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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

松本油脂製薬

MATSUMOTO YUSHI-SEIYAKU CO.,LTD.4365 · Standard · 化学

界面活性剤を軸に、繊維工業用から鉄鋼・製缶向けまで多様な産業に供給する化学メーカー。

概要

松本油脂製薬は、界面活性剤と高分子製品を主力とする研究開発型の化学品メーカーである。繊維工業向け油剤から金属加工油剤、熱膨張性マイクロカプセル「マツモトマイクロスフェアー」まで、独自技術で多様な産業に製品を供給する。2026年3月期の連結売上高は411億円、営業利益率は19.9%と高収益体質であり、東証スタンダード市場に上場する。従業員399名、本社は大阪府八尾市に置く。

界面活性剤を軸にした二つの事業セグメント

松本油脂製薬の事業は「界面活性剤」と「その他」の二部門で構成される。界面活性剤部門では陰イオン、非イオン、陽・両性イオンの各タイプを扱い、繊維工業用の洗浄剤・乳化剤、金属加工油剤、DI缶用油剤などを製造する。その他部門では合成糊料「メチルセルロース」や熱膨張性マイクロカプセル「マツモトマイクロスフェアー」、工業用合成ダイヤモンドなどを手がける。売上高の大半は界面活性剤が占め、非イオン界面活性剤の比率が高い。生産拠点は日本(大阪・静岡)とアジア(インドネシア・台湾)に分かれ、それぞれが現地市場向けに製品を供給している。

高い収益性を支える研究開発志向

同社の経営指標は売上高営業利益率を重視しており、2022年3月期15.5%、2023年3月期19.6%、2024年3月期21.1%と上昇を続け、2026年3月期も19.9%と高水準を維持した。この高収益の背景には、従業員の約3割を研究開発部門に配置する研究開発型の企業姿勢がある。繊維用油剤から派生した技術を金属加工、マイクロカプセル、DI缶用油剤へと応用し、ニッチな分野で高い付加価値を生み出している。売上高は2022年3月期の372億円から2025年3月期に431億円へ伸びたが、2026年3月期は411億円と減少した。

日本とアジアで構成されるグループ体制

連結グループは、松本油脂製薬(日本)に加え、インドネシアの株式会社マツモトユシ・インドネシア、台湾の立松化工股份有限公司の2社で構成される。さらに、米国クエーカー・ケミカル社との合弁である日本クエーカー・ケミカル株式会社を持分法適用関連会社として保有する。日本セグメントは売上高の約94%を占め、主に国内繊維向けや海外向けの界面活性剤を供給する。アジアセグメントはインドネシアと台湾で繊維油剤を現地生産し、自国内販売に加えて日本へも輸出している。2026年3月期のアジアセグメント売上高は23億円と前年比14.8%減と不振だった。

売上高の約3割を二社の販売先が占める

松本油脂製薬の販売は特定の商社や関連会社への依存度が高い。2026年3月期の総販売実績に対し、丸紅ケミックス株式会社が31.9%(約131億円)、日本クエーカー・ケミカル株式会社が11.0%(約45億円)を占め、この2社で約43%に達する。丸紅ケミックスは主に海外向けの販路を担い、日本クエーカー・ケミカルは鉄鋼金属工業用・製缶工業用界面活性剤の研究販売を行う。このような販売チャネルへの集中はリスクでもあるが、長年の取引関係により安定した収益源となっている。

業界の中での役割は各種産業向け界面活性剤および繊維処理剤を提供する化学メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
411億円
営業利益
82億円
営業利益率
20.0%
純利益
80億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
日本388億円94.4%80億円20.6%
アジア23億円5.6%2億円8.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01繊維工業主力

繊維工業用の界面活性剤と合成糊料を製造・販売。インドネシアと台湾の子会社が自国市場向けに製造し、当社がその他地域へ販売する。

主な製品・サービス2
繊維工業用界面活性剤
繊維の染色・加工工程で使用される薬剤で、均染や精練などの用途に用いられる。
繊維工業用合成糊料
繊維の糊付け工程に用いる合成糊料で、織りやすさを向上させる。

02鉄鋼金属工業・製缶工業準主力

持分法適用関連会社の日本クエーカー・ケミカルが鉄鋼金属工業用、製缶工業用の界面活性剤の研究・販売を行っている。

主な製品・サービス2
鉄鋼金属工業用界面活性剤
金属加工工程での洗浄や潤滑に使用される薬剤。
製缶工業用界面活性剤
缶の製造工程で用いられる洗浄剤や処理剤。

03その他副次

その他セグメントでは、合成樹脂製マイクロスフェアーなどを製造・販売している。

主な製品・サービス1
合成樹脂製マイクロスフェアー
軽量な中空微小球体で、塗料や建築材料などの添加剤として使用される。

製品と技術

繊維工業から金属加工までカバーする界面活性剤

松本油脂製薬の中核製品は、陰イオン、非イオン、陽・両性イオンの三種に分類される界面活性剤である。陰イオン界面活性剤は主に繊維工業用の洗浄剤・乳化剤として使われ、国内ユニフォーム生産や自動車産業向けに供給される。非イオン界面活性剤は繊維・トイレタリー分野で広く使用され、売上高の約半分を占める最大品目である。陽・両性イオン界面活性剤は柔軟剤や家庭用洗剤向けに販売される。さらに、鉄鋼金属用油剤やDI缶(飲料缶)用油剤など産業用途にも展開しており、1970年から日本クエーカー・ケミカルを通じて供給している。

熱膨張性マイクロカプセル「マツモトマイクロスフェアー」

1979年に開発された「マツモトマイクロスフェアー」は、加熱により膨張する微小な中空球体である。この製品は合成樹脂製で、塗料やインキの軽量化剤、発泡剤、さらには盲人用立体コピーシステムの材料として応用されてきた。2026年3月期の高分子・無機製品等の売上高は114億円(日本セグメント)で、その多くをマイクロスフェアーと合成糊料が占める。同製品は繊維以外の非繊維工業分野でも自動車部品や香粧品などに利用されるが、近年は世界的な衣料不況の影響で需要が低迷している。

合成糊料と工業用合成ダイヤモンド

1957年から製造する合成化学糊「メチルセルロース」は、繊維工業用の糊料として長年にわたり安定した需要がある。また、1987年には工業用合成ダイヤモンドの製造設備を新設し、1988年から販売を開始した。合成ダイヤモンドは研削・研磨工具向けだが、同事業の規模は限定的である。これらの製品群は界面活性剤とは異なる高分子・無機材料の分野であり、松本油脂製薬の技術多角化を象徴する。ただし、2026年3月期の日本セグメントでは高分子・無機製品等の外部販売が前年比3.3%減と伸び悩んでいる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が松本油脂製薬

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14971メック1,251億円18.9倍
24047関東電化工業1,250億円32.9倍
37995バルカー1,209億円22.2倍
44044セントラル硝子1,167億円13.3倍
54216旭有機材1,133億円32.3倍
64365松本油脂製薬1,128億円9.0倍
74985アース製薬1,084億円23.0倍
84997日本農薬1,068億円14.1倍
94956コニシ1,045億円11.9倍
104996クミアイ化学工業1,040億円13.7倍
114919ミルボン1,037億円19.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

紡績業向け油剤商社として創業した1939年

松本油脂製薬の起源は1926年10月、大阪市内で松本商店として創業したことにある。当時は紡績業の発展に伴い、織布工程に必要な繊維工業用ヘット・ロート油などの製造販売を行っていた。規模拡大に伴い合名会社を経て、1939年3月に資本金10万円で株式会社として設立された。第二次世界大戦中の1942年1月には切削油・防錆洗浄油の製造販売を開始し、事業領域を繊維から金属加工へ拡大した。1946年8月には商工省から加工油脂生産工場の認定を受け、戦後の復興期を支える基盤を築いた。

八尾への本社移転と界面活性剤分野への進出

1948年10月、本社・工場を現在地である大阪府八尾市に移転した。1952年6月には非イオンおよび陽イオン界面活性剤の製造販売を開始し、従来の油脂加工から界面活性剤分野へ本格的に参入した。1957年9月には合成化学糊「メチルセルロース」の販売を開始し、高分子分野にも進出。営業拠点も全国に拡大し、1941年に東京・名古屋出張所を設置、1950年には尾道出張所(後の広島営業所)、1958年には金沢・大阪出張所を開設した。これらの拠点網が国内販売の基盤を固めた。

海外合弁と新製品投入で多角化した1970年代

1969年5月、台湾に合弁会社「立松化工股份有限公司」を設立し、アジア生産拠点の第一歩を踏み出した。1970年9月には米国クエーカー・ケミカル社との合弁で日本クエーカー・ケミカル有限会社を設立、鉄鋼金属用油剤の製造販売を同年12月に開始した。国内では1974年に研究ビルを新設し研究開発を強化。1977年には静岡工場を新設し生産能力を増強した。1979年3月には熱膨張性マイクロカプセル「マツモトマイクロスフェアー」の製造販売を開始、翌年には盲人用立体コピーシステムとして応用製品も発売した。

ジャスダック上場と2000年代の生産拡充

1991年11月、日本証券協会に店頭登録銘柄として株式を公開。1992年1月にはインドネシアに合弁会社「株式会社マツモトユシ・インドネシア」を設立し、東南アジアでの生産体制を強化した。2004年12月にはジャスダック証券取引所に上場し、資金調達力の向上を図った。2008年12月には大阪工場を新設し、生産能力をさらに拡大。その後、証券取引所の統合に伴い2010年に大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)、2013年に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場し、2022年4月の市場区分見直しにより現在のスタンダード市場に移行した。

営業拠点の統廃合と収益性重視の経営へ

2010年代後半から、松本油脂製薬は営業拠点の効率化を進めた。2017年4月に名古屋営業所と広島営業所を廃止し大阪営業所と金沢営業所に統合、2021年1月には金沢営業所も廃止して大阪営業所に一本化した。一方、生産面では大型投資を控え、既存設備の有効活用と収益率向上を重視する方針に転換。有価証券報告書では「規模の拡大よりも、より強い、より利益率の高い企業になる」と明記し、研究開発に経営資源を集中させている。この戦略のもと、2020年代には売上高営業利益率が20%前後の高水準を達成した。

年表29件を開く

1930年代

  • 1939年3月創業1926年10月、大阪市内において、紡績業の発展に伴い、織布工程において不可欠の繊維工業用ヘット・ロート油等の製造販売を開始すべく松本商店を創業、規模の拡大に伴い合名会社を経て、資本金10万円をもって設立。

1940年代

  • 1941年5月東京出張所、名古屋出張所を設置(1959年12月にそれぞれ東京営業所、名古屋営業所に昇格)。
  • 1942年1月切削油・防錆洗浄油等の製造販売を開始。
  • 1946年8月商工省より加工油脂生産工場の認定をうける。
  • 1948年10月本社・工場を現在地(大阪府八尾市)に移転。

1950年代

  • 1950年4月尾道出張所を設置(1958年5月、広島営業所に昇格)。
  • 1952年6月非イオンおよび陽イオン界面活性剤の製造販売を開始。
  • 1957年9月合成化学糊「メチルセルロース」の製造販売を開始。
  • 1958年6月金沢出張所を設置(1960年12月、金沢営業所に昇格)。
  • 1958年12月大阪出張所を設置(1960年12月、大阪営業所に昇格)。

1960年代

  • 1969年5月台湾に合弁会社「立松化工股 份 有限公司」(現、連結子会社)を設立。

1970年代

  • 1970年9月米国クエーカー・ケミカル社との合弁会社「日本クエーカー・ケミカル有限会社(現、株式会社、持分法適用関連会社)」を設立。
  • 1970年12月鉄鋼金属用油剤の製造販売を開始。
  • 1974年6月本社に研究ビルを新設。
  • 1977年11月静岡工場新設。
  • 1979年3月熱膨張性マイクロカプセル「マツモトマイクロスフェアー」製造販売を開始。

1980年代

  • 1980年4月「マツモトマイクロスフェアー」を応用した、盲人用立体コピーシステムの販売を開始。
  • 1987年11月工業用合成ダイヤモンド製造設備新設(1988年4月販売開始)。

1990年代

  • 1991年11月社団法人日本証券業協会に店頭登録銘柄として登録。
  • 1992年1月インドネシアに合弁会社「株式会社マツモトユシ・インドネシア」(現、連結子会社)を設立。
  • 1994年4月第二研究ビル新設。

2000年代

  • 2004年12月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2008年12月大阪工場新設。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場。
  • 2010年10月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2017年4月M&A名古屋営業所、広島営業所を廃止し、大阪営業所及び金沢営業所に統合。

2020年代

  • 2021年1月M&A金沢営業所を廃止し、大阪営業所に統合。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    界面活性剤技術を核とした研究開発型経営

    従業員の約3割が研究開発に従事し、繊維産業を中心に各種産業向け製品を供給。規模拡大よりも高い利益率を追求する。

  2. 02

    高分子分野など新領域への技術展開

    界面活性剤に加え、高分子分野など新たな分野で独自技術開発を進める。顧客ニーズを的確に把握し、既存技術を深化・拡大する。

  3. 03

    生産設備の有効活用と既存設備見直し

    ここ数年増強してきた生産設備を有効活用し、既存設備の見直しを継続的に検討、合理化を推進する。

  4. 04

    付加価値の高い新素材・新用途の開発

    社会情勢の変化に対応し、適材適所で機動的に事業運営を行い、高付加価値な新素材・新用途の研究開発を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で399人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は755万円で、9期前と比べて+13.0%平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は15.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月353
2018年3月367
2019年3月66838.812.6365
2020年3月67039.012.6378
2021年3月65439.413.1380
2022年3月68039.814.1379
2023年3月68640.013.9409
2024年3月71340.514.5403
2025年3月73140.714.83982,337
2026年3月75541.415.53992,055

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性の賃金(男性=100)53.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 2 / 海外 2、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
静岡工場 — 静岡県袋井市3,715百万円
日本
本社工場 — 台湾、桃園市1,396百万円
アジア
本社及び本社工場(大阪府八尾市) (注)11,215百万円
日本
大阪工場 — 大阪府高石市235百万円
日本
本社工場 — インド ネシア、チカラン44百万円
アジア
主な関係会社
  • 海外
    株式会社マツモトユシ・インドネシア
    インドネシア チカラン · 連結子会社
  • 海外
    立松化工股份有限公司
    台湾 桃園市 · 連結子会社
  • 国内
    日本クエーカー・ケミカル 株式会社
    大阪府 八尾市 · 持分法適用会社
  • 国内
    松本興産株式会社
    大阪府 八尾市 · その他の関係会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は411億円営業利益82億円前期と比べると減収減益で、売上が-4.6%、利益が-11.8%。

売上高
-4.6%
411億円
営業利益
-11.8%
82億円
純利益
+17.6%
80億円
営業利益率
20.0%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高411億円411億円
営業利益81億円82億円
純利益68億円80億円
1株あたり配当¥450¥450

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は111億円、営業利益は23億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+5.7%、営業利益は+4.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q8516
2024年1Q1052221.022
2024年2Q1072321.520
2024年3Q1082321.315
2024年4Q9518
2025年2Q2235122.932
2025年4Q2084220.236
2026年2Q1993618.135
2026年4Q2124621.745
2027年1Q1112320.720

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は273億円から411億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は20.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
2013年3月2732716
2014年3月3015335
2015年3月3216540
2016年3月3235032
名古屋営業所、広島営業所を廃止し、大阪営業所及び金沢営業所に統合。
2017年3月3145940
2018年3月3215838
2019年3月3286445
2020年3月3145439
金沢営業所を廃止し、大阪営業所に統合。
2021年3月2964834
2022年3月3727755
2023年3月3969572
2024年3月41510775
2025年3月431939721.668
2026年3月4118210820.080

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高411億円のうち、営業利益として残るのは82億円20.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は80億円、売上の19.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.8%287億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.2%42億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.0%82億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+12.7pt
20.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+14.1pt
19.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.6pt
9.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが67億円、投資CFが−53億円で、差し引きのフリーCFは14億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は341億円で、売上の10.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月2812−2440181
2014年3月386−644228
2015年3月309−1639269
2016年3月3817−4355273
2017年3月493−1352315
2018年3月34−3−1131335
2019年3月46−13−1033368
2020年3月39−26−1113371
2021年3月50−8−1042407
2022年3月43−7−1036449
2023年3月541−5955459
2024年3月74−179−10−105355
2025年3月78−91−12−13328
2026年3月67−53−1214341

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,059億円。このうち返さなくてよい自己資本が913億円で、自己資本比率は84.2%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4703828880.9
2014年3月51841510379.6
2015年3月56646010681.0
2016年3月5294418883.0
2017年3月57247010282.0
2018年3月59949710282.7
2019年3月63152910283.6
2020年3月6475509784.8
2021年3月68758310484.8
2022年3月76263412883.0
2023年3月79266512781.7
2024年3月89575314282.0
2025年3月95281413883.4
2026年3月1,05991314684.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
333億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
812億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
32億円
在庫として抱えている分
負債合計
146億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率203社中12位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中176位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.5%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
19.9%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
84.2%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-4.6%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥25,000で、1年前と比べて+29.9%過去52週の値幅のなかでは100%の位置にある。

¥25,000+8.7%1ヶ月+26.9%1年+29.9%時価総額1,128億円
過去52週の値幅
安値¥19,150高値¥25,000

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.0倍
PER (会社予想)10.7倍
PBR0.79倍
配当利回り1.80%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

前日比-1.10%の19820円。25日線(20321円)を-2.5%下回り、75日線(19978円)も割り込む。200日線(19525円)は辛うじて上回る。週足は3週連続で陰線。52週高値21500円から-7.8%。出来高は7/3に2900株と目立った動き。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER 7.2倍は業界平均18.0倍を大きく下回り、PBR 0.64倍も同平均1.40倍を下回る。ROE 9.5%と収益性は良好で、自己資本に対して株価が低い。配当利回り2.25%は平均2.59%より低いが、配当性向16.5%と余力があり増配余地もある。収益が安定して推移しており、バリュエーションは割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.0倍17.8倍
PER (予想)10.7倍
PBR0.79倍1.41倍
ROE9.5%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

収益性の高さと安定したキャッシュ創出力が評価される一方、主力事業の成長鈍化懸念がある。強気派はニッチ市場での高いシェアと利益率、安定配当を評価。弱気派は売上高が頭打ちで、新規事業の成長が見えにくい点を指摘。

プラスに働く材料3
  • 高収益体質の持続

    営業利益率21.6%と業界トップクラス。

  • 強固なニッチ市場

    油脂化学品で高い技術力と顧客基盤。

  • 安定した配当

    配当利回り2.25%、長期安定配当継続。

マイナスに働く材料3
  • 売上成長の鈍化

    直近3期の売上高がほぼ横ばい。

  • 業績変動リスク

    原材料価格変動の影響を受けやすい。

  • 新規事業の不透明感

    既存事業以外の成長ドライバーが不明。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
ニッチ市場での成長持続性を確認。
営業利益率
高収益体質が維持できているか。
配当性向
配当の持続可能性を見極める。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり450で、前期から+12.5%いまの株価に対する利回りは1.80%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥450
1株あたり
配当利回り
1.80%
いまの株価に対して
配当性向
16.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月35029.9
2018年3月300−14.326.1
2019年3月35016.725.4
2020年3月300−14.325.9
2021年3月250−16.729.2
2022年3月35040.020.9
2023年3月3500.016.7
2024年3月40014.315.8
2025年3月4000.017.4
2026年3月45012.516.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥450

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ569人。区分でいちばん多いのは個人・その他52.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.4%を占め、残る63.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他48.949.354.052.852.752.7
自己株式28.328.335.735.735.735.7
事業法人32.633.729.529.730.330.4
外国法人7.77.77.98.99.09.0
金融機関8.87.56.66.66.16.1
外国人個人1.81.81.81.81.81.8
証券会社0.20.10.20.20.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01松本興産株式会社15.09
02THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LTD - SINGAPORE BRANCH PRIVATE BANKING DIVISION CLIENT A/C 8221-623793(常任代理人 香港上海銀行東京支店)7.27
03株式会社三菱UFJ銀行2.99
04木村直樹2.95
05鰐洲みよ子2.73
06有限会社木村2.37
07株式会社NK2.22
08木村芳樹2.06
09アイエフシー株式会社1.80
10株式会社日本触媒1.73

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-13
    松本興産株式会社
    新規の大量保有報告
    15.11%
    +0.10pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1617%、1株純資産は14期で+642%。直近期のROEは9.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1614,1444.212.240.5
2014年3月95111,2438.88.027.3
2015年3月1,08912,4969.27.922.9
2016年3月92013,4477.110.334.1
2017年3月1,21314,4818.78.629.9
2018年3月1,18315,3037.910.126.1
2019年3月1,40116,2918.98.425.4
2020年3月1,20216,9527.27.825.9
2021年3月1,06117,9866.110.429.2
2022年3月1,69719,5449.06.320.9
2023年3月2,25922,29511.36.216.7
2024年3月2,58625,28410.96.915.8
2025年3月2,35427,3698.97.717.4
2026年3月2,77130,7579.57.416.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額171百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
木村直樹代表取締役 社長78133,247
藤井修治代表取締役 専務 管理本部長67400
川原廣治代表取締役 専務 営業本部長兼輸出部長65300
橘興林取締役 営業本部副本部長61400
桂嘉宏取締役73
辻卓史取締役83400
谷所敬取締役77
久下修平常勤監査役721,000
叶智加羅監査役79
西本清一監査役79
山根紳一郎常勤監査役68400

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)513313327
社外取締役429297
監査役1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容826字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社2社(株式会社マツモトユシ・インドネシア[インドネシア]、立松化工股份有限公司[台湾])、持分法適用関連会社1社(日本クエーカー・ケミカル株式会社)の計4社で構成され、界面活性剤、その他の2部門に関係する製品等の製造、販売を主な事業内容とし、事業活動を展開しております。 当社グループの事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 (界面活性剤) 当部門においては、当社が製造・販売をするほか、持分法適用関連会社の日本クエーカー・ケミカル株式会社が鉄鋼金属工業用、製缶工業用界面活性剤の研究、販売を行っております。 また、連結子会社の株式会社マツモトユシ・インドネシア及び立松化工股份有限公司は繊維工業用界面活性剤を製造し、自国内で販売しております。当社は上記2社より製品を仕入れ、インドネシア及び台湾以外の国へ販売しております。 セグメント区分は製造拠点ごとの区分によっており、当該区分ごとの主要な関係会社の名称は、以下のとおりであります。 (日本)当社 (アジア)株式会社マツモトユシ・インドネシア、立松化工股份有限公司 (その他) 当部門においては、当社が繊維工業用その他の合成糊料、合成樹脂製マイクロスフェアーなどを製造、販売し、連結子会社の株式会社マツモトユシ・インドネシア及び立松化工股份有限公司がそれぞれ繊維工業用糊料を製造し、自国内で販売しております。当社は上記の2社より製品を仕入れ、インドネシア及び台湾以外の国への販売と、上記2社が製造工程上使用する合成糊料の中間体を上記2社に販売しております。 セグメント区分は製造拠点ごとの区分によっており、当該区分ごとの主要な関係会社の名称は、以下のとおりであります。 (日本)当社 (アジア)株式会社マツモトユシ・インドネシア、立松化工股份有限公司 事業の系統図は次のとおりであります。 ※印は、持分法適用会社
経営方針・対処すべき課題1,175字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、界面活性剤の技術を中核に据えた研究開発型の企業です。従業員のおよそ3割が研究開発関連業務に従事し、繊維産業を中心とした各種産業のユーザーの製品の品質向上と生産性向上に欠かすことのできない、さまざまな製品を供給させていただいております。規模の拡大よりも、グローバル経済に対応できる「より強い」「より利益率の高い」企業になることを目指しております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、成長性と収益性の向上に努め、売上高及び売上高営業利益率を継続して高めていくことを目標にしております。また、株主利益の増大を図るために、1株当たり当期純利益も重要な指標としてとらえております。売上高及び1株当たり当期純利益の推移は「第1 企業の概況」の「主要な経営指標等の推移」に記載のとおりであります。売上高営業利益率は、2022年3月期15.5%、2023年3月期19.6%、2024年3月期21.1%、2025年3月期21.5%、2026年3月期19.9%と、高い数値で推移しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、界面活性剤分野のみならず、高分子分野におきましても独自の技術開発を続けることによって、現在の地位を築いてまいりましたが、現状の延長線のみの研究活動に安住することなく、新しい分野での技術開発を図ってまいります。当社グループの顧客層は広範囲な分野にわたっており、顧客ニーズを的確に把握することによって、これまで培ってきた技術力を大きく伸ばすことができると確信しております。すなわち、繊維向け油剤の開発から高分子マツモトマイクロスフェアー、金属加工油剤のDI缶用油剤にいたるまでの開発の系譜を深化・拡大してゆくということであります。 (4) 会社の対処すべき課題 当社グループを取り巻く経営環境は、原材料価格やエネルギーコストの高騰、中東情勢をはじめとする地政学リスク、不安定な為替変動等、不透明要因が多く、今後も厳しい状況が続くものと予想されます。 このような状況下、当社グループといたしましては、今後も引き続き経営基盤の強化に取り組んでまいります。また、競争力のある新製品の開発、販路の拡大、品質管理体制・安定供給体制の維持、並びに社内の合理化に全社一丸となって取り組み、業績の拡充と収益率の向上に努める所存でございます。 ここ数年、生産設備の増強に努めてまいりましたが、その有効活用と既存設備の見直しを引き続き検討してまいります。 また研究開発につきましては、付加価値のより高い新素材・新用途の開発を行っておりますが、今後とも社会情勢の変化に対応すべく適材適所で機動的に事業の運営を図ってまいりたいと考えております。
事業等のリスク752字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1) 為替レートの変動について 当社グループはアジア地域を中心に世界各地で製品を販売しており、最近の海外売上高比率は高い水準で推移しております。 海外売上高の多くは米ドル建取引が占めており、売上債権について為替リスクを有しております。 当社グループでは、これらのリスクを認識した上で、外貨建債権債務の両建てによりリスクの相殺を行い、外貨から円貨への両替を行う場合は、当該リスクの影響を極力回避するレートで行なう等の努力を継続してまいりますが、リスクが完全に回避されるわけではありません。 (2) 原材料価格の市場変動の影響について 当社グループが使用する原料の主要部分は原油に由来しておりますが、原油価格については中東地域の情勢、需給バランス、為替レートの変動等、様々な要因により変動します。原油価格の上昇に伴う原材料価格の上昇は、当社グループの業績に影響を及ぼします。 当社グループでは、技術対応力による高品質製品の開発やコストダウンを推進し、利益確保を図ってまいります。 (3) 株価の下落について 当社グループは、投資有価証券として上場または非上場の株式を保有していますが、当該株式の時価または実質価額が帳簿価額を著しく下回ることとなった場合、当該株式の評価損の計上が必要となり、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,978字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調にある一方、物価上昇の継続、通商政策などアメリカの政策動向、金融資本市場の変動など依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループとしましては、世界的な経済環境の不安定さと変動リスクの長期化を踏まえ、引き続き高品質で価格競争力のある製品の開発を行うとともに、新規顧客・用途開拓活動の推進により収益の維持・向上を進めているところであります。 以上の結果、当連結会計年度における当社グループの業績は、売上高41,069百万円(前年同期比4.8%減)、営業利益8,160百万円(前年同期比12.1%減)、経常利益10,815百万円(前年同期比11.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8,037百万円(前年同期比17.7%増)となりました。 売上高営業利益率は前連結会計年度より1.6ポイント減少して19.9%となりました。 総資産経常利益率は前連結会計年度より0.3ポイント増加して10.8%となりました。 経常利益が増加した主な要因は、営業外収益が増加したことによるものであります。 自己資本当期純利益率は前連結会計年度より0.6ポイント増加して9.5%となりました。 以上の結果、1株当たり当期純利益金額は2,770円53銭となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 ① 日本 日本における当連結会計年度の外部顧客に対する売上高は38,761百万円(前年同期比4.1%減)、セグメント利益(営業利益)は7,970百万円(前年同期比11.6%減)となりました。 陰イオン界面活性剤の分野につきましては、海外向けは総じて低調でした。国内繊維向けも好調であったユニフォームの生産が一段落し、自動車産業向けも一部減少したため、前年をやや下回る結果になりました。この結果、外部顧客に対する売上高は3,572百万円(前年同期比4.5%減)となりました。 非イオン界面活性剤の分野につきましては、海外向けは総じて低調でした。国内繊維向けはユーザーの生産体制再編もあり、全体的に縮小傾向となり、トイレタリー向けも低調に推移しました。この結果、外部顧客に対する売上高は22,840百万円(前年同期比4.9%減)となりました。 陽・両性イオン界面活性剤の分野につきましては、国内繊維向けや家庭用洗剤向け及び海外向けは堅調に推移しました。この結果、外部顧客に対する売上高は874百万円(前年同期比7.5%増)となりました。 高分子・無機製品等の分野につきましては、海外向けは総じて低調でした。国内繊維向けもユーザーの廃業や衣料用途の低迷で前年を下回りました。また、非繊維工業関連についても自動車部品、香粧品分野等の低調が続き、前年同期を下回る販売となりました。この結果、外部顧客に対する売上高は11,474百万円(前年同期比3.3%減)となりました。 ② アジア アジアにおける当連結会計年度の外部顧客に対する売上高は2,307百万円(前年同期比14.8%減)、セグメント利益(営業利益)は196百万円(前年同期比32.3%減)となりました。 陰イオン界面活性剤の分野においては、繊維市況の低迷により加工剤の販売は低迷している中、輸出向け加工剤の受注が増加したため、外部顧客に対する売上高は11百万円(前年同期比77.6%増)となりました。 非イオン界面活性剤の分野につきましては、中東へのトーブ生地向けの受注が堅調ではありましたが、インドネシアの洪水被害を受けた顧客が一部の繊維油剤の発注を停止した影響もあり、外部顧客に対する売上高は427百万円(前年同期比21.1%減)となりました。 陽・両イオン界面活性剤の分野につきましては、繊維市況の低迷により柔軟剤関係が低調であったため、外部顧客に対する売上高は1百万円(前年同期比74.5%減)となりました。 高分子・無機製品等の分野につきましては、依然として続く世界的な衣料不況のため顧客の業績が低迷しており、外部顧客に対する売上高は1,866百万円(前年同期比13.4%減)となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(百万円)   前年同期比(%) 日本   38,802   △5.9 アジア   2,254   △21.7 合計   41,056   △6.9 (注) 金額は、販売価格によっております。 ② 受注実績 当社グループは見込み生産を行っておりますので、該当事項はありません。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 外部顧客への販売高(百万円)   前年同期比(%) 日本   38,761   △4.1 アジア   2,307   △14.8 合計   41,069   △4.8 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 丸紅ケミックス株式会社   13,862   32.1   13,095   31.9 日本クエーカー・ケミカル株式会社   4,706   10.9   4,508   11.0 (2) 財政状態 当社グループの総資産は、前連結会計年度末に比べて11.3%増加し、105,916百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べて10.0%増加し、72,714百万円となりました。これは、原材料及び貯蔵品が143百万円、商品及び製品が137百万円それぞれ減少したものの、有価証券が5,001百万円、現金及び預金が1,293百万円それぞれ増加したことなどによるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて14.2%増加し、33,201百万円となりました。これは、機械装置及び運搬具が496百万円減少したものの、投資有価証券が4,756万円増加したことなどによるものです。 流動負債は、前連結会計年度末に比べて1.1%減少し、10,899百万円となりました。これは、未払法人税等が705百万円、その他が144百万円それぞれ増加したものの、買掛金が977百万円減少したことなどによるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて33.7%増加し、3,750百万円となりました。これは、退職給付に係る負債が383百万円減少したものの、繰延税金負債が1,324百万円増加したことなどによるものです。 この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて6.0%増加し、14,649百万円となりました。 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて12.2%増加し、91,267百万円となりました。これは、利益剰余金が6,877百万円、その他有価証券評価差額金が2,667百万円それぞれ増加したことなどによるものです。 この結果自己資本比率は、前連結会計年度末の83.4%から84.2%となりました。自己資本比率は例年80%以上を維持しており、経営の高い安定性を示しているものと考えております。 期末発行済株式数に基づく1株当たり純資産額は、前連結会計年度末の27,368円74銭から30,757円44銭となりました。1株当たり純資産額は、2022年3月期19,544円43銭、2023年3月期22,294円84銭、2024年3月期25,283円56銭と年々増加しており、継続的に株主利益の増大を図ってきた結果であると考えております。 セグメントごとの財政状態は、次のとおりであります。 ① 日本 日本における総資産は、前連結会計年度末に比べて11.8%増加し、100,803百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べて10.5%増加し、69,158百万円となりました。これは、商品及び製品が144百万円、原材料及び貯蔵品が90百万円それぞれ減少したものの、有価証券が5,001百万円、現金及び預金が1,030百万円増加したことなどによるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて14.8%増加し、31,645百万円となりました。これは、機械及び装置が497百万円減少したものの、投資有価証券が4,703百万円増加したことなどによるものです。 流動負債は、前連結会計年度末に比べて0.2%増加し、10,735百万円となりました。これは、買掛金が868百万円減少したものの、未払法人税等が721百万円、その他が168百万円それぞれ増加したことなどによるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて46.1%増加し、3,832百万円となりました。これは、繰延税金負債が1,205百万円増加したことなどによるものです。 この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて9.2%増加し、14,568百万円となりました。 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて12.3%増加し、86,235百万円となりました。これは、繰越利益剰余金が6,763百万円、その他有価証券評価差額金が2,667百万円それぞれ増加したことなどによるものです。 この結果自己資本比率は、前連結会計年度末の85.2%から85.5%となりました。連結経営指標と同様に、自己資本比率は例年80%以上を維持しており、経営の高い安定性を示しているものと考えております。 期末発行済株式数に基づく1株当たり純資産額は、前連結会計年度末の24,473円54銭から29,724円68銭となりました。1株当たり純資産額も連結経営指標と同様に年々増加しており、継続的に株主利益の増大を図ってきた結果であると考えております。 ② アジア アジアにおける総資産は、前連結会計年度末に比べて1.5%増加し、4,344百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べて1.5%増加し、3,717百万円となりました。これは、現金及び預金が263百万円増加したことなどによるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて1.3%増加し、626百万円となりました。これは、有形固定資産が9百万円増加したことなどによるものです。 流動負債は、前連結会計年度末に比べて25.6%減少し、298百万円となりました。これは、買掛金が72百万円減少したことなどによるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて0.4%減少し、38百万円となりました。これは、その他が2百万円減少したことなどによるものです。 この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて23.4%減少し、337百万円となりました。 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて4.3%増加し、4,006百万円となりました。これは、利益剰余金が100百万円増加したことなどによるものです。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、1,293百万円増加し、当連結会計年度末には、34,125百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 営業活動によるキャッシュ・フローは6,658百万円の増加(前連結会計年度は7,767百万円の増加)となりました。 収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益11,442百万円、減価償却費1,014百万円、利息及び配当金の受取額888百万円であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額2,671百万円、為替差益1,135百万円、仕入債務の減少額976百万円、受取利息及び受取配当金810百万円であります。 投資活動によるキャッシュ・フローは5,350百万円の減少(前連結会計年度は9,055百万円の減少)となりました。 収入の主な内訳は、投資有価証券の売却による収入2,086百万円、定期預金の払戻による収入1,020百万円であり、支出の主な内訳は、有価証券の取得による支出5,000百万円、投資有価証券の取得による支出2,316百万円、定期預金の預入による支出1,020百万円であります。 財務活動によるキャッシュ・フローは1,168百万円の減少(前連結会計年度は1,242百万円の減少)となりました。支出の主な内訳は、配当金の支払額1,133百万円であります。 当社グループの主要な資金需要は、製品製造のための材料費、労務費、経費、販売費及び一般管理費等の営業費用並びに当社グループの設備の新設、改修等に係る投資であります。 これらの必要資金は、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金により賄うことを基本方針としております。 当連結会計年度におきましては、主に日本における本社工場及び静岡工場での設備投資を実施してまいりましたが、今後も継続的にこれらの拠点における設備の新設・更新を行っていく予定であります。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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