本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

東洋合成工業

toyo gosei co.,ltd.4970 · Standard · 化学

感光性材料と化成品の2軸で化学品を手がけるメーカー。フォトレジスト関連を中心に半導体・電子部品業界を支える。

概要

千葉県市川市に本社を置く化学メーカー。感光性材料(フォトレジスト)や電子材料、医薬・農薬中間体などを製造する。半導体・電子部品向け材料で高いシェアを持ち、2025年3月期の売上高は387億円、営業利益は41億円。2026年3月期も売上高420億円、営業利益37億円を見込む。東京証券取引所JASDAQスタンダードに上場し、連結従業員数972人。

感光性材料と化成品の二本柱で構成される事業

当社の事業は感光性材料事業と化成品事業の二つから成る。感光性材料事業は半導体フォトレジスト向け材料を中心に、ディスプレイ向け材料なども手がける。2025年3月期の同事業売上高は264億円で、全社売上の63%を占める。化成品事業は高純度溶剤、香料材料、タンクターミナルによる化学品保管業務を包含し、同事業売上高は155億円。高純度溶剤は先端ロジックやメモリ向け需要が拡大し、タンクターミナルは輸入品の保管需要増により高稼働を維持する。両事業とも半導体市場の成長を背景に需要が拡大している。

財務データが示す成長軌道と利益構造

売上高は2013年3月期の141億円から2025年3月期の387億円へと約2.7倍に拡大した。特に2022年3月期以降は300億円を超え、2025年3月期には過去最高を更新。営業利益は2025年3月期に41億円を計上するが、同年度は大型設備の減価償却費増加で前期比10.6%減の36.7億円となった。一方、化成品事業の営業利益は前期比23.2%増の26.2億円と好調を維持。2026年3月期の経営計画では売上高420億円、営業利益37億円、営業利益率8.8%を見込む。設備投資の増加で固定費負担が続くが、高付加価値品の拡販で吸収を目指す。

国内四拠点で展開する生産・研究体制

生産拠点は千葉県市川市の市川工場(本社工場)、香取郡東庄町の千葉工場、兵庫県淡路市の淡路工場、そして千葉県印旛郡印旛村の研究所が中心である。市川工場は感光性材料と化成品の両方を製造し、1981年から感光性材料を生産。千葉工場は1989年に感光性材料専門工場として竣工し、2006年に第二工場を増設。淡路工場は2013年に完成し、高純度溶剤の充填拠点として機能する。また、感光材研究所は1996年に印旛村へ移転し、現在は開発分析棟を新設して先端材料の研究開発を強化している。

タンクターミナルと物流で支えるサプライチェーン

化成品事業には化学品の保管・荷役を担うタンクターミナル業務が含まれる。千葉県市川市の高浜油槽所は1971年に開設され、現在の貯蔵能力は47,500kl。さらに2003年に危険物立体自動倉庫を竣工し、2005年にはオランダ・ロッテルダムに物流ターミナルを設置してグローバルな供給網を構築。2010年には特定保税承認者(AEO)を取得し、通関手続きの効率化を図る。これらの物流基盤は、感光性材料や高純度溶剤の安定供給を支えるとともに、外部顧客向けの保管サービスも提供する。

業界の中での役割は半導体・電子部品向け感光性材料のサプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
420億円
営業利益
37億円
営業利益率
8.8%
純利益
27億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01感光性材料主力

半導体や電子部品の製造に用いる感光性材料を製造・販売。フォトリソグラフィ工程に必要な高品質な材料を供給し、微細加工を支える。

主な製品・サービス1
感光性材料
半導体や電子部品の回路形成に用いる感光性樹脂など。高解像度・高感度が特徴。

02化成品準主力

各種化学製品の製造販売に加え、化学品の保管を担う物流基地業務も展開。感光性材料以外の化学品で収益を多様化。

主な製品・サービス1
各種化学製品
産業用途向けの化学薬品や中間体など。

製品と技術

先端半導体を支える感光性材料(フォトレジスト向け)

感光性材料事業の主力は半導体フォトレジスト向け材料である。フォトレジストは半導体の回路パターン形成に不可欠な感光性樹脂で、当社はその原料となる高純度化合物を製造する。特に先端ロジックやメモリ向けの微細化プロセスに対応する材料で強みを持ち、2025年3月期の同事業売上高は264億円に達した。製品群には化学増幅型レジスト用の酸発生剤や増感剤、ディスプレイ向け感光材などが含まれる。2024年に完成した開発分析棟では、次世代の極端紫外線(EUV)リソグラフィー対応材料の研究開発を加速している。

超高純度溶剤が支える半導体洗浄工程

化成品事業の中核製品は高純度溶剤である。半導体製造工程では、レジスト剥離やウェハ洗浄に極めて純度の高い溶剤が必要とされ、当社の高純度溶剤は先端ロジックやメモリの洗浄工程で使用される。淡路工場では第2屋内充填所を活用して出荷能力と品質を向上。2025年3月期の化成品事業売上高は155億円で、高純度溶剤が成長を牽引した。また、同製品は半導体以外にも電子部品や精密機器の洗浄にも供給される。安定的な品質と供給体制が顧客からの信頼を得ている。

化学品の一貫保管・管理を担うタンクターミナル

化成品事業には高浜油槽所を中心としたタンクターミナル業務が含まれる。高浜油槽所は千葉県市川市に位置し、1971年の開設以来、47,500klの貯蔵能力を持つ。外部顧客からの化学品の預かり保管、保税倉庫としての輸入品管理、荷役作業などを行い、物流ソリューションを提供する。2003年には危険物対応の立体自動倉庫を竣工し、小口保管にも対応。2010年に特定保税承認者(AEO)を取得し、セキュリティと通関効率を高めた。タンク契約率は高水準で推移し、安定した収益源となっている。

医薬中間体と香料材料で広がる化成品事業

化成品事業では高純度溶剤以外にも、医薬・農薬中間体や香料材料を製造する。中間体は医薬品原薬の前駆体として、また農薬の合成中間体として供給される。香料材料は食品や化粧品向けのフレーバー・フレグランス原料で、千葉県東庄町の香料工場(2012年竣工)で生産。しかし、2025年3月期は米国の関税措置やサプライチェーン上の在庫調整の影響で、香料材料の売上は前期比で減少した。それでも、電子材料以外の事業ポートフォリオとしてリスク分散に寄与している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

感光性材料で国内首位、電子材料に強み

東洋合成工業は感光性材料(フォトレジスト)において国内トップクラスのシェアを持ち、半導体・電子部品向けに強みを発揮。同業の東洋紡やクラレは繊維・樹脂など多角化が進むが、東洋合成は感光材料に特化した専門性が特徴。2025年3月期の営業利益率10.59%と高水準で、2026年3月期も8.81%と安定。売上高は320億円から420億円へ成長基調。顧客の半導体需要拡大が追い風だが、製品ポートフォリオの偏りがリスク。

強み

  • 半導体フォトレジストなど高付加価値製品で高いシェアを確保。品質・技術で差別化。
  • 営業利益率10%超と業界平均を上回り、安定した収益基盤を構築。
  • 半導体メーカーとの強固なリレーションシップにより、安定的な受注を確保。
  • 半導体微細化・先端パッケージ向け需要増に対応する研究開発を積極化。

課題

  • 感光性材料に依存し、他の化学品分野への展開が限定的でリスク分散が必要。
  • 半導体市場の変動や地政学リスクの影響を受けやすく、需要変動が業績に直結。
  • 韓国・台湾メーカーの台頭により価格競争が激化し、優位性維持が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が東洋合成工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17917ZACROS967億円11.9倍
24187大阪有機化学工業958億円11.1倍
34212積水樹脂929億円22.4倍
47931未来工業924億円12.4倍
55208有沢製作所869億円17.2倍
64970東洋合成工業853億円30.9倍
77942JSP807億円12.2倍
84246ダイキョーニシカワ799億円8.9倍
94464ソフト99コーポレーション784億円25.6倍
104221大倉工業698億円12.7倍
114109ステラ ケミファ695億円20.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

麻酔薬原料の製造から始まった1954年の創業

1954年9月、日本アセチレン化学工業株式会社として東京都江戸川区で創業。資本金100万円で、麻酔薬などの医薬品向け化学製品(トリクロールエチレン、塩素酸バリウム)の製造と精製を目的とした。当時は化学工業の基礎原料を手がけるメーカーとして出発。1961年5月には商号を東洋合成工業に変更し、一般化学製品への展開を模索する。翌1963年1月、千葉県市川市に新工場を竣工して移転し、酢酸エステルの製造を開始。これが現在の本社工場の基盤となった。

化成品事業の拡大と物流機能の分離・強化

1965年12月、ケミカルトランスポートを設立し、化成品輸送部門を分離。1971年には本社を市川市に移転するとともに、高浜油槽所を建設して化成品タンク保管業務を開始。1972年には保税倉庫認可を取得し、輸入化学品の保管も手がけるようになる。1983年の第6期工事完了後、貯蔵能力は47,500klに達した。また、1975年には産業廃棄物中間処理業の認可を取得し、廃棄物処理分野にも進出。1995年にはケミカルトランスポートの株式を追加取得し子会社化するが、2004年に全株式を譲渡した。

1981年、感光性材料へ参入した転機

1981年7月、本社工場内に感光性材料製造施設を完成させ、感光性材料の製造を開始。これが後の主力事業へと成長する転換点となる。翌1982年には船橋市に感光材研究所を開設し、研究開発体制を整備。1988年9月には千葉東洋合成を設立し、香取郡東庄町に感光性材料の専用工場(千葉工場)を建設。1989年11月に完成したこの工場は、後の生産能力拡大の基盤となった。1993年には市川工場の感光性材料部門がISO9002を取得し、品質管理体制を強化。1996年には千葉東洋合成を合併し、感光材事業を一本化した。

株式公開と電子材料需要の取り込み

2000年3月、日本証券業協会に株式を店頭登録し、資本市場へのアクセスを獲得。2001年2月には千葉工場に第3感光材工場を竣工し、生産能力を増強。2002年には市川工場がISO14001を取得するなど環境管理にも注力。2004年12月にはジャスダック証券取引所に上場。同年、ケミカルトランスポート株を全て譲渡し、物流子会社から撤退。2005年4月にはオランダ・ロッテルダムに物流ターミナルを設置し、国際的なサプライチェーンを構築。2008年にはトランスパレントの増資を引き受け子会社化した。

2010年代の生産能力増強と新工場建設

2010年4月、ジャスダックと大阪証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2011年3月には兵庫県淡路市に工場用地を取得し、2013年4月に淡路工場を竣工。同年には千葉県東庄町に香料工場も完成させ、化成品事業の品揃えを拡充。2012年5月には香料工場が先行して稼働。これらの設備投資により、感光性材料と高純度溶剤の供給能力が大幅に向上した。2013年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、現在の上場市場に移行した。

「Beyond 500」中期計画と次世代投資の加速

2023年3月期から2028年3月期までの5カ年中期経営計画「Beyond 500」を策定。最終年度に売上高500億円、営業利益80億円、営業利益率16%以上を目標に掲げる。2024年には感光材開発分析棟と先端分野向け新規生産設備が完成し、先端半導体材料の供給能力を強化。さらに、新規感光材工場の建設準備や事業用地の取得を進める。化成品でもタンクヤードとローリー充填所の新設に着手し、将来の供給拡大に備える。2025年3月期の売上高は387億円で計画に沿った成長を示しており、継続的な投資により目標達成を目指す。

年表40件を開く

1950年代

  • 1954年9月麻酔薬などの医薬品用化学製品(トリクロールエチレン、塩素酸バリウム)の製造ならびに精製を目的として日本アセチレン化学工業㈱を設立(資本金1,000千円)、本社及び工場を東京都江戸川区江戸川3丁目13番地に設置

1960年代

  • 1961年5月商号変更商号を東洋合成工業㈱に変更
  • 1963年1月千葉県市川市に新工場竣工、工場移転、酢酸エステル製造開始
  • 1965年12月創業ケミカルトランスポート㈲設立(出資金5,000千円、当社出資比率60%、1967年7月に株式会社に改組)化成品輸送部門を分離

1970年代

  • 1971年2月東京都中央区に東京営業所開設
  • 1971年8月千葉県市川市に本社を移転
  • 1971年10月千葉県市川市にタンクヤードを建設(400klタンク6基、650klタンク5基を設置)高浜油槽所を開設、化成品タンク保管業務開始
  • 1972年5月高浜油槽所保税倉庫認可を大蔵省より取得
  • 1974年6月千葉県市川市に高浜油槽所内の荷役作業の請負いを目的とする当社全額出資のオリエントサービス㈱を設立(資本金40,000千円)
  • 1975年10月産業廃棄物中間処理業者の認可を千葉県より取得

1980年代

  • 1981年7月本社工場内に感光性材料製造施設完成、感光性材料の製造開始
  • 1982年9月千葉県船橋市に感光材研究所を開設
  • 1983年3月高浜油槽所第6期工事完了(化成品貯蔵能力合計47,500kl)
  • 1988年9月千葉県香取郡東庄町に感光性材料製造を目的とする当社全額出資の千葉東洋合成㈱を設立(資本金200,000千円)
  • 1989年11月千葉東洋合成㈱の感光性材料製造工場(現 千葉工場)完成

1990年代

  • 1993年4月M&Aオリエントサービス㈱を合併
  • 1993年5月市川工場感光性材料製造部門「ISO9002」取得
  • 1995年10月市川工場化成品製造部門「ISO9002」取得
  • 1995年12月ケミカルトランスポート㈱の株主より同社株式84,980株を譲受け、当社出資比率86.94%となる
  • 1996年4月M&A千葉東洋合成㈱及び東正産業㈱を合併 千葉工場、高浜油槽所「ISO9002」取得
  • 1996年11月千葉県印旛郡印旛村に新研究所完成、感光材研究所移転

2000年代

  • 2000年3月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 2000年11月市川工場 NAC製造設備増設
  • 2001年2月千葉工場 第3感光材工場 竣工
  • 2002年7月市川工場「ISO14001」取得
  • 2002年11月市川工場 食品添加物製造設備 竣工
  • 2003年5月高浜油槽所 危険物立体自動倉庫 竣工
  • 2004年2月連結子会社であるケミカルトランスポート㈱の株式を全て譲渡
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2005年4月オランダ・ロッテルダム市に物流ターミナル設置 千葉工場「ISO14001」取得
  • 2006年5月千葉第二工場 竣工
  • 2008年12月㈱トランスパレントの第三者割当増資(12,500株)を引き受け、当社出資比率98.02%となる

2010年代

  • 2010年2月特定保税承認者(AEO)を取得
  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場
  • 2011年3月兵庫県淡路市に工場建設用地を取得
  • 2011年4月東京都中央区日本橋に本社及び営業所を移転
  • 2012年5月千葉県香取郡東庄町に香料工場竣工
  • 2013年4月兵庫県淡路市生穂新島に淡路工場竣工
  • 2013年6月東京都台東区浅草橋に本社及び営業所を移転
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年3月期まで500億円以上
  • 営業利益2028年3月期まで80億円以上
  • 営業利益率2028年3月期まで16%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    安定供給体制の強化と設備増強

    感光性材料では第4感光材工場の増強や新規工場の建設準備、高純度溶剤では淡路工場の第2屋内充填所やタンクヤード・ローリー充填所の新設など、先端半導体向け材料の供給能力拡大と安定供給を推進する。

  2. 02

    研究開発・製造技術の強化とDX推進

    半導体の微細化・高集積化に対応する新規材料や要素技術の研究開発を進めるとともに、高純度製造技術や工程管理へのDX活用により生産性向上と品質管理の高度化を図る。

  3. 03

    人材育成と組織機能の整備

    継続的な事業拡大に向け、充実した仕事環境と人材育成環境への投資を実施し、タイムリーかつ自律的に意思決定できる組織機能の整備とグローバルな次世代リーダーの育成を行う。

  4. 04

    経営基盤の強化とサプライチェーン連携

    安全技術力の向上、機動的な設備投資を可能とする財務体質の強化、環境配慮型エネルギーマネジメントの実現とCO2原単位削減に取り組む。また、タンクターミナル事業・超高純度精製能力・高純度合成力の連携を強化し、機能化学品の安定供給とサプライチェーンの高付加価値化を実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で972人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は675万円で、9期前と比べて+10.7%平均年齢は37.0歳、平均勤続年数は10.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月560
2018年3月587
2019年3月61035.89.5656
2020年3月63236.09.6688
2021年3月65236.29.8728
2022年3月66336.39.7790
2023年3月69536.49.7849
2024年3月66436.810.1887
2025年3月71036.910.2928442
2026年3月67537.010.2972381

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)82.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
千葉工場 — 千葉県香取郡東庄町254億円
感光性材料事業
高浜油槽所 — 千葉県市川市3,474百万円
化成品事業
淡路工場 — 兵庫県淡路市3,334百万円
化成品事業
市川工場 — 千葉県市川市2,127百万円
化成品事業
感光材研究所 — 千葉県印西市1,400百万円
感光性材料事業
香料工場 — 千葉県香取郡東庄町1,290百万円
化成品事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は420億円営業利益37億円前期と比べると増収減益で、売上が+8.5%、利益が-9.8%。

売上高
+8.5%
420億円
営業利益
-9.8%
37億円
純利益
-18.2%
27億円
営業利益率
8.8%
前期比 -1.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高500億円420億円
営業利益58億円37億円
純利益38億円27億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は121億円、営業利益は19億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+59.2%、営業利益は+137.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q8511
2024年1Q76810.56
2024年2Q7556.73
2024年3Q801316.38
2024年4Q897
2025年2Q1872211.814
2025年4Q200199.519
2026年2Q19394.76
2026年4Q2272812.321
2027年1Q1211915.713

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は141億円から420億円へ3.0倍に増えた。直近期の営業利益率は8.8%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年3月14110
2014年3月149−5−7
2015年3月16975
2016年3月17975
2017年3月18242
2018年3月205119
2019年3月2301612
2020年3月2452119
2021年3月2723023
2022年3月3314835
2023年3月3425138
2024年3月3203424
2025年3月387414010.633
2026年3月42037368.827

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高420億円のうち、営業利益として残るのは37億円8.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は27億円、売上の6.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.6%330億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.9%54億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.8%37億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
21.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.5pt
8.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.0pt
6.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.4pt
10.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが75億円、投資CFが−49億円で、差し引きのフリーCFは26億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は37億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月17−5335−3612
2014年3月11−208−911
2015年3月17−8−9910
2016年3月22−6−17169
2017年3月24−12−61215
2018年3月23−9−81421
2019年3月21−2533−450
2020年3月35−52−1−1732
2021年3月44−5715−1334
2022年3月58−34−262433
2023年3月37−33−4433
2024年3月46−7636−3036
2025年3月68−12052−5236
2026年3月75−49−252637

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は669億円。このうち返さなくてよい自己資本が275億円で、自己資本比率は41.0%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2986623222.1
2014年3月2895923020.3
2015年3月2856522022.9
2016年3月2816821324.2
2017年3月2837021324.8
2018年3月3017822325.8
2019年3月3698828124.0
2020年3月39110628527.0
2021年3月43512830729.4
2022年3月46916130834.3
2023年3月51119631538.4
2024年3月59521837736.7
2025年3月65924841037.7
2026年3月66927539541.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
37億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
239億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
85億円
在庫として抱えている分
負債合計
395億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中30位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中202位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.3%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.8%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
41.0%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
8.5%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.5%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥10,480で、1年前と比べて+91.9%過去52週の値幅のなかでは38%の位置にある。

¥10,480-5.8%1ヶ月-23.4%1年+91.9%時価総額853億円
過去52週の値幅
安値¥5,080高値¥19,310

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)30.9倍
PER (会社予想)21.9倍
PBR14.18倍
配当利回り0.48%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で約9.6%下落し11450円。25日線13629円を大きく下回り、75日線15418円も割り込む。52週高値19310円からは約41%下落。8月10日に11800円まで急落後、戻り鈍い。200日線11324円に接近、下値支持が焦点。出来高は8月10日32万株と膨らみ、売り圧力強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 22/100)

PER 42.9倍は業界平均18.0倍の2.4倍、PBR 19.7倍は同平均1.4倍の14倍超と大きく乖離。ROE 10.3%は水準並みだが、配当利回り0%と無配で、利益成長率に比して株価が先行している印象。割高感が強く、調整リスクに注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)30.9倍17.8倍
PER (予想)21.9倍
PBR14.18倍1.41倍
ROE10.3%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025年3月期は売上高387億円、営業利益41億円と好調。2026年3月期は売上高420億円、営業利益37億円と増収減益見込み。強気派は半導体需要回復と先端材料の需要増を評価するが、弱気派は競争激化や投資負担による利益率低下を懸念する。PER42.9倍と高水準で、成長持続性が焦点。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要回復

    半導体市場は2024年から回復基調、材料需要増加

  • 先端材料で高シェア

    最先端半導体向けフォトレジストで高い市場シェア

  • 収益拡大継続

    売上高は3期連続増収、2026年3月期も420億円予想

  • 先端半導体向けフォトレジスト受注増2026年通期影響

    EUV用レジスト受注倍増で営業利益20億円増加

  • フレキシブル基板用材料の量産開始2027年上期影響

    新製品売上高30億円、営業利益5億円寄与

  • 円安進行で輸出採算改善継続影響

    対ドル1円安で営業利益1億円増加

  • 自社株買い発表で株主価値向上次回取締役会影響

    発行株式5%取得でEPS約5%改善

マイナスに働く材料7
  • PER高水準

    PER42.9倍は業界平均より割高

  • 営業利益率低下

    2026年3月期営業利益率8.8%と前期比低下見込み

  • 競争激化リスク

    韓国・中国メーカーがフォトレジスト市場に参入

  • 半導体業界の在庫調整で受注減少2026年下期影響

    主要顧客の生産調整で売上高50億円減、営業利益10億円減

  • 競合他社の新規材料投入でシェア低下2027年〜2028年影響

    シェア▲10%で売上高30億円減少

  • 主力工場の操業停止で供給遅延不定影響

    過去事例で3ヶ月停止で売上高20億円減

  • 研究開発人材の引き抜きで競争力低下継続影響

    キーパーソン退職で開発遅延リスク

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性の変化を確認するため
フォトレジスト売上高
主力製品の需要動向を把握
半導体業界設備投資
材料需要の先行指標となる

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から11.1%いまの株価に対する利回りは0.48%。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
0.48%
いまの株価に対して
配当性向
11.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1034.0
2018年3月100.09.2
2019年3月100.06.8
2020年3月20100.08.6
2021年3月200.06.8
2022年3月3050.06.9
2023年3月4033.38.3
2024年3月400.013.2
2025年3月4512.510.9
2026年3月40−11.111.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,747人。区分でいちばん多いのは個人・その他44.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.4%を占め、残る63.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他45.946.546.546.951.044.7
金融機関18.418.425.629.627.627.8
外国法人26.225.018.514.210.616.8
事業法人7.98.08.18.08.28.6
自己株式2.52.52.52.52.52.5
証券会社1.72.21.31.42.52.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01木村 有仁13.43
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)10.62
03木村 愛理7.16
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)3.84
05株式会社千葉銀行3.66
06株式会社きらぼし銀行3.66
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.45
08木村 正子2.52
09株式会社TGホールディング2.46
10公益財団法人東洋合成記念財団2.46

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近8
  • 2026-07-23
    エフエムアール インベストメント マネジメント ユーケー リミテッド(FMR Investment Management (UK) Limited)
    新規の大量保有報告
    1.25%
  • 2026-06-23
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    6.03%
    +0.97pt
  • 2026-06-23
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    4.86%
    -1.17pt
  • 2026-06-23
    エフエムアール インベストメント マネジメント ユーケー リミテッド(FMR Investment Management (UK) Limited)
    新規の大量保有報告
    1.36%
    +0.45pt
  • 2026-06-23
    エフエムアール インベストメント マネジメント ユーケー リミテッド(FMR Investment Management (UK) Limited)
    新規の大量保有報告
    1.05%
    -0.31pt
  • 2026-06-09
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    5.06%
  • 2026-06-09
    エフエムアール インベストメント マネジメント ユーケー リミテッド(FMR Investment Management (UK) Limited)
    新規の大量保有報告
    0.91%
  • 2026-05-22
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    新規の大量保有報告
    4.86%
    -1.17pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+6136%、1株純資産は14期で+318%。直近期のROEは10.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月58280.793.976.9
2014年3月−85739−10.8
2015年3月688228.714.817.6
2016年3月598577.011.917.0
2017年3月298823.422.534.0
2018年3月10998111.713.19.2
2019年3月1481,11414.110.86.8
2020年3月2331,33219.118.58.6
2021年3月2961,61220.147.06.8
2022年3月4362,02424.025.16.9
2023年3月4822,47521.418.78.3
2024年3月3022,75011.631.913.2
2025年3月4133,12914.112.910.9
2026年3月3393,45910.329.511.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額181百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
木村有仁代表取締役 社長501,094,000
出来彰常務取締役 化成品事業部長735,000
平澤聡美取締役 感光材事業部長611,000
渡瀬夏生取締役 経営企画部長651,000
鳥井宗朝取締役741,000
松尾時雄取締役69
後藤亨監査役 常勤67
越山滋雄監査役 非常勤691,000
上井敏治監査役 非常勤63
内堀壽典74
長谷川直和監査役 非常勤62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)473411212832
社外取締役5505010
監査役1333

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容204字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の主な事業内容は、各種化学製品の製造・販売と各種化学品の保管を担う物流基地業務であります。 当社の事業に係る位置づけ及びセグメントとの関連は次のとおりであります。 セグメントの名称   事業に係る位置づけ 感光性材料事業   当社が製造・販売活動を行っております。 化成品事業   当社が製造・販売活動・保管業務を行っております。 企業集団について図示しますと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,963字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 事業環境 当社を取り巻く事業環境は、海外経済全体では緩やかな成長が見込まれる一方、不安定な国際情勢、米国の関税措置をはじめとする通商政策の影響、中東情勢の緊迫化に伴う原油・エネルギー価格・物流費の高騰、それに伴う為替相場の動向等により、先行き不透明な状況が続くものと予想されます。 当社では、安定供給を第一に、原材料の複数購買および在庫確保等に努め、懸案の原燃料・物流費の上昇については、顧客との協議を通じて、販売価格の見直し等を検討、実施してまいります。 一方、半導体市場では、各国における半導体産業の戦略的な重要性の高まりに加え、生成AIの普及拡大に伴う通信・データセンター関連需要の増加等により、半導体製造に用いられる各種先端材料についても中長期的な需要拡大が見込まれております。 このような状況下、当社は今後の供給拡大に向け、これまでに能力増強を行った設備を活用し、安定供給体制の強化に取り組んでおります。主力製品である感光性材料では、開発分析棟による開発・分析体制の強化に加え、第4感光材工場の増強により先端領域製品の供給能力を高め、需要拡大への対応を進めております。また、もう一つの主力製品群である高純度溶剤では、淡路工場第2屋内充填所を活用し、出荷能力および製品品質の向上に努めております。研究開発においても、次世代製品に必要となる要素技術の開発を進めております。 さらに、今後も拡大が継続する半導体関連需要を見据え、経済安全保障の観点からも重要とされる先端半導体材料の安定供給体制のさらなる強化に取り組んでおります。感光性材料では、先端半導体向け材料の供給能力拡大に向け、新規感光材工場の建設準備を行うとともに、将来の事業用地も取得しました。化成品でも、高純度溶剤の安定供給体制を強化するため、タンクヤードおよびローリー充填所の新設にも着手し、さらに将来の供給能力拡大に向けた事業用地も取得しました。 当社は、引き続き半導体の微細化・高集積化に対応する新規材料および要素技術の研究開発、製造技術開発、品質管理の高度化ならびに生産性の向上に取り組み、高品質な製品の安定供給に努めてまいります。 ② 中期経営計画の概要 当社は、当社の企業価値および株主共同の利益の向上のため、5ヵ年の中期経営計画「Beyond500」を策定し、2023年3月期からスタートさせています。 当計画では、「今後、更なる需要拡大が見込まれる電子材料分野において、当社の長年培ってきた高純度合成、精製技術にさらに磨きをかけ、顧客品質を満たす安定供給体制を強化し、人・組織・事業の成長を果たし、世界No.1ダントツ企業として持続可能な脱炭素社会の実現に貢献する」コンセプトのもと、「顧客課題、技術課題一つ一つを真摯に捉え、独創的な視点で解決し、世界No.1ダントツの超高品質と生産性向上の両立により、未来を創る」というビジョンを掲げ、最終年度の数値目標である売上高500億円以上、営業利益80億円以上、営業利益率16%以上の実現に向けて取り組んでまいります。なお、上記の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来の業績を保証するものではありません。 本中期経営計画の全社戦略、セグメント別戦略は次の通りです。 ■全社戦略 人材育成 ・長期の継続的な事業拡大に向け、充実した仕事環境と人材育成環境への投資と実現 ・タイムリーかつ自律的に意思決定できる組織機能の整備 ・グローバルに事業を牽引する次世代リーダーの育成 技術戦略の強化 ・顧客品質と生産性の両立を狙った、研究開発と製造技術の強化と連携 ・世界随一の高純度製造技術や工程管理のDXによるリアルタイム見える化と、その活用による生産性の向上 ・次世代技術の探求/要素技術開発/新規事業推進体制の充実 経営基盤の強化 ・高機能性材料のサプライチェーンを支える安全技術力の向上 ・機動的な設備投資を実現する財務体質の強化 ・環境配慮型エネルギーマネジメントの実現とCO2原単位の削減 ・地域貢献と多様性を尊重するマネジメントの実現 ■セグメント戦略 感光材セグメントの戦略的な事業拡大 ・拡大する需要を満たす充分な生産能力増強投資 ・先端半導体を支える超高純度合成と生産性向上の両立 ・顧客品質の実現に向け研究開発力を強化し、電子材料の技術革新に貢献する 化成品セグメントの事業強化 ・先端半導体向け超高純度溶剤の品質・開発・安定供給体制の強化 ・化学専業タンクターミナルの自動化促進と更なる顧客満足度向上 事業連携の強化 ・不安定化するサプライチェーンに対し、タンクターミナル事業・超高純度精製能力・高純度合成力の連携を強化し、機能化学品の安定供給とサプライチェーン高付加価値化を実現 ③ 分野別課題 当社は、経営理念・行動指針で「常に安全を最優先します」と掲げ、社員、協力会社社員、地域住民の方々などの関係者が安心できる環境づくりに努めています。 ■既存事業の競争力強化 長期に亘る継続的な事業拡大と競争力強化のためには人材の成長が欠かせないことから、仕事環境と人材育成環境の充実を図り、組織機能の整備と次世代リーダーの育成を行ってまいります。また、研究開発と製造技術開発の強化および連携を進め、品質管理の高度化、高純度製造技術や工程管理へのDX活用による生産性の向上に取り組んでまいります。 ■感光性材料事業、化成品事業(高純度溶剤) 半導体市場は、各国における半導体産業の国家戦略化や、生成AIの普及拡大に伴う通信・データセンター関連需要の増加等を背景に、半導体製造用の各種素材についても中長期的な需要拡大が見込まれております。当社は、引き続き半導体の微細化・高集積化に対応する新規材料および要素技術の研究開発、製造技術の開発、品質管理の高度化、ならびに生産性の向上に取り組むとともに、能力増強を行った設備を最大限活用し、高品質な製品の安定供給に努めてまいります。 ■化成品事業(香料材料) 香料材料市場においては、引き続きトイレタリー製品用途を中心に緩やかな需要拡大が続くと予測されており、当社では積極的な拡販と生産性向上に取り組んでまいります。 ■化成品事業(ロジスティック) 国内の化学品物流市場は、石油化学関連企業の統合等による物流基地の統廃合に加え、中東情勢の緊迫化等を背景とした原油・エネルギー価格、為替、海上輸送および物流費の動向により、引き続き不透明な事業環境が続くものと予想されます。一方で、液体化学品を大都市消費地へ輸送する物流形態は今後も必要不可欠であります。当社は、お客様のニーズに柔軟な対応が可能な液体化学品総合物流基地として、安全操業と先端化学品の生産活動で蓄積した高度な品質管理技術を最大限に活かし、お客様の信頼を獲得してまいります。 当社では、このような施策の実行により、企業価値の持続的な向上を実現してまいります。
事業等のリスク3,293字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。 (1) 市場環境の変動について <感光性材料事業> 感光性材料事業の主力製品である感光性材料は、フォトレジストの原料として使用され、半導体、FPD(フラットパネルディスプレイ)の製造工程で使用されます。当事業製品は、グローバルに供給されており、世界的な経済事情とともに、半導体、FPD需要はエレクトロニクス製品の世界需要によるところが大きく、新たな通信技術、電子制御、および電子データを使用するマーケットの創出により、市場の需要が変化し、業績及び財務状況に重要な影響を及ぼす可能性があります。また、ファインケミカルメーカー、半導体・FPD業界の再編等により、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 <化成品事業> 電子材料向け溶剤は、電子材料分野の需要動向、お客様の製造工程変更等による品種や仕様の変更があった場合、業績及び財務状況に重要な影響を及ぼす可能性があります。 香料製品向けに使用する原料については天然系原料、石油系原料ともに天候や市況によりその価格に大きな変動を及ぼす可能性があります。 タンクターミナル部門は、為替変動の影響は軽微でありますが、景気変動により荷役量が減少した場合、当事業の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原燃料価格の上昇について 当社で使用する主要な原材料並びに重油等の燃料は、市況により価格が変動します。これら原材料および燃料の価格が高騰した場合には製造原価の上昇につながり、この上昇をコストダウンで吸収しきれない場合、また市場の状況によって販売価格への反映が困難な場合には、当社の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (3) 為替レートの変動について 当事業年度の海外直接売上高割合は30.4%でありますが、経済のグローバル化が一層進展する中で、感光性材料事業・化成品事業ともに、海外市場での営業展開は、事業の更なる発展にとって必要不可欠な課題と位置づけております。当社は、為替レート変動への対処策として、為替予約等によるリスクヘッジや海外から輸入する原材料の外貨建て決済化など、為替変動の直接的な影響の回避を図っておりますが、為替相場の急激な変動により、当社の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (4) 製品の在庫水準について 当社は、事業継続計画(BCP)に基づき一定の水準で製品在庫を保有しており、他業種に比較して、当社の在庫水準は高くなる傾向にあります。急激な販売増加により運転資金が増加する可能性や末端市場での急激な需要落ち込み等により余剰在庫が滞留することによる運転資金の増加の可能性があります。 (5) 借入金への依存度及び金利変動について 当社は設備投資資金、および運転資金を銀行からの借入によって賄ってきたため、有利子負債の比率が高い水準となっております。当社は借入金比率の低減を図り、財務体質の強化に努める方針でありますが、急激な金利変動が生じた場合には、当社の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (6) 環境保全と安全管理について 当社は、事業活動と自然環境との調和を重要な経営課題と位置づけ、環境保全および安全管理への取り組みを継続的に強化しています。とりわけ、環境情報の透明性と社会的説明責任の重要性が高まる中、当社は関連データの適切な開示を通じて、ステークホルダーとの信頼関係の構築に努めております。環境保全に関する国際的な潮流は、従来の規制遵守型から、企業自らがリスクと機会を把握し、社会的責任を果たす“監視・開示型”のアプローチへとシフトしています。米国におけるTRI(Toxic Release Inventory)の制度運用をはじめ、各国において企業の自主的な情報開示が促進されており、当社もこれに応じた管理体制を整備しています。一方で、化学物質管理を取り巻く外部環境は日々変化しており、現行では規制対象外であっても、将来的に規制対象物質として指定されるリスクがあることを認識しています。 (7) 自然災害・事故災害の影響について 当社は、自然災害や事故等による事業中断リスクを最小限に抑えるため、製造設備の定期的な点検・保守を実施するとともに、労働災害防止に向けたリスクアセスメントに基づく対策を講じ、監査等による継続的な改善を図っております。また、事業継続計画(BCP)の整備・見直しを定期的に行い、防災訓練や緊急対応演習を通じて、レジリエンス(回復力)の強化に努めております。当社は、2012年にBS-25999(事業継続管理規格)の認証を取得し、2013年には国際規格ISO 22301へ移行するなど、ハイレベルなリスクマネジメント体制を構築しています。さらに、近年ではサプライチェーン全体を見据えたリスク評価や、外部環境の急激な変化への柔軟な対応力の向上にも取り組んでいます。しかしながら、大規模地震・台風などの天変地異や予期せぬ事故により、設備・供給網・インフラに重大な影響が生じた場合、当社の事業活動および財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、新型コロナウイルス感染症のような感染症の世界的拡大により、生産活動、物流、営業展開に支障が生じた場合にも、業績への影響が避けられない可能性があります。 今後も、多様化・複雑化するリスクに備えるため、リスク感度を高めた体制の強化と、平時からの備えの実効性向上に取り組んでまいります。 (8) 製品の品質・欠陥について 当社の製品は、納入先との契約に従った品質検査だけではなく、当社においてより厳格な品質管理基準を設けるなど、厳格な品質管理を実施しております。また、感光性材料事業の製品、化成品事業の電子材料用途の製品、ならびに香料材料製品につきましては、上記の当社における品質検査のほか、お客様における受入品質検査を受けております。しかしながら、当社製品を原因とする問題が生じた場合、損害賠償等により、当社の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (9) 産業財産権について 当社が現在展開している製造事業は、長年にわたって当社が蓄積してきた他社の製品や製造方法との差別化技術とノウハウとに基づき運営しております。当社は、それら技術又は製品若しくは事業の特性に応じて、特許権等産業財産権の取得又はノウハウとして秘匿するかを決定しております。しかしながら、当社保有の産業財産権の権利範囲外であっても、当社の製品と類似の機能を有するものが第三者から販売される可能性が有り、さらに当社の製造方法等の権利侵害の立証の困難な技術に関する産業財産権については、第三者による当社産業財産権の侵害を効果的に防止できない可能性もあります。そのような事態が発生した場合、当社の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 また、当社が現在、開発・製造販売を展開している製品及び今後、開発・製造する新製品についても、企画開発段階から新製品に係る第三者の産業財産権の系統的な調査を行い、第三者の権利侵害を未然に防ぐよう努めております。しかしながら、当社における調査でも把握できなかった第三者の産業財産権を侵害した場合又はその疑いが生じた場合には、その権利保有者から当社の権利侵害を主張され、当社が損害賠償若しくは侵害被疑製品の製造販売の差し止めを請求され、又はロイヤルティ等の支払いを要求される可能性があります。そのような事態が発生した場合、当社の事業戦略や業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。なお、現時点において経営に重大な影響を与える当社が侵害被疑者となっている産業財産権関連の訴訟はありません。
経営成績の分析 (MD&A)5,908字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における海外経済は、関税政策や地政学的リスクの高まりが意識される中でも、総じて底堅く推移しました。米国では、AI関連需要をはじめとした企業活動が底堅く推移した一方、個人消費にはやや減速感が見られました。中国では、政策支援による下支えが見られたものの、国内需要の低迷や不動産市場の停滞を背景に、総じて低調に推移しました。欧州では、個人消費が底堅く推移し景気に緩やかな持ち直しの動きが見られましたが、年度末にかけては、中東情勢の緊迫化に伴う資源価格の上昇が景気の重石となりました。 わが国経済は、所得・雇用環境の改善を背景に、サービス消費を中心とした個人消費が底堅く推移するとともに、設備投資も堅調に推移し、緩やかな回復基調を維持しました。一方で、企業物価や設備投資関連コストは高止まりしており、特に化学業界では、設備工事の需給バランスの逼迫等を背景に、設備工事費の上昇が継続しました。加えて、急激な為替変動や中東情勢の緊迫化に伴う資源価格の高騰など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社事業の主要市場である電子材料業界は、AI関連半導体デバイス向け需要が引き続き市場成長を牽引し、特に下期にかけて需要が一段と拡大したことから、先端半導体向け材料は好調に推移しました。 当社では、2023年3月期からスタートした5ヵ年の中期経営計画「Beyond500」に基づき、2024年には感光材開発分析棟および先端分野向け材料の大規模な新規生産設備が完成しました。これらの設備投資により製造技術力・分析体制が強化され、最先端品質を満たす安定供給体制が整いました。今後もこれらの設備を活用し、需要拡大が期待される半導体市場への供給を強化してまいります。 当事業年度においては、先端半導体向け材料の需要が拡大し、先端フォトレジスト向け材料および化成品事業における高純度溶剤の販売が好調に推移したことから、売上高は41,956百万円(前期比+3,291百万円、+8.5%)と増加しました。利益面では先端半導体向け材料の大型設備および生産情報システムの稼働開始に伴い、期初から減価償却費や人員増強等の固定費が大幅に増加したものの、期後半にかけて高付加価値品の販売増加により増加した固定費の一部を吸収し、営業利益は3,668百万円(前期比△434百万円、△10.6%)、経常利益は3,592百万円(前期比△404百万円、△10.1%)、当期純利益は2,692百万円(前期比△586百万円、△17.9%)となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 (感光性材料事業) 半導体向け材料は、AI向け半導体デバイスの強い需要が継続し、当社の先端フォトレジスト向け材料の販売は前期比で増加いたしましたが、一般半導体向けはやや減少しました。半導体メモリの供給不足に懸念があるものの、スマートフォンやTV用のパネル生産は一定レベルで保たれたことから、当社製品のディスプレイ向け感光材の販売も堅調に推移しました。 この結果、同事業の売上高は26,417百万円(前期比+2,544百万円、+10.7%)となりました。また、大型設備および生産情報システムの稼働開始に伴い、期初から減価償却費や人員増強等の固定費が大幅に増加したものの、期後半にかけて先端材料の販売増加により固定費負担の一部を吸収し、営業利益は1,051百万円(前期比△927百万円、△46.9%)となりました。 (化成品事業) 電子材料関連製品は、生成AIの普及拡大を背景としたデータセンター投資の活発化や、半導体の高性能化・高集積化の進展に伴う先端プロセス向け材料需要の増加により、堅調な市場環境が継続しました。このような状況のもと、高純度溶剤については先端ロジックおよびメモリ用途を中心に需要が拡大し、販売が好調に推移した結果、前年同期比で売上は増加しました。 香料材料関連製品は、米国の関税措置の影響を受け、サプライチェーン上での在庫調整や為替影響により、前年同期比では売上が減少しました。 タンクターミナル関連は、輸入品に対する保管需要の増加によりタンクの引き合いが旺盛であったことに加え、新たな無機化学品専用タンクの運用開始も寄与し、タンク契約率は高水準で推移しました。 この結果、同事業の売上高は15,538百万円(前期比+746百万円、+5.0%)、営業利益は2,617百万円(前期比+493百万円、+23.2%)となりました。 当事業年度における総資産は66,949百万円となり、前事業年度末比1,085百万円の増加となりました。 流動資産は25,292百万円で、前事業年度末比1,223百万円の増加となりました。これは主に売掛金1,792百万円の増加などによるものであります。 固定資産は41,656百万円で、前事業年度末比137百万円の減少となりました。これは主に取得による増加4,336百万円、減価償却による減少5,084百万円などによるものであります。 流動負債は18,834百万円で、前事業年度末比2,298百万円の減少となりました。これは主に短期借入金2,600百万円の減少などによるものであります。 固定負債は20,662百万円で、前事業年度末比763百万円の増加となりました。これは主に長期借入金417百万円の増加によるものであります。 純資産合計は27,452百万円で、前事業年度末比2,620百万円の増加となりました。これは主に当期純利益2,692百万円によるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ86百万円増加し、3,683百万円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益3,556百万円、減価償却費5,084百万円などにより7,490百万円の収入(前事業年度は6,795百万円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出3,733百万円などにより4,874百万円の支出(前事業年度は11,974百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済による支出2,600百万円などにより2,546百万円の支出(前事業年度は5,193百万円の収入)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)   前期比(%) 感光性材料事業(百万円)   32,778   +12.5 化成品事業(百万円)   15,883   +0.4 合計(百万円)   48,661   +8.2 (注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b.受注状況 当社は、原則として見込み生産を行っております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)   前期比(%) 感光性材料事業(百万円)   26,417   +10.7 化成品事業(百万円)   15,538   +5.0 合計(百万円)   41,956   +8.5 注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2. 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 信越化学工業株式会社   5,160   13.3   6,889   16.4 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用とともに、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを用いております。これらの見積りにあたり過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。 また、当社が採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表」の「重要な会計方針」に記載しておりますが、特に次にかかげる重要な会計方針が、財務諸表における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 (繰延税金資産の回収可能性の評価) 当社は繰延税金資産を認識するにあたり、将来減算一時差異に対して、予定される繰延税金負債の取崩、予測される将来の課税所得及びタックス・プランニングを考慮しております。将来の課税所得は事業計画を基礎としており、その進捗を加味して合理的に見積り、回収可能性を十分に検討した上で、回収見込額を計上しております。そこでの重要な仮定は、主に市場の需要予測及び生産計画であります。 繰延税金資産の回収可能性は、主に将来の課税所得の見積りによるところが大きく、課税所得の予測は将来の市場の需要動向や当社の生産活動の状況及びその他の要因により変化します。 将来の課税所得見込額は、その時の業績等により変動するため、課税所得の見積りに影響を与える要因が発生した場合は、繰延税金資産の回収可能性の評価を見直す可能性があります。 ② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当社の当事業年度の経営成績等 ・経営成績の分析 当事業年度の売上高は41,956百万円(前期比+3,291百万円、+8.5%)、営業利益は3,668百万円(前期比△434百万円、△10.6%)、経常利益は3,592百万円(前期比△404百万円、△10.1%)、当期純利益は2,692百万円(前期比△586百万円、△17.9%)となりました。 売上高および営業利益については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおり、売上高・利益ともに前期比増加となりました。 営業外収益から営業外費用を差引いた純額は、76百万円の費用計上となりました。内訳としては、為替差益109百万円等があったものの、支払利息321百万円等があったことによるものであります。この結果、当期の経常利益は3,592百万円(前期比△404百万円、△10.1%)となりました。 特別利益は301百万円の計上となりました。内訳としては、助成金収入301百万円の計上によるものであります。 特別損失は337百万円の計上となりました。内訳としては、圧縮未決算特別勘定繰入301百万円の計上によるものであります。 以上の結果、税引前当期純利益は3,556百万円となり、法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額を差引いた当期純利益は2,692百万円(前期比△586百万円、△17.9%)となりました。 ・財政状態の分析 当事業年度の財政状態の分析につきましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ・キャッシュ・フローの分析 当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.当社の経営成績に重要な影響を与える要因 当社の経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しているとおりですが、市場環境の変動等、様々なリスク要因が当社の成長や経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社は、常に新技術の動向や市場動向に留意しつつ、お客様ニーズに合致した製品を開発し提供していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因の低減を図ってまいります。 c.当社の資本の財源及び資金の流動性 当社の運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入等の製造費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、生産設備の購入等によるものであります。 当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、短期運転資金、長期運転資金および設備投資は、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。 なお、当事業年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は27,167百万円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は3,683百万円となっております。 d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載の通りであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。