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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

石原ケミカル

ISHIHARA CHEMICAL CO.,LTD.4462 · Prime · 化学

金属表面処理薬品で電子業界と自動車業界を支えるスペシャリティ化学メーカー。中国にも拠点。

概要

石原ケミカルは、1900年に神戸で創業した化学メーカーである。半導体やプリント配線板向けのめっき液・電子材料、自動車整備用ケミカル、鉄鋼・化学向け工業薬品の3分野を柱とする。連結従業員数292名、2025年3月期売上高234億円、営業利益率16.4%。ニッチな高付加価値製品に特化し、国内に加え中国・台湾・タイに拠点を持つ。

3事業4セグメントで構成する収益構造

同社は電子関連分野、自動車用品分野、工業薬品分野の3事業を展開する。電子関連分野はさらに金属表面処理剤・機器等と電子材料の2セグメントに分かれ、売上高の約55%を占める。2025年3月期のセグメント別売上高は、金属表面処理剤・機器等130億円(営業利益29.8億円)、電子材料9.3億円(同0.44億円)、自動車用化学製品等38.8億円(同9.4億円)、工業薬品56.9億円(同2.2億円)である。電子関連と自動車用品の利益率が高く、全体の収益を牽引する。

売上の約4割を輸出が占める海外展開

2025年3月期の輸出販売高は97.6億円で総売上の41.6%を占める。主な輸出先は韓国28.5%、台湾27.6%、中国27.5%、ASEAN13.6%であり、アジア地域への依存度が高い。海外拠点として、中国に子会社2社(石原化美(上海)商貿有限公司、石原化美(上海)科技有限公司)、台湾支店、タイ駐在員事務所を持つ。中国現地法人を通じて現地ニーズへの対応を強化し、2025年9月には新たな科技公司を設立した。

小規模ながら高収益を維持する財務体質

連結従業員292名、総資産約300億円と小規模ながら、2025年3月期の営業利益38.4億円、経常利益39.9億円、親会社株主帰属当期純利益29.7億円と高い収益力を示す。自己資本比率は約82%と財務基盤は厚く、ROEは12%超である。中期経営方針では売上総利益率35%以上、経常利益率15%以上、ROE10%以上をKPIに掲げ、高付加価値製品への集中で収益性向上を図る。

キザイ株式会社を含む4社の連結グループ

当社グループは石原ケミカル(単体)と連結子会社3社で構成される。石原化美(上海)商貿有限公司は中国市場での金属表面処理剤等の販売、同科技有限公司は2026年の営業開始予定で現地供給体制を担う。2019年10月に完全子会社化したキザイ株式会社は、電子材料分野の加工販売を補完する。グループ全体でニッチ市場における高いシェアを維持しつつ、事業間のシナジーを追求する。

業界の中での役割は表面処理・自動車ケミカルメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
235億円
営業利益
38億円
営業利益率
16.2%
純利益
30億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
金属表面処理剤及び機器等130億円55.3%30億円23.1%
工業薬品57億円24.3%2億円3.5%
自動車用 化学製品等39億円16.6%9億円23.1%
電子材料9億円3.8%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子関連分野(めっき薬品・電子材料)主力

半導体、コネクター、プリント配線板向けに錫系/銅めっき液などの金属表面処理剤や、化成処理液自動管理装置を提供。また、半導体製造装置向けにマシナブルセラミックスやエンジニアリングプラスチックなどの電子材料も供給。

主な製品・サービス3
錫系めっき液、銅めっき液
電子部品やプリント配線板の接合・回路形成用のめっき液。高い均一電着性と信頼性。
化成処理液自動管理装置
めっき液や現像液の成分を自動分析・補給する装置。ラインの品質安定化と省人化に貢献。
マシナブルセラミックス、エンジニアリングプラスチック
半導体製造装置・検査装置の部品材料。耐熱性・寸法安定性に優れ、ユーザー仕様に合わせて加工。

02自動車用品分野主力

カーディーラー、整備工場、板金塗装工場向けにエアコン洗浄剤、ブレーキパーツクリーナー、潤滑剤、塗装補修用コンパウンド、コーティング剤、洗車機用洗車剤などの業務用自動車ケミカルを製造販売。また、建築鉄骨溶接時のスパッター付着防止剤も提供。

主な製品・サービス2
自動車用整備ケミカル(エアコン洗浄剤、ブレーキクリーナー、潤滑剤等)
自動車のメンテナンス・整備工程で使用される化学製品。効率的な整備に貢献。
溶接用スパッター付着防止剤
電気溶接時に飛散するスパッターの付着を防ぐ薬剤。塗装の剥がれやサビを防止。

03工業薬品分野準主力

鉄鋼、化学メーカーや官公庁向けに、表面処理剤、触媒、活性炭、水処理剤などの工業薬品を仕入販売。商社的な機能で多様な製品を供給。

主な製品・サービス1
工業薬品(表面処理剤、触媒、活性炭、水処理剤等)
自動車用鋼板の表面処理剤や排水処理用薬品など、産業工程で使用される多様な化学品。

製品と技術

半導体・電子部品を支える錫系・銅めっき液

金属表面処理剤の主力は錫系めっき液と銅めっき液である。錫系めっき液は電子部品とプリント配線板の接合に用いられ、銅めっき液は微細な回路形成や導通確保に使用される。半導体パッケージやコネクター、プリント基板など多様な用途に対応し、ユーザーの材質・形状に応じてめっき条件の設定や皮膜評価の技術支援も提供する。高い均一電着性と信頼性が要求される電子業界で、同社は長年の実績を持つ。

めっき液の品質を自動管理する化成処理装置

1981年に発売した無電解めっき液自動管理装置は、めっき液や現像液の成分を自動分析し、不足分を自動補給するシステムである。現在も「CAAC-710」「CAAC-750」などのシリーズがプリント基板やフラットパネル製造ラインで稼働する。これにより液性状の安定化、人手による分析作業の削減、歩留まり向上を実現する。装置本体だけでなく、使用する試薬も自社開発・製造しており、消耗品収入も見込めるビジネスモデルを持つ。

自動車アフターマーケット向け整備ケミカル

カーディーラーや整備工場向けに、エアコン洗浄剤、ブレーキパーツクリーナー、潤滑剤、塗装補修用コンパウンド、コーティング剤、洗車機用洗車剤などを展開する。1959年発売の「ユニコン カークリーム」に始まり、業務用ケミカルとして国内シェアを築いてきた。営業部隊による直接販売と技術サポートが強みで、新たなニーズに応じて製品ラインアップを拡充している。

溶接工程の不具合を防ぐスパッター付着防止剤

建築鉄骨や建設機械の電気溶接時に飛散するスパッター(溶けた鉄の粒子)が周辺に溶着すると、塗装剥がれや錆の原因となる。1963年発売の「ユニコン ノンスパッター」は、この付着を防止する薬剤で、現在も自動車用品分野の一品目である。溶接前に被溶接物に塗布・噴霧するだけで効果を発揮し、後処理の手間を大幅に削減する。

半導体製造装置向けマシナブルセラミックスとエンプラ

1977年のコーニング社との提携を機に、マシナブルセラミックス「マコール」の輸入加工販売を開始。これは耐熱性・電気絶縁性に優れ、半導体製造装置や検査装置の部品に使用される。さらにエンジニアリングプラスチックや炭素繊維強化プラスチック(CFRP)も取り扱い、ユーザー仕様に合わせて切削加工して納品する。半導体市場の設備投資動向に影響されるが、高い寸法安定性と耐熱性が求められる分野で需要を獲得している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

機能性化学品で高付加価値

化学業界で、機能性化学品を主力。2026/3期売上235億円、営業利益率16.17%と高収益。同業のクラレや東洋紡と比べ規模は小さいが、利益率で凌ぐ。ニッチ市場で高シェアを持つ可能性がある。研究開発投資により差別化を図るが、特定製品への依存リスクも。

強み

  • 営業利益率16%超、利益率高い。
  • 特定機能性化学品でトップシェア。
  • 研究開発で高付加価値製品創出。
  • 長期取引による安定需要。

課題

  • ニッチ市場ゆえ成長余地限定的。
  • 特定製品の需要変動リスク。
  • 新規参入による競争激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が石原ケミカル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11663K&Oエナジーグループ562億円14.4倍
24025多木化学562億円13.3倍
34092日本化学工業467億円15.8倍
44611大日本塗料466億円26.7倍
54275カーリット465億円15.5倍
64462石原ケミカル441億円13.4倍
74968荒川化学工業432億円18.8倍
84229群栄化学工業388億円14.5倍
93104富士紡ホールディングス376億円19.9倍
104112保土谷化学工業369億円11.4倍
114064日本カーバイド工業315億円11.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

医薬品卸から化学品メーカーへ転換した創業期

1900年4月、神戸市兵庫区で石原永壽堂として医薬品・工業薬品の卸小売業を創業。1925年に合名会社化、1939年に株式会社石原永壽堂へ改組。1946年には石原薬品株式会社に商号変更し、この時期までは主に卸売業を営んでいた。1953年、米国GE社・ダウコーニング社からシリコーンを輸入し、液状つや出し剤「ユニコン」の製造販売を開始。これが自社製品開発の第一歩となる。

自動車用・溶接用ケミカルで独自製品群を確立

1950年代後半から1960年代にかけて、同社は自動車関連化学製品の開発を加速。1959年には国産初のクリーム状自動車用つや出し剤「ユニコン カークリーム」を発売。1963年には溶接スパッター付着防止剤「ユニコン ノンスパッター」を市場投入し、建設・鉄骨分野へ進出。これらの製品は現在も自動車用品分野の柱として継続販売されている。

電子材料分野への本格参入とめっき液自動管理装置の開発

1964年、光沢錫めっき添加剤「ユニコン ティンブライト」の販売を開始し、電子部品向け表面処理剤市場に参入。1977年には米コーニング社と提携し、マシナブルセラミックス「マコール」の輸入加工販売を開始。1981年にはコンピューター搭載の無電解めっき液自動管理装置を開発し、めっき工程の自動化・品質安定化に貢献する独自技術を確立した。

滋賀工場移転と品質マネジメント体系の整備

1978年、本社製造部門を滋賀県今津町に移転し滋賀工場を開設。1979年には自動車用つや出し剤でJIS表示許可を取得。1999年にISO9001、2003年にISO14001を取得し、品質管理と環境マネジメントの国際標準に対応。2013年には神戸工場を新設し、生産能力を拡充した。これらの基盤整備が高品質な製品供給を支えている。

株式上場と商号変更を経た成長路線

1991年11月、大阪証券取引所市場第二部特別指定銘柄に上場。その後2011年3月に東京証券取引所市場第二部へ、2018年3月には市場第一部へ昇格。2022年4月、東証プライム市場へ移行し、現在に至る。2013年10月には商号を石原ケミカル株式会社に変更し、事業内容を明確化した。

海外拠点の拡充と新会社設立でグローバル化を加速

2005年4月に上海駐在員事務所、2012年6月にタイ駐在員事務所、2021年1月に台湾支店を開設。2015年8月には中国現地販売子会社「石原化美(上海)商貿有限公司」を設立。2025年9月には生産子会社「石原化美(上海)科技有限公司」を新設し、中国での一貫供給体制を構築中である。また2019年にはキザイ株式会社を完全子会社化し、電子材料分野の加工能力を強化した。

年表31件を開く

1900年代

  • 1900年4月創業神戸市兵庫区において、個人経営の石原永壽堂を創業、医薬品、工業薬品の卸小売業を開始。

1920年代

  • 1925年4月創業会社組織に改め、合名会社石原永壽堂を設立。

1930年代

  • 1939年3月創業株式会社に改組し、株式会社石原永壽堂を設立。

1940年代

  • 1946年3月石原薬品株式会社に商号を変更。

1950年代

  • 1953年9月米国ゼネラルエレクトリック社およびダウコーニング社よりシリコーンを輸入、液状つや出し剤を開発し、楽器・家具用液状つや出し剤「ユニコン」の製造販売を開始。
  • 1955年4月工業用無機化合物及び塩類、金属洗浄剤、活性炭などの販売を開始。
  • 1958年3月東京都千代田区に東京出張所(1963年7月東京支店に昇格)を開設。
  • 1959年4月国産初のクリーム状自動車用つや出し剤「ユニコン カークリーム」の製造販売を開始。

1960年代

  • 1963年6月溶接スパッター付着防止剤「ユニコン ノンスパッター」の製造販売を開始。
  • 1964年1月光沢錫めっき、光沢ハンダめっき用添加剤「ユニコン ティンブライト」の製造販売を開始。

1970年代

  • 1977年3月米国コーニング・グラスワークス社(現 コーニングインコーポレイティド)と販売提携し、マシナブルセラミック「マコール」の輸入、加工販売を開始。
  • 1978年10月本社製造部門を滋賀県高島郡今津町(現 滋賀県高島市今津町)に移転し、滋賀工場を開設。
  • 1979年3月滋賀工場において、自動車用つや出し剤のJIS表示許可の認定。

1980年代

  • 1981年3月コンピューター搭載のめっき液自動管理装置「無電解銅めっき液自動管理装置CAAC-710」および「無電解ニッケルめっき液自動管理装置CAAC-750」の製造販売を開始。
  • 1982年8月東京都北区に東京支店事務所を移転。

1990年代

  • 1991年11月上場大阪証券取引所市場第二部特別指定銘柄に株式を上場。
  • 1994年9月大阪証券取引所市場第二部特別指定銘柄の指定の解除。
  • 1999年9月ISO9001の取得。

2000年代

  • 2003年9月ISO14001の取得。
  • 2004年5月東京都台東区に東京支店事務所を移転。
  • 2005年4月中国に上海駐在員事務所を開設。

2010年代

  • 2011年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2012年6月タイ バンコクにタイ駐在員事務所を開設。
  • 2013年4月神戸市西区に神戸工場を開設。
  • 2013年10月石原ケミカル株式会社に商号を変更。
  • 2015年8月中国に子会社、石原化美(上海)商貿有限公司(現 連結子会社)を設立。
  • 2018年3月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
  • 2019年10月M&Aキザイ株式会社を完全子会社化。

2020年代

  • 2021年1月台湾支店を開設。
  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行。
  • 2025年9月中国に子会社、石原化美(上海)科技有限公司(現 連結子会社)を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上総利益率35%以上
  • 経常利益率15%以上
  • ROE(自己資本利益率)10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    三つの開発によるニッチ市場戦略

    自己開発・商品開発・市場開発の「三つの開発」を理念とし、ニッチ市場で高いシェアを維持。基幹3分野で4事業を展開し、高付加価値製品で持続的成長を目指す。

  2. 02

    隣接分野・新地域への進出

    既存事業の枠を超え、隣接する事業分野や新たな地域に参入することで、新たな売上源を創出する。

  3. 03

    高付加価値製品の市場投入と拡大

    電子部品業界向けにハイエンド半導体用めっき液など付加価値の高い製品を投入し、市場拡大と収益性向上を図る。

  4. 04

    カーケア・新規電子材料の事業化

    カーディーラー向けエアコンクリーナー拡販と新製品導入、導電性銅ナノインク等の金属ナノ粒子を第5の事業柱として育成し先端電子材料市場に参入する。

  5. 05

    グローバル拠点機能強化

    中国現地法人、台湾支店など海外拠点の機能を高め、事業のグローバル化を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で292人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は652万円で、9期前と比べて2.4%平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は12.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月217
2018年3月213
2019年3月66839.313.2220
2020年3月67139.613.5265
2021年3月63439.813.4263
2022年3月65439.613.3271
2023年3月62639.813.5273
2024年3月62739.313.2274
2025年3月66639.112.92801,214
2026年3月65238.912.42921,301

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率82.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
滋賀工場 — 滋賀県高島市今津町1,557百万円
金属表面処理剤及び機器等、電子材料、自動車用化学製品等、工業薬品
神戸工場 — 神戸市西区1,323百万円
金属表面処理剤及び機器等、電子材料
キザイ 株式会社 — 東京都中央区857百万円
金属表面処理剤及び機器等
本社 — 神戸市兵庫区856百万円
金属表面処理剤及び機器等、電子材料、自動車用化学製品等、工業薬品
東京支店 — 東京都台東区434百万円
金属表面処理剤及び機器等、電子材料、自動車用化学製品等、工業薬品
配送センター — 滋賀県高島市今津町157百万円
金属表面処理剤及び機器等、電子材料、自動車用化学製品等、工業薬品
石原化美(上海)科技 — 中華人民共和国 上海市奉賢区157百万円
金属表面処理剤及び機器等
台湾支店 — 台湾 新竹縣湖口郷60百万円
金属表面処理剤及び機器等
石原化美(上海)商貿 — 中華人民共和国 上海市長寧区18百万円
金属表面処理剤及び機器等、自動車用化学製品等
主な関係会社
  • 国内
    石原化美(上海)商貿有限公司
    中華人民共和国 上海市長寧区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    石原化美(上海)科技有限公司
    中華人民共和国上海市奉賢区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    キザイ株式会社
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は235億円営業利益38億円前期と比べると減収増益で、売上が-0.4%、利益が+11.8%。

売上高
-0.4%
235億円
営業利益
+11.8%
38億円
純利益
+20.0%
30億円
営業利益率
16.2%
前期比 +1.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高256億円235億円
営業利益38億円38億円
純利益28億円30億円
1株あたり配当¥48¥48

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は63億円、営業利益は11億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+31.3%、営業利益は+175.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q474
2024年1Q4848.33
2024年2Q52713.56
2024年3Q54611.15
2024年4Q535
2025年2Q1201815.013
2025年4Q1161613.812
2026年2Q1161613.813
2026年4Q1192218.517
2027年1Q631117.58

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は163億円から235億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は16.2%。純利益は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
神戸市西区に神戸工場を開設。
2013年3月16384
2014年3月164107
中国に子会社、石原化美(上海)商貿有限公司(現 連結子会社)を設立。
2015年3月157107
2016年3月14685
2017年3月14686
東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
2018年3月150129
キザイ株式会社を完全子会社化。
2019年3月1581611
2020年3月1681510
台湾支店を開設。
2021年3月1701915
2022年3月1902520
2023年3月2032317
2024年3月2072519
中国に子会社、石原化美(上海)科技有限公司(現 連結子会社)を設立。
2025年3月236343514.425
2026年3月235384016.230

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高235億円のうち、営業利益として残るのは38億円16.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は30億円、売上の12.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金63.4%149億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.4%48億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.2%38億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
36.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+8.9pt
16.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.4pt
12.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.8pt
12.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
12.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが33億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは32億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は84億円で、売上の4.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月10−14−3−423
2014年3月11−15−3−417
2015年3月44−2823
2016年3月11−10−3121
2017年3月92−41128
2018年3月12−229−1027
2019年3月13−3−31034
2020年3月70−6736
2021年3月24−15−4941
2022年3月18−6−91245
2023年3月97−121650
2024年3月18−3−91557
2025年3月362−373858
2026年3月33−1−63284

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は300億円。このうち返さなくてよい自己資本が247億円で、自己資本比率は82.4%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1741393579.9
2014年3月1831463779.9
2015年3月1921543880.1
2016年3月1881553382.2
2017年3月1951593681.6
2018年3月2121783483.9
2019年3月2271854281.3
2020年3月2291894082.4
2021年3月2492054482.3
2022年3月2592154483.0
2023年3月2652194682.6
2024年3月2792314882.8
2025年3月2702195181.1
2026年3月3002475382.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
92億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
216億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
12億円
在庫として抱えている分
負債合計
53億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率203社中20位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中170位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.7%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
16.2%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
82.4%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
-0.4%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,908で、1年前と比べて+54.4%過去52週の値幅のなかでは52%の位置にある。

¥2,908-2.2%1ヶ月+1.0%1年+54.4%時価総額441億円
過去52週の値幅
安値¥1,865高値¥3,875

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.4倍
PER (会社予想)14.4倍
PBR1.57倍
配当利回り1.65%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月上旬の3320円から8月14日には3290円と、1ヶ月で5.11%上昇した。25日移動平均線(3019.52円)を4.7%上回って推移し、週足では上昇基調が続いている。52週高値3875円には依然として約15%の距離があり、上値余地が意識される。出来高は8月に入り増加傾向で、8月3日の64700株から8月14日は37800株と高水準を維持している。RSIは65.38で過熱感はまだ乏しく、上昇トレンドは継続する可能性が高い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 60/100)

PERは15.13倍で同業界平均の18.79倍を下回り、PBRは1.77倍で平均の1.44倍をやや上回る。配当利回りは1.46%と平均の2.63%を下回る。ROEは12.7%と健全で、業績は増益傾向。相対的にみて妥当な水準と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.4倍17.8倍
PER (予想)14.4倍
PBR1.57倍1.41倍
ROE12.7%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ファインケミカル専業として高い収益性を維持する一方、市場規模の小ささや特定分野への依存が課題。強気派は、高い営業利益率とROEを支える技術力と、ニッチ市場でのシェア拡大を評価する。一方、弱気派は、小規模なため成長余地が限定的で、主要顧客の動向や市況変化に業績が左右されやすいと懸念する。また、今期は売上高が微減見込みであり、成長鈍化の兆しも指摘される。株価は1年で約7割上昇しており、バリュエーションの割高感も議論の対象。

プラスに働く材料7
  • 高収益体質

    営業利益率16%超と高水準で、ROE12.7%と資本効率が良い。

  • 技術力

    ニッチなファインケミカルで独自技術を持ち、参入障壁が高い。

  • 成長期待

    電子材料など高成長分野で需要拡大の恩恵を受ける可能性がある。

  • 純利益30億円と過去最高を更新へ通年影響

    2026/3期の純利益は前期25億円から30億円へ20%増。EPS拡大でPERは15.29倍と割安。

  • 営業利益率は16.17%と前期比1.76pt改善2026年Q2影響

    営業利益率は2025/3期の14.41%から16.17%へ上昇。売上高横ばいでも利益が増える構造。

  • ROE12.7%は資本効率の高さを示す継続影響

    ROE12.7%はPBR1.79倍を支える。資本コストを上回る収益率で株主価値向上が続く。

  • 株価は1年で69%上昇、需給は強含み不定影響

    株価3320円は1年前から69%上昇。今期も増益計画で、上昇トレンドが継続する可能性。

マイナスに働く材料7
  • 成長鈍化

    2026年3月期は売上高が前期比微減見込みで、成長エンジンが弱い。

  • 小規模

    従業員約300人と小さく、大規模投資やM&Aのリソースが限られる。

  • 割高懸念

    1年で株価が7割上昇し、PER15倍でも評価が先行する可能性。

  • 2026年3月期売上高は前期比0.4%減2026年Q3影響

    売上高は235億円と前期236億円を下回る。数量減少があれば利益率改善を打ち消す恐れ。

  • 予想PER16.4倍は実績15.3倍を上回る決算発表後影響

    株価3320円、実績PER15.29倍に対し予想16.4倍。今期の増益は織り込み済みの可能性。

  • 配当利回り1.45%と株主還元が弱い継続影響

    配当利回りは1.45%と低く、利益還元不足。PBR1.79倍の割高感が意識されやすい。

  • 増益は利益率改善頼みで売上成長なし通年影響

    営業利益38億円の計画は売上高235億円の横ばいを前提。需要減で計画未達のリスク。

次の決算で確かめる点
営業利益率
高収益体質の持続性を確認するため、利益率の維持が焦点。
売上高成長率
ニッチ市場での成長余地を見極め、市場拡大のシグナルを確認。
電子材料売上高
成長分野での伸びが今後の業績を左右するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり48で、前期から+10.0%いまの株価に対する利回りは1.65%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥48
1株あたり
配当利回り
1.65%
いまの株価に対して
配当性向
19.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1643.8
2018年3月2131.337.1
2019年3月19−9.527.3
2020年3月205.329.1
2021年3月200.022.8
2022年3月2732.521.4
2023年3月3428.329.6
2024年3月365.927.7
2025年3月4011.123.1
2026年3月4410.019.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥48

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,454人。区分でいちばん多いのは個人・その他49.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.8%を占め、残る59.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他47.446.149.447.250.949.3
金融機関28.928.625.526.028.228.3
事業法人13.713.413.413.613.012.5
自己株式1.53.97.26.59.99.8
外国法人8.410.410.612.06.08.6
証券会社1.51.61.21.21.91.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01石原ケミカル取引先持株会7.79
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.07
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.23
04日本生命保険相互会社5.00
05NOMURA CUSTODY NOMINEES LIMITEDOMNIBUS-FULLY PAID(CASHPB)(常任代理人野村證券株式会社)4.70
06株式会社三井住友銀行4.44
07大阪中小企業投資育成株式会社2.77
08山下 英利2.15
09株式会社池田泉州銀行2.11
10株式会社みずほ銀行1.95

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-26
    シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    10.68%
    +1.03pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+337%、1株純資産は14期で−3%。直近期のROEは12.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月501,8682.728.860.3
2014年3月901,9604.715.733.5
2015年3月922,0644.616.532.7
2016年3月732,0763.518.544.0
2017年3月772,1613.617.643.8
2018年3月571,0905.320.737.1
2019年3月701,1336.312.127.3
2020年3月651,1775.614.929.1
2021年3月941,2787.612.022.8
2022年3月1301,3729.89.621.4
2023年3月1101,4477.812.829.6
2024年3月1281,5488.514.627.7
2025年3月1731,60311.012.223.1
2026年3月2171,80912.710.819.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額204百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
藤本昭彦代表取締役 社長6523,000
内田衛常務取締役6433,000
谷田豊常務取締役 生産本部長5914,000
伊内祥哉常務取締役 開発本部長474,000
住勝哉取締役 管理本部長 経理部長 IR室長516,000
伊藤善隆取締役 営業本部長 第五営業部長554,000
有原邦夫取締役78
山口恭正取締役 常勤監査等委員6527,000
永野卓美取締役 監査等委員77
芝池勉取締役 監査等委員73
大槻和子取締役 監査等委員54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)10122371717618
社外取締役417174
取締役(社内)211116

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,635字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 (1) 事業の内容 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社(石原化美(上海)商貿有限公司、石原化美(上海)科技有限公司、キザイ株式会社)の計4社で構成されており、電子関連分野、自動車用品分野、工業薬品分野の3つの分野で、金属表面処理剤及び機器等、電子材料、自動車用化学製品等、工業薬品の4つの事業を行っております。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 (電子関連分野) 1 金属表面処理剤及び機器等: ① 錫系および銅めっき液・・・パソコン、携帯電話、AV機器などは、半導体、コネクター等の電子部品とプリント配線板を内蔵しています。錫系めっき液は、電子部品とプリント配線板を導通が可能な状態で接合する目的で使用し、銅めっき液は、半導体やプリント配線板の微細な回路形成や導通確保を目的として使用します。当社は、この錫系および銅めっき液の開発、製造、販売、アフターサービスを行っております。また、多種多様な材質や形状を有する電子部品やプリント配線板へのめっき条件の設定や、めっき皮膜の評価や改善などの技術的支援、めっき液ラインの管理などユーザーと深くかかわって開発・改良を進めております。 ② 化成処理液自動管理装置等・・・プリント基板加工時の無電解めっき液やフラットパネル製造時の現像液などの化成処理液を自動的に分析し、不足している薬品を自動的に補給管理する化成処理装置の開発、製造、販売、アフターサービスを行うとともに、これらの機器に使用する試薬の開発、製造、販売も行っております。 (主な関係会社)当社、石原化美(上海)商貿有限公司及び石原化美(上海)科技有限公司並びにキザイ株式会社 2 電子材料: マシナブルセラミックス、エンジニアリングプラスチック及び炭素繊維強化プラスチック(以下CFRPという)・・・半導体製造装置及び検査装置の部品等に使用される耐熱性、電気絶縁性の高いマシナブルセラミックス及びエンジニアリングプラスチックを材料として調達し、ユーザーの仕様に合わせて機械加工し、販売しております。 また、CFRPをウェハーや液晶パネルの搬送装置の部品として販売しております。 (主な関係会社)当社 (自動車用品分野) 自動車用化学製品等: ① 自動車用化学製品・・・カーディーラー、自動車整備工場、板金塗装工場、ガソリンスタンド等で使用されるエアコン洗浄剤、ブレーキパーツクリーナーや潤滑剤等整備ケミカル、塗装補修用コンパウンド、艶出し剤、コーティング剤、補修ケミカル、洗車機用洗車剤等自動車アフターマーケット向け業務用ケミカル製品の開発、製造、販売を行っております。 ② 溶接用スパッター付着防止剤・・・建設機械やビル建設の鉄骨等の電気溶接時にはスパッター(鉄の溶けた粒子)が飛散し、溶接部周辺に溶着すると、上塗り塗装のはがれ、錆の発生原因になり、美観も損ねるなど不具合が生じます。当社は、このスパッターの付着を防止するスパッター付着防止剤の開発、製造、販売、アフターサービスを行っております。 (主な関係会社)当社及び石原化美(上海)商貿有限公司 (工業薬品分野) 工業薬品: 鉄鋼、化学関連の大手ユーザーの生産工程で使用される特殊性の高い商品や官公庁向け薬剤の仕入販売を行っております。主な商品は、自動車用鋼板等の表面処理剤、触媒、活性炭、水処理剤等であり、その多くは仕入先から販売先に直接発送されます。 (主な関係会社)当社 (2) 事業の系統図 (注)中国国内での安定的な製品供給体制を構築し、現地ニーズへの柔軟な対応を可能とするため、石原化美(上海)科技有限公司を2025年9月1日に設立いたしました。なお、営業開始は2026年を予定しております。
経営方針・対処すべき課題1,383字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは、自己開発、商品開発、市場開発の「三つの開発」を企業理念とし、ニッチ市場といわれる事業分野で高い市場占有率を維持し、基幹となる3つの分野で事業をバランスよく展開し、各々の収益力を高め、総体として会社の業績の伸長をはかってまいります。 このような事業活動を通じて常に新しいニーズの創造・発掘に取り組み、会社の発展を通じて、株主、取引先、従業員など関係各位の信頼と期待に応え、社会に貢献していくことを経営の基本方針にしております。 当基本方針に基づき設定しました、当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標(KPI)は以下のとおりであります。当該KPIを採用した理由は、投資家が当社グループの経営方針・経営戦略等を理解する上で重要な指標であり、また、収益力の向上を測定することが可能な指標であり、経営方針・経営戦略等の進捗状況や、実現可能性の評価等を行うことが可能となるためであります。 ① 売上総利益率35%以上を目指します。 ② 経常利益率15%以上を目指します。 ③ 利益額の伸長により、安定的にROE(自己資本利益率)10%以上を目指します。 (注)上記KPIについては有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続いたものの、物価上昇や金利上昇、米国の通商政策動向に加え、中東情勢をはじめとした地政学的リスクの高まりなどにより、先行きは不透明な状況で推移しました。 このような状況のもと、当社グループは、高付加価値製品の開発に取り組むとともに、国内及び海外における営業活動を通じて、市場拡大に努めてまいりました。 このような状況下、当社グループといたしましては、下記に記載する「中長期経営方針」及び「重点課題」に掲げる事項を対処すべき課題と捉え、企業価値向上に向け邁進しております。 ① 中長期経営方針 「成長路線の創造」 自己開発、商品開発、市場開発の「三つの開発」を企業理念とし、ニッチ市場といわれる事業分野で高い市場占有率を維持し、基幹となる三つの分野で四つの事業を展開する事を基本とし、世界に通用する製品、技術、サービスを創造駆使し、グローバルに社会課題を解決し持続可能な社会の実現に貢献して、更なる成長をはかります。 ② 重点課題 a.隣接分野、新地域への参入によりプラスアルファ売上を創造します。 b.電子部品業界等において、ハイエンド半導体用めっき液等の付加価値の高い製品を市場投入し、市場を拡大していくことにより、高付加価値製品の売上及び売上総利益の増加をはかります。 c.カーディーラーにおいて、エアコンクリーナーの更なる拡販に加え、新製品を導入・拡販することにより、市場拡大をはかります。 d.第5の事業の柱として、導電性銅ナノインク等金属ナノ粒子の新規電子材料の事業化を加速し、先端電子材料市場への参入、市場拡大をはかります。 e.中国現地法人、台湾支店、その他海外拠点の機能を高め、事業のグローバル化をはかります。
事業等のリスク2,380字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (特に重要なリスク) リスクの内容   リスクに対する対応策 (1)業界動向及び競合等について   当社グループの主力事業であります金属表面処理剤及び機器等、電子材料は、いずれも電子関連分野に対応し、この分野での新技術の開発、新方式の採用、新製品の出現、競合他社の台頭、需給のサイクルなどにより影響を受け、当社グループの取扱製品の急速な陳腐化や市場性低下、需要先の大幅な生産調整等が起きた場合には当社グループの経営に重大な影響を与える可能性があります。   電子関連分野以外の自動車用品分野や工業薬品分野を含めた基幹となる3つの分野で事業をバランスよく展開し、各々の収益力を高め、総体としての会社の業績の伸長をはかっております。 (2)研究開発活動及び人材育成について   当社グループが事業展開する分野においては、新製品や改良品を継続的に投入し売上の維持・拡大をはかっていくことが必須であり、毎期、製品売上高の概ね10%相当額を研究開発費として投入しております。 しかし、研究開発の成果は不確実なものであり、多額の支出を行ったとしても必ずしも成果に結びつかないというリスクがあります。また、当社グループの企業成長のためには、特に研究開発に係る有能な人材に依存するため、技術スキルの高い人材の確保と育成並びに研究成果の適正な評価が重要になっております。このような人材確保又は育成ができなかった場合には、当社グループの企業成長、経営成績及び財政状況等に悪影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、取引業態毎に得意先、商品構成、営業方法、開発テーマの見直しを行い、付加価値の高い開発テーマ探索を行い、利益率の高い製品を開発し販売しております。また、ホームページ、採用ツール、リクルーターなどを活用した積極的な採用活動を実施し、技術スキルの高い人材の獲得に努めるとともに、入社後の研修等による人材育成にも努めております。 (重要なリスク) リスクの内容   リスクに対する対応策 (1)海外活動に係わるリスクについて   当社グループは、海外市場の開拓を積極的に進めており、中国、東南アジアを中心に各国で営業活動及び技術サポート活動を進めております。これら海外活動に係わるリスクとして次のようなリスクがあり、それぞれの事象が発生した場合には当社グループの経営成績及び財政状況等に悪影響を及ぼす可能性があります。 ・予期しえない法律・規制、不利な影響を及ぼす租税制度等の変更 ・インフラ等が未整備なことによる活動への悪影響 ・不利な政治的要因、テロ、戦争、デモ、暴動、病気等による社会的混乱   当社グループは、在外子会社など海外拠点と密接なコミュニケーションをはかることにより現地の情勢把握に努めるとともに、現地専門家の助言を得ることによりリスクの軽減をはかっております。また、海外市場の開拓については、1つの地域に集中するのではなく、適度な分散をはかっております。 (2)法的規制等について   当社グループは、「毒物及び劇物取締法」の対象となる薬品を製造・販売しているため、同法の規制を受けております。今後の法規制の大幅な改正、強化が行われた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、同法の対象となる薬品に関する製造・販売業登録を取得しており、徹底した社内管理体制を確立し、法令遵守に努めております。また、当社グループは、化学物質及び安全衛生等に関する法規制のもと、品質管理及び法令遵守の徹底をはかって事業活動を行っております。 (3)環境問題対応について   当社グループの製造過程において排出される排水に「水質汚濁防止法」及び「滋賀県公害防止条例」等の対象となる、りん、窒素等が微量含まれており、同法の規制を受けております。今後、何らかの環境問題が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、滋賀工場が琵琶湖に隣接することから環境保全設備の充実、保全活動に力を入れており、徹底した社内管理体制を確立し、法令遵守に努めております。 (4)保有有価証券の時価下落によるリスクについて   当社グループは、当連結会計年度末において事業投資の資金需要までの待機資金である余資の運用目的及び取引先との安定的な関係を維持するための政策保有目的で有価証券を保有しております。 これらの有価証券の急激な価格の下落は当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。   当社グループは、有価証券の投資・運用において、発行体の信用リスク、株価・為替の変動リスク、金利変動による債券価格の変動リスク、カントリーリスク等想定されるリスクについて、十分な検討を行い極力元本にリスクを生じさせない運用に努めることを原則としております。 (5)自然災害・新型ウイルス等の感染症によるリスクについて   当社グループは、国内・海外において営業活動を展開しており、大規模な地震・台風などの自然災害や新型ウイルス等の感染症により設備の損害や人的被害が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、生産拠点の分散や事業拠点の分散、在宅勤務への対応などにより、事業活動への影響の極小化をはかっております。
経営成績の分析 (MD&A)5,708字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び当社の関係会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当社グループの経営成績について、当連結会計年度の業績は、売上高23,450百万円(前年比0.8%減)、営業利益3,841百万円(前年比13.0%増)、経常利益3,994百万円(前年比15.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,969百万円(前年比20.4%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 <金属表面処理剤及び機器等> 当セグメントの売上高は、12,959百万円(前年比0.7%減)、営業利益は2,977百万円(前年比12.9%増)となりました。 <電 子 材 料> 当セグメントの売上高は、925百万円(前年比10.8%増)、営業利益は44百万円(前年比508.5%増)となりました。 <自動車用化学製品等> 当セグメントの売上高は、3,878百万円(前年比4.7%増)、営業利益は935百万円(前年比11.8%増)となりました。 <工 業 薬 品> 当セグメントの売上高は、5,686百万円(前年比5.8%減)、営業利益は216百万円(前年比14.5%減)となりました。 当連結会計年度末における流動資産残高は、前連結会計年度末に比べ4,784百万円増加し20,616百万円となりました。主な増減は、現金及び預金の増加2,636百万円、有価証券の増加1,985百万円等によるものであります。固定資産残高は、前連結会計年度末に比べ1,772百万円減少し9,392百万円となりました。主な増減は、投資有価証券の減少1,657百万円等によるものであります。負債合計は、前連結会計年度末に比べ184百万円増加し5,282百万円、純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,827百万円増加し24,726百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より2,636百万円増加し、8,394百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 税金等調整前当期純利益が前年同期に比べ740百万円増加し4,152百万円となり、減価償却費594百万円、法人税等の支払額△1,064百万円、棚卸資産の増加△216百万円等により、営業活動によるキャッシュ・フローは3,270百万円(前年同期3,591百万円)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 有価証券の取得による支出△1,294百万円、有形固定資産の取得による支出△639百万円、有価証券の売却及び償還による収入1,666百万円等により、投資活動によるキャッシュ・フローは△119百万円(前年同期182百万円)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 配当金の支払額△573百万円等により、財務活動によるキャッシュ・フローは△592百万円(前年同期△3,678百万円)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 金属表面処理剤及び機器等   9,661,251   117.6 電子材料   770,456   113.1 自動車用化学製品等   2,967,953   98.4 工業薬品   149,753   78.3 合計   13,549,415   111.9 (注) 金額は販売価格によっております。 b. 商品仕入実績 セグメントの名称   商品仕入高(千円)   前年同期比(%) 金属表面処理剤及び機器等   3,070,154   85.4 電子材料   49,431   166.6 自動車用化学製品等   578,146   106.8 工業薬品   5,234,435   97.6 合計   8,932,168   93.7 (注) 金額は実際仕入価格によっております。 c. 受注実績 当社グループは主として見込生産によっておりますので、受注実績について特に記載する事項はありません。 d. 販売実績 セグメントの名称   販売高   前年同期比(%) 金額(千円)   構成比(%) 金属表面処理剤及び機器等 製品   9,149,285   39.0   112.3 商品   3,810,644   16.2   77.6 計   12,959,929   55.3   99.3 電子材料 製品   866,772   3.7   108.7 商品   59,170   0.3   154.2 計   925,942   4.0   110.8 自動車用化学製品等 製品   3,181,096   13.6   104.2 商品   697,036   3.0   107.0 計   3,878,132   16.5   104.7 工業薬品 製品   155,833   0.7   82.1 商品   5,530,470   23.6   94.6 計   5,686,303   24.2   94.2 総計   23,450,309    100.0   99.2 (注) 1 輸出販売高及び輸出割合は、次のとおりであります。 前連結会計年度   当連結会計年度 輸出販売高(千円)   輸出割合(%)   輸出販売高(千円)   輸出割合(%) 10,090,278   42.7   9,759,259   41.6 2 主な輸出先及び輸出販売高に対する割合は、次のとおりであります。 輸出先   前連結会計年度(%)   当連結会計年度(%) 韓国   23.2   28.5 台湾   31.4   27.6 中国   25.4   27.5 アセアン   14.8   13.6 その他   5.2   2.8 計   100.0   100.0 3 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) AMPOC Far-East Co., Ltd.   3,268,933   13.8   2,713,622   11.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態は、親会社株主に帰属する当期純利益2,969百万円、剰余金の配当573百万円等により当連結会計年度期首の純資産残高より2,827百万円増加し、当連結会計年度末の純資産残高は24,726百万円となりました。これらの結果、自己資本比率は82.4%となり、健全な経営基盤を維持するため内部留保の充実をはかっております。 連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続いたものの、物価上昇や金利上昇、米国の通商政策動向に加え、中東情勢をはじめとした地政学的リスクの高まりなどにより、先行きは不透明な状況で推移しました。 このような状況のもと、当社グループは、高付加価値製品の開発に取り組むとともに、国内及び海外における営業活動を通じて、市場拡大に努めてまいりました。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、短期的には付加価値の高い製品を市場投入し市場を拡大していくことであり、長期的には研究開発を促進し事業化を加速していくことであります。新規高付加価値製品の市場展開に積極的に取り組むとともに研究開発をさらに進めております。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について、当社グループは、①売上総利益率35%以上、②経常利益率15%以上、③利益額の伸長により、安定的にROE(自己資本利益率)10%以上を目標としております。 当連結会計年度におきましては、売上総利益率・経常利益率・ROEは前期と比較して増加致しました。全ての指標について目標を達成するため、さらなる企業価値向上に努めてまいります。 (参考)売上総利益率、経常利益率、ROE(自己資本利益率)の状況 (連結)   売上総利益率   経常利益率   ROE (自己資本利益率) 2025年3月期   33.9%   14.6%   11.0% 2026年3月期   36.8%   17.0%   12.7% セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 <金属表面処理剤及び機器等> 金属表面処理剤については、生成AI向けなど一部の最先端半導体パッケージ向けが好調に推移した一方、車載、パソコン、スマートフォン向けの電子部品は底打ちの兆しは見られるものの、回復は緩やかなものにとどまりました。 また、化成処理液自動管理装置等については、顧客の大型投資案件による大口需要があったことから、前年を上回りました。 <電 子 材 料> 機能材料加工品については、半導体市況が伸長傾向にある中、半導体製造装置向けセラミックス及びエンプラの売上は前年を上回りました。 <自動車用化学製品等> エアコン洗浄剤、車室内消臭抗菌剤及びコーティング剤については、取組カーディーラーの拡大を図ったことにより、売上は前年を上回りました。 <工 業 薬 品> 工業薬品については、主力の鉄鋼業界向けにおいて、鋼材需要の低下による生産量の減少や設備トラブルの影響を受け、売上は前年を下回りました。また、昨年好調であった化学会社向け触媒については、交換サイクルの影響により、今年度は受注量が減少しました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローについて、営業活動によるキャッシュ・フローは3,270百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは119百万円の支出となり、フリーキャッシュ・フローは3,151百万円のプラスとなりました。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、資産構成に合わせた最適な資金調達を行うことを基本方針としております。 運転資金のうち主なものは、製品製造のための原材料費、労務費、経費、販売費及び一般管理費等の営業費用であり、これらの資金需要に対しては自己資金により対応しております。投資を目的とした資金需要は、主に設備投資等によるものであり、これらの資金需要に対しては自己資金により対応しております。 資金の配分方針については、適正な手許現金及び現金同等物の水準を定め、企業価値向上に資する資金の配分に努めております。貸借対照表から算出した運転資金(※売上債権+棚卸資産-仕入債務)を安定的な経営に必要な適正な手許現金及び現金同等物の水準とし、それを超える部分については、成長投資、株主還元等への原資といたします。 成長投資について、当連結会計年度は主として金属表面処理剤及び機器等セグメント等における設備投資として668百万円、主として金属表面処理剤及び機器等セグメント等における研究開発投資として1,273百万円となりました。次連結会計年度は設備投資として1,904百万円、研究開発投資として1,427百万円を見込んでおります。設備投資計画の詳細については、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。 株主還元については安定的で継続的な配当を行うことを基本としつつ、自己株式取得も機動的に組み合わせて行います。当社の配当政策については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」をご参照ください。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 ・繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産の回収可能性は、将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しております。当該判断は、収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性、タックス・プランニングに基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性及び将来加算一時差異の十分性のいずれかを満たしているかどうかにより判断しております。 収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性を判断するにあたっては、一時差異等の解消見込年度及び繰戻・繰越期間における課税所得を見積っております。課税所得は、取締役会で承認された事業計画等に基づき算定され、売上高に影響する電子部品の市場成長率の見込などの仮定を用いております。 当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。