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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

セック

Systems Engineering Consultants Co.,LTD.3741 · Prime · 情報・通信業

リアルタイムソフトウェア技術を核に、社会インフラ、宇宙、モバイル、インターネットの4分野でシステム開発を手がける独立系技術専門会社。

概要

セックは、1970年設立の独立系ソフトウェア会社で、宇宙・防衛・産業分野向けの組み込みシステム開発に特化する。リアルタイム技術を核とし、衛星搭載ソフトウェアや制御システム、シミュレータなどを手がける。2025年3月期の売上高は103億円、営業利益18億円、営業利益率17.5%と高収益を誇る。従業員数365名、本社は東京都世田谷区。

4つのビジネスフィールドで構成される事業ポートフォリオ

セックは情報サービス事業の単一セグメントだが、事業を「社会基盤システム」「宇宙先端システム」「モバイルネットワーク」「インターネット」の4つのビジネスフィールド(BF)に分類する。2025年3月期の売上高構成比は、社会基盤システムBFが約49%(55億円)と最大で、宇宙先端システムBFが約28%(32億円)、インターネットBFが約16%(18億円)、モバイルネットワークBFが約7%(7億円)と続く。社会基盤システムBFは官公庁向け情報システムや医療分野の開発が増加し、インターネットBFは非接触IC関連やDX案件が牽引した。

高い収益性を支えるリアルタイム技術への特化

セックは創業以来「リアルタイム技術専門会社」を標榜し、時々刻々と変化する外界と相互作用するコンピュータシステムの開発に特化する。この技術は割り込み処理、優先処理、並行処理を要し、高い信頼性が求められる。2025年3月期の売上高営業利益率は17.5%と情報サービス業平均を上回る。同社は品質・価格・納期(QCD)の徹底とイノベーション(I)をビジネスコンセプトとし、QCDを窮め、イノベーションで飛躍する戦略をとる。研究開発費の増加や新入社員教育への投資も利益率維持に寄与している。

顧客構造と子会社AMSEC.INC.の役割

主要顧客は移動体通信事業者、電機メーカー、自動車メーカー、重工業メーカー、精密機械メーカー、各種研究機関、国・独立行政法人、地方自治体など多岐にわたる。官公庁向けの社会基盤系開発が安定した収益基盤を提供し、その上で研究開発や製品開発による成長分野への展開を図る。米国には非連結子会社AMSEC.INC.(カリフォルニア州サニーベール)を保有し、最新技術やビジネス動向の調査を委託。グローバルな情報収集を通じて技術優位性を維持している。

売上高10年で約2.7倍に拡大した成長軌道

セックの売上高は2013年3月期の38億円から2025年3月期の103億円へと約10年で2.7倍に成長した。特に2017年以降加速し、2017年3月期44億円から2025年3月期103億円まで毎期増収を達成。2026年3月期の計画売上高は112億円と更なる伸長を見込む。営業利益も2025年3月期に18億円と過去最高を更新し、当期純利益は13億円。受注高は140億円、受注残高は91億円と、今後の収益基盤も堅調である。

業界の中での役割は組込み・制御系ソフトウェアの受託開発・技術サービスプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
112億円
営業利益
19億円
営業利益率
17.0%
純利益
15億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01社会基盤システム主力

高度交通システム、防衛関連システム、医療、環境エネルギーなど社会公共性の高いシステムを開発。国・独立行政法人・地方自治体向け情報システムも手がける。

主要顧客国・独立行政法人、地方自治体

主な製品・サービス5
高度交通システム向けソフトウェア
交通管制や運行管理など、リアルタイム性が要求されるシステムの組込みソフトウェア。
防衛関連システム向けソフトウェア
防衛装備品等に搭載されるリアルタイム制御ソフトウェア。
医療システム向けソフトウェア
医療機器や診断システムの制御・データ処理ソフトウェア。
環境エネルギーシステム向けソフトウェア
電力管理や再生可能エネルギー制御など。
官公庁向け情報システム
国や自治体の業務システム、住民サービスシステム等。

02宇宙先端システム主力

科学衛星・惑星探査機の組込みソフトウェア、天体望遠鏡制御、観測データ解析など宇宙関連システムの開発。加えて、車両自動走行、次世代ロボット、サービスロボット等の先端システムも開発。

主要顧客各種研究機関

主な製品・サービス5
衛星・探査機搭載ソフトウェア
宇宙機の姿勢制御、データ処理、通信等をリアルタイムで実行する組込みソフトウェア。
天体望遠鏡制御ソフトウェア
大型望遠鏡の駆動制御や観測シーケンスを管理するソフトウェア。
観測データ解析ソフトウェア
宇宙観測データを処理・解析するアプリケーション。
自動走行システム研究開発支援
自動運転車両の制御アルゴリズム開発やシミュレーション環境構築。
ロボット制御ソフトウェア
次世代ロボット・サービスロボットの動作制御・認識処理ソフトウェア。

03モバイルネットワーク準主力

キャッシュレス決済端末や車載端末などモバイルデバイスを用いたサービスシステム、スマートコンストラクション関連、XR(クロスリアリティ)等の次世代技術を活用したエッジデバイスソフトウェアを開発。

主要顧客移動体通信事業者、電機メーカー、自動車メーカー

主な製品・サービス4
キャッシュレス決済端末ソフトウェア
クレジットカード・電子マネー・QRコード決済等に対応する端末の組込みソフトウェア。
車載端末ソフトウェア
車両情報通信・テレマティクス向け組込みソフトウェア。
スマートコンストラクションシステム
建設現場のICT施工管理、遠隔監視等のシステム。
XR(クロスリアリティ)エッジデバイスソフトウェア
AR/VR/MRデバイスにおけるリアルタイム描画・センサー処理ソフトウェア。

04インターネット準主力

非接触ICカードの組込みソフトウェア、IoT関連システム、民間企業向けクラウド・Webアプリケーション等を開発。

主要顧客電機メーカー、精密機械メーカー、重工業メーカー

主な製品・サービス4
非接触IC組込みソフトウェア
FeliCa等の非接触ICチップに搭載されるファームウェア・制御ソフト。
IoT関連システム
センサー機器とクラウドを連携したデータ収集・分析システム。
クラウドシステム
民間企業向けのWebサービス・業務システム。
技術アプリケーション
各種業界向けにカスタマイズされたアプリケーションソフトウェア。

製品と技術

衛星・探査機搭載ソフトウェアと宇宙天文システム

宇宙先端システムBFの中核製品は、科学衛星や惑星探査機に搭載される組込みソフトウェアである。姿勢制御、データ処理、通信などをリアルタイムで実行し、過酷な宇宙環境での信頼性が要求される。また、大型天体望遠鏡の駆動制御や観測シーケンス管理ソフトウェア、観測データ解析ソフトウェアも手がける。これらの実績は各種研究機関との長期にわたる協力関係に支えられており、日本の宇宙開発におけるソフトウェア面での貢献度が高い。

非接触IC組込みソフトウェアとキャッシュレス決済端末

インターネットBFでは、FeliCa等の非接触ICチップに搭載されるファームウェア・制御ソフトウェアを開発。これらは交通系ICカードや電子マネーに広く利用される。モバイルネットワークBFでは、キャッシュレス決済端末の組込みソフトウェアを提供。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など多様な決済方式に対応する端末のリアルタイム制御を実現する。これらの製品は、スマートフォン決済の普及に伴い需要が増加している。

自動走行・ロボット制御の研究開発支援

宇宙先端システムBFの一環として、車両自動走行の研究開発支援を実施。自動運転車両の制御アルゴリズム開発やシミュレーション環境構築を手がける。また、NEDOの「次世代ロボット共通基盤開発プロジェクト」に参加し、RTミドルウェアの実装を担当。2012年には機能安全対応RTミドルウェア「RTMSafety」を発売した。サービスロボットや次世代ロボットの動作制御・認識処理ソフトウェアも開発しており、産学連携による先端技術の実用化を推進している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

情報サービス中堅、高収益で安定成長

情報サービス業の中堅企業で、システム開発やソリューション提供を手掛ける。2025年3月期売上103億円、営業利益率17.48%と業界平均を大きく上回る高収益を達成。2026年3月期も同16.96%と高水準を維持。同業のソラコムやVRain Solutionと比べても規模・収益性で優位。特定分野での競争力や効率的な経営が収益性向上に寄与しているとみられる。

強み

  • 営業利益率17%超を維持し、同業他社を大きく上回る収益力を持つ。
  • 売上85億円→112億円と堅調に増加、2026年予想も増収。
  • 高収益を支える独自技術や顧客基盤があると推測される。
  • 高い利益率により内部留保が積み上がり、投資余力がある。

課題

  • 売上成長率が21%から9%に減速、市場成熟や競合激化の可能性。
  • IT業界は人手不足、優秀な技術者の確保が今後の成長に必須。
  • 大口顧客への依存度が高い場合、失注時に業績が大きく変動する。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がセック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14847インテリジェント ウェイブ356億円23.8倍
24792山田コンサルティンググループ353億円11.7倍
34345シーティーエス349億円12.8倍
49629ピー・シー・エー347億円19.6倍
54763クリーク・アンド・リバー社343億円7.8倍
63741セック328億円21.6倍
74072電算システムホールディングス327億円10.3倍
86070キャリアリンク325億円11.8倍
93983オロ325億円14.8倍
103771システムリサーチ318億円12.1倍
117893プロネクサス310億円13.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

高速道路管制システムから始まった創業期(1970年~1984年)

1970年5月、東京都渋谷区代々木に株式会社セックを設立。創業から間もない1971年3月、社会基盤システムBFの最初の案件として「高速道路管制システム」、宇宙先端システムBFの最初の案件として「ロケットエンジン高空性能試験システム」を受注した。1979年には組込みソフトウェアの最初の案件となる「水系テレメータシステム」を受注。1984年1月にはモバイルネットワークBFの前身となる「電力送電網通信回線監視制御システム」を受注し、事業領域を広げた。

国際化と標準化への参画(1985年~1999年)

1985年6月に大阪事業所を開設。1989年3月に通産省(現経済産業省)のシステムインテグレータに登録され、同年5月には戦略子会社として株式会社セック・インターナショナルを設立。1992年1月には米国カリフォルニア州にAMSEC.INC.を設立し、米国でのビジネス展開を開始した。1999年2月にはWAP Forum(現OMA)に入会し、携帯電話関連国際標準技術の調査研究を本格化。同年7月には携帯電話端末組込みソフトウェアの最初の案件を受注し、モバイルネットワーク分野を本格化した。

品質認証取得と株式上場(1998年~2004年)

1998年1月にISO 9001認証を取得。2000年12月にはISO 14001、2001年11月にはプライバシーマーク、2003年3月には情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得し、品質・環境・情報セキュリティの管理体制を整備した。2004年6月に日本証券業協会に株式を店頭登録、同年12月にはジャスダック証券取引所に上場。これにより資金調達力と社会的信用力を高め、事業拡大の基盤を築いた。

市場区分の変遷とプライム市場への移行(2010年~2022年)

2010年4月、ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い大阪証券取引所JASDAQに上場。2013年7月には両取引所の統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2017年3月に東京証券取引所市場第二部に市場変更、同年9月には市場第一部に指定された。2022年4月の市場区分見直しにより、プライム市場に移行。上場市場の変遷は成長と認知度向上の軌跡を示す。

官公庁・医療分野の拡大とDX推進(2017年~2025年)

2017年以降、社会基盤システムBFが官公庁向けや医療分野で大幅な伸長を示す。2025年3月期の同事業の売上高は55億円と前期比11.3%増。インターネットBFも非接触IC関連や民間DX案件の増加で33.5%増の18億円。一方、モバイルネットワークBFは減少傾向が続き、売上高は7億円と前期比19.7%減。この間、NEDOの次世代ロボットプロジェクトや蓄電システム共同研究など先端分野への参画も継続し、事業ポートフォリオの転換が進んだ。

年表40件を開く

1970年代

  • 1970年5月創業東京都渋谷区代々木にて株式会社セックを設立
  • 1971年3月社会基盤システムBFの最初の案件として「高速道路管制システム」を受注
  • 1971年3月宇宙先端システムBFの最初の案件として「ロケットエンジン高空性能試験システム」を受注
  • 1979年10月エンベデッドソフトウェア(組込みソフトウェア)の最初の案件として「水系テレメータシステム」を受注

1980年代

  • 1984年1月モバイルネットワークBFの最初の案件として「電力送電網通信回線監視制御システム」を受注
  • 1984年6月社団法人情報サービス産業協会(JISA)の会員となる
  • 1985年6月大阪市淀川区西中島にて大阪事業所開設
  • 1989年3月通産省(現、経済産業省)システムインテグレータに登録される
  • 1989年5月当社ビジネスの国際化推進のための戦略子会社として、株式会社セック・インターナショナル(当社出資比率100%)を設立

1990年代

  • 1991年2月通産省(現、経済産業省)システムインテグレータに認定される
  • 1992年1月米国にて実地にビジネスを展開するため、カリフォルニア州サニーベールに株式会社セック・インターナショナルの100%子会社としてAMSEC,INC.設立
  • 1995年5月インターネットBFの最初の案件として「図書館マルチメディアシステム」を受注
  • 1997年6月本社を東京都渋谷区桜丘町に移転
  • 1998年1月ISO 9001の認証を取得
  • 1998年12月株式会社セック・インターナショナルが当社グループのソリューションビジネスを担当することとなり、同社とビジネスの関連のなくなるAMSEC,INC.の株式を同社より譲渡を受け、AMSEC,INC.を当社100%子会社とする
  • 1999年2月WAP Forum(現、OMA)に入会して、携帯電話関連国際標準技術の調査研究活動を本格化
  • 1999年7月ワイヤレスBF(現、モバイルネットワークBF)の最初の案件として「携帯電話端末エンベデッドソフトウェア」を受注

2000年代

  • 2000年4月M&A当社グループ統合により経営効率を高めるため、株式会社セック・インターナショナルを吸収合併
  • 2000年12月ISO 14001の認証を取得
  • 2001年11月財団法人日本情報処理開発協会よりプライバシーマークの使用許諾を取得
  • 2003年3月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得
  • 2003年11月社団法人日本ロボット工業会に入会して、ロボットソフトウェアの調査研究活動を本格化
  • 2004年6月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 2004年9月東京都渋谷区桜丘町に渋谷第2オフィス開設
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2005年12月ロボット分野の研究開発として、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「次世代ロボット共通基盤開発プロジェクト」に参加し、RT(Robot Technology)ミドルウェアの実装を担当
  • 2007年4月ISO/IEC 27001の認証を取得

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場
  • 2010年7月本社及び渋谷第2オフィスを東京都世田谷区用賀に移転
  • 2010年11月環境エネルギー分野の研究開発として、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「蓄電複合システム化技術開発」の共同研究に参加
  • 2012年5月機能安全対応RTミドルウェア「RTMSafety」を発売
  • 2012年7月大阪事業所を大阪市淀川区西中島(同町内)に移転
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2014年3月ISO 22301の認証を取得
  • 2015年6月監査等委員会設置会社に移行
  • 2017年3月東京証券取引所市場第二部に市場変更
  • 2017年9月東京証券取引所市場第一部に指定

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2022年11月JIS Q 15001の認証を取得
  • 2023年4月大阪事業所を大阪市北区曽根崎新地に移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高営業利益率2桁

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    リアルタイム技術の追求

    創業以来、リアルタイム技術を中核に据え、トップブランドの専門会社を目指す。会社理念「社会の安全と発展のために」のもと、最良のリアルタイムソフトウェアを提供し、顧客満足度の継続的改善を通じて事業成長を図る。

  2. 02

    QCD&Iによる高付加価値化

    QCD(品質・価格・納期)を徹底しつつ、イノベーションで飛躍する。革新的技術や標準化技術、ソリューション製品などのニューエレメントを創出し、これを核とした高付加価値ビジネスで他社差別化を図る。

  3. 03

    オープン・イノベーションの推進

    技術の多様化・高度化に対応するため、大学や企業、官公庁、研究機関と連携し、新しい価値を創造するオープン・イノベーションを実践する。共同研究を積極的に推進し、イノベーションの連鎖を継続させる。

  4. 04

    人材の育成と確保

    「基礎なくして高度な専門性なし」の方針で、基礎能力の高い人材を採用し、6か月間の新入社員教育でリアルタイム技術と最新技術を習得させる。知識教育と実践教育を組み合わせ、提案力のある技術者を育成する。

  5. 05

    安定的な収益確保とリスク管理

    不採算プロジェクトを防ぐため、プロジェクトマネジメント力の強化、組織的なリスク管理、品質マネジメントシステムの徹底、第三者によるプロジェクトモニタリングを推進する。内部統制機能や社員教育も強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で365人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は725万円で、9期前と比べて+5.9%平均年齢は39.0歳、平均勤続年数は13.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月259
2018年3月271
2019年3月68538.112.9280
2020年3月65938.312.9299
2021年3月65638.713.2301
2022年3月65038.412.8318
2023年3月65138.612.9332
2024年3月66238.813.1347
2025年3月67839.013.3351513
2026年3月72539.013.2365521

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都世田谷区225百万円
大阪事業所 — 大阪市北区0百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    次期裁判統計データ処理システムに係る設計構築移行等及び運用保守業務
    最高裁判所 · 2025-08-18
    11.2億円
  • 調達
    令和6年度「省エネ法・温対法・フロン法電子報告システムの構築及び運用保守等」に係る委託業務[総合評価落札方式]
    環境省 · 2024-03-22
    8億円
  • 調達
    令和8年度「省エネ法・温対法・フロン法電子報告システムの構築及び運用保守等」に係る委託業務【総合評価落札方式】
    環境省 · 2026-03-13
    8億円
  • 調達
    令和7年度「省エネ法・温対法・フロン法電子報告システムの構築及び運用保守等」に係る委託業務【総合評価落札方式】
    環境省 · 2025-02-20
    5.9億円
  • 調達
    令和5年度「省エネ法・温対法・フロン法電子報告システムの構築及び運用保守等」に係る委託業務[総合評価落札方式]
    環境省 · 2023-03-22
    5.4億円
  • 調達
    最高裁判所汎用受付等システムの移行改修請負業務等及び運用保守等
    最高裁判所 · 2026-02-13
    4.7億円
  • 調達
    裁判員候補者名簿管理システムに係るGSS接続及びcourtsクラウドへの移行業務、改修(courtsクラウドに対応した設計・開発を含む)業務並びに運用・保守業務
    最高裁判所 · 2025-12-05
    4.5億円
  • 調達
    令和4年度「令和2年度から令和4年度までの次期省エネ法・温対法・フロン法電子報告システムの構築及び運用保守等」に係る委託業務[総合評価落札方式]
    環境省 · 2022-03-22
    3.5億円
  • 調達
    令和7年度臨床研究データベースシステム改修事業一式
    厚生労働省 · 2025-09-30
    3.3億円
  • 調達
    民事執行事件処理システムに係るcourtsクラウドに対応した設計・開発、GSS接続及び移行業務並びに運用・保守業務
    最高裁判所 · 2025-12-11
    3.3億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は112億円営業利益19億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.7%、利益が+5.6%。

売上高
+8.7%
112億円
営業利益
+5.6%
19億円
純利益
+15.4%
15億円
営業利益率
17.0%
前期比 -0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高118億円112億円
営業利益20億円19億円
純利益16億円15億円
1株あたり配当¥62¥62

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は28億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+55.6%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q223
2024年1Q18316.72
2024年2Q21314.33
2024年3Q22522.73
2024年4Q243
2025年2Q45817.86
2025年4Q581017.27
2026年2Q53815.16
2026年4Q591118.69
2027年1Q28414.34

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は38億円から112億円へ2.9倍に増えた。直近期の営業利益率は17.0%。売上は9期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年3月3874
2014年3月4374
2015年3月4175
2016年3月4674
2017年3月4453
2018年3月5275
2019年3月6096
2020年3月63107
2021年3月65117
2022年3月66118
2023年3月75139
2024年3月851511
2025年3月103181917.513
2026年3月112192117.015

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高112億円のうち、営業利益として残るのは19億円17.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は15億円、売上の13.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.5%79億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.5%14億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益17.0%19億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
29.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+8.6pt
17.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+6.8pt
13.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.3pt
15.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
12.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
14.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが17億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは17億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は33億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−1−1221
2014年3月3−1−1221
2015年3月1−2−1−119
2016年3月72−1926
2017年3月20−1226
2018年3月20−2227
2019年3月4−1−2327
2020年3月81−2934
2021年3月−10−4−129
2022年3月60−3632
2023年3月5−3−4231
2024年3月4−1−4330
2025年3月−30−4−322
2026年3月170−61733

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は124億円。このうち返さなくてよい自己資本が103億円で、自己資本比率は82.9%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4840882.3
2014年3月5043785.9
2015年3月5546984.1
2016年3月59491083.3
2017年3月6051984.9
2018年3月66541282.1
2019年3月70581282.3
2020年3月75631283.2
2021年3月79661382.9
2022年3月84711384.2
2023年3月92761682.8
2024年3月101841783.1
2025年3月118932479.2
2026年3月1241032182.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
33億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
92億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
21億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中64位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中407位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
17.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
82.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,200で、1年前と比べて+45.5%過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。

¥3,200-2.9%1ヶ月+4.9%1年+45.5%時価総額328億円
過去52週の値幅
安値¥2,175高値¥4,360

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)21.6倍
PER (会社予想)20.7倍
PBR3.25倍
配当利回り1.94%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は3170円で、25日移動平均線(3046.6円)を約4.1%上回っており、短期的な上昇トレンドにあります。ただし75日線(3322.36円)は下回っており、200日線(3200.3円)近辺で推移。直近1ヶ月で7.7%上昇し、52週高値4360円からは約27%下落した水準です。8月に出来高が増加し、8月12日に19.5万株と活況。自律反発の可能性があります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PERが21.44倍と業界平均の30.2倍を下回り、PBRも3.22倍と平均の3.55倍を下回る。配当利回りは1.96%と平均の2.7%より低いが、配当性向は40.6%と堅実。ROEは15.4%と高く、今期も増益予想で、割安感がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)21.6倍47.9倍
PER (予想)20.7倍
PBR3.25倍2.96倍
ROE15.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

宇宙・防衛分野は国の予算や政策に依存するため、受注の安定性と成長性が投資論点。強気派は、近年の安全保障環境の変化や宇宙開発の活発化で、政府関連の需要が拡大しており、同社の受注が増加すると期待する。また、利益率が高く、財務体質も良好で、株主還元も行われている。一方、弱気派は、公共依存による予算削減リスクや、特定分野への集中による事業リスクを指摘する。また、成長ペースは緩やかであり、高いPERが割高感につながる可能性がある。

プラスに働く材料7
  • 需要拡大

    防衛・宇宙関連の支出増加で受注環境は良好。

  • 高収益体質

    営業利益率17%前後と収益性が高く、財務も安定。

  • 株主還元

    安定配当を実施しており、株主への利益還元を継続。

  • 2026年3月期の増収増益予想決算発表後影響

    売上高112億円(前期比+8.7%)、営業利益19億円、純利益15億円へいずれも拡大

  • 売上高の成長継続通年影響

    売上高85億円→103億円→112億円と3期連続で増収、成長軌道が続く

  • 高ROE15.4%の持続継続影響

    ROE15.4%を維持すればPBR3.22倍は割高でなく、資本効率の良さが評価される

  • 株価の強いモメンタム継続影響

    株価は1年間で37.06%上昇、上昇トレンドに乗った買いが続く

マイナスに働く材料7
  • 予算依存

    国の予算削減や政策変更で需要が減少するリスク。

  • 集中リスク

    宇宙・防衛分野への依存度が高く、業績変動の要因。

  • 成長鈍化

    売上高の成長は緩やかで、高PERが割高感。

  • 営業利益率の小幅低下通年影響

    営業利益率17.48%→16.96%へ低下、原価率の悪化が続けば増収効果が薄れる

  • PBR3.22倍の割高警戒継続影響

    PBR3.22倍は高水準、ROE15.4%を下回る局面ではバリュエーション修正が起こり得る

  • 外国人保有比率2.56%の低さ継続影響

    外国人保有比率2.56%と低く、株価は国内需給に左右され変動性が高い

  • 増収率の鈍化リスク通年影響

    前期の売上高増加率21%から当期8.7%へ鈍化、成長減速で予想PER20.5倍が重荷

次の決算で確かめる点
受注高
今後の売上高の先行指標であり、需要の動向を確認。
営業利益率
高い収益性が維持されているかを見る。
政府関連売上比率
公共依存度の変化を把握するため。
研究開発費
技術力維持のための投資状況を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり62で、前期から+9.1%いまの株価に対する利回りは1.94%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥62
1株あたり
配当利回り
1.94%
いまの株価に対して
配当性向
40.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1858.6
2018年3月2327.850.3
2019年3月244.340.0
2020年3月3752.154.3
2021年3月27−27.440.0
2022年3月3115.140.0
2023年3月3513.140.0
2024年3月4426.140.1
2025年3月5526.441.7
2026年3月609.140.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥62

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,338人。区分でいちばん多いのは個人・その他54.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.4%を占め、残る58.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他48.550.951.047.546.354.2
事業法人35.035.234.833.334.332.5
金融機関11.910.810.412.314.88.9
外国法人2.01.71.53.51.52.5
証券会社2.61.42.23.53.01.8
自己株式0.20.10.50.40.40.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社矢野商会27.13
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.92
03セック従業員持株会4.90
04矢野 恭一3.47
05有限会社近石商会2.94
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.69
07有限会社小早商事1.46
08小早 紀光1.31
09小早 宏一朗1.31
10近石 幸博0.99

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-07
    アセットマネジメントOne株式会社
    新規の大量保有報告
    3.71%
    -1.30pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+86%、1株純資産は14期で+30%。直近期のROEは15.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月8077710.723.030.2
2014年3月8484010.322.230.5
2015年3月8890610.123.229.6
2016年3月879619.324.529.8
2017年3月611,0016.326.958.6
2018年3月911,0568.931.550.3
2019年3月1201,13211.027.640.0
2020年3月1341,22111.420.254.3
2021年3月1421,28711.319.640.0
2022年3月7669311.414.840.0
2023年3月8674612.019.240.0
2024年3月10882413.823.240.1
2025年3月13291515.217.241.7
2026年3月1481,01015.419.540.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額178百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
秋山逸志代表取締役 会長75100,400
櫻井伸太郎代表取締役 社長6836,400
杉山寿顕取締役 管理本部長5521,400
西村邦裕取締役47600
酒井俊司取締役(監査等委員)7480,000
酒井田努取締役(監査等委員)50
上岡玲子取締役(監査等委員)56
加藤哲45

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)392282214247
社外取締役522224
取締役(社内)1141414

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,429字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、情報サービス事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、ビジネスフィールド別に記載しております。当社では、情報サービス事業のビジネスを事業分野別に分類したものを、ビジネスフィールドと呼んでおり、本文中では「BF」と略しております。 (1) 当社の事業内容について 当社は、リアルタイムソフトウェアの提供を主体とするリアルタイム技術専門会社です。 当社では、リアルタイム技術を「時々刻々と変化する外界と密接な相互作用を持ったコンピュータシステムを開発する技術」と定義しており、ユビキタス社会の基盤技術と位置づけております。 ①リアルタイム技術について コンピュータは、センサーなどの入力データを、予めプログラミングされた処理を実行して、その結果を制御データとして出力する装置ですが、自然現象を入力とするようなシステムを設計する技術を「リアルタイム技術」といいます。自然現象をセンサーなどで計測して処理をする「センサーベースシステム」や「計測制御システム」などと呼ばれるシステムの設計技術です。 この自然現象は、突然発生したり、集中したり、どんな順序で発生するかが予測できず、また、再現性もありません。このような事象に対して、迅速に対応し、24時間連続で動き、再現性がない事象であってもトラブルを解析できなければならない、高度な信頼性が求められるシステムがリアルタイムシステムです。このリアルタイムシステムは「割り込み処理」「優先処理」「並行処理」といったリアルタイム技術の特有な処理を用いて開発されます。 (a) 割り込み処理 割り込みとは、ソフトウェアの処理とは非同期に発生するイベントで、システムに対して決められた電気信号(割り込みイベント)が入ると、現在実行している処理を一時停止させて、割り込みイベントに対応した処理をするものです。 例えばスマートフォンであれば、電話の着信や緊急地震速報の受信、タッチパネル操作やスイッチ・ボタン操作などが割り込み処理に該当します。 (b) 優先処理 リアルタイムシステムでは、時間内に処理を完了させるため、各処理に優先度を設定して、優先度の高い順に実行することができます。優先処理には、優先度の高いものから順に実行する方式のほか、締め切り時刻(デッドライン)が早い処理から順に実行する方式や、処理時間の短いものから順に実行する方式があります。 スマートフォンで例えると、ブラウザでホームページを閲覧している時に電話の着信があった場合に着信の画面に切り替わるのは優先度を高く設定しているためです。緊急地震速報の受信はさらに高い優先度が設定されており、どのような処理中であっても最優先されることになります。 (c) 並行処理 並行処理は、見かけ上、コンピュータに複数の処理を並列動作させるようにするための仕組みです。1つのCPUで複数の命令系列を同時に実行することはできませんが、1回あたりミリ秒あるいはマイクロ秒単位といった短い間隔でCPUを割り当てることで、あたかも複数の処理が同時に動作しているように見せています。 例えば、スマートフォンでは、地図アプリケーションを表示させる処理をしている裏で、GPSの測位処理をするようなケースなどがあります。 ②リアルタイム技術が得意とする分野 当社は、「社会の安全と発展のために」をスローガンとしております。この「社会の安全と発展」に関連する分野の中で、リアルタイム技術を多く使う分野が当社のビジネスフィールド(BF)になります。 創業からの約20年間は「社会の安全=社会インフラ」として社会基盤システムBF、「社会の発展=夢の追求」として宇宙先端システムBFを中心に事業を行ってまいりました。その後、移動体通信事業者向けの基地局のシステム開発を中心とするモバイルネットワークBFを1984年に、インターネットの普及に伴いWebシステムの開発を中心とするインターネットBFを1995年にスタートするなど、事業分野を広げてまいりました。 当社はこの4つのBFでリアルタイムソフトウェアとリアルタイムソリューションを提供しております。 (a) 社会基盤システムBF 社会公共性の高いシステムを開発している分野です。高度交通システムや防衛関連システム、医療、環境エネルギーなど、社会公共分野の技術アプリケーションを開発しております。また、国や独立行政法人、地方自治体などで利用される情報システムを開発しております。 (b) 宇宙先端システムBF 科学衛星や惑星探査機に搭載される組込みソフトウェアや、天体望遠鏡の制御、観測データの解析などの宇宙関連システムと、車両自動走行の研究開発や、次世代ロボットに関する研究開発、サービスロボットシステム、各種研究機関向けの技術アプリケーションなどの先端システムを開発している分野です。 (c) モバイルネットワークBF キャッシュレス決済端末や車載端末などモバイルデバイスを使ったサービスシステムや、スマートコンストラクションに関するシステム、XR(クロスリアリティ)など次世代技術を使ったエッジデバイスのソフトウェアを開発している分野です。 (d) インターネットBF 非接触ICに搭載される組込みソフトウェアや、IoT関連システム、民間企業向けの技術アプリケーションやクラウドシステムなどを開発している分野です。 (2) 子会社について 当社には、非連結子会社が1社(AMSEC,INC.)あり、当社より米国最新技術及びビジネス動向調査を委託しております。 (3) 事業系統について 当社は、移動体通信事業者、電機メーカー、自動車メーカー、重工業メーカー、精密機械メーカー、各種研究機関、官公庁などに技術サービスを提供しております。 当社の事業系統図は以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,594字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 当社は、「社会の安全と発展のために」を会社理念とするリアルタイム技術専門会社であります。 当社は、情報社会のキーコンセプトはリアルタイムにあるとし、創業以来、リアルタイム技術を中核に据えてビジネスを展開してまいりました。これからも、リアルタイム技術にこだわり、トップブランドのリアルタイム技術専門会社を目指して、ビジネスを展開してまいります。 そして、当社会社目標である「最良のリアルタイムソフトウェアを提供して、社会に貢献する」ことの追究を通して、お客様満足度を継続的に改善して事業成長に繋げることで、株主・投資家の皆様のご期待に応えてまいります。 (2) 経営戦略等 当社は、「QCD&I」―QCD(品質・価格・納期)を窮め、I(イノベーション)で飛躍する。―をビジネスコンセプトとして、主体的なビジネスに取り組んでおります。 基本的な事業基盤として、お客様からの厳しいQCD改善要請への対応力を強化したうえで、さらなるイノベーション努力で、ニューエレメント(革新的技術、標準化技術、ソリューション製品、特許など知的財産権、新ビジネスモデルなど)を生み出し、このニューエレメントを核とした高付加価値化ビジネスで他社差別化を図って飛躍していくことを基本方針としております。 お取引先展開としては、訴求力あるニューエレメントでお取引先を開拓し、開拓後は、強力なQCD対応力などで高いお客様満足度を獲得してリピートオーダーに確実に繋げ、横展開・深掘りで量的拡大を図り、こうしたお取引先毎の新たな成長曲線を重ね合わせていくことで会社全体での成長を実現することを基本方針としております。 また、イノベーションの連鎖を断つことなくニューエレメントを継続的に得ていくために、大学や企業などとの共同研究を積極的に推進してまいります。 (3) 経営環境 「クラウドコンピューティング、エッジコンピューティングの深化」「セキュリティの高度化」「物理空間とデジタル空間の融合」そして「生成AIの進化とその活用」などのパラダイムシフトが進み、ソフトウェアが主役の時代になりました。このような時代にあっては、技術的な優位性により、ソフト会社の競争力が決まり、他社差別化に繋がります。特に、生成AIを始めとするソフトウェア技術が多様化・高度化し、高度な技術に対応できる技術者を育成する必要があります。当社は、「基礎なくして高度な専門性なし」のもと、高度な技術に適応可能な基礎能力が高い人材を採用し、6か月間の新入社員教育でリアルタイム技術だけでなく最新の技術を習得させることにより、優秀な技術者を育て上げることを基本方針としております。 ソフトウェア業界は、今までお客様の効率化や生産性向上に寄与してまいりましたが、これからは、お客様のパートナーとなって新しい価値を創造していくことが必須になります。お客様のご期待に応えるには、当社単独では限界があり、他社・大学・官公庁・研究機関などと連携し、新しい価値を創造する「オープン・イノベーション」を実践することが重要であると認識しております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①高い成長性の確保 当社では、安定的な成長に加え、高い成長性を確保することが課題であります。技術が急速に進歩していくソフトウェアビジネスでは、現場の感度を高め研究開発で変化先取りに注力して新技術をいち早く習得し、主体的なビジネスを展開することが高い成長に繋がると認識しております。 官公庁を主体とした社会基盤系の開発で業績のベースを確保し、その上に研究開発や製品開発を強化し、ビジネスモデルを含めた新技術の提案力で成長分野を戦略的に受注し、高い成長性に繋げてまいります。 また、安定的な成長を維持するには需要構造の変化に迅速に対応する必要があります。そのためには、社員が敏感に変化を感じる感度とその環境変化に適応する能力が必須であります。当社では、基礎能力の高い人材を採用し、知識教育と実践教育を行い、研究開発機能を開発部門に置くことにより、適用分野に必須となる新技術や業務知識を保有し提案力のある技術者を育成してまいります。 ②安定的な収益確保 当社では、安定的な収益を確保することが課題であります。安定的に収益を確保するためには、不採算プロジェクトを発生させないことが重要であり、プロジェクトマネージメント力の強化を図ってまいります。また組織的なリスク管理の強化、品質マネジメントシステムの徹底、品質管理部門によるプロジェクト管理支援、不採算案件の予兆検知など第三者によるプロジェクトモニタリング、内部統制機能や社員教育の強化などを推進して、この課題に取り組んでまいります。 ③優秀な人材の確保 当社では、高い成長性を確保するために、優秀な人材の確保が課題であります。人間力が競争力の元であるソフトウェアビジネスでは、社員の質が会社の質を決め、社員の成長が会社の成長に繋がります。このため、社会的信用力と知名度の向上を活かし、優秀な人材をより多く獲得し、入社後は社員自らが成長できる環境を用意し、社員の成長を促す教育制度を充実させ、「学ぶ組織」を構築してまいります。 また優秀な人材には、魅力あるチャレンジングな仕事と魅力的な待遇が重要であり、イノベーションを生む環境を研究し、社員の能力を最大限に発揮できる執務環境も構築してまいります。さらにグローバルなビジネス展開を意識しながら、大学との共同研究や他社とのアライアンスを積極的に推進し、魅力あるビジネスを推進してまいります。 ④優良な外注先の確保 当社では、高い成長性を確保するために、経営資源の一部を社外に求める必要があり、優良な外注先を確保することが課題であります。優良な外注先を確保するためには、まずは当社が魅力ある会社になる必要があり、外注先の開発力と当社の開発分野の適合性をみながら、協力関係を構築してまいります。 一方、売上高に対する外注比率が高くなりすぎると、技術の空洞化や品質の劣化に繋がるため、受注弾力性を考慮しながら適正な外注比率を追究してまいります。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では、会社理念の方針のひとつである「質重視経営」の成果は売上高営業利益率に表れると考え、売上高営業利益率2桁を維持するよう努力してまいります。 (6) 今後の見通しについて 次期の我が国情報サービス業は、地政学的リスクや世界経済の減速、インフレなどによる影響が懸念されるものの、DX推進のためのIT投資が増加し、IT需要は全体としては堅調であると予想しております。当社事業領域では、全体的には今期と同様の需要環境が継続するものと予想しております。 こうした傾向の中、次期の重点テーマは、今期と同様、「先端技術を窮め、オープン・イノベーションで事業成長を目指す」とします。当社の強みである先端技術を窮めるため、高度技術教育を充実させ、大学や国、企業の研究機関との共同研究を推進して、継続的な成長を目指します。 BF別には、モバイルネットワークBFは、一部大手通信事業者向けの大規模案件の開発があるものの、全体的には減少を見込んでおります。インターネットBFは、民間企業向けのDX関連の開発が増加するものの、他のBFとの人員配分の最適化により、減少を見込んでおります。社会基盤システムBFは、医療分野や環境分野の開発、司法分野をはじめとした官公庁向けの開発が引き続き好調で、増加を見込んでおります。宇宙先端システムBFは、車両自動走行の研究開発案件や宇宙関連の開発が堅調であることに加え、国の研究機関向けの開発が増加し、増加を見込んでおります。 営業利益は、人に対する投資(定期昇給に加え大幅なベースアップ、及び先端技術の教育拡充)、技術に対する投資(研究開発投資)、イノベーションを促進し、最適な働き方を実現する環境への投資(執務環境や開発環境への投資)を引き続き行うものの、生産性向上により、増加を予想しております。経常利益は、国の研究機関からの受託研究による補助金収入の増加を見込み、増加を予想しております。当期純利益は、今期は賃上げ促進税制が適用され実効税率が下がったことにより増加しましたが、次期は税金費用を法定実効税率どおりで計算しております。 以上により、次期の業績としては、売上高11,800百万円、営業利益1,980百万円、経常利益2,300百万円、当期純利益1,575百万円を見込んでおります。
事業等のリスク4,075字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 当社の事業全体に共通する業績変動要因 ①問題プロジェクトの発生 当社では、納期遅延、お客様クレーム、過大勤務を発生させたプロジェクトを問題プロジェクトと定義しております。問題プロジェクトは必ずしも不採算プロジェクトではありませんが、過去の実績では多額な原価を発生させて不採算となるケースが多く、問題プロジェクトが大型プロジェクトである場合には、当社全体の業績に影響を及ぼすことがあります。 また、問題プロジェクトを発生させたことでお客様からの信用が失墜して、取引が減少あるいは停止となった場合には、当社業績に影響が及ぶことがあります。 ②大型プロジェクトの採算 大型プロジェクトは事業効率が高いなどのメリットも大きく積極的に受注していく方針であります。当社は原則としてプロジェクト全体を一括して受注する契約形態を基本としていることもあり、開発要員などの経営資源の多くの割合を投入する大型プロジェクトの採算は、当社全体の業績に影響を及ぼすことになります。 ③大型プロジェクトの組み替え不調 大型プロジェクトの場合、開発工程が完了すると多くの開発技術者が一斉に手空きとなるため、一定程度の外注先の活用や、大型プロジェクトの終了時期を見据えた受注活動の強化などにより、技術者の稼働率が低下しないよう努めておりますが、大型プロジェクトの切り替えが不調の場合には当社業績に影響が及ぶことがあります。 ④受注価格水準の変動 当社の売上原価の大部分は、ソフトウェア開発に関する人件費と外注費で構成されていますが、最近のIT人材争奪戦と社会的要請から、いずれも増加傾向にあります。当社は、高付加価値化による受注価格の引上げやQCD(品質・コスト・納期)改善活動の一環として生産性向上によるコスト削減に努力しておりますが、増加したコスト分を受注価格に反映できなかった場合には、当社業績に影響が及ぶことがあります。 ⑤先行投資の影響 当社は、これからも研究開発・製品開発投資、研究開発型ベンチャー企業への投資、事務所移転・拡張、社内開発環境の最新化などを実施してまいりますが、当社の計画どおりに投資効果が得られなかった場合や、投資先企業の経営が悪化した場合などには、当社の業績に影響が及ぶことがあります。 ⑥取引先の事業再編や組織変更 当社の取引先において、グループ再編やM&Aなどにより経営体制が代わり、外注への発注方針が変更になった場合には、当社の業績に影響が及ぶことがあります。 ⑦取引先の事業計画や研究開発計画の変更 当社の取引先自体の激しい競争や環境の変化を背景に、事業計画や研究開発計画の変更や中止が発生し、それに伴い技術者の稼働率が大きく変動した場合には、当社の業績に影響が及ぶことがあります。 ⑧新しい要素技術の適用 当社の事業領域では、新しい要素技術を実装する案件が多く、経験に基づく見積が困難な難度の高い新技術の一括受託契約での見積を誤った場合には不採算になりがちで、逆に新しい要素技術の適用が減少した場合には、需要そのものが減少する可能性があり、当社の業績に影響が及ぶことがあります。 ⑨公的セクターの予算変動や規制 当社の社会公共分野の事業領域では、公的セクターの予算の増減や規制が業績変動要因となっております。当社では、社会公共分野での新事業領域への拡大に努力をしておりますが、予算削減や予算の執行が滞ると、当社の業績に影響が及ぶことがあります。 ⑩競争入札の拡大 当社の公的セクターや大手民間企業の開発案件は、競争入札になります。当社では、技術力を背景とした積極的な提案活動を展開しておりますが、戦略的な低価格での落札や失注した場合には、当社の業績に影響が及ぶことがあります。また数年間にわたる長期大型案件や高額の仕入れ等がある開発案件を受注した場合は、四半期や年度の期間損益に影響が及ぶことがあります。 (2) 主要取引先への依存度について 当社では、継続して営業活動を強化して取引先バランスの確保に努めておりますが、上位取引先の受注動向等によっては当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 需要構造の変化やイノベーションの停滞について 当社では、創業以来、技術革新などによる需要構造の激変を何回か経験してきましたが、研究開発・製品開発活動によりニューエレメントを得て、それを核とした主体的ビジネスで業績成長を果たしてまいりました。今後も研究開発による変化先取りで対応していく方針ですが、需要構造の変化に対して当社が適切に対応できなかった場合やイノベーションが停滞した場合には、当社業績に影響が及ぶことがあります。 (4) 人材の確保について 当社成長の元は優秀な人材の獲得・定着にあります。当社では、上場企業であることの信用力や知名度を活かし、また処遇面も向上させ、優秀な人材を獲得していく方針ですが、IT人材争奪戦の激化に伴い、こうした獲得策が成果に繋がらない場合、当社の更なる成長機会を逸する可能性があります。また、獲得した人材が定着しなかった場合は、技術の伝承や再利用が途切れたり、プロジェクト編成に支障をきたしたりして、当社の業績に影響が及ぶことがあります。 (5) 安全衛生・労働災害について 当社は、従業員の安全、衛生及び健康の確保に向けて、健康経営方針を定め、労働環境の改善や柔軟な働き方に対応し、労働安全衛生法その他の法令や通達の遵守など安全衛生管理に努めておりますが、プロジェクトに予期せぬ事態が発生して過大な勤務が続くなどでメンタル面や体調に不調をきたした場合、業務効率の低下や士気の低下、休職者・退職者の増加に繋がり、当社の業績に影響が及ぶことがあります。 (6) 優良な外注先の確保について 当社は、受注責任を全うできる範囲に外注範囲を限定することを基本方針として、業容の拡大、高収益の維持、受注弾力性の確保などを期して外注体制の強化を図っておりますが、優良な外注先が確保できない場合、当社の更なる成長機会を逸する可能性があります。また、当社は外注先の選定にあたり品質管理体制やセキュリティ管理体制を確認しておりますが、外注先が自然災害やセキュリティ事故などで一時的に業務が停止した場合、当社の業績に影響が及ぶことがあります。 (7) 法令違反・内部統制について 当社では、法令・規制要求事項やISO 9001、ISO 14001、ISO/IEC 27001、ISO 22301、JIS Q 15001、プライバシーマークなどを含め、広くお客様の要請を満たしていく経営をコンプライアンス経営と定義しておりますが、何らかの事故が発生した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社は効率的な内部統制の仕組みを構築しておりますが、何らかの財務報告上の指摘があった場合には、業績に影響が及ぶ可能性があります。 (8) セキュリティ事故について 当社は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC 27001)や個人情報保護マネジメントシステム(JIS Q 15001)の認証、プライバシーマークの使用許諾を得て、サイバーセキュリティ経営ガイドラインに則り組織を挙げてセキュリティ事故の防止に努めておりますが、何らかのセキュリティ事故が発生し、一定期間の業務停止や信用の失墜による取引停止、賠償金の支払いなどが発生した場合、当社の業績に影響が及ぶ可能性があります。また、セキュリティ要求レベルの高い案件を受注する場合には、取引先から特別なセキュリティ設備の設置を要請されることもあり、その設備投資の金額によっては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 大規模な自然災害の発生や感染症の拡大について 当社は、事業継続マネジメントシステム(ISO 22301)認証を取得し、地震や台風などの自然災害、火災、テロなどの発生、感染症の拡大に備え、事業継続計画(BCP)を整備して被害の最小化を図っておりますが、社員や設備、取引先の被害状況によっては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 賠償責任の発生について 当社が提供した技術サービスの瑕疵が原因でお客様が経済的損害を被った場合に、損害賠償金等を請求されることがあります。当社では、賠償責任保険に加入して備えておりますが、当該保険の免責事項に該当する、ないし支払限度額を超えた損害を発生させた場合には、当社の業績に影響が及ぶことになります。 (11) 売上高計上について 当社では、請負契約案件について、案件毎に費消製造原価を発生主義で認識し、原価進捗率(費消製造原価の見積総製造原価に対する割合)に応じて売上高を認識し、計上しております。 そのため、売上高の認識には受注総額と総製造原価の見積りが不可欠であり、契約・見積管理や計画管理を厳格に行うことが求められます。この受注総額と総製造原価の見積りを誤った場合には、請負契約案件の期末日時点の適時・適正な売上高計上が阻害される可能性があります。 当社は経営上の主要なリスクについて、毎年取締役会において棚卸を実施し、リスクを評価しております。 上記のリスクの中で、当事業年度末現在において特に重要な影響を与えうる可能性があるのは、需要構造の変化や上位取引先の受注動向の変化、問題プロジェクトの発生、大型プロジェクトの採算、セキュリティ事故の発生であると認識しており、対応をより一層強化してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)4,317字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における我が国情報サービス業の業況は、総務省「サービス産業動態統計」によると、月別売上高は前年同月比で増加しており、IT需要は全体的には概ね堅調と推察されます。当社事業分野では、非接触IC関連や医療分野、官公庁向けの開発が増加するなど、需要構造の変化が継続しております。 こうした傾向の中、当社は、重点テーマであります「先端技術を窮め、オープン・イノベーションで事業成長を目指す」を実践し、増収増益となりました。 ビジネスフィールド(以下、ビジネスフィールドをBFと省略)別には、モバイルネットワークBFは、減少傾向が継続し、売上高は740百万円(前期比19.7%減)となりました。インターネットBFは、非接触IC関連の開発が増加したことに加え、民間企業向けのDX関連の開発も増加し、売上高は1,784百万円(同33.5%増)となりました。社会基盤システムBFは、医療分野や環境分野の開発、司法分野をはじめとした官公庁向けの開発が大幅に増加したことなどにより、売上高は5,537百万円(同11.3%増)となりました。宇宙先端システムBFは、車両自動走行の研究開発案件が堅調であることに加え、宇宙天文分野の開発が増加し、売上高は3,158百万円(同3.1%増)となりました。 この結果、全社売上高に占める割合では、インターネットBF、社会基盤システムBFが増加し、モバイルネットワークBF、宇宙先端システムBFが減少しております。 以上の結果、当事業年度の業績は、売上高11,220百万円(前期比9.0%増)、営業利益1,879百万円(同4.8%増)、経常利益2,062百万円(同8.9%増)、当期純利益1,509百万円(同12.3%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ1,089百万円増加して、期末残高は3,321百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において営業活動の結果得られた資金は1,697百万円となりました。これは主に、税引前当期純利益2,062百万円・棚卸資産の減少376百万円による増加、仕入債務の減少341百万円・法人税等の支払額654百万円による減少の結果であります。前期は250百万円の支出でした。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において投資活動の結果支出した資金は46百万円となりました。これは主に、投資有価証券の売却及び償還による収入200百万円による増加、投資有価証券の取得による支出101百万円・有形固定資産の取得による支出100百万円による減少の結果であります。前期と比較して5百万円の支出増となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において財務活動の結果支出した資金は561百万円となりました。これは主に、配当金支払いによる支出558百万円によるものであります。前期と比較して115百万円の支出増となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 当社は単一セグメントであるため、ビジネスフィールド別に記載しております。 (a) 生産実績 当事業年度の生産実績をビジネスフィールド別に示すと、次のとおりであります。 ビジネスフィールド   金額(千円)   前期比(%) モバイルネットワーク   740,031   80.3 インターネット   1,688,515   136.2 社会基盤システム   5,516,858   111.5 宇宙先端システム   3,132,217   103.1 合計   11,077,622   109.1 (注)1.金額は販売価格によっております。 2.リアルタイムソリューションの製品ビジネスは、サービスの性格上生産実績を定義することが困難であるため、金額に含まれておりません。 (b) 受注実績 当事業年度の受注実績をビジネスフィールド別に示すと、次のとおりであります。 ビジネスフィールド   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) モバイルネットワーク   889,954   102.7   328,710   183.9 インターネット   1,809,846   125.4   454,972   105.9 社会基盤システム   7,950,455   145.0   7,246,883   149.9 宇宙先端システム   3,373,504   112.6   1,034,551   126.2 合計   14,023,760   130.0   9,065,118   144.8 (c) 販売実績 当事業年度の販売実績をビジネスフィールド別に示すと、次のとおりであります。 ビジネスフィールド   金額(千円)   前期比(%) モバイルネットワーク   740,031   80.3 インターネット   1,784,436   133.5 社会基盤システム   5,537,118   111.3 宇宙先端システム   3,158,621   103.1 合計   11,220,208   109.0 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析 a.当事業年度の経営成績の分析 (a) 売上高 売上高は、非接触IC関連や医療分野、官公庁向けの開発が増加するなど需要環境は好調で、前事業年度と比較して924百万円増加し、11,220百万円となりました。詳細については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (b) 営業利益 売上原価は、外注費や仕入高の増加などにより、前事業年度と比較して668百万円増加し、7,893百万円となりました。売上総利益は、前事業年度と比較して256百万円増加し、3,326百万円となりました。売上総利益率は29.6%となり、前事業年度と比較して0.2ポイント低下しました。 販売費及び一般管理費は、新入社員の増加やベースアップなどに伴う人件費の増加、研究開発費の増加などにより、前事業年度と比較して169百万円増加し、1,446百万円となりました。 以上の結果、営業利益は、前事業年度と比較して86百万円増加し、1,879百万円となりました。 当社では、会社理念の方針のひとつである「質重視経営」の成果は売上高営業利益率に表れると考えて、その向上に努力しております。当事業年度は17.2%で計画しましたが、計画を0.4ポイント下回って16.8%となり、前事業年度と比較して0.6ポイント低下いたしました。 (c) 経常利益 営業外収益は、研究開発の補助金収入が大幅に増加したことなどにより、前事業年度と比較して82百万円増加し、185百万円となりました。 営業外費用は、前事業年度と比較して0百万円増加し、2百万円となりました。 以上の結果、経常利益は前事業年度と比較して169百万円増加し、2,062百万円となりました。 (d) 当期純利益 特別利益、特別損失は発生しませんでした。 法人税・住民税及び事業税と法人税等調整額を合わせた法人税等の合計は、賃上げ促進税制適用による税負担の減少などにより、前事業年度と比較して3百万円の増加にとどまり、553百万円となりました。 以上の結果、当期純利益は前事業年度と比較して165百万円増加し、1,509百万円となりました。 b.当事業年度の財政状態の分析 (a) 資産の状況 当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べ659百万円増加し、12,435百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加1,089百万円・商品及び製品の減少376百万円などによる流動資産の増加598百万円によるものであります。 (b) 負債の状況 負債は、前事業年度末に比べ323百万円減少し、2,121百万円となりました。これは主に、買掛金の減少341百万円・未払法人税等の減少132百万円・未払消費税等の増加158百万円などによる流動負債の減少353百万円によるものであります。 (c) 純資産の状況 純資産は、当期純利益による増加、配当金支払いによる減少、自己株式処分による増加などの結果、前事業年度末に比べ982百万円増加し、10,313百万円となりました。自己資本比率は前事業年度末の79.2%から82.9%となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.当事業年度のキャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ1,089百万円増加して、期末残高は3,321百万円となりました。詳細については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b.資金需要の主な内容 当社の資金需要は、主に生産活動に必要となる人件費、外注費となります。これらについて、現在手元資金でまかなえる状況でありますが、手元資金の変動を平準化し、突発的な資金需要に備えるため、賞与資金の一部について短期借入を行っております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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