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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

伊勢化学工業

ISE CHEMICALS CORPORATION4107 · Standard · 化学

ヨウ素製造の世界有数のメーカー。地下かん水からヨウ素を生産し、国内および海外に販売。天然ガスや金属化合物も手掛ける。

概要

伊勢化学工業は、1927年に三重県伊勢市で海藻ヨウ素の製造から創業した化学品メーカーである。現在は主原料を天然ガスかん水に切り替え、ブローイングアウト法によるヨウ素の生産で世界首位級のシェアを占める。AGС株式会社(旧旭硝子)の系列下で、ヨウ素・天然ガス事業と金属化合物事業の二本柱を展開。2025年12月期の連結売上高は393億円、営業利益95億円、従業員327名。東京都中央区に本社を置く。

ヨウ素と天然ガスを一体生産する事業構造

当社グループの主力事業はヨウ素及び天然ガス事業で、連結売上高の約88%を占める(2025年12月期実績:346億円)。地下かん水からヨウ素を採取する過程で副生する天然ガスも販売し、両者を一体で生産する点が特徴である。ヨウ素は日本国内のほか、北米、欧州、アジアへ輸出。天然ガスは千葉県外房地区や宮崎県佐土原地区など、採掘地近隣のガス販売会社へ供給する。販売価格は国際市況とエネルギー価格の変動を受けるが、医療用途を中心に需要は安定的に拡大している。

世界のヨウ素需給におけるポジション

ヨウ素はチリ、日本、米国に産地が偏在する地下資源である。当社グループは1970年に生産量世界第1位を達成して以降、主要プレーヤーの地位を維持する。米国オクラホマ州に子会社ウッドワード・アイオダイン・コーポレーションを持ち、現地でもヨウ素を生産・販売。資源の枯渇に対応するため、国内では新規坑井の開発を継続し、海外の新規資源開発にも積極的に関与している。中長期的には世界の老年人口増加や経済成長に伴う医療用需要の伸びが期待される。

AGСグループの一員としての企業連携

当社は1960年に旭硝子(現AGС株式会社)の資本参加を受け、その系列会社となった。AGСとはヨウ素及び天然ガスの販売、原料の仕入れで取引があり、2025年12月期にはAGС向け売上高が109億円(全売上の28%)を占める。また、三菱商事ともヨウ素の販売・原料仕入れで主要な取引関係を持つ。連結子会社は米国のウッドワード・アイオダイン・コーポレーション1社のみで、シンプルなグループ構成をとっている。

金属化合物事業の成長と電子部品向け需要

金属化合物事業は売上高46億円(2025年12月期)と全体の12%を占めるに過ぎないが、高付加価値分野として位置づけられる。主力製品は積層セラミックキャパシタ(MLCC)の原料となる高純度塩化ニッケルで、抽出剤を用いた不純物除去技術が強みである。電子回路の高集積化や車載・通信需要の拡大により、MLCC向け需要は堅調に推移している。2025年12月期には営業利益1800万円と黒字転換を果たした。

業界の中での役割は化学業界におけるヨウ素サプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
393億円
営業利益
95億円
営業利益率
24.2%
純利益
65億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
ヨウ素及び 天然ガス事業347億円88.3%95億円27.4%
金属化合物 事業46億円11.7%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ヨウ素および天然ガス事業主力

地下かん水を主原料にブローイングアウト法でヨウ素を生産し、日本国内および北米・欧州・アジアに販売。ヨウ素化合物の製造販売も当社のみで行う。天然ガスはヨウ素採取の副産物として販売。

主要顧客AGC、三菱商事

主な製品・サービス3
ヨウ素世界シェア上位
殺菌剤、造影剤、医薬品原料などに使用される化学元素。当社は地下かん水から独自製法で生産する。
ヨウ素化合物
ヨウ素を原料に製造する化合物群。医薬品や触媒など多岐にわたる用途。
天然ガス
ヨウ素生産時に得られる地下かん水から採取した天然ガス。地域のガス会社に供給。

02金属化合物事業準主力

塩化ニッケルなどの金属化合物を製造販売。抽出剤を用いて不純物を除去し、高品位の製品を生産するのが技術的特徴。

主な製品・サービス1
塩化ニッケル
ニッケルめっきや触媒原料などに用いられる金属化合物。高純度化が特徴。

製品と技術

ブローイングアウト法による高純度ヨウ素

当社の主力製品はヨウ素(沃素)で、地下かん水を原料にブローイングアウト法で生産する。この方法は、かん水中のヨウ化物イオンを塩素で酸化し、空気で吹き出して吸収させるプロセスで、活性炭法より収率が高く大規模生産に適する。得られるヨウ素は医薬品原料(造影剤、消毒剤)、殺菌剤、触媒、液晶偏光板など多岐にわたる用途に供される。医療用需要が全体の約半分を占め、世界の老年人口増加に支えられた安定成長が見込まれる。

天然ガスの地産地消とエネルギー供給

ヨウ素製造の副産物として天然ガス(主成分メタン)が得られる。このガスはかん水から分離後、パイプラインを通じて近隣のガス販売会社や産業用需要家に供給される。千葉県外房地区と宮崎県佐土原地区が主な供給エリアで、発電用燃料や都市ガス原料として利用される。化石燃料の中ではCO2排出量が比較的少なく、国内エネルギー資源として重要性が高い。販売価格は国際エネルギー市況に連動するが、契約ベースの安定販売が中心である。

高純度塩化ニッケルと電子材料向け金属化合物

金属化合物事業では、塩化ニッケルを中心にニッケル・コバルト化合物を生産する。技術的な特徴は、溶媒抽出法を用いて不純物を除去し、高純度の製品を得る点にある。主力の塩化ニッケルは積層セラミックキャパシタ(MLCC)の内部電極材料として使用され、電子機器の小型化・高機能化に欠かせない。車載用電子部品や5G通信機器の需要拡大に伴い、MLCC市場の成長が同事業を牽引している。当社は1975年から一宮工場で生産を開始し、現在も同工場が生産拠点である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア上位ヨウ素世界有数のヨウ素生産量ヨウ素および天然ガス事業

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

ヨウ素で世界トップシェア、高収益の化学品メーカー

当社はヨウ素およびヨウ素誘導品で世界首位の日産化学グループ企業。同業のクラレや東洋紡は汎用化学品・繊維が主力で、当社のようなニッチな高機能化学品に特化していない。売上高は333億円(2024年12月期)ながら、営業利益率23%超と非常に高収益。ヨウ素需要は医薬品、消毒剤、液晶など多岐にわたり、安定した需要がある。価格決定力が強く、業界内でユニークなポジションを築いている。

強み

  • ヨウ素とその誘導品で世界シェア約30%を占め、価格決定力が強い。
  • 2025年12月期予想営業利益率24%超と、同業他社を大きく上回る。
  • 医薬品、消毒剤、電子材料など多岐にわたる需要で安定収益。
  • 日産化学グループの技術・販路を活用し、研究開発に強み。

課題

  • ヨウ素関連が収益の大部分を占め、需要変動の影響を受けやすい。
  • ヨウ素は限られた国で産出され、供給リスクがある。
  • 高い利益率に魅力を感じ、他社が参入するリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が伊勢化学工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14933I-ne257億円11.5倍
24116大日精化工業246億円11.5倍
33553共和レザー227億円33.6倍
44251恵和224億円7.2倍
54977新田ゼラチン220億円6.7倍
64107伊勢化学工業216億円35.6倍
77871フクビ化学工業211億円12.0倍
84231タイガースポリマー211億円8.8倍
94008住友精化210億円12.8倍
104994大成ラミックグループ203億円11.5倍
114998フマキラー198億円16.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

海藻ヨウ素から始まった創業と法人化

1927年3月、三重県伊勢市に伊勢沃度工場として創業。海藻からヨウ素、塩化カリウムなどを製造販売した。1948年3月に法人組織へ改組し、伊勢化学工業株式会社を設立。翌1949年8月には本店を東京都中央区に移転し、経営基盤を首都圏に移した。この時期までは海藻を原料としていたが、1950年代に入り天然ガスかん水からの生産へ転換する準備を進める。

天然ガスかん水への転換と活性炭法の導入

1950年6月、千葉県に八積工場を完成させ、天然ガスかん水を原料とする活性炭法でのヨウ素生産を開始。1955年には千葉県内の大洋化学工業を買収し、太東工場、白里工場を順次建設。これにより生産拠点を千葉県に集約した。1960年には旭硝子(現AGС)の資本参加を受け、同社の系列下に入る。これらの投資により、天然ガスかん水からのヨウ素生産体制が確立された。

ブローイングアウト法の確立と世界首位への躍進

1961年10月、新技術ブローイングアウト法を確立し、白子工場で生産を開始。従来の活性炭法より効率的なこの方式に各工場を順次転換し、1970年5月に全工場の転換を完了。同年、ヨウ素生産量で世界第1位を達成した。1969年には光工場と千葉工場(千葉市六方町)を新設。1971年には新潟県に黒埼工場を建設し、生産能力を拡大した。

海外展開と米国子会社の設立・統合

1984年7月、米国オクラホマ州に子会社ウッドワード・アイオダイン・コーポレーションを設立し、現地のヨウ素生産販売会社を買収。1991年12月には同じくオクラホマ州に営業拠点イセ・アメリカ・コーポレーションを設立。1995年11月にウッドワード・アイオダインがイセ・アメリカを吸収合併し、現地での事業を一本化した。これにより米国でのヨウ素生産・販売体制が強化された。

上場と市場区分の変遷

1990年10月、東京証券取引所市場第二部に上場。1996年にISO9002認証を取得し、品質管理を国際基準に適合させた。2003年にはISO9001:2000へ移行。2022年4月、東証の市場区分見直しに伴いスタンダード市場に移行した。上場後も一貫してヨウ素事業を中核に据え、安定的な配当を継続している。

近年の投資拡大と財務目標の上方修正

2020年代に入り、新規坑井開発や設備更新への投資を加速。2024年12月期には売上高333億円、営業利益77億円と過去最高を更新。2025年12月期には売上高393億円、営業利益95億円、純利益65億円とさらに拡大した。中期経営計画では2026~2028年の3年間で100億円超の既存設備投資に加え、戦略投資枠100億円を設定。EBITDA目標は110億円以上、ROEは10%以上を掲げ、2025年実績はEBITDA115億円、ROE17.2%と目標を達成している。

年表32件を開く

1920年代

  • 1927年3月創業三重県伊勢市に伊勢沃度工場として創業 海藻ヨウ素、塩化カリウム等の製造販売を開始

1940年代

  • 1948年3月創業法人組織とし、伊勢化学工業株式会社を設立
  • 1949年8月本店を東京都中央区に移転

1950年代

  • 1950年6月千葉県に八積工場の建設を完了し、天然ガスかん水からのヨウ素生産(活性炭法)を開始
  • 1955年9月M&A千葉県において、天然ガス、ヨウ素を生産する大洋化学工業株式会社を買収し、系列会社とする
  • 1955年12月千葉県に太東工場の建設を完了し、天然ガス、ヨウ素の生産(活性炭法)を開始
  • 1959年11月千葉県に白里工場の建設を完了し、天然ガス、ヨウ素の生産(活性炭法)を開始

1960年代

  • 1960年1月旭硝子株式会社(現 AGC株式会社)の資本参加を受け系列会社となる
  • 1961年10月M&A大洋化学工業株式会社を吸収合併し、一宮工場とする
  • 1961年10月新ヨウ素製造技術(ブローイングアウト法)を確立、千葉県に白子工場の建設を完了し、天然ガス、ブローイングアウト法によるヨウ素の生産開始、以後各工場逐次同製造法に転換
  • 1969年8月千葉県に光工場の建設を完了し、ヨウ素の生産を開始
  • 1969年10月千葉県に千葉工場(千葉市六方町)の建設を完了し、ヨウ素の生産を開始

1970年代

  • 1970年5月全工場ブローイングアウト法に転換完了し、ヨウ素生産量世界第1位となる
  • 1971年7月新潟県に黒埼工場の建設を完了し、ヨウ素の生産を開始(1989年3月新潟工場と改称)
  • 1972年2月八積工場生産中止
  • 1975年4月一宮工場にてニッケル、コバルト化合物の生産を開始
  • 1975年7月宮崎県に宮崎工場の建設を完了し、天然ガス、ヨウ素の生産を開始
  • 1978年2月千葉工場(千葉市六方町)閉鎖

1980年代

  • 1984年7月M&A米国(オクラホマ州)に子会社ウッドワード・アイオダイン・コーポレーションを設立し、ヨウ素生産販売会社を買収
  • 1989年3月新潟県松浜にヨウ素製造プラントの建設を完了し、ヨウ素の生産を開始(新潟工場所属)

1990年代

  • 1990年10月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 1991年12月米国(オクラホマ州)に子会社イセ・アメリカ・コーポレーションを設立し、営業を開始
  • 1994年4月新潟工場閉鎖
  • 1995年11月M&A米国(オクラホマ州)の子会社ウッドワード・アイオダイン・コーポレーションは、イセ・アメリカ・コーポレーションを吸収合併
  • 1996年4月ISO9002 認証取得
  • 1997年6月大阪営業所開設

2000年代

  • 2000年10月大阪営業所閉鎖
  • 2003年4月ISO9001 2000認証取得
  • 2008年7月千葉県に千葉工場(市原市五井海岸)完成
  • 2009年4月ISO9001 2008認証取得

2010年代

  • 2017年4月ISO9001 2015認証取得

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • EBITDA110億円以上
  • ROE(自己資本利益率)中期目標まで安定的に10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    安定供給体制の強化

    ヨウ素・天然ガス事業で安全安定操業を最優先に設備維持更新を計画実施し防災体制を強化。新規坑井開発継続で生産減退を補い、国内外の新規ヨウ素資源開発に積極関与し長期的供給能力の拡大を目指す。

  2. 02

    サステナビリティを意識した事業運営

    限られた天然資源の有効活用のため最善の製造プロセスを追求し高効率化とリサイクル向上に努め、持続可能な事業運営を進める。

  3. 03

    金属化合物事業の需要拡大対応

    積層セラミックキャパシタ向け需要拡大に沿って生産体制を確保し、顧客と連携して一層のコストダウンを図る。

  4. 04

    新用途・新商品開発と新規事業創出

    社内資源に加え、大学や外部研究機関・企業との積極的提携により開発スピードを上げ、技術革新による需要変化に対応する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で327人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は822万円で、9期前と比べて+29.2%平均年齢は41.2歳、平均勤続年数は15.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月300
2017年12月301
2018年12月307
2019年12月63638.713.8316
2020年12月63938.213.5311
2021年12月64538.414.0316
2022年12月66339.214.7319
2023年12月69039.515.6325
2024年12月75140.415.43232,384
2025年12月82241.215.93272,905

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率25.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
大洋鉱山 — 千葉県長生郡一宮町2,953百万円
ヨウ素及び 天然ガス
宮崎工場 — 宮崎県宮崎市2,581百万円
ヨウ素及び 天然ガス
白里工場 — 千葉県大網白里市1,859百万円
ヨウ素及び 天然ガス
一宮工場 — 千葉県長生郡一宮町1,606百万円
ヨウ素及び 天然ガス、金属化合物
事務、経理、物流センター — 千葉県長生郡一宮町・長生村他1,094百万円
ヨウ素及び 天然ガス、金属化合物
千葉工場 — 千葉県市原市354百万円
ヨウ素及び 天然ガス
研究所、品質保証室 — 千葉県長生郡白子町267百万円
ヨウ素及び 天然ガス、金属化合物
白子工場 — 千葉県長生郡白子町161百万円
ヨウ素及び 天然ガス
九十九里鉱山 — 千葉県大網白里市138百万円
ヨウ素及び 天然ガス
本社 — 東京都中央区78百万円
ヨウ素及び 天然ガス、金属化合物
主な関係会社
  • 国内
    AGC㈱(注)1
    東京都千代田区 · その他の関係会社
  • 海外
    ウッドワード・アイオダイン・コーポレーション(注)2,3
    米国 オクラホマ州 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は393億円営業利益95億円前期と比べると増収増益で、売上が+18.0%、利益が+23.4%。

売上高
+18.0%
393億円
営業利益
+23.4%
95億円
純利益
+27.5%
65億円
営業利益率
24.2%
前期比 +1.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高380億円393億円
営業利益80億円95億円
純利益54億円65億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は192億円、営業利益は41億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−0.5%、営業利益は−14.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q511019.67
2023年2Q751520.011
2023年3Q641117.28
2023年4Q7411
2024年1Q691318.89
2024年2Q842125.013
2024年4Q1804323.929
2025年2Q1934824.933
2025年4Q2004723.532
2026年2Q1924121.428

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は135億円から393億円へ2.9倍に増えた。直近期の営業利益率は24.2%。売上は5期、純利益は8期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月1352313
2013年12月1593421
2014年12月1813522
2015年12月1772313
2016年12月142117
2017年12月14341
2018年12月156166
2019年12月1692012
2020年12月1692113
2021年12月2042718
2022年12月2563726
2023年12月2645137
2024年12月333777423.151
2025年12月393959324.265

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高393億円のうち、営業利益として残るのは95億円24.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は65億円、売上の16.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.4%269億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.4%29億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益24.2%95億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+16.9pt
24.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+11.1pt
16.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+10.3pt
17.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
12.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
14.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが75億円、投資CFが−67億円で、差し引きのフリーCFは8億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は45億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月33−18−31579
2013年12月27−27−4077
2014年12月23−29−5−668
2015年12月39−17−52285
2016年12月20−15−4584
2017年12月24−11−41393
2018年12月28−18−310100
2019年12月26−20−36103
2020年12月24−26−4−297
2021年12月33−73−5−4051
2022年12月21−21−8044
2023年12月44−19−112557
2024年12月35−18−181757
2025年12月75−67−20845

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は510億円。このうち返さなくてよい自己資本が401億円で、自己資本比率は78.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月2331894481.2
2013年12月2622115180.4
2014年12月2882315780.1
2015年12月2912395282.4
2016年12月2862414584.2
2017年12月2802374384.7
2018年12月2922395382.1
2019年12月3042475781.4
2020年12月3112575482.7
2021年12月3342716381.2
2022年12月3612926980.8
2023年12月4013198279.6
2024年12月4533569778.6
2025年12月51040110978.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
45億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
321億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
68億円
在庫として抱えている分
負債合計
109億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中7位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中199位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.2%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
24.2%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.5%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
18.0%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.9%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,200で、1年前と比べて+48.2%過去52週の値幅のなかでは26%の位置にある。

¥4,200-1.4%1ヶ月+16.2%1年+48.2%時価総額216億円
過去52週の値幅
安値¥2,686高値¥8,450

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)35.6倍
PER (会社予想)39.6倍
PBR5.10倍
配当利回り0.95%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は3685円で、25日線(3641.2円)を+1.2%上回るが、75日線(4120.67円)を-10.6%下回る。1カ月で-1.21%と小幅安、1年では+30.31%と高いリターン。52週高値8450円からは-56.4%と半減、52週安値2626円からは+40.3%の水準。出来高は6月29日に3,928,000株と急増したが、その後は減少傾向で、値動きは荒い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PERは31.29倍と同業界平均の18.44倍を大きく上回り、PBRも4.48倍と平均の1.44倍に対して高水準です。ROEは17.18%と良好ですが、配当利回りは1.09%と平均の2.69%を大きく下回ります。収益は増加傾向にあり予想PERも34.8倍と高い評価が続く見込みですが、株価が業績を織り込み過ぎており、やや割高と評価します。

指標この会社業種平均
PER (実績)35.6倍17.8倍
PER (予想)39.6倍
PBR5.10倍1.41倍
ROE17.2%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、ヨウ素などの主力製品の価格動向と需要の持続性。強気派は、ヨウ素は医療・電子材料など需要が安定しており、供給が限られるため価格が高止まりするとみる。実際に売上高、営業利益、純利益とも増加傾向で、高収益を維持。配当も増加傾向にある。一方弱気派は、ヨウ素価格は変動が大きく、需要の一部は代替品で置き換わる可能性を指摘。また、環境規制の強化や中国企業の台頭による競争激化も懸念される。

プラスに働く材料7
  • ヨウ素の安定需要

    医薬品や電子材料などで需要が堅調で、供給が限られるため価格維持が見込める。

  • 収益性の高さ

    営業利益率は20%超と水準が高く、財務体質も良好。

  • 増収増益基調

    売上高・純利益は年々拡大しており、成長が持続。

  • 営業利益95億円と高水準、営業利益率24%決算発表後影響

    2025/12期営業利益は95億円、営業利益率24.17%を達成。

  • 売上高が60億円増の393億円通年影響

    売上高は前年比+18%の393億円となり、増収基調が続く。

  • 純利益65億円と大幅増益通年影響

    純利益は51億円から65億円へ+28%増加。

  • ROE17.18%と資本効率が高い継続影響

    ROEが17.18%と高く、株主資本を効率的に運用している。

マイナスに働く材料7
  • 価格変動リスク

    国際商品価格の変動で収益が左右され、市況悪化時には利益が圧縮されがち。

  • 代替技術の登場

    一部用途でヨウ素の代替素材が開発され、需要が減少する可能性。

  • 競争激化

    中国など新興国のメーカーが参入し、シェアや価格競争が生じる懸念。

  • 予想PER34.8倍とバリュエーション過大決算発表後影響

    予想PER34.8倍は実績PER31.29倍を上回り、市場の期待が高い。

  • PBR4.48倍と純資産対比で割高継続影響

    PBR4.48倍は資産価値に対して株価が4.5倍と高く、下振れリスク。

  • 配当利回り1.09%と低く利回り投資対象外継続影響

    配当利回り1.09%は相対的に低く、インカム需要が入りにくい。

  • 外国人持株比率4.12%と低位で需給細る不定影響

    外資保有は4.12%と低く、海外からの資金流入期待が薄い。

次の決算で確かめる点
ヨウ素価格
利益率に直結する主要製品の市況を測るため。
海外売上高比率
グローバル需要の状況と、地域リスクへの分散度を確認するため。
稼働率
生産効率を示し、需給バランスの変化を反映するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+8.3%いまの株価に対する利回りは0.95%。増配か配当維持が7年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
0.95%
いまの株価に対して
配当性向
31.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
7年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月844.9
2017年12月6−25.059.0
2018年12月60.032.5
2019年12月825.025.1
2020年12月86.729.0
2021年12月1250.032.6
2022年12月1954.239.0
2023年12月2745.937.8
2024年12月3633.332.7
2025年12月398.331.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ10,827人。区分でいちばん多いのは事業法人65.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が66.5%を占め、残る33.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人68.668.268.568.268.765.1
個人・その他20.219.817.024.823.726.7
外国法人9.310.511.74.65.14.1
証券会社1.01.12.41.82.12.7
金融機関0.90.30.40.60.41.4
自己株式0.70.70.70.80.80.8
外国人個人0.10.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01AGC株式会社52.42
02三菱商事株式会社7.26
03株式会社萬富2.75
04楽天証券株式会社共有口0.81
05株式会社合同資源0.78
06株式会社SBI証券0.73
07UBS AG LONDON ASIA EQUITIES0.73
08BARCLAYS CAPITAL SECURITIES LIMITED0.53
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.50
10BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)0.48

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+150%、1株純資産は14期で+6%。直近期のROEは17.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月517407.19.929.7
2013年12月8182510.310.523.1
2014年12月849059.89.322.1
2015年12月529385.611.934.9
2016年12月289442.917.944.9
2017年12月224,6510.5147.159.0
2018年12月1134,6962.425.632.5
2019年12月2344,8474.915.225.1
2020年12月2645,0375.312.429.0
2021年12月3485,3226.711.032.6
2022年12月5035,7329.110.739.0
2023年12月7206,25712.011.937.8
2024年12月10069815.032.632.7
2025年12月12878617.236.831.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/12期の役員報酬は総額131百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢
粕谷俊郎代表取締役 兼社長執行役員64
八巻竜太郎代表取締役 兼常務執行役員管理本部長62
柴田堅太郎取締役51
救仁郷豊取締役71
副島大資取締役67
山口泰二取締役57
原和弘常勤監査役65
小山敦監査役56
達脇恵子監査役68
垣内良監査役65

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)85117689
監査役528286
社外取締役420205
社外監査役415154

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容773字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、親会社をAGC㈱とし、連結子会社はウッドワード・アイオダイン・コーポレーション1社で構成されております。 当社は、親会社であるAGC㈱とは、ヨウ素及び天然ガスの販売並びに原料の仕入等の取引関係があります。 また、主要取引先である三菱商事㈱とは、ヨウ素の販売及び原料の仕入等の取引関係があります。 当社グループの主な事業内容は以下のとおりであります。 なお、以下の区分と「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項」に掲げるセグメントの区分は同一であります。 (1) ヨウ素及び天然ガス事業 ヨウ素は当社グループの主力製品であり、地下かん水を主原料とし、ブローイングアウト法で生産しております。 当社グループは、ヨウ素を日本国内並びに北米、欧州及びアジアに販売しております。ヨウ素は地下資源で、かつヨウ素原料の賦存地域が世界的に偏在しており、チリ、日本、米国が主要な産出国となっております。 また、当社においてのみ、ヨウ素を原料としてヨウ素化合物の製造販売を行っております。 当社グループは、天然ガスをヨウ素の主原料である地下かん水から採取し販売しております。天然ガスは、ガスパイプラインを通して直接販売する必要性とガス輸送コスト面から、採取地に近い千葉県外房地区及び宮崎県佐土原地区並びに米国内のガス販売会社等へ販売しております。販路は地域性が強いものの、販売価格は世界的なエネルギー価格の影響を受けて変動いたします。 (2) 金属化合物事業 当社グループは、金属化合物の製造販売を当社においてのみ行っており、その主なものは、塩化ニッケル等の化合物であります。技術的特徴は抽出剤を使用することにより、不純物を取り除き、高品位の金属化合物を生産するところにあります。 事業系統図
経営方針・対処すべき課題1,986字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 (経営理念) 当社グループは、「技術革新と創意・工夫に努め、科学・経済の発展に貢献するとともに、社会的責任を果たし、信頼され、価値ある企業として成長します。」という経営理念を掲げ、これを経営の基本方針としております。 (ありたい姿) 当社は2027年に創立100周年を迎えます。 次の100年を見据え、上記経営理念を実現していくため、当社グループとしての「ありたい姿」をあらためて策定いたしました。 今後は、「ありたい姿」の実現に向けて長期的な戦略を定め、これに基づく事業運営を進めてまいります。 かがくでつなぐ、地球の資源。 a.持続可能な開発 100年先も、世の中にヨウ素を供給しつづけます b.技術フロンティアへの挑戦 ヨウ素技術のパイオニアでありつづけます c.安全と信頼 やりがいを持って安全に働ける職場をつくります すべての人から信頼され、「あって良かった」と言われる企業を目指します (2) 経営環境 ヨウ素の事業環境は、中長期的に世界の老年人口の増加、発展途上国を中心とした経済成長等により、医療用途を中心に安定的な成長が見込まれております。 天然ガスの事業環境につきましては、化石燃料の中では比較的温室効果ガスの排出が少なく、貴重な国内の地産地消のエネルギー資源として重要な役割を果たすことから、当面は堅調な需要が見込まれます。 金属化合物事業では、主力製品である塩化ニッケルは、積層セラミックキャパシタ(MLCC)向けの素材として使用されており、今後の需要は、電子回路の高集積化による電動化、自動運転化の車載用途、通信用途が拡大することから、大きな成長が期待されます。 (3) 会社の対処すべき課題 こうした当社グループを取り巻く事業環境を踏まえ、ヨウ素及び天然ガス事業では、安全安定操業を最優先として、設備の維持・更新を計画的に実施し防災体制を強化、お客様にご安心いただける供給体制を盤石にしてまいります。また、新規坑井の開発を継続して行い、既存坑井の生産減退を補うとともに国内外の新規ヨウ素資源開発に積極的に関与し、供給能力の長期的かつ着実な拡大を目指します。 さらに、限られた天然資源の有効活用を図るため、常に最善の製造プロセスを目指して高効率化を図るとともにリサイクルの向上に努め、サステナビリティを意識した事業運営を進めてまいります。 金属化合物事業では、MLCC向けの需要拡大に沿って生産体制を確保するとともに、お客様と連携し一層のコストダウンを図ってまいります。 いずれの事業においても当社の販売は特定用途の需要に依存するところが大きく、中長期的に安定成長が見込まれるものの、大幅な技術革新により需要が大きく変化することも考えられます。このために新用途・新商品開発及び新規事業の創出が急務と考えております。社内の資源を活用するだけでなく、大学の研究機関との産学連携や外部研究機関・企業と積極的に提携し開発、創出のスピードを上げていく所存です。 以上のような戦略課題遂行のため、適切な人財の獲得と育成、個の力を活かす組織力を向上させて、着実かつ長期的な成長を目指してまいります。 (4) 経営目標 コンスタントな需要増加に支えられて、事業全体の市場規模は、年々拡大しております。 このような事業環境を活かし、新規坑井開発、送水・送ガス配管の新設・更新等の設備投資に、引き続き積極的に資金を投じてまいります。また、2026年~2028年の3年間で100億円超の既存設備投資に加えて、「ありたい姿」実現のため、100億円の戦略投資枠を設けます。 当連結会計年度以降の財務目標につきましては、中期計画の積極的投資継続を踏まえ、キャッシュ・フローをより重視したEBITDAを採用するとともに、資本効率の指標としてROE(自己資本利益率)を継続採用し、以下のとおり設定いたしました。 ・EBITDA額:70億円以上 ・ROE(自己資本利益率):中期目標として安定的に10%以上 当連結会計年度の達成状況は、以下のとおりであり、いずれの目標も達成いたしました。 ・EBITDA額:115.3億円 ・ROE(自己資本利益率):17.2% なお、当連結会計年度までの達成状況を勘案して、より高い目標に挑戦するため、翌連結会計年度以降のEBITDA目標を変更し、財務目標を以下のとおりといたしました。 ・EBITDA額:110億円以上 ・ROE(自己資本利益率):中期目標として安定的に10%以上
事業等のリスク1,204字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 事業の状況、経理の状況等に記載した事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループではリスクの早期発見及びその顕在化を未然に防止するため、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③ 企業統治に関するその他の事項 (内部統制の整備の状況)」に記載の「リスク管理体制」に基づき、リスク管理及び危機対応の体制を整備しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において、当社グループが判断したものであり、国内外の経済情勢等により影響を受ける可能性があり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。 リスク項目   リスクの内容   リスクへの対応策   影響度   蓋然性 景気変動   ・景気変動による需要環境変化に伴う販売数量及び販売価格の変動   ・市場動向の情報収集、分析、対応 ・変化に強い製品ポートフォリオの最適化   大   高 金融・為替情勢の変化   ・為替相場及び金利の大幅な変動   ・外貨建債権債務残高のバランス ・先物為替予約の実施によるヘッジ ・退職給付制度の確定拠出   中   高 顧客における需要動向   ・需要の大幅な変動   ・新商品の開発 ・新事業の創出   大   中 法規制の変更   ・法規制の改正による事業活動の制限 ・対応コストの増加 ・カーボンニュートラル   ・事前準備 ・技術力の向上 ・省エネルギー化   大   高 固定資産の価値下落   ・資産の将来収益性の低下   ・収益改善策の実施   大   中 気候変動等による災害、事故の発生     ・地震、台風、洪水等の自然災害による人的被害、生産設備被害、サプライチェーンの分断の発生 ・重篤な労働災害や重大な火災、爆発、漏洩事故等の発生   ・事業継続計画策定 ・設備の予防保全 ・安全安定生産の徹底   大   中 大規模な感染症の発生   ・大規模な感染症等による人的被害の発生   ・新型コロナウイルス等感染防止対策の徹底   大   高 重要な訴訟、 コンプライアンス   ・重要な訴訟等の提起 ・コンプライアンス違反の発生   ・法令を遵守した事業活動 ・行動原則の徹底   大   低 情報セキュリティ   ・サイバー攻撃、不正アクセスその他不測の事態による重要な業務の中断や機密データの漏洩等   ・情報セキュリティ対策の徹底、教育   大   中 (注)過去10年間の実績と将来のリスクを見たうえでリスクの影響度や蓋然性を当社グループ独自で判断しております。また、時期につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。
経営成績の分析 (MD&A)4,648字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度における当社グループを取り巻く環境は、我が国では景気の緩やかな回復基調が継続しているものの、中国経済の停滞や、世界的に広がりつつある地政学的リスクに加え、米国の通商政策を巡る不確実性や関税措置による貿易摩擦等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような状況のもと、当社グループは、積極的な国内外の販売活動を実施するとともに、安全安定生産強化と生産性向上に努めてまいりました。 この結果、売上高は前期比59億7千万円(17.9%)増の392億5千8百万円、損益面では、営業利益は同18億2千5百万円(23.8%)増の94億8千4百万円となりました。また、経常利益は同18億1千4百万円(24.4%)増の92億5千2百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同14億2千6百万円(28.1%)増の64億9千8百万円となりました。 セグメントの経営成績は、次のとおりであります。 [ヨウ素及び天然ガス事業] ヨウ素及び天然ガス事業では、ヨウ素製品の販売数量が増加したことに加え、ヨウ素の国際市況が引き続き堅調に推移したことにより、売上高は前期を上回りました。営業利益につきましては、上記売上高の増加要因等により、前期を上回りました。 この結果、売上高は前期比65億7千4百万円(23.4%)増の346億5千6百万円、営業利益は同17億1千9百万円(22.2%)増の94億6千5百万円となりました。 [金属化合物事業] 金属化合物事業では、主要製品である塩化ニッケルについて、販売数量は安定的に推移したものの、金属相場の下落の影響を受けて販売価格が前期を下回ったこと等により、売上高は前期を下回りました。損益面につきましては、上記売上高の減少要因はあるものの、各種改善効果等により、営業利益となりました。 この結果、売上高は前期比6億3百万円(11.6%)減の46億1百万円、営業利益は1千8百万円(前期は営業損失8千6百万円)となりました。 (単位:百万円) セグメントの名称   売上高   営業利益又は営業損失(△) 前連結 会計年度   当連結 会計年度   増減   増減率 %   前連結 会計年度   当連結 会計年度   増減   増減率 % ヨウ素及び天然ガス事業   28,082   34,656   6,574   23.4   7,746   9,465   1,719   22.2 金属化合物事業   5,205   4,601   △603   △11.6   △86   18   105   - 合計   33,287   39,258   5,970   17.9   7,659   9,484   1,825   23.8 ②財政状態の状況 (総資産) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して57億6千4百万円増加となりました。これは主に、有価証券が増加したこと等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して12億6千3百万円増加となりました。これは主に、買掛金及び未払金が増加したこと等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して45億円増加となりました。これは主に、利益剰余金が増加したこと等によるものであります。 前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   増減 (百万円) 総資産   45,251   51,015   5,764 負債   9,681   10,945   1,263 純資産   35,569   40,070   4,500 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ11億8千5百万円減少し、45億3百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動により得られた資金は、75億2千8百万円(前期は34億5千6百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益及び減価償却費の計上等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動により使用した資金は、66億9千2百万円(前期は17億8千万円)となりました。これは主に、ヨウ素及び天然ガス事業における安定した供給力の確保のための坑井の開発や生産設備の更新等に伴う支出、及び有価証券の取得に伴う支出等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動により使用した資金は、20億2千3百万円(前期は17億6千7百万円)となりました。これは主に、配当金の支払等によるものであります。 前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   増 減 (百万円) 営業活動によるキャッシュ・フロー   3,456   7,528   4,072 投資活動によるキャッシュ・フロー   △1,780   △6,692   △4,912 財務活動によるキャッシュ・フロー   △1,767   △2,023   △256 現金及び現金同等物の期末残高   5,688   4,503   △1,185 ④生産、受注及び販売の実績 イ.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前期比(%) ヨウ素及び天然ガス事業(百万円)   23,026   115.3 金属化合物事業(百万円)   4,195   84.4 合計(百万円)   27,222   109.1 ロ.受注実績 当社グループは、製品の性質上、需要予測による見込生産方式をとっており、受注生産は行っておりません。 ハ.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前期比(%) ヨウ素及び天然ガス事業(百万円)   34,656   123.4 金属化合物事業(百万円)   4,601   88.4 合計(百万円)   39,258   117.9 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) AGC株式会社   9,685   29.1   10,985   28.0 三菱商事株式会社   5,459   16.4   7,206   18.4 丸善薬品産業株式会社   -   -   4,494   11.5 JFEミネラル株式会社   4,677   14.1   4,003   10.2 (注) 前連結会計年度における総販売実績に占める丸善薬品産業株式会社の割合は10%未満であるため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、固定資産の減損会計、繰延税金資産の回収可能性の判断、退職給付に係る負債の検討等については、過去の実績や合理的な基準に基づいて実施しておりますが、見積りには不確実性があるため、実際の結果は、前提条件や事業環境の変化により見積りと将来の実績が異なる場合があります。会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 売上高は前期比59億7千万円(17.9%)増の392億5千8百万円、営業利益は同18億2千5百万円(23.8%)増の94億8千4百万円となり、業績は増収増益となりました。 売上高営業利益率につきましては前連結会計年度23.0%から当連結会計年度は24.2%となり、継続して上回る水準となりました。 ヨウ素及び天然ガス事業では、ヨウ素製品の販売数量が増加したことに加え、ヨウ素の国際市況が引き続き堅調に推移したことにより、増収増益となりました。金属化合物事業では、主要製品である塩化ニッケルについて、販売数量は安定的に推移したものの、金属相場の下落の影響を受けて販売価格が前連結会計年度を下回ったこと等により、減収となりました。損益面につきましては、上記売上高の減少要因があるものの、各種改善効果等により、営業利益となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、上記要因等により、前期比14億2千6百万円(28.1%)増の64億9千8百万円となりました。 財務目標のEBITDA額は、営業利益及び減価償却費の計上により、当連結会計年度は115.3億円となり、財務目標である70億円以上を達成いたしました。 ROE(自己資本利益率)については、親会社株主に帰属する当期純利益の増加に伴い前連結会計年度15.0%から2.2ポイント改善し、当連結会計年度は17.2%となりました。 設備投資の総額は33億2千9百万円であり、主にヨウ素及び天然ガス事業における安定した供給力の確保のための坑井の開発、社内業務システムの更新等であります。 なお、当連結会計年度の経営成績等は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 ③資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料等の仕入、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資及び修繕等によるものであります。 当社グループは、経済環境及び企業の実態に適した資本・負債構成を意識し、運転資金、設備投資等の必要資金を調達しており、所要資金は、自己資金のほか金融機関からの借入金により調達しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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