概要
中国塗料は、船舶用塗料を中核とする塗料メーカーである。1917年に創業し、1949年に東京証券取引所に上場。2026年3月期の連結売上高は1,394億円、営業利益率12.5%と高収益を誇る。新造船・修繕船向けの船底防汚塗料で世界トップ級のシェアを持ち、海洋生物付着防止による燃費効率向上に貢献。建築用・工業用塗料も手掛け、24社の子会社から成るグローバルグループを形成する。
船舶・工業・建築をカバーする三つの事業柱
中国塗料グループの事業は、塗料関連事業に集中している。2026年3月期のセグメント別売上高は、日本が449億円、中国が229億円、韓国が193億円、東南アジアが202億円、欧州・米国が319億円と地域分散が進む。製品分野では、船舶用塗料が最大の柱であり、新造船向けと修繕船向けに船底防汚塗料・防食塗料を供給する。船底防汚塗料は海洋生物の付着を防ぎ、船舶の燃費を改善するため、海運業界の温室効果ガス削減に直接貢献する。工業用塗料は橋梁・鉄塔・プラントなどの重防食分野と一般機械向けをカバーし、長期防食性が求められるインフラ用途で実績を持つ。建築用塗料は戸建てからマンション・商業施設まで内外装を対象とし、水性・油性の多様なラインアップを揃える。これら三つの分野で安定的な需要を獲得している。
高付加価値シフトで実現した12.5%の営業利益率
前中期経営計画(2021~2025年度)の最終年度である2025年度の営業利益率は12.5%に達し、目標の9.2%を上回った。背景には、製造コストに見合った販売価格の適正化と高付加価値製品へのシフトがある。特に船舶用塗料では、国際海事機関(IMO)の燃費規制に対応する高性能船底防汚塗料の需要が世界的に高まり、欧州や東南アジアで販売を拡大した。また、低VOC(揮発性有機化合物)塗料の拡販にも注力し、2025年度のVOC排出削減量は3,665トンに上る。原材料調達では金融ヘッジ手法の活用を整備し、価格変動リスクを抑制。結果として、2025年度の営業利益は174億円(前期比13.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は110億円となった。ただし、前期に計上した特別利益の反動で純利益は減益となっている。
24社の子会社が支える5地域ネットワーク
中国塗料グループは、当社と24社の子会社で構成される。事業区分は塗料関連事業とその他事業に分かれ、日本には当社のほか大竹明新化学、神戸ペイントなど8社が所在する。海外では中国に香港、上海、広東、台湾の4社、韓国に1社、東南アジアにシンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、インド、ミャンマーの6社、欧州・米国にオランダ、英国、ドイツ、ギリシャ、米国、イタリアの7社を擁する。これら現地法人は船舶用塗料の製造・販売を担い、世界の主要港湾にサービスネットワークを展開。2025年3月にはイタリアの塗料製造会社ITALO BELGE COLORI S.R.L.の全株式を取得し、欧州での工業用塗料事業を強化した。地域ごとに異なる市場特性に対応し、新造船需要が旺盛な中国や韓国、修繕船需要の多い欧州で販売を伸ばしている。
業界の中での役割は船舶用塗料メーカー(新造船・修繕船向け防汚塗料で世界シェア上位)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 船舶用塗料 | 1,224億円 | 87.7% | — | — |
| 工業用塗料 | 151億円 | 10.8% | — | — |
| コンテナ用塗料 | 17億円 | 1.2% | — | — |
| その他 | 3億円 | 0.2% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01造船(新造船・修繕船)主力
新造船および修繕船向けに、船底防汚塗料・防食塗料などの船舶用塗料を供給。海洋生物の付着を防ぎ、燃費効率を向上。世界主要港湾にサービスネットワークを展開。
- 船舶用塗料(船底防汚塗料・防食塗料等)
- 船底に塗布し、海洋生物の付着を防止する防汚塗料や、鉄部の腐食を防ぐ防食塗料。長期防汚性能が特徴。
02産業用(一般工業・重防食等)準主力
橋梁・鉄塔・プラントなど重防食分野や、機械・装置向けの産業用塗料を供給。防食・耐候性が要求されるインフラ・産業設備に使用。
- 産業用塗料(重防食塗料、機械用塗料等)
- 橋梁、鉄塔、プラントなどの鋼構造物向け重防食塗料や、各種産業機械用塗料。長期間の防食性を提供。
03建築副次
建築物の内外装向け塗料を供給。戸建て・マンション・商業施設など幅広い建築用途に対応。
- 建築用塗料(水性・油性等)
- 建築物の外壁・内壁・鉄部などに使用する塗料。水性・油性の各種ラインアップ。
製品と技術
船舶用塗料:船底防汚塗料で海運の燃費効率を向上
中国塗料の主力製品は船舶用塗料であり、特に船底防汚塗料と防食塗料が核をなす。船底防汚塗料は海洋生物(フジツボや藻類など)の付着を長期間防止する機能を持ち、船体の摩擦力低減により燃費を最大で10%以上改善する。同社の製品は、国際海事機関(IMO)の燃費規制(EEXI・CII)への対応策として海運各社に採用されている。2025年度には、高性能船底防汚塗料の供給により187万トンの温室効果ガス削減に貢献したと試算される。また、防食塗料は鋼板の錆を防ぎ、船舶の寿命を延ばす。これらの製品は新造船向けと修繕船向けの両方で供給され、世界の主要港湾に配置されたサービスネットワークを通じて塗装施工後のメンテナンスもサポートする。中国塗料は船舶用塗料の専業メーカーとして1917年から製造を続け、100年以上の技術蓄積を持つ。
重防食塗料でインフラの長寿命化に貢献
工業用塗料分野では、橋梁・鉄塔・プラントなど鋼構造物向けの重防食塗料が主要製品である。これらの塗料は、厳しい腐食環境下でも長期にわたり鉄骨を保護する性能が求められる。中国塗料は、エポキシ系やポリウレタン系の防食塗料をラインアップし、道路橋や送電鉄塔、化学プラントなどで採用実績を積んでいる。特に、耐候性に優れた塗膜はメンテナンスサイクルの延長に寄与し、インフラ管理者のライフサイクルコスト削減につながる。2025年にはイタリアのITALO BELGE COLORI S.R.L.を買収し、欧州での工業用塗料事業を強化。同社の技術を取り込み、環境規制の厳しい欧州市場向けに低VOCタイプの重防食塗料の開発も進めている。工業用塗料は、日本国内では建材需要の回復に支えられ、海外では東南アジアや中国での鉄道・インフラ投資を追い風に成長が見込まれる。
研究センターで磨く環境対応技術と長期防汚性能
中国塗料の技術開発は、1994年に広島県大竹市に設置した研究センターが担う。ここでは、船底防汚塗料の長期防汚性能向上と環境負荷低減を両立する技術開発に注力している。具体的には、従来の有機スズ系防汚剤から環境適合型の防汚剤への転換を完了し、現在は生分解性や低毒性の防汚剤を用いた製品を提供。また、塗膜表面の微細構造を制御することで生物付着を物理的に防ぐ「防汚コーティング」の研究も進める。低VOC塗料については、水性化やハイソリッド化により揮発性有機化合物の排出を削減し、2025年度のVOC排出削減量は3,665トンに達した。研究センターでは、船舶用だけでなく工業用・建築用塗料の開発も手掛け、顧客のニーズに応じたカスタム処方の提供も可能である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
船舶用塗料で国内首位、高収益
中国塗料は船舶用塗料で国内トップシェアを持ち、売上高約1,300億円。同業には東洋紡やクラレなど化学メーカーがいるが、これらの主力は繊維や樹脂で、塗料分野での直接競合は限定的。営業利益率12%前後と高収益を維持しており、海外売上比率も高い。船舶塗料は交換需要が安定しており、新造船市場の動向に左右されにくい特性がある。
強み
- 国内船舶用塗料市場でシェア約50%を占め、強固なブランド力。
- 営業利益率12%超と化学業界平均を上回り、安定的な利益を確保。
- アジアを中心に海外販売網を拡大し、海外売上比率が高い。
- 船舶塗料は定期的な塗り替え需要があり、景気変動の影響を受けにくい。
課題
- 新造船の受注動向が業績に影響を与えるため、海運市況に左右される。
- 環境規制強化に伴い、低VOC塗料など開発投資が必要。
- 樹脂や顔料などの原材料価格上昇が収益を圧迫するリスク。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機能性化学の時価総額近傍。太字が中国塗料
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6490PILLAR | 2,329億円 | 24.0倍 |
| 2 | 4023クレハ | 2,312億円 | — |
| 3 | 3569セーレン | 2,201億円 | 12.9倍 |
| 4 | 5393ニチアス | 2,105億円 | 20.0倍 |
| 5 | 7864フジシールインターナショナル | 1,967億円 | 8.4倍 |
| 6 | 4617中国塗料 | 1,925億円 | 15.8倍 |
| 7 | 3106倉敷紡績 | 1,879億円 | 14.1倍 |
| 8 | 4471三洋化成工業 | 1,506億円 | 9.1倍 |
| 9 | 6486イーグル工業 | 1,500億円 | 13.9倍 |
| 10 | 3101東洋紡 | 1,490億円 | 13.2倍 |
| 11 | 4633サカタインクス | 1,420億円 | 10.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。
会社の歴史
沿革 35件
船底塗料の専業メーカーとして1917年に創業
中国塗料の歴史は1917年5月、広島市中区で「中国化学工業合資会社」として始まった。創業当初から船底塗料の製造に特化し、海運業の発展とともに事業を拡大。1923年5月には組織を改め「中国塗料株式会社」に改組し、資本金25万円で本格的な企業経営に乗り出した。この時期、日本の造船業は第一次世界大戦後の需要増で成長しており、同社は船底防汚塗料の国産化を進めた。1949年7月には広島証券取引所に上場し、戦後の復興期に資金調達基盤を確立。その後、1961年10月に東京証券取引所に上場し、1984年9月には市場第一部銘柄に指定された。創業から半世紀にわたり、船舶用塗料の専門メーカーとして着実に地歩を固めた。
国内生産拠点の拡充と1960年代の工場新設
1960年代、日本経済の高度成長に伴い国内需要が急増する中、中国塗料は生産能力の増強に着手した。1962年3月に滋賀県野洲市に滋賀工場を新設し、関西圏への供給体制を整備。続いて1975年3月には佐賀県神埼郡に九州工場を建設し、西日本エリアの生産を担わせた。これらの工場では船底塗料に加え、工業用塗料の生産も開始し、事業領域を拡大。滋賀工場は後に研究開発機能も担うようになる。また、1987年10月には広島県大竹市に大竹工場を新設し、本社機能と一体化した生産拠点を構築。大竹工場は現在も主力工場として稼働しており、周辺には研究センターも立地している。これらの国内投資により、安定供給体制と品質管理の基盤が形成された。
香港・シンガポールへの進出で始まった海外展開
1970年代、国際海運の拡大とともに中国塗料は海外市場への進出を加速した。1973年10月、香港に連結子会社CHUGOKU MARINE PAINTS (Hong Kong), Ltd.を設立。これが最初の海外拠点となった。続いて1980年4月、シンガポールにCHUGOKU MARINE PAINTS (Singapore) Pte. Ltd.を設立し、東南アジアの主要港湾に販売網を拡げた。1983年3月には英国にCHUGOKU PAINTS (UK) Ltd.、台湾にCHUGOKU MARINE PAINTS (Taiwan), Ltd.を設立し、欧州とアジアを結ぶグローバルネットワークの原型が完成。1988年から1990年にかけては、オランダ、インドネシア、韓国、タイ、マレーシア、米国と矢継ぎ早に現地法人を設立し、世界中の主要造船国・海運国に生産・販売拠点を配置した。これにより、船舶用塗料の世界シェア拡大の基盤が整った。
中国市場への本格参入と1990年代の研究強化
1990年代、中国の経済成長と造船業の台頭に着目し、中国塗料は上海と広東に生産拠点を設立した。1993年1月には上海市にCHUGOKU MARINE PAINTS (Shanghai), Ltd.を設立し、中国本土での製造販売を開始。1997年10月には広東省にも同様の子会社を設け、南部の需要に対応した。2006年11月には上海工場を同一区域内に増設移転し、2010年3月には第2工場を新設するなど、中国事業を積極的に拡大。同時に、研究開発力の強化にも注力し、1994年3月には広島県大竹市に研究センターを新設。船底防汚塗料の高性能化や環境対応製品の開発を加速した。この時期、神戸ペイント株式会社への資本参加(1994年12月)や、国内販売子会社の統合(2002年1月)も行われ、グループ経営の効率化が進められた。
新興国への拡大とミャンマー・インドへの進出
2010年代以降、中国塗料は成長著しいインドと東南アジア新興国への進出を強化した。2011年5月、インドのムンバイにCHUGOKU PAINTS (India) Pvt. Ltd.を設立し、鉄道インフラ向け需要を取り込む基盤を構築。2019年1月にはミャンマーにCHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd.を設立し、2020年8月に工場を新設した。ミャンマーでは現地パートナーとの合弁で事業を立ち上げ、将来的な市場成長に備えた。欧州では、イタリアの塗料販売会社CHUGOKU-BOAT ITALY S.P.A.に2012年11月に出資し、プレジャーボート向け分野を開拓。2025年3月にはITALO BELGE COLORI S.R.L.の全株式を取得し、工業用塗料の製品ラインアップを拡充した。この間、2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場に移行し、上場企業としてのガバナンスを一層強化している。
中期経営計画で掲げる「船舶用塗料世界トップシェア」
2026年3月期を初年度とする新中期経営計画「CMP New Century Plan 3」(2026~2030年度)では、船舶用塗料での世界トップシェア獲得を明確な目標に掲げている。長期ビジョン「サステナブルで高収益なグローバル・ニッチ・トップ企業」のもと、収益性を維持しつつ市場シェア拡大に攻勢をかける。前中期経営計画(2021~2025年度)では、営業利益率12.5%、ROE12.3%と目標を超過達成したが、市場シェア拡大と生産拠点への設備投資が課題として残った。新中計では基本戦略として「強みを磨くとともに新たな価値を創出、圧倒的な競争優位性を確立する」を掲げ、販売面・製品面での競争力強化を図る。具体的には、高性能船底防汚塗料による温室効果ガス削減貢献量を2030年度までに2025年度比で拡大する目標を設定し、環境価値と経済価値の両立を追求する。
年表35件を開く
1910年代
- 1917年5月創業広島市中区において、中国化学工業合資会社の社名で創業、船底塗料の製造を開始。
1920年代
- 1923年5月中国塗料株式会社に改組、資本金25万円。
1940年代
- 1949年7月上場広島証券取引所に上場。(2000年3月 東京証券取引所と合併)
1960年代
- 1961年10月上場東京証券取引所に上場。(1984年9月 市場第一部銘柄に指定替)
- 1962年3月滋賀県野洲市に滋賀工場新設。
1970年代
- 1973年10月香港に連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Hong Kong), Ltd.を設立。
- 1975年3月佐賀県神埼郡に九州工場新設。
1980年代
- 1980年4月シンガポールに連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Singapore) Pte. Ltd.を設立。
- 1983年3月英国に連結子会社である現地法人CHUGOKU PAINTS (UK) Ltd.(旧商号 CAMREX CHUGOKU Ltd.)を設立。台湾に連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Taiwan), Ltd.を設立。
- 1985年10月広島県大竹市に連結子会社である大竹明新化学株式会社(旧商号 大竹化学株式会社)を設立。
- 1987年8月連結子会社である中国塗料マリン販売株式会社(旧商号 中国マリンペイント販売株式会社)、中国塗料工業販売株式会社(旧商号 中国塗料関東販売株式会社)を設立。
- 1987年10月広島県大竹市に大竹工場新設。
- 1988年1月オランダの塗料製造会社CHUGOKU PAINTS B.V.(旧商号 CAMREX HOLDINGS B.V.)に経営資本参加して連結子会社とする。
- 1988年10月インドネシアに連結子会社である現地法人P.T.CHUGOKU PAINTS INDONESIAを設立。韓国に連結子会社である現地法人CHUGOKU SAMHWA PAINTS, Ltd.を設立。
- 1989年9月タイに連結子会社である現地法人TOA-CHUGOKU PAINTS Co., Ltd.を設立。
1990年代
- 1990年7月マレーシアに連結子会社である現地法人CHUGOKU PAINTS (Malaysia) Sdn. Bhd.を設立。
- 1990年10月米国に連結子会社である現地法人CMP COATINGS, Inc.(旧商号 CHUGOKU AMERICA HOLDINGS, Inc.)を設立。
- 1993年1月中国(上海市)に連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Shanghai), Ltd.を設立。
- 1994年3月広島県大竹市に研究センターを新設。
- 1994年12月神戸ペイント株式会社に経営資本参加して連結子会社とする。
- 1997年10月中国(広東省)に連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Guangdong), Ltd.を設立。
- 1999年6月本店を広島県大竹市に移転。
2000年代
- 2002年1月M&A連結子会社である中国塗料マリン販売株式会社と中国塗料工業販売株式会社を吸収合併。
- 2002年9月韓国の連結子会社である現地法人CHUGOKU SAMHWA PAINTS, Ltd.が工場を新設。
- 2006年11月中国(上海市)の連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Shanghai), Ltd.が工場を同一区域内に増設移転。
- 2007年11月東京本社を東京都千代田区に移転。
2010年代
- 2010年3月中国(上海市)の連結子会社である現地法人CHUGOKU MARINE PAINTS (Shanghai), Ltd.が第2工場を新設。
- 2011年5月インド(ムンバイ市)に連結子会社である現地法人CHUGOKU PAINTS (India) Pvt. Ltd.を設立。
- 2012年11月イタリアの塗料販売会社CHUGOKU-BOAT ITALY S.P.A.(旧商号 BOAT S.p.A.)に経営資本参加して連結子会社とする。
- 2017年3月オランダの連結子会社である現地法人CHUGOKU PAINTS B.V.が新工場を建設。
- 2019年1月ミャンマーに連結子会社である現地法人CHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd.を設立。
2020年代
- 2020年8月ミャンマーの連結子会社である現地法人CHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd.が工場を新設。
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
- 2025年3月イタリアの塗料製造会社ITALO BELGE COLORI S.R.L.の全株式を取得し連結子会社とする。
- 2025年3月東京本社を東京都港区に移転。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2030年度まで1,800億円
- 営業利益2030年度まで230億円
- 親会社株主に帰属する当期純利益2030年度まで160億円
- EBITDA2030年度まで270億円
- ROE2030年度まで12%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
環境・社会貢献による提供価値拡大
温室効果ガスや揮発性有機化合物(VOC)の削減につながる製品の拡販により、環境・社会的価値を高める。船舶用塗料の供給を通じて海運のGHG削減に貢献することを主眼とする。
- 02
利益体質の改善と安定化
製造コストに見合った販売価格改定や高付加価値製品の拡販により採算性を改善する。原材料価格変動リスクに対して金融ヘッジ手法の活用など調達リスク抑制策を進める。
- 03
組織基盤の整備
「自律型人財」の育成を目的とした人事制度改革を推進し、経営管理機能の強化やタイムリーな業績モニタリング体制を整備する。サステナビリティ委員会のもと人的資本経営へシフトする。
- 04
積極的な株主還元と資本効率向上
成長投資を最優先としつつ、余剰資金については累進配当(1株当たり年間100円起点)や自己株式取得を機動的に実施し、自己資本を適切にコントロールする。DOE5.0%程度を目安とする。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で2,198人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は764万円で、9期前と比べて+13.6%。平均年齢は44.5歳、平均勤続年数は15.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 2,298 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 2,293 | — |
| 2019年3月 | 673 | 43.9 | 15.2 | 2,272 | — |
| 2020年3月 | 673 | 44.1 | 15.4 | 2,279 | — |
| 2021年3月 | 691 | 44.3 | 15.7 | 2,276 | — |
| 2022年3月 | 689 | 44.8 | 16.4 | 2,207 | — |
| 2023年3月 | 676 | 45.6 | 16.9 | 2,199 | — |
| 2024年3月 | 718 | 45.4 | 16.6 | 2,104 | — |
| 2025年3月 | 751 | 44.9 | 15.9 | 2,137 | 721 |
| 2026年3月 | 764 | 44.5 | 15.5 | 2,198 | 792 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社23社(国内 11 / 海外 12) を有報から抽出しています。
- 国内文正商事㈱山口県下関市議決権100.0%
- 国内グローバル・エンジニアリング・サービス㈱広島県大竹市議決権100.0%
- 国内㈱シーエムピー企画広島県広島市中区議決権100.0%
- 国内神戸ペイント㈱兵庫県加古郡稲美町議決権100.0%
- 国内三陽興産㈱高知県宿毛市議決権87.5%
- 海外CHUGOKU MARINE PAINTS(Hong Kong), Ltd.香港議決権100.0%
- 海外CHUGOKU MARINE PAINTS(Shanghai), Ltd.中国 上海市議決権100.0%
- 海外CHUGOKU MARINE PAINTS(Guangdong), Ltd.中国 広東省議決権100.0%
- 海外CHUGOKU MARINE PAINTS(Taiwan), Ltd.台湾 台北市議決権100.0%
- 海外CHUGOKU SAMHWA PAINTS, Ltd.韓国 金海市議決権68.2%
- 海外CHUGOKU MARINE PAINTS(Singapore)Pte. Ltd.シンガポール議決権100.0%
- 海外CHUGOKU PAINTS (Malaysia) Sdn. Bhd.マレーシア ジョホール州議決権100.0%
残りのグループ会社11社を開く
- CHUGOKU PAINTS (India) Pvt. Ltd.インド ムンバイ100%
- P.T. CHUGOKU PAINTS INDONESIAインドネシア ジャカルタ55%
- TOA-CHUGOKU PAINTS Co.,Ltd.タイ バンコク49%
- CHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd.ミャンマー ヤンゴン100%
- CMP COATINGS, Inc.アメリカ ニューオーリンズ100%
- CHUGOKU PAINTS (UK) Ltd.イギリス ロンドン100%
- CHUGOKU PAINTS B.V.オランダ ハイニンゲン100%
- CHUGOKU PAINTS (Germany) G.M.B.H.ドイツ ハンブルグ100%
- CHUGOKU MARINE PAINTS (Hellas), S.A.ギリシャ ピレウス100%
- CHUGOKU-BOAT ITALY S.P.A.イタリア ジェノバ100%
- ITALO BELGE COLORI S.R.L.イタリア ノビ・リグレ100%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,394億円、営業利益は174億円。前期と比べると増収増益で、売上が+6.3%、利益が+13.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,600億円 | 1,394億円 |
| 営業利益 | 175億円 | 174億円 |
| 純利益 | 110億円 | 110億円 |
| 1株あたり配当 | ¥100 | ¥100 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は378億円、営業利益は57億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+42.6%、営業利益は+171.4%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 285 | — | — | 17 |
| 2024年1Q | 265 | 21 | 7.9 | 17 |
| 2024年2Q | 289 | 30 | 10.4 | 27 |
| 2024年3Q | 307 | 40 | 13.0 | 33 |
| 2024年4Q | 301 | — | — | 22 |
| 2025年2Q | 629 | 79 | 12.6 | 83 |
| 2025年4Q | 683 | 75 | 11.0 | 54 |
| 2026年2Q | 685 | 91 | 13.3 | 59 |
| 2026年4Q | 709 | 83 | 11.7 | 51 |
| 2027年1Q | 378 | 57 | 15.1 | 38 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は837億円から1,394億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は12.5%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 837 | — | 51 | — | 30 |
| 2014年3月 | 909 | — | 51 | — | 33 |
| 2015年3月 | 1,067 | — | 84 | — | 47 |
| 2016年3月 | 1,151 | — | 104 | — | 65 |
| オランダの連結子会社である現地法人CHUGOKU PAINTS B.V.が新工場を建設。 | |||||
| 2017年3月 | 824 | — | 61 | — | 36 |
| 2018年3月 | 830 | — | 39 | — | 24 |
| ミャンマーに連結子会社である現地法人CHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd.を設立。 | |||||
| 2019年3月 | 885 | — | −2 | — | −8 |
| ミャンマーの連結子会社である現地法人CHUGOKU-TOA PAINTS (Myanmar), Ltd.が工場を新設。 | |||||
| 2020年3月 | 877 | — | 40 | — | −1 |
| 2021年3月 | 824 | — | 64 | — | 33 |
| 2022年3月 | 843 | — | 10 | — | 3 |
| 2023年3月 | 995 | — | 44 | — | 38 |
| 2024年3月 | 1,162 | — | 130 | — | 99 |
| 2025年3月 | 1,312 | 154 | 165 | 11.7 | 137 |
| 2026年3月 | 1,394 | 174 | 178 | 12.5 | 110 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,394億円のうち、営業利益として残るのは174億円で12.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は110億円、売上の7.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.4%926億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.0%293億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.5%174億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが144億円、投資CFが16億円で、差し引きのフリーCFは160億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は381億円で、売上の3.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 87 | −36 | −45 | 51 | 179 |
| 2014年3月 | 101 | −24 | −44 | 77 | 230 |
| 2015年3月 | 44 | −6 | −39 | 38 | 244 |
| 2016年3月 | 98 | −36 | −31 | 62 | 268 |
| 2017年3月 | 108 | −54 | −27 | 54 | 284 |
| 2018年3月 | −6 | −10 | −14 | −16 | 253 |
| 2019年3月 | 31 | −2 | −68 | 29 | 208 |
| 2020年3月 | 46 | 22 | −59 | 68 | 215 |
| 2021年3月 | 71 | 9 | −70 | 80 | 219 |
| 2022年3月 | −2 | 2 | −63 | 0 | 171 |
| 2023年3月 | 0 | 5 | −7 | 5 | 182 |
| 2024年3月 | 124 | −16 | −20 | 108 | 277 |
| 2025年3月 | 145 | −1 | −125 | 144 | 322 |
| 2026年3月 | 144 | 16 | −103 | 160 | 381 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は1,576億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,018億円で、自己資本比率は60.6%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,062 | 567 | 495 | 49.7 |
| 2014年3月 | 1,190 | 673 | 517 | 52.5 |
| 2015年3月 | 1,351 | 782 | 569 | 53.7 |
| 2016年3月 | 1,284 | 788 | 496 | 57.0 |
| 2017年3月 | 1,221 | 782 | 439 | 59.4 |
| 2018年3月 | 1,258 | 805 | 453 | 59.3 |
| 2019年3月 | 1,139 | 678 | 461 | 55.1 |
| 2020年3月 | 1,061 | 622 | 439 | 54.2 |
| 2021年3月 | 1,052 | 623 | 429 | 54.6 |
| 2022年3月 | 1,046 | 600 | 446 | 52.9 |
| 2023年3月 | 1,127 | 631 | 496 | 51.6 |
| 2024年3月 | 1,324 | 762 | 562 | 53.3 |
| 2025年3月 | 1,448 | 894 | 553 | 57.7 |
| 2026年3月 | 1,576 | 1,018 | 558 | 60.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで203社中30位あたり、逆に低いのは自己資本比率で203社中111位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥3,500で、1年前と比べて+2.3%。過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 15.8倍 |
| PER (会社予想) | 15.8倍 |
| PBR | 1.79倍 |
| 配当利回り | 2.86% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月5日に3690円と前日比+5.28%と急伸しました。25日移動平均線(3605円)を上回って推移しており、75日線(3384円)も大きく上回っています。52週高値4815円からは-23%の水準ですが、52週安値2894円からは+27%回復しています。7月6日には出来高97万株を記録するなど、相場参加が活発化しています。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
PERは16.18倍と業界平均17.77倍とほぼ同水準であり、PBRは1.86倍で平均1.39倍をやや上回る。ROEは12.3%とまずまずの収益性を示す。配当利回りは2.79%と業界平均2.76%と同等で、配当性向53.4%と無理のない水準。売上・利益とも増加傾向で安定感があるが、PBRが平均比でやや割高感がある。総合的にはほぼ妥当な評価と判断した。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 15.8倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 15.8倍 | — |
| PBR | 1.79倍 | 1.41倍 |
| ROE | 12.3% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
グローバルな船舶用塗料のリーディングカンパニーとして、海運市況の回復や環境規制を追い風に成長してきた。強気派は、新造船需要の拡大と環境対応製品の競争力を評価し、今後も増収増益が続くとみる。一方、弱気派は、原料価格や為替の変動による利益率の不安定さ、競争激化によるシェア低下リスクを指摘する。同社の利益率は改善傾向にあるが、2026年3月期の純利益が前期比減益予想である点も懸念材料。業績は海運市況に左右されやすく、市況悪化時には大幅な減益もあり得る。
- 新造船需要の拡大
2025年3月期増収増益。世界の新造船建造量の増加が塗料需要を押し上げる。
- 環境規制の追い風
船舶の燃費規制強化で、高性能な防汚塗料の需要が高まる。
- 海外事業の成長
売上の多くを海外が占め、造船拠点のアジア展開で規模拡大が続く。
- 2026年3月期営業利益174億円で過去最高予想2026年3月期影響中
営業利益は前期154億円から+13%の174億円。売上高1394億円と増収増益で、営業利益率12.48%に改善(前期11.74%)。
- 売上高1394億円予想、過去最高を連続更新2026年3月期影響中
2025年3月期実績1312億円(前期比+12.9%)に続き、2026年3月期予想は1394億円(+6.3%)と過去最高を更新。
- 自己資本1060億円と財務安定、下値堅い継続影響弱
時価総額1972億円÷PBR1.86倍=自己資本約1060億円。財務健全性が株価を支える。
- 外国人保有22.05%と高く、需給に弾力性継続影響弱
外国法人の保有比率22.05%は高い。株価上昇局面で買いを集めやすい需給構造。
- 原料価格と為替の影響
原油由来原料の高騰が利益を圧迫する。円高は海外収益を目減りさせる。
- 2026年3月期減益予想
純利益が前期比減益見込み。一過性要因を除いても成長鈍化が懸念される。
- 競争激化リスク
新興国企業の台頭で価格競争が激化し、シェア低下の恐れがある。
- 2026年3月期純利益110億円、前期比20%減2026年3月期影響中
純利益は137億円から110億円へ-19.7%と減益。営業利益が伸びる一方で純利益が減る構造は評価を難しくする。
- 売上高成長率が+12.9%→+6.3%に鈍化2026年3月期影響弱
売上高の伸びが半分近くに減速。市場需要の一巡が懸念される。
- PER16.2倍、純利益減益なら割高感が強まる決算発表後影響中
実績PER16.2倍・予想PER16.2倍が同水準。純利益減益が続けば評価切り下げのリスクがある。
- 株価は1年で+19.7%上昇、業績予想との乖離不定影響弱
1年間で19.7%上昇したが、純利益予想は-20%。株価が業績を先取りしており、修正リスクがある。
- 船舶用塗料の販売量
- 海運市況や造船動向を映し、収益の柱の需要変化を把握するため。
- 海外売上高比率
- 海外市場の成長性と為替変動の影響度を測るため。
- 営業利益率
- 原料価格や価格競争が収益性に与える影響を確認するため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり100円で、前期から+14.4%。いまの株価に対する利回りは2.86%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 18 | — | 40.8 |
| 2018年3月 | 28 | 55.6 | 123.5 |
| 2019年3月 | 34 | 21.4 | 134.8 |
| 2020年3月 | 34 | 0.0 | 128.1 |
| 2021年3月 | 34 | 0.0 | 26.3 |
| 2022年3月 | 35 | 2.9 | 239.7 |
| 2023年3月 | 35 | 0.0 | 57.5 |
| 2024年3月 | 80 | 128.6 | 57.9 |
| 2025年3月 | 97 | 21.3 | 64.8 |
| 2026年3月 | 111 | 14.4 | 53.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥100
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ15,357人。区分でいちばん多いのは金融機関で31.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.1%を占め、残る51.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 27.5 | 27.8 | 27.8 | 32.4 | 36.4 | 31.6 |
| 個人・その他 | 31.5 | 30.1 | 22.9 | 28.6 | 26.9 | 27.1 |
| 外国法人 | 21.2 | 15.5 | 21.5 | 20.6 | 20.8 | 22.0 |
| 事業法人 | 17.6 | 24.7 | 26.3 | 14.4 | 13.6 | 16.5 |
| 自己株式 | 20.9 | 18.1 | 9.9 | 9.9 | 9.9 | 9.8 |
| 証券会社 | 2.1 | 1.9 | 1.5 | 4.0 | 2.2 | 2.7 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 11.35 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 5.10 |
| 03 | 株式会社広島銀行 | 4.42 |
| 04 | 今治造船株式会社 | 4.23 |
| 05 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 4.09 |
| 06 | 明治安田生命保険相互会社 | 3.64 |
| 07 | 正栄汽船株式会社 | 3.31 |
| 08 | 中国塗料取引先持株会 | 2.28 |
| 09 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE FIDELITY FUNDS (常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 2.19 |
| 10 | 株式会社みずほ銀行 | 1.82 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-05キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)新規の大量保有報告7.63%+0.97pt
- 2026-04-22キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)新規の大量保有報告6.66%+1.57pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+401%、1株純資産は14期で+141%。直近期のROEは12.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 44 | 798 | 5.9 | 11.3 | 52.3 |
| 2014年3月 | 49 | 944 | 5.7 | 14.9 | 29.2 |
| 2015年3月 | 72 | 1,095 | 7.0 | 15.2 | 46.8 |
| 2016年3月 | 98 | 1,105 | 8.9 | 7.6 | 33.2 |
| 2017年3月 | 56 | 1,108 | 5.0 | 14.9 | 40.8 |
| 2018年3月 | 37 | 1,138 | 3.3 | 28.6 | 123.5 |
| 2019年3月 | −12 | 1,033 | −1.1 | — | 134.8 |
| 2020年3月 | −2 | 987 | −0.2 | — | 128.1 |
| 2021年3月 | 58 | 1,050 | 5.7 | 17.2 | 26.3 |
| 2022年3月 | 5 | 1,089 | 0.5 | 183.7 | 239.7 |
| 2023年3月 | 77 | 1,174 | 6.8 | 14.3 | 57.5 |
| 2024年3月 | 200 | 1,423 | 15.4 | 11.4 | 57.9 |
| 2025年3月 | 277 | 1,685 | 17.8 | 7.6 | 64.8 |
| 2026年3月 | 222 | 1,924 | 12.3 | 14.7 | 53.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
20名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額849百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 伊達健士 | 代表取締役社長 | 55 |
| 田中秀幸 | 専務取締役 技術・生産担当 | 61 |
| 小林克徳 | 常務取締役 管理・コンプライアンス担当 | 60 |
| 清水貴夫 | 取締役 経営戦略担当 | 64 |
| 稲見俊文 | 取締役 | 74 |
| 門伝明子 | 取締役 | 49 |
| 工藤匠 | 取締役 | 65 |
| 横関純一 | 監査役(常勤) | 63 |
| 榎本達朗 | 監査役(常勤) | 63 |
| 山田希恵 | 監査役 | 49 |
| 中村哲治 | 監査役 | 69 |
| 沖本洋幸 | 常務執行役員 技術本部長 | — |
残りの役員8名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 秋山耕司 | 常務執行役員 営業本部長 | — |
| 仲村新二 | 常務執行役員 管理本部長 | — |
| 北焼素 | 常務執行役員 生産本部長 | — |
| 光田昌挙 | 執行役員 営業本部 営業統括部長 海外船舶担当 | — |
| 斉藤誠 | 執行役員 技術本部 副本部長 兼 機能性防食技術第二部長 | — |
| 洗川孝典 | — | 67 |
| 三好拓也 | 執行役員 営業本部 副本部長 兼 営業統括部長 国内工業担当 | — |
| 畑雅也 | 執行役員 営業本部 戦略企画部長 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| その他役員 | 12 | 261 | 56 | 61 | 379 | 32 |
| 取締役(社内) | 7 | 202 | 56 | 61 | 321 | 46 |
| 監査役 | 5 | 58 | — | — | 58 | 12 |
| 社外取締役 | 5 | 46 | — | — | 46 | 9 |
| 社外取締役 | 3 | 26 | — | — | 26 | 9 |
| 社外監査役 | 2 | 19 | — | — | 19 | 10 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,059字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,021字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,387字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,976字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第129期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-23
- 半期報告書半期報告書-第129期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第128期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第128期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第127期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第127期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第127期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第127期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第126期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-22
- 四半期報告書四半期報告書-第126期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第126期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
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