概要
広栄化学株式会社は、1917年に酢酸製造会社として創業したファインケミカルメーカーである。含窒素有機化合物を中核技術とし、医農薬中間体、機能性化学品、樹脂原料などを手掛ける。千葉県袖ケ浦市に千葉事業所を置き、2026年3月期の売上高は170億円、従業員数は402名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。
医農薬と機能性化学品を柱とする事業構成
広栄化学の事業はファイン製品事業の単一セグメントであり、医農薬関連化学品、機能性化学品、その他に分類される。2026年3月期の製品グループ別売上高は、医農薬関連化学品が62億円(構成比37.0%)、機能性化学品が74億円(同43.6%)、その他が32億円(同19.4%)である。医農薬関連では医薬・農薬の中間体や原料を、機能性化学品では触媒、溶剤、高分子添加剤、樹脂、IT関連材料、写真薬用薬剤などを製造する。その他には各種合成樹脂原料が含まれる。
千葉事業所を中心とした生産体制とマルチプラント
生産拠点は千葉事業所(旧千葉製造所)に集約されている。同事業所内には、複雑な工程にも対応可能なマルチプラント群(CMⅠ~Ⅳ、パイロットプラント)を保有し、多品種小ロット生産と受託合成を強みとする。また、高経年化が進むアミンプラントの再構築や、CO2吸収アミン化合物の量産化に向けた気相プラントの将来計画を推進中である。生産実績は2026年3月期で229億円(販売価格ベース)であり、前年比3.8%減となった。
住友化学グループとの連携と販売先の変動
広栄化学は住友化学グループの一員であり、同事業所の用地を親会社から賃借している。同グループとのシナジー強化を重点課題とし、特に住友化学のアドバンストメディカルソリューション部門との連携を深めている。販売先については、2025年3月期にはSumitomo Chemical Europe S.A./N.V.向けが売上高の12.8%、Corteva Agriscience向けが11.2%を占めていたが、2026年3月期には10%以上の大口顧客は存在しない。非連結子会社KGS株式会社は従業員研修を担う。
業界の中での役割はファインケミカルメーカーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01医農薬主力
医薬品、動物薬、農薬等の中間体や原料を製造販売。
- 医薬中間体
- 医薬品の製造に使用される中間体。
- 農薬中間体
- 農薬の製造に使用される中間体。
02機能性化学品準主力
触媒、溶剤、高分子添加剤、樹脂、IT関連品、写真薬等の機能性化学品を製造販売。
- 触媒
- 化学反応を促進するための触媒。
- 溶剤
- 各種工業用溶剤。
- 高分子添加剤
- プラスチック等の改質剤。
- 樹脂
- 各種合成樹脂原料。
製品と技術
含窒素有機化合物を核とするコア技術
広栄化学は長年にわたり含窒素有機化合物に関するコアテクノロジーを蓄積してきた。具体的には、アミン類、ピリジン塩基類、ピラジン類とそのアンモ酸化誘導体を自社合成する技術を持つ。これらの化合物は医農薬中間体や機能性化学品の原料として重要であり、100種類を超えるアミン化合物ライブラリーを保有する。また、新たなコアテクノロジーの確立を目指し、気相反応や触媒技術の開発にも取り組んでいる。
医農薬中間体からCO2吸収アミンまで多彩な機能性化学品
機能性化学品分野では、石油化学工業向け有機金属触媒の受託生産、光学材料製品、高分子添加剤、IT関連材料、写真薬用薬剤などを手掛ける。特にカーボンニュートラル関連では、CO2吸収アミン化合物の量産化を推進中であり、2050年のカーボンニュートラル実現に貢献する製品として位置付けている。2026年3月期の機能性化学品売上高は74億円と全社の43.6%を占め、最大の製品グループとなっている。
マルチプラントを活用した受託合成とカスタムメイド対応
広栄化学の強みの一つは、複数の反応器と多様なプロセスに対応できるマルチプラント群である。CMⅠ~Ⅳとパイロットプラントを有し、医農薬中間体や電子材料など多様な製品の受託合成を請け負う。マルチプラントでは生産切替のロスを抑えるためまとめ生産を行い、長期保有在庫が生じる場合がある。また、アミンプラントの再構築や気相プラントの将来計画を通じ、安定供給と新規品目の創出を目指している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
中間原料化学品メーカー、汎用品ミックス
広栄化学は、機能性化学品や医薬・農薬中間体を手掛ける。同業のクラレや東洋紡が高機能品・繊維に強みを持つ一方、汎用品比率が高い。売上高は2025年3月期200億円だが、2026年3月期は170億円に減少予想。営業利益率も3.0%から2.35%へ低下。業界内では規模が小さく、競争力の源泉はニッチな中間体だが、需要変動の影響を受けやすい。顧客の業績や為替変動も収益を左右する。
強み
- 医薬・農薬向け中間体で多品種を展開し、特定顧客との長期取引がある。
- 大手化学メーカーとの取引で、ある程度の受注安定性がある。
- 長年の製造技術で品質・納期面で信頼を得ている。
- 国内工場で品質管理が行き届き、サプライチェーンリスクが低い。
課題
- 2026年3月期の営業利益率2.35%と低く、収益力改善が急務。
- 2026年3月期売上高が前期比15%減の見通しで、需要減が懸念。
- 高機能品比率が低く、競合との差別化が難しい。価格競争に巻き込まれやすい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
化学の時価総額近傍。太字が広栄化学
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4093東邦アセチレン | 150億円 | 11.6倍 |
| 2 | 4465ニイタカ | 142億円 | 7.5倍 |
| 3 | 4366ダイトーケミックス | 141億円 | 17.1倍 |
| 4 | 4978リプロセル | 140億円 | — |
| 5 | 7908きもと | 131億円 | 19.1倍 |
| 6 | 4367広栄化学 | 125億円 | — |
| 7 | 7940ウェーブロックホールディングス | 118億円 | 29.6倍 |
| 8 | 4031片倉コープアグリ | 116億円 | — |
| 9 | 4235ウルトラファブリックス・ホールディングス | 115億円 | 17.2倍 |
| 10 | 4234サンエー化研 | 115億円 | 10.2倍 |
| 11 | 4113田岡化学工業 | 115億円 | 7.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 35件
酢酸製造から始まった1917年の創業
1917年6月、広栄製薬株式会社として資本金50万円で設立され、酢酸の製造を開始した。1926年5月に社名を広栄株式会社と改称。1934年11月にはホルムアルデヒド類の製造に乗り出し、有機合成化学品への展開を始めた。1940年6月には東京出張所(現東京本社)を開設し、販路を拡大した。戦後の1950年7月、社名を広栄化学工業株式会社と改称し、化学専業としての基盤を固めた。
多価アルコール・アミン・ピリジンと品目拡大の1950~60年代
1952年12月に多価アルコール類の製造を開始。1955年1月に本社を大阪市東区に移転し、営業体制を強化した。1962年10月にはアミン類の製造を開始し、含窒素化合物領域への本格参入となった。1964年11月にはピリジン塩基類の製造を開始し、触媒・医農薬中間体の基盤技術を構築した。1967年10月には千葉県姉崎地区に千葉工場を新設、その後袖ケ浦地区に新工場を建設し、千葉製造所(現千葉事業所)に統合した。
医薬品参入とピラジン展開、そして1997年の上場
1971年12月、医薬品の製造を開始し、ファインケミカルの中でも高付加価値分野へ進出した。1985年10月にはピラジン類とそのアンモ酸化誘導体の製造を開始し、含窒素複素環化合物のラインアップを拡充した。1991年4月に広栄テクノサービス株式会社を設立し、グループ体制を整備。1997年10月、大阪証券取引所市場第二部に株式を上場し、資本市場からの資金調達が可能となった。
事業再編とグループ会社の統廃合(2000年代)
2000年7月、無機凝集剤事業を朝日化学工業に譲渡し、ファインケミカルへの集中を図った。2003年には千葉広栄サービスと大阪広栄サービスを合併し、広栄ゼネラルサービス株式会社とした。2004年10月には広和商事を存続会社として広栄テクノサービスと広栄ゼネラルサービスを吸収合併、広栄テクノ株式会社に商号変更した。2006年10月には実質的な本社機能を東京都中央区に移し、経営の効率化を進めた。
東証スタンダード移行と2020年の社名変更
2013年7月、大阪証券取引所の現物市場統合に伴い東京証券取引所第二部に上場。2013年12月には合弁子会社広栄パーストープを解散した。2016年6月、登記上の本店を千葉県袖ケ浦市に移転。2019年10月に広栄テクノ株式会社を解散し、グループのスリム化を完了。2020年10月、社名を広栄化学株式会社(現商号)に改称した。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行した。
年表35件を開く
1910年代
- 1917年6月創業広栄製薬株式会社(資本金50万円)を設立し、酢酸の製造を開始する。
1920年代
- 1926年5月社名を広栄株式会社と改称する。
1930年代
- 1934年11月ホルムアルデヒド類の製造を開始する。
1940年代
- 1940年6月東京出張所(現東京本社)を開設する。
1950年代
- 1950年7月社名を広栄化学工業株式会社と改称する。
- 1952年12月多価アルコール類の製造を開始する。
- 1955年1月大阪市東区伏見町二丁目14番地へ本社を移転する。
- 1959年11月商号変更森化成工業株式会社(後、広和商事株式会社に商号変更、現広栄テクノ株式会社)に資本参加する。
1960年代
- 1962年10月アミン類の製造を開始する。
- 1963年2月大阪市東区道修町二丁目40番地(住友化学道修町ビル)へ本社を移転する。
- 1964年11月ピリジン塩基類の製造を開始する。
- 1967年10月千葉県姉崎地区に千葉工場を新設、1970年同袖ケ浦地区に新工場を建設、両工場を千葉製造所(現千葉事業所)とする。
1970年代
- 1971年12月医薬品の製造を開始する。
- 1973年2月商号変更事業年度を年1回に変更する。
1980年代
- 1981年9月大阪市東区横堀二丁目7番地(住化不動産横堀ビル)へ本社を移転する。(現 中央区高麗橋四丁目6番17号)
- 1985年10月ピラジン類とそのアンモ酸化による誘導体の製造を開始する。
1990年代
- 1991年4月創業広栄テクノサービス株式会社(資本金1千万円)を設立する。
- 1997年10月上場大阪証券取引所市場第二部へ上場する。
- 1997年12月創業大阪広栄サービス株式会社(資本金1千万円)を設立する。
- 1998年6月創業千葉広栄サービス株式会社(資本金1千万円)を設立する。
2000年代
- 2000年7月無機凝集剤事業を朝日化学工業株式会社に譲渡する。
- 2003年1月大阪市城東区放出西二丁目12番13号へ本社を移転する。
- 2003年4月M&A千葉広栄サービス株式会社が大阪広栄サービス株式会社と合併し、広栄ゼネラルサービス株式会社に商号変更する。
- 2003年7月パーストープABと合弁で広栄パーストープ株式会社(資本金5千万円)を設立する。
- 2004年10月M&A広和商事株式会社を存続会社として、広栄テクノサービス株式会社及び広栄ゼネラルサービス株式会社を合併し、広栄テクノ株式会社(現在は解散)に商号変更する。
- 2006年10月実質的な本社機能を東京都中央区日本橋本町三丁目7番2号に集中する。
2010年代
- 2010年1月千葉プラント(現千葉事業所)に研究棟を建設し、研究機能を集中する。
- 2013年7月上場大阪証券取引所の現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所第二部(現スタンダード市場)へ上場する。
- 2013年9月実質的な本社機能を東京都中央区日本橋小網町1番8号に移転する。
- 2013年12月広栄パーストープ株式会社を解散する。
- 2016年6月千葉県袖ケ浦市北袖25番地へ本店所在地を移転する。
- 2019年10月広栄テクノ株式会社を解散する。
2020年代
- 2020年10月社名を広栄化学株式会社と改称する。
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。
- 2023年10月創業KGS株式会社(資本金1千万円)を設立する。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- 社員エンゲージメント指標2027年度まで4.0以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
収益力強化とマルチプラント活用
マルチプラント群の収益力向上を喫緊の課題とし、新規受託製品や新製品の開発、基盤事業プラントとの連携強化により、生産可能品目の幅を広げフル活用を目指す。また、アミンプラント再構築やインド企業との協業検討、CO2吸収アミンの工業化を推進する。
- 02
事業成長加速と新規分野開拓
有機金属触媒事業の拡販・新製品開発に注力する一方、電子材料や医薬中間体など新規引合いの受注を加速。CO2吸収アミン供給を通じカーボンニュートラルに貢献し、アミン化合物ライブラリーと有機合成技術を活用した高性能CO2吸収材の開発・供給体制構築を進める。
- 03
住友化学グループとのシナジー強化
住友化学グループ(特にアドバンストメディカルソリューション部門)との連携を深化し、マルチプラントを最大限活用することでグループ全体の効率運営を推進する。
- 04
経営基盤強化(EX/DX/SX)
社員エンゲージメント向上(EX)として社内大学「広栄MANABIYA」等による研修を実施。デジタル革新(DX)では全社情報共有基盤One KOEI Platformの拡充とセキュリティ強化。サステナビリティ革新(SX)ではマテリアリティに基づくKPI管理とTCFD情報開示を推進する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で402人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は717万円で、9期前と比べて+10.5%。平均年齢は41.8歳、平均勤続年数は15.3年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 302 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 311 | — |
| 2019年3月 | 649 | 41.1 | 16.2 | 323 | — |
| 2020年3月 | 647 | 41.2 | 16.0 | 338 | — |
| 2021年3月 | 648 | 40.1 | 14.7 | 376 | — |
| 2022年3月 | 654 | 39.9 | 14.5 | 378 | — |
| 2023年3月 | 668 | 40.5 | 14.8 | 387 | — |
| 2024年3月 | 668 | 40.6 | 14.6 | 401 | — |
| 2025年3月 | 689 | 41.1 | 14.8 | 398 | 151 |
| 2026年3月 | 717 | 41.8 | 15.3 | 402 | 100 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内住友化学㈱(注)1、2東京都中央区議決権56.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は170億円、営業利益は4億円。前期と比べると減収減益で、売上が-15.0%、利益が-33.3%。
四半期の推移
10期分
直近は2026年4Qで、売上は98億円、営業利益は7億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は−6.7%、営業利益は+600.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 42 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年4Q | 54 | — | — | −1 |
| 2024年1Q | 37 | 3 | 8.1 | 2 |
| 2024年2Q | 46 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年3Q | 48 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年4Q | 63 | — | — | 1 |
| 2025年2Q | 95 | 5 | 5.3 | 2 |
| 2025年4Q | 105 | 1 | 1.0 | 1 |
| 2026年2Q | 72 | −3 | −4.2 | −3 |
| 2026年4Q | 98 | 7 | 7.1 | −48 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は182億円から170億円へ93%に減った。直近期の営業利益率は2.4%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大阪証券取引所の現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所第二部(現スタンダード市場)へ上場する。 | |||||
| 2013年3月 | 182 | — | −4 | — | −2 |
| 2014年3月 | 186 | — | 1 | — | 1 |
| 2015年3月 | 187 | — | 7 | — | 3 |
| 2016年3月 | 183 | — | 11 | — | 4 |
| 2017年3月 | 173 | — | 14 | — | 11 |
| 2018年3月 | 181 | — | 17 | — | 54 |
| 2019年3月 | 183 | — | 14 | — | 10 |
| 2020年3月 | 185 | — | 20 | — | 16 |
| 2021年3月 | 176 | — | 17 | — | 19 |
| 2022年3月 | 173 | — | 8 | — | 9 |
| KGS株式会社(資本金1千万円)を設立する。 | |||||
| 2023年3月 | 186 | — | 9 | — | 7 |
| 2024年3月 | 194 | — | 3 | — | 3 |
| 2025年3月 | 200 | 6 | 4 | 3.0 | 3 |
| 2026年3月 | 170 | 4 | 3 | 2.4 | −51 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高170億円のうち、営業利益として残るのは4億円で2.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-51億円、売上の-30.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.6%120億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.1%46億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.4%4億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが16億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは9億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は4億円で、売上の0.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1 | −14 | 13 | −13 | 4 |
| 2014年3月 | 20 | −5 | −15 | 15 | 4 |
| 2015年3月 | 16 | −1 | −11 | 15 | 8 |
| 2016年3月 | 25 | −20 | −6 | 5 | 8 |
| 2017年3月 | 13 | −18 | 5 | −5 | 8 |
| 2018年3月 | 10 | 41 | −15 | 51 | 45 |
| 2019年3月 | 7 | −25 | −3 | −18 | 24 |
| 2020年3月 | 8 | −22 | −3 | −14 | 7 |
| 2021年3月 | 19 | −39 | 16 | −20 | 3 |
| 2022年3月 | 26 | −42 | 19 | −16 | 6 |
| 2023年3月 | 0 | −51 | 49 | −51 | 4 |
| 2024年3月 | 40 | −20 | −18 | 20 | 6 |
| 2025年3月 | 48 | −17 | −33 | 31 | 3 |
| 2026年3月 | 16 | −7 | −9 | 9 | 4 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は299億円。このうち返さなくてよい自己資本が161億円で、自己資本比率は53.9%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 226 | 125 | 101 | 55.1 |
| 2014年3月 | 216 | 125 | 91 | 57.9 |
| 2015年3月 | 205 | 131 | 74 | 63.8 |
| 2016年3月 | 207 | 134 | 73 | 64.5 |
| 2017年3月 | 240 | 145 | 95 | 60.4 |
| 2018年3月 | 292 | 195 | 97 | 66.6 |
| 2019年3月 | 293 | 201 | 92 | 68.7 |
| 2020年3月 | 298 | 210 | 88 | 70.5 |
| 2021年3月 | 321 | 221 | 100 | 68.8 |
| 2022年3月 | 347 | 219 | 128 | 63.2 |
| 2023年3月 | 391 | 221 | 170 | 56.4 |
| 2024年3月 | 393 | 218 | 175 | 55.5 |
| 2025年3月 | 352 | 216 | 136 | 61.4 |
| 2026年3月 | 299 | 161 | 138 | 53.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで203社中76位あたり、逆に低いのはROEで203社中202位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
7月29日の終値
直近の終値は¥2,550で、1年前と比べて+18.4%。過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 1.00倍 |
| 配当利回り | 3.14% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で+2.5%と小幅上昇も、7/3に2749円の高値をつけた後は調整。7/29には2550円と25日線(2603.4円)を下回る。RSIは44.1と弱含み。52週高値3030円からは-15.8%の水準。200日線(2316.2円)は上回っており、中期的には上昇トレンド。出来高は7/23に20,500株と増加したが、その後は低調。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PBR 0.99倍と業界平均1.36倍を下回り、資産価値に対して割安。配当利回り3.14%は業界平均2.80%を上回るが、配当性向169.6%と過剰で持続性に懸念。ROEが-27.2%と赤字で収益性が低く、減収・赤字転落の業績予想も重し。割安だが成長性や収益力に課題。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 1.00倍 | 1.41倍 |
| ROE | -27.2% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
業績悪化と赤字転落が最大の懸念であり、リストラや事業再編の進捗が焦点。強気派は、経営改革による収益改善の可能性や新製品の開発に期待する。弱気派は、赤字幅の拡大や財務悪化を懸念し、事業構造自体の見直しが必要と主張する。株価はPBR1倍前後で推移しており、資産価値に対する評価は割安との見方もあるが、収益力の低下がリスクとなる。
- 改革期待
事業再編やコスト削減による黒字転換の可能性がある。
- 資産価値
PBR0.99倍と純資産に対して株価が割安圏にある。
- 配当維持
減益でも配当利回り3.14%を維持している。
- 2027/3期は黒字転換の可能性2027年上期影響強
2026/3期の純損失51億円が一巡し、売上高170億円での収益改善が焦点
- PBR0.998倍と資産価値に接近不定影響中
PBRが1倍ちょうどで、解散価値相当まで株価が低下し下値は限定的
- 配当利回り3.14%を維持次回株主総会影響弱
株価2550円で利回り3.14%、減配しなければ株主還元が下支え
- 化学市況の回復で採算改善2027年〜2028年影響中
2025/3期の営業利益6億円、売上高200億円水準に回復すれば試算
- 赤字拡大
2026年3月期に最終赤字51億円の見込み。
- 収益力低下
オペレーションマージンは3%から2.35%へ低下。
- 需要減退
売上高も減少しており、需要低迷が続く可能性。
- 売上高170億円と15%減収通年影響強
2026/3期の売上高は前期200億円から170億円へ減少、事業環境の悪化
- 純損失51億円と債務超過懸念通年影響強
ROE-27.2%と大幅赤字、PBR0.998倍も純資産が減少するリスク
- 営業利益率2.35%と収益力低下通年影響中
営業利益4億円、売上高170億円で利益率は2.35%、改善が見込めない
- 減配リスクと利回り低下次回決算発表後影響中
純損失計上中で配当維持が困難、利回り3.14%が実質目減り
- 売上高の推移
- 需要動向と経営改革の効果を確認する。
- 営業損益
- 本業の収益性改善が見られるかが焦点。
- 自己資本比率
- 赤字拡大による財務悪化リスクを監視する。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり80円で、前期から−20.0%。いまの株価に対する利回りは3.14%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 50 | — | 21.5 |
| 2018年3月 | 70 | 40.0 | 6.3 |
| 2019年3月 | 60 | −14.3 | 30.5 |
| 2020年3月 | 80 | 33.3 | 25.0 |
| 2021年3月 | 80 | 0.0 | 26.4 |
| 2022年3月 | 100 | 25.0 | 52.0 |
| 2023年3月 | 100 | 0.0 | 70.8 |
| 2024年3月 | 100 | 0.0 | 163.2 |
| 2025年3月 | 100 | 0.0 | 169.6 |
| 2026年3月 | 80 | −20.0 | — |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥80
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ2,638人。区分でいちばん多いのは事業法人で59.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が64.8%を占め、残る35.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 61.2 | 60.8 | 59.8 | 59.1 | 59.6 | 59.4 |
| 個人・その他 | 30.6 | 31.9 | 33.0 | 33.7 | 32.7 | 33.5 |
| 金融機関 | 5.8 | 5.9 | 5.7 | 5.6 | 5.5 | 5.4 |
| 証券会社 | 0.9 | 1.0 | 1.1 | 1.2 | 1.2 | 1.2 |
| 外国法人 | 1.4 | 0.4 | 0.2 | 0.4 | 0.9 | 0.5 |
| 自己株式 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 住友化学株式会社 | 55.73 |
| 02 | 近畿産業信用組合 | 4.90 |
| 03 | 種田 修 | 2.10 |
| 04 | 阪本 重治 | 1.27 |
| 05 | 広栄化学社員持株会 | 1.08 |
| 06 | 丸石化学品株式会社 | 0.67 |
| 07 | 高石 文夫 | 0.67 |
| 08 | 山田 晃 | 0.67 |
| 09 | 山崎 孝二 | 0.61 |
| 10 | 住友生命保険相互会社 | 0.41 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-03住友化学株式会社新規の大量保有報告55.74%
- 2026-05-14住友化学株式会社新規の大量保有報告55.74%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−10399%、1株純資産は14期で+547%。直近期のROEは-27.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −10 | 509 | — | — | — |
| 2014年3月 | 14 | 2,555 | 0.6 | 69.0 | 98.7 |
| 2015年3月 | 67 | 2,676 | 2.6 | 20.9 | 52.0 |
| 2016年3月 | 89 | 2,735 | 3.3 | 15.4 | 45.0 |
| 2017年3月 | 232 | 2,961 | 8.1 | 7.7 | 21.5 |
| 2018年3月 | 1,112 | 3,978 | 32.1 | 2.2 | 6.3 |
| 2019年3月 | 196 | 4,116 | 4.9 | 8.4 | 30.5 |
| 2020年3月 | 321 | 4,293 | 7.6 | 4.8 | 25.0 |
| 2021年3月 | 379 | 4,512 | 8.6 | 7.8 | 26.4 |
| 2022年3月 | 192 | 4,485 | 4.3 | 12.2 | 52.0 |
| 2023年3月 | 141 | 4,509 | 3.1 | 16.6 | 70.8 |
| 2024年3月 | 61 | 4,461 | 1.4 | 37.4 | 163.2 |
| 2025年3月 | 59 | 4,420 | 1.3 | 41.2 | 169.6 |
| 2026年3月 | −1,050 | 3,290 | −27.2 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
5名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は5名。2026/3期の役員報酬は総額123百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 佐々木康彰 | 代表取締役社長 社長執行役員 | 64 | 200 |
| 和田英男 | 取締役 | 64 | 900 |
| 向井宏好 | 取締役 | 59 | — |
| 浜辺昭彦 | 取締役(監査等委員) | 66 | 1,800 |
| 瀧口健 | 取締役(監査等委員) | 75 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 74 | 7 | 81 | 14 |
| 社外取締役 | 4 | 24 | — | 24 | 6 |
| 取締役(社内) | 1 | 18 | — | 18 | 18 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容318字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,406字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,385字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,905字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第165期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第165期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第164期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-23
- 半期報告書半期報告書-第164期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第163期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-25
- 四半期報告書四半期報告書-第163期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-08
- 四半期報告書四半期報告書-第163期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第163期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第162期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-22
- 四半期報告書四半期報告書-第162期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第162期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第162期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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