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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

シーティーエス

CTS Co.,Ltd.4345 · Prime · サービス業

建設現場の業務効率化をクラウドサービスと測量システムで支える。

概要

シーティーエス(CTS)は、建設現場のICT化と測量システムを主力とするサービス企業である。1972年に測量機器事業で創業し、現在はクラウドストレージや映像監視、ワンマン測量システムなどを統合的に提供する。2026年3月期の売上高は127億円、従業員286名。東京証券取引所プライム市場に上場している。

建設ICTと測量システムの2本柱

シーティーエスは、報告セグメントとしてDDS事業(デジタルデータサービス)とSMS事業(測量計測システム)の2事業を有する。DDS事業では、クラウドストレージサービス、クラウド映像サービス、コミュニケーションサービス、通信・ネットワークサービス、多機能ディスプレイなどを提供し、これらを統合した「サイトアシストパッケージ(SAP)」として建設現場の遠隔支援や情報共有を実現する。SMS事業では、MDTS・GNSS等を用いたワンマン測量システムやトータルステーションなどの測量機器をレンタル及び販売する。さらにその他事業として、IT環境を備えたユニットハウス「スマートハウス」のレンタルや道路標識・白線設置工事も手掛ける。

全国に広がる支店網と地場ゼネコン向け営業

同社は長野県上田市に本社を置き、2026年時点で全国に40以上の支店を展開する。沿革上、1972年の創業後、1983年に長野支店を皮切りに、2000年代以降急速に支店網を拡大。2019年には那覇支店、2022年には旭川支店や大分支店を開設するなど、北海道から沖縄までカバーする。営業戦略として、全国の地場ゼネコン約2,600社をターゲットに、営業部長による定期訪問(BtoB)と支店営業による現場キーマンへの水平展開(BtoC)を組み合わせ、SAPの普及を推進している。

堅調な財務成長と収益構造の変化

財務数値は長期的な成長を示す。2013年3月期の売上高45億円から2026年3月期には127億円に拡大し、この間の純利益は3億円から27億円へ増加した。特に2021年3月期以降、売上高が100億円を超え、営業利益率も向上。2026年3月期の営業利益は33億円、経常利益は37億円に達した。同社はハードレンタル主体のビジネスから、付加価値の高いSAPなどのサブスクリプションサービスへの転換を進めており、これが利益率改善に寄与している。また、リピート率は70.0%(前期比0.1ポイント減)と高水準を維持している。

グループ企業と事業再編の歩み

シーティーエスは、2017年1月にハウス備品事業を会社分割し、株式会社レンタライズ(連結子会社)に承継。同時に環境保全事業を分割し、株式会社CTSラインテック(連結子会社)を設立した。これにより、グループ経営体制を強化。SMS事業では、測量機器メーカーであるトプコンとの協力関係を維持していたが、2026年3月期に政策保有株式を売却した。また、ファイルフォース株式会社への戦略的出資も行い、持分法投資利益を計上している。

業界の中での役割は建設業界向けICTソリューション及び測量システムのプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
127億円
営業利益
34億円
営業利益率
26.8%
純利益
27億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01建設ICT(DDS事業)主力

建設会社の本社及び建設現場向けに、クラウドストレージサービス、クラウド映像サービス、コミュニケーションサービス、通信・ネットワークサービス、多機能ディスプレイ等を提供。これらを統合した「サイトアシストパッケージ」として提案。

主な製品・サービス6
クラウドストレージサービス
建設現場の図面や書類をクラウド上で共有・管理するサービス。
クラウド映像サービス
建設現場の監視カメラ映像をクラウド経由で遠隔確認できるサービス。
コミュニケーションサービス
現場の音声通話やメッセージングを支援するサービス。
通信・ネットワークサービス
建設現場でのインターネット接続やネットワーク構築サービス。
多機能ディスプレイ
現場事務所等に設置するタッチパネル式情報端末。
サイトアシストパッケージ
上記サービスを統合した建設現場向けトータルソリューション。

02測量システム(SMS事業)主力

MDTS(マルチディテクションタイムサーベイ)、GNSS等によるワンマン測量システム、その他測量計測機器・関連システムをレンタル及び販売で提供。建設現場の測量業務を効率化。

主な製品・サービス2
ワンマン測量システム
一人で測量できるシステムで、MDTSやGNSSを組み合わせて高精度な測量を実現。
測量計測機器
トータルステーション、レベル等の測量機器及び関連システム。

03その他副次

IT環境を含めた建設現場向けユニットハウス「スマートハウス」のレンタル提供、道路の標識・白線設置等の専門工事を行う。

主な製品・サービス2
スマートハウス
IT環境を備えた建設現場向けユニットハウス(レンタル)。
道路標識・白線設置工事
道路標識の設置や路面標示(白線等)の施工。

製品と技術

建設現場向けクラウドストレージサービス

DDS事業の核となるクラウドストレージサービスは、建設現場の図面や書類をクラウド上で共有・管理するものである。現場の代理人や本社間でのリアルタイムな情報共有を可能にし、紙の図面を削減することで作業効率を向上させる。本サービスはSAPの一部として提供され、他のクラウド映像サービスやコミュニケーションサービスと連携することで、現場の遠隔監視や指示伝達をシームレスに行える。2026年3月期のリピート率70.0%の背景には、こうしたサブスクリプション型サービスの定着がある。

ワンマン測量システムによる省人化

SMS事業の主力製品であるワンマン測量システムは、MDTS(マルチディテクションタイムサーベイ)やGNSSを組み合わせ、一人での測量を可能にする。従来は複数人で行っていた測量作業を一人で完結できるため、人手不足が深刻な建設業界で需要が高い。トータルステーションやレベルなどの測量機器もレンタル・販売され、同社はこれらを統合したソリューションを提供する。2025年3月期にはSMS事業の販売売上が順調に推移し、全体の業績を押し上げた。

サイトアシストパッケージ(SAP)の統合価値

SAPは、クラウドストレージ、クラウド映像、コミュニケーション、通信・ネットワーク、多機能ディスプレイを統合した建設現場向けトータルソリューションである。現場の見える化とデータ利活用を推進し、遠隔からの現場管理や関係者間の情報共有を効率化する。同社はSAPを中核に据え、地場ゼネコン約2,600社への営業を強化。BtoB取引の拡大により収益性が向上し、2026年3月期の営業利益率は26.4%に達した。SAPは建設業界の生産性向上に貢献する独自のサービスとして位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

高収益の専門サービス、安定的に成長

シーティーエスはサービス業に属し、ピア企業群(ジンジブ、イシン、JSH、ダイブ、マテリアルグループ)の中で売上高118億円(2025年3月期)と中規模だが、営業利益率26.27%と極めて高い収益力を誇る。2024年3月期から2026年3月期にかけて売上高は111億円から127億円へ、営業利益率も26.27%から26.77%へ改善しており、安定的な成長と高収益が両立している。特定の専門サービス分野で強固な地位を築いていると推測されるが、同業他社との具体的な比較情報が限られる。

強み

  • 26%超の営業利益率を維持しており、業界内でもトップクラスの収益性を実現。
  • 売上高が3期連続で増加し、年平均成長率約6%と堅調な拡大を継続。
  • 営業利益率がゆるやかに上昇しており、事業構造の効率化が進んでいる。
  • 特定サービス分野で高い専門性を有し、競合の模倣が困難なビジネスモデル。

課題

  • 専門特化により市場規模が限定的で、成長の天井を抱える可能性。
  • 高収益を支える専門人材の確保・育成が課題となり、採用競争が激化。
  • 特定の大口顧客への依存度が高い場合、契約終了で業績が大きく変動するリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がシーティーエス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17059コプロ・ホールディングス364億円12.2倍
24826CIJ361億円16.9倍
39438エムティーアイ357億円9.3倍
44847インテリジェント ウェイブ356億円23.8倍
54792山田コンサルティンググループ353億円11.7倍
64345シーティーエス349億円12.8倍
79629ピー・シー・エー347億円19.6倍
84763クリーク・アンド・リバー社343億円7.8倍
93741セック328億円21.6倍
104072電算システムホールディングス327億円10.3倍
116070キャリアリンク325億円11.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

測量機器事業で創業した1972年

1972年4月、長野県上田市において有限会社中部測機として設立され、測量計測事業を開始した。当初は測量機器の販売・レンタルを中心に事業を展開。1983年3月には長野支店を開設し、環境安全事業(後の環境保全事業)にも進出。1990年11月には株式会社中部測機に組織変更し、法人化を果たした。この時期、測量分野での地盤を固めるとともに、事業の多角化の第一歩を踏み出した。

システム事業開始と商号変更の1990年代

1984年11月にシステム事業を開始し、建設現場向けの情報システム分野に参入。1991年4月にはハウス備品事業を開始し、ユニットハウス関連にも進出した。1998年4月、商号を株式会社中部に変更。さらに2000年4月、現在の株式会社シーティーエスに改称した。1999年4月には仙台支店と福岡支店を開設し、東北と九州に進出。2002年3月には日本証券協会のJASDAQ市場に株式を店頭登録し、資本市場への道を開いた。

上場と全国展開の加速(2000年代)

2000年9月に前橋支店を開設後、2002年4月に東京支店、2004年12月にジャスダック証券取引所に上場。その後も2008年名古屋、2009年富山、2010年大阪、2012年広島・浜松、2013年金沢、2014年熊本と支店網を拡大。2014年11月には東京証券取引所市場第二部へ市場変更し、2015年8月には市場第一部に指定された。この間、2015年1月盛岡、11月郡山、2016年4月札幌・宇都宮と、北海道から九州まで網羅する体制を整えた。

事業再編とサービス名称変更の2010年代後半

2017年1月、ハウス備品事業を株式会社レンタライズ、環境保全事業を株式会社CTSラインテックに分割承継し、グループ経営を強化。2018年以降も鹿児島、水戸、津、山形、那覇と支店を開設。2021年11月、システム事業をデジタルデータサービス事業(DDS事業)に、測量計測事業を測量計測システム事業(SMS事業)に名称変更し、事業の方向性を明確化。2022年4月には東京証券取引所プライム市場に指定され、同時にハウス備品事業をスマートハウス事業(SH事業)に改称した。

中期経営計画と新たな成長戦略(2020年代)

2021年度からの中期経営計画では、「ハードレンタル企業」から「データ・情報関連サービスを統合的に提供する建設ICTの専門企業」への変身を掲げ、SAPの普及に注力。2026年3月期の売上高127億円、営業利益33億円と計画を達成した。2024年には宮崎支店を閉鎖し鹿児島・大分支店に統合、2026年2月には高松支店を開設するなど、効率化と新規開拓を並行。2026年3月期のリピート率は70.0%と高水準を維持し、BtoB取引の拡大が収益性向上に寄与している。

年表42件を開く

1970年代

  • 1972年4月創業有限会社中部測機を設立、測量計測事業を開始

1980年代

  • 1983年3月長野支店を開設、環境安全事業(現・環境保全事業)を開始
  • 1984年11月システム事業を開始
  • 1988年10月松本支店を開設

1990年代

  • 1990年2月甲府支店を開設
  • 1990年11月有限会社中部測機から株式会社中部測機に組織変更
  • 1991年4月ハウス備品事業を開始
  • 1997年9月新潟支店を開設、一般建設業の長野県知事許可を取得
  • 1998年4月商号変更株式会社中部測機から株式会社中部に商号変更
  • 1999年4月仙台支店を開設、福岡支店を開設

2000年代

  • 2000年4月商号変更株式会社中部から株式会社シーティーエスに商号変更
  • 2000年9月前橋支店を開設
  • 2002年3月日本証券業協会のJASDAQ市場に株式を店頭登録
  • 2002年4月東京支店を開設
  • 2002年11月ISO9001を認証取得
  • 2004年12月上場ジャスダック証券取引所(東京証券取引所のJASDAQ市場)に株式を上場
  • 2008年3月名古屋支店を開設
  • 2009年3月富山支店を開設

2010年代

  • 2010年10月大阪支店を開設
  • 2012年4月広島支店を開設
  • 2012年9月浜松支店を開設
  • 2013年4月金沢支店を開設
  • 2014年4月熊本支店を開設
  • 2014年11月東京証券取引所市場第二部へ市場変更
  • 2015年1月盛岡支店を開設
  • 2015年8月東京証券取引所市場第一部指定
  • 2015年11月郡山支店を開設
  • 2016年4月札幌支店を開設、宇都宮支店を開設
  • 2017年1月ハウス備品事業を会社分割し、株式会社レンタライズ(現・連結子会社)に承継 環境保全事業を会社分割し、株式会社CTSラインテック(現・連結子会社)に承継
  • 2018年11月鹿児島支店を開設
  • 2019年1月水戸支店を開設、津支店を開設、山形支店を開設
  • 2019年4月那覇支店を開設

2020年代

  • 2020年4月千葉支店を開設、神戸支店を開設、東京オフィスを開設
  • 2020年10月宮崎支店を開設
  • 2021年3月M&A東京オフィスを東京支店へ統合
  • 2021年4月岐阜支店を開設、京都支店を開設
  • 2021年11月システム事業からデジタルデータサービス事業(DDS事業)へ名称変更 測量計測事業から測量計測システム事業(SMS事業)へ名称変更
  • 2022年4月旭川支店を開設、大分支店を開設 ハウス備品事業からスマートハウス事業(SH事業)へ名称変更 東京証券取引所プライム市場指定
  • 2022年8月帯広支店を開設、埼玉支店を開設
  • 2023年3月M&A宮崎支店を閉鎖し鹿児島支店と大分支店に統合
  • 2024年3月M&A大分支店を閉鎖し福岡支店と熊本支店に統合
  • 2026年2月高松支店を開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2029年3月期まで160億円
  • DDS事業売上高2029年3月期まで106億円
  • SAP売上高2029年3月期まで55億円
  • 営業利益2029年3月期まで44億円
  • 営業利益率2029年3月期まで25%超

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    SAPによる建設ICT専門企業への変身

    自社開発のSAP(現場のデータ・情報関連サービス)を軸に、建設業の生産性向上を支援するICT専門企業へと事業構造を転換する。レンタル主体から、データ統合サービスで顧客の現場業務を効率化する。

  2. 02

    建設市場でのSAP普及と地場ゼネコン開拓

    全国の地場ゼネコン約2,600社や広域ゼネコン約100社を対象に、SAPの導入を推進する。営業部長による顧客キーマンへの定期訪問(BtoB)と支店営業による現場水平展開(BtoC)を組み合わせ、効率的に顧客基盤を構築する。

  3. 03

    新市場開発(官公庁向けクラウド映像サービス)

    官公庁市場に向け、ネットワークカメラとクラウド録画を組み合わせた映像サービスを提供する。簡易型河川監視カメラの入替・増設を皮切りに、道路・観光分野へ水平展開を図る。

  4. 04

    財務基盤強化と累進配当の継続

    安定した事業運営と機動的な投資を支えるため、強固な財務基盤を確保する。SAPの進化を加速する戦略的投資を推進するとともに、持続的な利益成長に応じた累進配当を継続する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で286人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は654万円で、9期前と比べて+22.6%平均年齢は43.8歳、平均勤続年数は11.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月220
2018年3月244
2019年3月53340.98.6246
2020年3月53741.98.8251
2021年3月57041.48.9259
2022年3月56041.78.8279
2023年3月56541.99.2286
2024年3月59742.710.2272
2025年3月61043.210.72781,115
2026年3月65443.811.22861,189

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)52.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 長野支店 — 長野県上田市2,942百万円
DDS事業 SMS事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱CTSラインテック(注2)
    長野県上田市
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    経営事項審査結果のデータ購入
    公正取引委員会 · 2026-01-28
    266万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は127億円営業利益34億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.6%、利益が+9.7%。

売上高
+7.6%
127億円
営業利益
+9.7%
34億円
純利益
+22.7%
27億円
営業利益率
26.8%
前期比 +0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高135億円127億円
営業利益35億円34億円
純利益27億円27億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は30億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+15.4%、営業利益は+16.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q265
2024年1Q26623.14
2024年2Q27725.94
2024年3Q29827.66
2024年4Q295
2025年2Q581424.19
2025年4Q601728.313
2026年2Q621524.212
2026年4Q651929.215
2027年1Q30723.36

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は45億円から127億円へ2.8倍に増えた。直近期の営業利益率は26.8%。売上は7期、純利益は13期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
金沢支店を開設
2013年3月4563
熊本支店を開設
2014年3月5585
盛岡支店を開設
2015年3月6196
札幌支店を開設、宇都宮支店を開設
2016年3月65107
2017年3月73118
鹿児島支店を開設
2018年3月861510
水戸支店を開設、津支店を開設、山形支店を開設
2019年3月861611
千葉支店を開設、神戸支店を開設、東京オフィスを開設
2020年3月921812
東京オフィスを東京支店へ統合
2021年3月1002115
旭川支店を開設、大分支店を開設 ハウス備品事業からスマートハウス事業(SH事業)へ名称変更 東京証券取引所プライム市場指定
2022年3月1052517
宮崎支店を閉鎖し鹿児島支店と大分支店に統合
2023年3月1082718
大分支店を閉鎖し福岡支店と熊本支店に統合
2024年3月1112819
2025年3月118313226.322
高松支店を開設
2026年3月127343726.827

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高127億円のうち、営業利益として残るのは34億円26.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は27億円、売上の21.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金48.8%62億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金25.2%32億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益26.8%34億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
51.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+19.2pt
26.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+16.2pt
21.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+7.0pt
18.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
14.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが33億円、投資CFが−18億円で、差し引きのフリーCFは15億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は42億円で、売上の4.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月8−1−4713
2014年3月7−1−5614
2015年3月110−71118
2016年3月110−11129
2017年3月16−4−111229
2018年3月19−2161764
2019年3月17−2−161562
2020年3月20−4−231655
2021年3月23−4−131962
2022年3月29−23−17652
2023年3月262−172863
2024年3月30−6−172470
2025年3月28−24−28445
2026年3月33−18−191542

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は206億円。このうち返さなくてよい自己資本が157億円で、自己資本比率は76.2%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月49232647.0
2014年3月56272947.7
2015年3月67323546.9
2016年3月81334840.5
2017年3月86365041.9
2018年3月123705356.7
2019年3月121715059.1
2020年3月117783966.9
2021年3月131884367.0
2022年3月144974767.8
2023年3月1471064171.8
2024年3月1671224573.2
2025年3月1711294275.4
2026年3月2061574976.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
42億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
108億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
6億円
在庫として抱えている分
負債合計
49億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中25位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中254位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.8%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
26.8%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
76.2%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.6%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥830で、1年前と比べて-6.6%過去52週の値幅のなかでは10%の位置にある。

¥830-1.1%1ヶ月-1.3%1年-6.6%時価総額349億円
過去52週の値幅
安値¥798高値¥1,112

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.8倍
PER (会社予想)12.6倍
PBR2.08倍
配当利回り3.61%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は前日比-6.50%の848円。7/29の907円から急落し、25日線(857.24円)を割り込んだ。週足では75日線(849.77円)に接近、サポートラインとして機能するか注目。52週高値1112円からは-23.7%下落、52週安値798円からは+6.3%と上昇率は限定的。出来高は7/30に233,000株と大きく拡大。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 30/100)

PER13.1倍は業界平均22.2倍を下回るが、PBR2.24倍は平均2.35倍に近く割安感は限定的。ROE18.8%と高収益だが、配当利回り3.38%は平均1.66%を大きく上回り株主還元は充実。ただし、今期予想営業利益は増益ながら、市場の期待が先行する面があり、やや割高な水準。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.8倍23.4倍
PER (予想)12.6倍
PBR2.08倍3.51倍
ROE18.8%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

高い収益性と成長が魅力だが、人材派遣市場の競争や賃金上昇が課題。強気派は営業利益率26%超の高収益と増収基調、ROE18.8%を評価。弱気派は人手不足・派遣法規制・賃上げ圧力が利益率を圧迫するリスクを指摘。

プラスに働く材料7
  • 高収益・高ROE

    営業利益率26%、ROE18.8%と資本効率が良い。

  • 安定した成長

    売上高は堅調に増加し、2026/3期も増収予想。

  • 強固な事業基盤

    製造・物流派遣で一定の需要を確保。

  • 増収増益基調で営業利益34億円FY2026/3通期影響

    売上高127億円、営業利益34億円。前期比9.7%増益。高収益維持。

  • PER13倍と割安、増益でバリュエーション向上継続影響

    PER13倍はサービス業で割安。増益でPER10倍台前半へ。

  • 配当利回り3.38%と安定配当継続影響

    配当利回り3.38%。増配余地もあり下支え。

  • ROE18.8%と高水準で資本効率良好継続影響

    ROE18.8%は高く、PBR2.24倍でも割安感。収益力評価で株価上昇。

マイナスに働く材料7
  • 人材確保競争激化

    労働需給逼迫で人材獲得コストが上昇。

  • 法規制リスク

    派遣法改正や規制強化で事業モデルに影響。

  • 賃上げ圧力

    最低賃金上昇が派遣料金に転嫁できず利益圧迫。

  • 成長鈍化で高期待が剥落FY2026/3決算後影響

    売上高成長率は前期6.3%→今期7.6%とやや加速だが、市場予想未達なら売り。

  • 特定顧客や業種への依存リスク不定影響

    サービス業で特定業界シフト。契約先の予算削減で業績悪化。

  • 人件費上昇で利益率低下継続影響

    労働集約型サービス。人件費高騰で営業利益率26%維持困難。

  • 外国人保有13%とやや高く、売り圧力不定影響

    外国人保有13.2%。外部環境悪化時の売りリスク。

次の決算で確かめる点
営業利益率
高収益維持が競争力の証。
売上高成長率
市場拡大とシェア獲得の度合い。
派遣稼働率
人材供給の効率性を示す。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から+16.0%いまの株価に対する利回りは3.61%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
3.61%
いまの株価に対して
配当性向
48.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月630.1
2018年3月950.039.8
2019年3月1122.249.0
2020年3月1210.944.8
2021年3月134.133.4
2022年3月1841.743.1
2023年3月2222.254.7
2024年3月232.348.4
2025年3月2511.147.9
2026年3月2916.048.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,055人。区分でいちばん多いのは事業法人40.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が56.6%を占め、残る43.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人37.837.837.837.840.940.6
個人・その他27.428.228.529.427.229.6
金融機関23.920.319.017.316.616.0
外国法人10.010.613.014.314.013.1
自己株式1.72.42.42.41.61.7
証券会社0.93.11.71.11.10.6
外国人個人0.00.00.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社横島39.76
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.98
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.26
04THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.50
05光通信KK投資事業有限責任組合2.44
06株式会社八十二長野銀行1.99
07NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE FIDELITY FUNDS(常任代理人 香港上海銀行 東京支店)1.79
08猪股 和典1.59
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505044 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.56
10シーティーエス社員持株会1.32

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-07
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    6.60%
    +0.77pt
  • 2026-06-05
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    5.40%
  • 2026-06-05
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    1.33%
  • 2026-06-05
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    3.14%
    +1.81pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+301%、1株純資産は14期で+254%。直近期のROEは18.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1610716.08.534.6
2014年3月116319.613.234.0
2015年3月147420.915.335.1
2016年3月177922.011.833.1
2017年3月209123.217.230.1
2018年3月2516014.831.439.8
2019年3月2516715.125.349.0
2020年3月2918416.718.744.8
2021年3月3420617.525.033.4
2022年3月4123018.720.643.1
2023年3月4225017.318.554.7
2024年3月4428916.318.248.4
2025年3月5231217.514.747.9
2026年3月6538118.813.948.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額75百万円。

氏名役職年齢
横島泰蔵取締役 会長執行役員66
横島連代表取締役 社長執行役員 経営戦略本部長39
佐々木弘道取締役(監査等委員)65
平野精一取締役(監査等委員)71
竹村淳一取締役(監査等委員)40
横山隆取締役(監査等委員)68
長谷川千晶取締役(監査等委員)50

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)852527
監査等委員5992
社外取締役5992
監査役4331
取締役(社内)3110
社外監査役3110

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容592字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象としております。 当社グループは、株式会社シーティーエスを基礎とした商品・サービス別のセグメントから構成されており、「DDS事業」及び「SMS事業」の2事業を報告セグメントとしております。 各事業の内容は、次のとおりであります。 <DDS事業> 建設会社の本社及び建設現場において、「クラウドストレージサービス」・「クラウド映像サービス」・「コミュニケーションサービス」・「通信・ネットワークサービス」・「多機能ディスプレイ」等を提供しており、これらのサービスを統合した「サイトアシストパッケージ」の提案を行っております。 <SMS事業> MDTS・GNSS等によるワンマン測量システム、その他測量計測機器・関連システム等をレンタルと販売で提供しております。 <その他> IT環境を含めた建設現場向けユニットハウス「スマートハウス」をレンタルで提供しております。 道路の標識・白線設置等の専門工事を行っております。 当社グループの事業全体を系統図により示しますと次のようになります。なお、事業及びセグメントは同一の区分であります。 ※1 連結子会社 ※2 関連会社で持分法適用会社
経営方針・対処すべき課題3,168字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、社名の由来でもあります「Construction Total Support service」を基本に、土木・建築会社を中心に、DDS事業、SMS事業の2事業を主力としてお客様のニーズに対応した商品・サービスをレンタルと販売をもって提供しております。 ①当社の経営理念 「全国の建設現場の課題を、デジタルデータサービスと測量計測システムを中心に、身近なサポートで解決する」 ②当社の経営基本方針 企業活動の中で関連する四者に対しての経営姿勢を明確に定めています。 お客様に対しては、 ・常に最適な提案を、「より確かに、より早く、より安く」提供することを追求する。 社員に対しては、 ・仕事においては創造力とチャレンジ精神を第一に、「自ら学び、自ら実践し、自ら成果を実感できる」環境を実現する。 ・処遇においては公平性を第一に、「能力=成果、評価=報酬」を基本に実践する。 株主様に対しては、 ・企業価値の創造を常に念頭に置き、「業績に連動した配当」を実施する。 社会に対しては、 ・「企業は公器である」を基本に、企業活動と納税と雇用創出をもって貢献する。 (2)経営環境 ①少子高齢化・働き方改革 高齢者層の退職及び若年者層の減少による労働人口減少は、中長期的な日本社会全体の問題であり、当社主要顧客である土木・建築業界においても技術者の不足や労働単価の上昇といった課題として表れております。それに加えて、2024年4月から働き方改革関連法の建設業への本格適用もあり、少子高齢化と相まって今後ますます労働生産性の向上が求められております。こうした状況において、建設業の生産性向上を実現すべく、国土交通省では「i-Construction」等の政策が一段と進められるとともに、建設業各社においてもICT活用等で独自の取り組みが広がりつつあり、当社においてもICTを活用した現場業務の省人・省力化支援を通じて生産性向上に貢献する好機ととらえています。 ②通信技術の革新 通信技術等の発達により、あらゆるものがインターネットに繋がり、こうした開発は今後も絶えず発展していくものと思われます。また、コロナ禍を経て、デジタルツール・アプリケーションなどを駆使してWebによる非対面型の業務活動が普及するなど、ITに関する技術の実用化・新サービスの開発・提供も進んでおります。こうした流れは、建設業における生産性向上の動きにおいても活発化しており、当社の商品・サービスの充実・提供を進めていく好機ととらえております。 ③サイバー犯罪リスクの増加 デジタル化が進むにつれて、ランサムウェア等によるサイバー犯罪に関するリスクもまた増加傾向にあります。建設業においては下請け企業・協業他社などとの連携や現場と本社等とのやり取りも多いことから、情報漏洩等の懸念も高まりつつあります。こうした問題は経済安保ともつながっており、通信などに利用する機器などについては、そうした観点からサプライヤーの選別が論点に上がることも珍しくありません。こうした状況に関して、当社は国内において各専門分野で高い技術力を持つ企業との協業により商品・サービスを供給していることから、さらなる展開を進める好機ととらえております。 (3)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 当社グループの主要顧客である土木・建築業界に関しましては、引き続き災害復旧・防災等(国土強靭化)に関する取り組みに加え、老朽化したインフラへの対策がより進められるものと見込まれることから、公共投資を中心に底堅く推移するものと予想されます。他方で、資材価格・人件費の高騰などにより建設コストが継続的に上昇するものと見込まれ、工事発注への影響が懸念されます。また、人手不足と働き方関連法の適用による労働力不足の更なる進行、世界経済動向の不透明感から、事業環境については予断を許さない状況です。こうした背景から建設業各社においてはICTの活用による生産性向上の取り組みが進められております。国土交通省におけるi-Construction2.0・ICT施工ステージ2等の取り組みもさらに強化されると見られ、業界全体におけるDX化が加速するものと想定されます。こうした状況を踏まえ、当社グループにおきましては、新たに2027年3月期から2029年3月期までの3ヵ年を対象とした中期経営計画を策定いたしました。2024年3月期から2026年3月期における前中期経営計画期間を振り返ると、残念ながら目標達成に至らず、事業内容においてもSAPを中核に据えた事業体への「変身」を遂げることはできませんでした。しかし、SAPが大きな社会動向の時流に適合しているとともに、他にないサービスとして確実に顧客評価を得られたことから、その方向性に確信を得ることができました。実際、BtoC的な現場単位の取引がベースの業界にあってBtoB取引拡大が進み、自社においても収益性が向上したことは重要な成果だと考えております。そこで、新たな中期経営計画においても大筋としては前中期経営計画の方針を踏襲し、SAPによりデータ・情報関連サービスを提供する建設ICTの専門企業への変身を通じて、業界内に唯一のポジション構築を目指してまいります。 また、新たな中期経営方針において、事業活動方針とともに、財務活動方針を定めました。事業拡大に向け、安定的な事業運営と機動的な投資を実行すべく、経営基盤の一層の強化と必要な内部留保の充実を図ってまいります。そして中長期的な企業価値向上と、継続的な還元の実施を目指してまいります。 <中期経営方針> 『ハードを主体としたITインフラのレンタル企業』から、『データ・情報関連サービスを統合的に提供し (SAP)、建設現場の業務を支援する建設ICTの専門企業』へ変身する 事業活動方針 ■建設市場開拓 □何を ① SAPの普及(建設市場) ② FFCへのAI実装(SAP+AI) □どこへ ③ 全国の地場ゼネコン 約2,600社 ※年間の最低元請施工現場数で10現場以上を見込める企業が対象 ④ 全国の広域ゼネコン 約100社 □どのように ⑤ 営業部長による、顧客キーマンへの定期訪問による顧客基盤の構築推進(BtoB) ⑥ 支店営業による、現場キーマンへの水平展開による効率的な顧客開拓(BtoC) ⑦ マーケティング・インサイドセールス・カスタマーサクセス機能の強化 ■新市場開発 □どこへ ① 官公庁市場の開拓 □何を ② クラウド映像サービス一式 (ネットワークカメラ、通信・ネットワーク、クラウド録画) □どのように ③ 簡易型河川監視カメラの入替・増設 ④ 河川管理部署から道路・観光等への水平展開 財務活動方針 1.安定した事業運営と機動的な投資を支える強固な財務基盤の確保 2.SAP(コンテンツ)の進化を加速させる戦略的投資の推進 3.持続的な利益成長に応じた「累進配当」の継続 <中期経営目標> ・売上高   160億円(2026年3月期対比 +25%) ・DDS事業 売上高 106億円(2026年3月期対比 +41%) ・内、SAP売上高    55億円(2026年3月期対比 +96%) ・営業利益 44億円(2026年3月期対比 +30%) ・営業利益率 25%超 ・ROE 20%超
事業等のリスク1,825字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 また、以下の記載は当社株式への投資に関するリスク全てを網羅するものではありません。 (1)建設業界の環境変化について 当社グループの主要顧客である土木・建築業界は、公共投資や民間設備投資の動向に大きく影響を受けることから、公共投資の減少、建設需要の減少等の環境変化が顕著に発生した場合には、当社グループの受注確保と業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)特定業界取引先への依存度が高いことについて 当社グループは、土木・建築業界の取引先に特化した事業展開を行っていることから、建設市場の収縮傾向が急激・長期的に発生した場合には、受注競争による単価の低下、業況悪化や倒産等の発生懸念先が出現する可能性が高く、当社グループの利益縮小及び不良債権の増加や倒産リスクによる収益の低下を及ぼす可能性があります。こうしたリスクに対しては、与信管理を徹底するとともに、市場シェア拡大による特定顧客に依存しない顧客基盤づくりに努めることでリスク回避を図ります。 (3)主力レンタル・販売商品について 当社グループのDDS事業とSMS事業の主力レンタル・販売商品が、自然災害や仕入先を発端とするなどの外部要因により長期間にわたり納入が滞った場合、また、急激な技術革新の進展により、非常に速い速度で顧客の需要が変化した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。こうしたリスクに対しては、常に顧客の需要動向を注視し、適切な在庫管理に努めることでリスク回避を図ります。 (4)レンタル資産について 当社グループは、DDS事業・SMS事業の中心となる業態としてレンタル業務を展開し、多額のレンタル資産を保有しております。このレンタル資産は、急激な市場環境の変化や技術革新、競合他社の新製品等の台頭により、入れ替えが必要となる、あるいは陳腐化資産となる懸念が発生し、減損処理や廃棄処分等を余儀なくする場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。こうしたリスクに対しては、常に顧客の需要動向を注視し、適切なレンタル資産の購入・入替に努めることでリスク回避を図ります。 (5)工事事故等について 当社グループのその他事業では、工事現場でのハウス設置や道路等での直轄工事を行っております。工事現場での事故発生は、請負先等の事故管理に係ることから以降の受注確保に影響し、また、当社グループの道路標示・標識設置工事等は公共工事が主体となることから、官庁発注工事に関しては入札の指名停止等の処分を伴う可能性があり、当社グループの業績に影響する場合があります。こうしたリスクに対しては、法令順守はもちろんのこと、安全教育の徹底に努めることでリスク回避を図ります。 (6)自然災害・感染症等の発生について 地震等の自然災害、感染症等の流行、大規模な事故やテロのような予測不能な事由により、当社グループの営業活動が困難となる場合、また、営業設備等が壊滅的な損害を受け、その修復、再構築等に多額の費用を要する場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)サイバー攻撃について 当社グループは、事業活動を行う上で、情報システム、通信ネットワーク及びクラウドサービス等を利用するとともに、顧客情報、個人情報、営業上又は技術上の機密情報その他の重要な情報資産を保有しております。これらに対し、不正アクセス、マルウェア感染、ランサムウェア攻撃、内部不正、人的過誤、委託先等を起点とする事案等により、情報漏えい、改ざん、毀損又はシステム障害等が生じる可能性があります。これらの事象が発生した場合には、事業運営への支障、復旧費用の発生、社会的信用の低下等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。こうしたリスクに対しては、情報セキュリティに関する社内規程の整備、アクセス権限管理、多要素認証の導入、脆弱性管理、セキュリティ監視、社員教育、データのバックアップ、委託先管理、インシデント対応体制の整備等の各種対策を講じることでリスク回避を図ります。
経営成績の分析 (MD&A)8,119字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)の当社グループの主要顧客である建設業界を取り巻く環境に関しては、全体的に資材価格の高騰、人手不足等の影響を受けつつも、概ね堅調に推移しました。公共投資については、国土強靭化計画に基づく防災対策等の底堅い需要があるとともに、民間投資についても地域差はあるものの、全体としては底堅く推移しました。他方で、資材価格の高騰、人手不足に加え、働き方改革や職場環境改善の取り組み等もあり、工事件数は概ね横ばいで推移しました。今後においても、特に人手の確保が困難であることから、予断を許さない状況が続いております。 こうした状況において、2024年3月期から2026年3月期までの3ヵ年を対象とした中期経営計画を推進してまいりました。当社グループでは従来、建設業・建設現場を主要顧客として、主に建設現場を支援する商品・サービスの開発と提供に努め、ハードレンタルを主としたITインフラ環境の構築支援を積極的に展開してまいりました。対してこの中期経営計画期間においては、ハードレンタルを主としたビジネスから脱却し、建設現場の業務支援に特化してデータ・情報関連サービスを統合的に提供していくことで生産性の向上に貢献し、付加価値を創出するビジネスへと事業転換を図り、活動してまいりました。その中核がDDS事業において統合的なサービスとして提案を進めている「サイトアシストパッケージ(略称:SAP(サップ))」です。「SAP」では、当社が建設現場向けに提供している各種ICTサービス(「クラウドストレージサービス」・「クラウド映像サービス」・「コミュニケーションサービス」・「通信・ネットワークサービス」・「多機能ディスプレイ」等)を統合し、建設現場の遠隔支援など効率的に行える情報共有インフラとして普及を推進しております。これにより建設業界における現場の見える化及びデータ・情報の利活用の推進を強力に支援し、建設業界の生産性の向上に貢献してまいります。 <中期経営方針> 『ハードを主体としたITインフラのレンタル企業』から、『データ・情報関連サービスを統合的に提供し (SAP)、建設現場の業務を支援する建設ICTの専門企業』へ変身する ■建設市場開拓 □何を ① SAPの普及(建設市場) □どこへ ② 全国の地場ゼネコン 約2,600社 ※年間の最低元請施工現場数で10現場以上を見込める企業が対象 □どのように ③ 営業部長による、顧客キーマンへの定期訪問による顧客基盤の構築推進(BtoB) ④ 支店営業による、現場キーマンへの水平展開による効率的な顧客開拓(BtoC) ⑤ マーケティング・インサイドセールス・カスタマーサクセス機能の強化 ■新市場開発 □どこへ ① 官公庁市場の開拓 □何を ② クラウド映像サービス一式 (ネットワークカメラ、通信・ネットワーク、クラウド録画) □どのように ③ 簡易型河川監視カメラの入替・増設 ④ 河川管理部署から道路・観光等への水平展開 <中期経営目標> ・売上高   128億円(2023年3月期対比 +19%) ・営業利益                           33億円(2023年3月期対比 +24%) ・営業利益率 25%超 ・ROE 20%超 ・リピート率(※) 90%超 ※リピート率は、直接的なユーザーである現場代理人を対象に、下記の計算式で算出しております。 リピート率 = 前期取引があり、かつ当期取引があった現場代理人数 ÷ 前期取引があった現場代理人数 当連結会計年度の業績につきましては、既存顧客及び中期経営方針に掲げたターゲットを中心に、DDS事業の営業に注力した結果、既存顧客を中心に受注が堅調に推移し、売上高は12,747百万円(前期比7.8%増)となりました。利益面では、付加価値の高いDDS事業のSAPを主としたレンタル・サブスクリプションサービスの売上高が順調に推移するとともに、SMS事業における販売売上も順調に推移したことから、売上総利益は6,548百万円(前期比7.8%増)となりました。販売費及び一般管理費においては、給与体系の変更を含む処遇改善等により人件費が増加したことに加え、マーケティング活動を含む営業活動費用や各種ITツールの活用に伴うシステム管理費が増加したこと等もあり、3,179百万円(前期比6.0%増)となりましたが、売上総利益の増加が大きく、営業利益は3,369百万円(前期比9.5%増)となりました。また、営業外収益において、レンタル資産の保全(※1)を目的とした投資有価証券の受取配当金増加の他、戦略的な出資先であるファイルフォース株式会社の黒字化に伴う持分法投資利益の計上により、経常利益は3,734百万円(前期比18.1%増)となりました。特別利益においては、政策保有目的株式のMBOによる売却(※2)に伴い生じた投資有価証券売却益を計上したこともあり、親会社株主に帰属する当期純利益においても前連結会計年度を上回る実績となりました。 また、リピート率につきましては、クラウドストレージサービス等のサブスクリプションサービスの提供拡大及び現場単位取引の法人契約化(BtoB取引化)等が進んだものの、既存顧客の工事受注動向の影響もあり、70.0%(前期比0.1pt減)となりました。 ※1 「レンタル資産の保全」について 当社は、レンタルによる商品・サービスの提供が事業モデルの中核を担っており、それらにかかるハード・機器類のレンタル資産は、大半をリース契約により調達しております。これは現状、多種多量のレンタル資産運用にかかる維持管理コスト等を鑑みると、自前調達に比べて有利となっているためです。他方で税制、リース料率、取り扱い商材等の変化によっては、リースによる調達が利益を損ない、自前調達が大きく有利になる可能性が常に存在しております。こうしたリスクに対し、柔軟な対応が取れるよう手許流動性を確保することで備え、レンタル資産の保全を図っております。 また、こうした対応に関して、近年はインフレ環境への変化により資産価値が目減りするリスクが高まってきたことから、現在は流動性を維持しつつ資産価値を保全することを目的に純投資による投資有価証券の保有を行っております。 なお、当該投資有価証券の保有については、あくまで資産価値の保全を目的としており、積極的な売買による利益の獲得等は一切考えておりません。 ※2 MBOによる株式売却 当社は株式会社トプコン(東証プライム:証券コード7732)の株式について、SMS事業の仕入取引に係る協力関係維持を目的に10,000株を保有してまいりましたが、全株式を売却いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の実績は、下記表のとおりとなりました。 ▼当社グループ (単位:百万円、%) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前期比 売上高   11,821   12,747   7.8 営業利益   3,077   3,369   9.5 営業利益率   26.0   26.4   0.4pt 経常利益   3,162   3,734   18.1 親会社株主に帰属する 当期純利益   2,190   2,686   22.7 ▼主要KPI (単位:%) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前期比 リピート率   70.1   70.0   △0.1pt セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 <DDS事業(デジタルデータサービス事業:Digital Data Service)> 当事業につきましては、建設会社の本社及び建設現場に対し、「クラウドストレージサービス」・「クラウド映像サービス」・「コミュニケーションサービス」・「通信・ネットワークサービス」・「多機能ディスプレイ」等を統合した「SAP」を提案してまいりました。「SAP」では上記の各種サービスの連携により、個々の現場において必要な情報を「サイトアシストダッシュボード」ツールを通じて一元化し、本社・協力業者等の関係者と共有するなど柔軟な運用が可能となっており、遠隔の現場支援から現場業務の便利ツールとしても使える情報共有インフラとして普及に努めてまいりました。また、国土交通省においてもi-Construction2.0の推進、ICT施工ステージ2の実現に向けた取り組みが進められており、その浸透に伴って「SAP」の導入・活用の増加が期待されます。そこで、積極的な営業活動及び各種展示会等への参加に加え、当社全国32支店における独自のセミナーを開催し、国土交通省が推進するi-Construction2.0の概要解説等とともに、より具体的な「SAP」のデモンストレーションを行う等、認知を促す活動に努めてまいりました。「SAP」の本格的な展開・浸透にはまだ時間を要する見込みですが、こうした取り組みを経て「SAP」が提供する利便性への理解・関心も徐々に高まってきており、BtoB取引化を通じて利用が拡大しております。その結果、収益面では主に統合的なサービス提案に基づく既存顧客からの受注が順調に推移し、当事業の売上高は7,510百万円(前期比8.9%増)となりました。利益面は、主に「SAP」の中核をなす「クラウドストレージサービス」「クラウド映像サービス」をはじめとしたレンタル・サブスクリプションサービスの売上高伸長により売上総利益が増加しました。また、上記のセミナー活動等を含む営業・マーケティング活動費用の増加に加え、処遇改善による人件費の増加等により、販売費及び一般管理費も増加いたしましたが、売上総利益の増加が大きく、セグメント利益(営業利益)は2,403百万円(前期比12.1%増)となりました。 <SMS事業(測量計測システム事業:Surveying Measurement System)> 当事業につきましては、中期経営計画に基づき、SMS事業における既存顧客に加えて、DDS事業における既存顧客及び同事業により取引開始に至った新規顧客をターゲットに、レンタルを中心とした測量計測システム等の提案を行ってまいりました。測量機器等については、メンテナンスなどの維持コスト、利用頻度、環境負荷等を踏まえると、レンタルの利便性が高いことから、レンタルによる利用の普及を進めてまいりました。また、販売にあたっても、活動エリア・商材を限定することで効率化を図りつつ、積極的な営業活動に努めてまいりました。その結果、レンタルについては堅調に推移するとともに、販売についても中小企業庁による中小企業省力化投資補助金の影響もあって受注が順調に推移したことから、当事業の売上高は3,870百万円(前期比10.4%増)となりました。利益面では、処遇改善等により人件費が増加したことから販売費及び一般管理費も増加いたしましたが、売上総利益の増加が大きく、セグメント利益(営業利益)は751百万円(前期比14.5%増)となりました。 <その他> その他につきましては、売上高は1,367百万円(前期比3.7%減)となりました。セグメント利益(営業利益)は214百万円(前期22.6%減)となりました。 ▼セグメント (単位:百万円、%) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前期比 DDS事業 売上高   6,896   7,510   8.9 セグメント利益   2,144   2,403   12.1 セグメント利益率   31.1   32.0   0.9pt SMS事業 売上高   3,506   3,870   10.4 セグメント利益   655   751   14.5 セグメント利益率   18.7   19.4   0.7pt その他 売上高   1,419   1,367   △3.7 セグメント利益   276   214   △22.6 セグメント利益率   19.5   15.7   △3.8pt ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は4,171百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は3,339百万円(前連結会計年度末は2,842百万円の獲得)となりました。これは主に、法人税等の支払額1,025百万円が充当されたことに対して、税金等調整前当期純利益が3,763百万円、資金支出を伴わない費用である減価償却費957百万円による資金獲得をしたことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,771百万円(前連結会計年度末は2,447百万円の使用)となりました。これは主に投資有価証券の取得による支出366百万円、関係会社株式の取得による支出1,007百万円によるものであります。 以上により、当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは、1,567百万円の資金増加(前連結会計年度は394百万円の資金増加)となり、前連結会計年度末と比較して1,172百万円増加いたしました。これは上記のとおり、法人税等の支払額の充当、関係会社株式の取得をした一方で、営業活動により前事業年度を上回る税金等調整前当期純利益を獲得したことによるものであります。事業規模に比して安定した資金を確保しており、健全な財務体質を維持しております。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は1,926百万円(前連結会計年度末は2,816百万円の使用)となりました。これは主にリース債務の返済による支出784百万円、配当金の支払額1,095百万円によるものであります。 ▼キャッシュ・フロー計算書 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期差 営業活動によるキャッシュ・フロー   2,842   3,339   497 投資活動によるキャッシュ・フロー   △2,447   △1,771   675 フリー・キャッシュ・フロー   394   1,567   1,172 財務活動によるキャッシュ・フロー   △2,816   △1,926   890 現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   △2,422   △358   2,063 現金及び現金同等物の期首残高   6,952   4,529   △2,422 現金及び現金同等物の期末残高   4,529   4,171   △358 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態の分析 当連結会計年度末における総資産は20,607百万円となり、前連結会計年度末と比較して3,527百万円増加いたしました。これは主に投資有価証券が3,421百万円増加したことによるものであります。 当連結会計年度末における負債は4,901百万円となり、前連結会計年度末と比較して693百万円増加いたしました。これは主に繰延税金負債が579百万円増加したことによるものであります。 当連結会計年度末における純資産は15,706百万円となり、前連結会計年度末と比較して2,834百万円増加いたしました。これは主に剰余金の配当1,094百万円を行った一方で、親会社株主に帰属する当期純利益2,686百万円の計上、その他有価証券評価差額金が1,288百万円増加したことによるものであります。 以上の結果、自己資本比率は76.2%となりました。 また、当社グループは中期経営計画の最終年度である2026年3月期において達成すべき目標の一つとしてROE20%超を掲げておりましたが、当連結会計年度は18.8%(前期比1.3pt増)となり、目標達成には至りませんでした。これは、2025年3月期終了時点において中期経営目標の「売上高」及び「営業利益」を下方修正したことに加え、純投資目的で保有する上場株式の時価が上昇し、純資産に含まれるその他有価証券評価差額金が増加したことが主な要因であります。 新たに策定いたしました2027年3月期から2029年3月期までの3ヵ年を対象とした中期経営目標においてもROE20%超を目標に掲げ、目標達成に向けて取り組んでまいります。 ▼連結貸借対照表 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期差 流動資産   7,002   6,823   △179 固定資産   10,078   13,784   3,706 資産計   17,080   20,607   3,527 流動負債   2,393   2,417   23 固定負債   1,814   2,484   669 負債計   4,208   4,901   693 純資産   12,872   15,706   2,834 負債・純資産計   17,080   20,607   3,527 ▼指標 (単位:%) 2025年3月期   2026年3月期   前期差 自己資本比率   75.4   76.2   0.8pt 自己資本当期純利益率(ROE)   17.5   18.8   1.3pt ② 経営成績の分析 経営成績の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの概要につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要  ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。当連結会計年度につきましては、主力事業のDDS事業・SMS事業のレンタル機器への投資等981百万円、関係会社株式の追加取得1,007百万円を行い、自己資金より充当しております。 翌連結会計年度以降につきましても、DDS事業・SMS事業のレンタル機器への投資を予定しております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、合理的判断に基づき一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。また、これらの見積りについては不確実性があるため、実際の結果と異なる可能性があります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題認識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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出典

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