本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

アトミクス

ATOMIX CO., LTD.4625 · Standard · 化学

道路用塗料で国内シェア首位級。交通安全インフラに関わる塗料と施工を一貫提供し、建築・家庭用までカバーする塗料専門メーカー。

概要

アトミクスは、道路標示用塗料を中核とする塗料メーカーである。1937年に西川商会として創業、1950年にアトム化学塗料に改称し、1994年現社名となる。道路、建築、床、防水向け塗料を製造販売し、施工事業も展開する。2026年3月期の連結売上高は128億円、営業利益6億円、純利益9億円。東京証券取引所スタンダード市場に上場。国内に4つの工場と4つの子会社を持つ。

塗料販売と施工の二軸で構成される事業

当社グループは塗料販売事業と施工事業の二つを柱とする。塗料販売事業では道路用、建築用、床用、防水用の各種塗料を製造・販売する。施工事業では子会社アトムテクノスが道路用塗料の工事を、当社が床用塗料の工事を請け負う。両事業の連携で製品開発と施工品質の向上を図っている。2026年3月期のセグメント売上高は塗料販売事業118億36百万円、施工事業9億27百万円。

道路用塗料に強みを持つ製品ポートフォリオ

道路用塗料は売上の約6割を占める主力分野である。路面標示用塗料、視覚障がい者誘導用ブロック用塗料、自転車レーン用塗料などをラインアップする。1971年には世界初の溶着吹付式区画線塗装機「ヒートラインマーカー」を開発、塗料と施工機の両方を供給する。建築用では1953年発売の壁塗料「カベコート」、床用では米国マメコ社との技術契約による重荷重床材、防水用では水性アクリルゴム系「アトムレイズ」を展開する。

国内4工場と4つの子会社によるグループ体制

本社機能は東京都板橋区に置き、生産拠点として加須工場(埼玉県)、久喜工場(同)、大阪工場(大阪府)、岡山工場(岡山県)の4工場を有する。連結子会社はアトムサポート(家庭用塗料販売)、アブス(物流)、アトム機械サービス(施工機製造)、アトムテクノス(施工)の4社。グループ全体で技術開発から製造、販売、施工、アフターサービスまで一貫対応する。

業界の中での役割は道路標示・建築・一般消費向け塗料の製造販売と施工を担う塗料専門企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
128億円
営業利益
6億円
営業利益率
4.7%
純利益
9億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
塗料販売事業118億円92.9%9億円7.6%
施工事業9億円7.1%1億円11.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01道路標示・交通安全主力

道路用塗料を製造し、道路標示や区画線などを提供。また、施工事業として道路用塗料の塗装工事も手掛ける。交通安全の維持に貢献。

主な製品・サービス1
道路用塗料国内シェア首位
アスファルトやコンクリート路面に標示を描くための塗料。夜間視認性や耐久性に優れる。

02建築準主力

床・屋根・防水などの建築用塗料を製造・販売。コンクリート構造物の保護・補修材も提供し、建物の長寿命化に貢献。

主な製品・サービス2
建築用塗料
床・屋根・防水用途の塗料。耐久性や美観を向上させる。
コンクリート構造物の保護・補修材
コンクリートの劣化を防ぎ、補修するための材料。道路橋や建築物のメンテナンスに使用。

03家庭用副次

家庭用塗料を製造し、子会社のアトムサポートが販売。DIYからリフォームまで幅広い用途に対応。

主な製品・サービス1
家庭用塗料
一般消費者向けの塗料。DIYや簡単な補修に使用。

04その他副次

交通安全や生活環境インフラの維持管理に係るソフトウェアの開発・販売や、施工機の製造なども手掛ける。

主な製品・サービス2
交通安全・インフラ維持管理ソフトウェア
道路維持管理や交通安全に向けたソフトウェア。データ分析により効率的なインフラ管理を支援。
道路用塗料施工機
道路用塗料を効率的に塗布するための機械。

製品と技術

道路用塗料と区画線機械の一体供給

道路用塗料は当社の売上の中核を成す。路面標示用の加熱溶融型塗料や常温乾燥型塗料に加え、視覚障がい者誘導ブロック用塗料、自転車レーン用カラー舗装材などをラインアップする。1971年開発の「ヒートラインマーカー」は塗料を溶着吹き付ける方式で、乾燥時間を大幅に短縮。塗料と機械をセットで提案することで、公共工事の現場から高い評価を得ている。

建築・床・防水向け多用途塗料

建築用では1953年発売の「カベコート」がロングセラー。高耐久屋根材や水性防水材「アトムレイズ」も主力製品である。床材では米国マメコ社の技術を導入した重荷重床材が工場や倉庫で使用される。2020年に発足したレイズ事業部は水性防水塗料の営業を強化。コンクリート構造物の保護・補修材も手掛け、インフラ維持管理需要に対応する。

家庭用塗料とデジタル事業

家庭用塗料は2001年にアトムサポート株式会社に販売部門を譲渡したが、同社を通じてホームセンター向けに塗料やホームケア製品を供給している。また、当社は交通安全や生活環境インフラの維持管理に係るソフトウェアの開発・販売も行う。道路標示の点検・管理システムなど、デジタル面でも事業を展開している。さらに、アトム機械サービスは道路用塗料の施工機を製造し、塗料販売と機械の両面で顧客を支援する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア首位道路用塗料国内シェアトップクラス道路標示・交通安全

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

中小化学メーカー、利益率低く再建途上

アトミクスは、化学業界の中堅メーカーで、売上高は約121億円から128億円と横ばいで、成長は鈍いです。営業利益率は3.25%から4.69%へと改善したものの、依然として低水準です。同業のクラレや東洋紡が高収益を上げる中、同社は収益性で大きく劣後しています。これは、製品の差別化が不十分で価格競争に巻き込まれていることが原因と考えられます。売上高の伸び悩みと利益率の低さから、財務基盤の強化が課題です。ライバルのコージンバイオがバイオ分野で成長を遂げる一方、同社は伝統的な化学製品に依存し、新規成長分野への投資が遅れています。今後の事業構造改革が不可欠です。

強み

  • 営業利益率が3.25%から4.69%へ上昇。コスト削減や製品構成の見直しが効果。
  • 長年の製造実績と信頼性があり、安定した供給体制を構築。
  • 化学製品の製造技術を持つ。品質管理や生産プロセスに強み。
  • 既存顧客との長期取引があり、一定の需要を確保。安定した売上基盤。

課題

  • 営業利益率が5%未満と低く、資本効率が悪い。高付加価値化が急務。
  • 売上高がほぼ横ばいで、新規事業の創出ができていない。成長戦略の欠如。
  • 同業他社と比べ収益性で劣る。差別化された製品開発が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がアトミクス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14937Waqoo82億円34.0倍
24932アルマード80億円13.7倍
34531有機合成薬品工業80億円25.1倍
44936アクシージア77億円
54925ハーバー研究所68億円8.6倍
64625アトミクス62億円4.8倍
7542Aビタブリッドジャパン61億円5.9倍
84990昭和化学工業61億円8.7倍
94929アジュバンホールディングス60億円41.5倍
109385ショーエイコーポレーション59億円6.8倍
114926シーボン53億円24.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

西川商会として創業し、塗料専業メーカーへ転身した1950年

1937年2月、東京都千代田区神田小川町で西川商会として創業。1948年に株式会社西川商会を設立、塗料販売を開始。1949年に志村工場を完成し、油性塗料・酒精塗料の生産に着手。1950年5月、社名をアトム化学塗料株式会社に改め、塗料製造専業メーカーとしての基盤を固めた。1953年には室内用壁塗料「カベコート」を発売、建築用塗料市場に本格参入した。

JIS認証と道路用塗料への本格参入

1954年、JIS表示の認可を取得し製品品質の信頼性を高める。1960年、合成樹脂水系塗料の生産を開始し、環境負荷低減に対応。1964年、粉体溶融型道路用塗料の製造を開始し、道路標示分野に参入。1969年には本社を千代田区から板橋区舟渡の現在地に移転、工場との一体化を図った。同年、米国ボルチモアペイント社と道路用塗料の技術提携を開始し、国際的な技術導入を進めた。

世界初のヒートラインマーカーと床材事業の拡大

1971年2月、世界初の溶着吹付式区画線塗装機「ヒートラインマーカー」を開発。塗料と施工機の一体化で道路標示の効率を革新した。同年埼玉工場を完成、1977年には久喜工場を新設し生産能力を増強。1981年、床材事業部を発足し、工場向け塗り床市場に参入。1986年には米国マメコ社と重荷重床材の技術契約を締結し、床材分野の製品ラインを強化した。

株式公開と社名変更、中国進出と撤退

1988年6月、資本金10億4,000万円に増資し株式を店頭公開、資金調達力を高める。1994年4月、社名をアトミクス株式会社に変更。2001年、中国河北省に阿童木(廊坊)塗料有限公司を設立、続いて無錫にも進出。しかし、両社とも業績が振るわず2012年に廊坊、2017年に無錫を清算、海外直接生産から撤退した。2001年には家庭用塗料の販売部門をアトムサポートに譲渡し、事業の選択と集中を図った。

上場市場の変遷と新たな海外展開

2004年12月、店頭売買銘柄からジャスダック証券取引所に上場。2010年、大阪証券取引所JASDAQ市場へ移行。2013年7月、現物市場統合により東証JASDAQスタンダードに上場。2022年4月、市場区分変更で東証スタンダード市場となる。2023年11月、ウズベキスタンのAtomit LLCへ道路用塗料の製造技術と販売権を供与する契約を締結、新興国市場への技術輸出を再開した。

年表41件を開く

1930年代

  • 1937年2月創業東京都千代田区神田小川町に「西川商会」創業

1940年代

  • 1948年5月創業東京都千代田区神田富山町に移転し「株式会社西川商会」設立
  • 1949年10月志村工場完成(東京都板橋区舟渡)。油性塗料、酒精塗料の生産開始

1950年代

  • 1950年5月商号変更社名を「アトム化学塗料株式会社」に変更
  • 1953年10月室内用壁塗料「カベコート」を開発
  • 1954年10月JIS表示の認可を受ける

1960年代

  • 1960年4月合成樹脂水系塗料 生産開始
  • 1964年10月粉体溶融型道路用塗料の製造開始
  • 1969年6月本社を東京都千代田区から現在の東京都板橋区舟渡に移転
  • 1969年11月米国ボルチモアペイント社と道路用塗料に関する技術提携開始

1970年代

  • 1971年2月世界初の溶着吹付式区画線塗装機「ヒートラインマーカー」を開発
  • 1971年11月埼玉工場完成(埼玉県加須市、現在の加須工場)
  • 1977年12月久喜工場完成(埼玉県久喜市)

1980年代

  • 1981年1月創業床材事業部 発足。工場用塗り床市場に本格参入
  • 1982年1月大阪営業所を大阪支店に昇格
  • 1985年10月大阪府大東市に大阪工場完成。同一所在地に大阪支店を移転
  • 1986年1月マメコインターナショナル社(米国)と重荷重床材に関する技術契約締結
  • 1986年9月M&Aアトムライナー株式会社を吸収合併、工事部門の充実を図る
  • 1988年2月ハイアップ・ホン社(タイ)に道路用塗料の製造技術と販売権の供与開始
  • 1988年6月資本金を10億4,000万円に増資。店頭売買銘柄(東京)として株式を公開

1990年代

  • 1994年3月岡山工場完成(岡山県勝田郡奈義町)
  • 1994年4月商号変更社名を「アトミクス株式会社」に変更

2000年代

  • 2000年11月道路事業部ISO9001取得
  • 2001年1月創業阿童木(廊坊)塗料有限公司 設立(中国河北省、当社独資)
  • 2001年10月家庭用塗料の販売部門をアトムサポート株式会社に営業譲渡
  • 2001年11月塗料事業部(加須工場)ISO14001取得
  • 2003年10月創業阿童木(無錫)塗料有限公司 設立(中国江蘇省、当社独資)
  • 2004年12月道路事業部(久喜工場・岡山工場)ISO14001取得
  • 2004年12月上場店頭売買銘柄から、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2007年7月塗料事業部ISO9001取得

2010年代

  • 2010年10月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場・スタンダード)に株式を上場
  • 2012年5月阿童木(廊坊)塗料有限公司を清算
  • 2013年7月上場大阪証券取引所の現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所JASDAQスタンダードに株式を上場
  • 2014年12月新研究棟完成(埼玉県加須市加須工場内)
  • 2017年6月阿童木(無錫)塗料有限公司を清算
  • 2018年3月道路事業部営業部情報システム課 ISO27001取得
  • 2018年4月創業レイズ事業部発足。水性防水塗料の営業強化

2020年代

  • 2020年4月創業事業本部、経営推進本部発足
  • 2022年4月上場東京証券取引所の市場区分変更に伴い、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
  • 2023年11月Atomit LLC(ウズベキスタン共和国)に道路用塗料の製造技術と販売権の供与契約締結
  • 2025年4月創業事業本部、経営推進本部を廃止し、営業変革推進室発足

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    市場絞り込みによるナンバーワン戦略

    特定市場に絞り込み、独創的な複合化技術でナンバーワン・オンリーワンを目指す。調達ルートの多様化や価格転嫁など、収益性向上にも取り組む。

  2. 02

    環境変化を機会に捉えた変革

    外部環境の変化を成長機会と捉え、生産効率向上や持続可能な社会への貢献、自社の持続的成長を実現する。第15次三ヵ年計画では気候変動対応や水性塗料の開発を推進。

  3. 03

    ESG経営の推進

    製品・サービスを通じて社会課題を解決し、持続可能な社会の実現に貢献。ESG・サステナビリティへの取り組みを企業価値向上につなげる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で278人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は548万円で、9期前と比べて1.6%平均年齢は44.6歳、平均勤続年数は20.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月293
2018年3月287
2019年3月55743.017.1286
2020年3月51443.117.0291
2021年3月54042.819.2288
2022年3月60343.019.5281
2023年3月56043.620.3281
2024年3月54544.220.5281
2025年3月54744.520.7283141
2026年3月54844.620.5278216

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
加須工場 — 埼玉県加須市1,299百万円
塗料販売事業
支店・営業所・その他1,087百万円
塗料販売事業、全社的管理業務及び施工事業
本社 — 東京都板橋区746百万円
塗料販売事業、全社的管理業務及び施工事業
岡山工場 — 岡山県勝田郡奈義町656百万円
塗料販売事業
久喜工場 — 埼玉県久喜市619百万円
塗料販売事業
塗料販売事業 — 東京都 板橋区55百万円
施工事業 — 埼玉県北葛飾郡松伏町19百万円
塗料販売事業 — 埼玉県 川口市9百万円
塗料販売事業 — 埼玉県 久喜市7百万円
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    アトムサポート株式会社(注2.3)
    東京都 板橋区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アブス
    埼玉県 久喜市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アトム機械サービス株式会社
    埼玉県 川口市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アトムテクノス株式会社
    埼玉県 北葛飾郡 松伏町 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    交通規制情報収集・管理システム賃貸借及び保守外
    警察庁 · 2024-06-06
    2.7億円
  • 調達
    交通規制位置情報、交通規制データ変換プログラム等に係る業務委託
    警察庁 · 2017-12-11
    2,850万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は128億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.1%、利益が+50.0%。

売上高
+4.1%
128億円
営業利益
+50.0%
6億円
純利益
+350.0%
9億円
営業利益率
4.7%
前期比 +1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高130億円128億円
営業利益7億円6億円
純利益5億円9億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は34億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+30.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q320
2024年1Q2600.00
2024年2Q3000.00
2024年3Q3226.32
2024年4Q330
2025年2Q5811.71
2025年4Q6534.61
2026年2Q5935.12
2026年4Q6934.37
2027年1Q3438.82

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は110億円から128億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は4.7%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
大阪証券取引所の現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所JASDAQスタンダードに株式を上場
2013年3月11042
2014年3月12152
2015年3月11142
2016年3月11440
2017年3月10658
レイズ事業部発足。水性防水塗料の営業強化
2018年3月11265
2019年3月10332
事業本部、経営推進本部発足
2020年3月10543
2021年3月11164
東京証券取引所の市場区分変更に伴い、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
2022年3月11144
2023年3月11421
2024年3月12142
事業本部、経営推進本部を廃止し、営業変革推進室発足
2025年3月123443.32
2026年3月128664.79

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高128億円のうち、営業利益として残るのは6億円4.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の7.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.1%91億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.2%31億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.7%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.6pt
4.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.6pt
7.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.9pt
8.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが7億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは6億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は33億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月70−3726
2014年3月6−2−7423
2015年3月6−74−127
2016年3月4−5−3−123
2017年3月10−2−3828
2018年3月9−5−3429
2019年3月5−3−4227
2020年3月7−4−3328
2021年3月12−3−9928
2022年3月7−1−2632
2023年3月3−4−2−129
2024年3月5−7−2−226
2025年3月10−7−1328
2026年3月7−10633

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は164億円。このうち返さなくてよい自己資本が112億円で、自己資本比率は68.6%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月138914766.5
2014年3月142855759.9
2015年3月144885660.9
2016年3月142865660.4
2017年3月144935165.0
2018年3月147975066.4
2019年3月142974568.5
2020年3月142994369.3
2021年3月145974866.5
2022年3月1451004568.6
2023年3月1441004469.4
2024年3月1521025067.1
2025年3月1501044768.9
2026年3月1641125168.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
42億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
101億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
12億円
在庫として抱えている分
負債合計
51億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中68位あたり、逆に低いのは営業利益率203社中141位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.8%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.7%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
68.6%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.1%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.3%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥855で、1年前と比べて+24.5%過去52週の値幅のなかでは52%の位置にある。

¥855+0.4%1ヶ月+12.5%1年+24.5%時価総額62億円
過去52週の値幅
安値¥658高値¥1,039

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)4.8倍
PER (会社予想)9.1倍
PBR0.40倍
配当利回り2.34%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月6日に796円まで上昇し、前日比5.43%高。出来高も32,000株と増加し、上昇をけん引しました。25日移動平均線755円を上回り、75日線・200日線ともに上回っています。ただし、52週高値1039円は依然として高く、株価はその約77%の水準です。RSIは64.5と上昇トレンドながら過熱圏には至らず、上値余地が残るとみられます。1ヶ月で1.4%上昇と緩やかですが、8月に入ってからは上昇基調を強めています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは4.48倍と業界平均の18.4倍を大幅に下回り、PBRは0.3775倍と平均1.45倍を大きく下回る。ROEは8.76%で平均的な水準。配当利回りは2.51%と平均2.68%とほぼ同水準だが、配当性向は11.8%と低く増配余地がある。直近の業績は増収増益で、特に2026年3月期は純利益が大幅に増加しており、割安感が強い。ただし、過去の利益は低調だったため、持続可能性には注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)4.8倍17.8倍
PER (予想)9.1倍
PBR0.40倍1.41倍
ROE8.8%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

時価総額58億円、PER4.5倍、PBR0.38倍と割安指標に映り、売上高は増加しながら営業利益率も改善。投資論点は、この低評価が割安か、それともビジネスの安定性に対する市場の疑念を反映か。強気派は、医療用テープの需要安定性と利益率改善の継続に着目し、株価の上昇余地を主張。弱気派は、成長性が見えにくく、利益率が低いことや市場規模が限定的であることから、現状の低PERは妥当とみる。

プラスに働く材料7
  • 割安な株価指標

    PER4.5倍、PBR0.38倍と割安水準にある

  • 利益率の改善

    営業利益率が3.25%から4.69%へと向上

  • 安定需要と配当

    医療向けは景気に左右されにくく、配当利回り2.5%で下支え

  • PBR0.38倍、解散価値割れ継続影響

    PBR0.3775倍、1株純資産の4割弱の株価

  • 純利益9億円と前期比4.5倍増益決算発表後影響

    純利益2億円→9億円、時価総額58億円対比

  • PER4.48倍と極めて割安通年影響

    PER4.48倍、過去実績から見て割安水準

  • 増収・営業増益で改善基調決算発表後影響

    売上高128億円、営業利益6億円と前期比50%増

マイナスに働く材料7
  • 成長性の限界

    売上高の成長が鈍調で、大規模な市場拡大が見込めない

  • 低い収益性

    営業利益率5%未満と、製造業としては低水準

  • 依存事業の偏り

    医療用テープ依存で、新規事業の芽が見えにくい

  • 来期予想PER14.1倍と割高懸念決算発表後影響

    予想PER14.1倍、実績PER4.48倍から急に割高

  • 営業利益率4.69%と低い通年影響

    売上高128億円に対し営業利益6億円、率4.69%

  • 外国人の保有比率0.6%と極端に低い継続影響

    外国保有0.6%、需給参加が限定的

  • 株価1年で27%上昇、過熱感継続影響

    1年で27.3%上昇、短期的な利益確定売り

次の決算で確かめる点
売上高成長率
事業の拡大スピードと市場シェアの動向を確認
営業利益率
収益性の改善・悪化のトレンドを測る
医療分野の売上比率
主力事業の安定性を評価するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+17.6%いまの株価に対する利回りは2.34%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
2.34%
いまの株価に対して
配当性向
11.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1527.8
2018年3月150.029.0
2019年3月150.053.8
2020年3月150.035.8
2021年3月150.026.9
2022年3月1713.324.4
2023年3月170.0138.0
2024年3月170.055.6
2025年3月170.049.4
2026年3月2017.611.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,456人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.6%を占め、残る65.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他58.358.758.758.557.863.3
事業法人30.330.230.330.329.627.5
自己株式22.822.822.822.820.920.9
金融機関10.710.510.410.411.27.1
証券会社0.40.30.30.40.91.4
外国法人0.30.40.30.30.40.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01アトミクス取引先持株会13.95
02東京中小企業投資育成株式会社9.67
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(株式付与ESOP信託口・75715口)5.52
04西川 正洋3.87
05ナラサキライン株式会社1.85
06東洋テック株式会社1.74
07アトミクス社員持株会1.59
08楠本化成株式会社1.46
09日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1.46
10ケーシー工業株式会社1.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-16
    アトミクス取引先持株会 理事長 楠本慶太
    変更報告
    14.35%
    +1.07pt
  • 2026-07-15
    アトミクス取引先持株会 理事長 楠本慶太
    新規の大量保有報告
    14.35%
    +1.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+558%、1株純資産は14期で+95%。直近期のROEは8.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月271,0832.515.753.3
2014年3月291,3672.515.739.9
2015年3月351,4072.514.237.1
2016年3月−71,376−0.521.8
2017年3月1221,4938.54.627.8
2018年3月791,5585.211.029.0
2019年3月291,5551.924.753.8
2020年3月451,5742.912.835.8
2021年3月611,8263.911.526.9
2022年3月711,8793.98.724.4
2023年3月151,8780.845.4138.0
2024年3月451,9152.415.955.6
2025年3月431,9452.213.949.4
2026年3月1782,1098.84.711.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額67百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
宮里勝之代表取締役 社長639,000
花形裕透取締役 執行役員 レイズ事業部長6310,000
冨士田学取締役 執行役員 管理統括部長 兼経理部長5910,000
鈴木太亮取締役 執行役員 技術本部長544,000
田中滋子取締役56
小川博巳常勤監査役668,000
上原左多男監査役74
石川伸吾監査役67

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)44454912
社外取締役390103
監査役18088

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容640字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社、以下同じ)は、当社及び国内子会社4社で構成し、塗料販売事業と施工事業を行っています。 当社グループの主な事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付け、及びセグメントとの関係は次のとおりです。 (1) 塗料販売事業 当社は道路用塗料、床・屋根・防水などの建築用塗料、家庭用塗料、コンクリート構造物の保護・補修材を製造し、主に当社が国内の得意先に販売しています。また、当社は「交通安全や生活環境インフラの維持管理に係るソフトウェア」の開発と販売を行っています。家庭用塗料は主にアトムサポート株式会社に販売し、アトムサポート株式会社が国内の得意先に販売しています。また、アトムサポート株式会社は塗料関連製品やホームケア製品を独自に仕入れて販売しています。株式会社アブスは主にアトムサポート株式会社が販売する製品の物流業務を請負っています。アトム機械サービス株式会社は道路用塗料の施工機を製造し、主に当社が国内の得意先に販売しています。 (2) 施工事業 施工事業は主にアトムテクノス株式会社と当社が行っています。 アトムテクノス株式会社は当社の道路用塗料やコンクリート構造物の保護・補修材を使用する工事を、当社は床用塗料を使用する工事を請負っています。また、当社製品を使用する工事を行うことで新製品の開発や製品の改良に必要な情報を入手しています。 当社グループの事業系統図は次のとおりです。 (注) ※ 連結子会社
経営方針・対処すべき課題1,475字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループの経営理念は、次のとおりです。 当社グループは、経営理念のもとESG経営を積極的に推進し、社会に貢献できる企業を目指します。 1.製品・サービスを通じて社会課題を解決し、持続可能な社会の実現に向けて貢献する。 2.独創性に溢れた発想と高度な複合化技術によって市場を絞り込みその市場でナンバーワン、オンリーワンになることを目指し価値を提供する。 3.会社の成長発展を通して、社員の幸福を追求すると同時に社員の自己実現を支援する。 当社グループは、この経営理念のもと、目まぐるしく変化を続ける経営環境の中でグループの総合力を発揮し、 社会の発展に役立つ製品・サービスを提供する企業であり続けることを目指しています。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは収益を伴った着実な成長を目指した経営活動を実践していくため、売上高と営業利益を基本的な経営指標としていますが、投資者視点を踏まえ、資本コスト、資本収益性をより意識しROE、ROA等の指標を設定していきます。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 第14次三ヵ年計画(2023-2025年度)の3年目においても、為替の急激な変動、世界各地での政治的緊張の高まり、気候変動など事業環境の大きな変化が続いています。また、アメリカの関税政策による影響が残るなか、中東地域における情勢の不安定化はエネルギー価格の上昇やサプライチェーンの混乱を招いており、当社グループの事業活動に影響を及ぼすリスクとして注視しています。このような環境下で調達ルートの多様化、原材料供給不安定製品における代替え製品の供給、原材料価格の高騰に対する生産性向上及び価格転嫁を進めています。その中で、「市場を絞り込みその市場でナンバーワン、オンリーワンになること」と「社員の顧客志向徹底」を継続するとともに、環境の変化を変革の機会と捉え価値のある製品、サービスの提供に努めてきました。また、新たな経営基盤の構築として事業継続体制(BCP)の強化、社会的責任(ESG・サステナビリティ)を果たすべき行動の推進により、企業価値の向上を目指してきました。 第14次三ヵ年計画(2023-2025年度)は、当社グループの価値基準を「安全・安心・快適な社会を創る」とし、事業を通じて社会課題解決に積極的に取り組みました。外部環境が大きく変化するなかで「変革」にも取り組み環境変化がもたらす課題においても成長機会として捉えて「生産効率の向上」「持続可能な社会実現への貢献」「自ら(当社グループ)の持続的な成長」を実現することを目指しました。 第15次三ヵ年計画(2026-2028年度)では気候変動への対応として自社のCO2排出量の削減を具現化し、顧客のCO2排出量削減活動においても機会と捉えて事業戦略を展開します。また、水性系塗料の製品開発などを進めて環境負荷物質(VOCなど)を抑制し、顧客の支持を得ることで製品の拡販に努めます。 (4) 対処すべき課題 ①事業ポートフォリオ最適化による収益基盤の再構築 ②人材の強化(採用、育成、多様化への対応) ③社会の課題解決と新しい価値創造に向けた研究開発の強化 ④BCP体制の強化(地政学的リスクへの対応と原材料の安定調達) ⑤工場の生産性向上、リニューアル ⑥SDGs、ESGへの取り組みと企業価値向上
事業等のリスク1,811字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。当該リスクが顕在化する可能性、時期、顕在化した際の当社グループに与える影響については、合理的に算出することが困難なため記載していません。これらのリスクを認識した上で、発生の回避、影響を最小限にするよう、情報収集、訓練、環境等対策を行っています。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 事業等の変動要因について 当社グループの経営成績は、設備投資や個人消費の動向及び政府・自治体の交通安全対策の実施状況ならびに石油系を主とする原材料価格や為替変動、株式市況等の影響を受ける可能性があります。 (2) 原材料の価格及び調達について 当社グループの主要な原材料の多くは石油関連製品であり、原油・ナフサ価格の動向により当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、原材料の調達について、複数のサプライヤーから購入することにより安定調達を図り、生産に必要な原材料が十分に確保されるよう努めています。しかしながら、一部の特殊な原材料については限られたサプライヤーに依存する場合があります。また、サプライヤーの被災、事故、倒産などによる原材料の供給中断、需要の急増による供給不足が発生した場合には当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 (3) 法的規制について 当社グループの事業に関係する法規制には、環境、化学物質、安全衛生などがあり各法規制の強化が進んでいます。当社グループは、コンプライアンスの徹底を図りながら、これらの法規制を遵守し各事業活動を行っています。しかしながら、法令の大幅な変更や規制強化が行われた場合は当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 事業継続について ①工場の火災、爆発事故について 当社グループは、危険物及び化学薬品を取扱っており、事故発生の防止として安全体制の強化を徹底していますが、万が一大規模な火災事故、爆発事故が発生した場合、一時的に操業を停止するなど、当社グループの経営成績、財務状況等に影響を与える可能性があります。 ②自然災害について 大規模な自然災害(大地震、大雨、洪水など)が数多く発生している昨今、工場の被害、停電など活動の中断事象が発生するだけではなく、原材料、部品の調達先での被害発生により影響を受ける可能性も高まってきています。当社グループでは、これらに対する被害・損害を最小限にするための防災、減災対策、社員の安全確保、システムのバックアップ、製品の安定供給を行うために事業継続計画(BCP)を策定しています。各事象に対応するために社員教育、防災訓練等を行い事業の継続を目指しています。しかしながら、被害状況によっては、正常な事業活動の継続が困難となり、当社グループの経営成績、財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (5) ITリスク 当社グループは、ITを活用し事業を効率的に進めるために、多くの情報、システムを運用しています。これらを安全に運用するために権限責任の明確化、チェック体制、外部からの侵入対策、社員教育など情報セキュリティーの強化を図っています。しかしながら、サイバー攻撃を含む意図的な行為や過失により、情報の漏洩、消失、各種障害等の影響を受け、事業活動が一時的に中断する可能性があります。 (6) 製造物責任について 当社グループは、品質管理規程に基づき製品の製造を行っていますが、製品に欠陥が生じた場合に備え賠償保険に加入しています。しかし、賠償保険で補填しえない製品欠陥の場合、多額の費用及び当社グループの信頼の低下等により当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 気候変動について 当社グループは、温室効果ガスの排出削減に向けて、省エネ化、新製品の開発、改良を行っており、将来的には再生可能エネルギー100%の採用を目指していますが、近年の環境問題への意識の高まりから、環境問題対応遅れによるステークホルダーからの信用低下、さらに受注減少につながる可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,796字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、各種政策の効果もあり緩やかな回復基調が続いているものの、地政学的リスクの拡大による原材料価格等の高騰に加え、円安や金利引き上げによる物価上昇により依然として先行きが不透明な状況が続いています。このような状況の中、当社グループは第14次三ヵ年計画の最後の期である当期において、その目標を達成させるとともに、新たな組織(営業変革推進室)を立ち上げる等「変革」をキーワードに掲げ各事業部において現業務の見直し等の取り組みを行い効率化、生産性の向上を行い経費低減を進め、自助努力にて補えない部分は価格改定を行い利益確保に努めてきました。 この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高127億63百万円(前連結会計年度123億48百万円)、営業利益5億69百万円(同 3億50百万円)、経常利益6億6百万円(同 3億65百万円)、法人税等調整額△1億21百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益9億45百万円(同 2億28百万円)となりました。 セグメント別の経営成績は次のとおりです。 <塗料販売事業> 道路用塗料においては、「国土強靭化」「維持・補修」の施策及び自転車道整備関連の公共工事の発注が順調に推移し路面標示塗料、視覚障がい者関連製品が伸長し前年を上回りました。建築用塗料においては、戸建ての需要の低迷により防水材関連は減少したものの、高機能な屋根材が伸長し前年を上回りました。床用塗料においては、新規顧客の獲得と第4四半期期間において、高耐久製品及び水性関連製品が伸長し前年を上回りました。家庭用塗料においては、継続してホームセンターへの企画提案活動を行っていますが個人消費の節約志向が強く前年を若干下回りました。アトムレイズ(水性アクリルゴム系塗膜防水材)は、大型改修物件の獲得により前年を上回りました。 この結果、当連結会計年度の塗料販売事業の売上高は、前年同期と比べて3億34百万円増加し、118億36百万円(前年同期比2.9%増)となりました。 <施工事業> 床材工事の受注が減少しましたが、子会社アトムテクノスで受注した長期工事が完工し当該工事の設計変更等ににより売上額が増額し前年を上回りました。 この結果、当連結会計年度の施工事業の売上高は前年同期と比べて80百万円増加し、9億27百万円(前年同期比9.5%増)となりました。 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて13億40百万円増加し、163億65百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて4億61百万円増加し、51億34百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて8億79百万円増加し、112億31百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 営業活動の結果、得られた資金は6億50百万円(前連結会計年度は10億20百万円獲得)となりました。これは主に、固定資産売却損益で7億28百万円、売上債権の増加で1億77百万円、仕入債務の減少で2億36百万円、法人税等の支払額で1億48百万円減少したものの、税金等調整前当期純利益で13億47百万円、減価償却費で4億97百万円、賞与引当金の増加で1億83百万円増加したことによるものです。 投資活動の結果、使用した資金は1億10百万円(前連結会計年度は6億52百万円使用)となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入で16億65百万円増加したものの、有形固定資産の取得で6億26百万円、無形固定資産の取得で1億45百万円、定期預金の預入れによる支出で9億円支出したことによるものです。 財務活動の結果、使用した資金は35百万円(前連結会計年度は1億31百万円使用)となりました。これは主に、短期借入金により1億円増加したものの、配当金の支払額で96百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出で38百万円支出したことによるものです。 これらの結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べて5億5百万円増加し33億36百万円となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 -1. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 塗料販売事業   10,939,407   104.1 施工事業   934,804   110.4 合計   11,874,211   104.5 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しています。 2 生産実績は販売価額で表示しています。 3 上記生産実績のほかに次のとおり製品の仕入を行っています。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 塗料販売事業   546,333   89.1 合計   546,333   89.1 -2. 受注実績 当社グループの製品は、主として見込生産を行っています。 なお、当連結会計年度における施工事業の受注実績を示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 施工事業   566,167   172.8   122,024   26.0 (注)  セグメント間取引については、相殺消去しています。 -3.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 塗料販売事業   11,836,000   102.9 施工事業   927,250   109.5 合計   12,763,250   103.4 (注) セグメント間取引については、相殺消去しています。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて13億40百万円増加し、163億65百万円となりました。この要因となった流動資産、固定資産の状況は次のとおりです。 流動資産は、前連結会計年度末に比べて15億91百万円増加し、103億円となりました。これは主に、現金及び預金で14億5百万円、受取手形、売掛金及び契約資産で51百万円、電子記録債権で1億25百万円増加したことによるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて2億50百万円減少し、60億65百万円となりました。これは主に、建物及び構築物で2億57百万円、投資有価証券で1億39百万円、繰延税金資産で98百万円、投資その他の資産のその他で97百万円増加したものの、土地で8億79百万円減少したことによるものです。 また、負債及び純資産の状況は次のとおりです。 流動負債は、前連結会計年度末に比べて4億70百万円増加し、45億23百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金で1億84百万円、電子記録債務で51百万円減少したものの、短期借入金で1億円、未払法人税等で3億89百万円、賞与引当金で1億83百万円増加したことによるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて9百万円減少し、6億11百万円となりました。これは主に、株式給付引当金で14百万円増加したものの、役員退職慰労引当金で7百万円、その他で14百万円減少したことによるものです。 純資産は、前連結会計年度末に比べて8億79百万円増加し、112億31百万円となりました。これは主に、配当金で97百万円減少したものの、その他有価証券評価差額金で25百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で9億45百万円増加したことによるものです。 上記内容から、自己資本比率は前連結会計年度末と比べて0.3ポイント減少し68.6%、流動比率は12.8ポイント増加し227.7%となりました。流動比率、当座比率ともに高い水準であり、有利子負債比率も低いため、当面の間の資金繰り及び資金調達には問題はないと判断しています。 経営成績 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比べて4億14百万円増加し、127億63百万円となりました。 (営業利益) 当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度と比べて2億18百万円増加し、5億69百万円となり、売上高営業利益率が1.7ポイント増加し4.5%となりました。 これは主に、原材料の価格高騰や物価上昇によるコスト上昇が続いていますが、価格改定等で利益確保に努めたことによるものです。 (経常利益) 当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度と比べて2億40百万円増加し、6億6百万円となり、売上高経常利益率が1.8ポイント増加し4.8%となりました。これは主に、受取配当金の増加、補助金収入、売上高営業利益率の増加によるものです。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べて7億16百万円増加し、9億45百万円となり、売上高親会社株主に帰属する当期純利益率が5.5ポイント増加し7.4%となりました。これは主に、固定資産売却益の増加、投資有価証券売却益の計上によるものです。 当社グループの経営戦略は、「第2 事業の状況  1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等  (3)中長期的な会社の経営戦略」に記載のとおりです。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要の主なものは、原材料の購入費用、生産設備の購入・維持更新費用、研究開発活動費用及び広告宣伝費用です。これらの短期及び長期的な必要資金は自己資金や金融機関からの借入金を中心とし、金融商品等での運用や投機的な取引を行わないことを基本としています。資金の流動性については、事業計画、投資計画に応じた現金及び預金残高の確保と必要に応じて外部資金の調達を行うことにより維持していきます。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。連結財務諸表の作成に当たり採用した重要な会計方針、会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものにつきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表  注記事項  (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」及び「(重要な会計上の見積り)」に記載しています。 また、引当金、繰延税金資産の計上等の会計上の見積りを要する項目に関して、過去の実績や当該事象の状況を勘案して、合理的と考えられる方法により見積り及び判断を行い、その結果を反映して連結財務諸表を作成していますが、実際の結果は見積りの不確実性があるため異なる場合があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。