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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

ロート製薬

ROHTO PHARMACEUTICAL CO.,LTD.4527 · Prime · 医薬品

目薬・スキンケアで定番の消費者向けOTC医薬品大手。グローバルに展開。

概要

ロート製薬は、一般用医薬品と化粧品を中心に展開する日本のヘルスケア企業である。1899年の創業以来、目薬で国内トップシェアを確立し、「メンソレータム」「肌ラボ」などのブランドを擁する。2026年3月期の連結売上高は3,437億円、営業利益411億円、従業員約9,300人。アイケア、スキンケア、内服・食品、メディカルの4事業を柱に、アジアを中心に115の連結子会社でグローバルに事業を展開する。

国内目薬市場でトップシェアを握るアイケア事業

アイケア事業はロート製薬の祖業であり、現在も中核セグメントの一つである。一般用点眼薬「ロート抗菌目薬」「ロートジーン」など、防腐剤フリーやさしやすさを追求した製品を揃え、国内OTC目薬市場で高いシェアを占める。洗眼薬などの周辺製品も手掛け、目の健康ケア全般をカバーする。同事業は国内だけでなく、アジアや欧州でも展開され、現地のニーズに合わせた製品を投入している。

メンソレータムと肌ラボが牽引するスキンケア事業

スキンケア事業は連結売上高の約6割を占める最大セグメントである。1975年に取得した商標「メンソレータム」はリップクリームブランドとして世界的に知られ、米国子会社メンソレータム社を中心に展開される。また、機能性化粧品「肌ラボ」は美白・保湿などのエビデンスを重視した製品群で、日本とアジアで特に成長している。日やけ止めや外皮用薬も含め、サイエンスベースの高機能スキンケアを強みとする。

内服・食品とメディカルが支える多角化

内服・食品関連セグメントでは、胃腸薬「ロート胃腸薬」、漢方薬、サプリメント「ロートV5」などを販売する。2024年に買収したシンガポールのユーヤンサン・インターナショナル社が、漢方薬など内服領域の強化に貢献している。メディカル関連セグメントでは、医療用眼科薬の製造販売やCDMO(医薬品受託製造開発)事業を手掛け、クオリテックファーマやロートニッテンが主要子会社である。再生医療関連の細胞加工も行う。

4地域で異なる特徴を持つグローバル展開

ロート製薬は日本・アメリカ・ヨーロッパ・アジアの4地域で事業を展開する。日本は本社と主要な研究開発・製造拠点で、2026年3月期の売上高は1,693億円。アメリカではメンソレータム社がスキンケアを中心に売上216億円。ヨーロッパは英国やポーランドの子会社がHadalabo Tokyoなどのブランドを展開し売上239億円。アジアはベトナム・インドネシア・中国など52の連結子会社を持ち、売上1,253億円と最大の海外市場である。各地域の現地法人が自主性を持ち、消費者嗜好に合わせた商品開発を行う。

115社の子会社で構成されるグループ体制

ロート製薬グループは当社のほか、連結子会社115社と持分法適用関連会社18社で構成される。日本国内にはクオリテックファーマ、ロートニッテン、天藤製薬など14の連結子会社がある。海外ではアメリカに9社、ヨーロッパに14社、アジアに52社と、アジアへの展開が特に厚い。メンソレータム社(米国)やユーヤンサン・インターナショナル社(シンガポール)は地域の核となる子会社である。グループ全体で、ブランドや機能が重複しないよう、各地域・各社の強みを活かした事業運営を基本方針とする。

業界の中での役割は一般用医薬品・化粧品・サプリメント等の消費者向けヘルスケア製品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,437億円
営業利益
411億円
営業利益率
12.0%
純利益
342億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
スキンケア1,969億円57.3%
内服・食品543億円15.8%
アイケア454億円13.2%
メディカル381億円11.1%
その他90億円2.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01アイケア関連主力

目薬(ロート抗菌目薬、ロートジーン等)、洗眼薬など、目の健康ケア製品を中心に展開。国内OTC目薬市場で高いシェアを持つ。

主な製品・サービス2
目薬(ロートブランド)
防腐剤フリー、さしやすさなど機能性を追求した一般用点眼薬。
洗眼薬
目の洗浄・清涼用製品。

02スキンケア関連主力

外皮用薬(皮膚治療薬)、リップクリーム(メンソレータム)、日やけ止め、機能性化粧品(肌ラボ等)を製造・販売。海外でもメンソレータムブランドで展開。

主な製品・サービス4
外皮用薬
湿疹・かぶれ・虫さされ等の治療薬。
リップクリーム(メンソレータム)
唇の荒れ・乾燥を防ぐリップケア製品。世界的ブランド。
日やけ止め
紫外線防御化粧品。
機能性化粧品(肌ラボ等)
美白・保湿等の機能をうたうスキンケア製品。

03内服・食品関連準主力

胃腸薬(ロート胃腸薬)、漢方薬、サプリメントなどの内服製品。健康維持・増進を目的とした食品も手掛ける。

主な製品・サービス3
胃腸薬
消化促進・胃痛改善等の一般用医薬品。
漢方薬
漢方処方による一般用医薬品。
サプリメント
ビタミン・ミネラル等の健康補助食品。

04メディカル関連準主力

CDMO事業(医薬品の受託製造・開発)、医療用眼科薬の製造販売。クオリテックファーマ等で展開し、医療現場向けの高品質な製品を提供。

主な製品・サービス2
CDMO事業
医薬品の開発・製造受託サービス。
医療用眼科薬
病院・診療所で処方される眼科用医薬品。

05その他副次

体外検査薬(妊娠検査薬、排卵日検査薬等)の製造販売。

主な製品・サービス1
体外検査薬
自宅で使用できる簡易検査キット(妊娠検査薬など)。

製品と技術

防腐剤フリーとさしやすさを追求した目薬技術

ロート製薬の目薬は、長時間の使用や頻回点眼に対応するために防腐剤フリー設計を採用した製品を多く持つ。また、点眼時の違和感を軽減する「さしやすさ」を追求し、ノズル形状や液滴の大きさにも独自の改良を加えている。主力製品「ロートジーン」は、デジタルデバイスの普及による目の疲れをターゲットにした機能性目薬である。これらの技術は、国内OTC目薬市場でのトップシェアを支えるとともに、アジアや欧州の現地法人でも応用され、地域ごとに処方を最適化した製品が開発されている。

世界的ブランドに成長したメンソレータム

メンソレータムは、ロート製薬が1975年に日本国内の商標専用使用権を取得し、その後1988年に米国メンソレータム社を買収して完全自社ブランド化した。リップクリームを中心に、保湿・保護機能に加え、医薬品としての効能を持つ製品も展開する。米国、ヨーロッパ、アジアなど世界中で販売されており、現地の気候や習慣に合わせたバリエーションが存在する。ブランドの認知度は高く、ロート製薬のスキンケア事業の国際展開における最大の資産の一つである。

エビデンスベースの高機能化粧品「肌ラボ」

「肌ラボ」は、美白・保湿・抗老化などの機能性を科学的根拠(エビデンス)に基づいて訴求するスキンケアブランドである。ロート製薬の再生医療研究で得られた細胞培養技術や、皮膚科学の知見が製品開発に応用されている。主力製品には化粧水や美容液などがあり、特にアジア市場での販売が好調。日本の本社研究所と現地法人が協力し、各国の肌質や嗜好に合わせた処方調整が行われる。同ブランドは、OTC医薬品と化粧品の中間領域を狙った「機能性化粧品」の位置付けで、医薬品メーカーとしての信頼性を強みとする。

医療現場向けに拡大するCDMOと眼科薬

メディカル関連事業では、クオリテックファーマ(旧目黒化工)とロートニッテンが中核を担う。クオリテックファーマは医薬品の開発から製造までを一貫受託するCDMO事業を展開し、固形製剤や注射剤など多様な剤形に対応する。ロートニッテンは医療用眼科薬の製造販売に特化し、病院・診療所で処方される点眼薬を供給している。これらの子会社は、ロート製薬が一般用医薬品で培った品質管理基準を医療用にも適用し、高い信頼性を確保している。再生医療分野では、セルファクトリー京都が細胞加工物の受託製造を手掛ける。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

医薬品のなかでの位置

一般用医薬品で国内首位、海外成長もみせる

ロート製薬は一般用医薬品の分野で国内首位級の地位を持ち、目薬や胃腸薬などでブランド力を発揮する。同業他社のジーエヌアイグループはジェット吸入器などの医療機器主体で、直接的な競合ではない。ロートは医薬品だけでなくスキンケア用品にも展開し、シナジーを生み出している。2025年3月期は売上高3086憶円で営業利益率12.38%と高水準だが、競争が激しい市販薬市場では後発薬や他社の追随がある。海外ではアジア中心に売上を伸ばしており、成長余地が大きい。ただし海外法規制の違いやブランド浸透は課題で、継続的な研究開発とマーケティング投資が重要だ。

強み

  • 目薬やスキンケアで日本を代表するブランドを持ち、消費者からの信頼が厚い。
  • 2025年3月期の営業利益率は12.38%で、医薬品業界でも高い収益性を維持する。
  • アジアでの売上拡大が著しく、医薬品の海外需要を取り込む実績を積む。
  • 目薬やスキンケアで独自処方を開発し、差別化した製品を市場に送り出す。

課題

  • 市販薬市場では後発薬や健康食品との競合が強く、シェア維持に価格戦略が課題。
  • 国ごとに異なる医薬品規制や薬事手続きへの対応コストが増大する。
  • 研究開発やマーケティングに多額の投資が必要で、短期の収益を圧迫する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医薬品・バイオの時価総額近傍。太字がロート製薬

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12269明治ホールディングス1.3兆円34.9倍
24528小野薬品工業1.2兆円16.6倍
35201AGC1.2兆円13.2倍
44021日産化学1.1兆円21.7倍
54005住友化学1.0兆円16.6倍
64527ロート製薬7,177億円20.9倍
74506住友ファーマ6,500億円6.1倍
84536参天製薬6,019億円16.4倍
94626太陽ホールディングス5,527億円28.8倍
104967小林製薬4,432億円260.6倍
112531宝ホールディングス4,273億円35.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医薬品・バイオ)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

信天堂山田安民薬房の創業と1949年の会社設立

ロート製薬の起源は、1899年2月に大阪市南区で創業された信天堂山田安民薬房である。医薬品の製造販売を手掛けていたこの薬房が、1949年9月にロート製薬株式会社として法人化され、営業権一切を継承した。創業から50年の間に築いた販路と信用が、後のブランド成長の基盤となった。法人化後は、工場の統廃合による生産効率化を進め、1956年に布施工場を新設、1959年には現在地の大阪市生野区に本社・研究所・工場を一体化した総合事業場を開設した。

1961年の上場とメンソレータム商標取得による事業拡大

1961年10月に大阪証券取引所市場第二部に上場、翌年には東京証券取引所第二部に上場し、1964年には両市場第一部に指定された。上場後、一般用医薬品の品揃えを強化する中で、1975年8月に米国メンソレータム社から日本国内の商標専用使用権を取得した。これにより、リップクリーム「メンソレータム」を自社ブランドとして販売できるようになり、スキンケア分野への本格進出の足掛かりを得た。1988年7月にはメンソレータム社自体を買収し、経営権を取得。同時に、米国市場への直接アクセスを手に入れた。

アジア進出を加速した1990年代

1990年代は海外展開の転換期となった。1996年9月にインドネシアにロート・インドネシア社を設立、1997年8月にはベトナムにロート・メンソレータム・ベトナム社を設立した。翌1998年7月にはベトナム工場が完成し、点眼剤の現地生産を開始。同年3月には米国に持株会社ロートUSAを設立し、北米事業の統括機能を整備した。この時期、三重県伊賀市に上野テクノセンターを開設し、物流拠点と生産拠点を統合。国内と海外の両輪で事業基盤を強化した。

2000年代のM&Aによるメディカル分野への進出

2000年代に入り、ロート製薬はM&Aを通じて事業領域を拡大した。2003年1月にエムジーファーマ株式会社を買収、同年4月には上野テクノセンター内にスキンケア専用工場を新設。2004年12月にはメンソレータム社がグラクソスミスクラインからニキビ治療薬「オキシー」の営業権を取得した。2007年2月には目黒化工株式会社(現クオリテックファーマ)を買収し、医療用医薬品の受託製造(CDMO)分野に参入。2010年5月には中国天津市に天津ロート社を設立し、中国市場への本格進出を果たした。

研究開発拠点の整備と再生医療への挑戦

2004年12月、京都府木津川市の関西文化学術研究都市に新研究所「ロートリサーチビレッジ京都」を開設し、基礎研究と応用研究の拠点とした。2016年11月には同所内のロート幹細胞加工センター(現セルファクトリー京都)で「特定細胞加工物製造許可」を取得し、再生医療分野への展開を開始。化粧品や医薬品で培った細胞培養技術を、医療応用につなげる試みである。2020年3月には株式会社日本点眼薬研究所を買収しロートニッテンと改称、医療用眼科薬事業を強化した。

近年の大型買収とプライム市場への移行

2020年代も積極的なM&Aが続く。2021年8月に天藤製薬株式会社を買収、2024年6月にはシンガポールの漢方薬メーカーであるユーヤンサン・インターナショナル社を買収し、内服・食品分野のグローバル展開を加速した。2022年4月には東京証券取引所の市場区分再編に伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。2026年3月期の売上高は3,437億円と、10年前の約2.7倍に成長している。グループ全体の研究開発投資も増加傾向にあり、中長期成長戦略「2025~2035」を策定し、Well-beingの実現を掲げている。

年表31件を開く

1890年代

  • 1899年2月創業大阪市南区(現中央区)で信天堂山田安民薬房を創業、医薬品の製造販売を開始。

1940年代

  • 1949年9月創業ロート製薬株式会社を設立、信天堂山田安民薬房の営業権その他一切を継承。

1950年代

  • 1956年10月M&A布施市(現東大阪市)に布施工場を新設し、旧事業場を廃止統合。
  • 1959年11月M&A大阪市生野区(現在地)に本社・研究所・工場の総合事業場を開設し、旧事業場を廃止統合。

1960年代

  • 1961年10月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。
  • 1962年10月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1964年8月M&A東京証券取引所・大阪証券取引所の市場第一部に指定。(2013年7月 大阪証券取引所市場第一部は、東京証券取引所第一部に統合)

1970年代

  • 1974年11月株式会社日本ジョセフィン社(現・株式会社アンズコーポレーション、持分法適用会社)に資本参加。
  • 1975年8月メンソレータム社より日本国内の商標専用使用権を取得。

1980年代

  • 1985年2月東京都千代田区に東京営業所を開設。(1995年4月 東京支店に改称)
  • 1988年7月M&Aメンソレータム社(現・連結子会社)を買収し、経営権を取得。

1990年代

  • 1996年9月ロート・インドネシア社(現・連結子会社)をインドネシアに設立。
  • 1996年12月東京都港区に東京支店を移転し、東京支社に改称。
  • 1997年8月ロート・メンソレータム・ベトナム社(現・連結子会社)をベトナムに設立。
  • 1998年3月ロートUSA(メンソレータム社等の持株会社、現・連結子会社)を米国に設立。
  • 1998年5月三重県上野市(現伊賀市)に上野テクノセンターを開設し、中央物流センターの操業を開始。
  • 1998年7月ロート・メンソレータム・ベトナム社のベトナム工場が完成、点眼剤等の生産開始。
  • 1998年7月メンソレータム社がオーチャードパーク市(米国ニューヨーク州)に本社・工場を建設、移転。
  • 1998年12月上野テクノセンター内に上野工場を新設。
  • 1999年9月上野工場で点眼剤の生産開始。

2000年代

  • 2003年1月M&Aエムジーファーマ株式会社(現・連結子会社)を買収し、経営権を取得。
  • 2003年4月上野テクノセンター内に第2工場棟を新設、スキンケア関連の生産開始。
  • 2004年12月メンソレータム社がグラクソスミスクライングループから、ニキビ治療薬『OXY(オキシー)』事業の営業権を取得。京都府相楽郡木津町(現木津川市、関西文化学術研究都市)に新研究所ロートリサーチビレッジ京都を開設。
  • 2007年2月M&A目黒化工株式会社(現・クオリテックファーマ株式会社、連結子会社)を買収し、経営権を取得。

2010年代

  • 2010年5月天津ロート社(現・連結子会社)を中国に設立。
  • 2013年7月大阪駅前の「グランフロント大阪」内に、グランフロント大阪オフィスを開設し、本社機能の一部を移転。
  • 2016年11月ロートリサーチビレッジ京都内のロート幹細胞加工センター(現・セルファクトリー京都)にて「特定細胞加工物製造許可」を取得。

2020年代

  • 2020年3月M&A株式会社日本点眼薬研究所(現・ロートニッテン株式会社、連結子会社)を買収し、経営権を取得。
  • 2021年8月M&A天藤製薬株式会社(現・連結子会社)を買収し、経営権を取得。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2024年6月M&Aユーヤンサン・インターナショナル社を買収し、経営権を取得。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    事業収益力の強化

    コア事業であるアイケアとスキンケアの収益力を高め、内服・食品事業を新たな柱に育てる。各地域の市場特性に合わせた商品開発とマーケティングを推進し、グローバルでのプレゼンスを拡大する。

  2. 02

    技術商品力の深化と拡充

    エビデンスに基づく研究開発を継続し、再生医療研究の知見を応用した高機能スキンケアやヘアケア、フィトサイエンス領域の新製品を開発する。独自技術で差別化された商品を提供する。

  3. 03

    メディカル事業の基盤構築

    医療用眼科、再生医療、開発製造受託の3領域で事業基盤を強化。眼科領域では多面的ソリューションを提供し、再生医療では細胞製剤の安定供給体制を構築。CDMOへの進化により競争優位性を確保する。

  4. 04

    デジタルトランスフォーメーションの推進

    顧客データを活用したD2Cプラットフォーム「Connect for Customer」を実装し、個別ヘルスケアや新たなニーズ発掘に対応。全社的なDX人材育成ロードマップを策定し、現場主導のデジタル活用を促進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で9,292人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は851万円で、9期前と比べて+15.3%平均年齢は42.1歳、平均勤続年数は13.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月6,635
2018年3月6,448
2019年3月73840.612.76,355
2020年3月71641.013.06,619
2021年3月72041.313.26,596
2022年3月75741.513.66,866
2023年3月78242.014.07,176
2024年3月81842.314.17,259
2025年3月82642.314.09,144418
2026年3月85142.113.89,292442

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率31.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率92.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社16(国内 4 / 海外 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社・工場・店舗等 — シンガポール等140億円
アジア
上野工場(注)3 — 三重県伊賀市124億円
日本
三田工場 — 兵庫県三田市4,991百万円
日本
静岡工場 — 静岡県掛川市4,737百万円
日本
中央物流センター — 三重県伊賀市3,901百万円
日本
本社・工場 — 中国 広東省3,662百万円
アジア
ロートリサーチビレッジ京都 — 京都府木津川市3,449百万円
日本
本社・工場 — インドネシア ジャカルタ2,825百万円
アジア
工場 — オーストリア ホルンシュタイン2,336百万円
ヨーロッパ
工場 — ベトナム ビンズオン省2,128百万円
アジア
ほか11件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    ロートUSA(注)2
    米国 ニューヨーク州
    議決権100.0%
  • 海外
    メンソレータム社(注)2
    米国 ニューヨーク州
    議決権100.0%
  • 海外
    メンソレータム社・イギリス
    英国 スコットランド
    議決権100.0%
  • 海外
    メンソレータム社・メキシコ(注)2
    メキシコ メキシコシティ
    議決権100.0%
  • 海外
    メンソレータム社・アジアパシフィック
    中国 香港
    議決権100.0%
  • 海外
    メンソレータム社・中国(注)2
    中国 広東省
    議決権100.0%
  • 海外
    メンソレータム社・台湾
    台湾 台北市
    議決権100.0%
  • 海外
    ロート・インドネシア社(注)2
    インドネシア ジャカルタ
    議決権100.0%
  • 海外
    ロート・メンソレータム・ベトナム社(注)2
    ベトナム ビンズオン省
    議決権100.0%
  • 国内
    クオリテックファーマ㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ロートニッテン㈱
    名古屋市南区
    議決権100.0%
  • 国内
    天藤製薬㈱
    大阪府豊中市
    議決権100.0%
残りのグループ会社4社を開く
  • 天津ロート社(注)2中国 天津市92%
  • ロート・ファーマ・インド社(注)2インド ハリヤナ州100%
  • ロート・メンソレータム・バングラデシュ社(注)2バングラデシュ ダッカ100%
  • ロート・ブラジル・ホールディングス社(注)2ブラジル サンパウロ州100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3,437億円営業利益411億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.4%、利益が+7.6%。

売上高
+11.4%
3,437億円
営業利益
+7.6%
411億円
純利益
+11.0%
342億円
営業利益率
12.0%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,723億円3,437億円
営業利益450億円411億円
純利益352億円342億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は916億円、営業利益は137億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+49.7%、営業利益は+21.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q62448
2024年1Q61211318.591
2024年2Q6679714.575
2024年3Q73314319.596
2024年4Q69647
2025年2Q1,39117812.8129
2025年4Q1,69520412.0179
2026年2Q1,64319311.7177
2026年4Q1,79421812.2165
2027年1Q91613715.0107

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,291億円から3,437億円へ2.7倍に増えた。直近期の営業利益率は12.0%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
大阪駅前の「グランフロント大阪」内に、グランフロント大阪オフィスを開設し、本社機能の一部を移転。
2013年3月1,29114781
2014年3月1,43817189
2015年3月1,51814186
2016年3月1,67015391
2017年3月1,546160100
2018年3月1,71718893
2019年3月1,83619098
株式会社日本点眼薬研究所(現・ロートニッテン株式会社、連結子会社)を買収し、経営権を取得。
2020年3月1,883227154
天藤製薬株式会社(現・連結子会社)を買収し、経営権を取得。
2021年3月1,813239167
2022年3月1,996288211
2023年3月2,387356264
ユーヤンサン・インターナショナル社を買収し、経営権を取得。
2024年3月2,708424309
2025年3月3,08638239712.4308
2026年3月3,43741148012.0342

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3,437億円のうち、営業利益として残るのは411億円12.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は342億円、売上の10.0%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金43.9%1,510億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金44.1%1,516億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.0%411億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
56.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+9.0pt
12.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.2pt
10.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.2pt
12.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが478億円、投資CFが−298億円で、差し引きのフリーCFは180億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は829億円で、売上の2.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月167−106−3461199
2014年3月187−126−5261230
2015年3月113−90−3423251
2016年3月113−61−5952225
2017年3月134−95−2339235
2018年3月192−110−1882301
2019年3月217−102−34115373
2020年3月190−94−1696447
2021年3月200−102−2398523
2022年3月273−16435109709
2023年3月309−132−162177777
2024年3月342−163−138179866
2025年3月369−892353−523732
2026年3月478−298−118180829

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,858億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,202億円で、自己資本比率は62.1%(業種中央値69.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,50693856861.7
2014年3月1,62298663660.2
2015年3月1,7751,10567061.7
2016年3月1,7961,11368361.4
2017年3月1,8151,18463164.7
2018年3月1,9821,28469864.2
2019年3月2,0101,32268865.1
2020年3月2,1561,40075664.4
2021年3月2,2611,56669568.8
2022年3月2,7491,84090964.8
2023年3月3,0972,15194667.6
2024年3月3,4622,47099271.0
2025年3月4,3702,8071,56360.2
2026年3月4,8583,2021,65662.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
868億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2,566億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
381億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,656億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
94
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE79社中17位あたり、逆に低いのは配当利回り79社中68位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.1%/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.0%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
62.1%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
11.4%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,039で、1年前と比べて+21.1%過去52週の値幅のなかでは91%の位置にある。

¥3,039-0.3%1ヶ月+30.1%1年+21.1%時価総額7,177億円
過去52週の値幅
安値¥2,218.5高値¥3,122

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.9倍
PER (会社予想)19.5倍
PBR2.22倍
配当利回り1.65%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に2866.5円で、25日移動平均線の2567円を大きく上回り、急騰しています。直近1ヶ月で22.71%の大幅上昇となり、52週高値の2918.5円に迫っています。特に8月7日には前日比約21%上昇し、出来高が813万株と急増しました。これは買収提案などの観測が材料視されたためとみられます。その後も高水準で推移しており、上昇トレンドが続いています。RSIは76.15と買われすぎの水準にあり、短期的な過熱感が強まっています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは19.72倍と業界平均35.25倍を下回り割安感がある。PBRは2.09倍と平均4.11倍を下回り、割安感が強い。ROEは12.1%と健全で、配当利回りは1.74%と平均1.43%を上回る。業績は安定成長を続けており、今期予想PERも18.4倍とほぼ横ばい。割安要素と成長性を考慮すると、バリュエーションはほぼ妥当な水準と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.9倍36.0倍
PER (予想)19.5倍
PBR2.22倍3.53倍
ROE12.1%6.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、国内の成熟市場でのブランド力維持と、海外事業の成長をどう評価するか。強気派は、目薬のトップシェアと新製品の投入で国内シェアを維持し、特に海外、アジアでの需要拡大が成長を牽引する、研究開発費を増やして新領域を開拓する姿勢に期待。一方弱気派は、国内市場の人口減少や競争激化で販売が頭打ち、海外は規制やマーケティングの壁が大きく、成長が想定を下回る、更に研究開発投資が利益を圧迫する可能性を指摘。国内の収益貢献と海外の進捗が焦点。

プラスに働く材料7
  • 国内トップシェア

    市販目薬でシェア1位、ブランド力が安定した収益を支える

  • 海外展開の加速

    アジアを中心に売上が伸び、全売上に占める比率が上昇している

  • 研究開発投資

    新製品・新カテゴリーへの投資で中長期の成長を模索

  • 売上高が3期連続増加し3,437億円通年影響

    売上高2,708億円→3,086億円→3,437億円。前期比11.4%増と伸びており、増収基調が続く。

  • 営業利益411億円で過去最高益を更新通年影響

    営業利益382億円→411億円と増加。営業利益率11.96%の中での増益は評価できる。

  • 純利益342億円と前期比34億円の増益通年影響

    最終利益308億円→342億円に増加し、ROE12.1%を確保している。

  • 来期予想PER18.4倍は現行19.68倍より低い決算発表後影響

    実績PER19.68倍に対し予想PER18.4倍。来期増益期待がバリュエーションを押し上げる。

マイナスに働く材料7
  • 国内市場の縮小

    少子高齢化とOTC市場の成熟で、国内の販売が伸び悩む

  • 海外の壁

    地域ごとの規制や商習慣の違いで海外展開の効果が限定的

  • コスト増

    研究開発費や広告宣伝費の増加が利益率を圧迫

  • 営業利益率が12.38%から11.96%へ低下通年影響

    売上高は増えたものの営業利益率は0.42pt低下。原価率の上昇などが利益率を圧迫。

  • PBR2.14倍は現状の収益力に対して高め不定影響

    PBR2.14倍、PER19.68倍はROE12.1%を考慮しても上昇余地が織り込み済みの水準。

  • 配当利回り1.75%は相対的に低い継続影響

    配当利回り1.75%と低位で、増配期待が無ければ配当投資家の買いは限られる。

  • 株価1年17.29%上昇で短期的な利益確定売り不定影響

    株価上昇率17.29%は営業利益の伸び約7.6%を上回り、需給が悪化すると調整が入りやすい。

次の決算で確かめる点
海外売上高比率
グローバル展開の進捗と成長性を測る重要な指標
目薬カテゴリー国内シェア
主力事業の競争力を示し、ブランド価値の維持を確認
研究開発費
将来の成長投資であり、事業戦略の方向性を映す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+27.8%いまの株価に対する利回りは1.65%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
1.65%
いまの株価に対して
配当性向
41.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1132.1
2018年3月114.832.8
2019年3月1313.659.2
2020年3月134.042.5
2021年3月143.835.8
2022年3月1833.331.5
2023年3月2222.244.1
2024年3月2722.730.8
2025年3月3633.343.5
2026年3月4627.841.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ52,602人。区分でいちばん多いのは外国法人33.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.7%を占め、残る59.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人30.229.828.730.528.533.0
金融機関32.934.336.133.332.128.6
個人・その他25.124.123.723.824.624.2
事業法人11.111.010.911.612.212.1
自己株式3.43.43.43.44.34.3
証券会社0.70.90.70.82.62.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)12.89
02STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)5.21
03㈱日本カストディ銀行(信託口)4.72
04㈲山田興産3.56
05㈱三菱UFJ銀行3.22
06山昌興産㈱2.14
07日本生命保険(相)1.79
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)1.54
09山田清子1.53
10ロートグループ従業員持株会1.30

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+120%、1株純資産は14期で+69%。直近期のROEは12.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月697909.218.733.4
2014年3月778619.423.649.3
2015年3月769648.422.543.1
2016年3月809698.325.631.9
2017年3月881,0318.823.732.1
2018年3月821,1167.636.532.8
2019年3月435747.633.059.2
2020年3月6860911.421.942.5
2021年3月7368211.720.135.8
2022年3月9378012.719.931.5
2023年3月11691713.624.044.1
2024年3月1361,07813.621.930.8
2025年3月1351,16412.116.543.5
2026年3月1521,33412.115.941.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

19名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は19名。2026/3期の役員報酬は総額655百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山田邦雄代表取締役 会長701,181,000
瀬木英俊代表取締役 社長6414,000
斉藤雅也取締役 副社長 チーフファイナンシャル オフィサー(CFO)6250,000
國﨑伸一取締役 副社長 チーフテクニカル オフィサー(CTO)7045,000
藤本陽子常務取締役 チーフメディカル オフィサー(CMO)601,000
河﨑保徳取締役 チーフヒューマン リソースオフィサー(CHRO)667,000
山中雅恵取締役 チーフ トランスフォーメーションオフィサー(CXO)621,000
本間陽一取締役 チーフ サイエンティフィック オフィサー(CScO)586,000
末延則子取締役 チーフ リサーチオフィサー(CRO)591,000
入山章栄取締役53
米良はるか取締役38
林依利子取締役50
残りの役員7名を開く
氏名役職年齢保有株数
片田江舞子取締役51
岩田彰一郎取締役761,000
木村雅則常勤監査役6862,000
上村秀人常勤監査役6812,000
谷保廣監査役691,000
杦山栄理監査役51
寺田明日香監査役52

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)104736653954
社外取締役973738
監査役2434322

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,258字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社115社及び関連会社18社で構成され、主にヘルス&ビューティケアの領域で、アイケア関連(目薬、洗眼薬等)、スキンケア関連(外皮用薬、リップクリーム、日やけ止め、機能性化粧品等)、内服・食品関連(胃腸薬、漢方薬、サプリメント等)、メディカル関連(CDMO事業、医療用眼科薬等)及びその他(体外検査薬等)の製品(サービス)を製造・販売しております。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び当社の関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 (日本) 当社を中心に、アイケア関連、スキンケア関連、内服・食品関連、メディカル関連及びその他の製品(サービス)を製造・販売しております。また、ロートニッテン㈱及びクオリテックファーマ㈱においては、主にメディカル関連の製品(サービス)の製造・販売を行っております。 (アメリカ) メンソレータム社を中心に、主にスキンケア関連の製品(サービス)を製造・販売しております。 (ヨーロッパ) メンソレータム社・イギリスを中心に、主にスキンケア関連の製品(サービス)を製造・販売しております。 (アジア) メンソレータム社・アジアパシフィック及びメンソレータム社・中国並びにその他の現地法人が、主にアイケア関連、スキンケア関連の製品(サービス)を製造・販売しております。 また、ユーヤンサン・インターナショナル社においては、主に内服・食品関連の製品(サービス)の製造・販売を行っております。 関係会社数   主な関係会社 日本   当社 連結子会社 14社 持分法適用関連会社 2社 他 19社   (製造・販売) クオリテックファーマ㈱ ㈱アンズコーポレーション ロートニッテン㈱ 天藤製薬㈱ ㈱バイオミメティクスシンパシーズ アメリカ   連結子会社 9社 他 6社   (製造・販売) メンソレータム社 オフサルモス社 (販売) メンソレータム社・メキシコ (投資管理) ロートUSA ロート・ブラジレイラ社 ロート・ブラジル・ホールディングス社 ヨーロッパ   連結子会社 14社 他 1社   (製造・販売) メンソレータム社・イギリス (投資・事業運営) ロート・メディリュクス・ヨーロッパ社 アジア   連結子会社 52社 持分法適用非連結子会社 1社持分法適用関連会社 4社 他 8社    (製造・販売) メンソレータム社・中国 ロート・メンソレータム・ベトナム社 ロート・インドネシア社 天津ロート社 ユーヤンサン・インターナショナル社 (販売) メンソレータム社・アジアパシフィック メンソレータム社・台湾 ロート・ファーマ・インド社 ロート・メンソレータム・バングラデシュ社 (投資管理) ソアー・アールツーエム社 (研究開発) 香港ラボ社 その他   連結子会社 2社 他 1社   (製造・販売) メンソレータム社・オーストラレーシア 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,651字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 ロート製薬は、創業以来、健康をコアバリューに、一般用医薬品やスキンケア商品の提供を通じて、多くの方に身近な健康をお届けしてまいりました。生活者の皆さま一人ひとりの健康寿命が延伸し、生活の質(Quality of Life)が向上することによって、社会全体の経済活動は活性化し、増加する社会保障費も抑制され、持続的な健康長寿社会の実現につながると考えます。当社の存在意義(パーパス)は、世界の人々に商品やサービスを通じて健康をお届けすることによって、 当社を取り巻くすべての人や社会を「Well-being」に導き、明日の世界を元気にすること。これからも、事業活動を通じて世界の人々のWell-beingに貢献するとともに、健康で幸せに過ごすことができる持続可能な社会の実現を目指してまいります。 経営理念 ①  豊かで幸せな生活を送るための心身の健康に貢献し続けることが当会社の最大の責務と捉え、その実現のために長期視点での経営と価値創出に努める ②  当会社は、社会の公器としての使命を自覚し、当会社を取りまく全ての人たちと協働して社会課題を解決し、これにより得られた便益を共有する ビジョン 「Well-being」とは、身体も心もイキイキとし、さまざまなライフステージで笑顔あふれる幸せな毎日を過ごすこと。そしてロートが考える「Longevity」とは、サイエンスを通じて、「健康」を最大限に引き出し、人生を長く楽しいものにすることです。当社は「Connect for Well-being & Longevity」を掲げ、私たちの活動を通じて世界の人々が健やかに、そして長く幸せに過ごすことができる持続可能な社会を実現していきます。 当社の考えるグループ経営 当社グループの中心事業領域であるヘルスケア市場は、人々の価値観や生活様式に深く関わる事業であり、各国・地域における人種、宗教、文化、気候、生活習慣、消費者嗜好等の違いを的確に捉えた事業運営が不可欠であると認識しております。そのため、日本国内で成功した事業モデルやマーケティング手法を一律に海外へ展開するのではなく、各地域の市場特性や顧客ニーズに根差した事業戦略を構築し、現地に最適化した商品開発・製造・マーケティング活動を行うことこそが、世界の人々をWell-beingへ導くとともに、当社の持続的な成長に不可欠な要素であると考えております。 こうした考え方のもと、当社グループは、グループとして共有すべき理念、価値観、品質・倫理基準等については共通の基盤として徹底しつつ、具体的な事業戦略は各地域・各子会社の自主性・自立性を尊重することを基本方針としております。各グループ会社が、それぞれの事業特性や業界環境、競争状況に応じて意思決定を行うことで、事業環境や地域社会に根差した持続的な成長を実現してまいります。また、当社グループ内の連携のみならず、現地企業や販売パートナー等、グループ内外の多様なステークホルダーとの協業・共創を積極的に推進し、各地域における競争力向上と新たな価値創出を図ってまいります。 今後も、グローバル共通の理念とローカル市場への深い理解を両立させることで、持続的な企業価値向上を目指してまいります。 (2)経営環境および対処すべき課題等 当社はこのような基本方針のもと、セルフケア領域をコア事業、プロフェッショナル領域を成長投資事業と位置付けております。Well-beingを軸として、健康から未病、軽度疾患および病気の状態までトータルに事業を展開してまいります。 ① 目標とする経営指標 当社グループでは、すべてのステークホルダーの満足度向上を図るという目標に向けて、ヘルスケア市場において、その分野でトップあるいは主要なブランドを築くことを目指すとともに、売上高や営業利益率、自己資本当期純利益率、総資産経常利益率、EBITDAマージンに代表される収益指標を重視し、経営管理を行っております。 ② ビジョンに掲げる4つの事業セグメントと中長期成長戦略 当社が取り組む事業領域は、健康、未病、軽度疾患、病気の全てのステージにおける美と健康の提供です。これを4つの事業セグメント、6つの事業領域に分けて、それぞれにおいて貢献することを目指しております。加えて2025年5月に中長期成長戦略を発表しました。この成長戦略にて作成した「事業収益力の強化」、「技術商品力の深化と拡充」、「メディカル事業の基盤構築」、この3つの基本戦略に沿って、Well-beingな社会の実現を目指していきます。 1.アイケア事業 “国内で培った品質と技術をもとに、世界のOTC用アイケア市場におけるリーディングポジションの獲得を目指し、国内外で成長を拡大” 高齢化や医療費の増加が社会課題となる中、視機能の維持に貢献するアイケアは、人々のWell-being実現と健康寿命の延伸に不可欠です。当社は創業以来、目の健康を通じた人々のWell-beingへの貢献を中核的な使命のひとつに据えています。長年培ってきた技術力とブランド力をもとに、アイフレイルやデジタルデバイスの普及などで多様化する目の悩みに応えるセルフケア製品をお客様に提供しています。また国内だけでなくアジアや欧州などのグローバル市場への展開においても、世界の人々の目の健康を通じて社会課題の解決を目指します。 2.スキンケア事業 “サイエンスを基盤とした高機能スキンケアを展開するとともに、国内外でのブランド強化と事業拡大を加速” 既に売上の6割弱を占めるスキンケア事業については、引き続き、安全性・有効性・メカニズムを追求するエビデンスベースの研究開発を進めてまいります。再生医療研究の過程で得られた知見の応用や、長年の研究の蓄積である基幹技術をベースにした他社にはできない機能性の高い商品を提供し続けます。また当社の高い技術力の知見をヘアケア事業へと応用していき、国内外の更なる事業拡大を行ってまいります。 3.内服・食品事業 “エビデンスと信用に基づく食品事業を第三の柱に育てる” 薬に頼らず日々のお客様の健康を支えるため、内服・食品事業の強化に注力してまいります。コア事業であるアイケアの研究から生まれたサプリメントの「ロートV5」を中心に、一昨年グループ会社となったユーヤンサン・インターナショナル社での新製品開発、伝統あるブランドを日本・米国をはじめとする世界各国へ展開し、提供地域を広げてまいります。また自然界に存在する植物の力を、ロート独自のサイエンス力で科学的に解明し、健康や社会の課題解決に貢献するフィトサイエンス領域の事業の戦略を探索してまいります。 4.メディカル事業 4-1.医療用眼科事業 “眼科領域における多面的ソリューションの提供によって医療の発展に寄与し、人々の目の健康に貢献する” 当社は他企業とも提携を進めながら、医療用眼科用薬の開発を進めております。医療用眼科用薬メーカーであるロートニッテン㈱を中心に医療用眼科チャネルを開拓しながら、同時に眼科領域における再生医療研究、眼科用医療機器、さらにはデジタル技術を活用した医療機器の開発も検討しております。OTC医薬品アイケアカテゴリーのトップメーカーとして培ってきた知見と技術力を活かし、医療用眼科領域に幅広く貢献してまいります。 4-2.再生医療事業 “革新的なライフサイエンス技術を事業化する” 当社は2013年に再生医療に取り組む再生医療研究企画部の新設以来、再生医療・バイオ事業に注力してまいりました。多様な可能性を秘めた脂肪由来幹細胞などを応用して複数のパイプラインを進め、プロフェッショナルメディケーションに挑戦しております。近年の再生医療の需要の高まりによる、細胞製剤の市場拡大に対応すべく、今後も安定供給の体制づくりを行っていきます。また、これらをスキンケア等の既存事業と掛け合わせることで、当社にしかできない新しいWell-beingの創造に努めてまいります。 4-3.開発製造受託事業 “独自開発力を付加した開発製造受託(CDMO)へ進化する” 現状の医薬品製造受託(CMO)事業を進化させ、独自の開発力を活かした開発・製造をワンストップに提供する開発製造受託(CDMO)事業を推進することで競争優位性を実現してまいります。内服剤分野においては当社子会社であるクオリテックファーマ㈱、医療用眼科用薬分野においては当社子会社であるロートニッテン㈱、再生医療分野においては京都府木津川市の当社研究所やインターステム㈱において、それぞれ開発製造受託が可能な高い技術力とコスト競争力を実現すべく取り組んでおります。 ③ デジタルトランスフォーメーション DXの推進は経営戦略の重要な課題と捉え、継続的なイノベーションの創出を行うとともに、新しいヘルスケアビジネスのモデルとしてデジタルヘルスケアへのシフトに対応してまいります。顧客データを通じて、一人ひとりのヘルスケアに向き合う、また新たなニーズを発掘するConnect for Customer(D2Cプラットフォーム)を実装し、さらにはB2B、B2B2Cへの拡大を図りながら、顧客や取引先との信頼関係を創出してまいります。また全社員がDXについての見識を深め、現場起点でのデジタル活用アイデアが生まれやすい環境を構築するためにDX人財育成ロードマップを策定し、推進してまいります。 ④ グローバル事業 全体売上の約半数を占め、2026年3月末時点で120か国以上をカバーしている海外事業については、引き続き現地に根付いて消費者と向き合いながら企業価値の向上を目指してまいります。特にOTC目薬、スキンケア、内服の導入を進めてまいります。日本とビジネス上の親和性の高いアジア地域(中国および東南アジア)を中心に積極的に経営資源の投入を行い、欧米については子会社メンソレータム社の成長戦略の策定と実行を軸に維持・拡大に努めます。2024年にはシンガポールの漢方薬等製造販売企業であるユーヤンサン・インターナショナル社、オーストリアの医薬品・医療機器等製造販売企業であるモノ社をグル―プの一員とし、更なるグローバルでのWell-being事業に貢献をしていきます。 ⑤ SDGs サステナビリティにおける重点課題の解決に向けた取り組みを推進するため、事業活動を通じて優先的に取り組むべき課題としてESG/SDGsの観点から、(1)事業を通じたWell-beingの実現、(2)企業価値向上に向けた人的資本の最大化、(3)持続可能な地球環境への貢献、(4)社会との共生、(5)さらなる経営基盤の強化、という5つのマテリアリティ(重要課題)を特定しております。また、あらゆるステークホルダーからの高い信頼を得て持続的な企業活動を行うため、2023年にロートCSR行動指針改め、「ロートグループコンプライアンス行動指針」を定め、高い倫理観のある行動と法令順守のもと全社で課題解決に取り組んでおります。
事業等のリスク3,327字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性のある主なリスクには以下のようなものがあります。なお、当社グループはこれらのリスクの発生可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。リスク・マネジメント体制につきましては、取締役会直属の機関である、代表取締役社長を委員長とするリスク・コンプライアンス委員会が当社グループ全体のリスクを網羅的・総括的に管理しています。リスク・コンプライアンス委員会はリスク情報を取りまとめ、取締役会へ定期的または適宜報告し、必要に応じて付議を行います。また、ESG関連リスクに関してはサステナビリティ委員会が、サイバーリスクや個人情報漏洩リスク等に関しては情報セキュリティ管理委員会が主管となり、リスク・コンプライアンス委員会と適宜連携を取りながら管理・監督を行っています。 潜在的リスクの発現に対する予防策については、全社的なリスクに対して各委員会が管掌する領域において計画を立案・推進しています。同時に、各部門が自走力を発揮し、日常業務の遂行に際して、またはこれに関連して発生し得るリスクを想定し、適切な予防策を講じており、万一リスクが発現した場合には、関連部門の支援を得ながら適切に対処しています。重大な不測の事態が発生した場合には、リスク・コンプライアンス委員会が主体となり、顧問弁護士等を含む外部のアドバイザーの意見等を聴きながら、迅速に対応し、損害及びその拡大を防止する体制を整えています。 本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)生産・調達・サプライチェーン 当社グループは、国内外の製造拠点、外部委託先、原材料・資材の調達先、物流網を通じて製品を供給しております。自然災害、事故、パンデミック、地政学的リスク、原材料・エネルギー価格の高騰、主要なサプライチェーンにおける操業停止等が発生した場合、製品の安定供給に支障が生じる可能性があります。また、製造・流通拠点に障害が生じた場合、販売機会の逸失、代替調達・復旧費用の発生等により、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)品質・製品安全 当社グループは、医薬品、化粧品、機能性食品等、人々の健康と生活に関わる製品を取り扱っており、品質及び安全性の確保を重要な経営課題と位置づけています。しかし、製品及びサービスの一部に、製品の欠陥、予期せぬ副作用、異物混入、表示・広告上の不適切な表現、品質管理上の問題等が発生した場合、販売中止、製品回収、行政処分、損害賠償、ブランド価値の毀損等につながる可能性があります。その結果、販売機会の逸失、回収・対応費用の発生、社会的信用の低下等により、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)海外事業展開 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、海外売上高は連結売上高の51.0%を占めております。海外市場は当社グループの成長戦略上重要な位置づけにありますが、各国・地域における政治・経済情勢の悪化、法規制・行政運用の変更、為替変動、紛争・治安悪化、感染症の流行、商慣習の相違等により、販売活動、生産・調達、投資回収等に支障が生じる可能性があります。これらの事象が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)市場環境・競争環境 当社グループが展開する市場は、消費者ニーズの変化、価格競争、新規参入、技術革新、流通構造の変化等により、競争環境が大きく変化する可能性があります。市場環境の変化に対して適切な商品開発、マーケティング、価格政策が実行できない場合、売上の減少、収益性の低下、在庫評価への影響等により、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)事業投資 当社グループは、各事業領域において、サイエンスに基づく研究開発と技術革新を推進しております。中長期における競争力強化のための研究投資を行っておりますが、想定どおりの成果が得られない場合や、開発中の製品・技術が有効性、安全性、品質、規制対応等の面で上市に至らない場合があります。また、既存事業の拡大、新規事業の創出、技術・製品力の強化を目的として、設備投資、M&A、出資、共同開発、ライセンス契約、他社との業務提携等を行うことがありますが、想定した成果やシナジーが得られない場合、投資損失、減損損失、開発遅延、販売機会の逸失等が発生する可能性があります。これらにより、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)法的規制・制度変更 当社グループの事業は、医薬品医療機器等法、食品関連法規、景品表示法、独占禁止法、個人情報保護法、環境関連法規、各国・地域の輸出入規制等、国内外の各種法規制の影響を受けております。これら関連法規の規制(規制緩和も含む)が行われた場合、製品開発、製造、販売、マーケティング活動に制約が生じる可能性があります。また、規制対応のための費用増加や販売機会の逸失により、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)コンプライアンス・知的財産・訴訟 当社グループは、事業活動において法令・社内規程の遵守、企業倫理の徹底、知的財産権の保護に努めております。しかし、役職員、グループ会社、取引先等による法令違反、贈収賄、横領、不正会計などの汚職行為、人権侵害、環境汚染等が発生した場合、行政処分、損害賠償、取引停止、社会的信用の低下等につながる可能性があります。また、当社グループの知的財産権が十分に保護されない場合や、第三者の知的財産権を侵害したと判断された場合、競争力の低下、損害賠償、対価の支払い等が発生する可能性があります。さらに、製造物責任、環境、取引、労務等に関する訴訟の内容及び結果によっては、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8)気候変動・環境 当社グループは、事業活動を行うにあたり、気候変動への対応、資源・エネルギー利用の効率化、環境関連法規制への対応等を重要な課題と認識しております。気候変動に伴う自然災害の激甚化、原材料・エネルギー価格の上昇、環境規制の強化、炭素税等の新たな制度の導入、消費者・取引先の環境意識の変化等が生じた場合、調達・生産・物流・販売活動に制約が生じる可能性があります。また、異常気象による冷夏・暖冬、花粉飛散量の変動等により、出荷や返品が増減する可能性があります。さらに、環境対応が不十分であると評価された場合、社会的信用やブランド価値の低下につながる可能性があります。これらにより、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)情報セキュリティ・情報管理 当社グループは、事業活動において各種情報システムを利用し、顧客、取引先、従業員等に関する個人情報及び機密情報を保有しております。サイバー攻撃、不正アクセス、システム障害、自然災害、人的ミス、委託先における管理不備等により、システム停止、情報漏洩、データ改ざん、業務の中断等が発生する可能性があります。これらの事象が発生した場合、復旧費用、損害賠償、行政対応、社会的信用の低下等により、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)人的資本確保・活用 当社グループは、持続的な成長に向けて、多様な人材の確保・育成・活躍、組織能力の向上、企業文化の継承を重要な課題と認識しております。しかし、少子高齢化、労働市場の流動化、人材獲得競争の激化等により、研究開発、製造、品質保証、海外事業、デジタル領域等に必要な人材を計画どおりに確保・育成できない可能性があります。また、労働環境、安全衛生、エンゲージメント等への対応が不十分な場合、生産性や組織力の低下、人材流出等を招き、事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 上記以外にも様々なリスクがあり、ここに記載されたものが当社グループのすべてのリスクではありません。
経営成績の分析 (MD&A)5,294字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 また、当連結会計年度において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。 (1)経営成績 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用や賃上げの進展に支えられ緩やかな回復基調となりましたが、物価高による消費者の慎重姿勢は続き、個人消費は分野により強弱が見られました。円安を背景に訪日外国人旅行者数は増加し、国内消費を下支えしました。海外では、米国の金融政策を巡る不透明感や欧州・アジア新興国の景気減速懸念が続き、需要鈍化や為替変動の影響が広がりました。さらに、中東・ウクライナ情勢の長期化に伴う資源・エネルギー価格の変動がコスト増要因となり、経営環境は依然として不透明な状況が継続しております。 このような状況のもと、2025年5月13日に「ロートグループ 中長期成長戦略 2025~2035」および「長期視点での成長を実現するための経営方針」を公表いたしました。当社の存在意義(パーパス)は、「世界の人々に商品やサービスを通じて『健康』をお届けすることによって、当社を取り巻くすべての人や社会を『Well-being』へと導き、明日の世界を元気にすること」と定義しており、その実現に向けて日々取り組んでおります。 その結果、当連結会計年度における連結売上高は、3,437億2千5百万円(前期比11.4%増)と大幅な増収となりました。国内におきましては、お客様のニーズに合った商品提案やインバウンド需要の増加により増収となりました。海外におきましては、円高の影響があったもののお客様のニーズに合った商品提案に加えて、シンガポールの漢方薬等製造販売企業であるユーヤンサン・インターナショナル社やオーストリアの医薬品・医療機器等製造販売企業であるモノ社の業績を前第3四半期連結会計期間より連結の損益に含めたことにより大幅な増収となりました。 利益面につきましては、原価率の上昇があったものの増収効果により、営業利益は411億1千8百万円(同7.5%増)、経常利益は479億7千1百万円(同20.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、342億4千7百万円(同11.0%増)の増益となりました。 報告セグメントの概況は次のとおりであります。 売上高(外部顧客への売上高) 前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   増減額 (百万円)   増減率 (%) 報 告 セ グ メ ン ト   日本   164,988   169,326   4,337   2.6 アメリカ   20,769   21,553   784   3.8 ヨーロッパ   19,163   23,889   4,725   24.7 アジア   100,336   125,327   24,990   24.9 計   305,258   340,096   34,838   11.4 その他   3,366   3,628   262   7.8 合計   308,625   343,725   35,100   11.4 <日本> 外部顧客への売上高は、1,693億2千6百万円(前期比2.6%増)と増収となりました。 サプリメントの「ロートV5」、新製品が好調なリップクリーム、「肌ラボ」、前期に新発売したヘアマスク「GYUTTO」や目薬が好調に推移いたしました。国内グループ会社におきましては、ロートニッテン㈱や天藤製薬㈱が増収に寄与しました。 セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、当社は増益を維持したものの、連結子会社の減益の影響により、221億2千6百万円(同1.5%減)と減益となりました。 <アメリカ> 外部顧客への売上高は、215億5千3百万円(前期比3.8%増)と増収となりました。 医療用消毒薬等を製造・販売するハイドロックス・ラボラトリーズ社が引き続き好調に推移しました。また、「肌ラボ」や医療用眼科事業が好調なブラジルの連結子会社も増収に貢献しました。 セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、増収効果と原価率の改善により、17億5百万円(同10.6%増)と大幅な増益となりました。 <ヨーロッパ> 外部顧客への売上高は、238億8千9百万円(前期比24.7%増)と大幅な増収となりました。 ポーランドのダクス・コスメティクス社が「Hadalabo Tokyo」や「YOSKINE」の好調を受け増収に貢献しました。また、点眼薬「ロート ドライエイド」や「ロート ドライエイド フレッシュブースト」も順調に推移しました。加えて、モノ社も売上に貢献しています。 セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、英国において消炎鎮痛剤の容器供給業者の倒産による生産量低下と代替業者の単価上昇により原価率が上昇したことに加え、販売費及び一般管理費が増加したことで、10億7百万円(同28.8%減)と減益となりました。 <アジア> 外部顧客への売上高は、1,253億2千7百万円(前期比24.9%増)と大幅な増収となりました。 ベトナム、インドネシアなどの東南アジアが引き続き好調に推移しました。また、原材料や製品の輸入が困難であったミャンマーで、第2四半期に輸入ライセンスを取得できたことにより生産が可能となり増収に貢献しました。加えてユーヤンサン・インターナショナル社が売上に寄与しました。商品別では「肌ラボ」、「アクネス」、フケ抑制シャンプー「セルサン」、目薬等が増収に寄与いたしました。 セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、増収効果により150億4千8百万円(同29.8%増)と大幅な増益となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ①生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 日本   142,337   105.4 アメリカ   16,281   108.7 ヨーロッパ   17,078   122.6 アジア   74,299   101.4 計   249,997   105.4 その他   589   40.1 合計   250,586   105.0 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、販売価格によっております。 ②仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(百万円)   前期比(%) 日本   23,178   98.0 アメリカ   1,093   99.9 ヨーロッパ   5,161   171.3 アジア   15,733   185.6 計   45,167   124.7 その他   933   116.3 合計   46,101   124.5 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、仕入価格によっております。 ③受注状況 一部の子会社では受注生産を行っておりますが、大部分は見込生産でありますので記載しておりません。 ④販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 日本   169,326   102.6 アメリカ   21,553   103.8 ヨーロッパ   23,889   124.7 アジア   125,327   124.9 計   340,096   111.4 その他   3,628   107.8 合計   343,725   111.4 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) ㈱大木   52,787   17.1   53,466   15.6 (2)財政状態 当連結会計年度末における資産総額は4,857億7千1百万円となり、前連結会計年度末より487億3千2百万円増加いたしました。これは、現金及び預金が96億5千4百万円、商標権が131億9千7百万円、投資有価証券が94億7千7百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。 負債総額は1,655億9千6百万円となり、前連結会計年度末より92億9千4百万円増加いたしました。これは、短期借入金が177億7百万円、繰延税金負債が28億1千9百万円それぞれ増加した一方、長期借入金が149億4千5百万円減少したこと等によるものであります。 また、純資産につきましては3,201億7千4百万円となり、前連結会計年度末より394億3千7百万円増加いたしました。これは、利益剰余金が249億5百万円、その他の包括利益累計額合計が135億5千万円それぞれ増加したこと等によるものであります。 (3)キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ96億3千万円増加し、828億5千1百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ108億7千万円増加し477億8千8百万円となりました。これは、税金等調整前当期純利益が468億2千1百万円あり、キャッシュ・フローの増加要因である減価償却費が153億2千9百万円あった一方、キャッシュ・フローの減少要因である法人税等の支払額が119億4千万円、売上債権の増加額が51億8千4百万円、棚卸資産の増加額が20億6千9百万円、あったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、297億8千万円と前年同期に比べ593億8千9百万円減少しました。これは、前年同期は連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が744億7千9百万円、有形固定資産の取得による支出が90億8千万円あった一方、当連結会計年度は無形固定資産の取得による支出が147億5千7百万円、有形固定資産の取得による支出が114億9千4百万円、あったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、118億4千5百万円となりました(前年同期は353億1千9百万円の収入)。これは、前年同期は非支配株主からの払込みによる収入が316億2千万円、転換社債型新株予約権付社債の発行による収入が252億7千万円あった一方、当連結会計年度は配当金の支払額が92億6千4百万円、リース債務の返済による支出が44億5千6百万円、あったこと等によるものであります。 当社グループは、運転資金及び設備投資資金等につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び手元資金で賄うことを基本とし、それを超える投資規模の場合には、金融機関からの借入により調達しております。当社グループの当連結会計年度末における手元流動性残高は、828億5千1百万円あり、加えて緊急時の流動性確保のために金融機関との間で当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を223億8百万円締結(借入未実行残高209億7千8百万円)しております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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