃貸事業4億円1.8%3億円75.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建築・住宅(床材・防水資材)主力

建築用床材、防水資材、住宅資材、壁装材等の合成樹脂加工品を製造・販売。代理店を通じた販売網を国内外に持ち、各種防水工事も請け負う。

主な製品・サービス2
建築用床材
塩ビ系床材など、ビルや住宅の床に使用される合成樹脂製の床材。
防水資材
屋上やバルコニー等の防水に用いるシートや塗膜材。施工も提供。

02鉄道・車両副次

車両用床材を供給。鉄道車両やバス等の床に使用される合成樹脂製の床材。

主な製品・サービス1
車両用床材
鉄道車両やバスなどに使用される耐久性・耐火性に優れた床材。

03フィルム・シート加工副次

フィルム基材を製造・販売。包装材や工業用等に使用される合成樹脂フィルムの基材。

主な製品・サービス1
フィルム基材
包装や工業用途に使われる塩ビ等のフィルム基材。

04不動産賃貸副次

ショッピングセンター施設の賃貸を行い、安定的な収益基盤を形成。

製品と技術

建築用床材:ビル・住宅・車両向けに展開

床材はロンシール工業の主力製品である。ビルや住宅向けの機能性床材に加え、鉄道・バスなどの車両用床材も手がける。国内床材の売上は2026年3月期に減少したが、輸出向け床材は増加した。車両用床材も売上増に寄与した。製品開発では、配合技術と加工技術を核に、意匠性と耐久性を両立させている。同社は1947年の塩ビ製品初号以来、床材分野で長年の実績を持つ。

防水資材と遮熱技術:イノベーションプルーフRRを投入

防水資材分野では、屋上防水シートが主要製品である。2025年、SPACECOOL株式会社と共同開発した「イノベーションプルーフRR」を発売した。この製品はSPACECOOL®層を採用し、従来の高反射性防水シートより優れた反射性能と放射性能を持つ。屋根温度を効果的に下げ、冷房電力削減や熱中症リスク軽減、CO2排出削減に貢献する。環境負荷低減とカーボンニュートラル実現を目指す製品として位置づけられている。

壁装材・フィルム基材:意匠性と機能性で多様な需要に対応

壁装材(壁紙)は、ビルや住宅の内装に使われる意匠性の高い製品である。フィルム基材は工業用途に供給され、機能性フィルムとして各種産業で使用される。2026年3月期、壁装材の売上は減少したが、フィルム基材は増加した。同社はこれらの製品群を通じて、建築分野から産業分野まで幅広い顧客を持つ。基盤技術であるプラスチック配合と加工技術を活かし、差別化商品の早期投入を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

化学メーカー、安定成長だが低収益

ロンシール工業は化学業界に属し、売上高は210億円から221億円へ微増、営業利益率も4.21%から5.88%へ改善。同業の東洋紡やクラレは大企業であり、同社は中堅のポジション。事業内容は化学製品の製造とみられるが、データからは詳細は不明。クラレや東洋紡がグローバル展開する一方、同社は国内中心と考えられる。

強み

  • 売上高が微増傾向で、一定の需要基盤がある。
  • 収益性が改善傾向にあり、コスト管理が奏功している可能性。
  • 特定用途向け化学品で競争優位を持つ可能性。
  • 長年の取引関係により安定受注が見込める。

課題

  • 営業利益率が5%台と低く、収益力強化が課題。
  • 同業大手がグローバル展開する中、国際競争力が不十分。
  • 東洋紡やクラレに比べ規模が小さく、投資余力に劣る。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がロンシール工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14237フジプレアム107億円
24222児玉化学工業105億円0.4倍
34629大伸化学101億円11.3倍
44960ケミプロ化成101億円33.1倍
54224ロンシール工業98億円9.6倍
64245ダイキアクシス98億円11.3倍
74100戸田工業95億円
84406新日本理化95億円15.9倍
94119日本ピグメントホールディングス94億円8.1倍
104040南海化学92億円2.9倍
113878巴川コーポレーション89億円9.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

ゴム製造から塩化ビニル加工へ転換した創業期

1928年、東京都葛飾区に川口ゴム製作所として創業し、ゴム製品の製造を開始した。1943年に資本金150万円で川口ゴム工業株式会社を設立。戦後、1947年には輸入原料を用いて日本で初めて塩化ビニル製品の製造に成功した。この技術革新を機に、1950年には工場を全面転換し、塩化ビニル加工専門メーカーとしての道を歩み始める。創業からわずか22年で事業の根本をゴムから塩ビへ切り替え、後に続く事業基盤を築いた。

上場と量産体制の確立(1959〜1968年)

1959年に大阪営業所を開設し、翌1960年には埼玉県に蒲生工場を新設、建材の大量生産を開始した。1961年に東京営業所を開設。1962年9月、東京証券取引所市場第二部に上場し、資本市場からの資金調達が可能となる。1963年には中央研究所(後の研究・開発部)を開設し、技術開発の基盤を整備。1968年には茨城県土浦市に土浦工場(現・土浦事業所)を新設し、生産能力を拡大した。この時期に量産体制と研究開発の両軸を確立した。

商号変更と米国子会社設立、生産集約(1970〜1984年)

1970年に大阪証券取引所市場第二部に上場(2003年上場廃止)。1972年7月、商号をロンシール工業株式会社に変更し、同時に米国カリフォルニア州に建材販売子会社ロンシールインコーポレイテッドを設立した。1973年には大阪営業所を支店に格上げ。1975年には本社工場(葛飾区)を土浦工場に集約し、生産効率を向上させた。1980年に岡山工場を新設したが、1984年には蒲生工場を土浦に統合。この間、国内生産拠点の整理と海外展開の第一歩を同時に進めた。

品質認証の先行取得とグループ会社の再編(1995〜2010年)

1995年に岡山工場を土浦に集約し、生産は土浦に一本化された。1996年、日本装備株式会社(後のロンテクノ近畿)と株式会社考現社(後のロンテクノ東京)の株式を取得し、販売・施工子会社をグループ化。同年、塩化ビニル加工業界で初めてISO9001の認証を一括取得した。1998年には株式会社ロンエスを設立するが、2009年に解散、2010年に清算結了。2007年にはISO14001の認証を取得。2010年、ロンテクノ東京とロンテクノ近畿が合併し、株式会社ロンテクノが発足した。

中国市場への再参入と次世代研究拠点の開設(2004〜2020年)

2004年に中華人民共和国上海事務所を新設したが、2006年に閉鎖。その後、2011年に建材販売子会社龍喜陸(上海)貿易有限公司を上海市に設立し、再び中国市場へ参入した。2020年10月には土浦事業所内に次世代研究開発拠点「イノベーションセンター」を竣工。この拠点を活用し、高機能・高品質な製品の研究開発を強化する方針を示した。研究開発部門と事業・営業部門の連携を深め、スピード感ある開発を目指す。

市場区分の移行と本社の港区移転(2022〜2025年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第二部からスタンダード市場へ移行した。2025年4月、本社を東京都墨田区から現在の港区東新橋へ移転。本社移転は、事業環境の変化に対応するための体制整備の一環とされる。この間、2025年にはSPACECOOL株式会社と共同開発した高反射性・高放射性防水シート「イノベーションプルーフRR」を発売し、環境対応製品を市場に投入している。

年表33件を開く

1920年代

  • 1928年9月創業川口ゴム製作所として、東京都葛飾区に創立。ゴム製品の製造に着手。

1940年代

  • 1943年12月創業資本金150万円をもって川口ゴム工業株式会社を設立。
  • 1947年12月輸入原料により、わが国で初めて塩化ビニル製品の製造に成功。

1950年代

  • 1950年12月塩化ビニル加工工場に全面転換。
  • 1959年8月大阪営業所開設(現・大阪支店)。

1960年代

  • 1960年4月蒲生工場(埼玉県)新設。建材の大量生産開始。
  • 1961年4月東京営業所開設。
  • 1962年9月上場東京証券取引所市場第二部上場。
  • 1963年4月中央研究所開設(現・研究・開発部)。
  • 1968年6月土浦工場(現・土浦事業所)新設(茨城県土浦市)。

1970年代

  • 1970年11月上場大阪証券取引所市場第二部上場(2003年6月上場廃止)。
  • 1972年7月商号変更ロンシール工業株式会社に商号変更。
  • 1972年7月建材関係の販売会社ロンシールインコーポレイテッドを米国カリフォルニア州に設立(現・連結子会社)。
  • 1973年4月大阪営業所を大阪支店に格上げ。
  • 1975年7月本社工場(葛飾区)を土浦工場に集約。

1980年代

  • 1980年4月岡山工場(岡山県)新設。
  • 1984年10月蒲生工場を土浦工場に集約。
  • 1985年6月本社を東京都葛飾区より東京都千代田区へ移転。

1990年代

  • 1990年3月本社を東京都千代田区より東京都墨田区へ移転。
  • 1995年10月岡山工場を土浦工場に集約。
  • 1996年1月M&A日本装備株式会社(株式会社ロンテクノ近畿)の株式取得。
  • 1996年2月ISO9001の認証を、わが国当該塩化ビニル加工業界で初めて一括取得。
  • 1997年4月M&A株式会社考現社(株式会社ロンテクノ東京)の株式取得。
  • 1998年12月創業株式会社ロンエスを設立。

2000年代

  • 2004年4月中華人民共和国上海事務所新設。
  • 2006年11月中華人民共和国上海事務所閉鎖。
  • 2007年12月ISO14001の認証取得。
  • 2009年12月株式会社ロンエス解散(2010年3月清算結了)。

2010年代

  • 2010年10月M&A株式会社ロンテクノ東京と株式会社ロンテクノ近畿が合併し、株式会社ロンテクノに商号変更(現・連結子会社)。
  • 2011年1月建材関係の販売会社龍喜陸(上海)貿易有限公司を中国上海市に設立(現・連結子会社)。

2020年代

  • 2020年10月土浦事業所に次世代研究開発拠点「イノベーションセンター」竣工。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。
  • 2025年4月本社を東京都墨田区より東京都港区へ移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高経常利益率中期(具体的な期限の記載なし)まで5%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の選択と集中

    成長が期待できるコア分野へ経営資源を集中し、差別化商品の早期投入と効率的な営業で利益を実現する。将来性が見込めない事業・商品は縮小・撤退する。

  2. 02

    コストダウン推進

    あらゆるプロセスにおいてコスト削減を徹底し、収益性を高める。

  3. 03

    新規事業の展開

    コア・コンピタンスを活かし、成長性のある事業・市場への展開に取り組む。

  4. 04

    研究開発とイノベーション

    基盤技術とコア技術の融合により革新的な技術開発を推進。既存事業の成長と新製品・新技術・新規事業の創出を目指し、デジタル技術も活用する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で419人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は650万円で、9期前と比べて+13.0%平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は17.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月439
2018年3月437
2019年3月57540.715.5433
2020年3月57840.715.8445
2021年3月55741.216.4442
2022年3月55441.716.8434
2023年3月57542.617.2437
2024年3月56942.317.1423
2025年3月63342.617.3423213
2026年3月65042.517.3419310

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率83.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 2 / 海外 2、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
土浦事業所 — 茨城県土浦市3,952百万円
合成樹脂 加工品事業
四つ木 — 東京都葛飾区763百万円
不動産賃貸事業
本社 — 米国 カリフォルニア州32百万円
合成樹脂加工品事業
本社 — 東京都 豊島区14百万円
合成樹脂加工品事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ロンテクノ(注)2、4
    東京都豊島区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ロンシールインコーポレイテッド(注)4
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    龍喜陸(上海)貿易有限公司(注)5
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東ソー㈱(注)3
    東京都中央区 · その他の関係会社
    議決権38.4%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は221億円営業利益13億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.3%、利益が+44.4%。

売上高
+3.3%
221億円
営業利益
+44.4%
13億円
純利益
10億円
営業利益率
5.9%
前期比 +1.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高225億円221億円
営業利益14億円13億円
純利益11億円10億円
1株あたり配当¥85¥85

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は59億円、営業利益は6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+22.9%、営業利益は+200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q510
2024年1Q4824.22
2024年2Q5323.81
2024年3Q5858.63
2024年4Q512
2025年2Q10432.93
2025年4Q11065.5−3
2026年2Q10865.64
2026年4Q11376.26
2027年1Q59610.24

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は192億円から221億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は5.9%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月19285
2014年3月210138
2015年3月214159
2016年3月2092013
2017年3月2102517
2018年3月2072216
2019年3月2032014
2020年3月1991812
2021年3月172139
2022年3月1811410
2023年3月19674
2024年3月210128
2025年3月2149104.20
2026年3月22113145.910

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高221億円のうち、営業利益として残るのは13億円5.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の4.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.0%137億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.7%70億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.9%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
38.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.4pt
5.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.9pt
4.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.6pt
5.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが13億円、投資CFが−17億円で、差し引きのフリーCFは−4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は69億円で、売上の3.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月7−1−7636
2014年3月12−2−61040
2015年3月9−4−2543
2016年3月19−6−71349
2017年3月21−2−171951
2018年3月13−2−61156
2019年3月7−3−5454
2020年3月25−1051574
2021年3月17−17−4070
2022年3月17−7−131068
2023年3月3−4−3−164
2024年3月15−5−31072
2025年3月11−5−3676
2026年3月13−17−3−469

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は265億円。このうち返さなくてよい自己資本が197億円で、自己資本比率は74.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1929210048.1
2014年3月20210110150.0
2015年3月2101129853.4
2016年3月2131258858.5
2017年3月2151377863.5
2018年3月2251507567.0
2019年3月2251606571.1
2020年3月2401667469.3
2021年3月2391726772.0
2022年3月2481806872.6
2023年3月2531837072.0
2024年3月2641917372.5
2025年3月2591906973.4
2026年3月2651976874.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
81億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
96億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
32億円
在庫として抱えている分
負債合計
68億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中32位あたり、逆に低いのはROE203社中136位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.3%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.9%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.5%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.3%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.0%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,122で、1年前と比べて+19.3%過去52週の値幅のなかでは65%の位置にある。

¥2,122-0.7%1ヶ月+0.1%1年+19.3%時価総額98億円
過去52週の値幅
安値¥1,770高値¥2,311

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.6倍
PER (会社予想)9.3倍
PBR0.50倍
配当利回り4.01%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+5.1%上昇し、現在2098円。週足では25日線(2010.64円)を上回り、上昇トレンド。52週高値2311円に迫り、RSI81で過熱。出来高は7/6に28,200株の急増あったが、その後は減少。総じて買い優勢。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER 9.5倍は業界平均18.4倍の約半分で極めて割安。PBR 0.49倍は業界平均1.44倍を大きく下回る。配当利回り4.13%は業界平均2.67%を上回り高水準。ROE 5.3%は低いが、配当性向37.5%と安定。割安で高配当だが収益力向上が課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.6倍17.8倍
PER (予想)9.3倍
PBR0.50倍1.41倍
ROE5.3%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

建設需要の回復期待と、原料高・競争激化による収益圧力の綱引き。強気派は、2026年3月期の営業利益率5.88%への改善と、PBR0.49倍の割安感を指摘。弱気派は、業界の低成長と競合との価格競争、ROE5.3%の低さを問題視。

プラスに働く材料7
  • 収益改善トレンド

    2026/3期に営業利益率5.88%へ向上予想。

  • 割安株価

    PBR0.49倍と解散価値以下の水準。

  • 配当利回り

    4.13%と高配当で下支え。

  • FY2026営業利益44%増予想で収益改善加速2026年3月期影響

    予想営業利益13億円(前期比+44%)と成長加速。利益率も4.2%→5.9%に改善見込み。

  • PBR0.49倍の低評価、資本効率改善施策に期待2026年株主総会影響

    PBR0.49倍と解散価値割れ。自己資本比率約60%で自社株買い余地、株主還元強化期待。

  • PVC原料価格下落が利益率押し上げ2025年下期影響

    塩ビ樹脂が軟調、同社原価の60%占める。10%下落で営業利益1億円改善試算。

  • 外国人投資家の低PBR買いで需給改善継続影響

    PER9.5倍・配当利回り4.1%と割安。外国人保有比率12.8%、増加余地あり。

マイナスに働く材料7
  • 低成長業界

    建設投資は横ばい傾向で、需要拡大が見込みにくい。

  • 価格競争の激化

    海外メーカーや新興企業との競争で値下げ圧力。

  • 原材料高のリスク

    原油・樹脂価格の上昇が利益を圧迫。

  • FY2025純利益ゼロ、追加特損リスク決算発表後影響

    前期純利益0億円。特別損失計上、FY2026予想も下振れ懸念。営業利益9→13億円の予想も不透明。

  • 国内住宅着工減少で需要低迷2025年下期〜2026年影響

    新設住宅着工減少傾向。同社床材の住宅向け比率高く、売上高に影響。

  • 中国メーカーの低価格攻勢でシェア低下継続影響

    中国製輸入増で価格競争激化。同社販売単価低下、収益圧迫。

  • 原油高による原料コスト再上昇不定期影響

    原油高でPVC原料再騰。現在の利益率改善が逆転するリスク。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益力改善の進捗を確認。
建設着工統計
需要動向の先行指標。
原料価格指数
コスト変動の影響を評価。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり85で、前期から+21.4%いまの株価に対する利回りは4.01%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥85
1株あたり
配当利回り
4.01%
いまの株価に対して
配当性向
37.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月7020.7
2018年3月700.021.8
2019年3月9028.632.0
2020年3月80−11.134.0
2021年3月60−25.040.7
2022年3月658.331.6
2023年3月60−7.762.1
2024年3月7016.740.2
2025年3月700.0
2026年3月8521.437.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥85

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,033人。区分でいちばん多いのは事業法人42.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.6%を占め、残る47.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人41.842.441.542.743.142.5
個人・その他30.528.126.626.128.929.8
外国法人10.513.715.517.514.812.4
金融機関13.613.513.011.29.610.1
証券会社3.62.33.42.53.64.8
外国人個人0.00.10.10.00.10.4
自己株式0.30.30.30.40.40.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01東ソー株式会社37.99
02INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)6.44
03株式会社みずほ銀行4.56
04東京海上日動火災保険株式会社1.97
05JPモルガン証券株式会社1.36
06SCBHK AC LIECHTENSTEINISCHE LANDESBANK AG(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行)1.28
07ロンプ持株会1.19
08日本生命保険相互会社1.15
09勝見 憲一郎0.99
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.95

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1830%、1株純資産は14期で+2121%。直近期のROEは5.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月111936.211.9
2014年3月162118.09.6
2015年3月202348.88.416.4
2016年3月2622,59810.65.716.0
2017年3月3712,96113.27.320.7
2018年3月3463,26411.16.821.8
2019年3月3043,4739.05.832.0
2020年3月2623,6117.46.334.0
2021年3月1893,7345.27.940.7
2022年3月2093,8965.56.931.6
2023年3月973,9602.513.762.1
2024年3月1814,1554.59.640.2
2025年3月34,1260.1540.7
2026年3月2214,2795.38.437.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額134百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
西岡秀明代表取締役社長 社長執行役員643,000
蓮沼修取締役 常務執行役員 土浦事業所長651,800
井関直彦取締役 常務執行役員 人事・総務部、経理部、監査室、CSR推進室担当633,100
石澤英夫取締役 常務執行役員 品質保証部、経営管理部、情報システム部、購買部担当61100
神長俊樹取締役71
前田篤取締役(監査等委員)65500
渡部秀樹取締役(監査等委員)69
米澤啓取締役(監査等委員)64
佐藤保常務執行役員
小野孝執行役員
本城泰史執行役員
堀谷宏志57
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢保有株数
田原隆一取締役 常務執行役員 土浦事業所長62200
小池敦裕取締役66
蛯名秀行取締役(監査等委員)60
岡田有史執行役員
柏村裕執行役員
岩﨑雅樹52

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)599310220
社外取締役319196
取締役(社内)1131313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容427字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の連結子会社3社)は計4社で構成され、合成樹脂の加工及び販売を主に営んでおり、製造販売はロンシール工業㈱(当社)が行っております。また、販売については代理店を通じて行っていますが、連結子会社である㈱ロンテクノ、ロンシールインコーポレイテッド(米国)、龍喜陸(上海)貿易有限公司はこの代理店の一部です。 事業内容と当社及び関係会社の位置づけは、次のとおりです。 また、事業区分はセグメントと同一です。 報告セグメント   主要品目   主要な会社 合成樹脂加工品事業   建築用床材、防水資材、住宅資材、壁装材、車両用床材、フィルム基材、各種防水工事等    当社、㈱ロンテクノ、ロンシールインコーポレイテッド、龍喜陸(上海)貿易有限公司 不動産賃貸事業   ショッピングセンター施設   当社 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりです。 (注) ※1 連結子会社 ※2 その他の関係会社
経営方針・対処すべき課題2,500字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、どんな環境下にあっても『ステークホルダーの信頼に応え続けること』を経営の基本としております。そのためには、『経営のあるべき姿』を次のように捉えております。 ①顧客のニーズに合致するものを良質適価で提供する会社 顧客のニーズに合致するものを良質適価で提供する会社とは、市場の要求にいち早く対応できる会社であり、市場を創造できる会社です。創造的な高品質・高機能の商品をスピーディーに市場に投入できる開発力をもった会社であり、コスト競争力を実現できる技術力をもった会社です。 ②安定した配当ができる会社 安定した配当ができる会社とは、長期に安定した株主価値の創造をし、配当を継続する会社です。 ③社会状況に適応した運営を行う会社 社会状況に適応した運営を行う会社とは、どんな環境下にあっても生き抜く適者たる存在になるために、環境に適応し続ける会社です。 ④従業員が生活設計を描ける会社 従業員が生活設計を描ける会社とは、会社の展望を見える形で従業員に示せる会社であり、従業員自身は自分の役割を果たすことを通してエンプロイアビリティ(雇用される市場価値)向上を実現する会社です。 (2)目標とする経営指標 安定配当実現のためには期間損益の確実な確保が前提となることから、売上高経常利益率を主な経営指標とします。中期目標としては5%以上の売上高経常利益率の安定的な達成を目指します。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社の方向性は次のとおりです。 ①既存事業分野における選択と集中 事業内容を見直し、今後成長が期待できるコア分野に対して、市場への差別化商品の早期投入、効率的な営業により利益を実現していきます。また、将来性が見込めない事業分野及び商品については、縮小、撤退を図り、コア分野へ経営資源を集中させます。 ②コストダウン あらゆるプロセスにおいて、コストを削減します。 ③新規事業展開 コア・コンピタンスを生かしつつ、成長性ある事業・市場への展開に取り組みます。 (4)経営環境 ①企業構造 当社グループは、製造販売会社である当社を中心に、国内外での販売・施工を行う各連結子会社で構成されております。各事業会社は、連携して事業を運営していますが、それぞれの自主性、主体性、独自性は、グループ全体最適の枠内で尊重し事業を運営しております。 現在の企業体系は、業績の状況、事業運営の状況等から判断し、良好に機能していると考えております。 ②市場環境 国内の情勢は、雇用や所得環境の改善がみられるなど、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、原材料価格やエネルギー価格の変動、為替相場の影響に加え、海外経済の減速懸念や地政学的リスクの影響などにより、景気の先行きは不透明な状況が続いております。 ③地球環境を守る塩ビ樹脂 当社は、1947年に塩ビ素材を使った製品を発売して以来、多様な塩ビ製品をさまざまな産業へと送り出してまいりました。その原料である塩ビ樹脂は、プラスチック素材の中でも地球資源への負荷が最も少なく、リサイクル性にも優れた省資源型素材として高い評価を集めております。 また、他のプラスチックに比べ、製造時に発生するCO2量が少ないことも特徴です。さらに、安全性の高さから世界各国で医療機器や食品パッケージにも採用されており、人と地球にやさしい素材として、毎日の暮らしのさまざまな場面で役立っております。 ④事業内容 当社は床材、壁装材、防水材、フィルムをさまざまな産業へ提供しています。ビルや居住空間を彩る機能的な床材、意匠性の高い壁紙、ビルの屋上防水、鉄道・バスなどの車両床材、機能性フィルムなど「快適技術&環境技術」の視点から生まれた多彩な当社製品が、人々の身近なところで活躍しています。 ⑤高反射性・高放射性製品 防水分野では、2025年にSPACECOOL株式会社と共同し、さらに性能を向上させた新製品「イノベーションプルーフRR」を発売しました。 イノベーションプルーフRRは、SPACECOOL®層の採用により従来の高反射性(遮熱性)防水シートよりもさらに優れた反射性能を持ち、放射性能もプラスされております。その結果、これまで以上に暑くなるとされる未来に向けて、屋根の温度を効果的に下げ、建物を涼しく保つだけでなく、室内作業の熱中症リスクの軽減、冷房使用電力の削減、CO2排出量の削減など、環境負荷の低減やカーボンニュートラルの実現に貢献します。 ⑥製品開発 当社は、高度な技術と品質で快適生活空間を創造し、社会に貢献するために、人と地球にやさしいものづくりを目指しております。 この理念を下に、当社の研究開発は、基盤技術であるプラスチック配合、加工とコア技術とを融合させた革新的な技術開発により、既存事業分野の成長と新製品・新技術・新規事業の創出を行う事を目標として活動しております。近年の急速な市場変化やグローバルな競争に対し、最適な提案をタイムリーに行うために、研究開発部門と事業・営業部門との連携を深め、スピード感にあふれた研究開発活動を行っております。また、業務効率化を目的としてデジタル技術の活用を図っております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①事業環境の変化にスピーディーに対応できる体制整備及び事業基盤強化 当社は、重要な経営基盤の一つである、高度な技術開発と先進的な技術開発拠点「イノベーションセンター」の機能を活用することにより、引き続き高機能・高品質な製品の研究開発に注力してまいります。 ②売上高経常利益率5%以上の安定的な達成 当社グループは、事業環境の変化にスピーディーに対応できる体制整備と事業基盤の強化を推し進め、さらに新製品や新工法の開発を合わせて積極的に実施し、安定した利益を確保し続ける企業への変革に努めてまいります。
事業等のリスク3,001字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 国内・国外の経済情勢 当社グループは、国内及び国外において事業活動を行っております。事業活動を行う上で、テロ、戦争、感染症など予期しえない社会的混乱により、原材料の調達及び価格の高騰、生産及び販売活動に支障が出た場合、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、原材料を安定的に調達するため、取引先との関係維持に取り組むとともに複数の取引先からの調達や、必要に応じて代替品への切り替え等を実施しております。また、外部倉庫の活用による在庫の分散化を行っております。これらの措置を講ずることにより、生産及び販売活動に対するリスクの軽減に努めております。 (2) 災害等(自然災害、事故) 当社グループは、合成樹脂加工メーカーとして工場の安全操業に努めております。製造設備の維持管理は適切に行っていますが、大地震等自然災害及び不慮の事故等により生産停止及び生産制限となった場合、また、自然災害の影響や流通環境の変化等に伴いサプライチェーンに支障が出た場合、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、自然災害及び不慮の事故等による、生産制限やサプライチェーンに支障が出た場合の対策として、土浦事業所内に一定程度の在庫を確保しつつ外部倉庫を活用することで安定供給を図り、リスクの軽減に努めております。 (3) 製品品質 当社グループは、品質の安定性確保と機能性向上に努めております。製品の生産・検査過程において十分な品質管理を行っていますが、生産上のトラブルや過失等、また、取引先との契約の内容に適合しない等の理由により、信用力低下や重大なクレームが発生した場合、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、品質マネジメントシステムを構築し、また、設備の定期メンテナンスや老朽化更新等を行うことで、継続的な品質の維持・改善、生産上のトラブル等のリスクの軽減に努めております。 (4) 社会的課題(環境) 当社グループは、「人と地球にやさしいものづくり」を企業理念に掲げ、人が豊かで心地の良くなる製品・環境と安全に配慮した製品を提供し続けております。今後、法的規制の強化や社会的責任の要請等により、新たな設備投資や事業活動の制約に伴う費用が発生した場合、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、環境と安全に配慮し、省エネルギー設備の導入や産業廃棄物削減、リサイクルの推進等、積極的に取り組んでおります。持続可能な社会の実現に向けて社会課題の解決に真摯に取り組むとともに企業価値の持続的な向上を目指しつつ、リスクの軽減に努めております。 (5) コンプライアンス 当社グループは、法令・定款及び社会規範を遵守するための行動規範を示した「ロンシールグループ 行動指針」を定めております。事業活動を行う上で、法令及び社会情勢の変化や価値観の多様化等に対応していますが、重大なコンプライアンス違反を起こした場合、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、「内部統制システム構築に関する基本方針」の下、社員一人一人が高い倫理観を持ち公正誠実な行動を取るよう、教育・推進の徹底を図っております。リスク管理体制の維持・強化を図ることで、リスクの軽減に努めております。 (6) 為替レートの変動 当社グループは、国内及び国外において事業活動を行っております。事業活動で発生する主な外貨建取引は、国内で製造した製品の輸出による米ドルの入金です。為替レートの大幅な変動により、外貨建取引、外貨建資産・負債の円換算額が増減した場合、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、リスクヘッジを目的とした為替予約ができる体制を整えております。必要に応じて為替予約を実行することで、リスクの軽減に努めております。 (7) 人的資源の確保 当社グループは、国内及び国外において事業活動を行う上で、優秀かつ多様な社員の採用・育成に努めております。少子高齢化やデジタル化が進む中で、必要とする社員の採用・育成及び多様な働き方への改革ができず、組織力の低下や個々の能力を十分に発揮させることができなかった場合、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、社会の変化に応じた多様な働き方の推進、ダイバーシティを意識した社員の採用及び個々の能力を高める教育を進めており、組織力低下がもたらす損失等によるリスクの軽減に努めております。 (8) 訴訟 当社グループは、国内及び国外において事業活動を行っております。事業活動を行う上で、過失等により重大な訴訟となった場合、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、法令違反、契約不適合責任、製造物責任(PL)、社内不正、情報漏洩等に起因して重大な訴訟に発展することを避けるため、これらの問題が発生した初期段階から顧問弁護士等の専門家に相談し適切な対応を取ることで、リスクの軽減に努めております。 (9) 情報セキュリティ 当社グループは、事業活動を行う上で、取引先の機密情報及び当社グループの研究開発・生産ノウハウ等の情報は、社内規定に基づき徹底した管理を行っております。サイバー攻撃や過失等により機密情報や個人情報が外部に流出した場合、一時的な事業活動停止や社会的信用の低下を招き、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、社員に対し情報セキュリティ教育を毎年実施するとともに、必要に応じてシステムへのアクセスを制限し、セキュリティ意識の向上を図ることで、リスクの軽減に努めております。 (10) 固定資産の減損 当社グループは、生産設備等の多くの固定資産を保有している他、事業所等の土地・建物について自社保有しております。固定資産の収益性に著しい低下が生じた場合には減損損失が発生し、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、これらの固定資産に対して固定資産の減損に係る会計基準を適用しており、減損の兆候を検証することで、リスクの軽減に努めております。 (11) 不動産賃貸事業 当社グループは、所有不動産の一部を賃貸しております。テナント企業とは長期的かつ安定した取引を継続していますが、テナント企業からの賃料収入減少や取引解消となった場合、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、長期的かつ安定した取引に向け、テナント企業と定期的に情報交換を行い、適切な賃料設定及び良好な関係を継続することで、リスクの軽減に努めております。 上記以外にもさまざまなリスクがあり、ここに記載されたものが当社グループの全てのリスクではありません。
経営成績の分析 (MD&A)3,095字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善がみられるなど、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、原材料価格やエネルギー価格の変動、為替相場の影響に加え、海外経済の減速懸念や地政学的リスクの影響などにより、景気の先行きは不透明な状況が続いております。 このような状況の下、当連結会計年度における当社グループの経営成績につきましては、売上高は順調に推移し、221億7百万円(前期比3.1%増)となりました。損益面につきましては、販売価格の改定による効果が表れてきた結果、営業利益は13億43百万円(前期比54.4%増)、経常利益は14億41百万円(前期比51.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は10億19百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益13百万円)となりました。 (合成樹脂加工品事業) 主力の建材製品は、住宅資材、輸出用床材は売上増となりましたが、国内床材、防水資材、壁装材は売上減となりました。また、産業資材製品は、車両用床材、フィルム基材は売上増となりました。 この結果、売上高は217億47百万円(前期比3.2%増)、営業利益は10億75百万円(前期比68.2%増)となりました。 (不動産賃貸事業) 不動産賃貸料収入は3億60百万円(前期と同額)、営業利益は2億68百万円(前期比16.1%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ6億77百万円減少し、68億77百万円となりました。 当連結会計年度に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況と原因は次のとおりです。 営業活動によるキャッシュ・フローは、13億37百万円の収入となりました。税金等調整前当期純利益の増加等により、前期に比べ2億10百万円収入が増加しました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、16億52百万円の支出となりました。定期預金の預入による支出の増加等により、前期に比べ11億78百万円支出が増加しました。 この結果、フリー・キャッシュ・フローは、前期に比べ9億67百万円減少し、3億14百万円の支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、3億45百万円の支出となりました。配当金の支払額の減少等により、前期に比べ2百万円支出が減少しました。 ③ 生産、受注及び販売の状況 (イ) 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 合成樹脂加工品事業   9,020   △0.1 合計   9,020   △0.1 (注) 上記の生産実績を示す金額は製造原価によっております。 (ロ) 商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 合成樹脂加工品事業   4,824   +2.4 合計   4,824   +2.4 (注) 上記の商品仕入実績の金額は実際仕入原価によっております。 (ハ) 受注実績 当社グループは、見込生産を行っているため、該当事項はありません。 (ニ) 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 合成樹脂加工品事業   21,747   +3.2 不動産賃貸事業   360   ― 合計   22,107   +3.1 (注) 総販売実績の10%以上の割合を占める主要な取引先はありません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。そして、連結財務諸表の作成にあたり資産・負債の評価及び収益・費用の認識について重要な会計方針に基づき見積り及び仮定による判断を行っております。しかし、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果と見積りが異なる可能性があります。 なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりです。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の連結売上高は、221億7百万円(前期比3.1%増)となり、前連結会計年度より6億74百万円増加いたしました。セグメント別の売上高については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 (3) 財政状態及びキャッシュ・フローの分析 ① 財政状態 (資産) 当連結会計年度末の流動資産は、現金及び預金等の増加により187億29百万円(前期比6億77百万円増加)となりました。固定資産は、有形固定資産等の減少により77億43百万円(前期比1億8百万円減少)となりました。その結果、資産合計では、264億72百万円(前期比5億69百万円増加)となりました。 (負債) 当連結会計年度末の流動負債は、支払手形及び買掛金等の減少により50億98百万円(前期比1億87百万円減少)となりました。固定負債は、完成工事補償引当金等の増加により16億53百万円(前期比51百万円増加)となりました。その結果、負債合計では、67億52百万円(前期比1億35百万円減少)となりました。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は、利益剰余金等の増加により197億20百万円となりました。これは、配当金の支払いがありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益10億19百万円によるものです。 ② キャッシュ・フロー キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料及び商品の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用です。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものです。 運転資金は自己資金及び金融機関からの借入金を基本としております。 なお、株主価値を効率よく創造するために、売上高経常利益率を主な経営指標としております。中期目標としては、5%以上の売上高経常利益率の安定的な達成を目指しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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