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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

フジプレアム

Fujipream Corporation4237 · Standard · 化学

精密貼合技術を核に、ディスプレイ部材やタッチパネルを製造。太陽電池やFA装置も手掛ける。

概要

フジプレアムは、ポリカーボネートを中心とした樹脂加工と機能性フィルムの精密貼合を主事業とするメーカーである。兵庫県姫路市に本社を置き、従業員217名。2024年3月期の売上高は132億円だったが、主要顧客向け需要の減少により2026年3月期には81億円に落ち込み、営業赤字に転落した。ディスプレイ用部材や太陽電池モジュールなどを手がけるが、業績は急速に悪化している。

二つの事業セグメントで構成される収益構造

当社グループは「精密貼合及び高機能複合材部門」と「環境住空間及びエンジニアリング部門」の2セグメントで構成される。前者はディスプレイ用部材やタッチパネルセンサー基板の製造・販売を手がけ、売上高の約6割を占める。後者は太陽電池モジュールの製造・販売、断熱・飛散防止フィルムラミネートガラスの施工、FA関連装置の設計・製造を担う。2026年3月期のセグメント売上高はそれぞれ50.8億円(前年比30.3%減)、30.3億円(同9.0%減)で、両部門とも減収。精密貼合部門は営業損失1.49億円、環境住空間部門は営業利益0.71億円と、収益性に大きな差がある。

急減する売上高と赤字転落の業績推移

2022年3月期に売上高192億円のピークを記録した後、2023年3月期164億円、2024年3月期132億円、2025年3月期106億円、2026年3月期は81億円と急減している。営業利益は2025年3月期に2億円の黒字を確保したが、2026年3月期には1億円の営業損失に転落。当期純損失は23億円に達し、固定資産の減損損失20.27億円を特別損失に計上した。経営指標として掲げる経常利益率7%の達成は困難な状況にある。

グループ体制と精密貼合技術の核

当社は親会社1社、連結子会社3社(非連結子会社3社、持分法非適用関連会社1社を含む)で構成される。連結子会社の一つである株式会社東陽社製作所は自動車部品業界向けビジネスを担う。グループの技術的な中核は「精密貼合技術」で、ミクロレベルの貼合精度を実現する生産ラインを自社構築し、官能検査と多能工教育で品質を支える。この技術をディスプレイ用部材やタッチパネルセンサー基板に応用し、パネルメーカーの高度な要求に対応している。

業界の中での役割は精密貼合・電子部品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
81億円
営業利益
-1億円
営業利益率
-1.2%
純利益
-23億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
精密貼合及び高 機能複合材部門51億円63.0%-1億円-2.0%
環境住空間及び エンジニアリング部門30億円37.0%1億円3.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ディスプレイ・タッチパネル主力

精密貼合技術を活かし、ディスプレイ用部材やタッチパネルセンサー基板を製造。素材メーカーから調達したガラスやフィルムをカット・貼合し、パネルメーカーに納入。高い貼合精度が求められる分野で競争力を発揮。

主な製品・サービス2
ディスプレイ用部材
光学フィルムとガラスをミクロレベルの精度で貼り合わせた部材。液晶・有機ELディスプレイに使用。
タッチパネルセンサー基板
カバーガラス、センサーガラス、センサーフィルムなどをOCAで貼合した基板。スマートフォンやタブレットのタッチパネルに使用。

02太陽電池・環境関連準主力

太陽電池モジュールの製造・販売、および住宅やビルの窓用断熱・飛散防止フィルムラミネートガラスの施工・販売を展開。再生可能エネルギーの普及と省エネニーズに応える。

主な製品・サービス2
太陽電池モジュール
太陽光を電気に変換する発電パネル。住宅用・産業用に提供。
フィルムラミネートガラス
断熱・飛散防止機能を持つフィルムをガラスにラミネートした窓材。省エネと安全性を両立。

03半導体・産業機械副次

半導体・液晶関連向け装置の製造・販売、産業用機械システムの設計・製造・販売を手掛ける。FAインテグレーターとしても事業展開。

製品と技術

精密貼合技術を核としたディスプレイ用部材

当社の主力製品は、各種ディスプレイに使用される光学フィルムの貼合部材である。ガラスや機能性フィルムを素材メーカーから調達し、自社開発の精密貼合技術でミクロレベルの精度で貼り合わせ、パネルメーカーに納入する。特にタブレットやPC向けの高性能モジュールでは、顧客の高度な品質基準に対応するため、官能検査を導入。欠点の位置や大きさを人の目で判断し、機械検査では困難な多種多様なニーズに応えている。

タッチパネルセンサー基板の製造プロセス

タッチパネルの主要部材であるセンサー基板は、カバーガラス、センサーガラス、センサーフィルムなどで構成され、光学用透明接着材(OCA)を用いて貼合する。クリーンルーム内で精密貼合と官能検査を行い、微細な欠点も見逃さない品質管理を徹底。近年、車載向けや産業機器向けの需要開拓を進めるが、海外メーカーとの競争激化により受注は伸び悩んでいる。

太陽電池モジュールと建材一体型の開発

環境住空間部門では、太陽電池モジュールの製造・販売を行う。従来型パネルは海外メーカーとの価格競争が激しく、コスト最適化を進める一方、建材一体型太陽電池の生産体制強化に取り組む。また、次世代技術であるペロブスカイト太陽電池の研究開発も継続中だが、現時点で収益への寄与は限定的。太陽光発電システムの設計・施工・販売も手がけ、住宅やビルの窓向け断熱・飛散防止フィルムラミネートガラスも提供する。

FA関連装置と半導体・液晶向け機械

エンジニアリング部門では、ファクトリーオートメーションのインテグレーターとして、産業用機械システムの設計・製造・販売を行う。特に半導体・液晶関連向け装置に強みを持ち、国内設備投資の持ち直しの動きに対応。しかし、中国をはじめとする海外経済の減速や顧客の慎重な投資姿勢により、装置販売は低調に推移している。子会社の株式会社東陽社製作所を通じて自動車部品業界向けビジネスも展開する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がフジプレアム

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14031片倉コープアグリ116億円
24235ウルトラファブリックス・ホールディングス115億円17.2倍
34234サンエー化研115億円10.2倍
44113田岡化学工業115億円7.4倍
54248竹本容器111億円12.4倍
64237フジプレアム107億円
74222児玉化学工業105億円0.4倍
84629大伸化学101億円11.3倍
94960ケミプロ化成101億円33.1倍
104245ダイキアクシス98億円11.3倍
114224ロンシール工業98億円9.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

売上高が100億円前後で推移した2013~2016年

2013年3月期の売上高は118億円、翌期には153億円に拡大したが、2015年3月期の165億円をピークに2016年3月期は118億円まで減少した。この期間の当期純利益は4億円から8億円の範囲で推移し、大きな赤字はなかった。当時はディスプレイ市場の需要変動に左右されやすく、精密貼合技術を武器に受注を獲得する一方で、顧客の生産調整の影響を直接受ける構造にあった。2016年3月期の売上高118億円は、2013年3月期と同水準であり、成長の停滞がうかがえる。

安定期を迎えた2017~2020年

2017年3月期から2020年3月期まで、売上高は103億円から126億円の範囲で安定した。特に2019年3月期の売上高114億円、2020年3月期122億円と、大きな変動はない。当期純利益は0~4億円と低水準だが、赤字は回避した。この時期、精密貼合技術の高度化を進め、タッチパネルセンサー基板や車載向け部材の開発に注力した。しかし、市場の標準化や新興企業との競合が激化し、収益性の向上には至らなかった。

売上高192億円のピークを記録した2021~2022年

2021年3月期の売上高は126億円だったが、2022年3月期には192億円へ急拡大した。これは過去最高の水準であり、特定の大口顧客向け需要が一時的に増加したためとみられる。当期純利益も4億円と堅調であった。しかし、この急成長は持続せず、翌2023年3月期には売上高164億円に減少。需要の一巡とともに受注が落ち込み、グループは構造改革の必要性に迫られることになる。

需要減少が顕在化した2023~2024年

2023年3月期の売上高164億円から2024年3月期132億円へと減少が加速した。当期純利益は7億円から6億円と小幅な減少にとどまったが、営業利益は2.2億円から赤字には至らなかった。しかし、車載・エレクトロニクス分野での需要回復の遅れや中国市場の景況感悪化が響き、受注環境は厳しさを増した。グループは生産効率改善やコスト構造の見直しを進めたが、販売減少をカバーできず、業績は低迷した。

営業赤字転落と減損損失20億円の特別損失

2025年3月期の売上高106億円、営業利益2億円と辛うじて黒字を維持したが、2026年3月期には売上高81億円、営業損失1億円に転落。さらに、固定資産の減損損失20.27億円を特別損失に計上し、親会社株主に帰属する当期純損失は23億円に膨らんだ。資産合計は前年比13億円減の146億円、純資産は23.5億円減の76.7億円と大幅に減少。グループは経営の立て直しが急務となっている。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で217人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は491万円で、9期前と比べて+41.3%平均年齢は38.2歳、平均勤続年数は12.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月222
2018年3月198
2019年3月34833.99.8169
2020年3月36336.310.2172
2021年3月40635.89.4184
2022年3月45234.48.4290
2023年3月46734.18.9273
2024年3月45536.210.1241
2025年3月47337.211.122987
2026年3月49138.212.3217−46

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.4%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)65.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
播磨テクノポリス光都工場/研究所敷地内新工場 — 兵庫県たつの市1,300百万円
精密貼合及び高機能複合材部門
姫路工場 — 兵庫県姫路市910百万円
精密貼合及び高機能複合材部門 環境住空間及びエンジニアリング部門
播磨テクノポリス光都工場/研究所 — 兵庫県たつの市706百万円
精密貼合及び高機能複合材部門
プレマテック株式会社 — 長野県茅野市688百万円
環境住空間及びエンジニアリング部門
播磨テクノポリス光都工場/研究所敷地内PV工場 — 兵庫県たつの市645百万円
環境住空間及びエンジニアリング部門
株式会社東陽社製作所 — 埼玉県羽生市506百万円
精密貼合及び高機能複合材部門
本社等 — 兵庫県姫路市他401百万円
全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    フォローウインド株式会社(注)1
    兵庫県 姫路市 · その他の関係会社
    議決権42.4%
  • 国内
    フジプレ販売株式会社(注)2
    兵庫県 たつの市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    プレマテック株式会社(注)3、5
    長野県 茅野市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社東陽社製作所
    埼玉県 羽生市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は81億円営業利益-1億円前期と比べると減収減益で、売上が-23.6%、利益が-150.0%。

売上高
-23.6%
81億円
営業利益
-150.0%
-1億円
純利益
-866.7%
-23億円
営業利益率
-1.2%
前期比 -3.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高138億円81億円
営業利益5億円-1億円
純利益3億円-23億円
1株あたり配当¥6¥6

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は36億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−5.3%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q382
2024年1Q3837.92
2024年2Q3239.42
2024年3Q3213.11
2024年4Q301
2025年2Q5711.80
2025年4Q4912.03
2026年2Q4000.00
2026年4Q41−1−2.4−23
2027年1Q3600.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は118億円から81億円へ69%に減った。直近期の営業利益率は-1.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月118125
2014年3月153158
2015年3月165148
2016年3月11874
2017年3月12870
2018年3月10342
2019年3月11440
2020年3月12244
2021年3月12632
2022年3月19274
2023年3月16497
2024年3月13276
2025年3月106221.93
2026年3月81−1−1−1.2−23

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高81億円のうち、営業利益として残るのは-1億円-1.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-23億円、売上の-28.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.4%70億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.8%12億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-1.2%-1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.5pt
-1.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比33.8pt
-28.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比32.9pt
-26.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-15.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-0.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが15億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは11億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は43億円で、売上の6.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月8−4−10440
2014年3月−1209−1237
2015年3月17−4181368
2016年3月5−4−12157
2017年3月25−15−141052
2018年3月3−7−11−437
2019年3月10−5−8534
2020年3月4−40035
2021年3月4−5−3−131
2022年3月120−101233
2023年3月12−1−71137
2024年3月16−421252
2025年3月4−2−12242
2026年3月15−4−91143

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は146億円。このうち返さなくてよい自己資本が77億円で、自己資本比率は52.4%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月152718146.1
2014年3月172789444.7
2015年3月1868510145.0
2016年3月171878450.1
2017年3月171868549.5
2018年3月146875958.4
2019年3月141855659.4
2020年3月144875759.4
2021年3月147876058.6
2022年3月175908550.6
2023年3月168957356.0
2024年3月1841008453.5
2025年3月1601005962.7
2026年3月146777052.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
48億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
38億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
70億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
65
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率203社中146位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中201位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-26.0%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-1.2%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
52.4%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-23.6%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.7%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥360で、1年前と比べて+12.5%過去52週の値幅のなかでは27%の位置にある。

¥360+2.3%1ヶ月+7.1%1年+12.5%時価総額107億円
過去52週の値幅
安値¥296高値¥532

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)36.0倍
PBR1.36倍
配当利回り1.67%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価326円は25日線(333.16)を約2.2%下回り、75日線(353)も割り込む。52週安値(296)に接近。出来高は6月8日に132500株と急増後、直近75600株と高水準。週足では下落トレンド継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERは算出不能(赤字予想)、PBR 1.22倍は業界平均1.40倍並み。ROEは-26%と大幅赤字で、売上高減少と営業赤字が続く。配当利回り1.78%は業界平均2.59%を下回り、減配リスクも懸念される。業績悪化により割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (予想)36.0倍
PBR1.36倍1.41倍
ROE-26.0%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績が急減しており、強気派は構造改革完了後のV字回復を期待するが、弱気派は特定顧客への依存度が高く、需要回復の見通しが立たないと見る。営業赤字への転落が予想されており、事業の継続性自体が問われ始めている。

プラスに働く材料3
  • 構造改革の成果

    不採算事業の縮小で固定費削減が進み、収益が改善する可能性がある。

  • ニッチ市場での根強い需要

    ポリカーボネート板は建材や防犯用途で一定の需要があり、完全には枯れない。

  • 低PBRでの買収リスク

    PBR1.2倍と割安で、業績悪化を織り込み済みなら株主還元やM&Aの対象になり得る。

マイナスに働く材料3
  • 売上急減のトレンド継続

    2026年予想売上81億円と3年で半減、需要回復の兆しがない。

  • 営業赤字への転落

    2026年3月期は営業赤字-1.23%と予想され、収益基盤が脆弱。

  • 特定顧客への依存リスク

    大口顧客の需要減少が業績悪化の主因で、代替顧客の獲得は容易でない。

次の決算で確かめる点
売上高
減少トレンドが止まるかどうかが事業存続の鍵。
営業利益率
赤字からの回復が確認できるか、黒字化の道筋が見えるか。
大口顧客の売上構成比
特定顧客への依存度が改善しているかどうかを測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり6で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.67%。

年間配当
¥6
1株あたり
配当利回り
1.67%
いまの株価に対して
配当性向
373.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月6
2018年3月60.067.9
2019年3月60.0159.2
2020年3月60.044.5
2021年3月60.058.1
2022年3月60.045.8
2023年3月60.066.1
2024年3月60.041.8
2025年3月60.0373.9
2026年3月60.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥6

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,426人。区分でいちばん多いのは事業法人52.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.4%を占め、残る47.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人57.856.756.355.153.252.2
個人・その他39.641.940.243.046.046.9
自己株式4.14.14.14.14.14.1
証券会社1.70.82.21.40.70.5
外国人個人0.10.10.00.00.10.2
金融機関0.20.10.00.1
外国法人0.60.51.20.40.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01フォローウインド株式会社40.60
02松本倫長7.60
03松本庄藏6.22
04日亜化学工業株式会社4.78
05東レ株式会社3.49
06ジェイアンドエム株式会社1.59
07リンテック株式会社1.05
08津田鉄也0.95
09藤田和也0.87
10蔵野孝行0.56

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−548%、1株純資産は14期で+9%。直近期のROEは-26.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月182467.515.932.1
2014年3月2827011.013.138.7
2015年3月2829210.113.324.8
2016年3月143004.816.052.4
2017年3月12960.4246.8
2018年3月82982.846.467.9
2019年3月12930.5212.5159.2
2020年3月132994.614.644.5
2021年3月73012.455.558.1
2022年3月163105.122.845.8
2023年3月253307.715.366.1
2024年3月203456.021.041.8
2025年3月93512.637.5373.9
2026年3月−81268−26.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額83百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢
松本倫長代表取締役社長 管理本部長
名村信彦代表取締役専務 生産本部長
木村裕史取締役
森田晃史取締役 事業創出本部長
山本良徳常勤監査役
田島宏一監査役
竹代慶吾監査役
清瀧康生常勤監査役
本田三郎監査役

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)258137136
監査役1666
社外取締役3662

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,622字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、親会社1社、連結子会社3社、非連結子会社3社及び持分法非適用関連会社1社により構成されており、「精密貼合技術(注1)」、「太陽電池モジュール製造技術」「機械装置の製造技術」等の独自技術を活用し、ディスプレイ用部材、タッチパネルセンサー基板(注2)、太陽電池モジュール等の製造・加工・販売を行う他、半導体関連向け装置製造販売、産業用機械システムの設計・製造・販売、太陽光発電システムの設計・施工・販売、物流業務の請負等を行っております。 当社グループのセグメント別事業内容は以下のとおりであります。 ① 精密貼合及び高機能複合材部門 「精密貼合技術」を活用し、ディスプレイ用部材、タッチパネルセンサー基板に関する製品の製造・販売を行っております。 ディスプレイ用部材については、素材メーカー等からガラスや各種機能性フィルム等を購入し、カット、精密貼合による加工等を行い、パネルメーカーに納入しております。 タッチパネルセンサー基板についても、クリーンルーム内において、精密貼合、官能検査等を行っております。また、自動車部品の製造も行っております。 ② 環境住空間及びエンジニアリング部門 「太陽電池モジュール製造技術」を活用した太陽電池モジュールの製造・販売を行っております。 また、住宅やビルの窓に使用する断熱用・飛散防止用のフィルムラミネートガラスの製造・施工・販売を行っております。 更に、「機械装置の製造技術」を活用したファクトリーオートメーションのインテグレーター事業展開、半導体・液晶関連向け装置の製造・販売を行っております。 (注)1.精密貼合技術 「精密貼合」とは当社グループ固有の表現で、大小様々なサイズの光学機能性フィルム等をミクロレベルの貼合精度で貼り合わせる技術であり、自社で構築した生産ライン、官能検査及び多能工教育等の社内体制により構築され、現在、各種ディスプレイやタッチパネルに使用される部材の製造に活用されております。当社グループの生産工程はこの「精密貼合技術」を中心に構築されており、競合他社との差別化を図るうえで重要な位置付けにあります。 ディスプレイ関連製品の需要の増加とともに、商品ラインナップの切替サイクルの短縮化や多機能商品開発の熾烈化が生じており、パネルメーカーはより高度な貼合精度を求める傾向にあります。当社グループは、その要望に応えるべく、随時、生産設備の改造や研究開発による対応を行っております。 (1)生産ラインの自社構築 当社グループでは、生産技術開発部門において築いた基礎技術をもとに、事業の早期立上げや日々の改善・改良を目的に、各事業部において製品特性に応じた生産ラインの構築を図っております。 (2)官能検査技術 官能検査とは、人が目で見て良否を判断する検査のことであります。 各種製品は、顧客毎に異なる品質基準に沿って、欠点の位置や大きさから良否判断を行う必要があります。これは、欠点となる要素の種類が多く、品種によってその見え方や判断の方法が変わるためであり、機械検査では対応が困難なためであります。 当社グループでは、検査工程に官能検査を導入することで、顧客の多種多様なニーズへの対応を図るとともに官能検査技術の向上に努めております。 (3)多能工教育 当社グループでは、生産面、品質面の向上及び労務費の低減を図ることを目的として、従業員一人一人の総合的な生産能力の付加価値を高め、各事業部のあらゆる工程を担当できるよう、多能工教育を行っております。 2.タッチパネルセンサー基板 タッチパネルの主要部材で主に、カバーガラス・センサーガラス・センサーフィルム等で構成されており、これらをOCA(光学用透明接着材)を使って貼合して生産しております。 [事業系統図] 以上に述べた事項を事業系統図によって示すと以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,642字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 「人が求めること」は限りなく続くことであり、企業は更なる「研究開発」を続けることで、「高付加価値製品」を生み出していきます。 当社グループは、創ることから届けることまで、顧客のニーズに対してトータルに提案できる企業でありたいと考え、現在、情報エレクトロニクス分野を支えるディスプレイ関連事業を主たる柱として、環境ビジネスのクリーン・エコエネルギー関連事業あるいはメカトロニクス技術を活用したファクトリーオートメーション事業等、幅広い領域での「ものづくり」に専念し、更なる発展を続けていくことを経営の基本方針としております。 (2)経営戦略等 当社グループでは、安定した成長率の維持を最大の目標に、より一層の企業価値の向上を目指しております。 そのため、成長を牽引するためのドライバーとして「精密貼合技術を中心とした複合化技術」、「独自技術を開発し、高度化できるメカトロニクス技術」を活用し、今後の成長が見込まれる事業領域に経営資源を投下してまいります。世の中の技術革新に追随し、新たな製品領域への対応を積極的に行い、既存製品群につきましては、適切な設備投資や生産合理化を図り、競争力を向上させてまいります。 更に、研究開発を企業成長の推進力と位置づけ、複合的な技術を社内で集約することにより、常に新たな技術への挑戦を続け、新たな主力事業の確立に向けて取組んでおります。 また、当社グループ会社である株式会社東陽社製作所を活用し、自動車部品業界への関与を深め、新たなビジネスの展開を図ります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、収益性の向上を重視しており、生産性の向上、新製品開発及び営業力の強化を徹底し、経常利益率7%以上を確保することを経営指標としております。 また、当社グループは自己資本比率を財務の健全性の指標と認識しており、今後も適正な株主配当を行いながら、利益の内部留保に努め、自己資本の充実を目指してまいります。 (4)経営環境 当社グループを取り巻くビジネス環境は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要を背景に、景気は緩やかに回復いたしました。一方で、資源価格の変動や円安基調による物価上昇、金融政策の転換に伴う金利動向の変化、海外経済の減速懸念や地政学リスクの高まり等により、先行き不透明な状況となりました。また、設備投資は底堅く推移したものの、人手不足やコスト上昇への対応が課題となっております。 このような環境下において、当社グループは、精密貼合技術を核とした用途開発やグループ連携によるシナジー創出に取組んでおります。一方で、車載・エレクトロニクス分野における標準化や商流変動に加え、新興企業との競合や中国市場の景況感の変化等により、厳しい市場環境が継続しております。また、地政学的リスクの高まりに伴う物流コストや原材料価格への影響等についても、継続的に注視しております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、研究開発型の企業として絶えず最新の技術動向を確認する必要があり、市場動向についても確実に捉える必要があります。クロスボーダーでの商品開発あるいは製造等の商流の変化に、機敏に対応することが課題と捉えております。そのため、組織体制の見直しや人材の確保・育成を進め、技術力および事業展開力の強化に努めてまいります。また、事業の多角化を目的にグループ化した子会社とのシナジーを活かし、自動車部品業界をはじめとした新規分野への展開を図ってまいります。 財務面においては、現時点で大きな課題はないものの、世界経済の不確実性や急変する市場環境を踏まえ、資金繰りの安定性や投資余力の確保に配慮しつつ、健全な財務運営に努めております。
事業等のリスク1,830字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、ここに記載されたものが当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではありません。 (1)当社グループの事業環境について ① 商品市場の動向変化に伴うリスク 当社グループの主力製品である液晶ディスプレイ用部材及びタッチパネルセンサー基板は、ディスプレイ市場の動向により需要が変動いたします。当社グループでは、急激な需要の増減に耐え得る生産ラインの構築に取組んでおりますが、想定を上回る変動が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社では市場動向を注視し、生産体制の柔軟な運営に努めております。 ② 特定の製品依存リスク 当社グループの売上高は、ディスプレイ関連商品の比重が高く、当該商品の売上高が大きく減少した場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。その中でも車載関連向け商品については、車載市場の需要変動に加え、半導体供給動向、通商政策及び地政学的リスク等に起因するサプライチェーン環境の変化の影響を受ける可能性があります。今後、売上高の多様化に向けて研究開発等に注力してまいります。 ③ 原材料の調達リスク 当社グループの使用する原材料については、クロスボーダーでの調達が増加しております。このため、世界的な景気動向や原油価格等のエネルギー価格変動の影響を受けるおそれがあります。当社グループでは、調達ルートの多様化を推進しておりますが、想定を上回る困難が生じた場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 製品の品質に関するリスク 当社グループは、グループを挙げて製品の品質維持・管理に取組んでおりますが、万一、製造物責任に関わる製品事故が発生した場合、賠償費用の発生により、当社グループの経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、品質マネジメント委員会の設置、契約内容の精査、保険への加入等により不測の事態に備えております。 ⑤ 災害によるリスク 当社グループの主力製品生産拠点は、姫路市、たつの市等兵庫県西播地域に集中しており、地震や停電その他の災害が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。そのため、災害情報やハザードマップ等について最新の情報を入手し、災害への備えを進めております。 ⑥ 感染症リスク 感染症の世界的流行やそれに伴う行動制限・物流停滞等が発生した場合、当社グループの生産・販売活動、人材の確保、サプライチェーン、研究開発、資金調達等に影響を及ぼす可能性があります。感染症による社会・経済活動への制約が長期化または再発した場合には、業績や財政状態に悪影響を及ぼすリスクがあります。当社グループでは、十分な予防措置を講じ、従業員の安全と企業の生産性の両立に努めてまいります。 ⑦ 地政学リスク 当社グループは、原材料調達、生産活動及び製品販売において、海外企業との取引や国際物流を一部活用しております。このため、国際情勢の変化や地政学的緊張の高まり、各国の通商政策の変更、紛争・制裁措置等が発生した場合には、原材料価格の上昇、物流コストの増加、調達遅延等が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、調達先及び物流ルートの多様化、適正在庫の確保等を通じて、サプライチェーンの安定化に努めております。 (2)特許権等の取得方針について 当社グループの内製生産技術は、設立以来、永年の経験に基づき構築してきた技術でありますが、特許権等の取得には馴染まない技術が多く含まれております。特許を取得した場合、生産方法が推定され、生産工程を模倣される危険性があります。 当社グループでは、現在のところ、精密貼合技術等を中心とした内製生産技術に関する特許権等の取得は不要であると考えており、これらの生産技術の外部流出防止策として、従業員との機密保持契約の締結、生産工程の外部遮断等、技術全体のブラックボックス化を行っております。
経営成績の分析 (MD&A)5,518字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が持ち直し、インバウンド需要も相まって、緩やかに回復いたしました。一方で、資源価格の変動や円安基調による物価上昇が家計や企業収益に影響を及ぼしたほか、金融政策の転換に伴う金利動向の変化等により、先行きは不透明な状況にあります。設備投資はデジタル化や脱炭素化関連を中心に底堅く推移しつつも、人手不足の深刻化やコスト上昇への対応が課題となりました。世界経済においては、デジタル関連投資やサービス需要に支えられ緩やかに成長いたしましたが、地政学リスクの高まりに伴う資源価格の上昇やインフレ圧力の再燃、金融市場の不安定化等により、成長の鈍化が見られました。 このような環境の中、当社グループでは、独自の精密貼合技術を核とした高付加価値製品の開発及び用途拡大を推進してまいりました。車載・エレクトロニクス分野においては、電気製品・部品を中心に最終需要の回復が鈍く、顧客の発注姿勢は年間を通じて慎重な状況が続きました。需要回復の遅れの影響を受け、受注環境は改善に至らず、当該分野の業績は低調に推移いたしました。FA関連、工作機械、エンジニアリング分野では、国内の設備投資に一部持ち直しの動きが見られたものの、中国をはじめとする一部地域の経済減速の影響を受け、全体として力強さを欠く展開となりました。当社グループは生産効率改善やコスト構造の見直しを進め、収益性向上に取組んだ結果、一部に改善が見られたものの、採算の改善や新規案件の創出にはなお課題を残し、厳しい状況が続きました。 この結果、当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,324百万円減少し、14,639百万円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,026百万円増加し、6,973百万円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,350百万円減少し、7,666百万円となりました。 また、当連結会計年度における経営成績は、売上高8,115百万円(前年同期比23.6%減)、営業損失78百万円(前連結会計年度は220百万円の営業利益)、経常損失68百万円(前連結会計年度は248百万円の経常利益)となりました。また、固定資産の減損損失2,027百万円を特別損失として計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純損失は2,301百万円(前連結会計年度は262百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 セグメントの経営成績は以下のとおりであります。 精密貼合及び高機能複合材部門 国内外のディスプレイ及びタッチパネル市場では、市場全体として回復の動きに乏しく、タブレットやPC向け高性能モジュールについても需要の本格的な回復には至りませんでした。車載用途においても当社グループの対象分野での採用拡大は限定的であり、海外メーカーを含む競争環境の厳しさが受注面に影響を及ぼしました。このような事業環境のもと、当社グループは精密貼合技術の高度化や先端設備・新素材を活用した高付加価値製品の開発に引き続き取組んでまいりましたが、売上の回復には至らず、操業度の低下も影響したことから、当該部門の業績は通期を通じて低調に推移いたしました。その結果、当該部門は損失が拡大し、過去に比して低水準の業績となりました。市場環境の本格的な回復にはなお時間を要すると見込まれ、当面は慎重な事業運営が必要な状況にあります。 この結果、売上高5,081百万円(前年同期比30.3%減)、セグメント損失(営業損失)149百万円(前連結会計年度は24百万円の営業損失)となりました。 環境住空間及びエンジニアリング部門 国内太陽電池市場においては、従来型パネル分野を中心に海外メーカーとの競争が引き続き激しく、事業環境は厳しい状況が続きました。当社グループでは、従来製品のコスト最適化や建材一体型太陽電池の生産体制強化に継続して取組んでまいりました。また、次世代型太陽電池であるペロブスカイト太陽電池については、将来の事業化を見据えた研究開発段階にあり、現時点で収益への寄与は限定的であります。エンジニアリング部門においては、国内の設備投資環境に一部持ち直しの動きが見られたものの、顧客の投資判断は引き続き慎重であり、受注は総じて伸び悩む状況が続きました。当社グループでは、アジア新興国を含めた海外販売体制の整備を進めておりますが、地域・分野により装置需要にはばらつきが見られ、装置販売は低調に推移いたしました。 この結果、売上高3,033百万円(前年同期比9.0%減)、セグメント利益(営業利益)71百万円(同69.2%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、4,299百万円(前期末比146百万円増)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、1,451百万円(前連結会計年度は437百万円の獲得)となりました。 これは主として、税金等調整前当期純損失2,304百万円があったものの、仕入債務の増加1,827百万円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、415百万円(前連結会計年度は223百万円の使用)となりました。 これは主として、投資有価証券の償還による収入200百万円があったものの、定期預金の預入による支出543百万円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、895百万円(前連結会計年度は1,227百万円の使用)となりました。 これは主として、長期借入れによる収入800百万円があったものの、長期借入金の返済による支出914百万円があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 イ.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日)   前年同期比(%) 精密貼合及び高機能複合材部門(千円)   4,572,371   △31.4 環境住空間及びエンジニアリング部門(千円)   2,397,559   △2.6 合計(千円)   6,969,931   △23.7 (注)金額は製造原価によっております。なお、セグメント間の取引については相殺消去しております。 ロ.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) 精密貼合及び高機能複合材部門   5,081,942   △30.3   -   - 環境住空間及びエンジニアリング部門   2,998,955   △13.4   839,352   △3.9 合計   8,080,898   △24.8   839,352   △3.9 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 ハ.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日)   前年同期比(%) 精密貼合及び高機能複合材部門(千円)   5,081,942   △30.3 環境住空間及びエンジニアリング部門(千円)   3,033,067   △9.0 合計(千円)   8,115,010   △23.6 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 令和6年4月1日 至 令和7年3月31日)   当連結会計年度 (自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) AGC株式会社   3,205,907   30.2   1,746,382   21.5 美浜株式会社   -   -   961,180   11.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.財政状態の分析 (資産) 流動資産は8,458百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,300百万円の増加となりました。これは主に電子記録債権の減少326百万円があったものの、原材料及び貯蔵品の増加952百万円があったことによるものであります。 固定資産は6,181百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,624百万円の減少となりました。これは主に建物及び構築物の減少875百万円、機械装置及び運搬具の減少704百万円、土地の減少579百万円等があったことによるものであります。 この結果、総資産は14,639百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,324百万円の減少となりました。 (負債) 負債は6,973百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,026百万円の増加となりました。これは主に短期借入金の減少570百万円があったものの、買掛金の増加1,694百万円があったことによるものであります。 (純資産) 純資産は7,666百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,350百万円の減少となりました。これは主にその他有価証券評価差額金の増加122百万円があったものの、利益剰余金の減少2,472百万円があったことによるものであります。 ロ.経営成績の分析 経営成績の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 イ.キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は4,299百万円となり、前連結会計年度末に比べ146百万円増加いたしました。これは投資活動の結果使用した資金及び財務活動の結果使用した資金がそれぞれ415百万円及び895百万あったものの、営業活動の結果得られた資金が1,451百万円あったことによるものであります。 上記の他、各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ロ.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造費、人件費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、研究開発投資等であります。当社グループは、営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に、将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達していく考えであります。 なお、当連結会計年度末における長短借入金の残高は、3,824百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は4,299百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。なお、当社グループの連結財務諸表作成において採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④ 経営上の目標の達成・進捗状況 当社グループは、収益性の向上を重視しており、生産性の向上、新製品開発及び営業力の強化を徹底し、経常利益率7%以上を確保することを経営指標としております。当連結会計年度においては経常損失を計上(前連結会計年度は経常利益率2.3%)し、目標水準を下回る結果となりました。また、当社グループは自己資本比率を財務の健全性の指標と認識しております。当連結会計年度における自己資本比率は52.4%となり、財務基盤の安定を維持しております。引き続き、収益性の改善及び財務基盤の維持・強化に取組んでまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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