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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.77-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

ダイセル

DAICEL CORPORATION4202 · Prime · 化学

多角的化学メーカー。エアバッグ用インフレータで世界大手、アセテート・トウやエンプラも強み。

概要

ダイセルは1919年に大日本セルロイドとして創業した化学メーカーである。酢酸セルロースやタバコフィルター用アセテート・トウで世界的なシェアを持ち、自動車エアバッグ用インフレータでも主要サプライヤーの一角を占める。連結子会社58社を擁し、2026年3月期の売上高は5,796億円、営業利益421億円。セイフティ、マテリアル、エンジニアリングプラスチック、スマート、メディカル・ヘルスケアの5事業を柱とする。

5つの事業セグメントで構成される収益構造

ダイセルは報告セグメントとして5事業を開示する。最大はエンジニアリングプラスチック事業で、2026年3月期売上高2,547億円(構成比43.9%)。連結子会社ポリプラスチックスがポリアセタール樹脂や液晶ポリマー(LCP)を製造・販売する。次いでマテリアル事業が1,613億円(27.8%)で、アセテート・トウ(タバコフィルター用)や酢酸、酢酸誘導体を扱う。セイフティ事業は1,042億円(18.0%)で、自動車エアバッグ用インフレータが主力。スマート事業377億円(6.5%)、メディカル・ヘルスケア事業162億円(2.8%)が続く。営業利益はエンジニアリングプラスチックが191億円、マテリアルが150億円、セイフティが61億円である。

世界3極に広がる生産・販売ネットワーク

ダイセルの製造拠点は日本国内(姫路、網干、大竹など)に加え、米国、欧州、アジアに分散する。セイフティ事業では、米国(Daicel Safety Systems Americas)、欧州(ポーランド)、タイ、中国、インドにインフレータ工場を持ち、現地自動車メーカー向けに供給する。マテリアル事業は中国の西安北方恵安化学工業との合弁でアセテート・トウを製造。エンジニアリングプラスチックは台湾(Polyplastics Taiwan)、マレーシア、中国(南通)に生産拠点がある。北米・欧州・アジアに販売子会社を配置し、グローバルな需給に対応する。

連結子会社と合弁事業によるグループ運営

ダイセルグループは58社の連結子会社と11社の関連会社で構成される。中核子会社のポリプラスチックスは、もともと米Celaneseとの合弁で設立され、現在は完全子会社。協同酢酸は三菱瓦斯化学などとの合弁で酢酸を製造する。セイフティ事業はダイセル・セイフティ・システムズが日本での製造を担い、海外は各地域子会社が担当。光学異性体分離カラムではChiral Technologiesグループ(米国、フランス、中国、インド)が販売と技術サービスを行う。グループ全体の統括はDaicel America HoldingsやDaicel (China) Investmentが行う。

環境・ヘルスケアへ軸足を移す長期戦略

2020年度に策定したサステナブル経営方針の下、ダイセルは「健康」「安全・安心」「便利・快適」「環境」の4領域を注力市場に定める。長期ビジョン「DAICEL VISION 4.0」では、既存事業の強化に加え、M&Aや提携による領域拡大、アセットライト化を進める。中期戦略「Accelerate 2030」では、事業ポートフォリオを「成長牽引」「次世代育成」へシフトし、売上高・営業利益に占める比率を高める目標を掲げる。具体的には、生分解性樹脂や水処理膜など環境関連事業の拡大、キラルカラムや健康食品でのヘルスケア事業の成長を計画する。

業界の中での役割は化学製品メーカー(機能材料・自動車安全部品・エンプラ等)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
5,796億円
営業利益
421億円
営業利益率
7.3%
純利益
102億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2022/3
事業売上構成比利益利益率
エンジニアリングプラスチック事業2,123億円45.4%
マテリアル事業1,228億円26.2%
セイフティ事業695億円14.9%
スマート事業325億円6.9%
メディカル・ヘルスケア事業195億円4.2%
その他114億円2.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01セイフティ事業主力

自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生器)を主力製品として製造・販売。世界3極(米州、欧州、アジア)で生産・販売体制を構築。

主な製品・サービス2
自動車エアバッグ用インフレータ
エアバッグ展開用のガスを瞬時に発生させる装置。自動車乗員保護システムの核心部品。
インフレータ用イニシエータ
インフレータの点火装置。

02マテリアル事業主力

アセテート・トウ(タバコフィルター用)、酢酸セルロース、酢酸、酢酸誘導体、化粧品原料などを製造・販売。原料の一酸化炭素・メタノールから酢酸を生産し、さらに誘導品を展開。

主な製品・サービス3
アセテート・トウ
タバコフィルター用素材。酢酸セルロース繊維の束。
酢酸
酢酸セルロース、酢酸誘導体の原料。工業用溶剤・中間体。
酢酸誘導体
酢酸エステル等の酢酸関連化学品。

03エンジニアリングプラスチック事業主力

ポリアセタール樹脂、PBT樹脂、液晶ポリマー(LCP)などのエンプラを製造・販売。連結子会社ポリプラスチックス㈱が中核。液晶ポリマー原料の無水酢酸を当社が供給。水溶性高分子、包装用フィルム等も取り扱う。

主な製品・サービス3
ポリアセタール樹脂
高強度・高耐摩耗性のエンジニアリングプラスチック。自動車・電機部品等に使用。
PBT樹脂
ポリブチレンテレフタレート樹脂。高耐熱・電気絶縁性に優れ、コネクタ等に使用。
液晶ポリマー
高耐熱・高強度・薄肉成形が可能なスーパーエンプラ。電子部品・自動車部品向け。

04スマート事業準主力

カプロラクトン誘導体、エポキシ化合物、電子材料向け機能品、高機能フィルムなどを製造・販売。カプロラクトンはポリウレタン・塗料原料、エポキシは半導体封止材等に使用。

主な製品・サービス4
カプロラクトン誘導体
カプロラクトンから誘導されるポリオール等。ポリウレタン、塗料、接着剤原料。
エポキシ化合物
エポキシ樹脂硬化剤等。半導体封止材、電子部品、コーティングに使用。
電子材料向け機能品
半導体・電子部品製造工程向けの高純度化学品・機能材料。
高機能フィルム
光学用・表示デバイス向けなどの高機能フィルム。

05メディカル・ヘルスケア事業準主力

健康食品、光学異性体分離カラム(キラルカラム)を製造・販売。キラルカラムは医薬品・化成品の光学分割用途でグローバル展開。

光学異性体分離カラム分野で世界トップクラスのシェア

主な製品・サービス2
光学異性体分離カラム
高速液体クロマトグラフィー用カラム。医薬品・化学物質の光学異性体を分離・分析する。
健康食品
機能性表示食品等の健康志向食品。

製品と技術

タバコフィルター用アセテート・トウと酢酸セルロース

アセテート・トウは酢酸セルロース繊維を束ねたタバコフィルター用素材で、ダイセルのマテリアル事業の柱である。世界市場で高いシェアを持ち、中国の合弁会社西安北方恵安化学工業でも生産する。原料となる酢酸セルロースは網干工場(兵庫県)で製造され、液晶表示向けフィルム用にも供給される。酢酸は協同酢酸が一酸化炭素とメタノールから製造し、酢酸ビニルや酢酸エステルなど誘導品の原料となる。化粧品原料の1,3-ブチレングリコールも同事業の製品である。

自動車エアバッグ用インフレータと世界3極生産

セイフティ事業の主力は自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生器)である。衝突時に瞬時にガスを発生させエアバッグを展開する装置で、乗員保護システムの核心部品。ダイセルは日本(ダイセル・セイフティ・システムズ)、米国、欧州(ポーランド)、タイ、中国、インドに製造拠点を持ち、世界3極体制で自動車メーカーに供給する。インフレータ用イニシエータ(点火装置)も自社生産する。2026年3月期のセイフティ事業売上高は1,042億円で、前年比6.7%増と伸長した。

エンジニアリングプラスチック:ポリアセタール・PBT・液晶ポリマー

エンジニアリングプラスチック事業は、連結子会社ポリプラスチックスが中核である。主力のポリアセタール樹脂(POM)は高強度・高耐摩耗性で自動車や電機部品に使用される。PBT樹脂は高耐熱・電気絶縁性に優れ、コネクタ向け。液晶ポリマー(LCP)はスーパーエンプラに分類され、薄肉成形が可能で電子部品に用いられる。LCP原料の無水酢酸はダイセルが供給。中国・インドでの増強投資を進め、高付加価値領域への展開を強化する。COC(環状オレフィンコポリマー)樹脂の第2プラントの立ち上げも進める。

光学異性体分離カラムと健康食品でヘルスケア市場に参入

メディカル・ヘルスケア事業では、光学異性体分離カラム(キラルカラム)と健康食品を展開する。キラルカラムは高速液体クロマトグラフィー用で、医薬品の光学分割・分析に不可欠。米国、フランス、中国、インドに子会社を持ちグローバルに販売する。健康食品は機能性表示食品向け素材を製造し、サプリメント市場に供給。2026年3月期の同事業売上高は162億円で、前年比12.4%増。キラルカラムの販売数量増加と健康食品素材の販売好調が寄与した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • メディカル・ヘルスケア事業光学異性体分離カラム分野で世界トップクラスのシェア

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

化学のスペシャリティ、セルロースで独自地位

ダイセルは化学業界で、セルロース系製品や酢酸セルロース等のスペシャリティ分野に強みを持つ。ライバルであるクラレは同様に高機能材料を展開するが、ダイセルは自動車部材向け樹脂やフィルター材など独自の技術を有し、ニッチ市場で高いシェアを確保。売上高は2025年3月期まで増加したが、2026年3月期は減少見込みで、営業利益率も10.4%から7.26%へ低下予想。これは自動車生産の変動や原材料価格高騰が影響している。スペシャリティ製品の高付加価値化と新興国での需要開拓が成長の鍵となる。

強み

  • セルロースや酢酸セルロースの製造技術で差別化。
  • 自動車部品向け材料など限られた領域で高いシェア。
  • 2025年まで増収、高付加価値製品の寄与が大きい。
  • 常に新製品を開発し、競争優位を維持。

課題

  • 2026年に営業利益率が低下、コスト削減が必要。
  • 自動車業界の動向に業績が左右されやすい。
  • 新興国の追随企業が台頭、技術保護が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字がダイセル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14613関西ペイント4,985億円18.9倍
24401ADEKA4,806億円16.7倍
34631DIC4,714億円8.3倍
45301東海カーボン4,076億円20.4倍
54114日本触媒3,986億円23.7倍
64202ダイセル3,944億円38.1倍
74118カネカ3,887億円12.4倍
87966リンテック3,878億円20.2倍
94208UBE3,740億円14.3倍
103401帝人3,497億円
114272日本化薬3,320億円12.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

セルロイド会社として創業し、セロハン製造へ1919~1930年代

ダイセルは1919年9月、大日本セルロイド株式会社として創立された。資本金1,250万円でセルロイドの製造販売を目的とした。1932年6月には兵庫県の神崎工場でセロハンの製造を開始、包装材分野に進出する。1934年1月、写真フィルム部門を分離し富士写真フイルム(現富士フイルムホールディングス)を設立。この分離により、セルロイド・セロハン事業に特化することとなる。1935年9月には新潟県に新井工場を設置し、有機合成事業へ乗り出した。

戦後再建と酢酸セルロース事業への本格参入1951~1965年

1951年6月、兵庫県の網干工場で酢酸セルロースの製造を開始。これが後の主力事業の基盤となる。1954年1月には播磨工場を設置し、発射薬の製造を始める。1958年8月、堺工場でタバコフィルター用アセテート・トウの生産を開始。1961年1月、大日本化成を設立し石油系有機合成事業に進出。1964年5月、米Celanese Corporationとの合弁でポリプラスチックスを設立し、ポリアセタール樹脂の製造販売に参入。1966年2月、商号をダイセル株式会社に改称した。

事業多角化と合弁拡大で化学メーカーへ1970~1990年

1970年7月、独Huels AG(現エボニック)との合弁でダイセル・ヒュルスを設立、ナイロン12樹脂の製造を開始。1977年7月には協同酢酸を設立し、メタノール法による酢酸の大量生産体制を構築。1979年10月、商号をダイセル化学工業株式会社に変更。1984年、米国とドイツに販売拠点を設置。1988年6月、ポリプラスチックスが台湾に合弁会社を設立、アジア展開を加速。同年10月にはダイセル・セイフティ・システムズを設立し、自動車エアバッグ用インフレータ事業に参入。1990年11月、網干工場で液晶表示向けフィルム用酢酸セルロースの生産を開始するとともに、米国にChiral Technologiesを設立した。

グローバル生産体制の確立と新事業創出1992~2002年

1992年7月、中国の西安北方恵安化学工業との合弁でアセテート・トウの現地生産を開始。1993年6月、姫路製造所広畑工場を設置。1995年10月、フランスにChiral Technologies Europeを設立し、キラルカラム事業を欧州に拡大。1997年、ポリプラスチックスがマレーシアに製造子会社を設立。2000年、米国にDaicel Safety Systems Americas(豊田合成との合弁、後に出資解消)を設立。2002年、タイにDaicel Safety Systems (Thailand)を設立し、セイフティ事業のアジア生産拠点を整備した。

エンプラ事業の統合と新中期戦略への移行2001~2026年

2001年、ポリプラスチックスが中国南通に合弁会社を設立。2000年代後半にはポリプラスチックスを完全子会社化し、エンジニアリングプラスチック事業を強化。2011年以降、スマート事業・メディカル事業の育成を進める。2020年度に長期ビジョン「DAICEL VISION 4.0」を策定。2026年3月期には売上高5,796億円、営業利益421億円を計上する一方、COC樹脂第2プラントの減損損失328億円を計上し純利益は102億円に減少。中期戦略「Accelerate 2030」を策定し、事業ポートフォリオの変革を継続する。

年表31件を開く

1910年代

  • 1919年9月創業大日本セルロイド㈱として創立。資本金1,250万円。

1930年代

  • 1932年6月神崎工場(兵庫県)においてセロハンの製造開始。
  • 1934年1月写真フィルム部を分離、富士写真フイルム㈱(現富士フイルムホールディングス㈱)設立。
  • 1935年9月新井工場(新潟県)設置、有機合成事業開始。

1940年代

  • 1949年5月上場東京証券取引所(現㈱東京証券取引所)に上場。

1950年代

  • 1951年6月網干工場(兵庫県、現姫路製造所網干工場)において酢酸セルロース事業開始。
  • 1954年1月播磨工場(兵庫県)設置、発射薬の製造開始。
  • 1958年8月堺工場(大阪府、2008年3月廃止)において、アセテート・トウの製造開始。

1960年代

  • 1961年1月大日本化成㈱設立。(石油系有機合成事業へ進出)
  • 1964年5月M&Aポリプラスチックス㈱(注)(米国Celanese Corporationとの合弁会社、現㈱ダイセル完全子会社)設立。(ポリアセタール樹脂他の製造・販売)
  • 1966年2月商号をダイセル株式会社と改称。
  • 1968年6月M&A大日本化成㈱を吸収合併、同社工場を大竹工場(広島県)とする。

1970年代

  • 1970年7月ダイセル・ヒュルス㈱(現ポリプラ・エボニック㈱)、独Huels AG(現エボニック ジャパン㈱)との合弁会社)設立。(ナイロン12樹脂他の製造・販売)
  • 1977年7月協同酢酸㈱(三菱瓦斯化学㈱(2016年3月出資解消)および後に参加した電気化学工業㈱(2011年3月出資解消)、協和醗酵工業㈱(現KHネオケム㈱)、チッソ㈱(現JNC㈱(2021年9月出資解消))との合弁会社)設立。(メタノール法による酢酸の製造)
  • 1979年10月商号をダイセル化学工業株式会社と改称。

1980年代

  • 1980年11月中央研究所(埼玉県)を移転し、総合研究所(兵庫県)設置。
  • 1984年4月創業米国にDaicel (U.S.A.), Inc.(現Daicel America Holdings, Inc.)設立。
  • 1984年11月創業ドイツにDaicel (Europa) GmbH設立。
  • 1988年6月ポリプラスチックス㈱(注)が、Taiwan Engineering Plastics Co., Ltd.(現Polyplastics Taiwan Co., Ltd.、旧Hoechstグループ(1995年6月出資解消)及び長春グループとの合弁会社)設立。(ポリアセタール樹脂他の製造・販売)
  • 1988年10月ダイセル・セイフティ・システムズ㈱設立。(自動車エアバッグ用インフレータの製造)
  • 1989年5月創業シンガポールにDaicel Chemical (Asia) Pte. Ltd.(現Daicel (Asia) Pte. Ltd.)設立。

1990年代

  • 1990年11月創業網干工場(現姫路製造所網干工場)において液晶表示向けフィルム用酢酸セルロース及びアセテート・トウの製造開始。米国にChiral Technologies, Inc.設立。(光学異性体分離カラムの販売)
  • 1992年7月中国にXi'an Huida Chemical Industries Co., Ltd.(西安北方恵安化学工業有限公司、陜西中煙工業公司(現陜西中煙投資管理有限公司)との合弁会社)設立。(アセテート・トウの製造・販売)
  • 1993年6月姫路製造所広畑工場(兵庫県)設置。
  • 1994年5月ダイセン・メンブレン・システムズ㈱(セントラルフィルター工業㈱及びセントラルメインテナンス㈱(現㈱CFEM)との合弁会社)設立。(セパレーション事業の分社)
  • 1995年10月創業フランスにChiral Technologies-Europe SARL(現Chiral Technologies Europe S.A.S.)設立。(光学異性体分離カラムの販売)
  • 1997年3月ポリプラスチックス㈱(注)が、Polyplastics Asia Pacific Sdn. Bhd.設立。(ポリアセタール樹脂他の製造・販売)

2000年代

  • 2000年7月ポリプラスチックス㈱(注)が、ウィンテックポリマー㈱(現ポリプラスチックス㈱、帝人㈱(2016年9月出資解消)との合弁会社)設立。(PBT樹脂、GF-PET樹脂の製造・販売)
  • 2000年12月Daicel Safety Systems America, LLC(現Daicel Safety Systems Americas, Inc.、豊田合成㈱(2017年6月出資解消)との合弁会社)設立。(自動車エアバッグ用インフレータの製造・販売)
  • 2001年12月ポリプラスチックス㈱(注)が、PTM Engineering Plastics (Nantong) Co., Ltd.(三菱瓦斯化学㈱、韓国Korea Engineering Plastics Co., Ltd.、米国Ticona LLCとの合弁会社)設立。(POM樹脂及びその他のエンジニアリングプラスチックの製造、加工及び販売)
  • 2002年9月創業Daicel Safety Systems (Thailand) Co., Ltd.設立。(自動車エアバッグ用インフレータの製造・販売)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年度まで6,750億円
  • 営業利益2028年度まで630億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2028年度まで440億円
  • EBITDA2028年度まで1,200億円
  • 営業利益率2028年度まで9.3%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    クロスバリューチェーン推進

    バリューチェーンの垂直方向・水平方向との連携を推進し、柔軟に組み替え可能なバーチャルカンパニーの実現を目指す。

  2. 02

    注力ドメインへの事業シフト加速

    「健康」「安全・安心」「便利・快適」「環境」の4領域で価値提供型事業へのシフトを加速。最適な資源配分により次世代育成事業と成長牽引事業のシェアを高める。

  3. 03

    収益基盤強化と成長事業の確実な実行

    セルロース事業の強化、エンジニアリングプラスチックス事業の成長、COC第2プラントの安定立ち上げなど、各事業戦略を実行して企業価値向上を図る。

  4. 04

    機能別戦略の高度化

    研究開発の自立・相互作用促進、生産面での安全・品質追求とアセットライト化、DXによる業務改革、新人事制度の導入など、経営基盤を強化する。

  5. 05

    カーボンニュートラル/ネガティブの実現

    生産効率向上、新プロセス開発、CO2有効利用を推進し、エコノミーとエコロジーを両立した循環型社会への貢献を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で11,034人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は866万円で、9期前と比べて+12.5%平均年齢は41.9歳、平均勤続年数は15.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月11,556
2018年3月12,309
2019年3月76941.316.212,319
2020年3月74341.316.011,606
2021年3月71541.816.511,142
2022年3月73941.916.211,104
2023年3月79642.116.211,207
2024年3月81442.216.111,134
2025年3月85942.215.911,178546
2026年3月86641.915.311,034382

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 6 / 海外 9、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
姫路製造所 網干工場 広畑工場 播磨工場 — 兵庫県姫路市/たつの市828億円
メディカル・ヘルスケア スマート セイフティ マテリアル エンジニアリングプラスチック
DP Engineering Plastics (Nantong) Co.,Ltd. — 中国 江蘇省613億円
エンジニアリング プラスチック
TOPAS Advanced Polymers GmbH — ドイツ連邦共和国 ノルトライン=ヴェストファーレン州229億円
エンジニアリング プラスチック
Daicel Safety Systems (Jiangsu) Co., Ltd. — 中国 江蘇省217億円
セイフティ
大竹工場 — 広島県大竹市198億円
スマート マテリアル
Polyplastics Taiwan Co., Ltd. — 台湾 台北市184億円
エンジニアリング プラスチック
Daicel Safety Systems (Thailand) Co., Ltd. — タイ国 プラチンブリ県148億円
セイフティ
Polyplastics Asia PacificSdn. Bhd. — マレーシア国 クアラルンプール市147億円
エンジニアリング プラスチック
ポリプラスチックス㈱ 富士工場 — 静岡県富士市106億円
エンジニアリングプラスチック
Polyplastics (Nantong) Ltd. — 中国 江蘇省103億円
エンジニアリング プラスチック
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ポリプラスチックス㈱
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    協同酢酸㈱
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権92.0%
  • 国内
    ダイセル物流㈱
    大阪府大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ダイセルミライズ㈱
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ダイセル・セイフティ・システムズ㈱
    兵庫県たつの市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Daicel Safety Systems Americas, Inc.
    米国アリゾナ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Daicel Safety Systems(Thailand)Co., Ltd.
    タイ国 プラチンブリ県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Daicel Safety Systems(Jiangsu)Co., Ltd.
    中国江蘇省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Daicel (China) Investment Co., Ltd.
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Polyplastics Taiwan Co., Ltd.
    台湾台北市 · 連結子会社
    議決権75.0%
  • 海外
    Polyplastics Asia Pacific Sdn.Bhd.
    マレーシア国 クアラルンプール市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DP Engineering Plastics (Nantong) Co.,Ltd
    中国江蘇省 · 連結子会社
    議決権70.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • ポリプラ・エボニック㈱東京都新宿区50%
  • Xi'an Huida Chemical Industries Co., Ltd.中国陝西省30%
  • Ningbo Da-An Chemical Industries Co., Ltd.中国浙江省30%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • JPダイセルミライズ株式会社

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/バイオものづくり技術によるCO2を直接原料としたカーボンリサイクルの推進CO2を原料に物質生産できる微生物等の開発・改良、CO2を原料に物質生産できる微生物等による製造技術等の開発・実証水素細菌によるCO2とH2を原料とする革新的なものづくり技術の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-07-12
    2億円
  • 調達
    ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業先導研究(委託)ミリ波・テラヘルツ帯向け高機能材料・測定の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-12-24
    1.2億円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム窒素資源循環のための膜分離を利用した廃水からのアンモニア高効率分離回収の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-30
    1,452万円
  • 調達
    植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発スマートセル関連技術の社会実装推進に向けて解決すべき新規課題の検討C4化成品の原料転換と出口の多様化に関する調査研究
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-09-21
    859万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラム新産業創出新技術先導研究プログラム分子触媒システムによる木質バイオマス変換プロセスの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-08-27
    267万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は5,796億円営業利益421億円前期と比べると減収減益で、売上が-1.2%、利益が-31.0%。

売上高
-1.2%
5,796億円
営業利益
-31.0%
421億円
純利益
-79.4%
102億円
営業利益率
7.3%
前期比 -3.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高5,950億円5,796億円
営業利益425億円421億円
純利益320億円102億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,524億円、営業利益は140億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+16.5%、営業利益は+53.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,335112
2024年1Q1,308917.0150
2024年2Q1,40217512.5148
2024年3Q1,43317912.5144
2024年4Q1,438116
2025年2Q2,89731610.9321
2025年4Q2,9682949.9174
2026年2Q2,7712017.3188
2026年4Q3,0252207.3−86
2027年1Q1,5241409.294

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,585億円から5,796億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は7.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3,585286154
2014年3月4,138414228
2015年3月4,438551313
2016年3月4,499654403
2017年3月4,401662432
2018年3月4,630611371
2019年3月4,649534353
2020年3月4,12831850
2021年3月3,936347197
2022年3月4,679573313
2023年3月5,380520407
2024年3月5,581684558
2025年3月5,86561062310.4495
2026年3月5,7964214517.3102

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高5,796億円のうち、営業利益として残るのは421億円7.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は102億円、売上の1.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.8%4,333億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.0%1,042億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.3%421億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.0pt
7.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.6pt
1.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.1pt
2.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが678億円、投資CFが−477億円で、差し引きのフリーCFは201億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は668億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月445−3535792532
2014年3月448−350−4598626
2015年3月574−303−292271667
2016年3月654−314−315340652
2017年3月862−347−199515963
2018年3月669−332−203371,283
2019年3月585−411−2561741,200
2020年3月572−459−479113807
2021年3月579−342−170237907
2022年3月430−465−55−35880
2023年3月268−441200−173935
2024年3月767−554−524213684
2025年3月934−479−489455648
2026年3月678−477−228201668

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は8,339億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,704億円で、自己資本比率は42.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4,6152,6291,98652.2
2014年3月5,0982,9582,14052.7
2015年3月5,6533,5622,09157.3
2016年3月5,6023,6871,91560.2
2017年3月5,9973,9942,00361.6
2018年3月6,4034,1352,26860.1
2019年3月6,5484,2322,31660.1
2020年3月5,9803,9262,05460.6
2021年3月6,4042,4503,95437.1
2022年3月6,9882,7954,19338.9
2023年3月7,6563,1044,55238.6
2024年3月8,3923,7544,63842.8
2025年3月8,1383,7504,38844.2
2026年3月8,3393,7044,63542.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
688億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2,343億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1,745億円
在庫として抱えている分
負債合計
4,635億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中12位あたり、逆に低いのはROE203社中180位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.9%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.3%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
42.6%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
-1.2%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.7%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,477.5で、1年前と比べて+11.9%過去52週の値幅のなかでは67%の位置にある。

¥1,477.5-2.8%1ヶ月+3.6%1年+11.9%時価総額3,944億円
過去52週の値幅
安値¥1,112.5高値¥1,658

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)38.1倍
PER (会社予想)11.8倍
PBR1.03倍
配当利回り4.74%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に1465.5円と、前日比-0.61%で小幅下落。1ヶ月では-1.91%と方向感に欠けますが、25日線(1465.96円)にはほぼ張り付いています。75日線(1360.55円)は上回っており、中期的なトレンドは維持されています。52週高値1658円からは12%下落し、52週安値1112.5円からは+32%の水準です。RSIは52.93と中立圏で、方向感は乏しいものの、底固めの様相です。出来高は直近で70万株前後と低調です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

実績PERが38.07倍と同業界平均の17.76倍を大きく上回り、PBRは1.02倍と平均の1.41倍を下回る。予想PERは11.8倍で割安感がある。配当利回りは4.75%と高水準だが、配当性向258.5%は持続性に懸念。ROEは2.85%と低く、収益性は低い。割高な実績評価に対し、将来の改善期待が反映されている可能性がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)38.1倍17.8倍
PER (予想)11.8倍
PBR1.03倍1.41倍
ROE2.9%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社の投資論点は、主力のタバコ関連需要の先行きと、非タバコ分野への事業ポートフォリオ転換が収益成長につながるかどうかだ。強気派は、世界的な喫煙規制強化の中でもタバコ需要は依然大きく、シェアと安定収益が保たれるとみる。また、環境対応製品やヘルスケア分野の育成により中長期的な成長を期待する。一方、弱気派は、喫煙人口の減少に伴う需要減退で将来の売上減少は避けられず、新規事業の収益化が遅れていると指摘。2026年3月期の営業利益率7%台への低下がその兆候だとして、成長性に懐疑的。

プラスに働く材料6
  • タバコ市場の底堅さ

    世界のタバコ需要は依然大きく、フィルター素材の需要は当面安定

  • ポートフォリオ転換

    環境・ヘルスケア分野へのシフトで長期的な成長基盤を構築中

  • 株主還元

    高い配当利回りは下支え要因となり、下落局面でも投資家を引き寄せる

  • 来期予想PER11.8倍、収益回復期待決算発表後影響

    予想PER11.8倍(実績38.17倍)まで低下

  • 配当利回り4.74%の高利回り通年影響

    配当利回り4.74%、PBR1.06倍

  • 売上高5,796億円と高水準維持通年影響

    売上高5,796億円、営業利益率7.26%

マイナスに働く材料6
  • 需要構造の衰え

    世界的な禁煙運動と規制強化でタバコ需要は長期的に減少傾向

  • 新規事業の不確実性

    非タバコ分野への投資が収益貢献するには時間がかかる

  • 利益率の低下

    2026年3月期予想の営業利益率7.3%は前期から大幅低下

  • 2026/3期は営業利益421億円へ減益決算発表後影響

    営業利益610億円→421億円、純利益495億円→102億円

  • 実績PER38.17倍、割高懸念不定影響

    実績PER38.17倍、予想PER11.8倍との乖離大

  • 売上高が微減、需要減速2026年下期影響

    売上高5,865億円→5,796億円、前期比1.2%減

次の決算で確かめる点
タバコフィルターの販売数量
主力事業の需要動向を直接反映するため
非タバコ事業の売上比率
ポートフォリオ転換の進捗と成長性を測る指標
営業利益率
収益性の維持・改善が投資判断の鍵となるため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.74%。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
4.74%
いまの株価に対して
配当性向
258.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3031.8
2018年3月326.740.6
2019年3月320.059.3
2020年3月346.3132.7
2021年3月32−5.941.7
2022年3月346.335.9
2023年3月3811.839.7
2024年3月5031.620.8
2025年3月6020.027.8
2026年3月600.0258.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ37,666人。区分でいちばん多いのは金融機関35.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.1%を占め、残る56.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関36.836.735.038.838.335.8
外国法人38.038.136.731.829.932.4
個人・その他14.216.019.518.119.921.8
事業法人8.17.36.87.57.67.3
自己株式0.52.45.73.94.34.3
証券会社2.81.81.83.64.02.5
外国人個人0.20.20.20.20.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)13.22
02㈱日本カストディ銀行(信託口)9.92
03日本生命保険(相)6.52
04NORTHERN TRUST CO. (AVFC) RE SILCHESTER INTERNATIONAL INVESTORS INTERNATIONAL VALUE EQUITY TRUST(常任代理人 香港上海銀行東京支店)3.63
05富士フイルムホールディングス㈱3.14
06ダイセルグループ従業員持株会2.54
07NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE U.S. TAX EXEMPTED PENSION FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.38
08ダイセル持株会2.29
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)2.13
10㈱三井住友銀行1.99

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    4.36%
    -1.36pt
  • 2026-06-09
    シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP)
    新規の大量保有報告
    9.21%
    +1.33pt
  • 2026-05-22
    三井住友DSアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    3.97%
    -1.16pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−11%、1株純資産は14期で+103%。直近期のROEは2.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月446856.717.143.5
2014年3月657659.013.030.1
2015年3月8992310.516.136.2
2016年3月11596612.213.426.6
2017年3月1251,06812.210.831.8
2018年3月1081,1369.810.840.6
2019年3月1051,1999.111.459.3
2020年3月151,1671.350.9132.7
2021年3月657896.613.141.7
2022年3月10492012.37.835.9
2023年3月1391,03414.37.239.7
2024年3月1981,30317.17.720.8
2025年3月1811,35813.87.227.8
2026年3月391,3922.931.6258.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額550百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小河義美取締役会長 役員人事・報酬委員会委員66179,000
榊康裕代表取締役社長 社長執行役員 役員人事・報酬委員会委員 経営戦略室管掌、役員室担当、LSインキュベーション室担当、愛せる未来研究所担当64100,000
杉本幸太郎代表取締役 専務執行役員 役員人事・報酬委員会委員 事業支援本部長、企業倫理室担当、サステナブル経営推進室担当、デジタル戦略推進センター担当、マテリアルSBU管掌6596,000
塩飽俊雄取締役 専務執行役員 アセスメント本部長、研究開発本部長、知的財産センター担当6358,000
川口尚孝取締役 専務執行役員 生産本部長、エンジニアリングセンター担当、安全と品質を確かなものにする本部担当、生産技術本部担当、セイフティSBU管掌6470,000
北山禎介取締役 役員人事・報酬委員会委員79
浅野敏雄取締役 役員人事・報酬委員会委員長73
小松百合弥取締役 役員人事・報酬委員会委員63
岡島眞理取締役 役員人事・報酬委員会委員65
西山圭太取締役 役員人事・報酬委員会委員63
鬼頭誠司取締役 役員人事・報酬委員会委員63
八木幹夫常勤監査役6523,000
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢保有株数
水尾順一監査役79
幕田英雄監査役73
北山久恵監査役69
上野佐有取締役 役員人事・報酬委員会委員64
立川真治常勤監査役6310,000
長谷川浩司監査役59

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)527037575
社外取締役7878712
監査役2454523
社外監査役3434314

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,069字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、株式会社ダイセル(当社)および子会社58社、関連会社11社より構成されております。 当社グループが営んでいる主な事業内容は、メディカル・ヘルスケア、スマート、セイフティ、マテリアル、エンジニアリングプラスチックの各領域における製品その他の製造・販売であり、当該事業に係る当社および子会社、関連会社の位置付けは次のとおりであります。 メディカル・ヘルスケア事業: 当社が、健康食品、光学異性体分離カラムなどを製造・販売しております。 連結子会社Chiral Technologies, Inc.、Chiral Technologies Europe S.A.S.、Daicel Chiral Technologies (China) Co., Ltd.、Daicel Chiral Technologies (India) Pvt. Ltd.が、光学異性体分離カラムを販売するとともに、同事業に関する技術サービスを行っております。 上記の他7社が当事業部門に携わっております。 スマート事業: 当社が、カプロラクトン誘導体、エポキシ化合物、電子材料向け機能品、高機能フィルムなどを製造・販売しております。 連結子会社大日ケミカル㈱が、各種化学薬品を製造・販売しております。また、同社は当社よりカプロラクトン モノマーなどの供給を受けるとともに、当社にポリカプロラクトンなどを供給しております。 連結子会社ダイセルビヨンド㈱が、高機能フィルムを製造・加工しております。 連結子会社Daicel ChemTech, Inc.、Daicel (Asia) Pte. Ltd.、Daicel (Europa) GmbHが当社の供給製品を海外において販売しております。 上記の他3社が当事業部門に携わっております。 セイフティ事業: 連結子会社ダイセル・セイフティ・システムズ㈱が、自動車エアバッグ用インフレータを製造し、当社が販売しております。 連結子会社Daicel Safety Systems Americas, Inc.、Daicel Safety Systems(Thailand)Co., Ltd.が、自動車エアバッグ用インフレータ、インフレータ用イニシエータを製造・販売しております。 連結子会社Daicel Safety Systems Europe Sp. z o. o.、Daicel Safety Systems(Jiangsu) Co., Ltd.、Daicel Safety Systems India Pvt. Ltd.が、自動車エアバッグ用インフレータを製造・販売しております。 上記の他4社が当事業部門に携わっております。 マテリアル事業: 当社が、アセテート・トウ、酢酸セルロース、酢酸誘導体、化粧品原料などを製造・販売しております。 連結子会社協同酢酸㈱が、当社から原料の一酸化炭素およびメタノールの供給を受けて酢酸を製造・販売しております。また、同社は当社に酢酸を供給し、当社が販売しております。 連結子会社Daicel ChemTech, Inc.、Daicel (Asia) Pte. Ltd.、Daicel (Europa) GmbHが当社の供給製品を海外において販売しております。 上記の他7社が当事業部門に携わっております。 エンジニアリングプラスチック事業: 連結子会社ポリプラスチックス㈱、Polyplastics Taiwan Co., Ltd.、Polyplastics Asia Pacific Sdn. Bhd.およびDP Engineering Plastics (Nantong) Co., Ltd.が、ポリアセタール樹脂、PBT樹脂、液晶ポリマーなどのエンジニアリングプラスチックを製造・販売しております。また、当社が液晶ポリマー原料の無水酢酸をポリプラスチックス㈱へ供給しております。 連結子会社ダイセルミライズ㈱が、水溶性高分子、包装用フィルム、AS樹脂などを販売しております。 上記の他29社が当事業部門に携わっております。 その他: 連結子会社ダイセン・メンブレン・システムズ㈱が、水処理用分離膜モジュールなどを製造・販売しております。 連結子会社ダイセル物流㈱が、グループ各社の製品、原材料の保管、運送を行っております。 上記の他5社が当事業部門に携わっております。 (注)上記の他に2社あり、連結子会社Daicel (China) Investment Co., Ltd.が、中国におけるグループ会社の統括などを、連結子会社Daicel America Holdings, Inc.が、米国におけるグループ会社の統括などを行っております。 また、事業部門別の会社数は、複数の事業部門に携わっている会社については当該事業部門各々に含めて算出しております。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,932字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項につきましては、当連結会計年度末現在において当社が合理的と判断した一定の前提に基づいたものであります。これらの記載は実際の結果とは異なる可能性があり、確実性を保証するものではありません。 (1) 会社経営の基本方針 世の中が変化しても変えてはいけない当社グループが大切にする考え方を示すため、基本理念の表現を「価値共創によって人々を幸せにする会社 ~ Sustainable Value Together ~ 」と改めるとともに、新たにサステナブル経営方針を2020年度に定めました。 <サステナブル経営方針> ・Sustainable Product:人々の豊かな生活を実現する新しい価値を創造し提供します ・Sustainable Process:全てのステークホルダーとともに地球環境と共生する循環型プロセスを構築します ・Sustainable People:多様な社員が全員、存在感と達成感を味わいながら成長する「人間中心の経営」を進めます ダイセルグループは、創業時の基本的な思想を受け継いだ基本理念、「価値共創によって人々を幸せにする会社」であり続けるために、サステナブル経営方針を策定しています。この経営方針を具現化していくために、私たち一人ひとりが、あらゆる行動において常に意識し実践していく行動指針として「ダイセルグループ行動指針」、すべての企業活動領域で普遍的に適用する規範を「ダイセルグループ倫理規範」に定め、社会から信頼され期待される事業運営を行うとともに、良き企業市民として社会に貢献する企業グループであることを目指します。 また、「サステナブル経営方針」に沿ってダイセルグループが描く未来像を「長期ビジョン DAICEL VISION 4.0」に、長期ビジョン実現に向けた具体的な施策や考え方を「中期戦略 Accelerate 2025」・「中期戦略 Accelerate 2030」に示し、持続可能な社会と中長期的な企業価値向上の両立に向けた事業活動を行っていきます。 (2) 中長期的な会社の経営戦略及び目標とする経営指標 当社グループが変わらず大切にする思いとともに、今後大胆に変えなければならないことを、2020年度を開始年度とする長期ビジョン『DAICEL VISION 4.0』および中期戦略『Accelerate 2025』で明確にいたしました。2026年度には、これまでの基本戦略を踏襲しつつ『Accelerate 2025』での成果と残された課題、さまざまな社会的変化の影響を含む経営環境を踏まえ、新中期戦略『Accelerate 2030』を策定しております。 ① 長期ビジョン『DAICEL VISION 4.0』の概要 注力するドメイン サステナブル経営方針の具現化に向け、以下の4つのトリガーと注力する市場で価値を提供し、人々の幸せの実現と、当社グループの持続的な成長を目指します。 4つのトリガー   注力する市場 健康(ヘルスケア・ライフサイエンス)   コスメ・健康食品・メディカル 安全・安心(セイフティ)   モビリティ・インダストリー 便利・快適(スマート)   ディスプレイ・IC/半導体 環境   水処理・生分解性樹脂 長期ビジョン実現への道のり Operation-I(原ダイセル)では自社の現状の事業に加え、注力するドメインを含めた領域で、事業構造の転換とアセットライト化(徹底したコストダウン)を進めます。 Operation-Ⅱ(新ダイセル)では、既存事業の周辺領域でのM&Aや提携による領域拡大、既存事業の再編や合弁会社の抜本的見直しに取り組むとともに、グループ全体でのアセットスーパーライト化を目指します。 Operation-Ⅲ(新企業集団)では、グループの枠を超えて、まず垂直統合方向のバリューチェーン(サプライチェーン)を強化し、その共通顧客に対する価値創造(共創)に取り組むとともに、同業他社や大学など、水平方向にも共創を拡大することで、より大きな価値の提供を目指します。 ② 中期戦略『Accelerate 2030』の概要 前中期戦略『Accelerate 2025』では、基本理念実現に向けて、既存事業の強化・成長による価値の提供と、「循環型社会構築への貢献」を目指してまいりました。新中期戦略においても引き続き取り組むとともに、前中期戦略期間中に顕在化した諸課題を最優先に解決し、新しい成長の姿を明確にしてまいります。 1.全社戦略 引き続き、クロスバリューチェーン実現に向けた取り組みとしてバリューチェーンの垂直/水平方向との連携を推進し、新企業集団を見据えた、組織変更に対して柔軟に組み替え可能なバーチャルカンパニーの実現に向けた取り組みを進めます。 また、事業ポートフォリオマネジメントの更なる強化を図り、「健康」「安全・安心」「便利・快適」「環境」における価値提供型事業へのシフトを加速します。最適な資源配分と迅速なアクションの展開により、売上高、営業利益ともに「次世代育成」事業と「成長牽引」事業のシェアを高めてまいります。 2.事業戦略 収益基盤であるセルロース事業の強化、積極的な設備投資を行ってきたエンジニアリングプラスチックス事業の確実な成長、他社協業を起点とした次世代育成や成長牽引事業へのダイセル式生産革新の活用などを通じ、企業価値向上を図ります。 [エンジニアリングプラスチック(ハイパフォーマンスポリマーズ)事業] ・ポリプラスチックス統合(一体化)によるリソースの戦略的活用、意思決定迅速化 ・増強供給力を活かし、現地材料・市場開発体制で成長市場(中国・インド)を着実に刈り取り ・高付加価値領域への展開強化(ハイエンド樹脂のラインナップ拡充・他社協業の強化) ・COCの第2プラントの万全な立ち上げと安定的に利益を創出できる事業構造へ変革 [マテリアル事業] ・酢酸セルロースの環境素材市場開拓 ・アセテート・トウの大手顧客との長期的な関係強化 ・温室効果ガス削減対策の実施 [セイフティ事業] ・成長市場である中国・インドを引き続き注力市場として拡販 ・現地調達推進やカタログ化による採算性強化 ・グローバルシェア拡大・事業強化のため他社協業推進(垂直・水平) [スマート事業] ・半導体市場への材料供給及び関連事業の拡大 ・大型ディスプレイ表面処理フィルム市場への参入 ・ターゲットアプリケーションに沿った高耐熱エポキシ樹脂/カプロラクトン誘導体の投入 [ライフサイエンス事業] ・独自の嫌気発酵技術をベースに体感性の高い腸内代謝物のラインナップ拡充 ・無針注射器のメリットを活かしワクチン市場へ参入 ・自社固有技術から派生する新商材群のグローバル展開加速 ※発表時点の事業セグメントで記載しております。 3.機能別戦略 引き続き、R(Research:ユーザー目線によるシーズの掘り起こし)とD(Development:事業化力の強化)の自立を図り、Proactive IP(開発、事業化のアンテナ機能)、R、Dの相互作用による事業創出を目指します。 生産(プロダクション)については、安全・品質のあくなき追求、究極のアセットライト、現場活躍の基盤強化を実践し、現場の力を結集してバーチャルカンパニーでパートナーに価値を提供します。 デジタルトランスフォーメーションについては、権限委譲を進める組織改革やそれに伴う働き方改革をサポートすることを主眼に、あらゆる業務領域へのAI、IoTの活用を進めてまいります。 人事については、ポリプラスチックス統合に伴い、新しい人事制度を導入し、多様な社員が存在感と達成感を味わいながら成長できる環境を整えてまいります。 また、コーポレート部門の効率化と高度化を図り、リスク対応力の強化や意思決定の迅速化、アセットライト経営の実現など、経営基盤の一層の強化に取り組みます。 4.全社業績・経営指標 新中期戦略『Accelerate 2030』では、2028年を目標達成に向けた重要な年度と位置づけ、中間目標をおいております。最終年度となる2030年度とあわせ、以下の全社業績および経営指標をターゲットとしております。 全社業績: (2028年度)売上高 6,750億円、営業利益 630億円、親会社株主に帰属する当期純利益 440億円、 EBITDA 1,200億円 (2030年度)売上高 7,500億円、営業利益 1,000億円、親会社株主に帰属する当期純利益 650億円、 EBITDA 1,700億円 経営指標: (2028年度)営業利益率 9.3%、ROE 12%、ROIC 7%、ROA 5%、棚卸資産回転日数 100日 (2030年度)営業利益率 13.3%、ROE 15%、ROIC 10%、ROA 7%、棚卸資産回転日数 90日 株主還元 2026年度より、配当をDOE(株主資本配当率)5%以上、総還元性向 60%以上に変更 5.資金創出力 キャッシュフローのうち成長投資(含む環境対応)に5割以上を振り向けトップライン拡大に注力します。 収益力強化に加え適正在庫化などキャッシュコンバージョンサイクル削減効果で資金創出力向上を図ります。また、政策投資株式売却などにより資金創出力をさらに高め、余裕資金を成長投資や株主還元に活用します。株主還元は総還元性向60%以上をターゲットとし、自己株式取得も活用し、柔軟に対応してまいります。 (3) 経営環境及び会社の対処すべき課題 地球規模の環境問題や自然災害、感染症リスクの継続、地政学的緊張の高まり、さらにはAIをはじめとする技術革新の急速な進展など、当社を取り巻く経営環境は変化の幅と速度の両面において、かつてない水準にあります。特に中東情勢をはじめとする国際情勢は流動性を増しており、経済活動やサプライチェーンの分断・ブロック化が進行するなど、不確実性の高い環境が常態化しています。このような状況下において、企業には環境変化や不測の事態に対して柔軟かつ持続的に対応し、長期的な価値創出を持続させる経営がこれまで以上に強く求められています。 当社は、長期ビジョン「DAICEL VISION 4.0」で掲げる「循環型社会構築への貢献」を企業活動の根幹に据え、中期戦略「Accelerate 2025」で掲げた各種施策を推進してまいりました。また富山フィルタートウ株式会社の完全子会社化、包材事業およびレンズ事業の譲渡など、事業ポートフォリオの見直しを通じた選択と集中を進めてきました。これらの取り組みは、経営資源の最適配分と将来成長に向けた基盤強化を目的としたものであり、引き続き継続的な活動として推進してまいります。また、ポリプラスチックス株式会社を吸収分割し、新たにハイパフォーマンスポリマーズSBUを設置することで、成長牽引事業の推進、経営効率化による競争力強化を図ります。 一方、前中期戦略期間中において、COC新規プラントの建設計画遅延と事業計画の見直し、COプラントのトラブル、新興国競合の台頭による競争激化、次世代事業の育成遅れ等により、目標に掲げた各種経営指標は未達となりました。2026年5月に公表いたしました新中期戦略「Accelerate 2030」においては、前中期戦略期間中に顕在化した諸課題の解決を最優先とし、新しい成長の姿を明確にしてまいります。 また、長期ビジョン達成に向けた継続的な取り組みとして、生産効率の向上、新プロセスの開発、CO₂の有効利用を推進し、エコノミーとエコロジーを両立したカーボンニュートラル/ネガティブの実現を目指します。社会課題と真摯に向き合い、持続可能な循環型社会の構築に資するソリューションを提供することで、企業価値の向上と社会への貢献を両立してまいります。
事業等のリスク7,953字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、ここに記載した事項は、当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではありません。 また、将来に関する事項につきましては、有価証券報告書提出日(2026年6月17日)現在において判断したものであります。 当社のリスク管理体制については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1)サステナビリティ全般③リスク管理」をご参照ください。 (1) 市場リスク ① 市場の急激な変動に係るリスク 経済の変調による需要の急激な減少や、他社の大型プラント建設による供給過剰など、市場環境は様々な要因の影響を受ける可能性があります。当社グループの対面市場である自動車関連やIC半導体・電子デバイス分野はマーケット環境の変化が激しく、その変化が当社製品の販売価格のみならず販売量にも大きな影響を及ぼします。 また、米国をはじめとする各国の関税政策や中東情勢などの地政学リスクの顕在化による世界経済の減速が当社や当社顧客製品の商流や需要などに変化をもたらし、業績に影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループでは、市場環境の変化に対応した新規用途・市場の開拓とともに、コストダウンの徹底など、販売数量・収益の確保の取組みを強化しております。また、各国の関税政策については、その動向と事業への影響を適時把握し、状況に応じて最適地からの供給への切り替えや価格転嫁に取り組むとともに、中東情勢の悪化に対しては、製品の安定供給を第一とし、原材料や物流コストの増加は販売価格に転嫁することで、当社収益の確保に努めております。 ② 為替変動に係るリスク 為替相場の変動は、当社グループの輸出入取引に係る交易条件、および海外グループ会社の業績の邦貨換算結果等に対して影響を及ぼします。 通常、円安は当社グループの業績に好影響を、円高は悪影響を及ぼす傾向にあります。また、海外グループ会社においては、その所在国通貨と異なる外国通貨との為替相場変動により、業績等に影響を及ぼす可能性もあります。 [対応策] 先物為替予約取引等を用いてヘッジを行っておりますが、当該リスクを完全に回避できるものではありません。なお、当社グループの海外売上高比率は、2026年3月期において65.6%であります。また、当社の試算では米ドル・円レートが1円変動すると、連結売上高で年間約23億円、連結営業利益で年間約7億円の変動をもたらすと算定しております。 ③ 主要原料(メタノール)の価格変動に係るリスク 当社の特徴として主力製品の多くのものが直接あるいは間接的にメタノールを原料としていますが、メタノールは化学品の原料だけでなく、近年はクリーンエネルギーとしての需要も伸びています。一方で、サプライヤーの生産設備は大規模化しており、定期修繕や設備故障などに伴う供給能力の変動がメタノール市況に影響し、当社主要事業の収益に影響を及ぼすリスクがあります。 [対応策] 主要なサプライヤーとの長期契約やメタノール製造会社への出資などを通じて安定した数量確保を図るとともに、異なる地域ごとの市況差なども考慮した複数の調達先を確保することで、比較的安価なメタノールを安定的に購入するための手段を講じております。その上で市況上昇に伴う原料コストの増加は、各製品の販売価格に転嫁することで収益の確保に努めております。 ④ その他原燃料価格の変動に係るリスク 当社グループは、石油由来の化学品などメタノール以外の原材料や、工場の操業に必要な熱源としての燃料の調達を行っています。こうした原燃料においても、需給バランスの変動や、近年では地政学的リスクの顕在化に伴う市況変動があり、当社グループの収益に影響を及ぼすリスクがあります。 [対応策] 常日頃からさまざまな原燃料の需給バランスや市況、サプライヤーの動向などの情報収集を行い、最適調達に努めております。また、生産設備の改善や製法転換などによる原材料使用率の改善、省エネによる燃料消費の削減など、原燃料コストの低減につながる技術開発にも継続的に取り組んでおります。その上で、自社努力で吸収しきれない原燃料市況の上昇分は、販売価格に転嫁することで収益確保に努めております。 (2) 事業リスク ① 海外事業展開拡大に係るリスク 当社グループは、引き続き積極的に海外事業を拡大しており、それに伴う、予期しえない法律や規制の変更、産業基盤の脆弱性、人財確保の困難、テロ・戦争等による地政学的なリスクは増大していると考えられます。特に同じ事業を中国・アジア地域・欧米などで広域に展開している例も多く、そのために経済安全保障上の問題により事業展開に支障が生じるリスクも存在していると考えております。 [対応策] 当社グループではグローバルでのサプライチェーン体制の見直しを実施するなど、特定国の政策変更等が発生した場合でもその影響を軽減すべく取組みを進めております。 ② 人財確保に係るリスク 当社グループが事業の継続的な発展を実現するためには、経営戦略やグローバルな組織運営を担えるマネジメント能力に優れた人財の確保や育成、専門技術に精通した多様な人財の確保が重要な課題であると認識しております。しかし、日本国内での少子高齢化や労働人口の減少、海外拠点での雇用環境の変化によって、必要な人財の確保・育成が計画通りできなかった場合、長期的観点から当社グループの事業運営や業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループでは、積極的な新卒採用や経験者の通年採用を展開し、公正な人事評価・処遇制度等の仕組みを構築することで、自律的に活躍する人財の育成、定着を図っております。また、次世代経営人財の教育プログラムでは後継者候補の育成にも取り組んでおります。 ③ 物流に係るリスク 日本国内の物流環境は、少子高齢化による労働人口減少に加え、働き方改革関連法における「時間外労働の上限規制」等の影響もあり、運送ドライバーや荷役作業員の人手不足や物流費高騰の傾向にあり、当社グループ製品の競争力低下につながるリスクがあります。 [対応策] 従前より当社グループでは系列の物流専門の企業を持ち、グループ全体のガバナンスの中で効率的且つ合理的な輸送体制の実現に注力してまいりました。また2022年よりグループ横断の「物流改革プロジェクト」を設置し、他社連携やグローバル物流強化に向けた戦略の策定、施策を実行しております。2023年からは経済産業省および国土交通省主導による、化学品ワーキンググループにも参画し、共同物流の具現化に向けて取り組んでおります。 ④ 原材料等の調達に係るリスク 当社グループは、高付加価値の高機能製品に注力しており、その原材料も品質規格が厳しく特殊なものが多いため、サプライヤーの数も限られます。そのため新規調達先の確保や要因変更の対応に迫られるなどの原材料等の調達に係るリスクがあります。 [対応策] 原材料を複数のサプライヤーから購入することにより安定調達を図り、生産に必要な原材料を十分に確保するよう努めております。 ⑤ 資本提携・企業買収等に係るリスク 当社グループでは、さらなる事業成長を目指して、グループのシナジー効果が期待できる資本提携・企業買収等に積極的に取り組んでおります。これらの投資について予期した成果が獲得できない場合、また事業環境等の急激な変化により事業計画に大幅な修正が生じた場合には、のれんの減損や投資損失が発生し、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 自社による調査の他、外部機関も活用して徹底したデューデリジェンスを行った上で、投資を決定しております。なお、予期した成果が獲得できないと判断した場合は、速やかに撤退等事業計画の見直しを行っております。 ⑥ 設備投資に係るリスク 当社グループは、事業成長に向けた製造設備の新増設や更新、安全対策、合理化・省力化等を目的として、継続的に設備投資を実施しております。これらの設備投資においては、建設資材価格や労務費の上昇、為替変動等により、当初計画を上回る投資額が発生する可能性があります。こうした投資額の増加は、投資採算の低下を招き、将来キャッシュ・フローの悪化を通じて減損損失の計上が必要となる可能性があります。また、建設人材の不足、資機材の調達遅延、工事の進捗遅延等により工期が当初計画より遅延した場合には、供給機会の逸失、計画販売の遅延等を通じて、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループでは、設備投資案件の審議に際して、事業性および投資計画の妥当性を十分に検証するとともに、特に大型投資案件については、建設に係るリスクの棚卸およびその対応策の検討を行っております。投資実行段階においては、関係部門による定期的な会議体を通じて、建設コストの変動、工程の進捗状況および個別リスクへの対応状況を継続的に確認しております。建設スケジュールについては重要工程の進捗管理を徹底し、大型投資案件における長納期機材については必要に応じて計画段階で先行して決裁、手配を行うことで、工期遅延リスクの低減に努めております。 また、設備投資案件を適切に推進するための人財育成を進め、プロジェクト遂行力の向上を図っております。 (3) 環境リスク ① 気候変動に係るリスク 気候変動に伴う異常気象等が当社グループの工場の操業やサプライチェーンに影響を及ぼす物理的リスク、GHG(温室効果ガス)排出削減のための設備投資が増加するリスク、あるいは低炭素社会への移行に対応できずに原燃料価格や電力価格が上昇するリスクは、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、主要顧客からの具体的な排出量削減成果の要請や、日本国内における排出量取引制度(GX-ETS)の義務化など、具体的なGHG排出削減に関する費用発生のリスクが高まってきていると考えております。 [対応策] ダイセル式生産革新を基盤とした生産プロセスにおけるムダ・ロスの徹底的排除や革新的技術の導入、グループ全体のエネルギー使用量の最適化等、省エネルギーに努め、GHG排出量の削減に取り組んでおります。 また、二酸化炭素を化学品原料に変換する技術など、カーボンニュートラルに資する技術の開発も進めております。 ② 環境規制に係るリスク 環境保全に対する社会要請の高まりにより、環境規制の強化が進んでいます。また、当社製品である化学物質自体の環境に及ぼす影響も重視されてきており、環境規制による販売への影響が、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループでは、規制に関する法令改正の動向をモニタリングし、最新の法規制に適合した生産プロセスとするための設備改善投資を進めるとともに、環境規制に適合した製品の改善に取り組むとともに、新たな規制を新事業探索の機会と捉え、さまざまな新製品の開発にも取り組んでおります。 ③ 自然災害に係るリスク 自然災害により重大な損害を被った場合には、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループの主要な生産拠点のひとつである富士工場は「東海地震に係る地震防災対策強化地域」内に立地していることや、南海トラフ地震等各地で巨大地震が発生した場合には、瀬戸内海沿岸の当社グループ各工場への被害や、原材料・製品の物流に甚大な影響が及ぶリスクがあります。 [対応策] 事業の継続あるいは早期復旧を図るための事業継続計画(BCP)を策定・運用しており、耐震強度補強や災害発生に備えた防災訓練、必要な物品の備蓄、初動対応訓練等を実施しております。また、サプライヤーの被災の影響による原材料調達不可・遅延が発生する可能性も考慮し、常日頃からサプライヤーとの情報交換を密にしております。 ④ 感染症に係るリスク 新型インフルエンザや新型コロナウイルスなどの重大な感染症については、感染拡大予防のため経済活動が制限されたり、当社グループや取引先で罹患者が大量に出た場合に、プラントの稼働低下や生産停止、サプライチェーンの分断が発生するなど、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 感染症発生時には対策ガイドラインを策定し、在宅勤務の併用等により従業員の健康を確保してまいります。また、損害や業務レベルの低下を最小限化しつつ、事業の継続あるいは早期復旧を図るための事業継続計画(BCP)を策定・運用しております。 (4) 品質・製造リスク ① 製品品質保証・製造物責任に係るリスク 当社グループが製造した製品に起因する損害が販売先等で発生した場合には、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社製品は幅広い領域で使用されており、最終製品の回収が行われることになれば、大きな賠償責任を負う可能性もあります。 [対応策] 製品の品質保証体制を確立し、製品の安全性確保および不具合品の流出防止に努めております。また、万一に備え、賠償責任保険も付保しております。 ② 事故に係るリスク 当社グループは、化学品を扱う企業であり、工場で火災・爆発等の産業事故災害が発生した場合や、工場内での労働災害による作業者の生命・健康への重篤な被害が発生した場合などには、操業停止や損害賠償など、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 日頃よりリスクアセスメントを実施し、危険源の特定とその対策を講じており、当社グループ内で発生したトラブルについては、原因の掘り下げや対策の妥当性等を討議し、類似災害防止に取り組んでいます。さらに、火災・爆発等の発災を想定したクライシスアセスメントの強化や、遠隔消化設備の導入など人的被害を最小限に抑制し発災時の対応を行うインフラ面の強化、保安防災訓練の継続的な実施等を行っております。また、労働災害の防止についても、設備的な安全対策の強化を進めるとともに、安全教育や安全懇談会など作業者への安全啓発活動の継続・強化に努めております。 (5) 研究開発リスク ① 研究開発に係るリスク 当社グループでは、既存事業の強化および新規事業創出のため積極的に研究開発活動を行っております。しかし、近年ますます技術革新のスピードは速くなっているため、計画通りに新製品の開発ができなかった場合や事業化につながらなかった場合は、投下した研究開発費を回収できないリスクがあります。 [対応策] 研究テーマの選定や資源配分について経営次元での徹底した議論を行い、判断するともに、産学官共同研究、他社との協業等を通じて研究開発の効率を上げ、事業化に結びつけて行くよう取り組んでおります。 ② 知的財産権に係るリスク 当社グループは、「当社グループの知的財産を保全するとともに、他者の権利侵害は行いません」というダイセルグループ倫理規範のもと、知的財産関連情報の調査、知的財産権の取得・管理、適切な契約の締結・管理等戦略的な活動に取り組んでおります。しかしながら、当社グループが第三者の知的財産権を侵害している等の予期せぬ警告や訴えを受けたり、第三者に知的財産権を無断で使用されるおそれがあります。このような事態が発生した場合には当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループは、「当社グループの知的財産を保全するとともに、他者の権利侵害は行いません」というダイセルグループ倫理規範のもと、知的財産関連情報の調査、知的財産権の取得・管理、適切な契約の締結・管理等戦略的な活動に取り組み、リスクの低減を図っております。特に新製品や新技術の開発時に、先々の当社の事業展開を優位に進め、他社からの侵害訴訟をけん制するためにも競合相手の事業を意識した知的財産権取得の重要性を認識し、注力しております。 (6) コンプライアンスリスク ① 訴訟に係るリスク 当社グループは、国内外の法令等や契約の遵守に努めております。しかしながらグローバル、かつ多様な分野で事業を推進する中で、訴訟、係争、その他の法的手続きの対象となるリスクがあり、重要な訴訟等の提起を受ける可能性があります。裁判等において不利益な決定や判決がなされた場合には、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社事業に関連する法令等の情報を収集し、教育・啓発に努めるとともに、重要な契約締結や法令等の遵守のために必要な手続きの仕組みを設け、リスクの低減に努めております。 ② 情報セキュリティに係るリスク 通信ネットワークに生じた障害や、ネットワーク又はコンピュータシステム上のハードウエアもしくはソフトウエアの不具合・欠陥、コンピュータウィルス・マルウェア等外部からの不正な手段によるコンピュータシステム内への侵入等の犯罪行為や役職員もしくは委託業者の過誤等により、社内情報が流出したり、改ざんされるリスクがあります。 [対応策] 管理体制の構築、IT技術動向の変化に応じたセキュリティソフトや端末の導入・更新等を行っております。また、全役職員を対象に「不審メール対応研修」等の教育を実施しております。 ③ 人権に係るリスク 近年、人権に係るリスクは重要になっており、人権の尊重は当社グループ内で徹底されていればよいのではなく、当社グループ外にも求めていくべきものであると考えております。特に新興国を中心としたサプライチェーンにおける人権確保が重要になっており、人権侵害や児童労働等の事実が確認された場合、原材料調達および生産活動の遅延等に関するリスクが顕在化する可能性があります。 [対応策] 当社グループでは「ダイセルグループ人権方針」を定め、人権に関するデューデリジェンスを定期的に実施しています。また、主要サプライヤーには、CSR調達に関するSAQ(Self-Assessment-Questionnaire)への回答を依頼しており、その中に人権尊重および労働環境に関係する評価項目を入れ、サプライチェーン上の人権リスクを確認しています。 (7) その他のリスク ① 固定資産の減損に係るリスク 当社グループが自ら使用、または第三者に貸与する機械および装置、土地および建物等は、投資計画通りに収益が得られず、投資額の回収が見込めない等資産価値の下落に起因する潜在的な減損のリスクにさらされております。当連結会計年度末において、有形固定資産および無形固定資産の帳簿価額の合計は3,454億円であり、想定した事業環境が大きく変わることによる減損のリスクがあります。固定資産の減損損失が発生した場合、当社の経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 営業上のリスク、技術上のリスク、建設スケジュールや投資額の適切性・妥当性を社内評価し、経営戦略上の位置づけ、投資回収年、効率性等も勘案し、総合的に検討・判断したうえで投資を実行しておりますが、案件毎に社内外の有識者も投資審議プロセスに参加するなど、投資計画の精度向上を図っております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の世界経済は、景気が緩やかに回復していたものの、中国など一部地域において景気に弱さがみられる状態となりました。また、米国の関税政策や中東情勢の影響など、先行き不透明な状況のうちに推移しました。 当連結会計年度の売上高は5,796億29百万円(前年度比1.2%減)、営業利益は420億69百万円(同31.0%減)、経常利益は451億30百万円(同27.6%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、現在建設中のCOC樹脂の新規プラント(第2プラント)について、需要拡大の遅れや投資額の増加により収益性の低下が認められるため、減損損失を計上したことなどにより、101億80百万円(同79.4%減)となりました。 当期のセグメント別の状況 [メディカル・ヘルスケア事業] ライフサイエンス事業は、キラルカラムの販売数量が増加したことなどにより、増収となりました。 ヘルスケア事業は、顧客のサプリメントの販売が好調に推移したことなどにより健康食品素材の販売数量が増加し、増収となりました。 当部門の売上高は、162億27百万円(前年度比12.4%増)、ヘルスケア事業の販売数量増加などにより、営業利益は、4億27百万円(同63.6%増)となりました。 [スマート事業] ファンクショナルプロダクツ事業は、中国における価格競争などによりカプロラクトン誘導体の販売が減少したものの、欧米での拡販などによりエポキシ化合物の販売が増加し、増収となりました。 アドバンストテクノロジー事業は、半導体材料市場の需要が堅調であり、電子材料向け溶剤の販売が増加したものの、機能フィルムの販売減少などにより、減収となりました。 当部門の売上高は、377億46百万円(前年度比1.2%増)、前年度の有機半導体事業撤退による損益改善などにより、営業利益は、5億36百万円(前年度は営業損失7億80百万円)となりました。 [セイフティ事業] 自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生装置)などのモビリティ事業は、中国市場での中国自動車メーカーの生産回復や、インドでの拡販などにより販売数量が増加し、増収となりました。 当部門の売上高は、1,041億64百万円(前年度比6.7%増)、販売数量の増加や北米拠点の生産性改善などにより、営業利益は、60億95百万円(同55.0%増)となりました。 [マテリアル事業] アセチル事業の酢酸は、前年度に原料(一酸化炭素)プラントのトラブルにより販売調整を実施していたことから販売数量は増加したものの、主要誘導品の酢酸ビニルや高純度テレフタル酸の需要が引き続き低調であることなどにより市況が低下し、減収となりました。 アセテート・トウは、一部顧客での在庫調整の影響により販売数量が減少したことや、為替の影響などにより、減収となりました。 ケミカル事業の酢酸セルロースは、ディスプレイ材料用途が増加したものの、中国市場における繊維やプラスチック用途などの需要減少により、減収となりました。 その他のケミカル製品は、市況低下や競争環境激化の影響を受けた製品があったものの、1,3-ブチレングリコールの化粧品市場での需要が堅調に推移したことなどにより、微増収となりました。 当部門の売上高は、1,613億24百万円(前年度比12.0%減)、販売数量の減少や前年度からの繰越在庫の影響、為替の影響などにより、営業利益は、149億53百万円(同49.5%減)となりました。 [エンジニアリングプラスチック事業] ポリアセタール樹脂、PBT樹脂、液晶ポリマーなどポリプラスチックス株式会社の事業は、ポリアセタール樹脂において諸工業向けなどの販売数量減少や期初の需要減少時に価格対応を行った影響があったものの、ポリアセタール樹脂以外の製品での電子材料向けなど高付加価値製品の販売増加や、販売価格の是正などにより、増収となりました。 水溶性高分子、包装フィルム、AS樹脂などダイセルミライズ株式会社の事業は、2024年7月から樹脂コンパウンド事業を持分法適用会社ノバセル株式会社へ移管したことにより、減収となりました。 当部門の売上高は、2,547億18百万円(前年度比2.7%増)、減価償却費の増加や定期修繕費用の増加などにより、営業利益は、191億51百万円(同29.1%減)となりました。 [その他] その他部門は、水処理用分離膜モジュールなどのメンブレン事業の販売減少などにより、減収となりました。 当部門の売上高は、54億48百万円(前年度比5.5%減)、営業利益は、9億4百万円(同6.3%減)となりました。 財政状態は、次のとおりであります。 総資産は、有形固定資産等の増加により、前連結会計年度末に比し200億98百万円増加し、8,339億29百万円となりました。 負債は、長期借入金等の増加により、前連結会計年度末に比し247億55百万円増加し、4,635億49百万円となりました。 また純資産は、3,703億80百万円となりました。純資産から非支配株主持分を引いた自己資本は、3,555億99百万円となり自己資本比率は42.6%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比し20億63百万円増加し、668億30百万円(前連結会計年度末比3.2%増)となりました。 営業活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、678億38百万円(前年同期は、934億6百万円の増加)となりました。資金増加の主な内容は、減価償却費433億26百万円および減損損失328億45百万円であり、資金減少の主な内容は、法人税等の支払額250億44百万円および投資有価証券売却損益174億86百万円であります。 投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、477億2百万円(前年同期は、478億69百万円の減少)となりました。資金増加の主な内容は、投資有価証券の売却及び償還による収入204億15百万円であり、資金減少の主な内容は、有形固定資産の取得による支出653億27百万円であります。 財務活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における財務活動による資金の減少は、228億14百万円(前年同期は、488億55百万円の減少)となりました。資金増加の主な内容は、長期借入れによる収入361億62百万円であり、資金減少の主な内容は、社債の償還による支出200億円0百万円、長期借入金の返済による支出175億84百万円、配当金の支払額159億12百万円、自己株式の取得による支出137億53百万円であります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 生産高(百万円)   前年同期比(%) メディカル・ヘルスケア事業   8,747   32.26 スマート事業   34,132   12.57 セイフティ事業   90,708   △10.90 マテリアル事業   149,581   △11.33 エンジニアリングプラスチック事業   225,388   △1.90 報告セグメント計   508,557   △5.33 その他   2,879   △12.79 合計   511,436   △5.38 (注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 b.受注実績 当社グループは、見込生産を行っているため、該当事項はありません。 c.販売実績 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 販売高(百万円)   前年同期比(%) メディカル・ヘルスケア事業   16,227   12.39 スマート事業   37,746   1.16 セイフティ事業   104,164   6.70 マテリアル事業   161,324   △12.04 エンジニアリングプラスチック事業   254,718   2.71 報告セグメント計   574,180   △1.13 その他   5,448   △5.53 合計   579,629   △1.18 (注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月17日)現在において判断したものであります。 ① 経営成績等 中期戦略『Accelerate 2025』では2025年度に以下の全社業績および経営指標をターゲットとしておりました。 全社業績: 売上高 6,600億円、営業利益 820億円、親会社株主に帰属する当期純利益 580億円、 EBITDA 1,360億円 経営指標: 営業利益率 12.4%、ROE 17.1%、ROIC 9.3%、ROA 7.7% 株主還元 中期戦略発表時の1株当たり配当金額(年間32円)を下限、総還元性向 40%以上 ※2024年度より、配当をDOE(株主資本配当率)4%以上、総還元性向 40%以上に変更。 本中期戦略最終年度である当連結会計年度は、需要の回復による販売機会を着実に捉えるとともに、徹底したコストダウンを実施してまいりましたが、売上高は5,796億29百万円(前年度比1.2%減)、営業利益は420億69百万円(同31.0%減)、経常利益は451億30百万円(同27.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、現在建設中のCOC樹脂の新規プラント(第2プラント)について減損損失を計上したことなどにより、101億80百万円(同79.4%減)となりました。 なお、新中期戦略『Accelerate 2030』では以下の全社業績および経営指標を掲げております。 2028年度計画 売上高 6,750億円、営業利益 630億円、親会社株主に帰属する当期純利益 440億円、 EBITDA 1,200億円、ROE 12%、ROIC 7%、ROA 5%、棚卸資産回転日数 100日 2030年度挑戦 売上高 7,500億円、営業利益 1,000億円、親会社株主に帰属する当期純利益 650億円、 EBITDA 1,700億円、ROE 15%、ROIC 10%、ROA 7%、棚卸資産回転日数 90日以下 株主還元については、2026年度より、配当をDOE(株主資本配当率)5%以上、総還元性向 60%以上に変更しております。 これらの実現へ向け、最重要基盤である安全・安定性のさらなる進化とともに、収益基盤の盤石化と事業成長の両立に向けた取り組みを推進してまいります。 経営成績 売上高および営業利益 売上高、営業利益の概況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 営業外損益 営業外損益は31億円の収益(純額)となり、前連結会計年度に比し18億円改善いたしました。 主に持分法による投資利益の影響などによるものであります。 特別損益 特別利益は200億円を計上いたしました。投資有価証券売却益174億円などによるものであります。 特別損失は390億円を計上いたしました。減損損失328億円などによるものであります。 法人税等 税効果会計適用後法人税の負担率(実効税率)は56.3%と、前連結会計年度に比し33.3ポイント増加いたしました。 非支配株主に帰属する当期純利益 非支配株主に帰属する当期純利益は13億円と、前連結会計年度に比し3億円(27.0%)増加いたしました。 親会社株主に帰属する当期純利益 親会社株主に帰属する当期純利益は102億円と、前連結会計年度に比し393億円(79.4%)の減益となりました。 また、ROEは2.9%となり、前連結会計年度に比し10.9ポイント悪化しました。ROICは4.2%、EBITDAは854億円となりました。 財政状態 資産、負債および純資産の状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 なお、有利子負債比率は37.4%となりました。 また、2025年11月6日取締役会決議に基づく自己株式の取得を138億円実施しております。 ② 経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 キャッシュ・フロー キャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資金需要 当社グループにおける主な運転資金需要は、製品製造のための原材料の購入、労務費など製造費用と、製品の仕入、販売費及び一般管理費等の支払いであります。 当社グループでは、製造設備の増強および更新などのほか、安全向上対策ならびに現業各設備の合理化・省力化を継続的に行っております。当連結会計年度の設備投資額は前連結会計年度に比し34億円増加し、728億円(前連結会計年度比4.8%増)、減価償却費は前連結会計年度に比し20億円増加し、433億円(前連結会計年度比4.8%増)となりました。 当社グループでは、既存事業の強化拡大および新事業創出のための研究開発に取り組んでおります。当連結会計年度の研究開発費は前連結会計年度に比し4億円減少し、256億円(前連結会計年度比1.4%減)となりました。 財務政策 当社グループは、設備投資計画に照らして、必要な資金を銀行借入や社債発行により調達しております。短期的な運転資金は、キャッシュマネジメントサービスを通じてグループ内で余剰資金を活用しておりますが、地域、通貨、金利動向等を考慮した結果、銀行借入等による調達を行う場合があります。当連結会計年度末における借入金およびリース債務を含む有利子負債の残高は3,122億円であります。 新中期戦略『Accelerate 2030』におきましては、キャッシュアロケーションにおいて、収益力強化に加え適正在庫化などキャッシュコンバージョンサイクル改善により資金創出力向上により得た資金を、トップライン拡大につながる成長投資への配分を強化します。 また、株主還元は総還元性向60%以上、DOE(株主資本配当率)は5%以上を目標とし、自己株式取得も機動的に活用して、株主還元も強化してまいります。 そして、有利子負債の水準はネットD/Eレシオを指標に増加を抑制し、エクイティ/デッドの水準を適切にコントロールしてまいります。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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