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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

大伸化学

DAISHIN CHEMICAL CO.,LTD.4629 · Standard · 化学

有機溶剤のブレンド(シンナー)専門メーカーとして、国内トップクラスのシェアを誇る。多品種少量生産で顧客ニーズに応える。

概要

1952年に東京でシンナーの製造販売を目的として創業した化学メーカー。有機溶剤(シンナー)の専門メーカーとして、塗料・印刷・自動車・医薬品など幅広い産業向けに約32,000種類の製品を提供する。売上高は347億円(2025/3期)、従業員数235名。全国に約1,000社の販売代理店網を持ち、業界随一の規模を誇るが、営業利益率2.3%と収益性は低い。

約32,000種類の製品を揃える多品種少量生産

大伸化学の製品ラインアップは、ラッカーシンナー類、合成樹脂塗料用シンナー類、洗浄用シンナー類、印刷用溶剤類、特殊シンナー類、単一溶剤類、塗料・その他に大別される。中でも単一溶剤類が受注額の約5割を占め、印刷用溶剤類、特殊シンナー類が続く。同社は多品種少量生産を基本とし、石油缶1缶からの受注生産・即納が可能な体制を整えている。全製品の情報はデータベースで管理され、過去の配合実績を活用することで迅速なカスタマイズを実現している。出荷数量は年間約138,300トンに達する。

全国約1,000社の販売代理店網

大伸化学は販売をすべて代理店に委ねる方針を取り、全国に約1,000社の販売代理店網を形成している。この代理店網は業界随一の規模であり、単なる製品供給にとどまらず、顧客ニーズの把握とフィードバックの役割も担う。代理店を通じた間接販売により、同社は製品開発と生産に集中できる構造を持つ。なお、売上高に占める輸出の比率は開示されていないが、過去に台湾に連結子会社を設立した実績があり、海外展開も一部行っている。

有機溶剤専業メーカーとしての高いシェア

同社は創業以来一貫して有機溶剤のブレンド(シンナー)を専門としており、国内市場で高いシェアを維持している。主要製品の一つである混合溶剤は、塗料の希釈剤や洗浄液として使用され、自動車メーカーなど大口顧客との直接取引も多い。競合他社に対する優位性として、システム化された受注生産によるスピーディーな生産・出荷体制、完全コンピュータ化による統轄的コントロールシステムを挙げている。しかし、原材料であるナフサの価格変動の影響を受けやすく、収益は市況に左右される。

リサイクルシステムの構築と環境対応

大伸化学は環境対応を重要課題と位置付け、使用済み溶剤の回収・リサイクルシステムを運用している。自動車メーカーから納品した溶剤の約8割を回収し、再生溶剤として原料に再利用する。また、ドラム容器や1t IBCコンテナの洗浄・乾燥による再使用も行う。こうした取り組みは、顧客から選ばれるための重要な要素となっており、同社の事業基盤の一部を成す。ISO9001(2000年取得)およびISO14001(2001年取得)の認証を取得し、品質と環境のマネジメント体制を整えている。

収益構造の課題—営業利益率2.3%

2025年3月期の売上高は347億円、営業利益は8億円で営業利益率は2.3%と低い。過去10年間の売上高は250億~350億円の間で変動し、純利益は5億~12億円の範囲にある。収益性が低い主因は、原材料のナフサ価格高騰や円安による輸入コスト上昇、競争激化による販売単価の低下である。同社は原料調達ルートの多角化や機動的な価格改定、AI・IT技術による合理化などを課題として挙げており、収益基盤の安定化を目指している。

業界の中での役割は有機溶剤ブレンドメーカー(シンナー製造)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
346億円
営業利益
12億円
営業利益率
3.5%
純利益
9億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01塗料・インキ・洗浄など工業用途主力

塗料の希釈剤、インキの希釈剤、洗浄液などとして使われる混合溶剤を製造。約32,000種類の製品を取り扱い、多品種少量生産で顧客のカスタマイズ要望に応える。全国約1,000社の代理店網を構築し、自動車メーカーなどと使用済み溶剤の回収・リサイクル契約も結ぶ。OEM供給も行う。

業界随一の販売代理店網(全国に約1,000社)

主な製品・サービス6
ラッカーシンナー類
ラッカー塗料を希釈するための溶剤。速乾性が特徴で、塗装作業の効率化に寄与する。
合成樹脂塗料用シンナー類
アルキド樹脂やアクリル樹脂などの合成樹脂塗料の希釈に用いる溶剤。塗料の粘度調整や乾燥性をコントロールする。
洗浄用シンナー類
金属部品や機械などの油汚れや塗膜を除去するための洗浄溶剤。工業用洗浄剤として使用される。
印刷用溶剤類
グラビアインキやフレキソインキの希釈に使用される溶剤。印刷工程でのインキの粘度調整や乾燥速度の調整に使われる。
特殊シンナー類
特定の用途に合わせて調合された溶剤。剥離剤や特殊な塗料用など、顧客の要求に応じて開発される。
単一溶剤類
トルエン、キシレンなどの純度の高い単一成分の溶剤。そのまま希釈や洗浄に使用される。受注額の約5割を占める主力製品。

製品と技術

ラッカーシンナー類と合成樹脂塗料用シンナー類

ラッカーシンナー類は、ラッカー塗料を希釈するための溶剤で、建築・家具・自動車補修などに使用される。2025/3期の売上高は7億31百万円と全体の2%程度だが、安定需要がある。合成樹脂塗料用シンナー類は、ウレタンやアクリルなどの合成樹脂塗料用で、売上高は5億92百万円。両製品とも、同社の基盤製品であり、多様な配合に対応できる技術力が強み。品質管理と迅速な納期対応により、塗料メーカーからの信頼を得ている。

洗浄用シンナー類と印刷用溶剤類

洗浄用シンナー類は、金属部品や電子部品の洗浄に使われる溶剤で、売上高21億19百万円(2025/3期)。製造工程での脱脂洗浄などに用いられ、環境規制に対応した低VOC製品の需要が高まっている。印刷用溶剤類は、オフセット印刷やグラビア印刷のインキ希釈用で、売上高62億44百万円と全製品中2位の規模。印刷業界向けに多種多様な粘度・乾燥速度の製品をラインアップし、安定供給を実現している。

特殊シンナー類と単一溶剤類

特殊シンナー類は、剥離剤や塩分低減剤などの高付加価値製品を含むカテゴリーで、売上高39億51百万円。剥離剤は塗膜除去用、塩分低減剤「ソルトリッパーFM」は鋼構造物の塩分除去に使われる。単一溶剤類は、トルエンやキシレンなどの純度の高い単一成分溶剤で、売上高135億8百万円と全製品の約4割を占める主力製品。化学工業・医薬品・電子材料など幅広い工程で使用され、同社の収益の柱となっている。

再生溶剤を中心としたリサイクル製品

同社は使用済み溶剤を回収し、蒸留・精製して再生溶剤として販売している。この事業は、自動車メーカーとの契約で納品した溶剤の約8割を回収する大規模なもので、資源の有効活用とコスト削減に貢献。再生溶剤は「商品」区分に計上され、2025/3期の商品売上高は51億40百万円。また、ドラム缶やIBCコンテナの洗浄・再利用も行い、循環型ビジネスモデルを構築している。環境規制の強化に伴い、リサイクル製品の需要は拡大傾向にある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 塗料・インキ・洗浄など工業用途業界随一の販売代理店網(全国に約1,000社)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

収益率低い化学品メーカー、安定志向

化学製品を手掛ける中堅メーカー。売上高は340億円前後でほぼ横ばい。営業利益率は2.31%(2025年3月期)→3.47%(2026年3月期)と低水準ながら改善傾向。競合の東洋紡やクラレは多角化・大規模だが、同社は特定の化学品に特化し安定需要を確保。業界内では規模も利益率も劣るが、ニッチ分野で存在感を示す。

強み

  • 特定の化学品で安定した需要を獲得。
  • 2026年3月期に3.47%と前期比で改善。
  • 売上高は340億円前後で推移し、急変動が少ない。
  • 既存顧客との関係が強く、安定収入源。

課題

  • 営業利益率3%台と低く、コスト競争力が課題。
  • 売上高が横ばいで、拡大戦略が必要。
  • 原材料価格高騰が収益を圧迫する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が大伸化学

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14234サンエー化研115億円10.2倍
24113田岡化学工業115億円7.4倍
34248竹本容器111億円12.4倍
44237フジプレアム107億円
54222児玉化学工業105億円0.4倍
64629大伸化学101億円11.3倍
74960ケミプロ化成101億円33.1倍
84245ダイキアクシス98億円11.3倍
94224ロンシール工業98億円9.6倍
104100戸田工業95億円
114406新日本理化95億円15.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 43件

シンナー専業メーカーとして創業した1952年

1952年12月、東京都港区芝新橋(現東新橋)において、シンナーの製造販売を目的として大伸化学株式会社を設立。創業時から有機溶剤のブレンドを専門とするメーカーとして出発した。当初は小規模な工場から始まり、1960年2月には埼玉県草加市に草加工場を設置し、生産能力を拡大した。その後、1967年1月に本社を港区芝浜松町に移転し、事業基盤を固めた。

越谷工場への集約と西日本拠点の整備(1970年代~1980年代)

1970年5月、埼玉県越谷市に越谷工場を設置し、同時に草加工場を閉鎖・売却。生産拠点を越谷に集約した。1976年4月には米国デュポン社と提携し、同社の家庭塗料の国内総発売元となる。1985年5月には西日本の生産拠点として兵庫県神崎郡福崎町に兵庫工場を設置。同年、デュポン社の生産中止に伴い提携先をベルギーデュポン社に変更したが、1990年7月にベルギーデュポン社も家庭塗料の生産を中止したため、販売を終了した。この期間に販売拠点も拡充し、1981年に大阪営業所、1983年に福岡営業所を設置し、全国的な販売網を形成した。

EMIシールド事業への進出と撤退(1990年代)

1995年10月、株式を日本証券業協会の店頭売買有価証券として登録し、資本市場へのアクセスを拡大。1996年12月には越谷工場内にプラスチック筐体の電磁波シールド(EMI)加工のテストプラントを完成させ、1997年4月にEMIシールド事業本部を設置して本格的に同事業に参入。同時に台湾に連結子会社「台湾大伸股分有限公司」を設立し、海外展開も図った。しかし、EMIシールド事業は採算が合わず、2001年3月に撤退。台湾子会社も2002年1月に清算され、海外事業は一時的に縮小した。

JASDAQ上場と品質・環境認証の取得(2000年代)

2000年11月にISO9001、2001年7月にISO14001を取得し、品質・環境マネジメントの国際標準に対応。2004年12月には株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場し、資金調達力を強化した。2010年4月の取引所統合を経て、同年10月に大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。その後、2013年7月の東京証券取引所との統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に移行し、2022年4月の市場区分見直しでスタンダード市場へ移行した。この間、2007年に仙台営業所を設置するなど販売網を東北に拡大。

山崎梱包運輸の子会社化と本社統合(2020年代)

2022年10月、山崎梱包運輸株式会社の全株式を取得し完全子会社化。物流機能の内製化により、配送効率の向上とコスト削減を図る。2025年4月には東京支店を本社に統合し、管理機能を集約。また、2025年9月には台湾大勤化成股分有限公司の株式を90万株追加取得し、出資比率を10%に引き上げ、再び台湾との関係を強化した。2025/3期の売上高は347億円と過去最高水準に達したが、営業利益率は依然低く、収益構造の改善が継続課題となっている。

年表43件を開く

1950年代

  • 1952年12月創業東京都港区芝新橋(現東新橋)に於いて、シンナーの製造販売を目的として大伸化学株式会社を設立。

1960年代

  • 1960年2月埼玉県草加市に草加工場を設置。
  • 1967年1月東京都港区芝浜松町二丁目2番地(現芝大門一丁目4番10号)に本社を移転。

1970年代

  • 1970年5月埼玉県越谷市に越谷工場を設置、同時に草加工場は閉鎖して売却。
  • 1976年4月米国デュポン社と提携、同社の家庭塗料国内総発売元となる(1985年、デュポン社の生産中止により、ベルギーデュポン社に提携先変更)。

1980年代

  • 1981年4月関西地区の販売拠点として大阪市中央区に大阪営業所を設置。
  • 1983年3月九州地区の販売拠点として福岡市中央区に福岡営業所を設置。
  • 1985年5月西日本の生産拠点として兵庫県神崎郡福崎町に兵庫工場を設置。
  • 1987年2月東京都港区芝大門一丁目2番13号に本社を移転。
  • 1988年4月関西地区の販売体制を強化することに伴い、大阪営業所を支店に昇格。
  • 1988年4月中部地区の販売拠点として名古屋市中村区に名古屋営業所を設置。
  • 1989年7月台湾大勤化成股分有限公司に資本参加(出資比率5%)。

1990年代

  • 1990年7月ベルギーデュポン社、家庭塗料の生産中止により当社も販売中止。
  • 1991年1月台湾大勤化成股分有限公司との間に技術援助契約締結。
  • 1993年4月大村塗料株式会社との間に技術開発委託契約を締結。
  • 1993年8月東京都港区芝大門一丁目10番11号に本社を移転。
  • 1995年4月鳥取県鳥取市に鳥取R&Dセンターを設置。
  • 1995年10月当社株式を日本証券業協会の店頭売買有価証券として登録。
  • 1996年12月越谷工場内にプラスチック筐体の電磁波シールド加工の量産化のためのテストプラント完成。シンナー単品製造設備増設。
  • 1997年4月EMIシールド事業本部を設置し、EMIシールド営業部・越谷製造部・鳥取製造部を開設。中部地区の販売体制を強化することに伴い、名古屋営業所を支店に昇格。大村塗料株式会社との間に専用実施権設定契約を締結。
  • 1997年7月台湾に連結子会社、台湾大伸股分有限公司を設立(出資比率51%)。
  • 1997年11月台湾大伸股分有限公司との間に技術援助契約締結。
  • 1999年10月M&AEMIシールド鳥取製造部を閉鎖し鳥取R&Dセンターに統合。

2000年代

  • 2000年1月台湾大伸股分有限公司の株式を600万株追加取得(出資比率91%)。
  • 2000年4月本社・営業本部にインキ統括部・企画開発部を開設。 EMIシールド事業本部を廃止。
  • 2000年9月台湾大伸股分有限公司の株式を500万株追加取得(出資比率93.25%)。
  • 2000年11月JQA品質マネジメントシステムISO9001認証取得。
  • 2001年3月EMIシールド事業より撤退。
  • 2001年7月JQA環境マネジメントシステムISO14001認証取得。
  • 2002年1月台湾の連結子会社、台湾大伸股分有限公司を清算結了。
  • 2002年3月鳥取R&Dセンター閉鎖。
  • 2003年4月埼玉県越谷市に東京支店を設置。
  • 2004年12月上場株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2007年5月東北地区の販売拠点として仙台市青葉区に仙台営業所を設置。
  • 2008年4月越谷工場内に樹脂カット事業部(越谷第二工場)を設置。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場。
  • 2010年7月東京都港区芝大門一丁目9番9号に本社を移転。
  • 2010年10月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行。
  • 2022年10月M&A山崎梱包運輸株式会社の全株式を取得し完全子会社化。
  • 2025年4月M&A東京支店を本社に統合。
  • 2025年9月台湾大勤化成股分有限公司の株式を90万株追加取得(出資比率10%)。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高経常利益率5.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    高付加価値製品の市場投入

    既存分野の新規需要獲得に加え、剥離剤や塩分低減剤、グリセリン関連製品などの高付加価値製品の市場投入に注力する。

  2. 02

    生産・物流の合理化と設備投資

    生産・物流面の合理化を徹底して業績変動を抑制し、収益基盤の安定化を図る。越谷・兵庫両工場で環境対応と生産性向上を重視した計画的な設備投資を遂行する。

  3. 03

    原料調達の多角化と価格改定

    原料調達ルートの多角化により安定確保を図り、市場価格変動に即応した機動的な販売価格改定を行う。

  4. 04

    新規事業の育成とシェア拡大

    新製品の拡販と新規需要先の開拓でシェア拡大を図る。塩分低減剤やグリセリン事業、剥離剤などの新規事業を育成し、新たなフィールドへの進出を目指す。

  5. 05

    AI・IT活用による合理化と人材育成

    最新のAIやIT技術を調達・生産・物流に活用し徹底した合理化を進める。国家資格取得やセミナー参加を通じて人材育成と組織活性化を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で235人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は716万円で、9期前と比べて+13.8%平均年齢は42.1歳、平均勤続年数は17.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月178
2018年3月181
2019年3月62940.015.5180
2020年3月71340.415.8185
2021年3月71840.716.1193
2022年3月61641.316.6195
2023年3月74341.917.2232
2024年3月65242.517.8231
2025年3月64542.117.4231346
2026年3月71642.117.3235511

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率19.7%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)80.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
越谷工場 — 埼玉県越谷市2,248百万円
兵庫工場 — 兵庫県神崎郡 福崎町1,310百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は346億円営業利益12億円前期と比べると減収増益で、売上が-0.3%、利益が+50.0%。

売上高
-0.3%
346億円
営業利益
+50.0%
12億円
純利益
+50.0%
9億円
営業利益率
3.5%
前期比 +1.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高385億円346億円
営業利益20億円12億円
純利益13億円9億円
1株あたり配当¥45¥45

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は116億円、営業利益は10億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+45.0%、営業利益は+900.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q823
2024年1Q8011.31
2024年2Q8144.93
2024年3Q8611.20
2024年4Q782
2025年2Q17331.73
2025年4Q17452.93
2026年2Q17063.55
2026年4Q17663.44
2027年1Q116108.67

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は257億円から346億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は3.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
2013年3月257137
2014年3月27395
2015年3月274106
2016年3月2571611
2017年3月2411812
2018年3月266128
2019年3月296107
2020年3月2811611
2021年3月2561711
山崎梱包運輸株式会社の全株式を取得し完全子会社化。
2022年3月313107
2023年3月3441310
2024年3月32596
東京支店を本社に統合。
2025年3月347892.36
2026年3月34612123.59

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高346億円のうち、営業利益として残るのは12億円3.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の2.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.1%298億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.4%36億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.5%12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.8pt
3.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.8pt
2.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.7pt
5.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが29億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは25億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は86億円で、売上の3.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月20−3−81718
2014年3月14−1−61324
2015年3月6−3−3324
2016年3月14−1−51333
2017年3月8−3−3534
2018年3月−7−8−2−1517
2019年3月4−61−215
2020年3月27−1−42637
2021年3月16−6−31044
2022年3月1−3−3−238
2023年3月18−4−31450
2024年3月−2−4−2−641
2025年3月27−3−22464
2026年3月29−4−22586

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は261億円。このうち返さなくてよい自己資本が174億円で、自己資本比率は66.7%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月170789245.6
2014年3月172819147.3
2015年3月171898252.0
2016年3月170987257.9
2017年3月1811097260.3
2018年3月1971158258.4
2019年3月2061218558.6
2020年3月2061307662.9
2021年3月2101407066.5
2022年3月2331458862.4
2023年3月2441549063.3
2024年3月2411608166.4
2025年3月2521658765.6
2026年3月2611748766.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
93億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
154億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2億円
在庫として抱えている分
負債合計
87億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
67
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率203社中83位あたり、逆に低いのは営業利益率203社中170位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.2%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.5%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.7%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
-0.3%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.0%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,200で、1年前と比べて+47.0%過去52週の値幅のなかでは93%の位置にある。

¥2,200-0.4%1ヶ月+12.7%1年+47.0%時価総額101億円
過去52週の値幅
安値¥1,506高値¥2,250

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.3倍
PER (会社予想)7.9倍
PBR0.56倍
配当利回り2.05%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8/10に前日比+5.13%の2150円と上昇し、52週高値圏に接近。25日線(1905.32円)を+12.8%上回り、75日線(1924.8円)も大きく上回る。RSIは75.2と買われすぎ。1ヶ月では+18.72%と急上昇。出来高は8/10に54100株と急増し、8/7の14600株から大きく膨らんだ。52週高値2250円に迫る。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは10.52倍、予想PERは7.3倍と低く、同業界平均18.77倍を大きく下回る。PBRも0.54倍と業界平均1.44倍に対して大幅な割安圏内。配当利回りは2.2%で業界平均2.7%をやや下回るが、ROEは5.2%と低く収益性に課題がある。割安だが、収益力や配当の伸び悩みが懸念され、株価は割安感が強いものの、改善の兆しが見えないとバリュエーションが正当化されない可能性がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.3倍17.8倍
PER (予想)7.9倍
PBR0.56倍1.41倍
ROE5.2%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高はほぼ横ばいで、利益は低水準ながら回復傾向。強気派はPBR0.54倍と割安感があり、配当利回り2.2%を評価し、弱気派は低収益性や成長性の欠如を指摘。

プラスに働く材料7
  • 割安感

    PBR0.54倍と解散価値以下で割安

  • 配当利回り

    配当利回り2.2%で株主還元が行われている

  • 利益改善

    営業利益率が2025/3期2.31%から2026/3期3.47%へ改善

  • 営業利益8億→12億と5割増、利益率2.31%→3.47%決算発表後影響

    営業利益12億円は前期比+4億円。時価総額94億円に対して大きな増益効果

  • 予想PER7.3倍と実績10.52倍から割安修正決算発表後影響

    業績予想が織り込まれればPERは7.3倍。PBR0.54倍と合わせて見直し余地が大きい

  • 配当利回り2.2%、増配でインカム需要取り込み次回株主総会影響

    純利益9億円、配当利回り2.2%の水準。増配が発表されれば個人投資家の買いが入る

  • ROE5.2%から改善が進みPBR0.54倍の是正継続影響

    純利益6億→9億円と増加。ROEが6%を超えれば解散価値との乖離が意識されやすくなる

マイナスに働く材料7
  • 成長鈍化

    売上高はほぼ横ばいで、成長戦略が見えにくい

  • 低利益率

    営業利益率3.47%と化学業界では低水準

  • 需要停滞

    主力製品の需要が低迷する可能性

  • 売上高347億→346億と減収、成長性の欠如通年影響

    2025/3期347億円→2026/3期346億円。増収がなく、利益増は一時的なコスト改善の可能性

  • 営業利益率3.47%、原材料高に脆弱な収益構造通年影響

    売上高346億円、営業利益12億円。原材料費1%上昇で営業利益は約3.5億円減少する

  • 最終利益9億と営業利益12億の差は特別損失決算発表後影響

    営業利益12億円に対して純利益9億円。営業外・特別損益が3億円のマイナスなら経営課題

  • 株価1年33.9%上昇の反動で高値警戒感継続影響

    年度内リターン+33.92%。PBR0.54倍の割安が続く中で、利益確定売りが出やすい局面

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善が続くか確認するため
売上高伸び率
成長性を測るため
設備投資額
将来の成長への投資姿勢を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり45で、前期から+12.5%いまの株価に対する利回りは2.05%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥45
1株あたり
配当利回り
2.05%
いまの株価に対して
配当性向
24.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4015.6
2018年3月30−25.018.1
2019年3月300.019.3
2020年3月3723.315.3
2021年3月395.415.7
2022年3月32−17.921.1
2023年3月4025.018.5
2024年3月400.029.2
2025年3月400.034.4
2026年3月4512.524.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥45

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ861人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.1%を占め、残る64.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他51.751.153.053.553.157.9
事業法人23.323.623.728.229.523.2
金融機関12.812.611.911.611.611.8
外国法人11.512.110.95.65.05.6
証券会社0.70.50.51.10.81.4
自己株式0.40.40.40.40.40.4
外国人個人0.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01坪井 典明13.15
02有限会社坪井12.11
03光通信KK投資事業有限責任組合無限責任組合員光通信株式会社6.47
04日本生命保険相互会社5.10
05株式会社三井住友銀行3.68
06大伸化学従業員持株会2.96
07丸善石油化学株式会社2.83
08INTERACTIVEBROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.00
09DEUTSCHE BANK AG,SINGAPORE A/C CLIENTS(TREATY)1.79
10株式会社三菱UFJ銀行1.59

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+22%、1株純資産は14期で+121%。直近期のROEは5.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1601,7209.76.321.9
2014年3月1081,7936.28.223.1
2015年3月1391,9557.46.818.0
2016年3月2452,16511.94.615.1
2017年3月2572,38411.36.915.6
2018年3月1662,5206.88.818.1
2019年3月1562,6406.08.519.3
2020年3月2422,8328.95.215.3
2021年3月2493,0588.46.215.7
2022年3月1523,1724.98.121.1
2023年3月2093,3756.25.718.5
2024年3月1373,5024.011.329.2
2025年3月1293,6113.610.934.4
2026年3月1943,8035.29.324.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額238百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
堀越進代表取締役 社長6633,000
坪田法幸常務取締役 営業本部長 東日本統括6217,000
澤井光範取締役 製造本部長 越谷工場長 システムセンター長5912,000
山田栄司取締役 資材部長599,000
野﨑満取締役65
福田純一郎取締役63
山口利美監査役(常勤)629,000
安藤正博監査役68
魚本晶子監査役60

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61178320033
監査役11621818
社外監査役3100103
社外取締役4100103

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,977字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、化学品事業の単一セグメントで事業を展開しております。 事業の系統図は次のとおりであります。 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、品質の向上に努め安定供給の責を果し、お客様の満足が得られる品質の確保と納期を遵守して製品の品質向上を目指します。なお、経営の基本方針としては次のとおりであります。 ① 差別化できる新製品の開発、生産性の向上、販売体制の強化を図り、強固な経営基盤を確立します。 ② リサイクルによって資源の有効活用と環境に重視して社会に貢献できる企業を目指します。 ③ 業容拡大と収益重視した経営によって、株主の期待に応えます。 ④ お客様の満足を得るために、信頼性の高い生産管理、高度な品質管理体制の確立に総力を挙げて行います。 ⑤ 一人一人がまたはグループで、課題を謙虚に学び、考え、評価し、迅速に改善します。 (2) 経営環境 ① 企業構造 当社グループは有機溶剤のブレンド(シンナー)を専門とするメーカーとして、ここ数年来高いシェアを維持し続けております。 製品である混合溶剤は、塗料の他、インキの希釈剤や洗浄液として使用されるものであり、各種溶剤の配合により製造されております。 ② 事業を行う市場の環境 1952年(昭和27年)創業以来、有機溶剤専業メーカーとして歩み続け、同時にその用途開発にも注力し、塗料業界、印刷業界、自動車業界、化学工業界、医薬品業界など幅広い産業分野でご活用いただき、高い信頼をいただいております。 製品数は約32,000種類、出荷数量は約138,300t/年と圧倒的な実績を誇っています。これは、お客様の用途に対応して品質追求とカスタマイズを積み重ね、多品種少量生産を基軸とした生産システムを構築しております。 ③ 競合他社との競争優位性 ・システム化された受注生産によりスピーディーな生産・出荷体制を確立しております。 ・全国に約1,000社の販売代理店をもち、業界随一の規模を誇っております。 ・完全コンピュータ化による、統轄的なコントロールシステムを構築しております。 ④ 主要製品 当社グループが手がける製品は、ラッカーシンナー類、合成樹脂塗料用シンナー類、洗浄用シンナー類、印刷用溶剤類、特殊シンナー類、単一溶剤類、塗料・その他となります。 このうち単一溶剤類が最も受注額が多く約5割を占め、それに印刷用溶剤類、特殊シンナー類が続いております。 ⑤ サービスの内容 近年、塗料希釈剤、洗浄剤、剥離剤などは、塗料及び素材の多様化、環境対応性、性能、安全性、リサイクル性などの多岐多様な要望が求められております。 当社グループではお客様のご要望に応えられる製品を個別に研究開発、製造(オーダーメイド)し、現在では約32,000種類の膨大な製品情報をデータベース管理し、石油缶1缶からでも、受注生産・即納できる体制を整えております。 OEM(相手先商標製造)による製品供給も行っております。 ⑥ 顧客基盤及び販売網 すぐれた製品づくりを最優先させ、販売はすべて代理店に任せる販売スタイルをとっております。 その方針は業界随一を誇る、全国にきめ細かな販売ネットワークを構築し、現在全国に約1,000社の販売代理店網を形成しております。これら広範な代理店組織は単に製品の供給を行うだけでなく、お客様のニーズを的確に把握し、その情報をフィードバックし当社グループの製品やサービス活動に反映していくという、大切な役割も担っております。 ⑦ 環境への対応 石油資源等から得られる化学製品の効率的な利用を目指すとともに、環境にやさしい技術と製品を開発し、それらをお客様に積極的に提供することで、地球環境の保全に努め社会へ貢献していきます。 ユーザーに選ばれるメーカーとして発展していくためには、リサイクルへの取り組み姿勢が現在ひとつの大きなカギとなっています。 自動車メーカーとの契約で納品している溶剤の8割程度、及びその他のユーザーより使用済み溶剤の回収を行い、リサイクルシステムにおいてリサイクル品(再生溶剤)を原料として使用しております。 また、一部のドラム容器と1tIBCコンテナについては、洗浄・乾燥させ再利用しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社の業績は原油・ナフサの市況に大きく影響を受けますが、既存分野での新規需要の獲得に加え、剥離剤、塩分低減剤、グリセリン関連製品といった高付加価値製品の市場投入に全力を注いでまいります。 同時に、生産・物流面の合理化を徹底することで業績の変動要因を抑制し、収益基盤の安定化を図ります。また、環境対応と生産性の向上を重視し、越谷・兵庫の両工場において計画的な設備投資を遂行してまいります。 (4) 会社の対処すべき課題 今後の見通しといたしましては、米国・イラン間の情勢が極めて流動的に推移するなか、ホルムズ海峡閉鎖に端を発する中東産原油・ナフサの調達難及び価格高騰が、当社グループの経営における最大の懸念材料となっております。これに加えて、円安による輸入コストの上昇等もあり、引き続き厳しい経営環境で推移するものと見込んでおります。 このような未曾有の外部環境の変化に対し、当社グループが最優先で取り組むべき課題は、原料調達ルートの多角化による原料の安定確保及び市場価格の変動に即応した機動的な販売価格の改定であると認識しております。 当社グループは、有機溶剤の安定供給という社会的使命をいかなる状況下でも果たすべく、これらの課題解決に向けて全力を傾注してまいります。また、持続的な成長に向けた新規事業の開拓や新製品の開発を進め、強固な収益基盤の構築を目指してまいります。 さらに、最新のAIやIT技術を活用することで、調達・生産・物流の各工程における徹底した合理化を図る一方、不透明な時代を勝ち抜くための人材育成と組織活性化を推進してまいります。 ① シェア拡大 新製品の拡販に注力するとともに、新規需要先の開拓に努めてまいります。 ② 新規事業の育成 鉱構造物の造膜型塩分低減剤「ソルトリッパーFM」やグリセリンを小分け及び希釈化するグリセリン事業、さらに剥離剤等の新規事業につきましては、今まで培ってきたノウハウと企業財産を基盤に新たなフィールドへの進出を目指していきます。 ③ 人材の育成 企業の競争力の源泉はヒトにあるとの認識の下、国家資格等の取得、セミナー等に積極的に参加し、社員一人一人の能力を伸ばしていきます。 ④ 財務体質の強化 経営資源の効率的な活用、販売費及び一般管理費の抑制に努め、設備投資については営業キャッシュ・フローの範囲内にて行うようにキャッシュ・フローの管理を徹底し、財務体質の強化を図ってまいります。 (5) 目標とする経営指標 当社グループは、収益力の向上と財務体質の強化を経営目標の中心として重視しております。収益機会の増加とともに生産、物流面の合理化を推進して、売上高及び経常利益をさらに高めてまいりたいと考えております。 経常利益の水準としては、売上高経常利益率5.0%を目指しております。
経営方針・対処すべき課題2,911字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、品質の向上に努め安定供給の責を果し、お客様の満足が得られる品質の確保と納期を遵守して製品の品質向上を目指します。なお、経営の基本方針としては次のとおりであります。 ① 差別化できる新製品の開発、生産性の向上、販売体制の強化を図り、強固な経営基盤を確立します。 ② リサイクルによって資源の有効活用と環境に重視して社会に貢献できる企業を目指します。 ③ 業容拡大と収益重視した経営によって、株主の期待に応えます。 ④ お客様の満足を得るために、信頼性の高い生産管理、高度な品質管理体制の確立に総力を挙げて行います。 ⑤ 一人一人がまたはグループで、課題を謙虚に学び、考え、評価し、迅速に改善します。 (2) 経営環境 ① 企業構造 当社グループは有機溶剤のブレンド(シンナー)を専門とするメーカーとして、ここ数年来高いシェアを維持し続けております。 製品である混合溶剤は、塗料の他、インキの希釈剤や洗浄液として使用されるものであり、各種溶剤の配合により製造されております。 ② 事業を行う市場の環境 1952年(昭和27年)創業以来、有機溶剤専業メーカーとして歩み続け、同時にその用途開発にも注力し、塗料業界、印刷業界、自動車業界、化学工業界、医薬品業界など幅広い産業分野でご活用いただき、高い信頼をいただいております。 製品数は約32,000種類、出荷数量は約138,300t/年と圧倒的な実績を誇っています。これは、お客様の用途に対応して品質追求とカスタマイズを積み重ね、多品種少量生産を基軸とした生産システムを構築しております。 ③ 競合他社との競争優位性 ・システム化された受注生産によりスピーディーな生産・出荷体制を確立しております。 ・全国に約1,000社の販売代理店をもち、業界随一の規模を誇っております。 ・完全コンピュータ化による、統轄的なコントロールシステムを構築しております。 ④ 主要製品 当社グループが手がける製品は、ラッカーシンナー類、合成樹脂塗料用シンナー類、洗浄用シンナー類、印刷用溶剤類、特殊シンナー類、単一溶剤類、塗料・その他となります。 このうち単一溶剤類が最も受注額が多く約5割を占め、それに印刷用溶剤類、特殊シンナー類が続いております。 ⑤ サービスの内容 近年、塗料希釈剤、洗浄剤、剥離剤などは、塗料及び素材の多様化、環境対応性、性能、安全性、リサイクル性などの多岐多様な要望が求められております。 当社グループではお客様のご要望に応えられる製品を個別に研究開発、製造(オーダーメイド)し、現在では約32,000種類の膨大な製品情報をデータベース管理し、石油缶1缶からでも、受注生産・即納できる体制を整えております。 OEM(相手先商標製造)による製品供給も行っております。 ⑥ 顧客基盤及び販売網 すぐれた製品づくりを最優先させ、販売はすべて代理店に任せる販売スタイルをとっております。 その方針は業界随一を誇る、全国にきめ細かな販売ネットワークを構築し、現在全国に約1,000社の販売代理店網を形成しております。これら広範な代理店組織は単に製品の供給を行うだけでなく、お客様のニーズを的確に把握し、その情報をフィードバックし当社グループの製品やサービス活動に反映していくという、大切な役割も担っております。 ⑦ 環境への対応 石油資源等から得られる化学製品の効率的な利用を目指すとともに、環境にやさしい技術と製品を開発し、それらをお客様に積極的に提供することで、地球環境の保全に努め社会へ貢献していきます。 ユーザーに選ばれるメーカーとして発展していくためには、リサイクルへの取り組み姿勢が現在ひとつの大きなカギとなっています。 自動車メーカーとの契約で納品している溶剤の8割程度、及びその他のユーザーより使用済み溶剤の回収を行い、リサイクルシステムにおいてリサイクル品(再生溶剤)を原料として使用しております。 また、一部のドラム容器と1tIBCコンテナについては、洗浄・乾燥させ再利用しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社の業績は原油・ナフサの市況に大きく影響を受けますが、既存分野での新規需要の獲得に加え、剥離剤、塩分低減剤、グリセリン関連製品といった高付加価値製品の市場投入に全力を注いでまいります。 同時に、生産・物流面の合理化を徹底することで業績の変動要因を抑制し、収益基盤の安定化を図ります。また、環境対応と生産性の向上を重視し、越谷・兵庫の両工場において計画的な設備投資を遂行してまいります。 (4) 会社の対処すべき課題 今後の見通しといたしましては、米国・イラン間の情勢が極めて流動的に推移するなか、ホルムズ海峡閉鎖に端を発する中東産原油・ナフサの調達難及び価格高騰が、当社グループの経営における最大の懸念材料となっております。これに加えて、円安による輸入コストの上昇等もあり、引き続き厳しい経営環境で推移するものと見込んでおります。 このような未曾有の外部環境の変化に対し、当社グループが最優先で取り組むべき課題は、原料調達ルートの多角化による原料の安定確保及び市場価格の変動に即応した機動的な販売価格の改定であると認識しております。 当社グループは、有機溶剤の安定供給という社会的使命をいかなる状況下でも果たすべく、これらの課題解決に向けて全力を傾注してまいります。また、持続的な成長に向けた新規事業の開拓や新製品の開発を進め、強固な収益基盤の構築を目指してまいります。 さらに、最新のAIやIT技術を活用することで、調達・生産・物流の各工程における徹底した合理化を図る一方、不透明な時代を勝ち抜くための人材育成と組織活性化を推進してまいります。 ① シェア拡大 新製品の拡販に注力するとともに、新規需要先の開拓に努めてまいります。 ② 新規事業の育成 鉱構造物の造膜型塩分低減剤「ソルトリッパーFM」やグリセリンを小分け及び希釈化するグリセリン事業、さらに剥離剤等の新規事業につきましては、今まで培ってきたノウハウと企業財産を基盤に新たなフィールドへの進出を目指していきます。 ③ 人材の育成 企業の競争力の源泉はヒトにあるとの認識の下、国家資格等の取得、セミナー等に積極的に参加し、社員一人一人の能力を伸ばしていきます。 ④ 財務体質の強化 経営資源の効率的な活用、販売費及び一般管理費の抑制に努め、設備投資については営業キャッシュ・フローの範囲内にて行うようにキャッシュ・フローの管理を徹底し、財務体質の強化を図ってまいります。 (5) 目標とする経営指標 当社グループは、収益力の向上と財務体質の強化を経営目標の中心として重視しております。収益機会の増加とともに生産、物流面の合理化を推進して、売上高及び経常利益をさらに高めてまいりたいと考えております。 経常利益の水準としては、売上高経常利益率5.0%を目指しております。
事業等のリスク2,629字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループは、「大伸化学グループリスク管理方針」を定め、リスクの見直し対応ができる仕組みを整備するとともに、経営管理部門である経営企画室が計画的にリスク内容の検証も合わせて行っております。当連結会計年度におきましては、経営企画室が現時点において発生する可能性のあるリスク項目を再度見直し、各部門のモニタリング結果を踏まえて、経営会議において審議し、リスク項目の見直し及びリスクへの対応を決定しております。 個々のリスクにつきましては、有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 原材料市況等の影響について 当社グループの化学品事業は、主原料が石油化学製品であるため、中東地域等の紛争、地政学リスクや海外経済の動向により、原材料そのものの調達、原料価格に影響を受けることになります。 また、石油化学メーカーが原料にバイオマスナフサを使用する傾向にあり、調達に影響を受けることも予想されます。 原油価格や為替に異常な変動が生じた場合に、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。 当該リスクの対応として、主要な原材料はリスク管理の観点からもできる限り複数の取引先から購入を行っており、安定調達に取り組んでおります。 (2) 法的規制等について 当社グループの化学品事業は、有機溶剤等の各種化学物質を取り扱っております。消防法、毒劇法、その他の環境関連の法令改正にともなう規制強化等により、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの対応として、法令順守の徹底を図るとともに、行政機関や工業会等の民間機関のセミナー等に積極的に参加し、日頃から注力して法改正の情報をいち早く入手して対応しております。 また、当社グループの運送業務においては、貨物自動車運送事業法、消防法、毒劇法等の各種法令の規制の適用を受けており、法令違反等が発生し許認可の停止又は取り消し等が生じた場合には、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの対応として、常に最新の情報取得を行っており、変更事項に対して早急に対応できる体制の確立に尽力しております。 (3)疫病(新型コロナウイルス感染症等)・自然災害等について 当社グループは、大規模な地震、大型台風等の自然災害により製造設備が被災し生産活動が停止した場合や、疫病等の発生により従業員が出勤停止となり工場の操業停止や運送業務が滞った場合には、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの対応として、生産拠点を東日本に越谷工場、西日本に兵庫工場と二ヵ所に分散配置し補完機能をもたせております。また、基幹システムに関しても、越谷工場にメインサーバー、兵庫工場にバックアップサーバーを配置し、災害・事故等のリスク分散を行っております。 (4) 気候変動対応について 当社グループは、大気汚染防止法やPRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律)に鑑み、環境汚染影響のより少ない環境にやさしい製品を開発するなど、事業活動を通じてCO2排出量の削減等に取り組み、環境改善や気候変動リスクの低減に努めておりますが、環境に関する規制が予測以上に強化された場合は、企業活動の制限や対策費用の増加等により、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの対応については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。 (5) 事故等について 当社グループは、火災、爆発、漏洩等の事故が発生した場合や、製造ラインの停止を伴う労災事故が発生した場合には、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの対応として、製造設備に対する保守点検・計画的な検査修繕を行うとともに、自衛消防隊による防災訓練を定期的に行い、防火管理体制を整えております。また、重大事故の再発防止の観点から、安全環境に関する機能を統括する部門である安全環境室が中心となって、工場内の事故発生の危険度の高い不適合箇所の改善を行い、構内パトロール、安全教育を定期的に実施し、保安事故発生のリスクの低減を図っております。 更に当社グループの運送業務において、当社グループの過失に起因する重大事故が発生した場合には、得意先の信頼及び社会的信用の低下、事業許認可の取り消し等の行政処分、被害者からの損害賠償請求等を受けた場合には、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの対応として、事故防止活動の一環として、安全管理、運行管理の徹底を図るための研修や、全車両にデジタルタコグラフ、ドライブレコーダーを装着し、基本的な速度・時間・距離の情報の他、急加速や急減速、アイドリングストップ情報なども取得することで運転の評価、ヒヤリハット情報の共有を行い、交通事故ゼロを目指した教育に努めています。 (6) 品質問題 当社グループは、製品について品質の向上に努め安定供給の責を果たし、品質の確保と納期を順守しておりますが、予期せぬ事情により製造物責任につながるような大きな品質問題が発生した場合には、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの対応として、お客様の満足を得るために、信頼性の高い生産管理、高度な品質管理体制の確立に総力を挙げて行います。 (7) 与信管理について 当社グループは、不良債権の発生防止に努めておりますが、取引先の倒産により貸倒損失が発生した場合には、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの対応として、当社グループは取引先の信用度合による与信限度枠を設定し、与信管理支援システムを導入しております。また、日頃の営業活動においても、与信情報の収集に努力しております。
経営成績の分析 (MD&A)6,395字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善、インバウンド需要の拡大等を背景に緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、米国によるイランへの武力行使やホルムズ海峡閉鎖に端を発する中東産原油・ナフサの調達難及び価格高騰に加え、円安による物価上昇等の影響により、景気の先行きは依然として不透明な状態が続いております。 当社グループが主として関連する塗料業界におきましては、こうした経済環境のもと業界全体の出荷数量が前年同期を下回りました。 しかし、このような状況下においても、当社グループは有機溶剤専業メーカーとして新規ユーザーの開拓を中心に販売拡大を図りました。結果として製品については、生産数量138,404トンで前年同期比1.6%増、出荷数量138,346トンで前年同期比1.6%増となりました。 当連結会計年度の業績といたしましては、前年同期に比べ出荷数量が増加したものの、販売単価が低下したため、売上高は346億6百万円で前年同期比0.3%減となりました。 主な品目別の売上高は、ラッカーシンナー類が7億31百万円で前年同期比0.4%増、合成樹脂塗料用シンナー類が5億92百万円で前年同期比0.8%減、洗浄用シンナー類が21億19百万円で前年同期比4.7%減、印刷用溶剤類が62億44百万円で前年同期比2.1%減、特殊シンナー類が39億51百万円で前年同期比3.0%増、単一溶剤類が135億8百万円で前年同期比0.4%減、塗料・その他が22億87百万円で前年同期比0.8%減、単一溶剤を中心とした商品が51億40百万円で前年同期比2.0%増、その他収入が30百万円で前年同期比12.6%増となりました。 利益面につきましては、新規需要の開拓や販売価格の是正を行い、効率的な原材料購入の推進に加え、原材料価格が前年同期を下回ったことにより、営業利益は11億70百万円で前年同期比46.4%増、経常利益は12億36百万円で前年同期比41.3%増、親会社株主に帰属する当期純利益は8億89百万円で前年同期比51.2%増となり、いずれも増益となりました。 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、260億91百万円(前連結会計年度末比8億95百万円増)となりました。これは主に、現金及び預金の増加(同22億16百万円増)、無形固定資産の増加(同2億97百万円増)等があったものの、受取手形の減少(同5億11百万円減)、電子記録債権の減少(同3億13百万円減)、売掛金の減少(同8億22百万円減)等があったことによるものであります。 (負債) 負債総額は、86億91百万円(前連結会計年度末比15百万円増)となりました。これは主に、買掛金の増加(同1億11百万円増)、未払金の増加(同1億67百万円増)等があったものの、電子記録債務の減少(同5億26百万円減)等があったことによるものであります。 (純資産) 純資産は、174億円(前連結会計年度末比8億79百万円増)となりました。これは主に、利益剰余金の増加(同7億6百万円増)等があったことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年同期に比べて22億16百万円増加し、85億87百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は、28億50百万円(前年同期は27億47百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上12億33百万円、減価償却費3億76百万円、売上債権の減少16億48百万円、仕入債務の減少4億15百万円、法人税等の支払額2億54百万円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、4億44百万円(前年同期は2億89百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1億40百万円、無形固定資産の取得による支出3億14百万円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、1億90百万円(前年同期は1億93百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額1億83百万円等があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、化学品事業の単一セグメントであるため、品目別に記載しております。 なお、セグメントについての詳細は、「第5  経理の状況  (セグメント情報等)」をご覧ください。 a 生産実績 当連結会計年度における生産実績については、単一セグメントのため品目別に記載しております。 品目   生産高(千円)   前期増減率(%) ラッカーシンナー類   692,798   0.5 合成樹脂塗料用シンナー類   599,647   △1.2 洗浄用シンナー類   2,076,062   △5.8 印刷用溶剤類   6,260,726   △2.2 特殊シンナー類   3,992,977   3.1 単一溶剤類   13,467,534   △0.4 塗料・その他   2,453,560   0.9 合計   29,543,307   △0.6 (注) 金額は販売価格で表示しております。 b 受注実績 当連結会計年度における受注実績については、単一セグメントのため品目別に記載しております。 品目   受注高(千円)   対前期 増減率(%)   受注残高(千円)   対前期 増減率(%) ラッカーシンナー類   739,248   1.6   14,829   102.5 合成樹脂塗料用シンナー類   597,440   △0.3   10,805   95.6 洗浄用シンナー類   2,139,283   △3.9   66,111   42.2 印刷用溶剤類   6,251,917   △2.2   37,583   24.9 特殊シンナー類   3,969,685   3.5   82,255   27.7 単一溶剤類   13,557,723   △0.2   234,931   26.7 塗料・その他   2,294,732   △0.9   66,048   10.6 合計   29,550,031   △0.5   512,564   28.5 (注) 金額は販売価格で表示しております。 c 販売実績 当連結会計年度における販売実績については、単一セグメントのため品目別に記載しております。 品目   販売高(千円)   対前期増減率(%) 製品 ラッカーシンナー類   731,744   0.4 合成樹脂塗料用シンナー類   592,158   △0.8 洗浄用シンナー類   2,119,648   △4.7 印刷用溶剤類   6,244,416   △2.1 特殊シンナー類   3,951,863   3.0 単一溶剤類   13,508,228   △0.4 塗料・その他   2,287,702   △0.8 小計   29,435,763   △0.7 商品 単一溶剤   4,499,991   0.8 その他商品   640,039   10.7 小計   5,140,030   2.0 その他収入   30,339   12.6 小計   30,339   12.6 合計   34,606,132   △0.3 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 東洋インキ㈱   7,451,964   21.5   7,182,068   20.8 (注) 上記の相手先東洋インキ㈱には、東洋インキFPP㈱、トーヨーケム㈱等の販売高を含んでおります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ① 経営成績 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、346億6百万円となりました。これは主に、前年同期に比べ単一溶剤類を中心に出荷数量が増加したものの、販売単価が低下したことによるものであります。 (売上原価・販売費及び一般管理費) 売上原価は、効率的な原材料購入の推進に加え、原材料価格が前年同期を下回ったことにより、298億9百万円となりました。販売費及び一般管理費は、運送費の上昇等により、36億26百万円となりました。 (営業利益) 上記の結果、営業利益は11億70百万円となりました。 (営業外損益) 営業外損益は、65百万円のプラスとなりました。受取利息及び配当金から、支払利息、手形売却損を差し引いた金融収支は、25百万円のプラスとなっております。 (経常利益) 上記の結果、経常利益は12億36百万円となりました。 (特別損益) 特別損益は、3百万円のマイナスとなりました。 (税金等調整前当期純利益及び親会社株主に帰属する当期純利益) この結果、税金等調整前当期純利益は、12億33百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、8億89百万円となっております。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、出荷数量は経済活動の影響を受け、販売単価は原材料市況に影響を受けます。利益面につきましては、中東の地政学リスクによる原油価格の変動、為替変動、運送費の上昇等、更には海外景気に起因する需給関係により影響を受けます。 目標とする経営指標として、売上高経常利益率3.6%となり、期初目標とした売上高経常利益率2.9%を上回る結果となりました。引き続き、目標数値5.0%の達成を目指します。 ② 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの運転資金は、主に製品製造に使用する原材料の調達及び販売商品の購入に費やされており、その他人件費、販売のための運賃等、製造経費や販売費及び一般管理費に計上される費目に対しても同様に費消されております。 さらに、設備投資資金は、生産力増強を目的とした生産設備の新規取得、それらを管理するシステムの整備等に支出されております。 これらの必要資金は、利益の計上、減価償却費等により生み出される内部資金により賄うことを基本としておりますが、必要に応じて金融機関からの資金調達にて対応しております。 当連結会計年度においては、越谷工場及び兵庫工場のシンナー製造設備等に対して4億75百万円の設備投資を実施いたしました。 資金繰り等については、予定されている資金支出に対して十分に余裕をもって手許現預金を確保しながら、資金的にも安定した経営に努めております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、85億87百万円となりました。キャッシュ・フローの分析につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」のとおりでありますが、キャッシュ・フロー関連指標のトレンドを示しますと下記のとおりであります。 2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   65.6   66.7 時価ベースの 自己資本比率(%)   25.4   31.6 キャッシュ・フロー 対有利子負債比率(%)   -   - インタレスト・カバレッジ・ レシオ(倍)   1,461.8   1,133.9 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注) 1 株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 2 キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 3 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a 貸倒引当金 売上債権等の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、必要な貸倒引当金を計上しております。顧客の財政状態が悪化し、その支払能力が低下した場合には、追加の引当が必要となる可能性があります。 b 繰延税金資産 繰延税金資産の回収可能性は、将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しております。当該判断は、収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性、タックス・プランニングに基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性及び将来加算一時差異の十分性のいずれかを満たしているかどうかにより判断しております。 当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。 c 退職給付債務及び退職給付費用 当社グループのうち、当社は確定給付制度を採用しております。確定給付制度の退職給付債務及び関連する勤務費用は、数理計算上の仮定を用いて退職給付見込額を見積り、割り引くことにより算定しております。数理計算上の仮定には、割引率、昇給率等の様々な計算基礎があります。 当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する退職給付に係る負債及び退職給付費用の金額に重要な影響を与える可能性があります。 d 固定資産の減損 固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、資産のグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループがある場合には、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上しています。 当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において減損損失が発生する可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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