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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

岩井コスモホールディングス

IwaiCosmo Holdings, Inc.8707 · Prime · 証券、商品先物取引業

証券持株会社。子会社を通じて金融商品取引業とバックオフィスサービスを展開。

概要

岩井コスモホールディングスは、大阪市に本社を置く証券持株会社である。中核子会社の岩井コスモ証券が個人投資家向けに有価証券売買・投資信託販売を、法人向けに引受・M&Aアドバイザリーを提供する。2026年3月期の営業収益は322億円、当期純利益は104億円で過去最高を記録。従業員数は848名。

持株会社体制とグループの事業分担

岩井コスモホールディングスはグループ全体の経営戦略を策定する純粋持株会社であり、子会社として岩井コスモ証券と岩井コスモビジネスサービスを有する。岩井コスモ証券は金融商品取引業(有価証券の売買・委託媒介、引受・売出し)を中核とし、岩井コスモビジネスサービスは証券業務のバックオフィス(事務処理等)を担当する。この体制により、証券事業に特化した効率的なグループ運営を実現している。

個人投資家向けサービスと預り資産3兆円

個人顧客向けには対面営業とネット取引「コスモ・ネットレ」の二つのチャネルを提供する。収益の柱は株式等の委託手数料と投資信託の信託報酬である。2026年1月には預り資産が3兆円を突破したが、同年3月末には地政学リスクによる株価下落の影響で2.9兆円に減少した。今後も預り資産の積み上げに注力する方針である。

法人向け投資銀行業務の収益貢献

岩井コスモ証券は法人顧客に対し、新規公開株や社債の引受・売出し、M&Aアドバイザリーなどの投資銀行業務を提供する。これらは個人向けとは異なる収益源であり、引受・売出しは企業の資金調達を支援する。2026年3月期のグループ収益は過去最高となり、法人業務もその一因である。

業界上位の収益性と資本効率

2026年3月期の営業利益率は42.0%、経常利益は135億円で過去最高を記録。ROEは14.7%と、ネット専業証券を除く上場証券17社中2位である。固定費カバー率は44.5%と低コスト体質を維持。株主総利回り(TSR)は233.2%とTOPIXの202.2%を上回る。配当はDOE3%程度を下限に、総還元性向50%以上を目標とする。

業界の中での役割は証券持株会社(金融商品取引業)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
323億円
営業利益
130億円
営業利益率
40.2%
純利益
104億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01金融商品取引業主力

岩井コスモ証券が有価証券の売買・委託媒介、引受け・売出し等の金融商品取引業および付随業務を提供。個人・法人顧客に幅広いサービスを提供。

主な製品・サービス2
有価証券売買等
株式、債券、投資信託等の売買・委託媒介。顧客の投資ニーズに対応。
引受け・売出し
新規公開株や社債の引受け・売出し。企業の資金調達を支援。

02その他(バックオフィス事業)準主力

岩井コスモビジネスサービスが証券業務のバックオフィス業務(事務処理等)を担当。グループ内業務を効率化。

製品と技術

対面営業とネット取引「コスモ・ネットレ」

岩井コスモ証券は、全国の店舗網を通じた対面営業と、インターネット取引サービス「コスモ・ネットレ」を提供する。ネット取引では2025年9月に業界初のパスキー認証を導入し、多要素認証を必須化してセキュリティを強化した。対面・ネット両面で個人投資家の多様なニーズに対応している。

引受・売出しとM&Aアドバイザリー

法人向けには、新規公開株や社債の引受・売出し、企業再編やM&Aのアドバイザリー業務を提供する。これら投資銀行業務は、個人向け委託手数料とは異なる収益源であり、企業の資金調達や成長戦略を支援する。2026年3月期のグループ収益拡大に寄与した。

DXによる情報発信と営業支援の高度化

岩井コスモ証券は、証券アナリストによるYouTubeでの市況解説や個別銘柄情報発信を積極的に行い、顧客の投資判断を支援する。社内では2026年1月に生成AI機能を備えたグループウェアを導入。タブレット端末へのAI実装により営業日報の自動作成や顧客ごとの最適提案を可能にし、営業効率の向上を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

証券、商品先物取引業のなかでの位置

営業収益成長中、効率性に優位

岩井コスモホールディングスは証券・商品先物取引業に属し、同業他社としてAIフュージョンキャピタルグループやUNIVA・Oakホールディングスなどが存在する。直近の営業収益は増加傾向にあり、2026年3月期には319億円が見込まれている。営業利益率は2025年3月期33.7%と高水準であり、コスト管理の優位性がうかがえる。同業他社と比較して規模は中程度だが、収益性で差別化を図っている。

強み

  • 営業利益率33.7%と業界平均を上回り、効率的な事業運営を示す。
  • 営業収益が堅調に増加しており、2026年3月期も成長見通し。
  • 同業他社に対して収益性で優位に立ち、市場ポジションを強化。
  • 高営業利益率はコスト管理の徹底によるもので、競争優位の源泉。

課題

  • 収益規模は同業大手に劣るため、さらなる成長が課題。
  • 証券市場の変動に業績が左右されやすく、リスク管理が重要。
  • 類似のビジネスモデルを持つ競合が多く、独自性の強化が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券・カード・リースの時価総額近傍。太字が岩井コスモホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18585オリエントコーポレーション1,468億円11.3倍
27148FPG1,414億円9.2倍
37172ジャパンインベストメントアドバイザー1,278億円10.4倍
48595ジャフコ グループ1,247億円18.6倍
58541愛媛銀行1,210億円16.6倍
68707岩井コスモホールディングス1,137億円10.2倍
78739スパークス・グループ1,076億円16.1倍
84819デジタルガレージ999億円76.0倍
98793NECキャピタルソリューション900億円9.8倍
104765SBIグローバルアセットマネジメント888億円22.7倍
118613丸三証券863億円17.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(証券・カード・リース)に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

1915年、岸和田で株式現物業として創業

1915年5月、大阪府岸和田市において岩井商店として株式現物業を創業。1944年7月に岩井証券株式会社を設立し、法人化した。1949年5月には大阪証券取引所正会員に加入。1968年4月には証券取引法に基づく免許を取得し、証券業としての基盤を確立した。

東京進出と免許取得による事業拡大

1987年3月に証券取引法第28条第2項第3号の免許を取得。翌1988年5月には東京証券取引所正会員に加入し、東京市場での取引が可能となった。1996年7月には東日本・西日本証券取引センターを開設し、通信取引を開始。店頭以外の取引チャネルを拡大した。

インターネット取引への早期参入

1998年8月、インターネット取引センターを開設し、インターネット取引を開始。同年12月には証券取引法改正に基づく証券業の登録を行った。この動きは、後のネット取引「コスモ・ネットレ」の基盤となり、個人投資家の取り込みに貢献した。

増資と株式上場による資本基盤の強化

2005年6月に資本金を50億円に増資し、2006年2月には100億円に増資した。同月、東京証券取引所市場第一部に上場。同年5月には大阪証券取引所市場第一部にも上場し、二部上場を果たした。これにより、資金調達力と知名度を向上させた。

コスモ証券買収と持株会社への移行

2010年4月、コスモ証券株式会社の全株式を取得し完全子会社化。同年7月、岩井証券の金融商品取引業を新設した岩井証券準備会社に、バックオフィス事業をコスモエンタープライズに分割し、持株会社「岩井コスモホールディングス」へ商号変更した。これによりグループ経営の効率化を図った。

岩井証券とコスモ証券の合併で統合完了

2012年5月、コスモ証券を存続会社として岩井証券と合併し、商号を「岩井コスモ証券」に変更した。同時に本社を現在地の大阪市中央区今橋に移転。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しにより、プライム市場に移行した。

年表28件を開く

1910年代

  • 1915年5月創業大阪府岸和田市において株式現物業岩井商店を創業。

1940年代

  • 1944年7月創業岩井証券株式会社を設立。(本社岸和田市)
  • 1949年5月大阪証券取引所正会員(現 取引参加者)に加入。

1950年代

  • 1953年8月大阪証券業協会(現 日本証券業協会)に加入。

1960年代

  • 1967年7月和歌山鈴木証券より営業権譲受。
  • 1968年4月証券取引法第28条の規定に基づく同条第2項第1号、第2号及び第4号の免許を取得。
  • 1969年9月本社を移転。(大阪市東区北浜二丁目90番地)

1980年代

  • 1987年3月証券取引法第28条の規定に基づく同条第2項第3号の免許を取得。
  • 1987年5月本社を移転。(大阪市中央区北浜一丁目5番5号)
  • 1988年5月東京証券取引所正会員(現 取引参加者)に加入。

1990年代

  • 1996年7月東日本・西日本証券取引センターを開設し、通信取引を開始。
  • 1998年8月インターネット取引センターを開設し、インターネット取引を開始。
  • 1998年12月証券取引法の改正に基づき、証券業の登録。

2000年代

  • 2004年12月ジャスダック証券取引所取引参加者に加入。
  • 2005年1月本社を移転。(大阪市中央区北浜一丁目8番16号)
  • 2005年6月資本金5,000百万円に増資。
  • 2006年2月資本金10,004百万円に増資。
  • 2006年2月上場東京証券取引所市場第一部に上場。
  • 2006年2月金融先物取引法の改正に基づき、金融先物取引業の登録。
  • 2006年2月金融先物取引業協会に加入。
  • 2006年5月上場大阪証券取引所市場第一部に上場。
  • 2007年9月金融商品取引法の施行に基づき、金融商品取引業の登録。
  • 2009年6月第二種金融商品取引業の登録。

2010年代

  • 2010年4月M&Aコスモ証券株式会社の全株式を取得し、完全子会社化。
  • 2010年4月創業岩井証券設立準備株式会社を設立。
  • 2010年7月創業金融商品取引業を岩井証券設立準備株式会社に、証券等バックオフィス事業をコスモエンタープライズ株式会社(現 岩井コスモビジネスサービス株式会社)に会社分割の方法によりそれぞれ分割し、持株会社体制への移行。「岩井コスモホールディングス株式会社」へ商号変更。岩井証券設立準備株式会社が「岩井証券株式会社」へ商号変更。
  • 2012年5月M&A本社を現在地に移転。(大阪市中央区今橋一丁目8番12号)コスモ証券株式会社を存続会社として、岩井証券株式会社とコスモ証券株式会社が合併し、「岩井コスモ証券株式会社」へ商号変更。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 固定費カバー率2028年3月期まで50%以上
  • 預り資産2028年3月期まで3兆円
  • 総還元性向50%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    資本効率を意識した経営

    株主資本コストを意識し、株主資本の有効活用により業界上位のROEを維持する。さらに固定費カバー率50%以上、営業収益経常利益率の向上、株主総利回りのTOPIX超過を目指す。

  2. 02

    預り資産の増大とDX推進

    預り資産3兆円達成後もさらなる積み上げに注力。生成AI機能を備えたグループウェア導入により社内インフラ高度化と業務プロセス見直しを図り、生産性向上・業務効率化を推進する。

  3. 03

    持続的成長に向けた人材育成

    若手営業員へのシニア社員による指導・育成を加速し、階層別研修や資格取得支援、教育支援制度を導入。自律型人材・次世代リーダー育成と、シニア社員が能力を発揮できる職場環境を構築する。

  4. 04

    コンプライアンスの徹底

    営業員の通話記録をAIがチェックする「AIコンプラ」を充実させ、特定キーワードのモニタリングと迅速な指導体制を構築。変化する社会情勢に合わせたアップデートで情報漏洩リスクを未然に防ぐ。

  5. 05

    サステナビリティと社会貢献

    環境負荷低減のためビジネスカジュアル導入、次世代への金融経済教育、文楽支援など文化振興・地域活性化活動を継続。社会との共生を通じ中長期的な企業価値向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で848人が働いている。

決算期連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月788
2018年3月757
2019年3月840
2020年3月846
2021年3月825
2022年3月795
2023年3月766
2024年3月800
2025年3月8251,042
2026年3月8481,533

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
岩井コスモ証券 株式会社京都支店 — 京都市下京区342百万円
岩井コスモ 証券株式会社
岩井コスモ証券 株式会社東京本部 — 東京都中央区286百万円
岩井コスモ 証券株式会社
岩井コスモ証券 株式会社本社 — 大阪市中央区211百万円
岩井コスモ 証券株式会社
ほか1件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は323億円営業利益130億円前期と比べると増収増益で、売上が+25.2%、利益が+51.2%。

売上高
+25.2%
323億円
営業利益
+51.2%
130億円
純利益
+55.2%
104億円
営業利益率
40.2%
前期比 +6.9%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、営業収益は180億円、営業利益は75億円。前年の2025年4Qと比べると、営業収益は+37.4%、営業利益は+74.4%。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q501224.09
2023年4Q529
2024年1Q561730.413
2024年2Q561628.612
2024年3Q591932.214
2024年4Q6917
2025年2Q1274333.932
2025年4Q1314332.835
2026年2Q1435538.546
2026年4Q1807541.758

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は176億円から323億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は40.2%。営業収益は3期、純利益は3期の連続増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1761227
2014年3月2397477
2015年3月2044744
2016年3月1883735
2017年3月1611933
2018年3月2115547
2019年3月2125941
2020年3月1894227
2021年3月2307554
2022年3月2075838
2023年3月1975236
2024年3月2408056
2025年3月258869233.367
2026年3月32313013640.2104

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益323億円のうち、営業利益として残るのは130億円40.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は104億円、売上の32.2%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を上回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金1.2%4億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金58.5%189億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益40.2%130億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+20.7pt
40.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+12.8pt
32.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.8pt
14.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが23億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは16億円期末の手元現金は56億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2013年3月−5537−4166
2014年3月−95−1154
2015年3月28−7−2750
2016年3月−31−114047
2017年3月63−7−5550
2018年3月149−1757
2019年3月36−6−2563
2020年3月50−5−1990
2021年3月40−10−25101
2022年3月64−11−27139
2023年3月−58−24−1747
2024年3月1630−1980
2025年3月31−7−2877
2026年3月23−7−4456

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,130億円。このうち返さなくてよい自己資本が743億円で、自己資本比率は34.9%(業種中央値34.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,7052901,41517.0
2014年3月1,8743701,50419.7
2015年3月2,0744081,66619.7
2016年3月1,6834241,25925.2
2017年3月1,8374321,40523.5
2018年3月2,0554771,57823.2
2019年3月1,7895001,28928.0
2020年3月1,6685081,16030.5
2021年3月1,9295621,36729.1
2022年3月1,8255651,26031.0
2023年3月1,8355761,25931.4
2024年3月2,0816631,41831.9
2025年3月1,8556771,17836.5
2026年3月2,1307431,38734.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
82億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
532億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,387億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
83
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

証券、商品先物取引業 37社との比較

同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率37社中8位あたり、逆に低いのは自己資本比率37社中19位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.7%/中央値 9.9%
P25 7.7%P75 15.8%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
40.3%/中央値 19.6%
P25 8.3%P75 34.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.9%/中央値 34.9%
P25 12.8%P75 58.5%
営業収益成長率上位前期からの売上の伸び
25.2%/中央値 15.4%
P25 2.9%P75 25.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.0%/中央値 4.3%
P25 3.3%P75 5.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,545で、1年前と比べて+83.0%過去52週の値幅のなかでは88%の位置にある。

¥4,545-3.3%1ヶ月+8.0%1年+83.0%時価総額1,137億円
過去52週の値幅
安値¥2,584高値¥4,820

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.2倍
PBR1.43倍
配当利回り4.95%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+5.1%、年間+94.8%と大幅高。7月17日は前日比-3.8%と急落するも、25日線(4091円)を+2.8%上回る。52週高値4435円から-5.2%の高値圏。週足は上昇トレンド継続も、出来高は7月17日18.2万株と目立って増加。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 9.5倍は業界平均12.1倍を下回り、PBR 1.33倍は業界平均1.38倍と近似。ROE14.7%と高収益で、配当利回り5.15%は業界平均2.70%を大きく上回る。ただし、配当性向98.2%と高く、市況変動で業績が振れやすい証券業種である点に留意。割安だが、収益の持続性に注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.2倍14.3倍
PBR1.43倍1.43倍
ROE14.7%7.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025年3月期の営業利益率33.7%と高収益だが、2026年3月期の大幅増収増益予想(売上319億、営業利益104億)の達成に注目。株式市況の活況が続けば手数料収入増加が期待されるが、市場調整や競争激化による手数料低下リスクが対立点。

プラスに働く材料7
  • 増収増益基調継続

    2026年3月期売上+25%、営業利益+55%予想。

  • 高い営業利益率

    33.7%と同業比で高く、収益体質が強い。

  • 個人投資家の活性化

    NISA拡大で個人取引増加が追い風。

  • 営業利益130億円予想で収益拡大2026年3月期影響

    前期比51%増益、株価上昇で委託手数料急増

  • 株式市場の活況が続く2026年上期影響

    売上高319億円予想、市場活況で委託・引受収入増

  • 自己資本比率向上で配当増額次回決算発表影響

    配当利回り5.15%、増配余地あり

  • M&Aアドバイザリー収益の積み上げ中長期的影響

    2025年3月期売上255億円、M&A部門の成長が寄与

マイナスに働く材料7
  • 市況依存リスク

    相場急落で取引手数料が減少する可能性。

  • 成長の持続性不透明

    大幅増収予想の達成には市況好調が前提。

  • 競争激化の影響

    手数料低下圧力で収益率が低下リスク。

  • 株価調整で委託手数料激減市場下落時影響

    営業利益の大半が株式委託収入、市場急落で利益急減リスク

  • 個人投資家の取引離れ2026年下期影響

    ネット証券との競争激化で手数料率低下懸念

  • 引受リスクの顕在化IPO市場低迷時影響

    引受残高が増加すると在庫リスクに

  • 業績のボラティリティ高くバリュエーション調整決算発表後影響

    PER9.5倍と低いが、業績変動大きいため下落リスク

次の決算で確かめる点
受入手数料
個人・法人の取引動向を反映する主要収益源。
営業利益率
コスト管理と収益性のバランスを示す重要指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり225で、前期から+55.2%いまの株価に対する利回りは4.95%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥225
1株あたり
配当利回り
4.95%
いまの株価に対して
配当性向
98.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5531.3
2018年3月7536.4102.0
2019年3月750.093.8
2020年3月750.095.9
2021年3月11756.0151.6
2022年3月80−31.666.4
2023年3月800.092.0
2024年3月12050.0138.8
2025年3月14520.8113.0
2026年3月22555.298.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥225

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,285人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.9%を占め、残る62.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他51.250.749.544.843.645.0
金融機関20.120.420.620.524.019.9
事業法人16.616.718.018.117.918.0
外国法人8.59.48.813.412.613.1
自己株式6.16.16.16.16.16.1
証券会社3.52.83.13.11.83.9
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)10.43
02株式会社りそな銀行4.03
03トーターエンジニアリング株式会社4.00
04日本理化工業株式会社4.00
05株式会社LIVNEX2.60
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.43
07石橋 瀧世1.83
08吉本興業ホールディングス株式会社1.76
09DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.68
10株式会社ヤマト1.64

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+302%、1株純資産は14期で+165%。直近期のROEは14.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1111,1949.98.233.2
2014年3月3161,52323.33.6172.1
2015年3月1851,72011.49.266.5
2016年3月1491,8078.47.443.2
2017年3月1421,8387.87.731.3
2018年3月2012,03010.46.9102.0
2019年3月1772,1318.57.093.8
2020年3月1152,1645.48.295.9
2021年3月2282,39310.07.7151.6
2022年3月1602,4056.78.366.4
2023年3月1522,4506.28.892.0
2024年3月2362,8259.09.5138.8
2025年3月2862,88210.08.4113.0
2026年3月4453,16314.77.898.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額38百万円。

氏名役職年齢保有株数
沖津嘉昭取締役会長 CEO (代表取締役)8530,000
笹川貴生取締役社長 COO (代表取締役)53266,000
松浦康弘取締役62600
菅野欣也取締役62600
更家悠介取締役75
井垣貴子取締役79
武智順子取締役54
竹内俊晴監査役(常勤)593,700
桑木小恵子監査役625,000
立野純三監査役79
三谷善啓661,000
岡野紘司47

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
社外取締役633336
取締役(社内)4441
監査役1111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容495字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社並びに子会社である岩井コスモ証券株式会社及び岩井コスモビジネスサービス株式会社にて構成されており、主として、金融商品取引業を中心とした事業活動を営んでおります。 具体的な事業としては、有価証券の売買等及び売買等の委託の媒介、有価証券の引受け及び売出し等の金融商品取引業及び金融商品取引業に関連又は付随する事業、その他関連ビジネスを行い、顧客に対して幅広いサービスを提供しております。 なお、当社グループは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの記載の区分と同一であります。 また、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 [当社グループの事業系統図] 岩井コスモホールディングス株式会社 岩井コスモ証券株式会社    金融商品取引業及びそれに付随する業務等 岩井コスモビジネスサービス株式会社    証券等バックオフィス事業
経営方針・対処すべき課題4,194字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、中核となる金融商品ビジネスを展開するうえにおいて、お客様の最善の利益を最優先とする「顧客第一主義」の基本方針のもと、個々の取引志向やリスク許容度に応じた最適な商品、サービスの提供を通じ、お客様との強固な信頼関係の構築に努めてまいります。また、経営陣・管理職・一般社員が三位一体となった「全員参加型経営」を実践し、持続的な企業価値の向上を目指して、グループ一丸となって取り組んでまいります。 (2)経営戦略等 2026年3月期を起点とする第6次中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)では、当社グループの持続可能な企業価値の向上を実現するために、顧客本位の業務運営を基盤として、ITを活用した営業推進による顧客基盤の強化や資本効率を意識した経営など、競争力の強化に向けて各重点施策及び数値目標を策定しております。 当該計画の骨子及びその取り組み状況と進捗状況は、以下のとおりであります。 1.営業施策・基盤強化 ①資本効率を意識した経営 ・株主資本コストを意識した経営 ・株主資本の有効活用により業界上位のROEを維持 →2026年3月期の当社ROE:14.7%(当社を含む17社中で2位)、業界平均値:9.0% ※業界平均は、ネット専業証券を除く上場証券及び主要証券16社の平均値 ②安定配当の継続と業績連動の利益還元 ・1株当たりの年間配当金は、DOE(純資産配当率)3%程度を下限に設定するとともに、業績に 応じた利益還元として、連結ベースの総還元性向50%以上 (中間配当:DOE2%程度、期末配当:DOE1%程度+業績連動配当) →年間配当金:225円(過去最高)、総還元性向:50.6% ③固定費カバー率50%以上(最終年度) ・投信の信託報酬、金融収支の増加 ・低コスト体質の堅持 →2026年3月期:44.5% ④営業収益経常利益率の向上 ・収益性の向上 →2026年3月期:42.0% ⑤株主総利回り(TSR)の向上 ・TOPIXを上回る収益性を目指す ・中長期にわたる企業価値の創造 →2026年3月期:当社233.2%、TOPIX202.2% 2.預り資産の増大、IT・人的投資 ①預り資産3兆円(最終年度) →2026年1月末に3兆円を突破。2026年3月末の預り資産は、米国及びイスラエルによるイランへの軍事攻撃をきっかけとした世界的な株価下落が影響し、3兆円を下回る(2026年3月:2.9兆円)。 今後は、さらなる預り資産残高の上積みに注力。 ②DXの推進 →2026年1月より生成AI機能などを備えたグループウェアを導入。社内インフラの高度化と業務プロセスの見直しを図り、生産性向上及び業務効率化を推進 ③人的資本への投資 →当社グループの堅調な業績推移に加え、日経平均株価が5万円を突破するなど、株式市場全体が活況を呈するなか、従業員の日頃の尽力に報いるべく、2025年10月に特別賞与を支給。 →物価上昇が続く社会情勢を踏まえ、従業員の生活基盤の安定を目的に、2026年度においても5年連続となるベースアップを実施予定。 (3)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 昨今、中東地域における地政学リスクや米国を中心とした政治情勢の不確実性など、先行き不透明な状態が続いております。このような状況下において、お客様の大切な資産をお預かりする金融機関として、市場変動リスクへの対応は不可欠であり、プロの投資アドバイザーである証券会社の営業員が果たすべき役割は、これまで以上に重要性を増しております。こうした環境のもと、お客様の満足度向上を目的とする「顧客本位の業務運営」(フィデューシャリー・デューティー)に基づき、お客様一人ひとりの資産運用ニーズに即した付加価値の高い金融サービスを提供することが、当社グループの企業価値向上に資するものと確信しておりますが、さらなる当社グループの発展に向けて、以下の項目を対処すべき課題と認識しております。 ①DX推進によるお客様の満足度向上及び業務効率化の推進 生成AIをはじめとするデジタル技術の飛躍的な進化により、事業環境の変化は一層加速しております。このような状況のもと、当社グループでは、2026年1月より生成AI機能などを備えたグループウェアを導入し、これにより、社内インフラの高度化と業務プロセスの抜本的な見直しを図り、より一層の生産性の向上及び業務効率化を推進してまいります。 具体的な施策として、当社子会社の岩井コスモ証券では、証券アナリストによるユーチューブでの市況解説や個別銘柄の情報発信に注力しており、これらのコンテンツの提供によって一定の収益を確保いたしました。今後も、ユーチューブによる発信内容の一層の充実を目指し、お客様の投資活動に有益な情報の提供に努めてまいります。 また、投資アドバイザーである営業員が使用するタブレット端末にAI機能を実装いたします。これにより、営業日報の自動作成やお客様一人ひとりに最適な提案を可能にするなど、営業活動のさらなる効率化に尽力いたします。 さらに、DX推進における最大の障壁である「専門人材の不足」や「リテラシー格差」を解消すべく、各部門の若手社員を中心に勉強会を実施するなどDX教育により一層注力し、今後も、デジタル基盤の強化と人材育成を通じて、お客様への高度なサービス提供と、付加価値を向上すべく努めてまいります。 ②持続的な成長に向けた人材育成と組織基盤の強化 当社グループの中核事業である証券営業部門における最も重要な経営資源・財産は「人」であり、「人財」に対する重要性を認識するとともに、人材の育成及び優秀な人材の確保に努めております。 このような考えのもと、当社グループの堅調な業績推移に加え、日経平均株価が5万円を突破するなど株式市場全体が活況を呈するなか、従業員の日頃の尽力に報いるべく、2025年10月に特別賞与を支給いたしました。これは、人的資本を重視する経営姿勢を具現化したものであり、組織の活力向上に向けた施策の一環であると認識しております。また、昨今の物価上昇が続く社会情勢を踏まえ、社員の生活基盤の安定と優秀な人材の確保及び定着を目的として、継続的な賃上げ(昇給・昇格など)に加え、2026年度においても5年連続となるベースアップの実施を予定しております。 今後、当社グループの持続的な発展と組織力の向上には、営業部門の約5割を占める30歳以下の若い営業員に対する、豊富な経験・知見を備えたシニア社員による指導・育成が必要不可欠であり、次世代の育成とシニア層からの知見継承を一層加速させてまいります。 また、職階に応じた階層別研修や資格取得支援の拡充に加え、若手社員が主体的に学習に向き合えるよう、「教育支援制度」を新たに導入するほか、シニア社員が心身ともに健康で、長期にわたり意欲的に能力を発揮できる職場環境の構築に注力してまいります。これらの施策を通じて、自ら考え業務を遂行できる自律型人材の輩出と次世代リーダーの育成を加速させ、いかなる市場変化にも柔軟に対応できる組織基盤の構築を図ってまいります。 ③コンプライアンスの徹底 信用を第一とする金融機関の企業活動には高い倫理観が求められており、コンプライアンス上の問題は経営基盤に重大な影響を及ぼすものと考えております。当社グループでは、役職員への定期的な研修に加え、取引内容等に応じて、適宜、コンプライアンス担当者が営業員を指導・教育し、コンプライアンスの意識の醸成と定着に努めております。 また、近年における生成AIの急速な普及に対しては、適切な利用方法を定めたガイドラインを策定し、各部署への指導・教育を通じて、適正な運用を徹底しております。 今後は、これまでの取り組みに加え、コンプライアンスのさらなる強化と業務効率化を目的とした「AIコンプラ」への取り組みを一層充実させてまいります。具体的には、全営業員の通話記録をAIがチェックし、特定のキーワードやフレーズが含まれる箇所をモニタリングし、迅速な指導に結びつける体制を構築いたします。あわせて、通話内容をAIで分析し、より効果的な話し方の実践に役立てることで、お客様への応対品質のさらなる向上を図ってまいります。 これらの仕組みを実効性のあるものにするとともに、変化する社会情勢に合わせたアップデートを重ねることで、情報漏洩をはじめとするリスクを未然に防ぎ、企業の信頼性向上に努めてまいります。 ④中長期的な企業価値向上と持続可能な社会への貢献 当社グループは、サステナビリティへの取り組みを経営の重要事項と位置づけ、中長期的な企業価値の向上を目指しております。環境問題の解決に向けた全社的な取り組みの一環として、2026年4月より、季節に応じた快適な服装により環境負荷の低減を図ることを目的とした「ビジネスカジュアル」を導入いたしました。また、証券会社としての知見を活かし、次世代を担う子供たちへの金融経済教育を実施しているほか、ユネスコ無形文化遺産であり大阪にゆかりの深い伝統芸能である「文楽」への支援を通じ、文化振興や地域社会の活性化に寄与する活動を継続して展開しております。今後も、社会との共生を図りながら、持続的な企業価値の向上を実現してまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、企業価値の向上を目指すうえにおいて、自己資本に対する利益率を高めることが重要であるとの認識のもと、ROEを経営上の重要指標と捉えています。もっとも、当社グループの業績は、経済情勢や市場環境の変動により大きく影響を受ける状況にあるため、目標の設定に関しては、ROEの絶対値ではなく、主要な証券会社16社(ネット専業証券会社を除く)の中での上位ランクの維持を目指してまいります。
事業等のリスク1,515字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスクとして以下の項目が挙げられます。なお、文中の将来に関する事項は、当社グループが当連結会計年度末現在で認識しているものに限られており、全てが網羅されているわけではありません。 ①市況変動によるリスクについて 当社グループの主たる事業である金融商品取引業は、国内外の経済情勢の影響を受けやすく、株式、金利、為替市況等の動向によっては、当社グループの収益が減少し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②法的規制によるリスクについて 当社グループの主たる事業である金融商品取引業は、金融商品取引法等の法令のほか、金融商品取引所や日本証券業協会等の自主規制機関の定める諸規則等による規制を受けております。 また、金融商品取引業者は、自己資本規制比率の適正維持(120%以上)が要求されており、求められる自己資本水準が継続できなかった場合は、業務停止や金融商品取引業者の登録の取消しを当局から命ぜられる可能性があります。 ③流動性リスクについて 当社グループの財務内容の悪化等により、資金調達が困難となるほか、高い金利での調達を余儀なくされる場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④信用リスクについて 当社グループの取引先が決済を含む債務不履行に陥った場合、また、当社グループが保有する有価証券の発行体の信用状況が著しく悪化した場合には、元本の毀損や利払いの遅延等により損失を被り、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤システムリスクについて 火災、地震、停電等またはプログラム障害、外部からの不正アクセス等により当社グループ会社が使用するシステムに障害が発生し、当社グループの情報システムが一時的に停止または中断した場合、顧客サービスに支障をきたす等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥オペレーショナルリスクについて 当社グループの役職員による事故・不正等、または、正確な事務処理を怠ることによって損失が発生した場合、当社グループの社会的信用が損なわれ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦情報セキュリティに関するリスクについて 当社グループの情報システムについては、厳重なセキュリティを施しておりますが、第三者からの悪意によるコンピュータウイルスの感染や、不正アクセス等、当社グループ内の故意または過失等により、お客様の個人情報や当社グループの情報が漏洩した場合には、損害賠償責任が発生し、当社グループの社会的信用が損なわれ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧災害等のリスクについて 当社グループは自然災害やシステム障害、病原性感染症の感染拡大等、様々なリスクの発現を想定し、株主や投資家等の各ステークホルダーの皆様への影響を最小限に留めるべく、事業を継続かつ円滑に運営するための事業継続計画書(BCP)を整備しております。しかし、上記リスクが発現した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨訴訟リスクについて 当社グループは、お客様本位の営業姿勢をとり、コンプライアンスを重視し、お客様との紛争の未然防止に努めておりますが、何らかの理由によりトラブルが発生した場合は、訴訟等に発展し、損害賠償責任等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,408字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善を背景に、設備投資や個人消費に持ち直しの動きが見られるなど、緩やかな回復基調で推移しました。 一方、海外経済は、米国の関税政策を巡る不確実性に加え、ウクライナ情勢の長期化や中東地域の緊迫化など、依然として先行き不透明な状況が続きました。 こうした経済環境のもと、国内株式市場は、米国トランプ政権による相互関税の発表を受け、企業業績の悪化に対する警戒感が高まったことから下落基調で推移し、4月上旬の日経平均株価(終値)は31,000円台前半まで下落しました。その後、一部関税の90日間停止が発表されたことで安堵感が広がり、株価は上昇に転じました。6月に入ると、米国の関税政策を巡る不透明感が和らいだことで、株価は一段高となり、6月下旬には約5ヶ月ぶりに4万円台を回復しました。その後、10月には、高市氏が国内初の女性首相に選出され、「責任ある積極財政」を柱とする経済政策「サナエノミクス」への期待から、投資家のリスクオン姿勢が一段と強まり、10月下旬の日経平均株価は歴史的な節目となる5万円の大台を突破しました。2月に入ると、衆議院選挙における自民党の勝利を受け、高市政権による政策推進への期待感から、日経平均株価は史上最高値(58,850円27銭、2月27日終値ベース)を更新しました。しかしながら、米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃をきっかけとして、世界的に株価は急落し、日経平均株価も大幅な調整を余儀なくされました。その後も、地政学リスクへの警戒感から弱含みの相場展開となり、3月末の終値は51,063円72銭(対前期末比43.4%上昇)で取引を終了しました。 一方、米国株式市場は、トランプ政権による想定以上に厳しい関税政策が嫌気され、下落基調で始まりました。しかし、相互関税の一時停止措置などが発表されると景気減速への警戒感が和らぎ、ダウ工業株30種平均は上昇に転じました。その後、下落する局面もありましたが、9月に入り、FRB(米国連邦準備制度理事会)が9ヶ月ぶりに政策金利を引き下げたことで、米国経済の先行き不透明感が後退し、株価は上昇基調で推移しました。11月には、生成AIによる代替懸念から「SaaS(サース)の死」が市場のテーマとして意識され、ソフトウエア関連銘柄を中心に下落する局面も見られましたが、12月には、FRBによる3会合連続の利下げが好感され、株価は再び堅調に推移しました。しかし、3月に入ると、米国及びイスラエルによるイランへの軍事攻撃を受け地政学リスクが高まったことから、市場は軟調な展開となり、3月末のダウ工業株30種平均(終値)は、46,341ドル51セント(対前期末比10.3%上昇)で取引を終えました。 (当社グループの経営成績) 当社グループの営業収益は前期比25.3%増加の322億60百万円、純営業収益は同24.9%増加の318億59百万円となりました。一方、販売費・一般管理費は、同11.8%増加の188億51百万円となり、経常利益は同48.1%増加の135億50百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同55.3%増加の104億43百万円となりました。なお、営業収益、純営業収益、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は過去最高となりました。 セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。 岩井コスモホールディングス株式会社 岩井コスモホールディングス株式会社は、グループの経営戦略の策定及びその推進に取り組んでおります。営業収益は、前期比49.0%増加の42億91百万円となりました。一方、販売費・一般管理費は、租税公課の増加を主因として同22.5%増加の1億88百万円となりました。営業外損益は、投資有価証券の配当金の増加を主因として同12.6%増加の3億96百万円の利益となり、以上の結果、経常利益は同46.1%増加の44億99百万円となりました。 岩井コスモ証券株式会社 岩井コスモ証券株式会社は、お客様の資産運用における収益機会の提供及びリスク分散の観点から、海外金融資産をお客様のポートフォリオに組み入れて頂くことが重要と捉え、好調が続く米国株式の提案営業に一層注力いたしました。投資信託の営業活動においては、低リスクの投資初心者向けのファンドから、先端技術や革新的なビジネスを展開する企業を投資対象とした高成長が期待できるファンドまで、多様な投資ニーズに合致する商品の取り扱いにより、残高の積み上げに継続して取り組みました。 さらに、昨今、証券会社を装ったフィッシングメール等による不正ログインや、それらを悪用した不正取引被害が多発している状況に鑑み、インターネット取引(コスモ・ネットレ)において、お客様の大切な資産を守るべく、9月28日から業界初となるパスキー認証を導入し、ログイン時の多要素認証を必須化いたしました。 これらの取り組みのほか、日経平均株価が5万円を突破するなど、株式市場が活況を呈するなか、当社の堅調な業績の原動力となった従業員の日頃の尽力に報いるべく、10月に全従業員を対象とした特別賞与を支給いたしました。 加えて、一層の企業知名度向上及び営業活動の支援を目的に、各部店の営業担当者がCMに出演し「私たちに、おまかせください!」と力強くメッセージを発信する「対面取引」篇と、シニアにやさしいネット取引を訴求する「ネット取引」篇のCMを放映いたしました。 このように、顧客サービスの向上と収益拡大に向けた施策に注力した結果、営業収益は前期比25.3%増加の322億57百万円、純営業収益は同24.8%増加の318億55百万円となりました。一方、販売費・一般管理費は、業績に連動する賞与に加え、給与水準の引上げ(ベースアップ、定期昇給)に伴う人件費の増加を主因として同11.4%増加の187億81百万円となり、投資有価証券の配当金などによる営業外損益1億47百万円の利益(対前期比1.6%減少)を加えた経常利益は、同49.9%増加の132億22百万円となりました。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ①連結会計年度の財政状態の分析 当連結会計年度末の資産合計は2,130億27百万円となり、前連結会計年度末に比べて275億75百万円増加しました。主な要因としては、預託金が153億39百万円、信用取引資産が110億87百万円、それぞれ増加したことが挙げられます。 一方、負債合計は1,387億31百万円となり、前連結会計年度末に比べて209億81百万円増加しました。主な要因としては、預り金が111億28百万円、受入保証金が25億48百万円、それぞれ増加したことが挙げられます。 純資産合計は742億95百万円となり、前連結会計年度末に比べて65億94百万円の増加となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は55億60百万円と前連結会計年度末に比べて21億58百万円の減少となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、顧客分別金信託の増加による支出(△150億円)や信用取引資産の増加による支出(△110億87百万円)があったものの、税金等調整前当期純利益(148億39百万円)、預り金の増加による収入(111億28百万円)、受入保証金の増加による収入(25億48百万円)などにより、23億5百万円(対前期比8億25百万円減少)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入(14億67百万円)があったものの、定期預金の預入による支出(△20億円)などにより、△7億0百万円(対前期比33百万円減少)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額(△43億15百万円)などにより、△44億22百万円(対前期比15億98百万円減少)となりました。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としています。これらの見積りについて、過去の実績や状況に応じて入手可能な情報を基に合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるためこれらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 ④当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の営業収益は、前期比25.3%増加の322億60百万円、純営業収益は同24.9%増加の318億59百万円となり、経常利益は同48.1%増加の135億50百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同55.3%増加の104億43百万円となりました。主な要因は、委託手数料が増加(53億90百万円→74億37百万円 +20億46百万円 +38.0%)したことに加え、米国株式の店頭取引を主とするトレーディング損益が増加(134億33百万円→175億56百万円 +41億22百万円 +30.7%)したことが挙げられます。なお、営業収益、純営業収益、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は過去最高となりました。 また、経営上の重要指標と位置付けるROE(自己資本利益率)は14.7%となり、比較する主要な証券会社16社(ネット専業証券会社を除く)の平均値(9.0%)を上回りました。今後も、業界上位のROEの維持や経営課題の一つに掲げる安定収益拡大の取り組みとして、投資信託及び信用取引残高の増加に注力し、さらなる強固な経営基盤の構築に努めてまいります。 なお、主な収益と費用の内訳は、以下のとおりであります。 (受入手数料) 受入手数料は114億59百万円(対前期比18.0%増加)となりました。内訳は以下のとおりであります。 ①委託手数料 委託手数料は、株券委託手数料が73億3百万円(対前期比39.6%増加)、受益証券委託手数料は1億31百万円(同16.3%減少)となり、委託手数料全体では74億37百万円(同38.0%増加)となりました。 ②引受け・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の手数料 引受け・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の手数料は、株券の手数料が55百万円(対前期比33.5%増加)、債券の手数料は2億58百万円(同7.7%増加)となり、同手数料全体では3億13百万円(同11.6%増加)となりました。 ③募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料 募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料は、投資信託の販売手数料を中心に5億97百万円(対前期比42.3%減少)となりました。投資信託の主な販売動向として、成長・配当・割安に注目し持続的成長が期待できる優良企業に投資する投資信託などが挙げられます。 ④その他の受入手数料 その他の受入手数料は、投資信託の信託報酬を中心に31億10百万円(対前期比3.5%増加)となりました。 (トレーディング損益) 株券等トレーディング損益は173億57百万円の利益(対前期比30.8%増加)となりました。一方、債券等トレーディング損益は2億53百万円の利益(同46.6%増加)となり、その他のトレーディング損益54百万円の損失(前期は11百万円の損失)を含めたトレーディング損益の合計は175億56百万円の利益(対前期比30.7%増加)となりました。 (金融収支) 金融収益は、信用取引収益を中心に32億44百万円(対前期比24.5%増加)となりました。一方、金融費用は4億1百万円(同72.3%増加)となり、差し引き金融収支は28億43百万円(同19.8%増加)となりました。 (販売費・一般管理費) 販売費・一般管理費は、業績に連動する賞与に加え、給与水準の引き上げ(ベースアップ、定期昇給)に伴う人件費の増加を主因として188億51百万円(対前期比11.8%増加)となりました。 (営業外損益) 営業外損益は、受取配当金を中心に5億43百万円の利益(対前期比8.4%増加)となりました。 (特別損益) 特別損益は、投資有価証券売却益の計上により12億88百万円の利益(前期は5百万円の利益)となりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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