概要
有機合成薬品工業は、アミノ酸、化成品、医薬品の三つの事業を柱とするファインケミカルメーカーである。1947年にたばこ香料の生産を目的として創業し、1962年に現在の社名に改称、東京証券取引所に上場した。2026年3月期の売上高は154億円、従業員数は296人。本社を東京都中央区に置き、東京研究所と常磐工場で研究開発と生産を行う。医薬品原料やタイヤコード接着剤など、産業の基盤となる化学品を手掛ける。
アミノ酸、化成品、医薬品の三事業
当社の事業は、アミノ酸関係、化成品関係、医薬品関係の三つに大別される。アミノ酸関係では、アミノ酸やビタミン原料の製造・販売を行い、食品添加物や医薬品用途に供する。化成品関係では、タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物を手掛け、高分子材料などにも展開する。医薬品関係では、医薬品原薬や中間体を製造し、CDMOビジネスも推進している。これらの製品群は、いずれもファインケミカル事業の単一セグメントに属する。
グループ構成と子会社の役割
当社グループは、有機合成薬品工業と子会社ユーキテクノサービス株式会社から構成される。ユーキテクノサービスは、主に当社の製造業務の請負を担うが、非連結子会社である。したがって、連結財務諸表は作成しておらず、有価証券報告書は単体ベースで開示されている。グループ全体としても、ファインケミカル事業に特化した垂直統合的な体制をとっている。
売上高7期連続過去最高も利益は減少
2026年3月期の売上高は154億48百万円と、前期比2.1%増で7期連続の過去最高を記録した。しかし、営業利益は3億83百万円と前期比68.4%減、当期純利益は3億13百万円と65.1%減となった。要因は、アミノ酸関係の新設備の償却負担に加え、化成品関係の一部電子材料向け製品の収益性悪化である。総資産営業利益率(ROA)は1.5%と前年から3.0ポイント低下した。
常磐工場を核とする生産体制
生産拠点は、常磐工場(茨城県)と蓮根工場(東京都板橋区、現東京研究所)である。常磐工場は1964年に稼働開始し、多目的製造設備(1984年)、医薬原薬生産設備(2001年)、医薬品原薬・中間体設備(2018年)、グリシン増産設備(2025年)と拡充を重ねてきた。2014年にはコージェネレーションシステムを導入し、エネルギー効率を高めている。東京研究所は1956年に蓮根工場として稼働し、研究開発機能を担う。
業界の中での役割はファインケミカルメーカー(工業用・医薬用中間体供給)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 化成品関係 | 56億円 | 36.1% | — | — |
| アミノ酸関係 | 52億円 | 33.5% | — | — |
| 医薬品関係 | 47億円 | 30.3% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01アミノ酸関連主力
アミノ酸およびビタミン原料を製造販売。食品・飼料・医薬品向けに供給する。
- アミノ酸
- 食品添加物・栄養補助食品・医薬品などの原料として利用される。
02化成品主力
タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物などを製造販売。自動車・農業・電子材料など幅広い産業に供給する。
- タイヤコード接着剤原料
- タイヤの補強材とゴムを接着するための原料。タイヤメーカーに供給。
- 農薬中間体
- 農薬の製造に用いられる中間体。
03医薬品準主力
医薬品原料・中間体を製造販売。製薬会社向けに供給する。
- 医薬品原料・中間体
- 医薬品の製造に必要な原薬や中間体。
製品と技術
アミノ酸製品:食品から医薬品まで幅広く
当社のアミノ酸関係製品は、アミノ酸そのものやビタミン原料を中心とする。食品添加物用途として調味料や栄養強化剤に使われるほか、医薬品用途ではアミノ酸輸液や医薬品中間体として供給される。2026年3月期の売上高は51億56百万円と前期比ほぼ横ばいであった。医薬品向けは好調だが、食品添加物向けが減少した。グリシンは主要製品の一つであり、2025年に増産設備を稼働させて需要増に対応している。
化成品製品:タイヤコード接着剤や農薬中間体
化成品関係では、タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物を製造・販売する。特にタイヤコード接着剤原料は自動車タイヤの補強材として需要が安定しており、高分子材料向けも好調であった。2026年3月期の売上高は56億29百万円と前期比10.5%増の増収となった。一方、一部電子材料向け製品の収益性が急速に悪化し、全体の利益を圧迫する要因となった。ポートフォリオ変革が課題である。
医薬品原薬・中間体:CDMOビジネスの拡大
医薬品関係では、医薬品原薬や中間体の製造販売を行い、CDMO(医薬品受託製造)事業にも注力している。2026年3月期の売上高は46億61百万円と前期比4.1%減となり、一部原薬の販売減少が響いた。しかし、中期経営計画ではCDMOビジネスの拡大と技術革新を重点施策に掲げ、設備投資も継続している。2018年に新設した原薬・中間体設備は、この戦略を支える生産基盤となっている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
中堅医薬品原料メーカー、収益はボラタイル
当社は有機合成薬品工業で、医薬品中間体・原薬を中心に展開する中堅化学メーカー。クラレや東洋紡といった大手化学企業と競合するが、規模は小さくニッチ市場に特化。直近の営業利益率は7.95%と高水準だったが、翌期は2.6%に急減する見込みで、収益の変動が大きい。
強み
- 医薬品原薬・中間体に特化した合成技術で、特定顧客からの受注を確保。
- 2025年3月期は営業利益率7.95%と、同業他社比で高収益を実現。
- 医薬品市場は景気変動の影響を受けにくく、一定程度の安定需要が見込める。
- 主要顧客との長期的な取引関係により、受注の安定性がある。
課題
- 営業利益率が翌期2.6%に急減見込みで、受注変動や価格交渉力の弱さが課題。
- クラレ・東洋紡などの大手に比べ規模が小さく、研究開発投資で劣る。
- 一部の原薬・中間体に収益が集中し、需要減のリスクが高い。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
化学の時価総額近傍。太字が有機合成薬品工業
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4360マナック・ケミカル・パートナーズ | 86億円 | 10.4倍 |
| 2 | 4623アサヒペン | 84億円 | 9.5倍 |
| 3 | 4624イサム塗料 | 82億円 | 10.4倍 |
| 4 | 4937Waqoo | 82億円 | 34.0倍 |
| 5 | 4531有機合成薬品工業 | 80億円 | 25.1倍 |
| 6 | 4932アルマード | 80億円 | 13.7倍 |
| 7 | 4936アクシージア | 77億円 | — |
| 8 | 4925ハーバー研究所 | 68億円 | 8.6倍 |
| 9 | 4625アトミクス | 62億円 | 4.8倍 |
| 10 | 542Aビタブリッドジャパン | 61億円 | 5.9倍 |
| 11 | 4990昭和化学工業 | 61億円 | 8.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 19件
たばこ香料から出発した1947年の創業
1947年11月、東京都中央区日本橋兜町において、たばこ香料の生産を目的として有機合成工業株式会社が創立された。当時は戦後間もない時期であり、たばこは嗜好品として需要があった。創業から1年後の1948年12月には本社を板橋区志村前野町に移転し、1949年3月には前野工場が稼働を開始した。この工場は後に常磐工場へ移設される。
社名変更と株式上場を果たした1962年
1962年7月、社名を有機合成薬品工業株式会社に改称した。同年10月には東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、資本市場から資金調達が可能となった。この時期、1961年8月に本社を中央区京橋に移転しており、事業拡大に伴う組織体制の整備が進められた。社名変更により、香料から医薬・化成品へと事業領域を広げる意思が示された。
研究開発拠点の整備と常磐工場の稼働
1956年2月に蓮根工場が稼働し、後に東京研究所として研究開発の中心となる。1964年10月には常磐工場が稼働を開始し、生産能力を大幅に拡大した。1972年12月には東京研究所が完成し、研究開発機能を強化した。これらの拠点整備により、基礎研究から量産まで一貫した体制が整った。蓮根工場は1973年の前野工場移設を経て、現在も研究所として機能している。
多目的設備と医薬原薬設備の拡充
1984年12月、常磐工場に多目的製造設備を新設し、多品種少量生産に対応できる体制を構築した。2001年11月には医薬原薬生産設備を新設し、医薬品事業への本格参入を果たした。これらの設備投資は、ファインケミカル企業としての技術基盤を固めるものとなった。2004年9月には東京証券取引所市場第一部銘柄に指定され、企業の成長性が市場から評価された。
コージェネレーション導入と設備増強
2014年1月、常磐工場にコージェネレーションシステムを導入し、エネルギーコストの削減と安定供給を図った。2018年5月には医薬品原薬・中間体設備を新設し、CDMO事業の拡大に対応した。2021年5月には食品安全マネジメントシステム「FSSC 22000」の認証を取得し、品質管理体制を国際基準に引き上げた。2022年4月には市場区分変更により東証スタンダード市場に移行した。
グリシン増産設備と中期経営計画
2025年6月、常磐工場にグリシン増産設備を新設し、アミノ酸分野の供給能力を強化した。同設備は国庫補助金18億54百万円の交付対象となり、圧縮記帳を実施した。2026年5月には2027年3月期を初年度とする3カ年の中期経営計画を策定し、売上高175億円を最終年度目標に掲げた。重点施策として、アミノ酸のグローバル供給体制強化や化成品のポートフォリオ変革、医薬品CDMOの拡大を挙げている。
年表19件を開く
1940年代
- 1947年11月創業たばこ香料の生産を目的として、東京都中央区日本橋兜町において有機合成工業株式会社を創立
- 1948年12月本社を板橋区志村前野町に移転
- 1949年3月前野工場稼動開始(1973年9月、常磐工場に移設)
1950年代
- 1956年2月蓮根工場稼動開始(現 東京研究所)
1960年代
- 1961年8月本社を中央区京橋に移転
- 1962年7月現社名 有機合成薬品工業株式会社に改称
- 1962年10月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
- 1964年10月常磐工場稼動開始
1970年代
- 1972年12月東京研究所完成
1980年代
- 1984年12月常磐工場に多目的製造設備新設
1990年代
- 1991年6月本社を千代田区平河町に移転
- 1995年6月本社を現在地(東京都中央区日本橋人形町)に移転
2000年代
- 2001年11月常磐工場に医薬原薬生産設備新設
- 2004年9月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
2010年代
- 2014年1月常磐工場にコージェネレーションシステム導入
- 2018年5月常磐工場に医薬品原薬・中間体設備新設
2020年代
- 2021年5月FSSC 22000認証取得
- 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場に区分変更
- 2025年6月常磐工場にグリシン増産設備新設
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2028年3月期まで16,000
- 売上高2029年3月期まで16,500
- 売上高2030年3月期まで17,500
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
品質文化と革新による成長戦略
品質文化とイノベーションを重視し、持続的な成長を推進する。
- 02
営業・開発・生産の連携強化
営業、開発、生産の連携を深め、顧客への価値創出力を強化する。
- 03
アミノ酸分野のグローバル供給網強化
アミノ酸分野でグローバルな供給体制を強化し、高付加価値化を進める。
- 04
化成品分野の変革と新規事業挑戦
化成品分野のポートフォリオを変革し、新規事業に挑戦する。
- 05
医薬品CDMOの拡大と技術革新
医薬品分野でCDMOビジネスを拡大し、技術革新を推進する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で296人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は679万円で、9期前と比べて+31.2%。平均年齢は44.2歳、平均勤続年数は17.3年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 294 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 302 | — |
| 2019年3月 | 518 | 40.5 | 14.0 | 306 | — |
| 2020年3月 | 521 | 40.6 | 14.2 | 309 | — |
| 2021年3月 | 554 | 41.0 | 14.6 | 303 | — |
| 2022年3月 | 582 | 41.4 | 13.4 | 296 | — |
| 2023年3月 | 623 | 42.0 | 15.5 | 295 | — |
| 2024年3月 | 630 | 42.7 | 16.4 | 290 | — |
| 2025年3月 | 665 | 43.5 | 16.2 | 296 | 405 |
| 2026年3月 | 679 | 44.2 | 17.3 | 296 | 135 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は154億円、営業利益は4億円。前期と比べると増収減益で、売上が+2.0%、利益が-66.7%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 160億円 | 154億円 |
| 営業利益 | 6億円 | 4億円 |
| 純利益 | 6億円 | 3億円 |
| 1株あたり配当 | ¥10 | ¥10 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は43億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+48.3%、営業利益は−100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 38 | — | — | 3 |
| 2024年1Q | 29 | 3 | 10.3 | 2 |
| 2024年2Q | 29 | −1 | −3.4 | 0 |
| 2024年3Q | 31 | 3 | 9.7 | 2 |
| 2024年4Q | 40 | — | — | 4 |
| 2025年2Q | 72 | 5 | 6.9 | 4 |
| 2025年4Q | 79 | 7 | 8.9 | 5 |
| 2026年2Q | 78 | 3 | 3.8 | 2 |
| 2026年4Q | 76 | 1 | 1.3 | 1 |
| 2027年1Q | 43 | 0 | 0.0 | 2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は86億円から154億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は2.6%。売上は8期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 86 | — | 0 | — | 3 |
| 2014年3月 | 94 | — | 3 | — | 1 |
| 2015年3月 | 100 | — | 3 | — | 3 |
| 2016年3月 | 106 | — | 5 | — | 4 |
| 2017年3月 | 104 | — | 4 | — | 4 |
| 常磐工場に医薬品原薬・中間体設備新設 | |||||
| 2018年3月 | 101 | — | 2 | — | 1 |
| 2019年3月 | 103 | — | 0 | — | 1 |
| 2020年3月 | 107 | — | 4 | — | 0 |
| 2021年3月 | 111 | — | 2 | — | 3 |
| 2022年3月 | 124 | — | 4 | — | 2 |
| 2023年3月 | 128 | — | 7 | — | 6 |
| 2024年3月 | 129 | — | 11 | — | 8 |
| 常磐工場にグリシン増産設備新設 | |||||
| 2025年3月 | 151 | 12 | 11 | 7.9 | 9 |
| 2026年3月 | 154 | 4 | 3 | 2.6 | 3 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高154億円のうち、営業利益として残るのは4億円で2.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の1.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.1%128億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.3%22億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.6%4億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが28億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは18億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は9億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 12 | −4 | −7 | 8 | 4 |
| 2014年3月 | 18 | −8 | 0 | 10 | 14 |
| 2015年3月 | 14 | −6 | −5 | 8 | 17 |
| 2016年3月 | 6 | −7 | −4 | −1 | 13 |
| 2017年3月 | 5 | −17 | 12 | −12 | 13 |
| 2018年3月 | 7 | −22 | 12 | −15 | 9 |
| 2019年3月 | 7 | −10 | 8 | −3 | 13 |
| 2020年3月 | 14 | −3 | −10 | 11 | 14 |
| 2021年3月 | 4 | −6 | 1 | −2 | 13 |
| 2022年3月 | 18 | −4 | −8 | 14 | 19 |
| 2023年3月 | 7 | −12 | −2 | −5 | 11 |
| 2024年3月 | 4 | −19 | 9 | −15 | 6 |
| 2025年3月 | 21 | −32 | 15 | −11 | 10 |
| 2026年3月 | 28 | −10 | −19 | 18 | 9 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は257億円。このうち返さなくてよい自己資本が135億円で、自己資本比率は52.4%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 165 | 97 | 68 | 58.8 |
| 2014年3月 | 176 | 100 | 76 | 56.7 |
| 2015年3月 | 175 | 104 | 71 | 59.3 |
| 2016年3月 | 178 | 106 | 72 | 59.2 |
| 2017年3月 | 195 | 109 | 86 | 56.1 |
| 2018年3月 | 215 | 111 | 104 | 51.8 |
| 2019年3月 | 216 | 109 | 107 | 50.4 |
| 2020年3月 | 202 | 105 | 97 | 52.1 |
| 2021年3月 | 210 | 109 | 101 | 52.1 |
| 2022年3月 | 212 | 110 | 102 | 52.0 |
| 2023年3月 | 221 | 115 | 106 | 51.9 |
| 2024年3月 | 244 | 124 | 120 | 51.0 |
| 2025年3月 | 269 | 131 | 138 | 48.8 |
| 2026年3月 | 257 | 135 | 122 | 52.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで203社中101位あたり、逆に低いのは営業利益率で203社中184位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥364で、1年前と比べて+33.8%。過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 25.1倍 |
| PER (会社予想) | 13.1倍 |
| PBR | 0.59倍 |
| 配当利回り | 2.75% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は360円で前日比-0.28%と小反落。25日移動平均線(350.76円)を上回り、75日線(352.99円)も上回る。200日線(357.92円)はわずかに下回る。52週高値(640円)からは約43.8%下落、52週安値(269円)からは約33.8%上。7月29日に328円まで下落後、戻り基調で360円に回復。RSIは63.79とやや高め。出来高は7月29日に220300株と急増後、減少傾向。1年で35.21%上昇と上昇トレンドだが、高値からは大きく調整。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 48/100)。
PERは24.81倍と業界平均18.77倍を上回り、やや割高感。ただし、今期予想PERは13倍と大幅な改善見込みで、業績回復が織り込まれつつある。PBRは0.58倍と業界平均1.44倍を大幅に下回り、解散価値から見れば割安。ROEは2.36%と非常に低く、資本効率は悪い。配当利回りは2.78%と業界平均2.63%をわずかに上回るが、配当性向68.9%と高い。売上は増加から一転、2026/3期は減益予想で、赤字転落の懸念もある。指標が混在しており、ほぼ妥当と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 25.1倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 13.1倍 | — |
| PBR | 0.59倍 | 1.41倍 |
| ROE | 2.4% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
2025年3月期は営業利益率が7.95%まで改善したものの、2026年3月期予想では2.6%に急減する見込み。この急激な利益率低下が最大の争点だ。強気派は原材料価格の高止まりが一過性であり、高付加価値製品の拡販で利益率は回復すると見る。一方、弱気派は需要減退と価格競争の激化により利益率低下が構造的だと警戒する。またPBR0.58倍と純資産に対して株価が割安な一方、ROE2.36%と資本効率の低さが指摘される。
- 高付加価値シフト
売上高は増加傾向で、収益性改善の余地がある
- 割安なバリュエーション
PBR0.58倍は解散価値に近く、下値不安が小さい
- 増配・株主還元
配当利回り2.78%と安定した株主還元を継続
- 2025年3月期は増収増益で業績回復通年影響中
売上高151億円は前期比17%増、営業利益12億円・純利益9億円と実績が改善した。回復基調が継続するかが焦点
- PBR0.58倍の解散価値下回り水準不定影響中
PBR0.58倍は株価が純資産比4割安い水準であり、資本効率改善や買収提案の観点から下値が厚い
- 予想PER13倍へのバリュエーション修正決算発表後影響中
現在の予想PERは13倍と開示され、2026年3月期の利益が計画を上回れば一段の評価修正余地がある
- 配当利回り2.78%の株主還元継続影響弱
配当利回り2.78%は国内金利対比で選好されやすく、株価を下支えする
- 利益率の急減
2026年3月期の営業利益率予想は2.6%で大幅悪化
- ROEの低さ
ROE2.36%は資本効率が悪く、株主価値創造に疑問
- 需要の不透明感
化学品需要の先行き不透明で減収リスクがある
- 2026年3月期の営業利益4億円へ急減通年影響強
売上高154億円に増える一方で営業利益は4億円(前期比67%減)、純利益3億円と大幅減益見通し
- 営業利益率2.6%と急低下通年影響中
2025/3期の営業利益率7.95%から2.6%まで悪化。原材料高や販管費増が収益を圧迫
- ROE2.36%と資本効率が低位継続影響中
ROE2.36%は資本コストを大きく下回る可能性が高く、PBR0.58倍のまま放置されれば株価の上値が重い
- 売上高の成長鈍化で業績回復のハードル決算発表後影響弱
2025/3期売上高は151億円と増えたが、2026/3期は154億円と+2%で停滞。新規需要が乏しいと利益改善は遅れる
- 営業利益率
- 利益率の急減が構造的か一過性かの判断材料
- 高付加価値品の売上比率
- 製品ミックスの改善度合いを測る
- 受注残高
- 需要の先行指標で売上安定性を確認
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり10円で、前期から+11.1%。いまの株価に対する利回りは2.75%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 6 | — | 36.9 |
| 2018年3月 | 6 | 0.0 | 104.4 |
| 2019年3月 | 3 | −50.0 | 62.8 |
| 2020年3月 | 2 | −33.3 | — |
| 2021年3月 | 2 | 0.0 | 22.7 |
| 2022年3月 | 4 | 100.0 | 35.2 |
| 2023年3月 | 7 | 75.0 | 27.4 |
| 2024年3月 | 8 | 14.3 | 22.5 |
| 2025年3月 | 9 | 12.5 | 21.7 |
| 2026年3月 | 10 | 11.1 | 68.9 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥10
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ8,926人。区分でいちばん多いのは個人・その他で45.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.8%を占め、残る50.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 33.6 | 34.2 | 37.2 | 37.8 | 47.5 | 45.2 |
| 事業法人 | 40.1 | 40.1 | 42.7 | 41.7 | 38.9 | 44.3 |
| 金融機関 | 23.2 | 22.8 | 17.6 | 15.8 | 10.9 | 5.5 |
| 外国法人 | 1.1 | 1.0 | 0.9 | 1.3 | 1.1 | 2.9 |
| 証券会社 | 2.0 | 1.8 | 1.6 | 3.4 | 1.7 | 2.0 |
| 自己株式 | 0.7 | 0.7 | 0.7 | 0.7 | 2.0 | 1.6 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | ニプロ株式会社 | 15.00 |
| 02 | 長瀬産業株式会社 | 5.00 |
| 03 | 保土谷化学工業株式会社 | 5.00 |
| 04 | 大鵬薬品工業株式会社 | 3.05 |
| 05 | 住友商事ケミカル株式会社 | 2.43 |
| 06 | ゼリア新薬工業株式会社 | 2.20 |
| 07 | あすか製薬株式会社 | 1.67 |
| 08 | サンヨーファイン株式会社 | 1.39 |
| 09 | 喜美運送株式会社 | 1.38 |
| 10 | 株式会社山口薬品商会 | 1.38 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−6%、1株純資産は14期で+40%。直近期のROEは2.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 15 | 445 | 3.6 | 19.2 | 19.4 |
| 2014年3月 | 2 | 458 | 0.5 | 105.3 | 122.4 |
| 2015年3月 | 15 | 476 | 3.2 | 18.6 | 33.1 |
| 2016年3月 | 16 | 484 | 3.4 | 15.4 | 37.3 |
| 2017年3月 | 16 | 500 | 3.3 | 18.8 | 36.9 |
| 2018年3月 | 6 | 510 | 1.1 | 52.8 | 104.4 |
| 2019年3月 | 5 | 499 | 0.9 | 43.5 | 62.8 |
| 2020年3月 | −2 | 483 | −0.4 | — | — |
| 2021年3月 | 13 | 502 | 2.7 | 23.3 | 22.7 |
| 2022年3月 | 11 | 504 | 2.3 | 24.1 | 35.2 |
| 2023年3月 | 26 | 526 | 5.0 | 11.6 | 27.4 |
| 2024年3月 | 36 | 570 | 6.5 | 8.9 | 22.5 |
| 2025年3月 | 41 | 608 | 7.0 | 6.4 | 21.7 |
| 2026年3月 | 15 | 624 | 2.4 | 26.9 | 68.9 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額98百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 松本清一郎 | 代表取締役 社長執行役員 営業部門統括 | 60 |
| 草野正浩 | 取締役 常務執行役員 研究開発部門 兼 生産部門統括 | 60 |
| 石川大洋 | 取締役 上席執行役員 経営管理部門統括 | 56 |
| 須藤尚武 | 取締役(常勤監査等委員) | 67 |
| 山田啓介 | 社外取締役(監査等委員) | 68 |
| 大堀徳人 | 社外取締役(監査等委員) | 47 |
| 板倉江利子 | — | 59 |
| 板倉江里子 | 社外取締役(監査等委員) | 59 |
| 林知一 | — | 48 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 39 | 28 | 4 | 72 | 18 |
| 社外取締役 | 2 | 14 | — | — | 14 | 7 |
| 取締役(社内) | 1 | 12 | — | — | 12 | 12 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容397字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,323字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,137字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,569字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第106期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-23
- 半期報告書半期報告書-第106期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
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- 四半期報告書四半期報告書-第104期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第104期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第104期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第103期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第103期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第103期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第103期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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