概要
東ソーは石油化学とクロル・アルカリを基盤とする総合化学メーカーである。1935年に東洋曹達工業として創業し、現在はエチレン・ポリエチレンなどの石油化学製品、苛性ソーダ・塩化ビニルなどの基礎化学品に加え、石英ガラスやスパッタリングターゲットなどの機能材料まで幅広く手掛ける。2025年度の連結売上高は1兆634億円、従業員数は14,850人。本社は山口県周南市に置く。
石油化学・クロル・アルカリを両輪とする事業構造
東ソーの事業は大きく四つのセグメントに分かれる。石油化学事業ではエチレン・プロピレンなどのオレフィン製品、低密度・高密度ポリエチレン、機能性ポリマーを製造する。クロル・アルカリ事業では苛性ソーダ、塩化ビニルモノマー、ウレタン原料、セメントなどを手掛ける。これらの二事業はナフサ分解と食塩電解というプロセスチェーンで結ばれ、相互に原料を供給する統合型の生産体制が特徴である。機能商品事業は石英ガラス、スパッタリングターゲット、臨床診断機器・試薬、電解二酸化マンガンなど先端材料を扱う。エンジニアリング事業は子会社オルガノが水処理装置・純水装置を提供する。
国内大手としての規模と収益の推移
東ソーの連結売上高は2022年度から1兆円を超え、2025年度は1兆634億円、営業利益989億円、親会社株主に帰属する当期純利益580億円であった。2026年度は売上高1兆199億円、営業利益955億円、純利益416億円とやや減益。収益は海外市況と為替に影響される。2025年度の期初計画では営業利益1,070億円を見込んでいたが、中国のデフレ輸出や半導体市場の回復遅れにより計画未達となった。総資産は1兆4,090億円、純資産9,191億円。有利子負債は2,351億円で、財務基盤は安定している。
38の国と地域に広がる生産・販売網
東ソーグループは連結子会社89社、持分法適用会社15社の計104社で構成される。国内では南陽事業所(山口県)を中核に、四日市、酒田などに工場を持つ。海外では中国、インドネシア、フィリピン、ベトナム、ギリシャ、ベルギー、米国などに生産・販売拠点を配置。子会社トーソー・USA,Inc.やトーソー・ヨーロッパN.V.を通じて北米・欧州市場へアクセスする。中国では東曹(広州)化工有限公司や東曹(上海)ポリウレタン有限公司などがPVCやウレタン原料を生産する。アジアではPT.スタンダード・トーヨー・ポリマー(インドネシア)が塩ビ樹脂を製造する。
グループ各社が担う川上から川下までの一貫体制
東ソーは持株会社ではなく、事業会社としてグループ全体を統括する。石油化学では北越化成がポリエチレンフィルムを製造し、当社が原料を供給。クロル・アルカリでは大洋塩ビや東北東ソー化学が塩ビ樹脂やソーダ製品を生産し、販売を委託される。機能商品では東ソー・エスジーエムが石英ガラス素材、東ソー・スペシャリティマテリアルがスパッタリングターゲットを製造し、当社が販売を担う。エンジニアリングのオルガノは水処理機器を手掛ける。物流・販売部門として東ソー物流や東ソー・ニッケミがあり、グループ全体のサプライチェーンを支える。
業界の中での役割は基礎化学品から電子材料、水処理装置まで多様な産業へ素材・装置を供給にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01石油化学主力
エチレン・プロピレン等のオレフィン製品、低密度・高密度ポリエチレン、樹脂加工製品、機能性ポリマーの製造販売。子会社北越化成はポリエチレンフィルム等を製造し、当社が原材料を供給。
- オレフィン製品(エチレン、プロピレン)
- 石油化学の基幹原料。ナフサ分解により製造し、ポリエチレン他各種誘導品の原料となる。
- ポリエチレン(低密度・高密度)
- 汎用樹脂。フィルム、容器、電線被覆等幅広い用途に使用される。
- 機能性ポリマー
- 特殊な性能を持つポリマー材料。自動車部品、電子機器等の高機能用途向け。
02クロル・アルカリ主力
苛性ソーダ、塩化ビニルモノマー、無機・有機化学品、セメント、ウレタン原料の製造販売。大洋塩ビ他国内外子会社が塩化ビニル樹脂等を製造し、当社が原材料供給・販売委託を受ける。
- 苛性ソーダ
- 基礎化学品。アルミナ、パルプ、化学繊維、水処理等に使用。
- 塩化ビニルモノマー
- 塩化ビニル樹脂の原料。当社が製造し、子会社の大洋塩ビ等に供給。
- 塩化ビニル樹脂
- 汎用プラスチック。建材、電線、包装等に広く利用。
- ウレタン原料
- ポリウレタン樹脂の原料。自動車シート、断熱材、塗料等に使用。
03機能商品準主力
無機・有機ファイン製品、計測診断商品、電子材料(石英ガラス、スパッタリングターゲット)、機能材料の製造販売。子会社東ソー・エスジーエムが石英ガラス、東ソー・スペシャリティマテリアルがスパッタリングターゲット等を担当。
- 石英ガラス
- 高純度シリカから製造。半導体製造装置用部材、光学部品、光ファイバ用母材等に使用。
- スパッタリングターゲット
- 薄膜形成用材料。半導体、フラットパネルディスプレイ、記録メディア等の製造に使用。
- 臨床診断機器・試薬
- 体外診断用の分析装置と試薬。医療機関向けに販売。
- 電解二酸化マンガン
- 乾電池、リチウムイオン電池の正極材として使用される高純度二酸化マンガン。
- ハイシリカゼオライト
- 吸着剤、触媒として使用される多孔質材料。
- エチレンアミン
- キレート剤、医薬・農薬中間体、エポキシ硬化剤等に使用されるアミン類。
04エンジニアリング副次
水処理装置やプラント工事を手掛ける。子会社オルガノが水処理装置、純水装置、イオン交換樹脂等を製造販売。東北電機鉄工がプラント電気工事等を担当。
- 水処理装置・純水装置
- 産業用水処理・純水製造システム。半導体、医薬、電力等の設備向け。
- イオン交換樹脂
- 水処理用の樹脂。純水製造や排水処理に使用。
05その他(物流・販売等)その他
グループの物流(東ソー物流)、化学品販売(東ソー・ニッケミ)、酸素・窒素等の製造販売(東邦アセチレン)等。グループ全体のサポート事業。
製品と技術
ナフサ分解で作る石油化学の基幹製品
東ソーの石油化学事業は、ナフサを熱分解してエチレン・プロピレンなどのオレフィン製品を製造する。エチレンは低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレンの原料となり、フィルム、容器、電線被覆などに使われる。プロピレンからは機能性ポリマーが作られ、自動車部品や電子機器向けに供給される。中京地区唯一のナフサクラッカーを保有しており、競争力の源泉となっている。子会社北越化成はポリエチレンフィルムを製造し、当社が原料を供給する。2025年度は中国のデフレ輸出の影響でオレフィンの稼働率が低下したが、半導体向け高純度薬液容器用ポリエチレンは安定供給に注力した。
食塩電解から生まれるクロル・アルカリ製品群
クロル・アルカリ事業は、食塩電解により苛性ソーダと塩素を生産する。苛性ソーダはアルミナ精製、パルプ・紙、化学繊維、水処理など広範な産業で使用される。塩素は塩化ビニルモノマーを経て塩化ビニル樹脂(PVC)となり、建材、電線、包装材に利用される。東ソーは塩化ビニルモノマーから樹脂までの一貫生産体制を持ち、子会社大洋塩ビや東曹(広州)化工などがPVCを製造する。また、ウレタン原料(MDI)も製造しており、自動車シートや断熱材向け。2026年度にはベトナムにトーソー・ベトナム・ポリウレタンを設立し、MDI生産能力を拡大中である。
半導体・医療を支える機能材料
機能商品事業は高い技術力を要する製品群で構成される。石英ガラスは東ソー・エスジーエムが手掛け、半導体製造装置用部材や光ファイバ母材として供給される。スパッタリングターゲットはトーソー・SMDや東ソー・スペシャリティマテリアルが製造し、半導体やフラットパネルディスプレイの薄膜形成に使用される。臨床診断機器・試薬はトーソー・ヨーロッパが販売し、医療機関向けの血液検査装置などが含まれる。電解二酸化マンガンはトーソー・ヘラスが生産し、乾電池やリチウムイオン電池の正極材として重要。エチレンアミンはキレート剤や医薬中間体に使われ、デラミンB.V.が製造する。
水処理とプラントエンジニアリング
エンジニアリング事業は子会社オルガノが中核で、水処理装置、純水装置、イオン交換樹脂を製造販売する。半導体工場向け超純水システムや医薬品工場向け用水処理など、高度な水質管理が求められる分野で実績を持つ。2025年度は生成AI関連の半導体需要拡大に伴い水処理プラントの受注が堅調だった。また、東北電機鉄工がプラント電気工事を担当し、グループ内の設備工事を支える。その他事業には東ソー物流(グループ物流)、東ソー・ニッケミ(化学品販売)、東邦アセチレン(酸素・窒素)が含まれ、グループ全体のビジネスをサポートする。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
基礎化学品で国内有数、塩ビや苛性ソーダに強み
東ソーは、化学業界で塩ビ、苛性ソーダ、ウレタン原料など基礎化学品を中心に事業展開する。売上高は約1兆円で、ライバルのクラレや東洋紡と比較して、収益性は良好で営業利益率は9%超と高水準を維持している。塩ビやウレタン原料は国内シェアが高く、また海外市場にも輸出している。一方で、石化製品の市況変動や原料価格高騰の影響を受けやすい。2026年3月期の売上は微減見込みだが、収益は安定。他社に比べバランスの取れた事業ポートフォリオが強み。
強み
- 塩ビ・苛性ソーダで国内トップクラスのシェアを持つ
- 営業利益率9%超と化学業界で高水準、安定した収益力を確保
- 基礎化学品以外にも電子材料や機能樹脂を展開
- 原料から製品まで一貫した生産でコスト競争力を発揮
課題
- 石化製品の国際市況や原料価格の変動に収益が左右される
- 脱炭素化で石化プロセスの排出削減が必要、投資負担増
- 国内需要の減少や他社との競争激化で成長が鈍化
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
石油化学の時価総額近傍。太字が東ソー
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3402東レ | 1.9兆円 | 24.0倍 |
| 2 | 5019出光興産 | 1.9兆円 | 10.4倍 |
| 3 | 4188三菱ケミカルグループ | 1.8兆円 | — |
| 4 | 4005住友化学 | 1.0兆円 | 16.6倍 |
| 5 | 4183三井化学 | 9,014億円 | 24.5倍 |
| 6 | 4042東ソー | 8,719億円 | 20.2倍 |
| 7 | 4182三菱瓦斯化学 | 8,139億円 | — |
| 8 | 5021コスモエネルギーホールディングス | 7,041億円 | 9.4倍 |
| 9 | 3405クラレ | 5,747億円 | 69.0倍 |
| 10 | 3401帝人 | 3,497億円 | — |
| 11 | 4046大阪ソーダ | 2,784億円 | 16.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(石油化学)に従っています。
会社の歴史
沿革 33件
ソーダ灰製造から始まった1935年の創業
東ソーの前身は1935年2月に設立された東洋曹達工業株式会社である。翌1936年5月には南陽事業所にソーダ灰製造設備を新設し、本格的な事業を開始した。当時はソーダ灰がガラスや石鹸の原料として需要が高く、国産化を目指した。その後1942年に臭素、1943年に苛性ソーダの設備を相次いで新設し、基礎化学品の品揃えを広げた。第二次世界大戦後も生産を継続し、1949年5月には東京証券取引所に株式を上場。資金調達力を背景に事業拡大を進める。
石油化学・塩ビ事業への進出と多角化
1960年代に入り、東洋曹達は石油化学分野への進出を加速する。1966年5月に塩化ビニルモノマー設備、同年9月に低密度ポリエチレン設備を新設。1967年10月にはエチレンアミン設備を導入した。これにより基礎化学品から誘導品まで手掛ける一貫体制が整う。同時期に資本参加を積極化し、1955年に日本オルガノ商会(現オルガノ)、1959年に日本シリカ工業(現東ソー・シリカ)をグループ化。1971年には液体クロマトグラフィー用カラムを開発し、科学計測事業に参入した。
鐵興社との合併で7工場体制となった1975年
1975年4月、東洋曹達は株式会社鐵興社と合併した。鐵興社はもともと化学メーカーであり、この合併により東洋曹達は南陽、四日市、酒田、山形、富山、日向、石巻の7工場を保有することになった。事業規模が一気に拡大し、総合化学メーカーとしての基盤が固まる。合併後は海外展開も活発化し、1975年5月にはインドネシアにPT.スタンダード・トーヨー・ポリマーを設立。同年9月には日本ハロン(現東ソー・ファインケム)を設立し、フッ素化学品など高機能分野への布石を打った。
商号を東ソーに変更し機能材料へ舵を切った1987年
1987年10月、東洋曹達工業は東ソー株式会社に商号を変更した。社名変更の背景には、曹達(ソーダ)だけではなく石油化学や機能材料へ事業領域が拡大したことがある。同年5月には米ローム・アンド・ハース社との合弁でトーソー・ハース(現トーソー・バイオサイエンス)を設立し、バイオ分野に参入。1988年6月には米VARIAN社からターゲット部門を買収し、トーソー・SMDを設立してスパッタリングターゲット事業に本格参入した。これらの投資により、後に機能商品事業の中核となる製品群が育っていく。
1980年代から1990年代の海外子会社拡充
1980年代前半から既に海外拠点の設立が進んでいた。1979年に北米トーソーUSA、1983年に東北東ソー化学(国内分離)、1986年にベルギーのユーロ・ジェネティクス(現トーソー・ヨーロッパ)へ資本参加。1980年代末には中国への進出も視野に入れ、1990年代には東曹(中国)投資有限公司や東曹(広州)化工有限公司などを設立した。また、1995年にはフィリピン・レジンズ・インダストリーズへ資本参加。アジア地域での塩ビ樹脂生産体制を強化し、現在に至るグローバルネットワークの基礎を築いた。
2000年以降の構造改革と新規事業育成
2000年代に入ると、東ソーは収益力強化のため事業ポートフォリオの見直しを進めた。不採算事業の整理や子会社再編を実施し、同時に成長分野への投資を加速。2002年にはデラミンB.V.を買収しエチレンアミン事業を拡大。2007年にはトーソー・アドバンスド・マテリアルズをマレーシアに設立し、ハイシリカゼオライトの生産を開始した。2000年代後半には半導体向け材料やバイオ医薬品向け分離精製剤などの高機能製品に注力し、機能商品事業の比率を高めた。
2020年代の大型投資と脱炭素への取り組み
2020年代、東ソーは「成長」と「脱炭素」を両立する中期経営計画を掲げる。2025年度から2027年度の3か年で2,200~2,500億円の設備投資を計画。チェーン事業では南陽事業所にバイオマス発電所を建設し2026年5月に稼働開始。先端事業ではバイオ医薬品向け分離精製剤の能力増強を南陽・四日市で進める。また、クロロプレンゴムの生産能力増強を決定し、2030年春の商業運転を予定。CO2排出量は2018年度比30%削減(2030年度)を目標に掲げる。2025年度の営業利益は955億円と計画に届かなかったが、生成AI関連の水処理プラント受注は堅調だった。
年表33件を開く
1930年代
- 1935年2月創業東洋曹達工業株式会社を設立(現・山口県周南市)
- 1936年5月ソーダ灰製造設備新設(南陽事業所)
1940年代
- 1942年2月臭素製造設備新設(南陽事業所)
- 1943年2月苛性ソーダ製造設備新設(南陽事業所)
- 1949年5月上場東京証券取引所に株式上場
1950年代
- 1951年7月東洋港運株式会社を設立(現・連結子会社 東ソー物流株式会社)
- 1953年10月セメント製造設備新設(南陽事業所)
- 1955年6月株式会社日本オルガノ商会に資本参加(現・連結子会社 オルガノ株式会社)
- 1959年10月日本シリカ工業株式会社を設立(現・連結子会社 東ソー・シリカ株式会社)
1960年代
- 1962年3月燐酸製造設備新設(南陽事業所)
- 1965年7月ストウファー・ケミカル社と共同出資にて有限会社東洋ストウファー・ケミカルを設立(現・連結子会社 東ソー・ファインケム株式会社)
- 1966年5月塩化ビニルモノマー製造設備新設(南陽事業所)
- 1966年9月低密度ポリエチレン製造設備新設(南陽事業所)
- 1967年10月エチレンアミン製造設備新設(南陽事業所)
- 1969年4月日ケミ商事株式会社を設立(現・連結子会社 東ソー・ニッケミ株式会社)
1970年代
- 1971年4月液体クロマトグラフィー用のカラムを開発し、科学計測事業分野に進出
- 1971年5月太平化学製品株式会社に資本参加(現・連結子会社)
- 1971年6月クロロプレンゴム製造設備新設(南陽事業所)
- 1973年9月プラス・テク株式会社に資本参加(現・連結子会社)
- 1973年11月三菱商事株式会社と共同出資にてギリシャにテッコウシャ・ヘラスA.B.Eを設立(現・連結子会社 トーソー・ヘラス・シングル・メンバーS.A.)
- 1975年4月M&A株式会社鐵興社と合併 南陽、四日市、酒田、山形、富山、日向及び石巻の7工場体制となる
- 1975年5月三井物産株式会社及び現地資本と共同出資にてインドネシアにPT.スタンダード・トーヨー・ポリマーを設立(現・連結子会社)
- 1975年9月日本ハロン株式会社を設立(現・連結子会社 東ソー・ファインケム株式会社)
- 1979年6月北米にトーソー・USA,Inc.を設立(現・連結子会社)
1980年代
- 1981年7月東ソー有機化学株式会社を設立(現・連結子会社 東ソー・ファインケム株式会社)
- 1983年3月酒田、石巻両工場を分離し、東北東ソー化学株式会社を設立(現・連結子会社)
- 1983年9月ジルコニア粉末製造設備新設(南陽事業所)
- 1986年4月日本石英硝子株式会社に資本参加(現・連結子会社 東ソー・クォーツ株式会社)
- 1986年4月山口日本石英株式会社に資本参加(現・連結子会社 東ソー・エスジーエム株式会社)
- 1986年4月ベルギーのユーロ・ジェネティクス N.V.へ資本参加(現・連結子会社 トーソー・ヨーロッパ N.V.)
- 1987年5月ローム・アンド・ハース社と共同出資にて北米にトーソー・ハースを設立(現・連結子会社 トーソー・バイオサイエンス LLC)
- 1987年10月商号変更東ソー株式会社へ商号変更
- 1988年6月M&A北米のVARIAN社よりターゲット部門を買収し、トーソー・SMD,Inc.を設立(現・連結子会社)
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- 営業利益2030年度まで1,700億円
- CO2排出量削減率(2018年度比)2030年度まで30%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
サステナビリティ基本方針の策定と推進
「地球とヒトがいつまでも幸せで快適に暮らせる社会」を目指し、地球環境保全、事業による社会課題解決、自由闊達な企業風土、安全操業、誠実な企業活動の5つの柱を掲げて活動を推進する。
- 02
チェーン事業の強化と高付加価値化
食塩電解・ナフサ熱分解を起点とするプロダクトチェーンを高度に統合・効率化し、塩素の高付加価値化で収益の安定・拡大を図る。参入障壁の高いユニークな誘導品を多数保有する強みを活かす。
- 03
先端事業の成長と新規事業創出
医薬・半導体業界での強固なポジションを活かし、成長市場向け製品を拡充。大型の新規事業創出により収益基盤を拡大する。チェーン事業のインフラ・原料を活用し収益性を向上させる。
- 04
脱炭素と成長の両立
CO2排出削減と収益拡大を両立する事業構造へ変革。経済合理性を重視した削減対応策を選択・実行し、バイオマス発電所建設なども進める。CO2排出量30%削減(2018年度比)を2030年度目標とする。
- 05
安全操業の徹底と設備投資
プラントの安全操業を全てに優先し、安全基盤の強化と安全文化の深化を継続。2025~2027年度累計で2,200~2,500億円の設備投資を計画し、チェーン事業の強化に重点配分する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で14,850人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は829万円で、9期前と比べて+4.4%。平均年齢は38.5歳、平均勤続年数は13.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 12,292 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 12,595 | — |
| 2019年3月 | 794 | 39.5 | 14.6 | 12,955 | — |
| 2020年3月 | 806 | 39.1 | 14.6 | 13,336 | — |
| 2021年3月 | 763 | 38.8 | 14.4 | 13,631 | — |
| 2022年3月 | 786 | 38.4 | 14.0 | 13,858 | — |
| 2023年3月 | 762 | 38.4 | 13.5 | 14,266 | — |
| 2024年3月 | 741 | 38.4 | 13.5 | 14,394 | — |
| 2025年3月 | 796 | 38.5 | 13.5 | 14,813 | 668 |
| 2026年3月 | 829 | 38.5 | 13.8 | 14,850 | 643 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社52社(国内 34 / 海外 18、うち連結子会社 19) を有報から抽出しています。
- 国内オルガノ㈱東京都 江東区 · 連結子会社議決権44.5%
- 国内大洋塩ビ㈱東京都 中央区 · 連結子会社議決権84.0%
- 国内東北東ソー化学㈱山形県 酒田市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内東ソー・エスジーエム㈱山口県 周南市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内東ソー日向㈱宮崎県 日向市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内北越化成㈱新潟県 見附市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内太平化学製品㈱埼玉県 川口市 · 連結子会社議決権81.3%
- 国内東ソー物流㈱山口県 周南市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内プラス・テク㈱茨城県 稲敷郡 · 連結子会社議決権74.8%
- 国内東ソー・スペシャリティ マテリアル㈱山形県 山形市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内東ソー・ファインケム㈱山口県 周南市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内東ソー・クォーツ㈱山形県 山形市 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社40社を開く
- 東ソー・シリカ㈱東京都 中央区100%
- 参共化成工業㈱静岡県 富士市67%
- 東ソー・ニッケミ㈱東京都 中央区100%
- 東北電機鉄工㈱山形県 酒田市97%
- レンソール㈱新潟県 見附市100%
- 燐化学工業㈱富山県 射水市100%
- 南九州化学工業㈱宮崎県 児湯郡74%
- トーソー・ベトナム・ポリウレタン Co.,Ltdベトナム国 ホーチミン市100%
- トーソー・アメリカ,Inc.アメリカ国 オハイオ州100%
- フィリピン・レジンズ・インダストリーズ,Inc.フィリピン国 マカティ市80%
- 東曹(中国)投資 有限公司中国 上海市100%
- 東曹(広州)化工 有限公司中国 広東省67%
- トーソー・ヨーロッパ N.V.ベルギー国 テッセンデーロ市100%
- トーソー・ヘラス・シングル・メンバー S.A.ギリシャ国 テサロニキ市100%
- PT.スタンダード・トーヨー・ポリマーインドネシア国 ジャカルタ市60%
- トーソー・アドバンスド・マテリアルズSdn.Bhd.マレーシア国 トレンガヌ州100%
- 東曹(瑞安)ポリウレタン有限公司中国 浙江省100%
- マブハイ・ビニル Co.フィリピン国 マカティ市88%
- トーソー・ SMD,Inc.アメリカ国 オハイオ州100%
- トーソー・ポリビン Co.フィリピン国 リパ市100%
- 東曹(上海)ポリウレタン有限公司中国 上海市100%
- トーソー・クォーツ Co.,Ltd.台湾 台南県100%
- トーソー・クォーツ,Inc.アメリカ国 オレゴン州100%
- オルガノ(蘇州)水処理有限公司中国 江蘇省100%
- オルガノ(タイランド)Co.,Ltd.タイ国 バンコク市100%
- オルガノUSA,Inc.アメリカ国 オハイオ州100%
- オルガノ(ベトナム) Co.,Ltd.ベトナム国 ホーチミン市100%
- トーソー・クォーツ・コリア Co.,Ltd.大韓民国 ソウル100%
- トーソー・バイオサイエンス SRLイタリア国 トリノ市100%
- トーソー・バイオサイエンス,Inc.アメリカ国 オハイオ州100%
- トーソー・ SMD・コリア,Ltd.大韓民国 京畿道100%
- オルガノ・テクノロジー有限公司台湾 新竹市100%
- その他45社―
- ロンシール工業㈱東京都 港区38%
- 東邦アセチレン㈱宮城県 多賀城市25%
- 徳山積水工業㈱大阪府 大阪市北区30%
- ㈱マナック・ケミカル・パートナーズ東京都 中央区20%
- デラミン B.V.オランダ国 アメルス フォールト市50%
- PT ラウタン・オルガノ・ウォーターインドネシア国 ジャカルタ市30%
- その他9社―
- 調達1.4億円カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発CO2分離・回収技術の研究開発二酸化炭素分離膜システム実用化研究開発/革新的CO2分離膜モジュールによる効率的CO2分離回収プロセスの実用化検討国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-07-11
- 調達1.4億円CCUS研究開発・実証関連事業CO2分離・回収技術の研究開発二酸化炭素分離膜システム実用化研究開発/革新的CO2分離膜モジュールによる効率的CO2分離回収プロセスの研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-03-14
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- 調達800万円NEDO先導研究プログラム未踏チャレンジ2050排気ガス由来低濃度CO2の有用化製品への直接変換国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-11-08
- 調達787万円NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム多層プラスチックフィルムの液相ハイブリッドリサイクル技術の開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-30
- 調達451万円カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発カーボンリサイクル・次世代火力推進事業産業間連携によるカーボンリサイクル技術実装推進事業/周南コンビナートにおける産業間連携カーボンリサイクル事業の実装に向けた調査国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-05-31
- 調達303万円NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム革新的CO2分離膜による省エネルギーCO2分離回収技術の研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-28
- 補助金1,140万円令和3年度基礎素材産業の低炭素化投資促進に向けた設計・実証事業補助金経済産業省 · 2022-05-20
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1.0兆円、営業利益は955億円。前期と比べると減収減益で、売上が-4.1%、利益が-3.4%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1.2兆円 | 1.0兆円 |
| 営業利益 | 1,050億円 | 955億円 |
| 純利益 | 590億円 | 416億円 |
| 1株あたり配当 | ¥100 | ¥100 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は2,742億円、営業利益は312億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+14.0%、営業利益は+129.4%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 2,698 | — | — | 40 |
| 2024年1Q | 2,406 | 136 | 5.7 | 132 |
| 2024年2Q | 2,451 | 185 | 7.5 | 135 |
| 2024年3Q | 2,622 | 275 | 10.5 | 147 |
| 2024年4Q | 2,577 | — | — | 159 |
| 2025年2Q | 5,276 | 474 | 9.0 | 249 |
| 2025年4Q | 5,358 | 515 | 9.6 | 331 |
| 2026年2Q | 4,991 | 447 | 9.0 | 74 |
| 2026年4Q | 5,208 | 508 | 9.8 | 342 |
| 2027年1Q | 2,742 | 312 | 11.4 | 195 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は6,685億円から1.0兆円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は9.4%。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 0.67 | — | 336 | — | 169 |
| 2014年3月 | 0.77 | — | 495 | — | 296 |
| 2015年3月 | 0.81 | — | 602 | — | 623 |
| 2016年3月 | 0.75 | — | 658 | — | 397 |
| 2017年3月 | 0.74 | — | 1,131 | — | 757 |
| 2018年3月 | 0.82 | — | 1,323 | — | 888 |
| 2019年3月 | 0.86 | — | 1,130 | — | 781 |
| 2020年3月 | 0.79 | — | 860 | — | 556 |
| 2021年3月 | 0.73 | — | 951 | — | 633 |
| 2022年3月 | 0.92 | — | 1,605 | — | 1,079 |
| 2023年3月 | 1.06 | — | 900 | — | 503 |
| 2024年3月 | 1.01 | — | 959 | — | 573 |
| 2025年3月 | 1.06 | 989 | 1,030 | 9.3 | 580 |
| 2026年3月 | 1.02 | 955 | 1,068 | 9.4 | 416 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1.0兆円のうち、営業利益として残るのは955億円で9.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は416億円、売上の4.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.4%7,589億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.2%1,655億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.4%955億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが1,146億円、投資CFが−721億円で、差し引きのフリーCFは425億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は1,766億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 361 | −234 | −245 | 127 | 574 |
| 2014年3月 | 672 | −261 | −455 | 411 | 551 |
| 2015年3月 | 541 | −341 | −207 | 200 | 557 |
| 2016年3月 | 999 | −279 | −508 | 720 | 749 |
| 2017年3月 | 1,157 | −347 | −688 | 810 | 855 |
| 2018年3月 | 1,154 | −431 | −517 | 723 | 1,062 |
| 2019年3月 | 775 | −633 | −270 | 142 | 921 |
| 2020年3月 | 999 | −703 | −240 | 296 | 972 |
| 2021年3月 | 951 | −464 | 16 | 487 | 1,484 |
| 2022年3月 | 1,086 | −435 | −579 | 651 | 1,608 |
| 2023年3月 | −162 | −787 | 502 | −949 | 1,194 |
| 2024年3月 | 1,170 | −599 | −312 | 571 | 1,490 |
| 2025年3月 | 1,062 | −816 | −379 | 246 | 1,388 |
| 2026年3月 | 1,146 | −721 | −97 | 425 | 1,766 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は1.4兆円。このうち返さなくてよい自己資本が9,191億円で、自己資本比率は59.0%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 0.74 | 2,193 | 5,158 | 25.7 |
| 2014年3月 | 0.72 | 2,498 | 4,719 | 30.4 |
| 2015年3月 | 0.76 | 3,208 | 4,394 | 38.0 |
| 2016年3月 | 0.73 | 3,737 | 3,594 | 46.4 |
| 2017年3月 | 0.78 | 4,483 | 3,304 | 53.1 |
| 2018年3月 | 0.85 | 5,281 | 3,176 | 58.0 |
| 2019年3月 | 0.88 | 5,795 | 2,987 | 61.6 |
| 2020年3月 | 0.89 | 6,097 | 2,769 | 64.0 |
| 2021年3月 | 0.98 | 6,617 | 3,211 | 62.6 |
| 2022年3月 | 1.09 | 7,597 | 3,280 | 65.2 |
| 2023年3月 | 1.19 | 7,942 | 4,001 | 61.9 |
| 2024年3月 | 1.29 | 8,588 | 4,311 | 61.6 |
| 2025年3月 | 1.33 | 9,024 | 4,249 | 62.3 |
| 2026年3月 | 1.41 | 9,191 | 4,898 | 59.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで203社中46位あたり、逆に低いのは売上成長率で203社中173位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,682で、1年前と比べて+18.4%。過去52週の値幅のなかでは57%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 20.2倍 |
| PER (会社予想) | 14.0倍 |
| PBR | 0.98倍 |
| 配当利回り | 3.73% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月21日に2656円と前日比-0.08%と小動きですが、1ヶ月で-6.58%と調整が続いています。25日移動平均線(2727.32円)を-2.6%下回り、75日線(2760.95円)も下にあり、短中期トレンドは弱含みです。ただし200日線(2517.98円)は上回っており、長期トレンドは維持しています。52週高値3086円からは-13.9%、RSIは43.07と中立圏です。出来高は88万株と低調で、方向感に欠けます。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
実績PER20.08倍は業界平均の17.76倍を上回るが、予想PER13.9倍は割安感がある。PBR0.97倍は1倍を下回り、業界平均1.41倍より低い。配当利回り3.76%は業界平均2.66%を上回り、株主還元は厚い。ただし、ROE5%は低水準で、資本効率の改善余地がある。配当性向77.7%と高く、今後の増配余地は限定的。総合的に見て、予想ベースでは割安だが、実績ベースではやや割高感があり、ほぼ妥当と判断する。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 20.2倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 14.0倍 | — |
| PBR | 0.98倍 | 1.41倍 |
| ROE | 5.0% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、基礎化学品と石油化学の市況変動に対する収益の安定性と、成長投資による構造転換の成否。強気派は、2025年3月期の利益率改善や配当利回りの高さを評価し、市況回復局面での収益拡大を期待する。弱気派は、競争が激化する中で、石油化学の需要減退や中国の設備増強による供給過剰を懸念し、中期的な収益性の低下を警戒する。また、ROEが5%と資本効率が低い点や、将来の成長投資のための財務体力も議論の対象。
- 市況回復で収益変動が上振れ
2025年3月期の営業利益率9.3%と改善、一時的な市況低迷からの回復で増益余地。
- 高配当利回りが下支え
配当利回り3.67%と相対的に高く、株主還元姿勢が評価される。
- 機能性材料が成長牽引
半導体や自動車向けの高機能製品は需要成長が期待され、収益構造を変える可能性。
- 予想PER14.2倍、来期純利益は623億円決算発表後影響強
時価総額8,849億円÷予想PER14.2倍=約623億円、前期416億円から増益
- PBR1.01倍とほぼ解散価値継続影響中
PBR1.01倍は1倍近く、下値不安の少なさ
- 配当利回り3.67%の高利回り継続影響中
配当利回り3.67%は高く、インカム需要で支え
- 営業利益率9.36%と高水準維持通年影響弱
営業利益955億円、売上高1兆199億円で利益率9.36%
- 石油化学の需要減退懸念
環境規制やリサイクル推進で長期的に石化需要が縮小する可能性がある。
- 供給過剰による価格下落
中国の設備増強で基礎化学品の需給が緩み、マージンが圧迫されかねない。
- 資本効率の低さが重荷
ROEが5%と資本コストを下回る状態で、企業価値改善の明確な策が見えない。
- 2026/3期の純利益は164億円減決算発表後影響強
純利益580億円→416億円、減益でEPS低下
- 営業利益も989億円から955億円へ減少通年影響中
営業利益と売上高が前年割れ、市況回復待ち
- ROE5%と低い資本効率継続影響中
ROE5%は資本コストを下回り、PBR改善には不十分
- 外国人保有25.09%でリスク時売り継続影響弱
外国人保有比率25.09%、世界株安時に売り
- 塩ビ・ソーダの需給バランス
- 基礎化学品の市況は収益を左右するため、価格と稼働率を確認する。
- 機能性材料の売上比率
- 高付加価値事業の構成比上昇が収益性改善につながるか確認する。
- エチレンクラッカーの稼働率
- 石化市況の強弱を反映し、収益の先行指標となる。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり100円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは3.73%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 48 | — | 24.4 |
| 2018年3月 | 56 | 16.7 | 22.9 |
| 2019年3月 | 56 | 0.0 | 28.4 |
| 2020年3月 | 56 | 0.0 | 39.8 |
| 2021年3月 | 56 | 0.0 | 37.2 |
| 2022年3月 | 80 | 42.9 | 26.8 |
| 2023年3月 | 80 | 0.0 | 76.0 |
| 2024年3月 | 85 | 6.3 | 59.3 |
| 2025年3月 | 100 | 17.6 | 65.1 |
| 2026年3月 | 100 | 0.0 | 77.7 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥100
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ88,370人。区分でいちばん多いのは金融機関で41.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.6%を占め、残る51.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 43.5 | 43.6 | 42.9 | 43.6 | 43.5 | 41.0 |
| 外国法人 | 31.8 | 31.0 | 28.8 | 25.3 | 26.0 | 25.1 |
| 個人・その他 | 12.6 | 13.2 | 15.1 | 16.7 | 18.6 | 21.8 |
| 事業法人 | 9.3 | 8.9 | 8.2 | 8.1 | 8.0 | 7.6 |
| 自己株式 | 2.1 | 2.1 | 2.1 | 2.0 | 2.0 | 5.3 |
| 証券会社 | 2.8 | 3.3 | 4.9 | 6.3 | 4.0 | 4.5 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 15.39 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 6.39 |
| 03 | NORTHERN TRUST CO. (AVFC) RE SILCHESTER INTERNATIONAL INVESTORS INTERNATIONAL VALUE EQUITY TRUST(常任代理人 香港上海銀行) | 2.53 |
| 04 | 株式会社みずほ銀行 | 2.17 |
| 05 | 日本生命保険相互会社 | 2.06 |
| 06 | 三井住友信託銀行株式会社 | 1.82 |
| 07 | 東ソー共和会 | 1.76 |
| 08 | 三井住友海上火災保険株式会社 | 1.69 |
| 09 | 株式会社山口銀行 | 1.53 |
| 10 | NORTHERN TRUST CO. (AVFC) RE U.S. TAX EXEMPTED PENSION FUNDS(常任代理人 香港上海銀行) | 1.52 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+370%、1株純資産は14期で+757%。直近期のROEは5.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 28 | 315 | 9.4 | 9.3 | 24.3 |
| 2014年3月 | 99 | 732 | 14.5 | 8.1 | 14.2 |
| 2015年3月 | 208 | 965 | 24.5 | 5.8 | 9.2 |
| 2016年3月 | 125 | 1,048 | 12.6 | 7.6 | 26.5 |
| 2017年3月 | 233 | 1,273 | 20.1 | 8.4 | 24.4 |
| 2018年3月 | 273 | 1,512 | 19.6 | 7.6 | 22.9 |
| 2019年3月 | 241 | 1,665 | 15.1 | 7.2 | 28.4 |
| 2020年3月 | 171 | 1,747 | 10.0 | 7.2 | 39.8 |
| 2021年3月 | 198 | 1,935 | 10.7 | 10.7 | 37.2 |
| 2022年3月 | 339 | 2,228 | 16.3 | 5.3 | 26.8 |
| 2023年3月 | 158 | 2,321 | 7.0 | 11.4 | 76.0 |
| 2024年3月 | 180 | 2,495 | 7.5 | 11.5 | 59.3 |
| 2025年3月 | 182 | 2,597 | 7.2 | 11.3 | 65.1 |
| 2026年3月 | 132 | 2,701 | 5.0 | 17.5 | 77.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
19名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は19名。2026/3期の役員報酬は総額541百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 桒田守 | 代表取締役社長 社長執行役員 | 65 | 61,000 |
| 安達徹 | 代表取締役 専務執行役員 | 65 | 35,000 |
| 吉水昭広 | 取締役 常務執行役員 技術本部長 エンジニアリングセクター長 | 62 | 45,000 |
| 亀崎尊彦 | 取締役 常務執行役員 石油化学セクター長 購買・物流部長 | 63 | 13,000 |
| 大道信勝 | 取締役 常務執行役員 機能商品セクター長 | 60 | 17,000 |
| 本坊吉博 | 取締役(社外) | 69 | 4,000 |
| 日高真理子 | 取締役(社外) | 65 | 5,000 |
| 中野幸正 | 取締役(社外) | 69 | 1,000 |
| 橋寺由紀子 | 取締役(社外) | 59 | 2,000 |
| 米澤啓 | 常勤監査役 | 64 | 19,000 |
| 眞武尚史 | 常勤監査役(社外) | 63 | — |
| 寺本哲也 | 監査役(社外) | 78 | — |
残りの役員7名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 尾﨑恒康 | 監査役(社外) | 57 | — |
| 河本浩爾 | — | 69 | 48,000 |
| 長尾謙太 | — | 67 | — |
| 木内孝文 | 代表取締役 常務執行役員 チェーン事業本部長 TVPプロジェクトチーム・リーダー | 62 | 16,000 |
| 堀谷宏志 | 取締役 上席執行役員 経営企画・連結経営部長 | 57 | 3,000 |
| 山田尚義 | 監査役(社外) | 68 | — |
| 河合優子 | 監査役(社外) | 49 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 190 | 144 | 61 | 61 | 395 | 66 |
| 社外取締役 | 8 | 116 | — | — | — | 116 | 15 |
| 監査役 | 1 | 30 | — | — | — | 30 | 30 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,479字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,004字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,030字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)9,710字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第127期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第127期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第126期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第126期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第125期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-21
- 四半期報告書四半期報告書-第125期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第125期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第125期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第124期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第124期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第124期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第124期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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- 決算説明資料2026年度第1四半期 決算説明資料2026-08-04
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