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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

広栄化学

KOEI CHEMICAL COMPANY,LIMITED4367 · Standard · 化学

医農薬中間体から機能性化学品まで手掛けるファインケミカル専業。

概要

広栄化学株式会社は、1917年に酢酸製造会社として創業したファインケミカルメーカーである。含窒素有機化合物を中核技術とし、医農薬中間体、機能性化学品、樹脂原料などを手掛ける。千葉県袖ケ浦市に千葉事業所を置き、2026年3月期の売上高は170億円、従業員数は402名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

医農薬と機能性化学品を柱とする事業構成

広栄化学の事業はファイン製品事業の単一セグメントであり、医農薬関連化学品、機能性化学品、その他に分類される。2026年3月期の製品グループ別売上高は、医農薬関連化学品が62億円(構成比37.0%)、機能性化学品が74億円(同43.6%)、その他が32億円(同19.4%)である。医農薬関連では医薬・農薬の中間体や原料を、機能性化学品では触媒、溶剤、高分子添加剤、樹脂、IT関連材料、写真薬用薬剤などを製造する。その他には各種合成樹脂原料が含まれる。

千葉事業所を中心とした生産体制とマルチプラント

生産拠点は千葉事業所(旧千葉製造所)に集約されている。同事業所内には、複雑な工程にも対応可能なマルチプラント群(CMⅠ~Ⅳ、パイロットプラント)を保有し、多品種小ロット生産と受託合成を強みとする。また、高経年化が進むアミンプラントの再構築や、CO2吸収アミン化合物の量産化に向けた気相プラントの将来計画を推進中である。生産実績は2026年3月期で229億円(販売価格ベース)であり、前年比3.8%減となった。

住友化学グループとの連携と販売先の変動

広栄化学は住友化学グループの一員であり、同事業所の用地を親会社から賃借している。同グループとのシナジー強化を重点課題とし、特に住友化学のアドバンストメディカルソリューション部門との連携を深めている。販売先については、2025年3月期にはSumitomo Chemical Europe S.A./N.V.向けが売上高の12.8%、Corteva Agriscience向けが11.2%を占めていたが、2026年3月期には10%以上の大口顧客は存在しない。非連結子会社KGS株式会社は従業員研修を担う。

業界の中での役割はファインケミカルメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
170億円
営業利益
4億円
営業利益率
2.4%
純利益
-51億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01医農薬主力

医薬品、動物薬、農薬等の中間体や原料を製造販売。

主な製品・サービス2
医薬中間体
医薬品の製造に使用される中間体。
農薬中間体
農薬の製造に使用される中間体。

02機能性化学品準主力

触媒、溶剤、高分子添加剤、樹脂、IT関連品、写真薬等の機能性化学品を製造販売。

主な製品・サービス4
触媒
化学反応を促進するための触媒。
溶剤
各種工業用溶剤。
高分子添加剤
プラスチック等の改質剤。
樹脂
各種合成樹脂原料。

製品と技術

含窒素有機化合物を核とするコア技術

広栄化学は長年にわたり含窒素有機化合物に関するコアテクノロジーを蓄積してきた。具体的には、アミン類、ピリジン塩基類、ピラジン類とそのアンモ酸化誘導体を自社合成する技術を持つ。これらの化合物は医農薬中間体や機能性化学品の原料として重要であり、100種類を超えるアミン化合物ライブラリーを保有する。また、新たなコアテクノロジーの確立を目指し、気相反応や触媒技術の開発にも取り組んでいる。

医農薬中間体からCO2吸収アミンまで多彩な機能性化学品

機能性化学品分野では、石油化学工業向け有機金属触媒の受託生産、光学材料製品、高分子添加剤、IT関連材料、写真薬用薬剤などを手掛ける。特にカーボンニュートラル関連では、CO2吸収アミン化合物の量産化を推進中であり、2050年のカーボンニュートラル実現に貢献する製品として位置付けている。2026年3月期の機能性化学品売上高は74億円と全社の43.6%を占め、最大の製品グループとなっている。

マルチプラントを活用した受託合成とカスタムメイド対応

広栄化学の強みの一つは、複数の反応器と多様なプロセスに対応できるマルチプラント群である。CMⅠ~Ⅳとパイロットプラントを有し、医農薬中間体や電子材料など多様な製品の受託合成を請け負う。マルチプラントでは生産切替のロスを抑えるためまとめ生産を行い、長期保有在庫が生じる場合がある。また、アミンプラントの再構築や気相プラントの将来計画を通じ、安定供給と新規品目の創出を目指している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

中間原料化学品メーカー、汎用品ミックス

広栄化学は、機能性化学品や医薬・農薬中間体を手掛ける。同業のクラレや東洋紡が高機能品・繊維に強みを持つ一方、汎用品比率が高い。売上高は2025年3月期200億円だが、2026年3月期は170億円に減少予想。営業利益率も3.0%から2.35%へ低下。業界内では規模が小さく、競争力の源泉はニッチな中間体だが、需要変動の影響を受けやすい。顧客の業績や為替変動も収益を左右する。

強み

  • 医薬・農薬向け中間体で多品種を展開し、特定顧客との長期取引がある。
  • 大手化学メーカーとの取引で、ある程度の受注安定性がある。
  • 長年の製造技術で品質・納期面で信頼を得ている。
  • 国内工場で品質管理が行き届き、サプライチェーンリスクが低い。

課題

  • 2026年3月期の営業利益率2.35%と低く、収益力改善が急務。
  • 2026年3月期売上高が前期比15%減の見通しで、需要減が懸念。
  • 高機能品比率が低く、競合との差別化が難しい。価格競争に巻き込まれやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が広栄化学

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14093東邦アセチレン150億円11.6倍
24465ニイタカ142億円7.5倍
34366ダイトーケミックス141億円17.1倍
44978リプロセル140億円
57908きもと131億円19.1倍
64367広栄化学125億円
77940ウェーブロックホールディングス118億円29.6倍
84031片倉コープアグリ116億円
94235ウルトラファブリックス・ホールディングス115億円17.2倍
104234サンエー化研115億円10.2倍
114113田岡化学工業115億円7.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

酢酸製造から始まった1917年の創業

1917年6月、広栄製薬株式会社として資本金50万円で設立され、酢酸の製造を開始した。1926年5月に社名を広栄株式会社と改称。1934年11月にはホルムアルデヒド類の製造に乗り出し、有機合成化学品への展開を始めた。1940年6月には東京出張所(現東京本社)を開設し、販路を拡大した。戦後の1950年7月、社名を広栄化学工業株式会社と改称し、化学専業としての基盤を固めた。

多価アルコール・アミン・ピリジンと品目拡大の1950~60年代

1952年12月に多価アルコール類の製造を開始。1955年1月に本社を大阪市東区に移転し、営業体制を強化した。1962年10月にはアミン類の製造を開始し、含窒素化合物領域への本格参入となった。1964年11月にはピリジン塩基類の製造を開始し、触媒・医農薬中間体の基盤技術を構築した。1967年10月には千葉県姉崎地区に千葉工場を新設、その後袖ケ浦地区に新工場を建設し、千葉製造所(現千葉事業所)に統合した。

医薬品参入とピラジン展開、そして1997年の上場

1971年12月、医薬品の製造を開始し、ファインケミカルの中でも高付加価値分野へ進出した。1985年10月にはピラジン類とそのアンモ酸化誘導体の製造を開始し、含窒素複素環化合物のラインアップを拡充した。1991年4月に広栄テクノサービス株式会社を設立し、グループ体制を整備。1997年10月、大阪証券取引所市場第二部に株式を上場し、資本市場からの資金調達が可能となった。

事業再編とグループ会社の統廃合(2000年代)

2000年7月、無機凝集剤事業を朝日化学工業に譲渡し、ファインケミカルへの集中を図った。2003年には千葉広栄サービスと大阪広栄サービスを合併し、広栄ゼネラルサービス株式会社とした。2004年10月には広和商事を存続会社として広栄テクノサービスと広栄ゼネラルサービスを吸収合併、広栄テクノ株式会社に商号変更した。2006年10月には実質的な本社機能を東京都中央区に移し、経営の効率化を進めた。

東証スタンダード移行と2020年の社名変更

2013年7月、大阪証券取引所の現物市場統合に伴い東京証券取引所第二部に上場。2013年12月には合弁子会社広栄パーストープを解散した。2016年6月、登記上の本店を千葉県袖ケ浦市に移転。2019年10月に広栄テクノ株式会社を解散し、グループのスリム化を完了。2020年10月、社名を広栄化学株式会社(現商号)に改称した。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行した。

年表35件を開く

1910年代

  • 1917年6月創業広栄製薬株式会社(資本金50万円)を設立し、酢酸の製造を開始する。

1920年代

  • 1926年5月社名を広栄株式会社と改称する。

1930年代

  • 1934年11月ホルムアルデヒド類の製造を開始する。

1940年代

  • 1940年6月東京出張所(現東京本社)を開設する。

1950年代

  • 1950年7月社名を広栄化学工業株式会社と改称する。
  • 1952年12月多価アルコール類の製造を開始する。
  • 1955年1月大阪市東区伏見町二丁目14番地へ本社を移転する。
  • 1959年11月商号変更森化成工業株式会社(後、広和商事株式会社に商号変更、現広栄テクノ株式会社)に資本参加する。

1960年代

  • 1962年10月アミン類の製造を開始する。
  • 1963年2月大阪市東区道修町二丁目40番地(住友化学道修町ビル)へ本社を移転する。
  • 1964年11月ピリジン塩基類の製造を開始する。
  • 1967年10月千葉県姉崎地区に千葉工場を新設、1970年同袖ケ浦地区に新工場を建設、両工場を千葉製造所(現千葉事業所)とする。

1970年代

  • 1971年12月医薬品の製造を開始する。
  • 1973年2月商号変更事業年度を年1回に変更する。

1980年代

  • 1981年9月大阪市東区横堀二丁目7番地(住化不動産横堀ビル)へ本社を移転する。(現 中央区高麗橋四丁目6番17号)
  • 1985年10月ピラジン類とそのアンモ酸化による誘導体の製造を開始する。

1990年代

  • 1991年4月創業広栄テクノサービス株式会社(資本金1千万円)を設立する。
  • 1997年10月上場大阪証券取引所市場第二部へ上場する。
  • 1997年12月創業大阪広栄サービス株式会社(資本金1千万円)を設立する。
  • 1998年6月創業千葉広栄サービス株式会社(資本金1千万円)を設立する。

2000年代

  • 2000年7月無機凝集剤事業を朝日化学工業株式会社に譲渡する。
  • 2003年1月大阪市城東区放出西二丁目12番13号へ本社を移転する。
  • 2003年4月M&A千葉広栄サービス株式会社が大阪広栄サービス株式会社と合併し、広栄ゼネラルサービス株式会社に商号変更する。
  • 2003年7月パーストープABと合弁で広栄パーストープ株式会社(資本金5千万円)を設立する。
  • 2004年10月M&A広和商事株式会社を存続会社として、広栄テクノサービス株式会社及び広栄ゼネラルサービス株式会社を合併し、広栄テクノ株式会社(現在は解散)に商号変更する。
  • 2006年10月実質的な本社機能を東京都中央区日本橋本町三丁目7番2号に集中する。

2010年代

  • 2010年1月千葉プラント(現千葉事業所)に研究棟を建設し、研究機能を集中する。
  • 2013年7月上場大阪証券取引所の現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所第二部(現スタンダード市場)へ上場する。
  • 2013年9月実質的な本社機能を東京都中央区日本橋小網町1番8号に移転する。
  • 2013年12月広栄パーストープ株式会社を解散する。
  • 2016年6月千葉県袖ケ浦市北袖25番地へ本店所在地を移転する。
  • 2019年10月広栄テクノ株式会社を解散する。

2020年代

  • 2020年10月社名を広栄化学株式会社と改称する。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。
  • 2023年10月創業KGS株式会社(資本金1千万円)を設立する。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 社員エンゲージメント指標2027年度まで4.0以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    収益力強化とマルチプラント活用

    マルチプラント群の収益力向上を喫緊の課題とし、新規受託製品や新製品の開発、基盤事業プラントとの連携強化により、生産可能品目の幅を広げフル活用を目指す。また、アミンプラント再構築やインド企業との協業検討、CO2吸収アミンの工業化を推進する。

  2. 02

    事業成長加速と新規分野開拓

    有機金属触媒事業の拡販・新製品開発に注力する一方、電子材料や医薬中間体など新規引合いの受注を加速。CO2吸収アミン供給を通じカーボンニュートラルに貢献し、アミン化合物ライブラリーと有機合成技術を活用した高性能CO2吸収材の開発・供給体制構築を進める。

  3. 03

    住友化学グループとのシナジー強化

    住友化学グループ(特にアドバンストメディカルソリューション部門)との連携を深化し、マルチプラントを最大限活用することでグループ全体の効率運営を推進する。

  4. 04

    経営基盤強化(EX/DX/SX)

    社員エンゲージメント向上(EX)として社内大学「広栄MANABIYA」等による研修を実施。デジタル革新(DX)では全社情報共有基盤One KOEI Platformの拡充とセキュリティ強化。サステナビリティ革新(SX)ではマテリアリティに基づくKPI管理とTCFD情報開示を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で402人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は717万円で、9期前と比べて+10.5%平均年齢は41.8歳、平均勤続年数は15.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月302
2018年3月311
2019年3月64941.116.2323
2020年3月64741.216.0338
2021年3月64840.114.7376
2022年3月65439.914.5378
2023年3月66840.514.8387
2024年3月66840.614.6401
2025年3月68941.114.8398151
2026年3月71741.815.3402100

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)81.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
千葉事業所(千葉プラント) — 千葉県袖ケ浦市117億円
千葉事業所(千葉研究所) — 千葉県袖ケ浦市830百万円
主な関係会社
  • 国内
    住友化学㈱(注)1、2
    東京都中央区
    議決権56.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は170億円営業利益4億円前期と比べると減収減益で、売上が-15.0%、利益が-33.3%。

売上高
-15.0%
170億円
営業利益
-33.3%
4億円
純利益
-1800.0%
-51億円
営業利益率
2.4%
前期比 -0.6%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は98億円、営業利益は7億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は−6.7%、営業利益は+600.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q4200.00
2023年4Q54−1
2024年1Q3738.12
2024年2Q4600.00
2024年3Q4800.00
2024年4Q631
2025年2Q9555.32
2025年4Q10511.01
2026年2Q72−3−4.2−3
2026年4Q9877.1−48

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は182億円から170億円へ93%に減った。直近期の営業利益率は2.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
大阪証券取引所の現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所第二部(現スタンダード市場)へ上場する。
2013年3月182−4−2
2014年3月18611
2015年3月18773
2016年3月183114
2017年3月1731411
2018年3月1811754
2019年3月1831410
2020年3月1852016
2021年3月1761719
2022年3月17389
KGS株式会社(資本金1千万円)を設立する。
2023年3月18697
2024年3月19433
2025年3月200643.03
2026年3月170432.4−51

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高170億円のうち、営業利益として残るのは4億円2.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-51億円、売上の-30.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.6%120億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.1%46億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.4%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
29.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.9pt
2.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比35.4pt
-30.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比34.1pt
-27.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-17.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが16億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は4億円で、売上の0.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1−1413−134
2014年3月20−5−15154
2015年3月16−1−11158
2016年3月25−20−658
2017年3月13−185−58
2018年3月1041−155145
2019年3月7−25−3−1824
2020年3月8−22−3−147
2021年3月19−3916−203
2022年3月26−4219−166
2023年3月0−5149−514
2024年3月40−20−18206
2025年3月48−17−33313
2026年3月16−7−994

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は299億円。このうち返さなくてよい自己資本が161億円で、自己資本比率は53.9%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月22612510155.1
2014年3月2161259157.9
2015年3月2051317463.8
2016年3月2071347364.5
2017年3月2401459560.4
2018年3月2921959766.6
2019年3月2932019268.7
2020年3月2982108870.5
2021年3月32122110068.8
2022年3月34721912863.2
2023年3月39122117056.4
2024年3月39321817555.5
2025年3月35221613661.4
2026年3月29916113853.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
4億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
122億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
50億円
在庫として抱えている分
負債合計
138億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
71
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中76位あたり、逆に低いのはROE203社中202位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-27.2%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.4%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.9%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-15.0%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

7月29日の終値

直近の終値は¥2,550で、1年前と比べて+18.4%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥2,550-1.8%1ヶ月+2.5%1年+18.4%時価総額125億円
過去52週の値幅
安値¥2,080高値¥3,030

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR1.00倍
配当利回り3.14%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+2.5%と小幅上昇も、7/3に2749円の高値をつけた後は調整。7/29には2550円と25日線(2603.4円)を下回る。RSIは44.1と弱含み。52週高値3030円からは-15.8%の水準。200日線(2316.2円)は上回っており、中期的には上昇トレンド。出来高は7/23に20,500株と増加したが、その後は低調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PBR 0.99倍と業界平均1.36倍を下回り、資産価値に対して割安。配当利回り3.14%は業界平均2.80%を上回るが、配当性向169.6%と過剰で持続性に懸念。ROEが-27.2%と赤字で収益性が低く、減収・赤字転落の業績予想も重し。割安だが成長性や収益力に課題。

指標この会社業種平均
PBR1.00倍1.41倍
ROE-27.2%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績悪化と赤字転落が最大の懸念であり、リストラや事業再編の進捗が焦点。強気派は、経営改革による収益改善の可能性や新製品の開発に期待する。弱気派は、赤字幅の拡大や財務悪化を懸念し、事業構造自体の見直しが必要と主張する。株価はPBR1倍前後で推移しており、資産価値に対する評価は割安との見方もあるが、収益力の低下がリスクとなる。

プラスに働く材料7
  • 改革期待

    事業再編やコスト削減による黒字転換の可能性がある。

  • 資産価値

    PBR0.99倍と純資産に対して株価が割安圏にある。

  • 配当維持

    減益でも配当利回り3.14%を維持している。

  • 2027/3期は黒字転換の可能性2027年上期影響

    2026/3期の純損失51億円が一巡し、売上高170億円での収益改善が焦点

  • PBR0.998倍と資産価値に接近不定影響

    PBRが1倍ちょうどで、解散価値相当まで株価が低下し下値は限定的

  • 配当利回り3.14%を維持次回株主総会影響

    株価2550円で利回り3.14%、減配しなければ株主還元が下支え

  • 化学市況の回復で採算改善2027年〜2028年影響

    2025/3期の営業利益6億円、売上高200億円水準に回復すれば試算

マイナスに働く材料7
  • 赤字拡大

    2026年3月期に最終赤字51億円の見込み。

  • 収益力低下

    オペレーションマージンは3%から2.35%へ低下。

  • 需要減退

    売上高も減少しており、需要低迷が続く可能性。

  • 売上高170億円と15%減収通年影響

    2026/3期の売上高は前期200億円から170億円へ減少、事業環境の悪化

  • 純損失51億円と債務超過懸念通年影響

    ROE-27.2%と大幅赤字、PBR0.998倍も純資産が減少するリスク

  • 営業利益率2.35%と収益力低下通年影響

    営業利益4億円、売上高170億円で利益率は2.35%、改善が見込めない

  • 減配リスクと利回り低下次回決算発表後影響

    純損失計上中で配当維持が困難、利回り3.14%が実質目減り

次の決算で確かめる点
売上高の推移
需要動向と経営改革の効果を確認する。
営業損益
本業の収益性改善が見られるかが焦点。
自己資本比率
赤字拡大による財務悪化リスクを監視する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から20.0%いまの株価に対する利回りは3.14%。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
3.14%
いまの株価に対して
配当性向
169.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5021.5
2018年3月7040.06.3
2019年3月60−14.330.5
2020年3月8033.325.0
2021年3月800.026.4
2022年3月10025.052.0
2023年3月1000.070.8
2024年3月1000.0163.2
2025年3月1000.0169.6
2026年3月80−20.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,638人。区分でいちばん多いのは事業法人59.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が64.8%を占め、残る35.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人61.260.859.859.159.659.4
個人・その他30.631.933.033.732.733.5
金融機関5.85.95.75.65.55.4
証券会社0.91.01.11.21.21.2
外国法人1.40.40.20.40.90.5
自己株式0.20.20.20.20.20.2
外国人個人0.10.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01住友化学株式会社55.73
02近畿産業信用組合4.90
03種田 修2.10
04阪本 重治1.27
05広栄化学社員持株会1.08
06丸石化学品株式会社0.67
07高石 文夫0.67
08山田 晃0.67
09山崎 孝二0.61
10住友生命保険相互会社0.41

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-03
    住友化学株式会社
    新規の大量保有報告
    55.74%
  • 2026-05-14
    住友化学株式会社
    新規の大量保有報告
    55.74%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−10399%、1株純資産は14期で+547%。直近期のROEは-27.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−10509
2014年3月142,5550.669.098.7
2015年3月672,6762.620.952.0
2016年3月892,7353.315.445.0
2017年3月2322,9618.17.721.5
2018年3月1,1123,97832.12.26.3
2019年3月1964,1164.98.430.5
2020年3月3214,2937.64.825.0
2021年3月3794,5128.67.826.4
2022年3月1924,4854.312.252.0
2023年3月1414,5093.116.670.8
2024年3月614,4611.437.4163.2
2025年3月594,4201.341.2169.6
2026年3月−1,0503,290−27.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

5名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は5名。2026/3期の役員報酬は総額123百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐々木康彰代表取締役社長 社長執行役員64200
和田英男取締役64900
向井宏好取締役59
浜辺昭彦取締役(監査等委員)661,800
瀧口健取締役(監査等委員)75

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)67478114
社外取締役424246
取締役(社内)1181818

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容318字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当企業集団(当社及び当社の関係会社)は、当社(提出会社、以下同じ)、親会社で構成され、ファイン製品の製造販売並びに輸出入等の事業を行っております。 当社グループ(当社及び子会社1社)の事業に係る位置づけは次のとおりであります。 ファイン製品事業   医農薬関連化学品(医薬品、動物薬、農薬等の中間体や原料)、機能性化学品(触媒、溶剤、高分子添加剤、樹脂、IT関連、写真薬等用)、各種合成樹脂原料等製造、販売しております。 非連結子会社KGS株式会社は、当社従業員に対する研修の企画及び運営等を行っております。 なお、当社は千葉事業所の用地を親会社から賃借しております。 事業の系統図は概ね次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,406字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当事業年度末(2026年3月31日)現在において、当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、長年培ってきた含窒素有機化合物群におけるコアテクノロジーをさらに進化させるほか、新たなコアテクノロジーの確立を図ることにより、新しい柱としての基幹化合物、機能製品、気相製品を創出し、高付加価値高機能製品を提供してまいります。これらを通じて社会の発展に貢献するとともに、株主の皆様のために公正な収益活動を営み、併せて地域社会と協調し、あらゆる取引先等の信頼と期待に応え、また従業員にとりまして働きがい、生きがいの感じられる企業を目指します。 (2)経営環境及び対処すべき課題等 当社を取り巻く環境 今後の見通しにつきましては、為替相場の変動や長引く地政学リスク、特にイラン情勢に起因する原燃料の調達不安や価格急騰など、今後も不透明な経営環境が続くものと予想されます。 このような状況の中、当社は引き続き売価改定や拡販に取り組み収益の確保を図り、中期経営計画に掲げたスローガン「変革への挑戦KX2027」のもと、「収益力強化」「事業成長加速」「経営基盤強化」に取り組むことでイノベーションを加速し、企業価値向上に繋げてまいります。 基本方針 ①収益力強化 収益力強化につきましては、マルチプラント生産品目の拡販、アミン事業の競争力強化、気相プラントの将来計画検討に取り組んでおります。当社は、多様な特長を有し複雑な工程でも対応可能なマルチプラント群(CMⅠ~Ⅳ、パイロットプラント)を有しておりますが、マルチプラントの収益力向上は喫緊の課題です。新規受託製品の導入や新規製品の開発に積極的に取り組むとともに、既存の基盤事業プラントとマルチプラント間との連携強化等を幅広く検討しております。これにより、生産可能な品目の幅をさらに広げ、プラント群をフルに活用した効率的な生産を目指します。 アミン事業の競争力強化においては、高経年化が進行するアミンプラントの再構築による安定供給体制の維持を図るとともに、インド企業との協業検討をはじめ、国内外のパートナーと連携し最適な生産体制の構築を目指しております。 また、気相プラントの将来計画については、CO2吸収アミン化合物の量産化へ向けたラボ検討を完了しており、現在は工業化確立に向けた取り組みを推進しております。 ②事業成長加速 (a)既存事業及び新規事業の拡大 石油化学工業向けの有機金属触媒の受託事業については、中国における大幅な生産能力増強を受けた石油化学品の供給過多により、当社の触媒需要が大きく減退し、現段階では未だ回復には至っていない状況です。引き続き有機金属触媒関連製品の拡販や新製品開発に注力致しますが、この他の電子材料や医薬中間体等の分野で既に新規引合いを受領している案件もあり、これらの分野の開発・受注を加速させてまいります。 また、カーボンニュートラル関連製品は、CO2吸収アミンの供給を通じて2050年のカーボンニュートラル実現に貢献したいと考えております。当社が有する100種類を超えるアミン化合物ライブラリーと独自の有機合成技術を最大限に活用し、高性能なCO2吸収材の開発と供給体制の構築を加速してまいります。 (b)住友化学グループとの事業拡大 住友化学グループとのシナジー強化を重点課題と位置付けており、特に住友化学株式会社のアドバンストメディカルソリューション部門との連携を一層深化させております。マルチプラントを最大限に活用することにより、グループとしての効率運営を推進してまいります。 ③経営基盤強化 経営基盤強化は、(a)社員エンゲージメント向上(EX)、(b)デジタル革新(DX)、(c)サステナビリティ革新(SX)に取り組み企業価値向上を目指しております。 (a)社員エンゲージメント向上(EX) 事業を推進するのはヒトであり、社員エンゲージメントの向上なくして企業価値の向上はあり得ないと考えております。この認識のもと、当社独自に社員エンゲージメント指標を設定し2027年度は4.0以上の達成を目標としています。2025年度の結果は3.6となり2024年度と比較して「上司のマネジメントや信頼関係」「職場内の関係性やチームワーク」の項目が向上しました。改善の要因は社内大学「広栄MANABIYA」における様々な研修により、他者理解や効果的なフィードバックを学び、社員相互で信頼関係の構築が進んだものと考えています。 ※社員エンゲージメント指標:従業員意識調査の総合指標10項目の平均値 (b)デジタル革新(DX) 全社情報共有基盤であるOne KOEI Platformの拡充と高度活用を中心に生産性の向上と競争力の強化に取り組んでおります。 また、これらのDX推進を支える基盤として、昨今のサイバー攻撃をはじめとする各種脅威の高まりに鑑み、当社では情報セキュリティの一層の強化を図ってまいります。 (c)サステナビリティ革新(SX) 当社は、住友化学グループの一員として、持続的な価値創造のための重要課題であるマテリアリティを共有しており、経済価値・社会価値を一体的に創出し持続的な成長とサステナブルな社会の実現により企業価値向上を目指しております。 その実現に向け、サステナビリティに関する主要指標(KPI)を設定しており、定期的に進捗を管理すると共にステークホルダーの皆様に開示し改善に向け推進しております。 また、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に基づく情報開示については、独自のシナリオ分析やインターナル・カーボンプライシングの導入等、積極的に対応することでプレゼンスの維持・向上を図っております。
事業等のリスク2,385字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社の経営成績、財務状況等(株価を含む)に影響を及ぼすリスクには以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであり、また本記載は将来発生し得るすべてのリスクを網羅したものではありません。 リスク項目   リスク内容   リスクへの対応策 (1)事故、災害の発生に係るリスク   万一製造設備で発生する事故、地震、噴火、津波等自然災害により人的、物的被害が生じた場合、当社の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。   当社は、安全、安定操業の徹底を図り、製造設備の停止や設備に起因する事故などによる潜在的なリスクを最小化するために、すべての設備について定期的な点検を実施しております。また、大規模災害発生時の対応演習、設備耐震補強等地震対策の実施、災害・爆発リスク低減のための教育の実施、災害用備品の運用マニュアル作成と社内周知の実施、BCP対応のレベルアップ(外部機関)及びBCP演習の実施、事故発生に対応したメディアトレーニングを実施し、リスクの低減を図っております。 (2)為替レートの変動に係るリスク   当社は輸出売上高の比率が高く、その多くは外貨建で取引を行っているため、当該通貨に対して円高が進行した場合、輸出債権回収額が減少することになります。円高の進行は当社の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。   当社は、このようなリスクに対して適宜、為替予約を実施して、短期的なリスクをヘッジするように努めております。また、原料購入を外貨建に切り替えること等により、為替脆弱性の軽減を図るように努めております。 (3)気候変動等環境問題に関するリスク   炭素税の賦課や排出権取引制度に代表される温室効果ガス排出権規制が導入された場合、原燃料の価格が上昇し、電力価格が上昇する可能性があります。これにより、当社の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。   当社は、気候変動などの環境問題への対応を経営の重要課題と捉えており、温室効果ガスの削減等に積極的に取り組んでおります。 (4)情報セキュリティに係るリスク   サイバー攻撃、不正アクセス等により情報システム等に障害が生じた場合や、機密情報及び個人情報等が社外に流出した場合には、競争力の低下や社会的信用の低下など、当社の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。   当社は、事業活動の基盤である情報システム・ネットワークに、様々なセキュリティ対策を実施しており、セキュリティ強化と情報管理体制の厳重化に取り組んでおります。 (5)原材料・燃料価格の変動に係るリスク   当社の主要原料のうち、アセトアルデヒドやメタノール等の原料価格は市況で変動します。また、国産ナフサ高騰を受けメーカーの原材料価格、輸送費、電力コストの大幅な上昇により、当社原材料価格の高騰が続いております。さらにウクライナ情勢の影響もあり、各種原料で大幅値上げを受けており、それらの価格の上昇を製品価格に転嫁できなかった場合は、当社の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。   当社は、主要な原材料価格の動向を注視し、適正な製造原価への見直しを行うと共に、売価是正に努めております。 リスク項目   リスク内容   リスクへの対応策 (6)カントリーリスク   当社は中国から多くの原材料を輸入しております。そのため、中国において、政治・経済情勢の悪化、外資規制、大規模災害、パンデミック、テロ・戦争、その他の要因による社会的混乱等が生じた場合は、当社の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。   当社は、複数購買を推進するとともに、定期的な情報収集を行い、リスクの低減を図っております。 (7)感染症、伝染病の蔓延に対するリスク   感染症や伝染病が蔓延した場合、生産活動に支障をきたす可能性があります。また、急速な感染拡大により経済活動に制限が課されることも想定され、これによるサプライチェーン等への影響、消費活動の停滞等により、当社の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。   当社は、感染症や伝染病に対して、感染状況に応じたガイドライン及び対応マニュアルを適時見直しており、感染拡大防止に努めております。 (8)製品価格やシェアの変動に係るリスク   当社の事業は、厳しい価格競争に直面しております。国内企業との競争のほか、インドや中国等の安価な海外品との競争により、製品価格や販売シェアが低下し、この影響がコストの削減を上回った場合、当社の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。   当社は、設備投資による工場の合理化を推進し、コスト削減を行うと共に、環境問題並びに製品の安全性、品質の確保に注力し、顧客の期待に応えられる信頼性の高い製品を供給すべく努めております。 (9)新製品の開発に係るリスク   当社にとって、新製品の開発、上市は最重要課題のひとつでありますが、ユーザー事情、厳しい競争環境等の不確定要素が大きいため、目標どおり進捗しなかった場合、当社の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。   当社は、営業部門、研究開発部門を中心に次世代新製品の開発、早期上市に向けて取り組んでおります。 その他、当社には、退職給付債務の変動リスク、金利変動リスク、重大な製品欠陥等に係る品質リスク、知的財産や製造物責任などに係る訴訟リスク、取引先に対する債権の貸倒リスク、ハラスメントに関するリスクなどがあり、これらのリスクが顕在化した場合は、当社の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,905字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度のわが国経済は、堅調なインバウンド需要や個人消費の改善など、景気の緩やかな持ち直しが見られました。一方で、ロシア・ウクライナ紛争や事業年度末頃からの中東情勢の緊迫化など地政学的リスクの高まりに加えて、資源・エネルギー価格の上昇や為替相場の変動など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような情勢のもとで、当社は、売価改定、拡販に注力するとともに、生産の合理化・効率化による製造原価低減など一層のコスト削減に取り組み、全社を挙げて収益確保に努めてまいりました。 しかしながら、当事業年度の売上高は、北米及び欧州向け医農薬関連製品や光学材料製品の販売が減少したこと等により、170億9百万円(前事業年度比15.0%減)となりました。損益面では、固定費の削減や原料価格低減による増益要因があったものの、売上高減少に伴う数量差損等の減益要因により、営業利益は3億64百万円(前事業年度比35.6%減)、経常利益は2億55百万円(前事業年度比28.3%減)となりました。これに加えて当期において減損損失を計上したことから、当期純損益は51億35百万円の損失(前事業年度は2億88百万円の利益)となりました。 (製品グループ別売上高) (単位:百万円) 前事業年度   当事業年度   増 減 製品グループ   金額   構成比   金額   構成比   金額   増減率 ファイン製品           %       %       % 医農薬関連化学品   9,281   46.4    6,290      37.0   △2,991    △32.2 機能性化学品   8,043   40.2     7,424      43.6     △618     △7.7 その他   2,692   13.4     3,294      19.4       601      22.3 計   20,018   100.0   17,009   100.0   △3,009   △15.0 なお、当社の事業セグメントは、ファイン製品事業のみの単一セグメントであり重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。 流動資産は、売掛金が減少しましたが棚卸資産等が増加し、前事業年度末に比べ12億68百万円増加の143億7百万円となりました。 固定資産は、減損損失を計上したことに伴う有形固定資産の減少等により、前事業年度末に比べ66億18百万円減少の155億61百万円となりました。 この結果、総資産は前事業年度末に比べ53億49百万円減少し、298億69百万円となりました。 流動負債は、短期借入金や設備関係未払金の増加等により前事業年度末に比べ14億71百万円増加し、87億37百万円となりました。 固定負債は、長期借入金の減少により前事業年度末に比べ12億94百万円減少し、50億42百万円となりました。 この結果、負債合計は前事業年度末に比べ1億76百万円増加し、137億79百万円となりました。 純資産は、当期純損失の計上及び配当金の支払いなどにより、前事業年度末に比べ55億26百万円減少の160億89百万円となりました。自己資本比率は前事業年度末の61.4%から53.9%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、棚卸資産が増加しましたが、減価償却費を27億96百万円計上したことなどにより、16億48百万円の収入(前事業年度は47億56百万円の収入)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の売却による収入がありましたが、固定資産の取得による支出により6億85百万円の支出(前事業年度は16億63百万円の支出)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済による支出や、配当金の支払などにより、8億84百万円の支出(前事業年度は33億31百万円の支出)となりました。 この結果、現金及び現金同等物の期末残高は4億33百万円となり、前事業年度末に比べ1億8百万円増加しました。 ③ 生産実績 当事業年度における生産実績は229億29百万円(前事業年度比3.8%減)であります。 (注) 金額は、販売価格によっております。 ④ 受注状況 当社は原則的に将来の予想に基づいて見込生産を行っております。 ⑤ 販売実績 当事業年度における販売実績は170億9百万円(前事業年度比15.0%減)であります。 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、以下のとおりであります。 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) Sumitomo Chemical Europe S.A./N.V.   2,562,482   12.8   -   - Corteva Agriscience   2,247,624   11.2   -   - (注) 当事業年度における主な相手先別の販売実績は、総販売実績の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容は、原則として財務諸表に基づいて分析した内容であります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。 財務諸表作成にあたり、当社が採用している会計方針において使用している重要な会計上の見積り及び前提条件は、以下のとおりであります。 (貸倒引当金) 当社は、支払実績及び信用情報等を査定して販売先から営業担保を預っており、貸倒懸念債権等特定の債権については、個別に債権の回収可能性を検討して貸倒引当金を計上しております。 販売先の財務状況及び支払能力に重要な変動が生じた場合、これらの貸倒引当金の見積りに重要な影響を及ぼす可能性があります。 (棚卸資産) 当社は、棚卸資産の貸借対照表価額については、収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により計上しております。 当社は、得意先の需要予測に基づき生産計画を策定しており、また、当社の生産設備であるマルチプラントでは生産切替回数増加によるロスを極力抑えるため、まとめ生産を行っております。このため、生産から販売まで長期間を要する場合があります。長期保有在庫の販売予測の見積りにおいては、将来の販売数量が重要な構成要素となりますが、これらは国内外における需要等の外部経営環境の影響を受けることから不確実性を伴い、見積りにおける仮定の選択に係る判断が長期保有在庫の評価に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (投資の評価) 当社が保有する投資有価証券は非上場株式及び関係会社株式であり市場価格がありません。原則として評価対象となる純資産額が帳簿価額を50%以上下回った場合に減損処理を実施しております。 将来の投資先の業績動向によりこれら投資の評価に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (繰延税金資産) 当社は、繰延税金資産の計上にあたり、今後の事業計画及び将来減算(加算)一時差異の解消スケジュール等を基に合理的で実現可能なタックス・プランニングを検討し、将来の課税所得等の予測を行っております。その結果、将来実現が困難と判断される繰延税金資産については、評価性引当額を計上しております。 将来の業績及び課税所得実績の変動等により、繰延税金資産の計上に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (退職給付費用及び債務) 当社の従業員退職給付費用及び債務は、年金数理計算上で設定される前提条件に基づいて計上しております。この前提条件には、割引率、将来の報酬水準、退職率が含まれており、退職給付債務を計算する際に用いる数理上の前提の変更、年金制度の変更による未認識の過去勤務費用の発生等により、退職給付費用及び債務の算定に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (減損損失) 当社は、収益性の低下や時価の下落といった減損の兆候の見られる固定資産については、減損損失の認識の判定を行い、必要に応じて減損処理を実施しております。 将来の収益性の低下や時価の下落等により、これら固定資産の評価に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (受注損失引当金) 当社は、受注契約のうち損失が発生する可能性が高く、かつ、当該損失額を合理的に見積もることが可能な受注契約について、損失見込額を受注損失引当金として計上しております。 将来の市場環境の変動等により製造原価が見積原価を超過することが見込まれる場合、追加の受注損失又は引当金計上が必要となる可能性があります。 ② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高、売上原価、売上総利益と営業利益) 当事業年度の売上高は、北米及び欧州向け医農薬関連製品や光学材料製品の販売が減少したこと等により、前事業年度に比べ30億9百万円減少の170億9百万円となりました。 当事業年度の売上原価は、販売の減少や固定費の削減、原料価格低減などにより、前事業年度に比べ33億円減少の120億19百万円となりました。 この結果、売上総利益は前事業年度に比べ2億91百万円増益の49億89百万円となりました。 販売費及び一般管理費は、製造プラントの操業休止期間の設備維持管理費用を前事業年度は2億65百万円計上したのに対し、当事業年度は9億44百万円であった事などにより、前事業年度に比べ4億92百万円負担が増加し46億25百万円となりました。この結果、営業利益は3億64百万円となり、前事業年度に比べ2億1百万円減益となりました。 (営業外損益と経常利益) 営業外収益は、当事業年度は為替差益を計上したことなどにより、前事業年度に比べ23百万円増加し30百万円となりました。営業外費用は、前事業年度は為替差損を計上したことなどにより、前事業年度に比べ77百万円減少の1億39百万円となりました。 この結果、経常利益は2億55百万円となり、前事業年度の3億56百万円から1億円の減益となりました。 (特別損益と当期純利益) 特別利益は固定資産売却益を6百万円計上しました。特別損失は減損損失を63億95百万円、株式交換関連費用を24百万円、固定資産除却損を11百万円、合計64億31百万円を計上しました。この結果、税引前当期純損失は61億69百万円となり、前事業年度の3億33百万円から65億3百万円の減益となりました。法人税、住民税及び事業税31百万円及び法人税等調整額△10億65百万円を控除した結果、当期純損失は51億35百万円となり、前事業年度に比べ54億23百万円の減益となりました。 ③ 資本の財源及び資金の流動性の分析 当社は、円滑な事業活動に必要な水準の流動性の確保と財務の健全性維持を資金調達の基本方針としております。 当社は、上記の資金調達の基本方針に則り、国内金融機関との間で長期間に亘って築き上げてきた幅広く良好な関係に基づき、短期借入金及び長期借入金により必要資金を調達しております。 直接金融又は間接金融の多様な手段の中から、その時々の市場環境も考慮した上で当社にとって有利な手段を機動的に選択し、資金調達を行っております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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