概要
電算システムホールディングスは2021年7月に設立された持株会社である。グループは情報サービス事業と収納代行サービス事業の2セグメントで構成され、独立系ITベンダーとしてSIやクラウド、BPOを提供するとともに、収納代行事業では多様な決済手段をワンストップで提供する。2025年12月期の連結売上高は681億円、従業員数は1,036名。
持株会社体制とグループ構成
当社は2021年7月に株式会社電算システムの単独株式移転により設立された純粋持株会社である。グループは当社、子会社8社(株式会社電算システム、株式会社ソフトテックス、株式会社DSKペイメント、ガーデンネットワーク株式会社、株式会社ゴーガ、株式会社ピーエスアイ、アストロ日高株式会社、株式会社CMC、株式会社Unyte)及び関連会社2社(株式会社システムエンジニアリング、十六電算デジタルサービス株式会社)の計12社で構成される。情報サービス事業と収納代行サービス事業の二本柱で事業を展開し、グループ全体で顧客のデジタル化と決済ニーズに応える。
情報サービス事業の内訳と収益性
情報サービス事業はSI・ソフト開発、情報処理サービス、商品及び製品販売の3分野からなる。2025年12月期の同事業の売上高は430億円(前年比15.5%増)、営業利益は9.4億円(前期は2.7億円の損失)と改善した。SI・ソフト開発が売上の43%を占め、Google関連のクラウドソリューションやオートオークション業向けシステムが好調であった。一方、BPO分野ではカタログ販売のデータエントリー業務が減少傾向にある。不採算案件の発生もあったが、全体として増収増益を達成した。
収納代行サービス事業の強みと業績
収納代行サービス事業は1973年に民間企業として初めて金融機関と提携した口座振替サービスを開始し、その後コンビニ収納など多様な決済手段を拡充してきた。2025年12月期の売上高は250億円(前年比4.6%増)、営業利益は26.7億円(同3.8%増)で、グループ営業利益の約74%を稼ぐ収益の柱である。主力の収納・集金代行サービスは大口案件の一巡により後半成長が鈍化したが、コスト管理の徹底で利益を確保した。オンライン決済サービスも21%増と伸長した。
財務推移と中長期目標
連結売上高は2021年12月期の504億円から2025年12月期の681億円へと年率約8%で成長した。営業利益は2024年まで20億円台で推移していたが、2025年には36億円と大幅に改善した。自己資本利益率は2025年時点で非開示だが、中長期目標としてROE10%以上を掲げる。さらに2027年度(2027年12月期)までに売上高1,000億円、営業利益70億円を目指す「Challenge1000」を経営ビジョンとしている。
業界の中での役割はITサービスプロバイダー(SI、ソフト開発、BPO、決済代行)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 情報サービス事業 | 431億円 | 63.2% | 9億円 | 2.1% |
| 収納代行サービス事業 | 251億円 | 36.8% | 27億円 | 10.8% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01情報サービス業界主力
独立系ITベンダーとして、顧客の共創パートナーとしてSI、ソフトウェア開発、クラウドソリューション、情報セキュリティ、データセンター、BPOサービスをワンストップで提供する。また、エネルギー業界向けに特化したソフトウェアプロダクトも提供する。
- SI・ソフト開発
- システムインテグレーションではシステム機器にソフトウェアを組み込み、ソフト開発ではパッケージ導入・カスタマイズや受託開発を提供。保守サポートや業務運用も含む。
- クラウドソリューション
- Google関連ソリューションをはじめとする各種クラウドサービスの提供、ソフトウェアプロダクトの販売、生成AI活用支援。
- 情報セキュリティ事業
- 世界最高水準のセキュリティ製品と技術サポートを提供。
- データセンター
- 高度な免震設備や冗長化電源、多重セキュリティ対策を講じたデータセンター環境を提供。
- BPOサービス
- 請求書発行代行、入金管理、印刷・封入・発送、ギフト・通販のデータ処理・受発注、人事給与バックオフィス、コールセンター、データエントリー等。
- エネルギー業界向けソフトウェア
- ガソリンスタンドやガス販売店などエネルギー業界に特化した専用ソフトウェアプロダクト。
- 商品及び製品販売
- 顧客のデジタル化をトータルサポートするため、ソフトウェアプロダクト・システム機器・サプライ用品・ネットワーク/IoT機器を調達販売。
02収納代行サービス業界主力
IT企業として初めて収納代行サービスを開始した総合決済プロバイダー。口座振替、コンビニ収納、オンライン決済、モバイル決済、返金・送金など多様な決済手段をワンストップで提供する。
IT企業として初めて収納代行サービスを開始
- 収納・集金代行サービス
- コンビニ収納代行、口座振替、ゆうちょ振替代行、請求書作成代行、債権保証型後払いサービス。
- オンライン決済サービス
- ペーパーレス決済、クレジットカード決済サービス。
- 送金サービス
- 第二種資金移動業者として返金や送金の代行を行う国内送金サービス。
- TREE PAYMENT
- 顧客が希望するタイミング・手段で決済できる新しいサービスプラットフォーム。
- 収納代行周辺サービス
- 小売業等への収納代行窓口システムの提供など、消費者の利便性を追求する新サービス。
製品と技術
SI・ソフト開発とクラウドソリューション
SI(システムインテグレーション)では顧客の課題に応じてシステム機器にソフトウェアを組み込んで提供する。ソフト開発ではパッケージ導入・カスタマイズと受託開発の両軸で対応し、保守サポートや業務運用まで含めたワンストップサービスを提供する。クラウドソリューションではGoogle WorkspaceやGoogle Cloud Platformなどの提供に加え、生成AI活用支援も行う。これらの分野は2025年12月期に好調で、売上高は294億円と前年比8.4%増となった。
BPOサービスとエネルギー業界向けソフト
情報処理サービスとして、請求書発行代行や入金管理、印刷・封入・発送、ギフト・通販のデータ処理、人事給与バックオフィス、コールセンター、データエントリーなどのBPOサービスを提供する。東濃BPOセンターを拠点に各種帳票作成代行が堅調に推移する一方、カタログ販売分野のデータエントリーは減少傾向にある。また、ガソリンスタンドやガス販売店などエネルギー業界に特化した専用ソフトウェアプロダクトも提供しており、この分野は長年のノウハウを持つ。
収納代行サービスと多様な決済手段
収納代行サービス事業は1973年に口座振替で開始し、1997年からはコンビニエンスストアでの収納代行を展開してきた。現在はコンビニ収納代行、口座振替、ゆうちょ振替、請求書作成代行、債権保証型後払いサービスなど多様な手段を提供する。2025年12月期の収納・集金代行サービスの売上高は231億円で、同事業の約92%を占める。モバイル決済(電子決済等代行業者)にも対応している。
新しい決済プラットフォームと送金サービス
顧客が希望するタイミングや手段で決済できる新しいサービスプラットフォーム「TREE PAYMENT」を提供している。また、第二種資金移動業者として返金や送金の代行を行う国内送金サービスも展開する。オンライン決済サービスではペーパーレス決済やクレジットカード決済を提供し、2025年12月期の売上高は11億円と前年比21.0%増と成長した。送金サービスは76.4%減の0.5億円と縮小したが、これは事業見直しの影響とみられる。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 収納代行サービス業界IT企業として初めて収納代行サービスを開始
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
情報サービスで中堅、収益改善途上で成長期待
同社は情報・通信業に属し、システム開発・情報処理サービスを提供。売上高は2024年12月期613億円と同業他社のソラコムやVRAIN Solutionより大規模だが、営業利益率3.75%と低水準。2025年12月期は売上高681億円、利益率5.29%と改善見込みで、収益性向上に注力している。業界内では規模を生かした受注力が強みだが、競合との価格競争や人材コスト上昇が収益を圧迫。成長戦略としてDX需要を取り込み、収益改善を図る。
強み
- 売上高600億円超と同業他社をリードし、豊富なリソース。
- 営業利益率が3.75%から5.29%へ上昇見込みで、改善基調。
- 長年の事業で多様な業種の顧客を抱え、安定受注を確保。
- デジタルトランスフォーメーション関連の案件獲得に積極的。
課題
- 営業利益率5%前後と業界平均に劣り、効率化が必要。
- ITエンジニアの賃金上昇が利益率を圧迫し続ける。
- ソラコム等の新興企業や大手SIerとの競合で採算性が悪化。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
IT・SaaSの時価総額近傍。太字が電算システムホールディングス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4792山田コンサルティンググループ | 353億円 | 11.7倍 |
| 2 | 4345シーティーエス | 349億円 | 12.8倍 |
| 3 | 9629ピー・シー・エー | 347億円 | 19.6倍 |
| 4 | 4763クリーク・アンド・リバー社 | 343億円 | 7.8倍 |
| 5 | 3741セック | 328億円 | 21.6倍 |
| 6 | 4072電算システムホールディングス | 327億円 | 10.3倍 |
| 7 | 6070キャリアリンク | 325億円 | 11.8倍 |
| 8 | 3983オロ | 325億円 | 14.8倍 |
| 9 | 3771システムリサーチ | 318億円 | 12.1倍 |
| 10 | 7893プロネクサス | 310億円 | 13.4倍 |
| 11 | 3393スターティアホールディングス | 309億円 | 12.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。
会社の歴史
沿革 7件
持株会社移行と上場
2021年7月、株式会社電算システムが単独株式移転により電算システムホールディングスを設立した。同時に当社株式は東京証券取引所市場第一部に上場し、旧株式会社電算システム株式は同年6月に上場廃止となった。これによりグループの経営機能を分離し、持株会社体制へ移行した。
マイクロリサーチの子会社化とその後の売却
2021年7月、株式会社マイクロリサーチ(東京都品川区)を子会社化し、グループに加えた。しかし2025年8月、全株式を売却し連結範囲から除外した。同社は短期間でグループを離れることとなったが、その間にグループの事業ポートフォリオの見直しが行われた。
関連会社化と子会社化による事業基盤強化
2022年3月、十六電算デジタルサービス株式会社(岐阜県岐阜市)を持分法適用関連会社化し、デジタル分野での連携を深めた。同月には会計システム開発に強みを持つ株式会社CMC(岐阜県岐阜市)を子会社化し、システム開発・導入支援の体制を強化した。
市場区分変更と新たな上場市場
2022年4月、東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分見直しに伴い、東証市場第一部から東証プライム市場へ、名証市場第一部から名証プレミア市場へそれぞれ移行した。これによりより厳格な上場基準の下での経営が求められることとなった。
ブロックチェーン事業への参入
2025年11月、ブロックチェーンを基盤とした次世代型サービスの開発・提供を推進するため、株式会社Unyte(東京都千代田区)を子会社化した。これによりグループは新たなテクノロジー領域へ進出し、既存の収納代行や情報サービスとのシナジーを狙う。
年表7件を開く
2020年代
- 2021年7月創業株式会社電算システムが単独株式移転により当社を設立し、当社株式は東京証券取引所市場第一部に上場(株式会社電算システム株式は2021年6月に上場廃止)
- 2021年7月M&A株式会社マイクロリサーチ(本社:東京都品川区)を子会社化
- 2022年3月十六電算デジタルサービス株式会社(本社:岐阜県岐阜市)を持分法適用関連会社化
- 2022年3月M&A会計システムを中心としたシステム開発、導入支援を一層強化するため、株式会社CMC(本社:岐阜県岐阜市)を子会社化
- 2022年4月東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、各市場第一部から東京証券取引所プ ライム市場及び名古屋証券取引所プレミア市場にそれぞれ移行
- 2025年8月全株式の売却により、株式会社マイクロリサーチ(本社:東京都品川区)を連結範囲から除外
- 2025年11月M&Aブロックチェーンを基盤とした次世代型サービスの開発・提供を推進するため、株式会社Unyte(本社:東京都千代田区)を子会社化
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2026年12月期まで700億円
- ROE2026年12月期まで10%
- 売上高営業利益率中長期まで7.0%以上
- 売上高2027年度まで1,000億円
- 営業利益2027年度まで70億円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
グループシナジーの最大化
持株会社体制のもと、グループ各社の経営資源・ノウハウを活用したシナジー効果を創出し、継続的な顧客創造を通じて企業価値向上を図る。
- 02
ストックビジネス拡充と成長市場開拓
ストックビジネスを拡充し売上高を拡大するため、成長分野での資本業務提携を積極的に進め、新たなサービスやビジネスモデルを創出する。
- 03
DX推進支援の強化
顧客企業との共創やパートナー技術を活用したオープンイノベーションにより、多様化するDXニーズに対応し、業務効率化・生産性向上を支援する。
- 04
サステナビリティ・人的資本経営の推進
企業価値向上と社会課題解決を両立するサステナビリティ経営と、人材価値を最大化する人的資本経営を推進し、持続可能な社会の実現に向けた行動を継続する。
- 05
DX・AI人材の確保と育成
AI・IoT・DX分野の人材獲得競争に対応し、優秀な人材の確保と育成による組織体制の強化を重要課題として取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 5期分
グループ全体で1,036人が働いている。
| 決算期 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|
| 2021年12月 | 903 | — |
| 2022年12月 | 935 | — |
| 2023年12月 | 964 | — |
| 2024年12月 | 1,005 | 229 |
| 2025年12月 | 1,036 | 347 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は681億円、営業利益は36億円。前期と比べると増収増益で、売上が+11.1%、利益が+56.5%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 700億円 | 681億円 |
| 営業利益 | 37億円 | 36億円 |
| 純利益 | 26億円 | 29億円 |
| 1株あたり配当 | ¥100 | ¥100 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は349億円、営業利益は20億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+8.0%、営業利益は+25.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 146 | 12 | 8.2 | 8 |
| 2023年2Q | 153 | 8 | 5.2 | 6 |
| 2023年3Q | 143 | 11 | 7.7 | 7 |
| 2023年4Q | 154 | — | — | −1 |
| 2024年1Q | 147 | 11 | 7.5 | 8 |
| 2024年2Q | 155 | 4 | 2.6 | 3 |
| 2024年4Q | 311 | 8 | 2.6 | 8 |
| 2025年2Q | 323 | 16 | 5.0 | 13 |
| 2025年4Q | 358 | 20 | 5.6 | 16 |
| 2026年2Q | 349 | 20 | 5.7 | 15 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 5期分
2021年12月期からの5期で、売上は504億円から681億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は5.3%。売上は4期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社電算システムが単独株式移転により当社を設立し、当社株式は東京証券取引所市場第一部に上場(株式会社電算システム株式は2021年6月に上場廃止) | |||||
| 2021年12月 | 504 | — | 32 | — | 20 |
| 会計システムを中心としたシステム開発、導入支援を一層強化するため、株式会社CMC(本社:岐阜県岐阜市)を子会社化 | |||||
| 2022年12月 | 535 | — | 36 | — | 23 |
| 2023年12月 | 596 | — | 40 | — | 20 |
| 2024年12月 | 613 | 23 | 25 | 3.8 | 19 |
| ブロックチェーンを基盤とした次世代型サービスの開発・提供を推進するため、株式会社Unyte(本社:東京都千代田区)を子会社化 | |||||
| 2025年12月 | 681 | 36 | 38 | 5.3 | 29 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高681億円のうち、営業利益として残るのは36億円で5.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は29億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.8%571億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.9%74億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.3%36億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年12月期は営業CFが42億円、投資CFが−9億円で、差し引きのフリーCFは33億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は176億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 25 | −12 | −7 | 13 | 89 |
| 2022年12月 | 19 | −17 | 0 | 2 | 91 |
| 2023年12月 | 55 | −9 | −9 | 46 | 128 |
| 2024年12月 | 30 | 2 | −8 | 32 | 153 |
| 2025年12月 | 42 | −9 | −11 | 33 | 176 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 5期分
2025年12月期の総資産は691億円。このうち返さなくてよい自己資本が249億円で、自己資本比率は35.6%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 514 | 176 | 338 | 33.9 |
| 2022年12月 | 722 | 197 | 525 | 27.0 |
| 2023年12月 | 571 | 208 | 363 | 36.1 |
| 2024年12月 | 617 | 223 | 395 | 35.8 |
| 2025年12月 | 691 | 249 | 442 | 35.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで605社中188位あたり、逆に低いのは自己資本比率で605社中520位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥3,025で、1年前と比べて-13.8%。過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 10.3倍 |
| PER (会社予想) | 12.4倍 |
| PBR | 1.26倍 |
| 配当利回り | 3.31% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
1ヶ月で+2.69%と小幅上昇。25日線(2837円)を-0.4%下回り、75日線(2861円)も下回る。52週高値5090円から-44%と低迷。出来高は2万〜5万株とまずまず。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PER10.4倍は業界平均29.7倍を大幅に下回り、PBR1.21倍も同3.44倍を大きく下回る割安水準。配当利回り3.13%は業界平均1.25%を上回り、配当性向51.6%と安定。ROE12.4%は業界平均を上回り収益性も良好。業績は増収増益傾向で、割安でありながら成長性も備える。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 10.3倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 12.4倍 | — |
| PBR | 1.26倍 | 2.96倍 |
| ROE | 12.4% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
公共系システムの堅調な需要と、決済サービス拡大による成長期待が強気材料。一方、利益率の低さと競争激化が弱気材料。強気派は25/12期の増収増益予想(営業利益5.29%)と安定配当(利回り3.1%)を評価。弱気派は同業他社と比較して収益性が劣り、成長鈍化リスクを指摘する。
- 安定増収と利益成長
25/12期売上681億、営業利益29億と過去最高見通し。
- 高配当利回り
配当利回り3.1%はインカム目的で魅力的。
- 公共需要底堅い
自治体DX需要は中長期的に継続すると期待。
- システムインテグレーション事業の受注拡大通年影響中
売上高681億円予想。公共系需要で増収。
- 営業利益率の改善トレンド継続影響中
営業利益率3.75%→5.29%。高付加価値化進む。
- 配当利回りの魅力継続影響弱
配当利回り3.13%と安定配当。
- 時価総額300億超の流動性向上継続影響弱
東証プライム上場。資金流入期待。
- 利益率の低さ
営業利益率5%前後で、ITセクター平均を下回る。
- 成長鈍化リスク
22~24年の売上成長は年5%未満と緩やか。
- 競争激化
公共IT市場は低価格競争になりやすい。
- 公共IT投資の抑制継続影響強
売上高681億円予想。政府IT予算削減リスク。
- 人材不足による案件選別継続影響中
エンジニア不足で受注制限。成長鈍化。
- 競合との価格競争激化継続影響中
受注単価低下で利益圧迫。
- 子会社管理リスク不定影響弱
グループ会社の赤字拡大で連結悪化。
- 営業利益率
- 収益性改善の進捗を測る重要指標。
- 公共案件の受注高
- 公共セクターの需要の強さを示す。
- 決済サービス売上
- 非公共部門の成長ドライバーとして注視。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり100円で、前期から+50.0%。いまの株価に対する利回りは3.31%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2022年12月 | 35 | — | 37.3 |
| 2023年12月 | 37 | 5.7 | 398.4 |
| 2024年12月 | 60 | 62.2 | 59.8 |
| 2025年12月 | 90 | 50.0 | 51.6 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥100
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ16,133人。区分でいちばん多いのは個人・その他で41.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.5%を占め、残る50.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 39.9 | 40.5 | 38.0 | 38.4 | 41.3 |
| 金融機関 | 25.4 | 26.8 | 29.5 | 27.9 | 25.5 |
| 事業法人 | 24.8 | 24.6 | 24.1 | 24.1 | 24.0 |
| 外国法人 | 5.5 | 4.8 | 6.7 | 8.4 | 5.3 |
| 証券会社 | 4.4 | 3.2 | 1.6 | 1.1 | 3.7 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
| 自己株式 | — | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社十六フィナンシャルグループ | 8.24 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 7.90 |
| 03 | 電算システムグループ従業員持株会 | 5.51 |
| 04 | 株式会社十六銀行 | 4.09 |
| 05 | 株式会社大垣共立銀行(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行) | 3.93 |
| 06 | 岐阜信用金庫 | 3.33 |
| 07 | 株式会社トーカイ | 2.38 |
| 08 | 八島有香 | 2.12 |
| 09 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.90 |
| 10 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 1.65 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 5期分
1株利益は5期で+48%、1株純資産は5期で+43%。直近期のROEは12.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 183 | 1,614 | 12.0 | 14.9 | 37.2 |
| 2022年12月 | 218 | 1,803 | 12.7 | 10.0 | 37.3 |
| 2023年12月 | 188 | 1,937 | 10.0 | 14.7 | 398.4 |
| 2024年12月 | 174 | 2,071 | 8.7 | 14.5 | 59.8 |
| 2025年12月 | 271 | 2,301 | 12.4 | 13.3 | 51.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/12期の役員報酬は総額143百万円。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 小林領司 | 代表取締役社長 | 68 | 53,831 |
| 高橋譲太 | 取締役 | 67 | 10,541 |
| 八島健太郎 | 取締役 | 57 | 8,060 |
| 宇佐美隆 | 取締役 | 64 | 3,617 |
| 鈴木正伸 | 取締役 | 60 | 3,566 |
| 中田恵子 | 取締役 | 58 | — |
| 澤藤憲彦 | 取締役(常勤監査等委員) | 68 | 3,323 |
| 富坂博 | 取締役(監査等委員) | 84 | — |
| 野田勇司 | 取締役(監査等委員) | 76 | — |
| 三好博昭 | 取締役 | 66 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 77 | 31 | 7 | 7 | 115 | 19 |
| 取締役(社内) | 1 | 16 | — | — | — | 16 | 16 |
| 社外取締役 | 2 | 12 | — | — | — | 12 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,148字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,227字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,940字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,243字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第6期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第5期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-24
- 半期報告書半期報告書-第5期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第4期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-26
- 半期報告書半期報告書-第4期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-13
- 四半期報告書四半期報告書-第4期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第3期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-27
- 四半期報告書四半期報告書-第3期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第3期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 四半期報告書四半期報告書-第3期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第2期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-27
- 四半期報告書四半期報告書-第2期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
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