概要
ケミプロ化成は、1982年に神戸市で設立されたファインケミカルメーカーである。紫外線吸収剤を主力とし、酸化防止剤、製紙用薬剤、写真薬中間体、電子材料、受託製造製品、木材保存薬剤などを手がける。2026年3月期の売上高は89億円、従業員222名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。
化学品とホーム産業の2事業体制
当社グループは、化学品事業とホーム産業事業の2つで構成される。化学品事業では紫外線吸収剤、酸化防止剤、製紙用薬剤、写真薬中間体、電子材料、受託製造製品を扱い、ホーム産業事業では木材保存薬剤を製造・販売する。2026年3月期のセグメント別売上高は、化学品事業が約80億円(全体の89.6%)、ホーム産業事業が約9億円(10.4%)であり、化学品事業が収益の大部分を占める。
紫外線吸収剤が売上の約半分を占める収益構造
主力製品である紫外線吸収剤は、2026年3月期の売上高42億円で全社売上の47.9%を占める。次いで受託製造製品が21億円(24.3%)、酸化防止剤が9億円(10.6%)と続く。収益性は、化学品事業のセグメント利益が7.8億円、ホーム産業事業が0.6億円であり、営業利益率はそれぞれ9.7%、6.0%と化学品事業が高い。
神戸に本社、兵庫・福島に生産拠点を置く
本社は神戸市中央区京町に所在する。生産拠点は姫路工場、相生工場、明石工場(いずれも兵庫県)に加え、2015年竣工の福島工場(福島県田村市)を持つ。また、福島研究所も同地に設置されている。関連会社としてハリマトランジット株式会社があり、化学品事業の一部製造を担う。
売上高は90億円前後で推移、利益は変動が大きい
過去10年間の売上高は78億円から106億円の範囲で推移し、2020年3月期に106億円をピークに、2026年3月期は89億円へ減少した。当期純利益は毎期1~3億円程度で安定的だが、2026年3月期は投資有価証券売却益などにより3億円に増加。経営成績は原材料価格や需要動向の影響を受けやすい。
業界の中での役割は機能性化学品・木材保存薬剤の製造販売会社にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 化学品事業 | 80億円 | 89.9% | 8億円 | 10.0% |
| ホーム産業事業 | 9億円 | 10.1% | 1億円 | 11.1% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01化学品業界(紫外線吸収剤・酸化防止剤・製紙用薬剤等)主力
紫外線吸収剤、写真薬中間体、電子材料、製紙用薬剤、酸化防止剤等の製造販売を展開。幅広い産業向けに高機能な化学品を供給。製造は関連会社のハリマトランジットも担当。
- 紫外線吸収剤
- 紫外線による劣化を防ぐ添加剤。樹脂・塗料・化粧品等に使用される。
- 酸化防止剤
- 樹脂やゴム等の酸化劣化を防止する添加剤。
- 製紙用薬剤
- 紙の製造工程で使用される薬剤。
- 写真薬中間体
- 写真感光材料の製造に使用される中間体。
02ホーム産業(木材保存)準主力
木材保存薬剤を製造販売。住宅用木材の防腐・防蟻処理を目的とした薬剤で、木造住宅の耐久性向上に寄与。
- 木材保存薬剤
- 木材をシロアリや腐朽菌から保護する薬剤。住宅建築等に使用される。
製品と技術
紫外線吸収剤:全社売上の約半分を占める主力
紫外線吸収剤は、プラスチックやコーティング材などに添加して紫外線による劣化を防ぐ化学品である。2026年3月期の売上高は42億円で、化学品事業売上の53.5%を占める。ただし、前年同期比で6.4億円(12.9%)減少しており、需要低迷が影響した。当社は1982年の設立以来、この分野で技術を蓄積してきた。
酸化防止剤と製紙用薬剤:成長分野への展開
酸化防止剤は2026年3月期に9.5億円(前期比3.6%増)、製紙用薬剤は3.4億円(同37.2%増)と増収を達成した。製紙用薬剤は拡販効果が顕著で、化学品事業の中で最も高い成長率を示した。これらの製品は、樹脂や紙製品の安定化・機能化に寄与する。
受託製造とホーム産業:安定収益の柱
受託製造製品は2026年3月期に21.7億円(同8.2%減)と減少したが、全社売上の24.3%を占める。ホーム産業事業の木材保存薬剤は7.7億円(同1.0%増)と微増。これら受託と木材保存薬剤は、主力の紫外線吸収剤に依存しない収益源として位置づけられる。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
特殊化学品で中小規模、利益率低下傾向
電子材料や工業薬品等の特殊化学品を扱う。売上高は100億円弱で、同業の東洋紡やクラレと比べ格段に小さい。2024/3期は営業利益率非開示、2025/3期4.12%から2026/3期3.37%へ低下見込み。収益力強化と成長分野へのシフトが課題。
強み
- 電子材料など特殊な化学品を提供し、限定的な市場で一定の地位を築く。
- 長期取引により安定受注を獲得している可能性が高い。
- 規模が小さいため、意思決定が速く、市場変化に対応しやすい。
- 新製品開発にリソースを割き、差別化を図っていると推察。
課題
- 売上高100億円未満で、東洋紡などの大手と競争するには規模不足。
- 2026/3期に営業利益率3.37%と低下見込み。コスト増加懸念。
- 新たな成長分野への投資が遅れる可能性。事業ポートフォリオの見直しが必要。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
化学の時価総額近傍。太字がケミプロ化成
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4113田岡化学工業 | 115億円 | 7.4倍 |
| 2 | 4248竹本容器 | 111億円 | 12.4倍 |
| 3 | 4237フジプレアム | 107億円 | — |
| 4 | 4222児玉化学工業 | 105億円 | 0.4倍 |
| 5 | 4960ケミプロ化成 | 101億円 | 33.1倍 |
| 6 | 4629大伸化学 | 101億円 | 11.3倍 |
| 7 | 4245ダイキアクシス | 98億円 | 11.3倍 |
| 8 | 4224ロンシール工業 | 98億円 | 9.6倍 |
| 9 | 4100戸田工業 | 95億円 | — |
| 10 | 4406新日本理化 | 95億円 | 15.9倍 |
| 11 | 4119日本ピグメントホールディングス | 94億円 | 8.1倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 20件
1982年、有機化学薬品メーカーとして神戸に創業
1982年9月、ケミプロ化成株式会社が神戸市に設立された。同年11月には石原産業、正華産業との共同出資でアイエスシー化学株式会社を設立し、紫外線吸収剤の製造に乗り出す。1985年には竹内光二商店との合弁で子会社竹内シーピー化学を設立、紫外線吸収剤の製造を強化した。
事業拡大と子会社統合による生産基盤の集約(1987~1992年)
1987年に子会社ケミプロファインケミカル、1989年にケミプロインターメディエイトを設立しニトロアニリン等の製造を開始。1991年には竹内シーピー化学を吸収合併し姫路工場とし、1992年にはケミプロインターメディエイトを吸収合併し相生工場とした。これにより生産効率化と拠点集約を進めた。
品質認証取得と店頭登録、事業多角化(1994~1997年)
1994年にISO9002認証を取得。1995年には日本証券業協会に店頭登録し、資金調達基盤を確立。1996年にアイエスシー化学を完全子会社化し、1997年に吸収合併して明石工場とした。同年には東洋木材防腐を吸収合併し、ホーム産業事業(木材保存薬剤)を新たに加えて事業の多角化を図った。
証券取引所上場と環境管理認証の取得(1998~2000年)
1998年9月、大阪証券取引所市場第二部に上場。1999年にはISO14001環境マネジメントシステムを登録。2000年にはISO9001へ移行し、品質管理と環境管理の両面で国際規格に対応した。これにより企業としての信頼性を高め、グローバルな取引基盤を整えた。
福島県への進出と生産体制の再編(2007~2015年)
2007年5月、福島県田村市に福島研究所を竣工。同年12月にはケミプロファインケミカルを吸収合併し、相生工場に集約。2013年7月には東京証券取引所市場第二部に上場(現物市場統合)。2015年4月には福島工場を竣工し、東北地方での生産拠点を確立した。
スタンダード市場移行と中期経営計画の推進(2022年以降)
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場に上場。2024年度を初年度とする第3期中期経営計画「ケミプロ化成経営革新プランⅢ」を策定し、稼ぐ力の向上、収益体質の強化、持続可能性の追求を3本柱に掲げる。最終年度の2027年3月期には経常利益率5%以上、ROE7%以上を目標とする。
年表20件を開く
1980年代
- 1982年9月創業有機化学工業薬品の製造・販売を目的として、神戸市にケミプロ化成株式会社を設立
- 1982年11月創業石原産業株式会社、正華産業株式会社と共同出資により、紫外線吸収剤の製造を目的に、関連会社アイエスシー化学株式会社を設立
- 1985年2月竹内光二商店と共同出資により、紫外線吸収剤の製造を目的として、子会社竹内シーピー化学株式会社設立
- 1987年5月紫外線吸収剤の製造を目的として、子会社ケミプロファインケミカル株式会社を設立
- 1989年8月ニトロアニリン、パラクレシジンの製造を目的として、子会社ケミプロインターメディエイト株式会社を設立
1990年代
- 1991年10月M&A経営の効率化のため、竹内シーピー化学株式会社を吸収合併(現姫路工場)
- 1992年10月M&A経営の効率化のため、子会社ケミプロインターメディエイト株式会社を吸収合併(現相生工場)。
- 1994年6月国際的品質保証規格であるISO(国際標準化機構)9002品質保証システムの登録
- 1995年8月日本証券業協会に店頭登録
- 1996年8月業容拡大のため、アイエスシー化学株式会社を100%子会社とする。
- 1997年8月M&Aアイエスシー化学株式会社を吸収合併(現明石工場)
- 1997年11月M&A事業の多角化、安定化のため、東洋木材防腐株式会社を吸収合併(現ホーム産業部門)
- 1998年9月上場大阪証券取引所市場第二部に上場
- 1999年1月ISO14001環境マネジメントシステムの登録
2000年代
- 2000年6月ISO9002品質保証システムをISO9001品質保証システムに移行
- 2007年5月業容拡大のため、福島研究所を福島県田村市滝根町に竣工
- 2007年12月M&A生産の効率化のため、子会社ケミプロファインケミカル株式会社を吸収合併(現相生工場)
2010年代
- 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所との現物市場統合により東京証券取引所市場第二部に上場
- 2015年4月福島工場竣工
2020年代
- 2022年4月上場東京証券取引所の市場区分見直しにより東京証券取引所スタンダード市場に上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。
- 経常利益率2027年3月期まで5%以上
- 自己資本利益率(ROE)2027年3月期まで7%以上
- 自己資本比率2027年3月期まで39%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
稼ぐ力の向上
新規事業や主力製品の開発強化、受託製品の拡大、低環境負荷製品の開発により市場訴求力を高め、収益の柱を増やす。
- 02
収益体質の強化
原材料の安定・安価調達、在庫圧縮・回転率向上による財務基盤健全化、IT化推進による業務効率化とコスト削減を進める。
- 03
持続可能性の追求
生産ライン複数化や廃棄物処理技術確立などプラントのサステナビリティを高め、働き方改革や環境配慮型の分析技術確立にも取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で222人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は548万円で、9期前と比べて+13.2%。平均年齢は44.2歳、平均勤続年数は15.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 223 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 240 | — |
| 2019年3月 | 484 | 40.2 | 12.4 | 245 | — |
| 2020年3月 | 497 | 40.4 | 12.7 | 244 | — |
| 2021年3月 | 493 | 41.6 | 13.8 | 238 | — |
| 2022年3月 | 523 | 41.3 | 14.0 | 237 | — |
| 2023年3月 | 513 | 42.3 | 14.5 | 230 | — |
| 2024年3月 | 515 | 43.0 | 15.0 | 225 | — |
| 2025年3月 | 526 | 43.6 | 15.5 | 216 | 185 |
| 2026年3月 | 548 | 44.2 | 15.8 | 222 | 135 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内ハリマトランジット㈱兵庫県相生市議決権27.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は89億円、営業利益は3億円。前期と比べると減収減益で、売上が-8.2%、利益が-25.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 105億円 | 89億円 |
| 営業利益 | 4億円 | 3億円 |
| 純利益 | 2億円 | 3億円 |
| 1株あたり配当 | ¥3 | ¥3 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は25億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+38.9%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 24 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 18 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 26 | 2 | 7.7 | 1 |
| 2024年3Q | 25 | 2 | 8.0 | 0 |
| 2024年4Q | 23 | — | — | 0 |
| 2025年2Q | 51 | 2 | 3.9 | 0 |
| 2025年4Q | 46 | 2 | 4.3 | 1 |
| 2026年2Q | 44 | 1 | 2.3 | 0 |
| 2026年4Q | 45 | 2 | 4.4 | 3 |
| 2027年1Q | 25 | 1 | 4.0 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は78億円から89億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は3.4%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京証券取引所と大阪証券取引所との現物市場統合により東京証券取引所市場第二部に上場 | |||||
| 2013年3月 | 78 | — | 1 | — | 1 |
| 2014年3月 | 84 | — | 1 | — | 1 |
| 福島工場竣工 | |||||
| 2015年3月 | 86 | — | 1 | — | 1 |
| 2016年3月 | 92 | — | 1 | — | 2 |
| 2017年3月 | 91 | — | 4 | — | 3 |
| 2018年3月 | 93 | — | 3 | — | 2 |
| 2019年3月 | 94 | — | 1 | — | 1 |
| 2020年3月 | 106 | — | 2 | — | 1 |
| 2021年3月 | 96 | — | 1 | — | 2 |
| 東京証券取引所の市場区分見直しにより東京証券取引所スタンダード市場に上場 | |||||
| 2022年3月 | 97 | — | 3 | — | 2 |
| 2023年3月 | 98 | — | 1 | — | 1 |
| 2024年3月 | 92 | — | 1 | — | 1 |
| 2025年3月 | 97 | 4 | 2 | 4.1 | 1 |
| 2026年3月 | 89 | 3 | 1 | 3.4 | 3 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高89億円のうち、営業利益として残るのは3億円で3.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.1%74億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.4%11億円
- その他の費用持分法損益などの調整1.1%1億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.4%3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが0億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−1億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は17億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 5 | 1 | 2 | 6 | 33 |
| 2014年3月 | 5 | −2 | −2 | 3 | 34 |
| 2015年3月 | 1 | −7 | −1 | −6 | 27 |
| 2016年3月 | 12 | −3 | −2 | 9 | 34 |
| 2017年3月 | 7 | −2 | −5 | 5 | 33 |
| 2018年3月 | −7 | −9 | −2 | −16 | 15 |
| 2019年3月 | 3 | −2 | −4 | 1 | 11 |
| 2020年3月 | 13 | −2 | −3 | 11 | 19 |
| 2021年3月 | 6 | −2 | −1 | 4 | 21 |
| 2022年3月 | 11 | −2 | −11 | 9 | 19 |
| 2023年3月 | −7 | −2 | 0 | −9 | 10 |
| 2024年3月 | 12 | −2 | 0 | 10 | 19 |
| 2025年3月 | 13 | −3 | −7 | 10 | 21 |
| 2026年3月 | 0 | −1 | −4 | −1 | 17 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は128億円。このうち返さなくてよい自己資本が50億円で、自己資本比率は39.0%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 131 | 38 | 93 | 29.2 |
| 2014年3月 | 132 | 38 | 94 | 29.0 |
| 2015年3月 | 138 | 38 | 100 | 28.0 |
| 2016年3月 | 138 | 39 | 99 | 28.5 |
| 2017年3月 | 144 | 42 | 102 | 29.3 |
| 2018年3月 | 145 | 43 | 102 | 29.9 |
| 2019年3月 | 139 | 43 | 96 | 31.1 |
| 2020年3月 | 138 | 44 | 94 | 31.6 |
| 2021年3月 | 136 | 45 | 91 | 33.2 |
| 2022年3月 | 135 | 46 | 89 | 34.0 |
| 2023年3月 | 138 | 46 | 92 | 33.3 |
| 2024年3月 | 137 | 47 | 90 | 34.1 |
| 2025年3月 | 133 | 48 | 85 | 35.9 |
| 2026年3月 | 128 | 50 | 78 | 39.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで203社中120位あたり、逆に低いのは配当利回りで203社中201位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥607で、1年前と比べて+110.9%。過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 33.1倍 |
| PER (会社予想) | 61.1倍 |
| PBR | 2.78倍 |
| 配当利回り | 0.49% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月に555円から下落し、7月29日に482円まで落ち込みましたが、その後は反発し、8月12日には557円まで戻しました。しかし8月19日は511円と前日比2.11%下落しました。25日移動平均線(522.72円)を2.2%下回り、75日線(571.96円)からは約10.7%低い位置です。52週高値1,580円からは約68%低く、52週安値279円からは約83%高い水準です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)。
PERは27.89倍と業界平均の17.5倍を大きく上回り、予想PERも51.5倍とさらに高く、割高感が強い。PBRも2.34倍で平均の1.39倍を上回る。配当利回りは0.59%と低く、ROEは6.03%と平均的な水準。業績は増収ながら純利益は低水準で、収益性改善が期待されるものの、現時点のバリュエーションは割高と判断する。配当は伸び悩む可能性がある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 33.1倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 61.1倍 | — |
| PBR | 2.78倍 | 1.41倍 |
| ROE | 6.0% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
2026年3月期は売上高89億円と前期比で減少する一方、純利益は3億円と増益予想。強気派は、構造改革による利益改善や、新製品の寄与を期待し、株価が1年で82%上昇した勢いを評価。弱気派は、売上減は需要低迷を示し、利益改善は一時的な可能性を指摘。PER27倍は成長性に見合わないとの見方もある。
- 純利益の増加
2026年3月期予想純利益3億円は前期比2倍増。
- 株価上昇の勢い
1年間で82.6%上昇し、市場の期待が高い。
- 新製品の可能性
特殊化学品の分野で新製品が収益に寄与する可能性。
- 当期純利益3億円、前期比3倍で過去最高通年影響中
純利益は1億→1億→3億円と増加し、前期比で2億円増益
- 売上高89億円と2年前の92億円と同水準で底堅い通年影響弱
売上高は92億→97億→89億円と推移し、直近も89億円を確保
- 営業損益は3億円の黒字、赤字リスク低い通年影響弱
営業利益は4億円から3億円へ減ったが、黒字を維持
- 株価が1年で82.6%上昇、投資家の期待強い継続影響弱
株価は1年間で82.57%上昇し、時価総額85億円に拡大
- 売上高の減少
2026年3月期売上高89億円は前期比8%減の見込み。
- 低い利益率
営業利益率3.4%で、収益性が脆弱。
- 割高なバリュエーション
PER27.9倍は利益成長に見合わない水準と捉えられる。
- 売上高97→89億円と減収通年影響中
売上高は97億円から89億円へ8億円減少し、約8%の減収
- 営業利益4→3億円と減益、利益率3.37%へ低下通年影響中
営業利益は4億円から3億円へ1億円減り、営業利益率は4.12%→3.37%に
- 予想PER51.5倍と実績27.9倍から悪化、割高懸念不定影響中
予想PERは51.5倍と実績PER27.89倍の約1.8倍で、期待先行のバリュエーション
- 配当利回り0.59%と極端に低く株主還元乏しい継続影響弱
配当利回りは0.59%で、純利益3億円に対する還元が限定的
- 売上高成長率
- 需要動向と事業の規模感を測る最重要指標。
- セグメント別営業利益
- どの製品・事業が稼ぐのか構成を把握するため。
- 新製品の売上比率
- 将来の成長の芽があるかを見るための指標。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり3円で、前期から+42.9%。いまの株価に対する利回りは0.49%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 5 | — | 27.2 |
| 2018年3月 | 4 | −30.0 | 29.9 |
| 2019年3月 | 3 | −14.3 | 78.0 |
| 2020年3月 | 4 | 16.7 | 63.2 |
| 2021年3月 | 2 | −42.9 | 31.9 |
| 2022年3月 | 4 | 100.0 | 36.5 |
| 2023年3月 | 2 | −50.0 | 45.4 |
| 2024年3月 | 3 | 50.0 | 38.3 |
| 2025年3月 | 4 | 16.7 | 43.9 |
| 2026年3月 | 5 | 42.9 | 27.3 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥3
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ5,442人。区分でいちばん多いのは事業法人で49.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が58.3%を占め、残る41.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 50.6 | 52.3 | 50.5 | 51.1 | 53.8 | 49.7 |
| 個人・その他 | 38.4 | 33.7 | 35.8 | 34.1 | 35.8 | 38.9 |
| 金融機関 | 8.3 | 8.1 | 8.0 | 9.4 | 8.8 | 8.6 |
| 証券会社 | 1.5 | 0.5 | 0.4 | 0.2 | 0.3 | 2.4 |
| 外国法人 | 1.2 | 5.4 | 5.2 | 5.2 | 1.3 | 0.4 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
| 自己株式 | 1.1 | 2.9 | 2.9 | — | — | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社ケアシステムズ | 20.86 |
| 02 | 公益財団法人 福岡直彦記念財団 | 16.79 |
| 03 | 福岡 靖介 | 7.95 |
| 04 | BASFジャパン株式会社 | 7.64 |
| 05 | ケミプロ化成取引先持株会 | 5.63 |
| 06 | 株式会社みなと銀行 | 3.57 |
| 07 | 株式会社日本カストディ銀行(信託E口) | 3.07 |
| 08 | 大阪中小企業投資育成株式会社 | 1.17 |
| 09 | 兼俊 寿志 | 1.13 |
| 10 | 伊藤 象二郎 | 1.02 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-09-01Sudian Investment Co. Limited新規の大量保有報告20.86%
- 2026-07-21福岡 靖介新規の大量保有報告9.25%+1.00pt
- 2026-05-29福岡 靖介新規の大量保有報告8.31%+1.01pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+146%、1株純資産は14期で+34%。直近期のROEは6.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 7 | 231 | 3.2 | 14.9 | 33.6 |
| 2014年3月 | 3 | 232 | 1.4 | 113.1 | 76.0 |
| 2015年3月 | 4 | 235 | 1.6 | 46.5 | 66.8 |
| 2016年3月 | 10 | 241 | 4.2 | 22.5 | 25.0 |
| 2017年3月 | 18 | 258 | 7.4 | 26.1 | 27.2 |
| 2018年3月 | 12 | 265 | 4.5 | 23.4 | 29.9 |
| 2019年3月 | 4 | 265 | 1.4 | 45.5 | 78.0 |
| 2020年3月 | 6 | 266 | 2.1 | 30.3 | 63.2 |
| 2021年3月 | 11 | 275 | 4.1 | 24.1 | 31.9 |
| 2022年3月 | 11 | 284 | 3.9 | 25.3 | 36.5 |
| 2023年3月 | 4 | 285 | 1.6 | 66.7 | 45.4 |
| 2024年3月 | 8 | 293 | 2.7 | 58.5 | 38.3 |
| 2025年3月 | 8 | 297 | 2.7 | 36.7 | 43.9 |
| 2026年3月 | 18 | 310 | 6.0 | 36.4 | 27.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
12名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額136百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 兼俊寿志 | 代表取締役社長兼 管理本部長 | 65 | 188,000 |
| 河井典生 | 常務取締役 営業本部長兼 購買部長兼 コンプライアンス 担当役員 | 61 | 102,000 |
| 赤瀬寿 | 常務取締役 生産本部長兼 福島工場長 | 64 | 69,000 |
| 箱崎竜也 | 取締役 生産技術部 統括本部長兼 姫路工場 生産技術部長兼 営業本部 新規ビジネス推進部技術担当役員 | 53 | 7,000 |
| 大學隆行 | 取締役 営業本部 副本部長兼 営業部長兼 営業管理部長 | 53 | 7,000 |
| 柳雅二 | 取締役 | 65 | — |
| 寶田健太郎 | 取締役 | 52 | — |
| 田中耕司 | 取締役 | 67 | — |
| 金子勇一 | 監査役(常勤) | 58 | 71,000 |
| 髙﨑勝之助 | 監査役 | 46 | — |
| 今西康訓 | 監査役 | 62 | — |
| 辻村温憲 | 監査役 | 42 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 98 | 3 | 3 | 100 | 20 |
| 社外取締役 | 7 | 25 | — | — | 25 | 4 |
| 監査役 | 1 | 11 | — | — | 11 | 11 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容429字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,983字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,342字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,913字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第45期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第45期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第44期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第44期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第43期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-19
- 四半期報告書四半期報告書-第43期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第43期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第43期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第42期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第42期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第42期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第42期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-09
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