概要
エア・ウォーターは、1929年に北海酸素株式会社として創業した産業ガスメーカーを源流とする。2025年3月期の連結売上収益は1兆759億円、従業員数は2万836人にのぼる。酸素・窒素などの産業ガスを基盤に、エネルギー、医療・衛生、アグリ&フーズ、物流・バイオマス発電に至るまで、空気と水に関わる多角事業を展開する。東京証券取引所プライム市場に上場(1979年9月)。
5つの報告セグメントで構成される事業ポートフォリオ
エア・ウォーターグループは、当社と連結子会社136社、持分法適用会社11社の合計147社で構成される。事業は「デジタル&インダストリー」「エネルギーソリューション」「ヘルス&セーフティー」「アグリ&フーズ」「その他」の5セグメントに区分される。デジタル&インダストリーは産業ガス・電子材料・機能材料を扱い、2025年3月期のセグメント売上収益は3,510億円と最大である。エネルギーソリューションはLPガス・灯油・LNG関連機器を販売し、同709億円。ヘルス&セーフティーは医療用ガス・歯科材料・衛生材料・注射針・エアゾールなど医療・安全関連を広くカバーし、同2,460億円。アグリ&フーズは青果物加工・冷凍食品・食肉加工・清涼飲料受託を手がけ、同1,744億円。その他には物流・塩・海外ガス・UPS・バイオマス発電が含まれ、同2,333億円である。
売上1兆円を超え収益性を追求する中期経営計画
エア・ウォーターは2022年度に売上収益1兆円を達成した。2025年度から始まる中期経営計画「terrAWell30 2nd stage」では、「規模の拡大」から「収益性の追求」へ方針を転換し、低成長・低収益事業の改善・合理化を進めながら、成長領域への重点投資を行う。2025年3月期の連結業績は売上収益1兆759億円(前期比105.0%)、営業利益752億円(同110.2%)、親会社所有者帰属当期利益491億円(同110.6%)と過去最高を更新した。営業利益率は7.0%、ROEは9.8%、ROICは5.5%である。海外売上収益比率は11.3%に拡大している。
地域事業会社の再編と国内・海外の拠点展開
グループは長年、地域別の事業会社(北海道、東日本、西日本など)を通じて事業を展開してきた。2020年10月には各地域事業会社を8社から3社(エア・ウォーター東日本、エア・ウォーター西日本、エア・ウォーター北海道・産業ガス)に統合し、効率化を図った。国内では北海道千歳市や栃木県宇都宮市に大規模なガス製造工場を持ち、2025年4月には大阪府堺市に産業ガスプラント・機器の総合エンジニアリング拠点「グローバルエンジニアリングセンター」を開設した。海外ではインド(PRAXAIR INDIA PRIVATE LIMITEDやLINDE INDIA LIMITEDから産業ガス事業を一部譲受)や北米(AIR WATER AMERICA INC.)、マレーシア(Taylor-Wharton Malaysia)に拠点を持ち、海外産業ガス事業を拡大している。
業界の中での役割は産業ガス・エネルギーの総合サプライヤーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01産業ガス主力
酸素・窒素・アルゴンなど産業ガスの製造販売。鉄鋼・化学・電子など多様な産業向けに供給。国内を中心に北米・インドにも展開。
- 産業ガス(酸素・窒素・アルゴン)
- 金属加工、化学、電子部品製造などに使用されるガス。
02電子材料準主力
半導体製造などに使用される電子材料・機能材料を製造販売。
- 電子材料
- 半導体用の特種ガスや高純度薬品など。
03エネルギー準主力
LPガス・灯油の販売、LNG関連機器の製造販売、炭酸ガス・水素の製造販売。家庭用から工業用までエネルギーを供給。
- LPガス
- 家庭用・業務用のプロパンガス。
- LNG関連機器
- LNG設備や関連機器。
04ヘルスケア準主力
医療用ガス(酸素など)、歯科材料、衛生材料、注射針を製造販売。病院設備工事や在宅医療サービスも展開。
- 医療用酸素
- 病院や在宅医療で使用される医療用ガス。
- 歯科材料
- 歯科治療に使用される材料。
- 注射針
- 医療用の注射針。
05食品準主力
青果物の加工・流通、冷凍食品・食肉加工、清涼飲料水の受託製造。
- 冷凍食品
- 調理冷凍食品の製造。
- 青果物加工
- カット野菜やサラダの加工。
06物流副次
一般貨物・食品・医療・環境の物流サービスを展開。
- 物流サービス
- 輸配送、倉庫管理、物流コンサル。
07その他副次
海水事業、バイオマス発電、エレクトロニクス商社など。
- かん水・マグネシア
- 海水から製造する食塩やマグネシア。
製品と技術
産業ガス:酸素・窒素・アルゴン・水素などを空気分離で供給
エア・ウォーターの原点は空気分離による産業ガスの製造である。酸素、窒素、アルゴン、水素、炭酸ガスなどを、オンサイトプラントやパイプライン、容器で供給する。顧客は鉄鋼、化学、半導体、金属加工等多岐にわたる。半導体工場向けには高純度ガスとともに、特殊ケミカルやガス精製装置、熱制御機器などの関連商材もグループで提供する。1967年に北海道室蘭市に建設したオンサイトプラント以来、国内各地に製造拠点を持ち、2025年3月期のデジタル&インダストリーセグメントの売上収益は3,510億円に達した。
医療用ガス・歯科材料・衛生材料から防災まで広がるヘルスケア
医療用酸素をはじめとする医療ガスの供給に加え、歯科材料、衛生材料(マスク・ガーゼ)、注射針、エアゾール製品を製造販売する。病院設備工事や手術室改修、在宅医療サービスも手がける。子会社の川本産業は医療用衛生材料・注射針のメーカーであり、エア・ウォーター防災は消火設備やデータセンター向け防災工事を提供する。一酸化窒素吸入療法の症例数増加や介護用シャワー入浴装置の販売好調が業績を支え、2025年3月期のヘルス&セーフティーセグメント売上収益は2,460億円である。
アグリ&フーズ:青果物加工・冷凍食品・飲料受託のフードバリューチェーン
アグリ&フーズ事業では、カット野菜やサラダなどの青果物加工・低温物流、冷凍食品(ブロッコリー、馬鈴薯等)、食肉加工(ハム・ソーセージ)、清涼飲料水の受託製造を展開する。ゴールドパック、九州屋、エア・ウォーターアグリ&フーズなどの子会社を通じて、原料調達から加工、物流まで一貫したサプライチェーンを構築。北米市場向けの冷凍ブロッコリー輸出も拡大している。2025年3月期のセグメント売上収益は1,744億円だが、豚肉原料高やスイーツの需要減により営業利益は前期比89.9%と減少した。
LPガス・LNGからバイオマス発電までエネルギーソリューション
エネルギーソリューション事業は、家庭・業務用のLPガス・灯油の販売と、LNG関連機器(貯蔵・気化設備)の製造販売が柱である。北海道を中心に直販体制を拡大し、IoT技術による配送効率化を進める。また、重油からLNGへの燃料転換提案や、カーボンニュートラルに向けた液化バイオメタンの商用利用も開始した。2025年3月期のセグメント売上収益は709億円で、LPガス・灯油の市況価格上昇とLNG機器の拡販により増収増益となった。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
国内産業ガス首位級、メディカル等多角化
エア・ウォーターは国内産業ガス市場で日本酸素ホールディングスに次ぐ大手であり、都市ガスや空気分離プラントの強みを持つ。化学業界の中では、東洋紡やクラレといった素材メーカーと比較して、ガス事業の安定収益に加え、メディカルや物流など非製造業セグメントを有する複合企業として独自のポジションを築く。同業他社との競争では、産業ガスの供給網と医療用ガスのシェアで優位に立つが、エネルギー価格や原料コストの変動の影響を受けやすい。近年は海外展開を強化しているものの、内需依存度が依然高く、国内市場の縮小に対応するため、周辺サービスへの拡張が課題となる。
強み
- 国内産業ガス市場で日本酸素ホールディングスに次ぐシェアを有し、安定需要が見込める。
- ガス以外にメディカル、物流、環境などを幅広く展開し、収益源を分散している。
- 全国に供給網を保有し、長期的な契約に支えられたリピート収入が大きい。
- 医療用ガスで高いシェアを持ち、少子高齢化に伴う需要増が見込まれる。
課題
- 売上高の海外比率が低く、海外市場での競争力向上が急務。
- エネルギー・原料価格の変動が利益を圧迫し、価格転嫁が課題。
- 積極的な買収によるのれん償却負担や統合リスクが経営を圧迫する可能性。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
化学の時価総額近傍。太字がエア・ウォーター
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4183三井化学 | 9,014億円 | 24.5倍 |
| 2 | 4042東ソー | 8,719億円 | 20.2倍 |
| 3 | 4182三菱瓦斯化学 | 8,139億円 | — |
| 4 | 4403日油 | 6,362億円 | 15.3倍 |
| 5 | 4203住友ベークライト | 6,271億円 | 22.3倍 |
| 6 | 4088エア・ウォーター | 6,180億円 | 15.4倍 |
| 7 | 3405クラレ | 5,747億円 | 69.0倍 |
| 8 | 4626太陽ホールディングス | 5,527億円 | 28.8倍 |
| 9 | 4912ライオン | 5,260億円 | 18.1倍 |
| 10 | 4205日本ゼオン | 5,207億円 | 13.3倍 |
| 11 | 4980デクセリアルズ | 5,102億円 | 18.3倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 40件
北海道で創業した酸素会社としての出発(1929~1966年)
1929年9月、資本金15万円で北海酸素株式会社が北海道札幌市白石区に設立された。酸素の製造・販売を目的とした会社であった。1952年12月に溶解アセチレンの製造・販売を開始し、1955年12月にはLPガスの販売にも乗り出した。1966年8月、商号を「株式会社ほくさん」に変更し、1967年4月には本店を札幌市中央区に移転。同年5月には北海道室蘭市に酸素オンサイトプラントを建設し、産業ガス事業の基盤を固めた。
上場と事業多角化の開始(1979~1992年)
1979年9月、東京証券取引所市場第一部に株式を上場した。1981年3月には冷凍食品の製造・販売を開始し、産業ガス以外の分野に進出。1993年4月には大同酸素株式会社と合併し、商号を「大同ほくさん株式会社」に変更した。この合併により事業規模が拡大し、同年9月には北海道千歳市に窒素製造工場を建設、1995年12月には栃木県宇都宮市にも酸素・窒素の製造工場を建設し、本州での生産拠点を強化した。
共同酸素との合併で「エア・ウォーター」に改名(2000年)
2000年4月、共同酸素株式会社と合併し、商号を「エア・ウォーター株式会社」に変更した。これにより、社名に「空気」と「水」を冠することとなった。2002年9月には住金ケミカル株式会社に資本参加し、化学分野へ進出。2003年10月には川重防災工業株式会社(現 エア・ウォーター防災株式会社)に資本参加し、防災事業を加えた。同時期、小型液化ガスプラント「VSU」の1号機が新潟県阿賀野市で操業を開始し、ガス供給技術の多様化を進めた。
M&Aによる事業領域の拡大(2006~2012年)
2006年2月、タテホ化学工業株式会社を株式交換により完全子会社化し、ケミカル事業を強化。同時にエア・ウォーター・ケミカル株式会社とエア・ウォーター・ベルパール株式会社を合併し、ケミカル事業部を設置した。2007年8月にはエア・ウォーター防災株式会社を完全子会社化、同年9月には株式会社日本海水に資本参加し、塩事業に参入。2007年10月には長野県松本市に総合開発研究所を開設し研究開発体制を整えた。2009年5月には相模ハム株式会社に資本参加し、食肉加工事業に進出。2012年9月にはゴールドパック株式会社を完全子会社化し、青果物加工・流通事業を拡大した。
食品・医療・海外ガスへのさらなる投資(2015~2021年)
2015年6月、川崎化成工業株式会社(現 エア・ウォーター・パフォーマンスケミカル株式会社)を子会社化し機能化学品を強化。同年9月には株式会社九州屋を子会社化し青果物流通を拡充。2016年2月にはTaylor-Wharton Malaysia Sdn.Bhd.を子会社化し、海外ガス事業の足がかりを得た。同年9月には大山ハム株式会社を子会社化、12月には川本産業株式会社を子会社化し医療用衛生材料・注射針事業に参入。2019年4月にはコールケミカル事業を新日鐵住金株式会社等に譲渡し事業選択を進め、同年7月にはインドでPRAXAIR INDIA PRIVATE LIMITEDから産業ガス事業を一部譲受、さらにHITEC Holding B.V.を完全子会社化。2020年10月には地域事業会社を8社から3社に統合。2021年3月には株式会社日本海水を完全子会社化した。
1兆円達成とプライム市場移行(2022~2025年)
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。2022年度に売上収益1兆円を達成した。2024年5月には家畜ふん尿由来のクリーンエネルギー「液化バイオメタン」の商用利用を開始。2024年12月には北海道に新事業創造拠点「エア・ウォーターの森」を開業、2025年1月には半導体・電池材料開発の中核拠点「湘南イノベーションラボ」を開所した。2025年4月には大阪府堺市に「グローバルエンジニアリングセンター」を開設、同年5月には川本産業株式会社を完全子会社化し医療事業の一体運営を強化した。
年表40件を開く
1920年代
- 1929年9月創業酸素の製造・販売を目的として、北海道札幌市白石区菊水5条2丁目17号に資本金15万円をもって北海酸素株式会社を設立
1950年代
- 1952年12月溶解アセチレンの製造・販売を開始
- 1955年12月LPガスの販売を開始
1960年代
- 1966年8月商号変更商号を「株式会社ほくさん」に変更
- 1967年4月北海道札幌市中央区北3条西1丁目2番地に本店を移転
- 1967年5月北海道室蘭市に酸素オンサイトプラントを建設
1970年代
- 1979年9月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場
1980年代
- 1981年3月冷凍食品の製造・販売を開始
1990年代
- 1993年4月M&A大同酸素株式会社〔同社の沿革は下記に表記〕と合併し、商号を「大同ほくさん株式会社」に変更
- 1993年9月北海道千歳市に窒素製造工場を建設
- 1995年12月栃木県宇都宮市に酸素・窒素等の製造工場を建設
- 1998年9月タテホ化学工業株式会社(現 連結子会社)の第三者割当増資を引受け
2000年代
- 2000年4月M&A共同酸素株式会社〔同社の沿革は下記に表記〕と合併し、商号を「エア・ウォーター株式会社」に変更
- 2002年9月住金ケミカル株式会社に資本参加
- 2003年10月川重防災工業株式会社(現 エア・ウォーター防災株式会社)(現 連結子会社)に資本参加 小型液化ガスプラント「VSU」の1号機が新潟県阿賀野市で操業を開始
- 2006年2月M&Aタテホ化学工業株式会社(現 連結子会社)を株式交換により完全子会社化 エア・ウォーター・ケミカル株式会社(旧 住金ケミカル株式会社)並びにエア・ウォーター・ベルパール株式会社と合併し、ケミカル事業部を設置
- 2007年8月M&Aエア・ウォーター防災株式会社(現 連結子会社)を株式交換により完全子会社化
- 2007年9月株式会社日本海水(現 連結子会社)に資本参加
- 2007年10月長野県松本市に総合開発研究所を開設
- 2009年5月M&A相模ハム株式会社に資本参加 支社機能を会社分割により各地域事業会社に移管し、全国の地域事業を再編 相模ハム株式会社(春雪さぶーる株式会社(現 エア・ウォーターアグリ&フーズ株式会社)(現 連結子会社)を存続会社として合併し、消滅)を株式交換により完全子会社化
2010年代
- 2012年9月M&Aゴールドパック株式会社(現 連結子会社)を株式取得により完全子会社化
- 2015年6月M&A川崎化成工業株式会社(現 エア・ウォーター・パフォーマンスケミカル株式会社)(現 連結子会社)を株式取得により子会社化
- 2015年9月M&A株式会社九州屋(現 連結子会社)を株式取得により子会社化
- 2016年2月M&ATaylor-Wharton Malaysia Sdn.Bhd. (現 連結子会社)を株式取得により子会社化
- 2016年9月M&A大山ハム株式会社(春雪さぶーる株式会社(現 エア・ウォーターアグリ&フーズ株式会社)(現 連結子会社)を存続会社として合併し、消滅)を株式取得により子会社化
- 2016年12月M&A川本産業株式会社(現 連結子会社)を株式取得により子会社化
- 2018年5月M&A川崎化成工業株式会社(現 エア・ウォーター・パフォーマンスケミカル株式会社)(現 連結子会社)を株式取得により完全子会社化
- 2019年4月コールケミカル事業を新日鐵住金株式会社(現 日本製鉄株式会社)及び新日鉄住金化学株式会社(現 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社)へ事業譲渡
- 2019年6月大阪府大阪市中央区南船場2丁目12番8号に本店を移転
- 2019年7月インド PRAXAIR INDIA PRIVATE LIMITEDの産業ガス事業を一部譲受
- 2019年7月M&AHITEC Holding B.V. (現 連結子会社)を株式取得により完全子会社化
- 2019年12月インド LINDE INDIA LIMITEDの産業ガス事業を一部譲受
2020年代
- 2020年10月M&A各地域事業会社を8社から3社に統合し、全国の地域事業を再編
- 2021年3月M&A株式会社日本海水(現 連結子会社)を株式交換により完全子会社化
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
- 2025年4月大阪府堺市に産業ガスプラント・機器の総合エンジニアリング拠点「グローバルエンジニアリングセンター」を開設
- 2025年5月M&A川本産業株式会社(現 連結子会社)を株式取得により完全子会社化
- 2025年10月M&A株式会社歯愛メディカル(現 連結子会社)を株式取得により子会社化
- 2025年10月吸収分割により産業ガス事業の一部をエア・ウォーター・ガスプロダクツ株式会社(現 連結子会社)に承継
- 2026年4月大阪市北区大深町5番54号グラングリーン大阪南館パークタワー 13階に本店移転
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- 事業撤退の完了2028年度まで2028年度中
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
不適切会計の再発防止と信頼回復
不適切な会計処理の調査結果を踏まえ、企業風土改革、ガバナンス改革、経営管理基盤と内部統制の再構築、全社戦略の見直しの4本柱で再発防止策を実施。特別注意銘柄の解除に向け、外部専門家の支援を受けながら改善計画を実行する。
- 02
企業風土改革の断行
コンプライアンスを最重視し、経営トップの覚悟表明、従業員との直接対話、心理的安全性の確保、適切な業績目標設定と過度なプレッシャー排除、倫理・会計リテラシー教育の強化、内部通報制度の強化を推進する。
- 03
ガバナンス体制の強化
取締役会議長を独立社外取締役とし、独立社外取締役比率を高める。監査役会の監査機能強化、指名・報酬委員会の独立性強化、取締役研修の実施など、監督・牽制機能を大幅に強化する。
- 04
内部統制の再構築
経理・財務統括責任者の設置、専門人材の増員、業務プロセスの再構築、子会社の内部統制強化、内部監査機能の充実など、グループ全体の管理体制を抜本的に見直す。
- 05
事業ポートフォリオ改革
コアコンピタンスを再定義し、ポートフォリオ管理委員会で事業ごとの方針を策定。コア事業の深化と新規事業の進化を進め、コアに合致しない事業はベストオーナーへ譲渡する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で21,824人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は816万円で、9期前と比べて+18.3%。平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は9.9年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | — | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 14,325 | — |
| 2019年3月 | 690 | 43.7 | 14.6 | 15,825 | — |
| 2020年3月 | 687 | 43.4 | 13.5 | 18,211 | — |
| 2021年3月 | 699 | 42.9 | 13.1 | 18,843 | — |
| 2022年3月 | 740 | 44.1 | 12.4 | 19,560 | — |
| 2023年3月 | 754 | 45.1 | 11.9 | 20,109 | — |
| 2024年3月 | 816 | 45.2 | 11.1 | 20,348 | 336 |
| 2025年3月 | 795 | 43.6 | 10.3 | 20,836 | 300 |
| 2026年3月 | 816 | 42.5 | 9.9 | 21,824 | −170 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社29社(国内 28 / 海外 1、うち連結子会社 27) を有報から抽出しています。
- 国内エア・ウォーター北海道㈱札幌市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エア・ウォーター東日本㈱(注)3東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エア・ウォーター西日本㈱(注)3大阪市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エア・ウォーター防災㈱神戸市西区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱日本海水東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内川本産業㈱大阪市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エア・ウォーター・グリーンデザイン㈱東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内タテホ化学工業㈱兵庫県赤穂市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エア・ウォーター・リアライズ㈱東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ゴールドパック㈱東京都品川区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エア・ウォーター・エンジニアリング㈱(注)3堺市西区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エア・ウォーター・メカトロニクス㈱神奈川県平塚市 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社17社を開く
- エア・ウォーター・マッハ㈱長野県松本市100%
- ㈱九州屋東京都八王子市61%
- エア・ウォーターアグリ&フーズ㈱東京都品川区100%
- エア・ウォーター物流㈱札幌市中央区100%
- エア・ウォーター・マテリアル㈱東京都港区100%
- ㈱プラス和歌山県田辺市67%
- エア・ウォーター・パフォーマンスケミカル㈱川崎市幸区100%
- エア・ウォーター・ガスプロダクツ㈱(注)3大阪市中央区100%
- 日本電熱㈱長野県安曇野市100%
- エア・ウォーター・ライフソリューション㈱(注)3札幌市豊平区100%
- エア・ウォーター 産業・医療ガス㈱札幌市中央区100%
- ㈱歯愛メディカル(注)4石川県能美市78%
- AIR WATER INDIA PVT.LTD.(注)3インド国100%
- AIR WATER AMERICA INC.アメリカ国100%
- その他 180社-
- K&Oエナジーグループ㈱(注)5千葉県茂原市17%
- その他 52社-
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- 調達1,500万円カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発カーボンリサイクル・次世代火力推進事業産業間連携によるカーボンリサイクル技術実装推進事業/苫小牧を拠点とする産業間連携を活用したカーボンリサイクル実装調査国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-05-22
- 調達902万円水素社会構築技術開発事業地域水素利活用技術開発沖縄エリアの吉の浦マルチガスタービン発電所を核とした地域水素利活用トータルシステムの構築に関する調査国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-01-31
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- 補助金7,964万円地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業環境省 · 2023-04-03
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1.1兆円、営業利益は-372億円。前期と比べると増収減益で、売上が+5.3%、利益が-159.5%。
会社が出している今期の予想2025年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1.1兆円 | 1.1兆円 |
| 営業利益 | 780億円 | -372億円 |
| 純利益 | 500億円 | -639億円 |
| 1株あたり配当 | ¥64 | ¥64 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年4Qで、売上は2,972億円、営業利益は−610億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+10.3%、営業利益は−595.9%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3Q | 2,677 | 214 | 8.0 | 137 |
| 2024年4Q | 2,217 | 185 | 8.3 | 56 |
| 2025年1Q | 2,347 | 129 | 5.5 | 84 |
| 2025年2Q | 2,733 | 191 | 7.0 | 118 |
| 2025年3Q | 2,357 | 182 | 7.7 | 119 |
| 2025年4Q | 2,694 | 123 | 4.6 | 78 |
| 2026年1Q | 2,397 | 160 | 6.7 | 94 |
| 2026年2Q | 2,769 | −214 | −7.7 | −306 |
| 2026年3Q | 2,530 | 292 | 11.5 | 194 |
| 2026年4Q | 2,972 | −610 | −20.5 | −621 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は5,400億円から1.1兆円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は-3.5%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 0.54 | — | 352 | — | 184 |
| 2014年3月 | 0.64 | — | 363 | — | 192 |
| 川崎化成工業株式会社(現 エア・ウォーター・パフォーマンスケミカル株式会社)(現 連結子会社)を株式取得により子会社化 | |||||
| 2015年3月 | 0.66 | — | 382 | — | 207 |
| Taylor-Wharton Malaysia Sdn.Bhd. (現 連結子会社)を株式取得により子会社化 / この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません | |||||
| 2016年3月 | 0.66 | — | 351 | — | 201 |
| 2017年3月 | 0.67 | — | 413 | — | 223 |
| 川崎化成工業株式会社(現 エア・ウォーター・パフォーマンスケミカル株式会社)(現 連結子会社)を株式取得により完全子会社化 | |||||
| 2018年3月 | 0.75 | — | 447 | — | 252 |
| HITEC Holding B.V. (現 連結子会社)を株式取得により完全子会社化 | |||||
| 2019年3月 | 0.74 | — | 421 | — | 288 |
| 各地域事業会社を8社から3社に統合し、全国の地域事業を再編 | |||||
| 2020年3月 | 0.81 | — | 498 | — | 304 |
| 株式会社日本海水(現 連結子会社)を株式交換により完全子会社化 | |||||
| 2021年3月 | 0.81 | — | 497 | — | 274 |
| 2022年3月 | 0.85 | — | 615 | — | 417 |
| 2023年3月 | 0.95 | — | 208 | — | 93 |
| 2024年3月 | 0.97 | 683 | 570 | 7.1 | 366 |
| 川本産業株式会社(現 連結子会社)を株式取得により完全子会社化 | |||||
| 2025年3月 | 1.01 | 625 | 609 | 6.2 | 399 |
| 2026年3月 | 1.07 | −372 | −514 | −3.5 | −639 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1.1兆円のうち、営業利益として残るのは-372億円で-3.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-639億円、売上の-6.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.5%8,265億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.9%2,015億円
- その他の費用持分法損益などの調整7.1%760億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-3.5%-372億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが1,076億円、投資CFが−886億円で、差し引きのフリーCFは190億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は871億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 301 | −425 | 103 | −124 | 195 |
| 2014年3月 | 482 | −522 | 46 | −40 | 208 |
| 2015年3月 | 511 | −355 | −79 | 156 | 288 |
| 2016年3月 | 435 | −406 | −81 | 29 | 236 |
| 2017年3月 | 589 | −444 | −86 | 145 | 304 |
| 2018年3月 | 478 | −616 | 45 | −138 | 233 |
| 2019年3月 | 612 | −916 | 390 | −304 | 321 |
| 2020年3月 | 438 | −1,156 | 810 | −718 | 419 |
| 2021年3月 | 766 | −527 | −209 | 239 | 460 |
| 2022年3月 | 755 | −575 | −68 | 180 | 627 |
| 2023年3月 | 587 | −746 | 223 | −159 | 707 |
| 2024年3月 | 787 | −955 | 127 | −168 | 674 |
| 2025年3月 | 927 | −603 | −283 | 324 | 732 |
| 2026年3月 | 1,076 | −886 | −57 | 190 | 871 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は1.2兆円。このうち返さなくてよい自己資本が3,902億円で、自己資本比率は32.1%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 0.48 | 1,992 | 2,851 | 38.3 |
| 2014年3月 | 0.53 | 2,195 | 3,086 | 38.5 |
| 2015年3月 | 0.55 | 2,402 | 3,074 | 41.3 |
| 2016年3月 | 0.58 | 2,562 | 3,196 | 40.8 |
| 2017年3月 | 0.63 | 2,808 | 3,483 | 40.7 |
| 2018年3月 | 0.69 | 2,636 | 4,313 | 37.9 |
| 2019年3月 | 0.79 | 2,781 | 5,078 | 35.4 |
| 2020年3月 | 0.90 | 3,320 | 5,677 | 36.9 |
| 2021年3月 | 0.93 | 3,578 | 5,690 | 38.6 |
| 2022年3月 | 1.04 | 3,647 | 6,779 | 35.0 |
| 2023年3月 | 1.09 | 3,666 | 7,200 | 33.7 |
| 2024年3月 | 1.19 | 4,215 | 7,142 | 35.5 |
| 2025年3月 | 1.21 | 4,422 | 7,519 | 36.5 |
| 2026年3月 | 1.22 | 3,902 | 8,053 | 32.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で203社中52位あたり、逆に低いのは営業利益率で203社中200位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,690で、1年前と比べて+6.4%。過去52週の値幅のなかでは79%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 15.4倍 |
| PER (会社予想) | 12.3倍 |
| PBR | 1.58倍 |
| 配当利回り | 2.38% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1カ月で株価は約2.5%下落し、8月21日時点で2497円。25日移動平均線(2554円)を下回る一方、200日線(2313円)は上回っており、中長期のトレンドは維持されている。52週高値2949円からは約15%下落した位置にあるが、52週安値1718円からは約45%上方。直近では出来高が増加傾向にあり、8月3日に208万株超と活発化した。週足では7月中旬以降もみ合いが続くが、下値は堅く、方向感は乏しい。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)。
PERは14.31倍と業界平均の17.76倍を下回り、予想PER11.4倍とさらに割安。PBR1.47倍は平均1.41倍をわずかに上回るが、ROEが-15.4%と赤字で懸念。配当利回り2.56%は平均2.66%をやや下回るが、配当性向70.6%と高い。直近の業績は2026年3月期に大幅赤字転落の見込みで、収益悪化が深刻。割安指標ではあるが、ROEマイナスや赤字は割安の理由であり、慎重な判断が必要。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 15.4倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 12.3倍 | — |
| PBR | 1.58倍 | 1.41倍 |
| ROE | -15.4% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
収益安定性と成長性を評価する見方と、大型減損や事業撤退による収益悪化を懸念する見方が対立。強気派はヘルスケアや電子材料など成長分野の伸びと改善施策を重視するが、弱気派は特別損失の継続リスクとROE悪化を指摘。事業ポートフォリオ再編の進捗と、減損後の収益回復力が焦点。
- 多角化の成長分野
ヘルスケアや電子材料は需要拡大で収益貢献が期待
- 地域密着モデル
全国拠点で顧客との強い関係を構築
- 改善施策の前進
事業撤退で選択と集中を推進する姿勢
- 予想PER11.8倍と黒字転換への期待決算発表後影響強
現在PER14.75倍に対し予想PER11.8倍。赤字から黒字転換が予想される。
- 売上高10668億円と3期連続増収通年影響中
売上高は9664→10131→10668億円。増収基調は継続。
- 配当利回り2.48%と株主還元の維持継続影響中
配当利回り2.48%。赤字下でも配当維持なら下支え。
- PBR1.51倍と資産価値から見たサポート不定影響弱
PBR1.51倍、時価総額5918億円。資産価値に支えられやすい。
- 減損の不安
大型減損で営業赤字に転落した実績
- 収益性の悪化
ROEがマイナスで資本効率が低い
- 事業撤退の痛み
撤退コストで利益が圧迫される懸念
- 2026年3月期営業損益▲372億円と赤字転落通年影響強
営業利益625億円から▲372億円へ。収益悪化額は約997億円。
- 最終損益▲639億円と大幅赤字通年影響中
純損益は399億円→▲639億円。1038億円の悪化。
- ROE-15.4%と資本効率の大幅悪化継続影響中
ROEは-15.4%。自己資本が毀損する懸念。
- 営業利益率-3.49%と収益力の低下通年影響弱
営業利益率は6.17%から-3.49%へ転落。収益構造の弱点。
- 営業損益
- 減損後の収益回復力を確認する
- 特別損失
- 事業再編の継続リスクを見極める
- ガス関連売上高
- 基盤事業の安定性を測る
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり64円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは2.38%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 34 | — | 28.0 |
| 2018年3月 | 38 | 11.8 | 56.0 |
| 2019年3月 | 40 | 5.3 | 60.5 |
| 2020年3月 | 44 | 10.0 | — |
| 2021年3月 | 44 | 0.0 | 85.5 |
| 2022年3月 | 56 | 27.3 | 111.6 |
| 2023年3月 | 60 | 7.1 | 287.6 |
| 2024年3月 | 64 | 6.7 | 89.2 |
| 2025年3月 | 75 | 17.2 | 70.6 |
| 2026年3月 | 75 | 0.0 | — |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥64
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ39,229人。区分でいちばん多いのは金融機関で37.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.0%を占め、残る51.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 49.6 | 49.6 | 46.7 | 44.0 | 43.9 | 37.6 |
| 外国法人 | 24.2 | 22.7 | 24.9 | 28.5 | 25.5 | 27.5 |
| 個人・その他 | 11.4 | 12.9 | 13.4 | 13.1 | 15.1 | 15.7 |
| 事業法人 | 13.1 | 13.0 | 12.9 | 12.4 | 11.9 | 11.4 |
| 証券会社 | 1.8 | 1.8 | 2.1 | 2.0 | 3.7 | 7.8 |
| 自己株式 | 0.4 | 0.4 | 0.4 | 0.3 | 0.3 | 0.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 11.54 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 3.61 |
| 03 | 三井住友信託銀行株式会社 | 3.45 |
| 04 | 日本製鉄株式会社 | 3.00 |
| 05 | 株式会社三井住友銀行 | 2.72 |
| 06 | STATE STREET BANK AND TRUSTCOMPANY 505001(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部) | 2.65 |
| 07 | エア・ウォーター取引先持株会 | 2.64 |
| 08 | JPモルガン証券株式会社 | 2.58 |
| 09 | 全国共済農業協同組合連合会 | 2.15 |
| 10 | エア・ウォーターグループ持株会 | 2.15 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-22オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)新規の大量保有報告6.05%
- 2026-05-22株式会社シティインデックスイレブンス新規の大量保有報告0.00%
- 2026-05-21三井住友信託銀行株式会社新規の大量保有報告3.45%
- 2026-05-18株式会社シティインデックスイレブンス新規の大量保有報告0.00%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−397%、1株純資産は14期で+79%。直近期のROEは-15.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 94 | 950 | 10.3 | 14.4 | 84.2 |
| 2014年3月 | 98 | 1,040 | 9.9 | 14.5 | 69.0 |
| 2015年3月 | 106 | 1,156 | 9.6 | 20.3 | 55.1 |
| 2016年3月 | 103 | 1,197 | 8.7 | 16.2 | 57.5 |
| 2017年3月 | 115 | 1,313 | 9.1 | 17.9 | 28.0 |
| 2018年3月 | 129 | 1,349 | 9.4 | 16.1 | 56.0 |
| 2019年3月 | 147 | 1,420 | 10.6 | 10.9 | 60.5 |
| 2020年3月 | 147 | 1,460 | 10.0 | 10.1 | — |
| 2021年3月 | 121 | 1,585 | 7.9 | 16.0 | 85.5 |
| 2022年3月 | 184 | 1,610 | 12.0 | 9.3 | 111.6 |
| 2023年3月 | 41 | 1,612 | 2.5 | 40.7 | 287.6 |
| 2024年3月 | 161 | 1,847 | 9.3 | 14.9 | 89.2 |
| 2025年3月 | 175 | 1,930 | 9.2 | 10.8 | 70.6 |
| 2026年3月 | −279 | 1,702 | −15.4 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額623百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 千歳喜弘 | 代表取締役 社長執行役員 | 78 | 12,000 |
| 唐渡有 | 代表取締役 副社長執行役員 本社部門管掌 兼 経理・財務統括責任者 | 73 | 65,000 |
| 西村浩和 | 取締役 専務執行役員 事業部門管掌 兼 産業事業本部長 | 58 | 7,000 |
| 芳賀裕子 | 取締役 | 70 | 1,000 |
| ロッシェル・カップ | 取締役 | 62 | — |
| 加藤三紀彦 | 取締役 | 64 | — |
| 松下満俊 | 取締役 | 55 | — |
| 川崎真一 | 取締役 | 62 | — |
| 重藤順子 | 常勤監査役 | 62 | 8,000 |
| 森誠治 | 常勤監査役 | 56 | 8,000 |
| 吉田康晃 | 常勤監査役 | 43 | — |
| 林醇 | 監査役 | 81 | 4,000 |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 岩﨑淳 | 監査役 | 67 |
| 樋口建史 | 監査役 | 73 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 303 | 122 | 49 | 475 | 79 |
| 社外取締役 | 7 | 97 | — | — | 97 | 14 |
| 監査役 | 2 | 51 | — | — | 51 | 26 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,179字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題8,551字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,466字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,429字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第26期(2025/04/01-2026/03/31)2026-07-31
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- 有価証券報告書有価証券報告書-第25期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
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