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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ウルトラファブリックス・ホールディングス

Ultrafabrics Holdings Co.,Ltd.4235 · Standard · 化学

ポリウレタンレザー専業メーカー。家具、自動車、航空機向けに高級合成皮革を供給。

概要

ウルトラファブリックス・ホールディングスは、ポリウレタンレザー(高級合成皮革)の開発・製造・販売を手掛ける持株会社である。1966年に第一化成として創業し、自動車・航空機・家具向けの高付加価値製品に特化。連結売上高は203億円(2024年12月期)、従業員334名。北米市場に売上の約7割を依存し、東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

家具・自動車・航空機の3用途で構成される収益構造

2025年12月期の用途別売上構成比は、自動車用が39.6%(81億36百万円)、家具用が27.3%(56億17百万円)、航空機用が18.1%(37億12百万円)、その他が15.0%(30億87百万円)である。自動車向けはシートやギアシフトブーツなどの内装材、家具向けは北米のハイエンドオフィス家具やコントラクト家具が中心。航空機向けはプライベートジェットと民間航空機の両方をカバーし、成長が続く。その他にはゴルフ手袋、RV、トラック、船舶用が含まれる。このように特定の用途への依存度が高い一方、航空機向けの拡大が全体の増収を牽引している。

米国子会社を軸としたグローバルな生産販売体制

製造は国内子会社である第一化成株式会社(埼玉事業所、群馬工場、千代田工場)が担い、販売の大半は米国子会社Ultrafabrics Inc.が行う。Ultrafabrics Inc.は英国子会社と2023年設立のメキシコ子会社を保有し、北米・欧州・メキシコに拠点を広げる。また、インドではポリウレタンレザーの製造販売事業化を目指す持分法適用関連会社を有する。2025年7月には千代田工場が稼働し、国内2例目の水素ボイラを設置した。売上の約7割を北米で計上するため、米国経済や為替変動の影響を大きく受ける。

持株会社体制とグループの事業分担

2017年10月に持株会社体制へ移行し、現在は当社(ウルトラファブリックス・ホールディングス)の傘下に5社の連結子会社と2社の持分法適用関連会社がある。中核となるのは製造子会社の第一化成株式会社と、販売子会社のUltrafabrics Inc.である。第一化成は国内の4工場でポリウレタンレザーを生産し、Ultrafabrics Inc.は北米を中心に販売とマーケティングを担う。グループ全体で製品開発から量産、グローバル販売までの一貫体制を構築。2017年にはUltrafabrics, LLC(現Ultrafabrics Inc.)を完全子会社化し、ブランド力を強化した。

高付加価値戦略と収益性の課題

同社は高級合成皮革に特化し、高付加価値製品で差別化を図る。2024年12月期の営業利益率は13.8%(28億円)だったが、2025年12月期は7.9%(16億円)に低下した。アウトソーシング生産の増加、新工場稼働による固定費負担、原材料費・エネルギー費の上昇が要因である。自動車向けの需要減やビジネスジェット向けの弱さも響いた。一方、航空機向けは堅調で、売上高は前年比17.4%増の37億円に拡大。経営課題として、北米依存からの分散(欧州・アジア開拓)や、住宅向け家具市場への進出、製品開発力の強化を掲げる。

業界の中での役割はポリウレタンレザーのサプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
206億円
営業利益
16億円
営業利益率
7.8%
純利益
8億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
北米149億円72.3%
その他の地域31億円15.0%
欧州23億円11.2%
日本3億円1.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車主力

自動車の内装材として、ギアシフトブーツや耐摩耗性の求められるシートなどに採用。

主な製品・サービス1
ポリウレタンレザー
自動車内装用の合成皮革。

02家具主力

北米を中心にハイエンドのオフィス家具やコントラクト家具に採用。国内では応接セット用にも販売。

主な製品・サービス1
ポリウレタンレザー
家具用の高級合成皮革。

03航空機準主力

主にプライベートジェット(ビジネスジェット)や民間航空機の内装材として採用。

主な製品・サービス1
ポリウレタンレザー
航空機内装用の合成皮革。

04その他副次

ゴルフ手袋、アパレル用素材、医療、RV、トラック、ボート等の内装材として提供。

主な製品・サービス1
ポリウレタンレザー
多用途向けの合成皮革。

製品と技術

湿式と乾式の両技術を駆使したポリウレタンレザー

同社の主力製品はポリウレタンレザーであり、湿式法と乾式法の両方の製造技術を持つ。湿式法は多孔質構造により柔らかく通気性に優れた製品を実現し、乾式法は表面強度と耐摩耗性に優れる。行田工場では1979年から湿式溶剤(DMF)の回収設備を運用し、溶剤の再利用を続けている。群馬工場には新型熱ラミネート機を設置し、異なる基材との張り合わせ技術を強化。埼玉事業所と群馬工場の2ライン体制で生産の安定化を図る。2019年には第一化成とUltrafabrics Inc.がIATF16949を取得し、自動車向け品質基準を満たしている。

航空機・自動車・家具向けに特化した用途別製品群

自動車用では、シート表皮やギアシフトブーツなど耐摩耗性とデザイン性が求められる部品向けに製品を供給。家具用では、北米のハイエンドオフィス家具メーカー向けのコントラクト家具が主力で、ホテルや劇場など公共施設にも採用される。航空機用は、ビジネスジェットの内装材が中心だったが、近年は民間航空機向けの需要が拡大。2025年12月期には航空機向け売上が前年比17.4%増の37億円に成長した。その他用途として、ゴルフ手袋、RV(キャンピングカー)、トラック、船舶の内装材にも展開している。

環境負荷低減に向けた製造プロセスのサステナブル化

同社は製品のサステナブル化と製造プロセスの環境負荷低減を両輪で進める。千代田工場には水素ボイラを導入し、二酸化炭素排出量の削減を図る。工場内で使用した水の60%を再利用するシステムも構築。群馬工場では太陽光発電設備付帯の自動倉庫を設置した。原料面ではバイオ由来・リサイクル原料の使用を促進し、製品自体の環境性能を高めている。これらの取り組みは、顧客からの環境配慮要求に応えると同時に、ブランド価値の向上につなげる戦略である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がウルトラファブリックス・ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14978リプロセル140億円
27908きもと131億円19.1倍
34367広栄化学125億円
47940ウェーブロックホールディングス118億円29.6倍
54031片倉コープアグリ116億円
64235ウルトラファブリックス・ホールディングス115億円17.2倍
74234サンエー化研115億円10.2倍
84113田岡化学工業115億円7.4倍
94248竹本容器111億円12.4倍
104237フジプレアム107億円
114222児玉化学工業105億円0.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 43件

合成皮革専業メーカーとしての創業と国内工場網の整備

1966年1月、東京都八王子市に第一化成株式会社を設立。同年4月に恩方工場でビニールレザーと乾式合成皮革の生産を開始した。1970年には本郷工場で湿式合成皮革を始め、1974年には埼玉県花園町に埼玉工場(後に花園工場)、愛知県蒲郡市に蒲郡工場を新設。生産能力を拡大した。1979年には行田工場を新設し、湿式溶剤(DMF)の回収設備を完成させて溶剤の再利用を開始。同時に本郷工場と恩方工場を閉鎖し、生産の集約化を進めた。1982年には蒲郡工場を閉鎖し行田工場に統合した。

技術基盤の確立と海外市場への初進出

1987年に研究所を設置し、開発体制を整えた。1990年にはゴルフ手袋用素材の米国出荷を開始。1993年には行田工場と花園工場を統合して埼玉事業所を設置。1995年に花園工場を閉鎖・売却し、生産拠点を埼玉事業所に絞った。1999年、子会社の株式会社ディー・エス・シーを通じて米国Springs Industries, Inc.の合成皮革部門の営業譲渡を受けたUltrafabrics, LLCに出資(持分15%)し、北米事業に参入。同年には自動車内装材の米国出荷も開始した。同時期にISO9001認証を取得し、品質管理体制を強化した。

株式上場と持株会社体制への移行

2003年2月に日本証券業協会へ店頭登録。2004年12月にはジャスダック証券取引所に上場し、市場での資金調達力を高めた。2013年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴いJASDAQ(スタンダード)に上場。2016年3月、群馬県に群馬工場を新設し、新型熱ラミネート機を設置した。2017年1月、米国に全額出資子会社DKK US INC.を設立。同年2月、同社を通じてUltrafabrics, LLCの持分84.21%を取得し完全子会社化した。同年10月、会社分割により合成皮革事業を新設会社に承継し、商号をウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社に変更。持株会社体制へ移行した。

グローバルブランドの確立と生産体制の強化

2018年、埼玉事業所・群馬工場の製造工程を完全2ライン化し、生産効率を向上。同年、英国ロンドンにショールームを開設し欧州でのプレゼンスを高めた(2022年閉鎖)。2019年、第一化成とUltrafabrics Inc.が自動車業界向け品質マネジメント規格IATF16949を取得。2020年にはISO14001認証を取得し環境管理体制を整備。2021年、群馬工場に太陽光発電設備付帯自動倉庫を新設。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いスタンダード市場に移行した。

千代田工場稼働とサステナビリティへの取り組み

2023年5月、Ultrafabrics Inc.の子会社としてメキシコにUltrafabrics Mexicoを設立し、北米での地産地消化を進めた。2025年7月、群馬県千代田町に千代田工場が稼働。国内2例目となる水素ボイラを設置し、二酸化炭素排出削減を目指す。同年11月、研究所を閉鎖し技術部を行田工場および群馬工場に移転。研究開発を製造現場に近づけ、開発スピードの向上を図った。一方、2020年にはウルトラファブリックス・ジャパン株式会社を清算し、国内販売機能を整理した。

年表43件を開く

1960年代

  • 1966年1月創業東京都八王子市下恩方町358に合成皮革の製造販売を目的として第一化成株式会社を設立。
  • 1966年4月恩方工場を新設し、ビニールレザー並びに乾式合成皮革の生産開始。

1970年代

  • 1970年11月東京都八王子市本郷町5-12に本郷工場新設、湿式合成皮革の生産開始。
  • 1974年9月埼玉県大里郡花園町大字黒田字下北原301に埼玉工場(後に花園工場と呼称変更)新設、乾式合成皮革の生産開始。
  • 1974年9月愛知県蒲郡市神之郷町下向山21不二整染株式会社内に蒲郡工場新設。
  • 1979年8月埼玉県行田市富士見町1-13-1富士見工業団地内に行田工場新設。
  • 1979年10月行田工場にて湿式溶剤(DMF)回収設備を完成させて溶剤の再利用を開始。
  • 1979年11月行田工場において湿式合成皮革の生産開始。本郷工場を閉鎖。
  • 1979年12月行田工場の生産開始にともない恩方工場を閉鎖。

1980年代

  • 1982年6月M&A蒲郡工場を閉鎖し、行田工場に統合。
  • 1987年9月開発部・工務部を東京都八王子市中野上町4-19-6に移転し、研究所を設置。

1990年代

  • 1990年6月ゴルフ手袋用素材を米国に出荷開始。
  • 1993年7月M&A行田工場・花園工場を統合し埼玉事業所を設置。
  • 1995年9月花園工場を閉鎖、売却。
  • 1998年10月創業株式会社ディー・エス・シーを投資業を目的として資本金2,000万円、当社全額出資で設立。
  • 1999年1月創業Springs Industries, Inc.より合成皮革部門の営業譲渡を受けたUltrafabrics, LLCの設立にあたり、株式会社ディー・エス・シーが出資比率15%(13万米ドル)の持分をもって経営に参加。
  • 1999年7月本社、埼玉事業所、研究所及び大阪営業所が「ISO9001」を認証取得。
  • 1999年12月自動車内装材を米国に出荷開始。

2000年代

  • 2003年2月日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 2004年10月研究所を東京都八王子市諏訪町480-1に移転。
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2006年7月本社を東京都八王子市明神町3-20-6に移転。

2010年代

  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
  • 2016年3月群馬県邑楽郡邑楽町赤堀4116-3に群馬工場を新設。新型熱ラミネート機を設置。
  • 2017年1月創業米国に資本金17百万US$、株式会社ディー・エス・シー全額出資でDKK US INC.を設立。
  • 2017年2月M&AUltrafabrics, LLCの持分84.21%をDKK US INC.が取得し、Ultrafabrics, LLCを完全子会社化。
  • 2017年3月第三者割当の方法により、A種優先株式1,850,000株を発行。
  • 2017年5月創業資本金1,000万円、当社全額出資で第一化成分割準備株式会社を設立。
  • 2017年6月M&A完全子会社であるDKK US INC.がUltrafabrics, LLCを吸収合併し、商号をUltrafabrics Inc.(現連結子会社)へ変更。
  • 2017年9月M&A株式会社ディー・エス・シーを吸収合併。
  • 2017年10月当社の合成皮革事業を、会社分割により第一化成分割準備株式会社へ承継し、商号をウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社へ変更(持株会社体制への移行)。第一化成分割準備株式会社は、商号を第一化成株式会社(現連結子会社)へ変更。
  • 2018年5月東京都渋谷区渋谷3-12-15にサテライトオフィスを開設。
  • 2018年5月英国ロンドン・クラーケンウェルにショールームを開設。
  • 2018年9月埼玉事業所・群馬工場による製造工程の完全2ライン化完成
  • 2019年9月第一化成株式会社及びUltrafabrics Inc.においてポリウレタンレザーの設計及び製造に関してIATF16949:2016の認証を取得。

2020年代

  • 2020年1月第一化成株式会社及びUltrafabrics Inc.が「ISO14001」を認証取得。
  • 2020年12月ウルトラファブリックス・ジャパン株式会社を清算。
  • 2021年9月群馬工場に太陽光発電設備付帯自動倉庫を新設。
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場に移行。
  • 2022年7月英国ロンドン・クラーケンウェルのショールームを閉鎖。
  • 2023年5月Ultrafabrics Inc.の子会社としてUltrafabrics Mexico,S.De R.L. De C.V.を設立。
  • 2025年7月群馬県邑楽郡千代田町下中森517-7に新設した千代田工場が稼働。国内2例目の水素ボイラを設置。
  • 2025年11月研究所を閉鎖。技術部を行田工場及び群馬工場に移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    製品開発の拡充による用途拡大とグローバル展開

    自動車や航空機向けなど高品質が求められる分野で、顧客ニーズを直接製品開発に反映し量産へ迅速に展開できる体制を強みに、製品用途を拡大する。東京・ニューヨーク・ロンドンの3拠点からグローバルブランドの確立を目指す。

  2. 02

    売上基盤の分散・拡大

    売上の約7割を占める北米市場への依存を低減するため、北米以外の地域開拓や北米内での未参入分野(住宅向け家具など)への進出を進める。航空機向けでは欧州・アジア太平洋系航空会社との取引拡大、欧州家具市場への本格参入も目指す。

  3. 03

    製品開発力の強化

    顧客の高度化する要求に応えるため、研究開発拠点を工場に併設して製造現場との連携を強化し、新製品開発と既存品改良のスピードアップ、品質向上を図る。サンプル製作のリードタイム短縮によりマーケティング活動も加速する。

  4. 04

    サステナビリティの重視

    バイオ・リサイクル原料の使用促進による製品の持続可能性向上に加え、水素ボイラー導入や工場排水の60%再利用など製造プロセスでの環境負荷低減を加速。これらの取り組みをブランド価値向上と収益力強化に結び付ける。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で334人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,493万円で、9期前と比べて+24.2%平均年齢は54.3歳、平均勤続年数は4.6年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年12月222
2017年3月201
2018年12月259
2019年12月1,20251.61.8289
2020年12月98650.61.9285
2021年12月1,15751.62.9304
2022年12月1,39852.83.0319
2023年12月1,44252.73.7328
2024年12月1,45653.64.0321872
2025年12月1,49354.34.6334479

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.7%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)106.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 2 / 海外 4、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
千代田工場 — 群馬県邑楽郡千代田町5,526百万円
群馬工場 — 群馬県邑楽郡邑楽町1,760百万円
埼玉事業所 — 埼玉県行田市741百万円
主な関係会社
  • 国内
    第一化成株式会社(注)2
    東京都八王子市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Ultrafabrics Inc. (注)2、5
    米国 ニューヨーク州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Ultrafabrics Europe Ltd. (注)3、4
    英国 レスターシャー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Ultrafabrics Mexico,S.De R.L. De C.V. (注)3,4
    墨国 メキシコ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Scuf Mexico S.A.P.I.de C.V.
    墨国 メキシコ州 · 持分法適用会社
    議決権50.0%
  • 国内
    BMD UFK Private Limited
    印国 グジャラート州 · 持分法適用会社
    議決権45.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は206億円営業利益16億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.5%、利益が-42.9%。

売上高
+1.5%
206億円
営業利益
-42.9%
16億円
純利益
-50.0%
8億円
営業利益率
7.8%
前期比 -6.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高216億円206億円
営業利益16億円16億円
純利益5億円8億円
1株あたり配当¥35¥35

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は109億円、営業利益は6億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+7.9%、営業利益は−14.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q561221.47
2023年2Q50612.03
2023年3Q521121.26
2023年4Q528
2024年1Q541018.56
2024年2Q50612.06
2024年4Q991212.14
2025年2Q10176.92
2025年4Q10598.66
2026年2Q10965.52

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は35億円から206億円へ5.9倍に増えた。直近期の営業利益率は7.8%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
2013年3月3521
2014年3月4264
2015年3月4796
群馬県邑楽郡邑楽町赤堀4116-3に群馬工場を新設。新型熱ラミネート機を設置。
2016年3月52128
米国に資本金17百万US$、株式会社ディー・エス・シー全額出資でDKK US INC.を設立。
2017年3月593129
2017年12月7821
東京都渋谷区渋谷3-12-15にサテライトオフィスを開設。
2018年12月11974
2019年12月11454
2020年12月100−10
群馬工場に太陽光発電設備付帯自動倉庫を新設。
2021年12月1411310
2022年12月1962921
Ultrafabrics Inc.の子会社としてUltrafabrics Mexico,S.De R.L. De C.V.を設立。
2023年12月2102924
2024年12月203282313.816
2025年12月20616127.88

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高206億円のうち、営業利益として残るのは16億円7.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の3.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金54.9%113億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.4%77億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.8%16億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
45.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.5pt
7.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.5pt
3.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.4pt
4.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが30億円、投資CFが−20億円で、差し引きのフリーCFは10億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は23億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月0−1−1−19
2014年3月6−1−1512
2015年3月2−73−510
2016年3月6−129−613
2017年3月8−143146−13524
2017年12月12−2910−1717
2018年12月11−161−512
2019年12月12−3−7914
2020年12月18−101730
2021年12月21−10−81135
2022年12月224−212641
2023年12月29−20−14936
2024年12月36−29−15727
2025年12月30−20−141023

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は385億円。このうち返さなくてよい自己資本が176億円で、自己資本比率は45.8%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3223971.9
2014年3月37271072.3
2015年3月46331370.5
2016年3月66402661.4
2017年3月2538716634.3
2017年12月2699217734.2
2018年12月27810017836.0
2019年12月28010117935.9
2020年12月2769618034.7
2021年12月31412119338.5
2022年12月34913221737.9
2023年12月36215320942.2
2024年12月39017421644.7
2025年12月38517620945.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
23億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
121億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
209億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中7位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中167位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.5%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.8%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
45.8%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.5%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.2%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥680で、1年前と比べて+1.3%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥680-2.4%1ヶ月-2.9%1年+1.3%時価総額115億円
過去52週の値幅
安値¥640高値¥834

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.2倍
PER (会社予想)25.4倍
PBR0.44倍
配当利回り5.15%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で-0.9%とほぼ横ばいだが、本日は-1.5%で677円。週足では52週高値834円から反発し、25日線(670.16円)を+1.0%上回る。52週安値640円からの戻り基調が継続。出来高は直近期間で平均的だが、本日は2.1万株とやや多い。RSIは70.5と過熱感があり、上値が重くなりやすい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 45/100)

PER18.73倍は業界平均18.00倍とほぼ同水準。PBR0.44倍は割安だが、配当性向138.1%と高く持続性に懸念。ROEは4.5%と低く、割高感はないが成長期待も限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.2倍17.8倍
PER (予想)25.4倍
PBR0.44倍1.41倍
ROE4.5%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、高級車向け内装需要の回復や新興国富裕層向け高級家具・アパレル需要の拡大を期待。また、独自技術に基づく高収益体質(営業利益率13.8%)を評価。一方、弱気派は、2024年12月期の減収減益傾向や、自動車生産台数の変動リスク、競合である天然皮革や他社合成皮革との競争激化を懸念。また、ROEが4.5%と低く、成長性に疑問。

プラスに働く材料3
  • 高級車需要回復

    自動車生産回復で内装用合皮の受注増加期待。

  • 高収益体質維持

    営業利益率13.8%と高く、価格競争に巻き込まれにくい。

  • ブランド力

    「ウルトラスエード」は独自ブランド、代替困難。

マイナスに働く材料3
  • 減収減益傾向

    売上高減少、純利益も減少傾向で成長鈍化。

  • 自動車需要依存

    自動車生産台数の変動が業績に直結する。

  • 競争激化

    天然皮革や競合合皮との差別化維持が課題。

次の決算で確かめる点
自動車内装売上高
主要顧客である自動車向け需要の動向を把握。
営業利益率
高付加価値戦略が継続できているか確認。
海外売上高比率
新興国市場への展開度合いを測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり35で、前期から10.3%いまの株価に対する利回りは5.15%。

年間配当
¥35
1株あたり
配当利回り
5.15%
いまの株価に対して
配当性向
138.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年12月9674.2
2017年3月90.023.2
2018年12月1233.3
2019年12月138.3
2020年12月10−23.1145.1
2021年12月1440.0
2022年12月31121.464.7
2023年12月3925.8271.8
2024年12月390.0155.1
2025年12月35−10.3138.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥35

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ6,793人。区分でいちばん多いのは個人・その他54.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が32.4%を占め、残る67.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他54.045.839.949.953.054.7
事業法人26.323.621.922.422.821.0
金融機関17.115.316.412.112.011.4
外国人個人0.210.312.57.37.27.2
自己株式4.63.56.67.16.35.6
外国法人1.42.55.46.33.74.0
証券会社1.12.43.82.11.31.7

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01東京中小企業投資育成株式会社12.99
02Clay Andrew Rosenberg8.07
03Barbara Danielle Boecker-Primack5.37
04五味大輔4.57
05株式会社みずほ銀行3.24
06株式会社りそな銀行3.24
07株式会社きらぼし銀行3.24
08大日精化工業株式会社3.23
09白石カルシウム株式会社2.83
10中野淳文1.88

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-05-26
    クレー アンドリュー ローゼンバーグ(Clay Andrew Rosenberg)
    新規の大量保有報告
    11.51%
    +3.34pt
  • 2026-05-26
    バーバラ ダニエル ボエカー プリマック(Barbara Danielle Boecker Primack)
    新規の大量保有報告
    7.08%
    +1.34pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+104%、1株純資産は14期で+130%。直近期のROEは4.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月214175.110.437.7
2014年3月7148215.96.218.9
2015年3月10456319.77.517.5
2016年3月14568623.24.412.7
2017年3月3671,14545.34.623.2
2017年12月91,0990.8309.5674.2
2018年12月471,1283.951.9
2019年12月225563.628.9
2020年12月25130.4223.3145.1
2021年12月576489.116.7
2022年12月10971416.215.564.7
2023年12月13083316.79.0271.8
2024年12月8995810.010.3155.1
2025年12月429584.517.1138.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額193百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢
吉村昇取締役社長(代表取締役)64
中川豊彦取締役67
クレイ・アンドリュー・ローゼンバーグ取締役68
バーバラダニエルベッカー-プリマック取締役59
尾城紳治取締役63
髙野美香取締役55
伊丹庸之取締役(監査等委員)75
横尾彰取締役(監査等委員)73
伊勢谷英樹取締役(監査等委員)70
髙杉禎取締役(監査等委員)68
田邉裕理取締役(監査等委員)60

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)64611710816427
社外取締役3292910

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容905字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団は、当社と子会社5社及び持分法適用関連会社2社で構成され、ポリウレタンレザーの製造及び販売を行っております。当社グループの製品の用途は多岐にわたりますが、用途別売上収益構成比率は次のとおりであります。 区分   主要用途等   売上収益構成比率 前連結会計年度   当連結会計年度 2024年12月期   2025年12月期 ポリウレタンレザー       (%)   (%) 家具用   27.9   27.3 自動車用   41.3   39.6 航空機用   15.6   18.1 その他   15.2   15.0 合計   100.0   100.0 家 具 用:北米を中心に椅子を始めとしたハイエンドのオフィス家具に採用されており、ホテル、レストラン、劇場などで使用されるコントラクト家具用として提供しております。また、国内マーケットへも一部応接セット用として販売しております。 自動車用:自動車のギアシフトブーツや、耐摩耗性の求められるシート等の内装材として販売しております。 航空機用:主にプライベートジェット(ビジネスジェット)及び民間航空機の内装材として販売しております。 そ の 他:主にゴルフ手袋やアパレル用素材、医療、RV、トラック、ボート等の内装材として販売しております。 当社グループはポリウレタンレザーの製造及び販売を行っております。製品は国内子会社である第一化成株式会社が製造し、主要な販売は米国子会社であるUltrafabrics Inc.が行っております。なお、Ultrafabrics Inc.は英国及び墨国に100%子会社を保有しております。また、メキシコ及びインド国内でのポリウレタンレザー製造及び販売の事業化を目指し持分法適用会社を保有しております。 当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 上記の概況について、事業系統図を示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,787字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、顧客を満足させる品質と価値の創造開発に全力を尽くすとともに、環境保全と省資源へも積極的な取組みを続け、消費者・取引先・株主等を始めとするステークホルダーに信頼される企業を目指すことを経営の基本理念としております。 この理念の実現を通して、株主の利益向上・会社の発展・社会への奉仕・社員生活の充実の推進が一致する経営の確立を目指してまいります。 また当社は、常に新しい市場の創造と開拓に努め、顧客ニーズを的確に把握し、魅力ある製品を開発しながら、生産性及び顧客サービスの向上を図り、当社並びに当社製品への信頼を得るための体制を確立してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社は、中長期的な業績見込みにおける売上収益、EBITDA、自己資本利益率を重要な経営指標として位置付けております。 (3)中長期的な会社の経営戦略 製品開発の拡充による用途拡大、グローバル市場への展開、グローバルブランドの確立 ポリウレタンレザーに求められる機能やデザインは、その用途によって異なります。特にハイエンドのレザーに対しては、様々な機能と最先端のデザインが求められます。当社とUf社は、製品開発において従前より協力関係を築いておりましたが、事業統合によって顧客ニーズの直接的な製品開発への反映と量産への展開がより迅速に行える体制となり、品質に対する要求水準が高い自動車、航空機等の分野における製品用途を拡大させております。地域面では、東京、ニューヨーク、ロンドンの3拠点から、当社製品をUf社のブランド名でグローバルに展開しております。特に自動車や航空機は事業そのものがグローバル化しており、製品のグローバル展開は当該分野における採用に貢献するものと考えます。ハイエンドレザーとして製品用途の拡大とグローバル市場への展開により、事業統合の最大の目的であるグローバルブランドとしての地位の確立が可能になります。グローバルブランドとして認知されることは、製品の持つ高い機能性、優れたデザイン性、そして品質の安定性がブランドにより担保され、新規の顧客や新しい用途における採用に大きく貢献するものと考えております。 (4)会社の対処すべき課題 ①売上基盤の分散・拡大 当社グループは、売上の7割程度を北米で計上しており、米国の政治・経済状況の変動に極めて大きな影響を受けています。このように特定の地域や用途、顧客に起因するリスクの影響を低下させるため、北米以外の地域を開拓したり、北米においても当社グループがほとんど参入出来ていない分野に進出することによって、売上基盤の分散・拡大を図る必要があります。近年は、好調な航空機向けにおいて、欧州・アジアパシフィック系航空会社との取引を増加させたり、欧州の家具市場に本格進出するために、技術的課題の解決に向けて試作を重ねています。また、北米家具市場においても、主力のオフィス向けだけではなく、住宅向け市場にも進出しました。 ②製品開発力の強化 顧客からの製品の機能や品質に関する要求は益々高度化しており、新製品開発や既存品改良のスピードアップが求められています。当社グループの製造機能を担う第一化成㈱では、製造現場との連携強化による開発のスピードアップや品質向上を企図して、工場に併設するかたちで研究開発拠点を再編しました。これにより研究開発スペースも拡張され、研究開発人員数のボトルネックが解消されています。また、サンプル製作のリードタイムを短縮することで、マーケティング活動も加速してまいります。 ③サステナビリティ(持続可能性)の重視 当社は「サステナビリティの重視」を経営理念の一つとして掲げ、バイオ・リサイクル原料の使用促進による“製品のサステナブル化”だけではなく、千代田工場において二酸化炭素排出量の低減を目指して水素ボイラーを導入したり、工場内で使用した水の60%を再利用する仕組みを導入して“製造プロセスのサステナブル化”にも努めています。これら動きをさらに加速させるとともに、当社製品のブランド価値として収益力の強化にも結び付けてまいります。
事業等のリスク4,664字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、株価ならびに財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。なお、下記記載のリスク項目は当社事業に関するすべてのリスクを網羅したものではありません。また、本項における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 海外売上高と為替相場の変動及び税金について 影響度:大、発生可能性:中、発生時期:特定時期なし 当社グループの最近2連結会計年度における海外売上比率は、前連結会計年度98.5%、当連結会計年度98.6%となっており、当社グループの業績は為替変動の影響を受けると共に、連結財務諸表作成において在外子会社の貸借対照表及び損益計算書は円換算されるため、為替相場の変動の影響を受けます。当社グループは、デリバティブを活用したヘッジ取引により為替相場の変動を軽減する対策を講じてはおりますが、為替レートが急激に変動した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、販売単価の見直しや受注の増減に伴って移転価格税制等の国際税務リスクがあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 特定の仕入先からの仕入割合が高いことについて 影響度:中、発生可能性:中、発生時期:特定時期なし 当社グループは、原材料である基布や樹脂等を特定の仕入先に依存している場合があります。当社グループではこうした特定仕入先との関係を密接に保ちながら、安定的な調達に努めております。需要の急増による原材料不足や天災地変、品質問題、特定仕入先の政策変更や倒産・経営破綻・合併等により調達に重大な支障をきたした場合や仕入価格が高騰した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 製品開発について 影響度:大、発生可能性:低、発生時期:短期 当社グループは、研究開発による新製品の開発や顧客要求への対応等が常に求められております。そのため、当社グループの収益の変動にかかわらず、製品開発のための投資を常に継続する必要があります。その一方で、開発された高品質・高付加価値製品より、アジア圏の各メーカーが当社グループの製品と同様な品質で、より安い価格の製品を安定供給するようになった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 製品における欠陥の発生 影響度:中、発生可能性:中、発生時期:特定時期なし 当社グループの製品については、確立された品質管理体制により高機能・高品質を備えたポリウレタンレザーを市場に供給しております。しかしながら、製品に欠陥が発生したことにより顧客から賠償費用等の多額のコストが発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、協力企業に生産を委託した場合も当社グループの製品と同程度の品質が要求されるため、技術指導や検査体制を増強し、上記リスクを回避する必要があります。 (5) 災害の発生について 影響度:大、発生可能性:低、発生時期:特定時期なし 当社グループにおける事業を取り巻く環境として、地震、台風、火災、戦争、感染症等の災害が発生し、当社グループや取引先企業が被害を受けた場合、グループ拠点の事業活動に支障が生じ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 生産設備について ① 法的規制 影響度:中、発生可能性:中、発生時期:特定時期なし 当社グループの製品についての法的規制はありませんが、設備及び生産活動において地盤沈下監視、VOC(揮発性有機化合物)排出規制、有機物排出規制、省エネルギー法による燃料消費量管理、危険物取扱関連等のさまざまな法的規制・行政指導を受けており、今後、これらの法規制が強化された場合、設備投資や関連費用の増加が見込まれ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 製造拠点の稼働 影響度:中、発生可能性:低、発生時期:特定時期なし 当社グループでは、営業部門からの需要動向や原材料の調達状況を踏まえ、生産計画を策定のうえ、製造設備 の稼働を実施しております。さらに計画的な保全計画を策定実施し安定稼働に取り組んでおりますが、製造設備 のトラブル等により生産が停止した場合には、製品供給がされず、当社グループの財政状態及び経営成績に影響 を及ぼす可能性があります。 ③ エネルギー供給について 影響度:中、発生可能性:中、発生時期:特定時期なし 当社グループの製品は、埼玉県行田市、群馬県邑楽町、及び群馬県千代田町の国内3拠点で生産を行っております。このため、各拠点生産設備における災害の発生時に、停電又はその他の事象により製造機器の損傷又は材料調達先に壊滅的な被害が生じた場合、操業が停止し、生産・出荷活動が停止する可能性があります。また、今後発生する災害を要因として電気ガス等のエネルギー供給において総量規制など使用制限がなされた場合には、当社の生産活動において著しい影響を受ける可能性があります。 ④ 人材の確保と技術伝承 影響度:中、発生可能性:低、発生時期:特定時期なし 当社グループの製品は、高度な技術等専門知識及び経験を有する社員により製造・開発されております。しかしながら何らかの要因により雇用が流動化し人材が流出・流入した場合、技術・知識及び経験を伝承するためのある期間にわたり教育と訓練を行うことができず、結果として当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 固定資産の投資 影響度:中、発生可能性:中、発生時期:特定時期なし 当社グループでは、各製造拠点から提出され、予算編成の過程での検討手続きを経た上で作成された設備投資 計画に基づき、工場の建物や製造設備、工具器具備品に至るまで生産活動の維持・向上に必要な固定資産の投資 を計画的かつ継続的に行っておりますが、何らかの要因により当該固定資産の投資がスケジュールどおりに完了 しなかった場合、生産計画に影響を及ぼすため、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性が あります。 (7) のれん等の減損について 影響度:中、発生可能性:大、発生時期:特定時期なし 当社グループは、企業買収に伴い発生した相当額ののれん及び商標権を連結財政状態計算書に計上しております。当該のれん及び商標権については将来の収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、事業環境の変化等によりのれん及び商標権の評価額が帳簿価額より下落した場合に、当該のれん及び商標権について減損損失を計上し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 在庫リスクについて 影響度:中、発生可能性:低、発生時期:特定時期なし 当社グループは、販売計画に基づく原材料の発注及び計画生産を行っております。また、顧客のニーズに合わせて出荷できるよう寄託倉庫に商品を保管しており、欠品が生じないよう努力しております。しかしながら、販売計画と実績との乖離が生じ、余剰在庫や滞留在庫が残った場合には、結果として評価損等が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 特定の顧客への依存度について 影響度:中、発生可能性:中、発生時期:特定時期なし 当社グループは、特定の顧客から一定規模の売上が計上され、一定の顧客への依存度が高まることが想定できます。この場合、当該顧客からの受注動向によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 原材料・燃料・輸送等の価格変動の影響について 影響度:中、発生可能性:大、発生時期:短期 当社グループの生産活動にあたっては、種々の原材料、部品、燃料、包装資材等を国内外から調達し、商品を生産しております。これら原材料・燃料・輸送等の価格変動に対しましては、生産効率化等で吸収を図っております。しかしながら、昨今の地域紛争の緊迫化や予期できない自然災害や事故等を始めとする地政学リスクの高まりによるサプライチェーンへの大きな影響、仕入先の経営状態悪化による部品の供給制限や製造中止、市場での需要増加による供給制限等が生じて、原材料・燃料・輸送等のコストがさらに上昇した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。その対応策として、当社グループでは、市場動向については日常から調達先の情報収集に努め、前倒しで確保する等、安定調達に努めるとともに、一部販売商品の値上げや、輸送費の一部を顧客に負担していただくなどの対策を講じております。 (11) 金利変動について 影響度:中、発生可能性:中、発生時期:特定時期なし 当社は、運転資金及び設備資金について主に金融機関からの借入れにより資金調達をおこなっております。金利が上昇局面となった場合、支払利息等の金利負担が増加することで金融収支が悪化し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。その対応策として、長期の資金調達においては、金利変動リスクをヘッジするために金利スワップ取引を行って、金利変動リスクを最小限にとどめております。また、当社グループが借入契約の財務制限条項に抵触した場合は、金利の上昇を請求されたり期限の利益を喪失したりする可能性があり、当社グループの借入コストや資金調達能力に影響を与える可能性があります。 (12) 合弁事業のリスク 影響度:中、発生可能性:中、発生時期:特定時期なし 当社グループは、事業拡大や収益力の向上を目的とし、外部企業との間で業務提携や合弁等を行う可能性があります。しかしながら、これらの合弁事業は、合弁先を取り巻く経営環境の変化により、様々な不確実性を伴うため、当社グループの経営成績及び事業戦略に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 情報セキュリティに関するリスク 影響度:中、発生可能性:中、発生時期:特定時期なし 当社グループは、取引先の情報や、当社の技術情報など様々な機密情報を保有しております。これらの情報の保護及び適切な管理のため、情報セキュリティに関する方針・規程の整備、従業員に対する教育・訓練の実施、セキュリティ機器及び不正な挙動を検知する技術の導入など、リスク低減に取り組んでおります。しかしながら、コンピューターウイルスによる感染、サイバー攻撃を含む外部からの不正アクセス、災害等により情報システムの停止や情報漏洩が発生した場合には、事業活動への支障や信用の低下等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 関税政策について 影響度:低、発生可能性:中、発生時期:特定時期なし 当社グループは、日本に生産拠点を持ち、米国の営業拠点を通じて製品をグローバルの顧客に供給しています。このため、米国の関税政策の変更によって税率が大幅に変動した場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。そのリスク軽減のため、関税動向や規制変更を常に注視し、必要に応じて取引形態・サプライチェーンの見直しや販売価格への適切な転嫁を行うことにより、事業への影響の低減を図っています。
経営成績の分析 (MD&A)5,477字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績 当連結会計年度の米国経済は、追加関税によるコスト増やインフレの再燃、雇用情勢の軟化といった数々のリスクに直面いたしました。しかしながら、生成AI関連の設備投資や底堅い個人消費が景気の下支え役を果たしたことで、深刻な景気後退は回避しています。今後の見通しにつきましては、減税や緩和的な金融政策による経済の活性化が期待される一方で、米国の通商・外交政策がもたらす世界経済や地政学リスクへの影響、ならびに為替相場の変動を注視していく必要があります。 このような状況下、顧客層が広がり続けている民間航空機向けの成長が、内装材の需要減の影響があった自動車向けと、関税や高金利による経済的影響を受けた家具向け及びビジネスジェット向けの弱さを相殺し、全体として前年比で増収となりました。しかしながら、アウトソーシング生産の増加、新工場の稼働、及び原材料費やエネルギー費用の上昇で製造単価が上昇し、人件費等の増加や合弁事業の持分法損失の影響もあり、利益においては前年同期を大幅に下回りました。 この結果、2025年12月期の売上収益は205億53百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は16億21百万円(同42.1%減)、税引前当期利益は11億73百万円(同48.4%減)、当期利益は7億86百万円(同52.1%減)となりました。 用途別の売上収益の概況は、次のとおりです。 ①家具用 主力であるコントラクト家具向け及びディーラー向けは堅調だったものの、米国経済の不確実性の高まりによる市場低迷でヘルスケア向け及びホテル・レストラン向け等は減少しました。家具向け全体の売上は前年比で微減となりました。 この結果、家具用の売上収益は56億17百万円(同0.7%減)となりました。 ②自動車用 シート用素材向けは主要顧客の生産車種変更の影響で横這いとなり、シフトブーツ等の小型部品向けは車両需要が弱くて減少しました。自動車向け全体の売上は前年を下回りました。 この結果、自動車用の売上収益は81億36百万円(同3.0%減)となりました。 ③航空機用 関税影響の見極めからビジネスジェット向けは減少したものの、多数の航空会社による広範な製品への需要に支えられて民間航空機向けが引き続き好調でした。航空機向け全体の売上は前年を大きく上回りました。 この結果、航空機用の売上収益は37億12百万円(同17.4%増)となりました。 ④その他 その他事業分野には、RV・手袋・船舶・トラック用などが含まれます。新型車両向けの需要が強いトラック向けが好調で、高金利や関税影響によるRV及び船舶向けの落ち込みを相殺し、その他向け全体は前年並みとなりました。 この結果、その他の売上収益は30億87百万円(同0.0%減)となりました。 ② 財政状態 当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ5億36百万円減少し、384億68百万円となりました。これは主に、棚卸資産の増加及び関連会社への出資があったものの、有利子負債の返済及び配当金の支払いにより現預金が減少及び為替相場が前期末と比べ円高に推移した影響により外貨建ての無形資産及びのれんが減少したことによるものです。 負債につきましては、前連結会計年度末に比べ7億8百万円減少し、208億62百万円となりました。これは主に、繰延税金負債の増加があったものの有利子負債の返済、リース負債及び未払法人所得税等の減少があったことによるものです。 資本につきましては、前連結会計年度末に比べ1億72百万円増加し、176億6百万円となりました。これは主に配当金を支払い、外国為替相場が前期末に比べ円高に推移した影響により在外子会社の換算金額が減少したものの、当期利益の計上による利益剰余金の増加及び自己株式の減少があったことによるものです。 ③ キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ4億68百万円減少し、22億57百万円(前年同期比17.2%減)となりました。これは主に税引前当期利益の計上、減価償却費の計上、運転資金及び設備投資資金としての長期借入れが増加したものの、棚卸資産の増加、有形固定資産の取得、関連会社への出資、借入金の返済及び配当金の支払いがあったことによるものです。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は29億80百万円(同18.2%減)となりました。これは主に税引前当期利益の計上、減価償却費及び償却費の計上及び営業債務及びその他の債務の増加があったものの棚卸資産の増加、利息及び法人所得税の支払額があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は20億17百万円(同29.8%減)となりました。これは主に新工場建設に関連する有形固定資産の取得及び関連会社への出資によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は13億97百万円(同6.3%減)となりました。これは主に短期の運転資金及び設備投資資金として長期借入金の収入があったものの、長期借入金の返済及び配当金の支払いがあったことによるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループはポリウレタンレザーの専門メーカーであり、当該事業以外の異なる事業を営んでおりません。 当連結会計年度の生産実績は次のとおりであります。 用途別の名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) ポリウレタンレザー(百万円)   6,897   92.8 (注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績は次のとおりであります。 用途別の名称   受注高   前年同期比(%)   受注残高   前年同期比(%) ポリウレタンレザー(百万円)   22,077   110.5   4,489   151.4 (注)金額は販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。 用途別の名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) ポリウレタンレザー(百万円)   20,553   101.3 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自  2024年1月1日 至  2024年12月31日)   当連結会計年度 (自  2025年1月1日 至  2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) Saltillo Lamination S.A de C.V   3,446   17.0   3,552   17.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(以下「連結財務諸表規則」という。)第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、当社グループの経営陣は連結決算日における資産・負債の報告数値及び偶発債務の開示並びに報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行っております。これらの見積り及び判断・評価は、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因等に基づき行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるためにこれらと異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは単一事業のため、経営成績数値は上記「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績」に記載のとおりであります。 当連結会計年度の業績は以下の要因により実現いたしました。 売上収益 顧客層が広がり続けている民間航空機向けの成長が、内装材の需要減の影響があった自動車向けと、関税や高金利による経済的影響を受けた家具向け及びビジネスジェット向けの弱さを相殺し、全体として前年比で増収となりました。 ・不確実性の高まりによる市場低迷でヘルスケア向けとホテル・レストラン向けを中心に家具用は販売減 ・オフィス家具向け及び家具ディラー向けは堅調 ・自動車向けシート素材は主要顧客向けの生産車種変更の影響で横這い ・自動車向けスモールパーツは車両需要減の影響で販売減 ・関税影響の見極めからビジネスジェット向けは販売減 ・広範な航空会社及び製品需要に支えられて民間航空各社は好調を継続 ・高金利と関税影響でRV向けと船舶向けは低迷 ・新型車両向けの需要が強くトラック向けは販売増 営業利益及び税引前当期利益 アウトソーシング生産の増加、新工場の稼働、及び原材料費やエネルギー費用の上昇で製造単価が上昇し、人件費等の増加や合弁事業の持分法損失の影響もあり、前期比で大幅な減益となりました。 ・アウトソーシング製品仕入れ費用の増加 ・人件費や燃料費の高騰などに起因する原材料単価の上昇 ・千代田工場の稼働で減価償却費やエネルギー費用等の固定費が増加したことにより製造原価が上昇 ・人員増による人件費の増加 ・顧客関連対応費用、旅費交通費、株式報酬費用、広告宣伝費の減少 ・合弁事業の持分法損失の増加 当期利益 日米間の利益割合が変更になり実効税率も上昇したため、前期比で減益となりました。 ③ 当連結会計年度の財政状態の分析 当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ5億36百万円減少し、384億68百万円となりました。これは主に、棚卸資産の増加及び関連会社への出資があったものの、有利子負債の返済及び配当金の支払いにより現預金が減少及び為替相場が前期末と比べ円高に推移した影響により外貨建ての無形資産及びのれんが減少したことによるものです。 負債につきましては、前連結会計年度末に比べ7億8百万円減少し、208億62百万円となりました。これは主に、繰延税金負債の増加があったものの有利子負債の返済、リース負債及び未払法人所得税等の減少があったことによるものです。 資本につきましては、前連結会計年度末に比べ1億72百万円増加し、176億6百万円となりました。これは主に配当金を支払い、外国為替相場が前期末に比べ円高に推移した影響により在外子会社の換算金額が減少したものの、当期利益の計上による利益剰余金の増加及び自己株式の減少があったことによるものです。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、事業活動における収益力の向上に加え、運転資金の効率化等により多様化する顧客ニーズに対応した設備投資を行うためのキャッシュ・フローの獲得を進めております。 当社グループは設備投資に必要な資金については自己資金の利用とともに、必要に応じて銀行借入金により調達しております。 資金の流動性については、金融機関との間に結んでいる当座貸越契約を活用することにより当連結会計年度に保有している22億57百万円の現金及び現金同等物を確保し、資金需要にタイムリーに対応ができる状況を維持しております。 ⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等についての分析 当社グループは2025年2月に公表した中期経営計画における2025年目標を売上収益225億円、営業利益29億円、当期利益15億円、EBITDA 50億円としておりましたが、2025年8月に売上収益209億円、営業利益15億円、当期利益6億円、EBITDA33億円に修正しました。 これに対し2025年の通期業績は売上収益205億53百万円、営業利益16億21百万円、当期利益は7億86百万円、EBITDA 35億07百万円となり、ほぼ修正目標通りの着地となりました。主な要因は② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容に記載のとおりです。 2025年度の業績及び経営環境の変化を踏まえ、2026年2月に中期経営計画のローリングを公表しました。2028年の目標を売上収益274億円、営業利益35億円、当期利益23億円、EBITDA 53億円と掲げ、目標達成に向けて①売上基盤の分散・拡大 ②製品開発力の強化 ③収益性の回復 ④サステナビリティの推進 を進めてまいります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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