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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

長谷川香料

T.HASEGAWA CO.,LTD.4958 · Prime · 化学

香料専業メーカー。フレグランスと食品香料の2軸で、化粧品・洗剤から飲料・菓子まで幅広い消費財向けに調合技術を提供。

概要

長谷川香料は、食品・飲料向けフレーバーと化粧品・洗剤向けフレグランスを手がける大手香料メーカーである。1903年に東京・日本橋で創業し、2024年9月期の連結売上高は716億円、営業利益率13.1%、従業員数は1942名。日本、米国、中国、東南アジアに生産・販売拠点を持ち、世界30カ国以上に製品を供給する。

食品とフレグランスの二本柱で構成される事業

同社は食品部門とフレグランス部門の二つのセグメントで事業を展開する。食品部門は飲料、菓子、冷菓、デザート、即席麺スープなどに使用されるエッセンスや油性香料、粉末香料、シーズニング、フルーツ加工品、天然色素などを供給。フレグランス部門は香水、化粧品、シャンプー、石鹸、洗剤などに用いられる香粧品香料を提供する。2024年9月期、食品部門が売上高65,828百万円(前年比3.4%増)を計上し、全体の約9割を占めたのに対し、フレグランス部門は7,666百万円(同3.9%減)であった。

連結売上高の7割超を占める食品部門

食品部門は最大の収益源であり、2024年9月期の売上高65,828百万円は連結売上高の89.6%に相当する。同部門は液状のエッセンス、油溶性香料、乳化香料、粉末香料、抽出香料、シーズニング、エキストラクト、加工食品素材、フルーツ加工品、天然色素など多様な製品をラインアップする。成長は米国子会社、中国子会社、および国内の売上増加に支えられ、前年比3.4%の増収を達成。健康志向に対応した低糖・低塩・低脂肪向け香料の開発にも注力している。

日本・米国・アジアの3極体制によるグローバル展開

同社グループは日本、アジア、米国の三つの地域セグメントで構成される。日本セグメントは成熟市場でのシェア拡大を目指し、食品部門が牽引。アジアセグメントは中国の上海・蘇州、台湾、マレーシア、タイ、インドネシアに子会社を持ち、2024年9月期は売上高18,020百万円(前年比5.1%増)、セグメント利益4,892百万円(同21.0%増)と好調。米国セグメントはT. HASEGAWA U.S.A.と2024年9月買収のABELEIを通じて事業を展開するが、統合費用により286百万円の損失を計上した。

12の子会社と1の関連会社からなるグループ構成

グループは当社、12の連結子会社、1の関連会社で構成される。主な子会社として、中国の長谷川香料(上海)有限公司・長谷川香料(蘇州)有限公司、米国のT. HASEGAWA U.S.A., INC.・ABELEI, INC.、マレーシアのT HASEGAWA FLAVOURS (KUALA LUMPUR) SDN. BHD.などがある。2024年12月には長谷川香料(平湖)有限公司を設立し、現在準備中。また、農畜産物加工の長谷川ビジネスサービスや有機質肥料製造の小海コンポースもグループに含まれる。

業界の中での役割は香料メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
735億円
営業利益
85億円
営業利益率
11.6%
純利益
69億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
日本398億円54.1%38億円9.5%
アジア178億円24.2%49億円27.5%
米国159億円21.6%-3億円-1.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01香粧品・トイレタリー・ハウスホールド主力

香水、化粧品、シャンプー、石鹸、洗剤等に使用される香粧品香料を供給。消費財の香り付与に不可欠な原料として、顧客の製品価値向上に貢献。

主な製品・サービス1
香粧品香料
香水、オーデコロン等のフレグランス製品や、クリーム・口紅等の化粧品、シャンプー・石鹸等のトイレタリー製品、芳香剤・洗剤等のハウスホールド製品に用いられる香料。

02食品・飲料主力

飲料、菓子、冷菓、デザート、即席麺スープ等に使用される食品香料(エッセンス、油性香料、粉末香料等)、シーズニング、フルーツ加工品、天然色素を供給。加工食品の風味・色調を付与し、製品の差別化に貢献。

主な製品・サービス8
エッセンス
飲料、冷菓、デザート等に使用される液状香料。果実やハーブ等の風味を再現。
食品用油性香料
菓子、スープ、酪農・油脂製品等に使用される油溶性香料。熱や油脂に安定。
食品用乳化香料
飲料、菓子、冷菓等に使用される乳化タイプの香料。水・油の両方に馴染む。
食品用粉末香料
菓子、スープ、食肉・水産加工品等に使用される粉末状香料。保存性や取り扱いに優れる。
食品用抽出香料
飲料、冷菓、菓子等に使用される天然由来の抽出香料。素材本来の風味を提供。
シーズニング
スープ、菓子、調味料等に使用される調味料。風味付けと味付けを兼ねる。
エキストラクト
飲料、冷菓、デザート等に使用される濃縮エキス。素材の風味を凝縮。
加工食品素材
加工食品、飲料、菓子等に使用される食品素材。機能性や食感の向上に寄与。

製品と技術

食品香料:エッセンスから粉末まで多様な剤形

食品部門では、飲料・菓子・冷菓・デザート・即席麺スープなどに使用される香料を提供する。主要製品には、液状のエッセンス、油溶性の食品用油性香料、乳化タイプの食品用乳化香料、保存性に優れた食品用粉末香料、天然由来の食品用抽出香料がある。さらに、風味と味付けを兼ねたシーズニング、濃縮エキスのエキストラクト、加工食品素材、フルーツ加工品、天然色素もラインアップする。これらの製品は顧客の製品差別化に貢献する。

香粧品香料:香水から洗剤まで幅広い用途

フレグランス部門では、香水やオーデコロンといったフレグランス製品、クリームや口紅などの化粧品、シャンプーや石鹸などのトイレタリー製品、芳香剤や洗剤などのハウスホールド製品に使用される香粧品香料を供給する。また、合成香料や化粧品素材も取り扱う。同部門は基礎研究を重視し、安全性と安定性に優れた新しい香りの創出に取り組んでいる。2024年9月期の売上高は7,666百万円で、全社売上の約1割を占める。

研究開発と健康志向対応

同社は研究開発に注力し、食品部門では低糖・低塩・低脂肪の食品に美味しさをもたらす香料の開発を進めている。また、食資源不足などの社会的課題に対応するため、食品原料を代替する香料の開発にも取り組む。フレグランス部門では、新しい香り創りに加え、現地の消費者嗜好に合った香りの開発を海外市場向けに行う。研究開発のスピードアップと基礎研究の強化を目指し、外部知見や知的財産も活用している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

香料専業で安定、海外拡大が課題

長谷川香料は化学業界に属し、香料に特化した専業メーカー。売上高は2023年9月期649億円から2025年9月期735億円へ緩やかな成長。営業利益率は13.13%から11.56%へやや低下見込みだが、高水準を維持。同業の東洋紡やクラレは総合化学で規模が大きく、香料専業としてはニッチながら安定した収益基盤を持つ。ただし、国内市場中心で海外展開が限定的とみられ、海外比率拡大が成長の鍵。

強み

  • 営業利益率11~13%と高く、安定した収益基盤。
  • 売上高は3期連続増収で、堅調な需要を反映。
  • 香料に特化し、技術力や顧客関係で差別化。
  • 利益率が高く、財務基盤は堅実と推察。

課題

  • 国内依存が強く、海外売上比率の拡大が必要。
  • 東洋紡やクラレに比べ事業規模が小さく、投資余力で劣る。
  • 香料原料の価格変動が利益率を圧迫する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が長谷川香料

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14471三洋化成工業1,506億円9.1倍
26486イーグル工業1,500億円13.9倍
33101東洋紡1,490億円13.2倍
44633サカタインクス1,420億円10.7倍
55310東洋炭素1,417億円31.8倍
64958長谷川香料1,412億円18.4倍
74461第一工業製薬1,371億円21.2倍
87821前田工繊1,353億円13.9倍
94914高砂香料工業1,338億円13.6倍
103002グンゼ1,303億円257.8倍
114220リケンテクノス1,295億円16.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 2件

1903年、東京・日本橋で香料取扱いを開始

長谷川香料の前身である長谷川藤太郎商店は、1903年5月に東京市日本橋区(現東京都中央区)に設立され、香料の取扱いを開始した。この創業が今日の香料事業の原点となる。当時は国内の香料産業が発展途上にあったが、高品質な香料の仕入れと販売で信頼を築き、後の企業成長の基盤を形成した。創業から100年以上にわたり、香料専門商社としての経験を蓄積してきた。

1948年、法人組織に改組

1948年12月、長谷川藤太郎商店は法人組織へと改組し、株式会社長谷川藤太郎商店を設立した。資本金は600千円。これにより個人商店から株式会社への移行を果たし、経営の安定化と事業拡大の基盤を整えた。戦後の復興期にあたり、法人化は資金調達や組織運営の効率化に寄与し、後の香料メーカーとしての本格的な事業展開への第一歩となった。

米国市場への本格参入とABELEI買収

同社は米国市場において、T. HASEGAWA U.S.A., INC.を通じて食品香料事業を展開してきた。2024年9月、米国の食品香料メーカーABELEI, INC.を連結子会社化し、北米での事業基盤を強化した。この買収により米国セグメントの売上高は前年比4.4%増の16,015百万円に拡大した。ただし、買収に伴うPMI費用(統合関連費用)が発生し、同セグメントは286百万円の損失を計上した。早期のシナジー効果実現が課題となっている。

中国事業の強化と平湖新会社設立

中国市場では、長谷川香料(上海)有限公司や長谷川香料(蘇州)有限公司が食品香料を中心に販売を拡大している。2024年12月には新たに長谷川香料(平湖)有限公司を設立し、連結子会社とした。同社は現在事業活動に向けて準備中であり、今後の中国市場での生産能力強化が期待される。2024年9月期の中国子会社の売上高は現地通貨ベースで前年比5.6%増加しており、アジアセグメント全体の利益成長に貢献している。

年表2件を開く

1900年代

  • 1903年5月創業長谷川香料株式会社の前身である長谷川藤太郎商店を東京市日本橋区(現東京都中央区)に設立し、香料の取扱を開始

1940年代

  • 1948年12月創業長谷川藤太郎商店を法人組織とし、株式会社長谷川藤太郎商店を設立(資本金600千円)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高伸長率3.0%以上
  • 連結売上高営業利益率2028年9月期まで11.0%
  • 連結売上高経常利益率2028年9月期まで12.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    差別化製品の開発とコスト削減

    研究・技術開発力を向上させ、特長ある差別化製品を開発するとともに、生産性向上や業務効率化によるコスト削減を推進する。

  2. 02

    グローバル展開の強化

    米国、中国、東南アジアを重点地域とし、経営資源を効率的に投入。市場成長性や消費者嗜好を捉えた事業戦略を立案・推進し、海外市場での業績拡大を目指す。

  3. 03

    国内でのシェア拡大と研究開発力強化

    ビジネスソリューション本部のもと、営業・研究・マーケティングを統括。重点分野を明確化し、基礎研究開発力を強化。カスタマーサクセスとイノベーションを実現する。

  4. 04

    食品・フレグランス部門の注力テーマ

    食品部門では低糖・低塩・低脂肪向け香料や食品原料代替香料を開発。フレグランス部門では安全性・安定性に優れた新香り創りと国内外でのシェア拡大に注力。

  5. 05

    生産体制の強化と環境対策

    工場再構築や設備更新による省力化・効率化を推進。臭気拡散防止や温室効果ガス削減にも取り組み、製造原価低減を図る。海外では新工場建設や子会社化による生産能力拡大を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,942人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は760万円で、9期前と比べて+7.9%平均年齢は44.4歳、平均勤続年数は17.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月1,496
2017年9月1,537
2018年9月1,592
2019年9月70442.716.81,667
2020年9月70643.317.21,708
2021年9月71343.617.31,762
2022年9月71643.917.31,843
2023年9月72744.417.71,847
2024年9月74044.617.81,909492
2025年9月76044.417.41,942438

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率76.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 5 / 海外 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
米国 — T.HASEGAWA U.S.A.,INC. (米国カリフォルニア州)285億円
板倉工場 — 群馬県邑楽郡板倉町8,562百万円
日本
アジア — 長谷川香料(蘇州)有限公司(中華人民共和国蘇州市)5,039百万円
深谷工場 — 埼玉県深谷市4,718百万円
日本
総合研究所 — 神奈川県川崎市中原区2,337百万円
日本
本社 — 東京都中央区2,188百万円
日本
アジア — 長谷川香料(上海)有限公司(中華人民共和国上海市)2,050百万円
アジア — T HASEGAWA FLAVOURS (KUALA LUMPUR) SDN. BHD. (マレーシア クアラルンプール)1,233百万円
貸与資産611百万円
日本
アジア — 長谷川香料(平湖)有限公司(中華人民共和国平湖市)578百万円
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    長谷川ビジネスサービス㈱
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 海外
    T. HASEGAWA U.S.A., INC.
    米国カリフォルニア州 セリトス市
    議決権100.0%
  • 海外
    ABELEI, INC.
    米国イリノイ州ケーン郡 ノースオーロラ
    議決権100.0%
  • 国内
    長谷川香料(上海)有限公司
    中華人民共和国 上海市
    議決権100.0%
  • 国内
    長谷川香料(蘇州)有限公司
    中華人民共和国 蘇州市
    議決権100.0%
  • 国内
    長谷川香料(平湖)有限公司
    中華人民共和国 平湖市
    議決権100.0%
  • 国内
    台灣長谷川香料股份有限公司
    台北市
    議決権100.0%
  • 海外
    T HASEGAWA FLAVOURS (KUALA LUMPUR) SDN. BHD.
    マレーシア クアラルンプール市
    議決権100.0%
  • 海外
    T. HASEGAWA (SOUTHEAST ASIA)CO., LTD.
    タイ王国 バンコク市
    議決権100.0%
  • 海外
    PT. HASEGAWA FLAVOURS AND FRAGRANCES INDONESIA
    インドネシア 共和国 南ジャカルタ市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は735億円営業利益85億円前期と比べると増収減益で、売上が+2.7%、利益が-9.6%。

売上高
+2.7%
735億円
営業利益
-9.6%
85億円
純利益
-4.2%
69億円
営業利益率
11.6%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高765億円735億円
営業利益94億円85億円
純利益73億円69億円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は218億円、営業利益は33億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+29.0%、営業利益は+43.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q1582113.318
2023年3Q1692313.626
2023年4Q16713
2024年1Q1641811.013
2024年2Q1712514.619
2024年4Q3815113.440
2025年2Q3584512.634
2025年4Q3774010.635
2026年2Q3764512.037
2026年3Q2183315.126

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は444億円から735億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は11.6%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月4444726
2013年9月4516435
2014年9月4494932
2015年9月4724930
2016年9月4765236
2017年9月4806143
2018年9月4985541
2019年9月5055241
2020年9月5025951
2021年9月5587568
2022年9月6249180
2023年9月6498267
2024年9月716949713.172
2025年9月735859311.669

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高735億円のうち、営業利益として残るのは85億円11.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は69億円、売上の9.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金58.8%432億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金29.7%218億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.6%85億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
41.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.3pt
11.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.0pt
9.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.2pt
5.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが112億円、投資CFが−69億円で、差し引きのフリーCFは43億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は313億円で、売上の5.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月48−34−1114152
2013年9月85−47−1138186
2014年9月50−15−1535209
2015年9月60−683−8206
2016年9月67−31−1336223
2017年9月49−95−15−46165
2018年9月59−36−1523172
2019年9月92−23−3069209
2020年9月64−4−1560254
2021年9月100−141−27−41189
2022年9月8012−2792274
2023年9月80−31−2749300
2024年9月139−94−2745320
2025年9月112−69−5543313

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は1,472億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,233億円で、自己資本比率は83.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月80961819176.4
2013年9月87468518978.3
2014年9月91972819179.2
2015年9月1,01679422278.2
2016年9月1,00979921079.2
2017年9月1,09887522379.6
2018年9月1,18794624179.6
2019年9月1,13990323679.2
2020年9月1,13492221281.1
2021年9月1,20998322681.1
2022年9月1,3361,11022682.9
2023年9月1,3911,16322883.4
2024年9月1,4451,19724882.6
2025年9月1,4721,23323883.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
349億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
945億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
88億円
在庫として抱えている分
負債合計
238億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
93
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率203社中15位あたり、逆に低いのはROE203社中127位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.7%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
11.6%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
83.5%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.6%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,305で、1年前と比べて+15.8%過去52週の値幅のなかでは87%の位置にある。

¥3,305-2.2%1ヶ月+1.7%1年+15.8%時価総額1,412億円
過去52週の値幅
安値¥2,651高値¥3,400

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.4倍
PER (会社予想)18.3倍
PBR0.99倍
配当利回り3.03%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月横ばいも、前日比+1.4%と小幅上昇。週足は25日線(3224円)を+2.4%上回り、75日線(3068円)も突破。52週高値3315円に接近し、RSI72。出来高は安定しており、底堅い動き。総じて高値圏でのもみ合い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 45/100)

PER18.4倍は業界平均18.0倍とほぼ同水準。PBR1.01倍は割安だが、業界平均1.40倍より低い。配当利回り2.67%は業界平均2.55%を上回る。ROE5.72%と低く収益性に課題。割安なPBRと低ROEが相殺し、ほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.4倍17.8倍
PER (予想)18.3倍
PBR0.99倍1.41倍
ROE5.7%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

安定収益を誇る老舗香料メーカーだが、営業利益率が低下傾向。強気派は香料需要の安定性と配当利回り2.67%を評価し、弱気派は原材料高や競争激化による収益性悪化を懸念。業界の成長鈍化も議論に。

プラスに働く材料7
  • 安定した需要

    香料は消費財に不可欠で需要が景気に左右されにくい。

  • 増益基調

    売上高、営業利益とも過去3期増加。

  • 財務健全

    自己資本比率が高く、PBR1倍前後で割安感。

  • 売上高堅調、3期連続増収2025年下期影響

    FY2025売上高735億円、前年比+2.7%、安定成長

  • PBR1倍近く、割安感継続影響

    PBR1.01倍、ほぼ解散価値、下値堅い

  • 外国人保有率42%、安定株主基盤継続影響

    外国人保有率42.5%と高く、コーポレートガバナンス良好

  • 配当利回り2.7%、株主還元安定継続影響

    配当利回り2.67%、増配余地あり

マイナスに働く材料7
  • 収益性低下

    営業利益率が13.13%→11.56%と低下予想。

  • 原材料高

    天然香料原料の価格高騰が利益を圧迫。

  • 競争激化

    新興国メーカーとの価格競争リスク。

  • 営業利益減少傾向、FY2025は前年比-9.6%2025年通年影響

    FY2025営業利益85億円、前年94億円から減少、利益率も低下

  • 売上高成長鈍化、増収率2.7%に減速2025年下期影響

    FY2025売上高成長率2.7%、前期10.3%から大幅鈍化

  • ROE5.7%と低く、資本効率改善課題継続影響

    ROE5.72%、資本コスト上回るか不透明

  • 原材料高騰リスク、コスト圧不定影響

    原材料価格上昇で利益率圧迫、営業利益率11.56%は過去最低水準

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性のトレンドを監視。
海外売上比率
グローバル展開の進捗。
原材料コスト
利益率に直接影響する投入価格。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+5.7%いまの株価に対する利回りは3.03%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
3.03%
いまの株価に対して
配当性向
35.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月3251.4
2017年9月359.446.0
2018年9月350.045.7
2019年9月350.028.8
2020年9月388.634.4
2021年9月4415.847.2
2022年9月6138.628.8
2023年9月610.053.6
2024年9月7014.836.0
2025年9月745.735.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ13,598人。区分でいちばん多いのは外国法人42.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.3%を占め、残る62.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
外国法人41.644.343.644.344.142.5
事業法人24.924.023.823.823.923.7
個人・その他17.317.316.816.817.119.1
金融機関14.613.115.314.214.213.6
自己株式2.93.83.63.63.65.3
証券会社1.51.20.60.80.81.1
外国人個人0.20.20.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社長谷川藤太郎商店15.50
02ジェーピー モルガン チェース バンク 380055 (常任代理人:株式会社みずほ銀行決済営業部)11.57
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.48
04ジェーピー モルガン チェース バンク 385632 (常任代理人:株式会社みずほ銀行決済営業部)5.70
05公益財団法人長谷川留学生奨学財団4.68
06RBC IST 15 PCT NON LENDING ACCOUNT - CLIENT ACCOUNT (常任代理人:シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.93
07CEPLUX - THE INDEPENDENT UCITS PLATFORM 2 (常任代理人:シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.56
08ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001 (常任代理人:株式会社みずほ銀行決済営業部)2.46
09長谷川香料従業員持株会2.37
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+172%、1株純資産は14期で+104%。直近期のROEは5.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月621,4884.316.150.9
2013年9月851,6495.416.937.0
2014年9月781,7534.621.557.2
2015年9月731,8724.021.260.3
2016年9月861,8834.621.751.4
2017年9月1012,0615.121.346.0
2018年9月972,2254.524.345.7
2019年9月992,1754.520.128.8
2020年9月1232,2185.617.234.4
2021年9月1642,3867.116.347.2
2022年9月1952,6927.715.428.8
2023年9月1622,8205.918.853.6
2024年9月1752,9006.118.736.0
2025年9月1703,0385.717.235.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

30名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は30名。2025/9期の役員報酬は総額499百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢
海野隆雄代表取締役 会長79
長谷川研治代表取締役 社長64
知野善明代表取締役76
中村稔取締役70
中村哲也取締役67
天池正康取締役65
大門進吾取締役79
和泉昭子取締役64
Paul Dupuis取締役58
只雄一取締役67
松本健宏常勤 監査役63
有田知德監査役78
残りの役員18名を開く
氏名役職年齢
山村一仁監査役72
鈴木真紀監査役49
瀧澤順経営戦略部門副管掌 経営企画部、財務部、経理部、情報システム部担当 長谷川ビジネスサービス株式会社 代表取締役社長
西本征弘取締役60
渡辺広幸技術研究所、フレグランス研究所担当 技術研究所長
奥村清志調達部担当 調達部統括部長
真下正人営業部、大阪支店、名古屋営業所、札幌営業所、国際事務センター担当
岩崎祐希子取締役58
櫻井毅彦品質保証部担当
武内靖雄国際部門管掌 国際部担当 国際部統括部長 長谷川香料(上海)有限公司 董事長 長谷川香料(蘇州)有限公司 董事長 上海長谷川香精貿易有限公司 董事長 長谷川香料(平湖)有限公司 董事長 台灣長谷川香料股份有限公司 董事長
岩﨑亮生産本部担当 生産本部長
鈴木康太郎フレーバー研究所担当 フレーバー研究所長
田島光工務部担当役員付
前田和久情報システム部担当役員付
Thomas DamianoT.HASEGAWA U.S.A.,INC. Director(President & CEO,CFO) ABELEI, INC. Director(President)
澤邊陽一T.HASEGAWA FLAVOURS(KUALA LUMPUR)SDN.BHD. Director
大多和利彦長谷川香料(上海)有限公司董事(総経理)上海長谷川香精貿易有限公司董事(総経理)長谷川香料(平湖)有限公司董事(総経理)
高橋誠長谷川ビジネスサービス株式会社 FC事業部担当

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円ストックオプション百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7283528742360
社外取締役533337
監査役1252525
社外監査役318186

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,650字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社12社及び関連会社1社で構成されており、香料の製造並びに販売あるいはこれらに関連する事業を行っております。 当社グループの主な事業内容及び事業系統図は以下のとおりであります。 セグメント   部門区分(注) 日本   フレグランス部門(製品・商品) 食品部門(製品・商品) 米国   食品部門(製品・商品) アジア   フレグランス部門(製品) 食品部門(製品) (注)各部門の主要品目、主要用途は以下のとおりであります。 ○ フレグランス部門:香水・クリーム等の化粧品、シャンプー・石鹸等のトイレタリー製品、洗剤等のハウスホールド製品に用いられる香粧品香料等 ○ 食品部門:飲料・菓子・冷菓・デザート・即席麺スープ等に用いられるエッセンス・食品用油性香料・食品用粉末香料・シーズニング・フルーツ加工品・天然色素等 区分   主要品目   主要用途 製品   フレグランス部門   香粧品香料   香水、オーデコロン等のフレグランス製品。クリーム、 口紅、ヘアトニック等の化粧品。シャンプー、石鹸等の トイレタリー製品。芳香剤、洗剤等のハウスホールド製品 香粧品製品 合成香料 食品部門   エッセンス   飲料、冷菓、デザート等 食品用油性香料   菓子、スープ、酪農・油脂製品等 食品用乳化香料   飲料、菓子、冷菓等 食品用粉末香料   菓子、スープ、食肉・水産加工品等 食品用抽出香料   飲料、冷菓、菓子等 シーズニング   スープ、菓子、調味料等 エキストラクト   飲料、冷菓、デザート等 加工食品素材   加工食品、飲料、菓子等 フルーツ加工品   飲料、冷菓、デザート等 天然色素   飲料、加工食品等 商品   フレグランス部門   化粧品素材等   化粧品等 食品部門   フルーツ加工品   飲料、冷菓、デザート等 果汁 [事業系統図] 主な事業内容は下記のとおりであります。 セグメント   会社名   部門区分   事業内容 日本   長谷川ビジネスサービス㈱   食品部門   農畜産物の加工及び販売 ㈱小海コンポース   その他   有機質肥料の製造及び販売 アジア   長谷川香料(上海)有限公司   フレグランス及び食品部門   各種香料の製造及び販売 長谷川香料(蘇州)有限公司   食品部門   各種食品香料の製造及び販売 上海長谷川香精貿易有限公司   フレグランス及び食品部門   各種香料及び香料原材料の販売 台灣長谷川香料股份有限公司   フレグランス及び食品部門   各種香料の販売 T HASEGAWA FLAVOURS (KUALA LUMPUR) SDN. BHD.   食品部門   各種食品香料の製造及び販売 T. HASEGAWA (SOUTHEAST ASIA) CO., LTD.   フレグランス及び食品部門   各種香料の販売 PT. HASEGAWA FLAVOURS AND FRAGRANCES INDONESIA   フレグランス及び食品部門   各種香料の販売 米国   T. HASEGAWA U.S.A., INC.   食品部門   各種香料の製造及び販売、各種香料・原材料・食品加工の調査 ABELEI, INC.   食品部門   各種食品香料の製造販売 (注)1.当社は堆肥原料となる農産物系の廃棄物を産業廃棄物処理業者経由にて㈱小海コンポースへ供給しているため、当社と㈱小海コンポースの間に直接の取引はありません。 2.2024年12月に長谷川香料(平湖)有限公司を設立し、連結子会社といたしましたが、現在、事業活動に向けて準備中であり、当連結会計年度中に当社との間に営業取引はありません。なお、同社のセグメント区分は「アジア」であります。 3.T. HASEGAWA (SOUTHEAST ASIA) CO., LTD.はタイ王国に所在しております。
経営方針・対処すべき課題2,942字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、香りにとどまらず、幅広い技術をもって新たな価値と感動を生み出し、より豊かな生活に貢献する会社を目指しております。 また、厳しい経済環境のもと、香料業界における国際競争は激化し、多様化・高度化する顧客の要望への即応が求められる中、当社は以下の事項を経営の基本方針としております。 ・ 顧客とのパートナーシップをさらに強化し、カスタマーサクセスに貢献する。 ・ 成長し続ける企業を目指して、行動指針に則り、変化を厭わずチャレンジする。 ・ 人的資本経営を推進し、エンゲージメントを高め誰もが働きやすい職場環境を構築する。 ・ コンプライアンスの徹底とサステナブルな企業活動を通じ、社会的責任を全うする。 ・ 資本効率の向上、企業価値と株主利益の増大を図り、安定的で適正な利益還元を実施する。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、持続的・安定的な発展を通じて中長期的な企業価値の向上を実現していくために、必要かつ可能な範囲を意識して、連結売上高伸長率3.0%以上、2028年9月期に連結売上高営業利益率11.0%、連結売上高経常利益率12.0%を目標としております。 当連結会計年度におきましては、連結売上高伸長率2.6%、連結売上高営業利益率11.6%、連結売上高経常利益率12.6%となりました。 (3) 経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後のわが国経済は、雇用や所得の環境が改善し、景気は緩やかな回復が継続することが期待されます。一方で、米国・中国を中心とした国際情勢の変動、原材料価格や資源価格が不安定な状況、物価の上昇、為替の大幅な変動等の影響が引き続き懸念され、先行きが不透明な状況が続くことが見込まれます。 香料業界におきましても、各社のシェア獲得競争の一層の激化、品質保証に関する要求増加など厳しい状況が続くことが予想されます。 このような状況の中で、当社グループは、研究・技術開発力の一層の向上により、特長のある差別化された製品開発を行うとともに、生産性の向上や業務全般の効率化によるコスト削減に努めてまいります。 また、香りにとどまらず、幅広い技術をもって新たな価値と感動を生み出し、より豊かな生活に貢献する会社を目指します。今後の当社グループの成長を追求するためには、経営環境の変化や不測の事態に柔軟に対応できるレジリエントな組織を構築し、少子高齢化に伴う成熟化が進行する国内市場においてシェア拡大に努める一方で、グローバル展開を更に強化していくことが不可欠です。当社が重点地域と位置付ける米国、並びに中国、東南アジアを中心としたアジア地域に経営資源を効率的に投入し、市場の成長性や消費者の嗜好等を的確に捉え、経営環境の変化に応じた事業戦略を立案、推進してまいります。また、将来にわたる持続的成長の実現に向けた投資を行い、海外市場での業績拡大を目指してまいります。 国内におきましては、営業、研究及びマーケティングを統括するビジネスソリューション本部のもと、研究面では、戦略的な研究開発を推進するため、重点分野を明確化した上で、研究開発のスピードアップと持続的、長期的な成長につながる基礎研究開発力の強化を目指してまいります。また、カスタマーサクセスとイノベーションを実現していくために営業、マーケティング、国際部門との連携を活かし限りない品質向上にこだわり続けます。当社独自の特長のある製品の開発により競合他社との差別化を図るとともに、外部知見や知的財産を活かした新しい価値の創造や技術革新を推進し、社会が抱える課題の解決に貢献できるよう努めてまいります。 食品部門では、安全・安心の確保を第一に、引き続き健康志向に根ざした低糖・低塩・低脂肪の食品に美味しさをもたらす香料、及び安定性・持続性に優れた香料の開発に取り組みます。また、食資源不足をはじめとする社会的課題の解決に向け、食品原料を代替する香料の開発等に注力いたします。 フレグランス部門では、基礎研究を徹底し、安全性・安定性に優れた新しい香り創りにより、国内での更なるシェア拡大に注力いたします。海外におきましても市場調査及び嗜好性調査の結果を踏まえて現地の消費者に好まれる香り創りに努めてまいります。 営業面におきましては、研究及びマーケティング、国際部門と連携し、マーケット調査・分析等の活用により顧客の潜在的欲求の把握に努め、当社の総合力を活かした的確なソリューションを提供することで、顧客に信頼されるパートナーとしての地位確立、カスタマーサクセスへの貢献を通じた売上拡大及び販売シェアアップを目指してまいります。また、新規顧客の探索と開拓を強化し、将来の成長を支える営業基盤の拡充を図ってまいります。 生産面におきましては、安全性確保を徹底し、また、生産の省力化・効率化を推進するため、工場の再構築、生産設備の更新・新設を図ってまいります。さらに、工場周辺への臭気拡散防止、温室効果ガス削減も取り組んでまいります。製造方法の改良や物流体制の見直し、在庫適正化の取り組みも継続し、製造原価低減に努めてまいります。 海外におきましては、経営資源を効率的に投入し、着実なグローバル展開を図る戦略のもと、米国では、T. HASEGAWA U.S.A., INC.および2024年9月に連結子会社化したABELEI, INC.の販売面や製造面でのシナジー効果の早期実現を目指すとともに引き続き現地顧客向けの積極的な営業活動を推進し、米国市場での更なる業績拡大を図ってまいります。 中国では、マーケティング機能を活用した戦略的な営業活動により、新規顧客開拓・既存顧客深耕に注力するとともに、利益管理を徹底し、売上、利益の両面から業績拡大を目指してまいります。また、現地需要拡大に対応し、より一層のサービス体制の強化を図るために、中国における第三の生産拠点として2024年12月に長谷川香料(平湖)有限公司を設立し、生産体制の強化を推進してまいります。 東南アジアでは、2025年11月にベトナムで食品香料と食品素材の製造・販売を行っているHoàng Anh Flavors and Food Ingredients Joint Stock Companyの全株式を取得し、連結子会社といたしました。これによって、 同地域全体の営業戦略のもと、マレーシア、ベトナムの製販拠点とタイ、インドネシアの販売拠点及び周辺地域の営業員との連携やアプリケーションラボラトリーの活用により、業績拡大を目指してまいります。また、アジア市場・ハラル市場における需要増加に対応した生産能力の拡大に対応するため、マレーシアのエンステック工業団地における新工場建設計画を推進してまいります。
事業等のリスク4,297字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社グループは、毎年全社的なリスク調査を実施し、リスクの洗い出しを行っております。リスク調査の分析結果につきましては、代表取締役会長を委員長とし、取締役をメンバーに含むグループ会社の横断的な組織であるリスク管理委員会に報告しております。分析結果の報告を受け、リスク管理委員会において重点リスクとして選定したより重要なリスクは、「人権に係るリスク」、「従業員エンゲージメントに係るリスク」、「子会社管理に係るリスク」、「情報セキュリティに係るリスク」及び「減損損失に係るリスク」であります。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 リスク項目   リスクの内容 リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容   リスクが顕在化する可能性の程度や時期 当該リスクへの対応策 人権に係るリスク   当社グループに関わる事業領域全体で人権を侵害する行為が発生した場合、当社グループの社会的信用の失墜につながり、業績に影響を与える。   ・当該リスクが顕在化する可能性は、翌期以降においても常にあるものと認識している。 ・「人権の尊重」の項目を含む「長谷川香料企業行動規範」、「人権基本方針」、国連グローバル・コンパクト10原則に基づき、人権を尊重した事業活動を推進する。 ・事業活動による人権への負の影響を予防・軽減するために、毎年実施している全社的なリスク調査を通じて対応すべき人権リスクを特定する。特定したリスクへの対策を行うとともに定期的にモニタリング・情報開示を実施し、取り組みの改善を図る。 ・サプライチェーン全体で持続可能な成長を実現できるよう資源・環境・人権に配慮した調達活動を推進する。人権に対しては、「人権への配慮」の項目を含む「長谷川香料グループ調達方針」、「人権の尊重」の項目を含む「長谷川香料グループ・サプライヤーガイドライン」を制定し、サプライヤーに対して周知徹底する。また、サプライヤーアセスメントを実施し、調査結果に基づく課題を抽出し、サプライヤーとともに課題解決に向けて協調することでサステナビリティ調達を推進する。 従業員エンゲージメントに係るリスク   従業員のエンゲージメント低下により退職や生産性の低下が発生し、当社グループの業績に影響を与える。   ・当該リスクが顕在化する可能性は、翌期以降においても常にあるものと認識している。 ・エンゲージメントサーベイを実施し、その結果分析を踏まえたエンゲージメント向上の取り組みを行う。 ・工場において労働環境の改善を推進する。 天候に係るリスク   天候不順により顧客業界(飲料業界、食品業界、トイレタリー業界等)の最終商品の販売が低迷し、当社グループの業績に影響を与える。   ・当該リスクが顕在化する可能性は、翌期以降においても常にあるものと認識している。 ・天候不順による影響を最も大きく受ける飲料向け以外のカテゴリーの売上高構成比率向上を目指す。 原材料調達に係る リスク   生産地における異常気象(サイクロン、ハリケーンの発生等)による被害、社会不安(テロ、戦争、感染症等)、調達先における事故等により原材料の調達が困難になり、当社グループの業績に影響を与える。   ・市場動向によるため、顕在化する可能性は翌期以降においても常にあるものと認識している。 ・世界各国の複数の取引先からの原材料調達に努め、調達先の分散、調達手段の多様化を推進する。 ・当社グループの国内外各拠点の連携によるグローバル購買を実施する。 リスク項目   リスクの内容 リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容   リスクが顕在化する可能性の程度や時期 当該リスクへの対応策 災害等に係る リスク   当社グループの生産拠点に、自然災害(地震、台風等)や社会不安(テロ、戦争、感染症等)による被害が発生し、当社グループの業績に影響を与える。   ・当該リスクが顕在化する可能性は、翌期以降においても常にあるものと認識している。 ・災害等の不測の事態や危機の発生時に事業の継続を図るため、事業継続規程及びその下位規程である事業継続要領を定め、運用する。また、大規模災害を想定した消防訓練及び安否確認訓練を実施し、実効性を高める。 品質に係るリスク   製品の欠陥に起因する損害が発生し、当社グループの業績に影響を与える。   ・当該リスクが顕在化する可能性は低いものの、翌期以降においても常にあるものと認識している。 ・「食の安全性」に関わるメーカーとして、安全性を第一に、顧客に満足いただける品質の製品供給に努める。 ・代表取締役社長直轄の品質保証部を中心として、研究開発、原材料調達、生産、販売を含めた総合的な品質保証体制を構築し、製品の安全性確保に万全を期す。 ・万一に備え、製造物賠償責任保険を付保する。 経済情勢等に係る リスク   当社グループが事業を展開する各国の経済情勢や景気動向、金融情勢、並びにこれらの影響を受ける個人消費の動向等により、顧客の最終商品の販売が低迷し、当社グループの業績に影響を与える。   ・当該リスクが顕在化する可能性は、翌期以降においても常にあるものと認識している。 ・米国、並びに中国、東南アジアを中心としたアジア地域においてグローバル展開を推進し、進出地域を分散する。 ・当社グループが進出する各国・各地域において市場の成長性や消費者の嗜好等を的確に捉え、変化の著しい経営環境に迅速かつ柔軟に対応可能な事業戦略を立案、推進する。 環境に係るリスク   国内外で環境関連法令等が厳格化された場合、費用負担の増大、事業活動の制限等により当社グループの業績に影響を与える。   ・当該リスクが顕在化する可能性は、翌期以降においても常にあるものと認識している。 ・環境問題に対して、事業を展開している各国・各地域の環境関連法令等の遵守を徹底する。 ・CSR方針及び「長谷川香料企業行動規範」に、環境保全及び環境問題の改善に積極的に取り組む旨を定め、環境に配慮した事業活動を行う。 減損損失に係る リスク   当社グループの資産の時価が著しく下落した場合、又は事業の収益性が悪化した場合には、減損会計の適用により固定資産の減損損失が発生し、当社グループの業績に影響を与える。   ・当該リスクが顕在化する可能性は、翌期以降においても常にあるものと認識している。 ・保有する固定資産の収益性について適宜評価を実施し、その評価に基づく保有の継続可否、活用策の立案等を検討する。また、固定資産の安定的な維持管理のための設備投資を行い、資産価値の向上に努める。 ・M&Aを実施する際は、事業計画の策定、将来価値の測定について十分な検討を行う。また、M&A実施後は、想定したシナジー効果を最大限に発揮するため、PMI(買収後統合)を計画的に推進する。 リスク項目   リスクの内容 リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容   リスクが顕在化する可能性の程度や時期 当該リスクへの対応策 子会社管理に係る リスク   当社グループは、日本国内のほか、海外市場を成長ドライバーと位置付け、中国、東南アジアを中心としたアジア地域及び米国においてグローバル展開を強化している。しかしながら、国内外の子会社管理(企業統治)が不十分であることにより、不正・不祥事等が発生した場合、企業イメージの悪化、信用失墜等により、当社グループの業績に影響を与える。   ・当該リスクが顕在化する可能性は、翌期以降においても常にあるものと認識している。 ・当社グループは、信頼性・透明性の高い経営体制の基盤となるコーポレート・ガバナンスを重要な課題と位置付け、子会社を含め、実効性あるガバナンス体制の強化に努める。 ・「長谷川香料企業行動規範」とコンプライアンス規程を子会社にも適用し、当社グループ全体のコンプライアンス体制の構築に努める。また、子会社において違法行為の通報の受け皿として社内通報制度を設ける。 ・海外子会社において重要基本規程を整備し、海外子会社のガバナンス体制を強化した。 ・海外子会社の運営リスクを当社グループの重点リスクと位置付け、整備した重要基本規程の運用等を含め、策定した海外子会社に対する業務監査の実施要領・計画に基づき、定期的に海外子会社に対する業務監査を実施する。 為替レートの変動に係るリスク   海外現地法人の現地通貨建ての財務諸表項目は、連結財務諸表の作成のため円貨換算されており、換算時の為替レートによって、当社グループの業績に影響を与える。   ・市場動向によるため、顕在化する可能性は翌期以降においても常にあるものと認識している。 ・米国、並びに中国、東南アジアを中心としたアジア地域におけるグローバル展開を推進し、海外で現地生産、現地販売を行うことにより為替レートの変動リスクの低減を図る。 ・為替レートの変動を織り込んだ経営計画を策定する。 ・当社単体では、日本国内からの輸出額と海外からの原材料の輸入額がほぼ均衡しているため、為替レートの変動による影響はほとんど受けない。 情報セキュリティに係るリスク   当社グループの事業活動に係る情報資産が、サイバー攻撃、コンピューターウイルスへの感染、システム障害等により、逸失、棄損あるいは外部に漏洩した場合、業務停止や当社グループの社会的信用の失墜につながり、業績に影響を与える。   ・当該リスクが顕在化する可能性は、翌期以降においても常にあるものと認識している。 ・「情報セキュリティ基本方針および対策基準」をはじめとした情報セキュリティに関する規程を整備し、当社グループが保有する情報資産の適切な運用・管理を徹底する。 ・情報セキュリティソフトの導入等により、早期検知・防御・対応が可能な環境を整備する。 ・全役員及び全従業員に対し、情報セキュリティに関する定期的な教育を実施するほか、通達等による啓蒙活動を行い、情報セキュリティに対する意識の向上を図る。
経営成績の分析 (MD&A)8,655字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、景気は緩やかな回復が見られました。一方で、米国・中国を中心とした国際情勢や原材料価格・資源価格が不安定な状況の中、物価の上昇、為替の大幅な変動等が国内外の経済活動に与える影響が引き続き懸念され、依然として先行きは不透明な状況で推移いたしました。 香料業界は、国内市場の成熟化、同業者間での競争激化、品質保証に関する要求増加など、依然として厳しい状況にありました。 このような環境の中で、当社グループは製品の品質管理と安全性の確保を第一に、研究・技術開発力の一層の向上に努め、当社独自の高品質・高付加価値製品の開発に注力してまいりました。 当連結会計年度におきましては、売上高は前連結会計年度に比べ1,849百万円(2.6%)増加し、73,495百万円となりました。なお、当社単体の売上高は前連結会計年度比0.4%の増収、主要な海外連結子会社の売上高は、米国子会社が前連結会計年度比5.0%の増収(現地通貨ベースでは同5.8%の増収)、中国子会社が前連結会計年度比4.8%の増収(現地通貨ベースでは同5.6%の増収)、マレーシア子会社が前連結会計年度比7.6%の増収(現地通貨ベースでは同1.3%の増収)となりました。 部門別に見ますと、食品部門は、米国子会社、中国子会社、及び当社単体の売上増加を主因に前連結会計年度比3.4%増加し、65,828百万円となりました。 フレグランス部門は、当社単体の売上が減少したことを主因に前連結会計年度比3.9%減少し、7,666百万円とな りました。 利益につきましては、営業利益は人件費等の販管費の増加を主因に前連結会計年度に比べ856百万円(9.1%)減少し、8,515百万円となりました。経常利益は為替差益98百万円を計上したものの(前期は為替差損171百万円の計上)、営業利益の減少を主因に、前連結会計年度に比べ435百万円(4.5%)減少し、9,288百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益の減少を主因に、前連結会計年度に比べ280百万円(3.9%)減少し、6,921百万円となりました。 なお、当連結会計年度おける損益計算書の換算に適用する主要通貨の日本円への換算レート(期中平均レート)は、下記のとおりです。 1米ドル=149.28円(前年同期150.44円、前年同期比0.8%円高) 1人民元=20.68円(前年同期20.84円、前年同期比0.8%円高) 1マレーシアリンギット=34.38円(前年同期32.37円、前年同期比6.2%円安) セグメントの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高等を含めて表示しております。 (日本) 売上高は、食品部門の売上増加を主因に42,549百万円(前連結会計年度比0.4%増)となりました。セグメント利益は、人件費の増加等に伴い販管費が増加し3,789百万円(前連結会計年度比23.4%減)となりました。 (アジア) 売上高は、中国子会社及びマレーシア子会社の売上増加を主因に18,020百万円(前連結会計年度比5.1%増)となりました。セグメント利益は、中国子会社が売上高の増加及び売上原価率の改善により増益となったことを主因に4,892百万円(前連結会計年度比21.0%増)となりました。 (米国) 売上高は、2024年9月に買収したABELEI社の連結を開始したことから16,015百万円(前連結会計年度比4.4%増)となりました。セグメント利益は、一過性のPMI費用を含め販管費が増加したことを主因に286百万円のセグメント損失(前連結会計年度は332百万円のセグメント利益)となりました。 b.財政状態の状況 資産、負債及び純資産の状況 (流動資産) 前連結会計年度に比べ、現金及び預金が7,458百万円、商品及び製品が696百万円、それぞれ増加した一方で、有 価証券が4,997百万円減少したことを主因として、流動資産は前連結会計年度に比べ2,755百万円増加し、74,997百 万円となりました。 (固定資産) 有形固定資産は、前連結会計年度に比べ、建物及び構築物(純額)が170百万円、建設仮勘定が407百万円それぞ れ増加したことを主因として、前連結会計年度に比べ627百万円増加し、36,994百万円となりました。 無形固定資産は、償却が進んだことによりのれんが843百万円、顧客関連資産が280百万円それぞれ減少した一方 で、その他に含まれるソフトウエア仮勘定が1,017百万円、借地権が572百万円それぞれ増加したことを主因に793百万円増加し、23,517百万円になりました。 なお、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定に伴い、前連結会計年度については、取得原価の当初配分額の見直しが反映された後の金額を使用しております。詳細は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項 (企業結合等関係)(企業結合に係る暫定的な会計処理の確定)」をご参照ください。 (流動負債) 前連結会計年度に比べ、買掛金が512百万円、未払法人税等が491百万円、それぞれ減少した一方で、和解金等引 当金、棚卸資産廃棄引当金を計上したことを主因として、流動負債は前連結会計年度に比べ159百万円減少し、 14,611百万円となりました。 (固定負債) 前連結会計年度に比べ、退職給付にかかる負債が902百万円減少したことを主因に、固定負債は前連結会計年度に比べ836百万円減少し、9,215百万円となりました。 (純資産の部) 前連結会計年度に比べ、利益剰余金が3,805百万円、為替換算調整勘定が2,223百万円、それぞれ増加した一方 で、自己株式が2,217百万円増加(純資産は減少)、その他有価証券評価差額金が864百万円減少したことを主因と して、純資産合計は前連結会計年度に比べ3,643百万円増加し、123,324百万円となりました。 なお、当連結会計年度における貸借対照表の換算に適用する主要通貨の日本円への換算レート(期末日レート) は、下記のとおりです。 1米ドル=148.88円(前連結会計年度末142.73円、前連結会計年度末比4.3%円安) 1人民元=20.88円(前連結会計年度末20.46円、前連結会計年度末比2.1%円安) 1マレーシアリンギット=35.35円(前連結会計年度末34.79円、前連結会計年度末比1.6%円安) ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ684百万円減少(前連結会計年度は1,995百万円増加)し、31,267百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した資金は11,247百万円(前連結会計年度は13,947百万円増加)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が9,794百万円、減価償却費が4,226百万円、のれんの償却額が1,195百万円であった一方で、法人税等の支払額が3,184百万円、投資有価証券売却及び評価損益が714百万円であったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果減少した資金は6,914百万円(前連結会計年度は9,386百万円減少)となりました。これは主に定期預金の預入が4,398百万円、同払戻が1,333百万円であったことと、有形固定資産の取得による支出2,932百万円、無形固定資産の取得による支出1,700百万円、投資有価証券の売却による収入879百万円がそれぞれあったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した資金は5,489百万円(前連結会計年度は2,699百万円減少)となりました。これは主に自己 株式の取得が2,238百万円、配当金の支払額が3,113百万円であったことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)   前年同期比(%) 日本 (百万円)   40,964   100.6 アジア (百万円)   15,068   106.0 米国 (百万円)   14,430   95.3 合計 (百万円)   70,462   100.6 (注) 金額は販売価格によっており、セグメント間取引の相殺消去前の数値によっております。 b.商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)   前年同期比(%) 日本 (百万円)   2,484   113.2 アジア (百万円)   1,934   92.1 米国 (百万円)   -   - 合計 (百万円)   4,419   102.9 (注) 金額は仕入価格によっており、セグメント間取引の相殺消去前の数値によっております。 c.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (百万円)   前年同期比(%)   受注残高 (百万円)   前年同期比(%) 日本   40,096   100.7   2,477   114.5 アジア   17,784   102.1   1,306   96.9 米国   16,180   110.1   1,620   122.3 合計   74,061   103.0   5,404   111.7 (注) 金額は販売価格で表示しております。 d.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)   前年同期比(%) 日本 (百万円)   39,783   100.6 アジア (百万円)   17,826   105.0 米国 (百万円)   15,885   105.0 合計 (百万円)   73,495   102.6 (注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであり、原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績 (売上高) 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (営業利益) 売上原価は前連結会計年度に比べ1,146百万円増加し、43,147百万円となりました。また、販売費及び一般管理費は前連結会計年度に比べ1,559百万円増加し、21,832百万円となりました。 これらの結果、営業利益は前連結会計年度に比べ856百万円(9.1%)減少し、8,515百万円となりました。 (経常利益) 経常利益は、前連結会計年度は為替差損を計上していたのに対し、当連結会計年度は為替差益の計上に転じた一方で、営業利益が減少したことなどの結果、前連結会計年度に比べ435百万円(4.5%)減少し、9,288百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 特別利益は、14百万円増加し、814百万円となりました。特別損失は、前連結会計年度に比べ44百万円減少し、308百万円となりました。 税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ375百万円減少し、9,794百万円となりました。税金費用は、前連結会計年度に比べ95百万円減少し、2,873百万円となりました。 これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ280百万円(3.9%)減少し、6,921百万円となりました。 b.財政状態 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.財政状態の状況」に記載のとおりであります。 c.キャッシュ・フローの状況 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 d.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループでは、中期3ヵ年経営計画(連結)(毎期見直しを行うローリング方式)を定め、会社として達成すべき目標を明確にしております。2025年9月期は、売上高74,300百万円、営業利益9,970百万円、経常利益10,450百万円、親会社株主に帰属する当期純利益7,580百万円の計画(2024年11月8日公表)を掲げ、その実現に取り組んでまいりました。 当連結会計年度は、日本国内において、主に食品部門の売上が増加し堅調に推移したこと、海外において、米国子会社でABELEI社の連結を開始したことや、中国子会社等で食品部門の売上が好調に推移したことから、売上高は前連結会計年度比増収したものの、計画には未達となりました。利益につきましても、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、販管費の増加等を主因に、計画には未達となりました。 セグメントごとの状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 日本は、食品部門の売上増加を主因に前連結会計年度比増収となりました。セグメント利益は、プロダクトミックスの変化による原価率の悪化や、人件費の増加に伴う販管費の増加により前連結会計年度比減益となりました。 アジアは、中国において飲料向けを主因に食品部門の売上が増加したこと、及びマレーシアにおいて東南アジア(インドネシア等)向けを主因に売上が増加した結果、売上高は前連結会計年度比増収となりました。セグメント利益は、中国及びマレーシアにおける増収及び売上原価率の改善を主因に前連結会計年度比増益となりました。 米国は、2024年9月に買収したABELEI社の連結を開始したことにより前連結会計年度比増収しました。セグメント利益は、ABELEI社の連結開始に伴う一過性のPMI費用を含め販管費が増加したことを主因に赤字となりました。 今後のわが国経済は、雇用や所得の環境が改善し、景気は緩やかな回復が継続することが期待されるものの、米国・中国を中心とした国際情勢の変動、原材料価格や資源価格が不安定な状況、物価の上昇、為替の大幅な変動等の影響が引き続き懸念され、先行きが不透明な状況が続くことが見込まれます。当社グループは、香りにとどまらず、幅広い技術をもって新たな価値と感動を生み出し、より豊かな生活に貢献する会社を目指します。また、少子高齢化に伴う成熟化が進行する国内市場でのシェア拡大に努める一方で、グローバル展開を更に強化し、海外市場での業績拡大を目指してまいります。 e.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、持続的・安定的な発展を通じて中長期的な企業価値の向上を実現していくために、必要かつ可能な範囲を意識して、連結売上高伸長率3.0%以上、2028年9月期に連結売上高営業利益率11.0%、連結売上高経常利益率12.0%を目標としております。 当連結会計年度の連結売上高伸長率は、当社単体、米国子会社、及び中国子会社の売上増加を主因に2.6%となり、連結売上高伸長率3.0%以上の目標には未達となりました。また、連結売上高営業利益率は、米国や単体の販管費の増加を主因に前連結会計年度比1.5ポイント低下の11.6%、連結売上高経常利益率は、為替差益98百万円を計上したものの(前期は為替差損171百万円の計上)、営業利益の減少を主因に前連結会計年度比1.0ポイント低下の12.6%となりました。当社グループは、引き続きこれらの指標を向上させるべく努めてまいります。 なお、当連結会計年度を含む、直近3連結会計年度の代表的な指標の推移は以下のとおりです。 (単位:%) 2023年9月期   2024年9月期   2025年9月期 連結売上高伸長率   4.0   10.4   2.6 連結売上高営業利益率   11.6   13.1   11.6 連結売上高経常利益率   12.6   13.6   12.6 f.経営成績に重要な影響を与える要因 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 g.資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、事業活動及び設備投資のための適切な資金確保を常に目指しており、その財源として安定的な営業キャッシュ・フローの創出を重視しております。 当連結会計年度末の資金の流動性は十分に確保されていると認識しており、また、金融機関との間にコミットメントラインを設定することで、急な資金需要や不測の事態にも備えております。 ②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。当社グループが採用している会計方針は、以下の事項及び「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 連結財務諸表の作成にあたって、当社経営陣は決算日における資産・負債の金額、並びに報告期間における収益・費用の金額のうち、見積りが必要となる事項につきましては、過去の実績・現在の状況を勘案して可能な限り正確な見積りを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これら見積りと異なる場合があります。連結財務諸表に関して、認識している特に重要な見積りを伴う会計方針は、以下のとおりです。 (a)繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 (b)退職給付債務及び退職給付費用の算定 当社グループは、退職給付債務及び退職給付費用について、数理計算上で設定される前提条件に基づき算出されております。これらの前提条件には、割引率、発生した給付額、利息費用、年金資産の長期期待運用収益率などの要素が含まれております。実際の結果がこれらの前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来の会計期間にわたって償却されるため、将来の退職給付費用に影響を及ぼす可能性があります。 (c)固定資産の減損 当社グループは、有形固定資産及び無形固定資産等について、減損の兆候を判定しており、必要に応じて減損テストを実施しております。減損テストにおける回収可能価額の算定において、将来のキャッシュ・フロー、割引率等について一定の仮定を設定しております。これらの仮定は、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表等において認識する金額に重要な影響を与える可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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