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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

日本触媒

NIPPON SHOKUBAI CO., LTD.4114 · Prime · 化学

アクリル酸と高吸水性樹脂で世界有数の化学メーカー。酸化エチレン誘導品や機能性化学品も展開。

概要

日本触媒は、アクリル酸と酸化エチレンを基盤とする化学品メーカーである。紙おむつ向け高吸水性樹脂(SAP)や自動車触媒で世界トップクラスのシェアを持ち、コンクリート混和剤用ポリマーや電子材料向け高純度化学品にも強みを持つ。1941年創業、2026年3月期の連結売上収益は約3999億円、従業員は4880人。大阪市に本社を置く。

マテリアルズ事業とソリューションズ事業の二本柱

日本触媒は「マテリアルズ事業」と「ソリューションズ事業」の2セグメントで構成される。2025年度のセグメント別売上収益は、マテリアルズ事業が2788億円、ソリューションズ事業が1211億円。マテリアルズ事業はアクリル酸や酸化エチレン、高吸水性樹脂などの基礎化学品が中心で、売上の約70%を占める。ソリューションズ事業はコンクリート混和剤用ポリマーや自動車触媒、電子材料などの高付加価値製品を扱い、成長領域として位置づけられている。両事業で原料のナフサ価格変動の影響を受けるが、ソリューションズ事業はより安定した収益源として機能する。

高吸水性樹脂のグローバル供給体制

高吸水性樹脂(SAP)は日本触媒の主力製品であり、紙おむつや生理用品の吸収体に使用される。同社は日本(姫路製造所)のほか、米国(ニッポンショクバイ・アメリカ・インダストリーズ)、インドネシア(PT.ニッポンショクバイ・インドネシア)、ベルギー(ニッポンショクバイ・ヨーロッパ)、中国(日触化工)に製造拠点を持ち、世界各地域で現地生産を展開している。アクリル酸を自社で一貫生産できる強みを活かし、コスト競争力を維持している。2025年度のマテリアルズ事業売上は前年比5.2%減だが、これは原料価格下落による販売価格低下が主因であり、販売数量は堅調に推移している。

自動車および環境向け触媒事業

日本触媒は自動車触媒、脱硝触媒、ダイオキシン類分解触媒など、排ガス浄化関連の触媒製品を手がける。自動車触媒はガソリン車・ディーゼル車の排ガス中の有害物質を浄化するもので、ユミコア日本触媒を通じて販売される。脱硝触媒は火力発電所や工場からの窒素酸化物除去に、ダイオキシン類分解触媒は廃棄物焼却炉向けに使用される。これらの触媒は環境規制の強化に伴い需要が拡大しており、ソリューションズ事業の収益を支える。2025年度のソリューションズ事業営業利益は65億円と前年比27%増加し、同事業の構成比が高まっている。

電子材料と電池材料への展開

日本触媒は半導体や電子部品向けの高純度化学品(電子情報材料)や、リチウムイオン電池向け電解質・添加剤(電池材料)を供給している。電子情報材料は半導体製造工程での洗浄やエッチングに使用される。電池材料は湖南福邦新材料有限公司(中国)で生産され、電気自動車市場の成長を取り込む。同社は中期経営計画でソリューションズ事業へのリソース集中を掲げ、エレクトロニクス・電池領域への積極的な設備投資を計画。2025年度にはリチウムイオン電池用電解質製造設備への投資により、投資キャッシュフローが483億円の支出(前年比178億円増)となった。

業界の中での役割は基礎化学品・機能性化学品のメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,999億円
営業利益
175億円
営業利益率
4.4%
純利益
168億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
マテリアルズ2,788億円69.7%102億円3.7%
ソリューションズ1,211億円30.3%65億円5.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01衛生材料・紙おむつ主力

高吸水性樹脂(SAP)の大手サプライヤー。紙おむつ等の吸収体に使用される。アクリル酸を原料に、世界規模で製造販売。

主な製品・サービス1
高吸水性樹脂世界シェア上位
自重の数百倍の水を吸収するポリマー。紙おむつや生理用品、農業用途などに使用。

02塗料・接着剤・粘着剤準主力

アクリル酸エステルや粘接着剤・塗料用樹脂を供給。塗料、接着剤、粘着テープなどの原料として広く使用される。

主な製品・サービス2
アクリル酸エステル
アクリル酸とアルコールのエステル。塗料、接着剤、繊維処理剤などの原料。
粘接着剤・塗料用樹脂
アクリル系樹脂を中心とした、粘着剤や塗料に用いられる高分子材料。

03建築・土木準主力

コンクリート混和剤用ポリマーを供給。コンクリートの流動性や強度を向上させる添加剤として使用。

主な製品・サービス2
コンクリート混和剤用ポリマー
ポリカルボン酸系などの高性能AE減水剤。コンクリートの減水・流動化・強度増進に寄与。
建築・土木用材料
子会社イーテックが製造販売するアクリルエマルジョンなどの建築用材料。

04自動車副次

自動車触媒や排ガス処理装置を供給。触媒コンバーター向けに貴金属を使った触媒を提供し、排気浄化に貢献。

主な製品・サービス1
自動車触媒
ガソリン車・ディーゼル車の排ガス中の有害物質を浄化する触媒。

05電子材料副次

電子情報材料や電池材料を提供。半導体やリチウムイオン電池向けの高純度化学品や機能材料。

主な製品・サービス2
電子情報材料
半導体や電子部品製造に使用される高純度化学品。
電池材料
リチウムイオン電池向け電解質や添加剤などの材料。

06環境・エネルギー副次

脱硝触媒や排ガス処理装置、湿式酸化触媒を提供。火力発電所や工場からの排ガス処理、廃水処理に貢献。

主な製品・サービス2
脱硝触媒
火力発電所や工場の排ガスから窒素酸化物を除去する触媒。
ダイオキシン類分解触媒
廃棄物焼却炉などから発生するダイオキシン類を分解する触媒。

製品と技術

高吸水性樹脂(SAP):自重の数百倍を吸収するポリマー

高吸水性樹脂(SAP)は、自重の数百倍の水を吸収・保持できる架橋ポリアクリル酸ナトリウムである。紙おむつや生理用品の吸収体として広く使用されるほか、農業用保水材や工業用止水材にも応用される。日本触媒は1983年に姫路製造所で製造を開始し、現在は日本、米国、インドネシア、ベルギー、中国の5か国で生産。アクリル酸を自社で一貫生産できるため、安定した品質とコスト競争力を実現している。2025年度のSAP販売量は前年並みだが、原料ナフサ価格下落による販売価格低下が売上高に影響している。

アクリル酸およびアクリル酸エステル:多用途の化学基盤

アクリル酸は、プロピレンから酸化反応によって製造されるモノマーであり、高吸水性樹脂や塗料、接着剤、繊維処理剤などの原料となる。アクリル酸エステル(ブチルアクリレートなど)は粘着テープや塗料の主成分として使用される。日本触媒は姫路製造所でアクリル酸・エステルを生産し、シンガポール子会社でもアクリル酸を製造。2025年度のマテリアルズ事業売上は2788億円と全体の約70%を占める。同事業の収益は原料価格と市況に左右されやすいが、同社はグローバルな生産ネットワークと住友化学との事業交換による長期的な安定供給体制を築いている。

触媒製品:自動車排ガスから工場排煙まで

日本触媒の触媒製品は、自動車触媒、脱硝触媒、ダイオキシン類分解触媒に大別される。自動車触媒は三元触媒方式で、ガソリン車のCO、HC、NOxを同時に浄化する。ユミコア日本触媒を通じて自動車メーカーに供給される。脱硝触媒は選択式触媒還元(SCR)方式で、火力発電所の排ガスから窒素酸化物を除去。ダイオキシン類分解触媒は廃棄物焼却炉向けで、有害物質を無害化する。これらの触媒は環境規制の厳格化に伴い需要が堅調で、ソリューションズ事業の成長を牽引する。2025年度の同事業営業利益は65億円と前年比27%増加した。

コンクリート混和剤用ポリマーと電子材料

コンクリート混和剤用ポリマーは、ポリカルボン酸系の高性能AE減水剤で、コンクリートの流動性を高め、強度を向上させる。大規模建築物やインフラ工事に不可欠な材料である。日本触媒は日本、米国で生産・販売し、子会社イーテックも建築用アクリルエマルジョンを扱う。電子材料分野では、半導体製造用の高純度化学品や、リチウムイオン電池向け電解質・添加剤を提供。湖南福邦新材料有限公司で電池材料を生産し、電気自動車市場の成長に対応している。これらの製品はソリューションズ事業に属し、同社は中期経営計画で同事業へのリソース投入を加速するとしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア上位高吸水性樹脂世界有数のシェア衛生材料・紙おむつ

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

アクリル酸で世界首位級、化成品の安定供給が強み

日本触媒は化学業界で世界有数のアクリル酸・高吸水性樹脂(SAP)メーカーであり、そのシェアはグローバルで首位級。同業のクラレや東洋紡が機能性材料や繊維で特色を出す一方、日本触媒は化成品を軸に規模の優位性を発揮。売上高は約4000億円で安定し、営業利益率は5%前後と素材メーカーとしては堅調。自動車や衛生用品向け需要が底堅く、中国の需要回復で業績持ち直しの兆し。ただし、原料価格上昇と供給過剰による市況悪化が課題で、設備投資とコスト競争力で差別化を図っている。

強み

  • 高吸水性樹脂で高いシェアを持ち、衛生用品向け需要に強み。
  • 原材料から誘導品までの一貫生産でコスト競争力を発揮する。
  • 長年の顧客関係で国内シェアを維持し、安定収益を確保。
  • 触媒技術の蓄積で高品質な製品を提供し、差別化に成功。

課題

  • アクリル酸価格の国際市況に左右され、利益が変動しやすい。
  • ナフサ価格上昇がコスト増を招き、競争力を弱める可能性。
  • 中国等の増産で供給過剰が続き、価格競争が激化しやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が日本触媒

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14980デクセリアルズ5,102億円18.3倍
24613関西ペイント4,985億円18.9倍
34401ADEKA4,806億円16.7倍
44631DIC4,714億円8.3倍
55301東海カーボン4,076億円20.4倍
64114日本触媒3,986億円23.7倍
74202ダイセル3,944億円38.1倍
84118カネカ3,887億円12.4倍
97966リンテック3,878億円20.2倍
104208UBE3,740億円14.3倍
113401帝人3,497億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

ヲサメ合成化学工業として創業し戦災で工場焼失

日本触媒は1941年8月、大阪市で「ヲサメ合成化学工業株式会社」として設立された。資本金18万円で発足したが、1945年6月の戦災によって本社工場を焼失。本社機能を吹田工場所在地(吹田市)に移転し、戦後復興の道を歩み始めた。1949年4月には社名を「日本触媒化学工業株式会社」に変更し、触媒化学メーカーとしての方向性を明確にした。創業当時から触媒技術を基盤とし、後のアクリル酸や酸化エチレン事業への展開につながった。

社名変更とアクリル酸・酸化エチレン事業への進出

1952年5月に大阪証券取引所に株式を上場し、同年9月には無水マレイン酸の製造を開始。1956年11月には東京証券取引所にも上場した。1959年6月、川崎工場(現川崎製造所千鳥工場)を設置し、酸化エチレンとエチレングリコールの製造に着手。1960年10月には姫路工場(現姫路製造所)を設置し、生産基盤を拡大した。1970年5月、姫路工場でアクリル酸およびアクリル酸エステルの製造を開始。これが後の高吸水性樹脂(SAP)や塗料用樹脂の原料となり、事業の核へと成長した。

高吸水性樹脂の製造開始と研究所の新設

1981年3月、姫路研究所と川崎研究所を新設し、研究開発体制を強化。1983年6月には姫路製造所内に触媒研究所を設けた。同年11月、姫路製造所で高吸水性樹脂(SAP)の製造を開始。この製品は紙おむつ市場の拡大とともに急成長し、同社の主力製品となった。1991年6月、社名を現在の「株式会社日本触媒」に変更し、企業イメージを刷新。その後もSAPの生産能力拡大を続け、世界トップクラスのシェアを確立するに至った。

海外生産拠点の拡大

1988年1月、米国にエヌエイ・インダストリーズ(現ニッポンショクバイ・アメリカ・インダストリーズ)を設立し、海外生産を開始。1996年8月にはインドネシアにPT.ニッポンショクバイ・インドネシア、1998年1月にはシンガポールにニッポンショクバイ(アジア)、1999年2月にはベルギーにニッポンショクバイ・ヨーロッパを設立。2003年4月には中国に日触化工(張家港)有限公司を設立し、アジア、欧米での生産拠点を整備した。これらの子会社はアクリル酸や高吸水性樹脂の現地生産を担い、グローバルな供給体制を構築した。

住友化学との事業交換とシンガポール拠点の取得

2002年3月、住友化学工業(現住友化学)との間で事業交換を実施。日本触媒は住友化学のアクリル酸事業を譲り受ける代わりに、自社のメチルメタクリレートモノマー(MMA)事業を住友化学に譲渡した。これによりアクリル酸事業の規模を拡大し、高吸水性樹脂原料の安定確保を図った。2004年7月にはシンガポール・アクリリックPTE LTDとシンガポール・グレーシャル・アクリリックを取得し、シンガポールでのアクリル酸生産能力を獲得。2013年には子会社間の合併により効率化を進めた。

吹田工場閉鎖とプライム市場移行

2014年12月、創業以来の拠点であった吹田工場を閉鎖。生産機能を姫路製造所や川崎製造所に集約し、効率化を図った。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。これにより上場企業としてのガバナンス強化が求められる一方、投資家からの注目度も高まった。2025年4月には株式会社イーテックを取得し、建築・土木用材料やアクリルエマルジョンの事業を加え、ソリューションズ事業を拡充した。

年表38件を開く

1940年代

  • 1941年8月創業ヲサメ合成化学工業株式会社設立。(現株式会社日本触媒 設立日:8月21日、本社:大阪市、資本金18万円)
  • 1945年6月戦災によって本社工場を焼失し、本社を吹田工場所在地(吹田市)に移転。
  • 1949年4月商号変更社名を「日本触媒化学工業株式会社」に変更。

1950年代

  • 1950年7月東京都に東京営業所(現東京本社)を設置。
  • 1952年5月上場大阪証券取引所(現東京証券取引所)に株式を上場。
  • 1952年9月無水マレイン酸の製造を開始。
  • 1953年3月大光海運株式会社を設立。(現日触物流株式会社 現連結子会社)
  • 1954年12月日本蒸溜工業株式会社を設立。(現日触テクノファインケミカル株式会社 現連結子会社)
  • 1955年11月日宝化学株式会社に資本参加。(現連結子会社)
  • 1955年12月東京ファインケミカル株式会社に資本参加。(現連結子会社)
  • 1956年11月上場東京証券取引所に株式を上場。
  • 1959年6月川崎市に川崎工場(現川崎製造所千鳥工場)を設置し、酸化エチレン、エチレングリコールの製造を開始。

1960年代

  • 1960年10月姫路市に姫路工場(現姫路製造所)を設置。
  • 1961年7月本社を大阪市東区高麗橋五丁目1番地(住居表示の変更により、現大阪市中央区高麗橋四丁目1番1号)に移転。吹田工場内に研究所を新設。
  • 1967年3月川崎市に川崎第二工場(現川崎製造所浮島工場)を設置し、酸化エチレン、エチレングリコールの製造装置を増設。

1970年代

  • 1970年4月横須賀市に追浜工場(1978年5月生産休止)を設置。
  • 1970年5月姫路工場(現姫路製造所)でアクリル酸及びアクリル酸エステルの製造を開始。
  • 1971年9月日本ポリマー工業株式会社を設立。(現連結子会社)
  • 1972年10月川崎第二工場(現川崎製造所浮島工場)でセカンダリーアルコールエトキシレートの製造を開始。
  • 1973年11月中国化工株式会社に資本参加。(現連結子会社)

1980年代

  • 1981年3月姫路研究所、川崎研究所を新設。
  • 1981年4月新立化工株式会社に資本参加。(現株式会社日本触媒トレーディング 現連結子会社)
  • 1982年9月姫路製造所でメタクリル酸及びメタクリル酸エステルの製造を開始。
  • 1983年6月姫路製造所内に触媒研究所を新設。
  • 1983年11月姫路製造所で高吸水性樹脂の製造を開始。
  • 1988年1月エヌエイ・インダストリーズ Inc.(米国)を設立。(現ニッポンショクバイ・アメリカ・インダストリーズ Inc. 現連結子会社)

1990年代

  • 1991年6月商号変更社名を「株式会社日本触媒」に変更。
  • 1996年8月PT.ニッポンショクバイ・インドネシア(インドネシア)を設立。(現連結子会社)
  • 1998年1月ニッポンショクバイ(アジア)PTE.LTD.(シンガポール)を設立。(現連結子会社)
  • 1999年2月ニッポンショクバイ・ヨーロッパ N.V.(ベルギー)を設立。(現連結子会社)

2000年代

  • 2002年3月住友化学工業株式会社(現住友化学株式会社)との事業交換により、同社のアクリル酸事業を譲受け、当社のメチルメタクリレートモノマー事業を同社に譲渡。
  • 2003年4月日触化工(張家港)有限公司(中国)を設立。(現連結子会社)
  • 2004年7月シンガポール・アクリリック PTE LTD(シンガポール)を取得。(現連結子会社)シンガポール・グレーシャル・アクリリック PTE.LTD.(シンガポール)を取得。
  • 2008年2月日本乳化剤株式会社、中日合成化學股份有限公司(台湾)を取得。(現連結子会社)

2010年代

  • 2013年1月M&Aニッポンショクバイ(アジア)PTE.LTD.がシンガポール・グレーシャル・アクリリック PTE.LTD.を吸収合併。
  • 2014年12月吹田工場を閉鎖。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2025年4月株式会社イーテックを取得。(現連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    事業ポートフォリオ変革へのリソース投入

    ソリューションズ事業を成長の柱と位置づけ、スペシャリティ、エレクトロニクス、電池等の成長領域に積極的な設備投資を行い、事業規模と利益を拡大する。デジタル活用により技術開発や人財育成を促進し、高機能素材の事業化を迅速化する。

  2. 02

    マテリアルズ事業の収益力強化

    設備の最適化等により生産性を高めるとともに、世界の成長市場での拡販や他社とのアライアンス等を通じて収益力の強化を進める。

  3. 03

    GX戦略による環境貢献

    プロセス改良や再生可能エネルギー導入加速によりGHG排出量を削減する。同時に、電池周辺材料、水素関連材料、CO2排出削減材料などの環境貢献製品の売上を拡大する。

  4. 04

    人財戦略による能力最大化

    事業戦略の実現に最適な人財の育成・配置を進める。人財ポートフォリオの整備、次世代リーダー育成プログラムの実行、自己成長の促進、働きがいの向上(エンゲージメントサーベイ、D&I推進等)に取り組む。

  5. 05

    デジタル活用による生産性向上

    スマートファクトリー化・スマートラボ化を推進し、情報統合基盤を活用した業務工数や保全費の削減、R&DでのデータとAI活用による製品上市の加速を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で4,880人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は859万円で、9期前と比べて+7.8%平均年齢は39.4歳、平均勤続年数は16.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,326
2018年3月4,394
2019年3月79738.016.14,454
2020年3月81038.316.24,510
2021年3月76638.516.44,555
2022年3月76038.616.54,526
2023年3月78338.816.04,574
2024年3月81839.016.54,607
2025年3月81139.216.54,685408
2026年3月85939.416.64,880359

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率98.1%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)82.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社23(国内 18 / 海外 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
姫路製造所 — 兵庫県姫路市534億円
マテリアルズ ソリューションズ
アジア499億円
マテリアルズ ソリューションズ
欧州および北米271億円
マテリアルズ ソリューションズ
川崎製造所 — 神奈川県川崎市242億円
マテリアルズ ソリューションズ
吹田地区研究所 — 大阪府吹田市9,643百万円
マテリアルズ ソリューションズ
大阪本社 — 大阪市中央区9,292百万円
マテリアルズ ソリューションズ
川崎工場(神奈川県 川崎市)他3ヵ所8,456百万円
ソリューションズ
千町工場(千葉県 いすみ市)他1ヵ所5,617百万円
ソリューションズ
東京本社 — 東京都千代田区212百万円
マテリアルズ ソリューションズ
主な関係会社
  • 国内
    日宝化学㈱
    東京都中央区
    議決権84.7%
  • 国内
    日触物流㈱
    大阪市中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    東京ファインケミカル㈱
    東京都港区
    議決権89.8%
  • 国内
    中国化工㈱
    岡山県倉敷市
    議決権93.3%
  • 国内
    ㈱日本触媒 トレーディング
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    日触テクノファイン ケミカル㈱
    千葉県市川市
    議決権96.8%
  • 国内
    日本乳化剤㈱
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    日本ポリマー工業㈱
    兵庫県姫路市
    議決権60.0%
  • 国内
    ㈱イーテック
    三重県四日市市
    議決権100.0%
  • 国内
    ニッポンショクバイ・アメリカ・インダストリーズ Inc.※
    アメリカ合衆国 テキサス州
    議決権100.0%
  • 海外
    ニッポンショクバイ(アジア)PTE.LTD.
    シンガポール 共和国
    議決権100.0%
  • 海外
    PT. ニッポンショク バイ・インドネシア※
    インドネシア 共和国 バンテン州
    議決権100.0%
残りのグループ会社11社を開く
  • ニッポンショクバイ・ヨーロッパ N.V.※ベルギー王国 オースト=フランデレン州100%
  • シンガポール・アクリリック PTE LTD※シンガポール 共和国79%
  • 日触化工(張家港)有限公司※中華人民共和国 江蘇省100%
  • 中日合成化學股份 有限公司台湾 台北市52%
  • アメリカン・アクリル・エヌエイ LLCアメリカ合衆国 テキサス州50%
  • アメリカン・アクリル L.P.アメリカ合衆国 テキサス州50%
  • ユミコア・ショクバイ S.A.ルクセンブルク大公国40%
  • ユミコア日本触媒㈱愛知県常滑市40%
  • エルエックス・エムエムエイ Corp.大韓民国 ソウル市25%
  • ジャパンコンポジット㈱東京都中央区35%
  • 湖南福邦新材料 有限公司中華人民共和国 湖南省38%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    水素利用等先導研究開発事業水電解水素製造技術高度化のための基盤技術研究開発低コストAEM型水電解システムの実現に向けたアニオン交換膜材料の高ロバスト化
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-06-10
    2,503万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム体温でIoTデバイスを駆動する熱化学電池の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-27
    1,815万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム合金系潜熱蓄熱マイクロカプセルを基盤とした高速かつ高密度な蓄熱技術の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-29
    1,464万円
  • 調達
    07-0049-0211 情報通信分野のサプライチェーンにおける市場動向・技術動向に関する調査請負
    総務省 · 2025-10-02
    409万円
  • 調達
    未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発 熱電変換材料の技術シーズ発掘小規模研究開発 金属硫化物ナノ粒子熱電変換材料の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-04-26
    300万円
  • 調達
    海洋生分解性プラスチックの社会実装に向けた技術開発事業海洋生分解性プラスチックに関する新技術・新素材の開発エステルアミド骨格をベースとする新規海洋生分解性樹脂素材の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-07-20
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム空飛ぶクルマ・大型ドローン用途向け超軽量吸音・遮音材料の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-07-07
  • 補助金
    平成31年度二酸化炭素排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業費
    環境省 · 2019-04-01
    2,000万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3,999億円営業利益175億円前期と比べると減収減益で、売上が-2.3%、利益が-8.4%。

売上高
-2.3%
3,999億円
営業利益
-8.4%
175億円
純利益
-3.4%
168億円
営業利益率
4.4%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高4,550億円3,999億円
営業利益210億円175億円
純利益205億円168億円
1株あたり配当¥140¥140

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,213億円、営業利益は121億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+24.5%、営業利益は+80.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q941−10
2024年1Q974676.946
2024年2Q969333.423
2024年3Q981444.529
2024年4Q99612
2025年2Q2,0691055.189
2025年4Q2,024864.285
2026年2Q2,002904.576
2026年4Q1,997854.392
2027年1Q1,21312110.0104

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2,695億円から3,999億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は4.4%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
ニッポンショクバイ(アジア)PTE.LTD.がシンガポール・グレーシャル・アクリリック PTE.LTD.を吸収合併。
2013年3月2,69513884
2014年3月3,021166105
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2015年3月3,749299191
2016年3月3,231343260
2017年3月2,940247194
2018年3月3,139298226
2019年3月3,389321238
2020年3月3,022157111
2021年3月2,732−129−109
2022年3月3,693337237
2023年3月4,196262194
2024年3月3,920157110
2025年3月4,0931912324.7174
2026年3月3,9991752154.4168

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3,999億円のうち、営業利益として残るのは175億円4.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は168億円、売上の4.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.3%3,251億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.4%576億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.4%175億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.9pt
4.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.2pt
4.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.6pt
4.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが535億円、投資CFが−483億円で、差し引きのフリーCFは52億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は518億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月273−3191−46478
2014年3月170−251−25−81396
2015年3月327−189−102138443
2016年3月533−130−200403641
2017年3月375−445−35−70501
2018年3月442−316−106126526
2019年3月359−313−10046474
2020年3月375−328−7947439
2021年3月353−306−12747363
2022年3月351−232−108119394
2023年3月414−260−173154390
2024年3月579−157−284422551
2025年3月470−305−168165546
2026年3月535−483−9852518

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は5,802億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,966億円で、自己資本比率は68.4%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3,5242,2021,32261.1
2014年3月3,9842,4221,56259.3
2015年3月4,1962,7011,49563.2
2016年3月4,0802,8251,25568.3
2017年3月4,4722,8881,58464.6
2018年3月4,8033,0911,71264.3
2019年3月4,8173,2301,58767.1
2020年3月4,7563,1971,55967.2
2021年3月4,7163,1741,54267.3
2022年3月5,1823,4391,74366.4
2023年3月5,2333,6221,61169.2
2024年3月5,4413,8341,60770.5
2025年3月5,4373,8301,51170.5
2026年3月5,8023,9661,73668.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
518億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,028億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,736億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中4位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中163位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.3%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.4%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
68.4%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.3%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.3%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,657で、1年前と比べて+49.1%過去52週の値幅のなかでは92%の位置にある。

¥2,657-2.8%1ヶ月+24.4%1年+49.1%時価総額3,986億円
過去52週の値幅
安値¥1,740高値¥2,733.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)23.7倍
PER (会社予想)19.0倍
PBR0.98倍
配当利回り5.27%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に2633円と、前日比+0.73%で小幅続伸。1ヶ月では+22.84%と急騰しており、25日線(2335.22円)を約13%上回ります。8月7日に2446円へ急伸した後も高値圏で推移し、52週高値2725.5円に接近。RSIは80.76と買われ過ぎの領域で、短期的な過熱感が意識されます。出来高は8月7日に432万株と急増し、それ以降も高水準が続いています。材料が出尽くした後の値動きに注意が必要です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

予想PERは18.8倍で業界平均17.74倍をやや上回るが、実績PER23.48倍は高め。PBR0.97倍は業界平均1.41倍を大幅に下回り割安感がある。配当利回り5.32%は業界平均2.66%を大きく上回り魅力的。一方ROE4.3%は低く資本効率が課題。配当性向102.2%と超過配当の懸念がある。割安要素と割高要素が混在し、総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)23.7倍17.8倍
PER (予想)19.0倍
PBR0.98倍1.41倍
ROE4.3%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、主力のSAP事業の需要安定性と、環境・電子材料などの新規分野の成長性。強気派は、人口増加や衛生意識向上による紙おむつ需要の増加と、高機能化学品の収益性を評価。弱気派は、原油価格変動による原燃料コストの影響や、競争激化による市況悪化を懸念。株主還元は高く、配当利回り5.72%が下支え要因。

プラスに働く材料7
  • 安定需要

    紙おむつ用SAPは人口増で需要が安定成長。

  • 高還元

    配当利回り5.72%と高く、株主還元が厚い。

  • 技術力

    世界トップのシェアを持つ生産技術と触媒技術。

  • 2025/3期営業利益191億円で増益基調通年影響

    営業利益191億円、売上高4093億円と前期から増加し収益が改善。

  • 過去1年で株価46.4%上昇とモメンタム継続影響

    株価上昇率46.42%、外国人保有20.79%と資金流入が続く。

  • PBR0.91倍の割安感と改善余地継続影響

    PBR0.91倍、ROE4.3%と低収益でも解散価値接近で下支え。

  • 配当利回り5.72%の高水準継続影響

    配当利回り5.72%と高く、株主還元姿勢が投資魅力を高める。

マイナスに働く材料7
  • コスト変動

    原油価格やナフサ価格の高騰が利益を圧迫。

  • 新規事業の不確実性

    電子材料など新規分野は競争が激しく、成長が不透明。

  • 収益性の低さ

    営業利益率4%台と低く、ROEも4%と資本効率が低い。

  • 2026/3期は営業利益175億円へ減益通年影響

    営業利益191億円→175億円、売上高も4093億円→3999億円に減少。

  • 売上高3999億円へ2.3%減収通年影響

    売上高4093億円→3999億円と2.3%減少し需要減速が懸念。

  • 営業利益率4.38%へ低下通年影響

    営業利益率4.67%→4.38%と0.29ポイント悪化、採算性が低下。

  • 純利益168億円と前期比3.4%減通年影響

    純利益174億円→168億円、最終利益も減少基調に転じる。

次の決算で確かめる点
SAPの販売数量
主力事業の需要動向を確認するため。
営業利益率
収益性の改善・悪化を測る。
配当性向
株主還元の持続性を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり140で、前期から0.9%いまの株価に対する利回りは5.27%。

年間配当
¥140
1株あたり
配当利回り
5.27%
いまの株価に対して
配当性向
102.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3831.2
2018年3月406.729.9
2019年3月436.333.3
2020年3月455.948.6
2021年3月23−50.0
2022年3月45100.040.8
2023年3月450.041.6
2024年3月450.087.2
2025年3月114153.399.9
2026年3月113−0.9102.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥140

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ64,424人。区分でいちばん多いのは金融機関29.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.9%を占め、残る51.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関31.128.926.626.127.229.0
個人・その他11.011.713.412.221.126.7
外国法人29.030.229.630.222.920.8
事業法人27.827.727.929.525.019.9
証券会社1.11.62.52.13.83.6
自己株式2.32.33.50.92.81.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.05
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.51
03ENEOSホールディングス株式会社4.01
04株式会社りそな銀行3.66
05三洋化成工業株式会社3.38
06株式会社みずほ銀行2.53
07artience株式会社2.41
08JPモルガン証券株式会社2.05
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.96
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.62

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+171%、1株純資産は14期で+153%。直近期のROEは4.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月411,0604.019.935.3
2014年3月521,1644.723.638.9
2015年3月4706,5367.618.734.2
2016年3月6416,8719.68.928.5
2017年3月4787,2416.815.831.2
2018年3月5687,7507.612.729.9
2019年3月5988,1007.512.133.3
2020年3月702,0043.517.848.6
2021年3月−681,990−3.4
2022年3月1492,1567.29.040.8
2023年3月1222,3035.510.841.6
2024年3月702,4823.020.887.2
2025年3月1142,5284.515.399.9
2026年3月1122,6844.320.2102.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

26名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は26名。2026/3期の役員報酬は総額391百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
野田和宏代表取締役社長 社長執行役員6329,000
高木邦明取締役常務執行役員 事務部門管掌6321,000
住田康隆取締役常務執行役員 事業創出部門管掌 コーポレート研究本部担当 健康・医療事業推進本部担当 新規事業推進本部担当 R&D統括部担当 プロセス触媒研究部担当6222,000
松本行弘取締役常務執行役員 生産・技術部門管掌 エンジニアリング本部担当 DX推進本部担当 レスポンシブル・ケア本部担当 電池材料事業化プロジェクト本部担当 インドネシアプロジェクト担当6223,000
薦田健二郎取締役常務執行役員 事業部門管掌 電池材料事業本部担当 事業企画本部担当 購買物流本部担当639,000
瀨戸口哲夫取締役69
櫻井美幸取締役61
池田安希子取締役66
小林髙史監査役(常勤)6315,000
田畑敦士監査役(常勤)597,000
髙橋司監査役63
村井一雅監査役62
残りの役員14名を開く
氏名役職年齢
肱黒修樹上席執行役員
金井田健太上席執行役員
佐久間和宏上席執行役員
片岡伸也上席執行役員
原田茂上席執行役員
澤田富幸上席執行役員
伊東愼一執行役員
武田浩治執行役員
岡崎和人執行役員
藤田寿一執行役員
中林保晴執行役員
髙宮重貴執行役員
赤沼伸朗執行役員
冨田高史執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6176871427746
社外取締役5606012
監査役3545418

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,772字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 (1)当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社、子会社28社ならびに関連会社および共同支配企業16社で構成され、化学品の製造販売を主な内容としております。 当社グループの事業にかかわる主な会社の位置付けは、次のとおりであり、事業の区分については、「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に掲げるセグメント情報の区分と同様であります。 事業区分   主要製品   当該事業にかかわる主な会社の位置付け マテリアルズ事業   アクリル酸 アクリル酸エステル 酸化エチレン エチレングリコール エタノールアミン 特殊エステル 高吸水性樹脂 無水マレイン酸 プロセス触媒    当社は、アクリル酸、アクリル酸エステル、高吸水性樹脂等を製造販売しております。  ㈱日本触媒トレーディングは、当社から製品を仕入れ、販売しております。また、同社は、商品・原材料を仕入れ、当社に供給しております。  ニッポンショクバイ・アメリカ・インダストリーズInc.は、米国において高吸水性樹脂を製造販売しております。同社は、高吸水性樹脂の原料であるアクリル酸をアメリカン・アクリル L.P.から仕入れております。  PT.ニッポンショクバイ・インドネシアは、インドネシアにおいてアクリル酸、アクリル酸エステルおよび高吸水性樹脂を製造販売しております。  シンガポール・アクリリック PTE LTDおよびニッポンショクバイ(アジア)PTE.LTD.は、シンガポールにおいてアクリル酸を製造販売しております。  ニッポンショクバイ・ヨーロッパ N.V.は、ベルギーにおいて高吸水性樹脂を製造販売しております。  日触化工(張家港)有限公司は、中国において高吸水性樹脂を製造販売しております。  エルエックス・エムエムエイ Corp.は、韓国においてMMAモノマーおよびMMAポリマーを製造販売しております。 ソリューションズ事業   コンクリート混和剤用  ポリマー グリコールエーテル セカンダリーアルコール  エトキシレート 洗剤原料等の水溶性  ポリマー 医薬中間原料 電子情報材料 ヨウ素化合物 粘接着剤・塗料用樹脂 エチレンイミン誘導品 粘着加工品 自動車触媒 脱硝触媒 ダイオキシン類分解触媒 排ガス処理装置 湿式酸化触媒 電池材料    当社は、コンクリート混和剤用ポリマー、セカンダリーアルコールエトキシレート等を製造販売しております。  日宝化学㈱は、ヨウ素、天然ガス、医薬・農薬原料等を製造販売しております。  東京ファインケミカル㈱は、安定剤、防腐剤および不凍液等を製造販売しております。同社は、不凍液の原料であるエチレングリコール等を当社から仕入れております。  中国化工㈱は、当社から粘接着剤用樹脂等を仕入れ、粘着加工品等を製造販売しております。  日触テクノファインケミカル㈱は、金属塩等を製造販売しており、製品の一部を当社が販売しております。また、同社は、当社からアクリル酸等を仕入れております。  日本乳化剤㈱は、グリコールエーテル等、界面活性剤・化成品を製造販売しております。また、同社は、当社から界面活性剤の原料である酸化エチレン等を仕入れております。  日本ポリマー工業㈱は、当社からアクリル酸エステル等を仕入れ、粘接着剤・塗料用樹脂を製造し、当社が製品の一部を販売しております。  ㈱イーテックは、建築・土木用材料、産業資材用材料等およびアクリルエマルジョンを製造販売しております。また、同社は、当社からアクリル酸エステル等を仕入れております。  ニッポンショクバイ・アメリカ・インダストリーズInc.は、米国においてコンクリート混和剤用ポリマー等を製造販売しております。  中日合成化學股份有限公司は、台湾において界面活性剤等各種工業製品を製造販売しております。  ユミコア日本触媒㈱は、当社から自動車触媒を仕入れ、販売しております。  湖南福邦新材料有限公司は、中国においてリチウム電池材料を製造販売しております。 (注) 日触物流㈱は、主として当社の製商品の運送を行っており、全ての事業区分に携わっております。 (2)当社グループの主な会社の事業系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,404字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは企業理念を「 〜私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します」と定め、人々が安心して暮らせる、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。 2030年に向けた長期ビジョンにおいて、「事業の変革」「環境対応への変革」「組織の変革」という3つの変革を掲げ、これからの社会に必要とされる素材やソリューションの提供を通して、さまざまな社会課題解決への貢献と当社グループの持続的な成長を実現してまいります。 (1) 中期経営計画 2027 2025年度から開始した中期経営計画 2027では、事業ポートフォリオの変革実現を最優先事項と定め、ソリューションズ事業へ積極的にリソースを投入します。 ソリューションズ事業では、スペシャリティ、エレクトロニクス、電池等の成長領域における積極的な設備投資により事業規模と利益を拡大します。また、デジタル活用により技術開発や人財育成を促進することで、よりスピーディーに高機能素材の事業化を図ります。マテリアルズ事業では、設備の最適化等により生産性を高めるとともに、世界の成長市場での拡販や他社とのアライアンス等により、収益力の強化を進めます。 中期経営計画2027の財務目標は以下のとおりです。 (2) 各事業領域の主な進捗・取り組み (3) 非財務目標 中期経営計画 2027の非財務目標は、以下のとおりです。また、サステナビリティ戦略の全体方針として、「人と社会への貢献」「環境対応の推進」「会社の基盤強化および持続的成長」を柱に、ステークホルダーとの対話を重ね、持続可能な社会の実現と企業価値向上を目指します。 非財務目標の達成に向けて、以下に記載の取り組みを進めております。 ■GX戦略:GHG排出量削減と環境貢献製品の売上拡大による環境への貢献 ・プロセス改良、再エネ導入加速等によるGHG排出量削減 ・電池周辺材料、水素関連材料、CO2排出削減材料等の環境貢献製品の売上拡大 ■人財戦略:事業戦略の実現に最適な人財を育成・配置し、個々の能力を最大限引き出す。 ・人財の適切な配置(人財ポートフォリオ整備、次世代リーダー育成プログラム実行等) ・自己成長の促進(学習プログラム、キャリア申告制度等) ・働きがいの向上(エンゲージメントサーベイ、D&I推進等) ■デジタル活用戦略:スマートファクトリー化、スマートラボ化により生産性向上や製品上市を加速させる。 ・製造所で導入中の情報統合基盤を活用した業務工数や保全費の削減 ・R&DでデータとAIを活用し製品上市を加速する体制の構築 (4) 株主還元 株主の皆さまにおかれましては、今後とも一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 中期経営計画 2027⇒https://www.shokubai.co.jp/ja/ir/management/vision/ TechnoAmenity Report 2025(統合報告書)⇒https://www.shokubai.co.jp/ja/ir/library/#sec03
事業等のリスク5,239字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の経営成績および財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには次のようなものがあり、当社グループは、当該リスクの発生する可能性を認識した上で、発生の回避および発生した場合の対応には最大限努力してまいります。 なお、文中にある将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。 (1)国内外の政治・経済・景気動向に関するリスク 当社グループは、化学品の製造販売事業をグローバルに展開しており、海外売上収益は売上収益の約56%を占めております。さらに製品は主に中間原料として様々な国・地域において多様な用途製品に使用されていることから、特定の国・地域や用途製品市場に大きく依存せず、それらの動向が経営成績および財政状態に与える影響を抑えられる反面、各国・地域の政治・経済・景気の悪化およびそれに伴う製品需要の減少によって様々な製品の販売に影響が波及する可能性があります。また、当社グループは、日本・アジア・欧州・北米にアクリル酸、アクリル酸エステルおよび高吸水性樹脂(SAP)等の生産拠点を有しているため、当該地域では販売に加えて設備稼働にも影響を及ぼす可能性があり、結果として経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)原油・ナフサの市場変動に関するリスク 当社グループが調達している主原料は原油・ナフサ価格との連動性が高いため、中東地域やウクライナ情勢等の地政学リスク、米国シェールオイルの生産状況および為替の変動等により原油・ナフサ価格が急激に変動した場合、原料価格の上昇分全てを製品価格に転嫁できない、または遅れる可能性があります。一部の製品や取引先との間では、国産ナフサ価格の変動を製品価格に反映させるフォーミュラ方式による製品価格を設定すること等により当該リスクを7~8割程度軽減しておりますが、全ての製品および取引先に設定していないため、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)財務に関するリスク ① 在外連結子会社等の業績 当社グループでは、在外連結子会社等の資産および負債は期末日レート、収益および費用は期中平均為替レートにより円換算しているため、為替レートの変動により経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 外貨建債権・債務 当社グループでは、グローバルに事業を展開しているため、米ドルやユーロ等の外貨建の債権・債務があり、短期的な為替レート変動に対して為替予約によるリスクヘッジを行っておりますが、為替レートの変動により円換算額が影響を受けることで、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 外貨ベースの円貨建債権・債務 当社グループでは、一部の主原料調達において、米ドル建の原油・ナフサ価格の円換算値を指標として主原料価格(円貨建)を決定しているため、為替レートの変動により当該調達原料価格が変動し、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 詳細は、「第5 経理の状況1(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 30.金融商品」をご参照ください。 (4)海外展開に関するリスク 当社グループは、最適地での生産・販売を目的とした海外展開により、アジア・欧州・北米に生産・販売拠点を有しており、アクリル酸、高吸水性樹脂(SAP)の海外拠点生産能力はグループ全体の約5割を占めております。海外事業においては、通常では予期し得ない法律や規則の変更、自然災害、産業基盤の脆弱性および人材の採用・確保難、ならびにテロ、戦争その他の社会的または政治的混乱といったリスクが存在しております。これらのリスクに対して、専門家や政府関係機関等から情報を収集した上で適宜対策を講じておりますが、これらのリスクが顕在化することによって、海外の事業活動に支障が生じ、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)原燃料の調達(供給)リスク 当社グループは化学製造業としてエチレン、プロピレンといった石油・ナフサ由来原料、触媒原料としての鉱物原料、燃料としての液化天然ガスといった多くの原燃料を利用しており、これらの主要な原燃料の相当部分を外部からの調達に依存しております。これらの原燃料は、紛争等によるサプライチェーンの分断や政治的対立に伴う供給制限等により、調達が困難になる可能性があります。これらに対し、当社グループでは複数の地域・供給元からの購買体制の構築や一定の原料確保といった供給面での対応に加え、調達元とも連携することで、調達リスクの低減に努めております。一方で、これらの事象が長期化した場合には、製造活動の継続に支障をきたし、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)事業ポートフォリオ変革に関するリスク 当社グループは、酸化エチレン、アクリル酸および高吸水性樹脂(SAP)等の製品を中心に事業を拡大してまいりましたが、近年はこれらマテリアルズ事業※の競争激化により市況変動の影響を受けやすくなってきたため、より安定した収益と成長が見込めるソリューションズ事業※へのポートフォリオの変革を掲げ、中長期的な成長を目指しております。しかしながら、事業ポートフォリオ変革の遅れや市場ニーズの急変等によりソリューションズ事業で十分な収益が得られない等のリスクが顕在化した場合には、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ※各事業の内容については、「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載しております。 (7)研究開発に関するリスク 当社グループは、シーズを創出する基礎研究から顧客の真のニーズに迅速かつ的確に応える応用研究まで多層的な研究開発を行っております。また、国内外の大学を含めた第三者パートナーとの研究開発や事業提携等のオープンイノベーションも積極活用して研究開発を促進しております。しかしながら、研究開発の失敗、あるいは予測の範囲を超えた市場ニーズの急変といった予期し得ない事象が発生する恐れが常にあり、投資に見合う収益を得られない場合や収益性の高い製品を創出することができない場合には、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8)知的財産権に関するリスク 当社グループは、他社が当社グループの特許を侵害している場合には、警告・訴訟提起等の対策を講じておりますが、他社が当社グループの特許や製品を調査解析して類似の技術や製品を開発することを完全には防止できない可能性があります。一方、当社グループの新たな事業展開を目指した新規製品分野においては、他社の知的財産権を十分に調査解析した上で独自の技術や新製品を開発しておりますが、将来的に他社の知的財産権について紛争が生じた際に当社グループに不利な判断がなされる可能性があります。上記のようなリスクが顕在化した場合には、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、これまでの研究開発活動で培った独自の技術・ノウハウ、販売製品・顧客等の営業情報、製造活動で蓄積した生産データおよび会計データ等の機密情報を電子データ等として保有しております。これらの機密情報は当社グループの事業活動の基礎であると共に競争力の源泉でもあることから、情報セキュリティポリシーを定めた上で、情報システムおよびインフラ・サイバーセキュリティの高度化、データセンターの複数化、アクセス権の設定、機密情報の表示、運用マニュアルの整備等の対策に加えて、従業員のモラルやセキュリティに対する意識を高める教育も実施しながら情報管理の徹底に努めております。しかしながら、外部への情報漏洩や情報の喪失等が生じた場合には、競合他社に対する事業の優位性低下、類似品の出現、長期にわたる事業の中断等当社グループの事業活動に大きな支障が生じる可能性があり、リスクが顕在化した場合には、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)DXに関するリスク 当社グループは、基幹システムの刷新、研究開発・製造におけるデータおよびデジタル技術活用や新規顧客開拓へのデジタルツールの活用等、専門部署を中心に組織横断的に取り組んでおります。しかしながら、急速に進歩するITやデジタル技術に適応できず、それらを研究開発、製造、販売等の事業活動に有効に活用できない場合、将来的に競合他社に対する事業の優位性が低下する可能性があり、リスクが顕在化した場合には、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)自然災害・事故等の発生に関するリスク 当社グループは、レスポンシブル・ケアの推進を公約し、グループ全社で環境保全、化学品安全、保安防災等の活動を積極的に展開し、顧客や地域社会からの高い信頼を獲得するよう努力しております。また、大災害を想定した事業継続計画(BCP)を立て対策を適宜講じております。しかしながら、自然災害や停電・電力不足、感染症の流行、製造所における事故災害等により、生産活動の継続が困難となる可能性を完全に解消することは不可能であります。 例えば当社の基幹工場である姫路製造所および川崎製造所の所在地区において、大規模な地震や津波、事故その他操業を中断せざるを得ない事象が発生した場合には、主要製品の生産能力が著しく低下する可能性があります。また、感染症の拡大により、経済活動の制限、出社制限による事業活動の停滞等が発生し、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12)気候変動に関するリスク 当社グループは、気候変動を解決すべき重要な社会課題と認識し、事業活動に伴って発生する温室効果ガスを継続的に削減するだけでなく、事業を通してサプライチェーン全体の温室効果ガス削減に貢献する取り組みを推進しております。また、気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への賛同を表明しており、情報開示にも努めております。しかしながら、気候変動に伴う天災リスクや脱炭素社会への移行等に適切に対応できない場合には事業活動に悪影響を及ぼし、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)環境に関するリスク 当社グループは、化学物質の開発から製造、物流、使用、最終消費を経て廃棄・リサイクルに至る全ての過程において、自主的に「環境・安全・健康」を確保することを目的に、レスポンシブル・ケア活動を積極的に展開しております。また、環境に関する法規制を遵守するとともに、化学物質の排出抑制、省エネ活動の推進、廃棄物削減や資源有効利用等、環境負荷低減に向け取り組んでおります。しかしながら、環境規制の強化や新たな法的・社会的責任の発生、法整備以前の行為に起因する環境汚染の発生等が生じた場合は、法令遵守等の対策費用増加や行政の指導等による製造販売の制限により、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14)人財に関するリスク 当社グループは、多様な価値観を持ち、自律した人財を確保・育成するために、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する組織を中心に、リーダー人財の育成、シニア人財および女性活躍の推進等の施策に取り組んでおります。しかしながら、人財育成計画の遅れや人財の定着が進まなかった場合には、中長期的な成長を達成することができず、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15)資産の減損損失に関するリスク 当社グループは、製造設備等の有形固定資産を多数所有しており、資産合計の約38%を占めております。また、棚卸資産については、資産合計の約15%に相当します。そのため、急激な需給バランスの悪化等により製品市況が著しく下落した場合には、固定資産の減損損失や棚卸資産の評価減により、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16)企業買収、資本提携等に関するリスク 当社グループは、事業の拡大や競争力の強化等を目的として、国内外において企業買収や資本提携等を実施することがあります。これらを行う際には、対象企業の調査を十分に行い、リスクを検討することとしておりますが、当社グループや対象企業を取り巻く事業環境の変化等により、当初期待していたシナジー効果や新規事業創出その他のメリットを得られない場合や出資先企業の業績不振により「のれん」や「株式簿価」等の減損損失を計上する場合には、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,918字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社および当社の関係会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態および経営成績の状況 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減 (金額)   (伸び率) 売上収益   409,346   399,898   △9,448   △2.3% 営業利益   19,062   17,530   △1,532   △8.0% 税引前利益   23,203   21,493   △1,710   △7.4% 親会社の所有者に帰属する当期利益   17,394   16,764   △629   △3.6% 基本的1株当たり当期利益   113.90円   112.15円   △1.75円   △1.5% ROA(資産合計税引前利益率)   4.3%   3.8%       △0.5ポイント ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)   4.5%   4.3%       △0.2ポイント 為替レート(USD、EUR)   152.62円/USD   150.77円/USD       △1.85円/USD 163.82円/EUR   174.79円/EUR       10.97円/EUR 国産ナフサ価格   75,600円/kl   65,200円/kl       △10,400円/kl セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減 事業別   マテリアルズ   ソリュー ションズ   マテリアルズ   ソリュー ションズ   マテリアルズ   ソリュー ションズ 売上収益   294,092   115,254   278,810   121,088   △15,282   5,834 営業利益   12,900   5,114   10,234   6,503   △2,666   1,388 セグメント利益   15,886   6,143   11,943   5,996   △3,943   △147 (注)セグメント利益は「営業利益」+「持分法による投資損益(△損失)」の計算式により算出しております。 当連結会計年度末における当社グループの財政状態は次のとおりとなりました。 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて365億5千万円増加の5,802億9百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べて82億8百万円減少しました。原料価格の下落に伴う販売価格の下落等により営業債権が減少したことや、現金及び現金同等物が減少したこと等によるものです。非流動資産は、前連結会計年度末に比べて447億5千8百万円増加しました。設備投資や円安による外貨換算への影響等により有形固定資産が増加したことや、退職給付に係る資産が増加したこと等によるものです。 負債合計は、前連結会計年度末に比べて224億9千6百万円増加の1,736億2千2百万円となりました。原料価格の下落に伴う購入価格の下落等により営業債務の減少があったものの、設備投資等に伴い長期借入金が増加したこと等によるものです。 資本合計は、前連結会計年度末に比べて140億5千4百万円増加の4,065億8千7百万円となりました。自己株式の取得および消却があったものの、円安の進行に伴い在外営業活動体の換算差額が増加したこと等によるものです。 親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末の70.5%から68.4%へと2.1ポイント減少しました。なお、1株当たり親会社所有者帰属持分は、前連結会計年度末に比べて156.49円増加の2,684.47円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、設備投資等の投資活動によるキャッシュ・フローの支出および財務活動によるキャッシュ・フローの支出が営業活動によるキャッシュ・フローの収入を上回ったため、前連結会計年度末に比べて27億4千5百万円減少の518億1千9百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度の469億7千4百万円の収入に対し、535億4千4百万円の収入となりました。法人所得税の支払額が前連結会計年度を上回ったものの、原料価格の下落に伴う販売価格の下落等により営業債権が減少したことや、配当金の受取額が増加したこと等により、前連結会計年度に比べて65億7千万円の収入の増加となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度の305億6百万円の支出に対し、483億1千9百万円の支出となりました。投資有価証券の売却による収入が増加したものの、建設中のリチウムイオン電池用電解質製造設備等の有形固定資産の取得による支出の増加や連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が生じたこと等により、前連結会計年度に比べて178億1千3百万円の支出の増加となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度の167億8千万円の支出に対し、98億3千7百万円の支出となりました。配当金の支払額や自己株式の取得による支出が増加したものの、借入れによる収入が増加したこと等により、前連結会計年度に比べて69億4千4百万円の支出の減少となりました。 ③ 生産、受注および販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) マテリアルズ事業   269,685   △5.7 ソリューションズ事業   106,795   2.8 合計   376,480   △3.4 (注)1.金額は、販売価格によっております。 2.生産実績が減少した主な要因は、製品海外市況および原料価格の下落等により、販売価格が低下したためであります。 b.受注実績 当社グループは、主として見込生産を行っているため、受注実績は記載しておりません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) マテリアルズ事業   278,810   △5.2 ソリューションズ事業   121,088   5.1 合計   399,898   △2.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要性のある会計方針および見積り 当社グループは、IFRSに準拠して連結財務諸表を作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。重要性のある会計方針および見積りの詳細については、「第5 経理の状況1(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性のある会計方針」および「同 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載のとおりです。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容 当連結会計年度における世界経済は、中東における地政学リスクの高まりや米国の通商政策を巡る不透明感がみられるなか、AI関連投資などが景気の下支えとなり、全体として底堅く推移しました。 米国においては、年度後半にやや減速感がみられたものの、AI関連投資や個人消費の拡大が続きました。 欧州においては、米国の通商政策の影響により輸出が弱含むなか、堅調な個人消費が下支えとなり、景気持ち直しの動きがみられました。 中国においては、景気下支え策の効果が一巡するなか、不動産市場の調整長期化に加え、過剰生産能力解消の動きや軟調な雇用環境などを背景に、内需を中心に景気停滞感の強い状況が続きました。 日本経済は、堅調な設備投資や、賃上げによる個人消費の持ち直しを背景に緩やかな回復が続きましたが、物価上昇の影響により力強さを欠く状況となりました。 当社グループの当連結会計年度の売上収益は、販売数量が増加したものの、製品海外市況および原料価格の下落等で販売価格が下落したことにより、前連結会計年度(以下、前年度)に比べて94億4千8百万円減収(△2.3%)の3,998億9千8百万円となりました。 利益面につきましては、一部製品での生産・販売数量の増加や、ソリューションズ製品でのスプレッド拡大等の増益要因があるものの、前年度において発生した在庫評価差益が当連結会計年度においては差損へ転じたことや、製造固定費、販売費及び一般管理費が増加したこと等が減益要因となり、営業利益は、前年度に比べて15億3千2百万円減益(△8.0%)の175億3千万円となりました。 税引前利益は、為替差損益の改善があるものの、営業利益の減益に加えて持分法による投資損益が減少したことにより、前年度に比べて17億1千万円減益(△7.4%)の214億9千3百万円となりました。 その結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は、前年度に比べて6億2千9百万円減益(△3.6%)の167億6千4百万円となりました。 なお、ROA(資産合計税引前利益率)は、4.3%から3.8%へ0.5ポイント減少し、ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)は4.5%から4.3%へ0.2ポイント減少しました。 当社グループの資本の財源および資金の流動性については次のとおりであります。 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。当連結会計年度末における当社グループの有利子負債の合計残高は、運転資金、設備投資のための借入が増加したことにより、前連結会計年度末に比べて189億4千7百万円増加し、655億2千万円となりました。なお、今後の設備投資計画等につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載のとおりであり、その資金につきましては自己資金および金融機関からの借入金により調達する予定であります。 当社グループの所要資金は、主に運転資金、設備投資、戦略投資、研究開発投資、借入金返済であり、これらを自己資金、金融機関からの借入金により賄っております。 当社グループにおける、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標およびその進捗状況については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。 セグメントごとの財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容は、次のとおりであります。 マテリアルズ事業 アクリル酸およびアクリル酸エステルは、製品海外市況や原料価格の下落に伴い販売価格が下落したことにより、減収となりました。 高吸水性樹脂は、製品海外市況や原料価格の下落に伴い販売価格が下落したものの、販売数量が増加したことにより、増収となりました。 酸化エチレンおよび無水マレイン酸は、原料価格の下落に伴い販売価格が下落したことや、販売数量の減少により、減収となりました。 エチレングリコールは、原料価格の下落に伴い販売価格が下落したことにより、減収となりました。 特殊エステルは、販売数量の減少や、製品海外市況の下落に伴い販売価格が下落したことにより、減収となりました。 プロセス触媒は、販売数量が減少したことにより、減収となりました。 以上の結果、マテリアルズ事業の売上収益は、前年度に比べて5.2%減少の2,788億1千万円となりました。 営業利益は、一部製品の販売数量増加による増益要因があるものの、製造固定費の増加や、製品海外市況の下落に伴うスプレッド縮小等の減益要因により、前年度に比べて20.7%減少の102億3千4百万円となりました。 セグメント利益は、営業利益の減益に加えて持分法による投資損益が減少したことにより、前年度に比べて24.8%減少の119億4千3百万円となりました。 マテリアルズ事業の資産は、前連結会計年度末に比べて36億6千2百万円増加の3,635億2千7百万円となりました。主として、有形固定資産が増加したことによるものです。 ソリューションズ事業 コンクリート混和剤用ポリマー、エチレンイミン誘導品、セカンダリーアルコールエトキシレートおよび塗料用樹脂は、販売数量が減少したことにより、減収となりました。 洗剤原料等の水溶性ポリマーは、新規洗浄用高機能ポリマーの上市により、増収となりました。 ヨウ素化合物は、販売数量は減少したものの、販売価格が上昇したことにより、増収となりました。 電子情報材料および脱硝触媒は、販売数量が増加したことにより、増収となりました。 電池材料は、製品販売構成により、増収となりました。 以上に加えて、株式会社イーテックを連結の範囲に含めたことにより、ソリューションズ事業の売上収益は、前年度に比べて5.1%増加の1,210億8千8百万円となりました。 営業利益は、販売費及び一般管理費の増加や、原料価格下落による在庫評価差額の影響等の減益要因があるものの、一部製品の販売数量増加や、スプレッド拡大等により、前年度に比べて27.1%増加の65億3百万円となりました。 セグメント利益は、営業利益が増益となったものの、持分法で会計処理されている投資に対して減損損失を計上したこと等により、前年度に比べて2.4%減少の59億9千6百万円となりました。 ソリューションズ事業の資産は、前連結会計年度末に比べて306億4百万円増加の1,713億5千5百万円となりました。主として、有形固定資産が増加したことや株式会社イーテックを連結の範囲に含めたことによるものです。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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