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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

帝人

TEIJIN LIMITED3401 · Prime · 繊維製品

マテリアル・繊維・ヘルスケアの3セグメントで構成される総合化学メーカー。アラミド繊維や炭素繊維などの高機能材料に強み。

概要

帝人は1918年に帝国人造絹絲として創業した素材メーカーである。2026年3月期の売上収益は8,732億円、従業員数は15,689人。マテリアル(アラミド繊維、炭素繊維、樹脂)、繊維・製品(ポリエステル繊維、織物)、ヘルスケア(医薬品、医療機器、在宅医療)の3セグメントで事業を展開する。世界的に炭素繊維とポリエステル繊維で高いシェアを持つ。

「マテリアル」「繊維・製品」「ヘルスケア」の3セグメント

帝人グループは、マテリアル、繊維・製品、ヘルスケアの3つを報告セグメントとしている。2026年3月期の売上収益はマテリアル3,386億円、繊維・製品3,501億円、ヘルスケア1,386億円、その他460億円である。マテリアルはアラミド繊維、炭素繊維、ポリカーボネート樹脂、複合成形材料を製造する。繊維・製品はポリエステル繊維「テトロン」や織物を扱い、衣料から産業資材まで幅広い。ヘルスケアは帝人ファーマと帝人ヘルスケアが中心で、呼吸器系医薬品や在宅医療機器を提供する。連結子会社105社、関連会社21社からなる。

105の子会社で構成されるグローバルグループ

帝人グループは日本国外に多くの生産・販売拠点を持つ。タイにはTeijin Polyester (Thailand) Limitedがあり、ポリエステル繊維を生産する。オランダのTeijin Aramid B.V.はアラミド繊維のグローバル拠点である。中国には南通帝人有限公司やTeijin Polycarbonate China Ltd.があり、繊維と樹脂を供給する。インドネシアにはP.T. Teijin Indonesia Fiber Corporationを設立。欧州ではTeijin Automotive Technologies PortugalやCzechが複合成形材料を手掛ける。2025年度には帝人フロンティアと旭化成アドバンスの経営統合を公表し、繊維事業の再編を進める。

売上高8,732億円、営業損失707億円の業績

2026年3月期の連結業績は、売上収益8,732億円(前期比13.2%減)、営業損失707億円(前期は718億円の損失)、親会社所有者帰属当期損失880億円であった。マテリアルセグメントはアラミドと炭素繊維の回復遅れにより売上高が26.3%減少し、事業利益は1億円とほぼゼロ。一方、ヘルスケアは事業利益134億円と前期比136%増加した。設備投資や減損損失により資産は1,412億円減少し、自己資本比率は39.6%となった。フリー・キャッシュ・フローは597億円の収入を確保した。

「顧客起点型ビジネス」への転換と新セグメント体制

帝人は2026年5月に中期経営計画2026-2028を公表し、従来の素材起点から顧客起点型ビジネスへの変革を掲げた。2026年4月からは開示セグメントを「アパレル&インダストリーズ」「ヘルスケア&ライフソリューションズ」「エレクトロニクス&エナジー」「スペシャリティマテリアルズ」の4つに変更した。成長の柱としてアパレル事業での水平統合と在宅医療の総合プロバイダー化を目指す。スペシャリティマテリアルズでは抜本的なコスト構造改革を推進し、不採算事業のダイベストを継続する方針である。

業界の中での役割は産業用高機能材料・繊維・医薬品の総合サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
8,732億円
営業利益
-707億円
営業利益率
-8.1%
純利益
-880億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2024/3
事業売上構成比利益利益率
繊維・製品3,215億円31.1%
高機能材料2,628億円25.4%
複合成形 材料1,769億円17.1%
ヘルスケア1,447億円14.0%
IT721億円7.0%
その他548億円5.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01マテリアル主力

アラミド繊維、樹脂、炭素繊維などの高機能材料を製造・販売。複合成形材料も手掛け、航空機・自動車・電子機器など多岐にわたる産業に供給。

主な製品・サービス4
アラミド繊維
高強度・高耐熱性の有機繊維。防護服、タイヤ補強、光ファイバーケーブルなどに使用。
炭素繊維
軽量で高強度な素材。航空機部品、自動車部品、スポーツ用品などに使用。
樹脂
ポリカーボネート樹脂など。自動車部品、電子機器筐体などに使用。
複合成形材料
炭素繊維強化プラスチックなどの成形品。自動車・航空機の構造部材として供給。

02繊維・製品主力

ポリエステル繊維や織物などの繊維製品を製造・販売。衣料用繊維から産業資材まで幅広く展開。

主な製品・サービス2
ポリエステル繊維
衣料用、産業資材用に供給される合成繊維。高機能加工により用途拡大。
織物
ポリエステルなどの織物。アパレルから自動車内装まで多用途。

03ヘルスケア準主力

医薬品(呼吸器系・整形外科系など)および医療機器の製造・販売、在宅医療サービスを提供。患者向けに医療ソリューションを展開。

主な製品・サービス2
医薬品
呼吸器疾患治療薬、整形外科用薬など。在宅医療分野にも注力。
医療機器
酸素濃縮器、ネブライザーなど在宅医療機器。

04その他副次

電池部材(リチウムイオン電池用セパレータなど)やメンブレン(水処理膜)の製造・販売。再生医療製品や埋込医療機器の開発・製造も手掛ける。

主な製品・サービス2
電池部材
リチウムイオン電池向けセパレータなど。エネルギー分野に供給。
メンブレン
水処理用逆浸透膜など。産業用・家庭用水処理機器に使用。

製品と技術

アラミド繊維「コーネックス」の製造と用途

帝人は1970年に岩国工場でメタ系アラミド繊維「コーネックス」の生産を開始した。コーネックスは高強度・高耐熱性を備え、摂氏400度以上の熱に耐える。主な用途は防護服、タイヤ補強材、光ファイバーケーブルの抗張力体、航空機の内装材などである。帝人のアラミド繊維事業は子会社Teijin Aramid B.V.がグローバルに展開し、パラ系アラミド繊維も含めて世界有数の生産能力を持つ。同素材は消防服や軍用装備など人命を守る用途で不可欠であり、需要は安定している。

炭素繊維と複合成形材料の自動車・航空機向け供給

帝人は炭素繊維事業を1990年代から手掛け、軽量で高強度な素材を航空機や自動車に供給する。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などの複合成形材料は、Teijin Automotive Technologiesを通じて欧州の自動車メーカーに構造部材として納入される。しかし、2020年代後半には需要回復の遅れから同事業は収益低迷が続き、2025年度には抜本的なコスト構造改革を実施した。帝人は炭素繊維において原料から成形までの一貫生産体制を持つが、市況変動の影響を強く受けている。

ポリエステル繊維「テトロン」と樹脂事業

帝人の基盤事業であるポリエステル繊維「テトロン」は、1958年の生産開始以来、衣料用から産業資材用まで幅広く供給される。タイのTeijin Polyester (Thailand)や中国の南通帝人が主要生産拠点である。また、帝人化成が製造するポリカーボネート樹脂は、自動車のヘッドランプレンズや電子機器筐体に使用される。樹脂事業はエレクトロニクス&エナジーセグメントに位置づけられ、顧客起点型ビジネスへの転換が進められている。2025年度には繊維・製品事業で帝人フロンティアと旭化成アドバンスの統合が発表された。

在宅医療機器と呼吸器系医薬品のヘルスケア事業

帝人グループのヘルスケア事業は、帝人ファーマが手掛ける呼吸器疾患治療薬と、帝人ヘルスケアが提供する在宅医療機器で構成される。主な医療機器に酸素濃縮器やネブライザーがあり、在宅酸素療法(HOT)患者に使用される。2025年度の同事業の事業利益は134億円と前期比136%増加し、グループの利益を牽引した。帝人は在宅医療の総合プロバイダーを目指し、通院困難な患者向けの訪問型サービスへの事業領域拡張を計画している。再生医療や埋込医療機器の開発も子会社ジャパン・ティッシュエンジニアリングなどを通じて進める。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

繊維製品のなかでの位置

複合素材でトップ、海外依存高くリスク内需は低め

帝人は繊維・化学・医薬を手掛ける複合素材メーカーで、特に炭素繊維やポリカーボネートなど高機能材料で世界市場をけん引する。同セクターの片倉工業やグンゼが繊維中心の事業構造であるのに対し、帝人は素材分野での独自技術とグローバル展開で差別化。売上高は安定して1兆円規模を維持するが、直近の営業赤字で収益性が課題。海外売上比率が高いため、中国や欧州の需要減退に影響されやすく、円高進行も収益を圧迫する。素材事業の競争力は持続するが、回復には需要サイクルの反転とコスト削減が不可欠。

強み

  • 航空機や自動車向けで高いシェアを誇り、軽量化ニーズに応える独自技術を持つ。
  • ポリカーボネートなどで世界市場を牽引し、多様な産業に安定供給できる。
  • 特許薬や後発品で安定収益を確保し、素材業の変動リスクを一部緩和する。
  • 先端材料への投資を継続し、長期競争力の源泉を維持している点が強み。

課題

  • 直近の営業赤字が続き、固定費削減や事業再編の加速が急務である。
  • 中国や欧州の需要減で減益リスクが高く、地域分散が不十分な状況。
  • 新規事業への先行投資が利益を圧迫し、株主還元の余力を制限している。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が帝人

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14114日本触媒3,986億円23.7倍
24202ダイセル3,944億円38.1倍
34118カネカ3,887億円12.4倍
47966リンテック3,878億円20.2倍
54208UBE3,740億円14.3倍
63401帝人3,497億円
74272日本化薬3,320億円12.9倍
84061デンカ2,862億円17.7倍
94043トクヤマ2,845億円12.8倍
104206アイカ工業2,819億円15.1倍
115384フジミインコーポレーテッド2,639億円27.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 1件

帝国人造絹絲として創業、レーヨン生産から始まった1918年

帝人の前身は1918年6月に設立された帝国人造絹絲株式会社である。山形県米沢市でレーヨンの生産を開始した。その後、岩国工場(現岩国事業所)や三原工場を操業し、レーヨンの生産能力を拡大した。1930年代には帝人製機や帝人織布、帝人化成などの子会社を設立し、事業を多角化した。1940年代には東京・大阪・名古屋の各証券取引所に上場。1950年代には松山工場でアセテート繊維の生産を始め、合成繊維への転換を図った。

ポリエステル「テトロン」とナイロンで合成繊維に進出した1950年代

1950年代、帝人は合成繊維事業に本格参入した。1958年に松山工場でポリエステル繊維「テトロン」の生産を開始。1960年には帝人に社名を変更し、1961年には三原工場でナイロンの生産を始めた。1963年にはタイにTeijin Tetoron (Thailand) Co., Ltd.(現Teijin Polyester (Thailand) Limited)を設立し、海外生産に乗り出した。その後、徳山工場と愛媛工場を稼働させ、「テトロン」の生産を大幅に拡大した。これにより合成繊維大手としての地位を確立した。

ポリカーボネート樹脂とアラミド繊維「コーネックス」で事業多角化

1960年代から1970年代にかけて、帝人は繊維以外の素材分野に進出した。帝人化成がポリカーボネート樹脂の生産を開始し、自動車部品や電子機器向けに供給した。1970年には岩国工場でメタ系アラミド繊維「コーネックス」の生産を開始した。コーネックスは高耐熱性・高強度の有機繊維で、防護服やタイヤ補強などに使用される。同時期に岐阜工場ではテトロンフィルムの生産を開始。これらの多角化により、帝人は総合化学メーカーへの歩みを進めた。

タイ、インドネシアへ生産拠点を拡大した海外展開

帝人は1963年のタイ進出を皮切りに、アジア地域での生産拠点を拡大した。1970年代にはインドネシアにP.T. Teijin Indonesia Fiber Corporationを設立し、ポリエステル繊維の生産を開始した。1990年代以降は中国市場にも進出し、南通帝人有限公司やTeijin Polycarbonate China Ltd.を設立。欧州ではアラミド事業の強化のためTeijin Aramid B.V.を、北米では自動車向け複合成形材料のTeijin Automotive Technologies NA Holdings Corp.を展開した。海外売上高比率は連結売上の約6割を占める。

レーヨン生産撤退と高機能素材へのシフト

帝人は1980年代にレーヨン生産を全面撤収し、高機能素材への集中を進めた。1990年代には炭素繊維事業に参入し、航空機や自動車向けに供給を開始。2000年代にはヘルスケア事業を強化し、帝人ファーマと帝人ヘルスケアを設立した。2010年代以降、ポリエステル繊維のコモディティ化に対応するため、アラミド繊維や炭素繊維、複合成形材料などの先端素材にリソースをシフトした。しかし、これらの事業は市況変動の影響を受けやすく、収益の安定化が課題となっている。

2024年以降の構造改革とセグメント再編

2024年度から2025年度にかけて、帝人は収益性改善と事業ポートフォリオ変革を推進した。不採算事業のダイベストとして帝人ナカシマメディカルやTeijin Automotive Technologies NAの株式を譲渡。2025年度には帝人フロンティアと旭化成アドバンスの経営統合を発表した。2026年3月期は減損損失の計上により880億円の当期損失となった。この結果を受け、2026年5月に新中期経営計画を策定し、セグメントを4つに再編。顧客起点型ビジネスへの転換を掲げ、構造改革を加速している。

年表1件を開く

1910年代

  • 1918年6月創業帝国人造絹絲(株)設立、山形県米沢市でレーヨンの生産開始 岩国工場(現 岩国事業所)操業開始、レーヨンの生産拡大 三原工場操業開始、レーヨンの生産拡大 帝人製機(株)を設立 帝人織布(株)(現 帝人フロンティアニッティング(株))を設立 帝人化成(株)を設立 東京、大阪、名古屋各証券取引所に上場 帝人商事(株)を設立 松山工場(現 松山事業所)操業開始、アセテートの生産開始 松山工場で「テトロン」の生産開始 帝人化成(株)、ポリカーボネート樹脂の生産開始 帝人(株)に社名変更 三原工場でナイロンの生産開始 タイに、Teijin Tetoron(Thailand)Co.,Ltd.(現 Teijin Polyester(Thailand)Limited)を設立 徳山工場操業開始、「テトロン」の生産拡大 愛媛工場(現 松山事業所)操業開始、「テトロン」の生産拡大 岩国工場でメタ系アラミド繊維「コーネックス」の生産開始 岐阜工場操業開始、「テトロン」フィルムの生産開始 レーヨン生産の全面撤収 インドネシアに、P.T.Teijin Indonesia Fiber Corporation(のちにP

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 事業利益2026年度まで300億円
  • 税後事業利益ROIC2026年度まで3%
  • ROE(IFRSベース)2026年度まで12%
  • 事業利益2028年度まで600億円
  • ROE(IFRSベース)2028年度まで8%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    顧客起点型ビジネスへの変革と成長

    素材起点から顧客起点へ転換し、顧客課題に応えるソリューションを提供。アパレル&インダストリーズでは水平統合で市場リーダーを目指し、ヘルスケア&ライフソリューションズでは訪問型在宅医療へ事業拡張。エレクトロニクス&エナジーでは多様な素材・技術を組み合わせた顧客起点型ビジネスを深化、スペシャリティマテリアルズは顧客・用途起点組織へ変革する。

  2. 02

    構造改革による収益基盤の確立

    アラミド事業・炭素繊維事業で抜本的なコスト削減と生産体制見直しを実施。人員削減や低収益事業撤退、高付加価値用途への集中を進める。医薬品ビジネスは希少疾患・難病領域に絞り込み、在宅医療事業基盤を活用した顧客起点型ビジネスへ移行する。

  3. 03

    経営基盤の強化とガバナンス改革

    グローバルでの機能組織最適化や技術横断連携、デジタル基盤構築を推進。パーパス浸透ワークショップの継続、監査等委員会設置会社への移行、サステナビリティ・リスク管理体制の強化、ジョブ型評価制度の導入など、経営基盤とガバナンスを強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で15,689人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は890万円で、9期前と比べて+15.9%平均年齢は46.8歳、平均勤続年数は22.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月19,292
2018年3月19,711
2019年3月76843.119.420,671
2020年3月73643.319.420,075
2021年3月73043.519.421,090
2022年3月73944.320.221,815
2023年3月74445.120.822,484
2024年3月76945.823.221,834
2025年3月81446.221.920,279−354
2026年3月89046.822.515,689−451

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率86.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社56(国内 19 / 海外 37) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
松山事業所 — 愛媛県松山市334億円
全社資産、マテリアル 及びその他
Delfzijl — NETHERLANDS151億円
マテリアル
Emmen — NETHERLANDS118億円
マテリアル
Nantong — CHINA9,382百万円
繊維・製品
Pathumthani — THAILAND9,244百万円
繊維・製品
Milovice — Czech8,909百万円
マテリアル
Jiaxing — CHINA8,845百万円
マテリアル
Oberbruch — GERMANY8,767百万円
マテリアル
三島事業所 — 静岡県 駿東郡長泉町8,700百万円
マテリアル
岩国事業所 — 山口県岩国市7,978百万円
全社資産、マテリアル 及び ヘルスケア
ほか7件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    Teijin Aramid GmbH
    Wuppertal GERMANY
  • 海外
    Teijin Aramid USA,INC.
    Georgia U.S.A.
  • 海外
    Teijin Aramid do Brasil LTDA.
    Sao Paulo BRASIL
  • 海外
    Teijin Aramid de Mexico S.A. de C.V.
    Napoles MEXICO
  • 海外
    Teijin Aramid Asia Co., Ltd.
    Shanghai CHINA
  • 海外
    TEIJIN KASEI AMERICA,INC.
    Michigan U.S.A.
  • 海外
    TEIJIN KASEI EUROPE B.V.
    Venlo NETHERLANDS
  • 海外
    帝人化成香港有限公司
    Hong Kong CHINA
    議決権100.0%
  • 海外
    台湾帝人化成股份有限公司
    Taipei TAIWAN
    議決権100.0%
  • 海外
    上海帝人化成貿易有限公司
    Shanghai CHINA
    議決権100.0%
  • 海外
    帝人化成複合塑料(上海)有限公司
    Shanghai CHINA
    議決権100.0%
  • 海外
    深圳帝人化成貿易有限公司
    Shenzhen CHINA
    議決権100.0%
残りのグループ会社44社を開く
  • Teijin Kasei Malaysia Sdn, Bhd.Kualalumpur MALAYSIA100%
  • テイヨー(株)広島県 呉市100%
  • 広島プラスチック(株)広島県 東広島市100%
  • Teijin Carbon Vietnam Co., Ltd.Ha Nam VIETNAM100%
  • Teijin Automotive Technologies France 及びグループ会社1社Pouancé FRANCE
  • Teijin Automotive Technologies Czech s.r.o.及びグループ会社1社Milovice CZECH
  • Teijin Polyester (Thailand) LimitedPathumthani THAILAND
  • Teijin (Thailand) LimitedPathumthani THAILAND
  • Thai Namsiri Intertex Co.,Ltd.Bangkok THAILAND
  • Teijin Cord(Thailand) Co.,Ltd.Pathumthani THAILAND
  • 南通帝人有限公司Nantong CHINA
  • 帝人テディ(株)愛媛県 松山市
  • 帝人興産(株)愛媛県 松山市100%
  • 帝人フロンティアニッティング(株)石川県 小松市
  • 帝人コードレ(株)大阪市 北区
  • ユニセル(株)山口県 岩国市
  • 帝人アクシア(株)東京都 港区
  • 帝商産業(株)福井県 福井市
  • 帝人物流(株)大阪市 西区
  • TEIJIN FRONTIER (THAILAND) CO., LTD.Bangkok THAILAND
  • Teijin FRA Tire Cord (Thailand) Co., Ltd.Ayutthaya THAILAND
  • TEIJIN FRONTIER (U.S.A.),INC.New York U.S.A.
  • TEIJIN FRONTIER EUROPE GMBHHamburg GERMANY
  • J.H. Ziegler GmbH 及びグループ会社3社Achern-Oberachern GERMANY
  • TEIJIN FRONTIER (HONG KONG) LTD.Hong Kong CHINA
  • 帝人商事(上海)有限公司Shanghai CHINA
  • 日岩帝人汽車安全用布(南通)有限公司Nantong CHINA
  • 帝人汽車用布加工(南通)有限公司Nantong CHINA
  • 帝人汽車飾件(常熱)有限公司Changshu CHINA
  • PT. TEIJIN FRONTIER INDONESIAJakarta INDONESIA
  • Teijin America,Inc.California U.S.A.
  • 帝人ヘルスケア(株)東京都 千代田区
  • 帝人リジェネット(株)東京都 千代田区100%
  • 帝人メディカルテクノロジー(株)大阪市 北区100%
  • Teijin Lielsort Korea. Co., Ltd.Chungcheongnam-do KOREA100%
  • 東邦化工建設(株)静岡県 駿東郡 長泉町100%
  • 東邦機械工業(株)徳島県 徳島市100%
  • 帝人エンジニアリング(株)大阪市 西区100%
  • 帝人エコ・サイエンス(株)東京都 港区
  • 帝人エージェンシー(株)大阪市 西区100%
  • Teijin India Private LimitedGurgaon INDIA95%
  • スミノエテイジンテクノ(株)大阪市 中央区
  • Mylar Specialty Films UK LimitedScotland U.K.
  • Mylar Specialty Films China Ltd.Hong Kong CHINA49%
国際子会社 (GLEIF登録 2社)
  • DETeijin Carbon Europe GmbH
  • NLTeijin Holdings Europe B.V.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    ムーンショット型研究開発事業/地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現/非可食バイオマスを原料とした海洋分解可能なマルチロック型バイオポリマーの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-10-30
    6,200万円
  • 調達
    ムーンショット型研究開発事業/地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現/非可食バイオマスを原料とした海洋分解可能なマルチロック型バイオポリマーの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-11-11
    6,200万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム高レート生産可能な航空機構造材に関する研究
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-29
    5,976万円
  • 調達
    バイオものづくり革命推進事業未利用原料から有用化学品を産み出すバイオアップサイクリング技術の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-01-25
    356万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は8,732億円営業利益-707億円前期と比べると減収で、売上が-13.2%。

売上高
-13.2%
8,732億円
営業利益
-707億円
純利益
-411.0%
-880億円
営業利益率
-8.1%
前期比 -1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高9,000億円8,732億円
営業利益700億円-707億円
純利益450億円-880億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,219億円、営業利益は600億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−9.4%、営業利益は+1328.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q2,667341.33
2023年3Q2,54660.2−147
2024年1Q2,448421.719
2024年2Q2,617582.2−24
2024年3Q2,531−51−2.040
2025年2Q5,075−477−9.4−534
2025年4Q4,980−241−4.8817
2026年2Q4,510−541−12.0−548
2026年4Q4,222−166−3.9−332
2027年1Q2,21960027.0451

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は7,457億円から8,732億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は-8.1%。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月0.7598−291
2014年3月0.7819984
2015年3月0.79424−81
2016年3月0.79603311
2017年3月0.74559501
2018年3月0.83678456
2019年3月0.89603451
2020年3月0.85543253
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2021年3月0.84537−67
2022年3月0.93497232
2023年3月1.0291−177
2024年3月0.96−51−117
2025年3月1.01−718−780−7.1283
2026年3月0.87−707−741−8.1−880

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高8,732億円のうち、営業利益として残るのは-707億円-8.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-880億円、売上の-10.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.4%7,112億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.5%2,313億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-8.1%-707億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比12.0pt
-8.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比14.3pt
-10.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比27.7pt
-22.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-9.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-6.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが987億円、投資CFが−390億円で、差し引きのフリーCFは597億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,045億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月643−379−126264487
2014年3月386−473−79−87330
2015年3月760−496104264706
2016年3月806−403−834031,010
2017年3月790−1,276638−4861,176
2018年3月801−513−3152881,162
2019年3月809−413−1543961,404
2020年3月942−679−812631,563
2021年3月1,077−796−2092811,665
2022年3月897−1,984711−1,0871,307
2023年3月551−52472271,403
2024年3月806−566−4382401,232
2025年3月698525−1,3451,2231,075
2026年3月987−390−7335971,045

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は9,201億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,645億円で、自己資本比率は39.6%(業種中央値57.9%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月0.762,9214,70335.6
2014年3月0.773,0014,68336.7
2015年3月0.823,0365,20134.9
2016年3月0.823,1445,09036.4
2017年3月0.963,5186,12335.1
2018年3月0.984,0825,73840.0
2019年3月1.024,2725,93540.2
2020年3月1.004,1145,92839.3
2021年3月1.044,3046,10739.0
2022年3月1.214,6487,42836.4
2023年3月1.233,9098,37331.8
2024年3月1.234,0958,17133.4
2025年3月1.064,3146,22740.6
2026年3月0.923,6455,51539.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,045億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,385億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
5,515億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
56
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

繊維製品 48社との比較

同じ繊維製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り48社中29位あたり、逆に低いのは営業利益率48社中47位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-22.1%/中央値 5.5%
P25 2.7%P75 10.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-8.1%/中央値 3.9%
P25 1.4%P75 9.8%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.6%/中央値 57.9%
P25 39.9%P75 72.6%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-13.2%/中央値 0.5%
P25 -4.6%P75 5.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 3.0%
P25 2.6%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,766.5で、1年前と比べて+42.5%過去52週の値幅のなかでは91%の位置にある。

¥1,766.5-3.2%1ヶ月+7.8%1年+42.5%時価総額3,497億円
過去52週の値幅
安値¥1,202.5高値¥1,825

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)7.6倍
PBR0.82倍
配当利回り2.83%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で+2.45%、8月21日に1753円と25日移動平均線(1710.54円)を約2.5%上回る。52週高値1824円まで約3.9%の距離で、高値圏での推移。8月5日に120万株超と出来高が急増し、その後も高水準を維持、買い意欲の強さが伺える。RSIは69.8と買われ過ぎ圏手前で、上昇トレンド継続の可能性。年初来+41%と上昇基調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERは直近の赤字により算出不可だが、予想PERは7.5倍と低い。PBRは0.81倍で同業界平均の1.03倍を下回り、解散価値に対して割安に見える。ただしROEが-22.1%と著しく低く、収益性が大きく悪化している。配当利回りは2.85%と平均の2.71%を上回るが、業績不振の中で配当維持は困難な可能性が高い。赤字が続き財務健全性が懸念されるため、割安指標にもかかわらず投資リスクは高い。

指標この会社業種平均
PER (予想)7.6倍
PBR0.82倍1.01倍
ROE-22.1%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績低迷からの回復と構造改革の進展が焦点。強気派は、航空機需要の回復や炭素繊維の用途拡大により、中長期的な成長余地があるとみる。また、不採算事業の整理やコスト削減で収益改善を期待。PBRは1倍割れで割安感があり、株価は上昇余地があるとの見方。一方、弱気派は、2026年3月期に大幅な最終赤字を見込むなど、業績悪化が続くと懸念。炭素繊維の需要低迷や、特殊繊維事業の減損リスクを指摘。さらに、リストラコストや事業売却に伴う一時損失で、業績の下振れリスクがある。素材業界の構造問題と競争激化で、収益回復は難しいとの見方もある。

プラスに働く材料6
  • 航空機需要回復

    航空機生産が回復し、炭素繊維の需要が今後拡大する見込み。

  • 構造改革で改善

    不採算事業の撤退・再編が進み、収益構造が改善する可能性。

  • 割安な株価水準

    PBRが1倍未満で、資産価値に比べて株価が低い。

  • 予想PER7.5倍と収益回復期待決算発表後影響

    予想PER7.5倍。

  • 株価が1年で41.9%上昇継続影響

    株価は1年で41.92%上昇。

  • 配当利回り2.85%を維持継続影響

    配当利回り2.85%。

マイナスに働く材料6
  • 赤字で業績低迷

    2026年3月期に880億円の最終赤字見込み。市場予想を下回る。

  • 炭素繊維需要の減速

    航空機向けの需要回復が遅れ、産業用途も競争激化で伸び悩む。

  • 特別損失発生リスク

    事業整理や減損で巨額の特別損失が発生し、財務悪化の恐れ。

  • 当期純損益が-880億円の赤字通年影響

    純損益は-880億円。前年は283億円。

  • 営業損益が2期連続の赤字通年影響

    営業損益は-718億円、-707億円。

  • 売上高が前期比13.2%減少通年影響

    売上高は10,055億円から8,732億円へ減少。

次の決算で確かめる点
炭素繊維販売量
主力製品の需要動向を直接反映するため。
航空機向け売上高
航空需要の回復が業績の鍵を握るため。
営業利益率
構造改革の成果と収益性の改善度合いを見る。
有利子負債/EBITDA
財務健全性を確認し、リストラに伴うリスクを測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.83%。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
2.83%
いまの株価に対して
配当性向
8.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5567.5
2018年3月609.1159.3
2019年3月7016.742.4
2020年3月60−14.340.4
2021年3月50−16.7
2022年3月5510.029.2
2023年3月40−27.3
2024年3月30−25.08.6
2025年3月5066.7
2026年3月500.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ64,656人。区分でいちばん多いのは外国法人43.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が27.4%を占め、残る72.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人36.029.634.235.638.043.1
金融機関32.834.432.832.730.725.5
個人・その他24.429.728.527.326.425.1
証券会社3.53.01.62.03.14.4
自己株式3.03.02.82.72.62.5
事業法人3.23.22.92.51.71.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口)14.99
02GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券(株))6.71
03(株)日本カストディ銀行(信託口)4.59
04MLI FOR SEGREGATED PB CLIENT (常任代理人 BOFA証券(株))4.43
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人(株)みずほ銀行決済営業部)3.68
06日本生命保険(相)3.56
07帝人従業員持株会3.12
08JP JPMSE LUX RE CITIGROUP GLOBAL MARKETS L EQ CO (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.70
09JPMSPLC CLIENT ASSETS SK JPY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.59
10BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人(株)三菱UFJ銀行)1.99

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-04-22
    ゴールドマン・サックス証券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.41%
    -0.23pt
  • 2026-04-21
    エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    19.26%
    +1.73pt
  • 2026-04-09
    エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    17.53%
    +1.09pt
  • 2026-04-07
    ゴールドマン・サックス証券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.64%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−1441%、1株純資産は14期で+585%。直近期のROEは-22.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−30276−10.3
2014年3月92873.030.122.4
2015年3月−8292−2.8
2016年3月1581,52610.612.459.9
2017年3月2551,72015.78.267.5
2018年3月2311,98612.58.7159.3
2019年3月2322,14111.27.942.4
2020年3月1322,0546.313.940.4
2021年3月−352,116−1.7
2022年3月1212,2885.511.329.2
2023年3月−922,033−4.1
2024年3月−612,127−2.925.68.6
2025年3月1472,2386.78.9
2026年3月−4561,889−22.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額619百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約12倍にあたる。

氏名役職年齢
内川哲茂代表取締役 社長執行役員 CEO60
森山直彦代表取締役 専務執行役員 経営企画管掌61
中原雄司取締役常務執行役員 技術戦略管掌 兼 スペシャリティマテリアルズ所管57
津谷正明独立社外取締役74
楠瀬玲子独立社外取締役60
前田東一独立社外取締役70
鳥居知子取締役(常勤監査等委員)60
辻幸一独立社外取締役(監査等委員)69
南多美枝独立社外取締役(監査等委員)67
竹岡八重子独立社外取締役(監査等委員)69
浜島直樹取締役(常勤監査等委員)56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)42576451424106
取締役(社内)5666613
取締役(社内)2535327
社外取締役3454515
監査役2191910
社外監査役312124

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,116字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 帝人グループは当社、子会社105社及び関連会社等21社で構成されています。その事業は高機能材料、複合成形材料の製造・販売等を行うマテリアル事業領域と、繊維製品等の製造・販売を行う繊維・製品事業と、医薬品と医療機器の製造・販売及び在宅医療サービス等を行うヘルスケア事業領域を中心とし、その他に電池部材及びメンブレンの製造・販売、再生医療等製品及び埋込医療機器等の開発・製造・販売等を展開しています。 帝人グループでは、「マテリアル」「繊維・製品」「ヘルスケア」の3つを報告セグメントとしています。 各セグメントにおける、主要な事業内容ならびに主な会社は次のとおりであり、注記「6.事業セグメント」に記載のセグメントと一致しています。 セグメント   事業内容   構成会社 マテリアル   高機能材料事業 アラミド繊維、樹脂、炭素繊維等の製造・販売   当社 Teijin Aramid B.V. Teijin Polycarbonate China Ltd. Teijin Corporation (Thailand) Limited 等 子会社27社、関連会社等3社 複合成形材料事業 複合成形材料の製造・販売     当社 Teijin Automotive Technologies Portugal, S.A. Teijin Automotive Technologies Czech, s.r.o. 等 子会社6社 繊維・製品    繊維製品等の製造・販売、ポリエステル繊維及び織物の製造・販売等   帝人フロンティア(株) 南通帝人有限公司 Teijin Polyester (Thailand) Limited J.H. Ziegler GmbH 等 子会社40社、関連会社等6社 ヘルスケア   医薬品及び医療機器の製造・販売、  在宅医療サービス、その他ヘルスケア関連製品の製造・販売   当社 帝人ファーマ(株) 帝人ヘルスケア(株) 等 子会社12社、関連会社等3社 その他    電池部材及びメンブレンの製造・販売   当社 Teijin Lielsort Korea. Co., Ltd. 子会社1社 再生医療等製品及び埋込医療機器等の開発・製造・販売   当社 (株)ジャパン・ティッシュエンジニアリング 等 子会社3社 その他   帝人エージェンシー(株) 等 子会社16社、関連会社等9社 (注) 関連会社等には、共同支配企業を含んでいます。 以上に述べた「事業の内容」を概要図で示すと次のとおりです。 (注)連結対象会社は、連結子会社72社と持分法適用会社が53社です。
経営方針・対処すべき課題4,888字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 帝人グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において帝人グループが判断したものです。 (1) 帝人グループが目指す姿 帝人グループは、2024年4月にグループの“パーパス”「Pioneering solutions together for a healthy planet」を策定しました。このパーパスに併せて、大切にしたい価値観を3つのバリュー「すべての挑戦をリスペクトします」「多様な仲間と専門性を活かして成長します」「地球とあらゆる生命に寄り添い、守ります」にまとめています。パーパスを軸に、バリューを重視することで、帝人グループの長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」を目指していきます。 [パーパスに込めた想い] Pioneering solutions   テイジンは、世界の前進を支えます。 社会が進歩を求めるとき、私たちは行動で応えます。 together   業界を超えた専門知識を活かし、社員やお客様と共に、より良い暮らしの基盤を築いていきます。 for a healthy planet   循環型社会を支える素材やソリューションから、人々の健康や安心を支える製品やサービスまで。 私たちは、今も、これからも、地球環境とそこに暮らすあらゆる生命の健やかさを守り続けます。 (2) 対処すべき課題 -中期経営計画- 「帝人グループ 中期経営計画2024-2025」では「収益性改善の完遂による基礎収益力の回復」及び「事業ポートフォリオ変革」を最重点課題に掲げ、非注力・不採算事業のダイベストを着実に推進しました。その結果、事業の選択と集中が進展し、「事業ポートフォリオ変革」を大きく前進させることができました。一方で、アラミド事業及び炭素繊維事業における業績の回復が遅れたこともあり、全社の財務目標値は未達となりました。 こうした前中期経営計画に対する実績も踏まえ、帝人グループが再び成長軌道へと回帰することを目指して、2026年5月に「帝人グループ 中期経営計画2026-2028」を公表しました。その中で、①顧客起点型ビジネスでの確かな利益成長、②構造改革による質の高い収益基盤の確立、③顧客起点型ビジネスを支える経営基盤の強化、の3つを対処すべき課題として掲げています。これらの課題に対し、確固たる決意のもとで着実に施策を実行し、企業価値の向上を図っています。 なお、顧客起点型ビジネスへの変革を推進するために、2026年4月1日付で行った組織体制の再編に併せて開示セグメントを「アパレル&インダストリーズ」、「ヘルスケア&ライフソリューションズ」、「エレクトロニクス&エナジー」、「スペシャリティマテリアルズ」へと変更いたしました。 [帝人グループ 中期経営計画2026-2028] ①顧客起点型ビジネスでの確かな利益成長 マテリアル事業を中心に、新興国のキャッチアップによる素材のコモディティ化が進み、設備投資先行のビジネスモデルの見直し局面を迎えています。また、社会課題は複雑化し、ステークホルダーも多様化しているため、自社素材だけで解決できる課題は限定的となり、従来型の「素材起点型ビジネス」からの変革が求められています。 そこで当社は、顧客起点型ビジネスの深化・変革に取り組んでいます。顧客起点型ビジネスは、次の2つのコンセプトを特徴としています。ⅰ)従来の自社のモノ・コトを提供するという発想を転換して、顧客の課題を理解し、その解決に資するモノ・コトを幅広く提供していく「スリアワセ」、ⅱ)自社素材や自社生産に必ずしも拘らず、社外の素材・加工・サービスも採用する「クミアワセ」です。これにより、顧客が解決を求める課題にしっかりと応えていく事業運営を進めてまいります。 この顧客起点型ビジネスを具現化し、継続して成長してきた事業が、アパレル&インダストリーズ(繊維・製品事業)とヘルスケア&ライフソリューションズ(在宅医療ビジネス)であり、帝人グループの顧客起点型ビジネスが企業価値向上につながることの裏付けとなっています。 2026年から2028年までの中期経営計画期間においては、既に顧客起点型ビジネスを確立しているアパレル&インダストリーズ(繊維・製品事業)及びヘルスケア&ライフソリューションズ(在宅医療ビジネス)を成長・収益の柱として、規律を持ちながらも必要な投資は積極的に行っていきます。具体的には、前者は水平統合を推進することにより、業界のマーケットリーダーとして圧倒的な地位を確立することを目指します。また、後者は、通院が出来ない患者様を対象とした訪問型在宅医療市場へと事業領域を拡張することにより、在宅医療における総合プロバイダーへの進化を目指します。 一方、エレクトロニクス&エナジー(樹脂事業及び電池・半導体ソリューション事業)については、各分野で培った多様な素材・技術を組み合わせ、顧客起点型ビジネスの深化・変革を図ります。また、スペシャリティマテリアルズ(アラミド事業、炭素繊維事業及び複合成形材料事業)については、抜本的なコスト構造改革を推進するとともに、素材起点の考え方から脱却し顧客・用途起点組織へと変革していくことを今中期経営計画の期間中に具体化していきます。 2025年度は、アパレル&インダストリーズの中核企業である帝人フロンティア株式会社と旭化成アドバンス株式会社の経営統合を公表しました。この経営統合を通じて、事業基盤、営業ネットワーク及び顧客基盤を相互に補完し合うことで、クロスセル等による顧客への提案の幅が広がり、顧客起点型ビジネスでの確かな利益成長につながると考えています。 [対処すべき課題] 顧客起点型ビジネスでの確かな利益成長 ■成長・収益の柱であるアパレル&インダストリーズ(繊維・製品事業)におけるプレーヤーが分散する市場での水平統合の推進と、ヘルスケア&ライフソリューションズ(在宅医療ビジネス)における連携・M&Aによる基盤拡大を起点とした新たな在宅医療製品・サービスの展開 ■エレクトロニクス&エナジー(樹脂事業及び電池・半導体ソリューション事業)における、各分野で培った多様な素材・技術を組み合わせた顧客起点型ビジネスへの深化・変革 ■スペシャリティマテリアルズ(アラミド事業、炭素繊維事業及び複合成形材料事業)における、顧客・用途起点組織への変革の具体化 ②構造改革による質の高い収益基盤の確立 スペシャリティマテリアルズのうち、低調な欧州経済の継続、北米通商政策に起因するユーロ高・ドル安等の外部環境の変化、競合の生産能力拡大による需給バランス軟化及び価格下落圧力の影響を受けたアラミド事業及び炭素繊維事業については、2025年度より抜本的なコスト構造改革を実行しています。生産体制の見直し、低収益ビジネスからの撤退と高付加価値用途への集中、及び人員を含む固定費削減を進めています。 また、ヘルスケア&ライフソリューションズのうち、薬価改定や後発品の浸透加速の影響を受けた医薬品ビジネスについては、希少疾患・難病領域への絞り込みを加速し、ベストオーナー探索を進めています。今後、医薬品ビジネスは、在宅医療事業基盤を活用し、患者サポート及び医療者サポートを提供する顧客起点型ビジネス(在宅自己注射等を行う希少疾患・難病領域を含む)の実行・強化を目指します。こうした取り組みを通じて、ヘルスケア&ライフソリューションズにおいては、新たな成長が見込まれる在宅医療領域へと事業の軸足を明確に移し、経営資源を集中させていきます。 以上により、アラミド事業、炭素繊維事業及び医薬品ビジネスにおける構造改革を今中期経営計画期間の早期に完遂することで、収益基盤の再生は概ね完了し、今後の回復に向けた基盤は整うものと考えています。 [対処すべき課題] 構造改革による質の高い収益基盤の確立 スペシャリティマテリアルズ (アラミド事業) ■コスト構造の見直しと生産体制再編により400名超の人員と約150億円のコスト削減を2025年度から実施、2027年度にフル発現 ■さらなる事業体質の強靭化に向けた施策の実行 ■防衛・海底ケーブル等の高付加価値用途への集中 (炭素繊維事業) ■日・米・欧における生産ラインの適正化(2026年1月に北米工場休止) ■約80名の人員と約50億円のコスト削減を2025年度から実施、2028年度にフル発現 ■次世代航空機の中間材料開発の推進等、航空機ビジネスへの集中 ヘルスケア&ライフソリューションズ (医薬品ビジネス) ■希少疾患・難病領域に特化した組織体制への再構築 ■在宅医療事業基盤の活用による希少疾患・難病薬の価値最大化 ③顧客起点型ビジネスを支える経営基盤の強化 顧客起点型ビジネスを推進するため、帝人グループ全体として、グローバルでの最適な機能組織の構築を進めています。今中期経営計画においては、特に、技術戦略管掌による事業間の技術横断的な連携及びシナジー創出、並びに次世代技術戦略の策定を進めるとともに、デジタル・情報システム管掌によるグローバルで最適化された統合IT基盤の構築やAI活用体制の整備を通じた生産性の向上等に取り組んでいます。 2025年度は、パーパスのさらなる浸透を図るべく、2024年度に引き続きパーパスを自分事として捉える「My Action」ワークショップを開催しました。特にパーパスの理解を深める取り組みを行った結果、従業員への事後アンケートでは高い満足度が確認されており、引き続きパーパスを軸とした経営の土台づくりを進めていきます。 ガバナンス体制については、監査等委員会設置会社への移行を完了し、執行における意思決定の迅速化、取締役会における経営重要課題に関する議論の充実、及び監督機能の強化を図りました。また、CEO直下に「サステナビリティ・コミティー」及び「リスクマネジメント・コミティー」を設置し、サステナビリティ及びリスクへの対応体制を強化しました。人的資本戦略としては、グローバルでの「適所適材」の実現に向け、経営管理職を対象としたジョブ型に対応した評価制度の導入を行うとともに、グローバルジョブグレード体系の統合に向けた取り組みも進めました。 [対処すべき課題] 顧客起点型ビジネスを支える経営基盤の強化 ■顧客起点型ビジネスの推進に向け、事業・地域を横断したグローバルでの最適な機能組織の構築 2025年度は、中期経営計画の策定プロセスを通じて、顧客起点型ビジネスへと全社で変革していくための準備を進めてきました。また、顧客起点型ビジネスを確立しているアパレル&インダストリーズにおいて、帝人フロンティア株式会社と旭化成アドバンス株式会社の経営統合を公表する等、成長に向けた方向性を明確に打ち出しています。一方、スペシャリティマテリアルズのアラミド事業及び炭素繊維事業においては、高収益体質への回帰を目指し、構造改革を進めています。ヘルスケア&ライフソリューションズでは、希少疾患・難病領域を含む在宅医療事業基盤を活用した新たな体制への移行を速やかに進めてまいります。 2026年度の業績予想は、事業利益300億円、税後事業利益ROIC3%、ROE12%(IFRSベース)となる見込みです。2026年度に構造改革の完遂を図り、今中期経営計画の最終年度である2028年度には、事業利益600億円、ROE8%以上(IFRSベース)の達成を目指し、各種施策を進めてまいります。 帝人グループは、持続的な成長の実現と中長期的な企業価値の最大化を通じて、投資家を含むステークホルダーの期待に応えるため、早期にPBR1倍超の到達を目指してまいります。
事業等のリスク3,590字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1) トータル・リスクマネジメント(TRM)の基本原則 リスクマネジメントは、コンプライアンスとともに、内部統制を支える要と位置づけ、帝人グループの経営全般をカバーする総合的な体制としてトータル・リスクマネジメント(TRM)体制を構築しています。 当社は、その株主価値を高め、さらに株主を始めとするステークホルダーが満足できる事業活動を継続する使命があり、その実現を脅かすあらゆるリスク(不確実性)に対処する必要があるとの認識のもと、グループ全体が晒されるかかるリスクを統合的かつ効率的に把握・評価・管理し、グループ経営に活かすための組織的・体系的アプローチを行うこととしています。 当社取締役会は、帝人グループ全体のリスクマネジメントを監督し、経営戦略・経営計画策定、戦略的なアクション、個別投資プロジェクトの決定等に伴う「経営戦略リスク」と、会社に悪影響をもたらす様々な有害事象である「業務運営リスク」のアセスメントを、意思決定を行うに際しての重要な判断材料として位置づけています。 また、当社は、グループ会社とその役員に対し、上記の原則を充分理解し、会社活動を脅かすあらゆるリスクに対処するよう求めています。 上記の基本原則に則り、TRM推進のため、「経営戦略リスク」と「業務運営リスク」について、以下の体制を整備しています。 [経営戦略リスク] CEOが議長を務め、業務執行に関する重要事項を審議する「グループ経営戦略会議」において、当社グループの経営戦略上の重要な取り組み及びリスク対応の推進を行っています。 当面認識している主なリスクとしては、中東情勢の不安定化によるエネルギー価格の変動や原材料調達、国際物流網への影響、中国を含む主要国間における地政学的緊張の継続・拡大、並びに主要国における通商政策・産業政策及び経済安全保障政策の不確実性等が挙げられます。 また、同意なき買収や事業構造の見直しが当社グループ全体に及ぼす影響、AIをはじめとするデジタル技術の進展等による業界構造の変化、国際秩序の流動化に伴う経済環境の変化についても、中長期的な経営戦略上のリスクとして認識しています。 [業務運営リスク] サステナビリティ管掌が担当するものとし、CEOの下に設置する「リスクマネジメント・コミティー」において、業務運営リスクマネジメントに関する方針の検討、この方針に基づく取り組みの推進・進捗管理を行います。リスクマネジメント・コミティーの委員長はCEOとし、その他の委員は、サステナビリティ管掌及びCEOが指名した者とします。 業務運営リスクの詳細については、下記「(2)2026年度重大リスク」をご参照ください。 なお、以下の文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において帝人グループが判断したものです。当社グループは、下記リスクのほか、本有価証券報告書中の他の箇所に記載されているリスクに直面しており、これらリスクの影響により、実際の業績は、将来の見通しに関する記述と異なる可能性があります。 (2) 2026年度重大リスク リスクマネジメント・コミティーでは、発現すると経営への影響が大きい業務運営リスクに対応するため、リスク領域を9領域(広域災害、情報、地政学・経済安全保障、品質、コンプライアンス、人財、安全、環境、社会)に整理し、各領域のリスクについて、①影響度、②発生確率、③発生時期から評価を行い、重大リスクを特定しています。リスクマネジメントの実効性を高めるため、重大リスクの中でも特に重点管理が必要と判断したリスクについては、リスクマネジメント・オーナー(担当役員)を任命して、その責任と範囲を明確化した上で、リスクの管理に取り組んでいます。 リスク 領域   主要リスク   リスク内容   対応方針   影響度(a)   発生確率(b)   発生時期   リスク評価 a×b   重点管理 広域災害   大規模自然災害   大規模自然災害(首都直下地震・南海トラフ地震、富士山噴火等)により、操業停止、物流寸断、人員確保の困難化、経営機能の中断等が生じ、事業継続に重大な影響が発生   災害対応マニュアルの見直し、SOP整備等を通じた実務レベルでの実効性強化   3   2   短~長期   6   ● 情報   情報セキュリティ   取引先を含むサプライチェーン全体への高度化した攻撃拡大により、情報漏えいだけでなく、操業停止、設備トラブル、安全事故等につながるリスクの連鎖的発生により、事業継続困難   グループ全体のセキュリティレベル向上に向けた取組みの継続推進、BCP訓練実施   3   3   短期   9   ● AI・デジタルリスク   AI活用の遅れや誤用(偽情報利用、機密情報入力、誤判断等)、AI規制/データ規制への対応不足により、業務プロセスや統制プロセスの設計/運用に不備が生じ、情報漏えい、品質不良、業務停止等が連鎖的に発生   情報系人財の教育プログラム整備とキャリアパスの明確化、DX人財育成プログラムの継続的提供   2   2   短~中期   4   - 地政学・経済安全保障   サプライチェーン分断   中東情勢の不安定化等による地政学的対立の拡大や制裁・輸出規制、物流・エネルギー制約の長期化により、特定地域/品目の調達や輸送が継続的に制約され、原材料の供給遅延/不足やコスト上昇により、生産、製品供給、事業継続にも重大な影響が発生   安定調達体制の構築及び結果事象型の観点からの対策検討を通じた想定外事象に対するレジリエンス強化   3   3   短期   9   ● 技術情報流出   不正アクセスや内部不正等により重要技術・機密が流出。競争優位性の毀損と共に、経済安全保障を理由とする制裁/処分に発展   重要技術情報及び管理状況の棚卸を踏まえた情報整備、管理強化策検討・展開   2   3   短期   6   ● 為替激変   急激な為替変動により輸出入コストや海外拠点収益が大きく変動し、事業採算・財務計画に重大な影響が生じる   事業損益管理の中での対応継続   2   2   短~中期   4   - 品質   重大品質不正・偽装   重大な品質不正・偽装が原因で顧客に多大な被害・損害が発生し、事業停止処分、巨額の補償負担が発生、他事業へもレピュテーション影響波及   品質コンプライアンスに特化した内部監査強化   2   3   短期   6   ● リスク 領域   主要リスク   リスク内容   対応方針   影響度(a)   発生確率(b)   発生時期   リスク評価 a×b   重点管理 コンプライアンス   重大不祥事   社会的注目を集めるコンプライアンス問題が発生し、マスコミ報道過熱、レピュテーション低下により、顧客喪失、事業継続困難   目の届きにくい地域・グループ会社への対応強化   2   3   短期   6   ● 人財   人財流出・採用   人財流出や採用難の長期化により専門技術・保全・品質管理等の重要機能の継続性が損なわれ、事業運営力が低下し、経営基盤が弱体化   労働環境改善推進(ジョブ型、キャリア自律支援等の制度整備含む)、主要会社における離職率水準の定期的確認   2   2   中~長期   4   - 安全   火災・漏洩   設備不良・オペレーションミスに伴い漏洩や異常が発生し、火災事故まで発展。製造工程の停止や市場からの信頼低下により事業環境が悪化。頻発する漏洩により社外・環境への影響が生じたことによる操業停止   漏洩・火災など重大な防災事故の未然防止に向けた各所の対応検証・診断と防災マネジメントの見直し   3   2   短期   6   ● 環境   気候変動(移行リスク)   環境規制や情報開示義務、顧客からのCO2削減要請への対応遅れにより、顧客喪失、投資家離れが発生   グローバルの規制動向モニタリングを継続、遅延なく対応   1   2   中~長期   2   - 社会   サプライチェーン人権   規制強化への対応不備や人権侵害の発覚により、レピュテーション低下、顧客喪失、訴訟、人財流出が発生   外部リスクアセスメント(サーベイ)に基づくハイリスク事業の課題対応とモニタリング   2   1   中期   2   - (注) 影響度、発生確率を各1~3の3段階で評価。重大リスクの内、影響度×発生確率で評価されるリスク評価6点以上を「重点管理リスク」として特定(「発生時期」は「発生確率」にも含まれる概念のため参考扱い)
経営成績の分析 (MD&A)7,937字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において帝人グループが判断したものです。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 2025年度の世界経済は、地政学的リスクの継続や通商・産業政策を巡る不確実性が引き続き高い水準で推移する中、金融政策や需要動向の違いを背景に、地域間で景況感にばらつきが見られる状況が続きました。米国では、雇用環境の底堅さを背景に個人消費が堅調に推移した一方、欧州では高金利環境の長期化や外需の弱含みを受け、製造業を中心に回復の動きは限定的なものにとどまりました。また、中国においては、内需回復の遅れが引き続き景気の重しとなりました。こうした環境のもと、為替動向やエネルギー・原材料価格の変動、各国の政策動向が企業活動に影響を及ぼす状況が続いており、マクロ環境は依然として不透明感を残しています。 帝人グループは、2024年5月に「帝人グループ 中期経営計画2024–2025」を公表し、「収益性改善の完遂による基礎収益力の回復」と「事業ポートフォリオ変革」を主要課題として、各種施策を推進してきました。2025年度は、マテリアル事業領域において回復の遅れが見られたことから、抜本的なコスト構造改革を実行に移しました。また、将来の成長に向けた布石として、繊維・製品事業の中核子会社である帝人フロンティア株式会社と旭化成アドバンス株式会社との経営統合を公表し、統合に向けた準備を進めています。2026年度から始まる新中期経営計画においては、これまで進めてきた構造改革を基盤とし、「顧客起点型ビジネス」を軸とした成長戦略を実行していきます。 1)経営成績 帝人グループの当連結会計年度の経営成績は、売上収益8,732億円(前期比13.2%減)、営業損失707億円(前期 営業損失718億円)、事業利益258億円(同6.6%減)、親会社の所有者に帰属する当期損失880億円(前期 親会社の所有者に帰属する当期利益283億円)となりました。 (単位:億円) 159期 (2025年3月期)   160期 (2026年3月期)   増減額   増減率 売上収益   10,055   8,732   △1,323   △13.2% 営業損失(△)   △718   △707   11   - 事業利益   276   258   △18   △6.6% 親会社の所有者に帰属する 当期利益(△は損失)   283   △880   △1,164   - 報告セグメントごとの経営成績の概況は次のとおりです。 (単位:億円) 159期 (2025年3月期)   160期 (2026年3月期)   増減額   増減率 売 上 収 益   マテリアル   4,593   3,386   △1,207   △26.3% 繊維・製品   3,519   3,501   △19   △0.5% ヘルスケア   1,370   1,386   16   1.2% その他   573   460   △113   △19.7% 合計   10,055   8,732   △1,323   △13.2% 事 業 利 益   マテリアル   60   1   △59   △98.0% 繊維・製品   178   171   △7   △4.2% ヘルスケア   57   134   77   136.0% その他   71   46   △25   △35.6% 消去又は全社   △90   △94   △4   - 合計   276   258   △18   △6.6% 2)財政状態 当期末の資産合計は、前期末に比べ1,412億円減少し、9,201億円となりました。帝人ナカシマメディカル株式会社(以下、帝人ナカシマメディカル)及びTeijin Automotive Technologies NA Holdings Corp.(以下、TAT)株式の譲渡により売却目的で保有する資産が減少したほか、償却ならびに多額の減損により有形固定資産や無形資産が減少しました。 負債合計は、前期末に比べて712億円減少し、5,515億円となりました。帝人ナカシマメディカル及びTAT株式の譲渡により売却目的で保有する資産に直接関連する負債が減少したほか、借入金の返済により減少しました。 資本合計(非支配持分を含む)は、多額の減損損失の計上等により、前期末に比べて699億円減少し、3,686億円となりました。 これらの結果、D/Eレシオは0.92倍、親会社所有者帰属持分比率は39.6%となりました。(前期末 D/Eレシオ0.9倍、親会社所有者帰属持分比率40.6%) なお、当期末のBS換算レートは、160円/米ドル、183円/ユーロ、1.15米ドル/ユーロ(前期末150円/米ドル、162円/ユーロ、1.08米ドル/ユーロ)となっています。 ② キャッシュ・フローの状況 当期の営業活動によるキャッシュ・フローは、減損損失や減価償却費等の非資金性費用を除いた利益等により、合計で987億円の収入(前期は698億円の収入)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資の実施等により、390億円の支出(前期は525億円の収入)となりました。 この結果、営業活動に投資活動を加えたフリー・キャッシュ・フローは597億円の収入(前期は1,224億円の収入)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の増加があった一方、長期借入金の返済や配当の支払により、733億円の支出(前期は1,345億円の支出)となりました。 これらの結果、現金及び現金同等物に係る換算差額等も加え、当期における最終的な現金及び現金同等物の減少額は31億円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 帝人グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その形態、単位等は必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製品も多いため、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしていません。 このため生産、受注及び販売の状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 1)経営成績」における各報告セグメントの経営成績に関連付けて示しています。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容等 経営者の視点による帝人グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 帝人グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方針に関する記載」(以下、「連結財務諸表規則」という。)第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」及び「4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載のとおりです。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 1) 経営成績等 a. 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 帝人グループの当期の経営成績は、売上収益が前期比で13.2%減の8,732億円となり、事業利益(注)は同6.6%減の258億円となりました。また、アラミド事業やヘルスケア事業での減損損失の計上等により営業損失は707億円(前期は718億円の営業損失)、親会社の所有者に帰属する当期損失は880億円(前期は283億円の当期利益)となりました。セグメント毎の事業利益は、マテリアル事業領域では、競争激化やアラミド事業での大型定修の影響により減益となりました。繊維・製品事業では、概ね販売量は堅調に推移したものの、若干の減益となりました。ヘルスケア事業では、在宅医療機器のレンタル台数の増加およびライセンス対価収入等により増益となりました。 その結果、収益性を示すROEは△22.1%、ROICは2.6%となり、キャッシュ創出力を示すEBITDAは861億円となりました。 (注)事業利益は、営業利益に持分法による投資損益を加算し、非経常的な損益(持分法による投資損益のうち金融損益や減損損失等の非経常的な損益を含む)を除いて算出しています。 当期におけるセグメントごとの経営成績は次のとおりです。 マテリアル事業領域   :[売上収益 3,386億円(前期比 26.3%減)、事業利益 1億円(同 98.0%減)、EBITDA 207億円(同 118億円減)] 複合成形材料事業の収益性の改善およびアラミド事業における減損処理に伴う償却費減少等が収益に寄与しました。一方、アラミド事業での大型定修影響や炭素繊維での販売量減少に伴う操業度悪化の他、競争環境の激化による販売価格の低下等の影響を受けました。こうした状況を踏まえ、アラミド事業および炭素繊維事業では抜本的な収益改善に向けコスト構造改革を進めています。 売上収益は3,386億円と前期比1,207億円の減収(26.3%減)、事業利益は1億円と前期比59億円の減益(98.0%減)となりました。EBITDAは前期比118億円減の207億円となり、ROICは0%となりました。 アラミド事業では、主力のパラアラミド繊維「トワロン」において、欧州の自動車市場の回復遅れや、防弾防護用途における顧客のプロジェクト遅延等が影響しました。産業用途での拡販により販売量は増加しましたが、価格競争が厳しさを増している光ファイバー向け用途の比率が高まり、販売構成が悪化しました。加えて、第1四半期の大型定修等による操業度低下もあり、第2四半期末に計上した減損による償却費減少影響が下期に発現したものの、前期比では増収・減益となりました。アラミド事業は、現在実行中の抜本的なコスト構造改革により、早期に基礎収益力を回復させることを目指しています。 樹脂事業では、主力のポリカーボネート樹脂において、中国景気の低迷や競争環境の激化が継続しましたが、販売量は堅調に推移しました。原料価格の低下に伴い、販売価格が低下しましたが、スプレッドは概ね横ばいとなりました。結果、前期比では減収となったものの、コスト改善を背景に増益となりました。 炭素繊維事業では、航空機向け用途におけるサプライチェーン上の制約の継続、産業用途では、欧州経済の低迷や競争環境の激化により、販売量が減少し、操業度が低下しました。また、汎用品を中心とした販売価格の低下が継続し、前期比減収・減益となりました。炭素繊維事業においても、収益力の改善に向け、米国工場の一時休止を含む抜本的なコスト構造改革を実行しています。 複合成形材料事業では、北米事業における収益性の改善および前年度の減損に伴う償却費減少等が収益に寄与しました(北米事業は、2025年7月1日に株式譲渡完了)。欧州では、自動車市場の減速を受け、一部車種での需要減により販売量が減少しました。結果、前期比減収・増益となりました。 マテリアル事業領域の事業利益の増減分析(前期比)は以下のとおりです。 繊維・製品事業   :[売上収益 3,501億円(前期比 0.5%減)、事業利益 171億円(同 4.2%減)、EBITDA 249億円(同 6億円減)] 衣料繊維分野、産業資材分野ともに堅調な販売を維持しましたが、前期比では若干の減収・減益となりました。 売上収益は3,501億円と前期比19億円の減収(0.5%減)、事業利益は171億円と前期比7億円の減益(4.2%減)となりました。EBITDAは前期比6億円減の249億円となり、ROICは8%となりました。 衣料繊維分野では、北米向けテキスタイルや国内向け衣料品の販売が好調に推移するとともに、中国における素材・製品の販売も業績に大きく貢献しました。産業資材分野では、自動車関連用途で需要回復遅れの影響がありましたが、各種フィルター向けのポリエステル短繊維やテレビ通販での生活雑貨の販売が好調を維持しました。 また、持続的な成長と企業価値の最大化を目的として、帝人フロンティア(株)と旭化成アドバンス(株)との経営統合の準備を進めています。 繊維・製品事業の事業利益の増減分析(前期比)は以下のとおりです。 ヘルスケア事業   :[売上収益 1,386億円(前期比 1.2%増)、事業利益 134億円(同 136.0%増)、EBITDA 392億円(同 45億円増)] 在宅医療機器分野では、レンタル台数が堅調に推移しました。一方で、医薬品分野では、ライセンス対価収入が収益貢献したものの、後発医薬品の浸透、薬価改定等の影響を受けました。 売上収益は1,386億円と前期比16億円の増収(1.2%増)、事業利益は134億円と前期比77億円の増益(136.0%増)となりました。EBITDAは前期比45億円増の392億円となり、ROICは7%となりました。 在宅医療機器分野では、在宅持続陽圧呼吸療法(CPAP)市場において、検査数の増加に伴い新規処方件数の拡大が継続し、レンタル台数は堅調に増加しました。また、在宅酸素療法(HOT)市場もレンタル台数は堅調に推移し、2023年上市の携帯型酸素濃縮装置のレンタル台数が増加しました。 医薬品分野では、複数のライセンス対価収入が収益に貢献しました。一方、後発品の浸透加速および長期収載品を中心とした2025年4月の薬価改定が影響しました。また、2025年11月には、副甲状腺機能低下症治療剤「ヨビパス」を上市しました。 また、糖尿病治療剤の販売権減損処理に伴う償却費減、および事業構造転換の推進に伴う固定費削減効果が発現しました。 ヘルスケア事業の事業利益の増減分析(前期比)は以下のとおりです。 その他   :[売上収益 460億円(前期比 19.7%減)、事業利益 46億円(同 35.6%減)] 売上収益は460億円と前期比113億円の減収(19.7%減)、事業利益は46億円と前期比25億円の減益(35.6%減)となりました。 電池部材・メンブレン分野は、堅調な販売により安定的に収益を確保しました。 再生医療分野はCDMO事業の立上げが順調に進展しました。埋込医療機器分野では、帝人メディカルテクノロジー(株)が営む吸収性骨接合材等の事業が着実に伸長しました。また、人工関節等の事業を営んでいた帝人ナカシマメディカル(株)は株式売却により連結対象から外れました。 その他の事業利益の増減分析(前期比)は以下のとおりです。 b. 財政状態及びキャッシュ・フローの状況 当連結会計年度の財政状態、キャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 2)財政状態、② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 (帝人グループの資本の財源及び資金の流動性について) 帝人グループの資金需要の主なものは、製品製造のための原材料等の購入、製造費、販売費やサービス提供費用等の運転資金需要に加え、設備投資や研究開発活動費等の投資があります。これらに必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用、金融機関からの借入及び社債発行等により資金調達を行っているほか、複数の金融機関とのコミットメントライン契約や当座貸越枠を含む十分な借入枠を有しています。このように、帝人グループの事業運営に必要な運転資金や投資資金の調達に関しては問題なく実施可能と認識しており、高水準で維持している現預金も含め、緊急時の流動性を確保しています。 また、帝人グループではグループ内余剰資金を活用するため、日米欧中の各拠点におけるキャッシュ・マネジメント・システムおよび日米欧間のグローバル・キャッシュ・マネジメント・システムを導入し、資金効率の向上に努めています。資金調達にあたっては、D/Eレシオ0.9を目安に財務体質の健全性を維持しながら、資金需要の見通しや金融情勢に応じて最適な手段を選択しています。なお、資金調達コストの低減に努める一方、設備投資に対応する借入の大部分については長期調達するとともに、過度に金利変動リスクに晒されないよう金利スワップ等の手段を活用し、固定化しています。 2) 経営成績に重要な影響を与える要因 経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 3) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2025年度は、アラミド事業及び炭素繊維事業について、低調な欧州経済の継続、北米通商政策に起因するユーロ高・ドル安等の外部環境の変化、競合の生産能力拡大による需給バランス軟化及び価格下落圧力の影響を受け、抜本的なコスト構造改革を開始しました。また、薬価改定や後発品の浸透加速の影響を受けたヘルスケア事業の医薬品ビジネスについては、希少疾患・難病領域への絞り込みを進めてまいりました。 その結果、アラミド事業及びヘルスケア事業における減損損失の計上などの影響により、ROEは△22.1%、事業利益ROICは2.6%、事業利益は258億円となり、このような状況を背景とし、当社経営に対する市場評価の一つであるPBR(Price Book-value Ratio: 株価純資産倍率)が1倍割れの状況にあります。 また、各種指標の実績と目標は以下のとおりです。 第160期 (2026年3月期)   見通し (2027年3月期) ROE(%)   △22.1   12 ROIC(%)   2.6   3 事業利益(億円)   258   300 (注)各指標はいずれも当社連結ベースの財務数値を用いて算出しています。 ・ROE:親会社の所有者に帰属する当期利益/期首・期末平均親会社の所有者に帰属する持分 ・ROIC:税引後事業利益/期首・期末平均投下資本 ※投下資本・・・資本+有利子負債 ・事業利益:営業利益に持分法による投資損益を加算し、非経常的な損益(持分法による投資損益のうち金融損益や減損損失等の非経常的な損益を含む)を除いて算出しています。 2026年度は、2026年5月に公表した「帝人グループ 中期経営計画2026-2028」のとおり、①顧客起点型ビジネスでの確かな利益成長、②構造改革による質の高い収益基盤の確立、③顧客起点型ビジネスを支える経営基盤の強化を3つの主要課題として掲げ、顧客起点型ビジネスを軸とする確かな成長の実現に向けて、各種施策を進めてまいります。2026年度は、ROEは12%、事業利益ROICは3%、事業利益は300億円を予想しており、今中期経営計画の最終年度である2028年度に掲げるROE8%、事業利益600億円の達成に向けた初年度として、着実な収益の達成を目指してまいります。

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開示資料

出典

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