概要
北興化学工業は、1950年2月の創業以来、農薬の開発・製造・販売を中核事業として成長してきた化学メーカーである。水田用除草剤や野菜用殺菌剤で国内に高い市場シェアを持ち、原体から製剤までの一貫生産体制を強みとする。ファインケミカル事業では半導体材料向け高純度化学品を供給する。2025年11月期の連結売上高は491億円、営業利益49億円。東証プライム市場に上場し、従業員は742名。
農薬・ファインケミカル・繊維資材の3セグメント
連結売上高の約6割を農薬事業が占め、水稲用除草剤「楽粒」シリーズや園芸用殺菌剤「ザクサ」などを展開する。ファインケミカル事業は売上高の約36%を占め、半導体レジスト用原料や樹脂添加剤が主力である。繊維資材事業は連結子会社村田長が手がけ、産業用繊維素材を販売する。2025年11月期のセグメント別売上高は、農薬事業294億円、ファインケミカル事業178億円、繊維資材事業19億円であった。利益面ではファインケミカル事業が40億円と最も高い収益を上げ、農薬事業は8.4億円の営業利益を計上した。
北海道・新潟・岡山の3工場体制
国内の生産拠点は北海道工場(滝川市)、新潟工場(新発田市)、岡山工場(玉野市)の3か所である。北海道工場は1970年に開設され、水田用除草剤などを生産する。新潟工場は1961年設置で、液剤工場を有する。岡山工場は1953年開設で、複数の合成工場を持ちファインケミカル製品も手がける。海外では中国江蘇省に張家港北興化工有限公司を保有し、ファインケミカルの一部を製造する。また米国にHOKKO CHEMICAL AMERICA CORPORATIONを置き、南北アメリカ市場の調査・普及活動を行う。2030年度を目途に農薬生産を北海道と新潟の2拠点に集約する計画がある。
連結子会社5社とグループの分業
当社グループは北興化学工業と5つの連結子会社で構成される。北興産業は農薬販売とファインケミカルの国内販売を担当する。美瑛白土工業は農薬原料の一部を製造し、バルーンや銅基剤も手がける。ホクコーパツクスは包装材料や物流業務を担う。村田長は繊維資材の販売会社である。張家港北興化工は中国でファインケミカルを製造する。これらの子会社が本社の生産・販売を補完し、グループ全体で一貫した事業展開を実現する。非連結子会社として米国法人も存在する。
長期経営計画と成長投資の枠組み
2029年度をゴールとする長期経営計画「HOKKO Value Up Plan 2029」のもと、最終年度に売上高550億円、経常利益68億円以上を目指す。第2次3ヵ年経営計画(2024~2026年度)では、成長投資枠100億円を設定し、ファインケミカル事業の生産能力増強やM&Aを推進する。3つの改革(収益構造改革、造り方改革、働き方改革)を柱とし、農薬事業の生産拠点集約や自動化・省力化を進める。計画は順調に推移しており、2025年11月期に業績目標を上方修正した。
業界の中での役割は農薬・ファインケミカルのサプライヤー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01農業主力
農業向けに殺虫剤、除草剤、殺菌剤などの農薬を製造・販売。国内市場向けが中心で、子会社が一部販売を担う。米国子会社が北中南米での市場調査と普及活動を行う。
- 農薬(殺虫剤、除草剤、殺菌剤など)
- 水稲用、野菜用、果樹用など多様な農薬を展開。農作物の病害虫防除に資する。
02ファインケミカル準主力
電子材料原料等のファインケミカル製品を製造・販売。当社と中国子会社で製造し、国内外で販売する。
- 電子材料原料等のファインケミカル製品
- 電子部品の製造に用いられる高純度の化学品。半導体や電子機器の材料として需要がある。
03繊維資材副次
子会社の村田長が繊維資材の販売を担当。取り扱い製品は限定的で、グループ内での位置付けは補完的。
製品と技術
水田用除草剤「楽粒」シリーズと高拡散性粒剤技術
「楽粒」は、高拡散性粒剤として水田での均一散布を実現する製剤技術である。省力化志向の農家に対応し、2025年度には6剤の品目を上市予定。顆粒が水面で素早く拡散するため、散布ムラが少なく効果が安定する。同社の基幹製品であり、国内水稲用除草剤市場で高いシェアを占める。園芸用には「ザクサ液剤」を展開し、野菜病害防除に使用される。
自社原体イプフェンカルバゾンの海外登録拡大
イプフェンカルバゾンは同社が開発した自社原体(有効成分)で、主に除草剤として使用される。2025年度末時点で8カ国に登録済みであり、メキシコなど中南米市場向けに輸出が増加している。他社への原体供給も行い、海外売上拡大の柱と位置づける。今後も登録国を増やし、グローバルな市場シェア獲得を目指す。
半導体材料向けファインケミカルとKrFレジスト用原料
ファインケミカル事業では、半導体製造工程で使用されるフォトレジスト用原料を手がける。特にKrF(248nm)レジスト用原料に強みを持ち、2027年1月竣工予定の専用工場を建設中。高純度合成技術と品質管理が要求される分野で、長年にわたる合成工場の運営ノウハウを活かしている。樹脂添加剤や電子材料なども含め、同事業は営業利益率22.5%(2025年11月期)と高収益である。
バイオスティミュラント剤「Envita」と環境対応
「Envita」は微生物資材を活用したバイオスティミュラント剤で、2025年に上市予定。農薬使用量低減を求める「みどりの食料システム戦略」に対応する製品である。土壌微生物の活性化を通じて作物の生育を促進し、化学農薬に頼らない防除手段として提案する。同社は環境負荷低減技術の開発を進め、化学農薬とバイオ剤の組み合わせで持続可能な農業に貢献する方針である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
農薬・化成品で安定、内需型
化学業界において、同事業者は農薬と化成品を主力とする中堅メーカーです。売上高は450-500億円で、東洋紡やクラレなど総合化学大手と比較すると規模は小さいです。営業利益率は約10%と安定しており、農薬分野では国内シェア上位に位置します。同業のコージンバイオなどと競合しますが、同事業者は殺虫剤・除草剤などのラインアップを幅広く持ち、総合力で勝ります。国内農業向けが中心で、海外比率は低いです。農薬需要は安定的ですが、国内農業の縮小が長期的なリスクです。
強み
- 殺虫剤・除草剤などで国内シェア上位、安定した需要を確保
- 営業利益率10%前後を維持、農薬の定期需要で収益が安定
- 農薬・化成品の幅広い製品群を持ち、顧客の多様なニーズに対応
- 新規有効成分の開発に注力、高付加価値製品の創出が可能
課題
- 農業従事者の減少や耕作放棄地拡大で、国内農薬需要は減少傾向
- 海外売上比率が低く、成長市場である海外でのプレゼンスが小さい
- 農薬登録や使用規制の強化が製品開発や販売に影響を与える
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
化学の時価総額近傍。太字が北興化学工業
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4619日本特殊塗料 | 640億円 | 11.2倍 |
| 2 | 4078堺化学工業 | 611億円 | 24.3倍 |
| 3 | 4082第一稀元素化学工業 | 604億円 | 23.8倍 |
| 4 | 4027テイカ | 571億円 | — |
| 5 | 4025多木化学 | 562億円 | 13.3倍 |
| 6 | 4992北興化学工業 | 543億円 | 10.1倍 |
| 7 | 4092日本化学工業 | 467億円 | 15.8倍 |
| 8 | 4611大日本塗料 | 466億円 | 26.7倍 |
| 9 | 4275カーリット | 465億円 | 15.5倍 |
| 10 | 4094日本化学産業 | 465億円 | 19.5倍 |
| 11 | 4931新日本製薬 | 448億円 | 13.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 34件
北海道で創業し本社を東京へ移した1950年
1950年2月、北興化学株式会社として東京都千代田区に設立。創業と同時に北海道留辺蘂町に工場を設置し、農薬の生産販売を開始した。同年12月には本社を札幌に移すが、1953年11月の商号変更(北興化学工業株式会社)を経て、同年12月に再び本社を東京に戻し、岡山工場を設置。この間、創業地である北海道と首都圏の両方に生産・販売拠点を持つ体制が整えられた。
東証第二部上場と生産拠点の拡充
1961年3月に新潟工場を新発田市に設置し、同年10月に東京証券取引所市場第二部に上場。1964年には岡山工場に有機リン合成工場を建設し、製品ラインを拡充した。秋田工場(1964年設置)や富山工場(1968年設置)も開設されたが、いずれも1972年に操業を休止し、現在の3工場体制へと収束する過程となった。
子会社設立によるグループ形成と海外試行
1963年にホクコーバーダル(後の北興産業)を設立し、1967年には美瑛白土工業を設立して子会社化。1970年には北海道工場を滝川市に新設し、旧工場から移転した。1968年にブラジルに現地法人を設立したが1976年に経営権を譲渡。1976年に双商を北興産業に改称し、国内販売子会社として再編した。この時期にグループの基礎が固まり、海外展開の試行も行われた。
ファインケミカル事業への進出と第一部上場
1972年にファインケミカル部を設置し、1977年には岡山工場に医薬品製造工場を建設。1982年から1987年にかけて多目的合成工場を次々と建設し、電子材料や樹脂添加剤などの分野に進出した。1987年5月には東京証券取引所市場第一部に指定替え。研究開発面では、1982年に静岡試験農場、1985年に北海道試験農場を開設し、農薬の効果試験体制を強化した。
ISO認証取得と品質・環境管理体制の確立
1991年にホクコーパツクスを設立し包装物流部門を強化。1995年には新潟工場に除草剤専用の液剤第2工場を建設した。同年から1999年にかけて全工場(北海道、新潟、岡山)でISO9002(品質管理)を取得。2000年までに全工場でISO14001(環境管理)も取得完了した。これにより国際標準に準拠した生産体制が整い、海外取引の拡大基盤となった。
年表34件を開く
1950年代
- 1950年2月創業北興化学株式会社を設立。本社を東京都千代田区に設置。北海道常呂郡留辺蘂町に留辺蘂工場を設置し、農薬の生産・販売を開始。
- 1950年12月本社を北海道札幌市(現 札幌市中央区)に移転。
- 1953年11月商号変更商号を北興化学工業株式会社(現商号)に変更。
- 1953年12月本社を東京都千代田区に移転、岡山県児島郡胸上村(現 玉野市胸上)に岡山工場を設置。
- 1954年11月神奈川県鎌倉市に中央研究所を設置。
1960年代
- 1961年3月新潟県新発田市に新潟工場を設置。
- 1961年10月上場東京証券取引所市場第二部上場。
- 1963年4月創業ホクコーバーダル株式会社を設立。
- 1964年11月岡山工場に有機リン合成工場(現 合成第3工場)を建設。
- 1964年12月秋田市に秋田工場を設置。(1972年操業休止)
- 1966年11月中央研究所(現 開発研究所)を神奈川県鎌倉市から同県厚木市に移転。
- 1967年11月ホクコーバーダル株式会社を双商株式会社に改組。
- 1967年12月美瑛白土工業株式会社(現 連結子会社)を設立。
- 1968年6月富山県中新川郡立山町に富山工場を設置。(1972年操業休止)
- 1968年10月創業ブラジル北興化学農畜産有限会社を設立。(1976年経営権を譲渡)
- 1969年1月本社を東京都中央区に移転。
1970年代
- 1970年1月北海道滝川市に北海道工場を設置、常呂郡留辺蘂町から移転。
- 1970年2月岡山工場に塩化ビニール安定剤原料合成工場(現 合成第2工場)を建設。
- 1972年1月ファインケミカル部を設置。(現ファインケミカル事業グループ)
- 1976年12月双商株式会社の商号を北興産業株式会社(現 連結子会社)と改称。
- 1977年3月岡山工場に医薬品製造工場(現 合成第4工場)を建設。
1980年代
- 1982年3月静岡県榛原郡相良町(現 牧之原市白井)に静岡試験農場を開設。
- 1982年7月岡山工場に多目的合成工場(現 合成第5工場)を建設。
- 1985年9月北海道夕張郡長沼町に北海道試験農場を開設。
- 1985年11月富山工場敷地内に富山試験農場を開設。(2007年閉鎖)
- 1987年5月上場東京証券取引所市場第一部上場。
- 1987年12月岡山工場に多目的合成工場(現 合成第6工場)を建設。
- 1989年7月開発研究所敷地内に化成品研究所を設置。
1990年代
- 1991年8月ホクコーパツクス株式会社(現 連結子会社)を設立。
- 1991年11月岡山工場に多目的合成工場(現 合成第7工場)を建設。
- 1995年1月新潟工場に除草剤専用の液剤第2工場を建設。
- 1995年12月ISO 9002を全工場(北海道、新潟、岡山)で取得完了。
- 1999年3月ISO 14001を新潟工場で取得。
2000年代
- 2000年1月ISO 14001を北海道・岡山工場で取得し、全工場で取得完了。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/11期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 2029年度売上高2029年度まで550億円
- 2029年度経常利益2029年度まで68億円+α
- 2026年度売上高2026年度まで520億円
- 2026年度経常利益2026年度まで61億円
- 政策保有株式の対純資産比率2030年度まで20%未満
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
収益構造改革による成長・財務基盤強化
安定的な売上高と収益を確保するため、収益構造改革を推進し、成長投資と財務基盤の強化を図る。
- 02
造り方改革による高効率化・省力化・環境対策
生産プロセスの高効率化・省力化、環境対策を強化し、高品質・高付加価値な製品を市場に提供する。
- 03
働き方改革による業務効率化・人材育成
業務効率化と人材育成を重点課題とし、全従業員が個性と能力を発揮できる環境を整備する。
- 04
成長投資の集中的実施と次世代領域創出
ファインケミカル事業の生産能力増強や電子材料分野への戦略的設備投資、M&A・アライアンスの活用検討を加速する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で742人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は694万円で、9期前と比べて+4.1%。平均年齢は44.8歳、平均勤続年数は18.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年11月 | — | — | — | 765 | — |
| 2017年11月 | — | — | — | 751 | — |
| 2018年11月 | — | — | — | 739 | — |
| 2019年11月 | 667 | 43.9 | 19.6 | 768 | — |
| 2020年11月 | 658 | 44.3 | 20.4 | 763 | — |
| 2021年11月 | 656 | 44.3 | 19.5 | 772 | — |
| 2022年11月 | 667 | 44.1 | 18.9 | 760 | — |
| 2023年11月 | 665 | 45.1 | 19.6 | 749 | — |
| 2024年11月 | 669 | 44.6 | 19.0 | 747 | 602 |
| 2025年11月 | 694 | 44.8 | 18.5 | 742 | 660 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社5社(国内 4 / 海外 1) を有報から抽出しています。
- 海外張家港北興化工 有限公司(注)1中国 江蘇省議決権100.0%
- 国内村田長㈱大阪府 大阪市議決権100.0%
- 国内北興産業㈱東京都 中央区議決権100.0%
- 国内美瑛白土工業㈱東京都 中央区議決権100.0%
- 国内ホクコーパツクス㈱(注)3東京都 中央区議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年11月期の売上高は491億円、営業利益は49億円。前期と比べると増収増益で、売上が+6.3%、利益が+8.9%。
会社が出している今期の予想2026年11月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 520億円 | 491億円 |
| 営業利益 | 52億円 | 49億円 |
| 純利益 | 45億円 | 45億円 |
| 1株あたり配当 | ¥54 | ¥54 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は328億円、営業利益は42億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+6.8%、営業利益は+13.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 142 | 23 | 16.2 | 17 |
| 2023年2Q | 141 | 14 | 9.9 | 9 |
| 2023年3Q | 98 | 11 | 11.2 | 10 |
| 2023年4Q | 71 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 144 | 18 | 12.5 | 13 |
| 2024年2Q | 145 | 16 | 11.0 | 14 |
| 2024年4Q | 173 | 11 | 6.4 | 13 |
| 2025年2Q | 307 | 37 | 12.1 | 28 |
| 2025年4Q | 184 | 12 | 6.5 | 17 |
| 2026年2Q | 328 | 42 | 12.8 | 34 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年11月期からの14期で、売上は399億円から491億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は10.0%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 399 | — | 7 | — | 1 |
| 2013年11月 | 388 | — | 8 | — | 5 |
| 2014年11月 | 424 | — | 18 | — | 10 |
| 2015年11月 | 423 | — | 30 | — | 19 |
| 2016年11月 | 401 | — | 28 | — | 20 |
| 2017年11月 | 398 | — | 35 | — | 20 |
| 2018年11月 | 410 | — | 41 | — | 29 |
| 2019年11月 | 420 | — | 38 | — | 28 |
| 2020年11月 | 396 | — | 33 | — | 24 |
| 2021年11月 | 403 | — | 38 | — | 29 |
| 2022年11月 | 449 | — | 59 | — | 42 |
| 2023年11月 | 452 | — | 55 | — | 37 |
| 2024年11月 | 462 | 45 | 57 | 9.7 | 40 |
| 2025年11月 | 491 | 49 | 61 | 10.0 | 45 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年11月期
売上高491億円のうち、営業利益として残るのは49億円で10.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は45億円、売上の9.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.1%364億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.9%78億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.0%49億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年11月期は営業CFが76億円、投資CFが−24億円で、差し引きのフリーCFは52億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は132億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 50 | −15 | −31 | 35 | 11 |
| 2013年11月 | 35 | −15 | −23 | 20 | 10 |
| 2014年11月 | 33 | −11 | −19 | 22 | 16 |
| 2015年11月 | 12 | −8 | −4 | 4 | 16 |
| 2016年11月 | 36 | −17 | −24 | 19 | 10 |
| 2017年11月 | 52 | −13 | −34 | 39 | 15 |
| 2018年11月 | 34 | −21 | −14 | 13 | 13 |
| 2019年11月 | 39 | −22 | −20 | 17 | 9 |
| 2020年11月 | 46 | −19 | 4 | 27 | 40 |
| 2021年11月 | 29 | −17 | −10 | 12 | 43 |
| 2022年11月 | 39 | −28 | −7 | 11 | 48 |
| 2023年11月 | 48 | −20 | −11 | 28 | 66 |
| 2024年11月 | 61 | −13 | −18 | 48 | 97 |
| 2025年11月 | 76 | −24 | −18 | 52 | 132 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年11月期の総資産は776億円。このうち返さなくてよい自己資本が529億円で、自己資本比率は68.2%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 418 | 133 | 285 | 31.9 |
| 2013年11月 | 415 | 145 | 270 | 35.0 |
| 2014年11月 | 423 | 153 | 270 | 36.2 |
| 2015年11月 | 442 | 175 | 267 | 39.7 |
| 2016年11月 | 400 | 189 | 211 | 47.2 |
| 2017年11月 | 404 | 219 | 185 | 54.2 |
| 2018年11月 | 404 | 242 | 162 | 59.8 |
| 2019年11月 | 434 | 264 | 170 | 60.7 |
| 2020年11月 | 482 | 304 | 178 | 63.0 |
| 2021年11月 | 520 | 342 | 178 | 65.8 |
| 2022年11月 | 576 | 382 | 194 | 66.4 |
| 2023年11月 | 675 | 468 | 207 | 69.3 |
| 2024年11月 | 653 | 462 | 191 | 70.7 |
| 2025年11月 | 776 | 529 | 247 | 68.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で203社中42位あたり、逆に低いのは配当利回りで203社中105位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,975で、1年前と比べて+27.7%。過去52週の値幅のなかでは58%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 10.1倍 |
| PER (会社予想) | 11.4倍 |
| PBR | 0.84倍 |
| 配当利回り | 2.73% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
AI分析は準備中です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
堅調な農薬需要と自社製剤技術を背景に増収増益傾向。一方、農業従事者減少や農薬使用量削減の流れ、天候リスク、原材料価格変動が懸念。強気派は需要安定とシェア拡大、弱気派は構造的な需要減少リスクを指摘。
- 安定需要とシェア
水田除草剤で高いシェア、国内農薬需要は底堅い。
- 一貫生産の強み
原体から製品まで内製、コスト競争力と品質安定。
- 業績拡大基調
2025年11月期も増収増益見込み、ROE9%超。
- 農業構造の縮小
農家減少・高齢化で長期的な農薬需要減少リスク。
- 規制・減農薬志向
環境規制強化や減農薬志向が市場縮小要因。
- 原材料価格変動
原油連動原料の価格高騰が利益を圧迫。
- 売上高成長率
- 農薬需要の増減を測る基本指標。
- 営業利益率
- 収益性の変化、コスト管理の成否を確認。
- 在庫回転率
- 需要予測精度と在庫リスクの指標。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり54円で、前期から+43.8%。いまの株価に対する利回りは2.73%。増配か配当維持が9年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年11月 | 10 | — | 16.8 |
| 2017年11月 | 12 | 20.0 | 12.3 |
| 2018年11月 | 15 | 25.0 | 14.4 |
| 2019年11月 | 17 | 13.3 | 17.5 |
| 2020年11月 | 18 | 5.9 | 23.8 |
| 2021年11月 | 19 | 5.6 | 21.0 |
| 2022年11月 | 21 | 10.5 | 19.5 |
| 2023年11月 | 24 | 14.3 | 19.8 |
| 2024年11月 | 32 | 33.3 | 21.9 |
| 2025年11月 | 46 | 43.8 | 27.1 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥54
株主
有価証券報告書より
2025年11月期末の株主数は延べ5,968人。区分でいちばん多いのは事業法人で29.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が58.0%を占め、残る42.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年11月% | 2021年11月% | 2022年11月% | 2023年11月% | 2024年11月% | 2025年11月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 26.3 | 26.3 | 26.6 | 27.4 | 26.6 | 29.8 |
| 金融機関 | 28.8 | 29.4 | 29.3 | 27.1 | 30.5 | 28.2 |
| 個人・その他 | 32.2 | 31.1 | 32.8 | 34.7 | 31.9 | 27.2 |
| 外国法人 | 9.6 | 11.2 | 6.8 | 9.8 | 10.1 | 13.7 |
| 自己株式 | 9.7 | 9.7 | 9.7 | 9.7 | 11.2 | 6.2 |
| 証券会社 | 3.2 | 2.0 | 4.5 | 1.0 | 1.0 | 1.1 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 9.27 |
| 02 | 野村殖産株式会社 | 7.65 |
| 03 | 住友化学株式会社 | 7.16 |
| 04 | MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 6.40 |
| 05 | 株式会社りそな銀行 | 4.78 |
| 06 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 3.43 |
| 07 | 北興化学工業従業員持株会 | 3.33 |
| 08 | 野村ホールディングス株式会社 | 3.04 |
| 09 | 全国農業協同組合連合会 | 2.91 |
| 10 | 農林中央金庫 | 2.61 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-06株式会社りそな銀行新規の大量保有報告7.13%+1.08pt
- 2026-06-22株式会社りそな銀行新規の大量保有報告5.27%+0.66pt
- 2026-06-08野村證券株式会社新規の大量保有報告3.22%+0.18pt
- 2026-06-03野村證券株式会社新規の大量保有報告0.01%-3.42pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+3205%、1株純資産は14期で+326%。直近期のROEは9.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 5 | 482 | 1.1 | 42.0 | 139.0 |
| 2013年11月 | 18 | 526 | 3.5 | 16.6 | 28.0 |
| 2014年11月 | 36 | 555 | 6.7 | 10.8 | 19.2 |
| 2015年11月 | 69 | 636 | 11.6 | 6.8 | 13.5 |
| 2016年11月 | 71 | 685 | 10.8 | 5.2 | 16.8 |
| 2017年11月 | 73 | 810 | 9.8 | 9.9 | 12.3 |
| 2018年11月 | 109 | 893 | 12.8 | 5.1 | 14.4 |
| 2019年11月 | 104 | 973 | 11.2 | 5.7 | 17.5 |
| 2020年11月 | 89 | 1,121 | 8.5 | 12.7 | 23.8 |
| 2021年11月 | 108 | 1,264 | 9.1 | 7.8 | 21.0 |
| 2022年11月 | 156 | 1,412 | 11.6 | 5.8 | 19.5 |
| 2023年11月 | 138 | 1,727 | 8.8 | 7.1 | 19.8 |
| 2024年11月 | 148 | 1,736 | 8.6 | 8.6 | 21.9 |
| 2025年11月 | 170 | 2,052 | 9.0 | 9.6 | 27.1 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
15名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/11期の役員報酬は総額170百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 佐野健一 | 代表取締役社長 | 69 |
| 早川伸一 | 取締役 専務執行役員 農薬事業グループ担当 | 66 |
| 濱田尚之 | 取締役 常務執行役員 ファインケミカル事業グループ担当 | 60 |
| 垂水裕之 | 取締役 | 75 |
| 田口芳樹 | 取締役 | 67 |
| 石尾勝 | 取締役 | 68 |
| 中川登紀子 | 取締役 | 50 |
| 佐伯円香 | 取締役 | 50 |
| 米田浩人 | 常勤監査役 | 64 |
| 小椋和仁 | 常勤監査役 | 62 |
| 福井尚二 | 監査役 | 71 |
| 後藤周司 | 監査役 | 68 |
残りの役員3名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 野﨑哲太郎 | 取締役 | 41 |
| 宮﨑泰典 | 常勤監査役 | 60 |
| 石田深恵 | 監査役 | 51 |
役員報酬の内訳2025/11期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 104 | 104 | 26 |
| 社外取締役 | 8 | 48 | 48 | 6 |
| 監査役 | 1 | 18 | 18 | 18 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/11期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容718字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,250字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,863字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,851字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第77期(2025/12/01-2026/11/30)2026-07-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第76期(2024/12/01-2025/11/30)2026-02-20
- 半期報告書半期報告書-第76期(2024/12/01-2025/11/30)2025-07-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第75期(2023/12/01-2024/11/30)2025-02-26
- 四半期報告書四半期報告書-第75期第2四半期(2024/03/01-2024/05/31)2024-07-10
- 四半期報告書四半期報告書-第75期第1四半期(2023/12/01-2024/02/29)2024-04-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第74期(2022/12/01-2023/11/30)2024-02-22
- 四半期報告書四半期報告書-第74期第3四半期(2023/06/01-2023/08/31)2023-10-10
- 四半期報告書四半期報告書-第74期第2四半期(2023/03/01-2023/05/31)2023-07-10
- 四半期報告書四半期報告書-第74期第1四半期(2022/12/01-2023/02/28)2023-04-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第73期(2021/12/01-2022/11/30)2023-02-22
- 四半期報告書四半期報告書-第73期第3四半期(令和4年6月1日-令和4年8月31日)2022-10-12
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