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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

倉敷紡績

KURABO INDUSTRIES LTD.3106 · Prime · 繊維製品

紡績から多角化。化成品(樹脂・ウレタン)と繊維が二本柱、さらに環境メカトロニクス、食品、不動産を擁する複合企業。

概要

倉敷紡績(クラボウ)は、1888年創業の繊維メーカーを母体とする複合企業である。2026年3月期の連結売上高は1438億円、従業員数は3714人。化成品(樹脂・フィルム・ウレタン・建材)、繊維(糸・ユニフォーム・カジュアル)、環境メカトロニクス(ライフサイエンス・エレクトロニクス・エンジニアリング)、食品・サービス、不動産の5セグメントで事業を構成し、うち化成品が売上の4割超を占める。創業地の岡山県倉敷市に登記上の本店を置き、東京証券取引所プライム市場に上場している。

5セグメントで構成される事業ポートフォリオ

倉敷紡績は、化成品、繊維、環境メカトロニクス、食品・サービス、不動産の5つの報告セグメントで事業を展開する。化成品事業は高機能樹脂製品、機能フィルム、軟質・硬質ウレタン、不織布、合成木材、無機建材などを扱い、売上高626億円(2026年3月期)と全体の約44%を占める最大セグメントである。繊維事業は紡績糸に加え、ユニフォームやカジュアル衣料を製造・販売し、売上高432億円。環境メカトロニクス事業はバイオ関連製品、ロボットビジョン、自動化装置、色彩管理システム、環境プラントなど多岐にわたり、売上高227億円。食品・サービス事業は子会社の日本ジフィー食品が手掛けるフリーズドライ食品や、ホテル「倉敷アイビースクエア」、自動車教習所などを含み、売上高111億円。不動産事業はグループ施設の賃貸を行い、売上高39億円を計上する。

海外生産拠点を8カ国に持つグローバル体制

倉敷紡績は、繊維事業の海外展開が特に長い歴史を持つ。1957年にブラジルにクラシキ・ド・ブラジル・テキスタイル有限会社を設立し、1968年にはタイ・クラボウ株式会社を設立。インドネシアや中国にも拠点を置く。化成品事業でも、クラシキ・ケミカル・プロダクツ・ド・ブラジル有限会社や広州倉福塑料有限公司を通じて海外生産を行う。連結子会社は25社、関連会社4社の計29社で構成され、うち海外子会社は8社を数える(ブラジル、タイ、インドネシア、中国)。これらの拠点は現地市場向けの供給に加え、日本への輸入も担う。売上高に占める海外比率は明示されていないが、繊維事業の減収要因としてブラジル子会社のニット糸販売低調が挙げられるなど、海外事業の動向が業績に影響を与えている。

繊維から化成品、環境メカトロニクスへシフトした収益構造

創業以来の主力であった繊維事業は、近年収益力が低下している。2026年3月期の繊維事業は営業損失8億9千万円を計上し、安城工場の閉鎖に伴う異常操業費用が響いた。一方、化成品事業は営業利益41億5千万円、環境メカトロニクス事業は営業利益38億6千万円と、両セグメントで営業利益の大部分を稼ぐ。この構造転換は、1962年の寝屋川工場新設によるポリウレタン事業参入、1970年のエンジニアリング事業進出、1976年のエレクトロニクス事業参入など、段階的な多角化の結果である。2026年3月期の連結営業利益92億円のうち、化成品と環境メカトロニクスの2セグメントで87%を占める。

財務基盤と株主還元の状況

倉敷紡績の自己資本比率は2026年3月期に65.5%と高水準で、有利子負債は営業キャッシュ・フローの0.5年分に相当する。営業キャッシュ・フローは145億8千万円と堅調で、投資有価証券の売却益も活用しながら、設備投資に60億7千万円、自己株式取得に71億2千万円を充当した。配当金の支払いは43億9千万円。中期経営計画「Accelerate'27」では、2027年度に売上高1650億円、営業利益130億円、ROE10.0%を目標に掲げる。2026年3月期の実績は売上高1438億円、営業利益92億円、ROEは8.0%(推定)であり、目標達成には成長事業への投資効率向上が求められる。

業界の中での役割は化成品メーカー(樹脂・フィルム・ウレタン)/繊維メーカー(糸・ユニフォーム)/産業機器メーカー(自動化装置・検査システム)/プラントエンジニアリング/食品メーカー(フリーズドライ)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,438億円
営業利益
92億円
営業利益率
6.4%
純利益
129億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
化成品 事業627億円43.6%42億円6.7%
繊維事業433億円30.1%-9億円-2.1%
環境メカ トロニク ス事業227億円15.8%39億円17.2%
食品・サービス事業111億円7.7%9億円8.1%
不動産 事業40億円2.8%23億円57.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01化成品(樹脂・フィルム・ウレタン・建材等)主力

高機能樹脂製品、機能フィルム、軟質・硬質ウレタン、合成木材、無機建材、不織布、機能資材等の製造・加工・販売。自動車・住宅・産業資材等幅広い分野に供給。

主な製品・サービス5
高機能樹脂製品
自動車部品や電子機器向けのエンジニアリングプラスチック成形品。
機能フィルム
光学用途や包装用途の多層フィルム。
軟質ウレタン
自動車シート、家具クッション等に用いる発泡体。
硬質ウレタン
建築断熱材等。
不織布
衛生材料、フィルター等に用いる不織布。

02繊維(糸・ユニフォーム・カジュアル)主力

紡績糸の製造に加え、ユニフォーム、カジュアル衣料の製造・販売を国内外で展開。タイ、インドネシア、ブラジル等に生産拠点。

主な製品・サービス3
綿・合成繊維の紡績糸。
ユニフォーム
作業服、制服等。
カジュアル衣料
カジュアルウェアの製造販売。

03環境メカトロニクス(ライフサイエンス・エレクトロニクス・エンジニアリング)準主力

バイオ関連製品、ロボットビジョン、自動化装置、色彩・生産管理システム、検査・計測システム、環境・エネルギー関連プラントの設計・製作・施工、バイオマス発電事業等を展開。

主な製品・サービス6
ライフサイエンス関連製品
バイオ研究用試薬・機器、自動分析装置など。
ロボットビジョン
画像処理を用いた産業用ロボット向け視覚システム。
自動化装置
製造ラインの自動化・省力化機器。
色彩管理システム
色彩測定・管理のための機器・ソフトウェア。
検査・計測システム
外観検査、寸法計測等の産業用検査装置。
環境プラント
水処理、排ガス処理、バイオマス発電設備等の設計・施工。

04食品・サービス副次

フリーズドライ食品の製造販売(日本ジフィー食品㈱)やホテル経営(㈱倉敷アイビースクエア)、自動車教習所運営(㈱クラボウドライビングスクール)等。

主な製品・サービス1
フリーズドライ食品
凍結乾燥技術を用いた即席スープ、非常食等。

05不動産副次

当社が不動産の賃貸事業を行い、グループ施設の管理・収益源の一つ。

製品と技術

半導体製造装置向け高機能樹脂製品

倉敷紡績の化成品事業における成長・注力事業の一つが、高機能樹脂製品である。主に半導体製造装置向けのエンジニアリングプラスチック成形品を手掛け、耐熱性・耐薬品性に優れた部品を供給する。寝屋川工場と熊本イノベーションセンターが生産拠点であり、2020年代後半からの半導体市況回復を見据え、安定的な供給体制の構築を進めている。2026年3月期はAI用途以外の半導体需要減退の影響を受けて減収となったが、第4四半期には受注が回復基調に転じた。同社は半導体市場の成長に伴う業容拡大を期待し、設備投資を継続している。

多層機能フィルムと太陽電池・自動車向け展開

機能フィルムは、光学用途や包装用途の多層フィルムを中心とする製品群である。倉敷紡績は1974年に合成木材・機能フィルム分野に進出し、その後積層技術を磨いてきた。主な用途として太陽電池のバックシート向けが堅調で、北米の自動車向けも需要がある。2026年3月期は太陽電池向けが好調だった一方、北米自動車向けの受注減少により減収。競争激化と原料価格変動の影響を受けやすいが、半導体用途への新規拡販を進め、高付加価値化を図っている。

軟質ウレタン・不織布など産業マテリアル

産業マテリアルは、化成品事業の基盤事業であり、軟質ウレタン、硬質ウレタン、合成木材、無機建材、不織布、機能資材を含む。軟質ウレタンは自動車シートや家具クッションに用いられる発泡体で、自動車内装材向けの受注が順調。不織布は衛生材料や自動車フィルター向けに供給される。硬質ウレタンは建築断熱材、無機建材は外壁材などに使用される。2026年3月期は、中国子会社の全持分譲渡の影響もあり減収となったが、生産効率化と新商品開発により安定収益の確保を目指している。

ロボットビジョンと自動化装置で製造現場を支援

環境メカトロニクス事業のライフサイエンス・テクノロジー分野では、ロボットビジョン(画像処理を用いた産業用ロボット向け視覚システム)や自動化装置を提供する。撹拌脱泡装置やFA装置なども手掛け、半導体・電子部品業界の製造ライン省力化に貢献する。2026年3月期は、子会社のFA装置が堅調だった一方、撹拌脱泡装置が米国の関税政策の影響で低調となった。同事業は全体として増収増益を達成しており、工場自動化需要の取り込みを進めている。

色彩管理システムと検査計測システム

エレクトロニクス分野では、色彩測定・管理のための機器・ソフトウェアである色彩管理システムと、外観検査や寸法計測を行う検査・計測システムを展開する。1976年にこの分野に進出し、長年のノウハウを蓄積。2026年3月期は半導体製造装置向け液体成分濃度計が堅調で、基板検査装置や鉄道業界向けインフラ検査システムも順調に推移し、増収に貢献した。これらのシステムは高い精度が求められる製造現場で使用され、同社のエンジニアリング力の一端を示している。

フリーズドライ食品とホテル・教習所のサービス事業

食品・サービス事業の中核は、連結子会社の日本ジフィー食品株式会社が手掛けるフリーズドライ食品である。凍結乾燥技術を用いて即席スープや非常食を製造・販売し、即席麺具材の拡販が順調である。また、株式会社倉敷アイビースクエアが運営するホテル事業は、創業地の倉敷本社工場跡地を活用した施設であり、国内外の観光需要を取り込んでいる。さらに、株式会社クラボウドライビングスクールによる自動車教習所運営も行う。2026年3月期は食品・ホテルともに増収増益を達成し、安定した収益源となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

繊維製品のなかでの位置

紡績で中位、非繊維拡大中

倉敷紡績は繊維業界で中規模の総合紡績企業。競合の富士紡ホールディングスやシキボウと同様、国内需要縮小に対応し非繊維事業を強化。同社は過去2期の売上高が1513億円→1507億円と横ばいながら、営業利益率は6.83%と改善。業界再編や設備更新が進む中、非繊維分野の拡大が収益安定化の鍵。片倉工業やグンゼと共に、アパレル向け糸・生地だけでなく産業資材や機能材にシフトしている。

強み

  • 繊維以外の事業(産業資材など)が収益を支え、業績変動を緩和している。
  • 2024/3期の営業利益率は非開示も、2025/3期は6.83%と収益性が向上。
  • 長期的に安定配当を継続しており、株主還元に積極的。
  • 長年の紡績技術を活かした高機能素材開発に強みを持つ。

課題

  • 国内繊維市場は長期縮小傾向で、既存事業の伸びが期待しにくい。
  • アジア新興国の低コスト品との競争が激しく、価格競争に巻き込まれるリスク。
  • 非繊維事業が収益の柱となる一方、専門性が高い分野での競合も存在。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が倉敷紡績

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14023クレハ2,312億円
23569セーレン2,201億円12.9倍
35393ニチアス2,105億円20.0倍
47864フジシールインターナショナル1,967億円8.4倍
54617中国塗料1,925億円15.8倍
63106倉敷紡績1,879億円14.1倍
74471三洋化成工業1,506億円9.1倍
86486イーグル工業1,500億円13.9倍
93101東洋紡1,490億円13.2倍
104633サカタインクス1,420億円10.7倍
115310東洋炭素1,417億円31.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

綿紡績会社として創業した1888年

倉敷紡績の前身は、1888年3月に設立された「有限責任 倉敷紡績所」である。資本金10万円で発足し、1889年10月に倉敷本社工場で綿紡績の操業を開始した。1893年7月の商法施行に伴い、社名を「倉敷紡績株式会社」と改称。創業地は岡山県倉敷市で、現在「倉敷アイビースクエア」としてホテル・観光施設に生まれ変わった場所が当初の工場跡である。1915年には万寿工場(のちの倉敷工場)を新設し、生産能力を拡大した。この時期の倉敷紡績は、明治・大正期の製糸・紡績業隆盛の中で、典型的な地方紡績会社として成長した。

上場と戦後復興期の1949年

1949年5月、倉敷紡績は東京証券取引所に株式を上場した。戦後間もない時期であり、繊維産業は復興需要で活況を呈していた。同年12月には倉敷繊維加工株式会社(現・連結子会社)を設立し、染色加工分野へ進出。1951年10月には愛知県に安城工場を新設し、生産拠点を広げた。安城工場は以後長く繊維事業の中核工場となるが、2025年7月に閉鎖され、紡績事業の縮小を象徴する転機となった。上場から1970年代にかけて、倉敷紡績は国内繊維企業としての地位を固めるとともに、海外展開の第一歩を踏み出す。

化成品事業への進出で多角化を開始した1962年

1962年11月、倉敷紡績は大阪府寝屋川市に寝屋川工場を新設し、ポリウレタンフォームの製造を開始した。これが化成品事業の始まりである。続いて1963年1月に技術研究所を設置し、樹脂加工技術の開発を本格化。同年12月にはクラボウケミカルワークス株式会社を設立し、ケミカル製品の生産体制を強化した。1970年には環境制御装置などのエンジニアリング事業に進出し、1974年には合成木材・機能フィルム分野へ参入。1976年には色彩管理システムや生産管理システムなどのエレクトロニクス事業を開始した。これらの事業は、繊維事業の収益変動を補完し、後の収益の柱となる。

グローバル生産体制を築いた1960~70年代

1968年10月、倉敷紡績はタイにタイ・クラボウ株式会社を設立し、東南アジアでの生産を開始した。1971年11月には静岡県に裾野工場を新設。1973年8月には株式会社クラボウインターナショナルを設立し、アパレル製品の輸出・販売を強化した。さらに1974年5月、インドネシアに株式会社クラボウ・マヌンガル・テキスタイルを設立。ブラジルには既に1957年に進出しており、これにより日本・タイ・インドネシア・ブラジルの4極体制が整った。これらの拠点は、綿花や糸の調達・生産・販売を現地化し、コスト競争力と市場開拓を両立させる狙いがあった。

非繊維事業の拡大と不動産・サービスへの進出(1989~1994年)

1989年2月、倉敷紡績は群馬工場を新設し、化成品事業で無機建材分野に参入。1990年4月には不動産事業を開始し、グループ施設の賃貸収入を得る体制を整えた。1991年4月にはバイオメディカル事業に進出し、環境メカトロニクス分野の一角を形成。1994年4月には鴨方工場、1996年4月には徳島工場を新設し、生産能力を拡大した。この時期、バブル経済崩壊後の低成長期にあっても、倉敷紡績は新規事業への投資を継続し、繊維への依存度を下げる多角化を推進した。1990年代後半には、フリーズドライ食品やホテル経営などのサービス事業も連結子会社を通じて展開されるようになる。

バイオマス発電と熊本拠点開設で成長領域を開拓(2016~2025年)

2016年7月、倉敷紡績は徳島バイオマス発電所を新設し、再生可能エネルギー事業に参入。これは環境メカトロニクス事業のエンジニアリング分野を強化する施策である。2018年4月には熊本事業所を開設し(2025年4月に熊本イノベーションセンターに改称)、半導体関連の高機能樹脂製品の需要拡大に対応する生産拠点とした。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行。2025年7月には安城工場を閉鎖し、繊維事業の構造改革を進めた。中期経営計画「Accelerate'27」では、高機能樹脂製品や機能フィルムへの集中投資を掲げ、事業ポートフォリオの転換を加速させている。

年表33件を開く

1880年代

  • 1888年3月創業「有限責任 倉敷紡績所」創立(資本金10万円)
  • 1889年10月倉敷本社工場(現在の「倉敷アイビースクエア」所在地)において、綿紡績の操業を開始

1890年代

  • 1893年7月商法施行により社名を「倉敷紡績株式会社」と改称

1910年代

  • 1915年5月万寿工場(のちに「倉敷工場」と改称…現在、土地を商業施設用地として貸与)を新設

1940年代

  • 1948年12月倉敷繊維加工株式会社を設立(設立時の社名・山陽レース株式会社)(現・連結子会社)
  • 1949年5月上場東京証券取引所に株式上場

1950年代

  • 1951年10月安城工場を新設
  • 1957年8月M&Aクラシキ・ド・ブラジル・テキスタイル有限会社を設立(設立時の社名・ラニフィシオ・クラシキ・ド・ブラジル株式会社、2006年1月にコトニフィシオ・クラシキ・ド・ブラジル有限会社と合併し現社名に変更)(現・連結子会社)

1960年代

  • 1961年4月日本ジフィー食品株式会社へ出資(出資時の社名・日本インスタント食品株式会社)(現・連結子会社)
  • 1962年11月寝屋川工場を新設し、ポリウレタンフォームなどの化成品事業に進出
  • 1963年1月技術研究所を設置
  • 1963年12月M&Aクラボウケミカルワークス株式会社を設立(設立時の社名・中国化成工業株式会社、2020年4月にクラボウ関西化成株式会社と合併し現社名に変更)(現・連結子会社)
  • 1968年10月タイ・クラボウ株式会社を設立(現・連結子会社)
  • 1969年11月東名化成株式会社を設立(現・連結子会社)

1970年代

  • 1970年3月環境制御装置などのエンジニアリング事業に進出
  • 1971年11月裾野工場を新設
  • 1973年5月株式会社倉敷アイビースクエアを設立(現・連結子会社)
  • 1973年8月M&A株式会社クラボウインターナショナルを設立(設立時の社名・株式会社クラボウアパレル、2010年7月に株式会社クラボウテキスタイルと合併し現社名に変更)(現・連結子会社)
  • 1974年4月化成品事業、合成木材・機能フィルム分野に進出
  • 1974年5月株式会社クラボウ・マヌンガル・テキスタイルを設立(現・連結子会社)
  • 1976年3月色彩管理システム、生産管理システムなどのエレクトロニクス事業へ進出

1980年代

  • 1989年2月化成品事業、群馬工場を新設し、無機建材分野に進出

1990年代

  • 1990年4月不動産事業に進出
  • 1991年4月バイオメディカル事業に進出
  • 1994年4月鴨方工場を新設
  • 1996年4月徳島工場を新設

2000年代

  • 2007年12月シーダム株式会社へ出資(現・連結子会社)

2010年代

  • 2010年6月クラシキ・ケミカル・プロダクツ・ド・ブラジル(有)を設立(現・連結子会社)
  • 2012年4月三重工場を新設
  • 2016年7月徳島バイオマス発電所を新設
  • 2018年4月熊本事業所を新設(2025年4月1日付で熊本イノベーションセンターに改称)

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2025年7月安城工場を閉鎖

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで1,650億円
  • 営業利益2027年度まで130億円
  • ROE2027年度まで10.0%
  • ROA2027年度まで7.5%
  • ROIC2027年度まで7.9%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    高収益事業へのリソース集中

    高機能樹脂製品や機能フィルムなど成長市場向けの注力事業に経営資源を集中し、安定的な供給体制を構築して業容拡大を図る。基盤事業は生産効率化と新商品・新市場開拓により収益力を強化する。

  2. 02

    R&D強化と新規事業創出

    研究開発活動を強化し、熱可塑性炭素繊維複合シートなどの新規事業を早期に事業化する。各分野で独自技術を活かした高機能製品やサービスの開発・販売を推進する。

  3. 03

    サステナブル社会への貢献

    地球環境保全や循環型社会の実現に寄与する商品・技術を開発・提供する。サステナビリティ経営を推進し、グループ全体で環境配慮型事業活動を積極的に進める。

  4. 04

    エンゲージメントの高い組織構築

    従業員のエンゲージメントを高める組織づくりに取り組み、企業価値向上につなげる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,714人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は639万円で、9期前と比べて+18.3%平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は17.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,642
2018年3月4,591
2019年3月54040.517.24,531
2020年3月54141.117.54,467
2021年3月55241.517.94,313
2022年3月56442.018.24,164
2023年3月57142.418.44,189
2024年3月57142.517.93,899
2025年3月58742.717.93,881265
2026年3月63943.217.83,714248

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率78.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)66.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社23(国内 15 / 海外 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
工場 — タイ国パトムタニ県4,346百万円
繊維事業
木曽川ショッピングビル — 愛知県一宮市3,393百万円
不動産事業
熊本イノベーションセンター — 熊本県菊池市3,082百万円
化成品事業
春日井ショッピングビル — 愛知県春日井市2,740百万円
不動産事業
ホテル — 岡山県倉敷市2,367百万円
食品・サービス事業
群馬工場 — 群馬県伊勢崎市1,967百万円
化成品事業
水戸工場 — 茨城県常陸大宮市1,634百万円
食品・サービス事業
寝屋川工場 — 大阪府寝屋川市1,508百万円
化成品事業
上郡工場 — 兵庫県赤穂郡上郡町1,400百万円
化成品事業
大阪本社 — 大阪市中央区1,364百万円
全社的管理業務 販売業務
ほか16件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日本ジフィー食品㈱
    大阪市 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    倉敷繊維加工㈱
    大阪市 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱クラボウインターナショナル
    大阪市 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    東名化成㈱
    愛知県 日進市
    議決権100.0%
  • 国内
    大正紡績㈱
    大阪府 阪南市
    議決権100.0%
  • 国内
    シーダム㈱
    大阪市 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    クラボウケミカルワークス㈱
    広島県 東広島市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱倉敷アイビースクエア
    岡山県 倉敷市
    議決権100.0%
  • 国内
    エコー技研㈱
    東京都 青梅市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱クラボウドライビングスクール
    岡山県 倉敷市
    議決権100.0%
  • 国内
    クラボウプラントシステム㈱
    大阪府 寝屋川市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱セイキ
    富山県 魚津市
    議決権100.0%
残りのグループ会社11社を開く
  • ㈱クラボウテクノシステム大阪府 寝屋川市100%
  • ㈱山文電気大阪府 東大阪市100%
  • クラシキ・ケミカル・プロダクツ・ド・ブラジル㈲ブラジル国サンパウロ州レメ市100%
  • クラシキ・ド・ブラジル・テキスタイル㈲(注)3ブラジル国パラナ州ポンタグロッサ市100%
  • タイ・クラボウ㈱(注)3タイ国バンコック市84%
  • サイアム・クラボウ㈱(注)4タイ国バンコック市99%
  • ㈱クラボウ・マヌンガル・テキスタイル(注)3インドネシア国ジャカルタ市52%
  • 広州倉福塑料有限公司中国 広東省 広州市51%
  • 倉紡貿易(上海)有限公司中国 上海市100%
  • 恒栄商事㈱大阪市 中央区100%
  • タイ・テキスタイル・デベロップメント・アンド・フィニッシング㈱タイ国サムットプラカン県34%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    平成28年度税関職員用盛夏服の調達
    財務省 · 2016-09-30
    1,433万円
  • 調達
    A0フラットベッドスキャナーの購入
    文化庁 · 2018-04-12
    550万円
  • 調達
    フラットベッドスキャナ
    防衛省 · 2020-11-13
    88万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,438億円営業利益92億円前期と比べると減収減益で、売上が-4.6%、利益が-10.7%。

売上高
-4.6%
1,438億円
営業利益
-10.7%
92億円
純利益
+43.3%
129億円
営業利益率
6.4%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,600億円1,438億円
営業利益120億円92億円
純利益148億円129億円
1株あたり配当¥307

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は376億円、営業利益は29億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.9%、営業利益は+190.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q396−1
2024年1Q333103.010
2024年2Q394297.415
2024年3Q403246.022
2024年4Q38320
2025年2Q718425.834
2025年4Q789617.756
2026年2Q692395.664
2026年4Q746537.165
2027年1Q376297.738

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,469億円から1,438億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は6.4%。純利益は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,469218
2014年3月1,6483115
2015年3月1,6953811
2016年3月1,7324526
2017年3月1,6186636
2018年3月1,6187449
2019年3月1,5716246
2020年3月1,4295537
2021年3月1,2224222
2022年3月1,3228856
2023年3月1,53510055
2024年3月1,51310267
2025年3月1,5071031186.890
2026年3月1,438921116.4129

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,438億円のうち、営業利益として残るのは92億円6.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は129億円、売上の9.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.5%1,129億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.1%217億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.4%92億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.5pt
6.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.8pt
9.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.6pt
10.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが146億円、投資CFが14億円で、差し引きのフリーCFは160億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は155億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月52−65−15−13128
2014年3月73−34−1639155
2015年3月101−37−5064172
2016年3月135−58−6177184
2017年3月108−37−8971165
2018年3月141−37−65104204
2019年3月92−57−4735192
2020年3月81−39−4742187
2021年3月81−33−1348221
2022年3月92−33−14159141
2023年3月25−30−36−5104
2024年3月129−4−70125161
2025年3月110−30−9080152
2026年3月14614−158160155

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,018億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,337億円で、自己資本比率は65.5%(業種中央値57.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,80688392347.2
2014年3月1,84789395446.4
2015年3月1,95895999946.9
2016年3月1,81588892746.8
2017年3月1,81596285351.2
2018年3月1,8341,00483052.8
2019年3月1,76496080452.5
2020年3月1,65590475153.7
2021年3月1,70495075454.8
2022年3月1,67397469957.4
2023年3月1,7411,02971258.2
2024年3月1,9281,18174760.6
2025年3月1,9051,21269362.9
2026年3月2,0181,33768265.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
155億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
706億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
120億円
在庫として抱えている分
負債合計
682億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
83
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

繊維製品 48社との比較

同じ繊維製品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE48社中14位あたり、逆に低いのは売上成長率48社中36位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.2%/中央値 5.5%
P25 2.7%P75 10.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.4%/中央値 3.9%
P25 1.4%P75 9.8%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
65.5%/中央値 57.9%
P25 39.9%P75 72.6%
売上成長率前期からの売上の伸び
-4.6%/中央値 0.5%
P25 -4.6%P75 5.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 3.0%
P25 2.6%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥11,050で、1年前と比べて+57.1%過去52週の値幅のなかでは89%の位置にある。

¥11,050-3.0%1ヶ月+11.4%1年+57.1%時価総額1,879億円
過去52週の値幅
安値¥6,690高値¥11,580

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.1倍
PER (会社予想)59.2倍
PBR1.29倍
配当利回り2.78%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に10140円と前日比5.41%下落しました。25日移動平均線10132円をほぼ同水準で推移し、75日線10106円も僅かに上回っています。200日線9113円は上回っており、中期・長期トレンドは上向きです。52週高値11580円からは約12.4%下回る水準で、52週安値6690円からは約51.6%高い位置です。週足では8月7日に10910円まで上昇後、調整しています。出来高は7月30日に91000株と増加しましたが、その後は低水準で推移しています。RSIは61.2と中立圏からやや強気側で、調整しながらも上昇トレンドは維持しています。繊維セクターの需要回復や輸出関連の円安メリットが背景にあります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 12.82倍は業界平均24.16倍を下回り、PBR 1.21倍は平均0.99倍を上回るが、配当利回り3.05%は平均2.22%を上回る。今期は減収予想だが、来期は増益見込み。割安だが、PBRが平均を上回る点や業績変動リスクには注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.1倍26.6倍
PER (予想)59.2倍
PBR1.29倍1.01倍
ROE10.2%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

繊維業界は成熟・競争激化の中で、同社は不織布や産業資材などへのシフトで収益安定化を図る。強気派は、2025年3月期以降の利益成長見通しや、業界再編による恩恵、低金利環境での高配当利回りを評価。一方弱気派は、繊維需要の減退や原材料価格変動、業界構造的な低成長を懸念。PBRは1倍超だが、明確な成長ドライバーに欠ける。

プラスに働く材料7
  • 利益成長期待

    2025年3月期純利益90億→2026年期129億と増益見通し

  • 高配当利回り

    配当利回り3%超、安定した株主還元

  • 産業資材の拡大

    不織布など非衣料分野で需要増が見込まれる

  • 純利益が増加基調通年影響

    純利益は90億円→129億円に+43%増加し、収益性が向上。

  • 高い配当利回りが支持材料継続影響

    配当利回り3.05%と高く、インカムゲイン期待で株価を下支え。

  • PER12倍台と割安水準継続影響

    PER12.82倍は業種平均対比で割安感があり、バリュエーション妙味。

  • 営業利益率が6%台を維持通年影響

    営業利益率6.83%(2025年)からやや低下も6.40%と高水準維持。

マイナスに働く材料7
  • 業界の成熟

    国内繊維市場は縮小傾向、成長性に乏しい

  • 原材料高リスク

    綿花や原油価格の上昇が利益を圧迫

  • 競争激化

    新興国や他素材との競合で価格競争に陥る

  • 売上高が減少傾向通年影響

    売上高は1,507億円→1,438億円に-4.6%減少し、事業規模縮小。

  • 営業利益が減少に転じる通年影響

    営業利益は103億円→92億円に-10.7%減少し、収益力低下。

  • 営業利益率が低下通年影響

    営業利益率が6.83%から6.40%へ0.43pt低下し、収益性が悪化。

  • 売上高2期連続減で先行き懸念継続影響

    2025年3月期、2026年3月期と連続で減収、需要不振が長期化リスク。

次の決算で確かめる点
産業資材売上比率
非衣料分野へのシフト進捗を確認
営業利益率
収益性改善が進んでいるか
配当性向
株主還元の持続可能性を判断

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり307で、前期から+70.6%いまの株価に対する利回りは2.78%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥307
1株あたり
配当利回り
2.78%
いまの株価に対して
配当性向
53.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5036.5
2018年3月7040.051.8
2019年3月60−14.349.1
2020年3月600.045.4
2021年3月600.048.4
2022年3月7016.734.9
2023年3月700.034.0
2024年3月10042.927.4
2025年3月18080.067.0
2026年3月30770.653.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥307

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,546人。区分でいちばん多いのは金融機関38.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.4%を占め、残る45.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関39.340.939.438.038.738.7
外国法人16.614.914.919.121.922.9
個人・その他27.025.926.725.823.022.0
事業法人15.416.616.615.215.315.7
自己株式7.54.25.44.75.14.8
証券会社1.71.72.41.91.10.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.79
02日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)5.41
03AVI JAPAN OPPORTUNITY TRUST PLC(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)4.32
04株式会社中国銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)4.27
05株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.29
06株式会社三井住友銀行3.29
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.05
08テイ・エス テック株式会社1.81
09株式会社クラレ1.59
10クラボウ共栄会1.58

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-21
    アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッド (Asset Value Investors Limited)
    新規の大量保有報告
    4.64%
    -0.38pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+23522%、1株純資産は14期で+2137%。直近期のROEは10.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月33700.952.0520.8
2014年3月63711.729.156.2
2015年3月53981.342.574.2
2016年3月113753.017.2209.2
2017年3月164104.015.536.5
2018年3月2164,3795.115.551.8
2019年3月2154,3044.99.549.1
2020年3月1784,3224.114.545.4
2021年3月1074,5382.417.948.4
2022年3月2804,8535.96.334.9
2023年3月2875,3865.68.834.0
2024年3月3636,5136.29.727.4
2025年3月5167,0777.611.667.0
2026年3月7828,26710.210.853.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額331百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
藤田晴哉代表取締役 取締役会長68185
西垣伸二代表取締役 取締役社長6446
馬場紀生取締役・専務執行役員 化成品事業部長6776
川野憲志取締役・常務執行役員 環境メカトロニクス事業部長6468
中川眞豪取締役・常務執行役員 繊維事業部長6365
藤井裕詞取締役・執行役員 財経部、IT統括部、総務部、不動産開発部担当6583
松井一雄取締役・執行役員 企画室長 企画室、知的財産部、技術研究所担当6326
岡田治取締役(常勤監査等委員)65100
茂木鉄平取締役(監査等委員)67
新川大祐取締役(監査等委員)62
西村元秀取締役(監査等委員)71
谷澤実佐子取締役(監査等委員)64
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
平山貴之取締役・執行役員 化成品事業部長5910
川島裕理取締役(監査等委員)48

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)9190444327831
社外取締役431318
取締役(社内)1222222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容831字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループが営んでいる主な事業内容と、当該事業における当社及び当社の関係会社29社(子会社25社、関連会社4社)の位置付けは、次のとおりであります。 なお、主な事業内容の区分は、セグメント情報における区分と一致しております。 報告セグメント   事業内容   主要な関係会社 化成品事業   高機能樹脂製品、機能フィルム、産業マテリアル(軟質ウレタン、合成木材、無機建材、硬質ウレタン、不織布、機能資材)の製造・加工・販売   当社、 倉敷繊維加工㈱、東名化成㈱、シーダム㈱、 クラボウケミカルワークス㈱、 クラシキ・ケミカル・プロダクツ・ド・ブラジル㈲、 広州倉福塑料有限公司 繊維事業   糸、ユニフォーム、 カジュアルの製造・加工・販売   当社、 ㈱クラボウインターナショナル、大正紡績㈱、 クラシキ・ド・ブラジル・テキスタイル㈲、 タイ・クラボウ㈱、 ㈱クラボウ・マヌンガル・テキスタイル、 倉紡貿易(上海)有限公司、 タイ・テキスタイル・デベロップメント・アンド・フィニッシング㈱ 環境メカトロニクス事業   ライフサイエンス・テクノロジー(バイオ関連製品、ロボットビジョン、自動化装置)の製造・販売・保守 エレクトロニクス(色彩・生産管理等に関する情報システム機器、検査・計測システム)の製造・販売・保守 エンジニアリング(環境・エネルギー関連の各種プラント等の設計・製作・施工・販売、バイオマス発電事業)   当社、 エコー技研㈱、クラボウプラントシステム㈱、 ㈱セイキ、㈱クラボウテクノシステム、 ㈱山文電気、㈱テクノサイエンス 食品・サービス事業   フリーズドライ食品の製造・販売 ホテル、自動車教習所等の経営ほか   日本ジフィー食品㈱、 ㈱倉敷アイビースクエア、 ㈱クラボウドライビングスクール、 恒栄商事㈱ 不動産事業   不動産の賃貸   当社 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,476字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 ①基本方針 当社グループは、経営理念「私たちクラボウグループは、新しい価値の創造を通じてより良い未来社会づくりに貢献します。」のもと、サステナビリティ経営を推進し、当社グループが株主及び取引先をはじめとするステークホルダーから存在価値を評価され、信頼感が持てる企業、安心感を与える企業として支持されることを目指します。 また、社会的責任遂行のための行動指針「クラボウグループ倫理綱領」に則り、地球環境の保全をはじめとするサステナブルな社会の実現に貢献するとともに、豊かで健康的な生活環境づくりを目指して、独創的で真に価値のある商品・情報・サービスを提供し、グループの企業価値を高めてまいります。 ②中期経営計画 当社グループは、2030年のあるべき姿を描いた「長期ビジョン2030」の第3ステージにあたる3ヵ年の中期経営計画「Accelerate'27」(2025年4月~2028年3月)を実行中です。 「Accelerate'27」では、基本方針を「高収益事業の成長加速と経営資源の効率的な活用による企業価値の向上」とし、以下の重点施策に取り組むとともに、目標の達成に向けて、経営資源を効率的に活用しながら、更なる成長を加速させるための最適な事業ポートフォリオを構築してまいります。 <重点施策> ・成長市場に向けた注力事業の展開・加速と基盤事業の収益力強化 ・R&D活動の強化と新規事業の創出・収益化 ・サステナブル社会の実現への貢献 ・エンゲージメントの高い組織の構築 その目標数値は、以下のとおりです。 指 標   2025年度   2026年度   2027年度 売上高   1,440億円   1,520億円   1,650億円 営業利益   80億円   112億円   130億円 R O E   8.0%   9.0%   10.0% R O A   4.3%   6.2%   7.5% R O I C   4.4%   6.4%   7.9% (注)ROE:自己資本当期純利益率、ROA:総資産営業利益率、ROIC:投下資本利益率 (2) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の経済情勢につきましては、引き続き緩やかな成長が見込まれるものの、中国のレアアース輸出規制や米国の通商政策の動向など、先行きに不透明感の残る状況が続くと見込まれます。さらに、中東情勢の緊迫化に伴う輸入原燃料の調達難や価格上昇が企業収益や経済活動に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 このような経営環境のなかで、当社グループは、「イノベーションと高収益を生み出す強い企業グループ」を目指す「長期ビジョン2030」の第3ステージにあたる中期経営計画「Accelerate'27」が進行中であり、「高収益事業の成長加速と経営資源の効率的な活用による企業価値の向上」を基本方針として、成長市場に向けた注力事業の展開を加速するとともに基盤事業の収益力を強化します。 また、R&D活動の強化や新規事業の創出、サステナブルな循環型社会の実現に向けた貢献に加え、エンゲージメントの高い組織の構築にも取り組み、企業価値を高めます。 翌連結会計年度に向けての当社の主要事業セグメントにおける課題といたしましては、化成品事業においては高機能樹脂製品の需要拡大に対応した安定的な供給体制の構築、繊維事業においては事業構造改革の推進、環境メカトロニクス事業においてはライフサイエンス領域の拡大に取り組みます。 セグメントごとの経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、以下のとおりであります。 ①化成品事業 (経営環境) 化成品事業では、半導体をはじめ自動車、建築、産業資材など様々な業界に幅広く、汎用から高機能にわたる合成樹脂を中心とした製品事業を展開しており、顧客に密着した商品開発・営業により、顧客ニーズに迅速かつきめ細かく対応できる体制を構築しています。それぞれの分野において処方開発、成形技術やSDGsを意識した商品開発など、開発体制の一層の強化と、生産技術の向上による業容の拡大に注力しています。 なお、中東情勢の緊迫化により、原油価格の急騰、またナフサのひっ迫による石化原料に供給制限がかかるリスクが高まっており、今後事業運営、業績への影響が懸念されます。 (優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題) 高機能樹脂製品及び機能フィルムを成長・注力事業と位置付け、経営資源を集中して業容拡大に取り組みます。高機能樹脂製品では、半導体市場の今後の更なる成長に伴う業容拡大に向け、熊本イノベーションセンターと寝屋川工場を活用した安定的な供給体制の構築に取り組みます。また、機能フィルムでは、半導体用途を中心に新規拡販を進めます。 基盤事業と位置付けている産業マテリアル(軟質ウレタン、合成木材、無機建材、硬質ウレタン、不織布、機能資材)では、安定した収益確保に向けて生産体制の効率化に取り組むとともに、新商品開発・新市場開拓にも取り組みます。 また、今後の市場拡大が見込まれる熱可塑性炭素繊維複合シート「KURAPOWER SHEET(クラパワーシート)」の早期事業化に向けたマーケティング活動と技術開発に注力します。 ②繊維事業 (経営環境) 繊維事業では、紡績、織布、染色整理加工、縫製における独自の技術を生かし、綿を中心とした天然繊維をベースとした繊維製品に関する事業を展開しています。 繊維業界を取り巻く環境は、原燃料価格や為替の大幅な変動などきびしい状況が続いていますが、一方で高機能繊維製品やサステナブルを訴求した素材への需要が増加しています。 高収益事業への転換と業容拡大を目指して、独自技術を生かした新商品・サービスの開発と販売拡大に注力するとともに、効率化を重視した生産体制の構築を推進しています。 (優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題) 糸では、原料改質技術を活用した高機能製品「NaTech(ネイテック)」の開発推進と販売拡大、ユニフォームでは、「PROBAN(プロバン)」、「BREVANO(ブレバノ)」等の防炎素材や、暑熱環境下におけるリスク低減の管理システム「Smartfit(スマートフィット)」など、働く人へ安全と快適を提供するビジネスへの転換を進め、カジュアルでは、需要の高まる軽量で機能性の高い快適な独自のテキスタイル開発と海外生産拠点を活用した高品質で短納期対応が可能な生産体制の構築に取り組みます。これらの取組みにより、各分野でサステナブル社会の実現に貢献できる商品・技術の開発、販売を行います。 なお、安城工場の閉鎖に伴う生産の海外移管に加え、インドネシア子会社の工場を移転するなど競争力のあるグローバルサプライチェーンを構築するとともに、適地生産・適地調達や販売・開発体制の見直しなど、事業構造改革を推進します。 ③環境メカトロニクス事業 (経営環境) 環境メカトロニクス事業では、ライフサイエンス・テクノロジーは遺伝子抽出・解析、細胞、ビジョンセンサー、AI、ロボット、FA装置等の技術を生かし、人手に大きく依存している医療や研究現場、多岐にわたる業界の生産現場などで品質、生産性の向上、自動化に貢献しています。 なお、米国の関税政策や政府予算削減などの政策変更により、米国向け輸出に影響が出ております。販路の見直しや他地域向け販売の強化を通じて、事業の安定化に努めます。 エレクトロニクスは、画像処理及び情報処理といった基盤技術を軸に、半導体、フィルムなど幅広い業界へ向けた検査・計測・色彩管理システム等を開発・販売しており、高精度かつ効率的な品質管理を実現します。 エンジニアリングは、循環型社会の実現に貢献する環境関連や半導体関連の工場設備などのプラント設計・製造・工事等を行っています。 (優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題) ライフサイエンス・テクノロジーでは、臨床検査市場への進出や遺伝子抽出・解析関連での業容拡大に加え、撹拌脱泡装置「MAZERUSTAR(マゼルスター)」の医療材料、化粧品、エネルギーなど新たな市場への拡販に取り組みます。また、高速3Dビジョンセンサー「KURASENSE(クラセンス)」の商品開発力の強化や7軸協働ロボットシステム「KURAVIZON(クラビゾン)」の拡販に注力します。 エレクトロニクスでは、商品力強化による競争優位性の獲得、海外市場への拡販に努め、半導体関連の検査・計測ビジネス、及び鉄道や道路をはじめとしたインフラ検査ビジネスの拡大を図ります。 エンジニアリングでは、バイオマスボイラー、水族館、医薬品製造工場など設備プラント工事の受注拡大や半導体関連設備、家畜排せつ物処理装置「FUNTO(フント)」の拡販など、環境・設備関連ビジネスの拡大と新商品開発に取り組みます。 ④食品・サービス事業 (経営環境) 食品・サービス事業では、フリーズドライ食品の製造・販売やホテル等の運営を行っています。 食品事業が属するフリーズドライ業界では、小売り価格の値上げを背景とした消費者の節約志向の継続が懸念されます。 ホテル関連では、宿泊は国内の観光需要が堅調であり、更なる拡大が見込まれるインバウンド需要を確実に取り込むための施策を推進しています。 (優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題) 食品事業では、消費者の節約志向に対応すべく、安価でありながら付加価値の高い商品の開発・提案にも注力し、顧客満足度の向上に努めるとともに、海外市場への参入など新たな市場開拓に取り組みます。また、引き続き環境面にも配慮した事業活動も積極的に進めます。 ホテル関連では、インバウンド需要を取り込むための販促活動をさらに強化するとともに、魅力的な商品の提供やサービスの向上などにより、集客力の強化を図ります。 ⑤不動産事業 (経営環境) 不動産事業では、工場跡地等の遊休資産の有効活用による長期安定収益の確保を目指し、オフィスや商業施設、大規模メガソーラー用地等の不動産賃貸を展開しています。 賃貸事業の主力である大型商業施設では、ネット通販やドラッグストアとの競争激化などにより、賃貸先の経営環境に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題) 大型商業施設賃貸事業では、賃貸先の経営環境を注視しながら、効率的な事業推進を行い、引き続き、長期安定収益の維持・確保に努めます。 また、遊休地の再開発等による早期収益化についても、取り組みます。
事業等のリスク4,436字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社グループでは、戦略・事業遂行上におけるリスク及びその対応策につき「リスクマネジメント委員会」にて把握・検討し、取締役会及び経営会議での議論、検討を踏まえたうえで、当社グループの主要なリスクとして整理しています。 以下では、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える主要なリスク及びその対応策につき記載しており、すべてのリスクを網羅している訳ではありません。当社グループの事業は、現在は未知のリスク、あるいは現時点では特筆すべき、又は重要とみなされていない他のリスクの影響を将来的に受ける可能性もあります。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 市場リスク ①主要な市場における景気の悪化 当社グループは、様々な分野や国で事業を展開しておりますが、主要な市場は半導体、自動車、住宅、衣料品、不動産の各業界であり、製品によっては特定の国・地域に販売が偏ることもあります。 経済情勢の変化等により当該市場や国・地域における景気が悪化した場合には、受注減により売上が減少する等当該事業の経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループでは、主要な市場における市況の変化を注意深く見守りつつ、中期経営計画「Accelerate'27」の重点施策であるR&D活動の強化と新規事業の創出・収益化により、各事業分野において新規市場の開拓を図っております。 ②競争優位性の低下 当社グループが関連する各事業分野においては、競合他社に対する品質面、価格面での競争が激化しており、優位性が低下した場合には、売上や利益が減少する等、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループでは、各事業分野において、独自技術を生かしたサステナブル社会の実現に貢献できる新製品・サービスを開発、提供していくことで競争優位性、顧客満足の向上を目指してまいります。 (2) 事業運営、戦略リスク ①特定の取引先の業績悪化等 当社グループは、各種製品・サービスを国内外で販売・提供しておりますが、各事業分野においては収益への影響度が大きい特定の取引先が存在しており、当該取引先の業績悪化による受注減、大規模な在庫調整や生産調整等が生じた場合には、当社グループの売上が減少する等、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループでは、各事業分野において高品質かつ安定的な製品・サービスの提供による当該取引先との更なる関係強化を図るとともに、リスク分散のため、当該取引先以外の取引先への販売強化、新規顧客の開拓にも注力しております。 ②原材料等の調達困難 当社グループが提供する製品で使用している一部の部品、原材料については、市場の需給状況や物流の混乱により、安定的な調達を確保できないリスクがあります。原材料等の供給不足により当社グループ製品の生産能力を十分に確保できない場合、販売機会喪失による売上高の減少、顧客への納入遅延が発生する等、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。なお、中東情勢の緊迫化により、原材料等の調達難が生じるリスクが高まっています。 当社グループでは、原材料等の備蓄、代替原材料又は代替の調達先の確保等を行い、原材料等の安定調達、製品の安定供給に努めてまいります。 (3) 経済リスク ①原材料価格、エネルギー価格の高騰 当社グループが使用している綿花、石化原料などの原材料や燃料は、市場の需給状況、国際商品市況やその他の環境要因(為替レート等)により購入価格が高騰することがあり、価格上昇分を製品価格に十分転嫁できない場合等には、利益の減少等当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。なお、近時 の中東情勢の緊迫化により、石化原料価格が急騰するリスクがあります。 当社グループでは、原材料やエネルギーの価格動向等に注意を払うとともに、価格高騰等の影響を最小限に抑えるべく国内外の複数の供給元の確保、当該供給元からの購買等の対応を行っております。また、販売価格への転嫁にも取り組み、中東情勢の価格急騰分に対しては、スピード感をもって転嫁対応しております。 ②為替、株価等の相場変動 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、為替レートの大幅な変動が生じた場合は、売上高やコストに影響が生じる等、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。為替レートの変動の影響を最小限度に抑えるべく、為替予約等のヘッジ取引を行っております。 また、当社グループは、市場性のある株式を保有しており、株価が著しく下落した場合は、評価損が発生する等、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。株式の時価評価を定期的に実施し、適切な会計処理を行うとともに、政策保有株式については、保有の意義が必ずしも十分でないと判断したものについては、縮減を図ることとしており、中期経営計画「Accelerate'27」の最終年度である2027年度末までに連結純資産比20%未満まで縮減する方針です。なお、政策保有株式の縮減への取組状況については、下記「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等 (5)株式の保有状況」に記載のとおりです。 ③海外での事業活動 当社グループの化成品事業及び繊維事業並びにこれらに属する連結子会社は、世界各国での事業展開を行うとともに、ブラジル、タイ、インドネシア、中国等に事業拠点を有しております。これら海外での事業活動においては、予期しない法律又は規制の改廃、政治体制又は経済状況の変化、テロ・戦争・紛争等の社会的混乱、インフラの未整備等のリスクが内在しております。 当社グループでは、情報収集、海外関係子会社と連携を図りながら、状況に応じた対応を行ってまいります。また、海外での紛争等の有事の発生に関しては、安全確保・損失回避に向けた体制整備等の対応に努めております。 (4) 自然災害、事故リスク 当社グループは、国内外の各地で生産活動等の事業活動や、それに伴う原材料などの調達を行っておりますが、大規模な地震、台風、火災等の災害が生じた場合には、生産活動の停止、工場等の設備の損壊に加え、原材料などの調達や顧客への製品供給に支障が生じる等、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループでは、従業員の生命・安全を最優先として、気象予報などの情報収集により、想定される自然災害への事前の対応を綿密に行うことで災害発生を未然に防ぎ、また定期的な設備点検や防災訓練、マニュアルの整備、顧客やサプライチェーンとの情報共有等の連携などにより、事故のリスクや想定困難な自然災害発生時の生産活動等の事業活動への影響を最小限に留めるように日々努めております。また、万一被害が生じた場合に備えて、データセンターの活用や損害保険の付保などのリスクヘッジを行っております。 なお、2022年6月に発生した、当社の化成品事業部が防熱工事を実施した物流施設における火災事故に関し、当社を含む本件火災に関係する会社3社に対して、2023年9月6日付けでSBSフレック株式会社より、2025年3月31日付けで損害保険ジャパン株式会社より、それぞれ損害賠償請求訴訟が提起されました。これらの訴訟については、現在係属中であり、引き続き、代理人弁護士を通じて適切に対応してまいります。本件火災の影響等につきましては、連結財務諸表「注記事項(連結貸借対照表関係)7.偶発債務」に記載のとおりです。 (5) 人事リスク 当社グループは企業価値の持続的向上のため、多様な人材の活躍推進に努めておりますが、それらが計画通りに進まなかった場合、中長期的に見て、当社グループの事業展開、業績及び成長の見通しに重要な影響を与える可能性があります。 当社グループの人事リスクに関する取組については、下記「第4 提出会社の状況 5.従業員の状況等 (1)人材戦略に関する基本方針等」に記載のとおりです。 (6) 情報セキュリティリスク 当社グループは、事業活動を通じて機密情報、顧客情報、個人情報等を保有しており、また販売や生産等の事業活動において情報システムを利用しております。コンピュータウイルス・マルウェア等外部からの不正な手段によるコンピュータシステム内への侵入等の犯罪行為や使用人もしくは委託業者の過誤等により、これらの情報が流出又は改ざんされ、もしくは情報システムの長期間の停止が発生した場合は、販売活動や生産活動等の停止、損害賠償の発生や社会的信用の低下等、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループでは、情報セキュリティポリシーを制定し、適切な情報管理体制を構築するとともに、適切なセキュリティソフトの導入・更新、重要なデータのバックアップ、定期的な教育の実施などの対策を行っております。 (7) 気候変動リスク 当社グループは、サステナビリティに関連するリスクのうち、気候変動に関するリスクが重要なリスクの一つであると認識しております。当社グループの気候変動に関するリスクに関する取組については、上記「2.サステナビリティに関する考え方及び取組 (7)TCFD提言に基づく報告」に記載のとおりです。 (8) 人権リスク 当社グループは、世界各国のサプライチェーンを通じて原材料の調達や製品の生産加工等をしておりますが、これらのサプライチェーンにおいて、労働環境・安全衛生の悪化や人権侵害行為、特に、強制労働や児童労働、ハラスメント、差別的行為等が発生し、これらの人権問題に適切に対応できない場合は、調達や生産への影響に加え、顧客及び取引先からの信用低下を招く等、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループでは、当社グループの事業に関わる全てのステークホルダーの人権尊重のため、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づいた「クラボウグループ人権方針」を策定し、人権尊重の取組を実践しております。また、サプライチェーンに対するサステナブル調査を実施し、より一層の人権に配慮した事業運営に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)6,976字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、底堅い個人消費や企業の設備投資に支えられ、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で世界経済につきましても、米国の関税政策に伴う逆風を、AIなど先端テクノロジー分野の投資拡大などでカバーし、総じて堅調に推移しました。 当社主力の高機能樹脂製品事業がターゲットとする半導体製造関連市場は調整局面に入り、減速しましたが、当連結会計年度末にかけて徐々に回復基調となりました。また、自動車市場におきましても、米国の追加関税による影響を受けつつも、総じて堅調に推移する一方、繊維・衣料品市場や住宅・建材市場の回復が遅れています。 このような環境下にあって当社グループは、2025年4月よりスタートした中期経営計画「Accelerate'27」の基本方針である「高収益事業の成長加速と経営資源の効率的な活用による企業価値の向上」のもと、半導体製造関連市場などの成長市場に向けた注力事業の拡充と繊維事業の構造改革を中心とする基盤事業の収益力強化などに注力しました。 この結果、売上高は1,437億円(前年同期比4.6%減)、営業利益は91億8千万円(同11.0%減)、経常利益は110億7千万円(同6.1%減)、政策保有株式の売却益を特別利益に計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は128億7千万円(同42.8%増)となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 (化成品事業) 高機能樹脂製品は、第4四半期に入り受注は回復基調となったものの、第3四半期まで続いたAI用途以外の半導体市況の低迷の影響により、半導体製造装置向けの受注が減少し、減収となりました。 機能フィルムは、太陽電池向けの受注が堅調でしたが、北米の自動車向けの受注が減少し、減収となりました。 産業マテリアルは、自動車内装材向け軟質ウレタン、断熱材、自動車フィルター向け不織布の受注が順調でしたが、前期に自動車内装材向け軟質ウレタンの製造・販売を行っていた中国子会社の全持分を譲渡した影響もあり、減収となりました。 この結果、売上高は626億円(前年同期比5.1%減)、営業利益は41億5千万円(同17.4%減)となりました。 (繊維事業) 糸は、ブラジル子会社のニット糸販売が低調に推移しましたが、原料改質技術を活用した高機能製品「NaTech(ネイテック)」及びタイ子会社のデニム向けの販売が順調で、増収となりました。 ユニフォームは、ユニフォームアパレル向け製品の受注が増加し、増収となりました。 カジュアルは、国内SPA向けの生地の受注が減少し、減収となりました。 この結果、売上高は432億円(前年同期比10.8%減)、安城工場の閉鎖に伴う異常操業費用の計上もあり、営業損失は8億9千万円(前年同期は営業利益7千万円)となりました。 (環境メカトロニクス事業) ライフサイエンス・テクノロジーは、子会社のFA装置などが堅調に推移しましたが、撹拌脱泡装置が米国の関税政策の影響などを受けて低調で、減収となりました。 エレクトロニクスは、半導体製造装置向け液体成分濃度計が堅調に推移し、また基板検査装置や鉄道業界向けインフラ検査システムなども順調で増収となりました。 エンジニアリングは、排ガス処理設備などが順調に推移し、また子会社のウェハー洗浄装置やフィルター洗浄装置も好調で、増収となりました。 この結果、売上高は227億円(前年同期比3.5%増)、営業利益は38億6千万円(同15.7%増)となりました。 (食品・サービス事業) 食品は、即席麺具材の拡販が順調に進んだことなどにより、増収となりました。 ホテル関連は、国内旅行やインバウンド需要により宿泊やレストランが順調に推移するとともに、宴会需要も回復傾向にあり、増収となりました。 この結果、売上高は111億円(前年同期比6.6%増)、営業利益は8億8千万円(同22.1%増)となりました。 (不動産事業) 不動産賃貸は、賃貸物件の新規開店により増収となり、売上高は39億円(前年同期比6.5%増)、営業利益は22億9千万円(同2.5%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3億4千万円増加し、当連結会計年度末には154億9千万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、145億8千万円(前連結会計年度は110億4千万円の資金の増加)となりました。これは、有価証券及び投資有価証券売却損益64億5千万円や法人税等の支払額31億1千万円などの減少要因があったものの、税金等調整前当期純利益181億7千万円や減価償却費の内部留保50億1千万円などの増加要因があったことなどによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の増加は、13億6千万円(前連結会計年度は29億8千万円の資金の減少)となりました。これは、有形及び無形固定資産の取得による支出60億7千万円があったものの、投資有価証券の売却による収入73億8千万円があったことなどによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の減少は、158億円(前連結会計年度は90億3千万円の資金の減少)となりました。これは、自己株式の取得による支出71億2千万円や配当金の支払額43億9千万円があったことなどによるものです。 (キャッシュ・フロー関連指標の推移) 当社グループのキャッシュ・フロー関連指標の推移は以下のとおりであります。 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   57.4   58.2   60.6   62.9   65.5 時価ベースの自己資本比率(%)   20.8   27.2   32.6   53.0   66.6 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   1.5   6.2   1.0   1.0   0.5 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   51.8   7.7   39.1   32.5   75.9 (注) 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い 1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 2.株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 3.営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の「営業活動によるキャッシュ・フロー」を使用しております。 4.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の「利息の支払額」を使用しております。 ③生産、受注及び販売の実績 ア.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 化成品事業(百万円)   50,153   96.8 繊維事業(百万円)   27,848   86.2 環境メカトロニクス事業(百万円)   16,220   104.8 食品・サービス事業(百万円)   6,267   100.1 合計(百万円)   100,490   94.9 (注)1.セグメント間の取引については、仕入先の属するセグメントにおいて相殺消去しております。 2.繊維事業には、上記生産実績のほかに、販売を主たる事業とする会社の商品仕入実績が、9,488百万円あります。 3.不動産事業は、生産活動を行っておりません。 4.金額は製造原価で記載しております。 イ.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 環境メカトロニクス事業   8,525   85.5   8,481   96.4 (注)上記以外は、主として見込生産を行っております。 ウ.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 化成品事業(百万円)   62,654   94.9 繊維事業(百万円)   43,276   89.2 環境メカトロニクス事業(百万円)   22,716   103.5 食品・サービス事業(百万円)   11,145   106.6 不動産事業(百万円)   3,965   106.5 合計(百万円)   143,758   95.4 (注)1.セグメント間の取引については、販売会社の属するセグメントにおいて相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合については、相手先別販売実績が総販売実績の10%未満のため、省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 ア.当連結会計年度の経営成績の分析 (ア)売上高 当連結会計年度の売上高は1,437億円と前連結会計年度に比べ4.6%、69億円の減収となりました。これは「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおり、繊維事業のカジュアルが国内SPA向けの生地の受注が減少したことや化成品事業の半導体製造装置向けの受注が減少したことなどによります。 (イ)営業利益 当連結会計年度の営業利益は91億8千万円と前連結会計年度に比べ11.0%、11億2千万円の減益となりました。これは、化成品事業や繊維事業で売上が減少したことなどによります。 (ウ)経常利益 当連結会計年度の経常利益は110億7千万円と前連結会計年度に比べ6.1%、7億1千万円の減益となりました。これは、営業外損益が受取配当金の増加などで前連結会計年度に比べ4億1千万円改善したものの、営業利益の減益があったことなどによります。 (エ)特別損益 当連結会計年度の特別利益は74億4千万円でその主なものは、投資有価証券売却益64億5千万円、固定資産売却益8億1千万円であります。一方、特別損失は3億3千万円でその主なものは、固定資産処分損1億2千万円、固定資産圧縮損1億1千万円であります。 (オ)親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は128億7千万円と前連結会計年度に比べ42.8%、38億6千万円の増益となりました。これは、税金費用の増加があったものの、特別損益が前連結会計年度に比べて71億1千万円改善したことなどによります。 また、1株当たり当期純利益は781.89円と前連結会計年度に比べ265.70円増加しました。 イ.当連結会計年度の財政状態の分析 当連結会計年度末の総資産は、棚卸資産や受取手形、売掛金及び契約資産は減少しましたが、株価上昇に伴い投資有価証券が増加したことなどにより、2,018億円と前連結会計年度末に比べ113億円増加しました。 負債は、繰延税金負債や未払法人税等は増加しましたが、長・短期借入金が減少したことなどにより、681億円と前連結会計年度末に比べ11億円減少しました。 純資産は、自己株式の取得による減少はありましたが、その他有価証券評価差額金や利益剰余金が増加したことなどにより、1,336億円と前連結会計年度末に比べ124億円増加しました。 以上の結果、自己資本比率は2.6ポイント上昇して65.5%となりました。 ウ.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 中期経営計画「Accelerate'27」初年度である2025年度は、化成品事業の主力である高機能樹脂製品が展開する半導体製造関連市場が調整局面に入るとともに、繊維事業においても衣料品市場の回復が遅れるきびしい事業環境となりました。このような中、化成品事業においては2026年度以降の市場の回復・拡大を見据えた施策を進め、繊維事業では構造改革に取り組みました。一方で、環境メカトロニクス事業及び食品事業は順調に業績を拡大しました。 その結果、売上高は若干の未達となったものの、営業利益は「Accelerate'27」初年度の目標を達成しました。 また、収益性の向上によりROAやROICが目標を上回る水準となったことに加え、政策保有株式の売却などの財務政策及び増配や自己株式取得などの資本政策を進めた結果、ROEは10%を上回りました。 指標   Accelerate'27(a)2025年度計画   2025年度(b)(実績)   計画比(b)-(a) 売上高   1,440億円   1,437億円   △2億円 営業利益   80億円   91億円   +11億円 R O E   8.0%   10.2%   +2.2ポイント R O A   4.3%   4.7%   +0.4ポイント R O I C   4.4%   4.6%   +0.2ポイント (注)ROE:自己資本当期純利益率、ROA:総資産営業利益率、ROIC:投下資本利益率 エ.経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ア.キャッシュ・フロー 「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 イ.契約債務 2026年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(百万円) 契約債務   合計   1年以内   1年超2年 以内   2年超3年 以内   3年超4年 以内   4年超5年 以内   5年超 短期借入金   4,427   4,427   -   -   -   -   - 長期借入金   2,545   1,659   628   62   -   195   - リース債務   642   136   191   142   47   37   86 その他有利子負債   140   -   -   -   -   -   140 上記の表において、連結貸借対照表の短期借入金に含まれている1年内返済予定の長期借入金は、長期借入金に含めております。 ウ.財務政策 当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金又は借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、生産設備などの長期資金は、固定金利の長期借入金での調達を基本としております。また、当社及び国内子会社は、CMS(キャッシュ・マネジメント・サービス)を導入することにより、各社の余剰資金を当社へ集約し、一元管理を行うことで、資金の効率化を図っております。 なお、マーケット環境の一時的な変化など、不測の事態への対応手段確保のため、当連結会計年度末において、複数の金融機関との間で合計7,400百万円のコミットメントライン契約を締結しております(借入未実行残高7,400百万円)。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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