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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

田岡化学工業

TAOKA CHEMICAL COMPANY, LIMITED4113 · Standard · 化学

精密化学品と機能材の化学メーカー。農薬中間体や電子材料を供給し、接着剤や樹脂添加剤も展開。

概要

田岡化学工業は、1919年に創業した大阪市に本社を置く化学メーカーである。フェノール樹脂や接着剤向け樹脂を中心に、自動車・電子部品向けの高付加価値製品を強みとし、売上高約300億円、従業員482名の規模で、ニッチ分野での技術力を活かして堅調な収益を確保している。

三つの事業セグメントが収益を支える

当社グループの事業は、化学工業セグメント(精密化学品、機能材、樹脂添加剤)と化学分析受託事業に区分される。2026年3月期の連結売上高331億92百万円のうち、化学工業セグメントが326億32百万円(構成比98.3%)を占める。精密化学品事業は農薬中間体や樹脂原料を扱い、売上高165億35百万円(同49.8%)と最大の柱である。機能材事業はゴム薬品等で34億22百万円、樹脂添加剤事業は可塑剤等で126億76百万円を計上する。化学分析受託事業は土壌調査・石綿分析等を行い5億60百万円である。

海外子会社を含む7社のグループ体制

当社グループは、田岡化学工業および関係会社7社で構成される。海外では、シンガポールにタオカ ケミカル シンガポール プライベート リミテッド、中国に田岡化工材料(上海)有限公司、インドにタオカ ケミカル インド プライベート リミテッドを有する。また、合弁会社MTオプティクス株式会社(2022年設立)が含まれる。国内では、化学分析受託の株式会社田岡化学分析センター、播磨工場の運営等を担う田岡播磨ジェネラルサービス株式会社がグループ企業である。

原料費高騰の影響を受けるも安定収益

売上高は2013年3月期の172億円から順調に成長し、2022年3月期には324億円に達した。営業利益率は6%前後で推移しているが、2023年3月期は原料費高騰により純利益が3億円に落ち込んだ。2026年3月期は売上高331億92百万円、営業利益20億46百万円(営業利益率6.2%)、親会社株主帰属当期純利益15億33百万円と回復している。中期経営計画では連結売上高500億円、営業利益40億円、ROIC10%以上を目標に掲げる。

大阪に本社、播磨と淀川に主要生産拠点

本社は大阪市淀川区に所在する(登記上の本店所在地は淀川区西三国)。生産拠点は播磨工場(播磨地区・愛媛地区)と淀川工場の2か所。播磨工場では紙用加工樹脂や多目的プラントを備え、2017年と2022年に新工場が完成している。淀川工場には精密中間体マルチ工場があり、2005年に完成した。また、1992年に本社社屋(現事務研究棟)が完成し、2020年には営業本部および本社部門を大阪市淀川区新高に移転している。

業界の中での役割は化学業界のスペシャリティケミカルメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
332億円
営業利益
20億円
営業利益率
6.0%
純利益
15億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
化学工業326億円98.2%20億円6.1%
化学分析受託事業6億円1.8%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01農薬・電子材料・樹脂原料向け精密化学品主力

農薬中間体、電子材料、樹脂原料を製造。精密化学品分野の中核事業で、当社が日本国内で生産。

主な製品・サービス3
農薬中間体
農薬の製造に用いられる化学中間体。
電子材料
電子機器や半導体などに使用される化学材料。
樹脂原料
各種樹脂製品の原料となる化合物。

02接着剤・ゴム薬品・樹脂添加剤等の機能材準主力

接着剤、ゴム薬品、樹脂添加剤、加工樹脂、ワニス、可塑剤などを製造。タオカケミカルインドや田岡化工材料(上海)などの海外拠点を通じてグローバルに供給。

主な製品・サービス6
接着剤
各種素材の接着に使用される化学製品。
ゴム薬品
ゴムの加硫や物性改良に使われる添加剤。
樹脂添加剤
樹脂の加工性や耐久性を向上させる添加剤。
加工樹脂
加工された樹脂製品。
ワニス
塗料やコーティングに用いられる樹脂溶液。
可塑剤
樹脂に柔軟性を付与する添加剤。

03化学分析受託副次

各種化学分析の受託を子会社の株式会社田岡化学分析センターが担当。

製品と技術

農薬中間体と電子材料を中心とする精密化学品

精密化学品事業は、農薬中間体と電子材料、樹脂原料を主要製品とする。農薬中間体は殺虫剤・除草剤などの有効成分を合成するための重要中間体であり、当社の有機合成技術が活かされている。電子材料は半導体やディスプレイ向けの高純度薬品で、自動車電動化に伴う需要拡大に対応している。樹脂原料はフェノール樹脂やエポキシ樹脂の原料であり、2026年3月期の同事業売上高は165億35百万円と全社の約半分を占める。

接着剤とゴム薬品からなる機能材

機能材事業は、接着剤とゴム薬品を柱とする。接着剤は瞬間接着剤やゴム用粘着剤を1959年から製造しており、自動車・電子部品の組み立て工程で使用される。ゴム薬品は加硫促進剤や老化防止剤などで、タイヤや工業用ゴム製品の性能向上に寄与する。同事業の売上高は34億22百万円で、全社の10.3%を占める。接着剤分野では長年の実績があり、ニッチな用途で高いシェアを持つ。

可塑剤と加工樹脂を軸とする樹脂添加剤

樹脂添加剤事業は、加工樹脂、ワニス、可塑剤、その他工業薬品を提供する。可塑剤は塩化ビニル樹脂などに柔軟性を与える添加剤で、バイオマス可塑剤の開発も進めている。加工樹脂は紙や繊維の表面処理に用いられる。2026年3月期の同事業売上高は126億76百万円であり、精密化学品に次ぐ第2の事業である。サステナビリティ製品として生分解性可塑剤の開発にも取り組んでいる。

化学分析受託事業で培う分析技術

株式会社田岡化学分析センターが担う化学分析受託事業は、土壌調査や石綿分析など各種化学分析を請け負う。1977年の設立以来、環境分析や材料分析の分野で実績を積んできた。2026年3月期の売上高は5億60百万円と小規模だが、グループ内の品質管理や研究開発にも貢献している。同事業は受注生産であり、受注高は前年比7.2%減の5億58百万円、受注残高は25百万円であった。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

機能化学品のニッチリーダー、安定収益

田岡化学工業は化学業界において、電子材料や樹脂添加剤などの機能化学品に特化したスペシャリティケミカルメーカーである。同業のクラレや東洋紡は汎用樹脂や繊維など大規模事業を有するが、当社は特定用途向けの高付加価値品に強み。売上高約300億円と小規模だが、営業利益率6%超と安定した収益を確保。国内需要に加え、海外販売も展開。

強み

  • 電子材料向けなどで高いシェアを持ち、代替困難な製品を供給。
  • 営業利益率6%前後を維持し、変動の少ない事業構造。
  • 売上高が285億→299億→332億と順調に拡大。
  • 大手電機メーカーなどと長期取引を構築し、安定受注を確保。

課題

  • 売上高300億円程度で、研究開発投資やコスト競争で劣る。
  • 電子材料の需要変動に影響を受けやすく、分散が必要。
  • 低コストの海外メーカーに対し、価格面で厳しい場合がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が田岡化学工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
14367広栄化学125億円
27940ウェーブロックホールディングス118億円29.6倍
34031片倉コープアグリ116億円
44113田岡化学工業115億円7.4倍
54235ウルトラファブリックス・ホールディングス115億円17.2倍
64234サンエー化研115億円10.2倍
74248竹本容器111億円12.4倍
84237フジプレアム107億円
94222児玉化学工業105億円0.4倍
104629大伸化学101億円11.3倍
114960ケミプロ化成101億円33.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

染料商から合成染料メーカーへ転身した創業期

1919年4月、田岡商店として創業。当初は染料を扱う商業主体であったが、1922年11月に合成染料の製造に着手し、製造業へと舵を切る。1934年10月には田岡染料製造株式会社を設立し、法人組織となった。1939年2月には第二工場を新設して生産能力を拡大した(同工場は2010年3月に閉鎖・用地売却)。

戦時統制下での商号変更と戦後の復帰

1944年11月、戦時体制下で田岡合成工業株式会社に商号を変更したが、終戦後の1946年12月には再び田岡染料製造株式会社に商号を復帰させた。1949年12月、大阪証券取引所に株式を上場し、資本市場からの資金調達が可能となった。1955年5月には住友化学工業(現住友化学)が資本参加し、大手化学企業との関係を構築した。

接着剤とゴム薬品への進出で事業領域拡大

1959年11月、合成ゴム用増粘剤(ゴム用粘着剤)の製造を開始し、機能材分野に参入。1961年7月には瞬間接着剤の製造を開始し、接着剤事業を本格化させた。1972年1月、田岡化学工業株式会社に商号を変更し、現在の社名となる。1977年8月には株式会社田岡化学分析センターを設立し、化学分析受託事業を開始した。

中国進出と三建化工との合併による規模拡大

1994年4月、中華人民共和国に合弁会社 田岡化学(天津)有限公司を設立(2005年出資持分譲渡)。1999年8月にも杭州国岡化工有限公司を設立(2008年譲渡)。2000年10月には三建化工株式会社と合併し、播磨工場(播磨地区・愛媛地区)を取得。これにより生産能力と製品ラインアップが大幅に拡充された。2002年8月には田岡(天津)有機化学有限公司を設立(2014年清算)した。

播磨・淀川工場の増強と新たな海外拠点

2004年12月、播磨工場(播磨地区)に紙用加工樹脂工場を新設。2005年12月には淀川工場に精密中間体マルチ工場が完成。2017年7月には播磨工場に新多目的工場を、2022年3月には新多目的プラント(N-2)を完成させ、生産設備を継続的に強化した。海外では2013年1月にシンガポールにタオカ ケミカル シンガポールを設立、2019年10月には中国に田岡化工材料(上海)有限公司を設立している。

上場市場の移行と合弁事業への挑戦

2013年7月、大阪証券取引所の東京証券取引所への統合に伴い、東証に上場。2022年4月の市場区分見直しにより、市場第二部からスタンダード市場へ移行した。2022年10月には合弁会社MTオプティクス株式会社を設立し、光学分野への事業拡大を図っている。また、2020年9月には営業本部および本社部門を現在地に移転し、本社機能を集約した。

年表32件を開く

1910年代

  • 1919年4月創業田岡商店を創業

1920年代

  • 1922年11月合成染料の製造に着手

1930年代

  • 1934年10月創業田岡染料製造株式会社を設立
  • 1939年2月第二工場を新設(2010年3月閉鎖、用地を売却)

1940年代

  • 1944年11月田岡合成工業株式会社に商号を変更
  • 1946年12月田岡染料製造株式会社に商号を復帰
  • 1949年12月上場大阪証券取引所に株式を上場

1950年代

  • 1955年5月住友化学工業株式会社(現 住友化学株式会社)が資本参加
  • 1959年11月合成ゴム用増粘剤(ゴム用粘着剤)の製造を開始

1960年代

  • 1961年7月瞬間接着剤の製造を開始

1970年代

  • 1972年1月田岡化学工業株式会社に商号を変更
  • 1977年8月創業株式会社田岡化学分析センターを設立
  • 1978年11月創業豊中包装株式会社を設立(2004年全株式譲渡)

1980年代

  • 1986年4月東京営業所(現 営業本部東京支店)を開設

1990年代

  • 1992年5月本社社屋の完成(現 事務研究棟)
  • 1994年4月中華人民共和国に合弁会社 田岡化学(天津)有限公司を設立(2005年5月出資持分を譲渡)
  • 1997年8月多目的合成工場の完成
  • 1999年8月中華人民共和国に合弁会社 杭州国岡化工有限公司を設立(2008年10月出資持分を譲渡)

2000年代

  • 2000年10月M&A三建化工株式会社と合併(播磨工場(現 播磨工場(播磨地区))および愛媛工場(現 播磨工場(愛媛地区))を設置)
  • 2002年8月創業中華人民共和国に田岡(天津)有機化学有限公司を設立(2014年1月清算)
  • 2004年12月播磨工場(播磨地区)紙用加工樹脂の工場新設
  • 2005年12月淀川工場 精密中間体マルチ工場の完成

2010年代

  • 2010年6月播磨工場(播磨地区)新事務棟社屋の完成
  • 2013年1月創業シンガポール共和国にタオカ ケミカル シンガポール プライベート リミテッドを設立
  • 2013年2月創業田岡播磨ジェネラルサービス株式会社を設立
  • 2013年7月上場大阪証券取引所の現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所に株式を上場
  • 2017年7月播磨工場(播磨地区)新多目的工場の完成
  • 2019年10月創業中華人民共和国に田岡化工材料(上海)有限公司を設立

2020年代

  • 2020年9月営業本部および本社部門を大阪市淀川区新高に移転、本社とする
  • 2022年3月播磨工場(播磨地区)新多目的プラント(N-2)の完成
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行
  • 2022年10月合弁会社MTオプティクス株式会社を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで400億円
  • ROIC2027年度まで10%以上
  • 定常投資2027年度まで3か年累計100億円
  • 戦略投資2027年度まで60億円
  • 新製品売上高率2027年度まで20%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    収益力の向上

    新規開発品目の導入と低採算品目の損益改善対策を実行し、全事業部門での収益力を総合的に高める。

  2. 02

    生産体制の拡充

    新製品の早期導入に向けたプラント再編、工場自動化の推進、生産終了工場跡地の活用により、効率的で拡張性のある生産体制を構築する。

  3. 03

    研究開発の強化

    新製品売上高率20%を目標に、効率的な研究開発体制を構築し、持続的成長のための総合力を強化する。

  4. 04

    DX推進とMI活用

    マテリアルズインフォマティクス導入による研究開発の効率化・高速化、設備保全への活用、原料購買のビッグデータ分析を推進する。

  5. 05

    従業員エンゲージメント向上

    働きやすい職場風土の醸成、自己成長支援、多様性の尊重、健康経営推進により、従業員のエンゲージメントを高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で482人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は714万円で、9期前と比べて+2.6%平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は14.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月383
2018年3月393
2019年3月69640.114.7409
2020年3月70440.415.0418
2021年3月70340.414.9425
2022年3月72040.815.0444
2023年3月68940.614.7458
2024年3月66240.715.1458
2025年3月68740.914.7467407
2026年3月71440.814.3482415

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率60.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)81.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
播磨工場(播磨地区) — 兵庫県加古郡播磨町7,502百万円
化学工業
淀川工場 — 大阪市淀川区3,750百万円
化学工業
本社 *4(大阪市淀川区)*3603百万円
化学工業
研究所 — 大阪市淀川区254百万円
化学工業
タオカ ケミカル インド プライベート リミテッド — インド共和国チェンナイ市141百万円
化学工業
株式会社田岡化学分析センター — 大阪市淀川区、兵庫県加古郡播磨町97百万円
化学分析 受託事業
播磨工場(愛媛地区) — 愛媛県新居浜市66百万円
化学工業
営業本部東京支店(東京都中央区)*31百万円
化学工業
田岡化工材料(上海)有限公司(中華人民共和国上海市)*30百万円
化学工業
主な関係会社
  • 国内
    住友化学株式会社(注2)
    東京都中央区
    議決権50.6%
  • 国内
    株式会社田岡化学分析センター
    大阪市淀川区
    議決権100.0%
  • 海外
    タオカ ケミカル インド プライベート リミテッド(注3)
    インド共和国 チェンナイ市
    議決権100.0%
  • 国内
    田岡化工材料(上海)有限公司(注3)
    中華人民共和国 上海市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は332億円営業利益20億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.0%、利益が+5.3%。

売上高
+11.0%
332億円
営業利益
+5.3%
20億円
純利益
+0.0%
15億円
営業利益率
6.0%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高350億円332億円
営業利益3億円20億円
純利益3億円15億円
1株あたり配当¥6¥6

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は77億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+4.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q73−1
2024年1Q7400.00
2024年2Q7468.15
2024年3Q6723.01
2024年4Q702
2025年2Q15196.06
2025年4Q148106.89
2026年2Q177147.911
2026年4Q15563.94
2027年1Q7711.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は172億円から332億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は6.0%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
シンガポール共和国にタオカ ケミカル シンガポール プライベート リミテッドを設立
2013年3月17260
2014年3月17952
2015年3月198103
2016年3月2091811
播磨工場(播磨地区)新多目的工場の完成
2017年3月2101813
2018年3月2182114
中華人民共和国に田岡化工材料(上海)有限公司を設立
2019年3月2452618
2020年3月2572719
2021年3月3214126
播磨工場(播磨地区)新多目的プラント(N-2)の完成
2022年3月3242821
2023年3月30253
2024年3月285118
2025年3月29919206.415
2026年3月33220216.015

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高332億円のうち、営業利益として残るのは20億円6.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は15億円、売上の4.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.5%274億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.1%37億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.0%20億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
17.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.3pt
6.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.9pt
4.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.2pt
8.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが21億円、投資CFが−9億円で、差し引きのフリーCFは12億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は29億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月14−10−343
2014年3月24−20−641
2015年3月6−116−53
2016年3月24−9−15153
2017年3月19−12−773
2018年3月31−366−54
2019年3月36−13−142313
2020年3月28−16−71219
2021年3月52−21−73143
2022年3月−13−21−3−347
2023年3月15−4330−289
2024年3月36−11−242510
2025年3月44−14−103030
2026年3月21−9−121229

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は309億円。このうち返さなくてよい自己資本が196億円で、自己資本比率は63.2%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1656310237.9
2014年3月162649839.2
2015年3月1796411536.1
2016年3月1807310740.6
2017年3月182859746.9
2018年3月2119811346.4
2019年3月22811411450.0
2020年3月24513011553.0
2021年3月28015212854.5
2022年3月32416715751.7
2023年3月31116614553.3
2024年3月29717212557.9
2025年3月30418511960.8
2026年3月30919611463.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
14億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
166億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
52億円
在庫として抱えている分
負債合計
114億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中22位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中200位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.1%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.0%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.2%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
11.0%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.8%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥793で、1年前と比べて-40.0%過去52週の値幅のなかでは15%の位置にある。

¥793-0.9%1ヶ月+13.0%1年-40.0%時価総額115億円
過去52週の値幅
安値¥664高値¥1,547

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.4倍
PER (会社予想)45.4倍
PBR0.58倍
配当利回り0.76%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月6日に743円まで上昇後、8月に入ってから調整し、直近の8月12日時点で735円と25日移動平均線749.28円を下回っています。8月3日に717円まで下落し、その後は横ばい圏で推移しています。年初来高値1,547円からは約52%下落し、52週安値664円からは約10.7%の水準です。出来高は直近で16,700株と低水準に落ち着いており、売り圧力は一服感があります。RSIは27.55と売られ過ぎ圏で、反発の可能性があります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

実績PERは6.87倍、予想PERは42.1倍と乖離が大きいが、直近の業績好調を反映して実績ベースでは極めて割安。PBRは0.54倍と平均1.43倍を大きく下回り、資産価値に対して過小評価されている。ROEは8.1%と平均並みで、配当利回りは0.82%と低いが、配当性向は37.4%と安定している。業界平均と比較して株価が低位であり、割安と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.4倍17.8倍
PER (予想)45.4倍
PBR0.58倍1.41倍
ROE8.1%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、原材料費の高騰や需要変動の中で収益が安定するかどうかです。強気派は、自動車の軽量化・電動化という長期的なトレンドを追い風に、高付加価値製品の需要が伸びると見ています。さらに、PBRが0.54倍と割安であり、PERも6.8倍と低いため、株価に割安感があると指摘します。一方、弱気派は、直近の売上高は増加したものの営業利益率が6.35%から6.02%へ微減しており、原材料コストの上昇が利益を圧迫していると懸念しています。また、1年間で株価が46.7%下落しており、市場の期待が低いことを反映しています。

プラスに働く材料7
  • 自動車需要の成長

    軽量化や電動化により、高機能樹脂の需要は中長期的に拡大が見込まれます。

  • 割安な評価

    PBRが0.54倍と解散価値以下で、PERも6.8倍と低水準です。

  • 安定した利益

    過去3期、営業利益率が6%前後を維持しており、収益の安定性があります。

  • 営業利益20億円と増益、売上332億円で過去最高決算発表後影響

    営業利益は前期19億円から1億円増。売上高は299億から332億円へ11%増。

  • PBR0.54倍と純資産の半分以下で割安不定影響

    時価総額105億円÷PBR0.5362倍で純資産約196億円。解散価値に対し割安。

  • 実績PER6.79倍と低バリュエーション通年影響

    株価727円、時価総額105億円。2026/3期純利益15億円に基づくPERは6.79倍。

  • ROE8.1%で資本収益性は安定継続影響

    ROE8.1%。PBR0.54倍と組み合わせると割安感が強い。

マイナスに働く材料7
  • 原材料高騰の影響

    原料価格の上昇が利益率を圧迫し、2025年3月期の利益率は前年から低下しました。

  • 株価の下落

    過去1年で株価が約47%下落しており、悪材料が織り込まれつつあります。

  • 需要の減少リスク

    自動車生産の変動やEVシフトにより、特定樹脂の需要が減る可能性があります。

  • 来期予想PER41.7倍、純利益が約2.5億円へ急減決算発表後影響

    時価総額105億円÷予想PER41.7倍で来期純利益約2.5億円。前期15億円から大幅減益。

  • 株価が1年で46.69%下落し悪材料先行不定影響

    1年前からほぼ半値。予想PERの悪化を先取りした下落が続く。

  • 売上高11%増に対し営業利益の伸びは5%通年影響

    2026/3期営業利益20億円、前期19億円。増収効果が利益に反映されにくい。

  • 配当利回り0.83%と株主還元は手薄継続影響

    配当利回り0.83%。下落時の下支えが乏しい。

次の決算で確かめる点
原材料価格の推移
収益性に直接影響するため、コスト動向を監視します。
自動車向け売上高
主要用途である自動車向けの需要動向を把握します。
営業利益率
原材料高騰の中でも利益率を維持できるかが焦点です。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり6で、前期から+16.1%いまの株価に対する利回りは0.76%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥6
1株あたり
配当利回り
0.76%
いまの株価に対して
配当性向
37.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1011.2
2018年3月9−10.014.4
2019年3月20122.215.6
2020年3月2420.018.1
2021年3月2816.717.8
2022年3月3628.625.7
2023年3月27−25.0176.6
2024年3月18−33.337.4
2025年3月3172.233.7
2026年3月3616.137.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥6

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,432人。区分でいちばん多いのは事業法人53.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.1%を占め、残る44.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人53.854.358.357.652.853.1
個人・その他24.329.433.131.028.430.7
外国法人5.44.85.47.112.111.0
証券会社3.22.20.42.32.73.1
金融機関13.39.22.72.04.02.0
自己株式0.80.80.80.80.80.8
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01住友化学株式会社50.19
02MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)2.58
03NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE U.S. TAX EXEMPTED PENSION FUNDS SEC LENDING (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.54
04田岡従業員持株会1.14
05楽天証券株式会社共有口1.12
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.10
07増谷 行紀1.00
08RE FUND 107-CLIENT AC (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.84
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505225 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.71
10JPモルガン証券株式会社0.71

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+8392%、1株純資産は14期で+213%。直近期のROEは8.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月14360.3142.598.2
2014年3月822,2133.812.341.3
2015年3月1132,2465.112.231.3
2016年3月3872,55016.14.213.0
2017年3月4402,97315.93.811.2
2018年3月9568514.96.514.4
2019年3月12779617.17.115.6
2020年3月13290515.69.918.1
2021年3月1831,06318.514.817.8
2022年3月1441,16912.97.725.7
2023年3月221,1561.937.2176.6
2024年3月571,2014.914.037.4
2025年3月1031,2918.311.433.7
2026年3月1071,3648.18.637.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額172百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
岩崎明取締役 社長(代表取締役)61
松尾俊二常務取締役 営業本部長、営業本部東京支店長61
伊美勝治常務取締役 技術本部長、研究所統括63
伊瀨基之常務取締役 生産本部長、生産本部淀川工場長64
岡嶋謙取締役 総務人事室長、内部統制・監査部統括61
福田加奈子取締役61
田辺陽取締役71
乾禄治取締役(監査等委員)63
小西弘之取締役(監査等委員)73
藤咲雄司取締役(監査等委員)75
矢倉昌子取締役(監査等委員)66
堀内真二常務取締役 事業支援室長56
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
吉野泰雄取締役55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)71111712818
社外取締役4260267
取締役(社内)1181818

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容308字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社および関係会社7社で構成され、その主な事業内容と当社および主な関係会社は次のとおりです。 セグメント   事業   事業内容   当社および主な関係会社 化学工業   精密化学品   農薬中間体    当社 電子材料 樹脂原料 機能材   接着剤    当社 ゴム薬品    タオカ  ケミカル  インド  プライベート  リミテッド 田岡化工材料(上海)有限公司 樹脂添加剤   加工樹脂    当社 田岡化工材料(上海)有限公司 ワニス 可塑剤 その他工業薬品 化学分析受託事業   各種化学分析の受託    株式会社田岡化学分析センター 事業の系統図は次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題2,422字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。なお、業績の見通し等の将来に関する記述は、当社が現時点で入手している情報や合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により、大きく異なる可能性があります。 (1)  経営理念 「田岡化学は、化学技術を基盤として時代が求める新たな価値を創造し、生み出された化学製品を社会に供給することで、快適で豊かな暮らしの実現と社会の持続的な発展に貢献します。」 (2)  経営環境 当連結会計年度の世界経済は、米国の不透明な通商政策に対する懸念が見られたものの、世界的な生成AI関連需要の拡大に伴う活発な設備投資が経済をけん引しました。一方で地政学リスクの長期化や中国の景気減速、欧米での金融政策の先行き不透明感等から、国や地域により景況感にばらつきが見られる動きとなりました。国内においては、賃上げの浸透や設備投資の回復が日本経済を下支えした一方で、輸出の混乱や、円安等による物価上昇により、景気は総じて緩やかな回復基調に留まりました。 このような状況のなか、当社は2025年度より新中期経営計画(TCG as one 2027)の取り組みを推進しておりますが、年度後半からの樹脂原料の販売減少を受け、前年度対比では増収増益となったものの、当初予想と比べ、減収減益となりました。 (3)  中期経営計画 中期経営計画については当社のホームページ(https://www.taoka-chem.co.jp/ir/midplan.html)にも詳しく記載していますのでご参照ください。 (中長期ビジョン) 田岡化学グループは、2025 年度を初年度とした中期経営計画 「TCG as one 2027(Taoka Chemical Group as one 2027) 」を策定いたしました。 当社グループは、本中期経営計画において中長期で当社グループが目指すべき姿を定め、中期経営計画の実現を通じて、グループ一丸となって事業規模の拡大を図り、企業価値の向上を目指してまいります。 当社グループは、長年培ってきた有機合成技術を基に、暮らしと環境のイノベーションに貢献することを会社の使命とし、中長期ビジョンを連結売上高500億円、営業利益40億円、ROIC(投下資本利益率)10%以上としております。 (中期経営計画スローガン) ”TCG as one 2027”(TCGはTaoka Chemical Group の略) 「田岡化学グループ」が一丸となって中長期ビジョンの実現に向けて中期経営計画を推進していきます。 (経営指標:KPI Key Performance Indicator) 経営指標は、売上高目標を400億円、ROIC10%以上、定常投資として3か年累計で100億円、さらに戦略投資として60億円を計上し、新製品売上高率は20%を目標とします。 これらのうちROICと戦略投資を経営課題としています。 (経営課題) ・ROIC 既存事業の深耕、新規開発品の早期上市、新規事業の開拓、海外事業の拡大等、全事業部門での収益向上に取組みます。 ・戦略投資 既存プラントの縮小・撤退を含めた再構築とともに、効率化を追求して生産数量の最大化を図る一方で、成長投資としてマルチプラントの新設を計画します。 (基本戦略) コンプライアンスの徹底と安全・安定操業継続を最優先したうえで、以下の基本戦略を設定します。 ①収益力の向上 ・新規開発品目の導入と低採算品目の損益改善対策の実行による総合的な収益力の向上の達成 ②生産体制の拡充 ・新製品の早期導入に向けたプラント再編計画 ・将来の人員不足に備えた工場自動化の推進 ・生産終了工場跡地の活用 ③研究開発の強化 ・新製品売上高率20% ・効率的な研究開発体制の構築 ・持続的成長の為の研究開発における総合力の強化 ④DX推進 ・マテリアルズインフォマティクスの導入による研究開発の効率化、高速化 ・設備、保全管理への活用 ・原料購買関連のビッグデータ活用 ⑤従業員エンゲージメントの向上 ・働きやすい職場風土の醸成 ・自ら学び自ら成長する社員のキャリアを支援 ・多様な価値観を認め合い創造性を発揮 ・健康経営の推進 ⑥サステナビリティ製品の開発 ・生分解性・バイオマス可塑剤の開発 ・プラスチックリサイクル活用研究(光学樹脂レンズ廃材の再利用等) ・高機能絶縁材料の開発(電動車用) (4)2025年度見通しの振り返り 2025年度は、下半期から樹脂原料の出荷が減少し、売上高及び利益面において、残念ながら当初想定の見通しを達成することはできませんでした。 (5)2026年度の見通し 2026年度の当社グループの業績は、農薬中間体の販売増による増収が見込まれる一方で、樹脂原料における2025年度後半からの出荷の減少により、2026年度は大幅な減益の見込みです。昨今の中東情勢の混乱も踏まえ、当社は以下のとおり取り組みを進めてまいります。 ・新規開発品・受託製品の早期導入を促進し、工場の稼働率向上を図ります。 ・原料価格が大幅に上昇するとともに供給制限をも強いられる中、顧客需要への影響を最小限に抑制する最適生産の維持に努めます。 ・原燃料価格に応じ、タイムリーな販売価格への反映に努めます。 当社グループは、引き続き中期経営計画「TCG as one 2027」の下、収益構造の底上げを追求し、全ての事業においてのROIC・営業利益率の改善を目指し、企業価値の持続的向上に取組んでまいります。 なお、業績予想は現時点で入手可能な情報に基づいていますが、実際の業績は今後様々な要因により大きく異なる可能性があります。
事業等のリスク2,941字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。ただし、投資家の判断に影響を及ぼす可能性のあるリスクは、これらに限定されるものではありません。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 当社グループではこのようなリスクを最小化するとともに、これらのリスクを機会として活かすためのリスク管理体制の整備・充実に努めています。詳細は「第4  提出会社の状況  4  コーポレート・ガバナンスの状況等  (1)コーポレート・ガバナンスの概要  ③企業統治に関するその他の事項  (ロ)当社および当社グループ会社の損失の危険の管理に関する規程その他の体制」に記載しています。 (経営戦略に関わるリスク) (1) 特定の取引先等への高い依存度に対するリスク 当社グループの売上高のうち、一部の取引先に対しての依存度が高く、それらの会社とは、納入数量、価格等に関する長期納入契約等は結んでいません。取引先の製法転換等による製品の需要減退が発生した場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 なお、2025年度後半より樹脂原料の販売が減少しております。具体的対策としては、生産品目の高付加価値新製品へのスムーズなシフト、生産性向上や製法の変更等、更なる合理化による徹底的なコスト競争力の強化、顧客需要に対応した各機動工場の最適生産体制を構築していきます。 (2) 原材料の価格の変動や調達によるリスク 当社グループは、原油・ナフサ価格に連動する石油化学製品のほか数多くの原料を国内外から直接または間接的に調達しています。原油価格の高騰や異常気象、感染症のまん延等、予測困難な問題によりさらなる原材料価格の上昇および調達が困難となった場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 足元ではイラン情勢を中心とした国際的な混乱により、将来の不確実性が高まっており、原料価格が高騰しております。タイムリーに製品価格へ転嫁するように努力しておりますが、影響を完全に回避するものではありません。 (3) 国内および海外市場での需要変動によるリスク 当社グループは、直接的または間接的に製品を国内外に供給しているため、日本国内やアジアをはじめとする主要市場の景気動向から影響を受け、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) 為替相場の変動によるリスク 当社グループは、原材料の調達、製品販売における外貨建て取引等を行っており、為替リスクが存在します。当社は、海外からの原材料の調達が海外への製品販売を上回っているため、外国通貨に対して、円安になると当社に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、当社では、外貨建て営業債権の一部は日本円に両替せず、外貨建て営業債務の支払いに充当していますが、為替リスクをすべて回避できる保証はありません。 また、海外の関係会社の経営成績は、連結財務諸表作成のために円換算しています。換算時の為替レートにより、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。その場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 研究開発におけるリスク 当社グループの研究開発は、中長期的な視点も織り込んで取り組んでいます。その範囲は既存製品群の改良研究から新規分野における研究まで多方面にわたっていますが、研究開発という性格上、開発のスピードやタイミング、競争相手の存在等からの影響も受けるため、必ずしもその成果が直接的に経営成績へ反映されない場合があります。なお、具体的な研究開発活動は「第2  事業の状況  6研究開発活動」をご覧ください。 (事業継続に関わるリスク) (1) 事故・災害のリスク 当社グループは、生産設備における定期検査、要員の教育、防災訓練等、適宜実施していますが、工場における火災等の事故や停電、地震、洪水等が生産活動へ影響することを完全に排除できる保証はありません。 (2) 製品の品質 当社グループは、世界的に認められている厳格な品質管理基準に従って、各種製品を製造していますが、すべての製品について予期し得ない重大な品質問題が発生しないという保証はありません。製造物責任賠償については、PL保険に加入し、万一の事故に備えていますが、賠償額が保険の補償範囲を超える大規模な製造物責任につながるような品質問題が発生した場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 知的財産権 当社グループは、他社と差別化できる技術とノウハウを蓄積し事業の競争力を強化してきましたが、当社グループ独自の技術・製品とノウハウの一部は、厳正な管理を行っているものの、第三者が類似製品を製造することを効果的に防止できない可能性があります。また、将来、知的財産に係る紛争が生じ、当社グループに不利な判断がなされる可能性があります。 (4) 海外生産拠点における事業展開に関するリスク 当社グループは、海外に生産拠点や販売拠点を有し活動していますが、進出先において、予期しない法律または規制・制度等の変更、当社グループにとって不利な政治的または経済的要因、テロ、戦争その他の要因による社会的混乱等の発生により財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 訴訟 当社グループは、国内および海外事業に関連して、訴訟、係争、その他の法律的手続きの対象となるリスクがあり、将来重要な訴訟等が提起された場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6) 工場立地上のリスク 当社グループの工場を取り巻く立地環境は、結果的に市街地となっています。騒音、臭気問題等に対して対策は取っているものの、それらに対するクレームや住民による反会社運動、係争事件への発展による賠償義務等予期できないリスクが存在し、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性は否定できません。 (7) コンピューターシステムのリスク 当社グループは、会社運営の全般に亘ってコンピューターによる業務処理を実施しており、地震・火災等の災害によるハードウェアやネットワークの損傷、ならびに外部からのコンピューターウイルス攻撃やハッキングによるシステムトラブルやデータ破壊に対して、外部との接続制限、侵入防止、マルウエア感染防止、バックアップの確保、従業員の教育などの各種対策を取っています。しかしシステムトラブル、データ破壊、更には情報の盗難・漏洩等を完全に防げる保証はありません。
経営成績の分析 (MD&A)6,076字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)  経営成績等の状況 ①  経営成績の状況 当連結会計年度の世界経済は、米国の不透明な通商政策に対する懸念が見られたものの、世界的な生成AI関連需要の拡大に伴う活発な設備投資が経済をけん引しました。一方で地政学リスクの長期化や中国の景気減速、欧米での金融政策の先行き不透明感等から、国や地域により景況感にばらつきが見られる動きとなりました。国内においては、賃上げの浸透や設備投資の回復が日本経済を下支えした一方で、米国通商政策による輸出の混乱や、円安等による物価上昇により、景気は総じて緩やかな回復基調に留まりました。 当連結会計年度の当社グループの売上高は、樹脂原料の出荷増加が寄与し331億92百万円(前連結会計年度比32億62百万円、10.9%増)となりました。損益面におきましては、営業利益は20億46百万円(同1億59百万円、8.4%増)、経常利益は20億96百万円(同1億32百万円、6.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は15億33百万円(同55百万円、3.7%増)となりました。 セグメント別の売上高の概況 区    分   前連結会計年度   当連結会計年度   増  減 金額   構成比   金額   構成比   金額   増減率 百万円   %   百万円   %   百万円   % 精密化学品事業   13,233   44.2   16,535   49.8   3,302   25.0 機能材事業   3,476   11.6   3,422   10.3   △54   △1.6 樹脂添加剤事業   12,603   42.1   12,676   38.2   72   0.6 化学工業セグメント   29,312   97.9   32,632   98.3   3,320   11.3 化学分析受託事業   618   2.1   560   1.7   △59   △9.5 合  計   29,930   100.0   33,192   100.0   3,262   10.9 <化学工業セグメント> 当セグメントの売上高は、326億32百万円となり、前連結会計年度と比べて33億20百万円の増収となりました。 (精密化学品事業) 医農薬中間体の販売は減少しましたが、樹脂原料の販売の増加により、売上高は165億35百万円となり、前連結会計年度と比べて33億2百万円の増収となりました。 (機能材事業) ゴム薬品の販売の減少により、売上高は34億22百万円となり、前連結会計年度と比べて54百万円の減収となりました。 (樹脂添加剤事業) 可塑剤の販売が増加したため、売上高は126億76百万円となり、前連結会計年度と比べて72百万円の増収となりました。 <化学分析受託事業セグメント> 当セグメントの売上高は、土壌調査や石綿分析などで減少したため、5億60百万円となり、前連結会計年度と比べて59百万円の減収となりました。 ②  財政状態の状況 (資産) 流動資産は、売掛金や商品及び製品の増加等により、前連結会計年度末と比べて11億34百万円増加し、173億60百万円となりました。 固定資産は、前連結会計年度末と比べて6億14百万円減少し、135億67百万円となりました。 この結果、当連結会計年度末の総資産額は309億28百万円となり、前連結会計年度末と比べて5億20百万円の増加となりました。 (負債) 流動負債は、買掛金等の増加により、前連結会計年度末と比べて3億52百万円増加し、86億34百万円となりました。 固定負債は、長期借入金の減少により、前連結会計年度末と比べて8億82百万円減少し、27億44百万円となりました。 この結果、当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比べて5億30百万円減少し、113億78百万円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産額は、前連結会計年度末と比べて10億51百万円増加し、195億50百万円となりました。 ③  キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、資金という)は、前連結会計年度に比べて45百万円減少し、29億37百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益20億60百万円、減価償却費18億21百万円でしたが、棚卸資産の増加5億87百万円や法人税等の支払額6億19百万円などにより20億59百万円の収入(前連結会計年度は43億71百万円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、9億25百万円の支出(前連結会計年度は14億18百万円の支出)となりました。主なものは、有形固定資産取得による支出9億18百万円です。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、12億19百万円の支出(前連結会計年度は9億97百万円の支出)となりました。主なものは、長期借入金の返済による支出6億20百万円、配当金の支払額5億73百万円等です。 ④  生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   前連結会計年度   当連結会計年度   増減率 金額(百万円)   金額(百万円)   (%) 精密化学品事業   11,108   11,553   4.0 機能材事業   2,748   2,809   2.2 樹脂添加剤事業   9,362   10,150   8.4 化学工業セグメント   23,219   24,512   5.6 化学分析受託事業   -   -   - 合  計   23,219   24,512   5.6 (注) 1  金額は、販売価格で表示しています。 2  セグメント間の取引については、相殺消去しています。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。なお、化学工業セグメントは、受注生産は行っていません。 セグメントの名称   前連結会計年度   当連結会計年度   増減率 金額(百万円)   金額(百万円)   (%) 化学分析受託事業 受注高   601   558   △7.2 受注残高   27   25   △7.2 (注) 1  セグメント間の取引については、相殺消去しています。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   前連結会計年度   当連結会計年度   増  減 金額(百万円)   構成比(%)   金額(百万円)   構成比(%)   金額(百万円)   増減率(%) 精密化学品事業   13,233   44.2   16,535   49.8   3,302   25.0 機能材事業   3,476   11.6   3,422   10.3   △54   △1.6 樹脂添加剤事業   12,603   42.1   12,676   38.2   72   0.6 化学工業セグメント   29,312   97.9   32,632   98.3   3,320   11.3 化学分析受託事業   618   2.1   560   1.7   △59   △9.5 合  計   29,930   100.0   33,192   100.0   3,262   10.9 (注) 1  セグメント間の取引については、相殺消去しています。 2  主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下の通りです。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 三菱瓦斯化学株式会社   7,043   23.5   11,802   35.6 住友化学株式会社   4,460   14.9   3,572   10.8 住友電工ウインテック株式会社   3,261   10.9   3,274   9.9 (2)  経営者の視点における経営成績等の状況に関する分析・検討内容 本項においては、将来に関する事項が含まれていますが、当該事項は有価証券報告書提出日現在において判断したものです。 ①  財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績 前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円)   増  減(百万円)   増減率(%) 売上高   29,930   33,192   3,262   10.9 営業利益   1,887   2,046   159   8.4 経常利益   1,964   2,096   132   6.7 当期純利益   1,478   1,533   55   3.7 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、樹脂原料の出荷増加が寄与し前連結会計年度に比べ32億62百万円の増収となり、331億92百万円となりました。 (営業利益) 営業利益の主な増減要因は下記の通りです。なお、当社グループでは全社での営業利益分析を行っています。 当連結会計年度の営業利益は、全般的な交易条件の悪化による2億2千万円の減益、樹脂原料などを中心に数量差による12億7千万円の増益、新多目的プラント稼働開始により、償却費や労務費などの固定費の増加による5億7千万円の減益、前期在庫の流れ込み等によるその他差3億3万円の減益により、結果として、前連結会計年度に比べ1億59百万円の増益の20億46百万円となりました。 (営業外損益) 当連結会計年度の営業外収益は、為替差益が減少したことにより、前連結会計年度より15百万円減少の71百万円となりました。営業外費用は支払補償費が増加したことから、前連結会計年度より11百万円増加の21百万円となりました。 (特別損失) 当連結会計年度の特別損失は、経常的な固定資産の除却などによる固定資産除却損35百万円の計上です。 ②  経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況 「第2  事業の状況  1  経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 」に記載の通りです。 ③  キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (資本の財源及び資金の流動性に係る情報) 当社グループは、国内外における事業遂行のための設備投資計画等に照らして必要な長期資金を金融機関等からの借入により調達しています。また、短期的な運転資金は銀行借入による調達や自己資金を充当することとしています。調達にあたっては、必要な資金を適切な時期に過不足なく機動的に調達することを旨とし、資金の安定確保と金融費用の極小化を目指すこととしています。 資金調達に係る流動性リスク(支払期日に支払いを実行できなくなるリスク)の管理については、当社は、年度毎に資金繰り計画を作成するとともに、資金繰り表を日々更新したり、銀行と当座貸越契約を締結することで管理しています。 資金の配分方針については、適正な手元現金および現金同等物の水準を定め、企業価値向上に資する資金の配分に努めており、水準を超える部分については、成長投資、株主還元等への原資といたします。 なお、2025年度の投資キャッシュ・フローは9億25百万円となり、銀行借入による調達や自己資金を充当しています。 株主還元については、株主の皆様への利益還元を重要な経営方針として位置づけ、財務体質の強化と今後の事業展開への対応を図るために必要な内部留保を確保しつつも、安定配当を実施していくことを基本方針としています。当社の配当政策については、「第4  提出会社の状況  3  配当政策」をご確認ください。 (キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容) 「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1)  経営成績等の状況 ③  キャッシュ・フローの状況」に記載の通りです。 ④  重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたって、過去の実績や当連結会計年度の状況に応じて合理的に考えられる方法に基づき、貸倒引当金、賞与引当金、退職給付に係る負債、繰延税金資産等に関する見積りおよび判断を行っています。これら見積り等については、見積り特有の不確実性を伴うため、実際の結果は見積りと異なる場合がございます。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5〔経理の状況〕の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しています。また、以下の会計上の見積りについては、経営者の判断が、財政状態および経営成績に重要な影響を及ぼすと考えています。 (繰延税金資産) 繰延税金資産の回収可能性は、将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しています。当該判断は、収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性、タックス・プランニングに基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性および将来加算一時差異の十分性のいずれかを満たしているかどうかにより判断しています。収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性を判断するにあたっては、一時差異等の解消見込年度および繰戻・繰越期間における課税所得を見積っています。当該見積りおよび当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等の見直しが必要となった場合、認識する繰延税金資産および法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。 (固定資産の減損損失) 当社グループは、投資の決定単位である各社の事業別に資産のグルーピングを行っており、遊休資産等については、個々の資産を1つの単位として資産のグルーピングを行っています。減損の兆候がある資産グループについては、当該資産グループから得られる割引前キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しています。減損の兆候の把握、減損損失の認識および測定に当たっては慎重に検討していますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、追加の減損損失が発生する可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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