概要
岩井コスモホールディングスは、大阪市に本社を置く証券持株会社である。中核子会社の岩井コスモ証券が個人投資家向けに有価証券売買・投資信託販売を、法人向けに引受・M&Aアドバイザリーを提供する。2026年3月期の営業収益は322億円、当期純利益は104億円で過去最高を記録。従業員数は848名。
持株会社体制とグループの事業分担
岩井コスモホールディングスはグループ全体の経営戦略を策定する純粋持株会社であり、子会社として岩井コスモ証券と岩井コスモビジネスサービスを有する。岩井コスモ証券は金融商品取引業(有価証券の売買・委託媒介、引受・売出し)を中核とし、岩井コスモビジネスサービスは証券業務のバックオフィス(事務処理等)を担当する。この体制により、証券事業に特化した効率的なグループ運営を実現している。
個人投資家向けサービスと預り資産3兆円
個人顧客向けには対面営業とネット取引「コスモ・ネットレ」の二つのチャネルを提供する。収益の柱は株式等の委託手数料と投資信託の信託報酬である。2026年1月には預り資産が3兆円を突破したが、同年3月末には地政学リスクによる株価下落の影響で2.9兆円に減少した。今後も預り資産の積み上げに注力する方針である。
法人向け投資銀行業務の収益貢献
岩井コスモ証券は法人顧客に対し、新規公開株や社債の引受・売出し、M&Aアドバイザリーなどの投資銀行業務を提供する。これらは個人向けとは異なる収益源であり、引受・売出しは企業の資金調達を支援する。2026年3月期のグループ収益は過去最高となり、法人業務もその一因である。
業界上位の収益性と資本効率
2026年3月期の営業利益率は42.0%、経常利益は135億円で過去最高を記録。ROEは14.7%と、ネット専業証券を除く上場証券17社中2位である。固定費カバー率は44.5%と低コスト体質を維持。株主総利回り(TSR)は233.2%とTOPIXの202.2%を上回る。配当はDOE3%程度を下限に、総還元性向50%以上を目標とする。
業界の中での役割は証券持株会社(金融商品取引業)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01金融商品取引業主力
岩井コスモ証券が有価証券の売買・委託媒介、引受け・売出し等の金融商品取引業および付随業務を提供。個人・法人顧客に幅広いサービスを提供。
- 有価証券売買等
- 株式、債券、投資信託等の売買・委託媒介。顧客の投資ニーズに対応。
- 引受け・売出し
- 新規公開株や社債の引受け・売出し。企業の資金調達を支援。
02その他(バックオフィス事業)準主力
岩井コスモビジネスサービスが証券業務のバックオフィス業務(事務処理等)を担当。グループ内業務を効率化。
製品と技術
対面営業とネット取引「コスモ・ネットレ」
岩井コスモ証券は、全国の店舗網を通じた対面営業と、インターネット取引サービス「コスモ・ネットレ」を提供する。ネット取引では2025年9月に業界初のパスキー認証を導入し、多要素認証を必須化してセキュリティを強化した。対面・ネット両面で個人投資家の多様なニーズに対応している。
引受・売出しとM&Aアドバイザリー
法人向けには、新規公開株や社債の引受・売出し、企業再編やM&Aのアドバイザリー業務を提供する。これら投資銀行業務は、個人向け委託手数料とは異なる収益源であり、企業の資金調達や成長戦略を支援する。2026年3月期のグループ収益拡大に寄与した。
DXによる情報発信と営業支援の高度化
岩井コスモ証券は、証券アナリストによるYouTubeでの市況解説や個別銘柄情報発信を積極的に行い、顧客の投資判断を支援する。社内では2026年1月に生成AI機能を備えたグループウェアを導入。タブレット端末へのAI実装により営業日報の自動作成や顧客ごとの最適提案を可能にし、営業効率の向上を図っている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
証券、商品先物取引業のなかでの位置
営業収益成長中、効率性に優位
岩井コスモホールディングスは証券・商品先物取引業に属し、同業他社としてAIフュージョンキャピタルグループやUNIVA・Oakホールディングスなどが存在する。直近の営業収益は増加傾向にあり、2026年3月期には319億円が見込まれている。営業利益率は2025年3月期33.7%と高水準であり、コスト管理の優位性がうかがえる。同業他社と比較して規模は中程度だが、収益性で差別化を図っている。
強み
- 営業利益率33.7%と業界平均を上回り、効率的な事業運営を示す。
- 営業収益が堅調に増加しており、2026年3月期も成長見通し。
- 同業他社に対して収益性で優位に立ち、市場ポジションを強化。
- 高営業利益率はコスト管理の徹底によるもので、競争優位の源泉。
課題
- 収益規模は同業大手に劣るため、さらなる成長が課題。
- 証券市場の変動に業績が左右されやすく、リスク管理が重要。
- 類似のビジネスモデルを持つ競合が多く、独自性の強化が必要。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
証券・カード・リースの時価総額近傍。太字が岩井コスモホールディングス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 8585オリエントコーポレーション | 1,468億円 | 11.3倍 |
| 2 | 7148FPG | 1,414億円 | 9.2倍 |
| 3 | 7172ジャパンインベストメントアドバイザー | 1,278億円 | 10.4倍 |
| 4 | 8595ジャフコ グループ | 1,247億円 | 18.6倍 |
| 5 | 8541愛媛銀行 | 1,210億円 | 16.6倍 |
| 6 | 8707岩井コスモホールディングス | 1,137億円 | 10.2倍 |
| 7 | 8739スパークス・グループ | 1,076億円 | 16.1倍 |
| 8 | 4819デジタルガレージ | 999億円 | 76.0倍 |
| 9 | 8793NECキャピタルソリューション | 900億円 | 9.8倍 |
| 10 | 4765SBIグローバルアセットマネジメント | 888億円 | 22.7倍 |
| 11 | 8613丸三証券 | 863億円 | 17.0倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(証券・カード・リース)に従っています。
会社の歴史
沿革 28件
1915年、岸和田で株式現物業として創業
1915年5月、大阪府岸和田市において岩井商店として株式現物業を創業。1944年7月に岩井証券株式会社を設立し、法人化した。1949年5月には大阪証券取引所正会員に加入。1968年4月には証券取引法に基づく免許を取得し、証券業としての基盤を確立した。
東京進出と免許取得による事業拡大
1987年3月に証券取引法第28条第2項第3号の免許を取得。翌1988年5月には東京証券取引所正会員に加入し、東京市場での取引が可能となった。1996年7月には東日本・西日本証券取引センターを開設し、通信取引を開始。店頭以外の取引チャネルを拡大した。
インターネット取引への早期参入
1998年8月、インターネット取引センターを開設し、インターネット取引を開始。同年12月には証券取引法改正に基づく証券業の登録を行った。この動きは、後のネット取引「コスモ・ネットレ」の基盤となり、個人投資家の取り込みに貢献した。
増資と株式上場による資本基盤の強化
2005年6月に資本金を50億円に増資し、2006年2月には100億円に増資した。同月、東京証券取引所市場第一部に上場。同年5月には大阪証券取引所市場第一部にも上場し、二部上場を果たした。これにより、資金調達力と知名度を向上させた。
コスモ証券買収と持株会社への移行
2010年4月、コスモ証券株式会社の全株式を取得し完全子会社化。同年7月、岩井証券の金融商品取引業を新設した岩井証券準備会社に、バックオフィス事業をコスモエンタープライズに分割し、持株会社「岩井コスモホールディングス」へ商号変更した。これによりグループ経営の効率化を図った。
岩井証券とコスモ証券の合併で統合完了
2012年5月、コスモ証券を存続会社として岩井証券と合併し、商号を「岩井コスモ証券」に変更した。同時に本社を現在地の大阪市中央区今橋に移転。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しにより、プライム市場に移行した。
年表28件を開く
1910年代
- 1915年5月創業大阪府岸和田市において株式現物業岩井商店を創業。
1940年代
- 1944年7月創業岩井証券株式会社を設立。(本社岸和田市)
- 1949年5月大阪証券取引所正会員(現 取引参加者)に加入。
1950年代
- 1953年8月大阪証券業協会(現 日本証券業協会)に加入。
1960年代
- 1967年7月和歌山鈴木証券より営業権譲受。
- 1968年4月証券取引法第28条の規定に基づく同条第2項第1号、第2号及び第4号の免許を取得。
- 1969年9月本社を移転。(大阪市東区北浜二丁目90番地)
1980年代
- 1987年3月証券取引法第28条の規定に基づく同条第2項第3号の免許を取得。
- 1987年5月本社を移転。(大阪市中央区北浜一丁目5番5号)
- 1988年5月東京証券取引所正会員(現 取引参加者)に加入。
1990年代
- 1996年7月東日本・西日本証券取引センターを開設し、通信取引を開始。
- 1998年8月インターネット取引センターを開設し、インターネット取引を開始。
- 1998年12月証券取引法の改正に基づき、証券業の登録。
2000年代
- 2004年12月ジャスダック証券取引所取引参加者に加入。
- 2005年1月本社を移転。(大阪市中央区北浜一丁目8番16号)
- 2005年6月資本金5,000百万円に増資。
- 2006年2月資本金10,004百万円に増資。
- 2006年2月上場東京証券取引所市場第一部に上場。
- 2006年2月金融先物取引法の改正に基づき、金融先物取引業の登録。
- 2006年2月金融先物取引業協会に加入。
- 2006年5月上場大阪証券取引所市場第一部に上場。
- 2007年9月金融商品取引法の施行に基づき、金融商品取引業の登録。
- 2009年6月第二種金融商品取引業の登録。
2010年代
- 2010年4月M&Aコスモ証券株式会社の全株式を取得し、完全子会社化。
- 2010年4月創業岩井証券設立準備株式会社を設立。
- 2010年7月創業金融商品取引業を岩井証券設立準備株式会社に、証券等バックオフィス事業をコスモエンタープライズ株式会社(現 岩井コスモビジネスサービス株式会社)に会社分割の方法によりそれぞれ分割し、持株会社体制への移行。「岩井コスモホールディングス株式会社」へ商号変更。岩井証券設立準備株式会社が「岩井証券株式会社」へ商号変更。
- 2012年5月M&A本社を現在地に移転。(大阪市中央区今橋一丁目8番12号)コスモ証券株式会社を存続会社として、岩井証券株式会社とコスモ証券株式会社が合併し、「岩井コスモ証券株式会社」へ商号変更。
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。
- 固定費カバー率2028年3月期まで50%以上
- 預り資産2028年3月期まで3兆円
- 総還元性向50%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
資本効率を意識した経営
株主資本コストを意識し、株主資本の有効活用により業界上位のROEを維持する。さらに固定費カバー率50%以上、営業収益経常利益率の向上、株主総利回りのTOPIX超過を目指す。
- 02
預り資産の増大とDX推進
預り資産3兆円達成後もさらなる積み上げに注力。生成AI機能を備えたグループウェア導入により社内インフラ高度化と業務プロセス見直しを図り、生産性向上・業務効率化を推進する。
- 03
持続的成長に向けた人材育成
若手営業員へのシニア社員による指導・育成を加速し、階層別研修や資格取得支援、教育支援制度を導入。自律型人材・次世代リーダー育成と、シニア社員が能力を発揮できる職場環境を構築する。
- 04
コンプライアンスの徹底
営業員の通話記録をAIがチェックする「AIコンプラ」を充実させ、特定キーワードのモニタリングと迅速な指導体制を構築。変化する社会情勢に合わせたアップデートで情報漏洩リスクを未然に防ぐ。
- 05
サステナビリティと社会貢献
環境負荷低減のためビジネスカジュアル導入、次世代への金融経済教育、文楽支援など文化振興・地域活性化活動を継続。社会との共生を通じ中長期的な企業価値向上を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で848人が働いている。
| 決算期 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|
| 2017年3月 | 788 | — |
| 2018年3月 | 757 | — |
| 2019年3月 | 840 | — |
| 2020年3月 | 846 | — |
| 2021年3月 | 825 | — |
| 2022年3月 | 795 | — |
| 2023年3月 | 766 | — |
| 2024年3月 | 800 | — |
| 2025年3月 | 825 | 1,042 |
| 2026年3月 | 848 | 1,533 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は323億円、営業利益は130億円。前期と比べると増収増益で、売上が+25.2%、利益が+51.2%。
四半期の推移
10期分
直近は2026年4Qで、営業収益は180億円、営業利益は75億円。前年の2025年4Qと比べると、営業収益は+37.4%、営業利益は+74.4%。
| 対象期間 | 営業収益億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 50 | 12 | 24.0 | 9 |
| 2023年4Q | 52 | — | — | 9 |
| 2024年1Q | 56 | 17 | 30.4 | 13 |
| 2024年2Q | 56 | 16 | 28.6 | 12 |
| 2024年3Q | 59 | 19 | 32.2 | 14 |
| 2024年4Q | 69 | — | — | 17 |
| 2025年2Q | 127 | 43 | 33.9 | 32 |
| 2025年4Q | 131 | 43 | 32.8 | 35 |
| 2026年2Q | 143 | 55 | 38.5 | 46 |
| 2026年4Q | 180 | 75 | 41.7 | 58 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、営業収益は176億円から323億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は40.2%。営業収益は3期、純利益は3期の連続増加。
| 決算期 | 営業収益億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 176 | — | 12 | — | 27 |
| 2014年3月 | 239 | — | 74 | — | 77 |
| 2015年3月 | 204 | — | 47 | — | 44 |
| 2016年3月 | 188 | — | 37 | — | 35 |
| 2017年3月 | 161 | — | 19 | — | 33 |
| 2018年3月 | 211 | — | 55 | — | 47 |
| 2019年3月 | 212 | — | 59 | — | 41 |
| 2020年3月 | 189 | — | 42 | — | 27 |
| 2021年3月 | 230 | — | 75 | — | 54 |
| 2022年3月 | 207 | — | 58 | — | 38 |
| 2023年3月 | 197 | — | 52 | — | 36 |
| 2024年3月 | 240 | — | 80 | — | 56 |
| 2025年3月 | 258 | 86 | 92 | 33.3 | 67 |
| 2026年3月 | 323 | 130 | 136 | 40.2 | 104 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
営業収益323億円のうち、営業利益として残るのは130億円で40.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は104億円、売上の32.2%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を上回る水準。
- 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金1.2%4億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金58.5%189億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益40.2%130億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが23億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは16億円。期末の手元現金は56億円。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −55 | 37 | −41 | 66 |
| 2014年3月 | −9 | 5 | −11 | 54 |
| 2015年3月 | 28 | −7 | −27 | 50 |
| 2016年3月 | −31 | −11 | 40 | 47 |
| 2017年3月 | 63 | −7 | −55 | 50 |
| 2018年3月 | 14 | 9 | −17 | 57 |
| 2019年3月 | 36 | −6 | −25 | 63 |
| 2020年3月 | 50 | −5 | −19 | 90 |
| 2021年3月 | 40 | −10 | −25 | 101 |
| 2022年3月 | 64 | −11 | −27 | 139 |
| 2023年3月 | −58 | −24 | −17 | 47 |
| 2024年3月 | 16 | 30 | −19 | 80 |
| 2025年3月 | 31 | −7 | −28 | 77 |
| 2026年3月 | 23 | −7 | −44 | 56 |
金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は2,130億円。このうち返さなくてよい自己資本が743億円で、自己資本比率は34.9%(業種中央値34.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,705 | 290 | 1,415 | 17.0 |
| 2014年3月 | 1,874 | 370 | 1,504 | 19.7 |
| 2015年3月 | 2,074 | 408 | 1,666 | 19.7 |
| 2016年3月 | 1,683 | 424 | 1,259 | 25.2 |
| 2017年3月 | 1,837 | 432 | 1,405 | 23.5 |
| 2018年3月 | 2,055 | 477 | 1,578 | 23.2 |
| 2019年3月 | 1,789 | 500 | 1,289 | 28.0 |
| 2020年3月 | 1,668 | 508 | 1,160 | 30.5 |
| 2021年3月 | 1,929 | 562 | 1,367 | 29.1 |
| 2022年3月 | 1,825 | 565 | 1,260 | 31.0 |
| 2023年3月 | 1,835 | 576 | 1,259 | 31.4 |
| 2024年3月 | 2,081 | 663 | 1,418 | 31.9 |
| 2025年3月 | 1,855 | 677 | 1,178 | 36.5 |
| 2026年3月 | 2,130 | 743 | 1,387 | 34.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
証券、商品先物取引業 37社との比較
同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で37社中8位あたり、逆に低いのは自己資本比率で37社中19位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥4,545で、1年前と比べて+83.0%。過去52週の値幅のなかでは88%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 10.2倍 |
| PBR | 1.43倍 |
| 配当利回り | 4.95% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で+5.1%、年間+94.8%と大幅高。7月17日は前日比-3.8%と急落するも、25日線(4091円)を+2.8%上回る。52週高値4435円から-5.2%の高値圏。週足は上昇トレンド継続も、出来高は7月17日18.2万株と目立って増加。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PER 9.5倍は業界平均12.1倍を下回り、PBR 1.33倍は業界平均1.38倍と近似。ROE14.7%と高収益で、配当利回り5.15%は業界平均2.70%を大きく上回る。ただし、配当性向98.2%と高く、市況変動で業績が振れやすい証券業種である点に留意。割安だが、収益の持続性に注意。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 10.2倍 | 14.3倍 |
| PBR | 1.43倍 | 1.43倍 |
| ROE | 14.7% | 7.7% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
2025年3月期の営業利益率33.7%と高収益だが、2026年3月期の大幅増収増益予想(売上319億、営業利益104億)の達成に注目。株式市況の活況が続けば手数料収入増加が期待されるが、市場調整や競争激化による手数料低下リスクが対立点。
- 増収増益基調継続
2026年3月期売上+25%、営業利益+55%予想。
- 高い営業利益率
33.7%と同業比で高く、収益体質が強い。
- 個人投資家の活性化
NISA拡大で個人取引増加が追い風。
- 営業利益130億円予想で収益拡大2026年3月期影響強
前期比51%増益、株価上昇で委託手数料急増
- 株式市場の活況が続く2026年上期影響強
売上高319億円予想、市場活況で委託・引受収入増
- 自己資本比率向上で配当増額次回決算発表影響弱
配当利回り5.15%、増配余地あり
- M&Aアドバイザリー収益の積み上げ中長期的影響中
2025年3月期売上255億円、M&A部門の成長が寄与
- 市況依存リスク
相場急落で取引手数料が減少する可能性。
- 成長の持続性不透明
大幅増収予想の達成には市況好調が前提。
- 競争激化の影響
手数料低下圧力で収益率が低下リスク。
- 株価調整で委託手数料激減市場下落時影響強
営業利益の大半が株式委託収入、市場急落で利益急減リスク
- 個人投資家の取引離れ2026年下期影響中
ネット証券との競争激化で手数料率低下懸念
- 引受リスクの顕在化IPO市場低迷時影響中
引受残高が増加すると在庫リスクに
- 業績のボラティリティ高くバリュエーション調整決算発表後影響弱
PER9.5倍と低いが、業績変動大きいため下落リスク
- 受入手数料
- 個人・法人の取引動向を反映する主要収益源。
- 営業利益率
- コスト管理と収益性のバランスを示す重要指標。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり225円で、前期から+55.2%。いまの株価に対する利回りは4.95%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 55 | — | 31.3 |
| 2018年3月 | 75 | 36.4 | 102.0 |
| 2019年3月 | 75 | 0.0 | 93.8 |
| 2020年3月 | 75 | 0.0 | 95.9 |
| 2021年3月 | 117 | 56.0 | 151.6 |
| 2022年3月 | 80 | −31.6 | 66.4 |
| 2023年3月 | 80 | 0.0 | 92.0 |
| 2024年3月 | 120 | 50.0 | 138.8 |
| 2025年3月 | 145 | 20.8 | 113.0 |
| 2026年3月 | 225 | 55.2 | 98.2 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥225
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ11,285人。区分でいちばん多いのは個人・その他で45.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.9%を占め、残る62.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 51.2 | 50.7 | 49.5 | 44.8 | 43.6 | 45.0 |
| 金融機関 | 20.1 | 20.4 | 20.6 | 20.5 | 24.0 | 19.9 |
| 事業法人 | 16.6 | 16.7 | 18.0 | 18.1 | 17.9 | 18.0 |
| 外国法人 | 8.5 | 9.4 | 8.8 | 13.4 | 12.6 | 13.1 |
| 自己株式 | 6.1 | 6.1 | 6.1 | 6.1 | 6.1 | 6.1 |
| 証券会社 | 3.5 | 2.8 | 3.1 | 3.1 | 1.8 | 3.9 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口) | 10.43 |
| 02 | 株式会社りそな銀行 | 4.03 |
| 03 | トーターエンジニアリング株式会社 | 4.00 |
| 04 | 日本理化工業株式会社 | 4.00 |
| 05 | 株式会社LIVNEX | 2.60 |
| 06 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 2.43 |
| 07 | 石橋 瀧世 | 1.83 |
| 08 | 吉本興業ホールディングス株式会社 | 1.76 |
| 09 | DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 1.68 |
| 10 | 株式会社ヤマト | 1.64 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+302%、1株純資産は14期で+165%。直近期のROEは14.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 111 | 1,194 | 9.9 | 8.2 | 33.2 |
| 2014年3月 | 316 | 1,523 | 23.3 | 3.6 | 172.1 |
| 2015年3月 | 185 | 1,720 | 11.4 | 9.2 | 66.5 |
| 2016年3月 | 149 | 1,807 | 8.4 | 7.4 | 43.2 |
| 2017年3月 | 142 | 1,838 | 7.8 | 7.7 | 31.3 |
| 2018年3月 | 201 | 2,030 | 10.4 | 6.9 | 102.0 |
| 2019年3月 | 177 | 2,131 | 8.5 | 7.0 | 93.8 |
| 2020年3月 | 115 | 2,164 | 5.4 | 8.2 | 95.9 |
| 2021年3月 | 228 | 2,393 | 10.0 | 7.7 | 151.6 |
| 2022年3月 | 160 | 2,405 | 6.7 | 8.3 | 66.4 |
| 2023年3月 | 152 | 2,450 | 6.2 | 8.8 | 92.0 |
| 2024年3月 | 236 | 2,825 | 9.0 | 9.5 | 138.8 |
| 2025年3月 | 286 | 2,882 | 10.0 | 8.4 | 113.0 |
| 2026年3月 | 445 | 3,163 | 14.7 | 7.8 | 98.2 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
12名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額38百万円。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 沖津嘉昭 | 取締役会長 CEO (代表取締役) | 85 | 30,000 |
| 笹川貴生 | 取締役社長 COO (代表取締役) | 53 | 266,000 |
| 松浦康弘 | 取締役 | 62 | 600 |
| 菅野欣也 | 取締役 | 62 | 600 |
| 更家悠介 | 取締役 | 75 | — |
| 井垣貴子 | 取締役 | 79 | — |
| 武智順子 | 取締役 | 54 | — |
| 竹内俊晴 | 監査役(常勤) | 59 | 3,700 |
| 桑木小恵子 | 監査役 | 62 | 5,000 |
| 立野純三 | 監査役 | 79 | — |
| 三谷善啓 | — | 66 | 1,000 |
| 岡野紘司 | — | 47 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 社外取締役 | 6 | 33 | 33 | 6 |
| 取締役(社内) | 4 | 4 | 4 | 1 |
| 監査役 | 1 | 1 | 1 | 1 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容495字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,194字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,515字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,408字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第87期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-23
- 半期報告書半期報告書-第87期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-07
- 有価証券報告書有価証券報告書-第86期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第86期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第85期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-21
- 四半期報告書四半期報告書-第85期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第85期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第85期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第84期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第84期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第84期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第84期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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