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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

三和油化工業

SANWAYUKA INDUSTRY CORPORATION4125 · Standard · 化学

廃棄物を「資源」と捉え、化学品・油剤の製造販売から廃棄物処理・再資源化まで一気通貫で手がける環境関連企業。

概要

三和油化工業は1970年に愛知県名古屋市で自動車関連企業向けの油剤・化学品販売会社として創業し、現在は産業廃棄物のリユース・リサイクルを中核とする環境関連企業である。本社を愛知県刈谷市に置き、2026年3月期の連結売上高203億円、従業員458名。グループ8社で構成され、化学品製造から廃棄物処理まで一気通貫のサービスを提供する。

5つの事業で構成される単一セグメント

三和油化工業は環境関連事業の単一セグメントであり、その内部をリユース、リサイクル、化学品、自動車、エンジニアリングの5事業に区分する。リユース事業は使用済み有機溶剤や廃酸などを蒸留・精製して再生製品として販売する。リサイクル事業は廃油や汚泥などを中和・混練し、再生燃料やセメント副原料に変換する。化学品事業は半導体向け高純度化学品の製造・販売を手掛ける。自動車事業は潤滑油や金属加工油のブレンド調合を行う。エンジニアリング事業はPCB廃棄物の処理や化学プラント解体のトータルサポートを提供する。これらは独立しているだけでなく、化学品の販売後に発生する廃液をリユース事業が回収するなど、相互に連携して資源循環を実現している。

売上高203億円、リユース事業が牽引する収益構造

2026年3月期の連結売上高は203億円(前期比26.3%増)、営業利益15億円(同84.6%増)であった。事業別ではリユース事業が72億円(全体の35.7%)で最大を占め、貴金属・レアメタル再資源化の取扱増が寄与した。リサイクル事業は59億円(29.1%)、化学品事業は32億円(15.8%)、自動車事業は24億円(11.6%)、エンジニアリング事業は16億円(7.7%)と続く。リユース・リサイクル両事業で売上高の約65%を占め、廃棄物の再資源化が収益の柱であることが分かる。2025年10月に子会社化したエー・アンド・エイチ・ジャパン(金属リサイクル)の業績がリユース事業に含まれており、今後の拡大が期待される。

中部・東日本・西日本の3拠点と子会社8社の体制

グループは三和油化工業(単体)と8社の連結子会社で構成される。生産・処理拠点は愛知県刈谷市の本社工場(石根工場・境工場など)、茨城県稲敷市の茨城事業所、和歌山県和歌山市のサンワ南海リサイクル株式会社の3カ所に加え、2025年10月に子会社化した大阪市のエー・アンド・エイチ・ジャパンがある。物流子会社のサンワリューツーが収集運搬を担い、販売子会社のサンワ石販が販売チャネルを提供する。さらにサンワ境リサイクルはリサイクル事業に特化する。本社所在の刈谷市は自動車産業が集積する地域であり、創業以来の自動車事業の基盤となっている。また、北九州市では2027年度稼働を目指し、子会社サンワマテリアルソリューションズの再資源化工場を建設中である。

「環境ニーズを創造する」を掲げる長期ビジョン

三和油化工業は社是「誠実に」「確実に」、経営理念「責任」「挑戦」「創造」を掲げ、事業コンセプトを「環境ニーズを創造する」とする。2023年5月には2030年度を見据えた長期ビジョン「グランドビジョン2030」を策定し、半導体・電池・電子部品といったエレクトロニクス分野の中長期的な成長に期待して設備投資を進めている。経営指標としては売上高営業利益率と取扱数量(産業廃棄物の引取数量と製品販売数量の合計)を重視し、収益性と事業規模の拡大を両立させる方針である。また、ESGやSDGsへの対応を意識し、環境負荷低減と資源循環を通じて社会的価値の向上を目指す。

業界の中での役割は化学品・油剤メーカー兼産業廃棄物処理会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
203億円
営業利益
15億円
営業利益率
7.4%
純利益
11億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01製造業(一般)主力

工場から排出される廃溶剤・廃酸・有用金属などを中間処分・再資源化し、再生製品として販売。蒸留・溶媒抽出などの化学的手法で分離・精製し、元の用途や他の素材原料として再利用を促進。CO2削減や資源循環に貢献。

独自の分離・精製技術によるマテリアルリサイクル

主な製品・サービス1
再生溶剤
使用済み有機溶剤を蒸留などで精製し、塗料・洗浄剤・表面処理剤などの原料として再利用可能な製品。

02製造業(廃棄物処理)主力

廃油・廃酸・廃アルカリ・汚泥・廃プラスチックなどを中間処分・無害化し、再生燃料やセメント・石灰・鉄鋼の副原料として販売。サーマルリサイクルを中心に再資源化。

主な製品・サービス1
再生燃料
廃油等を原料に製造される重油・石炭代替の燃料。

03エレクトロニクス・化学準主力

有機・無機化学品の製造・販売に加え、半導体や電子機器向け高純度化学品を製造。リユース・リサイクルで培った精製技術を活かし、金属分や異物を除去した高品質な製品を提供。

主な製品・サービス1
高純度化学品
半導体・電子機器・電池向けに、金属分や異物を除去した高純度の化学品。

04自動車準主力

自動車メーカー・部品メーカー向けに潤滑油や金属加工油などの油剤製品、洗浄剤、副資材を製造・販売。環境負荷物質を使用しない、省エネ効果などの特性を顧客ニーズに合わせて提案。

主な製品・サービス2
潤滑油
自動車製造工程で使用される潤滑油。
金属加工油
金属加工工程で使用される油剤。

05製造業(設備)副次

製造業の設備解体・清掃、PCB廃棄物やアスベストの適正処理までトータルコーディネート。許認可業者と連携し、安全で法令順守の処理を支援。

製品と技術

蒸留技術を核とする有機溶剤のリユースプロセス

リユース事業の根幹は蒸留による有機溶剤廃液の分離・精製である。低沸点物質と高沸点物質の沸点差を利用して目的の溶剤を回収し、塗料用シンナーや洗浄剤、表面処理剤として再販する。1994年に導入した第一低沸蒸留設備以来、第二低沸・高沸蒸留設備へと拡張し、多品種の廃溶剤に対応可能である。蒸留で得られた再生溶剤は、バージン品と同等の品質を保証するため、ガスクロマトグラフィーなどによる厳格な分析を実施する。この技術により、焼却処分時に排出されるCO2を削減し、顧客のコスト削減と環境負荷低減に貢献する。また、混酸分離設備では廃硫酸や廃塩酸から有価物を回収し、貴金属回収設備では廃液から金やパラジウムなどの希少金属を抽出する。

廃棄物の混練・混合エマルジョン化によるサーマルリサイクル

リサイクル事業では、廃油、廃酸、廃アルカリ、汚泥、廃プラスチック類などを中和や混合エマルジョン化、混練といった化学的・物理的手法で処理する。混合エマルジョン化は界面活性剤を添加して均一な燃料状に調整する技術であり、得られた再生燃料は重油や石炭の代替としてセメント工場や鉄鋼業界で使用される。混練設備では固形廃棄物を練り合わせて均質化し、セメントや石灰の副原料として出荷する。これらのプロセスは単純焼却を避け、熱回収(サーマルリサイクル)やマテリアルリサイクルを促進する。2005年に稼働した境工場の混練設備は、多様な廃棄物を受け入れ可能な点が特徴である。

半導体・電子機器向け高純度化学品の製造受託

化学品事業では、リユース・リサイクルで培った分離・精製技術を応用し、高純度化学品を製造・販売する。特に半導体や電子機器の洗浄・エッチング工程で使用される溶剤は、金属不純物や微粒子を極限まで除去する必要がある。同社は蒸留やイオン交換、濾過を組み合わせて99.999%以上の純度を達成し、顧客の仕様に応じた受託加工も行う。原料は国内外から調達し、危険物貯蔵所で保管した後、適宜加工して出荷する。また、化学品事業で販売した薬品が使用後に廃溶剤として回収され、リユース事業で再資源化されるサーキュラーエコノミーの循環モデルを実現している。このクローズドループは、顧客の廃棄物処理コスト削減と資源効率向上に寄与する。

自動車製造工程を支える油剤と洗浄剤のカスタム調合

自動車事業は創業以来の基幹事業であり、自動車メーカーおよび部品メーカー向けに潤滑油、金属加工油、工業用洗浄剤、各種副資材を製造・販売する。製品は複数の基油と添加剤をブレンド調合して製造され、切削性、潤滑性、洗浄性、防錆性などを顧客の生産ラインに合わせて最適化する。環境負荷物質を使用しない、省エネ効果が高い、安全性に優れるといった特徴を持つ製品ラインナップを揃え、ラインの作業環境改善にも貢献する。愛知県という自動車産業の集積地に本社を置く強みを活かし、近距離の顧客に対して迅速な納入と技術サポートを提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 製造業(一般)独自の分離・精製技術によるマテリアルリサイクル

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

化成肥料・石化製品で地域密着、規模は中堅

三和油化工業は肥料・石化製品を手掛ける化学メーカー。同業の東洋紡やクラレに比べ規模は小さく、地域密着型のビジネスモデルを持つ。売上高は156億円から203億円へ増加見込みで、営業利益率も改善傾向にある。競合のコージンバイオとは異なる製品群を有し、農業向け製品で一定のシェアを持つ。ただし業界内でのプレゼンスは中程度で、海外展開は限定的。

強み

  • 国内の農業・工業顧客に密着したサービスで、リピート需要を確保。
  • 売上・利益率とも上昇傾向にあり、2026年3月期は大幅な増収見込み。
  • 肥料から石化製品まで幅広く扱い、需要変動リスクを分散。
  • 農業・工業の基礎素材として、一定の安定需要が見込める。

課題

  • 国内市場中心で、海外売上比率が低く成長機会を逃している。
  • 東洋紡やクラレなど大手との競争で、価格面での優位性が薄い。
  • 原油・天然ガス価格の変動が石化製品の収益を圧迫するリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が三和油化工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14238ミライアル190億円27.9倍
22930北の達人コーポレーション182億円25.9倍
37927ムトー精工175億円7.9倍
44409東邦化学工業167億円10.7倍
54022ラサ工業158億円17.8倍
64125三和油化工業157億円14.7倍
74627ナトコ156億円10.1倍
84093東邦アセチレン150億円11.6倍
94465ニイタカ142億円7.5倍
104366ダイトーケミックス141億円17.1倍
114978リプロセル140億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

自動車産業の裾野で油剤販売会社として1970年に設立

1970年6月、名古屋市緑区において自動車関連企業向けに油剤や化学品を販売する目的で三和油化工業株式会社が設立された。愛知県はトヨタ自動車を中心とする自動車産業の集積地であり、創業当初から地域の製造業を支える副資材サプライヤーとしての役割を担った。設立時の事業は後の自動車事業の原型となり、潤滑油や金属加工油の販売が主軸であった。この時期に培った顧客ネットワークと化学品の取り扱いノウハウが、後の多角化の基盤となった。

大高工場新設と本社移転で生産機能を強化した1974〜1979年

1974年1月、名古屋市緑区に大高工場を新設し、石油化学品や工業用潤滑油の小分け販売を開始した。これにより、単なる販売業から製造・加工機能を持つ企業へと一歩を踏み出した。1979年11月には本社を現在の愛知県刈谷市に移転するとともに、刈谷工場(後の石根工場)を新設。刈谷市はトヨタ自動車の本社所在地である豊田市に近く、自動車部品メーカーが集積するエリアである。本社移転は、顧客への納入体制を強化し、さらなる事業拡大を図る戦略的な判断であった。

含浸設備導入で不良品再生事業に参入した1983年

1983年7月、本社隣接地に含浸設備を新設し、自動車部品の不良品を再生する事業を開始した。含浸とは、鋳造部品の微細な孔に樹脂などを浸透させて封止する技術であり、これにより不良品を再利用可能な製品に生まれ変わらせることができる。この事業は後のリユース・リサイクル事業の原点となり、廃棄物を資源として捉える発想の礎となった。また、自動車部品メーカーとの関係を強固にし、単なる油剤販売から部品再生という付加価値サービスへと事業領域を広げた。

産廃処理業許可取得と子会社設立で環境事業に本格参入した1989〜1993年

1989年12月、愛知県から産業廃棄物の中間処分業許可を取得し、リユース事業およびリサイクル事業の基礎を築いた。1990年6月には、石油化学品や産業廃棄物の収集運搬を担う子会社サンワリューツー株式会社を設立。1993年8月には特別管理産業廃棄物の中間処分業許可も取得し、扱える廃棄物の種類を拡大した。これにより、従来の焼却・埋め立て中心の処理から、再資源化を目的とした中間処理への転換を図り、環境規制の強化に対応する体制を整えた。

蒸留設備による有機溶剤リユースと高純度化学品製造への展開(1994〜1998年)

1994年7月、本社隣接地に第一低沸蒸留設備を新設し、蒸留による有機溶剤廃液の再資源化を開始した。これが現在のリユース事業の核となる技術である。1998年8月には第二低沸・高沸蒸留設備を追加し、蒸留の多角化を進めるとともに、電子材料向け副資材として利用される高純度化学品の製造を開始した。これは後の化学品事業の起点であり、再生品だけでなく、バージン品に匹敵する高純度品を供給することで、半導体・電子部品メーカーへの販路を開拓した。

品質・環境・安全の認証取得と事業拡大を進めた1999〜2005年

1999年6月にISO9002、2000年1月にISO14001、2002年4月にはOHSAS18001を取得し、品質・環境・労働安全衛生の国際基準に対応した。2001年8月には家下工場を開設し、中間処分・再資源化事業を拡大。同年12月には大阪営業所を開設し、関西エリアへの進出を果たした。2004年10月には混酸分離設備、同年11月には貴金属回収設備を新設し、廃酸からのリン酸回収や廃棄物中の有用金属回収という新たな再資源化技術を導入した。2005年2月には境工場を新設し、汚泥や廃プラスチックの混練処理を開始した。

北海道工場新設とPCB事業開始、全国展開への布石(2005〜2008年)

2005年10月、子会社サンワリューツーがPCB廃棄物の収集運搬許可を取得し、PCB事業を開始した。2006年5月には本社隣接地に事務所棟を新設し、事務部門・開発部門を集約。2007年6月には北海道苫小牧市に北海道工場を新設し、同地に営業所も開設した。これにより東日本エリアでの処理能力を強化した。2008年9月にはEMGルブリカンツ合同会社(旧EMGマーケティング)より工業用潤滑油の拠点代理店に認定され、自動車事業での販路を拡大した。これらの投資により、中部・東日本・北海道と拠点を広げ、全国規模の事業基盤を構築した。

年表23件を開く

1970年代

  • 1970年6月創業名古屋市緑区において自動車関連企業に油剤や化学品を販売する(現在の自動車事業)ことを目的とする会社として、「三和油化工業株式会社」を設立。
  • 1974年1月名古屋市緑区に大高工場を新設。石油化学品や工業用潤滑油の小分け販売を開始。
  • 1979年11月本社を現在の愛知県刈谷市に移転。愛知県刈谷市に刈谷工場(現在の石根工場)を新設。

1980年代

  • 1983年7月愛知県刈谷市(本社の隣接地)に含浸設備を新設。自動車部品の不良品を再生する事業を開始。
  • 1989年12月愛知県にて産業廃棄物の中間処分業許可(第02320006150号)を取得。現在のリユース事業及びリサイクル事業の基礎となる事業を開始。

1990年代

  • 1990年6月愛知県刈谷市に石油化学品及び産業廃棄物の収集運搬を行う子会社としてサンワリューツー株式会社(現・連結子会社)を設立。
  • 1993年8月愛知県にて特別管理産業廃棄物の中間処分業許可(第02370006150号)を取得。
  • 1994年7月愛知県刈谷市(本社の隣接地)に第一低沸蒸留設備を新設。蒸留による有機溶剤廃液の再資源化を開始(現在のリユース事業)。
  • 1996年12月愛知県刈谷市(本社の隣接地)に廃熱回収型焼却炉を新設。産業廃棄物の焼却とともに廃熱の有効利用を開始。
  • 1998年8月愛知県刈谷市(本社の隣接地)に第二低沸・高沸蒸留設備を新設。蒸留による有機溶剤廃液の再資源化を拡大・多角化。電子材料向け副資材として利用される高純度化学品の製造を開始(現在の化学品事業)。
  • 1999年6月ISO9002認証を取得(注1)。

2000年代

  • 2000年1月ISO14001認証を取得(注2)。
  • 2001年8月愛知県刈谷市(本社の隣接地)に家下工場を開設。産業廃棄物の中間処分・再資源化事業を拡大。
  • 2001年12月大阪府吹田市に大阪営業所を開設。
  • 2002年4月OHSAS18001認証を取得(注3)。
  • 2002年6月ISO9001-2000認証を取得(注1)。
  • 2004年10月愛知県刈谷市(本社の隣接地)に混酸分離設備新設。混酸廃液の再資源化を開始。
  • 2004年11月愛知県刈谷市(本社の隣接地)に貴金属回収設備新設。廃棄物に含まれる有用金属の再資源化を開始。
  • 2005年2月愛知県刈谷市に境工場を新設。産業廃棄物の混練処理を開始。
  • 2005年10月サンワリューツー株式会社が特別管理産業廃棄物収集運搬業許可にPCB廃棄物を品目追加し、PCB事業を開始。
  • 2006年5月愛知県刈谷市(本社の隣接地、現在の本店所在地)に事務所棟を新設し、事務部門・開発部門を移転。
  • 2007年6月北海道苫小牧市に北海道工場を新設し、同工場内に営業所を開設。
  • 2008年9月EMGマーケティング合同会社(現 EMGルブリカンツ合同会社)より工業用潤滑油拠点代理店として認定。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    環境リーディングカンパニーを目指す

    環境事業を軸に、サステナブルな社会の実現に貢献し、社会から必要とされる環境リーディングカンパニーを目指す。

  2. 02

    国内拠点強化と広域連携

    中部・東日本・西日本の3拠点に加え、2025年10月にM&Aしたエー・アンド・エイチ・ジャパンを加え、設備投資とアライアンス拡充により新規顧客開拓と取扱数量増加、物流効率化によるCO2削減に取り組む。

  3. 03

    サーキュラーエコノミーへの貢献

    廃棄物を資源と捉え、再資源化技術の開発、収集運搬の効率化、リサイクル製品の活用推進により、サーキュラーエコノミー形成に貢献する。

  4. 04

    安全最優先の文化醸成

    過去の事故原因を特定し再発防止策を全社展開。ハード・ソフト両面から安全対策を実施し、継続的な教育訓練で安全を最優先する文化を根付かせる。

  5. 05

    技術力向上と人材育成

    半導体・電池等の成長分野向けに高純度化学品供給や新素材再資源化技術を開発。営業・製造・研究開発の連携強化と人材の確保・育成を継続的に行う。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で458人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は577万円で、4期前と比べて+9.4%平均年齢は36.7歳、平均勤続年数は9.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年3月52835.78.4400
2023年3月56335.68.2418
2024年3月55036.08.6432
2025年3月54836.49.3431186
2026年3月57736.79.6458328

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率70.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)81.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
石根工場 — 愛知県 刈谷市2,833百万円
豊明事業所 — 愛知県 豊明市2,221百万円
家下工場 — 愛知県 刈谷市1,793百万円
本社 — 愛知県 刈谷市1,722百万円
茨城事業所 — 茨城県 稲敷市1,474百万円
青岸工場 — 和歌山県 和歌山市1,338百万円
本社工場 — 大阪府 大阪市158百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    農山漁村振興交付金/農山漁村発イノベーション整備事業(農福連携型)
    農林水産省 · 2023-09-06
    2,500万円
  • 補助金
    農山漁村振興交付金/農山漁村発イノベーション推進事業(農福連携型)
    農林水産省 · 2023-09-06
    334万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は203億円営業利益15億円前期と比べると増収増益で、売上が+26.9%、利益が+87.5%。

売上高
+26.9%
203億円
営業利益
+87.5%
15億円
純利益
+83.3%
11億円
営業利益率
7.4%
前期比 +2.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高235億円203億円
営業利益17億円15億円
純利益11億円11億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は65億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+58.5%、営業利益は+75.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q403
2024年1Q4149.83
2024年2Q39410.32
2024年3Q3937.73
2024年4Q372
2025年2Q7833.82
2025年4Q8256.14
2026年2Q8356.04
2026年4Q120108.37
2027年1Q65710.84

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2018年3月期からの9期で、売上は100億円から203億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は7.4%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年3月10043
2019年3月11243
2020年3月125106
2021年3月125117
2022年3月1551613
2023年3月1741913
2024年3月1561410
2025年3月160895.06
2026年3月20315177.411

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高203億円のうち、営業利益として残るのは15億円7.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の5.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.4%145億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.7%42億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.4%15億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.1pt
7.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.0pt
5.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.5pt
8.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2026年3月期は営業CFが19億円、投資CFが−38億円で、差し引きのフリーCFは−19億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は22億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年3月13−1510−212
2021年3月18−13−2515
2022年3月13−1823−532
2023年3月26−19−10730
2024年3月20−11−12927
2025年3月17−25−3−816
2026年3月19−3815−1922

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2026年3月期の総資産は260億円。このうち返さなくてよい自己資本が135億円で、自己資本比率は51.2%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年3月114318326.8
2019年3月116318526.9
2020年3月1594711229.7
2021年3月1715611532.9
2022年3月2149811645.7
2023年3月2081109852.8
2024年3月2111219057.0
2025年3月2061258159.7
2026年3月26013512551.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
22億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
98億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
4億円
在庫として抱えている分
負債合計
125億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中6位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中184位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.4%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.4%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
51.2%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
26.9%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.4%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,645で、1年前と比べて+138.7%過去52週の値幅のなかでは83%の位置にある。

¥3,645-1.5%1ヶ月+13.4%1年+138.7%時価総額157億円
過去52週の値幅
安値¥1,499高値¥4,100

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.7倍
PER (会社予想)14.3倍
PBR1.14倍
配当利回り1.37%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月10日に3865円と14.35%上昇し、1ヶ月で12.35%の上昇となりました。25日移動平均線3388.2円を約14.1%上回り、上昇トレンドが継続しています。RSIは59.49と中立圏ですが、1年間で168.93%の大幅上昇で、52週高値4080円に迫っています。出来高も155800株と急増し、買い意欲が旺盛です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 14.7倍は業界平均18.5倍を下回り、PBR 1.18倍も平均1.44倍より低い。ROE 8.4%は業界平均並み。配当利回り1.41%は低水準だが、配当性向33.5%で安定。収益拡大基調にあり、バリュエーションは割安圏と評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.7倍17.8倍
PER (予想)14.3倍
PBR1.14倍1.41倍
ROE8.4%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025/3期は売上高160億円、営業利益率5%。2026/3期は売上高203億円、営業利益率7.39%と大幅成長計画。株価は1年で167%上昇。強気派は業績改善と高成長期待、弱気派は原油価格変動リスクと急騰後の割高懸念。

プラスに働く材料7
  • 業績急回復

    2026/3期売上高203億円、過去最高

  • 営業利益率改善

    5%→7.39%と拡大計画

  • 配当利回り1.4%

    安定配当を継続

  • 2026年3月期営業利益15億円で大幅増益2026年3月期影響

    営業利益15億円、前期比88%増。成長加速

  • 売上高203億円で過去最高更新2026年3月期影響

    売上高203億円、前期比27%増。事業拡大顕著

  • 営業利益率7.4%へ改善期待2026年3月期影響

    利益率7.4%、前期5%から2.4pt改善。収益構造強化

  • 配当利回り1.4%と安定還元継続影響

    安定配当で下支え。増配期待も

マイナスに働く材料7
  • 原油価格依存

    粗利が原油価格変動の影響大

  • 株価急騰後の割高感

    1年で167%上昇、PER14.7倍だが材料出尽くし

  • 需要の不確実性

    建設需要や景気に左右される

  • 原材料価格高騰リスク継続影響

    化学業界は原料価格変動大。コスト増で利益圧迫

  • 需要変動による在庫リスク不定影響

    景気変動で需要減退。在庫評価損のリスク

  • 競合激化で価格競争継続影響

    汎用化学品は競合多く、値下げ圧力

  • 年間166%上昇後の反動懸念現在影響

    過去1年で166%上昇。高値警戒感から利食い売り

次の決算で確かめる点
原油価格とスプレッド
採算性に直結する重要指標
販売数量
需要動向を把握するため
営業利益率
収益性改善の進捗確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+16.3%いまの株価に対する利回りは1.37%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
1.37%
いまの株価に対して
配当性向
33.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年3月3612.7
2024年3月4011.121.1
2025年3月437.542.7
2026年3月5016.333.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,420人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.8%を占め、残る55.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他50.950.850.940.445.1
事業法人25.325.327.336.636.7
金融機関16.514.113.413.98.0
外国法人4.76.85.96.06.7
証券会社2.62.92.43.03.3
外国人個人0.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社エムエムエス34.81
02三和油化社員持株会8.58
03柳均5.35
04碧海信用金庫3.89
05柳至3.03
06柳忍2.96
07株式会社十六銀行1.85
08ベル投資事業有限責任組合1.49
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.43
10南海化学株式会社1.06

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で−83%、1株純資産は9期で−83%。直近期のROEは8.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2018年3月1,49718,2398.58.0
2019年3月1,58618,5108.610.4
2020年3月1861,40414.19.7
2021年3月2161,65314.110.1
2022年3月3452,26216.411.612.7
2023年3月3072,54712.810.712.7
2024年3月2412,7899.010.421.1
2025年3月1372,8554.911.042.7
2026年3月2483,0858.413.233.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額125百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
柳均代表取締役社長 執行役員50231,000
熊﨑聡取締役執行役員 経営管理部長514,568
柳至取締役執行役員 技術部電子材料・農業プロジェクト担当46131,000
和田浩一取締役常勤監査等 委員69
神谷俊一取締役監査等委員(社外)54
皆見幸取締役監査等委員(社外)54
小河原浩一執行役員
髙田淳※執行役員
谷口隆司執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)38916210635
取締役(社内)1121212
社外取締役3772

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,070字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社8社により構成されております。「環境ニーズを創造する」を事業コンセプトとして、化学品及び油剤製品を製造・販売する事業のほか、それらの使用後の産業廃棄物を収集し、中間処分並びに再資源化する事業を中心に展開しております。 当社グループは環境関連事業の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載を省略しておりますが、主な事業は「リユース事業」「リサイクル事業」「化学品事業」「自動車事業」「エンジニアリング事業」の5つに区分されます。この5事業は、それぞれ単独で成り立っているのではなく、当社グループの機能を活かして、製品の製造・販売から使用後の産業廃棄物の有効利用までを物流や品質保証も含めて一気通貫で対応することが特徴であり、環境負荷の低減と資源有効利用を通じて、総合的に取引先並びに社会へ貢献することが当社グループの事業内容であります。当社及び物流子会社のサンワリューツー株式会社、販売子会社のサンワ石販株式会社は5事業全てに携わっており、サンワ南海リサイクル株式会社及びサンワ境リサイクル株式会社はリサイクル事業に特化して携わっており、エー・アンド・エイチ・ジャパン株式会社はリユース事業に特化して携わっております。 (1) リユース事業 リユース事業は、主に製造業顧客の工場から排出される使用済み廃溶剤、廃酸、有用金属等を含む産業廃棄物などを当社グループの設備により中間処分・再資源化し、元の用途や塗料、洗浄剤、表面処理剤等の素材として再使用するマテリアルリサイクルをしていくことを目的とし、再生製品の販売が収益の主体となる事業です。 国内の様々な業種の事業場より引き取りした有機溶剤や無機酸などの使用済み廃棄物原料を、蒸留(※1)・溶媒抽出(※2)などの化学的手法により分離・精製し目的物を回収します。回収した再生製品は元の顧客に戻し再使用(リユース)していただくことや、他の顧客に販売し新品(バージン品)に代わる素材原料として再利用いただいております。 従来は、焼却を中心とした「処分されてきた産業廃棄物」を当社グループでは「資源」と捉え、有効利用することにより、焼却処分時に排出されていたCO2を削減(環境負荷を低減)し、資源の国内循環や製造業のコスト削減にも貢献することができます。 (※1) 物質ごとに異なる沸点の温度差を利用して、混合物から特定の物質を分離・濃縮する手法 (※2) 溶媒に対する溶解度の差を利用して、混合物から特定の物質を分離する手法 (リユース事業のフロー図) (2) リサイクル事業 リサイクル事業は、主に製造業顧客の工場から排出される使用済み廃溶剤、汚泥、廃プラスチック類などの産業廃棄物を当社グループの設備により中間処分・再資源化し、再生燃料(サーマルリサイクル)やセメント・石灰・鉄鋼の副原料及び副資材としての2次利用を中心とした再資源化を目的としている事業です。 国内の様々な業種の事業場より引き取りした廃油や廃酸、廃アルカリ、汚泥、廃プラスチック類などの産業廃棄物を、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(通称:廃掃法または廃棄物処理法)」に基づき、中和(※3)・混合エマルジョン化(※4)・混練(※5)などの化学的手法・物理的手法により中間処分・無害化します。中間処分・無害化した回収物は、重油や石炭の代替となる再生燃料として販売する(サーマルリサイクル)、あるいは成分を調整して、セメント・石灰・鉄鋼の副原料及び副資材として2次利用目的で販売しております。中間処分後の残渣等で有効利用が難しいものは、無害化された産業廃棄物として他の産業廃棄物処理業者へ処理委託しております。 従来は、単純焼却(※6)・埋め立てなどの「処分されてきた産業廃棄物」を当社グループでは「資源」と捉え、元の用途や素材としての再使用ができないモノを、別の用途に再資源化することにより、環境負荷の低減と資源の有効利用に貢献しております。 (※3) 酸性成分とアルカリ性成分を混ぜ合わせて、無害化する手法 (※4) 廃油・廃酸・廃アルカリ等を混合し、界面活性剤を添加することで均一化させる手法 (※5) 固形物をよく混ぜ、練り合わせることで均一化させる手法 (※6) サーマル利用や発電に有効利用することなく、ただ焼却するだけの手法 (リサイクル事業のフロー図) (3) 化学品事業 化学品事業は、有機化学品や無機化学品及びそれらを精製・加工した化学品の製造・販売を中心に行っている事業です。 国内及び海外から化学品原料を仕入れ、当社グループの危険物貯蔵所及び倉庫にて一時保管、荷姿・納期を調整して様々な業種の顧客において洗浄や表面処理、樹脂等を溶解する溶媒として利用される汎用化学品を販売するほか、半導体や電子機器、電池などのエレクトロニクス分野で使用される高純度化学品の製造・販売・受託加工を行っております。特に高純度化学品につきましては、リユース・リサイクル事業で培った分離・精製技術及び分析技術を活用し、新品の化学品にも極微量に含まれている金属分や異物の除去などを行い、高度な品質管理にも対応することができます。自社製品だけでなく、顧客の要望(原材料指定、工程管理、仕様など)に応じた受託加工も行っております。 また、化学品事業で販売され使用済となった薬品の一部は、リユース事業の原料として回収され、マテリアルリサイクルにより元の用途として再利用されサーキュラーエコノミーを実現しております。 (化学品事業のフロー図) (4) 自動車事業 自動車事業は、自動車メーカー及び自動車部品メーカーをメイン顧客として、潤滑油や金属加工油などの油剤製品、工業用洗浄剤及び自動車製造工程で使用される各種副資材の製造・販売を行っている事業です。 愛知県という自動車産業が盛んな地域で創業した当社にとって、モノづくり精神の基盤をつくった事業となります。原材料を仕入れ、顧客ニーズに合わせて複数の原材料及び添加剤をブレンド調合することにより、製品に様々な性能を付与しております。幅広い選択肢の中から、環境負荷物質を使用していない、省エネ効果がある、安全性能が高い、工場ラインの作業環境改善に寄与するなど、顧客ニーズに最も適した製品を提案するために、特徴ある油剤、洗浄剤及び副資材の製品ラインナップを揃えております。 (自動車事業のフロー図) (5) エンジニアリング事業 エンジニアリング事業は、製造業顧客の設備等の解体・清掃、それに伴い発生する廃棄物処理を行うための一貫したソリューションを提供する事業です。 「ポリ塩化ビフェニル(略称:PCB)廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法(通称:PCB特別措置法)」(※7)に基づき処理が進められているPCB含有廃棄物の適正な処理や化学プラント等を改廃する際の、アスベスト分析、解体・清掃、収集運搬及び廃棄物処理の最適なコーディネートを行い、許認可を受けた処分業者による適正処理までのトータルサポートを行っております。 (※7) PCBは化学的安定性や絶縁性に優れる特性から重宝されてきましたが、人体への毒性が社会問題化したことを受け、適正かつ確実な処理を目的として特別措置法が制定されました。 (エンジニアリング事業のフロー図) 以上に述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,509字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、お客様(あらゆるステークホルダー)の信用を得ることを第一目的とし、社会からより信頼される会社になるよう、日々努力してまいります。そして、会社の成長と安定を目指し、与えられた役割が何であるかを常に考え、誠実に、確実にやり遂げる集団を目指しております。1970年6月の会社設立以来、「誠実に」「確実に」を社是とし、「責任」「挑戦」「創造」を経営理念に掲げ、「環境ニーズを創造する」をコンセプトとして事業を展開しております。廃棄物のリユース・リサイクルを通じた環境負荷低減と資源循環への取組みや環境にやさしい製品づくりを常に実践し、微力ながら社会に貢献してまいりました。近年の世界的な社会環境の変化、ESG(注1)やSDGs(注2)に代表される地球規模の持続可能性(サステナビリティ)に対する意識の高まりもあり、当社グループは環境事業を中心とする事業活動を通じて、企業としての社会的責任を果たしていくことで、株主の皆様、取引先の皆様からの期待に応えていく方針です。 (2) 経営環境及び経営戦略 当社グループを取り巻く経営環境は、新型コロナウイルス感染症の影響は薄れた一方、依然として緊張状態にある米中関係及びウクライナ・ロシア情勢の長期化等の地政学リスク、資源・エネルギー価格の高騰や調達リスクには十分に留意する必要があります。また、ESG/SDGsへの関心が広く浸透しつつあり、企業は経済的価値を追求するだけでなく、社会的価値の向上にも配慮したサステナビリティ経営が求められる傾向が強くなっております。 このような状況下において、当社グループは環境を軸とした事業活動を展開し、サステナブルな社会の実現に貢献するとともに、社会から必要とされる環境リーディングカンパニーとなることを目指し、更なる成長を図ってまいります。中部エリアの当社本社工場(愛知県刈谷市)、東日本エリアの当社茨城事業所(茨城県稲敷市)及び西日本エリアのサンワ南海リサイクル株式会社(連結子会社:和歌山県和歌山市)の国内3拠点及び2025年10月にM&Aを行ったエー・アンド・エイチ・ジャパン株式会社を中心に設備投資を段階的に実施することに加え、アライアンス体制も拡充することにより、新規顧客開拓と取扱数量の増加に注力するとともに、物流の効率化により輸送時のCO2排出量削減にも取り組んでまいります。 (3) 経営上の目標を達成するための客観的な指標等 当社グループでは主な経営指標として、企業の事業活動の成果を示す営業利益を注視し、収益性判断の指標に売上高営業利益率及び取扱数量(産業廃棄物の引取数量と商品・製品の販売数量の合計であり、商品・材料の仕入数量等は含まない。)を掲げております。 (4) 優先的に対処すべき事業上の課題 当社グループの対処すべき課題は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 ① コンプライアンス体制の整備、充実 当社グループは産業廃棄物のリユース・リサイクルを始めとした環境関連事業を中心に事業を展開しております。「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」を始めとする環境関連法令の遵守は経営上の重要課題と位置づけ、リユース・リサイクルのプロとしての意識向上、教育訓練、情報発信などの施策を継続的に実施し、お客様に信頼していただける事業を継続して実践してまいります。 ② 重大事故及び労働災害発生防止の取り組み 当社グループは、多くの生産設備や運搬用車両を使用していることに加え、消防法上の危険物や酸・アルカリなど多種多様な化学物質を取り扱っております。当社グループにおいては、重大事故及び労働災害発生防止の取り組みとして、リスクアセスメントや定期的な安全講習会、教育確認テスト等を実施しておりますが、過去に当社工場で爆発事故や火災等が発生しております。特に、2017年3月には当社茨城事業所にて従業員1名が亡くなる重大な爆発・火災事故が発生しました。過去に当社工場で発生した爆発事故や火災等の原因を特定し、再発防止を目的とした対策を定め、全社展開しております。二度と事故が起こらないようにハード面・ソフト面それぞれの側面から安全対策を実施していくとともに、風化防止と安全に対する意識を高めるための継続的な教育・訓練を実施し、安全を最優先する文化を社内に根付かせてまいります。 ③ 事業所体制の整備 中部地区にある本社(愛知県刈谷市)、東日本の拠点となる茨城事業所(茨城県稲敷市)、西日本の拠点となるサンワ南海リサイクル株式会社(連結子会社:和歌山県和歌山市)のグループ3拠点体制に加え、2025年10月にエー・アンド・エイチ・ジャパン株式会社を子会社化し、大阪市に金属リサイクル拠点を設け、事業の広域化と連携による効率化をさらに推進していく考えであります。 茨城事業所においては、本社に次ぐ東日本エリアの拠点として、電子材料向け製品の製造から産業廃棄物の再資源化・有効利用まで幅広く手掛け、スマート社会・デジタル社会・環境負荷低減・資源有効利用の実現に貢献してまいります。西日本エリアのサンワ南海リサイクル株式会社においては、西日本エリアの拠点として、2020年11月より稼働開始した廃酸・廃アルカリの中和施設の他、2022年11月より汚泥や廃プラスチック類等の混練施設も稼働開始しており、さらなるリサイクル事業の推進と事業を通じた社会貢献をしてまいります。大阪市の金属リサイクル子会社エー・アンド・エイチ・ジャパン株式会社においては、輸入依存度の高い貴金属・レアメタルの国内資源循環を推進し貢献してまいります。また、九州地方では半導体関連企業の工場建設や設備投資が急速に行われており、多量の産業廃棄物が発生すると予測されております。発生する有機溶剤等の産業廃棄物を再資源化し、循環型社会の形成に貢献していくことを目的として、連結子会社サンワマテリアルソリューションズ株式会社を2024年6月に設立し、2027年4月の稼働に向けて準備を進めております。 ④ リサイクルによる付加価値向上 当社グループは廃棄物を「燃やす、埋める」といった旧来の産業廃棄物処理の手法とは一線を画し、廃棄物を資源と捉え、入荷する廃棄物の性状を細かく分析し、再生製品として利用できるか確認し、可能な限り多くのリサイクル製品を製造することを事業の特長としております。循環型社会の形成に向けて、関連法令も含めて様々な制度により適正処理、3R推進が図られている中、リニアエコノミー(直線経済)からサーキュラーエコノミー(循環経済)への転換のためには、再資源化技術とその品質確保が重要となります。当社グループは、「製品の製造・販売」から「使用済み廃棄物の再資源化・有効利用」の流れを「物流」や「品質保証」までも含めた一連の対応により、サーキュラーエコノミー形成に貢献することを目指しております。それらを推進していくためには、旧来の処理方法よりもコストが多くかかるという課題がありますが、より効率的な処理技術、付加価値の高いモノへ再資源化する手法を開発していくこと、収集運搬の効率化、幅広い業種を顧客に持つ当社グループの特長を活かしたリサイクル製品の活用推進を図ることが課題と考えます。 ⑤ 技術力の向上と社内組織体制 当社グループは、廃棄物を「資源」と捉え、そのリユース・リサイクルを行うことを事業の根幹としております。近年の環境に対するニーズの多様化、高度化といったお客様の期待に応えるためには、より付加価値の高い、かつCO2排出の少ないリユース・リサイクル技術が求められております。特に、半導体や電池に代表される電子材料分野や次世代自動車に係る業界は今後も飛躍的な成長が見込まれております。そのような分野では、より厳格な品質管理が要求される高純度化学品の供給や希少金属及びCFRP等の新素材の再資源化、廃電解液等の安全な処理と有効利用が求められております。当社グループでは、積極的な技術開発、設備投資、同業他社とのアライアンスなどを通じ、技術力を向上し続けることで収益の拡大と企業価値の向上に努めてまいります。そのためにも、営業部門・製造部門・研究開発部門が密に連携し、品質・付加価値の高い製品・サービスを提供できる組織体制を構築しております。 ⑥ 社会的認知や協力体制の構築 当社グループはリユース・リサイクルを事業の中心として活動しておりますが、その社会的な認知が十分でないと考えております。「静脈産業(注3)」とも呼ばれる当社グループの事業ですが、上場を契機に当社グループの事業内容を広くPRすることなどにより、行政や地域住民の方々、教育・研究機関や企業等との協力体制の構築をさらに推進することが課題と考えております。 ⑦ 人材の確保と育成 当社グループ顧客の環境に対するニーズ、各種環境法令及び化学物質等の取扱いに係る規制や社会の意識などはより高度化し、細分化されていくものと考えております。顧客や社会の要求を踏まえ、当社グループが事業を継続し、発展させていくためには、これらのニーズや要求に的確に応え続けていくことが重要であり、必要な人材確保、育成を継続的に行っていくことが課題であると考えております。 ⑧ 業務改善の推進 新型コロナウイルス感染症への対応により急激に進行した働き方改革の推進に関連して、企業活動における情報システムの活用は今後も増えていくものと認識しており、スピード感をもって適切な施策を実行することは経営上の重要な課題と認識しております。当社グループにおきましても適切なガバナンス体制を確保したうえで、投資も含めたITの効果的な利用、情報セキュリティの強化を重点的に実施し、業務の質の改善を図ります。 (注1)ESG Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の3つの頭文字からなる企業活動の社会持続性に関する指標をいいます。 (注2)SDGs 2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で発展途上国のみならず先進国自身が取り組むべき事項として掲げられた国際社会共通の目標であり、エネルギー、経済成長と雇用、気候変動等に対する取り組みをはじめとして計17の目標にて構成されております。 (注3)静脈産業 自然から採取した資源を加工して有用な財を生産する諸産業を、動物の循環系になぞらえて動脈産業ということに対して、それらの産業が排出した不要物や使い捨てられた製品を集めて、それを社会や自然の物質循環過程に再投入するための事業を行っている産業は静脈産業と呼ばれております。
事業等のリスク5,940字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 労働災害、労働安全衛生のリスク 当社グループでは、多くの生産設備や運搬用車両を使用していることに加え、消防法上の危険物や酸・アルカリなど多種多様な化学物質を取り扱っております。そのような中で、2017年3月には当社茨城事業所での爆発・火災による死亡事故を発生させてしまったことから、より充実した安全管理が不可欠であると認識しております。そのため、労働安全衛生委員会を設置し、従業員等への安全教育、作業前の危険予知活動といった啓発活動並びにパトロールの継続的な実施に加え、毎月26日を「三和安全の日」と定めて過去の事故事例を繰り返し周知すること、リスクアセスメントや保護具についての教育などを行う他、茨城事業所では地元消防と合同での安全大会を定期的に開催するなどの取り組みを通じ、事故を未然に防止する安全管理を徹底しております。また、時間外労働の管理強化及び定期的な個別面談やストレスチェックなどによりメンタルヘルス不調の従業員が発生しないように努めております。しかしながら、万一重大な事故や労働災害などが発生した場合には、被害者への補償や復旧にかかる費用の発生、事業やレピュテーションに悪影響が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 法令遵守 当社グループが事業活動を行ううえで関わることになる主な法的規制には以下のようなものがあります。 ・廃棄物の処理及び清掃に関する法律 ・消防法 ・毒物劇物取締法 ・工場立地法 ・化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律 ・ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法 ・貨物運送取扱事業法 ・道路交通法 当社グループはこれらの法律に基づき、様々な許認可を取得して事業活動を営んでおりますが、万一これらの法律に抵触し、事業の停止命令や許認可取り消し等の行政処分を受けた場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、環境に関する主な法的規制には以下のようなものがあります。 ・大気汚染防止法 ・水質汚濁防止法 ・騒音規制法 ・振動規制法 ・悪臭防止法 ・土壌汚染対策法 ・特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律 ・エネルギー等の使用の合理化に関する法律 当社グループはこれらの環境関連法令への対応のため、適切な設備を各工場に設置し、継続的なモニタリングや訓練を行うことにより、環境汚染を防止しております。しかしながら、不測の事態により環境を汚染してしまった場合には、賠償責任や復旧のための費用が発生する可能性があります。また、将来、環境に関する規制がより一層厳しくなった場合には、設備の改修、入替、増設などのために多額の支出が生じ、それらにより当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは産業廃棄物のリユース・リサイクルを始めとした環境関連事業を中心に事業を展開しており、主要業務である産業廃棄物処理業は、各都道府県知事又は政令市長の許可が必要となります。事業許可の有効期限は通常で5年間、優良産廃処理業者認定制度による認定を受けた事業者は7年間となっており、事業を継続していくためには許可の更新が必要となります。更新手続き及び変更手続き申請等に不備・手続き漏れ等がある場合は、申請が不許可処分とされ、事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。 なお、廃棄物処理法第十四条第3項及び第8項において、「更新の申請があった場合において、許可の有効期間の満了の日までにその申請に対する処分がされないときは、従前の許可は、許可の有効期間の満了後もその処分がされるまでの間は、なおその効力を有する」旨規定されております。 また、廃棄物処理法には事業の許可の停止要件(廃棄物処理法第十四条の三)並びに取消し要件(廃棄物処理法第十四条の三の二)が定められております。不法投棄、産業廃棄物管理票(マニフェスト)虚偽記載等の違反行為、処理施設基準の違反、申請者の欠格要件(廃棄物処理法第十四条第5項第2号)等に関しては事業の停止命令あるいは許可の取消しという行政処分が下される恐れがあります。当社グループは、現在において当該要件や基準に抵触するような事由は発生しておりませんが、万一、当該要件や基準に抵触するようなことがあれば、事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループが本書提出日現在において保有している産業廃棄物処分業、特別管理産業廃棄物処分業、産業廃棄物収集運搬業、特別管理産業廃棄物収集運搬業の許可は以下のとおりです。 ・当社 (処分業許可) 許可自治体   業区分   許可番号   許可期限年月日 茨城県   産業廃棄物処分業   第00821006150号   2030年3月18日 愛知県   産業廃棄物処分業   第02320006150号   2030年12月26日 茨城県   特別管理産業廃棄物処分業   第00871006150号   2030年3月18日 愛知県   特別管理産業廃棄物処分業   第02370006150号   2029年8月26日 (収集運搬業許可) 許可自治体   業区分   許可番号   許可期限年月日 愛知県   産業廃棄物収集運搬業   第02300006150号   2029年3月30日 愛知県   特別管理産業廃棄物収集運搬業   第02350006150号   2029年3月30日 ・サンワリューツー株式会社 (収集運搬業許可) 許可自治体   業区分   許可番号   許可期限年月日 茨城県   産業廃棄物収集運搬業   第00801005459号   2027年12月2日 愛知県   産業廃棄物収集運搬業   第02310005459号   2032年7月3日 和歌山県   産業廃棄物収集運搬業   第03000005459号   2030年7月16日 茨城県   特別管理産業廃棄物収集運搬業   第00851005459号   2027年11月10日 愛知県   特別管理産業廃棄物収集運搬業   第02360005459号   2029年8月18日 和歌山県   特別管理産業廃棄物収集運搬業   第03050005459号   2026年12月9日 (注)サンワリューツー株式会社につきましては、この他にも国内47都道府県において収集運搬業の許可を保有(ただし、沖縄県の産業廃棄物収集運搬業を除く。)しております。 ・サンワ南海リサイクル株式会社 (処分業許可) 許可自治体   業区分   許可番号   許可期限年月日 和歌山市   産業廃棄物処分業   第07220212107号   2029年10月20日 和歌山市   特別管理産業廃棄物処分業   第07270212107号   2029年10月20日 ・サンワ境リサイクル株式会社 (処分業許可) 許可自治体   業区分   許可番号   許可期限年月日 愛知県   産業廃棄物処分業   第02320213472号   2029年12月26日 (3) 地域住民との関係について 当社グループにおきましては、工場及び事業所等を設置している地域の周辺住民とは定期的に交流を行うほか、環境汚染防止対策として、リサイクル設備における臭気対策や地域清掃活動等の環境美化に取り組んでおります。そのような取り組みの中で地域の皆様からのご意見もいただきながら、事業活動が円滑に継続できるよう配慮しており、各拠点と周辺住民の関係は概ね良好に推移しております。しかしながら、安全や環境に対する不備の発生や、流布される風評や報道により地域住民と当社グループの関係が悪化した場合には、各拠点において事業を行うことに対する反対運動が起きるなど、当該地区での操業に支障をきたす可能性があります。これらの結果、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 市場ニーズの変化 当社グループは産業廃棄物の有効活用、資源循環を事業として行っております。環境に係る法令や条例の変化、顧客の環境に関するニーズの変化は今後も高度化、細分化されていくものと考えております。当社グループは常に情報収集や技術力の向上等の対応により、資源有効活用の新たな需要に応えてまいりますが、拡大する需要を的確に受注に結びつけられなかった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 市場価格の変動 当社グループが取り扱うリサイクル製品のうち、再生燃料や再生有機溶剤は原油・ナフサ価格に、再生金属は貴金属・レアメタル相場価格に影響を受けるものがあります。原油・ナフサ・貴金属・レアメタル等の価格が急激に変動するなどの要因により、販売数量が変化する場合や販売価格が下落する場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 自然災害や感染症への対応 近年は甚大な自然災害が頻発しております。当社も自然災害を想定した訓練を定期的に行っておりますが、大型地震やゲリラ豪雨、落雷等に見舞われ、工場建屋や機械装置、貯蔵施設、運搬車両等が多大な損傷を受け、長期間稼働不能となる可能性があります。また、パンデミックの原因となる感染症拡大やその影響が長期化した場合、経済活動の停滞や従業員等への感染により当社グループの事業活動の継続に支障が出る可能性があります。これらの結果、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 借入金と金利変動 当社グループは設備投資資金、運転資金を銀行からの借入や社債の発行等により賄っており、業容拡大に伴う設備投資、運転資金の増加は今後も想定されます。当社グループは借入金比率の低減を図り財務体質の強化に努めてまいりますが、金利の上昇傾向が続いた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、当連結会計年度末の有利子負債残高は7,984百万円、総資産に占める有利子負債比率は30.7%であります。 (8) 業界における競争の激化について 環境ビジネスの一角として廃棄物処理業への注目は今後一層高まるものと予想され、それに伴って他業界からの新規参入が増加する、あるいは財務体力や技術不足を補完するための企業合併が多数発生する可能性もあります。当社グループと商圏が重なる領域において、新規参入や業界再編といった事業環境の変化が起き、価格競争が激化した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 情報漏洩等に関する対応 当社グループは、事業の過程で取引先の機密情報を共有することがあります。また、当社グループ独自の営業・製造・技術的なノウハウ、従業員の個人情報も取り扱っております。これらの管理については、情報管理に関する規程を制定し、セキュリティ対策を行い、これらの重要な情報を適切に扱うよう全ての従業員等に周知徹底をしておりますが、意図的な行為や過失などにより外部に流出する可能性があります。これら情報の流出により、社会的信用の失墜による売上減少や損害賠償に対応するための費用、さらなるセキュリティ対策のための多大な支出等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 新事業のリスク 当社グループの事業領域や事業規模拡大のため、新規事業や設備投資等に積極的に取り組んでおりますが、新規事業の展開には不確定要素も多く、事業計画どおり達成できなかった場合には、それまでの投資負担が当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 固定資産の減損リスク 当社グループは、工場や機械装置、貯蔵施設、運搬車両等多くの有形固定資産を保有しております。当該資産から得られる将来キャッシュ・フローの見積りに基づく残存価額の回収可能性を定期的に評価しておりますが、当該資産から得られる将来キャッシュ・フロー見込額が減少し、回収可能性が低下した場合、固定資産の減損損失を計上する必要が生じるなど、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 人材確保・育成について 当社グループにおける廃棄物の取り扱いは、単純に処分する事業ではなく、化学的手法により再資源化するという高度な技術を要する事業であり、それらを継続・拡大していくためには、優秀な人材の確保と育成に大きく依存することになります。しかしながら、少子化による若年層の労働人口が減少していくことにより、人材確保における競争は高まることが予想されます。さらに採用した人材が諸般の事情で退職する可能性もあります。今後も、当社グループの魅力を高める努力や人材育成の環境整備も継続的に行ってまいりますが、人材の確保・育成に問題が生じた場合、あるいは優秀な人材が社外に流出した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 知的財産侵害に係るリスク 当社グループでは、顧客からの新規廃棄物の処理・有効利用化の依頼や化学品新製品の開発等の様々な研究・開発を行っております。類似特許の先願等の有無については、新たなプロジェクトを開始する際に、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)等を使用して自社で調査を実施するほか、定期調査を実施することで他社の特許侵害が発生しないように努めております。しかしながら、特許出願から公開までの特許情報の非公開期間での調査や公開から時間の経過した登録手続きなど、他社保有の知的財産を侵害するリスクを完全に排除することは困難であります。万一他社特許の侵害が発生した場合、当該事業の停止や損害賠償の支払いなどの悪影響が生じ、当社グループの経営成績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,330字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における世界経済は、中国に関しては不動産不況に向けた政策強化により緩やかな回復基調が期待されるものの、エネルギー価格の高止まり、米欧の対中関税等による企業活動の混乱、不安定な為替相場、イラン問題等により、依然として不透明な状況が続いております。また、世界的な脱炭素化の流れは、米国の政権交代による政策変化などで一部の国や市場で停滞が懸念されるものの、中長期的には政府の方針に基づき、企業の設備投資拡大については引き続き拡大されることが期待されております。 国内経済は、雇用・所得環境の改善や各種経済政策の効果により、景気は緩やかな回復傾向が見られたものの、原材料費・労務費等の高騰による物価上昇や米国の通商政策及び中東情勢緊迫化の影響等により依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような状況下において、当社グループは環境を軸とした事業活動を展開し、サステナブルな社会の実現に貢献することを通じて、社会から必要とされる環境リーディングカンパニーとなることを目指し、2030年度を見据えた長期ビジョン「グランドビジョン2030」を2023年5月に策定し取組を進めてまいりました。長期ビジョン達成に向けた直近3年間を中期経営計画期間としており、中期経営計画においては中長期的な成長が見込まれる業界向けに製品供給や再資源化提案を行い、事業成長・業績拡大を進めることとしております。 当社グループは、半導体・電池及び電子部品等のエレクトロニクス分野の中長期的な成長に期待しており、成長に伴い増加が見込まれる使用済化学薬品の再資源化需要に応えるため、北九州市に2027年度からの稼働開始を目指し、子会社サンワマテリアルソリューションズ株式会社の再資源化工場を建設しております。また、エレクトロニクス分野で利用される貴金属・レアメタル等の国内資源循環ニーズに対応するため、2025年10月に大阪市の金属リサイクル会社であるエー・アンド・エイチ・ジャパン株式会社を完全子会社化いたしました。 その結果、当連結会計年度の業績は、売上高20,263百万円(前年同期比26.3%増)、営業利益1,543百万円(前年同期比84.6%増)、経常利益1,701百万円(前年同期比89.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,071百万円(前年同期比81.2%増)となりました。 当社グループは、環境関連事業の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載を省略しておりますが、主な事業は5つに区分しており、事業種類別の業績は次のとおりです。 (リユース事業) 当事業は、廃棄物の再資源化に対する社会的ニーズが年々高まる中、サーキュラーエコノミーの形成に貢献していくことを目指し、有機溶剤、リン酸及び希少金属等のマテリアルリサイクル推進とその付加価値向上に注力しております。当連結会計年度においては、再生品の原料となる使用済化学薬品の収集を強化し、再生溶剤の取扱数量は好調を維持しました。また、2025年10月にエー・アンド・エイチ・ジャパン株式会社を子会社化したことにより、貴金属・レアメタル再資源化の取扱高が大きく増加いたしました。その結果、売上高は7,239百万円(前年同期比82.2%増)となりました。 (リサイクル事業) 当事業は、これまでに東西工場拠点において投資をしてきたリサイクル施設の稼働率を向上させるため、新規顧客開拓による取扱数量の増加に注力しております。当連結会計年度においては、産業廃棄物の収集を強化し、連結子会社であるサンワ南海リサイクル株式会社(和歌山市)での廃酸・廃アルカリ等の廃棄物取扱高は増加いたしました。その結果、売上高は5,905百万円(前年同期比6.3%増)となりました。 (化学品事業) 当事業は、次世代自動車の台頭やIT技術・情報通信技術の高度化に伴い、半導体・電池及び電子部品等のエレクトロニクス分野のマーケット拡大に期待しており、そのようなエレクトロニクス業界向けの製品供給に注力しております。当連結会計年度においては、一部顧客にて稼働が回復したものの、計画していたほどの需要はなく、ファインケミカル製品の取扱高は伸び悩んでおります。その結果、売上高は3,206百万円(前年同期比1.0%増)となりました。 (自動車事業) 当事業は、次世代自動車などの新しい可能性が広がる一方、従来からの部品加工分野は需要が縮小していくことが見込まれております。当連結会計年度においては、商品転売の取扱高は増加したものの、油剤や洗浄剤等の製品販売では苦戦することとなりました。その結果、売上高は2,352百万円(前年同期比1.3%減)となりました。 (エンジニアリング事業) 当事業は、PCB含有廃棄物を適切に処理する取組で培ったノウハウを活かし、今後増加が見込まれる化学プラント等の改廃ニーズを取込み、解体工事により発生する清掃・廃棄物処理を一手に担い、ソリューション提供を通じて顧客の信頼を獲得し、事業を拡大していく活動に注力しております。当連結会計年度においては、大型解体案件の着手時期がずれ込んだものの、処理期限の迫っているPCB処理案件の獲得が大きく増加いたしました。その結果、売上高は1,559百万円(前年同期比63.7%増)となりました。 (2) 財政状態及び経営成績の状況 ① 財政状態の状況 当連結会計年度末の当社グループの資産合計、負債合計及び純資産合計を前連結会計年度末と比較すると以下のとおりとなりました。 資産合計   負債合計   純資産合計 百万円   百万円   百万円 2026年3月期   26,020   12,542   13,477 2025年3月期   20,636   8,123   12,513 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、26,020百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,384百万円増加いたしました。流動資産は7,794百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,716百万円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が628百万円増加したこと等によるものであります。固定資産は18,226百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,667百万円増加いたしました。これは主に建設仮勘定が2,791百万円増加したこと等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は12,542百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,419百万円増加いたしました。流動負債は5,572百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,398百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等が379百万円増加したこと等によるものであります。固定負債は、6,970百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,021百万円増加となりました。これは主に長期借入金が2,721百万円増加したこと等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は13,477百万円となり、前連結会計年度末に比べ964百万円増加いたしました。これは主に利益獲得等により利益剰余金が886百万円、その他有価証券評価差額金が116百万円増加したこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は51.2%(前連結会計年度は59.7%)となりました。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度の当社グループの売上高、売上総利益、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益を前連結会計年度と比較すると以下のとおりとなりました。 売上高   売上総利益   営業利益   経常利益   親会社株主に帰属する当期純利益 百万円   百万円   百万円   百万円   百万円 2026年3月期   20,263   5,752   1,543   1,701   1,071 2025年3月期   16,040   4,504   836   897   591 (売上高、売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上高は20,263百万円(前年同期比26.3%増)、売上原価は14,510百万円(前年同期比25.8%増)、売上総利益は5,752百万円(前年同期比27.7%増)となりました。主な要因としては、リユース事業の売上高が3,266百万円、リサイクル事業の売上が349百万円、エンジニアリング事業の売上が606百万円それぞれ増加したこと等によります。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は4,209百万円(前年同期比14.8%増)となり、営業利益は1,543百万円(前年同期比84.6%増)、売上高に対する比率は20.8%となりました。主な要因としては、売上総利益が1,248百万円増加したこと等によります。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は232百万円(前年同期比99.1%増)、営業外費用は74百万円(前年同期比34.7%増)、経常利益は1,701百万円(前年同期比89.6%増)となりました。主な要因としては、営業外収益として受取保険金が107百万円増加したこと等によります。 (特別損益、税金等調整前当期純利益、親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は1,614百万円(前年同期比79.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,071百万円(前年同期比81.2%増)となりました。主な要因としては経常利益が803百万円増加したこと等によります。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度の当社グループのキャッシュ・フローを前連結会計年度と比較すると以下のとおりとなりました。 営業活動によるキャッシュ・フロー   投資活動によるキャッシュ・フロー   財務活動によるキャッシュ・フロー   現金及び現金同等物の期末残高 百万円   百万円   百万円   百万円 2026年3月期   1,944   △3,759   1,461   2,159 2025年3月期   1,671   △2,495   △293   1,626 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は2,159百万円となり、前連結会計年度末と比較して533百万円増加いたしました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは税金等調整前当期純利益1,614百万円や減価償却費1,367百万円等を源泉とした収入等により、1,944百万円の収入となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、新規連結子会社株式取得に伴う収入185百万円等があったものの、有形固定資産の取得による支出3,887百万円等により3,759百万円の支出となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金返済による支出2,224百万円があったものの、長期借入れによる収入3,950百万円等により、1,461百万円の収入となりました。 (4) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当社グループは「環境関連事業」の単一セグメントであります。当連結会計年度における生産実績は以下のとおりであります。 区分   金額(百万円)   前年同期比(%) 環境関連事業   10,250   101.4 合計   10,250   101.4 (注) 金額は、製造原価によっております。 ② 仕入実績 当社グループは「環境関連事業」の単一セグメントであります。当連結会計年度における仕入実績は以下のとおりであります。 区分   金額(百万円)   前年同期比(%) 環境関連事業   9,656   145.9 合計   9,656   145.9 (注) 金額は、仕入価格によっております。 ③ 受注実績 当社グループは、需要予測に基づく見込生産を行っているため、該当事項はありません。 ④ 販売実績 当社グループは「環境関連事業」の単一セグメントでありますが、主な事業は「リユース事業」「リサイクル事業」「化学品事業」「自動車事業」「エンジニアリング事業」の5つに区分されます。また、売上高の性質の違いを踏まえ、産業廃棄物処理などの役務提供に係る売上を「処理費売上」、製品・商品等の販売に係る売上を「一般売上」として区分することができます。これらの区分での当連結会計年度における販売実績は以下のとおりであります。 事業区分   処理費売上(百万円)   前期比(%)   一般売上(百万円)   前期比(%) リユース事業   181   77.4   7,058   188.8 リサイクル事業   4,649   105.7   1,255   108.4 化学品事業   0   -   3,206   101.0 自動車事業   0   93.3   2,352   98.7 エンジニアリング事業   692   100.1   866   332.3 合計   5,524   103.8   14,739   137.5 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がいないため記載を省略しております。 (5) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは、本書提出日現在において、工場6ヶ所(愛知県3ヶ所、茨城県1ヶ所、和歌山県1ヶ所、大阪府1ヶ所)を保有し、営業所4ヶ所(東京都、大阪府、香川県、福岡県)を展開しております。 グループ会社の増加に伴い人員も増加し、本書提出日現在において469名体制まで拡大しました。 今後におきましても、事業地域の拡大を成長戦略の1つとして捉え、営業エリアの更なる拡大を目指していく方針であります。 一方で、環境関連事業を営む当社グループは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」を始めとした環境関連法規制の遵守は経営上最も重要な課題と位置付けており、法令遵守に対する一層の意識向上と体制強化を図るため、社内教育や継続的な施策の実施を図り、社会的信用をより一層得ることに努めてまいります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態及び経営成績の状況につきましては、「(2)財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フロー状況の分析につきましては、「(3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループは、営業活動から得られる自己資金、金融機関からの借入などを資金の源泉としております。また、当社及び連結子会社間でCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入しており、各社の余剰資金を当社へ集中して一元管理を行うことで、資金の流動性の確保と資金効率の最適化に努めております。 設備資金に関しては、手許資金、長期借入金による調達を基本としております。ただし、設備資金の不足が生じる期間が短期間である場合には、短期借入金による調達で賄っております。長期資金の調達に際しては、金利動向等の調達コストを総合的に検討しております。 資金の流動性については、総務部経理課が適時に資金繰り計画を作成・更新するとともに流動性の維持等により流動性リスクを管理しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表を作成するにあたって、重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 連結財務諸表の作成にあたっては、固定資産の減損、繰延税金資産の計上等の重要な会計方針に関する見積り及び判断を行っております。これらの見積りは、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる方法に基づき行っていますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は売上高営業利益率及び取扱数量(産業廃棄物の引取数量と商品・製品の販売数量の合計であり、商品・材料の仕入数量等は含まない。)を重要な経営指標として取扱っております。最近2連結会計年度の推移は以下のとおりであります。 経営指標   第56期連結会計年度 (自 2024年4月1日   至 2025年3月31日)   第57期連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 売上高営業利益率(%)   5.2   7.6 取扱数量(t)   389,076   409,736

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開示資料

出典

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