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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

エンシュウ

ENSHU Limited6218 · Standard · 機械

工作機械専業メーカー。横中ぐり盤・マシニングセンタで知られ、二輪車部品加工の受託も手がける。

概要

エンシュウは、1920年に鈴政式織機株式会社として創業し、織機の製造販売から出発した。現在は工作機械と部品加工の2事業を柱とする。本社は静岡県浜松市。2026年3月期の連結売上高は192億円、従業員804名。工作機械関連事業ではマシニングセンタやシステム工作機械を製造・販売し、部品加工関連事業では二輪車・四輪車のエンジン部品等の受託加工を手掛ける。海外では米国、タイ、インドネシア、中国、ベトナム、インドに子会社を有し、グローバルに事業を展開している。

工作機械と部品加工の二本柱で構成される収益構造

エンシュウは、工作機械関連事業と部品加工関連事業の2セグメントで収益を上げている。工作機械関連事業では、マシニングセンタやシステム工作機械の製造・販売に加え、子会社エンシュウコネクティッド株式会社を通じたSIer&IoTサービスを展開する。部品加工関連事業は、ヤマハ発動機株式会社を主要顧客とする二輪車・四輪車のエンジン部品等の受託加工が中心だ。2026年3月期の連結売上高192億円のうち、部品加工が123億9000万円(構成比65%)、工作機械が67億5600万円(同35%)を占める。営業損益は部品加工が7億3800万円の黒字、工作機械が4億700万円の赤字であり、工作機械事業の収益改善が課題となっている。

38カ国・地域に広がる販売網と生産拠点

エンシュウは、国内の本社工場に加え、米国、タイ、インドネシア、中国、ベトナム、インドに連結子会社を有する。販売子会社として、ENSHU(USA)CORPORATION(1991年設立)、ENSHU(Thailand)Limited(1997年)、PT.ENSHU INDONESIA(2009年)、遠州(青島)機床商貿有限公司(2010年)、ENSHU INDIA PRIVATE LIMITED(2017年)を設置。生産拠点は、タイのBANGKOK ENSHU MACHINERY Co.,Ltd.(2003年合弁設立)、中国の遠州(青島)機床製造有限公司(2010年)、ベトナムのENSHU VIETNAM Co.,Ltd.(2011年)があり、現地での製造・サポートを担う。かつてドイツに販売子会社ENSHU GmbHを保有していたが、現在は清算手続き中である。このネットワークを通じ、日本、北米、アジアを中心に工作機械と部品加工の販売を展開している。

グループ全体で支える3事業のシナジー

エンシュウグループは、当社(エンシュウ株式会社)と10社の連結子会社で構成される。事業は工作機械関連、部品加工関連、その他(不動産賃貸)の3区分だが、中期経営計画では部品加工事業、工作機械事業、SIer&IoT事業(エンシュウコネクティッド)の3事業のシナジー創出を掲げる。具体的には、部品加工現場へのAMR(自律走行搬送ロボット)や自動外観検査装置の導入、切削監視システムの開発など、工作機械やSIerの技術を部品加工の効率化に応用している。また、工作機械事業ではレーザー加工や顧客共同開発型機械など新分野を開拓し、SIer事業では自動車業界を中心にDX・自動化案件の受注を拡大している。グループ全体で技術を相互活用する体制を築いている。

業界の中での役割は金属加工業界向けの工作機械メーカーであり、同時に輸送機器メーカー向けの部品加工サプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
192億円
営業利益
4億円
営業利益率
2.1%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01一般産業(金属加工)主力

当社は独自の技術で横中ぐり盤、マシニングセンタ等の工作機械を設計・製造し、国内外の製造業に販売している。これらの機械は、自動車部品や金型など様々な金属部品の高精度な加工に用いられる。販売は国内外の子会社を通じて行い、システムインテグレーションサービスも提供している。

主な製品・サービス2
横中ぐり盤
大型部品の穴あけや中ぐり加工に用いる工作機械で、高精度な位置決めが特徴。
マシニングセンタ
工作物の自動交換機能を備えた数値制御工作機械で、多工程のフライス加工や穴あけ加工を自動で行える。

02輸送機器(二輪・四輪車)主力

当社は二輪車・四輪車等のエンジン部品や駆動部品の受託加工を行っている。主な取引先は関連当事者であるヤマハ発動機であり、同社向けに部品を供給している。海外子会社でも二輪車のエンジン部品加工を実施し、グローバルに輸送機器産業を支えている。

主要顧客ヤマハ発動機株式会社

03不動産賃貸副次

当社グループは不動産の賃貸事業を行っており、所有する物件を賃貸することで安定的な収益を得ている。この事業は工作機械、部品加工と並ぶ位置付けのその他事業である。

製品と技術

工作機械:マシニングセンタからシステム工作機械まで

エンシュウの工作機械関連事業は、マシニングセンタ(MC)を基盤とし、顧客の要求に応じたシステム工作機械や専用機を手掛ける。1983年に竣工したマシニングセンタ組立工場を要に、NC工作機械、加工センターのラインアップを持つ。近年は、自動車向けレーザー加工専用機を開発し納入。また、半導体向け専用加工機については顧客との共同開発を進めており、BEVモーター向け自動化対応実証機も納入している。2025年度には歯科加工機の量産を開始し、高い加工精度が評価され出荷が順調に推移している。さらに、システム工作機械として、複数の工程を一貫加工できるセル型システムやトランスファーマシンも提供し、生産効率の向上に貢献している。

部品加工:二輪車・四輪車エンジン部品の受託加工

部品加工関連事業は、ヤマハ発動機株式会社を主要顧客とし、二輪車・四輪車のエンジン部品や駆動部品の受託加工を主力とする。2026年3月期の販売実績では、ヤマハ発動機向けが84億1800万円と、部品加工事業売上高123億9000万円の68%を占める。国内本社工場に加え、ベトナム子会社ENSHU VIETNAM Co.,Ltd.でも二輪車エンジン部品の受託加工を行っており、海外でも生産を展開。工作機械事業で培った切削技術や生産管理ノウハウを活かし、高精度・高効率な加工を実現している。中期計画では、仕事量の拡大と収益力向上を掲げ、不採算ラインの解消や自動化・省人化を推進している。

SIer&IoT事業:工場自動化とデジタルソリューション

エンシュウは、連結子会社エンシュウコネクティッド株式会社を通じてSIer&IoT事業を展開する。人手不足を背景とした自動化ニーズに対応し、自動車業界を中心にAMR(自律走行搬送ロボット)や自動外観検査装置、加工ラインでの切削監視システムなどの導入を進めている。これらは、工作機械事業の機械制御技術と部品加工事業の現場知見を組み合わせたもので、グループ内のシナジーを具体化している。また、既存設備の保全・改造・更新を担う保守サービス事業も行い、顧客の生産設備のライフサイクル全般を支援する。2026年3月期時点で、この事業は工作機械関連セグメントに含まれるが、中期計画では独立した柱として成長を目指している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

産業機械受注変動大きく、収益不安定

エンシュウは工作機械や産業機械を手掛ける中堅機械メーカー。国内設備投資の増減に業績が連動し、受注変動が大きい。直近で減収・営業赤字となったが、翌期には黒字転換の見込み。日本製鋼所は大型機械で上位、三浦工業はボイラで安定収益を挙げるなど、同業と比較して規模・収益力で劣る。差別化にはニッチ分野への特化やコスト競争力向上が求められる。

強み

  • 長年培った工作機械技術で一定の顧客基盤を持つ。
  • 顧客ニーズに応じた柔軟な設計・製造が可能。
  • 丁寧な保守・サポートでリピート受注を確保。
  • 国内工場で高品質な製品を提供。

課題

  • 受注変動で収益が大きく振れ、経営リスクに。
  • 大手に比べ資源が限られ、価格競争で不利。
  • 海外売上比率が低く、成長機会を逸している。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がエンシュウ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17021ニッチツ47億円22.5倍
26342太平製作所45億円8.9倍
36022赤阪鐵工所45億円21.1倍
46307サンセイ44億円4.9倍
56424高見沢サイバネティックス41億円8.0倍
66218エンシュウ40億円17.0倍
76248横田製作所32億円9.4倍
86467ニチダイ31億円
96150タケダ機械29億円8.7倍
106400不二精機26億円9.0倍
116347プラコー26億円28.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

織機メーカーとして創業し工作機械へ進出(1920〜1937年)

1920年2月、初代社長喜多又蔵が鈴政式織機株式会社を設立し、織機の製造販売を開始した。1923年6月に遠州織機株式会社へ商号変更。1936年7月、工場が狭隘となったため、現在地である静岡県浜松市南区高塚町へ移転を完了した。翌1937年10月、工作機械の製造を新たに開始し、織機メーカーから本格的に工作機械事業へと歩みを進めた。この時期、日本の繊維産業と機械工業の成長に合わせ、事業の幅を広げている。

戦後の再建と事業転換(1953〜1970年代)

1953年8月、名古屋証券取引所に上場。1958年10月、戦後中断していた工作機械の製造を再開した。1960年6月、遠州製作株式会社に商号変更。翌1961年10月には東京、大阪、名古屋の各証券取引所市場第一部に上場し、資本基盤を強化した。1970年代に入り、事業転換を進める。1970年5月に遠州クロス株式会社、1971年4月にユニワインド株式会社を設立。1976年10月にはヤマハ発動機株式会社の受託生産を開始し、部品加工事業の足がかりを得た。1977年8月、繊維機械主要機種の営業を豊和工業株式会社に譲渡し、繊維機械からの撤退を完了。工作機械と受託加工に経営資源を集中させる道を選んだ。

NC工場建設と専用工作機械への参入(1979〜1983年)

1979年4月、専用工作機械の製造販売を開始し、市場ニーズに応じたカスタム機械の領域に進出した。1980年12月には工作機械NC工場を竣工し、数値制御技術の内製化を進めた。1981年8月、工作機械実験場を建設し、製品開発の基盤を整備。1983年9月にはマシニングセンタ組立工場を竣工し、汎用性の高い加工センターの生産能力を拡大した。これらの設備投資により、エンシュウはNC工作機械とマシニングセンタの本格的なメーカーとしての地歩を固めた。

海外販売子会社の設立とグローバル展開(1991〜1998年)

1991年7月、米国イリノイ州に販売子会社ENSHU(USA)CORPORATIONを設立し、北米市場への直接販売網を構築。同年10月には、遠州クロス株式会社とユニワインド株式会社を吸収合併し、商号をエンシュウ株式会社に変更した。1997年5月、タイ・バンコクにENSHU(Thailand)Limitedを設立し、東南アジアにおける販売基盤を確立。1998年11月にはドイツ・ランゲンにENSHU GmbHを設立(後に清算)、欧州市場にも進出した。同時期、品質マネジメントシステムISO9001(1998年11月)と環境マネジメントシステムISO14001(2003年12月)を認証取得し、国際規格への対応を整えた。

中国・ベトナムへの生産シフトと上場市場の変更(2009〜2023年)

2009年5月、インドネシア・ブカシに販売子会社PT.ENSHU INDONESIAを設立。2010年、中国山東省青島市に製造子会社遠州(青島)機床製造有限公司と販売子会社遠州(青島)機床商貿有限公司を設立し、中国での現地生産・販売を開始した。2011年11月、ベトナム・バクニンに製造子会社ENSHU VIETNAM Co.,Ltd.を設立。2017年5月、インド・ハリアナ州にENSHU INDIA PRIVATE LIMITEDを設立し、成長市場へのプレゼンスを拡大した。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行したが、2023年10月にはスタンダード市場へ移行。上場市場の変更は、収益力の回復と資本効率改善への課題を反映したものと見られる。

年表30件を開く

1920年代

  • 1920年2月創業初代社長喜多又蔵が鈴政式織機株式会社を設立して、織機の製造販売を開始
  • 1923年6月商号変更遠州織機株式会社に商号変更

1930年代

  • 1936年7月工場が狭隘となり、現在地(浜松市南区高塚町)へ移転完了
  • 1937年10月工作機械の製造を開始

1950年代

  • 1953年8月上場名古屋証券取引所に上場
  • 1958年10月工作機械の製造を再開

1960年代

  • 1960年6月商号変更遠州製作株式会社に商号変更
  • 1961年10月上場東京、大阪、名古屋の各証券取引所市場第一部に上場

1970年代

  • 1970年5月創業遠州クロス株式会社を設立
  • 1971年4月創業ユニワインド株式会社を設立
  • 1976年10月事業の一部転換として、ヤマハ発動機株式会社の受託生産を開始
  • 1977年8月繊維機械主要機種に関する営業を豊和工業株式会社に譲渡
  • 1979年4月専用工作機械の製造販売を開始

1980年代

  • 1980年12月工作機械NC工場の竣工
  • 1981年8月工作機械実験場の竣工
  • 1983年9月工作機械マシニングセンタ組立工場の竣工

1990年代

  • 1991年7月米国、イリノイ州に販売子会社ENSHU(USA)CORPORATION(現・連結子会社)を設立
  • 1991年10月M&A遠州クロス株式会社及びユニワインド株式会社を吸収合併し、エンシュウ株式
  • 1997年5月タイ、バンコクに販売子会社ENSHU(Thailand)Limited(現・連結子会社)を設立
  • 1998年11月ドイツ、ランゲンに販売子会社ENSHU GmbH(現・連結子会社)を設立
  • 1998年11月品質マネジメントシステムISO9001を認証取得

2000年代

  • 2003年9月ENSHU(Thailand)Limitedがタイ、バンコクに合弁会社BANGKOK ENSHU MACHINERY
  • 2003年12月環境マネジメントシステムISO14001を認証取得
  • 2009年5月インドネシア、ブカシに販売子会社PT.ENSHU INDONESIA(現・連結子会社)を設立

2010年代

  • 2010年6月中国、山東省青島市に製造子会社遠州(青島)機床製造有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2010年12月中国、山東省青島市に販売子会社遠州(青島)機床商貿有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2011年11月ベトナム、バクニンに製造子会社ENSHU VIETNAM Co.,Ltd.(現・連結子会社)を設立
  • 2017年5月インド、ハリアナ州に販売子会社ENSHU INDIA PRIVATE LIMITED(現・連結子会社)を設立

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2023年10月東京証券取引所スタンダード市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 全社売上(営業利益率)2029年3月期まで250億円(4%)
  • ROE2029年3月期まで5%
  • 部品加工事業売上(営業利益率)2029年3月期まで170億円(5%)
  • 工作機械事業売上(営業利益率)2029年3月期まで80億円(2%)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    売上高重視から利益額重視への転換

    採算性を重視した受注やコスト構造の見直しを進め、収益性を向上させる。ROE5%達成を目指す。

  2. 02

    部品加工事業の拡大と収益基盤多様化

    主力製品の需要不透明を受け、新たなモノづくりの提案や生産性向上による原価低減、価格転嫁を進め、安定的な収益確保を図る。

  3. 03

    工作機械事業の構造転換と5事業柱化

    システム工作機械、開発型機械製造、レーザー加工、SIer&IoT、保守サービスの5事業を柱に、新市場開拓と付加価値向上を推進する。

  4. 04

    3事業シナジーによる高効率モノづくり

    部品加工、工作機械、SIer&IoTの各事業の連携を強化し、自動化・省人化を進め、労働力減少に対応する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で804人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は533万円で、9期前と比べて+7.0%平均年齢は44.1歳、平均勤続年数は19.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,036
2018年3月1,011
2019年3月49842.519.0996
2020年3月54142.919.11,017
2021年3月52142.919.01,044
2022年3月53243.319.31,025
2023年3月55344.019.81,025
2024年3月53243.919.5988
2025年3月54943.919.4873−80
2026年3月53344.119.780450

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率62.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 1 / 海外 9、うち連結子会社 10) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社及び工場 — 静岡県 浜松市中央区112億円
工作機械 関連事業 部品加工 関連事業 その他
浜北工場 — 静岡県 浜松市浜名区1,739百万円
工作機械 関連事業
ベトナム工場 — ベトナム バクニン807百万円
部品加工 関連事業
主な関係会社
  • 海外
    ENSHU(USA)CORPORATION
    米国 イリノイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ENSHU GmbH(注)5
    ドイツ ランゲン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ENSHU(Thailand)Limited
    タイ バンコク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    BANGKOK ENSHU MACHINERY Co.,Ltd.
    タイ バンコク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT.ENSHU INDONESIA
    インドネシア ブカシ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    遠州(青島)機床製造有限公司
    中国 青島 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    遠州(青島)機床商貿有限公司
    中国 青島 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ENSHU VIETNAM Co.,Ltd. (注)3
    ベトナム バクニン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ENSHU INDIA PRIVATE LIMITED
    インド グルグラム · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エンシュウ コネクティッド 株式会社
    静岡県 浜松市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は192億円営業利益4億円前期と比べると減収で、売上が-12.3%。

売上高
-12.3%
192億円
営業利益
4億円
純利益
2億円
営業利益率
2.1%
前期比 +5.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高221億円192億円
営業利益8億円4億円
純利益3億円2億円
1株あたり配当¥12¥12

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は43億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−23.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q796
2024年1Q5600.0−1
2024年2Q6223.22
2024年3Q6323.20
2024年4Q601
2025年2Q112−5−4.5−6
2025年4Q107−2−1.9−17
2026年2Q9400.01
2026年4Q9844.11
2027年1Q4324.71

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は291億円から192億円へ66%に減った。直近期の営業利益率は2.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2912321
2014年3月3111615
2015年3月299−4−6
2016年3月26521
インド、ハリアナ州に販売子会社ENSHU INDIA PRIVATE LIMITED(現・連結子会社)を設立
2017年3月208−7−8
2018年3月23576
2019年3月3072316
2020年3月2711714
2021年3月22143
2022年3月23964
2023年3月2480−1
2024年3月24142
2025年3月219−7−9−3.2−23
2026年3月192422.12

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高192億円のうち、営業利益として残るのは4億円2.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の1.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.4%162億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.1%27億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.1%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
15.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.5pt
2.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.9pt
1.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.4pt
2.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが14億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は51億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月12−1710−524
2014年3月27−26−1128
2015年3月14−7−2734
2016年3月12−11−4130
2017年3月10−5−9526
2018年3月2−6−3−420
2019年3月34−9−22542
2020年3月27−8−31958
2021年3月9−14−3−549
2022年3月23−5−31866
2023年3月−13−8−3−2145
2024年3月4−7−2−342
2025年3月15−13−2243
2026年3月14−5−2951

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は300億円。このうち返さなくてよい自己資本が106億円で、自己資本比率は35.5%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3537228120.1
2014年3月3607928121.8
2015年3月3457726822.4
2016年3月3307225822.0
2017年3月3006323721.0
2018年3月3147124322.7
2019年3月3508626424.6
2020年3月3589826027.4
2021年3月33010023030.3
2022年3月34010723331.5
2023年3月34211422833.3
2024年3月33211821435.6
2025年3月29810419434.8
2026年3月30010619335.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
52億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
22億円
在庫として抱えている分
負債合計
193億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
58
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り209社中152位あたり、逆に低いのは自己資本比率209社中192位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.3%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.1%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.5%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-12.3%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥636で、1年前と比べて+34.3%過去52週の値幅のなかでは73%の位置にある。

¥636-0.2%1ヶ月-4.9%1年+34.3%時価総額40億円
過去52週の値幅
安値¥478高値¥694

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.0倍
PER (会社予想)16.0倍
PBR0.37倍
配当利回り1.89%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月7日に-7.89%と急落しましたが、1ヶ月では+1.61%と小幅な上昇です。25日線(637円)を約1%下回る水準で、RSIは53.99と中立圏です。52週高値694円からは約9%下落しましたが、52週安値445円からは約42%上昇しており、上昇トレンドの調整と見られます。7月6日に高値693円をつけた後、もみ合いが続いていました。8月7日の出来高は3.2万株と増加し、急落に伴う売りが出ました。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 16.67倍は業界平均22.75倍を下回り、PBR 0.37倍は業界平均1.47倍を大幅に下回る割安水準。配当利回り1.6%は業界平均2.80%を下回るが、配当性向150.6%と無理な配当が懸念。ROEは2.3%と低く収益性に課題があるが、資産価値に対して株価は割安。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.0倍22.7倍
PER (予想)16.0倍
PBR0.37倍1.50倍
ROE2.3%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は2025年3月期に売上219億円、営業損失3.9%、純損失23億円と赤字が拡大。2026年3月期は売上192億円と減少予想だが、営業利益率2.08%への改善見通し。事業構造改革の進捗と需要回復が焦点。

プラスに働く材料7
  • コスト削減効果

    固定費削減や不採算事業見直しで2026年3月期は黒字転換計画

  • 需要底打ち感

    工作機械受注は一部で回復兆し、メンテナンス需要が下支え

  • 低PBRの修正期待

    PBR0.37倍と解散価値以下、資本効率改善策が株価刺激材料に

  • 営業利益V字回復で黒字化2026/3期影響

    前期7億赤字→今期4億黒字、営業利益11億円改善

  • PBR0.37倍、資本効率改善策発表次回株主総会影響

    東証要請、自己株式取得や増配の可能性

  • 海外需要回復で増収期待2026年下期影響

    自動車関連設備投資回復の恩恵

  • 株価上昇モメンタム継続不定影響

    年初来47%高、需給改善続けば更なる上昇

マイナスに働く材料7
  • 赤字継続リスク

    2025年3月期は大幅赤字、固定費削減が計画通り進むか不透明

  • 需要構造の弱さ

    売上高は3期連続減収、主力市場の設備投資が停滞

  • 小粒な資本効率

    ROE2.3%と低く、時価総額40億円と流動性リスクも

  • 売上高減少トレンド継続2026/3期以降影響

    前期219億→今期192億、2期連続減収

  • 再び営業赤字転落のリスク2026/3期以降影響

    収益基盤脆弱、1年先の業績不透明

  • 流動性低く売り圧力懸念継続影響

    時価総額40億円、出来高少ない小型株

  • 配当利回り1.6%で魅力乏しい継続影響

    低利回り、株主還元の強化が必要

次の決算で確かめる点
受注高
工作機械関連需要の先行指標。増加が確認できれば売上回復の兆し
営業利益率
構造改革の成果を測る。計画の2%超達成が黒字化の鍵
自己資本比率
赤字拡大による財務悪化リスクを監視

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり12で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.89%。

年間配当
¥12
1株あたり
配当利回り
1.89%
いまの株価に対して
配当性向
150.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年3月103.4
2020年3月100.04.7
2021年3月100.0
2022年3月1330.0
2023年3月130.04.7
2024年3月130.0
2025年3月10−23.1
2026年3月100.0150.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥12

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,458人。区分でいちばん多いのは個人・その他68.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.0%を占め、残る72.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他57.157.361.662.665.068.0
事業法人17.117.217.617.517.518.4
金融機関20.620.415.213.79.79.7
証券会社2.11.93.01.93.33.5
自己株式0.80.80.80.80.80.8
外国法人3.03.12.54.14.30.4
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01エンシュウ取引先持株会19.58
02ヤマハ発動機株式会社10.16
03池浦 捷行3.61
04浜松ホトニクス株式会社3.15
05株式会社みずほ銀行2.48
06エンシュウ従業員持株会2.34
07みずほ信託銀行株式会社2.29
08株式会社りそな銀行2.23
09損害保険ジャパン株式会社1.33
10株式会社SBI証券1.26

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+14%、1株純資産は14期で+1400%。直近期のROEは2.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月3311234.55.6
2014年3月2312419.55.8
2015年3月−9122−7.5
2016年3月11150.971.2
2017年3月−13100−11.7
2018年3月951,1288.916.8
2019年3月2561,36420.64.53.4
2020年3月2151,55514.74.24.7
2021年3月401,5872.524.6
2022年3月591,6983.612.2
2023年3月−171,802−0.94.7
2024年3月351,8731.919.6
2025年3月−3591,646−20.4
2026年3月381,6872.314.4150.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額77百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
勝倉宏和代表取締役会長 会長執行役員 CEO6522,800
鈴木敦士代表取締役社長 社長執行役員 COO6425,200
田代繁甲取締役 副社長執行役員584,500
山地勝仁取締役67
村松靖取締役 常勤監査等委員56
松山智彦代表取締役社長 社長執行役員 COO63
石塚伸79

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3525217
取締役(社内)1141414
社外取締役311114

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容648字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社10社で構成され、工作機械の製造販売並びに輸送機器部品の受託加工を主な事業内容とし、更に各事業に関連するその他のサービス等の事業活動を展開しております。 当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、セグメント情報等の報告セグメントと同一の区分であります。 工作機械関連事業 当社にて製造販売するほか、連結子会社ENSHU(USA)CORPORATION、ENSHU(Thailand)Limited、PT.ENSHU INDONESIA、遠州(青島)機床商貿有限公司、ENSHU INDIA PRIVATE LIMITEDにて販売を行い、エンシュウコネクティッド株式会社にてシステムインテグレーションサービスを展開しております。また連結子会社BANGKOK ENSHU MACHINERY Co.,Ltd.、遠州(青島)機床製造有限公司にて製造、販売サポート業務を行っております。なお、ENSHU GmbHは現在清算手続き中であります。 部品加工関連事業 当社にて二輪車・四輪車等のエンジン・駆動部品等の受託加工を主に行っております。なお、受託加工の主な取引先は関連当事者であるヤマハ発動機株式会社であります。また、連結子会社ENSHU VIETNAM Co.,Ltd.にて二輪車のエンジン部品の受託加工を行っております。 その他 不動産賃貸事業であります。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,673字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 ◆長期ビジョン Make a New Enshu for the World's manufacturing 私たちは3つの挑戦により、世界のモノづくりに貢献します 1. 社員一人一人が新しいモノづくりに挑戦します 2. 常により高いレベルの品質とコストに挑戦します 3. 3事業のシナジー発揮に挑戦します (部品加工事業、工作機械事業、SIer&IoT事業) (2) 経営環境及び対処すべき課題 日本工作機械工業会(日工会)の発表によると、当連結会計年度の受注総額は1兆7,205億円(前期比14%増)と、外需を中心に増加しており、工作機械業界は回復基調で推移しました。一方で、原材料価格の高騰や市場環境の不透明感の影響を受け、当社グループを取り巻く経営環境は依然として厳しい状況にあります。 このような環境のもと、当社グループは、2025年3月期を初年度とする5か年の中期経営計画「Make a New Enshu」を策定し、売上高重視から利益額重視への転換を基本方針として、採算性を重視した受注やコスト構造の見直しを進めるとともに、部品加工事業の拡大強化及び工作機械事業における新市場の開拓に取り組んでおります。 部品加工関連事業につきましては、主力製品である大型二輪車用部品及び自動車関連部品の仕事量が中長期的に不透明な状況にあることを踏まえ、収益基盤の多様化及び生産体制の強化を重要な課題としております。これに対応するため、工作機械事業で培ったノウハウを活かした新たなモノづくりの提案により受注拡大を図るとともに、特に生産性向上やロス改善による原価低減を軸として、原材料価格等の高騰に対する適切な価格転嫁を進め、安定的な収益確保に努めております。さらに、自社工場における自動化及び省人化を推進し、労働力人口の減少という社会的課題への対応を図るとともに、工作機械事業及びSIer&IoT事業とのシナジーを活かした高効率なモノづくりの実現を目指しております。 工作機械関連事業につきましては、市況の不透明感が続く中、将来の成長に向け、安定的な収益基盤の確立を目的とした事業構造の転換を重要課題としております。 中期経営計画の施策として、既に公表しておりますとおり、①システム工作機械、②顧客共同での開発型機械製造、③レーザー加工システム事業、④SIer&IoT事業、⑤保守サービス事業の5事業を柱とした事業構造への変革を引き続き推進し、新市場の開拓と付加価値の向上に取り組んでまいります。 これらの課題に対しては、中期経営計画に基づき着実かつ迅速に対応し、収益性の向上及び財務体質の改善を図ってまいります。 (3) 中期経営計画の進捗状況について [中期経営計画の基本方針] ①「売上高重視から利益額重視へ」不変ですが、より一層の徹底を図ります ②「ROE5%の達成」を図ります ◆部品加工事業戦略 部品加工事業では、仕事量の拡大及び収益力向上に向けた取り組みを計画どおり進めております。 2025年3月期は一時的に利益が減少しましたが、2026年3月期においては、収益改善施策の効果により営業利益は計画を上回る水準となりました。 ① 売上拡大:経営資源を重点的に投入し、仕事量の拡大に向けて計画どおり受注活動を進めております。 ② 収益力の向上:生産性・品質向上活動による原価低減が進展しております。今後は、不採算ライン解消にも着手していきます。 ③ 事業シナジー創出:SIer&IoT事業との協業によるAMRや自動外観検査装置、加工ラインでの切削監視など順次具現化を進めております。今後の新規取り込みラインでも、工作機械部門と協業した機能開発も進めてまいります。 ◆工作機械事業戦略 工作機械事業においては、売上高重視から利益額重視への方針に基づき、採算性を重視した受注を進めた結果、2026年3月期においては売上規模が縮小しておりますが、足元では顧客を選定した重点的な活動により、システム工作機械を中心に受注は回復基調にあります。これに対応するため、仕事量に応じた生産体制への構造改革を実施するとともに、売上が拡大している部品加工事業や、SIer&IoT事業を担うエンシュウコネクティッドへの人員再配置を行うなど、事業環境に応じた経営資源の最適配分を進め、現行の売上規模においても利益を確保できる体制への転換を図っております。また、利益率改善に向けた「5事業への転換」についても、計画どおり進捗しております。 ① システム工作機械:顧客を選定し重点的な活動を行った結果受注が拡大しております。 ② 顧客共同での開発型機械製造:2025年度に量産を開始した歯科加工機は、高い加工精度が評価され、出荷が順調に推移しております。また、BEVモーター向け自動化対応実証機を納入しています。半導体向け専用加工機についても、顧客との共同開発を進めております。 ③ レーザー加工システム事業:新たに開発した自動車向けレーザー加工専用機を納入しました。引き続き非自動車向けを含めた引合へ対応してまいります。 ④ SIer&IoT事業:人手不足を背景とした自動化ニーズの高まりを受け、自動車業界を中心にDX化・自動化案件の受注が拡大しております。 ⑤ 保守サービス事業:既存設備の保全、改造、更新需要の増加を受け、サービス体制の強化及びサービス起点での営業活動を進めております。 ◆中期経営計画 財務目標 直近時点での実績及び今後の計画 2025年3月期実績   2026年3月期実績   2027年3月期計画   2028年3月期計画   2029年3月期計画 全社売上(営業利益率)   218億円(△3.2%)   192億円(2.0%)   221億円(3.6%)   -   250億円(4%) 部品加工事業売上(営業利益率)   119億円(3.1%)   123億円(6.0%)   126億円(5.2%)   -   170億円(5%) 工作機械事業売上(営業利益率)   98億円(△11.4%)   67億円(△6.0%)   94億円(1.1%)   -   80億円(2%) ROE   △20.4%   2.3%   2.3%   -   5%
事業等のリスク2,513字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 市場動向によるリスク 当社グループの工作機械関連事業の受注は顧客の設備投資活動に直接結びついているため、市場の景気動向に対して極めて敏感であり、民間設備投資、特に主要顧客である自動車業界の設備投資の増減の影響を大きく受けます。その上、好況時と不況時の変動も大きく、不況時は需給関係により販売価格が低下する傾向にあります。 また、当社グループが得意としている自動車業界は、EVシフトの見直しや、HV(ハイブリッド車)・ICE(内燃機関)の再評価、自動化ニーズの高まりを背景に、構造変化が想定され、顧客・社会のニーズは大きく変化しています。当社は自動化・DX関連商材による提案型営業を継続しつつ、共同開発型機械等の実績を積み重ね、収益力の向上を目指してまいりますが、引続き自動車業界の市場動向は当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (2) 特定取引先への依存のリスク 当社グループの部品加工関連事業においては、ヤマハ発動機株式会社への売上(受託加工)依存度が高い割合となっていますので、同社の事業方針は当社グループの業績に強い影響を与える可能性があります。 最近の同社向販売実績及び売上高全体に占める割合は、次のとおりであります。 相手先   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) ヤマハ発動機㈱   9,517   39.5   8,000   36.6   8,418   43.8 (3) 為替レートの変動によるリスク 当社グループの全社の海外売上高比率は2026年3月期で25.2%となっております。決済は主に円建でありますが、USD建及びEUR建等の取引もあり為替レートの変動によるリスクを有しております。円建取引の増加や為替予約により影響を少なくするよう努力しておりますが、大幅な為替レートの変動は当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4) 金利変動によるリスク 当社グループの借入金依存度(借入金の総資産に対する割合)は、2026年3月期で38.3%となっております。当社グループでは将来の金利変動によるリスク回避を目的として、借入金の一部を金利スワップにより固定金利としておりますが、金利変動の影響を受ける可能性があります。 (5) 資金調達に係るリスク 当社グループは、借入金依存度が相応に高いことから、金融機関の融資姿勢の変化等によって資金調達が困難になるリスクがあります。また、シンジケートローンにつきましては、契約内容に一定の財務制限条項等が付されている場合があり、当該事由に抵触した場合には当社グループの資金繰りに影響を与える可能性があります。 (6) 競合によるリスク 当社グループの工作機械関連事業は競合するメーカーが多く、価格競争により販売価格が低下する傾向にあります。特に汎用工作機械分野では競合メーカー製品との競合等により、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 (7) 特定の原材料及び部品の供給業者への依存 当社グループの工作機械関連事業は製品の製造に使用する原材料及び部品等について、当社グループ外の多数の供給業者から調達しています。一部については特定の供給業者に依存しており、需給状況、災害等の要因によっては納期遅延、コストアップ等の影響が生じることがあります。原材料価格の高騰等は当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (8) 棚卸資産の評価損に関するリスク 当社グループでは、「棚卸資産の評価に関する会計基準」を適用しており、販売目的の棚卸資産の収益性を期末において評価し、収益性が低下していると判断される場合には評価損を計上することになります。このため、当社グループの棚卸資産について、需給関係による販売価格の低下やシステム工作機械における追加費用の発生により収益性が低下していると判断し評価損を計上する場合には、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 (9) 品質に関するリスク 当社グループは、製品の品質には万全を期しておりますが、工作機械関連事業のシステム工作機械においてはオーダーメイド方式のため、より高度な品質管理が求められており、追加費用が発生する可能性があります。また、部品加工関連事業においても、予期しない品質トラブルにより多額の改修費用及び補償費用が発生する可能性があります。このような場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループといたしましては、海外拠点を含めて、品質の維持・向上を最優先課題として取り組んでおります。 (10) 自然災害等のリスク 当社グループは地震等の自然災害の発生により生産拠点が損害を受ける可能性があります。被害の影響を最小限に抑えるため、建物・設備などの耐震対策、防火対策等の予防策を順次進めていますが、万一、予想される南海トラフ巨大地震が発生した場合、当社グループの生産拠点が静岡県内に集中していることもあり、操業の中断、多額の復旧費用等、当社グループの業績が大きな影響を受ける可能性があります。 (11) 情報セキュリティに関するリスク 顧客情報や機密情報の漏洩等の防止は、会社の信用維持、円滑な事業運営にとって、必要不可欠の事項といえます。当社グループにおいては、社内規程の制定、社内教育、情報セキュリティシステムの構築等の措置を講じていますが、万一、情報漏洩等の事態が発生した場合、当社グループの信用低下、顧客等に対する損害賠償責任が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)3,429字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における経済は、円安に伴う原材料価格の上昇、米中対立の影響による供給網の分断、さらには主要国における関税政策への懸念が強まるなど、先行き不透明な状況が続きました。 このような情勢の中、当社グループの当連結会計年度の売上高は、工作機械関連事業部門において減収となった一方、部品加工関連事業部門において増収となった結果、19,218百万円(前期比12.2%減)となりました。 損益につきましては、本社及び現地法人において収益改善に取り組んだ結果、営業利益は380百万円(前期は営業損失705百万円)、経常利益は242百万円(前期は経常損失943百万円)となりました。 また、親会社株主に帰属する当期純利益は236百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失2,261百万円)となり、前年に比べ損益は大きく改善いたしました。 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ171百万円増加し29,983百万円(前期末比0.6%増)となりました。このうち流動資産は199百万円減少し15,050百万円(前期末比1.3%減)となり、固定資産は384百万円増加し14,874百万円(前期末比2.7%増)となりました。流動資産の減少の主な要因は、現金及び預金が736百万円増加したものの、商品及び製品が634百万円、電子記録債権が560百万円減少したことによります。固定資産の増加の主な要因は、投資その他の資産が640百万円増加したことによります。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて85百万円減少し19,347百万円(前期末比0.4%減)となりました。このうち流動負債は851百万円減少し8,569百万円(前期末比9.0%減)となり、固定負債は765百万円増加し10,778百万円(前期末比7.6%増)となりました。流動負債の減少の主な要因は、電子記録債務が475百万円、短期借入金が235百万円減少したことによります。固定負債の増加の主な要因は、長期借入金が615百万円増加したことによります。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて256百万円増加し10,635百万円(前期末比2.5%増)となりました。増加の主な要因は親会社株主に帰属する当期純利益236百万円を計上したことによるものであります。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 工作機械関連事業部門 工作機械関連事業部門におきましては、国内及び北米、インド等が前期比で減収となった結果、売上高は6,756百万円(前期比31.5%減)となりました。損益面では、構造改革の効果及び経費削減施策等により赤字が大幅に縮小し、セグメント損失(営業損失)は407百万円(前期は営業損失1,126百万円)となりました。 部品加工関連事業部門 部品加工関連事業部門におきましては、国内主要顧客向けの仕事量増加を背景に、売上高は12,390百万円(前期比3.7%増)となりました。損益面におきましては、仕事量が増加する中、現場主導による生産性向上活動を通じた費用削減に努めた結果、セグメント利益(営業利益)は738百万円(前期比98.5%増)となりました。 その他部門 その他事業の部門におきましては、不動産賃貸事業により、売上高は70百万円(前期と同額)となり、セグメント利益(営業利益)は49百万円(前期比0.0%減)となりました。 ② 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 工作機械関連事業   4,827   △46.8 部品加工関連事業   13,074   4.6 その他   ―   ― 合計   17,902   △17.0 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しておりません。 2.金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 工作機械関連事業   8,476   20.7   4,433   63.4 部品加工関連事業   12,575   1.0   4,732   4.1 その他   70   ―   ―   ― 合計   21,122   8.1   9,165   26.2 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 工作機械関連事業   6,756   △31.5 部品加工関連事業   12,390   3.7 その他   70   ― 合計   19,218   △12.2 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) ヤマハ発動機株式会社   8,000   36.6   8,418   43.8 ③キャッシュ・フローの状況 営業活動の結果獲得した資金は1,412百万円(前期比6.7%減)となりました。これは主として減少要因である仕入債務の減少額455百万円を、減価償却費990百万円、売上債権の減少額393百万円及び棚卸資産の減少額368百万円等が上回ったことによります。 投資活動の結果使用した資金は531百万円(前期比60.5%減)となりました。これは主として有形固定資産の取得によるものです。 財務活動の結果使用した資金は186百万円(前期比10.7%増)となりました。これは主として借入れによる収入、社債の発行による収入を、借入金の返済による支出、社債の償還による支出、配当金の支払額等が上回ったことによるものです。 これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて715百万円増加し5,057百万円(前期末比16.5%増)となりました。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、工作機械関連事業の製品製造のための材料費、外注費、人件費等であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。 設備投資資金や長期運転資金の調達は自己資金及び金融機関からの長期借入を基本としており、短期運転資金の調達につきましては、金融機関からの短期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金、リース債務及び社債を含む有利子負債の残高は11,868百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は5,057百万円となっております。 (2)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たっては、会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断していますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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