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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

SANEI

SANEI LTD.6230 · Standard · 機械

デザイン性を軸に高級水栓から公共空間まで展開する水栓金具専門メーカー。

概要

SANEIは1954年に大阪で創業した水栓金具専業メーカーである。単水栓から混合栓、止水栓、洗浄弁まで給水栓全般を手掛け、住宅・非住宅市場に製品を供給する。連結売上高290億42百万円(2026年3月期)、従業員827名。岐阜工場を中核に国内4拠点と中国大連に生産拠点を持ち、管工機材・リテール・メーカー・海外の4ルートで販売する。

水栓金具に特化した単一セグメントの事業構造

当社グループは水栓金具事業の単一セグメントで構成される。連結子会社には、施工・アフターサービスを担う(株)アクアエンジニアリング、中国大連で部品製造を行う大連三栄水栓有限公司、給水栓類を設計・製造・販売する(株)水生活製作所がある。グループ全体で給水栓・給排水金具・継手及び配管部材の製造販売を一貫して行う。

4つの販売チャネルで市場をカバーする販売網

販売ルートは管工機材ルート(管材店・デベロッパー向け)、リテールルート(ホームセンター・通販向け)、メーカールート(システムキッチン・ユニットバスメーカー向け)、海外ルート(アジア・北米向け)に分かれる。全国に東京・名古屋・大阪の支社・支店と24カ所の営業所を配置し、管工機材ルートで全国網羅的なサービスを提供する。

鋳造から組立まで内製化した一貫生産体制

主力の岐阜工場(岐阜県各務原市)では鋳造、加工、研磨、鍍金、組立、出荷までを一貫して行う。組立は鴫野工場、鋳造は大連三栄水栓有限公司、生産技術は(株)水生活製作所が分担する。2024年には岐阜工場第1工場、2025年には第2工場を建て替え、自動化と環境対策を推進し生産能力を強化した。

デザイン性と先進技術で差別化する製品開発

当社はプロダクトデザイナーや建築デザイナーとの協働により、水栓をインテリア素材と捉えた多様なデザインを提供する。最上級ブランド「VERSE(ヴァース)」のGraziosoシリーズはレッド・ドット・デザイン賞最高賞を2年連続受賞。iFデザインアワードも同時受賞。タッチパネル式や音声認識水栓などエレクトロニクス融合製品の開発も進める。

業界の中での役割は水栓金具専門メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
290億円
営業利益
18億円
営業利益率
6.2%
純利益
12億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01管工機材主力

管材店を主な販路とし、デベロッパーや設計事務所への販売促進活動も展開。ホテル、飲食店、病院など非住宅分野のスペックイン推進と住宅分野へのトータル提案を強化。

主な製品・サービス1
給水栓
単水栓、湯水混合水栓、止水栓、ボールタップ、洗浄弁などの水栓金具。デザイナーと協働しインテリアに調和する多様なデザインを提供。

02リテール準主力

量販店向けに水まわり商材を企画・販売。ホームセンター、家電量販店、GMS、ドラッグストア、テレビ通販・ネット販売事業者向けに、生活雑貨やリフォーム商材も提案。

主な製品・サービス1
水まわり商材
給水栓や給排水金具に加え、生活雑貨・リフォーム商材など多様な製品を提供。

03メーカー準主力

システムキッチンやユニットバスなどの住宅設備機器メーカー向けに製品を供給。競争優位性を有する中高級グレード製品の投入を強化し、バス・洗面・キッチン分野で協業。

04海外副次

中国・台湾・インドネシアなどアジア諸国へ中高級グレードの水栓製品を輸出。現地代理店との提携強化と北米市場の新規開拓に注力。

製品と技術

住宅から非住宅まで幅広い水栓金具ラインアップ

主力製品は単水栓、湯水混合栓、止水栓、ボールタップ、洗浄弁・洗浄水栓の給水栓類。住宅向け台所・浴室・洗面所用に加え、ホテル、病院、オフィスビル、駅舎などの非住宅向け製品も拡充。同業他社が数十社存在する中で、水栓金具専門メーカーとしての専門性を強みとする。

VERSEとsʌneiブランドが牽引する高級デザイン戦略

最上級ブランド「VERSE(ヴァース)」はGrazioso、grooglo、soroeなどのシリーズを展開。Graziosoは2025年・2026年と2年連続でレッド・ドット・デザイン賞最高賞を受賞。デザイナーコラボレーションブランド「sʌnei(サネイ)」も展開し、ラグジュアリーホテルのスウィートルームなど高級ゾーンへの採用を狙う。

エレクトロニクス融合製品と機能性シリーズ

タッチパネル式水栓や音声認識による吐水・止水システムを開発中。ウルトラファインバブル搭載製品や、グラス予洗い向け「プレパシュ+」、心地よさを重視したIENIシリーズなど、機能性とデザインを両立した製品を投入。海外向けにも中高級グレードを積極的に展開する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

産業機械用フィルターで中堅、地盤固め課題

産業機械向けフィルターやろ過装置を主力とする。連結売上高285億円(2025年3月期)、営業利益率6.7%。同業の三浦工業(ボイラ大手)や日本製鋼所(大型機械)と比べ、規模は中堅。特定分野に強みを持つが、収益率は業界平均並み。受注変動の影響を受けやすく、安定成長には製品ポートフォリオの多様化やコスト競争力の強化が必要。

強み

  • 長年の経験による高品質なフィルター製品とろ過技術のノウハウを保有。
  • 化学、食品、半導体など幅広い業界への納入実績がある。
  • 産業機械の保守・交換需要に支えられ、一定の安定収益を確保。
  • 営業利益率は6%程度で、生産効率化による収益向上の可能性を持つ。

課題

  • 営業利益率6%台と低く、価格競争やコスト増に弱い体質。
  • 設備投資動向に左右されやすく、需要変動が業績に直結。
  • 三浦工業や日本製鋼所など大手との競争でシェア拡大が困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がSANEI

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
17022サノヤスホールディングス109億円7.5倍
26497ハマイ107億円10.0倍
36239ナガオカ105億円31.4倍
46208石川製作所102億円15.6倍
56230SANEI98億円8.1倍
66156エーワン精密98億円46.5倍
76286靜甲97億円7.9倍
86466TVE93億円8.6倍
96338タカトリ90億円34.6倍
106402兼松エンジニアリング89億円7.6倍
116391加地テック82億円10.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

水栓卸売から製造へ転じた創業期(1954〜1966年)

1954年9月、大阪市東成区に三栄水栓製作所を創立し水道用品の卸販売を開始。1960年12月に株式会社三栄水栓製作所に改組。1966年6月には機械工場を建設し、水栓金具の製造に進出した。当初は組立作業から始まり、徐々に内製化を進めた。

シングルレバー混合栓で市場開拓した1970年代

1973年に鋳造工場を東大阪に建設し、生産基盤を強化。1975年3月にはシングルレバー混合栓「ユーミックス」を発売。従来のツーバルブ式から操作性を革新し、住宅・非住宅双方で需要を獲得した。これにより水栓金具メーカーとしての地位を確立した。

岐阜工場の統合と物流拠点の整備(1980〜1988年)

1980年に岐阜県各務原市に関連会社を設立し、1982年に吸収合併して岐阜工場とし、鋳造・加工・組立の一貫工場を完成。1985年には東京三栄水栓を吸収合併し東京支店を開設。さらに西日本・東日本物流センターを開設し、全国配送網を整備した。

ISO認証取得と研磨工場増設で品質向上(1992〜1998年)

1992年に包装専門の有限会社サンエースを設立。1996年から1998年にかけて鴫野工場、岐阜工場、大伊木工場がISO 9001認証を取得。1997年にはバフ研磨工場、1998年には研磨工場を岐阜工場内に建設し、表面加工の内製化と品質管理を強化した。

高付加価値化と生産能力増強の近年(2014〜2025年)

2014年には岐阜工場内に新工場棟を建設し組立工程を強化。2024年には第1工場、2025年には第2工場を建て替え、自動化設備や太陽光発電を導入。高付加価値水栓の需要拡大に対応し、カーボンニュートラルも視野に入れた環境配慮型工場へと進化した。

年表26件を開く

1950年代

  • 1954年9月創業大阪市東成区東小橋にて三栄水栓製作所を創立。水道用品の卸販売を開始。
  • 1958年10月水栓、シャワー等の組立作業を開始。

1960年代

  • 1960年12月創業株式会社に改組し、株式会社三栄水栓製作所を設立。
  • 1965年11月創業関東方面の販売会社として東京都江東区亀戸に東京三栄水栓株式会社を設立。
  • 1966年6月大阪市東成区玉津に機械工場を建設し、水栓金具の製造を開始。
  • 1967年4月ツーバルブシャワー混合栓の製造を開始。
  • 1968年4月大阪市東成区玉津に本社ビルを建設。

1970年代

  • 1971年2月大阪市東成区玉津に倉庫・真空包装工場を建設。
  • 1972年12月大阪市城東区鴫野に鴫野工場および倉庫を建設。
  • 1973年4月東大阪市高井田に鋳造工場を建設。
  • 1974年2月鴫野真空包装工場を増築、玉津の機械工場を移転し、玉津工場跡地を倉庫に改造。
  • 1975年3月シングルレバー混合栓(ユーミックス)を製造、販売。

1980年代

  • 1980年2月創業岐阜県各務原市に株式会社岐阜三栄水栓製作所を設立。
  • 1982年11月M&A株式会社岐阜三栄水栓製作所を吸収合併、岐阜工場として鋳造、加工、組立の一貫工場が完成。
  • 1985年4月大阪市城東区鴫野に鴫野配送センター(現西日本物流センター)を開設。
  • 1985年5月M&A関東方面の販売会社である東京三栄水栓株式会社を吸収合併。同時に東京支店を開設。
  • 1985年5月大阪市東成区玉津に大阪営業所を開設。
  • 1988年5月東京都足立区加平に足立配送センター(現東日本物流センター)を開設。

1990年代

  • 1992年3月創業包装を目的とした有限会社サンエースを岐阜県関市に設立。
  • 1993年8月名古屋市緑区浦里に名古屋支店を開設。
  • 1994年9月岐阜県各務原市鵜沼朝日町に中部物流センター(現中央物流センター)を建設。
  • 1995年7月岐阜県各務原市鵜沼大伊木町に大伊木工場(鍍金工場)を建設。
  • 1996年12月鴫野工場がISO 9001の認証取得。
  • 1997年11月岐阜工場内にバフ研磨工場を建設。
  • 1998年4月岐阜工場と大伊木工場がISO 9001の認証取得。
  • 1998年4月岐阜工場に研磨工場を建設。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    水域(面)への事業領域拡大

    水栓金具の単体販売(点)から水道インフラ全体(線)へ発展し、さらに住空間全体をインスタレーションとして提案するメーカーを目指し、新たな水まわりの研究・開発・提案に取り組む。

  2. 02

    非住宅市場への販売強化

    住宅市場で強いシェアを活かし、オフィスビル、ホテル、公共設備などの非住宅市場への販売に注力することで、更なるシェア拡大を図る。

  3. 03

    生産拠点の高効率化と環境対応

    岐阜工場の建て替えを通じて自動化・省力化・環境対策を推進。2025年12月に組立工場完成予定で、生産能力向上とコスト低減、太陽光発電などによるCO₂削減を進める。

  4. 04

    高機能・高付加価値製品の開発

    ウルトラファインバブル搭載水栓や音声認識・センサー機能搭載製品など、日常の使い心地に配慮した高付加価値製品を展開し、原材料価格変動に左右されにくい収益基盤を確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で827人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は562万円で、5期前と比べて+8.0%平均年齢は40.7歳、平均勤続年数は14.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年3月52039.614.2741
2022年3月52338.913.2875
2023年3月51840.114.0862
2024年3月53040.314.0866
2025年3月54440.514.5845225
2026年3月56240.714.5827218

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率37.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)54.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 2 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
岐阜工場 — 岐阜県各務原市3,876百万円
本社 — 岐阜県山県市706百万円
本社 — 大阪市東成区692百万円
鴫野工場 — 大阪市城東区432百万円
大連工場 — 中国大連市244百万円
本社 — 大阪市城東区2百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱アクアエンジニアリング
    大阪市城東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    大連三栄水栓有限公司(注)1
    中国大連市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱水生活製作所(注)1、2
    岐阜県山県市 · 連結子会社
    議決権30.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は290億円営業利益18億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.8%、利益が-5.3%。

売上高
+1.8%
290億円
営業利益
-5.3%
18億円
純利益
-7.7%
12億円
営業利益率
6.2%
前期比 -0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高308億円290億円
営業利益20億円18億円
純利益13億円12億円
1株あたり配当¥75¥75

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は74億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+8.8%、営業利益は−66.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q713
2024年1Q6834.42
2024年2Q6446.33
2024年3Q72811.15
2024年4Q713
2025年2Q13675.15
2025年4Q149128.18
2026年2Q14075.04
2026年4Q150117.38
2027年1Q7411.41

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年3月期からの10期で、売上は206億円から290億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は6.2%。売上は7期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年3月20696
2018年3月208105
2019年3月20896
2020年3月213117
2021年3月2221610
2022年3月2301510
2023年3月26696
2024年3月2752013
2025年3月28519186.713
2026年3月29018186.212

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高290億円のうち、営業利益として残るのは18億円6.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の4.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.3%201億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.5%71億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.2%18億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.4pt
6.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.8pt
4.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.6pt
8.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年3月期は営業CFが0億円、投資CFが−11億円で、差し引きのフリーCFは−11億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は11億円で、売上の0.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年3月8−2−566
2020年3月12−6−369
2021年3月10−64417
2022年3月9−4−3522
2023年3月10−8−1222
2024年3月3−110−815
2025年3月17−14−4315
2026年3月0−117−1111

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年3月期の総資産は241億円。このうち返さなくてよい自己資本が157億円で、自己資本比率は63.0%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年3月163709343.1
2018年3月164758946.1
2019年3月169828748.8
2020年3月179899049.7
2021年3月1951059054.0
2022年3月22512010550.3
2023年3月23512511050.6
2024年3月24213710554.2
2025年3月2441479758.3
2026年3月2411578463.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
137億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
29億円
在庫として抱えている分
負債合計
84億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
72
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り209社中62位あたり、逆に低いのは営業利益率209社中138位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.3%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.2%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.0%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.8%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,151で、1年前と比べて+9.2%過去52週の値幅のなかでは42%の位置にある。

¥2,151-0.7%1ヶ月+2.3%1年+9.2%時価総額98億円
過去52週の値幅
安値¥2,006高値¥2,350

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.1倍
PER (会社予想)7.7倍
PBR0.65倍
配当利回り3.49%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で-8.22%と下落。8月10日に2111円で、25日線2202円を-4.1%下回る。52週高値2350円には-10.2%の水準。出来高は直近10日平均約1,900株と、7月に2,000円台前半だったが減少傾向。RSIは19.72と売られ過ぎ圏。200日線2143円を-1.5%下回り、週足では75日線2180円を-3.2%下回り、短期的な弱気トレンド。ただし1年では+8.2%と持ち直し、52週安値2006円からは+5.2%の位置。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER7.92倍は業界平均23.56倍を大きく下回り、PBR0.64倍も平均1.58倍の半分以下。配当利回り3.55%は平均2.65%を上回る。ROE8.3%は平均に劣るものの、株価純資産倍率の低さが割安感を強める。配当性向28%と堅実で、今期予想PER7.5倍と更に低下見込み。ただし売上高成長率は緩やかで、ROEの改善余地がやや乏しい。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.1倍22.7倍
PER (予想)7.7倍
PBR0.65倍1.50倍
ROE8.3%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、国内の新築着工戸数の減少とリフォーム需要の取り込み。強気派は、リフォーム需要の堅調さと同社の高いシェアにより、業績が安定的に成長するとみる。弱気派は、新築着工の減少が長期的な逆風であり、価格競争の激化で収益性が悪化する可能性を指摘する。今後の焦点は、リフォーム需要の持続性と海外展開の成果。

プラスに働く材料7
  • 高いシェア

    水栓金具で国内シェアが高く、安定した収益基盤を確保

  • リフォーム需要

    既存住宅の修繕・交換需要が底堅く、売上が緩やかに増加

  • 高い配当利回り

    配当利回り3.55%と安定的な株主還元

  • PBR0.64倍と解散価値以下継続影響

    PBR0.64倍は1株当たり純資産の64%の水準。資本政策次第で評価修正が起きやすい

  • 売上高275→290億円と増収継続決算発表後影響

    24/3期275億円→26/3期290億円。売上は伸びており需要自体は底堅い

  • 予想PER7.5倍と割安感通年影響

    株価2111円に対し予想PER7.5倍。実績PER7.92倍からも改善見通しが市場に織り込まれる

  • 配当利回り3.55%が下支え通年影響

    配当利回り3.55%と安定した還元が、株価下落局面での買い安心感につながる

マイナスに働く材料7
  • 新築着工減

    国内の新築住宅着工戸数が減少傾向にあり、需要が縮小

  • 収益性停滞

    営業利益率が6%前後で推移し、大きな改善が見込めない

  • 成長鈍化

    売上高の伸びが緩く、今後の大幅な成長は期待しにくい

  • 営業利益19→18億円と減益決算発表後影響

    2026年3月期は売上増も営業利益18億円・純利益12億円と前期からそれぞれ減益

  • 営業利益率6.21%は前期の6.67%から低下通年影響

    売上高290億円に対し営業利益18億円。利益率は前期6.67%から6.21%へ悪化

  • ROE8.3%と資本効率が低い継続影響

    ROE8.3%と一ケタ台に留まり、PBR0.64倍と合わせ資本市場から厳しい評価を受ける

  • 外国持株比率0.61%と極小継続影響

    外国持株比率0.61%とほぼ国内需要のみ。海外投資家の参入余地は小さい

次の決算で確かめる点
リフォーム売上比率
新築依存を脱却し、リフォーム需要をどれだけ取り込めるかが成長の鍵
国内着工戸数
新築需要の動向は売上に直結するため、外部環境の把握に重要
原材料価格
金属素材の価格変動が利益率に影響を与えるため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり75で、前期から+15.0%いまの株価に対する利回りは3.49%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥75
1株あたり
配当利回り
3.49%
いまの株価に対して
配当性向
28.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2022年3月4628.3
2023年3月484.331.6
2024年3月5412.518.8
2025年3月6011.121.2
2026年3月6915.028.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥75

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ964人。区分でいちばん多いのは個人・その他92.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が6.0%を占め、残る94.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他86.587.589.290.090.292.1
事業法人4.95.45.55.45.45.4
証券会社3.81.62.01.92.01.3
外国法人1.62.91.21.10.80.6
金融機関3.12.52.11.61.50.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01西岡 利明28.31
02吉川 正弘23.15
03SANEI従業員持株会7.10
04SANEI会5.05
05SANEI共栄会3.29
06夏目 和典2.83
07吉川 弘二2.62
08梅田 藤三1.75
09SANEI役員持株会1.41
10川端 知美1.31

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で−92%、1株純資産は10期で−91%。直近期のROEは8.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年3月3,16635,9389.24.7
2018年3月2,62138,4727.09.5
2019年3月3114,2037.611.2
2020年3月3714,5388.514.0
2021年3月2452,29410.35.915.0
2022年3月2182,4709.27.128.3
2023年3月1382,5945.410.131.6
2024年3月2952,86710.86.918.8
2025年3月2743,1029.27.021.2
2026年3月2673,3198.38.028.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額312百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
西岡利明代表取締役 社長681,296,000
吉川正弘代表取締役 副社長681,060,000
新田裕二常務取締役執行役員 コーポレート本部長 購買本部長5840,000
早川徹取締役執行役員 ものづくり本部長594,000
丸川達也取締役執行役員 開発本部長644,000
松井優樹取締役執行役員 営業統括本部長 B&D本部長444,600
瀧勝巳取締役6410,000
永山祐子取締役50
岸田敏雄常勤監査役7650,000
松井浩一監査役61
大原信子監査役56
浜﨑洋一常勤監査役592,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)62591827746
社外取締役419195
監査役11411616

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,149字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社((株)アクアエンジニアリング、大連三栄水栓有限公司、(株)水生活製作所)計4社で構成されており、給水栓・給排水金具・継手及び配管部材の製造・販売を主な内容としております。 当社グループの主な製品の特長と主な販売チャネル・販路は次のとおりであります。 (1)主な製品の特長 給水栓とは、単水栓、湯水混合水栓、止水栓、ボールタップ、ならびに洗浄弁・洗浄水栓を総称するものです。同業他社は規模の大小を含めて数十社存在しますが、当社グループは水栓金具を専門に取り扱うメーカーであります。 当社製品の主な特長としては、プロダクトデザイナーや建築・空間デザイナーとの積極的な協働により、従来とは一線を画した水栓を提案している点が挙げられます。水栓を単なる設備機器としてではなく、インテリアを構成する素材の一つと捉え、空間のコンセプトに調和する多様なデザインの選択肢を提供しております。 住まいやホテルの一般客室に加え、スウィートルームやペントハウスといった高級ゾーンにも採用いただける製品開発に注力しております。 また、住居分野にとどまらず、オフィスビルやアミューズメント施設、病院・介護施設、駅舎など、人が集まる公共空間、いわゆる非住宅分野においてもご使用いただける製品の拡充を進めております。 今後の製品開発においては、エレクトロニクスとの融合を重要なテーマと位置付けております。他社にはない独自性のある製品を創出することで、新たなライフスタイルの提案につながるものと考えております。 具体的には、一般向けの水栓や給排水用品といった水まわり商材に加え、デザイン性や水の流れにこだわった高付加価値の高級水栓の開発を推進しております。さらに、スマートフォンのようなタッチパネル式水栓や、音声認識による吐水・止水操作システムなどの製品化にも取り組んでおります。 (2)主な販売チャネル・販路 当社グループは水栓金具事業の単一セグメントでありますが、販売チャネル・販路を4つのルートに区分しております。 (管工機材ルート) 水まわり資材を取り扱う管材店への販売を主軸とするルートです。また、商流の上流に位置するデベロッパーや設計事務所に対しても販売促進活動を展開しております。事業展開の方針は、以下のとおりです。 (1) ホテル、飲食店、病院、介護老人保健施設など、非住宅分野におけるスペックインの推進 (2) 住宅内の水まわり設備に関するトータル提案の強化 (3) パワービルダー(戸建住宅事業者)、ハウスメーカー(大規模住宅建設事業者)、工務店など、住宅関連分野への積極的なアプローチ (リテールルート) 量販店向けの販売を主軸とするルートであり、ネット市場の拡大に対応してオンライン販売の強化にも取り組んでおります。事業展開の方針は以下のとおりです。 (1) ホームセンター向け水まわり商材の企画・開発および販売体制の強化 (2) 家電量販店、GMS(総合スーパー)、ドラッグストアに対する、水まわり商材・生活雑貨・リフォーム商材 等の提案強化 (3) テレビ通販およびインターネット販売事業者への販路拡大 (メーカールート) システムキッチンやユニットバスなどの住宅設備機器メーカー向けに製品供給を主とするルートです。 当該ルートにおける事業展開の方針は、以下のとおりです。 (1) 競争優位性を有する中高級グレード製品の投入強化 (2) バス・洗面・キッチン分野において、住宅設備機器メーカーとの協業による水まわり空間の提案強化 (海外ルート) 海外市場への輸出を主とするルートであり、国内と同様に現地の管工機材、リテール、メーカー各ルートの企業へ販売を行っております。事業展開の方針は、以下のとおりです。 (1) 中国・台湾・インドネシアをはじめとするアジア諸国に向けた中高級グレード製品の投入 (2) 海外各国における現地代理店との提携強化および北米への新規開拓による販売拡大 上記4つの販売チャネル・販路に対し、全国に支社・支店・営業所・出張所を設置し、営業拠点展開を行っております。 現在の営業拠点は、三大都市圏である東京・名古屋・大阪に支社・支店を設置し、これを中核として展開しております。管工機材ルートにおいては、主要顧客である管材店に対し全国を網羅的にカバーできるよう、上記の3支社・支店のほか、24カ所の営業所・出張所を配置し、きめ細かなサービスを提供しております。 一方、リテールルートおよびメーカールートについては、主要顧客の多くが大都市圏に本部を置く大規模企業であることから、主に各支社・支店にて対応しております。 また、海外輸出業務は東京および大阪の拠点にて担当しております。 営業拠点の展開にあたっては、商圏の集積状況や取引先とのアクセス性、基幹道路への近接性など物流効率を総合的に勘案し、収益性の最大化を基本方針としております。 当社グループの生産拠点は、岐阜県各務原市に主力工場である岐阜工場および大伊木工場、大阪府大阪市城東区に組立工程を担う鴫野工場、中国・大連市に大連三栄水栓有限公司、さらに岐阜県山県市に株式会社水生活製作所を配置し、生産体制を構築しております。 現在の生産体制においては、岐阜工場を中核拠点と位置付け、鋳造から加工、研磨、鍍金、組立、出荷に至るまでの一貫生産体制を確立しております。これに加え、組立工程を担う鴫野工場、鋳造を中心とする大連三栄水栓有限公司、ならびに生産・技術面で共通性を有する株式会社水生活製作所と連携することで、効率的かつ安定的に必要な生産量を確保しております。 岐阜工場は、水栓バルブ発祥の地とされる美山地区の近隣に位置しており、地域の協力会社との連携を重視した生産体制を構築しております。当社の生産体制は、1972年に鴫野工場を最初の組立工場として開設したことに始まります。その後、事業拡大に伴い岐阜工場へ機能を拡張し、加工から組立までの全工程を内製化することで、水まわり製品の一貫生産体制を確立いたしました。 さらに、生産コストの効率化を目的として中国に大連三栄水栓有限公司を設立するとともに、国内における生産体制の強化およびリスクヘッジの観点から、協力会社であった株式会社水生活製作所を連結子会社化しております。 近年では、ISOを含めた国内各工場の標準化・共通化を推進しており、2014年には岐阜工場内に新工場棟を建設し、組立工程の強化を図りました。加えて、国内外における高付加価値水栓金具の需要拡大に対応するため、安定供給体制の確立を目的として、岐阜工場内に新・第1工場(2024年)、新・第2工場(2025年)を建設しました。 なお、生産拠点の展開にあたっては、協力会社との連携のしやすさ、生産コストへの影響、物流効率などを総合的に勘案し、最も生産性が高まる体制の構築を基本方針としております。 (3)当社及び関係会社の位置付け 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付けは、次のとおりであります。 (主な関係会社) (株)アクアエンジニアリング 給水栓・給排水金具・継手及び配管部材の取付等施工工事、当社製品のアフターサービス業務をしております。 (主な関係会社) 大連三栄水栓有限公司 当社製品に組み込まれる部品の製造をしております。 (主な関係会社) ㈱水生活製作所 給水栓類、配管継手類、浄水器類の設計、開発、製造、販売をしております。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,627字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 本項に記載した将来や想定に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、社是 『「人類ある限り水は必要である」との理念のもと人間の乾きを潤す水まわりを中心に生活の泉、憩の泉の想像を実現する事で社会に貢献し会社繁栄と全社員の幸福の源とする』に基づき、社会にとって有益な存在となることを目指し、企業価値の向上に努めてまいります。 1. 使用する方の目線に立ち、新たな価値観や安全で快適な製品・サービスの提供に努めます。 2. 法令を遵守し、公正な取引を行い、高い倫理観を持って企業活動を推進します。 3. 社会と積極的にコミュニケーションし、正確な情報を適切に開示します。 4. 地球規模の環境問題を自分たちの問題ととらえ、地域の環境に配慮した活動に取り組みます。 5. 全ての社員の個性を尊重し、安全でゆたかな職場環境を実現します。 6. 地域社会の一員として、積極的に社会に貢献します。 7. 反社会的勢力には断固たる姿勢で対決する、また自然災害等のリスクに備える、等危機管理を徹底します。 8. 国際社会のルールを遵守し、現地の文化を尊重し、その地域の発展に寄与します。 9. 経営トップは、本憲章の遵守が自らの役割であると自覚し、率先して模範となるよう行動します。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、株主価値の向上に向けて、グループ各社の収益性を高めるとともに、各社間のシナジーを最大限に発揮し、グループ全体として適正な利益の確保と着実な成長の実現を中長期的な目標としております。 また、ROE(自己資本利益率)の向上を重要な経営指標と位置付け、収益力と資本効率の改善に取り組んでおります。持続的な利益成長と資本コストを意識した経営を通じて、PBR(株価純資産倍率)の向上を図り、企業価値の最大化を目指してまいります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 水栓の主材料である銅価格は昨年末から急騰しております。これは、電気自動車(EV)の部品や再生可能エネルギーの送電網、AIデータセンター向け需要の拡大に対し、供給が追い付いていないことが主な要因です。 また、アメリカ・イスラエルによるイラン攻撃に端を発した原油価格の上昇や、海上輸送の混乱に伴うナフサ不足が、樹脂製品の原価にも影響を及ぼしています。さらに、円安の進行によるエネルギーコストの上昇も重なり、原材料価格全体が押し上げられ、収益を圧迫する状況となりました。 このような環境の中、当社は各販売ルートおよび得意先様との丁寧な協議を重ね、適正な価格水準の維持・確保に向けた価格改定を実施してまいります。今後もお取引先様のご理解とご協力を賜りながら、安定供給と品質の維持・向上に努め、収益基盤の強化を図ってまいります。 当社は、創業当初より水栓金具を単体で提供する「点の販売」から、水道メーター以降、蛇口に至るまでの水道インフラ全体をカバーする「水道(みずみち)=線の販売」へと発展してまいりました。今後は、水栓金具にとどまらず、新たな水まわりの研究・開発・提案に取り組み、住空間全体をインスタレーションとして提案できるメーカーを目指し、「水域(みずいき)=面の販売」へと事業領域の拡大を推進してまいります。昨年新たに設定したタグライン「水をつなぐ」企業として、性別・世代・国籍・人種を超えて人々の暮らしを潤し、より安全・安心で、一人ひとりの歓びあふれる瞬間に寄り添う製品の提供を目指してまいります。 当社グループが事業を展開している水栓金具市場は、生産額ベースで2024年度1,130億円、出荷額ベースで2024年度2,126億円の市場規模と言われています。うち約50%は住宅市場、残りの約50%は非住宅市場(オフィスビル、ホテル、公共設備)という構成となっております。(参照:一般社団法人日本バルブ工業会「日本バルブ工業会給水栓出荷動向統計」、㈱富士経済「非住宅分野における建材・設備市場の現状と将来展望」、「住設建材マーケティング便覧」) 当社売上の多くを住宅市場への水栓金具の販売で占めておりますが、更なるシェア拡大に向け、非住宅市場への販売にも注力しております。 生産体制につきましては、国内・海外市場における高付加価値製品の需要拡大に対応し、安定的な供給体制の確立を目指しております。2024年に完成した岐阜工場(第1工場)の建て替えでは、「高効率化・省力化・環境対策」をコンセプトに、生産エリアの拡張を実施いたしました。自動化設備の導入や工程間の連動化、生産ラインの増設を進めることで、生産能力および品質の一層の向上を図っております。2025年12月には組立工場(第2工場)の建て替えが完了し、自動化およびバリアフリー化を推進することで、生産拠点全体の効率化とコスト低減を進める予定です。加えて、太陽光発電を活用した高効率インフラ設備の導入により、CO₂排出量の削減を図り、カーボンニュートラルの実現に向けた環境配慮型のものづくりを推進しております。 また、災害などによるサプライチェーン分断リスクへの対応として、グループ間の連携を一層強化するとともに、日本国内での増産体制を整備しております。 研究・開発面につきましては、当社最上級ブランドである「VERSE(ヴァース)」や、デザイナーとのコラボレーションによる「sʌnei(サネイ)」を中心に、デザイン性のさらなる追求に取り組むと共に、水の音や流れる姿、手に伝わる感覚に至るまで、意匠・仕上げ精度・使用感のすべてにおいて、最上級にふさわしいものづくりへの挑戦を続けております。また、センサーやAIといった先進技術と、人の手と感性によって仕上げる熟練技能を融合させることで、さらなる進化を目指してまいります。 社会・地域への貢献活動としましては、大阪・関西万博に協賛し、会場内の手洗い施設にセンサー水栓(自動水栓)など約700台を設置いたしました。これにより、約半年間にわたり延べ約2,500万人の来場者に対し、快適で衛生的な利用環境を提供いたしました。 また、岐阜県飛騨市において2026年4月に開学したコー・イノベーション大学「CoIU(コーアイユー)」が掲げる「Co-Innovation Valley(略称:CoIV)」構想に賛同し、その推進に伴走しております。共創拠点における取り組みへの協力や水まわり製品の提供を通じて、まちづくり・ひとづくりに貢献するとともに、今後も地域社会への継続的な貢献に努めてまいります。 HISTORY since 1954 「点」としての始まり 1954 - 1980 水は人が生きていく上で欠かすことのできないものであり、現代の日常は水道なしでは成り立ちません。水栓は生活との「接点」、「要」であるとの考えのもと、三栄水栓製作所(現SANEI)は草創期から積極的な商品開発に取り組んできました。 「点」から「線」へ   1980 - 2018 1980 年代には水栓のみならず、建物内の給水・排水の環境をトータルにプロデュースできる体制を確立。表からは見えなくても、それぞれが適材適所で使われ、かけがえのない流れを暮らしの中で支えてきました。 「線」から「面」へ   2018 - 2000 年代頃から提案の領域は「面」へと広がり、デザイン水栓や、空間・ライフスタイルへの提案が高い評価を獲得。また、持続可能な社会の実現に向けて積極的に責任を果たすべく取り組みを進めています。 当社グループの強み・特徴としましては、下記であると考えております。 ① 専業メーカーとしてのブランド展開 プロダクトデザイナーや建築・空間デザイナーなど、多様な分野のクリエイターとの協業を積極的に推進し、従来の枠にとらわれない新たな水栓の提案を行っております。また、水栓を単なる設備機器ではなく、空間を彩るインテリアの一部と捉え、空間コンセプトに調和する多彩なデザインを展開しております。さらに、水栓にとどまらず、洗面・キッチンなどの水まわり空間を提案する「WAILEA」や、バスタブブランド「FLUSSO」などを通じ、多様化するニーズやライフスタイルに寄り添った提案を行うことで、水栓専業メーカーとして独自の市場ポジションを確立しております。 ② 高機能・高付加価値製品 毎日使う水まわりだからこそ、より快適な暮らしに寄り添う高付加価値製品を幅広く展開しております。ウルトラファインバブルを搭載したキッチン・洗面・洗濯機用水栓やシャワーヘッドをはじめ、予洗いに適した「プレパシュ+(プラス)」、音声認識やセンサー機能を搭載した水栓など、日常に必要な機能を見つめ直し、使い心地に配慮した製品を提供しております。 ③ 複数の異なる販売チャネル 当社グループは、水栓金具事業の単一セグメントで事業を展開しておりますが、販売チャネル・販路については4つのルート(管工機材・リテール・メーカー・海外)に区分しております。これら4つの販売チャネル・販路に対応するため、全国に支社・支店・営業所・出張所を配置し、営業拠点を展開しております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、更なる成長と事業基盤の強化を図るため、持続的な成長と高収益体質の実現を目指し、より強固な経営基盤の構築を進めております。そのうえで、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、以下のとおりであります。 ①  お客様の生活をより豊かにし、感動を生む高機能・高付加価値製品の開発・販売を推進することで、原材料価格などの変動に左右されにくい強固な収益基盤を確立し、成長分野への積極的な資本投下を進めてまいります。 ②  需要変動に柔軟かつ迅速に対応できる効率的な生産・物流体制を構築します。また、太陽光発電パネルの設置や自動化を推進し、温室効果ガス排出量実質ゼロに向けて取り組んでいます。 ③  働き方改革の推進と人材の多様化を図り、持続的な企業成長につなげてまいります。従業員一人ひとりが能力を伸ばし、最大限に発揮できる環境を整備することは、企業業績に直結する重要な経営課題であると認識しております。変化に対応し、変革を生み出す「自ら考え行動する人材」の育成に向け、環境整備および制度の確立に取り組んでまいります。 ④  様々なリスクに備え、リスク管理体制の強化と内部統制システムの適切な運用に努めてまいります。 ⑤  情報の適時・適切な開示とコンプライアンスの徹底により、経営の健全性と透明性を高め、企業価値の向上に努めてまいります。 ⑥  当社は、水と緑に恵まれた自然環境との調和を重視し、水まわりを中心とした事業活動のライフサイクル全体(原材料調達から生産、物流、販売、使用、廃棄に至るまで)において環境負荷の低減に取り組んでまいります。また、ビジネスパートナーや地域社会をはじめとするステークホルダーの皆様とともに環境保全活動を推進し、社会から信頼される企業を目指してまいります。
事業等のリスク5,802字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。 1.経営環境に関するリスク (1) 経済動向による影響 当社グループの売上高の大部分は、国内の景気動向や需要動向に大きく影響を受けます。法律・制度の規制緩和や住宅政策の転換、金利動向などにより新築・リフォーム需要が大きく変動した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、業務効率化によるコストダウン等を実施し、強固な財務基盤を維持してまいります。 (2) 為替レートの変動 当社グループは、中国における子会社での現地生産による外貨建取引、また、同子会社の資産及び負債等は連結財務諸表作成時において円換算されるため、為替変動によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、上記以外の取引については円建取引を原則とすることで、為替リスクの回避・軽減に努めております。 (3) 金利の変動 当社グループは安定的に事業を継続するため、運転資金や必要な設備の新規投資の更新を毎年行っております。その際、有利子負債や自己資本比率について適正水準維持に努めつつも、必要な資金を主として銀行借入により調達しております。新たに借入を行う際に、借入金利が変動した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、金利変動リスクを回避・軽減する目的で、主に固定金利により資金調達を行っており、一定期間における金利変動による影響を軽微なものに抑えるよう努めております。 (4) 競争の激化 当業界における価格競争は、熾烈なものとなっています。当社グループは、市場ニーズにマッチした品質・機能・価格面において競争力を有する製品・サービスを市場投入できるメーカーであると考えておりますが、将来においても競争を優位に展開できる保証はなく、激しい価格競争にさらされた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、付加価値の高い製品の開発による競争優位性の確保、およびコスト削減に取り組んでいます。 (5) 原材料価格の高騰 当社グループは、銅合金などを使用した水栓金具を製造しております。原材料価格の上昇時におきましては、コスト削減・販売価格への転嫁などで吸収を図っておりますが、予想以上の原材料価格高騰によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、国内外の複数の調達先や協力業者との取引関係を強化することで、常に最適かつ安定的な調達ができる体制を構築しております。これらに全社一丸となり取り組んでまいりますが、全てを吸収することが困難な場合においては、原材料や副資材などの上昇分に対し、製品価格への転嫁に取り組んでまいります。 (6) 物流費の高騰 当社グループの事業活動においては、顧客への配送業務を伴うため、燃料価格の上昇や物流委託会社の人件費高騰により物流委託会社への支払いコストが増加し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。そのため、物流業務の効率化などにより費用低減を図り、複数の物流委託会社へ取引を分散することで物流コストの上昇を抑えるよう努めております。これらに全社一丸となり取り組んでまいりますが、全てを吸収することが困難な場合においては、物流費の上昇分に対し、製品価格への転嫁に取り組んでまいります。 (7) 自然災害、感染症等 当社グループは、製造ラインの中断による影響を最小化するために、生産設備などにおける定期的な災害防止点検を行っております。しかし、生産施設で発生する人的あるいは自然災害などによる影響を完全に防止または軽減できる保証はありません。当社グループの工場は岐阜県(各務原市)・大阪府(大阪市)・中国大連と分散しているものの、当社グループを取り巻くサプライ・チェーンは中部地区に集中しており、当地方における大規模な地震やその他操業に影響する災害などが発生した場合、生産及び出荷が遅延することにより売上高が低下し、生産拠点等の修復のために多額の費用を要することとなる可能性があります。さらに、社会的な生産活動の停滞、原材料の供給不足、日本市場の需要低下といった間接的な影響を受ける可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。そのため、開発・生産拠点および調達先などに甚大な損害が生じた場合、生産や出荷が遅延するリスクに備え、BCP(事業継続計画)の策定を進め、リスクの回避・軽減に努めております。 ウイルスなどの感染症等につきましては、新型コロナウイルス等の感染症が想定を上回る規模で発生及び流行した場合、社会的な生産活動の停滞、原材料の供給不足、住宅設備業界における展示会等のイベント中止やショールームの休館・来場者制限、日本市場の需要低下といった影響を受ける可能性があります。特に住宅設備業界において経済活動・販売活動が制限される状況となった場合には、管工機材ルートやメーカールートにおいて売上高が減少するといった直接的な影響を受ける可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 幸いにも当社グループは、ホームセンターやEC向けのリテールルートや海外ルートといった複数のルートでも販売を行っており、販路の多角化を推進していることが当該リスクの回避・軽減につながっていると考えております。また、当社グループは、本社管理部門が中心となり、全ての従業員とその家族の健康維持を最優先とし、感染予防・拡大防止のための措置、勤務形態、顧客対応等を指示するなど、BCP体制を構築しております。加えて、各国、地域の行政の指針・ガイドラインに沿って、状況に応じた判断・対応をとるとともに各国法人の状況を適時に把握し社内外に情報を発信しております。 2.事業活動に関するリスク (1) 新商材・新ブランドの企画・開発・販売 当社グループは、多様化するプライベート空間やパブリック空間にマッチする製品を提供するため、キッチンルーム・バスルーム・洗面ルームなどの水まわりにおける新商材や新ブランドの企画・開発・販売を行っております。 新商材・新ブランドの企画・開発・販売が想定通りに進まない場合には、先行投資が回収できなくなること、追加費用の発生、在庫の増加等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、新商材や新ブランドの企画・開発・販売におきましては、投資対効果を慎重に判断し、決定してまいります。 (2) 海外での事業活動 当社グループは、中国、台湾、インドネシア、タイ等のアジア諸国においても事業活動を行っており、法律・規制や租税制度の変更、テロ・戦争・内乱などによる政治的社会的混乱や予期し得ない経済情勢の悪化により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社グループでは、日本本社の専門部門が各国の経済・社会・政治的状況や、各国法規制の動向について情報を収集するようにしております。また対応が必要な事象が生じた際には、現地の代理店等と連携して適宜対応をおこなう体制を整備しております。 (3) 人材確保等に関するリスク 当社グループにおいては、継続的な成長のためには、優秀な人材の確保が重要であると考えておりますが、採用が計画通りに進まなかった場合、人材の流出があった場合や人材確保等のために人件費が上昇した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、これらのリスクを低減する目的で、中長期的に安定した企業収益を確保し、企業収益の投資先として積極的な求人活動の実施、長期的な雇用維持に向け従業員の福利厚生の充実に充てるなどして、人材確保による影響の低減を図っております。 (4) 製品の欠陥 当社グループは、品質管理基準に従い製品を製造しておりますが、全ての製品について欠陥がなく、将来においてリコールが発生しないという保証はありません。また、製造物責任賠償保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。万一、大規模なリコールが発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社グループでは、開発段階からの仕様品質の熟成や製造工程内品質保証体制の構築に努めるとともに、ISO9001等の国際標準規格に基づく品質マネジメントシステムを運用する等、製品欠陥の発生予防に努めています。また、製造物責任賠償に繋がるような製品欠陥の発生に備え、影響範囲を速やかに把握するトレーサビリティ(製造履歴の追跡)システムを導入する等、迅速な対応を可能とする品質管理体制の強化に努めています。 3.法的規制及び訴訟等に関するリスク (1) 環境法規制 当社グループは、気候変動や天然資源の枯渇、廃棄物問題、有害化学物質による汚染などの環境問題を自社の存続にも関わる問題と捉え、環境理念を掲げ、環境に配慮をした事業活動を行っております。しかしながら、災害、事故及びトラブル等による環境汚染が生じた場合や関連法令の改正等によって新規設備投資等によるコストの増加が生じた場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、開発・生産拠点および調達先などに甚大な損害が生じた場合、生産や出荷が遅延するリスクに備え、BCPの策定を進めており、気候変動の緩和に向け、サプライチェーン全体での温室効果ガス削減に取り組んでいます。また、関係部署担当者の教育などを実施することで、管理体制を強化するほか、規制の変更などのタイムリーな把握と対応に努めています。 (2) 知的財産権の保護 当社グループは、知的財産権が当社製品の優位性の確保にあたり、重要な役割を果たしていると認識し、知的財産権を厳しく管理すると同時に、他社の知的財産権を侵害しないための社内体制を構築しております。しかしながら、当社グループが保有する知的財産権が第三者から侵害を受けた場合や当社グループが第三者の知的財産権を侵害した場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、専門の部署を設置し特許の調査や出願、社内への啓発活動、社内規則の制定等、発生防止に努めています。 (3) 情報システムに関するリスク 当社グループは、会社運営の全般にわたり情報システムを利用しております。情報システムの信頼性の維持には、万全を期しておりますが、災害、事故及びトラブル等によるハードウェアやネットワークの損傷、外部からの不正アクセス、コンピューターウイルス感染によるシステムトラブルや情報漏洩等の問題が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクを可能な限り回避するために、適切なシステム障害の復旧プランを策定し訓練するとともに、情報セキュリティ専門部署によるモニタリングの実施と定期的な報告を行うことで、リスクの低減を図っております。 (4) 訴訟の提起 当社グループは、事業活動を進めていく中で様々な訴訟等を受ける可能性があります。訴訟が提起された場合には、結果によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社グループでは、法令遵守と倫理に基づいた企業活動を行う旨を宣言し、当社グループの取締役および従業員が事業遂行にあたって、各種法令や倫理基準並びに社内コンプライアンス行動規範等から逸脱した行為を行うことがないよう、従業員に周知を行う等の徹底を図っております。また、自浄機能として内部通報制度を導入するなどコンプライアンス・リスクへ対応しております。 4.その他のリスク (1) 資産価値の変動 当社グループは、有形固定資産を保有しており、「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しておりますが、今後、業績動向によっては減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが所有する棚卸資産、投資有価証券等の投資その他の資産についても、評価額の引き下げを行う必要が生ずる可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対して、当社グループは取締役会や経営会議等における投資計画、投資金額の適切性に関する審議を行うほか、投資後の定期的なモニタリング及びフォローアップによる投資価値の定期的な検証を行っております。また、時価のある有価証券・投資有価証券については月次でモニタリングを実施して時価及び損益の把握に努め、時価のない有価証券・投資有価証券については、適時、財務状況等の把握に努めることで、それぞれ投資先の状況を定期的に確認しております。 (2) 退職給付債務 当社の従業員退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。このため、実際の金利水準が悪化した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 繰延税金資産 繰延税金資産の計算は、将来の課税所得など様々な予測・仮定に基づいており、経営状況の悪化や税務調査の結果等により、実際の結果が予測・仮定とは異なる可能性があります。従って、将来の課税所得の予測・仮定に基づいて繰延税金資産の一部又は全部の回収ができないと判断した場合、繰延税金資産は減額され、その結果、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、堅調な設備投資や政府の経済対策により景気は下支えされ、実質GDP成長率が緩やかな回復を続けました。賃上げの進展やエネルギー関連補助金の再開を背景に、物価高の影響を受けていた個人消費にも持ち直しの動きが見られました。 一方、当社の需要と密接に関係する新設住宅着工戸数は、2025年4月の建築基準法および省エネ法改正の影響により、3月まで駆け込み需要が見られたものの、4月以降はその反動で大きく減少しました。夏場には一時的に持ち直しの動きが見られましたが、11月以降は建築資材価格の高騰や住宅ローン金利の上昇などを背景に再び減少傾向となり、4月~3月までの累計で約71万1千戸(前年比12.9%減)にとどまりました。(出所:国土交通省「建築着工統計調査報告」) このような経済状況の中、当社は「人類ある限り水は必要である」という理念のもと、自然や社会との調和を大切にしながら、より快適で心地よく、既成概念にとらわれない多様なライフスタイルに寄り添った水まわりの実現を追求してまいりました。 営業面では、ウルトラファインバブルを搭載した新製品をはじめ、「心地よさ、シンプルさ、家に。」をコンセプトとした「IENI」シリーズ、デザイナーとのコラボレーションブランド「sʌnei(サネイ)」、グラスなどの予洗いに適した「プレパシュ+(プラス)」など、高機能・高付加価値製品の販売強化に努めました。 昨年には「VERSE」ブランドの「Grazioso」シリーズが、ドイツの世界的に権威あるデザインアワードの「レッド・ドット・デザイン賞」において最高賞である「Best of the Best」を受賞しました。2024年の「soroe」シリーズに続き、2年連続で「Best of the Best」の受賞となりました。また、同じくドイツの歴史あるデザインアワードである「iFデザインアワード」も「grooglo」シリーズとともに受賞しました。「VERSE」ブランドの「Grazioso」と「grooglo」シリーズはラグジュアリーなバス体験を提案する「FLUSSO」(青山ショールーム)内に展示しています。 展示会では「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2025」、「HCJ2026 国際ホテル・レストラン・ショー」、「建築・建材展2026」などに出展したほか、海外においても「Kitchen & Bath China 2025」や「Design Inspire」などの大型展示会へ出展し、国内外でのブランド認知向上に取り組みました。 また、昨年より新たな取り組みとして「OSAKA FUORI SALONE」に参画し、建築・インテリア・アート・ものづくりを通じて、日常を豊かにする美的体験を提案いたしました。本イベントは、「OSAKA DESIGN WEEK」としてさらに発展した形で開催される予定であり、今後もお客様とのコミュニケーション機会を大切にしながら、ブランド価値の向上に努めてまいります。 これらの結果、当社グループの当連結会計年度における連結業績につきましては、売上高が290億42百万円(前期比2.0%増)となりました。一方、利益面につきましては、主力製品の原材料である銅価格が想定を上回って高騰したことに加え、大阪・関西万博関連の協賛費用を計上したことなどにより、営業利益は18億30百万円(前期比2.8%減)、経常利益は18億3百万円(前期比2.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億20百万円(前期比2.7%減)となりました。 当連結会計年度のROE(自己資本利益率)は8.3%となり、前期比0.9ポイント低下した一方、PER(株価収益率)は8.0倍と前期比1.0倍改善いたしました。その結果、PBR(株価純資産倍率)は0.66倍となり、前期比0.02ポイント改善しております。 これらを重要な経営課題と位置づけ、株主価値の向上に向けて、収益性の向上とグループシナジーの最大化を図り、適正な利益の確保と着実な成長の実現を中長期的な目標としております。あわせて、収益力および資本効率の向上に取り組み、持続的な利益成長と資本コストを意識した経営を推進することで、PBRの向上を図り、企業価値の最大化を目指してまいります。 ② 財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ2億55百万円減少し、241億11百万円となりました。流動資産は前連結会計年度末に比べ9億56百万円減少し、146億61百万円となりました。これは主に、現金及び預金が3億9百万円減少、売上債権が11億52百万円減少した一方、棚卸資産が5億65百万円増加したことによります。固定資産は前連結会計年度末に比べ7億円増加し、94億49百万円となりました。これは主に、建物及び構築物が3億64百万円増加したことによります。 負債は、前連結会計年度末に比べ12億90百万円減少し、83億86百万円となりました。これは主に、仕入債務が21億96百万円減少した一方、借入金が9億94百万円増加したことによります。 純資産は、前連結会計年度末に比べ10億35百万円増加し、157億24百万円となりました。この結果、自己資本比率は63.0%となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ3億12百万円減少し、11億40百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、48百万円の収入(前年同期比16億30百万円の収入減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益18億円、減価償却費6億37百万円、棚卸資産の増加額5億55百万円、売上債権の減少額11億52百万円、仕入債務の減少額21億96百万円、法人税等の支払額6億59百万円によるものです。仕入債務が大幅に減少した要因は、支払手形及び電子記録債務による仕入支払を原則廃止し、現金振込による支払に変更したことによります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、11億円の支出(前年同期比2億57百万円の支出増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出8億88百万円によるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、7億10百万円の収入(前年同期は3億63百万円の支出)となりました。これは主に、借入金の純増による収入9億94百万円、配当金の支払額2億83百万円によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、単一セグメントです。当連結会計年度の生産実績、販売実績は次のとおりであります。 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績は次のとおりであります。 区分   生産高(千円)   前期比(%) 水栓金具事業   21,219,623   118.9 合計   21,219,623   118.9 (注) 金額は販売価格によっております。 b. 受注実績 当社グループは、大部分の品目につき見込み生産を行っておりますので、記載を省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。 区分   販売高(千円)   前期比(%) 水栓金具事業   29,042,404   102.0 合計   29,042,404   102.0 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、本項に記載した将来や想定に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載されているとおりであります。 b.経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因としては、経済動向、為替及び金利の動向、原材料及び物流費の高騰、製品の欠陥及び事故災害、等があります。 経済動向については、新規住宅着工件数の減少が続いており、厳しい業界内競争が続いていると認識しております。一方でリフォーム市場や非住宅市場(主にホテル・オフィスビル・商業施設)は成長が予測されており、当社は同市場をターゲットに、高付加価値製品の開発・拡販や水まわりにおける住空間のインスタレーション提案に取組み、着実な成長を目指しております。 為替及び金利の動向については、米中関係および東アジア地域の経済動向の不確実性により、先行き不透明な状況が続いていると認識しております。当社では、為替リスクを回避するため中国における子会社との取引は円建取引を原則としております。金利動向は、主に固定金利により調達しており、金利変動による影響は比較的少ないものと考えております。 原材料及び物流費の高騰については、価格上昇に対する販売価格への転嫁に取り組むことや、原価低減および物流体制の見直しを推進し、更なるコスト削減を図っていきます。 製品の欠陥及び事故災害については、継続的な生産工程における改善活動、品質管理・保証体制の一層の充実、安全・安定運転に万全を期すことにより、経営に重要な影響を与えるような事態の抑制に努めてまいります。 なお、経営成績については、以下の通りです。 (売上高) 当社グループの当連結会計年度における売上高は、ウルトラファインバブル製品を中心とした高機能・高付加価値製品の販売拡大により、前連結会計年度に比べ5億76百万円増加し、290億42百万円(前期比2.0%増)となりました。 (売上原価、売上総利益) 当社グループの当連結会計年度における売上原価は、前連結会計年度に比べ5億78百万円増加し、201億円(前期比3.0%増)となりました。この結果、当社グループの当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度に比べ1百万円減少し、89億41百万円(前期比0.0%減)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当社グループの当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ51百万円増加し、71億10百万円(前期比0.7%増)となりました。この結果、当社グループの当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べ、52百万円減少し、18億30百万円(前期比2.8%減)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当社グループの当連結会計年度における営業外収益は、前連結会計年度に比べ2百万円増加し、37百万円となりました。また、営業外費用は前連結会計年度に比べ11百万円減少し、65百万円となりました。この結果、当社グループの当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ38百万円減少し、18億3百万円(前期比2.1%減)となりました。 (特別損益、法人税等、親会社株主に帰属する当期純利益) 当社グループの当連結会計年度における特別利益は、前連結会計年度に比べ35百万円減少し、4百万円となりました。特別損失は、前連結会計年度に比べ52百万円減少し、7百万円となりました。また、法人税等は、前連結会計年度に比べ1億39百万円減少し、5億46百万円となりました。この結果、当社グループの当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ33百万円減少し、12億20百万円(前期比2.7%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載されているとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性 (資本需要) 当社グループの事業活動における運転資金需要について、営業活動については、生産活動に必要な運転資金(材料費及び人件費等)、受注維持拡大のための販売費、製品開発力の維持強化及び新規事業立ち上げに資するための研究開発費等によるものです。投資活動については生産性の向上等を目的とした設備投資によるものです。 今後において、必要な設備投資や研究開発投資を継続していく予定であります。今後の資金需要も見据えて、最新の市場環境や受注動向も勘案し、資産の圧縮及び投資案件の選別を行っていく予定であります。 (財務政策) 当社グループの運転資金、設備資金については営業キャッシュ・フローで獲得した資金を投入し、不足分について金融機関からの借入により資金調達を行っております。 運転資金に関しては、手許資金(利益等の内部留保金)を勘案の上、不足が生じる場合には短期借入金による調達で賄っております。設備資金に関しては、手許資金、長期借入金による調達を基本としております。 ただし、設備資金の不足が生じる期間が短期間である場合には、短期借入金による調達で賄っております。 事業計画に基づく資金需要、金利動向等の調達環境、発行費用等の調達コスト、既存借入金の償還時期等を勘案し調達規模、調達手段を適宜判断して実施していくこととしております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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