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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

日本化学産業

NIHON KAGAKU SANGYO CO.,LTD.4094 · Standard · 化学

工業薬品と建材の製造販売を手がける、二本柱の化学メーカー。

概要

日本化学産業は1939年に創業した工業薬品と建材の製造販売会社である。薬品事業では表面処理薬品や電子材料、建材事業ではアルミよろい戸などを手がける。2026年3月期の連結売上高は280億円、従業員数454名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

薬品事業と建材事業の二本柱

当社グループは薬品事業と建材事業の2セグメントで構成される。2026年3月期のセグメント別売上高は、薬品事業が241億円(全体の86%)、建材事業が38億円(14%)である。薬品事業は営業利益38億円と高い収益性を示す一方、建材事業は住宅着工減少の影響を受けつつも増収を達成した。連結営業利益は34億円、営業利益率12.1%と堅調な利益構造を持つ。

アジアを中心とした海外展開

海外事業はタイの連結子会社サイアム・エヌケーエスCO.,LTD.が中核である。同社は工業薬品を製造販売し、東アジア・東南アジアの需要を取り込んでいる。かつて存在しためっき加工子会社ネクサス・エレケミックは2016年に操業停止、2019年に清算された。2014年にはベトナムにハノイ駐在員事務所を開設し、市場開拓を進めている。

品質管理体制と研究開発

当社は1998年からISO9002を薬品生産本部で取得し、その後ISO14001やISO9001を各工場・拠点で認証取得してきた。2021年には総合研究所と生産技術センターを統合し、R&Dセンターを開設。さらに2023年には薬品事業統括本部を設置し、研究開発から生産・販売までを一元管理する体制を整えた。研究開発ではリチウムイオン電池リサイクル技術などに注力している。

高い自己資本比率と財務健全性

2026年3月末の自己資本比率は82.4%と非常に高い水準にある。総資産は616億円、そのうち現金及び預金が増加し流動資産は349億円。負債は108億円と少なく、長期借入金はほとんどない。過去10年の純利益は10億円から32億円の範囲で安定しており、安定的な収益基盤と強固な財務体質を維持している。

業界の中での役割は工業薬品および建材のメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
280億円
営業利益
34億円
営業利益率
12.1%
純利益
23億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
薬品事業241億円86.1%39億円16.2%
建材事業39億円13.9%6億円15.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01工業薬品主力

工業薬品を製造・販売。当社と連結子会社のサイアム・エヌケーエスCO.,LTD.が担う。

主な製品・サービス1
工業薬品
化学工業などで使用される薬品。

02建材準主力

建材を製造・販売。

主な製品・サービス1
建材
建築物に使用される資材。

製品と技術

表面処理薬品と電子材料

薬品事業の主力製品は、OA機器やエレクトロニクス向けの表面処理用薬品、触媒用薬品、電池・電子部品用薬品、セラミックス・ガラス用薬品など多品種にわたる無機・有機金属薬品である。特にめっき薬品や高機能材料に強みを持ち、電子工業の回復を背景に販売数量を拡大している。非鉄金属相場の高騰も収益に貢献した。

アルミよろい戸と住宅建材

建材事業は1963年にアルミスパンドレル成型加工から始まり、1970年にアルミ製よろい戸を開発。現在は防火、通気、防水機能を備えた住宅建材を製造販売する。新設住宅着工戸数が減少する厳しい環境下でも、新製品の拡販と新規顧客開拓により増収を達成している。売上高は約39億円、セグメント利益は5.7億円である。

リチウムイオン電池リサイクルへの取り組み

当社はサーキュラーエコノミーへの貢献を目指し、リチウムイオン電池リサイクル技術の開発を進めている。2025年3月期にはパイロットプラント建設が計画通り進捗した。ただし、リチウムイオン電池正極材の製造受託に関しては減損損失を計上しており、同事業は課題も残る。将来の事業基盤構築に向けた投資として位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

機能化学品で中堅、海外比率低め

日本化学産業は、機能性化学品を中心とするスペシャリティケミカルメーカーです。同業には東洋紡やクラレといった総合化学大手が存在し、売上規模では大きく劣るものの、ニッチな高付加価値製品に特化することで棲み分けを図っています。業績は増収基調にあり、営業利益率も11%を超える水準に改善しましたが、海外売上比率は低く内需依存度が高いと推測されます。

強み

  • 汎用品ではなく機能性化学品に特化し、独自の技術で差別化を図っている。
  • 売上高が増加し、営業利益率が11.42%から12.14%へと改善している。
  • 2025年3月期まで増収が続いており、堅調な需要を背景に成長トレンドにある。
  • 大手が参入しにくい専門領域で競争優位性を築いている。

課題

  • 東洋紡やクラレと比べ売上高が一桁小さく、規模の経済が働きにくい。
  • データ上は海外売上比率が不明だが、大手対比でグローバル展開が不十分な可能性。
  • ニッチな高付加価値品に偏重しており、需要変動の影響を受けやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が日本化学産業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14025多木化学562億円13.3倍
24992北興化学工業543億円10.1倍
34092日本化学工業467億円15.8倍
44611大日本塗料466億円26.7倍
54094日本化学産業465億円19.5倍
64275カーリット465億円15.5倍
74931新日本製薬448億円13.4倍
84462石原ケミカル441億円13.4倍
94968荒川化学工業432億円18.8倍
104249森六426億円17.3倍
117971東リ425億円9.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

柳澤有機化学工業所の創業と改称

1939年8月、東京都足立区で柳澤二郎・三郎の兄弟が柳澤有機化学工業所を創業した。当初は有機・無機の工業薬品を製造。戦後の1946年4月、日本化学産業株式会社に改称し、鍍金薬品や研磨剤、洗剤の販売を開始した。1948年には柳澤有機化学工業所を買収し、製造と販売の一元化を図った。

上場と生産拠点の拡充

1952年に関西進出のため大阪支店を開設し、1960年に埼玉県草加市に埼玉工場・研究所を建設。1961年10月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場した。1967年に青柳工場、1977年に福島工場(現第一工場)、1991年に大利根工場を建設し、生産能力を段階的に拡大した。

事業部制導入とISO認証の取得

1974年に組織を事業部制に改め、アルミ事業部と薬品事業部を発足。1988年に事業部制を廃止したが、この間建材事業を本格化させた。1990年代後半から品質管理体制を強化し、1998年に薬品生産本部でISO9002、1999年に建材本部でISO9002、2000年に3工場でISO14001を取得。2001年には青柳工場もISO14001を取得した。

タイ進出と海外拠点の再編

1999年4月、タイにめっき加工子会社ネクサス・エレケミックを設立。2000年6月にはめっき液製造子会社サイアム・エヌケーエスを設立した。2013年以降、サイアム社で車載関連製品の生産を開始。一方、ネクサス社は2016年に操業停止し、2019年に清算された。2014年にはベトナムにハノイ駐在員事務所を開設した。

近年の組織再編と市場移行

2021年4月、総合研究所と薬品生産技術センターを統合しR&Dセンターを開設。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行。2023年4月には薬品事業統括本部を設置し、薬品関連の全機能を一元統括する体制を整えた。2024年3月には名古屋支店を移転し、営業拠点の効率化を図っている。

年表38件を開く

1920年代

  • 1924年10月創業東亜化学工業株式会社設立、洗剤・硬水軟化剤を販売。

1930年代

  • 1939年8月創業現在の東京都足立区新田に当社創業者柳澤二郎、三郎両名が柳澤有機化学工業所を設立。

1940年代

  • 1946年4月日本化学産業株式会社に改称、鍍金薬品・研磨剤・洗剤を販売。
  • 1948年1月M&A柳澤有機化学工業所を買収し製造と販売の一元化を図る。

1950年代

  • 1952年6月大阪支店を開設、名古屋以西の市場開拓を図る。
  • 1956年12月名古屋出張所開設。(1963年10月支店昇格)

1960年代

  • 1960年10月埼玉県草加市に埼玉工場・研究所を建設。
  • 1961年10月上場当社株式、東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1963年7月アルミスパンドレル成型加工・アルミ表面処理業務開始。
  • 1967年1月埼玉県草加市に青柳工場を建設。

1970年代

  • 1970年12月アルミ製よろい戸を開発、製造販売をはじめる。
  • 1974年4月創業組織の整理統合を図り事業部制導入、アルミ事業部発足。
  • 1975年7月創業薬品事業部発足。
  • 1977年12月福島県双葉郡広野町に福島工場(現第一工場)を建設。

1980年代

  • 1982年2月創業株式会社川口ニッカ設立、試薬の製造販売を拡充。
  • 1988年4月事業部制廃止。

1990年代

  • 1991年3月埼玉県北埼玉郡大利根町に大利根工場を建設。
  • 1998年8月ISO9002薬品生産本部全品目認証取得。
  • 1999年4月タイに子会社ネクサス・エレケミックCO.,LTD.を設立。
  • 1999年10月ISO9002建材本部住宅建材製品認証取得。

2000年代

  • 2000年5月ISO14001埼玉・福島・大利根3工場及び総合研究所認証取得。
  • 2000年6月タイに子会社サイアム・エヌケーエスCO.,LTD.(現連結子会社)を設立。
  • 2000年11月ISO9001建材本部認証取得。
  • 2001年11月ISO14001青柳工場認証取得。
  • 2004年3月ISO9001ネクサス・エレケミックCO.,LTD.認証取得。
  • 2004年12月ISO9001薬品営業本部・総合研究所認証取得。

2010年代

  • 2011年3月福島県双葉郡楢葉町に福島第二工場を建設。
  • 2014年12月ベトナムにハノイ駐在員事務所を開設。
  • 2016年12月ネクサス・エレケミックCO.,LTD.操業停止。
  • 2018年9月大阪支店移転。
  • 2019年4月四倉中核工業団地に工場用地を取得。
  • 2019年7月ネクサス・エレケミックCO.,LTD.清算結了。
  • 2019年9月埼玉工場新事務所棟・新研究所棟を建設。

2020年代

  • 2021年4月M&A総合研究所と開発部門の薬品生産本部薬品生産技術センターを統合しR&Dセンターを開設。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。
  • 2022年9月本店移転。
  • 2023年4月薬品生産本部及び薬品営業本部及び海外本部並びにR&Dセンターを一元統括する薬品事業統括本部を開設。
  • 2024年3月名古屋支店移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    顧客共創による高機能製品開発の加速

    顧客との共創を推進し、高機能な表面処理用薬品、触媒用薬品、電池・電子部品用薬品等の開発を加速する。

  2. 02

    リサイクル技術を活用した新規事業創出

    強みであるリサイクル技術を活用し、サーキュラーエコノミー(循環型経済)に貢献する新規事業を創出する。

  3. 03

    海外市場への展開強化

    タイ子会社(サイアム・エヌケーエス社)を中核とし、車載関連製品等の海外での生産・販売を強化する。

  4. 04

    戦略的パートナーシップの推進と積極的投資

    戦略的パートナーシップを推進し、成長戦略を支える設備・研究開発・人財への積極的な投資を行う。

  5. 05

    脱炭素社会の構築とサーキュラーエコノミーへの貢献

    社会課題の解決として、脱炭素社会の構築とサーキュラーエコノミーへの貢献に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で454人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は637万円で、9期前と比べて+6.1%平均年齢は41.8歳、平均勤続年数は16.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月405
2018年3月406
2019年3月60042.016.1418
2020年3月59041.916.0429
2021年3月56741.816.0435
2022年3月61241.816.0443
2023年3月63541.915.8442
2024年3月59642.416.3448
2025年3月62842.516.6450644
2026年3月63741.816.3454749

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)60.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
生産設備 — 埼玉工場(埼玉県草加市)1,682百万円
薬品事業
生産設備 — 大利根工場(埼玉県加須市)879百万円
薬品事業
生産設備 — 福島第一工場(福島県双葉郡 広野町)702百万円
薬品事業
生産設備 — 青柳工場(埼玉県草加市)455百万円
建材事業
生産設備 — 四倉工場用地(福島県 いわき市)444百万円
薬品事業
本社・営業設備 — 本社(東京都台東区)373百万円
― 薬品事業
厚生設備 — 越谷社宅(埼玉県越谷市)347百万円
生産設備 — 福島第二工場(福島県双葉郡 楢葉町)179百万円
本社・営業設備 — 本社(埼玉県草加市)173百万円
厚生設備 — 新田寮(埼玉県草加市)121百万円
薬品事業
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    ネクサス・エレケミック CO.,LTD. (注)2
    タイ国 アユタヤ県
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業/共通課題解決型基盤技術開発/高効率・高出力・高耐久PEFCを実現する革新的材料の研究開発事業
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-09-29
    2,796万円
  • 調達
    燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業/水素利用等高度化先端技術開発/広温湿度作動PEFCを実現する先端的材料コンセプトの創出
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-09-29
    1,974万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム高温化対応PEFC用革新的シナジー触媒の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-07-30
    1,097万円
  • 調達
    水素利用等先導研究開発事業水電解水素製造技術高度化のための基盤技術研究開発高性能アニオン膜型アルカリ水電解のための材料開発と膜電極接合体に関する研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-06-15
    950万円
  • 調達
    燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業水素利用等高度化先端技術開発アニオン膜型アルカリ水電解セルの要素研究と実用化技術の確立
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-07-25
    762万円
  • 調達
    燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業水素利用等高度化先端技術開発プロトン交換膜型水電解装置用革新的低貴金属担持アノード触媒の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-09-14
    436万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は280億円営業利益34億円前期と比べると増収増益で、売上が+10.2%、利益が+17.2%。

売上高
+10.2%
280億円
営業利益
+17.2%
34億円
純利益
-4.2%
23億円
営業利益率
12.1%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高286億円280億円
営業利益13億円34億円
純利益13億円23億円
1株あたり配当¥90¥90

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は75億円、営業利益は9億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+36.4%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q553
2024年1Q55610.95
2024年2Q5335.73
2024年3Q58712.15
2024年4Q584
2025年2Q1251512.012
2025年4Q1291410.912
2026年2Q1331511.313
2026年4Q1471912.910
2027年1Q75912.07

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は177億円から280億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は12.1%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1771815
ベトナムにハノイ駐在員事務所を開設。
2014年3月1912114
2015年3月1972010
2016年3月1851817
2017年3月1982718
2018年3月2222820
埼玉工場新事務所棟・新研究所棟を建設。
2019年3月2403023
2020年3月2152620
総合研究所と開発部門の薬品生産本部薬品生産技術センターを統合しR&Dセンターを開設。
2021年3月1962618
2022年3月2374532
薬品生産本部及び薬品営業本部及び海外本部並びにR&Dセンターを一元統括する薬品事業統括本部を開設。
2023年3月2413322
2024年3月2242617
2025年3月254293211.424
2026年3月280343812.123

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高280億円のうち、営業利益として残るのは34億円12.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は23億円、売上の8.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.4%211億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.5%35億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.1%34億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.9pt
12.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.8pt
8.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.2pt
4.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが34億円、投資CFが41億円で、差し引きのフリーCFは75億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は158億円で、売上の6.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月28−19−3989
2014年3月24−8−316103
2015年3月18−13−45104
2016年3月36−6−530129
2017年3月27−9−518141
2018年3月13−370−24118
2019年3月31−22−59122
2020年3月31−9−622139
2021年3月35−7−628160
2022年3月28−10−1018168
2023年3月31−7−624186
2024年3月31−13−1018195
2025年3月33−114−13−81102
2026年3月3441−2075158

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は617億円。このうち返さなくてよい自己資本が508億円で、自己資本比率は82.4%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3042545083.3
2014年3月3222705283.8
2015年3月3432885584.0
2016年3月3432905384.7
2017年3月3763126483.1
2018年3月4103436783.6
2019年3月4163526484.6
2020年3月4183645487.1
2021年3月4633956885.3
2022年3月4954207584.8
2023年3月5014346786.6
2024年3月5294577286.3
2025年3月5434657885.6
2026年3月61750810982.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
208億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
414億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
20億円
在庫として抱えている分
負債合計
109億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
94
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率203社中20位あたり、逆に低いのはROE203社中149位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.7%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.1%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
82.4%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
10.2%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,291で、1年前と比べて-0.7%過去52週の値幅のなかでは38%の位置にある。

¥2,291-0.4%1ヶ月+9.6%1年-0.7%時価総額465億円
過去52週の値幅
安値¥1,978高値¥2,799

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.5倍
PER (会社予想)35.7倍
PBR0.86倍
配当利回り3.93%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1ヶ月で+1.3%と小幅な上昇に留まり、25日線(2085.84円)にほぼ張り付いている。52週高値2799円からは25%下落しており、中期的な調整局面にある。出来高は平均約1万株と低調で、方向感に欠ける展開。一方、RSIは53.2と中立圏で、売買圧力の均衡を示す。週足では75日線(2155.3円)を下回るなど、上値は重い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PER17.87倍は同業平均17.99倍とほぼ同等だが、PBR0.80倍は平均1.40倍を大幅に下回り、配当利回り4.29%は平均2.76%を上回る。ROE4.69%は低水準だが、配当性向90.2%と高く株主還元に積極的。業績は増収増益基調で、営業利益率も改善傾向。PBRの低さと高い配当利回りが評価され、割安と判断。一方でROEの低さは資本効率の課題を示す。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.5倍17.8倍
PER (予想)35.7倍
PBR0.86倍1.41倍
ROE4.7%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長市場である高機能材料への注力が奏功し、増収基調にある。強気派は、電子材料や車載向けの需要拡大で、今後も増収増益が続くと見る。弱気派は、原材料高や競争激化による価格下落を懸念し、収益性の改善が限定的と見る。

プラスに働く材料7
  • 増収基調

    2025年3月期の売上高は前期比増収。高機能材料が牽引。

  • 高収益体質

    営業利益率11%超と高く、収益性の高さが際立つ。

  • 株主還元

    配当利回り4%超、PBR1倍未満で割安感がある。

  • 売上高280億円へ増収拡大2026年3月期影響

    売上高は前期比26億円増の280億円、営業利益も29→34億円に増加

  • 営業利益率12%台へ改善2026年3月期影響

    営業利益率は11.42%から12.14%へ0.72pt改善し、効率性が向上

  • 配当利回り4.29%の高水準継続影響

    配当利回りは4.29%と相対的に高く、インカム需要を捉える

  • PBR0.80倍で純資産割れ不定影響

    PBR0.80倍は解散価値以下を示唆し、資本政策の見直し余地

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    機能性化学品市場は参入が相次ぎ、価格競争のリスク。

  • ROEの低さ

    ROE4.7%と資本効率が低く、収益性は改善途上。

  • 需要変動

    建築・自動車向けは景気の影響を受けやすく、需要が変動する。

  • 純利益は前期比減益予想2026年3月期影響

    純利益は24億→23億円に減少、増収増益も純利益は減益

  • ROE4.69%と低位継続影響

    ROE5%未満で資本効率が低く、PBR1倍割れの主因

  • 外国持株比率6.38%と低調継続影響

    海外投資家の保有が6%台と低位で株価をけん引する買いが乏しい

  • 株価は1年で3.59%下落継続影響

    過去1年間で株価は約3.6%下落し、相対的な弱さが目立つ

次の決算で確かめる点
売上高成長率
増収基調の持続性と、高機能材料分野の成長を確認するため。
営業利益率
収益性の改善が続くかどうかを監視するため。
セグメント別売上高
特に電子材料・車載向けの需要動向を把握するため。
研究開発費
技術革新への投資が将来の競争力を左右するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり90で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは3.93%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥90
1株あたり
配当利回り
3.93%
いまの株価に対して
配当性向
90.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2122.7
2018年3月2519.025.6
2019年3月2812.025.6
2020年3月307.130.6
2021年3月28−6.732.7
2022年3月3110.719.7
2023年3月323.231.0
2024年3月4643.855.0
2025年3月7563.073.4
2026年3月9020.090.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥90

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,490人。区分でいちばん多いのは個人・その他44.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.9%を占め、残る54.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他41.341.543.044.140.344.2
金融機関27.125.825.625.426.125.0
事業法人22.123.222.222.322.320.9
外国法人8.78.88.47.47.56.3
証券会社0.80.60.80.73.73.5
自己株式2.64.24.23.82.62.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日化産取引先グループ持株会10.44
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.90
03大樹生命保険株式会社4.93
04株式会社三井住友銀行4.78
05MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)3.81
06にっかさん従業員持株会3.57
07立花証券株式会社3.12
08住友不動産ハウジング株式会社2.91
09住友金属鉱山株式会社2.67
10日本パーカライジング株式会社2.42

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+56%、1株純資産は14期で+105%。直近期のROEは4.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月751,2776.18.121.2
2014年3月721,3575.510.322.1
2015年3月491,4413.516.223.8
2016年3月851,4705.89.322.1
2017年3月921,5816.014.122.7
2018年3月991,7116.013.425.6
2019年3月1171,7566.89.525.6
2020年3月991,8155.59.430.6
2021年3月921,9724.813.732.7
2022年3月1632,1277.97.219.7
2023年3月1132,1985.29.431.0
2024年3月892,3483.916.455.0
2025年3月1212,3885.112.873.4
2026年3月1172,6124.720.390.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額179百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
角谷博樹代表取締役 社長 兼 薬品事業統括本部担当69
柳澤英二取締役 会長76
太田武之取締役 管理本部長 兼 総務部長68
山本晃取締役 経営企画室長 兼 建材本部担当 兼 サステナビリティ推進担当66
鉢村健取締役67
滝順子取締役59
神田安積取締役62
小野寺文敏常勤監査役68
斉藤毅監査役66
成相明子監査役63
大室幸子監査役46
松尾理取締役 薬品事業統括本部長57

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)458303312231
社外取締役757578

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容253字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社2社により構成されており、薬品、建材の製造、販売を主な事業としております。 当社グループ事業における主な位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 薬品事業  当社は工業薬品を製造販売しております。連結子会社であるサイアム・エヌケーエスCO.,LTD.は工業薬品を製造販売しております。 建材事業  当社は建材を製造販売しております。 以上述べた事項の概要図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,306字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、1939年に有機・無機の工業薬品の製造を目的に創業した柳澤有機化学工業所を前身とし、1946年に設立した日本化学産業株式会社との統合を経て、以来、新規の製品開発・用途開発を進めた結果、現在はOA機器・エレクトロニクス等幅広い分野に用いられる表面処理用薬品、触媒用薬品、電池・電子部品用薬品、セラミックス・ガラス用薬品等、多品種、多用途にわたる無機・有機金属薬品を製造販売しており、1999年にはタイにおけるめっき加工業を、2000年には同じくタイにおけるめっき液製造業を加える等、海外にも進出しております。更に2013年以降、タイの子会社の生産品目に車載関連製品を加える等、海外での生産・販売の強化を図っております。一方、1963年に進出した建材事業は、アルミよろい戸をはじめ独自製品を開発し、現在は防火、通気、防水関連の機能を有した住宅建材製品を製造販売しております。 当社の経営の基本方針は、上記のとおり当社が長年にわたり開発、蓄積したノウハウとそれに基づく開発力と薬品製造における生産技術力、建材製造における金属加工技術力を更に追求、前進させ、成長力の確保と、堅実経営に基づく財務体質の強化を図ることといたしております。 更に「企業は公器」との理念に基づき、コーポレート・ガバナンスの充実と透明性、信頼性の高いコンプライアンスの遵守及び内部統制制度の強化を重要な経営方針としております。 (2) 中長期的な経営戦略と会社の対処すべき課題 当社グループの対処すべき課題としては以下のように考えております。 当社グループは「企業は公器」との理念に基づき、法と社会倫理を遵守するとともに、透明性、信頼性の高い企業運営を推進し、「利益ある成長」の達成によって企業価値を高め、以て社会に貢献することを経営の基本方針とし、その実現のために、下記の中期経営計画等に取り組んでおります。 ①基本方針 金属の独自技術を磨き、新たな価値の創造を続けることで、多様なパートナーとともに、サステナブルな社会の実現に挑戦する。 ②基本戦略 1)事業基盤の強化と成長領域の拡大 ・顧客との共創による高機能な製品の開発を加速 ・強みであるリサイクル技術を活用した新規事業の創出 ・タイ子会社(サイアム・エヌケーエス社)を中核とした海外市場への展開強化 ・戦略的パートナーシップの推進 ・成長戦略を支える積極的な投資(設備・研究開発・人財) 2)社会課題の解決 ・サーキュラーエコノミー(循環型経済)への貢献 ・脱炭素社会の構築 以上の取組みを推進するとともに、引き続き、事業環境の変化に対応しながら成長領域に果敢に挑戦し、変革を担う人財の育成を図ってまいります。また、ガバナンス体制を強化するために、コンプライアンスの徹底、リスク・危機管理の徹底も踏まえた内部統制の更なる強化等、企業の持続的成長のための基盤強化も引き続き進めてまいります。
事業等のリスク1,697字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループは工業薬品と住宅向けを中心とする建材製品の二つの事業分野に展開しており、特定分野への過度の集中は極力排しております。更に、当社グループの主力事業である工業薬品の分野においては、エレクトロニクス、自動車・船舶、石油化学、塗料・インキ、セラミック・ガラス、ゴム・プラスチック、エネルギー等、多方面に、多品種少量で供給しており、それぞれの分野の景気変動リスクは分散される構造となっております。このようななかで、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性のある事業リスクは以下のようなものがあります。 ① 薬品事業の非鉄金属・石油関連の原料等、建材事業の鉄・ステンレス・アルミ等の材料は、中東を中心とした地政学リスク、世界的需給関係、投機資金の動き等により急騰、急落することがあり、それによるコストの上昇が売価に転嫁できないリスク、相場下落の影響を売価が先行して受けるリスクがあります。 また、非鉄金属・石油関連の原料は、生産国が偏っており、政治的、経済的又は自然災害トラブルにより供給面で障害が生ずるリスクがあります。 ② 当社グループが製造・販売する工業薬品は、メーカーに納入する中間材が主体ですが、納入メーカーの事業戦略変更等が発生した場合、先方の都合により当該製品の納入中止等のリスクがあります。 ③ 当社グループが展開する事業分野で、当社グループ製品が引き続いて優位性を発揮する為には、絶えず新製品・新技術の開発が必要でありますが、投資に対する効果面で、必ずしも目標とした成果が得られないリスクがあります。 ④ 当社グループの海外における生産・販売の拠点構築は、需要動向を勘案し、計画的、段階的に拡充しておりますが、進出先の自然災害発生、法規制変更、テロ、戦争の勃発等、予期し得ない出来事により、現地での生産・販売が阻害され、業績、財政状態に悪影響を及ぼすリスクがあります。 ⑤ 当社グループが製造、販売する工業薬品及び使用する原料の一部に、法令で定める劇毒物・危険物薬品があります。その管理については、法令を遵守するとともに内部統制の観点からも、万全を期しておりますが、使用、保管、輸送途上等での不測の事態によって発火、盗難、散逸等が発生した場合、火災の発生、環境汚染を招いたり、人体に危害が加わる可能性があります。ひいては損害賠償を求められるリスクがあります。 ⑥ 当社グループはISO9001をはじめ製品の品質規格については、関連法規の遵守、ユーザーとの契約基準遵守等、管理、開発、生産、販売には万全を期しておりますが、不測の品質トラブルが発生し、当社グループ製品全体の評価を低下させ、ひいては当社グループの経営成績に重大な影響を及ぼすリスクがあります。 ⑦ 当社グループが供給する製品は様々な知的財産権を取得しており、適切な対応に努めておりますが、第三者に侵害されるリスクがあります。一方で新たに開発する製品については、第三者の知的財産権を侵害しないよう常に留意しておりますが、当社の調査が十分かつ網羅的である保証はありません。万一、当社が第三者の知的財産権を侵害した場合には損害賠償請求等を起こされるリスクがあります。 ⑧ 当社グループは、東日本大震災と福島原発事故、タイの大規模洪水等により被災したことを受けて、事業継続計画(BCP)を策定し、計画を実行しておりますが、事業継続計画での想定を越える災害が発生した場合、当社グループの業績に重大な影響を及ぼすリスクがあります。 ⑨ 当社グループの従業員に新型コロナウイルス等の感染が拡大した場合、一時的に操業停止となり、当社グループの業績に重大な影響を及ぼすリスクがあります。 ⑩ 国内労働人口の減少や少子高齢化の進行による人手不足や人件費の高騰が大きな問題となっております。当社グループが事業の拡大を続けていくためには優秀な人材の確保・育成が不可欠となりますが、それらの人材が確保・育成できない場合、また、人件費が高騰し続ける場合には、当社グループの業績、財政状態に悪影響を及ぼすリスクがあります。
経営成績の分析 (MD&A)4,384字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)当期の経営成績の概況 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における日本経済は、中国経済の低迷、インフレ傾向の継続、米国の関税政策の経済への影響、中東情勢の緊迫化等、依然として不透明な要素があり、個人消費の持ち直しの動きにも一部弱さが見られたものの、設備投資については堅調に推移いたしました。 このような状況のもと、当社グループは2023年10月よりスタートした中期経営計画に基づき、2030年のありたい姿を視野に入れ、持続的な成長を目指しており、当連結会計年度も計画に沿って施策を推進しております。特に、リチウムイオン電池リサイクルパイロットプラント建設は計画通り進捗し、サステナブルな社会への貢献と事業基盤の構築に向けて取り組んでおります。また、既存分野では、製品の販売・生産数量の確保・拡大に加え、新製品・新規用途開発品の早期の実績化及び新規顧客開拓にも継続して取り組んでまいりました。 この結果、当連結会計年度の当社グループ全体の売上高は、薬品事業及び建材事業の双方において売上が拡大したことにより、前期比2,591百万円 10.2%増の28,032百万円、営業利益につきましては、販売費及び一般管理費が230百万円増加したものの、前期比543百万円 19.0%増の3,404百万円となりました。経常利益は、営業利益の増加に加え、受取利息や受取配当金等の営業外収益も増加したことで、前期比605百万円 18.8%増の3,818百万円となりました。一方で、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、リチウムイオン電池正極材の製造受託に関わる減損損失の計上などにより、前期比75百万円 3.2%減の2,281百万円となりました。 当連結会計年度におけるセグメント別の業績は、次のとおりとなります。 [薬品事業] 主力の薬品事業の売上面については、主要な分野である電子工業の出荷額が引き続き緩やかな回復基調にあることなどを背景に、国内市場における販売数量が拡大しました。これに非鉄金属相場の高騰も寄与したほか、東アジア及び東南アジアの需要拡大を捉えた海外子会社であるサイアム・エヌケーエス社(タイ)も売上を伸ばした結果、全体として増収となりました。利益面については、労務費や物流コスト等が増加したものの、販売単価の引き上げや生産コスト削減等に積極的に取り組んだ結果、全体としてセグメント利益は拡大しました。なお、リチウムイオン電池正極材の製造受託は、計画通りの水準で推移しました。 この結果、売上高は前期比2,421百万円 11.1%増の24,136百万円となり、セグメント利益は前期比697百万円 22.0%増の3,867百万円となりました。 [建材事業] 建材事業では、2025年度の新設住宅着工戸数が前年を大きく下回って推移するなど厳しい事業環境が続いております。このような環境下にあっても、新規顧客の開拓や新製品の拡販に努めた結果、前年度を上回る販売数量を確保し増収となりました。一方、労務費を中心とする固定費、物流コストが増加し、減益の要因となりました。 この結果、当連結会計年度の売上高は前期比170百万円 4.6%増の3,895百万円、セグメント利益は前期比24百万円 4.1%減の575百万円となりました。 生産、受注及び販売の実績は次のとおりであります。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 薬品事業   16,727,397   8.1 建材事業   2,580,780   10.3 合計   19,308,178   8.4 (注) 金額は製造原価で表示しており、セグメント間の内部取引はありません。 ② 商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(千円)   前年同期比(%) 薬品事業   1,569,156   2.2 建材事業   160,242   △12.1 合計   1,729,399   0.7 (注) 金額は仕入価格で表示しており、セグメント間の内部取引はありません。 ③ 受注実績 当社グループは、需要予測に基づく見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 ④ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 薬品事業   24,136,990   11.1 建材事業   3,895,773   4.6 合計   28,032,764   10.2 (注) 1  セグメント間の内部取引はありません。 2  総販売実績に対し10%以上に該当する販売先はありません。 (2)当期の財政状態の概況 当連結会計年度末における流動資産は、長期預金の振替によって現金及び預金が増加したことにより、前連結会計年度末比6,448百万円増の34,950百万円となりました。また、固定資産は、前連結会計年度末比941百万円増の26,742百万円となりました。このうち、有形固定資産は機械及び装置等の減価償却が進んだものの、リサイクルパイロットプラント建設の進捗等に伴い建設仮勘定が増加したことにより、前連結会計年度末比797百万円増の9,222百万円となりました。また、投資その他の資産は長期預金が減少したものの、保有株式の時価の上昇があったこと等により、前連結会計年度末比92百万円増の17,357百万円となりました。 この結果、総資産は前連結会計年度末比7,389百万円増の61,693百万円となりました。 また、流動負債は、短期借入金が減少したものの、その他に含まれる未払金が増加したこと等により、前連結会計年度末比1,328百万円増の6,992百万円となり、固定負債は保有株式の時価の上昇に伴う、その他有価証券評価差額金の増加により繰延税金負債が増加したこと等により、前連結会計年度末比1,715百万円増の3,876百万円となったことから、負債合計では前連結会計年度末比3,043百万円増の10,868百万円となりました。また、純資産は前連結会計年度末比4,345百万円増の50,824百万円となり、その結果、自己資本比率は前連結会計年度末の85.6%から82.4%となりました。 セグメントごとの資産は次のとおりであります。 ① 薬品事業 薬品事業は、建設仮勘定、売上債権の増加により、セグメント資産は前連結会計年度末に比べ2,542百万円増の22,033百万円となりました。 ② 建材事業 建材事業は、棚卸資産、売上債権の増加により、セグメント資産は前連結会計年度末に比べ103百万円増の2,500百万円となりました。 ③ その他 投資有価証券の時価の上昇等により、セグメント資産は前連結会計年度末に比べ4,744百万円増の37,159百万円となりました。 (3)当期のキャッシュ・フローの概況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローで3,393百万円増加、投資活動によるキャッシュ・フローで4,122百万円増加、財務活動によるキャッシュ・フローで2,032百万円減少し、この結果、換算差額による影響等も含めると、当連結会計年度末は、前連結会計年度末に比べ5,561百万円増加し、15,779百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金は、3,393百万円の増加(前連結会計年度は3,304百万円の資金の増加)となりました。この主な要因は、法人税等の支払額878百万円、売上債権の増加額806百万円等があったものの、税金等調整前当期純利益が3,335百万円、減価償却費1,104百万円等により資金が増加したことであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金は、4,122百万円の増加(前連結会計年度は11,450百万円の資金の減少)となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得による支出1,556百万円があったものの、定期預金の払戻による収入5,300百万円、補助金の受取額405百万円があったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金は、2,032百万円の減少(前連結会計年度は1,270百万円の資金の減少)となりました。この主な要因は、配当金の支払額1,768百万円、短期借入金の返済による支出263百万円があったこと等によるものであります。 当社グループの資金需要は、主に製品製造に使用する主要材料及び補助材料の購入、製造費や販売費及び一般管理費に計上される財・サービスの調達等の運転資金であります。設備投資資金は、生産設備の取得等生産体制の構築等に支出されております。また、株主還元については、財務の健全性等に留意しつつ、配当政策に基づき実施してまいります。これらの必要資金は、利益、減価償却費等により生み出される自己資金により賄うことを基本方針としております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の連結財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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