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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

東京応化工業

TOKYO OHKA KOGYO CO., LTD.4186 · Prime · 化学

エレクトロニクス機能材料と高純度化学薬品に特化したメーカー。フォトレジストや現像液など、半導体・FPD製造に不可欠な材料を供給。

概要

東京応化工業は1940年設立の化学メーカーで、半導体やフラットパネルディスプレイ向けのフォトレジストで世界トップクラスのシェアを有する。主力のフォトレジストや高純度化学薬品を展開し、2024年12月期の売上高は2,010億円、営業利益率は16.5%に達する。従業員数は2,132人で、川崎市に本社を置く。

半導体向けフォトレジストと高純度薬液の二本柱

東京応化工業の事業は、エレクトロニクス機能材料と高純度化学薬品の二部門で構成される。2025年12月期の部門別売上高は、エレクトロニクス機能材料が1,247億円、高純度化学薬品が1,094億円で、それぞれ全体の約52%と46%を占める。フォトレジストをはじめとする感光性材料や現像液、剥離液が半導体の微細加工に不可欠であり、高純度酸やアルカリ、溶剤は洗浄・エッチング工程で使用される。

売上高2,370億円、過去最高を更新した2025年12月期

2025年12月期の連結売上高は2,370億円(前期比17.9%増)、営業利益は474億円(同43.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は333億円(同47.0%増)と、いずれも過去最高を更新した。生成AI関連需要の拡大を背景に先端レジストの販売が伸び、高付加価値製品の構成比が高まったことが要因である。同社は中期経営計画「tok中期計画2027」の目標を上方修正し、2027年12月期に売上高2,950億円、営業利益580億円を目指す。

米国、台湾、ドイツに広がるグローバル生産体制

東京応化工業は1987年に米国にOHKA AMERICAを設立して以来、海外展開を積極的に進めてきた。現在の主要な連結子会社には、TOKYO OHKA KOGYO AMERICA(米国)、台湾東應化(台湾)、TOK尖端材料(日本)、上海帝奥科電子科技(中国)などがある。2024年にはドイツのmicro resist technology GmbHを完全子会社化し、欧州市場での顧客密着戦略と技術融合を強化している。また、韓国の仁川広域市に新検査棟を竣工し、平澤市では高純度化学薬品の新製造棟を着工した。

微細加工と高純度化の二つのコア技術

同社の競争力の基盤は、「微細加工技術」と「高純度化技術」の二つにある。半導体の微細化が進む中、回路線幅が数ナノメートルに達する工程では、高解像度で高感度なフォトレジストが求められる。同時に、洗浄やエッチングに使われる薬液には不純物を極限まで排除する超高純度が要求される。これらの技術は、1967年に開設した相模工場を前身とするTOK技術革新センターを中心に、長年の研究開発と顧客との協業で培われてきた。

業界の中での役割はエレクトロニクス産業向けの機能材料・高純度薬品を製造販売するスペシャリティケミカルメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,370億円
営業利益
474億円
営業利益率
20.0%
純利益
333億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2022/12
事業売上構成比利益利益率
材料事業1,703億円97.1%348億円20.4%
装置事業51億円2.9%8億円15.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01エレクトロニクス機能材料主力

半導体やフラットパネルディスプレイの製造工程に使用されるフォトレジスト、現像液、剥離液、洗浄液などの高機能材料を提供。微細加工技術の進化に対応する先端材料を供給する。

主な製品・サービス4
フォトレジスト
半導体や液晶パネルの回路形成に用いられる感光性材料。光や電子線で溶解性が変化し、微細パターンを形成する。
現像液
フォトレジストの露光部または未露光部を溶解し、パターンを現像するための薬液。
剥離液
不要になったフォトレジストを基板から除去するための薬液。
洗浄液
半導体やFPD製造工程で基板や装置を洗浄するための高純度薬液。微粒子や金属不純物を除去。

02高純度化学薬品準主力

半導体や電子部品の洗浄、エッチング、CMP(化学機械研磨)などに使用される高純度な酸、アルカリ、溶剤、研磨剤などを供給。超高純度化技術で電子材料の性能向上に貢献。

主な製品・サービス4
高純度酸
フッ酸、硫酸、硝酸など。半導体ウェーハの洗浄やエッチングに使用される不純物濃度が極めて低い酸。
高純度アルカリ
アンモニア水、水酸化テトラメチルアンモニウムなど。現像液や洗浄液に使用。
高純度溶剤
IPA(イソプロピルアルコール)など。洗浄や乾燥工程で使用される高純度有機溶剤。
CMPスラリー
半導体の平坦化工程で使用される研磨剤。微細な砥粒と薬液で構成され、ウェーハ表面を平坦にする。

製品と技術

フォトレジストと現像液で構成する電子材料ライン

フォトレジストは半導体や液晶パネルの回路形成に用いられる感光性材料で、光や電子線で溶解性が変化し微細パターンを形成する。現像液はその露光部または未露光部を溶解しパターンを現像する。剥離液は不要になったレジストを除去し、洗浄液は基板や装置から微粒子や金属不純物を除去する。これらの製品群は半導体製造のリソグラフィ工程で不可欠であり、微細化の進展に伴い高解像度・高感度化が求められる。2025年12月期のエレクトロニクス機能材料部門の売上高は1,247億円に達した。

超高純度酸・アルカリ・溶剤とCMPスラリー

高純度化学薬品部門では、半導体ウェーハの洗浄やエッチングに使用されるフッ酸、硫酸、硝酸などの高純度酸、アンモニア水や水酸化テトラメチルアンモニウムなどの高純度アルカリ、IPA(イソプロピルアルコール)などの高純度溶剤を供給する。また、CMP(化学機械研磨)工程で用いるスラリーも提供し、微細な砥粒と薬液の組み合わせでウェーハ表面を平坦化する。これらの製品は不純物濃度が極めて低く、電子材料の性能向上に貢献している。同部門の2025年12月期売上高は1,094億円で、前年比19.6%増となった。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

半導体材料で国内首位級、海外シフト進む

半導体フォトレジストで世界首位級のシェアを持つ。2024年12月期は売上高2010億円、営業利益率16.47%と収益性が高く、2025年12月期も売上高2370億円、利益率20%と成長が続く。同業のクラレや東洋紡と比べ、半導体向け高機能材料に特化し、AI・先端パッケージ需要の恩恵を享受する。海外売上比率が高く、内需依存度は低い。一方、顧客が少数の半導体メーカーに偏るため、需要変動の影響を受けやすい。また、材料開発競争が激しく、技術刷新への投資が不可欠。

強み

  • フォトレジストで世界シェア首位級を確保し、高い競争優位性を持つ
  • 営業利益率20%超と化学業界平均を大きく上回り、収益力が高い
  • 半導体材料に特化し、AI需要など成長領域からの受注が拡大
  • 海外売上比率が高く、グローバルな需要を取り込む体制

課題

  • 主要顧客が少数の半導体メーカーに集中し、需要変動の影響を受けやすい
  • 微細化進展に伴う新材料開発競争が激しく、継続的投資が必要
  • 半導体規制などの地政学リスクが事業環境に影響を与える可能性

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体材料の時価総額近傍。太字が東京応化工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15706三井金属1.5兆円16.5倍
27911TOPPANホールディングス1.5兆円21.7倍
37912大日本印刷1.3兆円12.9倍
43436SUMCO1.1兆円
54021日産化学1.1兆円21.7倍
64186東京応化工業1.0兆円24.4倍
74005住友化学1.0兆円16.6倍
84183三井化学9,014億円24.5倍
94182三菱瓦斯化学8,139億円
105711三菱マテリアル7,028億円17.2倍
114403日油6,362億円15.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体材料)に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

資本金180千円で川崎に創業した1940年

1940年10月、資本金180千円をもって川崎市に東京応化工業株式会社が設立された。当時はまだ半導体産業黎明期であり、化学薬品の製造を主業務としていた。この設立が、後に電子材料分野で世界的なシェアを握る企業の出発点となった。

相模・宇都宮・熊谷と国内工場網を拡大した1960〜80年代

1967年に相模工場(現TOK技術革新センター)を新設し、研究開発拠点を整備した。1981年には宇都宮工場、1983年には熊谷工場、1984年には阿蘇工場を相次いで新設。これにより国内生産体制を強化し、増大する半導体材料需要に対応した。また、1983年には子会社の熊谷応化を設立している。

台湾と米国に拠点を設けた1980年代後半の国際化

1987年に米国にOHKA AMERICAを設立し、北米市場への直接販売を開始。1989年にはTOK INTERNATIONALを設立し、さらに1992年に両社を合併してTOKYO OHKA KOGYO AMERICAとした。1998年には台湾東應化股份有限公司を設立し、アジア地域での生産・販売拠点を拡大した。これらの動きは、半導体産業のグローバル化に合わせた戦略だった。

東証第一部上場からプライム市場移行、2000年代の基盤整備

1986年7月に東京証券取引所市場第二部に上場し、1990年9月には第一部に指定替えとなった。2000年7月には川崎市に本社社屋を完成させ、2003年には海老名市に流通センターを新設。2006年には米国子会社の社名をTOKYO OHKA KOGYO AMERICAに変更するなど、グループ管理体制を整えた。2022年には市場区分の見直しによりプライム市場に移行している。

台湾・中国・韓国への投資拡大と2014年の大型投資

2014年には台湾子会社の銅鑼工場と銅鑼第二工場を新設し、上海帝奥科電子科技を設立。同年、欧州にTOKYO OHKA KOGYO Europe Branchを設置した。2012年にはTOK尖端材料を設立し、国内でも新たな連結子会社を加えた。これらの投資により、台湾や中国での半導体材料需要に応える生産能力を強化した。

micro resist technology買収と韓国での新拠点建設

2024年、ドイツのmicro resist technology GmbHを完全子会社化し、欧州での顧客密着と先端技術の取り込みを加速した。同時に、韓国仁川広域市に新検査棟を竣工し、平澤市では高純度化学薬品の新製造棟を着工。さらに、国内では郡山工場にフォトレジスト新製造棟を建設し、将来の需要増に備えた生産体制を整えている。

年表20件を開く

1940年代

  • 1940年10月創業資本金180千円をもって川崎市に東京応化工業株式会社を設立

1960年代

  • 1967年1月相模工場(現TOK技術革新センター)を新設

1980年代

  • 1981年6月宇都宮工場を新設
  • 1983年9月創業熊谷応化(株)を設立
  • 1983年12月熊谷工場を新設
  • 1984年12月阿蘇工場を新設
  • 1986年7月上場東京証券取引所市場第二部へ株式を上場
  • 1987年3月創業OHKA AMERICA, INC.を設立
  • 1987年6月御殿場工場を新設
  • 1989年4月創業TOK INTERNATIONAL INC.を設立

1990年代

  • 1990年9月東京証券取引所市場第一部に指定替え
  • 1992年10月ティーオーケーエンジニアリング(株)を設立(現連結子会社)
  • 1992年12月M&ATOK INTERNATIONAL INC.はOHKA AMERICA, INC.と合併し、社名をOHKA AMERICA, INC.(現TOKYO OHKA KOGYO AMERICA, INC.)に変更(現連結子会社)
  • 1994年2月郡山工場を新設
  • 1998年1月台湾東應化股份有限公司を設立(現連結子会社)

2000年代

  • 2000年7月川崎市に本社社屋完成
  • 2003年11月流通センター(海老名市)を新設
  • 2006年1月商号変更OHKA AMERICA, INC.の社名をTOKYO OHKA KOGYO AMERICA, INC.に変更(現連結子会社)

2010年代

  • 2012年8月TOK尖端材料株式会社を設立(現連結子会社)
  • 2014年11月M&A台湾東應化股份有限公司銅鑼工場を新設 台湾東應化股份有限公司銅鑼第二工場を新設 上海帝奥科電子科技有限公司を設立(現連結子会社) TOKYO OHKA KOGYO CO., LTD. Europe Branchを設立 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 TOKCCAZ, LLC.を設立(現連結子会社)熊谷応化(株)を合併 相模事業所をTOK技術革新センターに改称 阿蘇工場 阿蘇くまもとサイト竣工 micro resist technology GmbHを完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2027年12月期まで2,950億円
  • 連結営業利益2027年12月期まで580億円
  • EBITDA2027年12月期まで720億円
  • ROE2027年12月期まで14.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    電子材料分野の深耕と新領域開拓

    微細加工技術や高純度化技術を活かし、半導体向け先端レジスト等の電子材料分野でグローバルシェアNo.1を目指す。同時にコア技術を応用した新領域の創出に挑戦する。

  2. 02

    サプライチェーン全体最適化と安定供給

    原材料調達の安定化、デジタル施策による生産効率向上、拠点最適化などを通じ、いかなる市場変動にも即応できる強固な供給体制を構築する。

  3. 03

    従業員の安全・安心な労働環境の構築

    心理的安全性の確保や労働安全教育、リスクアセスメントにより労働災害を撲滅。従業員が生き生きと誇りを持って働ける企業文化を実現する。

  4. 04

    マーケティング力強化による顧客深耕

    グローバルでのマーケティング連携を強化し、顧客目線を徹底。先端レジストでシェアNo.1を目指し、顧客が感動するイノベーションを提供する。

  5. 05

    デジタル基盤整備による新価値創造

    デジタル技術で既存ビジネスモデルを強化し、業務効率化・品質向上・顧客サービス改善を図る。デジタル人財育成にも注力し、変化に柔軟に対応する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,132人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は973万円で、9期前と比べて+23.6%平均年齢は40.7歳、平均勤続年数は16.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年12月1,611
2017年3月1,596
2018年12月1,673
2019年12月78743.320.31,726
2020年12月80142.919.91,750
2021年12月86042.719.51,816
2022年12月88441.918.41,950
2023年12月87241.117.51,877
2024年12月86640.917.11,9961,658
2025年12月97340.716.72,1322,223

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 3 / 海外 2、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社工場 — 韓国 仁川広域市173億円
郡山工場 — 福島県郡山市163億円
TOK技術革新センター — 神奈川県高座郡 寒川町143億円
工場(台湾 苗栗県)ほか1事業所9,779百万円
阿蘇工場・阿蘇工場阿蘇くまもとサイト — 熊本県阿蘇市・菊池市4,699百万円
本社工場(米国 オレゴン州)ほか1事業所4,418百万円
流通センター — 神奈川県海老名市3,782百万円
御殿場工場 — 静岡県御殿場市2,156百万円
宇都宮工場 — 栃木県宇都宮市1,916百万円
本社 — 神奈川県川崎市 中原区1,584百万円
主な関係会社
  • 国内
    ティーオーケーエンジニアリング(株)
    神奈川県 川崎市中原区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    TOKYO OHKA KOGYO AMERICA, INC.
    アメリカ合衆国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    台湾東應化股份有限公司
    台湾 · 連結子会社
    議決権70.0%
  • 海外
    TOK尖端材料株式会社
    韓国 · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 国内
    上海帝奥科電子科技有限公司
    中華人民共和国 · 連結子会社
    議決権70.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は2,370億円営業利益474億円前期と比べると増収増益で、売上が+17.9%、利益が+43.2%。

売上高
+17.9%
2,370億円
営業利益
+43.2%
474億円
純利益
+46.7%
333億円
営業利益率
20.0%
前期比 +3.5%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高2,910億円2,370億円
営業利益606億円474億円
純利益426億円333億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は1,397億円、営業利益は289億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+25.2%、営業利益は+46.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q3855414.022
2023年2Q3925514.032
2023年3Q4094511.021
2023年4Q43752
2024年1Q4505812.936
2024年2Q4977615.355
2024年4Q1,06319718.5136
2025年2Q1,11619817.7136
2025年4Q1,25427622.0197
2026年2Q1,39728920.7204

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は729億円から2,370億円へ3.3倍に増えた。直近期の営業利益率は20.0%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月7298654
台湾東應化股份有限公司銅鑼工場を新設 台湾東應化股份有限公司銅鑼第二工場を新設 上海帝奥科電子科技有限公司を設立(現連結子会社) TOKYO OHKA KOGYO CO., LTD. Europe Branchを設立 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 TOKCCAZ, LLC.を設立(現連結子会社)熊谷応化(株)を合併 相模事業所をTOK技術革新センターに改称 阿蘇工場 阿蘇くまもとサイト竣工 micro resist technology GmbHを完全子会社化
2014年3月75312375
2015年3月88114488
2016年3月90012777
2017年3月8889963
2017年12月9249760
2018年12月1,05310769
2019年12月1,0289754
2020年12月1,17616199
2021年12月1,401217177
2022年12月1,754310197
2023年12月1,623243127
2024年12月2,01033134616.5227
2025年12月2,37047449320.0333

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高2,370億円のうち、営業利益として残るのは474億円20.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は333億円、売上の14.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.3%1,476億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.8%421億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.0%474億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
37.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+12.7pt
20.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+8.7pt
14.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+8.7pt
15.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
12.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが352億円、投資CFが−253億円で、差し引きのフリーCFは99億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は692億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月124−1−14123432
2014年3月119−145−25−26392
2015年3月136−102−2134416
2016年3月119−44−9375395
2017年3月125−134−23−9359
2017年12月102−60−10742300
2018年12月143−804363399
2019年12月127−173−58−46292
2020年12月230−35−59195427
2021年12月198−46−181152415
2022年12月190−124−8666409
2023年12月172−94−7478428
2024年12月301−27−154274564
2025年12月352−2533299692

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は3,353億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,423億円で、自己資本比率は67.9%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,4571,27817985.9
2014年3月1,5591,40015987.5
2015年3月1,7491,52022984.3
2016年3月1,6731,47320085.1
2017年3月1,7451,52921684.6
2017年12月1,7871,53525282.2
2018年12月1,8301,50932178.8
2019年12月1,8651,51734877.5
2020年12月2,0121,60041275.3
2021年12月2,1731,65252171.7
2022年12月2,3811,81057171.3
2023年12月2,5191,95556472.9
2024年12月2,8192,13568571.1
2025年12月3,3532,42393067.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
710億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,844億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
149億円
在庫として抱えている分
負債合計
930億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中12位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中198位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.6%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.0%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
67.9%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
17.9%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥8,159で、1年前と比べて+82.4%過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。

¥8,159-4.4%1ヶ月-11.1%1年+82.4%時価総額1.0兆円
過去52週の値幅
安値¥4,432高値¥12,925

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)24.4倍
PER (会社予想)23.0倍
PBR2.38倍
配当利回り0.98%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で-17.81%と大幅下落。7月中旬の高値11245円から調整が続き、8月21日には8696円。25日線(9355.48円)を大きく下回り、75日線(10204.65円)も割り込み、短期・中期とも下向き。ただし、200日線(8332.08円)は上回っており、長期トレンドは維持。RSIは47.81と中立圏に戻った。出来高は7月30日に211万股と膨らみ、売りが優勢だった。52週高値12925円からは-33%の下落で、戻り売りが続く可能性。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 38/100)

PERは26.02倍で業界平均の17.74倍を大幅に上回り、予想PERも24.5倍と高い。PBRは2.54倍で平均1.41倍を大きく上回る。ROEは15.6%と高収益だが、その高収益率を考慮してもバリュエーションは割高感がある。配当利回りは0.92%と低く、平均の2.66%を大きく下回り、株主還元は弱い。成長期待が価格に織り込み済みで、業績が伸びても現在の評価は過大に見える。やや割高と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)24.4倍17.8倍
PER (予想)23.0倍
PBR2.38倍1.41倍
ROE15.6%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、半導体市況のサイクルと長期的な成長性。強気派は、AIや5Gなどによる半導体需要の増加で、最先端レジストの需要が伸び、2025年12月期も増収増益予想と高い営業利益率20%を達成する可能性に注目。弱気派は、半導体の在庫調整局面では需要が減速し、また、競合他社の追随で技術優位性が薄れるリスクを指摘。さらに、PERが26倍と市場平均より高く、成長鈍化時に割高感が意識される。

プラスに働く材料7
  • 最先端レジストの需要拡大

    EUVやArF用レジストは高解像度で、半導体微細化の進展で不可欠。

  • 高い収益性と成長

    2025年12月期の営業利益率20%予想、増収増益が見込まれる。

  • 半導体市場の構造的成長

    生成AIや自動車向け需要で、世界の半導体売上は中長期的に成長。

  • 半導体向けフォトレジスト需要の拡大2026年Q2影響

    売上高2370億円、前期比17.9%増と増収基調が続く

  • 営業利益率20%と高水準を維持通年影響

    営業利益474億円、営業利益率20%に改善

  • 来期予想PER24.8倍、増益で割安感決算発表後影響

    実績PER26.32倍から予想PER24.8倍へ低下

  • 外国人持株比率27.3%の需給良好継続影響

    外国人持株比率27.29%、株価1年で98.17%上昇

マイナスに働く材料6
  • 半導体市況サイクルの影響

    在庫調整期には半導体メーカーの設備投資が減り、レジスト需要が落ち込む。

  • 競合との技術競争

    台頭する韓国・中国メーカーが追い上げ、シェアを脅かす可能性。

  • 評価の高さがリスク

    PER26倍で成長が鈍化すれば、バリュエーション調整が起きうる。

  • 半導体市況調整で需要減速リスク2026年下期影響

    売上高伸び率が2024年23.8%から2025年17.9%に鈍化

  • 配当利回り0.91%と株主還元が手薄通年影響

    配当利回り0.91%、PER26.32倍

  • 株価急騰後の中短期的な過熱感不定影響

    1年で98.17%上昇、短期的な調整リスク

次の決算で確かめる点
半導体用フォトレジストの売上高
主力製品の需要動向を直接反映し、業績の先行指標となる。
営業利益率
技術力と製品ミックスの変化を測る重要な指標。
EUVレジストの販売状況
最先端製品の採用が長期的な競争力と成長を左右する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+14.3%いまの株価に対する利回りは0.98%。増配か配当維持が8年続いている。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
0.98%
いまの株価に対して
配当性向
31.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
8年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年12月2155.7
2017年3月210.045.9
2018年12月3250.071.6
2019年12月4025.0125.8
2020年12月5025.097.4
2021年12月524.037.8
2022年12月532.640.7
2023年12月565.065.8
2024年12月6312.536.4
2025年12月7214.331.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ18,842人。区分でいちばん多いのは金融機関38.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が51.5%を占め、残る48.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
金融機関36.836.738.538.638.438.6
外国法人26.425.524.027.726.127.3
個人・その他18.118.818.316.818.918.2
事業法人15.015.014.914.214.012.9
自己株式7.45.25.15.06.16.2
証券会社3.64.04.32.62.73.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.85
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.08
03明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)4.29
04株式会社三菱UFJ銀行2.83
05株式会社横浜銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.41
06公益財団法人東京応化科学技術振興財団2.31
07三菱UFJ信託銀行株式会社(常任代理人 日本マスタートラスト 信託銀行株式会社)2.24
08三菱UFJキャピタル株式会社2.02
09東京海上日動火災保険株式会社2.01
10東京応化社員持株会1.53

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+129%、1株純資産は14期で−32%。直近期のROEは15.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1222,7964.516.443.0
2014年3月1693,0445.813.533.3
2015年3月1973,2866.219.837.5
2016年3月1773,2985.315.938.1
2017年3月1463,3844.425.345.9
2017年12月1383,4914.135.255.7
2018年12月1653,4594.717.971.6
2019年12月431,1643.732.9125.8
2020年12月801,2176.730.397.4
2021年12月1441,29311.515.837.8
2022年12月1631,40512.112.240.7
2023年12月1051,5177.229.665.8
2024年12月1871,67211.818.936.4
2025年12月2781,89915.620.831.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

21名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は21名。2025/12期の役員報酬は総額581百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
種市順昭代表取締役 取締役社長 執行役員社長63110,000
佐藤晴俊取締役6555,000
土井宏介取締役 専務執行役員 営業本部長6451,000
山本浩貴取締役 常務執行役員 材料事業本部長5629,000
大森克実取締役 執行役員 開発本部長5817,000
安藤尚取締役713,000
鳴海裕介取締役(常勤監査等委員)6032,000
一柳和夫取締役(監査等委員)723,000
池田綾子取締役(監査等委員)66
中島功取締役(監査等委員)67
金基泰常務執行役員
渡邊直樹執行役員
残りの役員9名を開く
氏名役職年齢保有株数
髙瀬興邦執行役員
大髙正次執行役員
本間裕一執行役員
磯貝進一執行役員
石原省吾取締役 執行役員 人財本部長5913,000
辰野直樹執行役員
塩谷和幸執行役員
澤野敦執行役員
鮫澤素子執行役員

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)52361105949399
社外取締役4585815
取締役(社内)1303030

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容150字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社8社(うち非連結子会社2社)、関連会社3社(うち持分法非適用関連会社2社)で構成され、その主たる事業内容は、エレクトロニクス機能材料や高純度化学薬品の製造・販売であります。 当社グループの事業に係わる位置づけは次のとおりであります。 主要な事業の系統図
経営方針・対処すべき課題2,739字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 当社グループの経営方針、経営環境及び優先的に対処すべき課題等 ① 経営の基本方針 当社グループは、「自由闊達」、「技術のたゆまざる研鑽」、「製品の高度化」、「社会への貢献」の4つの経営理念の下、高度化する顧客からの要望に応える製品の創出を通じた社会への貢献と企業価値の向上に取り組んでいく所存であります。 ② 目標とする経営指標 当社グループは、事業活動の成果である連結営業利益を重視するとともに、収益性や資本効率向上という企業価値拡大の観点から、連結EBITDA(償却前利益)や連結ROE(自己資本利益率)についても経営指標と位置づけ、過去最高益の更新を目標にしております。加えて、当社グループの中期経営計画「tok中期計画2027」においては、当初、最終年度である2027年12月期において、連結売上高2,700億円、連結営業利益480億円、EBITDA610億円、ROE13.0%を目標に掲げ各種施策を実行してまいりました。しかしながら、当社グループの主な需要先であるエレクトロニクス市場において、生成AI関連需要の拡大を背景に当社製品の販売が当初想定を上回って推移していること、ならびに為替相場が当社の当初前提を上回る円安基調で推移していること等を踏まえ、2026年2月9日に、2027年12月期における定量目標を連結売上高2,950億円、連結営業利益580億円、EBITDA720億円、ROE14.0%に見直しました。 ③ 中長期的な経営戦略 当社グループは、経営ビジョン「豊かな未来、社会の期待に化学で応える“The e-Material Global Company™”」の実現を目指し、2030年に向けた長期ビジョン「tok Vision 2030」を策定しております。当長期ビジョンの達成に向けた具体的なマイルストーンとして、2025年度を初年度とする3カ年の中期経営計画「tok中期計画2027」を推進しております。通信革命等によってもたらされる新たな価値創造を支えるべく、電子材料分野の深耕と開拓に一層邁進するとともに、当社グループのコアコンピタンスである微細加工技術や高純度化技術を活用した新領域の創出に挑戦してまいります。 ④ 経営環境 当連結会計年度における当社グループを取り巻く経営環境については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に含めて記載しております。 ⑤ 対処すべき課題 上記③の経営戦略を実現するため、「tok中期計画2027」で定めた次の7つの全社戦略を推進してまいります。 (イ)従業員一人ひとりが心身ともに安心安全に働ける環境を構築する 当社グループは「人財」を価値創造の源泉とし、技術、財務、人脈を支える重要な要素と位置づけております。そのため、コミュニケーションの活性化による心理的安全性の確保や労働安全教育やリスクアセスメントによる労働災害撲滅を通して、従業員が心身ともに安心して働ける環境を整備し、tok Vision 2030で掲げた「皆が活き活きと誇りをもって働ける」という企業像を実現するための環境構築に取り組んでまいります。 (ロ)強固なサプライチェーンを構築する いかなる市場変動にも即応できる供給体制の構築やサプライチェーンの最適化を加速させ、原材料の安定調達、デジタル施策の推進による生産効率の向上や品質維持・向上を目指し、サプライチェーンの全体最適化を加速させると同時に、将来を見据えた安定生産体制や生産品目の拠点最適化等を図り、当社グループを取り巻くステークホルダーから真に信頼される企業グループを目指してまいります。 (ハ)マーケティング力の向上を通じて、顧客の深耕と開拓を進める 当社グループの成長ドライバーである先端レジストのグローバルシェアNo.1を目指すため、徹底した顧客目線を追求し、顧客に対応した技術の高度化や安定した量産体制の早期確立を進めるとともに、グローバルでのマーケティング体制の連携を強化することで、顧客が感動するイノベーションの提供を実現させてまいります。 (二)先端技術を追求し、TOKグループ独自の技術を開発する 高度化する顧客からのニーズに応え続けるため、当社グループのコアコンピタンスである「微細加工技術」と「高純度化技術」を更に高めてまいります。また、技術革新のスピードを加速させるとともに、環境配慮や法規制にも対応できる製品開発体制を構築することに加え、当社グループの強みである、営業、開発、製造の三位一体を軸とした戦略を徹底し、技術トレンドと顧客ニーズを先取りしたロングランの研究開発を行ってまいります。 (ホ)長期の研究開発と安定生産を実現する財務基盤を整備する 技術開発を果敢に継続すると同時に、高品質製品の安定的な供給体制をグローバルで確立するため、必要な投資を持続し続けられる強固な財務基盤を整備いたします。将来キャッシュ・フローと事業リスクを見極め、資本コストを意識したうえで資金調達力の強化・多様化を進めるとともに、グループ全体の資金運用効率の向上等を図り、適切なリスクテイクの下で積極的な投資を後押しする事により、長期成長及び企業価値の最大化を実現してまいります。 (へ)新たな価値創造を見据えたデジタル基盤を整備する デジタル技術を用いて当社の既存ビジネスモデルを強化し、新たな価値を創造することに重点を置き、業務の効率化、生産効率の向上、製品の品質向上、顧客サービスの改善を図り、当社の更なる成長を加速させてまいります。また、デジタル技術を活用する「人」にも焦点を当て、デジタル人財の育成にも注力し、社内のデジタルリテラシーを高め、変化する市場環境に柔軟に対応できるデジタル改革を推進してまいります。 (ト)SDGsに貢献できる企業文化を深耕する 「SDGsへの貢献」を当社グループの果たすべき責任の一つと捉え、(イ)から(へ)の戦略をベースとした企業活動を推進してまいります。サステナビリティ説明会の実施や安全な作業環境の確保、従業員の健康施策、環境負荷低減を推進し、SDGsに貢献できる企業文化を深く追求すると同時に、CO2削減や環境規制に対応した製品開発、廃棄物の再資源化等を通して、当社グループでサプライチェーン全体の環境負荷低減に取り組んでまいります。
事業等のリスク2,858字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループは、世界各地で多様な事業を展開しております。これらの事業活動を進めるにあたり、様々なリスク要因が財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。下記に記載しているリスクは、当連結会計年度末時点において当社グループが重要と判断したものであり、当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではありません。 (1)業界景気変動リスク 当社グループが事業を展開するエレクトロニクス業界は、循環的な市況変動が大きい市場であります。特に半導体・ディスプレイ向け材料は、需要動向に大きな影響を受け、また、技術革新が速くユーザーニーズが複雑・多様にわたるため、市場状況およびそれに連動した価格変動があった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (2)為替変動リスク 当社グループは、今後もマーケットの拡大が期待される北米、欧州、アジア地域における事業に注力しており、同地域に生産・販売拠点を有しております。海外取引では、一部は円建てでの処理、また、一部では為替予約によるリスクヘッジ等を行っておりますが、予想を超えた為替相場の変動があった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3)研究開発リスク 当社グループは、技術革新の激しいエレクトロニクス業界において競争力を維持するため、ユーザーニーズを的確に捉えた製品の研究開発に努めております。しかし、技術革新やユーザーニーズの変化を予測することは容易ではなく、研究開発において経営資源を投入したにもかかわらず、予期せぬ理由で十分な成果が得られない場合があり、その結果、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4)知的財産リスク 当社グループは、事業活動を展開する上で多数の知的財産権を保有しているとともにライセンスを供与しております。また、必要または有効と認められる場合には、第三者の知的財産権を使用するために相手方からライセンスを取得します。それらの権利保護、維持または取得が予定のとおり行われなかった場合には、知的財産権を巡る紛争・訴訟において当社グループが当事者となる可能性があります。その結果、費用負担等が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (5)原材料調達リスク 当社グループは、生産活動において様々な原材料を使用しており、調達先を複数確保するなど安定的な原材料の調達に努めております。しかし、原材料メーカーの事故等による供給の遅延・中断の影響および地政学的リスクの影響から生産活動に支障をきたす可能性があり、その結果、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、原材料価格の上昇等が発生した場合も、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (6)製造物責任リスク 当社グループの提供する製品をユーザーが使用する過程において、その製品に起因する欠陥により不具合が生じる可能性があります。製造物賠償責任には保険での対応を行いますが、負担金額全てを保険でカバーできるという保証はなく、これらの問題が生じた場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (7)自然災害・事故リスク 当社グループは、国内外に製造工場を設けております。地震等の自然災害や火災・爆発等の不慮の事故が発生した場合には、生産活動の停止に伴う出荷の遅延、さらには修復・生産工場等の代替に伴う費用負担が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループは、従業員に新型コロナウイルス、インフルエンザ等の感染症が拡大した場合、一時的に操業を停止するなど、当社グループの経営成績、財務状況等に影響を与える可能性があります。当社グループではこれらのリスクに対応するため、感染予防や感染拡大防止に対して適切な管理体制を構築しております。 (8)環境リスク 当社グループは、生産活動において各種化学物質を使用しており、その取扱いには万全の対策を講じております。しかし、化学物質の社外流出事故が万一発生した場合、社会的信用の失墜、補償・対策費用の支出、生産活動の停止等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループは、事業展開している世界各国の環境関連諸法令・諸規制を遵守して活動しております。しかし、将来においてこれらの法規制が厳格化された場合、費用負担の増大、事業活動の制限につながるおそれがあり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (9)法的リスク 当社グループは、事業活動を展開する世界各国において、事業・投資の許可、輸出入制限での政府規制の適用を受けるとともに、通商・独占禁止・国際税務・環境・リサイクル関連等の諸法令・諸規制の適用を受けております。これらの法規制に重大な改変があり、その内容を把握していなかった場合、また、これらの法規制を遵守できなかった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (10)海外での事業活動リスク 当社グループは、北米、アジア地域にて生産および販売活動を、また、欧州地域にて販売活動を行っております。しかし、海外での事業活動には、通常、予期しない法令や規制の変更、産業基盤の脆弱性、人材の確保困難、テロ・戦争、自然災害等のリスクが存在します。こうしたリスクが顕在化した場合、海外での事業活動に支障が生じ、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (11)情報漏洩リスク 当社グループは、事業に関する秘密情報ならびに多数の他企業および個人の情報を有しております。情報管理に万全を期しておりますが、予期せぬ事態によりこれらの情報が社外に流出した場合、事業のイメージに悪影響をもたらすほか、被害を受けた企業および個人に対して損害賠償責任を負うことになり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (12) サイバーセキュリティリスク 当社グループは、様々な情報システムを使用して業務を遂行しております。適切なシステム管理体制の構築やセキュリティ対策等を行っておりますが、サイバー攻撃の高度化・巧妙化により情報システムに関するリスクはますます高まっております。予期せぬ事態により情報漏洩やシステム停止などの事象が発生した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (13) 気候変動リスク 当社グループは、国内外に製造工場を有しておりますが、気候変動に起因する異常気象や洪水、渇水等により、工場および調達先等に甚大な損害を受けた場合、生産活動に支障をきたし、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、脱炭素社会に向けた取り組みが世界的に進む中、各国において炭素税等の政策・法規制が導入・検討されており、これによりエネルギーや原材料コストが増加した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,643字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要については、「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」に含めて記載しております。 ② 生産、受注および販売の実績 a. 生産実績 当社グループは「材料事業」の単一セグメントであり、当連結会計年度における生産実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   増減率(%) 材料事業   157,231   16.4 b. 受注実績 当社グループは、見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 c. 販売実績 当社グループは「材料事業」の単一セグメントであり、当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   増減率(%) 材料事業   237,029   17.9 (注) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自  2024年1月1日 至  2024年12月31日)   当連結会計年度 (自  2025年1月1日 至  2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.   61,135   30.4   79,631   33.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績等の状況に関する経営者の視点による認識・分析・検討 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末の資産合計は、3,352億92百万円で、前連結会計年度末に比べ533億62百万円増加いたしました。 流動資産は前連結会計年度末に比べ210億3百万円増加し1,727億73百万円となりました。これは、現金及び預金が119億15百万円、売掛金が53億21百万円それぞれ増加したことが主な要因であります。 固定資産は前連結会計年度末に比べ323億58百万円増加し1,625億18百万円となりました。これは、設備投資により有形固定資産が202億51百万円増加したことが主な要因であります。 (負債) 当連結会計年度末の負債合計は、929億93百万円で、前連結会計年度末に比べ245億36百万円増加いたしました。これは、社債が100億円、長期借入金が100億円それぞれ増加したことが主な要因であります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は、2,422億99百万円で、前連結会計年度末に比べ288億26百万円増加いたしました。これは、利益剰余金が250億71百万円、その他有価証券評価差額金が19億82百万円それぞれ増加したことが主な要因であります。 この結果、当連結会計年度末の自己資本比率は67.9%となりました。 経営成績の分析 当連結会計年度において、当社グループ製品の主な需要先でありますエレクトロニクス市場では、スマートフォン需要は低調に推移した一方、生成AI関連需要が好調に推移し、パソコンの買替え需要も堅調に推移しました。 このような事業環境のもと、当社グループは先端レジストのグローバルシェアNo.1を目指し、徹底した顧客目線を追求してまいりました。また、将来の半導体需要の増加を見据え、国内では郡山工場においてフォトレジスト新製造棟の建設を進め、海外では韓国の仁川広域市において新検査棟を竣工するとともに、平澤市に取得した土地に高純度化学薬品の新製造棟を着工するなど、戦略的投資を推進してまいりました。 さらに、ドイツのmicro resist technology GmbHを当社の完全子会社とし、欧州市場における顧客密着戦略の強化および同社が有する技術との融合による製品ポートフォリオの強化に着手するなど、長期ビジョン「tok Vision 2030」の実現に向け、総力を挙げて取り組んでまいりました。 その結果、当連結会計年度のエレクトロニクス機能材料、高純度化学薬品はともに大幅な増収となり、当社グループの売上高は、2,370億29百万円(前年度比17.9%増)となりました。営業利益は先端向け材料を中心とした高付加価値製品の販売増加を主な要因とし、開発関連材料等の在庫認識に伴う一過性の利益計上も加わったことにより473億86百万円(同43.2%増)となり、経常利益は492億74百万円(同42.6%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は営業利益の増加に加え、装置事業譲渡に伴う特別利益を計上したことにより333億45百万円(同47.0%増)と売上高、利益ともに過去最高を更新することができました。 なお、事業セグメントごとの経営成績は記載しておりませんが、部門別売上高は以下のとおりとなりました。 エレクトロニクス機能材料部門の売上高は、1,247億円(前年度比16.0%増)、高純度化学薬品部門の売上高は、1,094億円(同19.6%増)、その他の売上高は、29億28百万円(同48.3%増)となりました。 b. 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性のある要因として、当連結会計年度末現在において以下のとおりと認識しております。 当社グループが事業展開する業界は、素材価格の変動や販売価格の低下の動きが見られるほか、技術革新が速く製品ライフサイクルが短くなり、一方で研究開発用機器は高額化してきております。また、当社グループにおいては海外事業の進展に伴い、為替相場の変動による影響や各国における各種法令の重大な改変または遵守できなかった場合等、海外での事業活動を取り巻く様々なリスクが顕在化するという事態も懸念されます。加えて、当社グループが提供している多数の製品をユーザーが使用する過程において、欠陥により不具合が生じた場合、原則として生産物賠償責任保険での対応を行いますが、負担金額すべてを保険金でカバーできず、経営成績に重要な影響を与える可能性もあります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源および資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額が増加したものの、税金等調整前当期純利益の増加により、前連結会計年度に比べ50億48百万円増加し351億94百万円の資金収入となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等により、前連結会計年度に比べ225億58百万円増加の252億91百万円の資金投下となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入や社債の発行による収入等により、前連結会計年度に比べ185億97百万円増加の31億72百万円の資金収入となりました。 これらの活動の結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ128億67百万円増加し692億28百万円となりました。 財務政策 当社グループの運転資金需要の主なものは、製品製造のための原材料購入や労務費の製造費用のほか、商品の仕入、販売費及び一般管理費であります。当社グループの運転資金および設備投資資金は、内部資金または借入により資金調達することとしております。 ③ 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たっては、期末日の資産・負債の計上および会計期間の収益・費用の適正な計上を行うため、見積りや仮定を行う必要があります。連結財務諸表に影響を与え、より重要な経営判断や見積りを必要とする会計方針は以下のとおりであります。 a. 貸倒引当金 当社グループは売掛債権等の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権および破産更生債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。相手先の財政状態が悪化し支払能力が低下した場合、追加の引当金を計上する可能性があります。 b. 固定資産の減損 当社グループは、市場価格、営業活動から生ずる損益等から減損の兆候が識別された場合、将来の事業計画等を考慮して、減損損失の認識の判定を行い、必要に応じて回収可能価額まで減損処理を行うこととしております。 将来の市況悪化等により事業計画が修正される場合、減損処理を行う可能性があります。 c. 投資有価証券 当社グループは、市場価格のない株式等以外の有価証券と市場価格のない株式等の有価証券を所有しております。 市場価格のない株式等以外の有価証券は、決算日の市場価格等に基づき時価評価を行い、税効果調整後の評価差額を純資産の部のその他有価証券評価差額金に計上しております。 また、期末における時価等が取得原価に比べ50%以上下落した場合には原則減損処理を行い、30%~50%未満下落した場合には、当該金額の重要性、回復可能性等を考慮して必要と認められた額について減損処理を行うこととしております。一方、市場価格のない株式等の有価証券は、実質価額が取得原価に比べ50%程度以上下落した場合には、回復可能性等を考慮して減損処理を行うこととしております。 なお、将来の市況悪化または投資先の業績不振等により、現在の帳簿価額に反映されていない損失が生じ、減損処理を行う可能性があります。 d. 繰延税金資産 当社グループは、財務諸表と税務上の資産または負債の額に相違が発生する場合、将来減算一時差異に係る税効果について、繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産のうち、実現が不確実であると考えられる金額に対し評価性引当額を計上して繰延税金資産を減額しております。繰延税金資産の実現の可能性により、評価性引当額が変動し損益に影響を及ぼす可能性があります。 e. 退職給付に係る資産および負債 当社グループは、年金数理計算に基づいて退職給付に係る資産および負債ならびに退職給付費用を計上しております。年金数理計算は割引率、年金資産の長期期待運用収益率、昇給率、退職率等の前提条件に基づいて行われており、これらの前提条件の変更は連結財務諸表に影響を与えます。割引率の低下や年金資産運用における期待運用収益と実際運用収益の差異は、翌期以降の退職給付費用に影響を及ぼす可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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