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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

北興化学工業

HOKKO CHEMICAL INDUSTRY CO.,LTD.4992 · Standard · 化学

創業以来の農薬専業メーカー。殺虫剤・除草剤などで国内シェアを持ち、ファインケミカル分野にも展開。

概要

北興化学工業は、1950年2月の創業以来、農薬の開発・製造・販売を中核事業として成長してきた化学メーカーである。水田用除草剤や野菜用殺菌剤で国内に高い市場シェアを持ち、原体から製剤までの一貫生産体制を強みとする。ファインケミカル事業では半導体材料向け高純度化学品を供給する。2025年11月期の連結売上高は491億円、営業利益49億円。東証プライム市場に上場し、従業員は742名。

農薬・ファインケミカル・繊維資材の3セグメント

連結売上高の約6割を農薬事業が占め、水稲用除草剤「楽粒」シリーズや園芸用殺菌剤「ザクサ」などを展開する。ファインケミカル事業は売上高の約36%を占め、半導体レジスト用原料や樹脂添加剤が主力である。繊維資材事業は連結子会社村田長が手がけ、産業用繊維素材を販売する。2025年11月期のセグメント別売上高は、農薬事業294億円、ファインケミカル事業178億円、繊維資材事業19億円であった。利益面ではファインケミカル事業が40億円と最も高い収益を上げ、農薬事業は8.4億円の営業利益を計上した。

北海道・新潟・岡山の3工場体制

国内の生産拠点は北海道工場(滝川市)、新潟工場(新発田市)、岡山工場(玉野市)の3か所である。北海道工場は1970年に開設され、水田用除草剤などを生産する。新潟工場は1961年設置で、液剤工場を有する。岡山工場は1953年開設で、複数の合成工場を持ちファインケミカル製品も手がける。海外では中国江蘇省に張家港北興化工有限公司を保有し、ファインケミカルの一部を製造する。また米国にHOKKO CHEMICAL AMERICA CORPORATIONを置き、南北アメリカ市場の調査・普及活動を行う。2030年度を目途に農薬生産を北海道と新潟の2拠点に集約する計画がある。

連結子会社5社とグループの分業

当社グループは北興化学工業と5つの連結子会社で構成される。北興産業は農薬販売とファインケミカルの国内販売を担当する。美瑛白土工業は農薬原料の一部を製造し、バルーンや銅基剤も手がける。ホクコーパツクスは包装材料や物流業務を担う。村田長は繊維資材の販売会社である。張家港北興化工は中国でファインケミカルを製造する。これらの子会社が本社の生産・販売を補完し、グループ全体で一貫した事業展開を実現する。非連結子会社として米国法人も存在する。

長期経営計画と成長投資の枠組み

2029年度をゴールとする長期経営計画「HOKKO Value Up Plan 2029」のもと、最終年度に売上高550億円、経常利益68億円以上を目指す。第2次3ヵ年経営計画(2024~2026年度)では、成長投資枠100億円を設定し、ファインケミカル事業の生産能力増強やM&Aを推進する。3つの改革(収益構造改革、造り方改革、働き方改革)を柱とし、農薬事業の生産拠点集約や自動化・省力化を進める。計画は順調に推移しており、2025年11月期に業績目標を上方修正した。

業界の中での役割は農薬・ファインケミカルのサプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
491億円
営業利益
49億円
営業利益率
10.0%
純利益
45億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01農業主力

農業向けに殺虫剤、除草剤、殺菌剤などの農薬を製造・販売。国内市場向けが中心で、子会社が一部販売を担う。米国子会社が北中南米での市場調査と普及活動を行う。

主な製品・サービス1
農薬(殺虫剤、除草剤、殺菌剤など)
水稲用、野菜用、果樹用など多様な農薬を展開。農作物の病害虫防除に資する。

02ファインケミカル準主力

電子材料原料等のファインケミカル製品を製造・販売。当社と中国子会社で製造し、国内外で販売する。

主な製品・サービス1
電子材料原料等のファインケミカル製品
電子部品の製造に用いられる高純度の化学品。半導体や電子機器の材料として需要がある。

03繊維資材副次

子会社の村田長が繊維資材の販売を担当。取り扱い製品は限定的で、グループ内での位置付けは補完的。

製品と技術

水田用除草剤「楽粒」シリーズと高拡散性粒剤技術

「楽粒」は、高拡散性粒剤として水田での均一散布を実現する製剤技術である。省力化志向の農家に対応し、2025年度には6剤の品目を上市予定。顆粒が水面で素早く拡散するため、散布ムラが少なく効果が安定する。同社の基幹製品であり、国内水稲用除草剤市場で高いシェアを占める。園芸用には「ザクサ液剤」を展開し、野菜病害防除に使用される。

自社原体イプフェンカルバゾンの海外登録拡大

イプフェンカルバゾンは同社が開発した自社原体(有効成分)で、主に除草剤として使用される。2025年度末時点で8カ国に登録済みであり、メキシコなど中南米市場向けに輸出が増加している。他社への原体供給も行い、海外売上拡大の柱と位置づける。今後も登録国を増やし、グローバルな市場シェア獲得を目指す。

半導体材料向けファインケミカルとKrFレジスト用原料

ファインケミカル事業では、半導体製造工程で使用されるフォトレジスト用原料を手がける。特にKrF(248nm)レジスト用原料に強みを持ち、2027年1月竣工予定の専用工場を建設中。高純度合成技術と品質管理が要求される分野で、長年にわたる合成工場の運営ノウハウを活かしている。樹脂添加剤や電子材料なども含め、同事業は営業利益率22.5%(2025年11月期)と高収益である。

バイオスティミュラント剤「Envita」と環境対応

「Envita」は微生物資材を活用したバイオスティミュラント剤で、2025年に上市予定。農薬使用量低減を求める「みどりの食料システム戦略」に対応する製品である。土壌微生物の活性化を通じて作物の生育を促進し、化学農薬に頼らない防除手段として提案する。同社は環境負荷低減技術の開発を進め、化学農薬とバイオ剤の組み合わせで持続可能な農業に貢献する方針である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

農薬・化成品で安定、内需型

化学業界において、同事業者は農薬と化成品を主力とする中堅メーカーです。売上高は450-500億円で、東洋紡やクラレなど総合化学大手と比較すると規模は小さいです。営業利益率は約10%と安定しており、農薬分野では国内シェア上位に位置します。同業のコージンバイオなどと競合しますが、同事業者は殺虫剤・除草剤などのラインアップを幅広く持ち、総合力で勝ります。国内農業向けが中心で、海外比率は低いです。農薬需要は安定的ですが、国内農業の縮小が長期的なリスクです。

強み

  • 殺虫剤・除草剤などで国内シェア上位、安定した需要を確保
  • 営業利益率10%前後を維持、農薬の定期需要で収益が安定
  • 農薬・化成品の幅広い製品群を持ち、顧客の多様なニーズに対応
  • 新規有効成分の開発に注力、高付加価値製品の創出が可能

課題

  • 農業従事者の減少や耕作放棄地拡大で、国内農薬需要は減少傾向
  • 海外売上比率が低く、成長市場である海外でのプレゼンスが小さい
  • 農薬登録や使用規制の強化が製品開発や販売に影響を与える

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が北興化学工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14619日本特殊塗料640億円11.2倍
24078堺化学工業611億円24.3倍
34082第一稀元素化学工業604億円23.8倍
44027テイカ571億円
54025多木化学562億円13.3倍
64992北興化学工業543億円10.1倍
74092日本化学工業467億円15.8倍
84611大日本塗料466億円26.7倍
94275カーリット465億円15.5倍
104094日本化学産業465億円19.5倍
114931新日本製薬448億円13.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

北海道で創業し本社を東京へ移した1950年

1950年2月、北興化学株式会社として東京都千代田区に設立。創業と同時に北海道留辺蘂町に工場を設置し、農薬の生産販売を開始した。同年12月には本社を札幌に移すが、1953年11月の商号変更(北興化学工業株式会社)を経て、同年12月に再び本社を東京に戻し、岡山工場を設置。この間、創業地である北海道と首都圏の両方に生産・販売拠点を持つ体制が整えられた。

東証第二部上場と生産拠点の拡充

1961年3月に新潟工場を新発田市に設置し、同年10月に東京証券取引所市場第二部に上場。1964年には岡山工場に有機リン合成工場を建設し、製品ラインを拡充した。秋田工場(1964年設置)や富山工場(1968年設置)も開設されたが、いずれも1972年に操業を休止し、現在の3工場体制へと収束する過程となった。

子会社設立によるグループ形成と海外試行

1963年にホクコーバーダル(後の北興産業)を設立し、1967年には美瑛白土工業を設立して子会社化。1970年には北海道工場を滝川市に新設し、旧工場から移転した。1968年にブラジルに現地法人を設立したが1976年に経営権を譲渡。1976年に双商を北興産業に改称し、国内販売子会社として再編した。この時期にグループの基礎が固まり、海外展開の試行も行われた。

ファインケミカル事業への進出と第一部上場

1972年にファインケミカル部を設置し、1977年には岡山工場に医薬品製造工場を建設。1982年から1987年にかけて多目的合成工場を次々と建設し、電子材料や樹脂添加剤などの分野に進出した。1987年5月には東京証券取引所市場第一部に指定替え。研究開発面では、1982年に静岡試験農場、1985年に北海道試験農場を開設し、農薬の効果試験体制を強化した。

ISO認証取得と品質・環境管理体制の確立

1991年にホクコーパツクスを設立し包装物流部門を強化。1995年には新潟工場に除草剤専用の液剤第2工場を建設した。同年から1999年にかけて全工場(北海道、新潟、岡山)でISO9002(品質管理)を取得。2000年までに全工場でISO14001(環境管理)も取得完了した。これにより国際標準に準拠した生産体制が整い、海外取引の拡大基盤となった。

年表34件を開く

1950年代

  • 1950年2月創業北興化学株式会社を設立。本社を東京都千代田区に設置。北海道常呂郡留辺蘂町に留辺蘂工場を設置し、農薬の生産・販売を開始。
  • 1950年12月本社を北海道札幌市(現 札幌市中央区)に移転。
  • 1953年11月商号変更商号を北興化学工業株式会社(現商号)に変更。
  • 1953年12月本社を東京都千代田区に移転、岡山県児島郡胸上村(現 玉野市胸上)に岡山工場を設置。
  • 1954年11月神奈川県鎌倉市に中央研究所を設置。

1960年代

  • 1961年3月新潟県新発田市に新潟工場を設置。
  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第二部上場。
  • 1963年4月創業ホクコーバーダル株式会社を設立。
  • 1964年11月岡山工場に有機リン合成工場(現 合成第3工場)を建設。
  • 1964年12月秋田市に秋田工場を設置。(1972年操業休止)
  • 1966年11月中央研究所(現 開発研究所)を神奈川県鎌倉市から同県厚木市に移転。
  • 1967年11月ホクコーバーダル株式会社を双商株式会社に改組。
  • 1967年12月美瑛白土工業株式会社(現 連結子会社)を設立。
  • 1968年6月富山県中新川郡立山町に富山工場を設置。(1972年操業休止)
  • 1968年10月創業ブラジル北興化学農畜産有限会社を設立。(1976年経営権を譲渡)
  • 1969年1月本社を東京都中央区に移転。

1970年代

  • 1970年1月北海道滝川市に北海道工場を設置、常呂郡留辺蘂町から移転。
  • 1970年2月岡山工場に塩化ビニール安定剤原料合成工場(現 合成第2工場)を建設。
  • 1972年1月ファインケミカル部を設置。(現ファインケミカル事業グループ)
  • 1976年12月双商株式会社の商号を北興産業株式会社(現 連結子会社)と改称。
  • 1977年3月岡山工場に医薬品製造工場(現 合成第4工場)を建設。

1980年代

  • 1982年3月静岡県榛原郡相良町(現 牧之原市白井)に静岡試験農場を開設。
  • 1982年7月岡山工場に多目的合成工場(現 合成第5工場)を建設。
  • 1985年9月北海道夕張郡長沼町に北海道試験農場を開設。
  • 1985年11月富山工場敷地内に富山試験農場を開設。(2007年閉鎖)
  • 1987年5月上場東京証券取引所市場第一部上場。
  • 1987年12月岡山工場に多目的合成工場(現 合成第6工場)を建設。
  • 1989年7月開発研究所敷地内に化成品研究所を設置。

1990年代

  • 1991年8月ホクコーパツクス株式会社(現 連結子会社)を設立。
  • 1991年11月岡山工場に多目的合成工場(現 合成第7工場)を建設。
  • 1995年1月新潟工場に除草剤専用の液剤第2工場を建設。
  • 1995年12月ISO 9002を全工場(北海道、新潟、岡山)で取得完了。
  • 1999年3月ISO 14001を新潟工場で取得。

2000年代

  • 2000年1月ISO 14001を北海道・岡山工場で取得し、全工場で取得完了。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 2029年度売上高2029年度まで550億円
  • 2029年度経常利益2029年度まで68億円+α
  • 2026年度売上高2026年度まで520億円
  • 2026年度経常利益2026年度まで61億円
  • 政策保有株式の対純資産比率2030年度まで20%未満

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    収益構造改革による成長・財務基盤強化

    安定的な売上高と収益を確保するため、収益構造改革を推進し、成長投資と財務基盤の強化を図る。

  2. 02

    造り方改革による高効率化・省力化・環境対策

    生産プロセスの高効率化・省力化、環境対策を強化し、高品質・高付加価値な製品を市場に提供する。

  3. 03

    働き方改革による業務効率化・人材育成

    業務効率化と人材育成を重点課題とし、全従業員が個性と能力を発揮できる環境を整備する。

  4. 04

    成長投資の集中的実施と次世代領域創出

    ファインケミカル事業の生産能力増強や電子材料分野への戦略的設備投資、M&A・アライアンスの活用検討を加速する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で742人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は694万円で、9期前と比べて+4.1%平均年齢は44.8歳、平均勤続年数は18.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年11月765
2017年11月751
2018年11月739
2019年11月66743.919.6768
2020年11月65844.320.4763
2021年11月65644.319.5772
2022年11月66744.118.9760
2023年11月66545.119.6749
2024年11月66944.619.0747602
2025年11月69444.818.5742660

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年11月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.9%
縦線は目安の30%
女性役員比率16.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率63.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 4 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
岡山工場 — 玉野市4,831百万円
農薬事業 ファインケミカル事業
北海道工場 — 滝川市2,551百万円
農薬事業
新潟工場 — 新発田市他1,477百万円
農薬事業
本社工場 — 中国江蘇省1,432百万円
ファインケミカル事業
開発研究所 化成品研究所 — 厚木市他753百万円
農薬事業 ファインケミカル事業
美瑛工場 — 北海道美瑛町76百万円
農薬事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    張家港北興化工 有限公司(注)1
    中国 江蘇省
    議決権100.0%
  • 国内
    村田長㈱
    大阪府 大阪市
    議決権100.0%
  • 国内
    北興産業㈱
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    美瑛白土工業㈱
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    ホクコーパツクス㈱(注)3
    東京都 中央区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は491億円営業利益49億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.3%、利益が+8.9%。

売上高
+6.3%
491億円
営業利益
+8.9%
49億円
純利益
+12.5%
45億円
営業利益率
10.0%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高520億円491億円
営業利益52億円49億円
純利益45億円45億円
1株あたり配当¥54¥54

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は328億円、営業利益は42億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+6.8%、営業利益は+13.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q1422316.217
2023年2Q141149.99
2023年3Q981111.210
2023年4Q711
2024年1Q1441812.513
2024年2Q1451611.014
2024年4Q173116.413
2025年2Q3073712.128
2025年4Q184126.517
2026年2Q3284212.834

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年11月期からの14期で、売上は399億円から491億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は10.0%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年11月39971
2013年11月38885
2014年11月4241810
2015年11月4233019
2016年11月4012820
2017年11月3983520
2018年11月4104129
2019年11月4203828
2020年11月3963324
2021年11月4033829
2022年11月4495942
2023年11月4525537
2024年11月46245579.740
2025年11月491496110.045

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

売上高491億円のうち、営業利益として残るのは49億円10.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は45億円、売上の9.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.1%364億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.9%78億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.0%49億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.7pt
10.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.8pt
9.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.1pt
9.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年11月期は営業CFが76億円、投資CFが−24億円で、差し引きのフリーCFは52億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は132億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年11月50−15−313511
2013年11月35−15−232010
2014年11月33−11−192216
2015年11月12−8−4416
2016年11月36−17−241910
2017年11月52−13−343915
2018年11月34−21−141313
2019年11月39−22−20179
2020年11月46−1942740
2021年11月29−17−101243
2022年11月39−28−71148
2023年11月48−20−112866
2024年11月61−13−184897
2025年11月76−24−1852132

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年11月期の総資産は776億円。このうち返さなくてよい自己資本が529億円で、自己資本比率は68.2%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年11月41813328531.9
2013年11月41514527035.0
2014年11月42315327036.2
2015年11月44217526739.7
2016年11月40018921147.2
2017年11月40421918554.2
2018年11月40424216259.8
2019年11月43426417060.7
2020年11月48230417863.0
2021年11月52034217865.8
2022年11月57638219466.4
2023年11月67546820769.3
2024年11月65346219170.7
2025年11月77652924768.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳
現金及び預金
72億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
351億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
120億円
在庫として抱えている分
負債合計
247億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中42位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中105位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.0%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.0%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
68.2%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
6.3%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.7%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,975で、1年前と比べて+27.7%過去52週の値幅のなかでは58%の位置にある。

¥1,975-4.4%1ヶ月+4.8%1年+27.7%時価総額543億円
過去52週の値幅
安値¥1,545高値¥2,288

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.1倍
PER (会社予想)11.4倍
PBR0.84倍
配当利回り2.73%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

堅調な農薬需要と自社製剤技術を背景に増収増益傾向。一方、農業従事者減少や農薬使用量削減の流れ、天候リスク、原材料価格変動が懸念。強気派は需要安定とシェア拡大、弱気派は構造的な需要減少リスクを指摘。

プラスに働く材料3
  • 安定需要とシェア

    水田除草剤で高いシェア、国内農薬需要は底堅い。

  • 一貫生産の強み

    原体から製品まで内製、コスト競争力と品質安定。

  • 業績拡大基調

    2025年11月期も増収増益見込み、ROE9%超。

マイナスに働く材料3
  • 農業構造の縮小

    農家減少・高齢化で長期的な農薬需要減少リスク。

  • 規制・減農薬志向

    環境規制強化や減農薬志向が市場縮小要因。

  • 原材料価格変動

    原油連動原料の価格高騰が利益を圧迫。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
農薬需要の増減を測る基本指標。
営業利益率
収益性の変化、コスト管理の成否を確認。
在庫回転率
需要予測精度と在庫リスクの指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり54で、前期から+43.8%いまの株価に対する利回りは2.73%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥54
1株あたり
配当利回り
2.73%
いまの株価に対して
配当性向
27.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年11月1016.8
2017年11月1220.012.3
2018年11月1525.014.4
2019年11月1713.317.5
2020年11月185.923.8
2021年11月195.621.0
2022年11月2110.519.5
2023年11月2414.319.8
2024年11月3233.321.9
2025年11月4643.827.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥54

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ5,968人。区分でいちばん多いのは事業法人29.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が58.0%を占め、残る42.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年11月%2021年11月%2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年11月%
事業法人26.326.326.627.426.629.8
金融機関28.829.429.327.130.528.2
個人・その他32.231.132.834.731.927.2
外国法人9.611.26.89.810.113.7
自己株式9.79.79.79.711.26.2
証券会社3.22.04.51.01.01.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.27
02野村殖産株式会社7.65
03住友化学株式会社7.16
04MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)6.40
05株式会社りそな銀行4.78
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.43
07北興化学工業従業員持株会3.33
08野村ホールディングス株式会社3.04
09全国農業協同組合連合会2.91
10農林中央金庫2.61

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-06
    株式会社りそな銀行
    新規の大量保有報告
    7.13%
    +1.08pt
  • 2026-06-22
    株式会社りそな銀行
    新規の大量保有報告
    5.27%
    +0.66pt
  • 2026-06-08
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    3.22%
    +0.18pt
  • 2026-06-03
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.01%
    -3.42pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+3205%、1株純資産は14期で+326%。直近期のROEは9.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年11月54821.142.0139.0
2013年11月185263.516.628.0
2014年11月365556.710.819.2
2015年11月6963611.66.813.5
2016年11月7168510.85.216.8
2017年11月738109.89.912.3
2018年11月10989312.85.114.4
2019年11月10497311.25.717.5
2020年11月891,1218.512.723.8
2021年11月1081,2649.17.821.0
2022年11月1561,41211.65.819.5
2023年11月1381,7278.87.119.8
2024年11月1481,7368.68.621.9
2025年11月1702,0529.09.627.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/11期の役員報酬は総額170百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
佐野健一代表取締役社長69
早川伸一取締役 専務執行役員 農薬事業グループ担当66
濱田尚之取締役 常務執行役員 ファインケミカル事業グループ担当60
垂水裕之取締役75
田口芳樹取締役67
石尾勝取締役68
中川登紀子取締役50
佐伯円香取締役50
米田浩人常勤監査役64
小椋和仁常勤監査役62
福井尚二監査役71
後藤周司監査役68
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢
野﨑哲太郎取締役41
宮﨑泰典常勤監査役60
石田深恵監査役51

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)410410426
社外取締役848486
監査役1181818

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容718字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社5社(北興産業㈱、美瑛白土工業㈱、ホクコーパツクス㈱、村田長㈱、張家港北興化工有限公司)および非連結子会社1社(HOKKO CHEMICAL AMERICA CORPORATION)により構成されており、農薬ならびにファインケミカル製品の製造・販売を主たる事業として行っています。 当社グループの事業における位置付けおよびセグメントとの関連は、次のとおりです。 (1)農薬事業 農薬につきましては、当社が製造していますが、当社で使用する農薬原料の一部は、連結子会社美瑛白土工業㈱が製造しています。 製品の販売につきましては、当社が主として行っていますが、一部の農薬は、連結子会社北興産業㈱が販売しており、連結子会社美瑛白土工業㈱は、バルーンおよび銅基剤等を販売しています。 非連結子会社 HOKKO CHEMICAL AMERICA CORPORATION(米国ノースカロライナ州)は、北中南米における農薬市場の調査および当社が販売する農薬製品の普及活動を行っています。 (2)ファインケミカル事業 電子材料原料等のファインケミカル製品につきましては、当社が主として製造していますが、製造の一部は、連結子会社張家港北興化工有限公司(中国江蘇省)が行っています。 製品の販売につきましては、当社が主として行っていますが、連結子会社北興産業㈱が一部を国内で販売しており、また、連結子会社張家港北興化工有限公司が一部を中国国内等に販売しています。 (3)繊維資材事業 繊維資材につきましては、村田長㈱が販売しています。 (事業系統図) 以上に述べた事項を系統図によって示すと次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題3,250字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「社会貢献」「環境」「技術」を経営のキーワードとし、全ての人々の幸せのため、食糧の安定供給に寄与する安全で安心な農薬製品および産業活動を幅広く支えるファインケミカル製品を社会に提供していくことを企業理念としています。 この企業理念のもと、立案した事業計画を着実に実行することにより、持続的かつ安定的な成長を実現し、国内外の産業の発展と豊かな社会づくりに貢献します。また、取締役会を中心とした経営の自己規律のもと、企業価値の向上を図るとともに、社会に信頼される企業であり続けます。 (2)経営計画 当社グループは、2029年度をゴールとする長期経営計画(HOKKO Value Up Plan 2029)および2024年度を初年度とする第2次3ヵ年経営計画(2nd Stage)を策定しております。 経営計画への着実な取り組みにより、農薬事業・ファインケミカル事業の双方の業績が順調に推移していることから、長期業績目標および第2次3ヵ年経営計画の業績目標を下記のとおり上方修正いたしました。 長期経営計画(2021~2029年度)の連結業績目標 ・2029年度売上高 修正前 520億円 ⇒ 修正後 550億円 ・2029年度経常利益 修正前 60億円 ⇒ 修正後 68億円+α 第2次3ヵ年経営計画(2024~2026年度)の連結業績目標 ・2026年度売上高 修正前 488億円 ⇒ 修正後 520億円 ・2026年度経常利益 修正前 55億円 ⇒ 修正後 61億円 『第2次3ヵ年経営計画(2024~2026年度)』の概要 ① 計画の全体像 生産能力向上等の成長投資を基盤に、前計画から継続して取り組む3つの改革(※)(収益構造改革、造り方改革、働き方改革)を柱として、収益基盤・生産基盤を強化に取り組んでおります。 また、各事業の成長戦略と次世代の成長領域を明確化・具体化し、農薬事業とファインケミカル事業を両輪とした経営をさらに進化していく方針です。 (※)3つの改革 ・『収益構造改革』 「成長・財務基盤強化」を実現することで、安定的な売上高と収益を確保してまいります。 ・『造り方改革』 「高効率化・省力化・環境対策」を強化し、高品質・高付加価値な製品を市場に提供してま いります。 ・『働き方改革』 「業務効率化・人材育成」を重点課題として取り組み、全ての従業員が個性と能力を十分に 発揮できる環境を整備してまいります。 ② 経営目標 経営計画への着実な取り組みにより、農薬事業・ファインケミカル事業の双方の業績が順調に推移していることから、第2次3ヵ年経営計画の業績目標および長期業績目標を上方修正しました。 ③ 成長戦略 2nd Stage(第2次計画)において、成長投資に集中的に取り組む方針です。 (ア)成長投資 〇成長を牽引するファインケミカル事業の生産能力増強(樹脂、電子材料分野等)、サステナビリティ向上、次世代に向けた成長領域創出を主体として、成長分野への設備投資・投融資を進める。 ・成長投資の実行に向け「戦略的設備投資・投融資枠100億円」を設定 ・事業領域の拡大に向けたM&A・アライアンスの活用検討を加速し、投融資枠を機動的に増枠 〇併せて、再評価・新製剤技術開発・新技術開発に向けた研究開発、人的資本投資拡充を加速する。 (イ)ゴール(2029年度)に向けたロードマップ ④ 対処すべき課題 事業戦略と具体的な取り組みは以下のとおりです。 (ア)農薬事業 収益力向上に向け、国内農薬の生産体制の抜本的な見直しと成長する海外市場での売上拡 大を柱とする事業の再構築を推進しております。また、自社原体拡充、新製剤の開発、みど りの食料システム戦略への対応に取り組んでおります。 (a) 国内販売強化 ・省力化志向に向けた高拡散性粒剤「楽粒®」の品目拡充および普及拡大(2025年度上市6剤) ・園芸剤「ザクサ®液剤」の拡販 (b) 海外市場への取組強化 ・自社原体イプフェンカルバゾンの登録国拡大(2025年度末:8ヵ国登録済み) (c) 製造コスト低減 ・生産拠点の集約化推進(2030年度を目途に、2拠点(北海道工場、新潟工場)に集約) ・自動化・省力化に向けた設備導入 (d) 研究開発強化 ・新規原体の創製 ・スマート農業(ドローン散布等)、使用者暴露低減に対応した新たな製剤技術の確立 (e) 「みどりの食料システム戦略」への対応 ・バイオスティミュラント剤等の導入(2025年度にバイオスティミュラント剤「Envita」を上市) ・化学農薬使用低減に対応した製品の開発 (イ)ファインケミカル事業 農薬事業の生産拠点を計画的に集約することにより、岡山工場のファインケミカル事業専 用化を実現し、同事業の持続的な生産能力増強を目指しております。また、営業体制・研究 開発力を強化することにより、電子材料分野(半導体素材)を軸に、ファインケミカル事業 の売上高拡大に取り組んでおります。 (a) 持続可能な生産体制の構築 ・岡山工場内設備の有効配置の推進(農薬製造ライン跡地の有効活用、設備集約による省力化・省人化) ・原料の安定的な調達(サプライチェーンの見直し、酸化エチレンタンク新設等) ・リスク対策による工場の安定的な稼働 (b) 高収益体質の維持・向上 ・原料の最適化による製造原価低減(イソブチレン供給設備の設置等) ・省エネ、省資源設備の導入(再生油ボイラーの設置等) (c) 持続的な成長 ・生産能力の増大(KrFレジスト用原料専用工場 2027年1月竣工予定) ・新規製品の開発(2025年7月に新規ホスフィン配位子「TIBDPP」をプレスリリース) ・新技術の開拓(グリニャール反応の深化等) (ウ)繊維資材事業 環境に配慮した商品(再生繊維素材、バイオ系新素材等)の開発・販売の強化に取り組んでおります。 (エ)共通 (a) マネジメントの高度化 中長期的な企業価値向上を目指し、積極的な成長投資による成長戦略の実践と資本効率向上への取り組みを進めております。 ・「資本コスト・株価を意識した経営の実現に向けた対応」のアップデート、進捗管 理 ・成長戦略の実践による資本収益性の向上(新工場建設等の戦略的設備投資、農薬 事業の収益力向上等) ・株主還元(総還元を含む)の充実 ・政策保有株式の縮減(2030年度までに対純資産比率20%未満) (b) スマート化の推進 業務の更なる効率化・省人化に向け、基幹システムの刷新に向けた対応および刷新を契機とした業務プロセス改善やDX化を推進しております。 (c)サステナビリティの向上 ⑤ 株主還元 財務の健全性や成長投資とのバランスを図りつつ、安定した配当の継続を基本に株主還元 の充実に努めていきます。 ≪配当方針≫ 本経営計画(2024~2026年度)において、累進配当を基本方針とし、利益の成長に応じた増配を目指す。 ⑥ 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応(アップデート) 東京証券取引所からの要請を踏まえて策定した取組方針等により、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を推進しております。2026年1月に、2025年1月に公表した内容の進捗状況を分析したうえで、内容をアップデートしております。 注)上記の目標数値等は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって異なる可能性があります。
事業等のリスク2,863字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、株価および財務状況等に影響を及ぼす主要なリスクには以下のようなものがあります。ただし、これらは当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではありません。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 1.農薬製品販売に対する諸条件の影響 当社グループは、農薬事業とファインケミカル事業を収益確保の主な柱として事業展開していますが、農薬製品の販売は、農業政策の変化、市場動向、天候、病害虫の発生状況等によって影響を受けます。特に、気候変動を含めて予期せぬ急激で大きな変動が生じた場合には、当社グループの事業が大きな影響を受ける可能性があります。 2.急速な技術革新による影響 ファインケミカル製品の市場は、新規企業の市場参入や、廉価製品あるいは新規商品の台頭などにより、価格競争にさらされております。当社グループでは、得意とするグリニャール反応を活用し、顧客のニーズに合わせた付加価値の高い製品を市場に提供しておりますが、想定外の技術革新や急激な市場変化に適切に対応できなかった場合には、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。 3.原材料の調達による影響 当社グループで製造している製品の原材料等の調達(購入価格を含む)は、国内外の状況、並びに原油、ナフサ価格などの動向等の影響を受けます。 これに対し、当社グループは、調達ルートの多様化、販売価格の改定などを推進しておりますが、購入先における法規制の強化や、故障・事故・サプライチェーンの混乱等の支障が生じた場合には、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。 4.為替レートの変動による影響 当社グループは、中国に設立した子会社でファインケミカル製品の一部を生産しており、連結決算における財務諸表項目の円換算額は為替相場に左右されますので、大きな為替相場の変動が生じた場合には、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。また、当社グループと海外との取引は、主として外貨建てで行っております。為替予約や外貨建ての債権債務による一部ヘッジを行っておりますが、大きな為替相場の変動が生じた場合には、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。 5.中国現地法人の影響 当社グループの中国現地法人は、中国国内での法規制の変更や社会情勢の変化などに影響を受けます。これに対し当社グループは、積極的な情報収集に努め、中国の政策に合致した対応や環境負荷低減のための設備投資等を行っておりますが、予想の範囲を超える大きな法改正や経済・社会情勢の変化があった場合には、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。 6.新製品の開発による影響 新製品の開発には、多大な人的・経済的資源と長期にわたる時間を必要とします。開発期間中の市場環境の変化、技術の進歩等により、新製品の開発可否判断、開発後の収益計画が影響を受ける可能性があります。これに対し当社グループは、研究・検査体制の充実による開発のスピードアップ、定期的な市場動向の調査、収益試算の検証等により対応しておりますが、新製品の開発が著しく遅延した場合には、または困難となった場合には、競争力が低下し、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。 7.予期せぬ事故等の発生による影響 当社グループは、厳格な原材料の受入検査、製品の品質管理、定期的な設備の整備点検等を実施し、国際基準に基づく品質マネジメントシステム(ISO9001)、環境マネジメントシステム(ISO14001)、労働安全衛生マネジメントシステム(ISO45001)により操業、運営しておりますが、事故、自然災害等のトラブルで操業停止、生産供給不足、品質異常、製品の保管条件の悪化などの不測の事態が発生する可能性があります。また、事故等による工場および工場周辺の物的・人的被害を完全に回避することはできません。製造物にかかる賠償責任については保険(PL保険)に加入しておりますが、すべてをカバーすることは困難であります。 当社グループは、法令および諸規則に適合した製品を製造・販売しておりますが、品質問題や副次的に発生する環境問題、社会問題等を起こした場合には、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。 また、想定される災害毎に事業継続計画(BCP)を作成し、速やかな事業復旧のための訓練を行っておりますが、想定外の災害が発生した場合には、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。 8.法規制等への対応による影響 当社グループは、日本国内における農薬取締法、製造物責任法、化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)、PRTR(化学物質排出移動量届出制度)、環境に関する諸法規等の法規制、また、事業展開中の諸外国におけるさまざまな法規制等のもとで事業活動を行っております。当社グループは、コンプライアンス基本方針、北興化学工業グループ行動規範を定め、法令遵守の姿勢を明確にし、社会に信頼される企業として行動しております。また常に関係法令の動向を確認し、最新の法規制を理解して事業活動を行っておりますが、法規制の大幅な改正によりその遵守のために多額の費用が発生した場合や事業活動が制限された場合には、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。 9.新型コロナウイルス感染症等による影響 当社グループは、新型コロナウイルス等感染防止のため、国や自治体の指針に則り適時、感染症対策を実施しておりますが、感染症の蔓延状況によっては、原材料の調達などの生産活動への支障や経済全体の低迷に伴う需要の減少により、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。 10.知的財産権の侵害による影響 当社グループは、製品開発や製造の過程において、多くの技術やノウハウを蓄積しております。それらの保護のため、積極的な知的財産権の取得に取り組んでおりますが、海外においては、知的財産権の保護が不十分な国があり、当社グループの知的財産権が第三者により侵害される可能性があります。 また、当社グループでは他社の知的財産権を侵害しないように開発・製造を進めておりますが、他社から知的財産権の侵害を訴えられ、差し止めや多額の損害賠償により、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。 11.情報漏洩による影響 当社グループは、事業活動を通じて取引先の個人情報や当社グループの営業機密等、多くの情報資産を保有しております。それらの情報管理については、全役職員に対する情報セキュリティ教育の実施、サイバー攻撃に対応するソフトやメール誤送信防止システムの導入等の対策を講じておりますが、高度化するサイバー攻撃や不測の事情による情報漏洩により、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,851字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の通商政策による影響が自動車産業を中心にみられるものの、緩やかな回復が続きました。 景気の先行きについては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されますが、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクには留意が必要です。加えて、物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響なども、わが国の景気を下押しするリスクとなっております。また、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要があります。 国内農業では、農業従事者の高齢化や後継者不足、耕作面積の減少や耕作放棄地の増加など依然として厳しい状況にあります。このような状況下において政府は、「食料・農業・農村基本法」の改正を通じて、食料安全保障の確保、環境と調和のとれた食料システムの確立、農業の持続的な発展、農村の振興を図る取り組みを推進しております。一方、海外では、世界的な人口増加や新興国経済の成長を背景に、農作物需要の拡大基調が今後も続くと予想されます。 ファインケミカル業界では、半導体市場においてグローバルな成長が見込まれています。特に生成AIの普及が市場成長を押し上げており、半導体市場の継続的な成長が期待されます。また、石油化学分野は、日用品の値上げの影響等による内需の落ち込みに加え、グローバルな需要低迷や海外市況悪化等により、依然として厳しい事業環境が継続しております。 繊維業界では、人口減少などによる国内市場の縮小が続く一方、高機能素材(防水・抗菌など)や環境配慮型繊維素材の需要が増加しています。政府は「2030年に向けた繊維産業の展望」等を公表し、新たなビジネスモデルの創造、技術開発による市場創出、海外展開による市場獲得、サステナビリティの推進、デジタル化の加速を進めております。 このような状況のもと、当社グループは、2024年度を初年度とする第2次3ヵ年経営計画(2nd Stage)を策定し、生産能力向上等の成長投資を基盤に、前計画から継続して取り組む3つの改革(収益構造改革、造り方改革、働き方改革)を柱として、収益基盤・生産基盤の強化に取り組んでおります。また、各事業の成長戦略と次世代の成長領域を明確化・具体化し、農薬事業とファインケミカル事業を両輪とした経営をさらに進化していく方針です。 当連結会計年度における当社グループの売上高は、農薬事業の売上が伸長したことから、49,125百万円、前連結会計年度比2,930百万円(6.3%)の増収となりました。 利益面では、農薬事業の売上高増加や利益率改善により、営業利益は、4,913百万円、前連結会計年度比373百万円(8.2%)の増加となりました。また、経常利益は、6,083百万円、前連結会計年度比393百万円(6.9%)の増加となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益の計上もあり、4,452百万円、前連結会計年度比446百万円(11.1%)の増加となりました。 セグメントの概況については以下のとおりです。 (単位:百万円) 2024年11月期   2025年11月期   前年同期比 売上高   営業利益   売上高   営業利益   売上高 (増減率)   営業利益 (増減率) 農薬事業   26,658   405   29,398   838   2,740 (10.3%)   433 (107.0%) ファインケミカル事業   17,607   4,060   17,785   4,004   178 (1.0%)   △55 (△1.4%) 繊維資材事業   1,919   89   1,936   81   18 (0.9%)   △7 (△8.0%) その他   12   △13   6   △11   △6 (△46.4%)   2 (14.0%) 計   46,195   4,540   49,125   4,913   2,930 (6.3%)   373 (8.2%) 〔農薬事業〕 農薬事業の売上高は、これまでの普及推進活動の成果に加え、米価上昇やカメムシ多発の予察情報による防除意欲の高まりなどにより、国内販売は水稲剤・園芸剤ともに好調に推移し、海外販売も中南米向け(メキシコ等)の受注が増加したことにより、29,398百万円、前連結会計年度比2,740百万円(10.3%)の増収となりました。営業利益は、売上高の増加や利益率改善により、838百万円、前連結会計年度比433百万円(107.0%)の増加となりました。 〔ファインケミカル事業〕 ファインケミカル事業の売上高は、樹脂分野等が海外経済減速や価格競争の影響を受け減少したものの、医農薬分野の回復等や電子材料分野の受注増により、17,785百万円、前連結会計年度比178百万円(1.0%)の増収となりました。営業利益は、価格競争の影響を受けた樹脂分野の減収や中国子会社の減益の影響もあり、4,004百万円、前連結会計年度比55百万円(1.4%)の減少となりました。 〔繊維資材事業〕 繊維資材事業の売上高は、主に産業用繊維素材の販売が増加したことにより、1,936百万円、前連結会計年度比18百万円(0.9%)の増収となりました。営業利益は、退職給付費用の増加により、81百万円、前連結会計年度比7百万円(8.0%)の減少となりました。 ②財政状態の状況 当連結会計年度末における資産の残高は77,600百万円となり、前連結会計年度比12,278百万円の増加となりました。内訳として、受取手形、売掛金及び契約資産、有価証券、投資有価証券の時価評価額が増加しております。 負債の残高は24,700百万円となり、前連結会計年度比5,576百万円の増加となりました。内訳 として、支払手形及び買掛金、未払法人税等、繰延税金負債が増加しております。 純資産の残高は52,900百万円となり、前連結会計年度比6,702百万円の増加となりました。 以上の結果、自己資本比率は68.2%となり、前連結会計年度の70.7%から2.6ポイント減少し ました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、法人税等の支払、有形固定資産の取得による支出等の要因により一部相殺されたものの、税金等調整前当期純利益6,220百万円等の増加により、前連結会計年度末に比べ3,516百万円増加し、当連結会計年度末は13,224百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の増加は、7,612百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上6,220百万円、および仕入債務の増加2,569百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少は、2,405百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得2,553百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少は、1,785百万円となりました。これは主に、自己株式取得目的の金銭の信託の設定による支出834百万円、配当金の支払950百万円によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 1)生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年12月1日 至 2025年11月30日) (百万円)   前年同期比(%) 農薬事業   15,827   110.8% ファインケミカル事業   9,955   100.5% 合計   25,781   106.6% (注)1.金額は、製品製造原価で表示しております。 2.繊維資材事業及びその他につきましては、生産実績がないため記載を省略しております。 2)商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年12月1日 至 2025年11月30日) (百万円)   前年同期比(%) 農薬事業   6,994   126.1% ファインケミカル事業   1,220   64.8% 繊維資材事業   1,691   101.3% その他   5   93.8% 合計   9,910   108.9% (注)金額は、実際仕入額で表示しております。 3)受注実績 当社グループは、受注生産の規模は小さいため、受注実績は記載しておりません。 4)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年12月1日 至 2025年11月30日) (百万円)   前年同期比(%) 農薬事業   29,398   110.3% ファインケミカル事業   17,785   101.0% 繊維資材事業   1,936   100.9% その他   6   53.6% 合計   49,125   106.3% (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年12月1日 至 2024年11月30日)   当連結会計年度 (自 2024年12月1日 至 2025年11月30日) 金額 (百万円)   割合(%)   金額 (百万円)   割合(%) 全国農業協同組合連合会   18,548   40.2   20,652   42.0 信越化学工業株式会社   7,151   15.5   6,543   13.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度における当社グループの売上高は、農薬事業の売上が伸長したことから、49,125百万円、前連結会計年度比2,930百万円(6.3%)の増収となりました。 利益面では、農薬事業の売上高増加や利益率改善により、営業利益は、4,913百万円、前連結会計年度比373百万円(8.2%)の増加となりました。また、経常利益は、6,083百万円、前連結会計年度比393百万円(6.9%)の増加となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益の計上もあり、4,452百万円、前連結会計年度比446百万円(11.1%)の増加となりました。 事業別の状況は以下のとおりです。 〔農薬事業〕 農薬事業の売上高は、これまでの普及推進活動の成果に加え、米価上昇やカメムシ多発の予察情報による防除意欲の高まりなどにより、国内販売は水稲剤・園芸剤ともに除草剤を中心に好調に推移し、海外販売は中国経済の減速を受けて中国向けが減少したものの、中南米向け(メキシコ等)の受注が増加したことにより、29,398百万円、前連結会計年度比2,740百万円(10.3%)の増収となりました。営業利益は、売上高の増加や利益率改善(生産数量増による固定費比率の低減)により、838百万円、前連結会計年度比433百万円(107.0%)の増加となりました。 〔ファインケミカル事業〕 ファインケミカル事業の売上高は、樹脂分野等が海外経済減速や価格競争の影響を受け減少したものの、医農薬分野における農薬の需要回復ならびに前期新規受託製品(医薬・農薬)の受注寄与や、電子材料分野における生成AI向け原料の受注増等により、17,785百万円、前連結会計年度比178百万円(1.0%)の増収となりました。営業利益は、価格競争の影響を受けた樹脂分野の減収や中国子会社の減益の影響もあり、4,004百万円、前連結会計年度比55百万円(1.4%)の減少となりました。 <ファインケミカル製品の主な用途> 〇医農薬分野 ・医薬、農薬原料および中間体 〇電子材料分野 ・半導体封止剤用の硬化促進剤(CPU、メモリー 等) ・フォトレジスト用のモノマー原料 〇樹脂分野 ・石化用触媒(主にTPP) ・その他樹脂用料(塗料、コーティング剤 等) 〇その他 ・食品飼料(TPP:ビタミンA、ベータカロチン用途 等)、 防汚剤、エネルギー 等 〔繊維資材事業〕 繊維資材事業の売上高は、主に産業用繊維素材の販売が増加したことにより、1,936百万円、前連結会計年度比18百万円(0.9%)の増収となりました。営業利益は、退職給付費用の増加により、81百万円、前連結会計年度比7百万円(8.0%)の減少となりました。 ②当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、原材料調達や価格の動向、市場 動向、為替動向、国内外の法令及び政治・経済動向等があります。 資材調達につきましては、調達ルートの多様化、調達方法の高度化を推進しております。 市場動向、顧客ニーズの変化につきましては以下のとおりです。 農薬事業においては、国内生産者の高齢化による耕作地減少や新興国を中心とした購買力増大 による海外市場拡大等を踏まえ、付加価値の高い製品開発とラインナップの強化、グローバル化 に対応した新原体の創製に取り組んでまいります。 ファインケミカル事業においては、顧客要求の高度化・多様化やファブレス化の進展に伴う受 託機会の増加傾向等を踏まえ、コア技術のさらなる進化と独自製品の開発、アライアンス等によ る新規ビジネス創出に取り組んでまいります。 国内外の法令や政治・経済動向等につきましては、企画部を中心に、情報を入手するととも に、海外子会社及び関係会社と連携・情報共有を図ることで対応を行っております。 なお、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える主要なリスクにつきまして は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 ③財政状態の状況 財政状態の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ④キャッシュ・フローの状況 キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ⑤資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要のうち主なものは、新剤開発・登録等にかかる研究開発費や生産設備の増強及び生産効率化に係る設備投資であり、これらは主に自己資金並びに金融機関からの借入金により調達しております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は13,224百万円であり、資金の流動性を確保しております。 ⑥重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成にあたって、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。 ⑦経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、売上高、経常利益、ROE、ROIC、自己資本比率を重要な経営指標と認識し、目標を設定しています。 当該数値目標については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)「経営計画」に記載のとおりです。 当連結会計年度の売上高は49,125百万円、経常利益は6,083百万円、ROEは9.0%、ROICは5.8%、自己資本比率は68.2%となりました。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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