概要
倉敷紡績(クラボウ)は、1888年創業の繊維メーカーを母体とする複合企業である。2026年3月期の連結売上高は1438億円、従業員数は3714人。化成品(樹脂・フィルム・ウレタン・建材)、繊維(糸・ユニフォーム・カジュアル)、環境メカトロニクス(ライフサイエンス・エレクトロニクス・エンジニアリング)、食品・サービス、不動産の5セグメントで事業を構成し、うち化成品が売上の4割超を占める。創業地の岡山県倉敷市に登記上の本店を置き、東京証券取引所プライム市場に上場している。
5セグメントで構成される事業ポートフォリオ
倉敷紡績は、化成品、繊維、環境メカトロニクス、食品・サービス、不動産の5つの報告セグメントで事業を展開する。化成品事業は高機能樹脂製品、機能フィルム、軟質・硬質ウレタン、不織布、合成木材、無機建材などを扱い、売上高626億円(2026年3月期)と全体の約44%を占める最大セグメントである。繊維事業は紡績糸に加え、ユニフォームやカジュアル衣料を製造・販売し、売上高432億円。環境メカトロニクス事業はバイオ関連製品、ロボットビジョン、自動化装置、色彩管理システム、環境プラントなど多岐にわたり、売上高227億円。食品・サービス事業は子会社の日本ジフィー食品が手掛けるフリーズドライ食品や、ホテル「倉敷アイビースクエア」、自動車教習所などを含み、売上高111億円。不動産事業はグループ施設の賃貸を行い、売上高39億円を計上する。
海外生産拠点を8カ国に持つグローバル体制
倉敷紡績は、繊維事業の海外展開が特に長い歴史を持つ。1957年にブラジルにクラシキ・ド・ブラジル・テキスタイル有限会社を設立し、1968年にはタイ・クラボウ株式会社を設立。インドネシアや中国にも拠点を置く。化成品事業でも、クラシキ・ケミカル・プロダクツ・ド・ブラジル有限会社や広州倉福塑料有限公司を通じて海外生産を行う。連結子会社は25社、関連会社4社の計29社で構成され、うち海外子会社は8社を数える(ブラジル、タイ、インドネシア、中国)。これらの拠点は現地市場向けの供給に加え、日本への輸入も担う。売上高に占める海外比率は明示されていないが、繊維事業の減収要因としてブラジル子会社のニット糸販売低調が挙げられるなど、海外事業の動向が業績に影響を与えている。
繊維から化成品、環境メカトロニクスへシフトした収益構造
創業以来の主力であった繊維事業は、近年収益力が低下している。2026年3月期の繊維事業は営業損失8億9千万円を計上し、安城工場の閉鎖に伴う異常操業費用が響いた。一方、化成品事業は営業利益41億5千万円、環境メカトロニクス事業は営業利益38億6千万円と、両セグメントで営業利益の大部分を稼ぐ。この構造転換は、1962年の寝屋川工場新設によるポリウレタン事業参入、1970年のエンジニアリング事業進出、1976年のエレクトロニクス事業参入など、段階的な多角化の結果である。2026年3月期の連結営業利益92億円のうち、化成品と環境メカトロニクスの2セグメントで87%を占める。
財務基盤と株主還元の状況
倉敷紡績の自己資本比率は2026年3月期に65.5%と高水準で、有利子負債は営業キャッシュ・フローの0.5年分に相当する。営業キャッシュ・フローは145億8千万円と堅調で、投資有価証券の売却益も活用しながら、設備投資に60億7千万円、自己株式取得に71億2千万円を充当した。配当金の支払いは43億9千万円。中期経営計画「Accelerate'27」では、2027年度に売上高1650億円、営業利益130億円、ROE10.0%を目標に掲げる。2026年3月期の実績は売上高1438億円、営業利益92億円、ROEは8.0%(推定)であり、目標達成には成長事業への投資効率向上が求められる。
業界の中での役割は化成品メーカー(樹脂・フィルム・ウレタン)/繊維メーカー(糸・ユニフォーム)/産業機器メーカー(自動化装置・検査システム)/プラントエンジニアリング/食品メーカー(フリーズドライ)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 化成品 事業 | 627億円 | 43.6% | 42億円 | 6.7% |
| 繊維事業 | 433億円 | 30.1% | -9億円 | -2.1% |
| 環境メカ トロニク ス事業 | 227億円 | 15.8% | 39億円 | 17.2% |
| 食品・サービス事業 | 111億円 | 7.7% | 9億円 | 8.1% |
| 不動産 事業 | 40億円 | 2.8% | 23億円 | 57.5% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01化成品(樹脂・フィルム・ウレタン・建材等)主力
高機能樹脂製品、機能フィルム、軟質・硬質ウレタン、合成木材、無機建材、不織布、機能資材等の製造・加工・販売。自動車・住宅・産業資材等幅広い分野に供給。
- 高機能樹脂製品
- 自動車部品や電子機器向けのエンジニアリングプラスチック成形品。
- 機能フィルム
- 光学用途や包装用途の多層フィルム。
- 軟質ウレタン
- 自動車シート、家具クッション等に用いる発泡体。
- 硬質ウレタン
- 建築断熱材等。
- 不織布
- 衛生材料、フィルター等に用いる不織布。
02繊維(糸・ユニフォーム・カジュアル)主力
紡績糸の製造に加え、ユニフォーム、カジュアル衣料の製造・販売を国内外で展開。タイ、インドネシア、ブラジル等に生産拠点。
- 糸
- 綿・合成繊維の紡績糸。
- ユニフォーム
- 作業服、制服等。
- カジュアル衣料
- カジュアルウェアの製造販売。
03環境メカトロニクス(ライフサイエンス・エレクトロニクス・エンジニアリング)準主力
バイオ関連製品、ロボットビジョン、自動化装置、色彩・生産管理システム、検査・計測システム、環境・エネルギー関連プラントの設計・製作・施工、バイオマス発電事業等を展開。
- ライフサイエンス関連製品
- バイオ研究用試薬・機器、自動分析装置など。
- ロボットビジョン
- 画像処理を用いた産業用ロボット向け視覚システム。
- 自動化装置
- 製造ラインの自動化・省力化機器。
- 色彩管理システム
- 色彩測定・管理のための機器・ソフトウェア。
- 検査・計測システム
- 外観検査、寸法計測等の産業用検査装置。
- 環境プラント
- 水処理、排ガス処理、バイオマス発電設備等の設計・施工。
04食品・サービス副次
フリーズドライ食品の製造販売(日本ジフィー食品㈱)やホテル経営(㈱倉敷アイビースクエア)、自動車教習所運営(㈱クラボウドライビングスクール)等。
- フリーズドライ食品
- 凍結乾燥技術を用いた即席スープ、非常食等。
05不動産副次
当社が不動産の賃貸事業を行い、グループ施設の管理・収益源の一つ。
製品と技術
半導体製造装置向け高機能樹脂製品
倉敷紡績の化成品事業における成長・注力事業の一つが、高機能樹脂製品である。主に半導体製造装置向けのエンジニアリングプラスチック成形品を手掛け、耐熱性・耐薬品性に優れた部品を供給する。寝屋川工場と熊本イノベーションセンターが生産拠点であり、2020年代後半からの半導体市況回復を見据え、安定的な供給体制の構築を進めている。2026年3月期はAI用途以外の半導体需要減退の影響を受けて減収となったが、第4四半期には受注が回復基調に転じた。同社は半導体市場の成長に伴う業容拡大を期待し、設備投資を継続している。
多層機能フィルムと太陽電池・自動車向け展開
機能フィルムは、光学用途や包装用途の多層フィルムを中心とする製品群である。倉敷紡績は1974年に合成木材・機能フィルム分野に進出し、その後積層技術を磨いてきた。主な用途として太陽電池のバックシート向けが堅調で、北米の自動車向けも需要がある。2026年3月期は太陽電池向けが好調だった一方、北米自動車向けの受注減少により減収。競争激化と原料価格変動の影響を受けやすいが、半導体用途への新規拡販を進め、高付加価値化を図っている。
軟質ウレタン・不織布など産業マテリアル
産業マテリアルは、化成品事業の基盤事業であり、軟質ウレタン、硬質ウレタン、合成木材、無機建材、不織布、機能資材を含む。軟質ウレタンは自動車シートや家具クッションに用いられる発泡体で、自動車内装材向けの受注が順調。不織布は衛生材料や自動車フィルター向けに供給される。硬質ウレタンは建築断熱材、無機建材は外壁材などに使用される。2026年3月期は、中国子会社の全持分譲渡の影響もあり減収となったが、生産効率化と新商品開発により安定収益の確保を目指している。
ロボットビジョンと自動化装置で製造現場を支援
環境メカトロニクス事業のライフサイエンス・テクノロジー分野では、ロボットビジョン(画像処理を用いた産業用ロボット向け視覚システム)や自動化装置を提供する。撹拌脱泡装置やFA装置なども手掛け、半導体・電子部品業界の製造ライン省力化に貢献する。2026年3月期は、子会社のFA装置が堅調だった一方、撹拌脱泡装置が米国の関税政策の影響で低調となった。同事業は全体として増収増益を達成しており、工場自動化需要の取り込みを進めている。
色彩管理システムと検査計測システム
エレクトロニクス分野では、色彩測定・管理のための機器・ソフトウェアである色彩管理システムと、外観検査や寸法計測を行う検査・計測システムを展開する。1976年にこの分野に進出し、長年のノウハウを蓄積。2026年3月期は半導体製造装置向け液体成分濃度計が堅調で、基板検査装置や鉄道業界向けインフラ検査システムも順調に推移し、増収に貢献した。これらのシステムは高い精度が求められる製造現場で使用され、同社のエンジニアリング力の一端を示している。
フリーズドライ食品とホテル・教習所のサービス事業
食品・サービス事業の中核は、連結子会社の日本ジフィー食品株式会社が手掛けるフリーズドライ食品である。凍結乾燥技術を用いて即席スープや非常食を製造・販売し、即席麺具材の拡販が順調である。また、株式会社倉敷アイビースクエアが運営するホテル事業は、創業地の倉敷本社工場跡地を活用した施設であり、国内外の観光需要を取り込んでいる。さらに、株式会社クラボウドライビングスクールによる自動車教習所運営も行う。2026年3月期は食品・ホテルともに増収増益を達成し、安定した収益源となっている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
繊維製品のなかでの位置
紡績で中位、非繊維拡大中
倉敷紡績は繊維業界で中規模の総合紡績企業。競合の富士紡ホールディングスやシキボウと同様、国内需要縮小に対応し非繊維事業を強化。同社は過去2期の売上高が1513億円→1507億円と横ばいながら、営業利益率は6.83%と改善。業界再編や設備更新が進む中、非繊維分野の拡大が収益安定化の鍵。片倉工業やグンゼと共に、アパレル向け糸・生地だけでなく産業資材や機能材にシフトしている。
強み
- 繊維以外の事業(産業資材など)が収益を支え、業績変動を緩和している。
- 2024/3期の営業利益率は非開示も、2025/3期は6.83%と収益性が向上。
- 長期的に安定配当を継続しており、株主還元に積極的。
- 長年の紡績技術を活かした高機能素材開発に強みを持つ。
課題
- 国内繊維市場は長期縮小傾向で、既存事業の伸びが期待しにくい。
- アジア新興国の低コスト品との競争が激しく、価格競争に巻き込まれるリスク。
- 非繊維事業が収益の柱となる一方、専門性が高い分野での競合も存在。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機能性化学の時価総額近傍。太字が倉敷紡績
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4023クレハ | 2,312億円 | — |
| 2 | 3569セーレン | 2,201億円 | 12.9倍 |
| 3 | 5393ニチアス | 2,105億円 | 20.0倍 |
| 4 | 7864フジシールインターナショナル | 1,967億円 | 8.4倍 |
| 5 | 4617中国塗料 | 1,925億円 | 15.8倍 |
| 6 | 3106倉敷紡績 | 1,879億円 | 14.1倍 |
| 7 | 4471三洋化成工業 | 1,506億円 | 9.1倍 |
| 8 | 6486イーグル工業 | 1,500億円 | 13.9倍 |
| 9 | 3101東洋紡 | 1,490億円 | 13.2倍 |
| 10 | 4633サカタインクス | 1,420億円 | 10.7倍 |
| 11 | 5310東洋炭素 | 1,417億円 | 31.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。
会社の歴史
沿革 33件
綿紡績会社として創業した1888年
倉敷紡績の前身は、1888年3月に設立された「有限責任 倉敷紡績所」である。資本金10万円で発足し、1889年10月に倉敷本社工場で綿紡績の操業を開始した。1893年7月の商法施行に伴い、社名を「倉敷紡績株式会社」と改称。創業地は岡山県倉敷市で、現在「倉敷アイビースクエア」としてホテル・観光施設に生まれ変わった場所が当初の工場跡である。1915年には万寿工場(のちの倉敷工場)を新設し、生産能力を拡大した。この時期の倉敷紡績は、明治・大正期の製糸・紡績業隆盛の中で、典型的な地方紡績会社として成長した。
上場と戦後復興期の1949年
1949年5月、倉敷紡績は東京証券取引所に株式を上場した。戦後間もない時期であり、繊維産業は復興需要で活況を呈していた。同年12月には倉敷繊維加工株式会社(現・連結子会社)を設立し、染色加工分野へ進出。1951年10月には愛知県に安城工場を新設し、生産拠点を広げた。安城工場は以後長く繊維事業の中核工場となるが、2025年7月に閉鎖され、紡績事業の縮小を象徴する転機となった。上場から1970年代にかけて、倉敷紡績は国内繊維企業としての地位を固めるとともに、海外展開の第一歩を踏み出す。
化成品事業への進出で多角化を開始した1962年
1962年11月、倉敷紡績は大阪府寝屋川市に寝屋川工場を新設し、ポリウレタンフォームの製造を開始した。これが化成品事業の始まりである。続いて1963年1月に技術研究所を設置し、樹脂加工技術の開発を本格化。同年12月にはクラボウケミカルワークス株式会社を設立し、ケミカル製品の生産体制を強化した。1970年には環境制御装置などのエンジニアリング事業に進出し、1974年には合成木材・機能フィルム分野へ参入。1976年には色彩管理システムや生産管理システムなどのエレクトロニクス事業を開始した。これらの事業は、繊維事業の収益変動を補完し、後の収益の柱となる。
グローバル生産体制を築いた1960~70年代
1968年10月、倉敷紡績はタイにタイ・クラボウ株式会社を設立し、東南アジアでの生産を開始した。1971年11月には静岡県に裾野工場を新設。1973年8月には株式会社クラボウインターナショナルを設立し、アパレル製品の輸出・販売を強化した。さらに1974年5月、インドネシアに株式会社クラボウ・マヌンガル・テキスタイルを設立。ブラジルには既に1957年に進出しており、これにより日本・タイ・インドネシア・ブラジルの4極体制が整った。これらの拠点は、綿花や糸の調達・生産・販売を現地化し、コスト競争力と市場開拓を両立させる狙いがあった。
非繊維事業の拡大と不動産・サービスへの進出(1989~1994年)
1989年2月、倉敷紡績は群馬工場を新設し、化成品事業で無機建材分野に参入。1990年4月には不動産事業を開始し、グループ施設の賃貸収入を得る体制を整えた。1991年4月にはバイオメディカル事業に進出し、環境メカトロニクス分野の一角を形成。1994年4月には鴨方工場、1996年4月には徳島工場を新設し、生産能力を拡大した。この時期、バブル経済崩壊後の低成長期にあっても、倉敷紡績は新規事業への投資を継続し、繊維への依存度を下げる多角化を推進した。1990年代後半には、フリーズドライ食品やホテル経営などのサービス事業も連結子会社を通じて展開されるようになる。
バイオマス発電と熊本拠点開設で成長領域を開拓(2016~2025年)
2016年7月、倉敷紡績は徳島バイオマス発電所を新設し、再生可能エネルギー事業に参入。これは環境メカトロニクス事業のエンジニアリング分野を強化する施策である。2018年4月には熊本事業所を開設し(2025年4月に熊本イノベーションセンターに改称)、半導体関連の高機能樹脂製品の需要拡大に対応する生産拠点とした。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行。2025年7月には安城工場を閉鎖し、繊維事業の構造改革を進めた。中期経営計画「Accelerate'27」では、高機能樹脂製品や機能フィルムへの集中投資を掲げ、事業ポートフォリオの転換を加速させている。
年表33件を開く
1880年代
- 1888年3月創業「有限責任 倉敷紡績所」創立(資本金10万円)
- 1889年10月倉敷本社工場(現在の「倉敷アイビースクエア」所在地)において、綿紡績の操業を開始
1890年代
- 1893年7月商法施行により社名を「倉敷紡績株式会社」と改称
1910年代
- 1915年5月万寿工場(のちに「倉敷工場」と改称…現在、土地を商業施設用地として貸与)を新設
1940年代
- 1948年12月倉敷繊維加工株式会社を設立(設立時の社名・山陽レース株式会社)(現・連結子会社)
- 1949年5月上場東京証券取引所に株式上場
1950年代
- 1951年10月安城工場を新設
- 1957年8月M&Aクラシキ・ド・ブラジル・テキスタイル有限会社を設立(設立時の社名・ラニフィシオ・クラシキ・ド・ブラジル株式会社、2006年1月にコトニフィシオ・クラシキ・ド・ブラジル有限会社と合併し現社名に変更)(現・連結子会社)
1960年代
- 1961年4月日本ジフィー食品株式会社へ出資(出資時の社名・日本インスタント食品株式会社)(現・連結子会社)
- 1962年11月寝屋川工場を新設し、ポリウレタンフォームなどの化成品事業に進出
- 1963年1月技術研究所を設置
- 1963年12月M&Aクラボウケミカルワークス株式会社を設立(設立時の社名・中国化成工業株式会社、2020年4月にクラボウ関西化成株式会社と合併し現社名に変更)(現・連結子会社)
- 1968年10月タイ・クラボウ株式会社を設立(現・連結子会社)
- 1969年11月東名化成株式会社を設立(現・連結子会社)
1970年代
- 1970年3月環境制御装置などのエンジニアリング事業に進出
- 1971年11月裾野工場を新設
- 1973年5月株式会社倉敷アイビースクエアを設立(現・連結子会社)
- 1973年8月M&A株式会社クラボウインターナショナルを設立(設立時の社名・株式会社クラボウアパレル、2010年7月に株式会社クラボウテキスタイルと合併し現社名に変更)(現・連結子会社)
- 1974年4月化成品事業、合成木材・機能フィルム分野に進出
- 1974年5月株式会社クラボウ・マヌンガル・テキスタイルを設立(現・連結子会社)
- 1976年3月色彩管理システム、生産管理システムなどのエレクトロニクス事業へ進出
1980年代
- 1989年2月化成品事業、群馬工場を新設し、無機建材分野に進出
1990年代
- 1990年4月不動産事業に進出
- 1991年4月バイオメディカル事業に進出
- 1994年4月鴨方工場を新設
- 1996年4月徳島工場を新設
2000年代
- 2007年12月シーダム株式会社へ出資(現・連結子会社)
2010年代
- 2010年6月クラシキ・ケミカル・プロダクツ・ド・ブラジル(有)を設立(現・連結子会社)
- 2012年4月三重工場を新設
- 2016年7月徳島バイオマス発電所を新設
- 2018年4月熊本事業所を新設(2025年4月1日付で熊本イノベーションセンターに改称)
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
- 2025年7月安城工場を閉鎖
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2027年度まで1,650億円
- 営業利益2027年度まで130億円
- ROE2027年度まで10.0%
- ROA2027年度まで7.5%
- ROIC2027年度まで7.9%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
高収益事業へのリソース集中
高機能樹脂製品や機能フィルムなど成長市場向けの注力事業に経営資源を集中し、安定的な供給体制を構築して業容拡大を図る。基盤事業は生産効率化と新商品・新市場開拓により収益力を強化する。
- 02
R&D強化と新規事業創出
研究開発活動を強化し、熱可塑性炭素繊維複合シートなどの新規事業を早期に事業化する。各分野で独自技術を活かした高機能製品やサービスの開発・販売を推進する。
- 03
サステナブル社会への貢献
地球環境保全や循環型社会の実現に寄与する商品・技術を開発・提供する。サステナビリティ経営を推進し、グループ全体で環境配慮型事業活動を積極的に進める。
- 04
エンゲージメントの高い組織構築
従業員のエンゲージメントを高める組織づくりに取り組み、企業価値向上につなげる。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で3,714人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は639万円で、9期前と比べて+18.3%。平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は17.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 4,642 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 4,591 | — |
| 2019年3月 | 540 | 40.5 | 17.2 | 4,531 | — |
| 2020年3月 | 541 | 41.1 | 17.5 | 4,467 | — |
| 2021年3月 | 552 | 41.5 | 17.9 | 4,313 | — |
| 2022年3月 | 564 | 42.0 | 18.2 | 4,164 | — |
| 2023年3月 | 571 | 42.4 | 18.4 | 4,189 | — |
| 2024年3月 | 571 | 42.5 | 17.9 | 3,899 | — |
| 2025年3月 | 587 | 42.7 | 17.9 | 3,881 | 265 |
| 2026年3月 | 639 | 43.2 | 17.8 | 3,714 | 248 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社23社(国内 15 / 海外 8) を有報から抽出しています。
- 国内日本ジフィー食品㈱大阪市 中央区議決権100.0%
- 国内倉敷繊維加工㈱大阪市 中央区議決権100.0%
- 国内㈱クラボウインターナショナル大阪市 中央区議決権100.0%
- 国内東名化成㈱愛知県 日進市議決権100.0%
- 国内大正紡績㈱大阪府 阪南市議決権100.0%
- 国内シーダム㈱大阪市 中央区議決権100.0%
- 国内クラボウケミカルワークス㈱広島県 東広島市議決権100.0%
- 国内㈱倉敷アイビースクエア岡山県 倉敷市議決権100.0%
- 国内エコー技研㈱東京都 青梅市議決権100.0%
- 国内㈱クラボウドライビングスクール岡山県 倉敷市議決権100.0%
- 国内クラボウプラントシステム㈱大阪府 寝屋川市議決権100.0%
- 国内㈱セイキ富山県 魚津市議決権100.0%
残りのグループ会社11社を開く
- ㈱クラボウテクノシステム大阪府 寝屋川市100%
- ㈱山文電気大阪府 東大阪市100%
- クラシキ・ケミカル・プロダクツ・ド・ブラジル㈲ブラジル国サンパウロ州レメ市100%
- クラシキ・ド・ブラジル・テキスタイル㈲(注)3ブラジル国パラナ州ポンタグロッサ市100%
- タイ・クラボウ㈱(注)3タイ国バンコック市84%
- サイアム・クラボウ㈱(注)4タイ国バンコック市99%
- ㈱クラボウ・マヌンガル・テキスタイル(注)3インドネシア国ジャカルタ市52%
- 広州倉福塑料有限公司中国 広東省 広州市51%
- 倉紡貿易(上海)有限公司中国 上海市100%
- 恒栄商事㈱大阪市 中央区100%
- タイ・テキスタイル・デベロップメント・アンド・フィニッシング㈱タイ国サムットプラカン県34%
- 調達1,433万円平成28年度税関職員用盛夏服の調達財務省 · 2016-09-30
- 調達550万円A0フラットベッドスキャナーの購入文化庁 · 2018-04-12
- 調達88万円フラットベッドスキャナ防衛省 · 2020-11-13
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,438億円、営業利益は92億円。前期と比べると減収減益で、売上が-4.6%、利益が-10.7%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,600億円 | 1,438億円 |
| 営業利益 | 120億円 | 92億円 |
| 純利益 | 148億円 | 129億円 |
| 1株あたり配当 | — | ¥307 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は376億円、営業利益は29億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.9%、営業利益は+190.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 396 | — | — | −1 |
| 2024年1Q | 333 | 10 | 3.0 | 10 |
| 2024年2Q | 394 | 29 | 7.4 | 15 |
| 2024年3Q | 403 | 24 | 6.0 | 22 |
| 2024年4Q | 383 | — | — | 20 |
| 2025年2Q | 718 | 42 | 5.8 | 34 |
| 2025年4Q | 789 | 61 | 7.7 | 56 |
| 2026年2Q | 692 | 39 | 5.6 | 64 |
| 2026年4Q | 746 | 53 | 7.1 | 65 |
| 2027年1Q | 376 | 29 | 7.7 | 38 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1,469億円から1,438億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は6.4%。純利益は3期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,469 | — | 21 | — | 8 |
| 2014年3月 | 1,648 | — | 31 | — | 15 |
| 2015年3月 | 1,695 | — | 38 | — | 11 |
| 2016年3月 | 1,732 | — | 45 | — | 26 |
| 2017年3月 | 1,618 | — | 66 | — | 36 |
| 2018年3月 | 1,618 | — | 74 | — | 49 |
| 2019年3月 | 1,571 | — | 62 | — | 46 |
| 2020年3月 | 1,429 | — | 55 | — | 37 |
| 2021年3月 | 1,222 | — | 42 | — | 22 |
| 2022年3月 | 1,322 | — | 88 | — | 56 |
| 2023年3月 | 1,535 | — | 100 | — | 55 |
| 2024年3月 | 1,513 | — | 102 | — | 67 |
| 2025年3月 | 1,507 | 103 | 118 | 6.8 | 90 |
| 2026年3月 | 1,438 | 92 | 111 | 6.4 | 129 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,438億円のうち、営業利益として残るのは92億円で6.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は129億円、売上の9.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.9%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.5%1,129億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.1%217億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.4%92億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが146億円、投資CFが14億円で、差し引きのフリーCFは160億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は155億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 52 | −65 | −15 | −13 | 128 |
| 2014年3月 | 73 | −34 | −16 | 39 | 155 |
| 2015年3月 | 101 | −37 | −50 | 64 | 172 |
| 2016年3月 | 135 | −58 | −61 | 77 | 184 |
| 2017年3月 | 108 | −37 | −89 | 71 | 165 |
| 2018年3月 | 141 | −37 | −65 | 104 | 204 |
| 2019年3月 | 92 | −57 | −47 | 35 | 192 |
| 2020年3月 | 81 | −39 | −47 | 42 | 187 |
| 2021年3月 | 81 | −33 | −13 | 48 | 221 |
| 2022年3月 | 92 | −33 | −141 | 59 | 141 |
| 2023年3月 | 25 | −30 | −36 | −5 | 104 |
| 2024年3月 | 129 | −4 | −70 | 125 | 161 |
| 2025年3月 | 110 | −30 | −90 | 80 | 152 |
| 2026年3月 | 146 | 14 | −158 | 160 | 155 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は2,018億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,337億円で、自己資本比率は65.5%(業種中央値57.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,806 | 883 | 923 | 47.2 |
| 2014年3月 | 1,847 | 893 | 954 | 46.4 |
| 2015年3月 | 1,958 | 959 | 999 | 46.9 |
| 2016年3月 | 1,815 | 888 | 927 | 46.8 |
| 2017年3月 | 1,815 | 962 | 853 | 51.2 |
| 2018年3月 | 1,834 | 1,004 | 830 | 52.8 |
| 2019年3月 | 1,764 | 960 | 804 | 52.5 |
| 2020年3月 | 1,655 | 904 | 751 | 53.7 |
| 2021年3月 | 1,704 | 950 | 754 | 54.8 |
| 2022年3月 | 1,673 | 974 | 699 | 57.4 |
| 2023年3月 | 1,741 | 1,029 | 712 | 58.2 |
| 2024年3月 | 1,928 | 1,181 | 747 | 60.6 |
| 2025年3月 | 1,905 | 1,212 | 693 | 62.9 |
| 2026年3月 | 2,018 | 1,337 | 682 | 65.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
繊維製品 48社との比較
同じ繊維製品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで48社中14位あたり、逆に低いのは売上成長率で48社中36位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥11,050で、1年前と比べて+57.1%。過去52週の値幅のなかでは89%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 14.1倍 |
| PER (会社予想) | 59.2倍 |
| PBR | 1.29倍 |
| 配当利回り | 2.78% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月19日に10140円と前日比5.41%下落しました。25日移動平均線10132円をほぼ同水準で推移し、75日線10106円も僅かに上回っています。200日線9113円は上回っており、中期・長期トレンドは上向きです。52週高値11580円からは約12.4%下回る水準で、52週安値6690円からは約51.6%高い位置です。週足では8月7日に10910円まで上昇後、調整しています。出来高は7月30日に91000株と増加しましたが、その後は低水準で推移しています。RSIは61.2と中立圏からやや強気側で、調整しながらも上昇トレンドは維持しています。繊維セクターの需要回復や輸出関連の円安メリットが背景にあります。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)。
PER 12.82倍は業界平均24.16倍を下回り、PBR 1.21倍は平均0.99倍を上回るが、配当利回り3.05%は平均2.22%を上回る。今期は減収予想だが、来期は増益見込み。割安だが、PBRが平均を上回る点や業績変動リスクには注意。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 14.1倍 | 26.6倍 |
| PER (予想) | 59.2倍 | — |
| PBR | 1.29倍 | 1.01倍 |
| ROE | 10.2% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
繊維業界は成熟・競争激化の中で、同社は不織布や産業資材などへのシフトで収益安定化を図る。強気派は、2025年3月期以降の利益成長見通しや、業界再編による恩恵、低金利環境での高配当利回りを評価。一方弱気派は、繊維需要の減退や原材料価格変動、業界構造的な低成長を懸念。PBRは1倍超だが、明確な成長ドライバーに欠ける。
- 利益成長期待
2025年3月期純利益90億→2026年期129億と増益見通し
- 高配当利回り
配当利回り3%超、安定した株主還元
- 産業資材の拡大
不織布など非衣料分野で需要増が見込まれる
- 純利益が増加基調通年影響中
純利益は90億円→129億円に+43%増加し、収益性が向上。
- 高い配当利回りが支持材料継続影響弱
配当利回り3.05%と高く、インカムゲイン期待で株価を下支え。
- PER12倍台と割安水準継続影響弱
PER12.82倍は業種平均対比で割安感があり、バリュエーション妙味。
- 営業利益率が6%台を維持通年影響弱
営業利益率6.83%(2025年)からやや低下も6.40%と高水準維持。
- 業界の成熟
国内繊維市場は縮小傾向、成長性に乏しい
- 原材料高リスク
綿花や原油価格の上昇が利益を圧迫
- 競争激化
新興国や他素材との競合で価格競争に陥る
- 売上高が減少傾向通年影響中
売上高は1,507億円→1,438億円に-4.6%減少し、事業規模縮小。
- 営業利益が減少に転じる通年影響中
営業利益は103億円→92億円に-10.7%減少し、収益力低下。
- 営業利益率が低下通年影響弱
営業利益率が6.83%から6.40%へ0.43pt低下し、収益性が悪化。
- 売上高2期連続減で先行き懸念継続影響弱
2025年3月期、2026年3月期と連続で減収、需要不振が長期化リスク。
- 産業資材売上比率
- 非衣料分野へのシフト進捗を確認
- 営業利益率
- 収益性改善が進んでいるか
- 配当性向
- 株主還元の持続可能性を判断
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり307円で、前期から+70.6%。いまの株価に対する利回りは2.78%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 50 | — | 36.5 |
| 2018年3月 | 70 | 40.0 | 51.8 |
| 2019年3月 | 60 | −14.3 | 49.1 |
| 2020年3月 | 60 | 0.0 | 45.4 |
| 2021年3月 | 60 | 0.0 | 48.4 |
| 2022年3月 | 70 | 16.7 | 34.9 |
| 2023年3月 | 70 | 0.0 | 34.0 |
| 2024年3月 | 100 | 42.9 | 27.4 |
| 2025年3月 | 180 | 80.0 | 67.0 |
| 2026年3月 | 307 | 70.6 | 53.2 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥307
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ11,546人。区分でいちばん多いのは金融機関で38.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.4%を占め、残る45.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 39.3 | 40.9 | 39.4 | 38.0 | 38.7 | 38.7 |
| 外国法人 | 16.6 | 14.9 | 14.9 | 19.1 | 21.9 | 22.9 |
| 個人・その他 | 27.0 | 25.9 | 26.7 | 25.8 | 23.0 | 22.0 |
| 事業法人 | 15.4 | 16.6 | 16.6 | 15.2 | 15.3 | 15.7 |
| 自己株式 | 7.5 | 4.2 | 5.4 | 4.7 | 5.1 | 4.8 |
| 証券会社 | 1.7 | 1.7 | 2.4 | 1.9 | 1.1 | 0.6 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 9.79 |
| 02 | 日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社) | 5.41 |
| 03 | AVI JAPAN OPPORTUNITY TRUST PLC(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 4.32 |
| 04 | 株式会社中国銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 4.27 |
| 05 | 株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 3.29 |
| 06 | 株式会社三井住友銀行 | 3.29 |
| 07 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 3.05 |
| 08 | テイ・エス テック株式会社 | 1.81 |
| 09 | 株式会社クラレ | 1.59 |
| 10 | クラボウ共栄会 | 1.58 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-21アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッド (Asset Value Investors Limited)新規の大量保有報告4.64%-0.38pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+23522%、1株純資産は14期で+2137%。直近期のROEは10.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 3 | 370 | 0.9 | 52.0 | 520.8 |
| 2014年3月 | 6 | 371 | 1.7 | 29.1 | 56.2 |
| 2015年3月 | 5 | 398 | 1.3 | 42.5 | 74.2 |
| 2016年3月 | 11 | 375 | 3.0 | 17.2 | 209.2 |
| 2017年3月 | 16 | 410 | 4.0 | 15.5 | 36.5 |
| 2018年3月 | 216 | 4,379 | 5.1 | 15.5 | 51.8 |
| 2019年3月 | 215 | 4,304 | 4.9 | 9.5 | 49.1 |
| 2020年3月 | 178 | 4,322 | 4.1 | 14.5 | 45.4 |
| 2021年3月 | 107 | 4,538 | 2.4 | 17.9 | 48.4 |
| 2022年3月 | 280 | 4,853 | 5.9 | 6.3 | 34.9 |
| 2023年3月 | 287 | 5,386 | 5.6 | 8.8 | 34.0 |
| 2024年3月 | 363 | 6,513 | 6.2 | 9.7 | 27.4 |
| 2025年3月 | 516 | 7,077 | 7.6 | 11.6 | 67.0 |
| 2026年3月 | 782 | 8,267 | 10.2 | 10.8 | 53.2 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額331百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 藤田晴哉 | 代表取締役 取締役会長 | 68 | 185 |
| 西垣伸二 | 代表取締役 取締役社長 | 64 | 46 |
| 馬場紀生 | 取締役・専務執行役員 化成品事業部長 | 67 | 76 |
| 川野憲志 | 取締役・常務執行役員 環境メカトロニクス事業部長 | 64 | 68 |
| 中川眞豪 | 取締役・常務執行役員 繊維事業部長 | 63 | 65 |
| 藤井裕詞 | 取締役・執行役員 財経部、IT統括部、総務部、不動産開発部担当 | 65 | 83 |
| 松井一雄 | 取締役・執行役員 企画室長 企画室、知的財産部、技術研究所担当 | 63 | 26 |
| 岡田治 | 取締役(常勤監査等委員) | 65 | 100 |
| 茂木鉄平 | 取締役(監査等委員) | 67 | — |
| 新川大祐 | 取締役(監査等委員) | 62 | — |
| 西村元秀 | 取締役(監査等委員) | 71 | — |
| 谷澤実佐子 | 取締役(監査等委員) | 64 | — |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 平山貴之 | 取締役・執行役員 化成品事業部長 | 59 | 10 |
| 川島裕理 | 取締役(監査等委員) | 48 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 9 | 190 | 44 | 43 | 278 | 31 |
| 社外取締役 | 4 | 31 | — | — | 31 | 8 |
| 取締役(社内) | 1 | 22 | — | — | 22 | 22 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容831字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,476字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,436字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,976字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第218期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第218期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第217期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-24
- 半期報告書半期報告書-第217期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第216期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-25
- 四半期報告書四半期報告書-第216期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第216期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第216期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第215期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第215期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第215期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第215期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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