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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

中国塗料

CHUGOKU MARINE PAINTS,LTD.4617 · Prime · 化学

船舶用塗料で世界トップクラス。日本・中国・韓国・東南アジア・欧米に生産拠点を持ち、新造船・修繕船向け防汚塗料を中心に展開。

概要

中国塗料は、船舶用塗料を中核とする塗料メーカーである。1917年に創業し、1949年に東京証券取引所に上場。2026年3月期の連結売上高は1,394億円、営業利益率12.5%と高収益を誇る。新造船・修繕船向けの船底防汚塗料で世界トップ級のシェアを持ち、海洋生物付着防止による燃費効率向上に貢献。建築用・工業用塗料も手掛け、24社の子会社から成るグローバルグループを形成する。

船舶・工業・建築をカバーする三つの事業柱

中国塗料グループの事業は、塗料関連事業に集中している。2026年3月期のセグメント別売上高は、日本が449億円、中国が229億円、韓国が193億円、東南アジアが202億円、欧州・米国が319億円と地域分散が進む。製品分野では、船舶用塗料が最大の柱であり、新造船向けと修繕船向けに船底防汚塗料・防食塗料を供給する。船底防汚塗料は海洋生物の付着を防ぎ、船舶の燃費を改善するため、海運業界の温室効果ガス削減に直接貢献する。工業用塗料は橋梁・鉄塔・プラントなどの重防食分野と一般機械向けをカバーし、長期防食性が求められるインフラ用途で実績を持つ。建築用塗料は戸建てからマンション・商業施設まで内外装を対象とし、水性・油性の多様なラインアップを揃える。これら三つの分野で安定的な需要を獲得している。

高付加価値シフトで実現した12.5%の営業利益率

前中期経営計画(2021~2025年度)の最終年度である2025年度の営業利益率は12.5%に達し、目標の9.2%を上回った。背景には、製造コストに見合った販売価格の適正化と高付加価値製品へのシフトがある。特に船舶用塗料では、国際海事機関(IMO)の燃費規制に対応する高性能船底防汚塗料の需要が世界的に高まり、欧州や東南アジアで販売を拡大した。また、低VOC(揮発性有機化合物)塗料の拡販にも注力し、2025年度のVOC排出削減量は3,665トンに上る。原材料調達では金融ヘッジ手法の活用を整備し、価格変動リスクを抑制。結果として、2025年度の営業利益は174億円(前期比13.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は110億円となった。ただし、前期に計上した特別利益の反動で純利益は減益となっている。

24社の子会社が支える5地域ネットワーク

中国塗料グループは、当社と24社の子会社で構成される。事業区分は塗料関連事業とその他事業に分かれ、日本には当社のほか大竹明新化学、神戸ペイントなど8社が所在する。海外では中国に香港、上海、広東、台湾の4社、韓国に1社、東南アジアにシンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、インド、ミャンマーの6社、欧州・米国にオランダ、英国、ドイツ、ギリシャ、米国、イタリアの7社を擁する。これら現地法人は船舶用塗料の製造・販売を担い、世界の主要港湾にサービスネットワークを展開。2025年3月にはイタリアの塗料製造会社ITALO BELGE COLORI S.R.L.の全株式を取得し、欧州での工業用塗料事業を強化した。地域ごとに異なる市場特性に対応し、新造船需要が旺盛な中国や韓国、修繕船需要の多い欧州で販売を伸ばしている。

業界の中での役割は船舶用塗料メーカー(新造船・修繕船向け防汚塗料で世界シェア上位)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,394億円
営業利益
174億円
営業利益率
12.5%
純利益
110億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
船舶用塗料1,224億円87.7%
工業用塗料151億円10.8%
コンテナ用塗料17億円1.2%
その他3億円0.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01造船(新造船・修繕船)主力

新造船および修繕船向けに、船底防汚塗料・防食塗料などの船舶用塗料を供給。海洋生物の付着を防ぎ、燃費効率を向上。世界主要港湾にサービスネットワークを展開。

主な製品・サービス1
船舶用塗料(船底防汚塗料・防食塗料等)
船底に塗布し、海洋生物の付着を防止する防汚塗料や、鉄部の腐食を防ぐ防食塗料。長期防汚性能が特徴。

02産業用(一般工業・重防食等)準主力

橋梁・鉄塔・プラントなど重防食分野や、機械・装置向けの産業用塗料を供給。防食・耐候性が要求されるインフラ・産業設備に使用。

主な製品・サービス1
産業用塗料(重防食塗料、機械用塗料等)
橋梁、鉄塔、プラントなどの鋼構造物向け重防食塗料や、各種産業機械用塗料。長期間の防食性を提供。

03建築副次

建築物の内外装向け塗料を供給。戸建て・マンション・商業施設など幅広い建築用途に対応。

主な製品・サービス1
建築用塗料(水性・油性等)
建築物の外壁・内壁・鉄部などに使用する塗料。水性・油性の各種ラインアップ。

製品と技術

船舶用塗料:船底防汚塗料で海運の燃費効率を向上

中国塗料の主力製品は船舶用塗料であり、特に船底防汚塗料と防食塗料が核をなす。船底防汚塗料は海洋生物(フジツボや藻類など)の付着を長期間防止する機能を持ち、船体の摩擦力低減により燃費を最大で10%以上改善する。同社の製品は、国際海事機関(IMO)の燃費規制(EEXI・CII)への対応策として海運各社に採用されている。2025年度には、高性能船底防汚塗料の供給により187万トンの温室効果ガス削減に貢献したと試算される。また、防食塗料は鋼板の錆を防ぎ、船舶の寿命を延ばす。これらの製品は新造船向けと修繕船向けの両方で供給され、世界の主要港湾に配置されたサービスネットワークを通じて塗装施工後のメンテナンスもサポートする。中国塗料は船舶用塗料の専業メーカーとして1917年から製造を続け、100年以上の技術蓄積を持つ。

重防食塗料でインフラの長寿命化に貢献

工業用塗料分野では、橋梁・鉄塔・プラントなど鋼構造物向けの重防食塗料が主要製品である。これらの塗料は、厳しい腐食環境下でも長期にわたり鉄骨を保護する性能が求められる。中国塗料は、エポキシ系やポリウレタン系の防食塗料をラインアップし、道路橋や送電鉄塔、化学プラントなどで採用実績を積んでいる。特に、耐候性に優れた塗膜はメンテナンスサイクルの延長に寄与し、インフラ管理者のライフサイクルコスト削減につながる。2025年にはイタリアのITALO BELGE COLORI S.R.L.を買収し、欧州での工業用塗料事業を強化。同社の技術を取り込み、環境規制の厳しい欧州市場向けに低VOCタイプの重防食塗料の開発も進めている。工業用塗料は、日本国内では建材需要の回復に支えられ、海外では東南アジアや中国での鉄道・インフラ投資を追い風に成長が見込まれる。

研究センターで磨く環境対応技術と長期防汚性能

中国塗料の技術開発は、1994年に広島県大竹市に設置した研究センターが担う。ここでは、船底防汚塗料の長期防汚性能向上と環境負荷低減を両立する技術開発に注力している。具体的には、従来の有機スズ系防汚剤から環境適合型の防汚剤への転換を完了し、現在は生分解性や低毒性の防汚剤を用いた製品を提供。また、塗膜表面の微細構造を制御することで生物付着を物理的に防ぐ「防汚コーティング」の研究も進める。低VOC塗料については、水性化やハイソリッド化により揮発性有機化合物の排出を削減し、2025年度のVOC排出削減量は3,665トンに達した。研究センターでは、船舶用だけでなく工業用・建築用塗料の開発も手掛け、顧客のニーズに応じたカスタム処方の提供も可能である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

船舶用塗料で国内首位、高収益

中国塗料は船舶用塗料で国内トップシェアを持ち、売上高約1,300億円。同業には東洋紡やクラレなど化学メーカーがいるが、これらの主力は繊維や樹脂で、塗料分野での直接競合は限定的。営業利益率12%前後と高収益を維持しており、海外売上比率も高い。船舶塗料は交換需要が安定しており、新造船市場の動向に左右されにくい特性がある。

強み

  • 国内船舶用塗料市場でシェア約50%を占め、強固なブランド力。
  • 営業利益率12%超と化学業界平均を上回り、安定的な利益を確保。
  • アジアを中心に海外販売網を拡大し、海外売上比率が高い。
  • 船舶塗料は定期的な塗り替え需要があり、景気変動の影響を受けにくい。

課題

  • 新造船の受注動向が業績に影響を与えるため、海運市況に左右される。
  • 環境規制強化に伴い、低VOC塗料など開発投資が必要。
  • 樹脂や顔料などの原材料価格上昇が収益を圧迫するリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が中国塗料

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16490PILLAR2,329億円24.0倍
24023クレハ2,312億円
33569セーレン2,201億円12.9倍
45393ニチアス2,105億円20.0倍
57864フジシールインターナショナル1,967億円8.4倍
64617中国塗料1,925億円15.8倍
73106倉敷紡績1,879億円14.1倍
84471三洋化成工業1,506億円9.1倍
96486イーグル工業1,500億円13.9倍
103101東洋紡1,490億円13.2倍
114633サカタインクス1,420億円10.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

船底塗料の専業メーカーとして1917年に創業

中国塗料の歴史は1917年5月、広島市中区で「中国化学工業合資会社」として始まった。創業当初から船底塗料の製造に特化し、海運業の発展とともに事業を拡大。1923年5月には組織を改め「中国塗料株式会社」に改組し、資本金25万円で本格的な企業経営に乗り出した。この時期、日本の造船業は第一次世界大戦後の需要増で成長しており、同社は船底防汚塗料の国産化を進めた。1949年7月には広島証券取引所に上場し、戦後の復興期に資金調達基盤を確立。その後、1961年10月に東京証券取引所に上場し、1984年9月には市場第一部銘柄に指定された。創業から半世紀にわたり、船舶用塗料の専門メーカーとして着実に地歩を固めた。

国内生産拠点の拡充と1960年代の工場新設

1960年代、日本経済の高度成長に伴い国内需要が急増する中、中国塗料は生産能力の増強に着手した。1962年3月に滋賀県野洲市に滋賀工場を新設し、関西圏への供給体制を整備。続いて1975年3月には佐賀県神埼郡に九州工場を建設し、西日本エリアの生産を担わせた。これらの工場では船底塗料に加え、工業用塗料の生産も開始し、事業領域を拡大。滋賀工場は後に研究開発機能も担うようになる。また、1987年10月には広島県大竹市に大竹工場を新設し、本社機能と一体化した生産拠点を構築。大竹工場は現在も主力工場として稼働しており、周辺には研究センターも立地している。これらの国内投資により、安定供給体制と品質管理の基盤が形成された。

香港・シンガポールへの進出で始まった海外展開

1970年代、国際海運の拡大とともに中国塗料は海外市場への進出を加速した。1973年10月、香港に連結子会社CHUGOKU MARINE PAINTS (Hong Kong), Ltd.を設立。これが最初の海外拠点となった。続いて1980年4月、シンガポールにCHUGOKU MARINE PAINTS (Singapore) Pte. Ltd.を設立し、東南アジアの主要港湾に販売網を拡げた。1983年3月には英国にCHUGOKU PAINTS (UK) Ltd.、台湾にCHUGOKU MARINE PAINTS (Taiwan), Ltd.を設立し、欧州とアジアを結ぶグローバルネットワークの原型が完成。1988年から1990年にかけては、オランダ、インドネシア、韓国、タイ、マレーシア、米国と矢継ぎ早に現地法人を設立し、世界中の主要造船国・海運国に生産・販売拠点を配置した。これにより、船舶用塗料の世界シェア拡大の基盤が整った。

中国市場への本格参入と1990年代の研究強化

1990年代、中国の経済成長と造船業の台頭に着目し、中国塗料は上海と広東に生産拠点を設立した。1993年1月には上海市にCHUGOKU MARINE PAINTS (Shanghai), Ltd.を設立し、中国本土での製造販売を開始。1997年10月には広東省にも同様の子会社を設け、南部の需要に対応した。2006年11月には上海工場を同一区域内に増設移転し、2010年3月には第2工場を新設するなど、中国事業を積極的に拡大。同時に、研究開発力の強化にも注力し、1994年3月には広島県大竹市に研究センターを新設。船底防汚塗料の高性能化や環境対応製品の開発を加速した。この時期、神戸ペイント株式会社への資本参加(1994年12月)や、国内販売子会社の統合(2002年1月)も行われ、グループ経営の効率化が進められた。

新興国への拡大とミャンマー・インドへの進出

2010年代以降、中国塗料は成長著しいインドと東南アジア新興国への進出を強化した。2011年5月、インドのムンバイにCHUGOKU PAINTS (India) Pvt. Ltd.を設立し、鉄道インフラ向け需要を取り込む基盤を構築。2019年1月にはミャンマーにCHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd.を設立し、2020年8月に工場を新設した。ミャンマーでは現地パートナーとの合弁で事業を立ち上げ、将来的な市場成長に備えた。欧州では、イタリアの塗料販売会社CHUGOKU-BOAT ITALY S.P.A.に2012年11月に出資し、プレジャーボート向け分野を開拓。2025年3月にはITALO BELGE COLORI S.R.L.の全株式を取得し、工業用塗料の製品ラインアップを拡充した。この間、2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場に移行し、上場企業としてのガバナンスを一層強化している。

中期経営計画で掲げる「船舶用塗料世界トップシェア」

2026年3月期を初年度とする新中期経営計画「CMP New Century Plan 3」(2026~2030年度)では、船舶用塗料での世界トップシェア獲得を明確な目標に掲げている。長期ビジョン「サステナブルで高収益なグローバル・ニッチ・トップ企業」のもと、収益性を維持しつつ市場シェア拡大に攻勢をかける。前中期経営計画(2021~2025年度)では、営業利益率12.5%、ROE12.3%と目標を超過達成したが、市場シェア拡大と生産拠点への設備投資が課題として残った。新中計では基本戦略として「強みを磨くとともに新たな価値を創出、圧倒的な競争優位性を確立する」を掲げ、販売面・製品面での競争力強化を図る。具体的には、高性能船底防汚塗料による温室効果ガス削減貢献量を2030年度までに2025年度比で拡大する目標を設定し、環境価値と経済価値の両立を追求する。

年表35件を開く

1910年代

  • 1917年5月創業広島市中区において、中国化学工業合資会社の社名で創業、船底塗料の製造を開始。

1920年代

  • 1923年5月中国塗料株式会社に改組、資本金25万円。

1940年代

  • 1949年7月上場広島証券取引所に上場。(2000年3月 東京証券取引所と合併)

1960年代

  • 1961年10月上場東京証券取引所に上場。(1984年9月 市場第一部銘柄に指定替)
  • 1962年3月滋賀県野洲市に滋賀工場新設。

1970年代

  • 1973年10月香港に連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Hong Kong), Ltd.を設立。
  • 1975年3月佐賀県神埼郡に九州工場新設。

1980年代

  • 1980年4月シンガポールに連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Singapore) Pte. Ltd.を設立。
  • 1983年3月英国に連結子会社である現地法人CHUGOKU PAINTS (UK) Ltd.(旧商号 CAMREX CHUGOKU Ltd.)を設立。台湾に連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Taiwan), Ltd.を設立。
  • 1985年10月広島県大竹市に連結子会社である大竹明新化学株式会社(旧商号 大竹化学株式会社)を設立。
  • 1987年8月連結子会社である中国塗料マリン販売株式会社(旧商号 中国マリンペイント販売株式会社)、中国塗料工業販売株式会社(旧商号 中国塗料関東販売株式会社)を設立。
  • 1987年10月広島県大竹市に大竹工場新設。
  • 1988年1月オランダの塗料製造会社CHUGOKU PAINTS B.V.(旧商号 CAMREX HOLDINGS B.V.)に経営資本参加して連結子会社とする。
  • 1988年10月インドネシアに連結子会社である現地法人P.T.CHUGOKU PAINTS INDONESIAを設立。韓国に連結子会社である現地法人CHUGOKU SAMHWA PAINTS, Ltd.を設立。
  • 1989年9月タイに連結子会社である現地法人TOA-CHUGOKU PAINTS Co., Ltd.を設立。

1990年代

  • 1990年7月マレーシアに連結子会社である現地法人CHUGOKU PAINTS (Malaysia) Sdn. Bhd.を設立。
  • 1990年10月米国に連結子会社である現地法人CMP COATINGS, Inc.(旧商号 CHUGOKU AMERICA HOLDINGS, Inc.)を設立。
  • 1993年1月中国(上海市)に連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Shanghai), Ltd.を設立。
  • 1994年3月広島県大竹市に研究センターを新設。
  • 1994年12月神戸ペイント株式会社に経営資本参加して連結子会社とする。
  • 1997年10月中国(広東省)に連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Guangdong), Ltd.を設立。
  • 1999年6月本店を広島県大竹市に移転。

2000年代

  • 2002年1月M&A連結子会社である中国塗料マリン販売株式会社と中国塗料工業販売株式会社を吸収合併。
  • 2002年9月韓国の連結子会社である現地法人CHUGOKU SAMHWA PAINTS, Ltd.が工場を新設。
  • 2006年11月中国(上海市)の連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Shanghai), Ltd.が工場を同一区域内に増設移転。
  • 2007年11月東京本社を東京都千代田区に移転。

2010年代

  • 2010年3月中国(上海市)の連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Shanghai), Ltd.が第2工場を新設。
  • 2011年5月インド(ムンバイ市)に連結子会社である現地法人CHUGOKU PAINTS (India) Pvt. Ltd.を設立。
  • 2012年11月イタリアの塗料販売会社CHUGOKU-BOAT ITALY S.P.A.(旧商号 BOAT S.p.A.)に経営資本参加して連結子会社とする。
  • 2017年3月オランダの連結子会社である現地法人CHUGOKU PAINTS B.V.が新工場を建設。
  • 2019年1月ミャンマーに連結子会社である現地法人CHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd.を設立。

2020年代

  • 2020年8月ミャンマーの連結子会社である現地法人CHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd.が工場を新設。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2025年3月イタリアの塗料製造会社ITALO BELGE COLORI S.R.L.の全株式を取得し連結子会社とする。
  • 2025年3月東京本社を東京都港区に移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2030年度まで1,800億円
  • 営業利益2030年度まで230億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2030年度まで160億円
  • EBITDA2030年度まで270億円
  • ROE2030年度まで12%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    環境・社会貢献による提供価値拡大

    温室効果ガスや揮発性有機化合物(VOC)の削減につながる製品の拡販により、環境・社会的価値を高める。船舶用塗料の供給を通じて海運のGHG削減に貢献することを主眼とする。

  2. 02

    利益体質の改善と安定化

    製造コストに見合った販売価格改定や高付加価値製品の拡販により採算性を改善する。原材料価格変動リスクに対して金融ヘッジ手法の活用など調達リスク抑制策を進める。

  3. 03

    組織基盤の整備

    「自律型人財」の育成を目的とした人事制度改革を推進し、経営管理機能の強化やタイムリーな業績モニタリング体制を整備する。サステナビリティ委員会のもと人的資本経営へシフトする。

  4. 04

    積極的な株主還元と資本効率向上

    成長投資を最優先としつつ、余剰資金については累進配当(1株当たり年間100円起点)や自己株式取得を機動的に実施し、自己資本を適切にコントロールする。DOE5.0%程度を目安とする。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,198人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は764万円で、9期前と比べて+13.6%平均年齢は44.5歳、平均勤続年数は15.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,298
2018年3月2,293
2019年3月67343.915.22,272
2020年3月67344.115.42,279
2021年3月69144.315.72,276
2022年3月68944.816.42,207
2023年3月67645.616.92,199
2024年3月71845.416.62,104
2025年3月75144.915.92,137721
2026年3月76444.515.52,198792

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率69.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社23(国内 11 / 海外 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
オランダ工場 — オランダ ハイニンゲン4,453百万円
欧州・米国
滋賀工場 — 滋賀県野洲市3,632百万円
日本
大竹研究センター — 広島県大竹市2,521百万円
日本
九州工場 — 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町2,129百万円
日本
近畿サービスセンター — 兵庫県加古郡稲美町1,697百万円
日本
タイ工場 — タイ バンコク1,243百万円
東南アジア
韓国工場 — 韓国 金海市1,173百万円
韓国
上海工場 — 中国 上海市1,162百万円
中国
シンガポール工場 — シンガポール738百万円
東南アジア
本社工場 — 広島県大竹市707百万円
日本
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    文正商事㈱
    山口県下関市
    議決権100.0%
  • 国内
    グローバル・エンジニアリング・サービス㈱
    広島県大竹市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱シーエムピー企画
    広島県広島市中区
    議決権100.0%
  • 国内
    神戸ペイント㈱
    兵庫県加古郡稲美町
    議決権100.0%
  • 国内
    三陽興産㈱
    高知県宿毛市
    議決権87.5%
  • 海外
    CHUGOKU MARINE PAINTS(Hong Kong), Ltd.
    香港
    議決権100.0%
  • 海外
    CHUGOKU MARINE PAINTS(Shanghai), Ltd.
    中国 上海市
    議決権100.0%
  • 海外
    CHUGOKU MARINE PAINTS(Guangdong), Ltd.
    中国 広東省
    議決権100.0%
  • 海外
    CHUGOKU MARINE PAINTS(Taiwan), Ltd.
    台湾 台北市
    議決権100.0%
  • 海外
    CHUGOKU SAMHWA PAINTS, Ltd.
    韓国 金海市
    議決権68.2%
  • 海外
    CHUGOKU MARINE PAINTS(Singapore)Pte. Ltd.
    シンガポール
    議決権100.0%
  • 海外
    CHUGOKU PAINTS (Malaysia) Sdn. Bhd.
    マレーシア ジョホール州
    議決権100.0%
残りのグループ会社11社を開く
  • CHUGOKU PAINTS (India) Pvt. Ltd.インド ムンバイ100%
  • P.T. CHUGOKU PAINTS INDONESIAインドネシア ジャカルタ55%
  • TOA-CHUGOKU PAINTS Co.,Ltd.タイ バンコク49%
  • CHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd.ミャンマー ヤンゴン100%
  • CMP COATINGS, Inc.アメリカ ニューオーリンズ100%
  • CHUGOKU PAINTS (UK) Ltd.イギリス ロンドン100%
  • CHUGOKU PAINTS B.V.オランダ ハイニンゲン100%
  • CHUGOKU PAINTS (Germany) G.M.B.H.ドイツ ハンブルグ100%
  • CHUGOKU MARINE PAINTS (Hellas), S.A.ギリシャ ピレウス100%
  • CHUGOKU-BOAT ITALY S.P.A.イタリア ジェノバ100%
  • ITALO BELGE COLORI S.R.L.イタリア ノビ・リグレ100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,394億円営業利益174億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.3%、利益が+13.0%。

売上高
+6.3%
1,394億円
営業利益
+13.0%
174億円
純利益
-19.7%
110億円
営業利益率
12.5%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,600億円1,394億円
営業利益175億円174億円
純利益110億円110億円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は378億円、営業利益は57億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+42.6%、営業利益は+171.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q28517
2024年1Q265217.917
2024年2Q2893010.427
2024年3Q3074013.033
2024年4Q30122
2025年2Q6297912.683
2025年4Q6837511.054
2026年2Q6859113.359
2026年4Q7098311.751
2027年1Q3785715.138

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は837億円から1,394億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は12.5%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月8375130
2014年3月9095133
2015年3月1,0678447
2016年3月1,15110465
オランダの連結子会社である現地法人CHUGOKU PAINTS B.V.が新工場を建設。
2017年3月8246136
2018年3月8303924
ミャンマーに連結子会社である現地法人CHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd.を設立。
2019年3月885−2−8
ミャンマーの連結子会社である現地法人CHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd.が工場を新設。
2020年3月87740−1
2021年3月8246433
2022年3月843103
2023年3月9954438
2024年3月1,16213099
2025年3月1,31215416511.7137
2026年3月1,39417417812.5110

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,394億円のうち、営業利益として残るのは174億円12.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は110億円、売上の7.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.4%926億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.0%293億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.5%174億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
33.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.2pt
12.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.5pt
7.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.4pt
12.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが144億円、投資CFが16億円で、差し引きのフリーCFは160億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は381億円で、売上の3.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月87−36−4551179
2014年3月101−24−4477230
2015年3月44−6−3938244
2016年3月98−36−3162268
2017年3月108−54−2754284
2018年3月−6−10−14−16253
2019年3月31−2−6829208
2020年3月4622−5968215
2021年3月719−7080219
2022年3月−22−630171
2023年3月05−75182
2024年3月124−16−20108277
2025年3月145−1−125144322
2026年3月14416−103160381

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,576億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,018億円で、自己資本比率は60.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,06256749549.7
2014年3月1,19067351752.5
2015年3月1,35178256953.7
2016年3月1,28478849657.0
2017年3月1,22178243959.4
2018年3月1,25880545359.3
2019年3月1,13967846155.1
2020年3月1,06162243954.2
2021年3月1,05262342954.6
2022年3月1,04660044652.9
2023年3月1,12763149651.6
2024年3月1,32476256253.3
2025年3月1,44889455357.7
2026年3月1,5761,01855860.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
403億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
667億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
169億円
在庫として抱えている分
負債合計
558億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
95
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率25 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE203社中30位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中111位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.3%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.5%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
60.6%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
6.3%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,500で、1年前と比べて+2.3%過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。

¥3,500-1.7%1ヶ月-0.1%1年+2.3%時価総額1,925億円
過去52週の値幅
安値¥2,894高値¥4,815

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.8倍
PER (会社予想)15.8倍
PBR1.79倍
配当利回り2.86%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月5日に3690円と前日比+5.28%と急伸しました。25日移動平均線(3605円)を上回って推移しており、75日線(3384円)も大きく上回っています。52週高値4815円からは-23%の水準ですが、52週安値2894円からは+27%回復しています。7月6日には出来高97万株を記録するなど、相場参加が活発化しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは16.18倍と業界平均17.77倍とほぼ同水準であり、PBRは1.86倍で平均1.39倍をやや上回る。ROEは12.3%とまずまずの収益性を示す。配当利回りは2.79%と業界平均2.76%と同等で、配当性向53.4%と無理のない水準。売上・利益とも増加傾向で安定感があるが、PBRが平均比でやや割高感がある。総合的にはほぼ妥当な評価と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.8倍17.8倍
PER (予想)15.8倍
PBR1.79倍1.41倍
ROE12.3%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

グローバルな船舶用塗料のリーディングカンパニーとして、海運市況の回復や環境規制を追い風に成長してきた。強気派は、新造船需要の拡大と環境対応製品の競争力を評価し、今後も増収増益が続くとみる。一方、弱気派は、原料価格や為替の変動による利益率の不安定さ、競争激化によるシェア低下リスクを指摘する。同社の利益率は改善傾向にあるが、2026年3月期の純利益が前期比減益予想である点も懸念材料。業績は海運市況に左右されやすく、市況悪化時には大幅な減益もあり得る。

プラスに働く材料7
  • 新造船需要の拡大

    2025年3月期増収増益。世界の新造船建造量の増加が塗料需要を押し上げる。

  • 環境規制の追い風

    船舶の燃費規制強化で、高性能な防汚塗料の需要が高まる。

  • 海外事業の成長

    売上の多くを海外が占め、造船拠点のアジア展開で規模拡大が続く。

  • 2026年3月期営業利益174億円で過去最高予想2026年3月期影響

    営業利益は前期154億円から+13%の174億円。売上高1394億円と増収増益で、営業利益率12.48%に改善(前期11.74%)。

  • 売上高1394億円予想、過去最高を連続更新2026年3月期影響

    2025年3月期実績1312億円(前期比+12.9%)に続き、2026年3月期予想は1394億円(+6.3%)と過去最高を更新。

  • 自己資本1060億円と財務安定、下値堅い継続影響

    時価総額1972億円÷PBR1.86倍=自己資本約1060億円。財務健全性が株価を支える。

  • 外国人保有22.05%と高く、需給に弾力性継続影響

    外国法人の保有比率22.05%は高い。株価上昇局面で買いを集めやすい需給構造。

マイナスに働く材料7
  • 原料価格と為替の影響

    原油由来原料の高騰が利益を圧迫する。円高は海外収益を目減りさせる。

  • 2026年3月期減益予想

    純利益が前期比減益見込み。一過性要因を除いても成長鈍化が懸念される。

  • 競争激化リスク

    新興国企業の台頭で価格競争が激化し、シェア低下の恐れがある。

  • 2026年3月期純利益110億円、前期比20%減2026年3月期影響

    純利益は137億円から110億円へ-19.7%と減益。営業利益が伸びる一方で純利益が減る構造は評価を難しくする。

  • 売上高成長率が+12.9%→+6.3%に鈍化2026年3月期影響

    売上高の伸びが半分近くに減速。市場需要の一巡が懸念される。

  • PER16.2倍、純利益減益なら割高感が強まる決算発表後影響

    実績PER16.2倍・予想PER16.2倍が同水準。純利益減益が続けば評価切り下げのリスクがある。

  • 株価は1年で+19.7%上昇、業績予想との乖離不定影響

    1年間で19.7%上昇したが、純利益予想は-20%。株価が業績を先取りしており、修正リスクがある。

次の決算で確かめる点
船舶用塗料の販売量
海運市況や造船動向を映し、収益の柱の需要変化を把握するため。
海外売上高比率
海外市場の成長性と為替変動の影響度を測るため。
営業利益率
原料価格や価格競争が収益性に与える影響を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+14.4%いまの株価に対する利回りは2.86%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
2.86%
いまの株価に対して
配当性向
53.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1840.8
2018年3月2855.6123.5
2019年3月3421.4134.8
2020年3月340.0128.1
2021年3月340.026.3
2022年3月352.9239.7
2023年3月350.057.5
2024年3月80128.657.9
2025年3月9721.364.8
2026年3月11114.453.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ15,357人。区分でいちばん多いのは金融機関31.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.1%を占め、残る51.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関27.527.827.832.436.431.6
個人・その他31.530.122.928.626.927.1
外国法人21.215.521.520.620.822.0
事業法人17.624.726.314.413.616.5
自己株式20.918.19.99.99.99.8
証券会社2.11.91.54.02.22.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.35
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.10
03株式会社広島銀行4.42
04今治造船株式会社4.23
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)4.09
06明治安田生命保険相互会社3.64
07正栄汽船株式会社3.31
08中国塗料取引先持株会2.28
09NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE FIDELITY FUNDS (常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.19
10株式会社みずほ銀行1.82

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-05
    キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)
    新規の大量保有報告
    7.63%
    +0.97pt
  • 2026-04-22
    キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)
    新規の大量保有報告
    6.66%
    +1.57pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+401%、1株純資産は14期で+141%。直近期のROEは12.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月447985.911.352.3
2014年3月499445.714.929.2
2015年3月721,0957.015.246.8
2016年3月981,1058.97.633.2
2017年3月561,1085.014.940.8
2018年3月371,1383.328.6123.5
2019年3月−121,033−1.1134.8
2020年3月−2987−0.2128.1
2021年3月581,0505.717.226.3
2022年3月51,0890.5183.7239.7
2023年3月771,1746.814.357.5
2024年3月2001,42315.411.457.9
2025年3月2771,68517.87.664.8
2026年3月2221,92412.314.753.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額849百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢
伊達健士代表取締役社長55
田中秀幸専務取締役 技術・生産担当61
小林克徳常務取締役 管理・コンプライアンス担当60
清水貴夫取締役 経営戦略担当64
稲見俊文取締役74
門伝明子取締役49
工藤匠取締役65
横関純一監査役(常勤)63
榎本達朗監査役(常勤)63
山田希恵監査役49
中村哲治監査役69
沖本洋幸常務執行役員 技術本部長
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢
秋山耕司常務執行役員 営業本部長
仲村新二常務執行役員 管理本部長
北焼素常務執行役員 生産本部長
光田昌挙執行役員 営業本部 営業統括部長 海外船舶担当
斉藤誠執行役員 技術本部 副本部長 兼 機能性防食技術第二部長
洗川孝典67
三好拓也執行役員 営業本部 副本部長 兼 営業統括部長 国内工業担当
畑雅也執行役員 営業本部 戦略企画部長

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
その他役員12261566137932
取締役(社内)7202566132146
監査役5585812
社外取締役546469
社外取締役326269
社外監査役2191910

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,059字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社24社で構成されており、塗料の製造・販売を主な事業としているほか、これらに附帯するサービス業務等を営んでおります。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付け並びに事業区分との関連は、次のとおりであります。 なお、次の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメン ト区分と同一であります。 区分   当社グループ   事業区分 日本   当社、大竹明新化学㈱、神戸ペイント㈱、文正商事㈱、 三陽興産㈱、グローバル・エンジニアリング・サービス㈱ (計6社)   塗料関連事業 当社、㈱シーエムピー企画 (計2社)   その他の事業 中国   CHUGOKU MARINE PAINTS (Hong Kong), Ltd. CHUGOKU MARINE PAINTS (Shanghai), Ltd. CHUGOKU MARINE PAINTS (Guangdong), Ltd. CHUGOKU MARINE PAINTS (Taiwan), Ltd. (計4社)   塗料関連事業 韓国   CHUGOKU SAMHWA PAINTS, Ltd. (計1社) 東南アジア   CHUGOKU MARINE PAINTS (Singapore) Pte. Ltd. CHUGOKU PAINTS (Malaysia) Sdn. Bhd. P.T. CHUGOKU PAINTS INDONESIA TOA-CHUGOKU PAINTS Co., Ltd. CHUGOKU PAINTS (India) Pvt. Ltd. CHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd. (計6社) 欧州・米国   CHUGOKU PAINTS B.V. CHUGOKU PAINTS (UK) Ltd. CHUGOKU PAINTS (Germany) G.M.B.H. CHUGOKU MARINE PAINTS (Hellas), S.A. CMP COATINGS, Inc. CHUGOKU-BOAT ITALY S.P.A. ITALO BELGE COLORI S.R.L. (計7社) (注) 各事業毎の会社数は、複数事業を営んでいる場合にはそれぞれに含めて数えております。 事業系統図は、次のとおりであります。 資本系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,021字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月23日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営理念 ① 最高の品質で、顧客の信頼と満足を確保する ② 世界的視野に立ち、常に技術革新を行い新製品の開発に努める ③ 経営の科学化を図り、会社の継続的存立と利潤を確保する ④ 誠実を旨とし、和を重んじ公明正大を期す ⑤ 事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献し、全てのステークホルダーの幸福を追求する (2) 会社の対処すべき課題及び中長期的な会社の経営戦略(中期経営計画等) 当社グループは、サステナブル経営を推進し、地球環境や社会の諸課題の解決に貢献することにより創出される社会的価値と事業活動の結果生み出される利益等の経済的価値双方の極大化を目指しております。 そのような考えのもと策定した長期ビジョンのキーメッセージは、「サステナブルで高収益なグローバル・ニッチ・トップ企業」であり、船舶用塗料の販売シェア及びその中核となる船底防汚塗料の供給による海運業界の温室効果ガス削減貢献という両面で世界トップとなることを主眼としております。 <前中期経営計画「CMP New Century Plan 2」の振り返り> 2021年5月に公表した、2021~2025年度(5年間)の中期経営計画「CMP New Century Plan 2」(以下「前中計」)は、長期ビジョンの実現に向けて経営の変革を進め、価値創造の基盤をつくることを主な目的としており、そのために、以下の4つの基本戦略(重点テーマ)を設定いたしました。 ■基本方針(重点テーマ) 前中計期間における主な取り組み及びその成果は以下のとおりです。 [重点テーマ別] ① 環境・社会貢献による提供価値拡大 主には、温室効果ガス及び揮発性有機化合物(VOC)の削減につながる製品の拡販に努めました。その結果、2025年度においては、高性能船底防汚塗料の供給による温室効果ガスの削減貢献量は187万トン(前中計目標に対する達成率:144%)、低VOC塗料の拡販によるVOCの排出削減量は3,665トン(同:72%)となりました。 ② 利益体質の改善と安定化 製造コストに見合った販売価格の改定や高付加価値製品の拡販に取り組み、採算を改善いたしました。その結果、営業利益率は前中計初年度から最終年度まで毎年上昇を続け、最終年度は業績目標(9.2%)を上回る12.5%となりました。 また、原材料調達における価格変動リスクの抑制に向けて、一部の原材料で金融ヘッジ手法の活用について社内体制を整備いたしました。 ③ 組織基盤の整備 人財のパフォーマンス向上については、2022年6月に設置したサステナビリティ委員会のもと、本格的な人的資本経営にシフトすべく2024年4月に人財戦略を策定いたしました。その後、2026年3月まで人事制度改革に取り組み、同年4月からは当社が求める人材像である「自律型人財」の育成を目的とした新たな人事制度に移行しております。経営管理機能の強化については、各種会議体の運営を見直して機能強化を図るとともに、よりタイムリーに月次業績をモニタリングできる体制を整備したほか、管理部門の人員を拡充させました。 ④ 積極的な株主還元と資本効率向上 株主還元方針に基づき、期間を通じて積極的な株主還元を実施してまいりました。最終年度となる2025年度の1株当たり年間配当金は、普通配当97円に特別配当14円を加算した111円を予定しております。その結果、前中計で株主還元の基準としていた連結自己資本総還元率(D&BOE)の期間平均は、目標(5%)を大きく上回る6.7%となる見込みです。 [業績] 前中計の戦略・施策を中心に業績拡大に努めた結果、最終年度となる2025年度の業績については、下記の通り全ての項目で目標を大幅に上回ることができました。 (金額単位:億円) 項 目   当初目標   修正後目標(※)   2025年度実績 売上高   1,100   1,200   1,393 営業利益   85   110   174 親会社株主に帰属する当期純利益   52   70   109 ROE   8%以上   10%以上   12.3% ※2023年10月に修正 <長期ビジョンの一部変更及び新中期経営計画「CMP New Century Plan 3」の策定> 当社はこの程、長期ビジョンの内容を一部変更するとともに、2026~2030年度(5年間)の新たな中期経営計画「CMP New Century Plan 3」(以下「新中計」)を策定いたしました。 1.長期ビジョンの一部変更 前中計においては、環境・社会的価値と経済的価値双方の拡大を実現するとともに、収益性が飛躍的に向上し「稼ぐ力」が大幅にアップした一方、市場シェアの拡大や生産拠点への設備投資については課題が残りました。 かかる現状認識や主力の船舶用塗料ビジネスを取り巻く足元の事業環境等を踏まえ、長期ビジョンに掲げる「船舶用塗料世界トップシェア」を収益性の水準を維持しつつ実現するため、長期ビジョンの時間軸並びにROE水準等を下記の通り変更することといたしました。 (下線が変更箇所) 2.新中期経営計画「CMP New Century Plan 3」(2026~2030年度)の概略 (1) 位置付けとコンセプト 長期ビジョンに掲げている「船舶用塗料世界トップシェア」と持続的な利益成長との両立を実現するための準備期間と位置付け、「強みを磨くとともに新たな価値を創出、圧倒的な競争優位性を確立する」をコンセプトとしています。 (2) 基本戦略(重点テーマ) (3) 製品分野別の成長戦略(基本方針) 船舶用塗料   将来的に世界トップシェアを狙うために、攻めの姿勢に転換 販売面・製品面ともに競争力を強化し、積極的な事業拡大を図る 工業用塗料   世界的なインフラ投資の拡大を背景に、海外の重防食を中心に成長を目指す インオーガニックな手法も模索 (4) 連結業績目標(2030年度) 売上高   1,800億円 営業利益   230億円 親会社株主に帰属する当期純利益   160億円 EBITDA   270億円 ROE   12%以上 ※EBITDA=営業利益+減価償却費 (5) 設備投資計画 世界生産量の約7割を占める国内外4か所の生産拠点や国内の研究開発拠点を中心に、戦略投資として5年間で総額645億円程度の設備投資を計画しています。 (6) 株主還元方針 基本方針   成長投資を最優先とし、余剰資金については積極的に株主還元を実施、 自己資本を適切にコントロール 配 当   ・1株当たり年間配当額100円を起点とした累進配当(※) ・DOE(自己資本配当率)5.0%程度を目安に 自己株式取得   成長投資及び配当とのバランス等を勘案して状況次第で機動的に実施 ※1株当たり配当金を原則として減配せず、維持又は増配を行う配当政策 2026年度以降は、新中計の戦略・施策を着実に実行することで、中長期的かつ持続的な企業価値向上を目指してまいります。
事業等のリスク5,387字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループでは、「リスク管理基本規定」を制定し、事業運営上において発生しうるあらゆるリスクの予防、発見、是正、及び再発防止に係る管理体制の整備と発生したリスクへの対応方針を示すことで円滑な経営を行うことを目的に、管理本部長を委員長とした「リスク管理委員会」を設置しております。事業等に関するリスクについては、四半期に1回開催される同委員会において、リスクの洗い出しやその評価、対策を立案し、推進状況についてもモニタリングを行う体制としております。同委員会は、委員長である管理本部長の他、役付取締役、各本部長及び関連部門長等を委員とし構成されています。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、将来に関する事項については、有価証券報告書提出日(2026年6月23日)現在における当社判断に基づいております。 (1) 市況変動に関するリスク 当社グループは、船舶を中心としてコンテナ、その他工業用塗料などの分野を対象とした塗料の製造販売を行っております。売上高の8割以上は比較的市況の影響を受けやすい船舶用塗料とコンテナ用塗料分野が占めております。こうした環境下においても、船舶、コンテナの両分野について、市況を見極め採算性を重視することで、その影響が最小限に止まるよう対策を講じております。また、これらの分野への依存を軽減すべく、海外を中心に比較的収益が安定している工業用塗料分野やその他分野の拡販にも努めておりますが、世界経済の停滞、ひいては新造船建造量またはコンテナ生産量の減少や公共・民間建設投資の低迷などが、塗料販売量の減少を引き起こし、売上高・利益の減少等、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料調達に関するリスク 当社グループにおける原材料の調達は、世界のネットワークを活用し安定的な数量での仕入れに努めておりますが、当社が使用する原材料需要の高まりや、サプライヤーの予期せぬトラブル等により、調達に支障を来す可能性があります。また、価格面においても原材料価格が上昇する局面では、不断の原価低減への取り組みや販売価格への転嫁等の施策により、その影響を最小限に止めるよう対策を講じておりますが、塗料製造における主要原材料の一つとなる樹脂や溶剤の仕入れ値は、ナフサ価格の影響を大きく受け、銅や亜鉛等の非鉄金属価格についても国際市況に影響され大きく変動します。これらの主要原材料価格が想定以上に高騰した場合には、調達コストの上昇により利益率が低下し、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 海外事業活動に関するリスク 当社グループの売上高における海外の売上割合は、国内の売上割合を上回っております。 今後も海外での売上・生産の規模は増大するものと思われ、それと同時に海外事業活動におけるリスクの高まりを伴うため、営業、技術、生産、管理の各側面から考え得るリスクを洗い出し、事象発生時への対策を立案しております。しかしながら、海外における現地経済・市場動向の悪化やテロ・紛争の発生等に係るリスクを見通すことは困難であり、また事業を展開している国や地域の政治体制、法環境または税制の変化などの予期せぬ事象が生じた場合には、当該地域における塗料販売に支障を来し、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 競争に関するリスク 当社グループは、国内外での各種塗料販売において、競合他社との間で価格や性能面等の様々な要素での競争関係に晒されております。より一層のコスト削減や技術力向上による製品差別化等に努めておりますが、価格競争の激化により市場における販売価格が著しく低下し、このような取り組みを踏まえても価格競争を克服できない場合には、採算性の悪化を招く恐れがあります。また、性能面においても、当社に先駆けた画期的な他社製品の出現により、当社の競争力が低下する場合には、売上高・利益の減少等、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 債権管理に関するリスク 当社グループは、世界各国の様々な顧客に製品を供給しております。こうした取引において、常に顧客情報の収集に努める等、与信管理を徹底しており、債権管理については、回収可能性を慎重に検討した上で一定の繰入額に到達した場合、四半期毎にその状況を経営会議へ報告する体制を取るとともに、顧客の財務状況などに注意し債権回収に努めております。しかしながら、何らかの事情により予想できない多大な貸倒が発生した場合には利益が減少し、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 金利変動に関するリスク 当社グループは、各種設備投資や運転資金等、必要な資金の一部について借入を行っておりますが、これらは主に短期借入であります。 長短借入のバランスについては絶えず金利動向を勘案しながら決定しておりますが、急激な金利変動により支払利息が増加する場合には利益が減少し、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 為替変動に関するリスク 当社グループの海外売上比率は増加するものと予想されますが、海外売上の大半は現地生産・現地販売によるものであるため、為替による損益への影響はグループ会社ベースでは限定的と思われます。しかしながら、連結財務諸表の作成に当たっては、海外グループ会社の財務諸表等を各国通貨から円貨に換算しており、為替相場の変動が円換算後の連結財務諸表に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 気候変動に関するリスク 当社グループは、気候変動対応を重要課題と位置づけ、TCFD提言に賛同を表明するとともに、TCFD提言のフレームワークに沿ったシナリオ分析を実施し、抽出されたリスクに対する対応策の検討を行っております。また、気候変動対応はリスクだけでなく機会としても捉え、当社グループにおける事業活動を通じて環境、社会課題の解決につながるビジネスに注力しております。しかしながら、世界的な脱炭素社会への移行に向けた各種規制強化が急速に進み大幅なコスト増となる場合や、異常気象の発生が頻発し操業度の低下が広範囲に及ぶ場合等には、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、気候変動関連のリスク・機会の概要については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)気候変動関連」に記載の通りです。 (9) 災害・事故・感染症等に関するリスク 当社グループは、自然災害や不慮の事故、または新型コロナウイルス等の感染症の流行により、主要工場が生産不能に陥った場合を想定し、グループ会社間での供給補完等様々なシミュレーションを行い万一に備えております。しかしながら、当社グループは化学品を製造販売する企業であるため、火災をはじめとする不慮の事故が発生する可能性があり、また災害による工場設備の被害状況等により操業停止が相当期間に及ぶ場合や、感染症の大規模な流行等により操業停止が複数拠点に及ぶ場合には、塗料供給に支障を来し、販売量が減少することから、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 安全・環境規制に関するリスク 当社グループは、製造、輸送、使用の過程における製品安全性の向上と環境負荷の低減を重要課題と認識し、さまざまな取り組みを進めておりますが、安全・環境に関する社会的要求は厳しさを増し、規制も次第に強化されています。 今後、日本をはじめ進出先国における安全・環境規制の強化に伴い、工場の操業制限もしくは停止の処分がされ、または環境投資の大幅な増加や租税、賦課金その他公課の負担が増すこと等により、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 法令違反に関するリスク 当社グループは、業務の適法性を確保すべく、法令遵守を行動基準に掲げるとともに、コンプライアンスマニュアルを策定しており、国内外でコンプライアンス研修を実施するなど、グループ会社従業員に対して定期的に社内教育を実施し、コンプライアンス体制の構築及び維持に努めております。しかしながら、このような対策を講じても法令違反に関するリスクを完全に排除できない可能性があり、当該事象が発生した場合には、各規制当局からの処分、取引先等からの損害賠償請求、社会的信用の低下等により、損失の発生や塗料販売の減少等、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 知的財産権に関するリスク 当社グループは、他社製品との差別化を図った多様な知的財産権を保有しており、その独自の技術や製品の保護は専門部署により厳正に管理されております。また他社が有する知的財産権についても、権利侵害とならないよう十分な調査を実施しておりますが、第三者が当社グループの知的財産を使用し類似品を販売することや、知的財産に係る紛争が発生し、当社に不利な判断がなされる場合には、販売量の減少や費用の増加等、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 品質に関するリスク 当社グループは、国内外の主要工場で品質マネジメントシステム(ISO9001)の認証取得をしており、高度な品質マネジメントシステムの構築と継続的改善に努めておりますが、製品の不具合や塗装方法または塗装環境等の外的要因により本来の製品性能を発揮できない場合には、多大な補償負担や信用の低下に繋がる恐れがあり、収益の悪化等、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 減損処理や繰延税金資産に関するリスク 当社グループは、事業用の様々な有形固定資産・無形固定資産や繰延税金資産を計上しております。これらの資産については、業績計画との乖離や時価の下落等によって、期待される将来キャッシュ・フローを生み出すことが出来ない場合には、減損処理や繰延税金資産の取崩しにより財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 投資有価証券の評価損に関するリスク 当社グループは、取引先や金融機関等の市場性のある株式を保有しております。当該株式保有の合理性については、毎年1回以上、取締役会において保有に伴う便宜やリスクが資本コストに見合っているかを検証しており、保有意義が希薄であると判断される場合は、原則として縮減対象とし、時価の趨勢と取得原価、市場への影響等を勘案しつつ、売却を検討しております。しかしながら、株式相場の大幅な下落が生じた場合、評価損を計上する恐れがあり、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 退職給付に関するリスク 当社グループの退職給付費用及び債務は、割引率、長期期待運用収益率、将来の給与水準、退職率、死亡率等の数理計算上の仮定に基づいて算定しております。これらの仮定が実際の結果と異なる場合、又は仮定が変更された場合、退職給付費用や退職給付制度への必要拠出額に影響を与えることにより、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (17) 訴訟の提起に関するリスク 当社グループは、グローバルに事業展開をしており、国内に止まらず海外を含め様々な訴訟を受ける可能性があります。当社事業に係る各種法令の遵守に加え、製品品質の維持や相手方との事前協議等を実施することで訴訟の未然防止に努めておりますが、実際に訴訟が提起された場合には、結果によっては社会的信用の低下を招く恐れや損害賠償が命じられる恐れがあり、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (18) 事業買収・業務提携・合弁事業に関するリスク 当社グループは、事業拡大や収益力の向上を目的とし、事業買収、業務提携、合弁事業等を行う可能性があります。事前に経済的価値等の観点から入念な調査を実施したうえで決定しますが、当社グループ及び出資先企業を取り巻く環境の変化により、様々な不確実性を伴うため、当初の期待していたシナジー効果やキャッシュ・フローを生み出すことが出来ない場合には、当該目的のために計上された固定資産やのれんの減損処理等、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (19) 情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、事業活動において顧客情報や技術情報など様々な機密情報を保有しております。当社グループでは、サステナビリティ委員会傘下に情報セキュリティ部会を設置し情報管理体制を整備しているほか、従業員教育や啓蒙活動を定期的に実施する等の対策を講じ情報セキュリティ強化に努めております。しかしながら、従業員等による故意または過失、第三者による不正アクセスやコンピューターウイルスの感染、災害等不測の事態により当社グループが保有する情報の漏洩、消失や改ざん等が発生した場合には、事業活動への支障や信用の低下等により、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,976字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、主要国においてインフレ抑制と景気下支えの間で難しい金融政策の舵取りが必要とされるなか、全体としては緩やかな成長基調となりました。一方で、米国関税政策による影響や、中東や東欧における地政学リスクを背景とした各国経済の不透明感は解消されず、不確実性の高い状況が続きました。 そうしたなか、当社グループの経営成績としましては、主力の船舶用塗料分野において、新造船向けでは、主に中国や日本における建造量の増加にともない出荷量が堅調に推移したことや、製造コストに見合った販売価格の適正化を行ったことなどにより、全体として売上高が増加しました。修繕船向けにおいては、IMO(国際海事機関)燃費規制への対応をはじめとする船舶のCO2排出量削減への動きを受け世界的に高性能船底防汚塗料への需要が高まるなか、当社グループ全体で高付加価値製品の販売を推進したことにより、欧州や東南アジアを中心に堅調に推移しました。工業用塗料分野においては、日本において販売価格の適正化が進んだことや需要の回復が見られたほか、欧州における出荷量の増加により増収となりました。コンテナ用塗料分野においては、中国等での選別受注により減収となりました。 損益面については、運送費等の販売経費が増大し、人財への投資も拡大するなか、製造コストに見合った販売価格の適正化に努めたほか、高付加価値製品や環境対応型製品の拡販にも継続して取り組んだことにより、収益性が向上しました。以上の結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は139,364百万円(前期比6.3%増)、営業利益は17,437百万円(同13.4%増)、経常利益は17,840百万円(同8.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は10,995百万円(同19.9%減)となりました。なお、前期に特別利益2,694百万円を計上していた反動等により当期純利益は減益となっております。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (日本) 船舶用塗料において、新造船向けでは、需要が堅調に推移するなか、製造コストに見合った販売価格の適正化を継続して推進したことなどにより、売上高は増加しました。修繕船向けについては、第1四半期時点では大型案件の比率低下等により減収となっていましたが、その後は持ち直し、通期では前期とほぼ同水準の売上を確保しました。工業用塗料においては、販売価格の適正化を推進したほか、建材用塗料において需要の回復が見られたこともあり増収となりました。その結果、売上高は44,939百万円(前期比5.2%増)となりました。損益面では、新造船向けで低採算案件が残るものの、全体的に製造コストに見合った販売価格の適正化や高付加価値製品の拡販に努めたことにより、セグメント利益は3,287百万円(同48.0%増)となりました。 (中国) 船舶用塗料において、新造船向けでは、前期に工程遅延の影響で出荷量が減少していた反動もあり、売上高は増加しました。修繕船向けでは、競争力向上へ向けた販売価格の調整が奏功し出荷量が増加したことで増収となりました。工業用塗料においては、重防食向けの出荷が堅調に推移しました。その結果、全体として売上高は22,908百万円(同7.1%増)となりました。損益面では、原材料調達コストの低下等により、セグメント利益は2,968百万円(同9.3%増)となりました。 (韓国) 船舶用塗料においては、主力の新造船向けでは、主要造船所における大型案件の集中がピークアウトしたものの、環境対応型塗料の販売や製造コストに見合った販売価格の適正化を推進したことにより、売上高はほぼ前年並みの水準を確保しました。また、修繕船向けも堅調に推移しました。その結果、全体の売上高は19,360百万円(同0.4%減)となりました。損益面では、高付加価値製品の販売が寄与し、セグメント利益は3,276百万円(同28.8%増)となりました。 (東南アジア) 船舶用塗料においては、修繕船向けの販売が堅調に推移したことや、プレジャーボート向けの出荷が大きく伸長したことにより、売上高は増加しました。工業用塗料については、主力のタイにおいて政治的混乱による公共事業の遅延に加えて民間投資も減少した一方、インドにおける鉄道インフラ向けの出荷増により増収に転じました。コンテナ用塗料については、マレーシアにおいて、大口顧客におけるコンテナの生産調整の影響により減収となりました。その結果、売上高は20,208百万円(同6.7%増)となりました。損益面では、原材料調達コストの低下等により、セグメント利益は4,120百万円(同7.0%増)となりました。 (欧州・米国) 船舶用塗料のうち、主力の修繕船向けでは、当該期間における入渠船が増加し、燃費規制の対応をはじめとする環境対応型製品の需要が高まるなかで高付加価値製品の販売に注力したほか、製造コストに見合った販売価格の適正化を行ったこと等により、売上高は増加しました。工業用塗料については、イタリアにおける買収子会社の事業を取り込んだことにより、増収となりました。その結果、売上高は31,946百万円(同11.5%増)となりました。損益面では、基幹システム構築費用や営業経費等の増加により、セグメント利益は1,109百万円(同49.4%減)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 流動資産は前連結会計年度末に比べ9,342百万円増加の117,716百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加(3,491百万円)や売掛金の増加(2,730百万円)、原材料及び貯蔵品の増加(1,345百万円)であります。 固定資産は前連結会計年度末に比べ3,440百万円増加の39,844百万円となりました。主な要因は、投資有価証券の増加(4,709百万円)や退職給付に係る資産の増加(750百万円)、土地の減少(3,303百万円)であります。 この結果、当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べ12,783百万円増加し、157,560百万円となりました。 (負債) 流動負債は前連結会計年度末に比べ2,792百万円減少の43,475百万円となりました。主な要因は、短期借入金の減少(3,420百万円)や1年内返済予定の長期借入金の減少(1,700百万円)、未払法人税等の増加(1,491百万円)、支払手形及び買掛金の増加(789百万円)であります。 固定負債は前連結会計年度末に比べ3,231百万円増加の12,305百万円となりました。主な要因は、繰延税金負債の増加(2,238百万円)や長期借入金の増加(1,738百万円)、再評価に係る繰延税金負債の減少(938百万円)であります。 この結果、当連結会計年度末の負債合計は前連結会計年度末に比べ438百万円増加し、55,780百万円となりました。 (純資産) 純資産は前連結会計年度末に比べ12,344百万円増加の101,780百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加(7,921百万円)や為替換算調整勘定の増加(3,021百万円)、土地再評価差額金の減少(2,141百万円)であります。 この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の57.7%から60.6%となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ5,883百万円増加し、38,058百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によって得られたキャッシュ・フローは、14,418百万円となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益17,899百万円、減価償却費1,847百万円、利息及び配当金の受取額850百万円であり、主な減少要因は、法人税等の支払額3,632百万円、棚卸資産の増減額1,405百万円、売上債権の増減額1,243百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によって得られたキャッシュ・フローは、1,562百万円となりました。主な増加要因は、定期預金の払戻による収入8,745百万円、固定資産の売却による収入3,361百万円であり、主な減少要因は、定期預金の預入による支出6,629百万円、固定資産の取得による支出2,530百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によって使用されたキャッシュ・フローは、10,337百万円となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入1,700百万円であり、主な減少要因は、非支配株主への支払いを含めた配当金の支払額6,507百万円、短期借入金の純増減額3,421百万円、長期借入金の返済による支出1,707百万円であります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前期比増減率(%) 日本(百万円)   39,562   6.8 中国(百万円)   19,210   24.3 韓国(百万円)   13,520   △3.5 東南アジア(百万円)   12,329   △5.2 欧州・米国(百万円)   10,634   13.7 合計(百万円)   95,256   7.2 (注) 金額は製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b. 受注実績 一部の特殊品を除いて販売予量に基づく見込み生産を行っております。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前期比増減率(%) 日本(百万円)   44,939   5.2 中国(百万円)   22,908   7.1 韓国(百万円)   19,360   △0.4 東南アジア(百万円)   20,208   6.7 欧州・米国(百万円)   31,946   11.5 合計(百万円)   139,364   6.3 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は有価証券報告書提出日(2026年6月23日)現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高は139,364百万円(前期比6.3%増)、営業利益は17,437百万円(同13.4%増)、経常利益は17,840百万円(同8.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は10,995百万円(同19.9%減)となりました。 これらの要因は下記のとおりであります。 a.売上高 製品分野別・セグメント(地域)別の売上高は以下のとおりです。 分析内容については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に含めて記載しております。 (単位:百万円) b.売上原価・売上総利益 上記のとおり売上高は前連結会計年度比6.3%増加したものの、売上原価は同4.6%(4,030百万円)増の92,584百万円にとどまりました。製造コストに見合った販売価格の適正化を推進したことや高付加価値製品の販売比率が拡大したこと等もあり採算が改善し、売上総利益は前連結会計年度比9.8%(4,181百万円)増の46,780百万円、売上総利益率は同1.1ポイント上昇し33.6%となりました。 c.販売費及び一般管理費、営業利益 販売費及び一般管理費については、各種販売経費が増加したほか、人財や情報システムへの投資を拡大したこともあり、前連結会計年度比7.8%(2,125百万円)増の29,342百万円となりました。売上高販管費比率は同0.3ポイント上昇し21.1%となりました。 営業利益については、売上総利益の増加が販売費及び一般管理費の増加を上回ったことで、前連結会計年度比13.4%(2,055百万円)増の17,437百万円、営業利益率は同0.8ポイント上昇し12.5%となりました。 d.営業外損益・特別損益・税金費用 営業外収益のうち受取利息や受取配当金が減少したことや、営業外費用で為替差損を計上したこと等により、営業外損益は402百万円の益(前連結会計年度比63.4%減)となりました。 特別利益として国内不動産の売却に伴う固定資産売却益195百万円を計上した一方、特別損失として国内で保有する不動産等に係る減損損失152百万円を計上したこと等から、特別損益は58百万円の益(前連結会計年度比96.6%減)となりました。 上記の結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度比1.8%(329百万円)減の17,899百万円となったものの、一部の海外子会社において前連結会計年度にあった繰越欠損金による税負担軽減が適用されなくなったこと等により、税金費用は同93.2%(2,520百万円)増の5,223百万円と大幅に増加しました。その結果、法人税等の負担率は29.2%(前連結会計年度は14.8%)となりました。 なお、経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 中期経営計画における業績目標については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 会社の対処すべき課題及び中長期的な会社の経営戦略(中期経営計画等)」に記載のとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度においては、営業活動によるキャッシュ・フローが前連結会計年度比で微減となったものの、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローがともに改善し、現金及び現金同等物の増減額は5,883百万円の増加(前連結会計年度比1,414百万円改善)となりました。 各キャッシュ・フローの主な変動要因は以下のとおりです。 (単位:百万円) ④ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、塗料原材料等の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に設備投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性を確保すると共に資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金につきましては、自己資金または金融機関からの短期借入を基本とし、設備投資や長期運転資金の資金調達につきましては、自己資金または金融機関からの長期借入を基本としております。なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は17,391百万円(前連結会計年度末比3,400百万円減)となっております。 短期運転資金以外の資金の活用としては、生産設備の新設やリニューアル、競争力強化の為の製品開発といった成長投資を優先いたします。その上で、余剰資金については積極的な株主還元を行うことで自己資本を適切にコントロールし、自己資本利益率(ROE)の改善を図ってまいります。当連結会計年度においては、設備投資に2,484百万円、配当に5,207百万円、それぞれ資金を配分いたしました。 当連結会計年度末現在の現金及び現金同等物の残高は38,058百万円(前連結会計年度末比5,883百万円増加)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益の計上や為替換算調整勘定の増加等により自己資本が前連結会計年度末比11,942百万円(14.3%)増加した一方、総資産は同12,783百万円(8.8%)増にとどまったことから、自己資本比率は60.6%(前連結会計年度末比2.9ポイント上昇)となりました。今後とも資産効率及び資本効率の向上や営業キャッシュ・フローの改善に努めてまいります。 ⑤ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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