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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

カネカ

KANEKA CORPORATION4118 · Prime · 化学

塩ビ樹脂からバイオ医薬まで手掛ける化学系総合企業。4つのソリューションユニットで社会課題に対応

概要

カネカは、塩化ビニル樹脂や変成シリコーンポリマーなどの基礎化学品から、太陽電池用エンカプセラント、医療機器、コエンザイムQ10まで幅広い製品を手がける総合化学メーカーである。2026年3月期の連結売上高は8116億円、従業員数1万1762人。材料、快適生活、ヘルスケア、栄養の4セグメントで構成され、高齢化社会向け事業に注力している。

4つの事業セグメントと売上高の内訳

カネカは報告セグメントとしてMaterial Solutions、Quality of Life Solutions、Health Care Solutions、Nutrition Solutionsの4つを設けている。2026年3月期のセグメント別売上高はMaterialが327,235百万円、Quality of Lifeが194,340百万円、Health Careが82,975百万円、Nutritionが205,977百万円。営業利益ではHealth Careが14,840百万円(前期比10.7%増)、Nutritionが13,712百万円(同4.9%増)と成長し、先端事業の収益構成比率は53%に達した。主力のMaterialは売上高・利益ともに減少したが、第4四半期には海外需要が回復している。

38の国と地域に広がるグローバル拠点

カネカグループは国内に昭和化成工業、龍田化学、セメダインなど多数の子会社を持ち、海外ではベルギー、マレーシア、シンガポール、米国、中国などに生産・販売拠点を置く。カネカベルギーN.V.、カネカノースアメリカLLC、カネカマレーシアSdn.Bhd.などが主要な海外子会社であり、欧州、北米、アジアで地域統括会社を設立している。現地化を進め、「Think Global, Act Local」の精神でグローバルネットワークを活用した事業展開を行っている。

ライフサイエンス領域へのシフトとR2Bの加速

カネカは経営方針として、化学を基盤に環境・エネルギー、食糧、健康の3分野で社会課題解決を目指す。特にライフサイエンス領域に重点を置き、生分解性バイオポリマー「Green Planet」、ゲノム編集技術、バイオ医薬品、再生・細胞医療、有機酪農乳製品などに投資している。研究開発とビジネスを結ぶ「R2B」を加速し、新製品の事業化スピードと規模を向上させている。2025年度には先端事業の収益比率が50%を超えた。

環境対応素材とサステナビリティへの貢献

カネカは生分解性バイオポリマー、変成シリコーンポリマー、発泡断熱材など環境負荷低減に寄与する素材を提供する。スチレン系発泡樹脂は住宅断熱材として省エネに貢献し、太陽電池モジュール用部材や住宅用蓄電池「ソーラーサーキット工法」は創蓄エネルギーの普及を支える。また、機能性肥料・飼料事業を通じて食料生産を支援し、有機酪農製品も展開している。これらの取り組みはESG経営「Wellness First」の一環である。

業界の中での役割は総合化学メーカー(素材・ヘルスケア・食品の多角化)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
8,116億円
営業利益
329億円
営業利益率
4.1%
純利益
310億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2017/3
事業売上構成比利益利益率
食品1,473億円26.9%45億円3.1%
機能性 樹脂1,107億円20.2%148億円13.4%
化成品966億円17.6%74億円7.7%
発泡樹脂 製品643億円11.7%58億円9.0%
ライフ サイエンス558億円10.2%117億円21.0%
合成繊維、その他380億円6.9%108億円28.4%
エレクトロ ニクス356億円6.5%-12億円-3.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01素材(Material Solutions Unit)主力

塩化ビニル樹脂・か性ソーダなどの基礎化学品、変性シリコーンポリマー(建築用シーリング材等)、生分解性バイオポリマー、エポキシマスターバッチなどを供給。社会インフラ・モビリティ分野の軽量化・環境対応に貢献。

主な製品・サービス4
一般用塩化ビニル樹脂
建材・電線被覆等に広く使われる汎用樹脂。
変成シリコーンポリマー
建築用シーリング材や接着剤の原料。耐候性・接着性に優れる。
生分解性バイオポリマー
植物由来で生分解性を持つ環境配慮型プラスチック。
モディファイヤー
樹脂の耐衝撃性等を向上させる添加剤。

02快適生活(Quality of Life Solutions Unit)準主力

住宅断熱材(発泡樹脂・外断熱工法)、太陽電池・住宅用蓄電池、ポリイミドフィルム(電子基板)、アクリル系合成繊維などを提供。省エネ・スマート住宅や情報化社会に貢献。

主な製品・サービス4
スチレン系発泡樹脂・成型品
住宅断熱材や緩衝材に使用。軽量で断熱性が高い。
ポリイミドフィルム
耐熱性・絶縁性に優れた電子材料。フレキシブル基板等に使用。
太陽電池
住宅用太陽光発電モジュール。
アクリル系合成繊維
衣料用・産業用のアクリル繊維。

03ヘルスケア(Health Care Solutions Unit)準主力

医療機器(カテーテル等)、低分子医薬品原料・API、バイオ医薬品(医薬品受託製造)を提供。医療・介護分野でデバイスと医薬の融合を推進。

主な製品・サービス3
医療機器
血管内治療用カテーテル等の医療デバイス。
低分子医薬品原料・API
医薬品の有効成分(原薬)および中間体。
バイオ医薬品
抗体医薬等のバイオテクノロジーを用いた医薬品。

04栄養(Nutrition Solutions Unit)副次

機能性食品素材(補酵素Q10等)、乳酸菌、マーガリン・ショートニング、パン酵母、香辛料、機能性肥料・飼料などを提供。健康増進と食料生産支援に貢献。

主な製品・サービス3
機能性食品素材
サプリメントや健康食品向け原料(コエンザイムQ10など)。
乳酸菌
プロバイオティクス向け乳酸菌素材。
マーガリン・ショートニング
製菓製パン用油脂製品。

製品と技術

高機能樹脂材料:変成シリコーンポリマーとポリイミドフィルム

変成シリコーンポリマーは、カネカが1979年に製造を開始した建築用シーリング材や接着剤の原料である。耐候性と接着性に優れ、日本の建築業界で広く採用され、海外でも需要が拡大している。ポリイミドフィルムは1984年に開発された超耐熱性材料で、フレキシブルプリント基板や半導体製造工程で不可欠な絶縁部材として高いシェアを持つ。これらの高機能樹脂は電子情報産業や建築分野で独自のポジションを築いている。

ヘルスケア事業:医療機器とコエンザイムQ10

カネカは1986年から医療機器の製造を開始し、血管内治療用カテーテルを中心に製品を展開している。子会社カネカメディックスを通じて病院向けに供給し、アジアや米国でも販売地域を拡大中。一方、1977年に製造を始めたコエンザイムQ10(ユビデカレノン)は、医薬品バルクとして世界的に認知され、健康食品原料としても販売されている。近年ではバイオ医薬品の受託製造にも注力し、再生・細胞医療分野への投資を進めている。

環境配慮型素材:生分解性バイオポリマーと発泡断熱材

生分解性バイオポリマー「Green Planet」は、植物由来で土壌中で微生物分解される環境配慮型プラスチックである。カネカが独自に開発し、包装材や農業用マルチフィルムなどに用途を拡大している。一方、スチレン系発泡樹脂と押出ボードは住宅の断熱材として省エネに貢献。さらに「ソーラーサーキット工法」は外断熱と太陽光発電を組み合わせたスマート住宅システムで、創エネと省エネを両立している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

高機能化学品とライフサイエンスで中位に

同社は化学業界において、高機能化学品やライフサイエンス分野を中核に据え、多角化した事業ポートフォリオを構築している。競合となる東洋紡やクラレが繊維や樹脂、機能材料で強みを持つ一方、同社は医薬・食品・電子材料など幅広い領域を手がけ、特定分野への過度な依存を避けている。売上高は8000億円前後で推移し、営業利益率は5%前後からやや低下傾向にある。原材料価格の高騰や需要変動の影響を受けやすく、収益性の改善が課題である。また、海外展開や新規事業の成長が限定的で、国内市場の成熟化に対応した成長戦略が求められる。同業他社と比較して規模は中位であり、差別化と効率化の両立が重要となる。

強み

  • 化学品、医薬、食品など多分野で展開し、特定市場の変動リスクを分散。
  • 独自技術で高付加価値製品を生み出し、他社との差別化を図る。
  • 年間8000億円超の売上を維持し、業界内で一定の存在感を示す。
  • ヘルスケア関連で成長が期待され、新たな収益源として貢献する。

課題

  • 直近で営業利益率が低下しており、コスト構造の見直しが急務。
  • 原油や素材の値上がりが収益を圧迫し、価格転嫁が十分に進まない。
  • 需要が頭打ちとなる中、海外展開や新規事業で成長機会を見出す必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字がカネカ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14401ADEKA4,806億円16.7倍
24631DIC4,714億円8.3倍
35301東海カーボン4,076億円20.4倍
44114日本触媒3,986億円23.7倍
54202ダイセル3,944億円38.1倍
64118カネカ3,887億円12.4倍
77966リンテック3,878億円20.2倍
84208UBE3,740億円14.3倍
93401帝人3,497億円
104272日本化薬3,320億円12.9倍
114061デンカ2,862億円17.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

1949年創業と塩化ビニル樹脂の量産開始

カネカは1949年9月に設立され、同年10月に東京証券取引所に上場した。1950年7月に塩化ビニル樹脂の製造を開始し、以後この素材を核に事業を成長させた。1953年にはショートニングと塩ビコンパウンドの製造を開始し、化学と食品の両領域に進出。この時期に基礎化学品と食品素材の両方を手がける複合化学メーカーの原型が形成された。

1950年代後半から1960年代の多角化:繊維・食品・樹脂添加剤

1957年7月にアクリル系合成繊維「カネカロン」の製造を開始し、繊維事業に参入。1961年には高級製菓用油脂、1964年にはモディファイヤー(樹脂改質剤)、1965年には発泡スチレン樹脂、1967年には塩ビ系特殊樹脂と、次々に新製品を投入した。これにより樹脂加工、食品、繊維の三本柱を確立し、単なる原料メーカーから応用製品にまで手を広げる基盤を築いた。

1970年代:鹿島工場竣工と海外拠点の創設

1970年11月に鹿島工場が竣工し、塩化ビニル樹脂などの生産能力を大幅に拡大。同年12月にはカネカベルギーN.V.を設立し、初の海外生産拠点とした。1973年には発泡ポリオレフィンと複合磁性材料の製造を開始し、新たな機能性材料分野に進出。同年、香辛料メーカーであるサンスパイスを子会社化し食品事業も強化した。海外展開と新素材開発が同時に進んだ decade である。

1970年代後半から1980年代:医薬品・電子材料への展開

1974年に栃木カネカを設立し医薬品バルク(原薬)の製造を開始。1977年にはコエンザイムQ10(ユビデカレノン)の生産を始め、後のヘルスケア事業の核となる技術を獲得した。1979年には変成シリコーンポリマーの製造を開始し建築材料分野に参入。1982年にカネカテキサスCorp.、1984年には超耐熱ポリイミドフィルムの製造を開始し、電子材料市場で独自の地位を築いた。

1990年代:グローバルネットワークの拡充と子会社化

1986年に医療機器の製造を開始し、1993年にカネカメディックスを設立して医療事業を本格化。1994年にはカネカファーマヨーロッパN.V.、カネカマレーシア、カネカエペランなど複数の海外子会社を設立し、アジア・欧州での事業基盤を拡大した。同時に太陽油脂や昭和化成工業を子会社化し、グループ経営を強化。カネカソーラーテックを設立し太陽電池事業にも本格参入した。

年表27件を開く

1940年代

  • 1949年9月創業会社設立
  • 1949年10月上場東京証券取引所等に上場

1950年代

  • 1950年7月塩化ビニル樹脂の製造開始
  • 1953年2月ショートニングの製造開始
  • 1953年4月塩ビコンパウンドの製造開始
  • 1957年7月アクリル系合成繊維「カネカロン」の製造開始

1960年代

  • 1961年12月高級製菓用油脂の製造開始
  • 1964年6月モディファイヤーの製造開始
  • 1965年7月発泡スチレン樹脂の製造開始
  • 1967年6月塩ビ系特殊樹脂の製造開始

1970年代

  • 1970年4月押出法発泡ポリスチレンボードの製造開始
  • 1970年11月鹿島工場竣工
  • 1970年12月海外子会社カネカベルギーN.V.設立
  • 1973年10月ビーズ法発泡ポリオレフィンの製造開始
  • 1973年10月複合磁性材料の製造開始
  • 1973年12月M&A㈱サンスパイス(現・㈱カネカサンスパイス)に資本参加し子会社化、香辛料の製造開始
  • 1974年10月子会社栃木カネカ㈱設立 医薬品バルクの製造開始
  • 1977年10月医薬品バルク ユビデカレノン(コエンザイムQ10)の製造開始
  • 1978年10月耐候性MMA系フィルムの製造開始
  • 1979年1月海外子会社カネカシンガポールCo.(Pte) Ltd.設立
  • 1979年2月変成シリコーンポリマーの製造開始

1980年代

  • 1982年5月海外子会社カネカテキサスCorp.設立
  • 1983年4月医薬品中間体の製造開始
  • 1984年10月超耐熱ポリイミドフィルムの製造開始
  • 1986年4月医療機器の製造開始

1990年代

  • 1993年9月子会社㈱カネカメディックスを設立
  • 1994年10月M&A海外子会社カネカファーマヨーロッパN.V.(現・カネカメディカルヨーロッパN.V.)設立 液晶関連製品の製造開始 海外子会社カネカマレーシアSdn.Bhd.設立 海外子会社カネカエペランSdn.Bhd.設立 海外子会社カネカハイテックマテリアルズInc.設立 太陽油脂㈱に追加出資し子会社化 昭和化成工業㈱に追加出資し子会社化 子会社カネカソーラーテック㈱設立 海外子会社カネカペーストポリマーSdn.Bhd.設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • GHG排出量削減率2030年まで30%削減
  • カーボンニュートラル達成2050年まで実現

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    パーパス経営による社会課題解決

    環境・エネルギー、食糧、健康の3領域で技術革新と社会実装を推進し、革新的素材によるソリューションを提供することで持続可能な社会に貢献する。

  2. 02

    ハイブリッド経営による事業ポートフォリオ変革

    異質な技術・事業領域を組み合わせた新結合(ハイブリッド経営)によりユニークなソリューションを創出し、社会課題解決と事業変革を加速する。

  3. 03

    R2B+Pによる研究開発とビジネスの融合

    研究開発から事業化への流れ(Research to Business)とものづくり(Production)を一体化し、新製品の事業化スピードと規模を向上させる。

  4. 04

    ライフサイエンス領域への重点シフト

    生分解性ポリマー、ゲノム編集、バイオ医薬品、再生医療など「バイオものづくり」技術を活かし、ライフサイエンス領域でポートフォリオ変革を推進する。

  5. 05

    グローバル展開とDX・カーボンニュートラル

    現地拠点を活かしたグローバル事業を展開し、AI・DXで競争力を強化。2030年までにGHG排出量30%削減、2050年カーボンニュートラルを目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で11,762人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は824万円で、9期前と比べて+9.4%平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月9,666
2018年3月10,234
2019年3月75340.017.010,571
2020年3月76540.017.011,013
2021年3月73441.017.011,272
2022年3月75541.017.011,335
2023年3月77341.017.011,545
2024年3月79741.017.011,544
2025年3月81341.017.011,512348
2026年3月82441.016.011,762280

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率93.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社33(国内 18 / 海外 15、うち連結子会社 22) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
高砂工業所 — 兵庫県高砂市1,079億円
Material、 Quality of Life、 Health Care、 Nutrition
本社工場 — ベルギー アントワープ272億円
Material、 Quality of Life
鹿島工場 — 茨城県神栖市195億円
Material、 Quality of Life
滋賀工場 — 滋賀県大津市185億円
Quality of Life
大阪工場 — 大阪府摂津市181億円
Material、 Quality of Life、 Health Care
本社工場 — 米国 テキサス162億円
Material、 Quality of Life、 Nutrition
本社工場 — ベルギー リエージュ136億円
Health Care
本社工場 — 兵庫県豊岡市109億円
Quality of Life
本社工場 — マレーシア パハン9,728百万円
Material
苫東工場 — 北海道苫小牧市7,999百万円
Health Care
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    カネカヨーロッパホールディングカンパニーN.V.
    ベルギー ザベンテム · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネカベルギーN.V.
    ベルギー アントワープ · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 海外
    カネカアメリカズホールディングInc.
    米国 テキサス · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネカノースアメリカLLC
    米国 テキサス · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネカマレーシアSdn.Bhd.
    マレーシア パハン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    鐘化企業管理(上海)有限公司
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネカペーストポリマー Sdn.Bhd.
    マレーシア パハン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネカMSマレーシアSdn.Bhd.
    マレーシア パハン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネカエペランSdn.Bhd.
    マレーシア パハン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    鐘化(蘇州)緩衝材料有限公司
    中国 江蘇省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネカアピカルマレーシアSdn.Bhd.
    マレーシア パハン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    青島海華繊維有限公司
    中国 山東省 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社21社を開く
  • カネカイノベイティブファイバーズSdn.Bhd.マレーシア パハン100%
  • カネカシンガポールCo.(Pte)Ltd.シンガポール100%
  • カネカユーロジェンテックS.A.ベルギー リエージュ100%
  • AB-Biotics, S.A.スペイン バルセロナ88%
  • EndoStream Medical Ltd.イスラエル オール・アキヴァ97%
  • 龍田化学㈱茨城県 古河市94%
  • 昭和化成工業㈱埼玉県 羽生市71%
  • 東武化学㈱茨城県 常総市75%
  • セメダイン㈱東京都 品川区100%
  • ㈱羽根愛知県 名古屋市100%
  • カネカケンテック㈱東京都 千代田区100%
  • ㈱カネカソーラーサーキットの お家東京都 港区100%
  • カネカフォームプラスチックス㈱東京都 文京区100%
  • カネカソーラーテック㈱兵庫県 豊岡市100%
  • ㈱カネカメディックス大阪府 大阪市100%
  • ㈱大阪合成有機化学研究所兵庫県 西宮市100%
  • カネカユアヘルスケア㈱東京都 港区100%
  • カネカ食品㈱東京都 新宿区100%
  • ㈱カネカサンスパイス大阪府 大阪市100%
  • 太陽油脂㈱神奈川県 横浜市74%
  • ㈱カネカ北海道北海道 札幌市100%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/バイオものづくり技術によるCO2を直接原料としたカーボンリサイクルの推進有用微生物の開発を加速する微生物等改変プラットフォーム技術の高度化、CO2を原料に物質生産できる微生物等の開発・改良、CO2を原料に物質生産できる微生物等による製造技術等の開発・実証CO2からの微生物による直接ポリマー生産技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-07-12
    35.9億円
  • 調達
    太陽光発電主力電源化推進技術開発/太陽光発電の新市場創造技術開発/移動体用太陽電池の研究開発(次世代モジュール技術開発)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-09-08
    3億円
  • 調達
    太陽光発電主力電源化推進技術開発/太陽光発電の新市場創造技術開発/壁面設置太陽光発電システム技術開発(壁面設置太陽電池モジュール(非開口部、開口部)の開発)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-09-04
    2.9億円
  • 調達
    太陽光発電主力電源化推進技術開発太陽光発電の新市場創造技術開発多接合型等を対象とした太陽電池の開発(高出力両面発電型多接合太陽電池の開発)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-09-28
    1.4億円
  • 調達
    太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト太陽光発電システム効率向上技術の開発新建材一体型モジュール+高耐久化によるBOSコストの削減
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-08-22
    1.1億円
  • 調達
    太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト太陽光発電システム効率向上技術の開発内部反射型効率向上・規格化壁面設置太陽光発電システムの開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-08-22
    9,638万円
  • 調達
    カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発産業用物質生産システム実証Bacillus属細菌による抗菌環状リポペプチド生産システム実証
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-08-27
    3,958万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラム新産業・革新技術創出に向けた先導研究プログラム微生物合成ブロック共重合体の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-07-17
    3,429万円
  • 調達
    クリーンエネルギー分野における革新的技術の国際共同研究開発事業/革新的バイオプロセス技術開発/糖原料からの次世代ポリ乳酸の微生物生産技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-02-25
    2,255万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム易分解・軽量高剛性・低環境負荷サステナブルPVモジュール開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-07-19
    1,936万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は8,116億円営業利益329億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.5%、利益が-18.0%。

売上高
+0.5%
8,116億円
営業利益
-18.0%
329億円
純利益
+22.5%
310億円
営業利益率
4.1%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高8,200億円8,116億円
営業利益360億円329億円
純利益315億円310億円
1株あたり配当¥210¥210

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,230億円、営業利益は149億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+22.1%、営業利益は+166.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,88741
2024年1Q1,827563.142
2024年2Q1,874703.747
2024年3Q1,946904.645
2024年4Q1,97698
2025年2Q3,9601914.8102
2025年4Q4,1122105.1151
2026年2Q3,9741503.8110
2026年4Q4,1421794.3200
2027年1Q2,2301496.789

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は4,765億円から8,116億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は4.1%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4,76516393
2014年3月5,248260137
2015年3月5,522248180
2016年3月5,552330210
2017年3月5,482274205
2018年3月5,961328216
2019年3月6,210313222
2020年3月6,015202140
2021年3月5,774221158
2022年3月6,915408265
2023年3月7,558324230
2024年3月7,623292232
2025年3月8,0724013295.0253
2026年3月8,1163292894.1310

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高8,116億円のうち、営業利益として残るのは329億円4.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は310億円、売上の3.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金72.2%5,860億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.7%1,927億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.1%329億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
27.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.2pt
4.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.6pt
3.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.5pt
6.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが501億円、投資CFが−261億円で、差し引きのフリーCFは240億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は489億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月328−32938−1317
2014年3月339−38759−48338
2015年3月336−382−8−46280
2016年3月597−408−36189432
2017年3月481−364−136117410
2018年3月498−388−54110474
2019年3月411−472−10−61400
2020年3月400−418−5−18376
2021年3月740−432−219308464
2022年3月341−396−11−55407
2023年3月287−420124−133407
2024年3月619−588−1531433
2025年3月413−550145−137446
2026年3月501−261−200240489

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は9,592億円。このうち返さなくてよい自己資本が5,217億円で、自己資本比率は52.0%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4,8452,7042,14153.8
2014年3月5,2012,8512,35052.8
2015年3月5,5803,0922,48853.5
2016年3月5,7733,0872,68650.6
2017年3月5,9293,2162,71351.5
2018年3月6,3983,4662,93251.0
2019年3月6,5963,6072,98951.1
2020年3月6,5333,5412,99250.7
2021年3月6,6743,8102,86453.5
2022年3月7,2704,1223,14853.3
2023年3月7,8264,3643,46253.3
2024年3月8,7024,7443,95852.1
2025年3月9,2014,9244,27751.2
2026年3月9,5925,2174,37552.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
510億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,593億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1,108億円
在庫として抱えている分
負債合計
4,375億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中57位あたり、逆に低いのは営業利益率203社中158位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.4%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
4.0%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
52.0%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.6%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.4%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥6,170で、1年前と比べて+46.2%過去52週の値幅のなかでは84%の位置にある。

¥6,170-2.7%1ヶ月+8.4%1年+46.2%時価総額3,887億円
過去52週の値幅
安値¥4,082高値¥6,570

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.4倍
PER (会社予想)11.8倍
PBR0.73倍
配当利回り3.40%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に6185円と、前日比+0.88%で続伸。1ヶ月では+6.05%と上昇基調で、25日線(5910.52円)を約4.6%上回っています。75日線(5644.29円)も上回り、中期的なトレンドは良好です。52週高値6570円に近づいており、高値更新が視野に入ります。RSIは71.52と買われ過ぎの手前で、過熱感は徐々に意識されます。8月14日には出来高が91万株と急増し、その後も20万株前後と高水準を維持しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

予想PER11.8倍、実績12.38倍は業界平均17.74倍を大きく下回り割安。PBR0.74倍は業界平均1.41倍の約半分で顕著な割安。ROE6.4%はまずまずで、配当利回り3.4%は業界平均2.66%を上回る。配当性向43.3%と安定。業績は順調に推移しており、収益力に見合わない低評価と判断。ただし化学業界の成長鈍化リスクには留意。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.4倍17.8倍
PER (予想)11.8倍
PBR0.73倍1.41倍
ROE6.4%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、成長分野への投資が収益改善につながるかどうか。強気派は、太陽電池やEV関連の需要拡大と、医療食品・培養細胞といった新規事業の成長性を評価する。一方弱気派は、既存の化成品・樹脂事業の成熟による成長鈍化や、投資負担による収益圧迫を懸念する。ROEは6%程度と低く、資本効率の改善が焦点。

プラスに働く材料7
  • 高機能材料の需要拡大

    太陽電池・EV向け部材の需要が伸び、売上高は増加傾向。

  • 成長投資の成果

    医療食品や培養細胞など新規分野への投資を加速し、将来の収益源を育成。

  • PBR改善余地

    PBRは0.72倍と1倍未満で、株主還元や資本効率改善による評価向上の可能性。

  • 売上高8116億円へ3期連続増加通年影響

    売上高7623億→8072億→8116億と毎期増加し事業規模が拡大。

  • 純利益310億円へ3期連続増益通年影響

    純利益232億→253億→310億、2026/3期は前期比22.5%増。

  • 実績PER11.96倍・PBR0.72倍の割安さ継続影響

    PER11.96倍、PBR0.72倍、ROE6.4%と株価評価が低く修正余地。

  • 外国人保有比率24.97%と高い継続影響

    外国人株主比率24.97%は高く資本効率改善への圧力となる。

マイナスに働く材料7
  • 既存事業の成熟

    化成品・樹脂の需要が頭打ちで、成長の原動力に欠ける。

  • 収益性の低さ

    営業利益率は5%未満で、ROEも6%台と資本効率が低い。

  • 投資負担の懸念

    成長投資の増加が利益を圧迫する可能性がある。

  • 2026/3期営業利益329億円へ18%減通年影響

    営業利益401億円→329億円、売上高増加にもかかわらず大幅減益。

  • 営業利益率4.05%と収益性悪化通年影響

    営業利益率4.97%→4.05%、0.92ポイント低下し採算が悪化。

  • 予想PERが非開示で見通し不透明不定影響

    次期予想PERが開示されておらず業績ガイダンスの確信度が低い。

  • 株価1年上昇43.6%で調整リスク不定影響

    過去1年で43.59%上昇し短期的な過熱感による反動減に注意。

次の決算で確かめる点
高機能材料の売上高
成長分野の需要動向を確認するため。
営業利益率
収益性改善の進捗を測る指標。
ROE
資本効率の改善度合いを確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり210で、前期から+23.1%いまの株価に対する利回りは3.40%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥210
1株あたり
配当利回り
3.40%
いまの株価に対して
配当性向
43.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月9037.6
2018年3月900.09.7
2019年3月10011.137.6
2020年3月1000.094.2
2021年3月1000.084.1
2022年3月11010.025.3
2023年3月1100.035.3
2024年3月1100.040.2
2025年3月13018.246.1
2026年3月16023.143.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥210

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ21,632人。区分でいちばん多いのは金融機関43.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.5%を占め、残る49.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関52.851.143.544.344.743.6
外国法人22.222.926.626.424.325.0
個人・その他15.917.019.718.320.522.3
事業法人7.87.38.89.08.06.9
自己株式4.14.14.62.84.74.4
証券会社1.21.61.42.02.52.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.76
02日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)4.94
03株式会社三井住友銀行4.66
04明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)4.48
05株式会社三菱UFJ銀行3.48
06三井住友海上火災保険株式会社3.34
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.24
08カネカ取引先持株会2.30
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.26
10カネカ従業員持株会2.09

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1711%、1株純資産は14期で+971%。直近期のROEは6.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月287733.719.775.3
2014年3月418145.115.580.1
2015年3月548906.315.835.2
2016年3月638817.115.361.9
2017年3月629246.913.437.6
2018年3月3284,9776.816.19.7
2019年3月3395,1676.712.237.6
2020年3月2155,0824.212.194.2
2021年3月2435,4744.618.884.1
2022年3月4065,9347.18.725.3
2023年3月3506,4325.79.935.3
2024年3月3587,0695.310.740.2
2025年3月4017,4895.59.546.1
2026年3月5018,2806.49.643.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

49名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は49名。2026/3期の役員報酬は総額794百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
菅原公一代表取締役 会長798,600
藤井一彦代表取締役 社長 Business全般担当656,000
亀高真一郎取締役 副社長 Task Force「Sustainability(SX)本部」本部長兼人事・Vinyls and Chlor-Alkali Solutions Vehicle・Foam & Residential Techs Solutions Vehicle・セメダイン・原料・OLED事業開発プロジェクト・法務・Global Open Innovation企画部担当686,000
角倉護取締役 副社長 Green Planet推進部長兼 Performance Polymers (MOD) Solutions Vehicle・Performance Polymers (MS) Solutions Vehicle・E & I Technology Solutions Vehicle・研究・保安・知的財産・Physical AI Office担当678,000
木村雅昭取締役 専務執行役員 Medical Solutions Vehicle・Pharma・Performance Fibers Solutions Vehicle担当兼Kaneka US Innovation Center 代表631,000
泥克信取締役 常務執行役員662,700
榎潤取締役 常務執行役員 Foods & Agris Solutions Vehicle・Supplement・Healthy Foods Strategic Unit・内部統制・グループ会社支援担当651,300
小森敏生取締役 常務執行役員 経営企画・経理・財務・ Digital Solutions Center・物流Strategic Unit・ IR・広報・Corporate Global Center担当631,200
毛利衛取締役78
横田淳取締役79
笹川祐子取締役64
三宅宏実取締役40
残りの役員37名を開く
氏名役職年齢保有株数
石原忍監査役常勤7116,800
岸根正実監査役常勤7211,013
藤原浩監査役71
魚住泰宏監査役59
岩澤哲上級執行役員
塗靖明上級執行役員
川勝厚志常務執行役員
武岡慶樹常務執行役員
水澤伸治常務執行役員
岡部貫常務執行役員
石田修常務執行役員
石橋拓朗常務執行役員
鈴木聡常務執行役員
片山悟常務執行役員
上田正博常務執行役員
吉池悦雄常務執行役員
西村理一常務執行役員
古川直樹常務執行役員
七條勝利取締役 常務執行役員 カネカアメリカホールディングInc.取締役社長・カネカノースアメリカLLC CEO594,335
上田恭義執行役員
出口博之執行役員
大津功執行役員
山田正信執行役員
丸山竜一執行役員
石坂昌三執行役員
渡邊武雄執行役員
清水良執行役員
菅原昌信執行役員
古長玄一郎執行役員
鈴木啓司執行役員
小澤伸二執行役員
植田貴志執行役員
新開瑞穂執行役員
樫村知幸執行役員
鈴木和雄執行役員
西本裕行執行役員
中東正文60

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)811048064481
社外取締役610210217
監査役2484824

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,070字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び当社の関係会社は、ソリューション別に「Material SU」、「Quality of Life SU」、「Health Care SU」、「Nutrition SU」の4つのドメイン(報告セグメント)に沿って事業を行っております。 報告セグメントと、報告セグメントを構成するSV、主要製品及び主な関係会社は次のとおりであります。なお、このセグメントは「第5 経理の状況 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (Material Solutions Unit) 社会インフラ・モビリティ(軽量化・燃費向上)の発展を支える優れた素材や、環境社会に直接役立つ生分解性バイオポリマーなどの先端素材をソリューションとして提供し、地球環境保護と快適なくらしに貢献します。 SV、主要製品   主な関係会社 (Vinyls and Chlor-Alkali) 一般用塩化ビニル樹脂、か性ソーダ、塩ビ系特殊樹脂 (Performance Polymers(MOD)) モディファイヤー、エポキシマスターバッチ、 生分解性バイオポリマー (Performance Polymers(MS)) 変成シリコーンポリマー   (国内) 昭和化成工業㈱、龍田化学㈱、東武化学㈱、 セメダイン㈱ (海外) カネカベルギーN.V.、カネカノースアメリカLLC、 カネカマレーシアSdn.Bhd.、 カネカMSマレーシアSdn.Bhd.、 カネカペーストポリマーSdn.Bhd. (Quality of Life Solutions Unit) 住宅や生活インフラなどの省エネ・スマート化ニーズや、IoT・AIの発達など情報化社会の革新に応える優れた素材と独自のサービスをソリューションとして提供し、省エネルギーと豊かなくらしの創造に貢献します。 SV、主要製品   主な関係会社 (Foam & Residential Techs) スチレン系発泡樹脂・成型品、 スチレン系発泡押出ボード、 発泡ポリオレフィン、 ソーラーサーキット工法(外断熱・二重通気工法) (E & I Technology) ポリイミドフィルム、光学材料 (PV & Energy management) 太陽電池、住宅用蓄電池 (Performance Fibers) アクリル系合成繊維   (国内) カネカフォームプラスチックス㈱、 カネカケンテック㈱、㈱羽根、 ㈱カネカソーラーサーキットのお家、 カネカソーラーテック㈱ (海外) カネカベルギーN.V.、カネカノースアメリカLLC、 カネカエペランSdn.Bhd.、 鐘化(蘇州)緩衝材料有限公司、 カネカアピカルマレーシアSdn.Bhd.、 カネカイノベイティブファイバーズSdn.Bhd.、 青島海華繊維有限公司 (Health Care Solutions Unit) 医療・健康・介護等の分野において、デバイスと医薬の融合による価値あるソリューションを提供するとともに、バイオ医薬や再生・細胞医療など先端医療技術に基づく独自のヘルスケア事業を展開し、高齢化社会・医療高度化社会に貢献します。 SV、主要製品   主な関係会社 (Medical) 医療機器 (Pharma) 低分子医薬品原料、API、バイオ医薬品   (国内) ㈱カネカメディックス、㈱大阪合成有機化学研究所 (海外) カネカユーロジェンテックS.A.、 カネカシンガポールCo.(Pte)Ltd.、 EndoStream Medical Ltd. (Nutrition Solutions Unit) 「食」の多様化や健康増進ニーズに応える特色ある素材、サプリメントをソリューションとして幅広く提供するとともに、農業・畜産・水産分野の食料生産支援に寄与するソリューションを提供し、健康と豊かな「食」に貢献します。 SV、主要製品   主な関係会社 (Supplemental Nutrition) 機能性食品素材、乳酸菌 (Foods & Agris) マーガリン、ショートニング、パン酵母、香辛料、 不凍素材、乳製品、機能性肥料・飼料   (国内) カネカ食品㈱、㈱カネカサンスパイス、太陽油脂㈱、 カネカユアヘルスケア㈱ (海外) カネカノースアメリカLLC、AB-Biotics, S.A. (その他) SVに含まれない損害保険・生命保険の代理業務、当社に係る構内作業等であり、主な関係会社は次の通りであります。 [主な関係会社] ㈱カネカ高砂サービスセンター、カネカ保険センター㈱ 上記以外の主な関係会社として、カネカヨーロッパホールディングカンパニーN.V.、カネカアメリカズホールディングInc.、鐘化企業管理(上海)有限公司、㈱カネカ北海道といった地域統括会社があります。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 2026年3月31日現在
経営方針・対処すべき課題3,415字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 当社の存在意義(Purpose) 当社は、「人と技術の創造的融合を繰り返し、技術革新とグローバル展開を通して、革新的な素材開発によるソリューションを提供することにより、社会的課題を解決し、世界を健康にする」ことを存在意義と定義しております。 今、自然環境にますます負荷がかかり、人間の行動が危険な気候変動や大量絶滅をもたらしかねません。そのリスクを減らすうえで、自然に対する理解を深め、適切なテクノロジーを一層迅速に配備する必要があります。この視座こそが「カガクでネガイをカナエル会社-カネカ」が目指すパーパス経営です。当社は、環境・エネルギー、食糧、よりよく生きる健康の三つをドメインとしてテクノロジーに磨きをかけ、社会実装化による最適なソリューションを提供したいと考えています。 (2) パーパス経営を実現する3つのValue 当社は、カネカタワーとTransformationのトリプルPackageの2つの経営システムを、変革の根幹としています。 ① カネカタワー 「当社の経営モデルの基本構造」-その視座と視点(大切にすること)- ●  当社の経営モデルの基本構造であり、当社の創業以来の持つ強み(DNA)を活かし、「事業構想力(内なる力)」と「市場開発力(外なるPower)」を進化させ、「現場力」がその実行を支え、常に時代の変化に応じて経営革新を自律的に行えるようにします。 ●  自治機能を高める2つのWork Shop(変革と成長のトライアングル、カネカ1on1)を通して現場をInspireします。 ② 経営システム TransformationのトリプルPackage ●  変革と成長を実現するための、ビジネス思考のプラットフォームです。経営のソフトウェアとハードウェアをドッキングすることにより、実効性を上げます。 ●  時代認識/仕掛け/成果のトライアングルは、経営計画のなかで、どのように目標を設定し、技術革新を含めた達成のための仕掛けを整え、スケール・スピードを意識したうえで、いったい何を成果として位置付けるのか。経営計画の骨格そのものとなります。 (3) 経営方針 当社は、ESG経営を「世界を健康にする健康経営-Wellness First」と定義し、全ての活動のプラットフォーム(憲法)とします。当社の健康経営は人間賛歌の経営です。価値あるソリューションをグローバルに提供することを通じて世界の人々の人生と環境の進化に貢献し、存在感のある企業として成長し続けます。 ① カガクでネガイをカナエル会社・カネカ 化学という「不思議の海」の冒険を通して、Dream をRealにし、人々の人生に役立つ会社になります。 ② ソリューションプロバイダー 「経営システムTransformationのトリプルPackage」に基づいて、Sustainability(持続可能社会)の構築に貢献します。当社グループが提供するソリューションはP16~19に記載の通りです。 ③ 実験カンパニー (大量に試していいものだけを残す)熱い「実験カンパニー」を行動指針とし、新陳代謝を繰り返しながら新しいポートフォリオに変革する「Value Creating Company」を目指します。 (4) 対処すべき課題 ●  カネカのパーパス経営 自然環境にますます負荷がかかり、人間の行動が危険な気候変動や大量絶滅をもたらしかねません。そのリスクを減らすうえで、自然に対する理解を深め、適切なテクノロジーを一層迅速に配備する必要があります。この視座こそが「カガクでネガイをカナエル会社-カネカ」が目指すパーパス経営です。 当社は、環境・エネルギー、食糧、よりよく生きる健康の三つをドメインとしてテクノロジーに磨きをかけ、社会実装化による最適なソリューションを提供します。R2Bの社会実装を急ぎます。 ●  ハイブリッド経営 イノベーションとは「違ったやり方でコトを運ぶ新結合」のことです。 異質なものどうしを、異質な事業領域で、新しく組み合わせることを「ハイブリッド経営」と呼んでいます。 「ハイブリッド経営」による事業ポートフォリオの変革を急ぎます。 多種多様な異種技術、ソリューションを組み合わせ、ユニークで価値ある新たなソリューションを創出し、社会課題の解決に貢献してまいります。 ●  R2B+P 研究開発とビジネスとの結合を進め、Research to Businessの流れを一層加速させます。独創的な優れた素材を創出しソリューションを世界の市場に提供します。 「R2B」とモノづくり「P」が一体となった取り組みを強化し、事業の最大化とマネタイズに拘り新製品事業化のスピードとスケールを向上させます。 ●  ライフサイエンスへの重点シフト 化学で「地球生命」という大きな「いのち」を健康にする、そのテクノロジーと創造的な活動が「ライフサイエンス」の定義です。 カネカ生分解性バイオポリマーGreen Planet®、ゲノム編集技術、バイオ医薬品、再生・細胞医療、有機酪農乳製品事業、サプリメント、発酵培養プロセス技術などカネカの「バイオものづくり」やPV Technology、医療器は、すべて「地球生命」という大きな「いのち」に繋がっています。 カネカは、ライフサイエンス領域での「R2B」に挑戦することで、ポートフォリオ変革をドライブします。 ●  Think Global, Act Local (The Best Glocal Kaneka Wayの推進) 地域に根差した事業展開を可能にするグローバルネットワークが強みです。 ソリューションを世界の隅々に届け人々の命や社会課題を解決することを使命とし、文化の違いを乗り越えた現地発信にフォーカスします。グローバルに存在感ある企業をめざします。 経営資源を広く世界に求め、M&A、技術・業務提携、Open Innovationを積極的に推進し、事業構造変革と飛躍的成長に繋げます。 ●  Diversity 新たな価値の創造と女性の活躍 「年齢・性別・国籍・人種(属性)を問わず、多様な個性と多彩な視点から新たな発想が生まれ、カネカならでは!と世界を驚かせるユニークな価値を発信し続ける」 当社がめざすDiversityの姿です。特に女性活躍を推進し成長と変革を牽引する女性リーダー層の育成強化に取り組んでいます。 「人は仕事で成長し、会社は人で成長する」の考えに基づき『カネカ1on1X』を通じて、個人の成長と組織の成果を高めます。 今年も「‒Trust & Respect‒ 人間賛歌の経営」に取り組んでいきます。 ●  カーボンニュートラル・DXの取り組み カネカは2030年にGHG排出量を30%削減することをめざしています。2050年にはカーボンニュートラルを実現することが目標です。自家発電設備の燃料転換やプロセス革新によるエネルギー消費量削減などに取り組みます。 また、DXの取り組みを強化し、R2B+Pを通した価値創出を大幅に加速させます。最先端の技術を取り入れた生産プラントへ進化させ、未来の製造現場をつくり上げます。 研究開発・営業・SCM・バックオフィスの業務革新を進めるために、全社デジタルプラットフォームの強化に取り組んでいます。AIをはじめ、最新デジタル技術の活用を通じた“AI×DX”により、競争力の強化と企業文化の変革を実現させます。 不条理な中東情勢に振り回されて、原油・ナフサ、石化原料の供給不安や乱高下する価格変動がおさまりそうにもありません。混迷する経済の出口は見えない。今後はインフレ・物価上昇・景気減速・スタグフレーションが懸念され、世界経済の下振れの可能性が高まっています。 世界の分断化と中東情勢に伴う石化サプライチェーンの混乱が予想されるなか、当社の強みである地産地消型グローバルビジネス体制を最大限活かし、Resilientな力で俊敏に対応していきます。Regional Headquartersを中心にあらゆる危機に対しさらにAdaptabilityを強化し、グローバル市場での存在感を高めてまいります。
事業等のリスク3,521字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1) リスクマネジメントの基本的な考え方 当社グループは、世界を健康にする「健康経営-Wellness First」を目指すに当たり、事業展開する上で想定されるリスクに備え、業務の適正を確保するための体制(内部統制システム)整備の一環として「リスク管理に関する基本方針」を定めています。 リスク管理については、各部門が、業務の遂行に際して、または関連して発生しそうなリスクを想定して適切な予防策を打ち、万一、リスクが発現した場合には、関連部門の支援を得ながら適切に対処することを基本としています。 潜在的リスク発現に対する予防策については、倫理・法令遵守に関するものも含め、「Compliance Committee」が全社の計画の立案・推進を統括します。 リスクが発現した場合、または発現するおそれが具体的に想定される場合には、適宜「Compliance Committee」が当該部門と協働して対処します。 以上のことが、的確に実施されているかどうかについて定期的に点検を行い、体制の形骸化を回避するとともに、実効性を維持・改善していきます。 (2) 事業等のリスク 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。 なお、ここに記載した事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループがリスクとして判断したものでありますが、当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではありません。 ① 当社事業の優位性の確保と国内外の経済環境の動向に係るリスク 当社グループは、自社開発技術に先端技術を外部から導入あるいは融合し、多岐にわたる分野で高付加価値製品を開発、商品化し、継続的に新規市場の開拓を行い、グローバルにネットワークを構築して安定供給することで、事業の優位性を確保すると同時に、事業構造改革を推し進め経営基盤の強化に取り組んでおります。しかしながら、経済活動の急激な変化、技術革新の急速な進展、自然災害や大規模感染症(パンデミック)が生じた場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 事業のグローバル化に伴うリスク(海外事業展開、為替変動) 当社グループは、これまで常に世界に視野を置き、他社に先駆けた事業展開を推進してきました。現在ではグローカル(現地発信の事業展開)に軸足を置き、世界各地の特性にあわせた技術開発、素材開発を加速させています。海外における事業活動には、予測不能な法律、規制、税制などの変更、移転価格税制による課税、急激な為替変動、テロ・戦争などによる社会的、政治的混乱などのリスクがあります。その発現を未然に防ぎまたは影響を軽減するために、グループ会社のガバナンス強化、専門家体制の整備、為替耐性強化策、損害保険の付保、従業員の安全対策等諸施策を講じておりますが、仮にこれらの事象が生じた場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③ 原燃料価格の変動に係るリスク 当社グループは、原燃料の調達について、グローバル購買、中長期契約とスポット市場での購入を組み合わせ最有利に行う体制を構築し運用しておりますが、その多くが国際市況商品であることから、想定外の相場変動が生じた場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ 製造物責任・産業事故・大規模災害に係るリスク 当社グループは、お客様に提供する製品の品質、流通には万全の体制を構築して運用し、万一事故が発生した場合に備え、グループ全体を補償対象とする賠償責任保険を付保しております。また、安全をすべてにおいて優先し、法令遵守の下、事業活動に取り組んでおりますが、想定外の事故や地震などの大規模自然災害により、主要な製造設備の損壊及びシステム障害に起因する事業の中断とそれに伴う機会損失が発生する可能性があります。これらのリスクに備えて、必要な保険を付保しておりますが、その補償範囲を超えた損失が発生するリスクがあります。このような状態が生じた場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 知的財産権の保護に係るリスク 当社グループは、研究開発の成果を特許などの知的財産として確実に権利化することにより、社会課題の解決に資するソリューションの早期提供を目指しています。一方、他社の知的財産に対しては、これを尊重し係争を未然に回避すべくテーマ提案・事業化・仕様変更などの事業開発の節目において必ず特許調査を実施し、パテントクリアランスの確保に万全を期しております。しかしながら、グローバル化や情報技術の進展などにより、当社グループが開発した技術ノウハウなどの漏洩、不正利用や使用許諾に関する係争等のリスクがあります。仮にこのような事態が発生した場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 環境関連規制の影響 当社グループは、「ESG憲章」に基づき、製品の全ライフサイクルにおいて、それぞれの段階で地球環境の保護に取り組み、資源の保全、環境負荷の低減により、社会の持続的発展と豊かな社会の実現を目指しています。2021年3月には、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を表明し、カーボンニュートラルの実現に向けて努力しております。一方、環境関連規制は年々強化される方向にあり、規制の内容によっては事業のサプライチェーンにおいて活動の制約など、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 訴訟などに係るリスク 当社グループは、コンプライアンス経営を重視し、法令及び社会的ルールの遵守の徹底を図っております。しかしながら、国内外において事業活動を行う過程で、予期せぬ訴訟、行政措置などを受けるリスクがあります。仮に重要な訴訟などが提起された場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 情報セキュリティに係るリスク 当社グループにとって、情報システムは、事業活動のあらゆる側面において、重要な役割を担っております。一方、サイバー攻撃、不正アクセス、災害等によるシステム障害、情報漏洩等の発生するリスクが高まっています。その対応策として、「情報管理基本方針」に基づき、経営層によるリスク管理体制を構築するとともに、外部専門家の知見を取り入れ、セキュリティシステムの強化、情報セキュリティの社員教育等を行うことで、リスク回避を図っております。しかしながら、想定外の事態が発生する場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ その他のリスク 当社グループは、中長期的な取引関係構築、維持及び強化等を目的に、取引先及び金融機関の株式を保有しております。これら株式の期末時の時価等が著しく下落した場合には、「金融商品に関する会計基準」の適用により、評価損を計上する可能性があります。 固定資産については、今後、事業環境の大幅な悪化や保有する遊休土地の時価が更に低下した場合等には、「固定資産の減損に係る会計基準」の適用により、減損損失の計上が必要となる可能性があります。 棚卸資産については、将来の需要予測に基づく見込生産を行うため、その販売可能性には不確実性を伴い、経済条件の変動等により販売が困難と判断した場合には、評価損を計上する可能性があります。 退職給付債務については、数理計算上の基礎である割引率が著しく低下した場合や、年金資産の運用が著しく悪化した場合には、多額の積立不足が生じる可能性があります。 繰延税金資産については、将来減算一時差異に対して、将来の課税所得等に関する予測に基づいて回収可能性を検討し計上しておりますが、実際の課税所得等が予測と異なり、繰延税金資産の取崩しが必要となる可能性があります。 仮に以上のような事象が生じた場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,612字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 また、第1四半期連結会計期間は第1四半期、第2四半期連結会計期間は第2四半期、第3四半期連結会計期間は第3四半期、第4四半期連結会計期間は第4四半期と表示します。 (1) 経営成績 世界経済について 戦闘状態にあるイラン情勢下、企業経営の環境が一変し、日本および世界経済が危機への対応に迫られています。加えて、経済のブロック化が進み、国際協調が難しい一年となりました。欧米はインフレ懸念が広がり、中国は内需の低迷が深刻です。日本は円安による物価上昇が引き金となり、景気回復の足取りが鈍い状況にあります。 緊迫化する中東情勢が原油・ナフサの高騰や供給不安を生み、世界経済が減速する警戒感が強まっています。 当社グループの業績 - 売上高、純利益は過去最高 - このような状況のなか、当社グループの当連結会計年度(2025年4月~2026年3月)の連結業績は、売上高811,638百万円(前連結会計年度(以下、前期)比0.5%増)、営業利益32,894百万円(前期比17.9%減)、経常利益28,873百万円(前期比12.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益30,977百万円(前期比22.4%増)となりました。 2026年3月期  連結業績 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期比 売上高   807,200   811,638   4,438(0.5%) 営業利益   40,050   32,894   △7,155(△17.9%) 経常利益   32,863   28,873   △3,990 (△12.1%) 親会社株主に帰属する当期純利益   25,309   30,977   5,668 (22.4%) セグメント別売上高・営業利益                                                    (単位:百万円) 売上高 2025年3月期   2026年3月期   増減 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   計   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   計   通期 Material SU   86,042   83,862   85,603   87,398   342,906   82,374   80,119   79,033   85,707   327,235   △15,670 (△4.6%) Quality of Life SU   45,058   48,354   50,872   46,698   190,984   48,466   48,550   48,354   48,968   194,340   3,355 (1.8%) Health Care SU   18,372   18,022   19,043   21,846   77,284   18,273   19,073   19,978   25,650   82,975   5,691 (7.4%) Nutrition SU   48,674   47,137   51,275   47,885   194,972   49,310   50,785   53,195   52,685   205,977   11,004 (5.6%) その他   234   204   290   322   1,052   257   216   287   347   1,109   56 (5.4%) 計   198,382   197,580   207,084   204,151   807,200   198,682   198,746   200,849   213,359   811,638   4,438 (0.5%) 営業利益 2025年3月期   2026年3月期   増減 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   計   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   計   通期 Material SU   8,382   7,690   6,658   8,229   30,961   6,265   6,336   5,172   7,152   24,928   △6,033 (△19.5%) Quality of Life SU   4,256   5,296   6,148   4,327   20,027   5,208   4,231   4,815   3,697   17,954   △2,073 (△10.4%) Health Care SU   2,992   2,451   3,276   4,679   13,399   3,131   2,875   3,561   5,271   14,840   1,440 (10.7%) Nutrition SU   3,903   2,545   3,695   2,927   13,072   2,680   3,273   3,527   4,231   13,712   640 (4.9%) その他   111   66   154   185   517   128   69   148   205   551   33 (6.6%) 調整額   △9,369   △9,225   △9,898   △9,434   △37,928   △9,254   △9,983   △9,993   △9,860   △39,091   △1,163 (-) 計   10,276   8,824   10,033   10,914   40,050   8,161   6,802   7,232   10,698   32,894   △7,155 (△17.9%) 全社業績についてのRemarks 世界経済の減速が心配されているなか、当社は四半期別では第2四半期を底に、第4四半期には営業利益107億円に回復し、強いモメンタムが帰ってきました。Health Care SUとNutrition SUが増収増益となり、業績を牽引しました。Material SU・Quality of Life SUも第4四半期に入って海外需要が回復しています。 ① 先端事業とコア事業 Medicalの躍進とSupplemental Nutritionの着実な伸長がポートフォリオシフトを牽引し、先端事業の収益構成比率は、2024年度:48%から2025年度:53%に拡大しました。 特にMedicalが新製品の拡販およびアジア・米国の販売地域の拡大により飛躍的な業容の拡大を続けています。Supplemental Nutritionも米国をはじめグローバルに拡販が進み、好調に推移しました。 コア事業は、Material SUを中心に需要低迷の影響を受けましたが、戦略的に注力している高付加価値製品の販売が着実に拡大しました。Performance Polymers(MOD)はMXなど競争力あるグレードの販売が伸び、Performance Fibersは高機能製品の拡販とともに販売地域が拡大し、Foods & Agrisは高付加価値品への販売シフトが進み、コスト増を吸収する価格改定により好収益を継続しました。 ② 成長に向けた投資計画の進捗 Medicalは、北海道苫東の血液浄化器工場が戦力化しました。同サイトでのカテーテル新プラントの建設は順調に進んでいます。M&AしたイスラエルのEndoStream Medical社は、脳血管治療領域で競争力の高い新製品の市場投入を開始しており、今後本格的に業容拡大に寄与する見通しです。 E & I Technologyは、AI活用の進展により大きな需要成長が見込まれる高付加価値グレードのポリイミドフィルムの能力増強を決定しました。 Performance Polymers(MS)は、ベルギーの生産能力増強設備が地産地消のメリットを最大限に発揮しています。 Green Planet®は、国内外の多様な用途で採用が拡大しました。優れた機能の認知がさらに浸透し、社会実装が一段と進んでいます。大型案件での顧客評価も着実に進展しています。 世界経済の減速リスクが高まる状況下においても、ライフサイエンス・先端事業の成長を加速する投資を積極的に推進し、事業ポートフォリオの変革を急ぎます。 (注)先端事業:Performance Polymers(MS)・E & I Technology・PV & Energy management・Medical・Pharma・Supplemental Nutrition、 コア事業:Vinyls and Chlor-Alkali・Performance Polymers(MOD)・Foam & Residential Techs・Performance Fibers・Foods & Agris セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (Material Solutions Unit) 当セグメントの売上高は327,235百万円と前期比15,670百万円減(4.6%減)となり、営業利益は24,928百万円と前期比6,033百万円減(19.5%減)となりました。アジア市況の低迷、米国の住宅・建築市場の需要低調が継続し、全体では減収・減益となりました。 Vinyls and Chlor-Alkaliは、アジアおよび国内需要が低迷し、Performance Polymers(MOD)とPerformance Polymers(MS)は、欧米市場の需要が回復せず減益となりましたが、R2B戦略が目指すモディファイヤーの高付加価値製品の拡販、変成シリコーンポリマーの他材料からの置換・販売地域の拡大が進みました。 (Quality of Life Solutions Unit) 当セグメントの売上高は194,340百万円と前期比3,355百万円増(1.8%増)となり、営業利益は17,954百万円と前期比2,073百万円減(10.4%減)となりました。Foam & Residential Techs・PV & Energy managementが堅調に推移しましたが、原料高騰影響により全体では増収・減益となりました。 Foam & Residential Techsはスプレッドが改善し増益となりました。 E & I Technology・Performance Fibersは主に原料高騰の影響により減益となりましたが、高付加価値グレードの拡販が進み、グローバル需要が確実に伸長しています。 PV & Energy managementはNEDOが公募した「グリーンイノベーション基金事業/次世代型タンデム太陽電池量産技術実証事業」に採択され、開発を進めています。 (Health Care Solutions Unit) 当セグメントの売上高は82,975百万円と前期比5,691百万円増(7.4%増)となり、営業利益は14,840百万円と前期比1,440百万円増(10.7%増)となりました。Medicalの飛躍的な伸長により増収・増益となりました。 Medicalは血液浄化器およびカテーテルでの順調な拡販が進み、最大の収益事業として全社を牽引しました。販売地域の拡大も進んでおり、さらなる業容拡大を目指します。 Pharmaは低分子およびバイオ医薬品の需要調整が想定以上に長引きましたが、出遅れていた受注が第4四半期に集中する形となりました。 (Nutrition Solutions Unit) 当セグメントの売上高は205,977百万円と前期比11,004百万円増(5.6%増)となり、営業利益は13,712百万円と前期比640百万円増(4.9%増)となりました。Supplemental Nutritionが好調に推移し、Foods & Agrisの収益性が向上したことにより、増収・増益となりました。 Supplemental Nutritionは還元型コエンザイムQ10が米国を中心にグローバル市場で拡販を果たしました。乳酸菌事業も着実に販売を伸ばしています。 Foods & Agrisは原料価格上昇に応じた価格改定および高付加価値品へのシフトが進みました。付加価値の高い「B2C」製品の拡販を進め、ポートフォリオの変革を急ぎます。 (その他) 当セグメントの売上高は1,109百万円と前期比56百万円増(5.4%増)となり、営業利益は551百万円と前期比33百万円増(6.6%増)となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(百万円)   前期比(%) Material Solutions Unit   311,687   △6.0 Quality of Life Solutions Unit   157,793   2.8 Health Care Solutions Unit   81,701   △4.6 Nutrition Solutions Unit   127,077   13.7 その他   -   - 合計   678,260   △0.6 (注) 1  生産金額は売価換算値で表示しております。 2  連結会社間の取引が複雑で、セグメント毎の生産高を正確に把握することが困難なため、概算値で表示しております。 ② 受注実績 主として見込み生産であります。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(百万円)   前期比(%) Material Solutions Unit   327,235   △4.6 Quality of Life Solutions Unit   194,340   1.8 Health Care Solutions Unit   82,975   7.4 Nutrition Solutions Unit   205,977   5.6 その他   1,109   5.4 合計   811,638   0.5 (2) 財政状態 当連結会計年度末の総資産は、棚卸資産の増加に加え、円安による海外グループ会社の資産額増加等により、前連結会計年度末に比べて39,011百万円増加の959,154百万円となりました。 負債については、借入金の増加等により前連結会計年度末に対して9,761百万円増加の437,485百万円となりました。 純資産については、利益剰余金の増加や円安による為替換算調整勘定の増加等により前連結会計年度末に対し29,249百万円増加の521,669百万円となり、自己資本比率は52.0%となりました。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益や減価償却費等により50,118百万円の収入となり、前期比で8,865百万円の収入増となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出により26,097百万円の支出となり、前期比28,940百万円の支出減となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払や自己株式の取得による支出により19,988百万円の支出となり、前期比で34,441百万円の収入減となりました。 この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ4,303百万円増加し、48,935百万円となりました。 (資本の財源及び資金の流動性に係る情報) 当社は、付加価値のある新しい事業を生み出しポートフォリオの変革を実現することで成長を続ける研究開発型企業を目指しています。基盤事業により十分なキャッシュを確保し、新事業創出のための研究開発や設備投資資金に活用していくことを基本とし、更なる成長投資に必要な資金については、その目的・規模や金融環境に応じ最も適切な調達方法を採ることとしています。 資金需要に応じ有利かつ円滑な資金調達ができるよう信用格付の維持・向上や金融機関・資本市場との良好な関係維持に努めるとともに、緊急な資金需要に備え融資枠や社債発行登録枠の設定を含め十分な手元流動性を確保しています。また、資金調達の方法については、自己資本など財務の安全性を確保しながら、資本効率の向上につながる資本・負債構成を考慮し、社債や借入金のいわゆる負債による資金調達を実施しています。 株主還元については、毎期の業績、中長期の収益動向、投資計画、財務状況を総合的に勘案し、連結配当性向40%を目安に、自己株式の取得も状況に応じ機動的に実施し、安定的に継続することを基本方針としています。 (4) 重要な会計上の見積り及び当期見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 ① 減損会計における将来キャッシュ・フロー 減損損失を認識するかどうかの判定及び使用価値の算定において用いられる将来キャッシュ・フローは、中期経営計画を基礎として、資産グループの現在の使用状況や合理的な使用計画等を考慮し見積っております。中期経営計画の見積期間を超える期間の将来キャッシュ・フローは、中期経営計画を基礎として、それまでの計画に基づく趨勢を踏まえた一定の仮定をおいて見積っております。 当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において減損損失が発生する可能性があります。 ② 棚卸資産の評価 棚卸資産は、収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定しており、正味売却価額が帳簿価額よりも下回っている場合は、帳簿価額を正味売却価額まで切り下げております。入庫日から1年超経過している棚卸資産については、需要予測等に基づく収益性の低下の事実を反映するように、個別に回収可能性を見積っております。 当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において認識する棚卸資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。 ③ 繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産の回収可能性は、将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しております。当該判断は、将来減算一時差異に対する将来の課税所得等に関する予測に基づいております。 当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において認識する繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。 ④ 退職給付債務の算定 確定給付制度の退職給付債務及び関連する勤務費用は、数理計算上の仮定を用いて退職給付見込額を見積り、割り引くことにより算定しております。数理計算上の仮定には、割引率等の計算基礎があります。 当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において認識する退職給付に係る負債及び退職給付費用の金額に重要な影響を与える可能性があります。 なお、当連結会計年度末の退職給付債務の算定に用いた主要な数理計算上の仮定は「第5 経理の状況  1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表  注記事項 (退職給付関係) 2 確定給付制度 (9)数理計算上の計算基礎に関する事項」に記載のとおりであります。

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