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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ケミプロ化成

CHEMIPRO KASEI KAISHA,LTD4960 · Standard · 化学

紫外線吸収剤・酸化防止剤など機能性化学品の専業メーカー。木材保存薬剤でホーム産業にも展開。

概要

ケミプロ化成は、1982年に神戸市で設立されたファインケミカルメーカーである。紫外線吸収剤を主力とし、酸化防止剤、製紙用薬剤、写真薬中間体、電子材料、受託製造製品、木材保存薬剤などを手がける。2026年3月期の売上高は89億円、従業員222名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

化学品とホーム産業の2事業体制

当社グループは、化学品事業とホーム産業事業の2つで構成される。化学品事業では紫外線吸収剤、酸化防止剤、製紙用薬剤、写真薬中間体、電子材料、受託製造製品を扱い、ホーム産業事業では木材保存薬剤を製造・販売する。2026年3月期のセグメント別売上高は、化学品事業が約80億円(全体の89.6%)、ホーム産業事業が約9億円(10.4%)であり、化学品事業が収益の大部分を占める。

紫外線吸収剤が売上の約半分を占める収益構造

主力製品である紫外線吸収剤は、2026年3月期の売上高42億円で全社売上の47.9%を占める。次いで受託製造製品が21億円(24.3%)、酸化防止剤が9億円(10.6%)と続く。収益性は、化学品事業のセグメント利益が7.8億円、ホーム産業事業が0.6億円であり、営業利益率はそれぞれ9.7%、6.0%と化学品事業が高い。

神戸に本社、兵庫・福島に生産拠点を置く

本社は神戸市中央区京町に所在する。生産拠点は姫路工場、相生工場、明石工場(いずれも兵庫県)に加え、2015年竣工の福島工場(福島県田村市)を持つ。また、福島研究所も同地に設置されている。関連会社としてハリマトランジット株式会社があり、化学品事業の一部製造を担う。

売上高は90億円前後で推移、利益は変動が大きい

過去10年間の売上高は78億円から106億円の範囲で推移し、2020年3月期に106億円をピークに、2026年3月期は89億円へ減少した。当期純利益は毎期1~3億円程度で安定的だが、2026年3月期は投資有価証券売却益などにより3億円に増加。経営成績は原材料価格や需要動向の影響を受けやすい。

業界の中での役割は機能性化学品・木材保存薬剤の製造販売会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
89億円
営業利益
3億円
営業利益率
3.4%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
化学品事業80億円89.9%8億円10.0%
ホーム産業事業9億円10.1%1億円11.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01化学品業界(紫外線吸収剤・酸化防止剤・製紙用薬剤等)主力

紫外線吸収剤、写真薬中間体、電子材料、製紙用薬剤、酸化防止剤等の製造販売を展開。幅広い産業向けに高機能な化学品を供給。製造は関連会社のハリマトランジットも担当。

主な製品・サービス4
紫外線吸収剤
紫外線による劣化を防ぐ添加剤。樹脂・塗料・化粧品等に使用される。
酸化防止剤
樹脂やゴム等の酸化劣化を防止する添加剤。
製紙用薬剤
紙の製造工程で使用される薬剤。
写真薬中間体
写真感光材料の製造に使用される中間体。

02ホーム産業(木材保存)準主力

木材保存薬剤を製造販売。住宅用木材の防腐・防蟻処理を目的とした薬剤で、木造住宅の耐久性向上に寄与。

主な製品・サービス1
木材保存薬剤
木材をシロアリや腐朽菌から保護する薬剤。住宅建築等に使用される。

製品と技術

紫外線吸収剤:全社売上の約半分を占める主力

紫外線吸収剤は、プラスチックやコーティング材などに添加して紫外線による劣化を防ぐ化学品である。2026年3月期の売上高は42億円で、化学品事業売上の53.5%を占める。ただし、前年同期比で6.4億円(12.9%)減少しており、需要低迷が影響した。当社は1982年の設立以来、この分野で技術を蓄積してきた。

酸化防止剤と製紙用薬剤:成長分野への展開

酸化防止剤は2026年3月期に9.5億円(前期比3.6%増)、製紙用薬剤は3.4億円(同37.2%増)と増収を達成した。製紙用薬剤は拡販効果が顕著で、化学品事業の中で最も高い成長率を示した。これらの製品は、樹脂や紙製品の安定化・機能化に寄与する。

受託製造とホーム産業:安定収益の柱

受託製造製品は2026年3月期に21.7億円(同8.2%減)と減少したが、全社売上の24.3%を占める。ホーム産業事業の木材保存薬剤は7.7億円(同1.0%増)と微増。これら受託と木材保存薬剤は、主力の紫外線吸収剤に依存しない収益源として位置づけられる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

特殊化学品で中小規模、利益率低下傾向

電子材料や工業薬品等の特殊化学品を扱う。売上高は100億円弱で、同業の東洋紡やクラレと比べ格段に小さい。2024/3期は営業利益率非開示、2025/3期4.12%から2026/3期3.37%へ低下見込み。収益力強化と成長分野へのシフトが課題。

強み

  • 電子材料など特殊な化学品を提供し、限定的な市場で一定の地位を築く。
  • 長期取引により安定受注を獲得している可能性が高い。
  • 規模が小さいため、意思決定が速く、市場変化に対応しやすい。
  • 新製品開発にリソースを割き、差別化を図っていると推察。

課題

  • 売上高100億円未満で、東洋紡などの大手と競争するには規模不足。
  • 2026/3期に営業利益率3.37%と低下見込み。コスト増加懸念。
  • 新たな成長分野への投資が遅れる可能性。事業ポートフォリオの見直しが必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がケミプロ化成

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14113田岡化学工業115億円7.4倍
24248竹本容器111億円12.4倍
34237フジプレアム107億円
44222児玉化学工業105億円0.4倍
54960ケミプロ化成101億円33.1倍
64629大伸化学101億円11.3倍
74245ダイキアクシス98億円11.3倍
84224ロンシール工業98億円9.6倍
94100戸田工業95億円
104406新日本理化95億円15.9倍
114119日本ピグメントホールディングス94億円8.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

1982年、有機化学薬品メーカーとして神戸に創業

1982年9月、ケミプロ化成株式会社が神戸市に設立された。同年11月には石原産業、正華産業との共同出資でアイエスシー化学株式会社を設立し、紫外線吸収剤の製造に乗り出す。1985年には竹内光二商店との合弁で子会社竹内シーピー化学を設立、紫外線吸収剤の製造を強化した。

事業拡大と子会社統合による生産基盤の集約(1987~1992年)

1987年に子会社ケミプロファインケミカル、1989年にケミプロインターメディエイトを設立しニトロアニリン等の製造を開始。1991年には竹内シーピー化学を吸収合併し姫路工場とし、1992年にはケミプロインターメディエイトを吸収合併し相生工場とした。これにより生産効率化と拠点集約を進めた。

品質認証取得と店頭登録、事業多角化(1994~1997年)

1994年にISO9002認証を取得。1995年には日本証券業協会に店頭登録し、資金調達基盤を確立。1996年にアイエスシー化学を完全子会社化し、1997年に吸収合併して明石工場とした。同年には東洋木材防腐を吸収合併し、ホーム産業事業(木材保存薬剤)を新たに加えて事業の多角化を図った。

証券取引所上場と環境管理認証の取得(1998~2000年)

1998年9月、大阪証券取引所市場第二部に上場。1999年にはISO14001環境マネジメントシステムを登録。2000年にはISO9001へ移行し、品質管理と環境管理の両面で国際規格に対応した。これにより企業としての信頼性を高め、グローバルな取引基盤を整えた。

福島県への進出と生産体制の再編(2007~2015年)

2007年5月、福島県田村市に福島研究所を竣工。同年12月にはケミプロファインケミカルを吸収合併し、相生工場に集約。2013年7月には東京証券取引所市場第二部に上場(現物市場統合)。2015年4月には福島工場を竣工し、東北地方での生産拠点を確立した。

スタンダード市場移行と中期経営計画の推進(2022年以降)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場に上場。2024年度を初年度とする第3期中期経営計画「ケミプロ化成経営革新プランⅢ」を策定し、稼ぐ力の向上、収益体質の強化、持続可能性の追求を3本柱に掲げる。最終年度の2027年3月期には経常利益率5%以上、ROE7%以上を目標とする。

年表20件を開く

1980年代

  • 1982年9月創業有機化学工業薬品の製造・販売を目的として、神戸市にケミプロ化成株式会社を設立
  • 1982年11月創業石原産業株式会社、正華産業株式会社と共同出資により、紫外線吸収剤の製造を目的に、関連会社アイエスシー化学株式会社を設立
  • 1985年2月竹内光二商店と共同出資により、紫外線吸収剤の製造を目的として、子会社竹内シーピー化学株式会社設立
  • 1987年5月紫外線吸収剤の製造を目的として、子会社ケミプロファインケミカル株式会社を設立
  • 1989年8月ニトロアニリン、パラクレシジンの製造を目的として、子会社ケミプロインターメディエイト株式会社を設立

1990年代

  • 1991年10月M&A経営の効率化のため、竹内シーピー化学株式会社を吸収合併(現姫路工場)
  • 1992年10月M&A経営の効率化のため、子会社ケミプロインターメディエイト株式会社を吸収合併(現相生工場)。
  • 1994年6月国際的品質保証規格であるISO(国際標準化機構)9002品質保証システムの登録
  • 1995年8月日本証券業協会に店頭登録
  • 1996年8月業容拡大のため、アイエスシー化学株式会社を100%子会社とする。
  • 1997年8月M&Aアイエスシー化学株式会社を吸収合併(現明石工場)
  • 1997年11月M&A事業の多角化、安定化のため、東洋木材防腐株式会社を吸収合併(現ホーム産業部門)
  • 1998年9月上場大阪証券取引所市場第二部に上場
  • 1999年1月ISO14001環境マネジメントシステムの登録

2000年代

  • 2000年6月ISO9002品質保証システムをISO9001品質保証システムに移行
  • 2007年5月業容拡大のため、福島研究所を福島県田村市滝根町に竣工
  • 2007年12月M&A生産の効率化のため、子会社ケミプロファインケミカル株式会社を吸収合併(現相生工場)

2010年代

  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所との現物市場統合により東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2015年4月福島工場竣工

2020年代

  • 2022年4月上場東京証券取引所の市場区分見直しにより東京証券取引所スタンダード市場に上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 経常利益率2027年3月期まで5%以上
  • 自己資本利益率(ROE)2027年3月期まで7%以上
  • 自己資本比率2027年3月期まで39%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    稼ぐ力の向上

    新規事業や主力製品の開発強化、受託製品の拡大、低環境負荷製品の開発により市場訴求力を高め、収益の柱を増やす。

  2. 02

    収益体質の強化

    原材料の安定・安価調達、在庫圧縮・回転率向上による財務基盤健全化、IT化推進による業務効率化とコスト削減を進める。

  3. 03

    持続可能性の追求

    生産ライン複数化や廃棄物処理技術確立などプラントのサステナビリティを高め、働き方改革や環境配慮型の分析技術確立にも取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で222人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は548万円で、9期前と比べて+13.2%平均年齢は44.2歳、平均勤続年数は15.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月223
2018年3月240
2019年3月48440.212.4245
2020年3月49740.412.7244
2021年3月49341.613.8238
2022年3月52341.314.0237
2023年3月51342.314.5230
2024年3月51543.015.0225
2025年3月52643.615.5216185
2026年3月54844.215.8222135

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率67.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)83.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
相生工場(兵庫県相生市)注32,856百万円
化学品事業
明石工場(兵庫県明石市)注3632百万円
化学品事業
姫路工場(兵庫県姫路市)注3537百万円
化学品事業
福島工場(福島県田村市)注3479百万円
化学品事業
本社(神戸市中央区)注2293百万円
全社
大阪工場(大阪市此花区)注313百万円
ホーム産業事業
ほか5件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ハリマトランジット㈱
    兵庫県相生市
    議決権27.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は89億円営業利益3億円前期と比べると減収減益で、売上が-8.2%、利益が-25.0%。

売上高
-8.2%
89億円
営業利益
-25.0%
3億円
純利益
+200.0%
3億円
営業利益率
3.4%
前期比 -0.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高105億円89億円
営業利益4億円3億円
純利益2億円3億円
1株あたり配当¥3¥3

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は25億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+38.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q240
2024年1Q1800.00
2024年2Q2627.71
2024年3Q2528.00
2024年4Q230
2025年2Q5123.90
2025年4Q4624.31
2026年2Q4412.30
2026年4Q4524.43
2027年1Q2514.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は78億円から89億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は3.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所との現物市場統合により東京証券取引所市場第二部に上場
2013年3月7811
2014年3月8411
福島工場竣工
2015年3月8611
2016年3月9212
2017年3月9143
2018年3月9332
2019年3月9411
2020年3月10621
2021年3月9612
東京証券取引所の市場区分見直しにより東京証券取引所スタンダード市場に上場
2022年3月9732
2023年3月9811
2024年3月9211
2025年3月97424.11
2026年3月89313.43

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高89億円のうち、営業利益として残るのは3億円3.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.1%74億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.4%11億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.1%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.4%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
16.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.9pt
3.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.0pt
3.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.9pt
6.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが0億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は17億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月512633
2014年3月5−2−2334
2015年3月1−7−1−627
2016年3月12−3−2934
2017年3月7−2−5533
2018年3月−7−9−2−1615
2019年3月3−2−4111
2020年3月13−2−31119
2021年3月6−2−1421
2022年3月11−2−11919
2023年3月−7−20−910
2024年3月12−201019
2025年3月13−3−71021
2026年3月0−1−4−117

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は128億円。このうち返さなくてよい自己資本が50億円で、自己資本比率は39.0%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月131389329.2
2014年3月132389429.0
2015年3月1383810028.0
2016年3月138399928.5
2017年3月1444210229.3
2018年3月1454310229.9
2019年3月139439631.1
2020年3月138449431.6
2021年3月136459133.2
2022年3月135468934.0
2023年3月138469233.3
2024年3月137479034.1
2025年3月133488535.9
2026年3月128507839.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
17億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
18億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
30億円
在庫として抱えている分
負債合計
78億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
53
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE203社中120位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中201位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.0%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.4%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.0%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-8.3%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.5%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥607で、1年前と比べて+110.9%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥607+10.0%1ヶ月+18.1%1年+110.9%時価総額101億円
過去52週の値幅
安値¥281高値¥1,580

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)33.1倍
PER (会社予想)61.1倍
PBR2.78倍
配当利回り0.49%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月に555円から下落し、7月29日に482円まで落ち込みましたが、その後は反発し、8月12日には557円まで戻しました。しかし8月19日は511円と前日比2.11%下落しました。25日移動平均線(522.72円)を2.2%下回り、75日線(571.96円)からは約10.7%低い位置です。52週高値1,580円からは約68%低く、52週安値279円からは約83%高い水準です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PERは27.89倍と業界平均の17.5倍を大きく上回り、予想PERも51.5倍とさらに高く、割高感が強い。PBRも2.34倍で平均の1.39倍を上回る。配当利回りは0.59%と低く、ROEは6.03%と平均的な水準。業績は増収ながら純利益は低水準で、収益性改善が期待されるものの、現時点のバリュエーションは割高と判断する。配当は伸び悩む可能性がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)33.1倍17.8倍
PER (予想)61.1倍
PBR2.78倍1.41倍
ROE6.0%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2026年3月期は売上高89億円と前期比で減少する一方、純利益は3億円と増益予想。強気派は、構造改革による利益改善や、新製品の寄与を期待し、株価が1年で82%上昇した勢いを評価。弱気派は、売上減は需要低迷を示し、利益改善は一時的な可能性を指摘。PER27倍は成長性に見合わないとの見方もある。

プラスに働く材料7
  • 純利益の増加

    2026年3月期予想純利益3億円は前期比2倍増。

  • 株価上昇の勢い

    1年間で82.6%上昇し、市場の期待が高い。

  • 新製品の可能性

    特殊化学品の分野で新製品が収益に寄与する可能性。

  • 当期純利益3億円、前期比3倍で過去最高通年影響

    純利益は1億→1億→3億円と増加し、前期比で2億円増益

  • 売上高89億円と2年前の92億円と同水準で底堅い通年影響

    売上高は92億→97億→89億円と推移し、直近も89億円を確保

  • 営業損益は3億円の黒字、赤字リスク低い通年影響

    営業利益は4億円から3億円へ減ったが、黒字を維持

  • 株価が1年で82.6%上昇、投資家の期待強い継続影響

    株価は1年間で82.57%上昇し、時価総額85億円に拡大

マイナスに働く材料7
  • 売上高の減少

    2026年3月期売上高89億円は前期比8%減の見込み。

  • 低い利益率

    営業利益率3.4%で、収益性が脆弱。

  • 割高なバリュエーション

    PER27.9倍は利益成長に見合わない水準と捉えられる。

  • 売上高97→89億円と減収通年影響

    売上高は97億円から89億円へ8億円減少し、約8%の減収

  • 営業利益4→3億円と減益、利益率3.37%へ低下通年影響

    営業利益は4億円から3億円へ1億円減り、営業利益率は4.12%→3.37%に

  • 予想PER51.5倍と実績27.9倍から悪化、割高懸念不定影響

    予想PERは51.5倍と実績PER27.89倍の約1.8倍で、期待先行のバリュエーション

  • 配当利回り0.59%と極端に低く株主還元乏しい継続影響

    配当利回りは0.59%で、純利益3億円に対する還元が限定的

次の決算で確かめる点
売上高成長率
需要動向と事業の規模感を測る最重要指標。
セグメント別営業利益
どの製品・事業が稼ぐのか構成を把握するため。
新製品の売上比率
将来の成長の芽があるかを見るための指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり3で、前期から+42.9%いまの株価に対する利回りは0.49%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥3
1株あたり
配当利回り
0.49%
いまの株価に対して
配当性向
27.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月527.2
2018年3月4−30.029.9
2019年3月3−14.378.0
2020年3月416.763.2
2021年3月2−42.931.9
2022年3月4100.036.5
2023年3月2−50.045.4
2024年3月350.038.3
2025年3月416.743.9
2026年3月542.927.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥3

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,442人。区分でいちばん多いのは事業法人49.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が58.3%を占め、残る41.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人50.652.350.551.153.849.7
個人・その他38.433.735.834.135.838.9
金融機関8.38.18.09.48.88.6
証券会社1.50.50.40.20.32.4
外国法人1.25.45.25.21.30.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式1.12.92.90.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ケアシステムズ20.86
02公益財団法人 福岡直彦記念財団16.79
03福岡 靖介7.95
04BASFジャパン株式会社7.64
05ケミプロ化成取引先持株会5.63
06株式会社みなと銀行3.57
07株式会社日本カストディ銀行(信託E口)3.07
08大阪中小企業投資育成株式会社1.17
09兼俊 寿志1.13
10伊藤 象二郎1.02

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-09-01
    Sudian Investment Co. Limited
    新規の大量保有報告
    20.86%
  • 2026-07-21
    福岡 靖介
    新規の大量保有報告
    9.25%
    +1.00pt
  • 2026-05-29
    福岡 靖介
    新規の大量保有報告
    8.31%
    +1.01pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+146%、1株純資産は14期で+34%。直近期のROEは6.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月72313.214.933.6
2014年3月32321.4113.176.0
2015年3月42351.646.566.8
2016年3月102414.222.525.0
2017年3月182587.426.127.2
2018年3月122654.523.429.9
2019年3月42651.445.578.0
2020年3月62662.130.363.2
2021年3月112754.124.131.9
2022年3月112843.925.336.5
2023年3月42851.666.745.4
2024年3月82932.758.538.3
2025年3月82972.736.743.9
2026年3月183106.036.427.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額136百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
兼俊寿志代表取締役社長兼 管理本部長65188,000
河井典生常務取締役 営業本部長兼 購買部長兼 コンプライアンス 担当役員61102,000
赤瀬寿常務取締役 生産本部長兼 福島工場長6469,000
箱崎竜也取締役 生産技術部 統括本部長兼 姫路工場 生産技術部長兼 営業本部 新規ビジネス推進部技術担当役員537,000
大學隆行取締役 営業本部 副本部長兼 営業部長兼 営業管理部長537,000
柳雅二取締役65
寶田健太郎取締役52
田中耕司取締役67
金子勇一監査役(常勤)5871,000
髙﨑勝之助監査役46
今西康訓監査役62
辻村温憲監査役42

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5983310020
社外取締役725254
監査役1111111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容429字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び関連会社1社により構成されており、化学品事業(紫外線吸収剤、写真薬中間体、電子材料、製紙用薬剤、酸化防止剤等の製造販売)、ホーム産業事業(木材保存薬剤等の製造販売)の2事業を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 セグメントの名称   主要取扱い品目   製造・販売別   主要な会社 化学品事業   ・紫外線吸収剤   ・酸化防止剤   ・製紙用薬剤   製造   ケミプロ化成㈱、ハリマトランジット㈱ 販売   ケミプロ化成㈱ ホーム産業事業   ・木材保存薬剤   製造・販売   ケミプロ化成㈱ 〔事業系統図〕 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,983字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末(2026年3月31日)現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、創業以来、社会に貢献する開発型企業としての役割を強く認識し、常に時代に求められる企業を標榜してまいりました。化学のプロ集団として、常に技術開発にチャレンジし、独自の新しい発想や技術力をもとに、高付加価値製品の創出に取り組んでまいりました。私たちの生活が豊かに、そして快適になればなるほど、化学メーカーの果たす役割は日に日に広がりを見せております。私どもはそこに当社の存在価値を見出すことができると自負しております。 また株主の皆様に適正な利潤を還元すること、従業員が安心して意欲的に働ける社内環境の整備、また地域社会との共存を図り、環境に対する配慮を十分に行い、コンプライアンスを推進することで、さらに企業価値を高めてまいります。 化学は、私たちの生活に欠くことのできないものであり、その製品を担う化学メーカーとして、常に未知なるものへのチャレンジをし続ける姿勢にこそ、当社の真の姿があると考えます。今後も人にやさしく、社会の繁栄に寄与するケミプロ化成製品をグローバルに展開していきたいと願っております。 (2)中長期的な会社の経営戦略 当社は、2025年3月期を初年度とする第3期中期経営計画『ケミプロ化成経営革新プランⅢ~Flexible for Sustainability~』を策定し、推進しております。その内容は、次の通りであります。 [ケミプロ化成経営革新プランⅢ(2024年度~2026年度)] 1.本計画の位置付け 当社は、2018 年度より初の3ヶ年中期経営計画『ケミプロ化成経営革新プラン〔Reborn(再生)プラン〕』を稼働させ、第1目標であった売上高100億円の突破を2020年3月期において実現しました。その後、2021年度より3ヵ年で推進する第2期中期経営計画「ケミプロ化成経営革新プランⅡ Reborn to Flexible」を立ち上げ、Reborn(再生)を完了し、Flexible(しなやかな)企業を目指す取り組みを進めてまいりました。しかしながら、数々の逆風や課題に阻まれ、経営目標や業績計画については目指す水準を達成できませんでしたが、逆風や課題への対応を通じ、変化に柔軟に対応する意識や企業風土の醸成は確実に進みました。 本計画は、2024年度より3ヶ年で推進し、これまで培ってきたものを活かし、さらに進化させ、経営目標と業績の向上と達成を目指すものであります。 2.本計画の基本コンセプト 《Flexible for Sustainability》 「Flexible(しなやかな)な企業となり、 Sustainability(持続可能性)を追求する」 社名の由来であるケミストリー(化学)によるプロスペリティ(繁栄)実現に向け、「いいなと思われる、自慢できることがある会社になろう!」という中長期ビジョンのもと、社会から必要とされ、お客様から頼りにされ、社員と家族が誇らしく思う会社を目指します。 *Flexible(しなやかな)の意味 し   消費者(顧客)目線の「し」   社会性が高い企業 な   なくてはならない「な」   永続性が高い企業 や   役割分担が上手い「や」   応用力が高い企業 か   環境順応性が高い「か」   柔軟性が高い企業 な   永く稼げる安定収益モデルを持つ「な」   強靭な企業 3.重点方針とタスクフォース活動 「稼ぐ力の向上」、「収益体質の強化」、「持続可能性の追求」の3方針を本計画の重点方針とし、これらに基づき実施する施策を具体化し、以下のタスクフォース活動に落とし込んで推進すると同時に、SDGsの推進にもつなげるよう実践してまいります。 具体的な内容は下表をご参照ください。 <重点方針とタスクフォースおよび主な具体的な取り組み内容> 重点方針   タスクフォース名   主な具体的な取り組み内容 稼ぐ力の向上   NEWフロンティアR&D   マーケットに訴求できる製品の開発、新規事業の 展開・強化、次の主力事業となり得る製品開発検討 パートナービジネス拡大   受託製品の展開強化 新規事業の展開・強化 メインビジネス強化   既存事業・製品の販売強化、マーケットに訴求できる 製品の開発、低環境負荷製品の開発 ホーム産業事業強化   既存事業・製品の販売強化、低環境負荷製品の開発、 受託製品の展開強化 収益体質の強化   購買体制強化   安定・安価な原材料購入による工場操業の安定化 利益向上への貢献 財務基盤の健全化   抜本的な在庫圧縮・回転率向上 有利子負債の圧縮 IT化推進   全社基幹業務システムの再構築 生産性向上に寄与する業務改善、コスト削減 持続可能性の追求   プラントサステナビリティ追求   同一製品製造可能ラインの複数化 将来の適正生産体制検討 廃棄物高度処理法の確立     革新的な廃水処理技術の探索、確立 工場ピッカ美化   作業環境改善 汚染源特定による効果的な美化推進 公正なQCA活動の推進   QCA力量の向上 環境に配慮できる分析技術の確立 働き方改革   報酬水準の見直し 人員・組織体制の適正化 4.経営目標(最終年度:2027年3月期) 経常利益率   5%以上 自己資本利益率(ROE)   7%以上 自己資本比率   39%以上 *ご参考:2024年3月期実績(経常利益率:1.4% ROE:2.7% 自己資本比率:34.1%) 5.業績計画 (単位:百万円)   2024年 3月期   2025年3月期   2026年3月期   2027年3月期 計画   実績   計画   実績   計画   修正計画 売上高   9,236   9,800   9,710   10,500   8,946   11,000   (未定) 経常利益   132   200   173   500   128   600   (未定) 当期純利益   126   140   128   300   294   360   (未定) 6.2027年3月期の修正計画を未定とする理由 中期経営計画の2027年3月期修正計画については、下記(3)会社の経営環境に記載の理由により、2027年3月期通期業績予想の開示が現時点ではできておりません。それに伴い未定としております。 (注)文中の業績計画等の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。 (3)会社の経営環境 アメリカ、イスラエルによるイランへの攻撃を発端とした各種情勢変動により、当社を取り巻く事業環境は、短期的な変化が激しく、当社顧客の需要動向に不透明感が強まっていることに加え、当社製品製造に不可欠なナフサ由来の原材料等の調達が量・価格の両面で不安定になっており、先行き見通しが非常に困難で、平時の事業活動の状況とは大きく異なってくることが予想されます。 当社といたしましては、主力製品を中心とした既存取引先との関係・維持強化に加え、環境配慮型新規製品の開発を含めた各製品の販路拡大を図るとともに受託製造製品ラインナップの拡充などにより、安定収益の持続的な確保を図ってまいります。また、官学連携の製品開発改良活動の展開や環境配慮型製品への計画的なシフトのほか、原材料や設備見直しなどを実施することにより、一層の事業安定化を図ってまいります。 加えて、優秀な人材の確保・育成に努めるとともに、利益確保と在庫削減などにより内部留保を充実させるとともに資金調達可能枠の確保に繋げ、強靭な財務基盤を構築します。そして、それらに基づく安定配当の継続により、株主満足度の向上を目指してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、以下のとおりであります。 ①事業上の対処すべき課題 ・化学品事業 主力製品の受注量変動リスクを最小化するため、既存取引先との関係維持・強化を図るとともに、環境配慮型新規製品の開発を含めた各製品の販路拡大と、設備の稼働状況の安定化を目的とした受託製造製品ラインナップの拡充を追求する。これにより、直販・OEM・受託の最適プロダクトミックスの一刻も早い実現を図り、安定収益の永続的な確保に繋げる。 ・有機EL 営業活動から生ずる損益の早期黒字化を実現するため、電子材料関連分野での官学連携の製品開発改良活動を展開し、市場規模の拡大局面にシェアを確保するための顧客と一体となった潜在ニーズの発掘と機動的販売強化、盤石な販売ルートの構築を図る。 ・ホーム産業事業 受託加工品の取り込みを含めた販売網の一層の拡充と、環境配慮型製品への計画的なシフト、原材料及び設備の見直しを実施することにより、一層の事業の安定化を図る。 ②財務上の対処すべき課題 財務上の優先的に対処すべき課題は、下記の通りであります。 ・株主満足度を高めることに繋がる、安定配当の継続と内部留保の充実。 ・利益確保と在庫削減などによる、強靭な財務基盤の構築。 ・金融機関からの信任を前提とした、資金調達可能枠の確保。
事業等のリスク3,342字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の経営成績、株価及び財政状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクは以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末(2026年3月31日)現在において当社が判断したものであります。 (1)当社の事業内容について 〔特定販売先への依存度について〕 当社の柱となる化学品事業における製品は、主力の紫外線吸収剤など各種添加剤と各種化成品により構成されております。化学品事業における販売はOEM販売が主流であり、主要顧客であるBASF社については総売上高に占める割合が高くなっております。当社にとって高い依存関係にある同社とは、主力製品である紫外線吸収剤の安定的な供給を当社が保証する供給基本契約を取り交わしております。 従って、BASF社の販売戦略によっては、当社の業績に重要な影響を受ける可能性があります。 これに対応するため当社は第二、第三の柱となる事業の確立を目指しており、新規製品の拡大と受託製造製品ラインナップの充実を図るべく積極的な営業活動を展開しております。 〔原材料の市況変動について〕 当社は原材料を主として国内から、複数購買にて調達しておりますが、その他に国内代理店等を通じた輸入があります。これらの取引先とは安定的な品質と供給量の基本契約を取り交わしてはおりますが、政治・経済情勢の変動により供給が不安定になる可能性があります。 また、当社が使用する原材料には原油の国際的な動向や資源輸出国の経済情勢などの影響を受けて価格変動するものが含まれているため、当社の業績に影響を受ける可能性があります。 〔法的規制等について〕 当社の製造する製品・消費する原材料のうち、有機化学工業薬品類は、国内においては消防法、毒物及び劇物取締法、高圧ガス保安法、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律等の規制を受けております。また、ストックホルム国際条約やREACH規制等の環境規制の動向も無視できません。今後これらの法律等が改正された場合、製品の製造・販売などに影響を受ける可能性があります。これらに迅速に対応するため、関連部門において最新の法改正等の動向について随時把握するよう心がけております。 〔為替リスクについて〕 当社の取引には、外貨による取引が含まれており、為替相場の変動が当社の業績に影響を与える可能性があります。これに備えるため、当社は外貨による取引に為替予約によるヘッジを行うとともに、円建てでの取引契約の締結を積極的に行っております。 (2)今後の事業について 〔今後の事業計画に重要な影響を与える要因〕 ①材料価格及び販売価格の変動 当社の原材料価格は、原油価格の国際的な変動、資源輸出国の経済情勢などにより大きく変動することがあります。当社の主力製品である紫外線吸収剤は世界各国で使用されており、その販売価格はグローバル競争の中にあります。当社は、販売シェアの確保・収益性向上の為、コスト競争力の強化に努めていますが、急激な原材料価格の変動は、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社の取引には外貨による取引が含まれており、為替相場の変動は原材料価格及び販売価格の変動を通して、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②有機EL等電子材料関連製品の動向 当社は、有機エレクトロ・ルミネッセンス(有機EL)等の電子材料関連事業を、将来の成長事業に育成すべく注力しております。有機EL関連特許(出願中含む)も相当数保有していますが、最先端分野であり、競合各社も新規製品開発に取り組んでおります。 これらに対応するため、当社は官学との連携の強化を図っており、市場拡大局面における販売シェア獲得を目的としたさらなる開発に取り組んでおります。 〔業界の動向、法規制強化による業界環境の激変等の可能性について〕 化学品事業に係わる業界動向は、自動車や家電製品等工業製品の市場変化よりも遅れた形で現れる傾向にあります。当社製品はこれらに使用される有機工業製品には欠かせない添加物であり、有機工業製品への添加規制や、新規添加物質への切替等、環境の激変がないかぎり、急激な需要下落はないと判断しておりますが、市場環境の急激な変化が起こった場合、業績が大きく左右される可能性があります。 ホーム産業事業に係わる業界動向は環境配慮型製品の開発が加速されることから、地球環境保全を最重点課題とした有害な元素を含まず、厳しい環境下においても長期にわたり優れた性能を示す新規成分を配合した水性の木材保存薬剤等の開発に取り組んでおります。また、急激な市場環境の変化や気候変動等により業績が左右される可能性があります。 〔環境負荷について〕 当社の製造する製品の多くは、有機化学工業薬品に分類されるものであり、事業活動に伴う環境負荷に対するリスク管理については、環境マネジメントシステムを導入し、環境評価を行い環境負荷の把握と環境リスクの低減に努めております。しかしながら環境負荷が発生しないという保証はなく、環境汚染などの問題が生じた場合には、業績・財政状態などに影響を受ける可能性があります。 〔固定資産の減損会計適用による影響について〕 当社では、固定資産の減損に係る会計基準を適用しております。この基準の適用に伴い、今後の土地等の時価や事業環境の大幅な変動によっては、当社の業績・財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社の当事業年度の貸借対照表において計上されている有形固定資産には、有機EL製品を取り扱う福島工場の有形固定資産が含まれておりますが、当該事業は、今後の市場の拡大が期待される分野であり、将来の当社の収益獲得に相当程度の貢献をもたらす可能性がある一方、競合他社も新規製品開発に取り組んでおり、今後の当社製品の採用状況や条件によっては、十分な収益を獲得できないリスクを含んでおります。 現状、当社の福島工場では、供給数量が限定的であることから稼働効率が上がらず、営業活動から生ずる損益が継続的にマイナスとなっており、現時点では社外の不動産鑑定士による鑑定評価結果に基づく回収可能価額(=正味売却価額)が帳簿価額を上回っているものの、将来において一定規模の減損損失の計上を余儀なくされるリスクがあります。 当社では、将来におけるリスクを回避するため、当該事業に係る営業活動から生ずる損益の早期黒字化を実現し、確実に投資回収を遂行するという観点から、下記対応策を実行しております。 ①製品開発改良活動においては既成概念に囚われず官学連携のもとで研究開発・製造・販売の三位一体となった活動を展開し、新規製品のラインナップ強化と生産性改善に注力しています。 ②福島工場の稼働率を向上させる施策として、受託製造製品を含めた様々な案件を積極的に取り込むことで、福島工場固定費の吸収・製造ノウハウの蓄積を図ってまいります。 〔繰延税金資産の回収可能性について〕 税効果会計における繰延税金資産の回収可能性については、一時差異等のスケジューリングや課税所得の十分性等に基づき判断しておりますが、一時差異等のスケジューリングが不能となった場合や収益力の低下により課税所得の十分性が確保されないとの判断に至った場合、繰延税金資産を取り崩すことにより税金費用が計上され、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 〔訴訟などの影響について〕 当社では、現在係争中の訴訟事件はございませんが、将来において当社の事業活動に関して重要な訴訟が提起された場合には、当社の業績・財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 〔大規模災害等による影響について〕 当社のコア事業である化学品事業の生産拠点は、兵庫県の瀬戸内海沿岸に位置しております。製造拠点の分散化に配慮はしておりますが、南海トラフ地震や甚大災害に指定されるような台風等に起因する大規模災害が発生した場合には、製品の著しい損傷、生産設備の損耗、物流網の麻痺、サプライチェーンの寸断等により、当社の業績・財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,913字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度末における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当事業年度における経済情勢は、米国通商政策による不確実性が続く中、年度末にはアメリカ及びイスラエルによるイランへの攻撃などもあり、先行き見通しが予測できない状況となりました。このような中でしたが、年度を通して米国経済は、引き続き底堅く推移しましたが、欧州及び中国経済は依然として停滞が続きました。わが国経済についても顕著な回復の動きはみられず、加えて、地政学的リスクの一層の深刻化により、全体として非常に不安定な状況でありました。 このような経済環境の中で、当社の属するファインケミカル業界につきましては、需要の昨年度後半からの低迷継続と、それに伴う廉価販売攻勢の状況が続きました。加えて、高い水準が続いていた原材料価格やエネルギーコストは年度末にかけて更に高騰し、利益面でも厳しい状況で推移しました。当社においては、拡販及び価格転嫁に努めて参りましたが、特に主力製品の販売が極めて低調であったこと、新製品の販売計画に遅れが発生したことなどにより、減収減益となりました。 具体的な当事業年度における当社の売上高は、化学品事業では、製紙用薬剤及び酸化防止剤は拡販効果により増収となったものの、主力製品である紫外線吸収剤が、昨年度後半の需要低迷から回復しなかったことに加え、年度内での販売を見込んでいた新製品について、原材料入手の難航による生産遅れにより、今期の売上計上に至らなかったこと、一部受託製造製品の受注が減少したことなどから、大幅な減収となりました。また、その他の製品分野でも販売強化に努めたものの売上は伸び悩み、事業全体として減収となりました。ホーム産業事業では、各種製品の拡販に努めたものの、工事受注の減少に伴う関連製品の減収が影響し、前事業年度を下回りました。これらにより売上高全体では、前年同期比764百万円減の8,946百万円(前年同期比7.9%減)で着地いたしました。利益面では、売上高の大幅な減収が影響し、営業利益は341百万円(同15.1%減)となりました。経常利益については、一部の工場で新たな製品の生産取り込みをしたこともあり、生産休止費用が、前事業年度から33百万円減となる139百万円の計上に抑制したものの、金利の影響もあり、経常利益は128百万円(同26.1%減)となりました。税引前当期純利益については、特別利益として投資有価証券売却益265百万円、保険解約返戻金41百万円を計上した一方で、投資計画の中止により固定資産除却損を34百万円計上したことから401百万円(同131.2%増)となりました。当期純利益については、法人税、住民税及び事業税が108百万円、法人税等調整額が△1百万円となり294百万円(同130.0%増)となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 (化学品事業) 当事業年度の売上高は、主力製品である紫外線吸収剤が前年同期比635百万円減の4,288百万円(前年同期比12.9%減)となったことに加えて、写真薬中間体が同13百万円減の197百万円(同6.3%減)、電子材料が同7百万円減の27百万円(同20.7%減)、受託製造製品が同192百万円減の2,172百万円(同8.2%減)となる一方で、製紙用薬剤が同92百万円増の341百万円(同37.2%増)、酸化防止剤が同32百万円増の946百万円(同3.6%増)、となり、全体では同737百万円減の8,018百万円(同8.4%減)となりました。また、セグメント利益では780百万円(同2.5%減)を計上いたしました。 (ホーム産業事業) 当事業年度の売上高は、木材保存薬剤の売上高が前年同期比7百万円増の772百万円(前年同期比1.0%増)となる一方で、その他が同34百万円減の154百万円(同18.4%減)となったことから、全体では同27百万円減の927百万円(同2.8%減)となりました。また、セグメント利益では56百万円(同9.5%増)を計上いたしました。 品目別売上高の状況は、次のとおりです。 (品目別販売実績)        (単位:千円、%) セグメント別    期別   前事業年度   当事業年度   増減 2025年3月期   2026年3月期 区分   金額   構成比   金額   構成比   金額 化学品事業    紫外線吸収剤   4,924,084   50.7   4,288,986   47.9   △635,098 写真薬中間体   210,273   2.2   197,139   2.2   △13,133 製紙用薬剤   248,901   2.6   341,449   3.8   92,547 酸化防止剤   913,776   9.4   946,314   10.6   32,538 電子材料   34,250   0.4   27,154   0.3   △7,096 受託製造製品   2,365,168   24.4   2,172,344   24.3   △192,823 その他   60,241   0.6   45,548   0.5   △14,692 (小 計)   8,756,696   90.2   8,018,938   89.6   △737,758 ホーム産業事業    木材保存薬剤   764,857   7.9   772,700   8.6   7,842 その他   189,274   1.9   154,419   1.7   △34,855 (小 計)   954,132   9.8   927,119   10.4   △27,012 合 計   9,710,828   100.0   8,946,058   100.0   △764,770 ②資産、負債及び純資産の状況 当事業年度(以下「当期」という。)の総資産は、前事業年度末(以下「前期末」という。)比480百万円減少し、12,817百万円となりました。流動資産は同416百万円減少の7,631百万円、固定資産は同63百万円減少の5,186百万円となりました。 流動資産の減少の主な要因は、現金及び預金が476百万円、売掛金が78百万円、仕掛品が69百万円、未収入金が97百万円、その他の流動資産が204百万円それぞれ減少した一方で、商品及び製品が407百万円、原材料及び貯蔵品が104百万円それぞれ増加したことなどによるものであり、固定資産の減少の主な要因は、リース資産(純額)が90百万円減少した一方で、構築物が85百万円、ソフトウエア仮勘定が62百万円それぞれ増加したことなどによるものであります。 当期の負債は前期末比702百万円減少し7,818百万円となりました。流動負債は同711百万円減少の5,296百万円、固定負債は同8百万円増加の2,521百万円となりました。 流動負債の減少の主な要因は、買掛金が137百万円、短期借入金が300百万円、リース債務が72百万円、未払金が248百万円それぞれ減少したことなどによるものであり、固定負債の増加の主な要因は、退職給付引当金が39百万円増加した一方で、長期借入金が15百万円、その他の固定負債が21百万円それぞれ減少したことなどによるものであります。 当期の純資産は前期末比222百万円増加し、4,999百万円となりました。純資産の増加の主な要因は、当期純利益294百万円を計上した一方で、配当金の支払58百万円があったことなどによるものであります。 この結果、自己資本比率は、前期末の35.9%から39.0%となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローにおいては40百万円の獲得、投資活動によるキャッシュ・フローにおいては70百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローにおいては443百万円の支出となった結果、前事業年度末に比し474百万円減少し、1,657百万円となりました。 当事業年度中における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は40百万円(前年同期比96.8%減)となりました。 これは主に、税引前当期純利益401百万円、減価償却費342百万円、投資有価証券売却益265百万円、売上債権の減少額83百万円、未収入金の減少額97百万円、棚卸資産の増加額442百万円、仕入債務の減少額172百万円、未払金の減少額230百万円、その他の営業キャッシュ・フロー242百万円などの要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、70百万円(前年同期比75.4%減)となりました。 これは主に、老朽設備の更新を目的として設備投資を行ったことに伴う、有形固定資産の取得による支出313百万円、基幹システムの更新を目的として設備投資を行ったことに伴う、無形固定資産の取得による支出108百万円、投資有価証券の売却による収入269百万円、保険積立金の解約による収入83百万円を計上したことなどによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、443百万円(前年同期比37.8%減)となりました。 これは主に、短期借入れによる収入5,420百万円、短期借入金の返済による支出5,720百万円、長期借入れによる収入1,000百万円、長期借入金の返済による支出1,002百万円、リース債務の返済による支出83百万円が計上されたことなどによるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 1)生産実績 当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)     前年同期比 (%) 化学品事業(千円)   8,359,608   98.4 ホーム産業事業(千円)   624,430   104.0 合計(千円)   8,984,039   98.8 (注)金額は販売価格によっております。 2)商品仕入実績 当事業年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)     前年同期比 (%) 化学品事業(千円)   7,135   146.7 ホーム産業事業(千円)   292,205   85.2 合計(千円)   299,341   86.1 (注)金額は仕入価格によっております。 3)受注実績 当社は見込生産を行っているため、該当事項はありません。 4)販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)     前年同期比 (%) 化学品事業(千円)   8,018,938   91.6 ホーム産業事業(千円)   927,119   97.2 合計(千円)   8,946,058   92.1 (注)最近2事業年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) BASFジャパン㈱   2,242,756   23.1   1,838,644   20.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末(2026年3月31日)現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成されております。この財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債の数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定の設定を行っております。この見積り及び仮定の設定に関しては、過去の実績や状況に応じた合理的かつ妥当な判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、当初の見積りと異なる場合があります。 なお、当社の採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。また、重要な会計上の見積りの仮定については、「第5 経理の状況 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社は、創業以来培ってきた有機化学合成の高い技術力を背景に、特定の大口取引先の協力を得ながら成長、発展してまいりました。しかしながら、主力販売製品のコモディティ化に伴うコンペティターの台頭や環境対応に関する国内外の法的規制の強化といった外部要因による停滞、産業の成熟化に伴う市場規模の成長の鈍化といった、事業環境の変化により引き起こされる数々の問題に直面しております。 このような状況下、持続的な発展を裏付ける磐石な経営を実現させるために、特定取引先との協力関係を維持する一方で、新たな柱の構築を目指し、当社は有機ELをはじめとする研究開発体制の強化と販売チャネルの多様化を目的とした受託ビジネスの強化を行ってまいりました。 こうした中、受託ビジネスについては取引量が徐々に増え、紫外線吸収剤をはじめとする化学品事業において取引高ベースで30%程度となるなど確かな手ごたえが出てきましたが、有機ELをはじめとする新規ビジネスについては成長の半ばであり、更なる対応が急務でございます。また、地政学的リスクに起因する原材料調達リスク等への対応は、事業活動を継続していくうえでの喫緊の課題と考えております。 上記を踏まえ、当社は今後既存製品に関しては対面にとらわれない対話を活用し、品質改善による顧客満足度の向上と生産効率の改善、適正な価格転嫁等を推進し、既存の取引先との協力関係を維持・強化していく方針であります。 受託ビジネスに関しては既存受託先との取引関係を強化する一方で、新規顧客を開拓するとともにリピート需要を取り込む等、新たなビジネスチャンスを逃さないように外部機関等も活用し、持続的な成長を実現していきます。 有機ELをはじめとする新規ビジネスに関しては市場拡大局面にあり、新たなステージにおける販売シェア獲得を必達するために、既成概念にとらわれず産学協同で研究開発・製造・販売の三位一体となった変革へのチャレンジを実践していきます。 当社は以上のような取り組みを通じて企業の永続的な発展を実現し、企業価値・株主価値向上を達成し、株主の皆様のご期待に応えるよう努める所存でございます。 当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、受託製造製品等の販売の増加等があるものの特定販売先への依存度が高いこと、有機ELをはじめとする新製品については将来の成長事業に育成すべく注力しておりますが、競合各社も新規製品開発に取り組んでいることが挙げられます。 また、当社の継続事業にかかる棚卸資産は主として将来需要および市場動向に基づく見込み生産によるものでありますので、重大な地政学的リスクや大規模自然災害等による実需および予測せざる市場動向次第では在庫増加を要因とした生産調整を実施する場合があり、それに伴う生産休止費用が業績に与える影響も無視できません。 当社の資本の財源及び資金の流動性については、以下の通りであります。 1)資本の財源 当社は、運転資金及び設備投資資金の原資につきましては、当社の財務状況を勘案して、手許現金の使用・銀行借入・リースの利用等の中から最もふさわしい方法を採ることとしております。銀行からの借入による資金調達については、短期借入金に関しては変動金利により、長期借入金に関しては主として固定金利により行っております。 2)資金需要の主な内容 当社の資金需要は、営業活動については、生産活動に必要な運転資金(材料・外注費及び人件費等)、受注獲得のための引合費用等の販売費、製品競争力強化・ものづくり力強化に資するための研究開発費が主な内容であります。投資活動については、事業伸長・生産性向上を目的とした設備投資及び事業遂行に関連した投資が主な内容であります。 日銀による政策金利の引き上げに伴う利息負担の増加が見込まれますが、成長の原資たる設備投資や研究開発投資等については当期も継続していく所存です。全体的には、将来見込まれる成長分野での資金需要も見据え、最新の市場環境や受注動向を注視しつつ、資産の圧縮及び投資案件の選別を行っていく予定であります。 3)キャッシュ・フロー計算書に基づく資金の流動性についての分析 当社のキャッシュ・フローにつきましては、当事業年度末の現金及び現金同等物の残高は、前期末比474百万円減少し、1,657百万円となりました。当事業年度における状況につきましては「(1)経営成績等の状況の概要」をご覧ください。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について、当事業年度は以下の通りとなりました。 売上高経常利益率            現状: 1.4% (中長期目標: 5.0%以上) ROE(自己資本利益率) 現状: 6.0% (中長期目標: 7.0%以上) 自己資本比率                現状:39.0% (中長期目標:39.0%以上) 当社といたしましては、創業以来の成長と実績を礎に上記指標を一層改善することを通じて、永続性のある更なる盤石な経営の実現を目指し、鋭意取り組んでいく所存でございます。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 化学品事業 化学品事業における販売はOEM販売や受託製造製品等の販売が主流であり、特定販売先の総売上高に占める割合も高くなっております。既存の販売先については安定的な供給を継続しつつ、有機合成技術を駆使した新規製品の販売を展開することにより、直販比率を向上させることで安定収益に繋げていきます。 ホーム産業事業 ホーム産業事業における販売は木材保存薬剤を主力とし、ホームセンター向け塗料、室内用および業務用塗料の新規開発、受託販売等による販売拡大を目指して安定収益に繋げていきます。

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開示資料

出典

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