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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

有機合成薬品工業

YUKI GOSEI KOGYO CO.,LTD.4531 · Standard · 化学

アミノ酸、化成品、医薬品原料を扱うファインケミカル専業メーカー。タイヤコード接着剤原料などで独自の技術を持つ。

概要

有機合成薬品工業は、アミノ酸、化成品、医薬品の三つの事業を柱とするファインケミカルメーカーである。1947年にたばこ香料の生産を目的として創業し、1962年に現在の社名に改称、東京証券取引所に上場した。2026年3月期の売上高は154億円、従業員数は296人。本社を東京都中央区に置き、東京研究所と常磐工場で研究開発と生産を行う。医薬品原料やタイヤコード接着剤など、産業の基盤となる化学品を手掛ける。

アミノ酸、化成品、医薬品の三事業

当社の事業は、アミノ酸関係、化成品関係、医薬品関係の三つに大別される。アミノ酸関係では、アミノ酸やビタミン原料の製造・販売を行い、食品添加物や医薬品用途に供する。化成品関係では、タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物を手掛け、高分子材料などにも展開する。医薬品関係では、医薬品原薬や中間体を製造し、CDMOビジネスも推進している。これらの製品群は、いずれもファインケミカル事業の単一セグメントに属する。

グループ構成と子会社の役割

当社グループは、有機合成薬品工業と子会社ユーキテクノサービス株式会社から構成される。ユーキテクノサービスは、主に当社の製造業務の請負を担うが、非連結子会社である。したがって、連結財務諸表は作成しておらず、有価証券報告書は単体ベースで開示されている。グループ全体としても、ファインケミカル事業に特化した垂直統合的な体制をとっている。

売上高7期連続過去最高も利益は減少

2026年3月期の売上高は154億48百万円と、前期比2.1%増で7期連続の過去最高を記録した。しかし、営業利益は3億83百万円と前期比68.4%減、当期純利益は3億13百万円と65.1%減となった。要因は、アミノ酸関係の新設備の償却負担に加え、化成品関係の一部電子材料向け製品の収益性悪化である。総資産営業利益率(ROA)は1.5%と前年から3.0ポイント低下した。

常磐工場を核とする生産体制

生産拠点は、常磐工場(茨城県)と蓮根工場(東京都板橋区、現東京研究所)である。常磐工場は1964年に稼働開始し、多目的製造設備(1984年)、医薬原薬生産設備(2001年)、医薬品原薬・中間体設備(2018年)、グリシン増産設備(2025年)と拡充を重ねてきた。2014年にはコージェネレーションシステムを導入し、エネルギー効率を高めている。東京研究所は1956年に蓮根工場として稼働し、研究開発機能を担う。

業界の中での役割はファインケミカルメーカー(工業用・医薬用中間体供給)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
154億円
営業利益
4億円
営業利益率
2.6%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
化成品関係56億円36.1%
アミノ酸関係52億円33.5%
医薬品関係47億円30.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01アミノ酸関連主力

アミノ酸およびビタミン原料を製造販売。食品・飼料・医薬品向けに供給する。

主な製品・サービス1
アミノ酸
食品添加物・栄養補助食品・医薬品などの原料として利用される。

02化成品主力

タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物などを製造販売。自動車・農業・電子材料など幅広い産業に供給する。

主な製品・サービス2
タイヤコード接着剤原料
タイヤの補強材とゴムを接着するための原料。タイヤメーカーに供給。
農薬中間体
農薬の製造に用いられる中間体。

03医薬品準主力

医薬品原料・中間体を製造販売。製薬会社向けに供給する。

主な製品・サービス1
医薬品原料・中間体
医薬品の製造に必要な原薬や中間体。

製品と技術

アミノ酸製品:食品から医薬品まで幅広く

当社のアミノ酸関係製品は、アミノ酸そのものやビタミン原料を中心とする。食品添加物用途として調味料や栄養強化剤に使われるほか、医薬品用途ではアミノ酸輸液や医薬品中間体として供給される。2026年3月期の売上高は51億56百万円と前期比ほぼ横ばいであった。医薬品向けは好調だが、食品添加物向けが減少した。グリシンは主要製品の一つであり、2025年に増産設備を稼働させて需要増に対応している。

化成品製品:タイヤコード接着剤や農薬中間体

化成品関係では、タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物を製造・販売する。特にタイヤコード接着剤原料は自動車タイヤの補強材として需要が安定しており、高分子材料向けも好調であった。2026年3月期の売上高は56億29百万円と前期比10.5%増の増収となった。一方、一部電子材料向け製品の収益性が急速に悪化し、全体の利益を圧迫する要因となった。ポートフォリオ変革が課題である。

医薬品原薬・中間体:CDMOビジネスの拡大

医薬品関係では、医薬品原薬や中間体の製造販売を行い、CDMO(医薬品受託製造)事業にも注力している。2026年3月期の売上高は46億61百万円と前期比4.1%減となり、一部原薬の販売減少が響いた。しかし、中期経営計画ではCDMOビジネスの拡大と技術革新を重点施策に掲げ、設備投資も継続している。2018年に新設した原薬・中間体設備は、この戦略を支える生産基盤となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

中堅医薬品原料メーカー、収益はボラタイル

当社は有機合成薬品工業で、医薬品中間体・原薬を中心に展開する中堅化学メーカー。クラレや東洋紡といった大手化学企業と競合するが、規模は小さくニッチ市場に特化。直近の営業利益率は7.95%と高水準だったが、翌期は2.6%に急減する見込みで、収益の変動が大きい。

強み

  • 医薬品原薬・中間体に特化した合成技術で、特定顧客からの受注を確保。
  • 2025年3月期は営業利益率7.95%と、同業他社比で高収益を実現。
  • 医薬品市場は景気変動の影響を受けにくく、一定程度の安定需要が見込める。
  • 主要顧客との長期的な取引関係により、受注の安定性がある。

課題

  • 営業利益率が翌期2.6%に急減見込みで、受注変動や価格交渉力の弱さが課題。
  • クラレ・東洋紡などの大手に比べ規模が小さく、研究開発投資で劣る。
  • 一部の原薬・中間体に収益が集中し、需要減のリスクが高い。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が有機合成薬品工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14360マナック・ケミカル・パートナーズ86億円10.4倍
24623アサヒペン84億円9.5倍
34624イサム塗料82億円10.4倍
44937Waqoo82億円34.0倍
54531有機合成薬品工業80億円25.1倍
64932アルマード80億円13.7倍
74936アクシージア77億円
84925ハーバー研究所68億円8.6倍
94625アトミクス62億円4.8倍
10542Aビタブリッドジャパン61億円5.9倍
114990昭和化学工業61億円8.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

たばこ香料から出発した1947年の創業

1947年11月、東京都中央区日本橋兜町において、たばこ香料の生産を目的として有機合成工業株式会社が創立された。当時は戦後間もない時期であり、たばこは嗜好品として需要があった。創業から1年後の1948年12月には本社を板橋区志村前野町に移転し、1949年3月には前野工場が稼働を開始した。この工場は後に常磐工場へ移設される。

社名変更と株式上場を果たした1962年

1962年7月、社名を有機合成薬品工業株式会社に改称した。同年10月には東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、資本市場から資金調達が可能となった。この時期、1961年8月に本社を中央区京橋に移転しており、事業拡大に伴う組織体制の整備が進められた。社名変更により、香料から医薬・化成品へと事業領域を広げる意思が示された。

研究開発拠点の整備と常磐工場の稼働

1956年2月に蓮根工場が稼働し、後に東京研究所として研究開発の中心となる。1964年10月には常磐工場が稼働を開始し、生産能力を大幅に拡大した。1972年12月には東京研究所が完成し、研究開発機能を強化した。これらの拠点整備により、基礎研究から量産まで一貫した体制が整った。蓮根工場は1973年の前野工場移設を経て、現在も研究所として機能している。

多目的設備と医薬原薬設備の拡充

1984年12月、常磐工場に多目的製造設備を新設し、多品種少量生産に対応できる体制を構築した。2001年11月には医薬原薬生産設備を新設し、医薬品事業への本格参入を果たした。これらの設備投資は、ファインケミカル企業としての技術基盤を固めるものとなった。2004年9月には東京証券取引所市場第一部銘柄に指定され、企業の成長性が市場から評価された。

コージェネレーション導入と設備増強

2014年1月、常磐工場にコージェネレーションシステムを導入し、エネルギーコストの削減と安定供給を図った。2018年5月には医薬品原薬・中間体設備を新設し、CDMO事業の拡大に対応した。2021年5月には食品安全マネジメントシステム「FSSC 22000」の認証を取得し、品質管理体制を国際基準に引き上げた。2022年4月には市場区分変更により東証スタンダード市場に移行した。

グリシン増産設備と中期経営計画

2025年6月、常磐工場にグリシン増産設備を新設し、アミノ酸分野の供給能力を強化した。同設備は国庫補助金18億54百万円の交付対象となり、圧縮記帳を実施した。2026年5月には2027年3月期を初年度とする3カ年の中期経営計画を策定し、売上高175億円を最終年度目標に掲げた。重点施策として、アミノ酸のグローバル供給体制強化や化成品のポートフォリオ変革、医薬品CDMOの拡大を挙げている。

年表19件を開く

1940年代

  • 1947年11月創業たばこ香料の生産を目的として、東京都中央区日本橋兜町において有機合成工業株式会社を創立
  • 1948年12月本社を板橋区志村前野町に移転
  • 1949年3月前野工場稼動開始(1973年9月、常磐工場に移設)

1950年代

  • 1956年2月蓮根工場稼動開始(現 東京研究所)

1960年代

  • 1961年8月本社を中央区京橋に移転
  • 1962年7月現社名 有機合成薬品工業株式会社に改称
  • 1962年10月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1964年10月常磐工場稼動開始

1970年代

  • 1972年12月東京研究所完成

1980年代

  • 1984年12月常磐工場に多目的製造設備新設

1990年代

  • 1991年6月本社を千代田区平河町に移転
  • 1995年6月本社を現在地(東京都中央区日本橋人形町)に移転

2000年代

  • 2001年11月常磐工場に医薬原薬生産設備新設
  • 2004年9月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定

2010年代

  • 2014年1月常磐工場にコージェネレーションシステム導入
  • 2018年5月常磐工場に医薬品原薬・中間体設備新設

2020年代

  • 2021年5月FSSC 22000認証取得
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場に区分変更
  • 2025年6月常磐工場にグリシン増産設備新設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年3月期まで16,000
  • 売上高2029年3月期まで16,500
  • 売上高2030年3月期まで17,500

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    品質文化と革新による成長戦略

    品質文化とイノベーションを重視し、持続的な成長を推進する。

  2. 02

    営業・開発・生産の連携強化

    営業、開発、生産の連携を深め、顧客への価値創出力を強化する。

  3. 03

    アミノ酸分野のグローバル供給網強化

    アミノ酸分野でグローバルな供給体制を強化し、高付加価値化を進める。

  4. 04

    化成品分野の変革と新規事業挑戦

    化成品分野のポートフォリオを変革し、新規事業に挑戦する。

  5. 05

    医薬品CDMOの拡大と技術革新

    医薬品分野でCDMOビジネスを拡大し、技術革新を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で296人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は679万円で、9期前と比べて+31.2%平均年齢は44.2歳、平均勤続年数は17.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月294
2018年3月302
2019年3月51840.514.0306
2020年3月52140.614.2309
2021年3月55441.014.6303
2022年3月58241.413.4296
2023年3月62342.015.5295
2024年3月63042.716.4290
2025年3月66543.516.2296405
2026年3月67944.217.3296135

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)87.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
常磐工場 — 福島県 いわき市8,273百万円
ファインケミカル事業
東京研究所 — 東京都 板橋区1,333百万円
ファインケミカル事業
本社 — 東京都 中央区318百万円
生産技術 グループ — 福島県 いわき市90百万円
ファインケミカル事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は154億円営業利益4億円前期と比べると増収減益で、売上が+2.0%、利益が-66.7%。

売上高
+2.0%
154億円
営業利益
-66.7%
4億円
純利益
-66.7%
3億円
営業利益率
2.6%
前期比 -5.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高160億円154億円
営業利益6億円4億円
純利益6億円3億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は43億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+48.3%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q383
2024年1Q29310.32
2024年2Q29−1−3.40
2024年3Q3139.72
2024年4Q404
2025年2Q7256.94
2025年4Q7978.95
2026年2Q7833.82
2026年4Q7611.31
2027年1Q4300.02

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は86億円から154億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は2.6%。売上は8期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月8603
2014年3月9431
2015年3月10033
2016年3月10654
2017年3月10444
常磐工場に医薬品原薬・中間体設備新設
2018年3月10121
2019年3月10301
2020年3月10740
2021年3月11123
2022年3月12442
2023年3月12876
2024年3月129118
常磐工場にグリシン増産設備新設
2025年3月15112117.99
2026年3月154432.63

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高154億円のうち、営業利益として残るのは4億円2.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の1.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.1%128億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.3%22億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.6%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
16.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.7pt
2.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.4pt
1.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.5pt
2.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが28億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは18億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は9億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月12−4−784
2014年3月18−801014
2015年3月14−6−5817
2016年3月6−7−4−113
2017年3月5−1712−1213
2018年3月7−2212−159
2019年3月7−108−313
2020年3月14−3−101114
2021年3月4−61−213
2022年3月18−4−81419
2023年3月7−12−2−511
2024年3月4−199−156
2025年3月21−3215−1110
2026年3月28−10−19189

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は257億円。このうち返さなくてよい自己資本が135億円で、自己資本比率は52.4%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月165976858.8
2014年3月1761007656.7
2015年3月1751047159.3
2016年3月1781067259.2
2017年3月1951098656.1
2018年3月21511110451.8
2019年3月21610910750.4
2020年3月2021059752.1
2021年3月21010910152.1
2022年3月21211010252.0
2023年3月22111510651.9
2024年3月24412412051.0
2025年3月26913113848.8
2026年3月25713512252.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
56億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
122億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中101位あたり、逆に低いのは営業利益率203社中184位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.4%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.6%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
52.4%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.0%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥364で、1年前と比べて+33.8%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥364-1.1%1ヶ月+5.2%1年+33.8%時価総額80億円
過去52週の値幅
安値¥274高値¥640

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)25.1倍
PER (会社予想)13.1倍
PBR0.59倍
配当利回り2.75%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は360円で前日比-0.28%と小反落。25日移動平均線(350.76円)を上回り、75日線(352.99円)も上回る。200日線(357.92円)はわずかに下回る。52週高値(640円)からは約43.8%下落、52週安値(269円)からは約33.8%上。7月29日に328円まで下落後、戻り基調で360円に回復。RSIは63.79とやや高め。出来高は7月29日に220300株と急増後、減少傾向。1年で35.21%上昇と上昇トレンドだが、高値からは大きく調整。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 48/100)

PERは24.81倍と業界平均18.77倍を上回り、やや割高感。ただし、今期予想PERは13倍と大幅な改善見込みで、業績回復が織り込まれつつある。PBRは0.58倍と業界平均1.44倍を大幅に下回り、解散価値から見れば割安。ROEは2.36%と非常に低く、資本効率は悪い。配当利回りは2.78%と業界平均2.63%をわずかに上回るが、配当性向68.9%と高い。売上は増加から一転、2026/3期は減益予想で、赤字転落の懸念もある。指標が混在しており、ほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)25.1倍17.8倍
PER (予想)13.1倍
PBR0.59倍1.41倍
ROE2.4%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025年3月期は営業利益率が7.95%まで改善したものの、2026年3月期予想では2.6%に急減する見込み。この急激な利益率低下が最大の争点だ。強気派は原材料価格の高止まりが一過性であり、高付加価値製品の拡販で利益率は回復すると見る。一方、弱気派は需要減退と価格競争の激化により利益率低下が構造的だと警戒する。またPBR0.58倍と純資産に対して株価が割安な一方、ROE2.36%と資本効率の低さが指摘される。

プラスに働く材料7
  • 高付加価値シフト

    売上高は増加傾向で、収益性改善の余地がある

  • 割安なバリュエーション

    PBR0.58倍は解散価値に近く、下値不安が小さい

  • 増配・株主還元

    配当利回り2.78%と安定した株主還元を継続

  • 2025年3月期は増収増益で業績回復通年影響

    売上高151億円は前期比17%増、営業利益12億円・純利益9億円と実績が改善した。回復基調が継続するかが焦点

  • PBR0.58倍の解散価値下回り水準不定影響

    PBR0.58倍は株価が純資産比4割安い水準であり、資本効率改善や買収提案の観点から下値が厚い

  • 予想PER13倍へのバリュエーション修正決算発表後影響

    現在の予想PERは13倍と開示され、2026年3月期の利益が計画を上回れば一段の評価修正余地がある

  • 配当利回り2.78%の株主還元継続影響

    配当利回り2.78%は国内金利対比で選好されやすく、株価を下支えする

マイナスに働く材料7
  • 利益率の急減

    2026年3月期の営業利益率予想は2.6%で大幅悪化

  • ROEの低さ

    ROE2.36%は資本効率が悪く、株主価値創造に疑問

  • 需要の不透明感

    化学品需要の先行き不透明で減収リスクがある

  • 2026年3月期の営業利益4億円へ急減通年影響

    売上高154億円に増える一方で営業利益は4億円(前期比67%減)、純利益3億円と大幅減益見通し

  • 営業利益率2.6%と急低下通年影響

    2025/3期の営業利益率7.95%から2.6%まで悪化。原材料高や販管費増が収益を圧迫

  • ROE2.36%と資本効率が低位継続影響

    ROE2.36%は資本コストを大きく下回る可能性が高く、PBR0.58倍のまま放置されれば株価の上値が重い

  • 売上高の成長鈍化で業績回復のハードル決算発表後影響

    2025/3期売上高は151億円と増えたが、2026/3期は154億円と+2%で停滞。新規需要が乏しいと利益改善は遅れる

次の決算で確かめる点
営業利益率
利益率の急減が構造的か一過性かの判断材料
高付加価値品の売上比率
製品ミックスの改善度合いを測る
受注残高
需要の先行指標で売上安定性を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+11.1%いまの株価に対する利回りは2.75%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
2.75%
いまの株価に対して
配当性向
68.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月636.9
2018年3月60.0104.4
2019年3月3−50.062.8
2020年3月2−33.3
2021年3月20.022.7
2022年3月4100.035.2
2023年3月775.027.4
2024年3月814.322.5
2025年3月912.521.7
2026年3月1011.168.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,926人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.8%を占め、残る50.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他33.634.237.237.847.545.2
事業法人40.140.142.741.738.944.3
金融機関23.222.817.615.810.95.5
外国法人1.11.00.91.31.12.9
証券会社2.01.81.63.41.72.0
自己株式0.70.70.70.72.01.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ニプロ株式会社15.00
02長瀬産業株式会社5.00
03保土谷化学工業株式会社5.00
04大鵬薬品工業株式会社3.05
05住友商事ケミカル株式会社2.43
06ゼリア新薬工業株式会社2.20
07あすか製薬株式会社1.67
08サンヨーファイン株式会社1.39
09喜美運送株式会社1.38
10株式会社山口薬品商会1.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−6%、1株純資産は14期で+40%。直近期のROEは2.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月154453.619.219.4
2014年3月24580.5105.3122.4
2015年3月154763.218.633.1
2016年3月164843.415.437.3
2017年3月165003.318.836.9
2018年3月65101.152.8104.4
2019年3月54990.943.562.8
2020年3月−2483−0.4
2021年3月135022.723.322.7
2022年3月115042.324.135.2
2023年3月265265.011.627.4
2024年3月365706.58.922.5
2025年3月416087.06.421.7
2026年3月156242.426.968.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額98百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
松本清一郎代表取締役 社長執行役員 営業部門統括60
草野正浩取締役 常務執行役員 研究開発部門 兼 生産部門統括60
石川大洋取締役 上席執行役員 経営管理部門統括56
須藤尚武取締役(常勤監査等委員)67
山田啓介社外取締役(監査等委員)68
大堀徳人社外取締役(監査等委員)47
板倉江利子59
板倉江里子社外取締役(監査等委員)59
林知一48

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4392847218
社外取締役214147
取締役(社内)1121212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容397字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社1社により構成されており、アミノ酸関係、化成品関係、医薬品関係の製造販売を主たる業務として行っております。 当社はファインケミカル事業のみの単一セグメントであります。当社グループの主な事業内容と、当該事業に係る位置づけは次のとおりであります。 ・アミノ酸関係 当社は、アミノ酸、ビタミン原料等の製造及び販売を行っております。 ・化成品関係 当社は、タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物等の製造及び販売を行っております。 ・医薬品関係 当社は、医薬品原料・中間体等の製造及び販売を行っております。 ・製造業務の受託等 子会社ユーキテクノサービス株式会社は、主として当社の製造業務の請負等を行っております。 以上に述べた事項の系統図は、次のとおりであります。 (注) 子会社ユーキテクノサービス株式会社は、非連結子会社であります。
経営方針・対処すべき課題1,323字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営の基本方針(企業理念及び経営理念) 当社は、「わが社は内外のあらゆる技術を駆使して人の役に立ち人によろこばれるものを創る」という企業理念を頂点に置いた経営を目指し、その企業理念を実現するために、時代のニーズに対して柔軟に対応する経営の羅針盤としての「私たちはファインケミカルに機軸を置き叡智と技術を結集した真の『ものづくり』に挑戦します」という経営理念のもと、企業活動を健全に継続、成長させ、株主の皆様、お客様、従業員、地域社会の皆様等、全てのステークホルダーに対して、中長期的な視点に立ち、企業価値を常に向上させ、最大化することが使命であると考えております。 (2)経営環境及び対処すべき課題 今後の経済見通しにつきましては、中東情勢の緊迫化に伴う原燃料の価格高騰や調達環境の悪化、金利・為替相場の動向等、当社を取り巻く事業環境は依然として不透明な状況が続くとみております。 このような情勢下、当社の2027年3月期の業績見通しにつきましては、上述のような様々な懸念要因はあるものの、旺盛な需要を背景に、売上高は好調を維持するものと予想しております。しかしながら、利益面につきましては、一部電子材料向け製品の収益性が改善途上であることに加えて、中東情勢が当社事業に与える影響を現時点で合理的に算定することが困難であるため、各段階利益ともに未定とさせていただきます。なお、各段階利益につきましては、今後の動向を見極めながら、適正かつ合理的な算定が可能になった段階で、速やかに公表いたします。 当社は引き続き、徹底した原価低減、販売費及び一般管理費の削減のみならず、昨年度より着手しているサプライチェーンの強化を含めた抜本的な収益構造改革を確実に推進し、より一層の収益力向上を目指してまいります。 当社は2027年3月期を起点とする3カ年の中期経営計画を策定し、『新たなステージへの挑戦(企業価値の向上による持続的な成長)』を基本方針に新たな目標を達成するための経営課題に取り組み、より一層の収益力向上を図ってまいります。新たな中期経営計画の重点施策は以下5点でありますが、詳細につきましては、2026年5月19日に発表した「新中期経営計画の策定に関するお知らせ」をご覧ください。 「新中期経営計画の重点施策」 ・クオリティカルチャーとイノベーションによる成長戦略の推進 ・営業、開発、生産の連携による価値創出力の強化 ・アミノ酸分野のグローバルな供給体制強化と高付加価値化 ・化成品分野のポートフォリオ変革と新規事業への挑戦 ・医薬品分野におけるCDMOビジネスの拡大と技術革新 (3)目標とする経営指標 2027年3月期(初年度)   2028年3月期(2年目)   2029年3月期(最終年度) 売上高   16,000   16,500   17,500 (注) 中東情勢が当社事業に与える影響を現時点で合理的に算定することが困難であるため、各段階利益等の目 標は未定とさせていただきます。
事業等のリスク1,137字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。 (1) 大口取引先への依存度 取引上位10社の占める割合は、68.8%となっております。 これらの企業とは取引を通じての良好な信頼関係を構築しつつ対応しておりますが、取引条件の急激な変更や契約解除等の場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料価格の変動 当社で使用する原材料等の購入価格は、国内、国外の状況、並びに原油、ナフサ価格の動向等に影響を受ける他、原材料等を一部取引先に依存しております。コストダウン、販売価格への転嫁等によりその影響を極力回避する努力をいたしておりますが、原材料価格の高騰が当社の事業に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 食品添加物関係の価格競争 食品添加物の製品群には、海外品の品質向上もあり、価格競争が激化している製品があります。このため、更なる付加価値の創出等により価格水準の維持及び向上を目指すとともにコスト低減にも取り組み、販売価格の下落リスクに備えておりますが、今後も価格競争が継続し業績に影響を与える可能性があります。 (4) 在庫の評価損 当社は在庫水準については常日頃より意識し、販売需要予測等からその適正化に努めています。しかしながら、市況の著しい悪化等により、販売価格の急激な落ち込みや在庫の長期化が生じて、在庫評価損の計上を余儀なくされた場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 自然災害等による影響 本社は東京都中央区に、東京研究所は東京都板橋区にそれぞれ位置しておりますが、生産拠点である工場は福島県いわき市にある常磐工場のみとなっております。 当社では災害対策マニュアルや事業継続計画(BCP)の策定、社員安否確認システムの構築、耐震対策、防災訓練等の対策を講じていますが、常磐工場が地震等の自然災害・火災及び水災等に罹災した場合は、生産機能が回復するまでの間、操業停止となる可能性があります。 (6) 資金繰りに関するリスク 当社は、取引先金融機関とシンジケートローンを締結し、当該契約に基づく借入金の当事業年度末残高が4,593百万円あります。当該シンジケートローンの他にも貸出コミットメントライン契約を締結していますが、これら契約の財務制限条項に抵触した場合には、借入金についての期限の利益を喪失する可能性があり、当社の財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,569字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当期におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の堅調さを背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、継続的な物価上昇が実質所得を押し下げ、個人消費の伸び悩みがみられたほか、米国の通商政策の影響や為替相場の変動が景気動向に大きな影響を与えています。さらに、本年2月末以降の中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰や供給網の混乱が、国民生活および経済活動全体の下押し要因となっており、先行きは依然として予断を許さない状況にあります。 化学工業におきましては、半導体関連材料等の需要が堅調に推移した一方、中国経済の停滞を背景とした汎用品の需給緩和が継続いたしました。加えて、原材料・エネルギー価格の高止まりや物流費・労務費等のコスト増が引き続き収益を圧迫いたしました。特に、地政学リスクの顕在化による原燃材料の調達遅延や入手量の不足が現実的な脅威となっており、市場環境をより一層注視する必要があると認識しております。 こうした状況下、当社は外部環境の変化に迅速かつ柔軟に対応するため、サプライチェーンの強靭化と高付加価値分野へのシフトなどを推進いたしました。今後も、経営目標の達成に向けて、重要課題の解決と持続可能な社会の実現に取り組んでまいります。 当期の業績状況としましては、各製品の旺盛な需要に対応した結果、売上高は7期連続で過去最高となる前期比2.1%増の15,448百万円となりました。段階利益につきましては、2025年6月に竣工したアミノ酸関係設備の償却負担初年度となったことに加えて、化成品関係において一部電子材料向け製品の市場価格とシェアが急速に低下したことにより第4四半期の収益性が大きく悪化したことから、営業利益は前期比68.4%減の383百万円、経常利益は前期比73.4%減の303百万円、当期純利益は前期比65.1%減の313百万円となりました。 なお、当期取得したアミノ酸関係設備については、国庫補助金1,854百万円を受領し、圧縮記帳を実施いたしました。 製品区分別の経営成績は、次のとおりであります。 (アミノ酸関係) 医薬品用途などの販売が好調であったものの、食品添加物用途の販売が減少したことから、売上高は前年同期に比べほぼ横ばいの5,156百万円となりました。 (化成品関係) 高分子材料やタイヤコード接着剤用原料の販売が好調であったことから、売上高は5,629百万円と、前年同期に比べ532百万円(10.5%)の増収となりました。 (医薬品関係) 一部の原薬の販売が減少したことから、売上高は4,661百万円と、前年同期に比べ200百万円(4.1%)の減収となりました。 当期の資産合計は、25,730百万円と前事業年度末と比べ1,140百万円(4.2%)の減少となりました。これは主に、販売目的である製品、保有株式の株価上昇に伴う投資有価証券の増加と、有形固定資産を圧縮記帳したことによる減少によるものであります。 当期の負債合計は、12,243百万円と前事業年度末と比べ1,522百万円(11.1%)の減少となりました。これは主に、返済による短期借入金の減少によるものであります。 当期の純資産合計は、13,487百万円と前事業年度末と比べ381百万円(2.9%)の増加となりました。これは主に、当期純利益を計上したことによる繰越利益剰余金、保有株式の株価上昇に伴うその他有価証券評価差額金の増加によるものであります。 当期のROA(総資産営業利益率)は1.5%と、前年同期と比べ3.0%減少しました。これは有形固定資産を圧縮記帳したことにより総資産額が減少した減少率以上に、営業利益が減少した減少率が大きかったことによるものであります。 (参考) ROAの推移 第102期   第103期   第104期   第105期   第106期 ROA(%)   2.0   4.1   4.6   4.5   1.5 (注) ROA=総資産営業利益率(ROA=営業利益/総資産額) ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は885百万円となり、前事業年度末に比べ87百万円減少いたしました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により増加した資金は2,844百万円(前期は2,143百万円の増加)となりました。これは主に、税引前当期純利益361百万円、減価償却費1,238百万円、売上債権の減少444百万円、補助金収入1,854百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により減少した資金は1,008百万円(前期は3,248百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,109百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により減少した資金は1,922百万円(前期は1,496百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入金による収入900百万円と、短期借入金及び長期借入金の返済による支出2,529百万円によるものであります。 (参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率   52.0%   51.9%   51.0%   48.8%   52.4% 時価ベースの自己資本比率   28.2%   29.3%   28.4%   21.4%   32.7% キャッシュ・フロー対有利子負債比率   2.8   7.6   16.2   3.8   2.3 インタレスト・カバレッジ・レシオ   35.7   13.3   7.9   28.5   19.8 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い ※ 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 ※ キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 ※ 有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 セグメントの名称   前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   金額(百万円) ファインケミカル事業   16,485   15,977 合計   16,485   15,977 (注) 金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当社は受注による生産は僅かであり、主として見込み生産によっておりますので、受注及び受注残について、特に記載すべき事項はありません。 c.販売実績 製品区分   前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   金額(百万円) アミノ酸関係   5,169   5,156 化成品関係   5,096   5,629 医薬品関係   4,862   4,661 合計   15,128   15,448 (注)1.最近2事業年度の主要な輸出、輸出販売高及び割合は、次のとおりであります。 ( )は総販売実績に対する輸出高の割合であります。 輸出先   第105期   第106期 販売金額(百万円)   割合(%)   販売金額(百万円)   割合(%) アジア   3,111   41.3   3,806   47.5 ヨーロッパ   2,764   36.7   2,490   31.1 北アメリカ   1,612   21.4   1,682   21.0 その他   47   0.6   39   0.4 計   7,536(49.8%)   100.0   8,018(51.9%)   100.0 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであ ります。 相手先   第105期   第106期 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 長瀬産業株式会社   2,078   13.7   2,349   15.2 TRINITTI INTERNATIONAL CORP.   1,385   9.2   1,799   11.7 株式会社山口薬品商会   2,357   15.6   1,725   11.2 中外製薬株式会社   950   6.3   1,622   10.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当期の業績状況としましては、各製品の旺盛な需要に対応した結果、売上高は7期連続で過去最高となる前期比2.1%増の15,448百万円となりました。段階利益につきましては、2025年6月に竣工したアミノ酸関係設備の償却負担初年度となったことに加えて、化成品関係において一部電子材料向け製品の市場価格とシェアが急速に低下したことにより第4四半期の収益性が大きく悪化したことから、営業利益は前期比68.4%減の383百万円、経常利益は前期比73.4%減の303百万円、当期純利益は前期比65.1%減の313百万円となりました。 当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、売上高に占める大口取引先上位10社の売上高比率は、当事業年度において68.8%(前事業年度65.7%)となっており、これらの企業との取引条件の急激な変更や契約解除等は当社の経営成績に重要な影響を及ぼす可能性もあるものの、安定的な経営基盤を維持するため、現行製品の用途開発、生産技術の強化向上等によりこれらの企業との引き続き良好な関係を維持するとともに、新規取引先の確保や新製品の研究開発、現有設備を使った新規事業への参入を積極的に行っております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は885百万円となり、前事業年度末に比べ87百万円減少いたしました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により増加した資金は2,844百万円(前期は2,143百万円の増加)となりました。これは主に、税引前当期純利益361百万円、減価償却費1,238百万円、売上債権の減少444百万円、補助金収入1,854百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により減少した資金は1,008百万円(前期は3,248百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,109百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により減少した資金は1,922百万円(前期は1,496百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入金による収入900百万円と、短期借入金及び長期借入金の返済による支出2,529百万円によるものであります。 b.資本の財源及び資金の流動性に係る情報 運転資金需要のうち主たるものは、原燃料の仕入、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であり、投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。 資金需要を満たすための資金は、主として営業活動によるキャッシュ・フローを財源とする自己資金と金融機関からの借入により調達しております。 また、当社は経営基盤の強化に向けての内部留保に努めるとともに、利益水準を勘案した安定配当の継続を基本方針としつつ、事業拡大に伴うキャッシュ・フローの増加と合わせて、資本効率向上を目指した資金運営を行ってまいります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この財務諸表の作成に当たって重要な見積りや仮定を行う必要があります。会計方針を適用するにあたり、より重要な判断を要し財政状態及び経営成績に影響を与える項目は下記のとおりであります。 ・繰延税金資産の回収可能性 当社は、繰延税金資産の回収可能性があると考えられる金額まで減額するために評価性引当額を計上しております。評価性引当額の必要性を検討するに当たっては、将来の課税所得見込み及び税務計画を検討しておりますが、繰延税金資産の取崩しが必要となる可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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