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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

PILLAR

PILLAR Corporation6490 · Prime · 機械

ふっ素樹脂製継手・ポンプなどの高機能流体制御機器で半導体製造装置を支える。

概要

株式会社PILLAR(ピラー)は、1924年創業の流体制御機器メーカーである。高純度ふっ素樹脂製の継手・チューブ・ポンプ・バルブ(ピラフロン製品)や、メカニカルシール、グランドパッキン・ガスケットを主力とし、半導体・液晶製造装置から火力・原子力発電所、石油化学プラントまで幅広い産業の流体漏洩防止に貢献する。2026年3月期の連結売上高は594億円、営業利益121億円、従業員数は1,308人。東京証券取引所プライム市場に上場し、子会社22社を擁する。

電子機器関連と産業機器関連の二本柱

PILLARの事業は大きく電子機器関連事業と産業機器関連事業に区分される。電子機器関連事業は半導体・液晶・有機ELの製造プロセスに不可欠な高純度ふっ素樹脂製継手、チューブ、ポンプ、バルブ(ピラフロン製品)を供給する。2026年3月期の同事業の売上高は393億円で全体の約66%を占め、営業利益は90億円である。一方、産業機器関連事業はメカニカルシール、グランドパッキン・ガスケットを中心に、火力・原子力発電所や石油化学プラント、船舶などに流体密封製品を提供する。同事業の売上高は200億円、営業利益は30億円である。両事業とも製造から販売までグループ内で一貫して行い、高い技術力と顧客基盤を持つ。

38か国・地域に広がる生産販売網

PILLARは国内に大阪本社、三田工場、福知山工場、九州工場などを構える。海外ではシンガポール、台湾、米国、中国、メキシコ、ドイツ、マレーシアなどに現地法人を設立し、グローバルな生産・販売体制を築いている。ピラフロン製品はPillar Technology (Chuzhou) Co., Ltd.やPILLAR Taiwan Co., Ltd.が製造し、地域ごとの販売子会社を通じて供給される。産業機器関連製品も同様に、インドネシアのPT. PILLAR Manufacturing Indonesiaや韓国のPILLAR Korea Co., Ltd.が製造を担う。販売面ではアジア、北米、欧州、中東・アフリカに拠点を設け、顧客のニーズに即応する。

グループ全体で支える付帯事業

PILLARグループは本業の流体制御機器に加え、不動産賃貸業、保険代理業、売電事業も手掛ける。子会社のエヌピイ不動産は名古屋支店等が入居するオフィスビルを賃貸し、エヌピイ産業は火災保険や自動車保険の代理店業務を行う。また、福知山事業所と九州工場では太陽光発電による売電を実施している。これらの事業はグループ全体の収益を補完するとともに、遊休資産の有効活用にも寄与している。2026年3月期のその他部門の売上高は0.35億円と小規模ながら、安定した収益源として機能している。

研究開発と技術継承の体制

PILLARは「材料技術」「設計技術」「加工技術」「評価技術」を核に、流体制御と材料開発のエキスパートとして製品を進化させてきた。2023年11月には三田工場内にイノベーションセンターを稼働し、グループ全体の技術者を結集して新技術・新製品の開発を加速する。産学官連携やIT・DX技術の活用にも積極的で、水素・アンモニア・SAFなどのクリーンエネルギー向け高性能シールの開発にも取り組む。研究開発費は非開示だが、福知山第2工場の竣工(2023年9月)やジョ州新工場での半導体関連製品の製造開始など、量産投資と技術投資を並行して進めている。

業界の中での役割は産業用流体機器のスペシャリストメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
595億円
営業利益
121億円
営業利益率
20.3%
純利益
89億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ピラフロン 製品394億円66.2%
メカニカル シール製品155億円26.1%
グランドパッキン・ガスケット製品46億円7.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子機器関連事業(半導体・液晶・有機EL)主力

半導体や液晶・有機ELの製造プロセスで、高純度薬液を循環・塗布・洗浄するラインに不可欠なふっ素樹脂製継手、チューブ、ポンプ、バルブなどを供給。また、ミリ波レーダー用アンテナや免震装置も手掛ける。

主な製品・サービス1
ピラフロン製品(継手、チューブ、ポンプ、バルブ等)
高純度ふっ素樹脂製で、半導体・液晶製造装置内の薬液配管・循環系に使用される高機能部品。耐薬品性・耐熱性に優れ、クリーンな環境を実現。

02産業機器関連事業(電力、石油、化学、自動車、食品、医薬品等)主力

ポンプ・撹拌機など回転機器やバルブ・配管接続部向けのメカニカルシール・グランドパッキン・ガスケットを供給。火力・原子力発電所や石油化学プラント、食品・医薬品プラントなど幅広い装置産業で流体漏洩防止に貢献。

主な製品・サービス2
メカニカルシール製品
ポンプや撹拌機の回転軸とケーシングの隙間を密封する機械シール。高温・高圧下でも流体漏れを防ぎ、長期信頼性を提供。
グランドパッキン・ガスケット製品
バルブやポンプの軸封、配管フランジ接続部に使用されるシール材。流体やガスの漏れを防止し、プラントの安全運転を支える。

03その他(不動産賃貸業、保険代理業、売電事業)その他

オフィスビルの賃貸、保険代理店業務、太陽光発電による売電を行う。グループ内の不動産活用とエネルギー事業。

製品と技術

半導体製造を支えるピラフロン製品

ピラフロンは高純度ふっ素樹脂(PTFE等)を加工した製品群で、継手、チューブ、ポンプ、バルブなどから構成される。半導体・液晶・有機ELの製造プロセスでは、高純度薬液を循環・塗布・洗浄するラインに使用され、薬液のコンタミネーションを防止する。耐薬品性、耐熱性、非粘着性に優れ、クリーンルーム環境に適合する。特に半導体の微細化に伴い、薬液の純度要求が厳しくなる中で、ピラフロン製品は不可欠な部品となっている。2026年3月期の電子機器関連事業売上高393億円の大部分を占める主力製品である。

回転機器の漏れを防ぐメカニカルシール

メカニカルシールはポンプや撹拌機の回転軸と静止側ケーシングの間を密封する機械式シールである。PILLARは1951年に日本で初めて開発・生産を開始し、以来、高温・高圧・高速回転下でも確実に流体漏れを防ぐ製品を提供している。半導体製造装置向けのロータリージョイントは世界シェア拡大が進む。また、火力・原子力発電所のボイラ給水ポンプや、石油化学プラントの薬液移送ポンプなど、過酷な条件下で長期信頼性を発揮する。2026年3月期の産業機器関連事業の営業利益の約半分をメカニカルシールが占める。

バルブ・配管の静的部分を密封するグランドパッキンとガスケット

グランドパッキンはバルブやポンプの軸封に使用される編組シール材で、ガスケットは配管フランジ接続部に挟んで流体漏れを防止する。PILLARは1926年の創業以来、これらの製品を製造しており、幅広い産業で採用されている。高温・高圧用のバーチカルガスケット(1952年開発)は火力・原子力発電所の蒸気配管に標準的に使われる。また、自動車の排気管接続部向けガスケットも手掛ける。近年は水素・アンモニアなどクリーンエネルギー向けの高性能シールの開発にも注力している。

自動車安全と免震を支える応用製品

PILLARは流体制御技術を応用し、ミリ波レーダー用アンテナと建築・土木用免震装置も手掛ける。ミリ波レーダー用アンテナは自動車の衝突防止装置(ADAS)に使用され、電波の送受信効率を高める樹脂製部品である。免震装置は病院、庁舎、物流センター、半導体工場などに設置され、地震時の揺れを低減する。これらの製品は電子機器関連事業に含まれ、半導体関連の主力製品に比べ規模は小さいが、社会インフラの安全に貢献するニッチ分野として安定した需要がある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

火力発電用バルブで世界トップ

PILLARは、火力発電所向けバルブで世界トップシェアを誇る機械メーカー。同業の日本製鋼所や三浦工業と比べ、ニッチ分野に特化。営業利益率20%超と高収益。売上高600億円弱ながら、グローバルに展開し、発電設備需要を取り込む。原子力・水素分野も開拓。

強み

  • 火力発電用バルブで世界トップ、競争優位性高い
  • 営業利益率20%超と非常に高い収益性
  • 世界中の発電所に納入実績、海外売上比率大
  • 原子力・水素関連バルブで成長市場に対応

課題

  • 火力発電市場が縮小傾向で、需要減のリスク
  • 特定分野への依存度が高く、需要変動の影響大
  • 高い技術力だが、新興国メーカーの追い上げ

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体製造装置の時価総額近傍。太字がPILLAR

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
1268Aリガク・ホールディングス3,497億円38.0倍
26728アルバック3,493億円20.4倍
36951日本電子3,492億円15.7倍
46925ウシオ電機3,061億円38.6倍
56590芝浦メカトロニクス2,676億円22.5倍
66490PILLAR2,329億円24.0倍
76055ジャパンマテリアル2,213億円20.4倍
86315TOWA1,648億円35.9倍
96941山一電機1,642億円15.3倍
106486イーグル工業1,500億円13.9倍
116254野村マイクロ・サイエンス1,346億円33.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体製造装置)に従っています。

会社の歴史

沿革 50件

工業用パッキンの国産化から始まった創業期

1924年5月、神戸市灘区に「日本ピラー工業所」として創設された。当初は輸入品に頼っていた工業用漏止めパッキンの国産化を目的とし、1926年8月には大阪市淀川区に工場を新設して本格生産を開始した。1932年6月には自動車用及び船舶エンジン用ガスケットの生産に乗り出し、輸送機器分野にも進出。1948年5月に株式会社へ改組し、資本金200万円で日本ピラー工業株式会社を設立した。同年10月には東京出張所(現・東京支店)を開設し、販路を関東へ拡大した。

メカニカルシールとふっ素樹脂という二つの革新

1951年4月、日本で初めてメカニカルシール(軸封装置)を開発・生産開始した。これはポンプや撹拌機の回転軸とケーシングの隙間を密封する機械シールであり、従来のグランドパッキンに代わる高性能製品として広く普及した。翌1952年10月には高温・高圧管フランジ用バーチカルガスケットを開発するとともに、ふっ素樹脂製品(商品名ピラフロン)の生産を開始。この二つの製品群が後の事業の基礎となり、半導体・液晶分野への展開を可能にした。

上場と子会社網の拡大

1984年5月に大阪証券取引所市場第二部特別指定銘柄に上場。上場後は積極的に子会社を設立し、グループ体制を強化した。1985年5月にピラー電子工業、1987年4月に敦賀ピラー(後の北陸ピラー)と東京ピラーを設立。1989年4月にはピラー電子工業とピラー不動産を合併し、ピラー産業株式会社に社名変更。1993年6月にはシンガポールに日本ピラーシンガポールを設立し、東南アジアへの販売拠点を確保した。1995年9月には大阪証券取引所市場第二部に移行し、2001年1月には東京証券取引所市場第二部、同年3月には両市場第一部に上場した。

台湾・米国・中国へと広がる海外生産

1997年2月、台湾のリエンフーラバープロダクツとの合弁でリエンフーピラー(現PILLAR Taiwan)を設立。1999年9月には米国に日本ピラーアメリカ(現PILLAR America)を設立し、北米市場への直接販売を開始した。2003年12月には中華人民共和国に蘇州ピラー工業有限公司を設立し、中国での生産拠点を獲得。2007年4月には上海ピラートレーディング(現PILLAR Shanghai)を設立して販売網を拡充し、中国市場の開拓を加速した。2018年5月にはピラー電子設備(上海)有限公司を設立し、半導体関連製品の現地生産に進出した。

中東・アジア・欧州・メキシコへの進出

2015年以降、新興市場への進出が相次ぐ。2015年4月にアラブ首長国連邦・ドバイに日本ピラー中東(現PILLAR Middle East FZCO)を設立し、中東・アフリカ市場を開拓。同年5月にはタイに日本ピラータイ(現PILLAR Seal Solutions (Thailand))を設立。2016年3月にはメキシコに日本ピラーメキシコ(現PILLAR Seal Solutions Mexico)を設立し、北米自由貿易圏内での供給体制を構築。2018年6月にはドイツに日本ピラーヨーロッパ(現PILLAR Europe GmbH)を設立し、欧州顧客への直接販売を開始した。2019年にはインドネシアに製造子会社と販売子会社を設立し、ASEAN地域でのプレゼンスを強めた。

組織再編とプライム市場への移行

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。同時に国内販売子会社7社をピラーシールソリューションズとエヌピイ不動産の2社に再編し、販売機能を集約した。同年3月には増子製作所を完全子会社化し、非連結子会社としてグループに加えた。2023年4月にはタンケンシールセーコウを連結子会社化し、産業機器関連事業の強化を図った。これらの再編により、グループの経営資源を集中し、収益力の向上を目指した。

創業100周年と新たな中期経営計画

2024年5月に創業100周年を迎えた。記念事業として、中国ジョ州工場の新設や北京事務所の開設など、成長市場への投資を加速。2025年度を最終年度とする中期経営計画「One2025」では売上高・営業利益の目標に達しなかったものの、2026年4月から2030年度を最終年度とする「One2030」を策定し、売上高1,000億円、営業利益250億円を目標に掲げた。同年3月にはマレーシアにPILLAR Seal Solutions Malaysia Sdn. Bhd.を設立し、東南アジアでの生産・販売拠点をさらに拡大している。

年表50件を開く

1920年代

  • 1924年5月神戸市灘区に日本ピラー工業所を創設
  • 1926年8月大阪市淀川区(旧・本社所在地)に工場を新設、工業用漏止めパッキンの本格的生産を開始

1930年代

  • 1932年6月自動車用及び船舶エンジン用ガスケットの生産を開始

1940年代

  • 1948年5月株式会社に改組し、資本金2百万円で日本ピラー工業㈱を設立
  • 1948年10月東京出張所(現・東京支店)を開設

1950年代

  • 1951年4月わが国で最初にメカニカルシール(軸封装置)を開発し、生産を開始
  • 1952年10月高温・高圧管フランジ用バーチカルガスケットを開発
  • 1952年10月ふっ素樹脂製品(商品名ピラフロン)の生産を開始

1960年代

  • 1967年9月兵庫県三田市に三田工場を新設

1970年代

  • 1972年4月ピラー不動産㈱を設立
  • 1977年5月ピラーサービス販売㈱を設立

1980年代

  • 1980年3月日高精工㈱(現・㈱ピラー精密)に資本参加(現・連結子会社)
  • 1982年7月中部ピラーサービス販売㈱を設立
  • 1984年5月上場大阪証券取引所市場第二部特別指定銘柄に上場
  • 1985年5月ピラー電子工業㈱を設立
  • 1987年4月商号変更敦賀ピラー㈱を設立(1990年11月北陸ピラー㈱に商号変更)
  • 1987年4月東京ピラー㈱を設立
  • 1989年4月M&Aピラー電子工業㈱とピラー不動産㈱を合併し、ピラー産業㈱に社名変更
  • 1989年10月京都府福知山市に福知山工場を新設

1990年代

  • 1993年6月シンガポールに東南アジアの販売拠点として日本ピラーシンガポール㈱(現・PILLAR Seal Solutions Singapore Pte Ltd.)を設立(現・連結子会社)
  • 1994年6月プロテック㈱(現・㈱ピラー九州)を設立(現・非連結子会社)
  • 1994年12月エヌピイ工業㈱(現・㈱エヌピイ工業)を設立(現・連結子会社)
  • 1995年9月上場大阪証券取引所市場第二部特別指定銘柄の解除を受け大阪証券取引所市場第二部に上場
  • 1996年4月関東ピラーエンジニアリングサービス㈱を設立
  • 1997年2月台湾においてリエンフーラバープロダクツリミテッドとの合弁会社リエンフーピラー㈱(現・PILLAR Taiwan Co., Ltd.)を設立(現・連結子会社)
  • 1999年9月米国に日本ピラーアメリカ㈱(現・PILLAR America Inc.)を設立(現・連結子会社)

2000年代

  • 2001年1月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2001年3月上場東京証券取引所及び大阪証券取引所市場第一部に上場
  • 2003年12月創業中華人民共和国に蘇州ピラー工業有限公司を設立
  • 2005年2月熊本県合志市に九州工場を新設
  • 2005年3月山陽ピラーエンジニアリングサービス㈱を設立
  • 2006年1月M&Aピラー産業㈱が北陸ピラー㈱を吸収合併し、商号を北陸ピラー㈱に変更
  • 2006年11月ピラーテクノ㈱を設立(現・非連結子会社)
  • 2007年4月中華人民共和国に上海ピラートレーディング有限公司(現・PILLAR Shanghai Co., Ltd.)を設立(現・連結子会社)

2010年代

  • 2013年7月M&A東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第一部は、東京証券取引所市場第一部に統合
  • 2015年4月アラブ首長国連邦・ドバイに日本ピラー中東㈱(現・PILLAR Middle East FZCO)を設立(現・非連結子会社)
  • 2015年5月タイ王国に日本ピラータイ㈱(現・PILLAR Seal Solutions (Thailand) Co., Ltd.)を設立(現・非連結子会社)
  • 2016年3月メキシコ合衆国に日本ピラーメキシコ㈱(現・PILLAR Seal Solutions Mexico S.A. de C.V.)を設立(現・連結子会社)
  • 2017年3月大阪市西区に本社を移転
  • 2018年5月中華人民共和国にピラー電子設備(上海)有限公司を設立(現・連結子会社)
  • 2018年6月ドイツ連邦共和国に日本ピラーヨーロッパ㈱(現・PILLAR Europe GmbH)を設立(現・連結子会社)
  • 2019年4月インドネシア共和国に日本ピラーインドネシア製造㈱(現・PT. PILLAR Manufacturing Indonesia)を設立(現・非連結子会社)
  • 2019年11月インドネシア共和国に日本ピラーインドネシア販売㈱(現・PT. PILLAR Seal Solutions Indonesia)を設立(現・非連結子会社)

2020年代

  • 2020年5月中華人民共和国にPillar Technology (Chuzhou) Co., Ltd.を設立(現・連結子会社)
  • 2022年3月M&A㈱増子製作所の当社グループ入り(完全子会社化)(現・非連結子会社)
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2022年4月国内販売子会社7社を㈱ピラーシールソリューションズ(現・連結子会社)とエヌピイ不動産㈱(現・㈱エヌピイ不動産)(現・非連結子会社)の2社に組織再編
  • 2023年4月㈱タンケンシールセーコウの当社グループ入り(現・連結子会社)
  • 2024年5月創業創業100周年を迎える
  • 2026年3月マレーシアにPILLAR Seal Solutions Malaysia Sdn. Bhd.を設立(現・連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2030年度まで1,000億円
  • 営業利益2030年度まで250億円
  • CDP評価(気候変動)スコア「A-」の維持
  • Scope1,2 GHG排出量2023年度比 50%以上削減
  • 女性管理職比率10%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    中期経営計画One2030の推進

    2030年度を最終年度とする新中期経営計画「One2030」を策定。長期的成長を見据え、売上高1,000億円、営業利益250億円を目指す。基本方針に基づき各事業の取り組みを着実に進める。

  2. 02

    電子機器関連事業の強化

    生成AI普及による半導体需要増に対応するため、福知山第2工場を活用し生産量拡大と生産性向上を図る。中国市場ではジョ州工場で半導体関連製品製造を開始し、上海・北京の販売拠点を通じて市場開拓を加速する。

  3. 03

    産業機器関連事業の拡大

    半導体製造装置向けメカニカルシールの世界シェア拡大を推進。水素・アンモニア・SAFなどのクリーンエネルギー市場向けに高性能シール製品を開発提供し差別化を図る。タンケンシールセーコウとのシナジーを深化する。

  4. 04

    研究開発でのイノベーション創出

    三田工場イノベーションセンターに技術者を結集し、多様な技術者によるイノベーション創出を図る。産学官連携やIT・DX技術を活用し、新技術・新製品開発の質・量・スピードを向上させる。

  5. 05

    サステナブル経営の推進

    ESG/SDGs経営を社会貢献と自社成長の両立の機会と捉え、財務目標と非財務目標の達成に積極的に取り組む。環境負荷低減、社会貢献、コーポレートガバナンス強化を基本方針とする。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,308人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は797万円で、9期前と比べて+12.5%平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は13.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月711
2018年3月764
2019年3月70939.215.1797
2020年3月69739.615.4809
2021年3月64439.615.3759
2022年3月67840.215.6832
2023年3月70440.615.2867
2024年3月77040.614.51,132
2025年3月79140.314.01,212932
2026年3月79740.013.31,308925

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率88.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社13(国内 5 / 海外 8、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
福知山第2工場 — 京都府福知山市115億円
電子機器関連
三田工場 — 兵庫県三田市7,018百万円
産業機器関連 電子機器関連
福知山第1工場 — 京都府福知山市2,848百万円
本社 — 大阪市西区他2,349百万円
全社(共通)
九州工場 九州支店 — 熊本県合志市2,129百万円
電子機器関連
東条工場 — 兵庫県 加東市962百万円
産業機器関連
その他709百万円
辰野工場 — 長野県 辰野町516百万円
産業機器関連
東京支店 他6支店41百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ピラーシールソリューションズ
    大阪市 西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社タンケンシールセーコウ(注)3
    東京都 大田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エヌピイ工業
    兵庫県 加東市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ピラー精密
    兵庫県 加東市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    PILLAR Taiwan Co.,Ltd.
    中華民国 台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PILLAR Seal Solutions Singapore Pte Ltd.
    シンガポール国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PILLAR America Inc.
    米国 テキサス州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PILLAR Shanghai Co., Ltd. (注)4
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ピラー電子設備(上海)有限公司
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PILLAR Seal Solutions Mexico S.A. de C.V. (注)1
    メキシコ ハリスコ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PILLAR Europe GmbH
    ドイツ バイエルン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Pillar Technology (Chuzhou) Co., Ltd.(注)1
    中国 ジョ州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社1社を開く
  • PILLAR Seal Solutions Malaysia Sdn. Bhd.(注)5マレーシア ペナン州100%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    超高圧水素インフラ本格普及技術研究開発事業水素ステーションのコスト低減等に関連する技術開発長寿命高圧水素シール部材・継手部材及び機器開発に関する研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-08-06
    2,649万円
  • 調達
    競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業水素ステーションの低コスト化・高度化に係る技術開発水素ステーション低コスト化・高度化基盤技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-06-28
    1,452万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は595億円営業利益121億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.6%、利益が+7.1%。

売上高
+2.6%
595億円
営業利益
+7.1%
121億円
純利益
+7.2%
89億円
営業利益率
20.3%
前期比 +0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高830億円595億円
営業利益200億円121億円
純利益140億円89億円
1株あたり配当¥245¥245

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は183億円、営業利益は50億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+44.1%、営業利益は+61.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q13227
2024年1Q1273124.425
2024年2Q1543824.727
2024年3Q1473725.225
2024年4Q15831
2025年2Q2855820.439
2025年4Q2955518.644
2026年2Q2825619.940
2026年4Q3136520.849
2027年1Q1835027.337

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は188億円から595億円へ3.2倍に増えた。直近期の営業利益率は20.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第一部は、東京証券取引所市場第一部に統合
2013年3月1882516
2014年3月2073019
アラブ首長国連邦・ドバイに日本ピラー中東㈱(現・PILLAR Middle East FZCO)を設立(現・非連結子会社)
2015年3月2173420
メキシコ合衆国に日本ピラーメキシコ㈱(現・PILLAR Seal Solutions Mexico S.A. de C.V.)を設立(現・連結子会社)
2016年3月2303524
2017年3月2725332
中華人民共和国にピラー電子設備(上海)有限公司を設立(現・連結子会社)
2018年3月2955234
インドネシア共和国に日本ピラーインドネシア製造㈱(現・PT. PILLAR Manufacturing Indonesia)を設立(現・非連結子会社)
2019年3月3105237
中華人民共和国にPillar Technology (Chuzhou) Co., Ltd.を設立(現・連結子会社)
2020年3月2923726
2021年3月3025134
㈱増子製作所の当社グループ入り(完全子会社化)(現・非連結子会社)
2022年3月40711883
2023年3月487141104
創業100周年を迎える
2024年3月586151108
2025年3月58011311519.583
マレーシアにPILLAR Seal Solutions Malaysia Sdn. Bhd.を設立(現・連結子会社)
2026年3月59512112920.389

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高595億円のうち、営業利益として残るのは121億円20.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は89億円、売上の15.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金59.0%351億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.7%123億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.3%121億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
41.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.7pt
20.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+8.0pt
15.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.9pt
11.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが151億円、投資CFが−59億円で、差し引きのフリーCFは92億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は255億円で、売上の5.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月29−5−112494
2014年3月34−9−525116
2015年3月30−14−816126
2016年3月31−32−11−1111
2017年3月32−2488127
2018年3月38−32−156118
2019年3月50−39−1511116
2020年3月41−29−1912108
2021年3月57−37−2220105
2022年3月120−16−17104198
2023年3月61−6−2855223
2024年3月56−16253−106179
2025年3月142−68−4074219
2026年3月151−59−5392255

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,056億円。このうち返さなくてよい自己資本が794億円で、自己資本比率は75.2%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3572867180.1
2014年3月3903068478.5
2015年3月4153318479.8
2016年3月4223398380.4
2017年3月49336712674.5
2018年3月51539811777.3
2019年3月53042210879.6
2020年3月53243010280.9
2021年3月5494589183.3
2022年3月65052712381.0
2023年3月72559413181.9
2024年3月98869928970.8
2025年3月98173924275.3
2026年3月1,05679426275.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
255億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
667億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
19億円
在庫として抱えている分
負債合計
262億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率209社中17位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中166位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.7%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.3%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.2%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.6%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥9,300で、1年前と比べて+136.1%過去52週の値幅のなかでは66%の位置にある。

¥9,300-5.1%1ヶ月-11.8%1年+136.1%時価総額2,329億円
過去52週の値幅
安値¥3,945高値¥12,080

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)24.0倍
PER (会社予想)15.2倍
PBR2.54倍
配当利回り2.63%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に9860円と前日比6.36%下落し、25日移動平均線(10013円)を下回った。直近1ヶ月では0.6%下落とほぼ横ばい。52週高値12080円からは約18%低く、52週安値3945円からは150%高。8月5日に11300円まで上昇したが、その後は調整。出来高は8月19日に17万株と増加し、売り圧力が強まった。RSIは61.54で中立圏、25日線が上値抵抗として意識される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは26.25倍、予想PERは16.6倍で同業界平均の23.99倍をやや上回るが、予想PERは平均を下回る。PBRは2.78倍と平均1.61倍を上回り、ROEは11.67%と収益性が高いため、一部正当化される。配当利回りは2.41%と平均2.61%をわずかに下回るが、配当性向は37.37%と健全。営業利益率は20%超と高水準で、利益成長も継続している。一方、PBRの高さは割高感があり、配当利回りは平均を下回る。総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)24.0倍22.7倍
PER (予想)15.2倍
PBR2.54倍1.50倍
ROE11.7%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は安定基調にあるが、市場の成長性や競争激化への懸念がある。強気派は、高付加価値品へのシフトで利益率が向上し、今後も増益が続くとみる。一方、弱気派は、需要の頭打ちや価格競争の激化で、成長が鈍化する可能性を指摘する。PERは市場平均並みで、成長性が織り込まれているかが論点。

プラスに働く材料7
  • 高付加価値シフトで利益率改善

    営業利益率が20%前後と高水準で、収益構造が改善している

  • 安定需要で底堅い業績

    売上高は500億円前後で推移し、大きな変動が少ない

  • 株主還元の充実

    配当利回り2.4%とまずまずで、株主への還元を継続

  • 営業利益121億円と2期連続の最高益通年影響

    営業利益は前期113億円から121億円、営業利益率20.34%

  • 予想PER16.6倍と実績26.3倍の改善不定影響

    予想PER16.6倍は実績26.25倍を約37%下回る

  • 売上高595億円、前期比2.6%の増収通年影響

    売上高は前期580億円から595億円、2.6%の増収

  • 外国人持株比率22.35%と需給良好継続影響

    外国人持株比率22.35%、1年で株価158%上昇の背景

マイナスに働く材料7
  • 成長の鈍化懸念

    売上高が横ばいで、新規需要の取り込みが限定的

  • 競争激化のリスク

    同業他社との競争が激しく、価格低下圧力がある

  • 市場規模の限界

    国内市場は成熟しており、海外展開に不確実性

  • PBR2.78倍、ROE11.67%に対して割高不定影響

    PBR2.78倍、ROE11.67%に対し割高

  • 株価1年158%上昇、高値警戒感継続影響

    株価10180円は1年で158.45%上昇し、調整リスクが蓄積

  • 純利益89億円は3年前108億円に届かず通年影響

    純利益は前期83億円から89億円も、2024年3月期108億円に届かず

  • 配当利回り2.41%と低位通年影響

    配当利回り2.41%、株主還元より成長期待が先行

次の決算で確かめる点
営業利益率
高付加価値戦略の成果を測る重要な指標
受注残高
将来の売上高と需要動向を把握するため
海外売上高比率
成長の鍵となる海外展開の進捗を示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり245で、前期から+4.0%いまの株価に対する利回りは2.63%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥245
1株あたり
配当利回り
2.63%
いまの株価に対して
配当性向
37.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3429.9
2018年3月365.926.5
2019年3月4525.034.6
2020年3月40−11.145.4
2021年3月4512.524.6
2022年3月106135.633.6
2023年3月13325.532.8
2024年3月14912.035.8
2025年3月125−16.141.1
2026年3月1304.037.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥245

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,307人。区分でいちばん多いのは個人・その他30.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.2%を占め、残る53.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他30.932.534.631.232.330.7
金融機関24.733.328.326.927.830.3
外国法人22.913.216.721.621.322.3
事業法人19.619.218.818.817.515.9
自己株式5.65.67.06.96.88.7
証券会社1.91.91.71.51.10.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)11.74
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.45
03PILLAR取引先持株会4.99
04有限会社ロックウェーブ4.07
05岩波 清久3.03
06明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.80
07株式会社三井住友銀行2.76
08CEPLUX-THE INDEPENDENT UCITS PLATFORM 2 (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.50
09株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.36
10INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.06

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-04-21
    三井住友信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    0.57%
    -0.28pt
  • 2026-04-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    2.37%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+504%、1株純資産は14期で+200%。直近期のROEは11.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月641,1575.712.131.4
2014年3月751,2366.310.725.6
2015年3月801,3386.212.527.7
2016年3月971,3877.210.133.4
2017年3月1311,5039.111.429.9
2018年3月1401,6298.911.326.5
2019年3月1521,7259.18.434.6
2020年3月1091,7816.211.645.4
2021年3月1451,9377.812.924.6
2022年3月3502,22716.88.833.6
2023年3月4432,54818.68.532.8
2024年3月4633,00116.713.835.8
2025年3月3563,16611.59.341.1
2026年3月3883,47411.718.037.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額256百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
岩波清久代表取締役 会長77759,000
岩波嘉信代表取締役 社長 社長執行役員46102,000
宿南克彦取締役 副社長執行役員 コーポレート担当6725,000
和田正人取締役 専務執行役員 技術開発・品質保証担当 三田工場長615,000
鈴木吉宣取締役743,000
牧春彦取締役681,000
吉田智信取締役(常勤監査等委員)641,000
髙谷和光取締役(監査等委員)67
小林京子取締役(監査等委員)54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)577777222846
社外取締役419195
取締役(社内)1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,237字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(株式会社PILLAR)、子会社22社及び関連会社1社で構成されており、ピラフロン製品(ふっ素樹脂製品)及びメカニカルシール製品、グランドパッキン・ガスケット製品を主力とした流体制御関連機器製品の製造販売を行っております。これらの製品は半導体・液晶をはじめとして電力、石油、自動車、化学、船舶、土木建築、食品、医薬品などの幅広い産業分野の重要機能部品として不可欠であり、得意先は産業界の広範囲にわたっております。また、その他として不動産賃貸業、保険代理業等を行っております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の事業区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)電子機器関連事業………………………主要な製品はピラフロン製品であります。 ピラフロン製品……………………………当社が製造・販売するほか、製造については、国内では㈱エヌピイ工業、㈱ピラー精密及び㈱ピラー九州が、海外ではPillar Technology (Chuzhou) Co., Ltd.、PILLAR Taiwan Co., Ltd.及びPILLAR America Inc.が行っております。 また、国内の一部の得意先については子会社の㈱ピラーシールソリューションズ、アジア地域においてはPILLAR Shanghai Co., Ltd.他4社を通じ、米州地域においてはPILLAR America Inc.を通じ、欧州地域においてはPILLAR Europe GmbHを通じて販売しております。 (2)産業機器関連事業………………………主要な製品はメカニカルシール製品、グランドパッキン・ガスケット製品であります。 メカニカルシール製品……………………当社が製造・販売するほか、㈱タンケンシールセーコウも製造・販売を行っております。そして、製造については、国内では㈱ピラー精密が、海外ではPILLAR Taiwan Co., Ltd.、Pillar Technology (Chuzhou) Co., Ltd.、PT. PILLAR Manufacturing Indonesia及びPILLAR Korea Co., Ltd.が行っております。 また、国内の一部の得意先については子会社の㈱ピラーシールソリューションズ、アジア地域においてはPILLAR Seal Solutions Singapore Pte Ltd.他5社を通じ、米州地域においてはPILLAR America Inc.を通じ、欧州地域においてはPILLAR Europe GmbHを通じ、中東・アフリカ地域においてはPILLAR Middle East FZCOを通じて販売しております。 グランドパッキン・ガスケット製品……当社が製造・販売するほか、製造については、国内では㈱ピラー精密が、海外ではPillar Technology (Chuzhou) Co., Ltd.、PILLAR Seal Solutions Mexico S.A. de C.V.及びPILLAR Korea Co., Ltd.が行っております。 また、国内の一部の得意先については子会社の㈱ピラーシールソリューションズ、アジア地域においてはPILLAR Seal Solutions Singapore Pte Ltd.他5社を通じ、米州地域においてはPILLAR America Inc.を通じ、欧州地域においてはPILLAR Europe GmbHを通じ、中東・アフリカ地域においてはPILLAR Middle East FZCOを通じて販売しております。 (3)その他部門………………………………主な業務内容は、オフィスビルの賃貸業、保険代理業及び売電事業であります。 ㈱エヌピイ不動産は当社名古屋支店他が入居しているオフィスビルの賃貸業を、㈱エヌピイ産業は火災、傷害及び自動車保険の代理業を行っております。 また、当社福知山事業所、九州工場で売電事業を行っております。 当社グループ主要製品における主な用途及び使用箇所 主要製品   主な用途   主な使用箇所 ピラフロン製品   半導体・液晶・有機EL等の基板製造装置   製造装置内の高純度薬液の循環及び基板への薬液塗布・洗浄ラインにおける配管接続部 高性能樹脂で構成される継手・チューブ・ポンプ・バルブ他の高機能部品及び機器 一般産業機器   高機能シール部品(往復動機器・回転機等) 自動車用衝突防止装置   ミリ波レーダーアンテナ 建築・土木用免震装置   病院・庁舎・物流センター・半導体工場等における免震装置 メカニカルシール製品   ポンプ・撹拌機   石油・化学・食品等の装置産業における流体移送ポンプ及び撹拌機 火力・原子力発電所における各種ポンプ グランドパッキン・ガスケット製品   バルブ・ポンプ 配管接続部   火力・原子力発電所における各種バルブ及びポンプ 石油・化学プラントにおける各種バルブ及びポンプ 自動車排気管接続部 石油・化学等の装置産業及び火力・原子力発電所における配管接続部 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,011字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 <長期経営ビジョン> 当社グループは創業以来、「流体の漏れを止める技術」を基盤として独自の製品やサービスを提供し、環境(CLEAN)、安全(SAFETY)、最先端技術の創出(FRONTIER)に関わる社会課題の解決にチャレンジし続けてきました。今後も変化し続ける社会や市場からの要求にスピーディーに対応し、「流体制御」「材料開発」のエキスパートとして、持続可能で豊かな社会の創造に貢献してまいります。また、国際社会において法令や社会規範を遵守し、公正で健全な企業活動に努め、グローバル競争力を向上させてまいります。 創業以来進化を続ける「流体の漏れを止める技術」を基本技術として、「材料技術」「設計技術」「加工技術」「評価技術」などを活用し、独創的で高品質な製品・技術サービスを開発・提供することで、環境(CLEAN)、安全(SAFETY)、最先端技術の創出(FRONTIER)への貢献を追求してまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略と目標とする経営指標 <中期経営ビジョン> 当社グループは、「“社会を支える”未来を創る」というパーパスに基づき、「CLEAN(クリーン)」「SAFETY(セーフティ)」「FRONTIER(フロンティア)」を事業活動のスローガンとして、将来のあるべき姿を示した“価値創造プロセス”を定め、2023年4月スタートの中期経営計画「One2025(ワンニーゼロニーゴー)」を推進してきました。 最終年度である2025年度は、売上高・営業利益など主要なKPIについては達成に至らなかったものの、北京事務所の設立やジョ州新工場の竣工など、中国市場での拡販およびシェア拡大に向けた取り組みを着実に進めてまいりました。これらの実績および課題を踏まえ、2026年4月には2030年度を最終年度とする新たな中期経営計画「One2030(ワンニーゼロサンゼロ)」を策定しました。 One2030では、長期的な成長を見据えた指標として売上高1,000億円、営業利益250億円を目指し、さらなる飛躍を目指すための経営の方向性や成長戦略を示しております。次の基本方針のもと、各事業における取り組みを着実に進めてまいります。 <PILLAR CORE VALUES> Integrity   (誠実)   プロフェッショナルとして、高い倫理観を持ち誠実に行動する Innovation   (革新)   イノベーションにチャレンジし、より良い未来社会へ貢献していく Progress   (改善・改革)   改善・改革を積み重ね、本質的な進化を図っていく Human Resources   (人財)   事業活動を通して、高い専門性やリーダーシップだけでなく、社会性も兼ね備えた人財を育む Team   (仲間)   多様性のある仲間の知恵や能力により、相乗効果が生み出されるチームを作る <持続的成長に向けた取組み> 電子機器関連事業においては、生成AIの普及で半導体の重要性と需要はさらに高まることが見込まれます。半導体を製造する装置やインフラで使用される当社主力製品の継手やポンプなどの需要を確実に取り込むために、2023年9月に竣工した福知山第2工場を最大限活用し、生産量の拡大と生産性の向上を図り、今後の需要増加に対して供給責任を果たしてまいります。さらに、大きく成長が見込まれる中国市場で事業を拡大するべく、中国・ジョ州工場において新たに半導体関連製品の製造も開始しており、上海・北京の販売拠点を通じて中国市場の開拓を強化するなど、グローバル戦略をさらに加速してまいります。 産業機器関連事業においては、主力製品に成長した半導体製造装置向けメカニカルシール(ロータリージョイント)の世界シェア拡大を推進するとともに、化石燃料由来のエネルギーに替わり急拡大する水素・アンモニア・SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)などのクリーンエネルギー市場に対して、市場ニーズに合致した高性能シール製品を開発し提供することで差別化を図ってまいります。また、株式会社タンケンシールセーコウにおいては、同社強みのカーボン製品を中心にさらなるシナジー効果発現に向け、技術・生産・営業の各分野で協働を進めてまいります。 さらに、研究開発分野においてイノベーションによる価値創造も実践してまいります。2023年11月に稼働した三田工場イノベーションセンターに当社グループの技術者を結集させることで、多様な技術者によるイノベーション創出を図るほか、新技術や新製品の開発プロセスにおいて産学官連携やIT・DX技術を今まで以上に活用し、質・量・スピードを向上させ、各事業分野の技術開発を強化してまいります。 <サステナブル基本方針> 私たちPILLARグループは、社是・PILLAR CORE VALUESに基づき、事業を通じてサステナブル社会への貢献と、持続的な企業価値向上を実現してまいります。 (1)事業を通じた地球環境への貢献 私たちは、独創的で高品質な製品を社会に提供することにより、豊かな地球環境創りに貢献します。また事業活動の過程で発生する環境負荷物質の低減に努めます。 (2)社会に対する責任と貢献 私たちは、「企業は社会の一員」であることを自覚し、社会課題の解決に貢献します。また、すべてのステークホルダーとの対話を通じ信頼され続ける企業を目指します。 (3)コーポレートガバナンスの強化 私たちは、事業活動の原点であるグループ行動指針や法令遵守を徹底し、健全で透明性の高い経営を推進するため強固なガバナンス体制を構築していきます。 当社グループは、引き続きESG/SDGs経営を社会貢献と自社成長の両立できるチャンスとして捉え、財務目標はもちろんのこと非財務目標の達成のため積極的に活動してまいります。 ≪中期経営計画「One2030」基本理念≫ 当社グループは、2026年4月には2030年度を最終年度とする新たな中期経営計画「One2030(ワンニーゼロサンゼロ)」を策定しました。 One2030では、長期的な成長を見据えた指標として売上高1,000億円、営業利益250億円を目指し、さらなる飛躍を目指すため、各事業における取り組みを着実に進めてまいります。 ≪中期経営計画「One2030」の基本方針≫ ①指標・目標 ・財務数値目標 ・非財務目標 項目   内容   目標 環境 (E)   CDP評価(気候変動)   スコア「A-」の維持 Scope1,2 GHG排出量   2023年度比 50%以上削減 社会 (S)   女性管理職比率   10% 男性の育児休業取得率   95% 従業員エンゲージメントスコア   70% ガバナンス (G)   コンプライアンス遵守   重大な法令違反0件 ※最新情報は当社ホームページで公表いたします。 ②セグメント別事業戦略
事業等のリスク2,616字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 当社は、リスク管理全体を統括するため、「リスクマネジメント委員会」を設置するとともに、事業活動にかかわるリスクについて、その迅速な対応を行うことを目的として、当社及び当社グループ会社が共有する「リスクマネジメント規程」を定め、同規程に基づいたリスク管理体制を構築しております。不測の事態が発生した場合には、社長の指名を受けた者を本部長とする対策本部を設置し、損害・影響等を最小限にとどめるための体制を立ち上げ、迅速な対応にあたることとしております。また、リスクその他の重要情報の適時開示を果たすため、「情報開示委員会」を設置し、適時適切な情報開示を行う体制を構築しております。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)品質に関する影響 当社グループは、業界に先駆けて品質マネジメントシステムであるISO9001の認証を取得し、品質保証体制を確立して品質向上に努めております。 その結果、当社グループの製品はあらゆる分野のお客様に採用をいただいておりますが、当社グループの製品の多くは各種設備並びに機器に組み込まれて性能を発揮する機能部品であるため、予期しない不具合の発生などにより当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)市場の変動による影響 電子機器関連事業において当社グループの主力製品であるピラフロン製品は、半導体製造装置、液晶製造装置などに多く使用されております。これら半導体・液晶業界の技術革新は非常に激しく、近年市場規模は拡大傾向にありますが、予期しない急速な市場の縮小などにより当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、産業機器関連事業においても、メカニカルシール製品、グランドパッキン・ガスケット製品が取引される半導体市場やカーボンニュートラルを見据えた水素市場等は拡大傾向にありますが、予期しない急速な市場の縮小などにより当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)金融・株式市場や経済環境の変動による影響 当社グループは、常に最新の市場動向や経済情勢を把握した上で、設備投資や人員・在庫計画等の適正化を図っておりますが、世界経済の動向や貿易・関税政策、地政学的要因等による金融・株式市場や経済環境の変動に伴い、資金調達難や保有株式の価値下落に伴う公正価値の変動、顧客に製品をタイムリーに供給できず機会損失が生じる等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)海外生産・販売体制及び外国為替動向による影響 当社グループは、最適地生産体制の整備・構築、資材・加工部品の現地調達、海外販売の強化などを推進しており、2026年3月期において海外売上高206億38百万円(海外売上高比率34.7%)となりましたが、進出国における予期せぬ政治・経済体制の変化、自然災害、感染症などが当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、急激な為替変動が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)原材料等の調達及び価格動向に関する影響 当社グループは生産活動のために多くの原材料・部品等を調達しておりますが、資源の枯渇及び仕入先における生産能力低下による供給遅延、事業撤退による供給停止、品質不良等により当社グループの生産活動が停止又は遅延などの影響を受け、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが生産、販売する製品の主な原材料は特殊鋼材、ふっ素樹脂などであり、これらの原材料価格の動向が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)情報セキュリティに関する影響 当社グループは、サイバー攻撃による不正アクセス等、日々高度化されていく情報に対する脅威や高まる法的責任に対応するため、情報セキュリティ委員会を設置し組織的強化を図っておりますが、サイバー攻撃等による不正アクセスや不正操作等により情報漏洩等が発生した場合には、社会的信用の低下や長期の事業停止等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)人材に関する影響 当社グループは、今までにない新しい発想は多様な人材によって生み出されるという考えからダイバーシティの推進に力を入れ、多様な人材の個性や能力を最大限活かすための人事施策を実行しております。 しかし、必要な人材を継続的に採用・維持することができない場合や多様な人材が個性を発揮して活躍できる環境が整備できない場合には、製品開発力の低下や従業員のエンゲージメントの低下、労務トラブルの発生等を招き、競争優位性のある組織が実現できない等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)法令違反に関する影響 当社グループはコンプライアンス体制の強化のため、「グループ行動指針」を定め法令遵守に努める他、不正行為の早期発見と是正を図るため公益通報制度を運用しておりますが、各種法令、規制に抵触した場合には、社会的信用の失墜、課徴金・損害賠償の発生、輸出禁止、事業の制限等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)自然災害等に関する影響 当社グループは主要拠点において事業継続計画(BCP)を策定し、定期的にそのレビューを行うとともに、リスク低減に向けた対策を推進しておりますが、直下型の大地震や津波等の自然災害により、工場の操業継続が困難になることや工場が甚大な被害を受け、当社グループの経営成績や業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、工場の防火など事故や災害には万全を期しておりますが、火災、爆発、落雷等により操業を一部停止せざるを得ない恐れがあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,928字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度のわが国経済は、米国における通商政策の変更による輸出環境への影響や物価の上昇圧力が強まる局面もみられたものの、企業の設備投資や製造業の生産活動が持ち直し、雇用と所得環境が改善、緩やかな回復基調で推移しました。一方、主要国における政策動向や中国景気の減速等、海外景気の動向がわが国景気の下押しリスクとなっております。加えて、中東情勢に起因する地政学リスクや原材料価格の高騰、金融資本市場の変動など不確実要因も多く、景気の先行きは不透明な状況が続いております。 このような事業環境の中、当社グループは2023年を初年度とする3ヵ年中期経営計画「One2025(ワンニーゼロニーゴー)」を策定し、「企業価値の更なる向上」に向けた変革に取り組み、目標達成に向け各種施策を推進して来ました。しかしながら、当連結会計年度は産業機器関連事業で成長した一方で、電子機器関連事業では、生成AI等の先端ノード分野における半導体需要の拡大は見られたものの、車載向けなど市場構成の大半を占める分野の回復が限定的であったことから、本格的な回復には至りませんでした。 なお、第4四半期に入ってからは半導体市場に持ち直しの動きが見られ、年度後半に受注が急回復しております。この結果、当連結会計年度の売上高は594億79百万円(前期比2.6%増)となり、利益面では、営業利益は121億7百万円(前期比6.8%増)、経常利益は129億46百万円(前期比12.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、89億41百万円(前期比7.7%増)となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 電子機器関連事業 電子機器関連事業において、半導体関連分野で生成AI関連を中心とした先端半導体向け投資が引き続き好調に推移したものの、スマートフォンやPCや車載向け半導体の需要回復が遅れ、緩やかな成長となりました。一方で中国市場は引き続き需要が拡大していることもあり、半導体・液晶製造装置関連業界向けピラフロン製品の販売は増加しました。 また、免震事業においては、前連結会計年度における大口受注の反動により売上が減少しました。最終的に電子機器関連事業全体としては、半導体関連製品の販売増加が免震事業の減収をカバーし、売上高・営業利益ともに前期を上回る結果となりました。 この結果、電子機器関連事業の売上高は393億58百万円(前期比0.8%増)、営業利益は90億64百万円(前期比2.9%増)となりました。 産業機器関連事業 産業機器関連事業においては、海外における大口補修案件のあった石油プラント向け製品の販売が増加したほか、エネルギー市場において原子力再稼働や定期修理案件の増加に伴う需要が拡大しました。また、ケミカル市場においてはメカニカルシールの予備品の需要が底堅く推移したほか、船舶市場においても活況な市場を背景に需要が拡大しました。これら用途向け製品の販売が増加したことに加え、子会社である株式会社タンケンシールセーコウにおいても業績が堅調に推移した結果、セグメントとして過去最高の売上高及び営業利益を実現できました。 この結果、産業機器関連事業の売上高は200億85百万円(前期比6.2%増)、営業利益は30億21百万円(前期比20.8%増)となりました。 その他部門(不動産賃貸業等) その他部門の売上高は35百万円(前期比2.4%減)、営業利益は22百万円(前期比3.6%減)となりました。 財政状態 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ75億73百万円増加し、1,056億29百万円となりました。主な増加は現金及び預金の増加36億48百万円、建物及び構築物の増加21億58百万円、投資有価証券の増加13億81百万円であります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ20億13百万円増加し、262億10百万円となりました。主な増加は未払金の増加7億57百万円と未払法人税等の増加7億69百万円であります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ55億60百万円増加し、794億18百万円となりました。主な増加は利益剰余金の増加61億36百万円であります。 この結果、自己資本比率は75.2%(前連結会計年度は75.3%)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結キャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フロー151億26百万円(前期は141億84百万円)に対し、投資活動によるキャッシュ・フローは△58億82百万円(前期は△68億7百万円)であり、財務活動によるキャッシュ・フローは△53億16百万円(前期は△39億59百万円)となりました。この結果、現金及び現金同等物は36億48百万円増加し、255億31百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは151億26百万円(前期は141億84百万円)となりました。その主な要因は、税金等調整前当期純利益126億61百万円(前期は119億77百万円)によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは△58億82百万円(前期は△68億7百万円)となりました。その主な要因は、投資有価証券の売却による収入11億99百万円(前期は3億79百万円)、有形及び無形固定資産の取得による支出△69億60百万円(前期は△70億38百万円)によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは△53億16百万円(前期は△39億59百万円)となりました。その主な要因は、配当金の支払額△28億4百万円(前期は△35億64百万円)、自己株式の取得による支出△20億38百万円(前期は△0百万円)によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 電子機器関連   36,171   100.8 産業機器関連   17,351   106.0 合計   53,522   102.5 (注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 電子機器関連   43,525   122.6   11,602   156.1 産業機器関連   20,121   102.2   4,917   100.7 合計   63,647   115.3   16,520   134.1 (注)金額は販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 電子機器関連   39,358   100.8 産業機器関連   20,085   106.2 報告セグメント計   59,444   102.6 その他   35   97.6 合計   59,479   102.6 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額 (百万円)   割合(%)   金額 (百万円)   割合(%) ㈱SCREENセミコンダクターソリューションズ   9,654   16.6   7,757   13.0 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、売上高は594億79百万円(前期比2.6%増)となり、利益面では、営業利益は121億7百万円(前期比6.8%増)、経常利益は129億46百万円(前期比12.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、89億41百万円(前期比7.7%増)となりました。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、経営方針、経営環境及び対処すべき課題等に記載しているとおり、売上高、営業利益、ROEを重要指標と位置づけております。 当連結会計年度におきましては、売上高580億円、営業利益120億円の修正目標に対し、売上高594億79百万円(計画比2.6%増)、営業利益121億7百万円(計画比0.9%増)となり,売上高、営業利益ともに達成いたしました。 また、ROEは10.0%以上を目標としておりましたが、当連結会計年度につきましては11.7%となり、目標を上回りました。今後も安定した業容の拡大、生産性の向上やコスト削減による収益力を高めることで、引き続き目標を上回るよう努めてまいります。 セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料購入等の製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は主に設備投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と財源の安定的な確保を基本方針としており、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入れ、設備投資等の長期運転資金は自己資金及び金融機関からの長期借入れを基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金、社債及びリース債務を含む有利子負債の残高は121億26百万円であります。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は255億31百万円となっております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、時価による測定を含め、会計上の見積りを行うに際して使用した仮定は、合理的であると判断しており、当社及び連結子会社の財産及び損益の状況を適正に表示しております。 なお、当連結会計年度において、記載すべき重要な会計上の見積りはありません。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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